JP2015167727A - ロールブラシ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロールブラシ11の製造方法は、基布上に熱可塑性樹脂によって構成された複数のパイル糸が立設されるように基布に織り込まれてなるパイル織物を軸部材12の表面に各パイル糸が外側となるように巻き付けた状態で接合する接合工程と、軸部材12の軸方向における一部の領域の各パイル糸を軸部材12の周方向に沿って切断して短くする切断工程と、切断して短くした各パイル糸を加熱して溶融させる加熱工程とを備える。
【選択図】図1
Description
上記課題を解決するロールブラシの製造方法は、基布上に熱可塑性樹脂によって構成された複数のパイル糸が立設されるように前記基布に織り込まれてなるパイル織物を軸部材の表面に前記各パイル糸が外側となるように巻き付けた状態で接合する接合工程と、前記軸部材の軸方向における一部の領域の前記各パイル糸を前記軸部材の周方向に沿って切断して短くする切断工程と、前記切断して短くした前記各パイル糸を加熱して溶融させる加熱工程と、を備えた。
この構成によれば、切断部材によって各パイル糸を効率よく切断することが可能となる。
図1に示すように、ロールブラシ11は、アルミニウムやステンレス鋼等の金属製の丸棒よりなる軸部材12と、軸部材12の表面(周面)に設けられた複数のブラシ部13と、軸部材12の表面における複数のブラシ部13間の領域にそれぞれ設けられた非ブラシ部14とを備えている。すなわち、軸部材12の表面には、軸部材12の延びる方向である軸方向に沿ってブラシ部13と非ブラシ部14とが交互に設けられている。
図2に示すように、ロールブラシ11を製造する場合には、まず、帯状のパイル織物21を用意する。パイル織物21は、図3(a)及び図3(b)に示すように、合成樹脂製の基布22と、基布22上に起毛するように織り込まれた複数のパイル糸23とを備えている。
図10及び図11に示すように、ロールブラシ11は、例えば、現金自動預け払い機に組み込まれて、紙幣Sの搬送に使用される。この場合、ロールブラシ11には、紙幣Sの搬送面30aを形成する平板状の搬送面形成部材30が組み付けられる。搬送面形成部材30は、ロールブラシ11の各ブラシ部13が挿入される矩形状の貫通孔30bと、各貫通孔30b同士を仕切る仕切部30cとを備えている。
(1)ロールブラシ11の製造方法では、各切断領域SRの各パイル糸23を切断して短くしてから、この短くした各パイル糸23を加熱して溶融させるので、この溶融した各パイル糸23は各切断領域SRの基布22上で流れるように薄く広がってから自然冷却されて固化する。したがって、ロールブラシ11の各切断領域SRの各パイル糸23を効果的に除去することができるので、各切断領域SR(各非ブラシ部14)の外径を効果的に小さくすることができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・切断工程において、各切断領域SRの各パイル糸23は、必ずしも軸部材12を回転させながらバリカン25によって刈り取る必要はない。すなわち、軸部材12を静止させた状態で、各切断領域SRの各パイル糸23をバリカン25によって刈り取るようにしてもよい。
・各パイル糸23を構成する熱可塑性樹脂よりも融点の高い熱可塑性樹脂によって基布22を構成し、加熱工程において、電熱鏝26を基布22の融点よりも高い温度で加熱するようにしてもよい。このようにすれば、各パイル糸23に加えて基布22を溶融させることができるので、より一層効果的に各切断領域SR(各非ブラシ部14)の外径を小さくすることができる。
・ロールブラシ11において、軸部材12の表面に形成するブラシ部13及び非ブラシ部14における軸部材12の軸方向における幅は、任意に変更してもよい。
・ロールブラシ11は、紙幣Sの搬送に限らず、電子写真方式のプリンターや複写機などの記録装置に使用される帯電ブラシやトナーを掻き取るクリーニングブラシ、潤滑剤を塗布する塗布ブラシ、エアコンなどのフィルターの清掃を行うクリーニングブラシなどに用いてもよい。
(イ)前記基布は前記パイル糸を構成する熱可塑性樹脂よりも融点の高い熱可塑性樹脂によって構成され、前記加熱工程において、前記押圧部材は前記基布の融点よりも高い温度で加熱されることを特徴とする請求項2に記載のロールブラシの製造方法。
Claims (4)
- 基布上に熱可塑性樹脂によって構成された複数のパイル糸が立設されるように前記基布に織り込まれてなるパイル織物を軸部材の表面に前記各パイル糸が外側となるように巻き付けた状態で接合する接合工程と、
前記軸部材の軸方向における一部の領域の前記各パイル糸を前記軸部材の周方向に沿って切断して短くする切断工程と、
前記切断して短くした前記各パイル糸を加熱して溶融させる加熱工程と、
を備えたことを特徴とするロールブラシの製造方法。 - 前記加熱工程において、前記各パイル糸の融点よりも高い温度に加熱された押圧部材によって、前記切断して短くした前記各パイル糸を前記基布に押し付けることを特徴とする請求項1に記載のロールブラシの製造方法。
- 前記切断工程において、前記各パイル糸は前記軸部材を回転させながら切断部材によって切断されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロールブラシの製造方法。
- 基布上に熱可塑性樹脂によって構成された複数のパイル糸が立設されるように前記基布に織り込まれてなるパイル織物を軸部材の表面に前記各パイル糸が外側となるように巻き付けた状態で接合されたロールブラシであって、
前記軸部材の軸方向における一部の領域の前記各パイル糸を前記軸部材の周方向に沿って切断して短くした後、当該短くした前記各パイル糸を加熱により溶融させることによって前記一部の領域の前記各パイル糸を除去したことを特徴とするロールブラシ。
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2014
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