JP2015167314A - 映像表示装置及び輸送機関 - Google Patents

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浩隆 坂本
Hirotaka Sakamoto
浩隆 坂本
中村 恵司
Keiji Nakamura
恵司 中村
宗晴 桑田
Muneharu Kuwata
宗晴 桑田
瓶子 晃永
Akinaga Heiji
晃永 瓶子
覚 岡垣
Manabu Okagaki
覚 岡垣
潤 近藤
Jun Kondo
潤 近藤
彰太 中原
Shota Nakahara
彰太 中原
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Abstract

【課題】 投射光学系をもった映像表示装置を自動車に搭載する場合、動力系統から発生する振動などの影響によりレンズアレイと視野角制御用のフレネルレンズとの相対位置が動的にずれるため、スクリーン上の映像に歪み又は色収差が発生し映像ににじみが生じる。
【解決手段】 映像投影ユニットとスクリーンユニットとの動的な相対位置に応じて歪み補正量を切り替えて歪み補正を行う映像処理基板を備え、映像処理基板は、内部映像信号を出力する映像信号レシーバーとスクリーンユニットセンサー内部信号を出力するセンサーA/Dコンバーターと映像投影ユニットセンサー内部信号を出力するセンサーA/Dコンバーターと補正後内部映像信号を出力する歪み補正回路と映像表示素子制御信号及び光源発光タイミング信号を出力する映像表示素子コントローラーと光源制御信号を出力する光源コントローラーとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクターなど、投射光学系をもった映像表示装置に関するものである。
近年、リアプロジェクション方式のテレビ又は自動車に搭載するリアプロジェクション表示システムなど、投射光学系を備え、スクリーンに映像を拡大して投影する映像表示装置が実用化されている。
このようなリアプロジェクション方式の映像表示装置は、投射光学系を備えている。また、このような映像表示装置は、光源デバイス、表示素子、レンズアレイ、視野角制御光学素子及びスクリーンを有している。光源デバイスは、水銀ランプ又はLED(発光ダイオード)などである。表示素子は、光源デバイスから発せられた光を透過または反射して映像を表示する液晶パネル又はDMD(Digital Mirror Device:登録商標)などである。レンズアレイは、表示素子の映像を拡大しレンズから出射された光の焦点を制御するための光学レンズが組み合わされた光学的な素子である。視野角制御光学素子は、視野角を制御するためのフレネルレンズ又はレンチキュラレンズなどである。スクリーンは、映像が投影されるものである。
映像表示装置I1内のレンズアレイを通過する光は、波長により屈折率が異なる。このため、投影される光は、色収差を起こし、その結果、スクリーン上の映像にぼやけが生じる。「色収差」とは、レンズで像をつくるときに、光の波長によって像にずれを生じることである。レンズアレイによって発生する色収差を抑える方法として、レンズアレイそのものの設計を改善する方法が考えられる。しかし、レンズアレイそのものの設計の改善は、レンズの部品点数を増加させるという問題がある。
自動車に搭載する場合には、レンズアレイとフレネルレンズとの相対位置が動的にずれる。また、自動車に搭載する場合には、レンズアレイとレンチキュラレンズとの相対位置が動的にずれる。「動的にずれる」とは時間の変化に対してずれ量が変化することである。この相対位置の動的なずれは、自動車のエンジンなどの動力系統から発生する振動又は自動車を運転する際の車体の加速及び減速(加減速とよぶ。)などの影響による。そして、相対位置の動的なずれは、スクリーン上の映像の歪み、又は色収差発生の要因となる。車体の振動又は加減速の影響を低減するためには、表示装置の構成部品を固定する構造の剛性を高める必要がある。ただし、表示装置の構成部品を固定する構造の剛性を高めるには、比重の重い素材又は高価な素材を選択する必要が生ずる。比重の重い素材又は高価な素材の選択は、表示装置全体の重量の増加という問題を生ずる。また、比重の重い素材又は高価な素材の選択は、コストアップという問題を生ずる。また、表示装置は、レンズアレイ又は表示素子などを振動による破壊から防ぐための緩衝構造を必要とする。緩衝構造となった表示装置は、その構造のため、構成部品の固定構造の剛性を一定以上に上げることができない。車体の振動又は加減速の影響による映像の歪み及び色収差を改善する方法としては、他に、カメラにおける手振れ補正機構のようにレンズアレイに動的な補正機構を持たせる方法が考えられる。補正機構を持たせる場合には、高度な光学及び機構的設計が必要となる。また、補正機構を持たせる場合、部品点数も増加する。このため、補正機構を持たせた場合、設計コストや製造コストが増加するという問題がある。
こういった、投射光学系をもった映像表示装置において発生する映像の歪み又は色収差の改善を低コストで実現する方法として、特許文献1では、映像信号処理による歪み補正(ワーピング、キーストン補正)を用いたプロジェクターに関する技術が示されている。なお、「ワーピング」とは、一枚の画像における画像の一部を絞り込み、別の部分を押し広げるなどして、均等でない拡大縮小処理を行うことである。「キーストン補正」とは、仰角あるいは俯角を持って画像を投影した際の台形歪みを電子的にキャンセルする機能である。
また、特許文献2では、光源デバイスとしてレーザーなど周波数帯が狭い光源を使用している。特許文献2では、三原色である赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のそれぞれの映像をフレーム単位でシーケンシャルに表示する表示素子を用いて、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のそれぞれの映像を異なった歪み補正量で補正する。これにより、特許文献2では、リアプロジェクションテレビなどにおいて、色収差を改善している。
しかしながら、特許文献1又は特許文献2に示された技術は、映像信号処理による歪み補正により、静的な状況に対して色収差を補正する技術である。特許文献1又は特許文献2に示された技術は、映像表示装置に掛かる振動又は加速度により発生する表示装置の構成部品の相対位置のずれから来る映像歪み又は色収差を改善できない。
特開2006-350370号公報 特開2009-58583号公報
本発明は、かかる事情を鑑み、映像の歪み又は色収差による映像のぼやけを低減する投射光学系映像表示装置を提供することを課題とする。
本発明による映像表示装置は、映像投影ユニットおよびスクリーンユニットをもった映像表示装置であって、前記映像投影ユニットと前記スクリーンユニットとの動的な相対位置に応じて歪み補正量を切り替える映像処理基板を備えることを特徴とした映像表示装置である。
本発明によれば、映像表示装置に振動又は加速度が掛かることにより発生する構成部品の位置ずれを検出することで、構成部品の位置ずれによって発生する映像の歪み又は色収差による映像のぼやけを映像信号処理回路により補正できる。
実施の形態1に係る映像表示装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る映像表示装置に係る歪み補正回路C12の構成を示すブロック図である。 映像投影ユニットP1からスクリーンユニットS1へ映像が投影される際に起きる色収差についての説明図である。 スクリーンユニットS1に映像が投影された際、視野角制御光学素子S12によって引き起こされる色収差についての説明図である。 実施の形態1に係る映像表示装置に加速度又は振動が加わり、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置がずれた場合についての説明図である。 図3及び図5に示した状況での投影像をスクリーンユニットS1正面から見た場合を示す図である。 映像投影ユニットP1のレンズアレイとスクリーンユニットS1の視野角制御素子S12との光学系によって発生する色収差及び歪みを補正する方法についての説明図である。 本発明に係る映像表示装置が自動車に搭載されている場合、走行時にエンジンなどから受ける振動によって、映像投影ユニットP1が周期的な加速度を受けるために起きる位置変化を示す図である。 本発明に係る映像表示装置が自動車に搭載されている場合、自動車が加減速し、それにより、スクリーンユニットS1および映像投影ユニットP1が加速度を受けるために起きる位置変化を示す図である。 本発明に係る実施の形態2による映像表示装置の構成を詳細に示す図である。
実施の形態1.
