JP2015116361A - 液体輸送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効率よく液体を貯留部に充填することができる液体輸送装置を提供すること。
【解決手段】液体を貯留する貯留部と、前記貯留部の内壁に配置された流出部と、を備え、前記流出部は、前記内壁に配置された凹部と、前記凹部の底部に配置された開口部と、を有することを特徴とする液体輸送装置である。また、前記貯留部が配置される基台と、前記流出部につながる流路と、を備え、前記流路が前記基台に配置されることが望ましい。
【選択図】図11

Description

本発明は、液体輸送装置に関する。
インスリンなどの薬液を体内に注入させるための小型ポンプが開発されている。このようなポンプは、インスリンなどの液体を貯留部に貯留する。液体を貯留部に注入する際には、貯留部に設けられた開口部を介して液体が流入させられる。
特許文献1には、開口部が貯留部の内壁に設けられていることが開示されている。
特開2011−220140号公報
液体を貯留部に充填する際に、貯留部内の内圧に抗して液体をいかに効率よく流入させるかが問題となる。すなわち、貯留部の内圧に抗して液体をより効率よく流入させることができる液体輸送装置が望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、貯留部内の内圧に抗して液体を効率よく流入させることができる液体輸送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を貯留する貯留部と、前記貯留部の内壁に配置された流出部と、を備え、前記流出部は、前記内壁に配置された凹部と、前記凹部の底部に配置された開口部と、を有することを特徴とする液体輸送装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
液体輸送装置1の全体斜視図である。 液体輸送装置1の分解図である。 液体輸送装置1の断面図である。 液体輸送装置1の内部の透過上面図である。 ポンプ5の概略説明図である。 本体10の内部構成を示す分解斜視図である。 本体10の裏面の斜視図である。 カートリッジ20の内部構成を示す分解斜視図である。 カートリッジ20の裏面の分解斜視図である。 液体輸送装置1をパッチ30の裏面側から見た斜視図である。 貯留部への液体の供給路を説明する断面図である。 図11におけるA−A断面図である。 図13Aは、図11におけるB−B断面図である。図13Bは、流出部235から液体が流出する方向を示す図である。 図14Aは、比較例における流出部235の説明図である。図14Bは、比較例における流出部235から液体が流出する方向を示す図である。 図15Aは、第2実施形態におけるB−B断面図である。図15Bは、第2実施形態における流出部235から液体が流出する方向を示す図である。 第3実施形態における液体輸送装置1の断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を貯留する貯留部と、前記貯留部の内壁に配置された流出部と、を備え、前記流出部は、前記内壁に配置された凹部と、前記凹部の底部に配置された開口部と、を有することを特徴とする液体輸送装置である。
このように、貯留部の内壁に凹部を設け、その凹部の底部に開口部を配置した構成としたことにより、開口部から貯留部内に流入する液体を凹部で拡散させることができる。このように、凹部で液体が拡散することにより、液体の流入する力を大きくすることができるので、貯留部内の内圧に抗して液体を効率よく流入させることができる。
かかる液体輸送装置であって、前記貯留部の内壁は斜面形状を有し、前記凹部は、前記斜面において同じ高さの開口となるように形成されたスリット形状部を有することが好ましい。
このようにすることで、斜面に対して液体の流路が凹部のスリット形状部において同じ高さとなるので、液体を効率よく貯留部に流入させることができる。また、斜面に対して同じ高さになるように凹部にスリット形状部が形成されているので、液体はスリット形状部全体からフィルムを押し上げるように流入することができる。
また、前記液体が、前記開口部から前記凹部に供給されるとともに、前記貯留部に流入することが好ましい。
このようにすることで、開口部内の圧力を凹部に分散させることができるので、液体を効率よく貯留部に流入させることができる。
また、前記開口部は、前記凹部の中央に配置されることが好ましい。
このようにすることで、凹部において効率よく液体を分散させることができる。
