JP2015169400A - 冷却機用コンプレッサモータ制御システム - Google Patents

冷却機用コンプレッサモータ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】使用者の意向に沿った冷却運転を実現させつつ、その範囲において消費電力の上昇が回避可能な冷却機用コンプレッサモータ制御システムを提供する。
【解決手段】冷却機用コンプレッサモータ制御システム100は、上限温度及び下限温度により定まる温度帯をレベルシフトさせる調整手段が設けられ且つ前記温度帯の上限値又は下限値に達した旨を現した二値信号を出力する温度センサ170と、自身の設定部に与えられた設定状態に連動して前記調整手段を操作する温度設定変更手段180と、温度上昇期間での停止動作と冷却期間での運転動作とから成る庫内温度のヒステリシス制御を前記二値信号に基づいて実施させる制御回路150とを備え、制御回路150は、前記温度設定変更手段の設定状態と前記温度上昇期間での温度上昇速度とに基づいて、コンプレッサモータの設定回転数を特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却機用コンプレッサモータ制御システムに関し、特に、コンプレッサモータの回転数を設定する際に用いて好適のものである。
例えば、特開2013−181702号公報(特許文献1)では、冷却期間(モータ運転期間)と放熱期間(モータ停止期間)との比率を調整させる技術が紹介されている。かかる技術は、ヒステリシス制御の一周期である冷却期間及び放熱期間を算出し、この算出結果を用いて冷却期間の比率を算出し、この比率が理想状態となるようコンプレッサモータの設定回転数を調整させている。かかる制御装置では、ヒステリシス制御の一周期に対する冷却期間を適宜に設定することで、デフロスト効果が齎される。
特開2013−181702号公報
一般に、冷凍冷蔵庫のような数年通じて使用される装置では、単位期間当たりの消費電力の差異が累積消費電力に大きく影響する為、可能であれば単位時間当たりの消費電力を幾分でも抑えるのが好ましい。一方、冷凍冷蔵庫では、食品鮮度を一定水準に保つべき装置であるところ、使用者の意に沿った冷却運転の要請が消費電力の問題に優先する場面というものを無視できない。
しかしながら、特許文献1に係る技術では、ヒステリシス制御の一周期に対する冷却期間の割合が一律に制御されるので、熱負荷の状態如何によっては消費電力を抑えているとは限らない上、冷却速度についても使用者の意に沿うとも限らない。
本発明は上記課題に鑑み、使用者の意向に沿った冷却運転を実現させつつ、その範囲において消費電力の上昇が回避可能な冷却機用コンプレッサモータ制御システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では次のような冷却機用コンプレッサモータ制御システムの構成とする。即ち、上限温度及び下限温度により定まる温度帯をレベルシフトさせる調整手段が設けられ且つ前記温度帯の上限値又は下限値に達した旨を現した二値信号を出力する温度センサと、自身の設定部に与えられた設定状態に連動して前記調整手段を操作する温度設定変更手段と、温度上昇期間での停止動作と冷却期間での運転動作とから成る庫内温度のヒステリシス制御を前記二値信号に基づいて実施させる制御回路と、を備える冷却機用コンプレッサモータ制御システムにおいて、
前記制御回路は、前記温度設定変更手段の設定状態と前記温度上昇期間での温度上昇速度とに基づいて、コンプレッサモータの設定回転数を特定することとする。
好ましくは、前記制御回路は、前記温度上昇期間を算出する温度上昇期間算出処理と、前記温度帯を算出する温度帯特定処理と、前記温度上昇期間及び前記温度帯に基づいて前記温度上昇速度を算出する温度上昇速度算出処理と、前記温度設定変更手段の設定状態と前記温度上昇期間での温度上昇速度とに基づいて冷却速度の想定値を設定する冷却速度想定処理と、前記冷却速度の想定値に基づいて前記設定回転数を算出する回転数設定処理と、を機能させることとする。
好ましくは、前記回転数設定処理は、前記冷却速度の想定値と前記設定回転数との相関情報に基づいて、前記設定回転数を算出することとする。
好ましくは、前記設定回転数は、前記設定状態が示す運転強度に比例して増減設定されることとする。
