JP2015167711A - 液体輸送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯留部の液体の残留を抑制し、貯留部の液体を効率よく使用する輸液輸送装置を提供する。【解決手段】生体に取り付け可能であり、前記生体に液体を輸送する液体輸送装置であって、前記液体を貯留する貯留部44と、前記貯留部の前記液体を前記生体に輸送するポンプ部60とを備える。前記貯留部は、幅のある円弧形状をしており、円弧形状の前記貯留部の一端に、前記貯留部の前記液体を前記ポンプ部へ排出する排出口48が配置されている。【選択図】図8

Description

本発明は、液体輸送装置に関する。
生体に液体を輸送する液体輸送装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。これらの液体輸送装置では、液体を注入する注入部(カテーテルなど)を生体に刺しつつ、ポンプを駆動して液体貯留部の液体を生体に注入させている。
特表2010−534085号公報
特許文献1では、液体を貯留する液体貯留部が矩形状(直方体状)に構成されている。但し、液体貯留部を矩形状にする場合、他の構成要素の配置に制約が生じたり、他の構成要素との配置の関係で液体貯留部の容量を確保できなかったりすることがある。その一方、他の構成要素を避けるような形状に液体貯留部を構成した場合、液体貯留部から液体を排出する際に液体貯留部に液体が残留してしまい、貯留された液体を効率よく使用できないことがある。
本発明は、貯留部に液体が残留しにくく、液体を効率よく利用できる液体輸送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、生体に取り付け可能であり、前記生体に液体を輸送する液体輸送装置であって、前記液体を貯留する貯留部と、前記貯留部の前記液体を前記生体に輸送するポンプ部とを備え、前記貯留部は、幅のある円弧形状をしており、円弧形状の前記貯留部の一端に、前記貯留部の前記液体を前記ポンプ部へ排出する排出口が配置されていることを特徴とする液体輸送装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1A及び図1Bは、液体輸送装置1の全体斜視図である。 図2は、液体輸送装置1の断面図である。 図3A及び図3Bは、液体輸送装置1の分解図である。 図4A及び図4Bは、貼着前後の注入セット10の断面説明図である。 図5A及び図5Bは、ポンプユニット30の分解図である。 図6は、ポンプ部60の概要説明図である。 図7は、カートリッジ40の分解図である。 図8Aは、リザーバー44の分解図である。図8Bは、カートリッジ本体43の上面図である。 図9A〜図9Dは、注入口47から液体を注入したときのリザーバー44の様子の説明図である。 図10A及び図10Bは、リザーバー44内の液体をポンプ部60で排出したときの様子の説明図である。 図11Aは、液体輸送装置1を上から見たときのポンプ部60及びリザーバー44とカテーテル12の位置関係の説明図である。図11Bは、装着時のポンプユニット30の動きの説明図である。 図12は、参考例の液体輸送装置1の説明図である。 図13Aは、送液口41Aに貼り付けられた通期フィルターの斜視図である。図13Bは、ポンプユニット30の受け入れ部41の送液口41Aの斜視図である。 図14は、液体輸送装置1の側面図である。 図15は、第2実施形態のポンプ部60の概要説明図である。 図16A及び図16Bは、第3実施形態のリザーバーの説明図である。 図17A及び図17Bは、第4実施形態の液体輸送装置1の貼着前後の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
生体に取り付け可能であり、前記生体に液体を輸送する液体輸送装置であって、前記液体を貯留する貯留部と、前記貯留部の前記液体を前記生体に輸送するポンプ部とを備え、前記貯留部は、幅のある円弧形状をしており、円弧形状の前記貯留部の一端に、前記貯留部の前記液体を前記ポンプ部へ排出する排出口が配置されていることを特徴とする液体輸送装置が明らかとなる。このような液体輸送装置によれば、貯留部に液体が残留しにくく、液体を効率よく利用できる。
前記排出口は、外側に膨らんだ円弧状の外周縁よりも、内側に膨らんだ円弧状の内周縁に近い位置に、配置されていることが望ましい。これにより、更に貯留部に液体が残留しにくくなる。
円弧形状の前記貯留部の前記排出口の設けられた一端とは反対側の他端に、前記貯留部に前記液体を注入する注入口が配置されていることが望ましい。これにより、液体注入時に貯留部にあった気体を排出しやすくなる。
前記注入口は、前記内周縁よりも前記外周縁に近い位置に配置されていることが望ましい。これにより、液体注入時に貯留部の各領域に順に液体が浸入し、貯留部内の気体が残留しにくくなる。
前記外周縁の曲率は、前記内周縁の曲率よりも小さいことが望ましい。これにより、貯留部内の液体が内周縁の近傍を流路として通り排出口から排出されるため、液体排出時に貯留部に液体が残留しにくくなる。
前記貯留部の中央部における前記幅は、前記貯留部の端部における前記幅よりも大きいことが望ましい。これにより、貯留部の容量を増やすことができる。
