JP2015168436A - 積層剥離容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い密封性を維持し続けることができる積層剥離容器を提供する。【解決手段】積層剥離容器1は、外気に接する外層2と、この外層2から剥離可能な状態に積層されて内容物に接する内層4とによって筒状に形成され、その一端に口部18を有し、他端には底部24を有する容器本体16を備える。そして、口部18には容器本体16を密封する封止栓8が圧入された状態で固定される。また、内層4が外層2から剥離したときに両層2,4の間に形成される空気室22に空気を流通させる空気導入口26を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、密封性及び気密性に優れた積層剥離容器に関する。
従来、食品や化粧品等の様々な製品の保存に積層剥離容器を用いた先行技術が知られる(例えば、特許文献1参照)。
この先行技術では、可撓性の外層とこの外層から剥離可能な内層とで容器が形成されており、内容物は内層の内側に収容される。また、容器の開口部には逆止弁が設けられているため、内層の内部から外部への内容物の流出は可能であるが、外部から内部へは流入できない構造となっている。
この先行技術では、可撓性の外層とこの外層から剥離可能な内層とで容器が形成されており、内容物は内層の内側に収容される。また、容器の開口部には逆止弁が設けられているため、内層の内部から外部への内容物の流出は可能であるが、外部から内部へは流入できない構造となっている。
先行技術によれば、容器を絞り変形させて内容物を取り出した後に容器の変形を解除すると、容器の外層と内層の間に空気が取り込まれることで容器の外層が元の形状に復元する。一方、逆止弁によって外部から容器の内層内への空気の流通は遮断されるため、内層の形状は外層の形状の復元に追従しない。これにより、容器としての外形を維持しつつ、内層の内側に空気が入り込むのを防止することにより、ある程度の期間を通じて内容物の劣化を防止することができる。
しかしながら、上述した先行技術は、内容物を取り出した後に開口部が逆止弁により遮蔽されるため、内容物を空気に触れにくくすることは可能であるものの、容器本体が押圧されれば逆止弁が容易に開いて内容物が流出する構造であることから、内層内部の密封性を確保することは困難である。そのため、高い密封性や気密性が要求される内容物或いは揮発し易い内容物等を格納するには不向きである。
そこで本発明は、高い密封性・気密性を維持し続けることができる積層剥離容器の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は以下の解決手段を採用する。
すなわち本発明に係る積層剥離容器は、外気に接する外層と、この外層に対し剥離可能な状態に積層されて内容物に接する内層とにより筒状に形成された容器本体を備える。容器本体は、その一端に口部を有し、他端には底部を有している。そして、口部には容器本体を密封する封止栓が圧入された状態で固定される。また容器本体には、内層が外層から剥離する際に両者の間に形成される空間に空気を流通させる空気導入口が形成されている。
すなわち本発明に係る積層剥離容器は、外気に接する外層と、この外層に対し剥離可能な状態に積層されて内容物に接する内層とにより筒状に形成された容器本体を備える。容器本体は、その一端に口部を有し、他端には底部を有している。そして、口部には容器本体を密封する封止栓が圧入された状態で固定される。また容器本体には、内層が外層から剥離する際に両者の間に形成される空間に空気を流通させる空気導入口が形成されている。
このように本発明は、固定された封止栓が口部を密封し、容器本体内、すなわち内層の内側(以下、例として「収容室」と称する。)への空気の流入が完全に遮断されるため、高い気密性を維持し続けることができる。そのため、内容物が揮発性の高い液体等である場合にも、その成分が大気中に放出されて揮発するのを防止でき、内容物の品質を長期間に亘り保持することが可能となる。
本発明の積層剥離容器には、封止栓に注射針等を貫通させて内容物を取り出す使用形態が好適する。すなわち、容器の口部に圧入された封止栓に注射針等を貫通させて内容物を取り出すと、内層は内容物を取り出した分だけ萎み、容器本体の内圧が低下する。しかし、容器の底部には空気導入口が設けられているため、取り出した内容物の容積に相当する量の空気が空気導入口を介して内層と外層との間に引き込まれる。これにより、内層の形状は内容物を取り出して萎んだ状態のまま維持されるので、内層の内側で内容物の減少分が空気に置き換わることはない。よって、収容室への空気流入を回避して内容物の劣化を防止することができる。
