JP2019159275A - 情報表示装置、情報表示システム、移動体、情報表示方法およびプログラム - Google Patents

情報表示装置、情報表示システム、移動体、情報表示方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の品質低下を抑制可能な情報表示装置、情報表示システム、移動体、情報表示方法およびプログラムを提供する。【解決手段】本発明の情報表示装置は、レーザ光により被走査面を走査して画像を形成する情報表示装置であって、光源部と走査部と光量調整部と制御部とを備える。光源部は少なくとも1つの半導体レーザを含む。走査部は、光源部から発せられたレーザ光を、被走査面に向けて偏向して被走査面上を走査する。光量調整部は、光源部と走査部との間に設けられ、光源部から発せられたレーザ光の光量を調整する。制御部は、走査部によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに光量調整部による光量の調整を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報表示装置、情報表示システム、移動体、情報処理方法およびプログラムに関する。
従来、HUD(ヘッドアップディスプレイ)などの車両(移動体の一例)に搭載可能な情報表示装置が知られている。このHUDの方式として、例えばレーザーダイオード(LD)から射出したレーザビームをMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)などの走査デバイスで被走査面へ偏向して走査し、被走査面上に中間像を形成するレーザ走査方式が知られている。
HUDは、自動車が使用される幅広い環境で快適に視認できる事が求められており、一例として晴天の雪道から夜間の道路まで考慮して虚像輝度が10000(cd/m)〜1(cd/m)程度となる調光が求められている。しかし、レーザダイオードの電流調整や点灯周期の制御をおこなっても、この幅広い虚像輝度調整は難しいため、例えばレーザダイオードと走査デバイスとの間に、透過率の異なる素子を挟んで光量を減らす技術が知られている。
しかしながら、上記の透過率の異なる素子は、レーザダイオードなどの光源と走査デバイスとの間に設けられる(光を走査する前段階に設けられる)ため、素子による光量調整のタイミング(典型的には透過率の異なる素子に切り替えるタイミング)によっては、1つの画像(1フレームの画像)中の一部分は透過率の高い素子を透過する光によって形成され、他の部分は透過率の低い素子を透過する光によって形成される場合がある。これにより、1つの画像内で明るさの差が出てしまい、画像の品質が損なわれるおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像の品質低下を抑制可能な情報表示装置、情報表示システム、移動体、情報表示方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、レーザ光により被走査面を走査して画像を形成する情報表示装置であって、少なくとも1つの半導体レーザを含む光源部と、前記光源部から発せられたレーザ光を、前記被走査面に向けて偏向して前記被走査面上を走査する走査部と、前記光源部と前記走査部との間に設けられ、前記光源部から発せられたレーザ光の光量を調整するための光量調整部と、前記走査部によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに前記光量調整部による光量の調整を制御する制御部と、を備える情報表示装置である。
本発明によれば、画像の品質低下を抑制できる。
図1は、実施形態の情報表示システムの概略構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態の情報表示システムが搭載された自動車の構成を模式的に表した模式図である。 図3は、実施形態の走査部の構成を説明するための図である。 図4は、実施形態の走査部の構成を説明するための図である。 図5は、レンズアレイのアレイ部の走査範囲を説明するための図である。 図6は、実施形態の制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態の制御部の動作例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態の変形例の制御部の動作例を示すフローチャートである。 図9は、画像形成範囲のうち光源部がレーザ光を発光しない領域を説明するための図である。 図10は、第2の実施形態の制御部の動作例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報表示装置、情報表示システム、移動体、情報表示方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の情報表示システム1の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、情報表示システム1は、情報表示装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置10(以下、「HUD装置10」と称する場合がある)と、透過反射部100と、を備える。
