JP2015170114A - データセンターのフロア構造およびデータセンター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フリーアクセスフロアには、サーバに接続される配線が配置される配線スペースが形成されている。また、床スラブとフリーアクセスフロアとの間には、1500mm未満の高さを有する空調風洞ゾーンが形成されている。フリーアクセスフロアは、下面と、前記下面の上方に配置され、前記下面との間に前記配線スペースを形成する上面と、を有しており、フリーアクセスフロアの下面および上面にはそれぞれ、空調風洞ゾーンからCPU室に向けて空調装置からの冷風を供給するための開口部が形成されている。また、フリーアクセスフロアの下面の開口部は、配線スペースに配置される配線のメンテナンス作業を空調風洞ゾーンから行うことができないよう構成されている。
【選択図】図1
Description
以下、図1を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態によるデータセンターのフロア構造10の概要を示す図である。
フリーアクセスフロア30の上方には、具体的にはフリーアクセスフロア30と天井板23との間には、サーバ52を収納する複数のサーバラック51が配置されるCPU室12が形成されている。CPU室12におけるサーバラック51の配置方法が特に限られることはなく、サーバ52で発生する熱の放熱方法や、サーバ52のメンテナンス作業のし易さなどを考慮して適宜定められる。例えばサーバラック51は、間にメンテナンス通路を構成するように列状に並べて配置されていてもよい。なお図面が煩雑になることを防ぐため、図1においては便宜上、サーバ52が1つのサーバラック51内にのみ描かれているが、これに限られることはない。
また床スラブ22とフリーアクセスフロア30との間には、CPU室12内のサーバ52を冷却するためにCPU室12に供給される冷風Fが通る空調風洞ゾーン14が形成されている。フリーアクセスフロア30は、空調風洞ゾーン14からCPU室12に向かう冷風Fが通過可能なように構成されている。
図1に示すように、フリーアクセスフロア30は、支持部材32によって下方から支持されるともに、部分的に空調風洞ゾーン14に面している下面31と、下面31の上方に配置され、CPU室12に面する上面36と、を有している。これら下面31と上面36との間には、サーバ52に接続される配線53が配置される配線スペース13が形成されている。また、フリーアクセスフロア30の下面31および上面36にはそれぞれ、上述の空調風洞ゾーン14からCPU室12に向けて空調装置55からの冷風Fを通過させるための開口部34,37が形成されている。なおフリーアクセスフロア30以外にも、サーバ52に接続される配線が配置されるスペースが形成されていてもよい。例えば天井裏空間11に、配線が配置されるスペースをさらに形成することが考えられる。
次に、本実施の形態における各空間11,12,13,14の高さの例について説明する。図1において、天井裏空間11、CPU室12、配線スペース13および空調風洞ゾーン14の高さがそれぞれ符号H1,H2,H3およびH4で表されている。またフリーアクセスフロア30の境界メッシュ31の支持部材32の厚みが符号H5で表されている。また天井スラブ21と床スラブ22との間に区画される階高が符号H6で表されている。
上述の本実施の形態においては、CPU室12に冷風Fを供給するための空調装置55が空調風洞ゾーン14に配置される例を示した。しかしながら、空調装置55からの冷風Fのみでは冷却能力が不十分である場合、CPU室12内にさらなる冷却装置が設けられていてもよい。例えば図2に示すように、サーバラック51の内部に、サーバ52に向けて冷風を供給するための補助空調装置60が配置され、空調風洞ゾーン14には、補助空調装置60に接続される冷媒管61および排水管62が設けられていてもよい。この場合、フリーアクセスフロア30の境界メッシュ31および上面36はそれぞれ、冷媒管61および排水管62が通過可能に構成される。若しくは、フリーアクセスフロア30の境界メッシュ31および上面36はそれぞれ、冷媒管61および排水管62が通過可能な開口を必要に応じて設けることができる構造を有している。
11 天井裏空間
12 CPU室
13 配線スペース
14 空調風洞ゾーン
21 天井スラブ
22 床スラブ
23 天井板
30 フリーアクセスフロア
31 下面
32 支持部材
33 メッシュ筋
34 開口部
36 上面
37 開口部
39 スペーサー
51 サーバラック
52 サーバ
53 配線
55 空調装置
56 空調コイル
57 空調ファン
60 補助空調装置
61 冷媒管
62 排水管
F 冷風
Claims (7)
- 多数のサーバを収納するデータセンターのフロア構造であって、
床スラブと、
前記床スラブから所定の高さの位置に配置されたフリーアクセスフロアと、を備え、
前記フリーアクセスフロアの上方には、前記サーバを収納する複数のサーバラックが配置されるCPU室が形成され、
前記フリーアクセスフロアには、前記サーバに接続される配線が配置される配線スペースが形成され、
前記床スラブと前記フリーアクセスフロアとの間には、1500mm未満の高さを有する空調風洞ゾーンが形成され、
前記フリーアクセスフロアは、下面と、前記下面の上方に配置され、前記下面との間に前記配線スペースを形成する上面と、を有し、
前記フリーアクセスフロアの前記下面および前記上面にはそれぞれ、前記空調風洞ゾーンから前記CPU室に向けて空調装置からの冷風を通過させるための開口部が形成され、
前記フリーアクセスフロアの前記下面の前記開口部は、前記配線スペースに配置される前記配線のメンテナンス作業を前記空調風洞ゾーンから行うことができないよう構成されており、
前記フリーアクセスフロアの前記配線スペースは、前記配線スペースに配置された前記配線のメンテナンス作業を前記CPU室から実施可能であるよう構成されている、データセンターのフロア構造。 - 前記配線スペース内の前記配線は、前記フリーアクセスフロアの前記下面の前記開口部と上下方向において重ならないように配置されている、請求項1に記載のデータセンターのフロア構造。
- 前記フリーアクセスフロアの前記下面の前記開口部は、前記空調風洞ゾーンから前記配線スペースへ手を差し入れることができないよう構成されている、請求項1または2に記載のデータセンターのフロア構造。
- 前記フリーアクセスフロアの前記下面は、前記支持部材上に設置されたメッシュ状の境界メッシュによって構成されており、
前記境界メッシュの隙間が、前記冷風を通過させるための前記開口部として機能する、請求項3に記載のデータセンターのフロア構造。 - 前記配線スペースの高さが、400〜700mmの範囲内である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデータセンターのフロア構造。
- 前記CPU室に、補助空調装置が設けられており、
前記空調風洞ゾーンに、前記補助空調装置に接続される冷媒管および排水管が設けられており、
前記フリーアクセスフロアの前記下面および前記上面はそれぞれ、前記冷媒管および前記排水管が通過可能に構成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデータセンターのフロア構造。 - 多数のサーバを収納するデータセンターであって、
コンピュータ室が、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータセンターのフロア構造を有することを特徴とするデータセンター。
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