本発明において、封止栓は、容器本体の口部の外周縁部と共にシール部材に挟み込まれて固定されることが好ましい。
この態様によれば、容器を取り扱う過程において誤って封止栓が口部から外れてしまうといった事態を回避できるため、封止栓が口部に圧入された状態を確実に保って容器の密封性を維持し続けることができる。
この態様によれば、容器を取り扱う過程において誤って封止栓が口部から外れてしまうといった事態を回避できるため、封止栓が口部に圧入された状態を確実に保って容器の密封性を維持し続けることができる。
また、封止栓は、容器本体の口部を塞ぐ平板状の基部と、基部の中央部から突出して設けられて口部に圧入される筒状の圧入部とを含むことが好ましい。
この態様によれば、封止栓を射出成形により容易に大量生産することができるため、製造効率の向上及び製造コストの削減を図ることができる。
この態様によれば、封止栓を射出成形により容易に大量生産することができるため、製造効率の向上及び製造コストの削減を図ることができる。
さらに、封止栓の基部は、圧入部との接続部分より内側の位置における厚みの方が、接続部分より外側の位置における厚みに比べて小さく形成されていることが好ましい。
この態様によれば、注射針等を封止栓に貫通させて収容室に収容されている内容物を取り出す際に、厚みが小さく形成されている部分への貫通が容易となる。そして、容器本体を密封したままの状態で内容物が取り出せるため、容器本体(特に収容室)への空気の流入を回避し、内容物の劣化を防止することができる。
この態様によれば、注射針等を封止栓に貫通させて収容室に収容されている内容物を取り出す際に、厚みが小さく形成されている部分への貫通が容易となる。そして、容器本体を密封したままの状態で内容物が取り出せるため、容器本体(特に収容室)への空気の流入を回避し、内容物の劣化を防止することができる。
また、他の形態においては、容器本体の口部に、その内面を周方向に延びる筋状の突起が形成されている。
この形態によれば、封止栓を口部に圧入した際に、圧入部の外面のうち突起に密着する部分が変形して突起を食い込ませるため、封止栓を容器本体の口部に確実に固定させて、封止栓が口部から抜けたり容器内に落ち込んだりするのを回避することができる。
さらにこの形態において、封止栓の圧入部にその外面を周方向に延びて突起を受け入れる溝状の突起受が形成されていてもよい。この場合、口部の内面に形成された突起と圧入部の外面に形成された溝状の突起受けとが嵌まり合うことにより、封止栓を口部により確実に固定させることができる。
この形態によれば、封止栓を口部に圧入した際に、圧入部の外面のうち突起に密着する部分が変形して突起を食い込ませるため、封止栓を容器本体の口部に確実に固定させて、封止栓が口部から抜けたり容器内に落ち込んだりするのを回避することができる。
さらにこの形態において、封止栓の圧入部にその外面を周方向に延びて突起を受け入れる溝状の突起受が形成されていてもよい。この場合、口部の内面に形成された突起と圧入部の外面に形成された溝状の突起受けとが嵌まり合うことにより、封止栓を口部により確実に固定させることができる。
さらに好ましくは、空気導入口は、容器本体の底部に形成されているものとする。
これにより、容器本体の底部を除く他の部位に空気導入口を設ける場合よりも比較的容易に形成することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
これにより、容器本体の底部を除く他の部位に空気導入口を設ける場合よりも比較的容易に形成することができ、結果として低コスト化を図ることができる。
以上のように、本発明の積層剥離容器によれば、容器本体の口部を密封することにより内層の内側への空気の流入を遮断できる。これにより、容器本体の高い気密性を維持し続けると共に、内容物の品質を長期間に亘り保持して劣化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態で示す積層剥離容器は好ましい例示であり、本発明はこの例示に限定されるものではない。
図1は、一実施形態の積層剥離容器1を長手方向の中心線に沿って縦断し、その右半分を正面図として表し、左半分を断面図として表したものである。図1に示されるように、積層剥離容器1は、大きく分けて容器本体16及び蓋部6から構成されている。容器本体16は底付きの円筒形状をなしており、その上端部はテーパー状に縮径された口部となっている。この口部にゴム栓8(封止栓)が圧入された状態で、口部の外周縁部にシール部材14を嵌め込むことにより、蓋部6が容器本体16に固定(いわゆる「カシメ固定」)されている。