前記ポンプ部によって輸送された前記液体を外部に送り出す送液口を有しており、前記貯留部に前記液体を注入する際に、気体を通過させて前記液体を通過させないフィルターが前記送液口に設けられていることが望ましい。これにより、液体注入時に、流路内の気体を外部に放出しつつ、液体の外部への漏洩を防止できる。
===第1実施形態===
<液体輸送装置1の概要>
図1A及び図1Bは、液体輸送装置1の全体斜視図である。図2は、液体輸送装置1の断面図である。図3A及び図3Bは、液体輸送装置1の分解図である。以下の説明では、液体輸送装置1の貼着される側(生体側)を「下」とし、逆側を「上」とする。また、図2に示すように、カテーテル12に対してポンプ部60の側を「前」とし、液体を貯留するリザーバー44の側を「後」とする。
液体輸送装置1は、液体を輸送する装置である。液体輸送装置1は、注入セット10と、ポンプユニット30とを有する。注入セット10及びポンプユニット30は、図3A及び図3Bに示すように分離可能であるが、使用時には図1に示すように一体に組み立てられる。液体輸送装置1は、例えば生体に注入セット10を貼着して、ポンプユニット30に貯留されているインスリンを定期注入するのに好適に用いられる。
注入セット10には、上側に突出した接続部18が設けられている。ポンプユニット30の下面中央には、中空の受け入れ部41が設けられている。注入セット10の接続部18をポンプユニット30の受け入れ部41に挿入することによって、注入セット10にポンプユニット30が取り付けられる。このとき、接続部18の側面の受液口18Aが、受け入れ部41の送液口41Aに連結される。ポンプユニット30には、後述するように、リザーバー44及びポンプ部60が設けられており、リザーバー44の液体は、ポンプ部60によって送液口41Aから注入セット10に送り出されて、注入セット10のカテーテル12から生体に液体が注入される。
<注入セット10の構成>
注入セット10は、生体に液体を注入する部位である。図3A及び図3Bに示すように、カテーテル12と、シール部14と、台座部16とを有する。
カテーテル12は、生体に液体を注入するための管である。カテーテル12のことを「カニューレ」、「カニューラ」、「ソフトニードル(ソフトカニューレ)」と呼ぶこともある。カテーテル12は、例えばフッ素樹脂等の柔らかい材料で構成される。カテーテル12の一端は、台座部16に固定されている。
シール部14は、注入セット10を生体等に貼着するための部位である。シール部14は、例えば、下面が粘着シールになっている粘着パッドである。
台座部16は、ポンプユニット30を取り付けるための部位である。台座部16は、ベース部17と、接続部18とを有する。ベース部17は、ポンプユニット30を下から支持する部位である。接続部18は、ベース部17から上側に突出した部位であり、ポンプユニット30の受け入れ部41(図3B参照)に挿入される部位である。接続部18の側面には、送液口41Aと接続するための受液口18Aが設けられている。また、接続部18の上面には、導入針21(後述)の差し込み口18Bが設けられている。
図4A及び図4Bは、貼着前後の注入セット10の断面説明図である。
図4Aは、貼着前の注入セット10の断面説明図である。この状態では、注入セット10に導入針21が取り付けられており、導入針21は、カテーテル12、シール部14、台座部16を貫通している。導入針21の上端はつまみ22に固定されている。つまみ22が、接続部18の上面から突出していることによって、この段階でのポンプユニット30の装着を阻害している。
注入セット10を生体に貼り付けるとき、使用者は、導入針21とともにカテーテル12を生体に穿刺する。その後、図4Bに示すように、使用者は、導入針21のつまみ22をつまんで、導入針21を注入セット10から引き抜く(抜去)。カテーテル12は生体に留置し続けるが、カテーテル12は柔らかいため、生体への負荷は小さい。差し込み口18Bの下側には、導入針21を抜くと穴がふさがる材料(例えばゴム、シリコン等)で構成された導入針用セプタム19が設けられている。
注入セット10から導入針21が引き抜かれた後、注入セット10にポンプユニット30が取り付けられることになる。
<ポンプユニット30の構成>
図5A及び図5Bは、ポンプユニット30の分解図である。ポンプユニット30は、駆動部31と、カートリッジ40とを有する。駆動部31は、カートリッジ40の上側でネジによって固定される。
駆動部31は、カム65を駆動する構成要素である。カム65は駆動部31の下側から露出しており、カム65を駆動する駆動機構(不図示)は内部に収容されている。駆動部31は動力源となる電池32も収容しているが、電池32をカートリッジ40の側に配置しても良い。
カートリッジ40は、図5Aに示すように、カム収容部42を有する。カム収容部42は、カートリッジ40の上側(駆動部31側)に設けられ、駆動部31のカム65を収容するための中空状の部位である。カム収容部42の周囲には、複数のフィンガー66(図6参照)が配置されている。駆動部31をカートリッジ40に固定すると、カム収容部42にカム65が入り込み、次に説明するポンプ部60が構成される。
・ポンプ部60
図6は、ポンプ部60の概要説明図である。図7は、カートリッジ40の分解図である。ポンプ部60は、液体を輸送するポンプとなる部位である。ポンプ部60は、チューブ62と、圧搾機構64とを有する。圧搾機構64がチューブ62を圧搾することによって、液体が輸送される。圧搾機構64は、複数のフィンガー66と、カム65とを備えている。