本発明に係る冷却機用コンプレッサモータ制御システムによると、温度設定変更手段の設定状態に応じて、単位時間当たりの消費電力が定まる。従って、同システムでは、使用者が冷却能力アップを所望する場合、単位時間当たりの消費電力の限度を緩和させる一方、冷却能力の向上を優先させ庫内貯蔵物の保全機能を優先させる。また、使用者が消費電力抑制を所望する場合、庫内貯蔵物の保全機能が高いレベルまで要求されていないとして、単位時間当たりの消費電力の制限を優先させる。
実施の形態に係る冷却機用コンプレッサモータ制御システムの回路構成を示す図。 実施の形態に係る各種状態のタイムチャートを示す図。 実施の形態に係る回転数設定ルーチン。 実施の形態に係る温度帯の算出方法を説明する図。 実施の形態に係る設定温度変更時の庫内温度の挙動を示す図。 本実施の形態に係るレベル設定とヒステリシス周期の関係を示す図。 本実施の形態に係るレベル設定と冷却速度との関係を示す図。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る冷却機用コンプレッサモータ制御システムの回路構成が示されている。冷却機用コンプレッサモータ制御システム100(以下、モータ制御システムと呼ぶ)は、直流ブラシレスモータ140,電力変換回路120,制御回路150,温度センサ170,及び,温度設定変更手段180から構成される。このうち、電力変換回路120及び制御回路150は、一つの筐体に収容され、コンプレッサモータ制御装置(以下、モータ制御装置と呼ぶ)を構成する。
電力変換回路120は、AC電力が一方から入力され、これを変換した3相電流を他方側の直流ブラシレスモータ140(以下、コンプレッサモータと呼ぶ)へ供給している。電力変換回路120は、整流回路,PFC回路,インバータ回路が内蔵されており、インバータ回路によってコンプレッサモータ140に流れる電流パターンが決定され、この電流パターンによって回転子が駆動される。
コンプレッサモータ140は、室外機,キャピラリチューブ,エバポレータと供に冷媒回路を形成するものであって(図示なし)、当該コンプレッサモータ140の回転数を増減させることで、庫内熱負荷に対する吸熱作用を調整させる。以下、制御回路150によって指令される回転数を、設定回転数と呼ぶこととする。
制御回路150は、信号ラインL1を介して温度センサ170に接続される。また、複数の信号ラインL2を介して電力変換回路120のパワートランジスタへ接続される。この制御回路は、CPU,AD変換回路,メモリ回路,クロック回路等が内蔵されており、所定の情報に基づき適宜の演算を実施し、其の結果情報・信号をメモリ回路又は外部へと出力させる。
特に、メモリ回路は、制御プログラム、パラメータ情報等が適宜の記憶領域に記録されており、CPUは、この情報を適宜取得して、プログラムのシーケンス順に処理演算を実行していく。本実施の形態に係るメモリ回路には、PWM信号の生成処理,温度情報の検出処理,設定レベル情報の検出処理,回転数設定に関する処理ルーチン,冷却速度(後述)と設定回転数との対応関係を記述したマップ情報等が記録されている。
温度センサ170は、機械式サーモスタットが用いられており、検査対象の上限温度Thaと下限温度Thbを検出し、これを電気的な信号に変換して出力する。即ち、温度センサ170は、上限温度Thaと下限温度Thbで定まる温度帯に庫内温度が制御されているか否かを報知するセンサであって、言換えると、其の中間値としての目標温度Trから逸脱しても良い許容値を監視する装置である。温度センサ170は、先の温度帯をレベルシフトさせる調整手段が設けられており、其の温度帯を規定する上限温度Tha及び下限温度Thbに達すると、その旨を現すよう出力信号の状態を切換える。本実施の形態に係る温度センサ170の出力信号は、上限温度Thaに達してから下限温度Thbへ至るまでの期間がHIGH信号とされ、下限温度Thaに達してから上限温度Thbへ至るまでの期間がLOW信号とされる。
本実施の形態で用いられている機械式サーモスタットは、冷凍冷蔵庫内に設置されており、庫内温度が検出対象となる。当該機械式サーモスタットは、ACモータを固定的な回転数で運転させる非可変速式装置に広く用いられるサーモスタットであって、上限温度Thaから下限温度Thbに至る途中の温度検出が可能な電子式サーモスタットとは区別される。即ち、機械式サーモスタット1は、2点のみの温度情報(二値信号)を報知する簡素な温度センサを指す。