なお、封止栓は、ブチルゴム等のゴムの他、スチレン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーのような軟質樹脂により形成される栓を称する。これら素材を採用することにより、耐薬品性及び密封性に優れた栓が得られる。封止栓に用いる樹脂の硬度は、注射針等が封止栓を貫通し易くかつ密封性を保つことができる硬度とし、具体的には、JIS K6253の規格に準拠したデュロ硬度Aが30〜80であることがより好ましい。さらに、熱可塑性エラストマーは、融点が135〜200℃であるスチレン系エラストマーが好適である。
また、容器の復元力を十分に発揮させるために、封止栓に用いる樹脂の機械的性質は、JIS K6262の規格に準拠した23℃における圧縮永久歪率が30%以下であり、70℃における圧縮永久歪率が50%以下であることがより好ましい。
この実施形態においては、封止栓の一例として「ゴム栓」の語を用いて説明するが、ゴム栓8の材質は純粋な意味での「ゴム」には限定されず、いわゆる「ゴム状」のものを指しており、例えば熱可塑性エラストマー等の軟質樹脂を採用することも可能である。
容器本体16は、互いに剥離自在に積層された外層2(外郭)及び内層4(内袋)で形成されている。外層2及び内層4は、互いを剥離自在とするために接着性のない樹脂同士を重ね合わせてブロー成形されている。例えば、内層2には、ポリプロピレン(PP)の他、臭気や酸素、水蒸気に対してバリア性を有するエチレンビニルアルコール樹脂(EVOH)、環状ポリオレフィン樹脂(COP)等が用いられ、外層4には、ポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)等が用いられる。底部24に形成されたピンチオフ部28は、ブロー成形の過程で内層4同士を加熱融着したのちに上下方向に切断し、その切断面に生じるバリ等を取って成形されたものである。内層4が外層2から剥離することにより形成される空気室22には、容器本体16の外側から空気導入口26を介して空気が導入されるものとなっている。
〔空気室への空気導入原理〕
本実施形態の積層剥離容器1は、ゴム栓8に注射針等(図1には示されていない)を刺して貫通させ、収容室20(=内層4の内側)に収容された内容物を取り出して使用することができる容器である。収容室20はゴム栓により密封されているため、注射針等により内容物が抜き取られると、抜き取られた量に相当する容積の分だけ収容室20が萎む。これに伴い容器本体16内の圧力が低下傾向に転じるが、容器本体16には空気導入口26が設けられているため、容器本体16の外部から空気を引き込む作用が働く。このとき、内層4が外層2から剥離して、外層4及び内層2の間に引き込まれた空気を収容できるだけの空間、すなわち空気室22が形成される。このようにして、空気が空気導入口26を介して容器本体16の外側から空気室22に引き込まれる。
本実施形態の積層剥離容器1は、ゴム栓8に注射針等(図1には示されていない)を刺して貫通させ、収容室20(=内層4の内側)に収容された内容物を取り出して使用することができる容器である。収容室20はゴム栓により密封されているため、注射針等により内容物が抜き取られると、抜き取られた量に相当する容積の分だけ収容室20が萎む。これに伴い容器本体16内の圧力が低下傾向に転じるが、容器本体16には空気導入口26が設けられているため、容器本体16の外部から空気を引き込む作用が働く。このとき、内層4が外層2から剥離して、外層4及び内層2の間に引き込まれた空気を収容できるだけの空間、すなわち空気室22が形成される。このようにして、空気が空気導入口26を介して容器本体16の外側から空気室22に引き込まれる。
図2は、積層剥離容器1の蓋部6を拡大して示した平面図及び正面図である。なお、図2中(B)ではゴム栓8が容器本体16から分離された状態で示されており、また、シール部材14の図示は省略されている。
図2中(A):ここでは、蓋部6における平面図が示されている。容器本体16の口部18には、ゴム栓8が圧入された状態で、外側から口部18の外周縁部に対してゴム栓8を締め付けるようにしてシール部材14が嵌め込まれている。すなわち、シール部材14は、口部18の外周縁部にゴム栓8を押し付けた状態で、これらを共に厚み方向に挟み込んで固定することにより蓋部6を構成する。これにより、容器本体16、特に内層4の内側部分の密封性が保たれる。なお、シール部材14は、アルミニウム等の金属により形成されている。
図2中(A):ここでは、蓋部6における平面図が示されている。容器本体16の口部18には、ゴム栓8が圧入された状態で、外側から口部18の外周縁部に対してゴム栓8を締め付けるようにしてシール部材14が嵌め込まれている。すなわち、シール部材14は、口部18の外周縁部にゴム栓8を押し付けた状態で、これらを共に厚み方向に挟み込んで固定することにより蓋部6を構成する。これにより、容器本体16、特に内層4の内側部分の密封性が保たれる。なお、シール部材14は、アルミニウム等の金属により形成されている。