チューブ62は、液体を輸送するための管である。チューブ62の上流側(液体の輸送方向を基準にした場合の上流側)は、液体を貯留するリザーバー44(図2参照)に連通している。チューブ62の下流側は、送液口41A(図2、図3B参照)に連通している。チューブ62は、フィンガー66から押されると閉塞し、フィンガー66からの力が解除されると元に戻る程度に弾性を有している。チューブ62は、部分的に円弧形状に配置されている。チューブ62の円弧の中心は、カム65の回転中心と一致している。
フィンガー66は、チューブ62を閉塞させる部材である。フィンガー66は、軸方向に沿って可動に支持されており、カム65から力を受けて従動的に動作する。複数のフィンガー66は、カム65の回転中心から放射状に等間隔で配置されている。複数のフィンガー66は、カム65とチューブ62との間に配置されている。
カム65は、外周の4箇所に突起部を有している。カム65の外周に複数のフィンガー66が配置されており、そのフィンガー66の外側にチューブ62が配置されている。カム65が回転すると、7本のフィンガー66が順に突起部から押されて、輸送方向上流側から順にチューブ62が閉塞する。フィンガー66が突起部から外れると、チューブ62の弾性力によってチューブ62が元の形状に戻る。これにより、チューブ62が蠕動運動させられて、チューブ62が圧搾されて液体が輸送される。液体の逆流を防止するため、少なくとも1つ、好ましくは2つのフィンガー66がチューブ62を閉塞させるように、カム65の突起部が形成されている。
本実施形態では、ポンプ部60の構成要素のうち、カム65を駆動部31に配置し、チューブ62及びフィンガー66をカートリッジ40に配置している。但し、ポンプ部60の全ての構成要素を駆動部31又はカートリッジ40に配置しても良い。また、カム65及びフィンガー66を駆動部31に配置し、チューブ62をカートリッジ40に配置しても良い。
・リザーバー44
図8Aは、リザーバー44の分解図である。図8Bは、カートリッジ本体43の上面図である。
カートリッジ40は、液体を貯留するリザーバー44(貯留部)を有する。カートリッジ本体43には凹部45が形成されており、凹部45の周囲にフィルム46が融着されている。リザーバー44は凹部45及びフィルム46から構成されており、凹部45とフィルム46との間に液体が貯留される。なお、図7の状態ではフィルム46が凹部45に密着しており、リザーバー44に液体が無い状態である。
凹部45は、底451及び周縁452によって、カートリッジ本体43の上面から凹んだ形状になっている。凹部45の底451は平坦であるのに対し、凹部45の周縁452は湾曲している。なお、凹部45に密着したフィルム46(リザーバー44に液体が無い状態のフィルム46)も、底が平坦であるのに対し、周縁は湾曲している。凹部45の周縁452は、後述するように、外周縁452A、内周縁452B、注入側周縁452C及び排出側周縁452Dから構成されており、これらが凹部45の周囲を囲んでいる。
リザーバー44は、上から見て、幅のある円弧形状(若しくは弓形状、三日月状、三日月湖形状、U字形状)をしている。円弧形状のリザーバー44の外周縁452Aは、ポンプユニット30の後側に配置されており、上から見るとリザーバー44の外側に膨らんだ円弧状である。円弧形状のリザーバー44の内周縁452Bは、受け入れ部41の後側半分を囲むように(避けるように)配置されており、上から見るとリザーバー44の内側に膨らんだ円弧状である。外周縁452Aは内周縁452Bよりも上から見たときの湾曲が緩やかである。つまり、外周縁452Aの曲率は内周縁452Bの曲率よりも小さく、外周縁452Aの曲率半径は内周縁452Bの曲率半径よりも大きい。
円弧形状のリザーバー44の一端には、リザーバー44に液体を注入する注入口47が配置されており、リザーバー44の他端には、リザーバー44から液体を排出する排出口48が配置されている。
注入口47は、外周縁452Aと内周縁452Bとを連結する注入側周縁452Cに形成されている。注入口47は、注入側周縁452Cの外側に寄って配置されている。つまり、注入口47は、注入側周縁452Cのうち、外周縁452Aの方に寄って配置されている。これにより、後述するように、リザーバー44に液体を注入し始めたときに、液体が外周縁452Aに沿ってリザーバー44内に侵入しやすくなる(図9A及び図9B参照)。
排出口48は、外周縁452Aと内周縁452Bとを連結する排出側周縁452Dに形成されている。排出口48は、円弧形状のリザーバー44の端に位置するため、これにより、後述するように、リザーバー44に液体を注入したときに、リザーバー44内に気体が残留しにくくなる。
更に、排出口48は、排出側周縁452Dの内側に寄って配置されている。つまり、排出口48は、排出側周縁452Dのうち、内周縁452Bの方に寄って配置されている。これにより、後述するように、リザーバー44に液体を注入したときにはリザーバー44内に気体が残留しにくくなるとともに(図9C参照)、リザーバー44の液体を排出するときにはリザーバー44内に液体が残留しにくくなる(図10B参照)。
図8Bに示すように、円弧形状のリザーバー44の中央部の幅W2は、注入側周縁452Cにおける幅W1(注入側周縁452Cにおける外周縁452Aと内周縁452Bとの間の幅)よりも広い。また、円弧形状のリザーバー44の中央部の幅W2は、排出側周縁452Dにおける幅W3(排出側周縁452Dにおける外周縁452Aと内周縁452Bとの間の幅)よりも広い。これにより、リザーバー44の容量を増やすことができるとともに、リザーバー44の中央部のフィルム46が変形しやすくなる。