本発明は、自動車のインストルメントパネル又はカーナビゲーションシステムの表示装置として用いるなど、映像表示装置に振動又は加速度が加わる場所での使用に最も効果を発揮する。「インストルメントパネル」とは、自動車のダッシュボードに組みつけられ、スピードメーター及び警告灯等が取り付けられた計器板のことである。
実施の形態1では、加速度センサー及びジャイロセンサーを用いて、映像表示装置に加わる振動又は加速度による構成部品の相対位置のずれを検出する方法について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による映像表示装置の構成を示した図である。実施の形態1による映像表示装置は、スクリーンユニットS1、映像投影ユニットP1及び映像処理基板C1を有している。スクリーンユニットS1は、スクリーンS11、視野角制御光学素子S12、スクリーン固定部品S13及び位置検出センサーS14を有している。映像投影ユニットP1は、位置検出センサーP11を有している。映像処理基板C1は、映像信号レシーバーC11、歪み補正回路C12、映像表示素子コントローラーC13、光源コントローラーC14、センサーA/DコンバーターC15及びセンサーA/DコンバーターC16を有している。スクリーンユニットS1は、スクリーンユニットセンサー信号D19を映像処理基板C1に出力する。映像投影ユニットP1は、映像投影ユニットセンサー信号D17を映像処理基板C1に出力する。映像処理基板C1は、外部映像入力D11が入力される。また、映像処理基板C1は、映像表示素子制御信号D14及び光源制御信号D16を映像投影ユニットP1に出力する。
以下で、図1に沿って、実施の形態1による映像表示装置の構成の詳細を説明する。
スクリーンユニットS1は、映像投影ユニットP1から投影された映像を結像し、観察者が映像を視認するための装置である。スクリーンユニットS1は、リアプロジェクション方式のスクリーンである。図の説明を容易にするためにXYZ座標を用いて説明する。スクリーンユニットS1の表示画面は、例えば矩形形状をしている。表示画面の短辺方向をY軸方向とし、長辺方向をX軸方向とし、X−Y平面に垂直な方向をZ軸方向とする。スクリーンユニットS1の表示画面側を+Z軸方向とする。また、スクリーンユニットS1の下方向を+Y軸方向とする。スクリーンユニットS1の表示画面を見て左側を+X軸方向とする。「表示画面を見て」とは、スクリーンユニットS1の表示画面に対して対向して表示画面を見ることである。映像投影ユニットP1は−Z軸方向から+Z軸方向に向けて映像を投影することとなる。なお、XYZ座標は、スクリーンユニットS1及び映像投影ユニットP1の位置関係を容易にするためであり、映像処理基板C1及び映像処理基板C1内部ブロックの位置関係を示すものではない。
スクリーンユニットS1は、映像が結像するスクリーンS11と、視野角を制御するための視野角制御光学素子S12と、スクリーンS11及び視野角制御光学素子S12を固定するためのスクリーン固定部品S13と、スクリーンユニットS1に加わる振動又は加速度を検出するための位置検出センサーS14を備えている。
映像が結像するスクリーンS11は、アクリル又はガラスなどの透明あるいは有色の半透明素材でできている。スクリーンS11は、光を拡散するために数mm〜数μmほどの大きさを持つガラスなどの透明粒子が内部に混ぜられている。あるいはスクリーンS11は、上記の透明粒子が表面に塗布されている。スクリーンS11は、このような組成により映像を結像し視認できるようにしたものである。こういったスクリーンS11としては、現在、リアプロジェクション用スクリーンあるいはフィルムとして一般に製造されている。一般に製造されているスクリーンから、構造設計の強度や光学的な特性の要求に応じて選択すればよい。
視野角制御光学素子S12は、具体的にはレンチキュラレンズ又はフレネルレンズであり、これらを単数又は複数用いることで、スクリーンS11に結像する映像の視野角を制御するものである。「レンチキュラレンズ」とは、平面上に、シリンドリカルレンズが並んだレンズである。「シリンドリカルレンズ」とは、円柱軸に平行の円柱面を屈折面とするレンズである。「フレネルレンズ」とは、同心円上にカットすることで厚さを減らしたレンズである。レンチキュラレンズ又はフレネルレンズの直径又は焦点を適切に選択することで、視野角と輝度のバランスを調整することが可能になる。スクリーンS11と映像投影ユニットP1の間に視野角制御光学素子S12として、レンチキュラレンズ又はフレネルレンズなどの光学部品を設置する構造は、リアプロジェクション方式のテレビなどが一般的に持つ構造である。視野角制御光学素子S12として用いるレンチキュラレンズ又はフレネルレンズも、一般に製造されているため、構造設計の強度や光学的な特性の要求に応じて選択すればよい。
スクリーン固定部品S13は、金属又は樹脂などによってできている。スクリーン固定部品S13は、スクリーンユニットS1に振動又は加速度が加わってもスクリーンS11と視野角制御光学素子S12との相対位置がずれることがないように、固定するものである。スクリーンS11及び視野角制御光学素子S12の剛性又は重量に応じて、スクリーン固定部品S13の強度、及び、スクリーンS11と視野角制御光学素子S12との間隔を設計する必要がある。また、表示装置に加わる振動又は加速度の強さに応じて、スクリーン固定部品S13の強度、及び、スクリーンS11と視野角制御光学素子S12との間隔を設計する必要がある。
位置検出センサーS14は、スクリーンユニットS1の位置変化に関する信号をスクリーンユニットセンサー信号D19として、映像処理基板C1に対して出力する。
位置検出センサーS14は、センサーに掛かる加速度を電圧やディジタル信号などの電気的な信号に変換するデバイスである。位置検出センサーS14は、加速度センサー及びジャイロスコープ(ジャイロセンサー)からなる。近年では、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いた静電容量型の加速度センサー及びジャイロスコープなどが一般に製造されている。位置検出センサーS14として用いるセンサーは、表示装置に加わる振動、加速度の強さ又はスクリーンユニットS1の共振周波数などから、振動又は加速度の変化を十分にモニタリングし、モニタリングする範囲をセンシングできるものを適切に選択すればよい。加速度センサーとして3軸方向を検出するものを用いる場合、スクリーンユニットS1の互いに直行する水平、垂直及び前後方向に各検出方向が来るように、設置するのが良い。また、一般に製造されているセンサーは1軸方向を検出するものだが、スクリーンユニットS1の水平、垂直及び前後方向に1つずつ設置してもよい。また、ジャイロセンサーも同様に、スクリーンユニットS1の水平軸回り、垂直軸回り及び前後方向軸回りの角速度を検出できるように配置すればよい。また、近年では3軸加速度センサーと3軸ジャイロスコープとがパッケージ化されたセンサーユニットも製造されている。このパッケージ化されたセンサーユニットを位置検出センサーS14として用いてもよい。位置検出センサーS14の設置位置は、なるべくスクリーンS11全体の中央部分に近いスクリーン固定部品S13上に設置することが望ましい。
映像投影ユニットP1は、映像処理基板C1から映像表示素子制御信号D14と光源制御信号D16とを受け、スクリーンユニットS1に映像を投影する。映像投影ユニットP1は、スクリーンユニットS1に対して−Z軸方向に位置する。そして、映像投影ユニットP1は、+Z軸方向に映像を投影する。