図2中(B):ここでは、ゴム栓8及び口部18の正面図が示されている。ゴム栓8は、基部10及び圧入部12から構成されている。このうち基部10は平板状をなしており、ゴム栓8を圧入した状態で、基部10は口部18を塞いでいる。また、圧入部12は基部10の中央部から突出して設けられている。この圧入部12もまた筒状をなしており、ゴム栓8は、この圧入部12にて口部18内に圧入されている。このような形態のゴム栓8は、射出成形による製造が容易であるため、大量生産による低コスト化を図ることができる。またゴム栓8は、高い復元力を得る目的でゴム、特にブチレンゴム等により形成される。ブチレンゴムは耐熱性が高いため滅菌処理等で高温環境下におかれても劣化せず、また復元力にも優れているため注射針等の抜き刺しを繰り返しても容器の密封性を維持することができる。
ところで、一般的な積層剥離容器の蓋部は、本実施形態のゴム栓8と同様の材質で形成した逆止弁で構成されるケースが多い。逆止弁は、流通方向の観点、すなわち容器内から外部への内容物の流出のみを可能とし、空気も含め外部から容器内への流入を遮断するという点ではゴム栓8と共通する。しかしながら、逆止弁は、容器を絞って圧力を加えることにより封止が解除されて内容物の流出が可能となる点で、ゴム栓8とは構造が大きく異なっている。逆止弁を採用した容器においては、その封止状態が容易に解除されるため、必ずしも容器の高い密封性を確保し続けることができるとは限らない。
これに対し、本実施形態の蓋部6は、ゴム栓8で口部18を塞いだ上で本体に固定されることで、容器を密封する形態を採っている。したがって、容器に圧力を加えても封止状態は解除されないため、容器の密封性を確実に維持し続けることが可能である。
図3は、積層剥離容器1における蓋部6の縦断面図(図2中のIII−III線に沿う断面図)である。図3には蓋部6の形態について、複数の例が挙げられている。
図3中(A):第1形態となる蓋部6の拡大断面図である。この第1例では、容器本体16の口部18にゴム栓8の圧入部12が圧入された状態で、口部18の外周縁部とゴム栓8の基部10にシール部材14を覆い被せることにより、蓋部6が容器本体16に固定されている。
図3中(A):第1形態となる蓋部6の拡大断面図である。この第1例では、容器本体16の口部18にゴム栓8の圧入部12が圧入された状態で、口部18の外周縁部とゴム栓8の基部10にシール部材14を覆い被せることにより、蓋部6が容器本体16に固定されている。
図3中(B):第2形態の蓋部6は、先の図3中(A)に示される第1形態の蓋部6と異なり、基部10のうち圧入部12との接続部分より内側の位置における厚みが外側の位置における厚みに比べて小さく形成されている。このような第2形態の蓋部6は、内容物を取り出す際に注射針等を刺す部分の厚みが小さく形成されているので、容易にゴム栓8の基部10を貫通させることができる点でより利便である。
図3中(C):第3例の蓋部6は、これまでの第1及び第2例とは異なり、シール部材を有していない。すなわち第3例では、口部18の内周面に筋状(断面凸形状)の突起32が形成され、且つ、ゴム栓8の圧入部12の外周面には突起32に対応する溝状(断面凹形状)の突起受30が形成されている。このような第3形態の蓋部6は、口部18の内周面に形成された突起32と圧入部12の外周面に形成された突起受30とが嵌まり合うことにより、ゴム栓8を口部18により確実に固定させることができる。なお、突起32は容器本体のブロー成形とともに形成されるため、口部18の外面状の突起32に対応する位置には凹状溝34が形成されている。
この第3形態において、ゴム栓8の圧入部12には突起受30が形成されていなくてもよい。この場合であっても、口部18に圧入される圧入部12の外面のうち、突起32に密接する部分が圧縮変形することで突起32が食い込むため、ゴム栓8が口部18から抜けたり容器内に落ち込んだりするのを防止しつつ口部18にてゴム栓8を確実に固定することができる。
なお、突起32は、口部18の内周面の全周に亘るものでなくてもよく、例えば複数の円弧状に形成された突起とすることができる。また、環状を成す筋状の突起32は、必ずしも1条でなく複数条にしてゴム栓8に対する嵌め合い状態を向上させることも可能である。
図4は、一実施形態の積層剥離容器1の底部24を詳細に表した図である。このうち図4中(A)は積層剥離容器1の容器本体16の底面図を、図4中(B)は底部24の縦断面図(図4中(A)のIV−IV線に沿う断面図)を、それぞれ表している。