使用者は、図7の状態(リザーバー44に液体が無い状態)のカートリッジ40の注入用セプタム49に注射器を刺し、注射器で液体(例えばインスリン)をリザーバー44に注入することになる。リザーバー44に液体が注入されると、フィルム46が上側に膨らみ、凹部45とフィルム46との間に液体が貯留されることになる。
図9A〜図9Dは、注入口47から液体を注入したときのリザーバー44の様子の説明図である。図中のリザーバー44内のハッチングの領域は、液体が侵入(浸透)した領域を示している。また、リザーバー44内のハッチングの無い領域は、液体の無い領域であり、凹部45とフィルム46が密着している領域である。
液体が無い状態からリザーバー44に注入口47から液体を注入し始めると、図9Aに示すように、液体は、注入口47のある注入側周縁452Cの付近の領域に侵入する。更に、液体を注入し続けると、図9Aの白抜きの矢印に示すように、液体は、外周縁452Aに沿ってリザーバー44内に侵入し、図9Bに示す状態になる。液体が内周縁452Bよりも外周縁452Aに沿って侵入する理由は、外周縁452Aが内周縁452Bよりも湾曲が緩やかであるため、外周縁452Aに密着しているフィルム46の方が、内周縁452Bに密着しているフィルム46よりも、変形しやすいからである。加えて、本実施形態では、注入口47が外側に寄って配置されているため、外周縁452Aに沿ってリザーバー44内に更に侵入しやすくなっている。
また、本実施形態では、リザーバー44の中央部の幅(図8Bの幅W2)が広いため、リザーバー44の中央部のフィルム46が変形しやすいので、外周縁452Aに沿ってリザーバー44内に侵入した液体は、リザーバー44の中央部で広がりやすい。
外周縁452Aに沿って液体が浸入した後、更に液体を注入し続けると、図9Bの白抜きの矢印で示すように液体が内周縁452Bの方に向かって浸入する。このように外周縁452Aに沿って浸入した後に液体が内周縁452Bの方に向かって順に浸入するため、液体注入前のリザーバー44内に気体があっても、その気体は内周縁452Bの方に移動し、リザーバー44に気体が残留しにくい(最終的に気体は排出口48から排出される)。
更に液体を注入し続けると、図9Cに示すように、液体は、最後に排出側周縁452Dの付近の領域に侵入する。既に説明した通り、外周縁452Aのフィルム46の方が内周縁452Bのフィルム46よりも変形しやすいので、液体が排出側周縁452Dの付近の領域に侵入するときも、外周縁452Aの側から侵入することになる(図9Cの白抜きの矢印参照)。本実施形態では、排出口48が内側に寄って配置されているため、仮に液体注入前の排出側周縁452Dの付近に気体があっても、その気体は排出口48から押し出され、リザーバー44に気体が残留しにくい。
なお、本実施形態では、円弧形状のリザーバー44の一端に注入口47が配置され、反対側の他端に排出口48が配置されている。このため、注入口47から液体を注入すると、円弧形状のリザーバー44の各領域に液体が浸入した後、最後に排出口48の側に液体が侵入することになる。このため、液体注入前のリザーバー44内に気体があっても、その気体は排出口48の方に移動し、リザーバー44に気体が残留しにくい。
図9Dに示すように、凹部45とフィルム46との間の面に液体が浸透した後、使用者が更に液体を注入すると、排出口48から液体が押し出され、送液口41Aまでの流路に液体が充填される。なお、注入用セプタム49はカートリッジ40の上側に配置されているため、液体注入時にカートリッジ40に駆動部31を取り付けることはできない。このため、液体注入時にはチューブ62は閉塞していない状態なので(カム65がカム収容部42に無く、フィンガー66がチューブ62を閉塞していない状態なので)、送液口41Aまでの流路に液体を充填することが可能である。
液体注入時には、送液口41Aに通気フィルター(図13A参照)が予め貼り付けられている。通気フィルターは、気体は通過可能であるが、液体は通過できないフィルターである。液体注入時に液体が送液口41Aに到達する前は、流路内の気体が通気フィルターを通過して外部に押し出される。また、液体注入時に排出口48から排出された液体が送液口41Aに到達すると、通気フィルターによって液体の外部漏洩が防止される。この段階から更に使用者が液体を注入すると、リザーバー44内の液体の圧力が上がり、リザーバー44のフィルム46が上側に膨らみ、凹部45とフィルム46との間に液体が更に注入され、リザーバー44内に十分な量の液体を貯留できる。リザーバー44への液体注入後、使用者は、送液口41Aの通気フィルターを外してから(図13B参照)、ポンプユニット30を注入セットに挿入することになる。
なお、仮に通気フィルターが無いまま液体を注入すると、液体が送液口41Aから外部に漏洩し、リザーバー44内の液体の圧力が上がらないため、リザーバー44内に十分に液体を貯留できないことになる。但し、流路内の抵抗が大きい場合には、液体が送液口41Aに到達する前にリザーバー44内に液体が貯留されるため、この場合には通気フィルターが無くても良い。
図10A及び図10Bは、リザーバー44内の液体をポンプ部60で排出したときの様子の説明図である。