映像投影ユニットP1は、光源素子、映像表示素子、映像拡大焦点制御用レンズアレイ、その他ライトガイドなどの光学系及び各要素を保持するための構造部品からなっている。これは、一般的なプロジェクターの構造であり、既存のプロジェクターに用いられている技術を用いればよい。もっとも簡単な方法としては、製品化されているフロントプロジェクターそのものを用いればよい。光源素子は、具体的には水銀ランプ又はLEDなどである。また、光源素子は、投影する映像の光源となるものであり、映像表示素子の駆動と同期して光量及び点灯消灯を制御する光源制御信号D16によって制御される。ただし、本発明の最も有効な構成としては、光源としてレーザー素子などを用いたものが望ましい。レーザー素子を用いることで、三原色である赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の周波数帯域が狭く、互いの周波数分布帯域が重ならないようになるからである。映像表示素子は、具体的には、カラーフィルター型の液晶デバイス又はDMDなどである。映像表示素子は、映像表示素子制御信号D14に基づいて光源素子の点灯と同期して映像を表示する。光源素子と映像表示素子との同期駆動については、一般的なプロジェクターの駆動原理を用いればよいので詳しくは延べない。ライトガイドは、光源素子から発せられた光を映像表示素子に供給するための光学デバイスである。また映像拡大焦点制御用レンズアレイは、光学レンズアレイの組み合わせによって、映像表示素子にて反射又は透過にて生成された映像光をスクリーンユニットS1に投影する。ライトガイド及びレンズアレイについては、一般的なプロジェクターの光学系の設計技術を用いればよいので詳しくは延べない。
映像投影ユニットP1は、加えてスクリーンユニットS1に用いた位置検出センサーS14と同様の位置検出センサーP11を備えている。位置検出センサーP11は、映像投影ユニットP1の位置変化に関する信号を映像投影ユニットセンサー信号D17として、映像処理基板C1に入力する。位置検出センサーP11は、映像投影ユニットP1の中心に近い位置に設置されることが望ましい。
映像処理基板C1は、外部映像入力D11の入力と映像投影ユニットセンサー信号D17とスクリーンユニットセンサー信号D19とに基づいて、映像表示素子制御信号D14と光源制御信号D16とを映像投影ユニットP1に出力する。
映像処理基板C1は、映像信号レシーバーC11と歪み補正回路C12と映像表示素子コントローラーC13と光源コントローラーC14とセンサーA/DコンバーターC15とセンサーA/DコンバーターC16とから構成されている。映像処理基板C1は、具体的には電子基板として実装される。映像信号レシーバーC11、歪み補正回路C12、映像表示素子コントローラーC13、光源コントローラーC14、センサーA/DコンバーターC15及びセンサーA/DコンバーターC16は、IC又はFPGAなどの電子回路として実装される。あるいは、映像処理基板C1全体を1チップのICとしてまとめてもよい。また、図には示していないが、実際には適当な電源系が内部に実装あるいは外部に存在し、適切な電力が供給されている。
映像信号レシーバーC11は、標準的な映像信号フォーマットである外部映像入力D11を入力として受け、歪み補正回路C12に対して映像信号処理回路が扱いやすい内部信号である内部映像信号D12を出力する。外部映像入力D11の具体的な例としてはDVI(Digital Visual Interface)又はHDMI(High-Definition Multimedia Interface)などの形式の映像信号が考えられる。こういった、標準的な映像信号入力を受け付けることで、様々な映像機器との接続が可能となる。一方で、標準的な映像信号は、信号伝送に主眼が置かれているため、差動信号であること、また暗号化が行われていることなどが多い。このため、標準的な映像信号は、映像信号処理回路では扱いにくい形式となっている。そのため、映像信号レシーバーC11は、映像信号処理回路で取扱いの容易な内部映像信号D12に変換を行った後に歪み補正回路C12に出力する。映像信号処理回路で扱いやすい内部映像信号D12とは、例えば映像の各画素の赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)、つまりRGBレベルを表す8bit又は10bitのディジタル信号である。あるいは映像信号処理回路で扱いやすい内部映像信号D12とは、データシンク及びデータイネーブルと呼ばれる信号の開始タイミング及び有効期間を示した信号が組み合わさった信号である。こういった標準的な映像信号フォーマットであるDVIなどから、RGBレベルとデータシンクとデータイネーブルとからなる信号への変換ICは一般的に製造されている。映像信号レシーバーC11は、歪み補正回路C12及び映像表示素子C13に合わせて、扱いやすい信号に変換できるものを使用すればよい。
センサーA/DコンバーターC16は、スクリーンユニットセンサー信号D19を受け取り、適切なゲイン及びオフセットをかける。「ゲインをかける」とは増幅することである。「オフセットをかける」とはオフセットを加算又は減算することである。「オフセット」とは基準からの差で表した値のことであり、電圧信号における基準は0Vであることが一般的である。次にセンサーA/DコンバーターC16は、ディジタル信号としてスクリーンユニットセンサー内部信号D20を出力する。スクリーンユニットセンサー信号D19は、例えば電圧レベルによって、センサーの加速度レベル及び角加速度レベルを示すよう出力している。センサーA/DコンバーターC16は、具体的にはオペアンプ(operational amplifier)とA/Dコンバーター(アナログディジタル変換回路)とを組み合わせて構成されている。センサーA/DコンバーターC16は、スクリーンユニットセンサー信号D19に含まれる各電圧信号をオペアンプによって適切なレベルになる様にゲインをかける。次に、センサーA/DコンバーターC16は、オペアンプの出力をA/Dコンバーターにて、ディジタル信号に変換する。変換された信号は、スクリーンセンサー内部信号D20として出力される。また、スクリーンユニットセンサー信号D19が加速度センサー3軸方向及びジャイロセンサー3軸方向の合計6軸分の電圧信号からできている場合、センサーA/DコンバーターC16の内部ではオペアンプとA/Dコンバーターとの組み合わせが6系統となる。スクリーンセンサー内部信号D20は、各系統からの6出力を合わせた信号となる。
センサーA/DコンバーターC15は、映像投影ユニットセンサー信号D17を受け取る。センサーA/DコンバーターC15は、映像投影ユニットセンサー信号D17に対して適切なゲイン及びオフセットをかけたディジタル信号として映像投影ユニットセンサー内部信号D18を出力する。センサーA/DコンバーターC15は、センサーA/DコンバーターC16と同様に複数系統のオペアンプとA/Dコンバーターとからなる。
歪み補正回路C12は、内部映像信号D12と映像投影ユニットセンサー内部信号D18とスクリーンユニットセンサー内部信号D20とを入力し、映像表示素子コントローラーC13に対して補正後内部映像信号D13を出力する。つまり、歪み補正回路C12は、映像投影ユニットセンサー内部信号D18とスクリーンユニットセンサー内部信号D20とによってスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置の変化を算出する。そして、歪み補正回路C12は、算出された相対位置の変化に基づき、適切な歪み補正量にて内部映像信号D12に対して歪み補正処理を行う。適切な歪み補正量は、スクリーンユニットS1上に投影される映像の色収差、歪み又は表示位置のずれを打ち消すように決められる。歪み補正処理の行われた内部映像信号D12は、補正後内部映像信号D13として出力される。歪み補正回路C12は、具体的にはディジタル信号処理アルゴリズムをLSI(集積回路)に実装したASIC(application specific integrated circuit)又はFPGA(field programmable gate array)である。歪み補正回路C12の詳しい動作及び回路構成は後述する。