底部24には、その底面の略中心を通る直線に沿うようにしてピンチオフ部28が形成されている。このピンチオフ部28は、容器本体16をブロー成形する過程で内層4を加熱融着させることにより形成されたものであり、完全に封止された状態であるため、ここから収容室20内に空気等が進入することはない。そして、ピンチオフ部28の両側には、外層2と内層4との間に形成される空気室22に空気を取り込む空気導入口26が設けられている。底部24の表面を成しているのは外層2であり、この外層2は、ピンチオフ部28の両側で空気導入口26を挟んで対峙している。
図5は、一実施形態の積層剥離容器1の使用例を斜視図で表したものである。この積層剥離容器1に収容された内容物Cは、ゴム栓8に刺して貫通させた針Iで抜き取って使用する。
図5中(A):積層剥離容器1に薬液Cを収容した使用例を示している。この場合、薬液Cは注射器Iを使って取り出すことができる。使用者は、ゴム栓8に注射針Nを刺して貫通させ、注射器Iのピストンを上方に引いて収容されている薬液Cを注射器Iのシリンダーに取り込む。必要量を取り込んだら、ゴム栓8から注射針Nを抜き取る。ゴム栓8は復元力のある素材により形成されており、抜き取り後は注射針Nを刺した跡が自然に塞がるため、容器の密封性は維持される。
図5中(A):積層剥離容器1に薬液Cを収容した使用例を示している。この場合、薬液Cは注射器Iを使って取り出すことができる。使用者は、ゴム栓8に注射針Nを刺して貫通させ、注射器Iのピストンを上方に引いて収容されている薬液Cを注射器Iのシリンダーに取り込む。必要量を取り込んだら、ゴム栓8から注射針Nを抜き取る。ゴム栓8は復元力のある素材により形成されており、抜き取り後は注射針Nを刺した跡が自然に塞がるため、容器の密封性は維持される。
図5中(B):積層剥離容器1に揮発性物質から成る液体Cを収容した使用例を示している。この場合、使用者は、まずゴム栓8に注射針Nを刺して貫通させる。液体Cは揮発性を有しているため、注射針Nを通って容器外に流出する。流出した液体Cは、注射針Nの上部にセットされているろ紙に吸収される。そして、吸収された液体Cがろ紙から徐々に揮発することにより、揮発成分を空気中に揮散させることができる。なお、ろ紙の周囲には支持(保護)用の囲いが設けられていてもよい。
上述したいずれの使用例においても、積層剥離容器1は完全密閉された状態が保たれているため、使用前段階の流通過程における内容物Cの品質劣化を回避することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態の積層剥離容器1においては、外層2及び内層4を構成する樹脂を単層構造としたが、これを多層構造とすることも可能であり、状況に応じて適宜選択してよい。
例えば、上述した実施形態の積層剥離容器1においては、外層2及び内層4を構成する樹脂を単層構造としたが、これを多層構造とすることも可能であり、状況に応じて適宜選択してよい。
1 積層剥離容器
2 外層
4 内層
6 蓋部
8 ゴム栓(封止栓)
10 基部
12 圧入部
14 シール部材
16 容器本体
18 口部
20 収容室
22 空気室
24 底部
26 空気導入口
28 ピンチオフ部
30 突起受
32 突起
34 凹状溝
2 外層
4 内層
6 蓋部
8 ゴム栓(封止栓)
10 基部
12 圧入部
14 シール部材
16 容器本体
18 口部
20 収容室
22 空気室
24 底部
26 空気導入口
28 ピンチオフ部
30 突起受
32 突起
34 凹状溝
Claims (5)
- 外気に接する外層と、前記外層に対し剥離可能に積層されて内容物に接する内層とにより筒状に形成され、一端に口部を有し且つ他端に底部を有する容器本体と、
前記口部内に圧入された状態で固定されることにより、前記容器本体を密封する封止栓と、
前記容器本体に形成され、前記外層と前記内層との間にて空気を流通させる空気導入口と
を備えた積層剥離容器。 - 請求項1に記載の積層剥離容器において、
前記口部の外周縁部と共に前記封止栓を挟み込んで固定するシール部材をさらに備えたことを特徴とする積層剥離容器。 - 請求項1又は2に記載の積層剥離容器において、
前記封止栓は、
前記口部を塞ぐ平板状の基部と、
前記基部の中央部から突出して設けられて前記口部内に圧入される筒状の圧入部とを含むことを特徴とする積層剥離容器。 - 請求項3に記載の積層剥離容器において、
前記基部は、
前記圧入部との接続部分より内側の位置における厚みが外側の位置における厚みに比べて小さく形成されていることを特徴とする積層剥離容器。 - 請求項1から4のいずれかに記載の積層剥離容器において、
前記空気導入口が前記底部に形成されていることを特徴とする積層剥離容器。
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