リザーバー44内の液体をポンプ部60で排出し続けると、リザーバー44内の液体が少なくなり、リザーバー44の凹部45とフィルム46が密着し始める。既に説明した通り、外周縁452Aのフィルム46の方が内周縁452Bのフィルム46よりも変形しやすいため、図10Aに示すように、外周縁452Aの側から先にフィルム46が凹部45に密着し始める。外周縁452Aのフィルム46が凹部45に密着した後も、内周縁452Bのフィルム46は凹部45に密着していないため、リザーバー44内に液体が残留しにくくなる。仮に注入口47の付近に液体が残留している状態で、先にリザーバー44の中央部でフィルム46が凹部45に密着してしまうと、液体を排出できずに液体が残留してしまうが、本実施形態では内周縁452Bのフィルム46が変形しにくく図10Aに示すように凹部45に密着しにくいため、注入口47の付近の液体は、内周縁452Bの近傍を通って、最短経路で排出口48から排出されることになる。
更に液体を排出し続けると、図10Bに示すように、排出側周縁452Dの付近の液体が最後に残る。既に説明した通り、外周縁452Aのフィルム46の方が内周縁452Bのフィルム46よりも変形しやすいので、外周縁452Aの側の液体から排出されることになる。本実施形態では、排出口48が内側に寄って配置されているため、リザーバー44内に液体が残留しにくい。
<カテーテル12の配置>
図11Aは、液体輸送装置1を上から見たときのポンプ部60及びリザーバー44とカテーテル12の位置関係の説明図である。説明の便宜上、液体輸送装置1の構成要素の一部を透過して図示している。
図11Aに示すように、液体輸送装置1を上から見ると(生体面に垂直な方向から見ると)、カテーテル12や送液口41Aは、リザーバー44とチューブ62(ポンプ部60)との間に配置されている。このようにカテーテル12や送液口41Aを配置することによって、カテーテル12や送液口41Aをポンプユニット30から突出させて配置する必要がなくなり、液体輸送装置1の小型化を図ることができる。
図12は、参考例の液体輸送装置1の説明図である。参考例のポンプユニット30の内部には、不図示のリザーバー44及びチューブ62(ポンプ部60)が設けられている。そして、参考例では、液体輸送装置1を上から見たときに、カテーテル12や送液口41Aは、リザーバー44及びチューブ62を備えたポンプユニット30の外側に配置されている。このため、参考例では、カテーテル12や送液口41Aをポンプユニット30から突出させて配置する必要があり、液体輸送装置1が大型化してしまう。なお、参考例のようにカテーテル12や送液口41Aがポンプユニット30の外側に配置されていたとしても、前述のようにリザーバー44が幅のある円弧形状をしており、円弧形状のリザーバー44の一端に、排出口48が配置されていれば(図8参照)、液体排出時にリザーバー44に液体が残留しにくくなり、リザーバー44内の液体を効率よく使用できる。
本実施形態では、リザーバー44が円弧形状(U字形状)であり、チューブ62も円弧形状(U字形状)である。そして、円弧形状のリザーバー44の端部(排出口48)はチューブ62側を向いており、円弧形状のチューブ62の端部はリザーバー44側を向いている。このため、リザーバー44の排出口48からチューブ62の上流端までの流路を短くできるとともに、チューブ62の下流端から送液口41Aまでの流路を短くできる。
また、本実施形態では、円弧形状(U字形状)の端部が互いに向かい合うようにリザーバー44及びチューブ62が配置されている。これにより、2つの部材の間に中空状の受け入れ部41を形成しやすくなる。そして、本実施形態のように、リザーバー44と、チューブ62と、リザーバー44の端部とチューブ62の端部とを結んだ線とによって囲まれた領域内(2つの部材に囲まれた領域)に、受け入れ部41や送液口41Aを配置すれば、液体輸送装置1を小型化できる。特に、リザーバー44及びチューブ62の4つの端部を結ぶ四角形状の領域内に、送液口41Aを配置すれば、ポンプユニット30を小型化できる。
また、本実施形態では、2つの円弧形状の部材(リザーバー44及びチューブ62)の湾曲部は、外側を向くように配置されている。これにより、2つの部材を収容するポンプユニット30(又はカートリッジ40)を小型化しやすくなる。
図11Bは、装着時のポンプユニット30の動きの説明図である。使用者は、注入セット10の接続部18をポンプユニット30の受け入れ部41に挿入して、図に示すように生体面に垂直な方向を軸にしてポンプユニット30を回転させながら、ポンプユニット30を注入セット10に装着する。注入セット10の受液口18Aとポンプユニット30の送液口41Aとが対向する位置でポンプユニット30の回転が止まるように、注入セット10の接続部18及びポンプユニット30の受け入れ部41の少なくとも一方にストッパー(不図示)が形成されている。
本実施形態では、既に説明した通り、カテーテル12や送液口41Aがリザーバー44とチューブ62(ポンプ部60)との間に配置されているため、カテーテル12がポンプユニット30の回転中心の近傍に位置する。このため、図に示すように、ポンプユニット30を回転させて注入セット10に装着するときに、ポンプユニット30のトルクが注入セット10に伝達されたとしても、生体がカテーテル12から受ける負荷(痛み)は小さくて済む。