また、前記貯留部は、曲面形状部と当該曲面形状部にならって配置されるフィルムとを備え、前記液体は、前記曲面形状部と前記フィルムとの間に貯留されることが好ましい。
このようにすることで、曲面形状部とフィルムとの間に貯留部を形成することができる。そして、このような構成を有すると、曲面形状部とフィルムとの間に液体を流入させる際に、フィルムによって抗力が作用されるが、このような場合であっても、上記構成を有するので効率的に液体を貯留部に流入させることができる。
また、さらに、前記液体を被注入対象に輸送するポンプを備え、前記ポンプに前記液体を供給するための供給路が、前記貯留部に設けられることが好ましい。
このようにすることで、貯留部に貯留された液体をポンプに供給することができる。
また、前記貯留部が配置される基台と、前記開口部につながる流路と、を備え、前記流路が前記基台に配置されることが好ましい。
このように、貯留部が配置される基台に流路が配置されたので、貯留部と流路とを同一部材で連結することができる。
また、前記流路に配置された蓋部材を備えることが好ましい。
このようにすることで、流路を介して液体を貯留部に流入させる場合において、その液体が流路から漏れないようにすることができる。
===第1実施形態===
<液体輸送装置の基本構成>
図1は、液体輸送装置1の全体斜視図である。図2は、液体輸送装置1の分解図である。図に示すように、液体輸送装置1の貼着される側(生体側)を「下」とし、逆側を「上」として説明することがある。また、これらの図および以降に登場する図において示されるように、前後左右の方向を用いて説明することがある。
液体輸送装置1は、液体を輸送するための装置である。液体輸送装置1は、本体10と、カートリッジ20と、パッチ30とを備える。本体10、カートリッジ20及びパッチ30は、図2に示すように分離可能であるが、使用時には図1に示すように一体に組み立てられる。液体輸送装置1は、例えば生体にパッチ30を貼着して、カートリッジ20に貯留されているインスリンを定期注入するのに好適に用いられる。カートリッジ20に貯留された液体(例えばインスリン)が無くなった場合、カートリッジ20は交換される。また、あわせてパッチ30も交換される。一方、本体10は継続して使用される。
図3は、液体輸送装置1の断面図である。図4は、液体輸送装置1の内部の透過上面図である。図4には、ポンプ部5の構成も示されている。図5は、ポンプ部5の概要説明図である。
ポンプ部5は、カートリッジ20に貯留されている液体を輸送するためのポンプとしての機能を有し、チューブ21と、複数のフィンガー22と、カム11と、駆動機構12とを備えている。
チューブ21は、液体を輸送するための管である。チューブ21の上流側(液体の輸送方向を基準にした場合の上流側)は、カートリッジ20の液体の貯留部26に連通している。チューブ21は、フィンガー22から押されると閉塞し、フィンガー22からの力が解除されると元に戻る程度に弾性を有している。チューブ21は、カートリッジ20のチューブ案内壁251Aの内面に沿って、部分的に円弧形状に配置されている。チューブ21の円弧形状の部分は、チューブ案内壁251Aの内面と、複数のフィンガー22との間に配置されている。チューブ21の円弧の中心は、カム11の回転中心と一致している。
フィンガー22は、チューブ21を閉塞させるための部材である。フィンガー22は、カム11から力を受けて、従動的に動作する。フィンガー22は、棒状の軸部と鍔状の押圧部とを有し、T字形状になっている。棒状の軸部はカム11と接触し、鍔状の押圧部はチューブ21と接触している。フィンガー22は、軸方向に沿って可動になるように、支持されている。
複数のフィンガー22は、カム11の回転中心から放射状に等間隔で配置されている。複数のフィンガー22は、カム11とチューブ21との間に配置されている。ここでは、7本のフィンガー22が設けられている。そして、液体の輸送方向の上流側から順に、第1フィンガー22A、第2フィンガー22B、・・・第7フィンガー22Gと異なる符号が付されている。
カム11は、外周の4箇所に突起部を有している。カム11の外周に複数のフィンガー22が配置されており、そのフィンガー22の外側にチューブ21が配置されている。カム11の突起部によってフィンガー22が押されることによって、チューブ21が閉塞する。フィンガー22が突起部から外れると、チューブ21の弾性力によってチューブ21が元の形状に戻る。カム11が回転すると、7本のフィンガー22が順に突起部から押されて、輸送方向上流側から順にチューブ21が閉塞する。これにより、チューブ21が蠕動運動させられて、液体がチューブ21に圧搾されて輸送される。液体の逆流を防止するため、少なくとも1つ、好ましくは2つのフィンガー22がチューブ21を閉塞させるように、カム11の突起部が形成されている。