温度設定変更手段180は、庫内又は庫外の適宜箇所に設けられるものであって、設定部181とこの設定状態を視認できる目盛等が与えられている。設定部181は、スライド式またはダイヤル式等、周知の如何なる態様であっても良い。温度設定変更手段180は、設定部181の動作に連動する部位(以下、連動機能部と呼ぶ)が設けられ、自身の設定部181が操作されると、連動機能部を介して温度センサ170の調整手段が間接的に操作される。図1に示す如く、設定状態が「LEVEL1〜LEVEL7」のように7区分され、温度センサ170の調整手段(以下、センサ調整手段と呼ぶ)は、LEVELの番号に比例して温度帯が温度の増減方向へシフトするよう、連動機能部を介して調整される。尚、かかる連動機能部は、機構的構造によって成るものであっても良く、無線信号等によってセンサ調整手段へ作用するものでも良い。本実施の形態では、冷却性能を強化させる意向が強いとき高LEVEL側へ設定部181を手動調節させ(運転強度が高い場面)、冷却性能を低下させる意向が強いとき低LEVEL側へ設定部181を手動調節させ(運転強度が低い場面)るものとする。
図2は、コンプレッサモータの運転に関係する各種状態が示されている。先ず、コンプレッサモータの運転状態とは、コンプレッサモータ140を駆動させる電流が流れているか否かで定まるものであって、これは、温度センサ170の出力信号に関係する。
即ち、温度センサ170が上限温度Thaに達した旨の信号(以下、上限信号)を出力させると、制御装置150は、この信号に基づいてコンプレッサモータ140をオン(運転動作)させ、庫内の冷却を開始させる。一方、温度センサ170が下限温度Thbに達した旨の信号(以下、下限信号)を出力させると、制御装置150は、この信号に基づいてコンプレッサモータ140をオフ(停止動作)させる。このように、制御回路150は、停止動作(温度上昇期間の動作)と運転動作(冷却期間の動作)とを混成させ、庫内温度をヒステリシス制御させる。
よって、「Tha→Thb」へ変化する場面では、コンプレッサモータ140が駆動状態となり、これを「オン動作期間(冷却期間)」と呼ぶ。また、「Thb→Tha」へ変化する場面では、コンプレッサモータ140が停止状態となり、これを「オフ動作期間(温度上昇期間)」と呼ぶ。また、第1回目のオン動作期間とオフ動作期間の一組(ヒステリシス周期)をSTEP(1)と呼び、その次に現れるヒステリシス周期を、順次、STEP(2),STEP(3),STEP(4)と呼ぶこととする。
本実施の形態に係る設定回転数ωは、1500〔rpm〕〜4500〔rpm〕の範囲で適宜に設定される。但し、冷凍冷蔵庫への電源投入直後の動作(Initial Pull Down Action/以下、IPD動作と呼ぶ)に限っては、最大回転数「ω=4500〔rpm〕」によって急速冷却されるようプログラムで規定されている。また、IPD動作の直後(STEP2)の設定回転数については、IPD動作が終了する際の設定回転数が選択される。本実施の形態にあっては、IPD動作における設定回転数が最大回転数「ω=4500〔rpm〕」とされているので、STEP(2)での設定回転数についてもこれが選択される。
STEP2のオフ動作切換時t2b、制御回路150は、図3に示される処理ルーチンR1を起動させる。当該処理ルーチンR1は、各ステップでのオン動作期間からオフ動作期間へ切換る毎に起動する。
図3に示す如く、処理ルーチンR1のうち温度上昇期間算出処理S01は、下限値温度情報の検出時(t1b,t2b,t3b,・・・)を起算時として、次に到来する上限値温度情報の検出時(t2a,t3a,t4a,・・・)に至る迄の期間(温度上昇期間Δtq)を計数する。当然の如く、温度上昇期間Δtqは、庫内熱負荷及びリーク熱量に応じて変化することとなる。同図では、STEP(1)について取得された温度上昇期間をΔtq1とし、STEP(2)に対応する温度上昇期間をΔtq2とし、STEP(3)に対応する温度上昇期間をΔtq3として示している。
制御回路150は、処理S01が完了すると、設定温度帯特定処理S02を機能させる。当該処理S02では、先ず、センサ調整手段の調整状態を検出して、温度設定変更手段の設定状態(以下、レベル設定と呼ぶ)、即ち、装置運転に関する使用者の意向を間接的に検知する。また、処理S02では、センサ調整手段によって設定される温度帯(以下、設定温度帯と呼ぶ)を特定する。設定温度帯の特定方法については、信号によって取得しても良いが、本実施の形態では以下の手法が採られている。
先ず、下限値温度Thbについては、レベル設定に応じて以下のように想定される。
LEVEL1のとき ・・・ −17〔℃〕
LEVEL2のとき ・・・ −18〔℃〕
LEVEL3のとき ・・・ −19〔℃〕
LEVEL4のとき ・・・ −20〔℃〕