映像表示素子コントローラーC13は、補正後内部映像信号D13を入力として受ける。映像表示素子コントローラーC13は、映像投影ユニットP1に対して映像表示素子制御信号D14を出力する。また、映像表示素子コントローラーC13は、光源コントローラーC14に対して光源発光タイミング信号D15を出力する。映像表示素子制御信号D14は、映像投影ユニットP1内の映像表示素子を制御するための信号である。映像表示素子制御信号D14は、映像表示素子である液晶素子又はDMDの各画素の動作角度及びタイミングを制御している。光源発光タイミング信号D15は、映像投影ユニットP1における光源素子の発光タイミングを示している。映像表示素子コントローラーC13が映像表示素子制御信号D14と光源発光タイミング信号D15とを適切なタイミング生成することにより、映像投影ユニットP1は映像を投影することができる。
映像表示素子コントローラーC13は、具体的には、ディジタル集積回路である。映像表示素子コントローラーC13は、映像投影素子に合わせて設計されている。液晶素子又はDMDに対しては、対応する集積回路が製造されている。映像表示素子コントローラーC13は、液晶素子又はDMDなどの映像投影素子に対応する集積回路を用いればよい。
光源コントローラーC14は、光源発光タイミング信号D15を入力として受ける。光源コントローラーC14は、映像投影ユニットP1に対して光源制御信号D16を出力する。光源発光タイミング信号D15は、映像投影ユニットP1内の光源素子の点灯と消灯とを切り替える信号である。光源がRGBの3色のLEDを使用している場合は、各LEDの点灯と消灯とを制御する3系統の信号が送られる。映像投影ユニットP1内の光源素子の電源のON又はOFFを制御端子電圧でスイッチできる機構とした場合、光源発光タイミング信号D15は、その制御端子に接続され電圧によって光源素子を制御する。一方、映像投影ユニットP1内の光源素子に電源が供給されない構成とした場合は、光源発光タイミング信号D15そのものを光源素子へ供給する電源系の信号としてもよい。この場合、光源発光タイミング信号D15は、電源系の信号として直接光源素子の点灯と消灯とを制御する。光源コントローラーC14は、ディジタル集積回路で構成することができる。光源発光タイミング信号D15を光源素子へ供給する電源系の信号とする場合、光源コントローラーC14には、MOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)などからなる電気的スイッチ素子をさらに追加すればよい。
図2は、図1で示した歪み補正回路C12のブロック図である。歪み補正回路C12は、歪み補正ブロックC121、補正パターン算出ブロックC122及び補正量LUTブロックC123を有する。補正パターン算出ブロックC122は、映像投影ユニットセンサー内部信号D18及びスクリーンユニットセンサー内部信号D20が入力される。歪み補正ブロックC121は、データシンク信号D121、データイネーブル信号D122、R映像信号D123、G映像信号D124、B映像信号D125、補正パターン信号D21及び補正量信号D22が入力される。また、歪み補正ブロックC121は、データシンク信号D131、データイネーブル信号D132、補正後R映像信号D133、補正後G映像信号D134及び補正後B映像信号D135を出力する。補正量LUTブロックC123は、補正量信号D22を歪み補正ブロックC121へ出力する。
歪み補正ブロックC121、補正パターン算出ブロックC122及び補正量LUTブロックC123は、集積回路である歪み補正回路C12内に実装された、ディジタル信号処理アルゴリズムを機能的に分割したブロックである。別のチップとして実装されている歪み補正ブロックC121、補正パターン算出ブロックC122及び補正量LUTブロックC123の各ブロックを組み合わせて用いてもよい。
以下で、図2に沿って、実施の形態1による映像表示装置の構成の詳細を説明する。
歪み補正ブロックC121は、データシンク信号D121とデータイネーブル信号D122とR映像信号D123とG映像信号D124とB映像信号D125と補正パターン信号D21と補正量信号D22とを入力として受け取る。また、歪み補正ブロックC121は、データシンク信号D131とデータイネーブル信号D132と補正後R映像信号D133と補正後G映像信号D134と補正後B映像信号D135とを出力する。
データシンク信号D121とデータイネーブル信号D122とR映像信号D123とG映像信号D124とB映像信号D125とは、図1で説明した内部映像信号D12を構成する信号である。R映像信号D123とG映像信号D124とB映像信号D125とはそれぞれ、映像信号レシーバーC11によって変換された映像の各画素のR、G及びBの信号である。データシンク信号D121とデータイネーブル信号D122とは、R映像信号D123、G映像信号D124及びB映像信号D125の映像の開始タイミングと有効期間とを表す信号である。
同様に、データシンク信号D131とデータイネーブル信号D132と補正後R映像信号D133と補正後G映像信号D134と補正後B映像信号D135とは、図1で説明した補正後内部映像信号D13を構成する信号である。データシンク信号D131は、映像の開始タイミングを表す信号である。データイネーブル信号D132は、映像の有効期間を表す信号である。補正後R映像信号D133、補正後G映像信号D134及び補正後B映像信号D135は、映像の各画素のR、G及びBの信号レベルを表す信号である。
補正量信号D22は、補正量LUTブロックC123に記録されている複数の歪み補正量パラメータである。また、補正パターン信号D21は、複数の歪み補正量パラメータの内いずれのパラメータを使用するかを選択する信号である。
歪み補正ブロックC121は、補正パターン信号D21にて選択された歪み補正量パラメータを用いて、内部映像信号D12に対して歪み補正処理を行う。歪み補正ブロックC121は、歪み補正処理を行った信号を補正後内部映像信号D13として出力する。この際の、ディジタル信号処理による歪み補正アルゴリズムは、一般的なフロントプロジェクターなどに用いられるものと同等である。ディジタル信号処理による歪み補正アルゴリズムは、集積回路化されているものを適用してもよい。また、ディジタル信号処理による歪み補正アルゴリズムは、適当なアルゴリズムをFPGA又はASICとして実装しても良い。ただし、歪み補正は、R映像信号D123、G映像信号D124及びB映像信号D125のそれぞれに個別に、異なった歪み補正が行われる。選択される歪み補正量のパラメータは、R映像信号D123、G映像信号D124及びB映像信号D125のそれぞれに対して歪み補正を行う変形の形や強度を表した複数の数値の組み合わせである。詳しい動作と効果は後述するが、歪み補正は、R映像信号D123、G映像信号D124及びB映像信号D125に対し個別に行う。個別に歪み補正を行うことで、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置のずれによって生じる映像の歪みや表示位置ずれをなくすことができる。また、個別に歪み補正を行うことで、色収差を補正し、映像のぼやけをなくすことができる。
補正パターン算出ブロックC122は、映像投影ユニットセンサー内部信号D18とスクリーンユニットセンサー内部信号D20とを入力として受ける。補正パターン算出ブロックC122は、補正パターン信号D21を出力する。補正パターン算出ブロックC122は、映像投影ユニットセンサー内部信号D18とスクリーンユニットセンサー内部信号D20とに基づいて、映像表示装置に加わる加速度及び振動による映像投影ユニットP1とスクリーンユニットS1との相対位置のずれを算出する。そして、そのずれによる映像の歪み、色収差及び表示位置ずれを打ち消す適切な補正量パラメータを補正量信号D22から選択する信号として、補正パターン信号D21を出力する。具体的な相対位置のずれの検出方法については後述する。