駆動機構12は、カム11を回転駆動するための機構である。駆動機構12は、圧電モーター121と、ローター122と、減速伝達機構123とを有する(図4参照)。
圧電モーター121は、圧電素子の振動を利用してローター122を回転させるためのモーターである。圧電モーター121は、矩形状の振動体の両面に接着された圧電素子に駆動信号を印加することによって、振動体を振動させる。振動体の端部はローター122に接触しており、この端部は、振動体が振動すると、楕円軌道や8の字軌道などの所定の軌道を描いて振動する。振動体の端部が、振動軌道の一部においてローター122と接触することによって、ローター122が回転駆動する。圧電モーター121は、振動体の端部がローター122に接触するように、一対のばねでローター122に向かって付勢されている。
ローター122は、圧電モーター121によって回転させられる被駆動体である。ローター122には、減速伝達機構123の一部を構成するローターピニオンが形成されている。
減速伝達機構123は、ローター122の回転を所定の減速比でカム11に伝達する機構である。減速伝達機構123は、ローターピニオンと、伝達車と、カム歯車とから構成されている。ローターピニオンは、ローター122に一体的に取り付けられた小歯車である。伝達車は、ローターピニオンと噛合する大歯車と、カム歯車と噛合するピニオンを有し、ローター122の回転力をカム11に伝達する機能を有する。カム歯車は、カム11に一体的に取り付けられており、カム11とともに回転可能に支持されている。
ポンプ部5を構成するチューブ21、複数のフィンガー22、カム11及び駆動機構12のうち、カム11及び駆動機構12は本体10に設けられており、チューブ21及び複数のフィンガー22はカートリッジ20に設けられている。以下、本体10、カートリッジ20及びパッチ30の構成について説明する。
・本体10
図6は、本体10の内部構成を示す分解斜視図である。図7は、本体10の裏面の斜視図である。以下、これらの図とともに図1〜図4を参照しながら、本体10の構成について説明する。
本体10は、本体ベース13と、本体ケース14とを有する。本体ベース13上には、前述の駆動機構12と、圧電モーター121等の制御を行う制御基板15(制御部)とが設けられている。本体ベース13上の駆動機構12(圧電モーター121、ローター122、減速伝達機構123)や制御基板15は、本体ケース14によって覆われて保護されている。
本体ベース13には、ベアリング13Aが設けられている。カム11の回転軸が本体ベース13を貫通しており、ベアリング13Aは、本体ベース13に対して回転可能にカム11の回転軸を支持している。カム11は減速伝達機構123を構成するカム歯車と一体であり、カム歯車は本体ケース14によって覆われて本体10の内部に配置され、カム11は本体10から露出している。本体10とカートリッジ20とを組み合わせると、本体10から露出しているカム11が、カートリッジ20のフィンガー22の端部と噛み合うことになる。
本体10にはフック掛け16が設けられている。フック掛け16には、カートリッジ20の固定フック234が引っ掛かり、本体10がカートリッジ20に固定される。
また、本体10は、電池収納部18を有する。電池収納部18に収納された電池19は、液体輸送装置1の電力源となる。
・カートリッジ20
図8は、カートリッジ20の内部構成を示す分解斜視図である。図9は、カートリッジ20ベースの裏面の分解斜視図である。以下、これらの図とともに図1〜図5を参照しながら、カートリッジ20の構成について説明する。
カートリッジ20は、カートリッジベース23と、ベース受け24とを有する。
カートリッジベース23の上側には、チューブユニット25が設けられている。チューブユニット25は、前述のチューブ21及び複数のフィンガー22と、ユニットベース251と、ユニットカバー252とを有する。ユニットベース251にはチューブ案内壁251Aが形成されており、ユニットベース251の内部においてチューブ21が円弧形状に配置されている。また、ユニットベース251は、フィンガー22を軸方向に可動に支持している。ユニットベース251内のチューブ21とフィンガー22は、ユニットカバー252によって覆われている。