LEVEL5のとき ・・・ −21〔℃〕
LEVEL6のとき ・・・ −22〔℃〕
LEVEL7のとき ・・・ −23〔℃〕
このように、本実施の形態では、LEVEL4の場面を標準的な運転強度と捉え、下限値温度Thbとして一般的に設定される「−20〔℃〕」が想定される。そして、レベル設定が切換るにつれ、下限値温度Thbを運転強度に応じて徐々に変化するとして想定している。
そして、処理S02では、下限値温度Thbが定まると、図4(a)に示す如く、直前の設定回転数Nに基づいて上限値温度Thaを算出する。本実施の形態に係るメモリ回路には、冷却速度の実験値θと設定回転数Nとの相関情報が記録されている。かかる相関情報は、マップ情報であっても良く関数によってこれを現すものであっても良い。本実施の形態にあっては、設定回転数Nと冷却速度の実験値θとが、関数fによって特定されるものとする。本実施の形態では、式1として一次関数が与えられる。
θ=f(N) ・・・ 式1
尚、冷却速度の実験値とは、所定の条件にて予め取得された情報であり、これが本処理中に用いられることで冷却速度の想定を可能とさせる。以下、この値を、単に、冷却速度θと呼ぶことがある。
また、処理S02では、以下の式2によって設定温度帯ΔThが算出される。
ΔTh=θ・Δtp ・・・ 式2
θ :冷却速度〔deg/min〕
Δtp:冷却期間〔min〕
即ち、本処理S02では、冷却期間Δtpと既に算出されている冷却速度θとによって、設定温度帯ΔThが算出されることとなる。同処理S02によれば、レベル設定が「LEVEL4」の場合、「Tha=−20+ΔTh」によって、上限値温度Thaが算出されることとなる。これによれば、Tha〜Thb間で自動的に設定回転数Nが切換えられる場合、各設定回転数に対応する部分温度帯ΔTh1〜ΔTh3を積算することで、Tha〜Thb間の設定温度帯ΔThを算出できる(図4(b)参照)。
処理ルーチンR1は、処理S02にて設定温度帯ΔThが算出されると、温度上昇勾配演算処理S03を実行させる(図3参照)。当該処理S03では、先に算出した温度上昇期間Δtqに基づいて、温度上昇速度に関するパラメータΘqを算出する。本実施の形態では、かかるパラメータΘqが以下の式3によって算出される。
Θq=ΔTh/Δtq ・・・ 式3
Θq :温度上昇速度に関するパラメータ
ΔTh:設定温度帯
Δtq:放熱期間
制御回路150は、温度上昇速度Θqの算出が完了すると、冷却勾配想定処理S04を実行させる。当該処理S04では、「先に算出したパラメータΘq」と「レベル設定の状態」とに基づいて、「今後設定する冷却速度の想定値Θp」に関する情報を特定する。冷却勾配想定処理S04は、以下の如く、「レベル設定の状態」に応じて想定係数C1が与えられている。
LEVEL1のとき ・・・ C1=30〔%〕
LEVEL2のとき ・・・ C1=37〔%〕
LEVEL3のとき ・・・ C1=43〔%〕
LEVEL4のとき ・・・ C1=50〔%〕
LEVEL5のとき ・・・ C1=57〔%〕
LEVEL6のとき ・・・ C1=63〔%〕
LEVEL7のとき ・・・ C1=70〔%〕
ここで、LEVEL1の想定係数については、ヒステリシス制御の周期(ヒステリシス周期)を冗長化させない程度の割合が設定される。一方、LEVEL7の想定係数については、消費電力を高くし過ぎない程度に設定される。本実施の形態に係る想定係数C1は、「LEVEL1の点」と「LEVEL2の点」によって比例関数が設定され、この比例関数へ各LEVELを代入することにより、残りの想定係数が算出される。
処理S04では、以下の式4によって、想定係数C1に基づく冷却速度Θpの想定が行われる。
Θp=(C1/C2)・Θq
Θq :温度上昇速度に関するパラメータ
C1 :想定係数
C2 :基準係数
本実施の形態では、基準係数C2が「50%」とされており、LEVEL4のとき温度上昇速度Θqと冷却速度の想定値Θpとが一致するよう設計されている。但し、これに限らず、レベル設定の基準を何処にするかによって、当該基準係数が適宜定められることとなる。
処理ルーチンR1は、冷却速度の想定値Θpが算出されると、回転数設定処理S05を実行させる。当該処理S05は、「θ=f(N)」の逆関数によって、設定回転数Nを算出する。即ち、冷却速度Θpとして制御すべき軌跡が想定されると、この逆関数に基づいて設定回転数Nが算出される。かかる逆関数は、冷却速度Θpと設定回転数Nとの相関を実験的に観察した情報であるところ、これによって算出された設定回転数によって所望の冷却速度を再現させることとなる。