図13Bは、ポンプユニット30の受け入れ部41の送液口41Aの斜視図である。送液口41Aは、弾性変形可能なゴムで構成されており、受け入れ部41の内周面から内側に突出して(言い換えると、注入セット10の接続部18に向かって突出して)、形成されている。一方、注入セット10の受液口18A(図3A参照)も、弾性変形可能なゴムで構成されており、接続部18の側面から外側に突出して(言い換えると、ポンプユニット30の受け入れ部41の内周面に向かって突出して)、形成されている。ポンプユニット30を注入セット10に装着すると、送液口41Aと受液口18Aとが連結する。このとき、互いに突出していた送液口41Aと受液口18Aとが弾性変形しながら連結するため、隙間無く接続することが可能になる。
<ポンプユニット30の固定方法>
図12に示す参考例の液体輸送装置1の場合、ポンプユニット30の下面の全面にシール部14が固定されている。しかし、参考例の場合、シール部14の下面(シール面)が平面状になるため、柔軟な生体面から液体輸送装置1が外れやすくなり、若しくは、生体面が平坦なシール面によって平面に矯正されてしまい、生体の負荷(痛み)が大きくなる。
一方、ポンプユニット30は、ポンプ部60やリザーバー44を収容できる程度の大きさが必要であるため、ポンプユニット30の下面の面積を小さくするには限界がある。また、シール部14のシール面は、液体輸送装置1を固定できる程度の面積が必要であるため、シール部14の大きさを小さくするのにも限界がある。
そこで、本実施形態では、次に説明するように、ポンプユニット30の下面をシール部14から浮かせて配置させることによって、ポンプユニット30の下面やシール部14のシール面の面積を確保しつつ、柔軟な生体面にポンプユニット30を固定しやすく、生体への負荷を軽減している。但し、ポンプユニット30の下面をシール部14から浮かせて配置しなくても、前述のようにリザーバー44が幅のある円弧形状をしており、円弧形状のリザーバー44の一端に、排出口48が配置されていれば(図8参照)、液体排出時にリザーバー44に液体が残留しにくくなり、リザーバー44内の液体を効率よく使用できる。
図3Aに示すように、本実施形態のベース部17は、円盤状のシール部14よりも小さい円盤状の部位として構成されている。このため、シール部14のシール面は、ベース部17の下側だけでなく、ベース部17の外周よりも外側に広がっている。また、ベース部17の上面がポンプユニット30の下面よりも狭くなるように、ベース部17が構成されている。このため、ベース部17上ポンプユニット30を支持させると、ポンプユニット30の一部がベース部17からはみ出る状態になる(後述:図14参照)。
ベース部17の直下のシール面は、ベース部17の下面に従って固い平面状になる。このため、シール部14を生体面に貼着させたとき、ベース部17の下側のシール面によって生体面は平面に矯正されることになる。但し、ベース部17の面積はシール部14の全面積と比べると小さいため、生体面が平面に矯正される領域は小さくて済み、生体の負荷(痛み)は小さくて済む。
ベース部17の外周より外側に広がるシール面は、液体輸送装置1を固定できる程度にシール部14のシール面の面積を広げている。この領域のシール面は、ベース部17によって平面状に固定されておらず、柔軟性を有し、生体面に沿って変形可能である。このため、この領域のシール面は、柔軟な生体面に貼着しても外れにくく、生体への負荷も小さい。
図14は、液体輸送装置1の側面図である。
ポンプユニット30を注入セット10に装着すると、ポンプユニット30の下面が注入セット10のベース部17(図3Aも参照)の上面に接触し、注入セット10のベース部17によってポンプユニット30が支持される。この結果、図14に示すように、ポンプユニット30の一部は、ベース部17からはみ出る状態になる。ベース部17は所定の厚みを有しており、この厚みの分だけ、ポンプユニット30の下面の一部(ベース部17からはみ出た部分)とシール部14の上面との間に隙間Gができる。つまり、ポンプユニット30の下面の一部がシール部14の上面から離れている状態(シール部14から浮いた状態)になる。
ポンプユニット30とシール部14との間に隙間Gがあるため、注入セット10にポンプユニット30を装着した後においても、ベース部17の外周より外側に広がるシール面は、ポンプユニット30の下面によって平面状に固定されずに、柔軟性を保持し続けることができ、生体面に沿って変形可能になる。このため、注入セット10にポンプユニット30を装着した後においても、液体輸送装置1は、柔軟な生体面から外れにくく、生体への負荷も小さくて済む。
また、図14に示すように、ポンプユニット30は、シール部14の上面からも更にはみ出た状態になる。言い換えると、シール部14は、ポンプユニット30の下面よりも小さく構成することができる。前述の参考例ではポンプユニット30の下面の面積に相当するシール部14を生体に貼着することになるが、これに対し、本実施形態では、ポンプユニット30の下面の面積よりもシール部14を小さくすることができ、生体の負荷を小さくすることができる。
また、本実施形態では、カテーテル12の周囲にシール部14のシール面が配置されている。これにより、注入セット10を生体に取り付けたときに、カテーテル12の周囲がシール部14で生体に固定されるため、カテーテル12が外れにくくなる。更に、本実施形態では、カテーテル12の周囲のシール部14は、ベース部17の下側に位置している。このため、カテーテル12の周囲では生体面が動きにくくなり、カテーテル12からの生体への負荷を軽減できる。