チューブユニット25は平坦な円筒形状になっており、チューブユニット25の中央の空洞に本体10から露出しているカム11が挿入されることになる。これにより、本体10側のカム11とカートリッジ20側のフィンガー22とが噛み合うことになる。
カートリッジベース23には、供給側継手231及び排出側継手232が設けられている。供給側継手231及び排出側継手232には、チューブユニット25内のチューブ21の端部がそれぞれ接続される。複数のフィンガー22がチューブ21を順に圧搾すると、供給側継手231から液体がチューブ21に供給されるとともに、排出側継手232から液体が排出される。排出側継手232には接続針233が連通しており、排出側継手232から排出された液体は、接続針233を介して、パッチ30側に供給されることになる。
カートリッジベース23には、固定フック234が形成されている。固定フック234は、本体10のフック掛け16に引っ掛かり、本体10をカートリッジ20に固定する。
カートリッジベース23とベース受け24との間には、リザーバーフィルム261が挟み込まれている。リザーバーフィルム261の周囲は、カートリッジベース23の底面に密に溶着されている。カートリッジベース23とリザーバーフィルム261との間に貯留部26が形成され、この貯留部26に液体(例えばインスリン)が貯留される。貯留部26は供給側継手231に連通しており、貯留部26に貯留された液体は、供給側継手231を介して、チューブ21に供給されることになる。
上記の通り、貯留部26は、カートリッジベース23の下側に構成されている。カートリッジベース23の上側にはポンプ部5を構成するチューブ21及びフィンガー22が配置されているので、ポンプ部5と貯留部26が上下に配置されている。これにより、液体輸送装置1の小型化が図られている。また、貯留部26は、ポンプ部5よりも生体側に配置されている。これにより、貯留部26に貯留された液体が生体の体温で保温されやすくなり、液体の温度と生体の体温との差が抑制される。
貯留部26に貯留された液体が無くなると、カートリッジ20は、液体輸送装置1から取り外されて、新たなカートリッジ20に交換される。但し、注射針を用いて外部からカートリッジセプタム27を介して貯留部26に液体を注入することが可能である。なお、カートリッジセプタム27は、注射針を抜くと穴が塞がる材料(例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマー等)で構成されている。
・パッチ30
図10は、液体輸送装置1をパッチ30の底面側から見た斜視図である。以下、図1〜図5も参照しながら、パッチ30の構成について説明する。
パッチ30は、カテーテル31と、導入針フォルダ32と、ポートベース33と、パッチベース34と、粘着パッド35とを有する。
カテーテル31は、生体に液体を注入するための管である。カテーテル31は、例えばフッ素樹脂等の柔らかい材料で構成される。カテーテル31の一端は、ポートベース33に固定されている。
導入針フォルダ32は、導入針32Aを保持する部材である。導入針フォルダ32には、導入針32Aの一端が固定されている。導入針32Aは、柔らかいカテーテル31を生体に挿入するための金属製の針である。導入針32Aは細長い中空管状の針であるとともに、不図示の横穴を有する。導入針32Aの横穴から液体が供給されると、導入針32Aの先端から液体が排出される。これにより、カテーテル31を生体に穿刺する前に、液体輸送装置1の流路内を液体で充満させるプライミング処理が可能になる。
使用前の状態では、導入針フォルダ32はポートベース33に取り付けられており、導入針32Aはカテーテル31に挿通されてカテーテル31の下側から針先が露出している。パッチ30を生体に貼り付けるとき、導入針32Aとともにカテーテル31を生体に穿刺した後、導入針32Aごと導入針フォルダ32がポートベース33から引き抜かれる(抜去)。硬い導入針32Aは生体に留置し続けないで済むため、生体への負荷が小さい。なお、カテーテル31は生体に留置し続けるが、カテーテル31は柔らかいため、生体への負荷は小さい。