本実施の形態では、図5に示す如く、レベル設定が切換えられると、これに応じて目標温度Trが変化する。例えば、時刻tzにて「LEVEL4→LEVEL1」へ切換えられると、目標温度が「Tr4→Tr1」へと設定変更されることになる。また、時刻tzにて「LEVEL4→LEVEL7」へ切換えられると、目標温度が「Tr4→Tr7」へと設定変更されることになる。
図6は、庫内の熱負荷が同一条件とされる場合について、レベル設定毎のヒステリシス制御の状態が示されている。図示の如く、本実施の形態によると、レベル設定に比例して冷却速度が増減するので、レベル設定がLEVEL1側に設定されれば、其の時の冷却速度Θpは鈍化する。一方、レベル設定がLEVEL7側に設定されれば、其の時の冷却速度Θpは急峻な温度変化を与える。即ち、庫内熱負荷の状態が同一条件であれば、レベル設定を高くするにつれ、ヒステリシス周期を短くさせる傾向を示す。
ここで、レベル設定の状態は、冷却速度の状態を規定するものなので、言換えると、吸熱に係るエネルギーの状態を示すものに他ならない。これは、レベル設定が高くなれば、これに応じて消費電力が高くなることを示す。逆に、レベル設定が低くなれば、これに応じて消費電力を低下させることを意味する。
そして、本実施の形態によれば、図7に示す如く、レベル設定と比例するように庫内温度が応答する。従って、レベル設定を低くした場合、庫内温度の応答が悪くなる替りに、消費電力を抑制させるというメリットを得る。一方、レベル設定を高くした場合、消費電力が上昇してしまう代償として、庫内温度が上限値温度Thaの近傍を推移する期間を短くさせ、貯蔵物の品質低下を回避させ得る。そして、このメリット及びデメリットの価値判断は使用者に委ねられ、当該使用者によるレベル設定(操作)によって、使用電力の許容範囲が間接的に制御回路150へ伝えられる。
上述の如く、本実施の形態に係るモータ制御システムによると、温度設定変更手段の設定状態に応じて、単位時間当たりの消費電力が定まる。従って、同システムでは、使用者が冷却能力アップを所望する場合、単位時間当たりの消費電力の限度を緩和させる一方、冷却能力の向上を優先させ庫内貯蔵物の保全機能を優先させる。また、使用者が消費電力抑制を所望する場合、庫内貯蔵物の保全機能が高いレベルまで要求されていないとして、単位時間当たりの消費電力の制限を優先させる。
100 冷却機用コンプレッサモータ制御システム, 120 電力変換回路, 150 制御回路, 170 機械式サーモスタット, 180 温度設定変更手段, 181 (自身の)設定部。

Claims (4)

  1. 上限温度及び下限温度により定まる温度帯をレベルシフトさせる調整手段が設けられ且つ前記温度帯の上限値又は下限値に達した旨を現した二値信号を出力する温度センサと、自身の設定部に与えられた設定状態に連動して前記調整手段を操作する温度設定変更手段と、温度上昇期間での停止動作と冷却期間での運転動作とから成る庫内温度のヒステリシス制御を前記二値信号に基づいて実施させる制御回路と、を備える冷却機用コンプレッサモータ制御システムにおいて、
    前記制御回路は、前記温度設定変更手段の設定状態と前記温度上昇期間での温度上昇速度とに基づいて、コンプレッサモータの設定回転数を特定することを特徴とする冷却機用コンプレッサモータ制御システム。
  2. 前記制御回路は、前記温度上昇期間を算出する温度上昇期間算出処理と、前記温度帯を算出する温度帯特定処理と、前記温度上昇期間及び前記温度帯に基づいて前記温度上昇速度を算出する温度上昇速度算出処理と、前記温度設定変更手段の設定状態と前記温度上昇期間での温度上昇速度とに基づいて冷却速度の想定値を設定する冷却速度想定処理と、前記冷却速度の想定値に基づいて前記設定回転数を算出する回転数設定処理と、を機能させることを特徴とする請求項1に記載の冷却機用コンプレッサモータ制御システム。
  3. 前記回転数設定処理は、前記冷却速度の想定値と前記設定回転数との相関情報に基づいて、前記設定回転数を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却機用コンプレッサモータ制御システム。
  4. 前記設定回転数は、前記設定状態が示す運転強度に比例して増減設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の冷却機用コンプレッサモータ制御システム。
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