補正量LUTブロックC123は、補正量パラメータを保持する。補正量LUTブロックC123が保持する補正量パラメータは、映像投影ユニットP1とスクリーンユニットS1との相対位置のずれによる、映像の歪みや表示位置ずれ及び色収差を補正するためのパラメータである。補正量LUTブロックC123が保持する補正量パラメータは、映像投影ユニットP1とスクリーンユニットS1との相対位置のずれ量に対応する複数パターンの補正量である。補正量LUTブロックC123は、補正量信号D22として、補正量を出力する。補正量LUTブロックC123が保持している補正量パラメータは、映像投影ユニットP1とスクリーンユニットS1とを固定保持する構造の剛性と、映像表示装置に加わる振動及び加速度の強度に応じて最適化される。補正量パラメータの最適化は、映像表示装置を設計する段階であらかじめ計算される。または、補正量パラメータの最適化は、表示装置の製造ばらつきに対応するため製造工程にて行う。補正量パラメータの最適化を製造工程で行った場合、製造コストは増加する。しかし、補正量パラメータの最適化を製造工程で行った場合、補正精度は高くなり、映像の歪みやボケや位置ずれをより高品位に補正することができる。
また、補正量パラメータのパターン数が多い場合、補正量信号D22の配線が多数となる。配線が多数となることが不都合な場合は、必要な補正量パラメータのみを補正量信号D22として出力するようにしてもよい。必要な補正量パラメータのみを補正量信号D22として出力する場合には、歪み補正ブロックC121から補正量LUTブロックC123に対して選択する補正量パラメータのインデックス(番号)信号を送る。
また、補正量LUTブロックC123があらかじめ最適化された補正量パラメータを保持する代わりに、映像投影ユニットP1とスクリーンユニットS1との構造と光学的特性を保持し、最適な補正量パラメータを算出できるようにしてもよい。その場合、補正パターン信号は、補正量パラメータを選択する信号ではない。その場合の補正パターン信号は、補正パターン算出ブロックC122内で算出された映像投影ユニットP1とスクリーンユニットS1との相対位置のずれ量となる。
図3は、映像投影ユニットP1からスクリーンユニットS1へ映像が投影される際に起きる色収差についての説明図である。図3において、映像投影ユニットP1は、+Z軸方向に位置するスクリーンユニットS1に対して映像を投影する。図3中の一点鎖線は、映像投影ユニットP1とスクリーンユニットS1との中心線を示している。L111及びL112で示される実線は、映像投影ユニットP1から投影される映像に含まれるもっとも短い波長の光がとりうる光路の範囲を示している。また、L121及びL122で示される実線は、映像投影ユニットP1から投影される映像に含まれるもっとも長い波長の光がとりうる光路の範囲を示している。投影される映像に含まれる光は、波長によって投影される角度が異なる。これは映像投影ユニットP1に含まれるレンズアレイによって引き起こされる色収差である。それゆえ、映像投影ユニットP1に含まれる映像表示素子ひとつからRGB各色の映像がスクリーンユニットS1に投影されると、色により投影拡大される大きさが異なってしまい、その結果、にじんだ映像となる。
図4は、スクリーンユニットS1に映像が投影された際、視野角制御光学素子S12によって引き起こされる色収差についての説明図である。図4は、図1又は図3で示したスクリーンユニットS1の+Y軸方向である下部を拡大した図である。つまり、スクリーンS11及び視野角制御光学素子S12の+Y軸方向である下部を拡大した図である。L211で示される太い実線は、投影された映像の光1つの光路を示している。L212で示された実線矢印は、光路L211を通過してきた短い波長の光の光路を示している。一方、L213で示された実線矢印は、光路L211を通過してきた長い波長の光の光路を示している。このように、スクリーンユニットS1に投射された映像の光は、視野角制御光学素子S12に入光する角度が同じであっても、波長によって屈折角が異なるため、互いに光路がずれる。スクリーンユニットS1に投射された映像の光の光路がずれることは、色収差が発生する要因となる。
以上、図3及び図4で示したように、通常、映像投影ユニットP1のレンズアレイとスクリーンユニットS1の視野角制御光学素子S12との2つの要因によって色収差が起きる。上記2つの要因による色収差に対し、本発明による映像表示装置では、図1及び図2に示した構成により、映像信号処理によって補正する。映像信号処理によって、色収差を補正することで、色収差によって発生する画像のぼやけをなくすことができる。また、スクリーンユニットS1に含まれる視野角制御光学素子S12及び映像投影ユニットP1のレンズアレイを最適化することで色収差を補正する場合に比べ、光学設計コストを低減することができる。また、表示装置の個体差による色収差の発生の仕方を信号処理パラメータの変更で吸収することで、構成部品の歩留まりを上げ、製造コストを低減させる効果がある。
図5は、実施の形態1による映像表示装置に加速度又は振動が加わり、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1の相対位置がずれた場合についての説明図である。図5において、映像投影ユニットP1から+Z軸方向に位置するスクリーンユニットS1への映像は、上方向(−Y軸方向)にずれている。図5中の一点鎖線は、スクリーンユニットS1との相対位置がずれていない場合の映像投影ユニットP1の中心軸である。図5中の破線は、スクリーンユニットS1と相対位置がずれている図中の映像投影ユニットP1の中心軸を示している。L311及びL312で示される実線は、図3で示したL111及びL112と同様、映像投影ユニットP1から投影される映像に含まれるもっとも短い波長の光がとりうる光路の範囲を示している。また、L321及びL322で示される実線は、映像投影ユニットP1から投影される映像に含まれるもっとも長い波長の光がとりうる光路の範囲を示している。
図3に示したスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置がずれていない場合と比較して、図5においては投影される映像の光の光路長さが変化している。すなわち、光路L311は光路L111に比べ長くなり、光路L312は光路L112より短くなっている。同様に、光路L321は光路L121より長くなり、光路L322は光路L122より短くなっている。光路長が長くなると、映像投影ユニットP1のレンズアレイによって起きる色収差がより拡大され、逆に光路長が短くなると、色収差は縮小される。それ故、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置がずれた場合、色収差による映像のぼやけ方が変わるため、映像信号処理による補正量も変更が必要となる。
さらに、図3に示したスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置がずれていない場合と比較して、図5において投影される映像の光のスクリーンユニットS1にあたる位置が変化している。そのため、投影される映像の光が視野角制御光学素子S12へ入光する角度も変化している。この入光角の変化からも、色収差による映像のぼやけ方が変わる。このため、映像信号処理による補正量も変更が必要となる。
図6(A)は、図3に示した状況での投影像をスクリーンユニットS1の表示画面側である+Z軸方向から見た場合を示している。また、図6(B)は、図5に示した状況での投影像をスクリーンユニットS1の表示画面側である+Z軸方向から見た場合を示している。
図6(A)において、S11で示された部分は、図1におけるスクリーンS11を表示画面側である+Z軸方向から見た場合の範囲を示している。また、IM111で示された範囲は、図3においてL121及びL122で示された長い波長の光が投影される範囲を示している。同様に、IM121で示された範囲は、図3においてL111及びL112で示された短い波長の光が投影される範囲を示している。通常、IM111及びIM121が長方形型に投影されるよう、映像投影ユニットP1のレンズアレイとスクリーンユニットS1の視野角制御素子S12とは光学的に設計される。そして、色収差を補正しない安価な光学では、図6(A)の様に、短い波長の光が投影される範囲IM121より、長い波長の光が投影される範囲IM111の方が大きく投影される。