ポートベース33には、カートリッジ20の接続針233から供給される液体をカテーテル31に供給する部材である。ポートベース33は、接続針用セプタム33Aと、導入針用セプタム33Bとを有する。接続針用セプタム33A及び導入針用セプタム33Bは、針を抜くと穴が塞がる材料(例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマー等)で構成されている。接続針用セプタム33Aにはカートリッジ20の接続針233が挿通され、液体は、接続針233を介して接続針用セプタム33A越しに、カートリッジ20側からパッチ30側に供給される。カートリッジ20の交換のためにカートリッジ20の接続針233がパッチ30から抜かれても、接続針用セプタム33Aの接続針233による穴は自然に塞がる。導入針用セプタム33Bには導入針32Aが挿通されており、導入針32Aが引き抜かれると、導入針用セプタム33Bの導入針32Aによる穴は自然に塞がる。接続針用セプタム33A及び導入針用セプタム33Bにより、パッチ30内の液体が外部に漏れたり、生体の体液がパッチ30側に逆流したりすることが防止される。なお、ポートベース33内で導入針32Aの存在した領域(導入用セプタム以外の領域)は、導入針32Aの抜き取り後には液体の流路となる。
パッチベース34は、ポートベース33に固定された平板状の部材である。パッチベース34は、ベース受け24を固定するための固定部34Aを有する。パッチベース34の底面には粘着パッド35が取り付けられている。粘着パッド35は、パッチ30を生体等に貼着するための粘着性のパッドである。
上記の液体輸送装置1では、ポンプ部5と貯留部26とが上下に配置され、液体輸送装置1の小型化が図られている。これにより、粘着パッド35を小型化できる。
図11は、貯留部26への液体の供給路を説明する断面図である。図12は、図11におけるA−A断面図である。図13Aは、図11におけるB−B断面図である。図13Bは、流出部235から液体が流出する方向を示す図である。以下、これらの図を参照しつつ、貯留部26への液体の供給路について説明する。
貯留部26は、カートリッジベース23(基台に相当する)に設けられた曲面形状部23Aと、この曲面形状部23Aに倣うように配置されたリザーバーフィルム261とによって形成される。液体が貯留されていないときにおいて、曲面形状部23Aとリザーバーフィルム261は、ほぼ密着した状態となる。一方、貯留部26に液体が流入すると、リザーバーフィルム261は、曲面形状部23Aから剥離し、曲面形状部23Aとリザーバーフィルム261との間の貯留部26が拡大する。
なお、図11では、曲面形状部23Aとリザーバーフィルム261との間に未だ液体が貯留されていない状態が示されており、前述の図3では、液体が充填され貯留部が最大限拡大した状態が示されている。
貯留部26の内壁には流出部235が形成される。液体は流出部235から貯留部26へと流出する。流出部235は、凹部235Aと開口部235Bを有する。凹部235Aは、貯留部26の内壁に設けられる。また、開口部235Bは、凹部235Aの底部中央に設けられる。なお、ここで「底部」とは、流路236に向かう側を底部側としたものであり、図11において開口部235Bは凹部235Aの前側に形成される開口である。
貯留部26の内壁である曲面形状部23Aは、斜面23Bを有する。そして、凹部235Aは、この斜面23Bにおいて同じ高さの開口となるように形成されたスリット形状部235Cを有する。このようにすることで、液体は、開口部235Bから凹部235Aに供給されるとともに、凹部235Aに分散し、その後、貯留部26に流入することになる。
また、貯留部26には、液体を前述のポンプ部5に供給するための供給路231Aが形成される。
カートリッジベース23には、前述の流出部235が設けられるとともに、流出部235と連通する流路236と、さらに流路236に連通する流入部237が設けられる。流入部27は上下方向に延びる流路である。これに対し流路236は開口部235Bと流入部237とをつなぐように前後方向に延びる流路である。このように、貯留部26が配置されるカートリッジベース23に流路236が配置されたので、貯留部26と流路236とを同一部材で構成することができる。
流入部237には、カートリッジセプタム27(蓋部材に相当する)が設けられる。これにより、カートリッジセプタム27を介して、注射器等で流入部237に液体を注入することができる。そして、注入した液体を貯留部26へと送ることができるとともに、流入部237から液体が漏れないようにすることができる。
上記のような構成によれば、曲面形状部23Aとリザーバーフィルム261との間に貯留部26を形成することができるのであるが、曲面形状部23Aに倣うようにリザーバーフィルム261が配置されるので、曲面形状部23Aとリザーバーフィルム261との間に液体を流入させる際に、リザーバーフィルム261による抗力が作用することになる。