<小括>
図8Bに示す通り、本実施形態のリザーバー44(貯留部)は、幅のある円弧形状をしている。リザーバー44を幅のある円弧形状にした場合、リザーバー44の外側に膨らむ外周縁452Aと、リザーバー44の内側に膨らむ内周縁452Bとが形成されることになる。なお、リザーバー44を円弧形状にした場合、受け入れ部41を避けるように内周縁452Bを配置できるため、狭い領域に容量の大きなリザーバー44を形成できる。更に本実施形態では、このような形状のリザーバー44の一端に排出口48が配置されている。これにより、図10A及び図10Bに示す通り、液体排出時にリザーバー44の凹部45とフィルム46が密着し始めても、内周縁452Bのフィルム46は凹部45に密着しにくいため、リザーバー44内の液体が、内周縁452Bの近傍を流路として通り、排出口48から排出される。このため、本実施形態によれば、液体排出時にリザーバー44に液体が残留しにくくなり、リザーバー44内の液体を効率よく使用できる。
また、本実施形態では、排出口48は、排出側周縁452Dの内側(外周縁452Aよりも内周縁452Bに近い位置)に寄って配置されている。これにより、リザーバー44に液体を注入したときにはリザーバー44内に気体が残留しにくくなるとともに(図9C参照)、リザーバー44の液体を排出するときにはリザーバー44内に液体が残留しにくくなる(図10B参照)。
また、本実施形態では、注入口47は、排出口48と反対側の他端に配置されている。このように注入口47と排出口48を配置することによって、仮に液体注入前のリザーバー44内に気体があっても、液体注入時に気体が排出口48の方に移動して排出口48から排出されるため、リザーバー44に気体が残留しにくくなる。
また、本実施形態では、注入口47は、注入側周縁452Cの外側(内周縁452Bよりも外周縁452Aに近い位置)に寄って配置されている。これにより、リザーバー44に液体を注入し始めたときに、液体が外周縁452Aに沿ってリザーバー44内に侵入しやすくなり、リザーバー44内の各領域に順に液体が浸入し、リザーバー44に気体が残留しにくくなる。
また、本実施形態では、外周縁452Aが内周縁452Bよりも湾曲が緩やかであり、外周縁452Aの曲率が内周縁452Bの曲率よりも小さい。この結果、外周縁452Aのフィルム46の方が内周縁452Bのフィルム46よりも変形しやすくなり、液体注入時には、液体が内周縁452Bよりも外周縁452Aに沿って侵入するため、リザーバー44内の各領域に順に液体が浸入し、リザーバー44に気体が残留しにくくなる。また、液体排出時には、外周縁452Aの側の液体から順に排出されるため、リザーバー44に液体が残留しにくくなる。
また、本実施形態では、図8Bに示すように、リザーバー44の中央部の幅W2は、リザーバー44の端部における幅W1、W3よりも広い。これにより、リザーバー44の容量を増やすことができるとともに、リザーバー44の中央部のフィルム46が変形しやすくなる。
また、本実施形態では、リザーバー44に液体を注入する際に、通気フィルターが送液口41Aに予め貼り付けられている。これにより、液体注入時に流路内の気体を外部に放出しつつ液体の外部漏洩を防止できる。また、リザーバー44内の液体の圧力を上げてリザーバー44内に十分な量の液体を貯留できる。
なお、第1実施形態では、図11Aに示すように、上から見たときに(液体輸送装置1の取り付けられる生体面に垂直な方向から見たときに)、カテーテル12が、リザーバー44とチューブ62との間に配置されていた。但し、カテーテル12、リザーバー44及びチューブ62の配置は、これに限られるものではない。例えば、上から見たときに(液体輸送装置1の取り付けられる生体面に垂直な方向から見たときに)、チューブ62がリザーバー44とカテーテル12との間に配置されていても良い。このような場合であっても、リザーバー44が幅のある円弧形状をしており、円弧形状のリザーバー44の一端に、排出口48が配置されていれば(図8参照)、液体排出時にリザーバー44に液体が残留しにくくなり、リザーバー44内の液体を効率よく使用できる。
===第2実施形態===
前述の実施形態では、ポンプ部60は、カム65とフィンガー66から構成された圧搾機構64によってチューブ62を圧搾して液体を輸送していた。但し、ポンプ部60は、このような構成に限られるものではない。
図15は、第2実施形態のポンプ部60の概要説明図である。圧搾機構64は、チューブ62を閉塞させるための複数の突起部を有する回転可能な部材から構成されている。ポンプ部60をこのように構成した場合においても、リザーバー44(図15では不図示)が前述の実施形態と同様に構成されていれば、同様の効果を得ることができる。
なお、ポンプ部60は、チューブ62を圧搾する機構(圧搾機構)を有するものに限られるものではない。例えば、ポンプ部60は、ピストンで液体を輸送するシリンジポンプでも良い。
===第3実施形態===
図16A及び図16Bは、第3実施形態のリザーバーの説明図である。