図6(B)において、S11に示された部分は、図6(A)のS11と同様に図1におけるスクリーンS11を表示画面側である+Z軸方向から見た場合の範囲を示している。また、IM112で示された範囲は、図5においてL321及びL322で示された長い波長の光が投影される範囲を示している。同様に、IM122で示された範囲は、図5においてL311及びL312で示された短い波長の光が投影される範囲を示している。映像表示装置に加速度又は振動が加わり、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置がずれた場合、図6(B)のIM112及びIM122の様に、スクリーンS11上の表示位置のずれ及び歪みが発生する。表示位置のずれ及び歪みの発生により、図6(A)のIM111及びIM121の色収差の関係に比べ、図6(B)のIM112及び122の色収差の関係は異なっている。そのため、信号処理によって色収差及び映像の歪みを補正するには、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置のずれに応じて異なる補正量パラメータを用いた補正を行う必要がある。
図7は、映像投影ユニットP1のレンズアレイとスクリーンユニットS1の視野角制御素子S12との光学系によって発生する色収差及び歪みを補正する方法についての説明図である。図7は、図6の右上(+X軸方向かつ−Y軸方向)を拡大した図である。図7におけるS11は、スクリーンを示している。図7におけるIM211は、RGB原色の内でもっとも波長が短い青色(B)の光が投影されるスクリーンの範囲を示している。図7におけるIM221は、RGB原色の内で中間的な波長である緑色(G)の光が投影されるスクリーンの範囲を示している。図7におけるIM231は、RGB原色の内でもっとも波長が長い赤色(R)の光が投影されるスクリーンの範囲を示している。IM211、IM211及びIM231の拡大量の違いは、光学的な性質によるものである。このため、信号処理による歪み補正は、拡大ではなく縮小のみ可能である。それゆえ、図7中の矢印で示すように、光学的に最も拡大量の少ない青色であるB映像IM211の大きさに合わせて、G映像IM221及びR映像IM231を縮小すればよい。すなわち、R、G及びBの映像信号をそれぞれ異なった補正量で歪み補正を行えばよい。このようにすれば、R、G及びBの映像を同じ大きさに投影できるので、色収差によるにじみがない良好な映像を作り出すことができる。
歪み補正は、図1で示した歪み補正回路C12によってなされる。歪み補正方法は、プロジェクター又はプロジェクションTVの歪み補正、ワーピング及びキーストン補正としてさまざまのものが提案されている。提案されている方法から適切な歪み補正方法を用いればよい。また、RGBの原色の波長が急峻で独立性の高い光源を用いている場合が、最も効果を発揮する。
位置ずれは、色収差、又は、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置のずれによって発生する。位置ずれ及び映像の歪みは、補正量パラメータを適切に設計し、歪み補正回路C12によってRGB個別に歪み補正を行うことにより補正することができる。
スクリーンユニットS1に投影された映像の色収差、位置ずれ及び歪みに応じた適切な歪み補正を行うためには、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置のずれを検出する必要がある。図1及び図2のように、スクリーンユニットセンサー内部信号D20と、映像投影ユニットセンサー内部信号D18とに基づいて、補正パターン算出ブロックC122が、補正パターン信号D21を生成する。スクリーンユニットセンサー内部信号D20は、スクリーンユニットS1に含まれる位置センサーS14によって得られる加速度及び角加速度を示す信号である。映像投影ユニットセンサー内部信号D18は、映像投影ユニットP1に含まれる位置検出センサーP11によって得られる加速度及び角加速度を示す信号である。補正パターン信号D21は、適切な歪み補正量パラメータを選択するための信号である。補正パターン算出ブロックC122は、信号D20とD18とをそれぞれ積分することで、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との位置変化を算出する。また、補正パターン算出ブロックC122は、算出した位置変化からスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置の変化を求める。
図8及び図9を用いて、本発明による映像表示装置に振動又は加速度が掛かった場合のスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との位置変化について具体的な例を示す。
図8は、本発明による映像表示装置が自動車に搭載されている場合の映像投影ユニットP1の位置変化を示した図である。映像投影ユニットP1は、走行時にエンジンなどから受ける振動によって、周期的な加速度を受けるために位置が変化する。横軸は時間の経過を表しており、縦軸は、スクリーンユニットS1に掛かる加速度、映像投影ユニットP1に掛かる加速度、及びスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置を示している。G11で示される実線は、スクリーンユニットS1に掛かる加速度を表している。G12で示される実線は、映像投影ユニットP1に掛かる加速度を表している。G13で示される太い実線は、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置を表している。スクリーンユニットS1に含まれる位置検出センサーS14と映像投影ユニットP1に含まれる位置検出センサーP11とはそれぞれ3軸方向の加速度と、3軸方向の角加速度とを検出することができる。このため、実際には、G11及びG12以外の加速度と角加速度とが存在する。しかし、ここでは、説明を簡単にするために、ある同じ方向軸のG11及びG12を代表として示している。残りの軸方向についても同じ様に考えることができる。スクリーンユニットS1は、自動車へスクリーンユニットS1を固定する際の構造などによってエンジンなどによる振動の影響は受けないものとする。スクリーンユニットS1は、G11の様に、重力による一定の加速度が掛かり続けているとする。一方、映像投影ユニットP1は、自動車へ固定されており、エンジンなどから受ける振動によって、G11の様に周期的に変化する加速度が掛かっているとする。スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置変化は、それぞれに掛かる加速度の差の積分で求められる。図8中のG11及びG12で囲まれた斜線で示す範囲の面積が加速度の差の積分値である。そして、各時刻でのスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置は、G13で示されたように周期的に変化する。