しかしながら、第1実施形態において、貯留部26の内壁に凹部235Aを設け、その凹部235Aの底部に開口部235Bを配置した構成としたので、開口部235Bから貯留部26内に流入する液体を凹部235Aで分散させることができる。また、斜面23Bに対して液体の流路が凹部235Aのスリット形状部235Cにおいて同じ高さとなるので、凹部235Aで分散させられた液体は貯留部26において左右方向に拡がるように流入する。そして、流入した液体は、貯留部26における曲面形状部23A全体にわたって拡がる。さらに、液体が流入させられると、曲面形状部23A全体にわたって拡がった液体全体でリザーバーフィルム261を押し上げる(図11において押し下げる)。このようにすることによって、液体の流入する力を大きくし、貯留部26の内圧に抗して液体を効率よく流入させることができる。
図14Aは、比較例における流出部235の説明図である。図14Bは、比較例における流出部235から液体が流出する方向を示す図である。図14Aおよび図14Bに示すように、仮に、流出部235の形状が開口部235Bとほぼ同じ幅を有し、この幅のまま貯留部26へと延びる形状を有していた場合、液体は流出部235において分散することなく貯留部26へと向かう。この場合、貯留部26に流入した液体は、貯留部26の左右方向に拡がりにくい。そのため、曲面形状部23A全体に液体が行きわたりにくいので、リザーバーフィルム261を押し上げにくいのである。
===第2実施形態===
前述のB−B断面図における流出部235の形状は、第1実施形態のような形状に限られない。例えば、次のような形状であってもよい。
図15Aは、第2実施形態におけるB−B断面図である。図15Bは、第2実施形態における流出部235から液体が流出する方向を示す図である。図15Aおよび図15Bには、第2実施形態における流出部235が示されている。第2実施形態では、流出部235の凹部235Aの一部が開口部235Bと左右方向に同じ幅の流路を有し、凹部235Aにおいて貯留部26と接続する領域近傍において、その開口が左右方向に拡大している。
このような形状を有する場合であっても、凹部235Aに流入した液体は、左右方向に拡大した部分で分散する。これにより、液体は貯留部26においても左右方向に拡がるように流入する。そして、流入した液体は、貯留部26における曲面形状部23A全体にわたって拡がる。さらに、流体が流入させられると、曲面形状部23A全体にわたって拡がった液体全体でリザーバーフィルム261を押し上げる(図11において押し下げる)。このようにすることによっても、液体の流入する力を大きくし、貯留部26の内圧に抗して液体を効率よく流入させることができる。
===第3実施形態===
上述の第1実施形態では、複数のフィンガー22が順次チューブ21を圧搾する形式のポンプにより液体を圧送することとしていたが、ポンプの形式はこれに限られない。
図16は、第3実施形態における液体輸送装置1の断面図である。第3実施形態では、ポンプの形式を第1実施形態と異ならせているが、他の構成は第1実施形態と同じである。よって、ここでは、図16を参照しつつ、第2実施形態におけるシリンジ型ポンプ28の説明を行う。
シリンジ型ポンプ28は、円筒部281と端壁282と親ネジ283プランジャー284とインサート285と歯車287を備える。また、後述するように、歯車287に係合する小歯車(不図示)と、この小歯車288を回転させるためのモーター(不図示)を備える。
円筒部281の内部の側壁281Bは、親ねじ283と同軸方向に延在する略円筒形状を有する内壁である。側壁281Bには密接するように略円柱形状のプランジャー284が挿入される。プランジャー284の内側には、インサート285が固着される。インサート285は、親ねじ283に係合可能な内ねじが形成される。そして、プランジャー284と側壁281Bと端壁283との間に液室289が形成される。
プランジャー284には、親ねじ283と同軸方向に延びるスライド凸部283Aが設けられる。一方、側壁281Bには、スライド凸部283Aに係合するスライド凹部281Aが設けられる。これにより、プランジャー284の回転が制限される一方、親ねじ283と同軸方向へのプランジャー284の移動を可能にする。
親ねじ283は、円筒部281内において端壁282から、円筒部281の開放口側まで延在する。そして、親ねじ283の開放口側の端部には、同軸で回転可能な歯車287が固定される。歯車287には、不図示の小歯車が係合する。そして、この小歯車には、不図示のモーターが接続される。このようにすることによって、モーターの回転を制御することで、親ねじ283の回転を制御することができる。