HUD装置10は、レーザ光により被走査面を走査して画像を形成する装置である。具体的な構成については後述する。透過反射部100は、HUD装置10により形成された画像の光の一部を透過し、残りを反射して該画像の虚像を観察者に視認させる。本実施形態の情報表示システム1は、例えば自動車などの車両(「移動体」の一例)に搭載されることを想定しており、例えば透過反射部100は車両のフロントガラスであるが、これに限定されるものではない。
図2は、本実施形態の情報表示システム1が搭載された自動車301の構成を模式的に表した模式図である。本実施形態のHUD装置10は、例えば自動車301のダッシュボード内に設置される。ダッシュボード内の自動車用HUD装置10から発せられる画像光である投射光Lが透過反射部10としてのフロントガラス302で反射され、観察者である運転者300に向かう。これにより、運転者300は、例えばナビゲーション画像を虚像として視認することができる。なお、フロントガラス302の内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光Lによってユーザに虚像を視認させるようにしてもよい。
以下、HUD装置10の具体的な構成を説明する。図1に示すように、HUD装置10は、光源部15と、光量調整部30と、走査部40と、レンズアレイ50と、を備える。
光源部15は、少なくとも1つの半導体レーザを含む。この例では、光源部15は、3つのレーザダイオードLD1〜LD3、3つのコリメートレンズCR1〜CR3、3つのダイクロイックミラーDM1〜DM3などを含む。レーザダイオードは、いわゆる端面発光レーザであり、半導体レーザの一種である。
レーザダイオードLD1は赤色レーザであり、赤色光(波長640nm)を射出する。レーザダイオードLD2は青色レーザであり、青色光(波長450nm)を射出する。レーザダイオードLD3は緑色レーザであり、緑色光(波長520nm)を射出する。以下の説明では、レーザダイオードLD1〜LD3を互いに区別しない場合は、単に「レーザダイオード」と称する場合がある。
コリメートレンズCR1は、レーザダイオードLD1からの光が射出される側に配置され、レーザダイオードLD1から射出された赤色光を略平行光とする。コリメートレンズCR2は、レーザダイオードLD2からの光が射出される側に配置され、レーザダイオードLD2から射出された青色光を略平行光とする。コリメートレンズCR3は、レーザダイオードLD3からの光が射出される側に配置され、レーザダイオードLD3から射出された緑色光を略平行光とする。
3つのダイクロイックミラーDM1〜DM3は、例えば誘電体多層膜などの薄膜から構成される。3つのダイクロイックミラーDM1〜DM3は、それぞれ特定の波長の光を反射し、それ以外の波長の光を透過させる。
ダイクロイックミラーDM1は、コリメートレンズCR1から入射される赤色光を走査部40へ導くように配置される。ダイクロイックミラーDM1を介した赤色光はダイクロイックミラーDM2に入射される。
ダイクロイックミラーDM2は、ダイクロイックミラーDM1から入射される赤色光、および、コリメートレンズCR2から入射される青色光を走査部40へ導くように配置される。ダイクロイックミラーDM2を介した赤色光および青色光はダイクロイックミラーDM3に入射される。
ダイクロイックミラーDM3は、ダイクロイックミラーDM2から入射される赤色光および青色光と、コリメートレンズCR3から入射される緑色光を走査部40へ導くように配置される。ダイクロイックミラーDM3を介した3つの光(赤色光、青色光および緑色光)は、1つの光に合成される。この場合、3つのレーザダイオードLD1〜LD3の発光強度の強弱バランスにより、合成された光の色が表現される。つまり、光源部15は、3つのレーザ光が合成されたレーザ光(合成光)を走査部40へ向けて射出する。
光量調整部30は、光源部15と走査部40との間に設けられ、光源部15から発せられたレーザ光(この例では合成光)の光量を調整する。本実施形態の光量調整部30は、それぞれが異なる透過率を有する複数の減光フィルタから構成される偏光部材32と、偏光部材32を駆動するアクチュエータ34と、を有する。この例では、偏光部材32は、透過率が高い第1の減光フィルタと、透過率が低い第2の減光フィルタとから構成されているが、これに限らず、偏光部材32を構成する減光フィルタの数や、それぞれの透過率は任意である。