図9は、本発明による映像表示装置が自動車に搭載されている場合のスクリーンユニットS1及び映像投影ユニットP1の位置変化を示した図である。スクリーンユニットS1及び映像投影ユニットP1は、自動車が加減速することによって、位置が変化する。図8と同じく、図9の横軸は時間の経過を表している。図9の縦軸は、スクリーンユニットS1に掛かる加速度、映像投影ユニットP1に掛かる加速度、及びスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置を示している。G21で示される細い実線は、スクリーンユニットS1に掛かる加速度を表している。G22で示される太い実線は、映像投影ユニットP1に掛かる加速度を表している。G23で示される太い実線は、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置を表している。図9は、自動車がはじめ徐々に加速し、次に一定の加速度に達し、やがて加速を緩め一定速度になる状況を示している。これは、例えば、自動車が発進する際から停止する際までの動作である。スクリーンユニットS1に掛かる加速度の変化は、自動車の加速度変化と同じであるので、G21のような台形型で示されるような変化を示す。一方、映像投影ユニットP1は、自動車へ固定するにあたり、例えばダンパー機構などを必要とする。「ダンパー」とは、振動エネルギーを消散させて衝撃または振動の振幅を軽減する装置のことである。「消散」とは消し散らすことである。ダンパー機構は、振幅を軽減する機構なので、映像投影ユニットP1の加速度変化は、自動車自身の加速度変化に比べて遅延することとなる。そのため、映像投影ユニットP1の加速度変化は、G22のような台形型で示されるような変化を示す。スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置変化は、それぞれに掛かる加速度の差の積分で求められる。スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置変化は、図8で示した映像投影ユニットP1に振動が加わる場合と同様である。図9中のG21及びG22で囲まれた斜線で示す範囲の面積が加速度の差の積分値である。そして、各時刻でのスクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置は、G23で示されたように台形型で示されるよう変化をする。
以上、図8及び図9に示したように、本発明は、エンジンの振動や自動車の加速の影響などによる、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置のずれを検出することが可能である。それにより本発明は、適切な歪み補正量パラメータを決定することが可能である。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2による映像表示装置の構成を詳細に示した図である。実施の形態2による映像表示装置は、スクリーンユニットS2、映像投影ユニットP2及び映像処理基板C2からなっている。XYZ座標を用いたスクリーンユニットS2及び映像投影ユニットP2の位置関係は図1における位置関係と同様である。また、XYZ座標は、映像処理基板C2及び映像処理基板C2内部ブロックの位置関係を示すものではない。
スクリーンユニットS2は、映像投影ユニットP2から投影された映像を結像し、観察者が映像を視認するための装置である。スクリーンユニットS2は、映像が結像するスクリーンS21と、視野角を制御するための視野角制御光学素子S22と、スクリーンS21及び視野角制御光学素子S22を固定するためのスクリーン固定部品S23とからなっている。スクリーンS21、視野角制御光学素子S22及びスクリーン固定部品S23は、実施の形態1で示したスクリーンS11、視野角制御光学素子S12及びスクリーン固定部品S13と同じものであり、その機能も同じである。
映像投影ユニットP2は、映像処理基板C2から映像素子制御信号D24と光源制御信号D26とを入力として受け、スクリーンユニットS2に映像を投影する。映像投影ユニットP2は、実施の形態1の映像投影ユニットP1と同じものであり、光源素子、映像表示素子、映像拡大焦点制御用レンズアレイ、その他ライトガイドなどの光学系及び各要素を保持するための構造部品からなっている。さらに映像投影ユニットP2は、カメラセンサーP21を備えている。カメラセンサーP21は、スクリーンユニットS2を撮影するように設置されている。カメラセンサーP21は、撮像された映像をカメラセンサー信号D27として、映像処理基板C2に出力する。カメラセンサーP21は、映像投影ユニットP2の中心に近い位置に設置されることが望ましい。カメラセンサーP21は、具体的には、CCDカメラやCMOSカメラなど製品化されているものを用いればよい。カメラセンサー信号D27は、使用するカメラの映像信号フォーマットによってその信号の種類が決定される。例えば、信号の種類とは、同期信号又は輝度信号の3チャンネルのディジタル信号などである。
映像処理基板C2は、外部映像入力D21及びカメラセンサー信号D27に基づいて、映像素子制御信号D24と光源制御信号D26とを映像投影ユニットP2に出力する。
映像処理基板C2は、映像信号レシーバーC21と歪み補正回路C22と映像表示素子コントローラーC23と光源コントローラーC24と表示位置検出回路C25とから構成されている。映像処理基板C2は、具体的には電子基板として実装される。映像信号レシーバーC21、歪み補正回路C22、映像表示素子コントローラーC23、光源コントローラーC24及び表示位置検出回路C25は、IC又はFPGAなどの電子回路として実装される。映像信号レシーバーC21、映像表示素子コントローラーC23及び光源コントローラーC24は、実施の形態1における映像処理基板C1に含まれる映像信号レシーバーC11、映像表示素子コントローラーC13及び光源コントローラーC14と同じものであり、その機能も同じである。ブロック間でやり取りされる信号、外部映像入力D21、内部映像信号D22、補正後内部映像信号D23、映像表示素子制御信号D24、光源発光タイミング信号D25及び光源制御信号D26も、図1に示される実施の形態1の外部映像入力D11、内部映像信号D12、補正後内部映像信号D13、映像表示素子制御信号D14、光源発光タイミング信号D15及び光源制御信号D16と同じである。
表示位置検出回路C25は、カメラセンサー信号D27を入力し、表示位置内部信号D28を歪み補正回路C22に出力する。表示位置検出回路C25は、カメラセンサー信号D27から、スクリーンユニットS2と映像投影ユニットP2との相対位置のずれを算出する。スクリーンユニットS2と映像投影ユニットP2との相対位置のずれを算出する方法としては、画像認識によりカメラセンサーP21により撮像された画像上のスクリーンユニットS2の領域を識別し、その位置から算出する方法がある。すなわち、スクリーンユニットS2と映像投影ユニットP2との相対位置がずれた場合、映像投影ユニットP2に固定されているカメラセンサーP21によって撮像されるスクリーンユニットS2の位置が変化する。そのずれ量から表示位置検出回路C25は、スクリーンユニットS2と映像投影ユニットP2との相対位置のずれを逆算することができる。表示位置内部信号D28は、算出されたスクリーンユニットS2と映像投影ユニットP2との相対位置のずれ量をディジタル信号で表したものである。
歪み補正回路C22は、図2で説明した実施の形態1の歪み補正回路C12とほぼ同じ構造を持ち、基本的に同じ機能を有する。すなわち、歪み補正回路C22は、歪み補正ブロックC121と補正パターン算出ブロックC122と補正量LUTブロックC123とに相当するブロックを有している。本実施の形態2においては、補正パターン算出ブロックC122に相当するブロックの機能及び入力が以下に述べるように実施の形態1と差異を有している。実施の形態1の歪み補正回路C12は、補正パターン算出ブロックC122の入力として映像投影ユニットセンサー内部信号D18とスクリーンユニットセンサー内部信号D20とを入力として受ける。歪み補正回路C12は、スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1との相対位置のずれを算出し、適切な補正量パターン信号C122を出力する。これに対し、実施の形態2における歪み補正回路C22は、補正パターン算出ブロックC122に相当するブロックにおいて、表示位置内部信号D28を入力として、補正量パターン信号C122に相当する適切な信号を出力する。表示位置内部信号D28は、スクリーンユニットS2と映像投影ユニットP2との相対位置のずれ量を表している。これにより、補正パターン算出ブロックC122に相当するブロック内でスクリーンユニットS2と映像投影ユニットP2との相対位置のずれ量を算出する必要がない。