端壁282にはチューブ291が接続される。チューブ291は、途中で分岐しており、分岐した一方のチューブ291Aは、接続針233と接続する。また、分岐した他方のチューブ291Bは、貯留部26と連通する供給路231Aと接続する
チューブ291Aには、シリンジ型ポンプ28側から接続針233側への液体の移動を許す一方向弁292Aが設けられている。また、チューブ291Bには、貯留部26側からシリンジ型ポンプ28側への液体の移動を許す一方向弁292Bが設けられている。
このようにすることによって、プランジャー284を液室289が拡大する方向に移動させることによって、貯留部26側から液室289に液体を流入させることができる。一方、プランジャーを液室289が縮小する方向に移動させることによって、液室289から接続針側に液体を流入させることができる。これにより、親ねじ283の回転量を制御することで、液体を被注入対象に注入することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 液体輸送装置、5 ポンプ部、
10 本体、11 カム、12 駆動機構、
121 圧電モーター、122 ローター、123 減速伝達機構、
13 本体ベース、13A ベアリング、
14 本体ケース、15 制御基板、16 フック掛け、
18 電池収納部、19 電池、
20 カートリッジ、21 チューブ、22 フィンガー、
23 カートリッジベース(基台)、
23A 曲面形状部、23B 斜面、
231 供給側継手、232 排出側継手、
233 接続針、234 固定フック、
235 流出部、235A 凹部、235B 開口部、235C スリット形状部、
236 流路、237 流入部、
24 ベース受け、25 チューブユニット、
251 ユニットベース、251A チューブ案内壁、252 ユニットカバー、
26 貯留部、261 リザーバーフィルム、
27 カートリッジセプタム、
30 パッチ、31 カテーテル、32 導入針フォルダ、32A 導入針、
33 ポートベース、33A 接続針用セプタム、33B 導入針用セプタム、
34 パッチベース、34A 固定部、35 粘着パッド、
28 シリンジ型ポンプ、
281 円筒部、281A スライド凹部、281B 側壁、
282 端壁、283 親ねじ、284 プランジャー、284A スライド凸部、
285 インサート、287 歯車、289 液室289

Claims (8)

  1. 液体を貯留する貯留部と、
    前記貯留部の内壁に配置された流出部と、
    を備え、前記流出部は、前記内壁に配置された凹部と、前記凹部の底部に配置された開口部と、を有することを特徴とする液体輸送装置。
  2. 請求項1に記載の液体輸送装置であって、
    前記貯留部の内壁は斜面形状を有し、
    前記凹部は、前記斜面において同じ高さの開口となるように形成されたスリット形状部を有することを特徴とする液体輸送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体輸送装置であって、
    前記液体が、前記開口部から前記凹部に供給されるとともに、前記貯留部に流入することを特徴とする液体輸送装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記開口部は、前記凹部の中央に配置されることを特徴とする液体輸送装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記貯留部は、曲面形状部と当該曲面形状部にならって配置されるフィルムとを備え、前記液体は、前記曲面形状部と前記フィルムとの間に貯留されることを特徴とする液体輸送装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    さらに、前記液体を被注入対象に輸送するポンプを備え、
    前記ポンプに前記液体を供給するための供給路が、前記貯留部に設けられることを特徴とする液体輸送装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記貯留部が配置される基台と、
    前記開口部につながる流路と、
    を備え、前記流路が前記基台に配置されることを特徴とする液体輸送装置。
  8. 請求項7に記載の液体輸送装置であって、
    前記流路に配置された蓋部材を備えることを特徴とする液体輸送装置。
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