第3実施形態においても、リザーバー44は、(貯留部)は、幅のある円弧形状をしており、リザーバー44の一端に排出口48が配置されている。これにより、図に示す通り、液体排出時にリザーバー44の凹部45とフィルム46が密着し始めても、内周縁452Bのフィルム46は凹部45に密着しにくいため、リザーバー44内の液体が、内周縁452Bの近傍を流路として通り、排出口48から排出される。このため、本実施形態によれば、液体排出時にリザーバー44に液体が残留しにくくなり、リザーバー44内の液体を効率よく使用できる。
また、第3実施形態においても、排出口48は、排出側周縁452Dの内側(外周縁452Aよりも内周縁452Bに近い位置)に寄って配置されている。これにより、リザーバー44の液体を排出するとき、リザーバー44内に液体が残留しにくくなる(図16B参照)。
その一方、第3実施形態では、注入口47が、排出口48と同じ側の一端に設けられている。このため、注入口47からリザーバー44に液体を注入したときに、リザーバー44内の気体は、排出口と逆側の端部に移動してしまい、排出口48から排出されにくい。このため、第3実施形態では、第1実施形態と比べると、リザーバー44内に気体が残留しやすい。
===第4実施形態===
図17A及び図17Bは、第4実施形態の液体輸送装置1の貼着前後の説明図である。第4実施形態では、前述の駆動部31とカートリッジ40に相当する部材が一体的に構成されてポンプユニット30が構成されている。また、第4実施形態では、このポンプユニット30は、シール部14やベース部17も一体的に構成されている。
図17Aに示すように、貼着前の液体輸送装置1には導入針21が取り付けられており、導入針21は液体輸送装置1の全体を貫通しており、カテーテル12の下側から導入針21の下端が突出している。使用者は、導入針21とともにカテーテル12を生体に穿刺しつつ、液体輸送装置1を生体に貼り付ける。その後、図17Bに示すように、使用者は、導入針21のつまみ22をつまんで、導入針21を液体輸送装置1から引き抜く。使用者が液体輸送装置1を生体に貼り付けてから、導入針21とカテーテル12とが組み合わされたものを液体輸送装置1を貫いて生体に穿刺するような構成であってもよい。
図17A及び図17Bでは不図示であるが、第4実施形態においても、リザーバー44が幅のある円弧形状をしており、円弧形状のリザーバー44の一端に、排出口48が配置されていれば、液体排出時にリザーバー44に液体が残留しにくくなり、リザーバー44内の液体を効率よく使用できる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 液体輸送装置、10 注入セット、
12 カテーテル、14 シール部、
16 台座、17 ベース部、
18 接続部、18A 受液口、18B 差し込み口、
19 導入針用セプタム、21 導入針、22 つまみ、
30 ポンプユニット、31 駆動部、32 電池、
40 カートリッジ、41 受け入れ部、41A 送液口、
42 カム収容部、43 カートリッジ本体、44 リザーバー、
45 凹部、451 底、452 周縁、
452A 外周縁、452B 内周縁、
452C 注入側周縁、452D 排出側周縁、
46 フィルム、47 注入口、48 排出口、
49 注入用セプタム、
60 ポンプ部、62 チューブ、
64 圧搾機構、65 カム、66 フィンガー

Claims (7)

  1. 生体に取り付け可能であり、前記生体に液体を輸送する液体輸送装置であって、
    前記液体を貯留する貯留部と、
    前記貯留部の前記液体を前記生体に輸送するポンプ部と
    を備え、
    前記貯留部は、幅のある円弧形状をしており、
    円弧形状の前記貯留部の一端に、前記貯留部の前記液体を前記ポンプ部へ排出する排出口が配置されている
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  2. 請求項1に記載の液体輸送装置であって、
    前記排出口は、外側に膨らんだ円弧状の外周縁よりも、内側に膨らんだ円弧状の内周縁に近い位置に、配置されている
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  3. 請求項2に記載の液体輸送装置であって、
    円弧形状の前記貯留部の前記排出口の設けられた一端とは反対側の他端に、前記貯留部に前記液体を注入する注入口が配置されている
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  4. 請求項3に記載の液体輸送装置であって、
    前記注入口は、前記内周縁よりも前記外周縁に近い位置に配置されている
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記外周縁の曲率は、前記内周縁の曲率よりも小さい
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記貯留部の中央部における前記幅は、前記貯留部の端部における前記幅よりも大きい
    ことを特徴とする液体輸送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記ポンプ部によって輸送された前記液体を外部に送り出す送液口を有しており、
    前記貯留部に前記液体を注入する際に、気体を通過させて前記液体を通過させないフィルターが前記送液口に設けられている
    ことを特徴とする液体輸送装置。
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