また、本発明による映像表示装置のスクリーンユニットと映像投影ユニットとの相対位置を検出する方法として、上記実施の形態1及び実施の形態2に示した以外のセンサー又は方法を用いても良い。
また、本発明による映像表示装置を搭載した乗り物において、本発明は効果を有する。ここで乗り物とは、車両、船舶及び飛行機などを言う。特に、走行する際に地面と接することによる振動が伝わる車両において顕著な効果を有する。
I1 映像表示装置、S1 スクリーンユニット、P1 映像投影ユニット、C1 映像処理基板、S11 スクリーン、S12 視野角制御光学素子、S13 スクリーン固定部品、S14 位置検出センサー、P11 位置検出センサー、C11 映像信号レシーバー、C12 歪み補正回路、C13 映像表示素子コントローラー、C14 光源コントローラー、C15 センサーA/Dコンバーター、C16 センサーA/Dコンバーター、D11 外部映像入力、D12 内部映像信号、D13 補正後内部映像信号、D14 映像表示素子制御信号、D15 光源発光タイミング信号、D16 光源制御信号、D17 映像投影ユニットセンサー信号、D18 映像投影ユニットセンサー内部信号、D19 スクリーンユニットセンサー信号、D20 スクリーンユニットセンサー内部信号、C121 歪み補正ブロック、C122 補正パターン算出ブロック、C123 補正量LUTブロック、D21 補正パターン信号、D22 補正量信号、D121 データシンク信号、D122 データイネーブル信号、D123 R映像信号、D124 G映像信号、D125 B映像信号、D131 データシンク信号、D132 データイネーブル信号、D133 補正後R映像信号、D134 補正後G映像信号、D135 補正後B映像信号、L111 もっとも短い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、L112 もっとも短い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、L121 もっとも長い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、L122 もっとも長い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、L211 投影された映像の光1つの光路、L212 光路L211を通過してきた短い波長の光の光路、L213 光路L211を通過してきた長い波長の光の光路、L311 もっとも短い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、L312 もっとも短い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、L321 もっとも長い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、L322 もっとも長い波長の光がとりうる光路の範囲の境界、IM111 長い波長の光が投影される範囲、IM121 短い波長の光が投影される範囲、IM112 長い波長の光が投影される範囲、IM122 短い波長の光が投影される範囲、IM211 青色(B)の光が投影される範囲、IM221 緑色(G)の光が投影される範囲、IM231 赤色(R)の光が投影される範囲、G11 スクリーンユニットS1に掛かる加速度、G12 映像投影ユニットP1に掛かる加速度、G13 スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1の相対位置、G21 スクリーンユニットS1に掛かる加速度、G22 映像投影ユニットP1に掛かる加速度、G23 スクリーンユニットS1と映像投影ユニットP1の相対位置、S2 スクリーンユニット、P2 映像投影ユニット、C2 映像処理基板、C21 映像信号レシーバー、C22 歪み補正回路、C23 映像表示素子コントローラー、C24 光源コントローラー、C25 表示位置検出回路、S21 スクリーン、S22 視野角制御光学素子、S23 スクリーン固定部品、P21 カメラセンサー、D21 外部映像入力、D22 内部映像信号、D23 補正後内部映像信号、D24 映像表示素子制御信号、D25 光源発光タイミング信号、D26 光源制御信号、D27 カメラセンサー信号、D28 表示位置内部信号。

Claims (8)

  1. 映像を拡大して投影する映像投影ユニットと、
    前記映像が投影されるスクリーンユニットと、
    映像信号を入力し、前記映像投影ユニット及び前記スクリーンユニットの間の動的な相対位置を基に前記映像信号の歪み補正を行い、前記映像投影ユニットに出力する映像処理基板とを備え、
    前記映像投影ユニットは、前記映像投影ユニットの振動又は加速度を検出した結果を映像投影ユニットセンサー信号として前記映像処理基板に出力し、
    前記スクリーンユニットは、前記スクリーンユニットの振動又は加速度を検出した結果をスクリーンユニットセンサー信号として前記映像処理基板に出力し、
    前記映像処理基板は、歪み補正回路を有し、
    前記歪み補正回路は、
    前記スクリーンユニットセンサー信号及び前記映像投影ユニットセンサー信号を基に前記動的な相対位置を算出し、前記映像信号の歪みを補正する
    ことを特徴とした映像表示装置。
  2. 前記映像処理基板は、さらに映像表示素子コントローラー及び光源コントローラーを有し、
    前記映像表示素子コントローラーは、
    前記補正後内部映像信号に基づいて、前記映像投影ユニットが映像を投影するよう光源素子を制御する信号を前記映像投影ユニットに出力し、
    前記映像投影ユニットの有する光源の発光のタイミングを制御する光源発光タイミング信号を前記光源コントローラーに出力し、
    前記光源コントローラーは、
    前記光源発光タイミング信号から赤色、緑色及び青色それぞれの前記光源素子の点灯と消灯とのタイミングを制御する光源制御信号を前記映像投影ユニットに出力する
    ことを特徴とした請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記スクリーンユニットに視野角制御光学素子を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記映像投影ユニット又は前記スクリーンユニットの少なくとも一方に、加速度センサー、ジャイロセンサー又はカメラセンサーの少なくとも一つを備える
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の映像表示装置。
  5. 前記映像処理基板は、前記映像投影ユニットと前記スクリーンユニットとの動的な相対位置に応じて、R画像、G画像及びB画像それぞれ別々の補正量で歪み補正を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  6. 前記歪み補正量を切り替える映像処理基板は、
    カメラセンサー信号を入力とし表示位置内部信号を出力する表示位置検出回路とをさらに備える
    ことを特徴とした請求項1から5のいずれか1項に記載の映像表示装置。
  7. 前記歪み補正回路は、
    補正パターン信号を出力する補正パターン算出ブロックと
    補正量信号を出力する補正量LUTブロックと
    前記補正パターン信号と前記補正量信号を入力とする歪み補正ブロックとを備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の映像表示装置を搭載した輸送機関。
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