アクチュエータ34は、制御部60の制御の下、複数の減光フィルタのいずれかが、光源部15から射出されたレーザ光が走査部40へ入射するまでの光路上に配置(排他的に配置)されるよう、偏光部材32を動かす(駆動する)。また、例えば光源部15からのレーザ光の光量を調整する必要が無い場合は、アクチュエータ34は、上記光路上に減光フィルタが配置されないように偏光部材32を駆動することもできる。
アクチュエータ34は、例えば送りねじ装置、ラックアンドピニオン機構、リニアモータ装置、シリンダ装置などで構成される。要するに、アクチュエータ34は、偏光部材32を少なくとも一軸方向に駆動可能な装置であればよい。
走査部40は、光源部15から発せられたレーザ光を、被走査面に向けて偏向して被走査面上を走査する。本実施形態の走査部40は、光源部15から光量調整部30を介して入射されるレーザ光を、レンズアレイ50に向けて偏向し、レンズアレイ50の表面(被走査面の一例)上を走査(スキャン)する。走査部40は、例えば図3に示すように、光量調整部30を介して入射されるレーザ光の光路上に配置されたミラー40a(例えばMEMSミラー)を有し、該ミラー40aに入射されたレーザ光をレンズアレイ50に向けて偏向させる光偏光器である。
ミラー40aは、互いに直交する二軸(この例では横方向の第1軸と縦方向の第2軸)周りにそれぞれ独立に揺動可能である。走査部40は、ミラー40aを各軸周り駆動する駆動部やミラー40aの各軸周りの振れ角を検出する検出器等を備えている。この例では、走査部40は、MEMSプロセスによって形成されている。
レンズアレイ50は、走査部40で偏向されたレーザ光により表面が走査(主走査方向および副走査方向の2次元方向に走査)されることで、その表面に画像が形成される。すなわち、レンズアレイ50は、その表面に画像が形成されるスクリーンとして機能する。なお、スクリーンとして機能すれば良いので、例えば反射型のマイクロミラーアレイ等を用いることも可能である。レンズアレイ50は、例えば図3および図4に示すように、半球状の複数のマイクロレンズ50aがマトリクス状に配列されたアレイ部を備える。1つのマイクロレンズ50aは画像(被走査面に形成される画像)の1画素に対応している。レンズアレイ50は、画像に含まれる複数の画素の各々に対応するレーザ光を拡散する拡散板として機能する。
レンズアレイ50を介したレーザ光(被走査面上に形成された画像の光)は、その一部が透過反射部100を透過し、残りが反射することで、例えば車両の運転者(ドライバ)などの観察者に対して、レンズアレイ50の表面(被走査面)に形成された画像の拡大された虚像を視認させることができる。
制御部60は、HUD装置10の各部(光源部15、光量調整部30、走査部40等)を制御する。制御部60は、外部から入力される画像情報(または内部に画像情報を保持している形態であってもよい)に基づいて、その画像情報に応じた画像が被走査面に形成されるよう、HUD装置10の各部を制御する。また、本実施形態の制御部60は、走査部40によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに光量調整部30による光量の調整を制御する。図5に示すように、レンズアレイ50のアレイ部の走査範囲(1フレーム分の画像を形成するための走査範囲)は、画像が形成される画像形成範囲と、画像が形成されない画像形成範囲外とに分けられる。この例では、制御部60は、目標輝度が変更された場合は、走査部40によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに、変更後の目標輝度が得られるよう、光量調整部30による光量の調整と、光源部15の発光強度とを制御する。
より具体的には、制御部60は、目標輝度入力部61により入力された目標輝度に応じて、光量調整部30による光量の調整(偏光部材32の透過率)と、光源部15の発光強度(各レーザダイオードの駆動電流値(パワー))とを制御する。目標輝度入力部61は、例えば、HUD装置10の周辺の明るさを検出するための照度センサによるセンシング結果に基づいて目標輝度を設定することもできるし、予め設定された複数段階の明るさのレベルのうちユーザにより手動で選択(例えばタッチパネル上で選択)されたレベルに基づいて目標輝度を設定することもできる。そして、目標輝度入力部61は、そのようにして決定した目標輝度を制御部60に入力する。
本実施形態の制御部60は、複数の目標輝度ごとに、光源部15の発光強度と、光量調整部30による光量の調整との関係を示す関係情報に基づいて、光量調整部30と光源部15を制御する。より具体的には以下のとおりである。
この例では、制御部60は、複数段階(例えば15段階等)の目標輝度ごとに、偏光部材32の透過率と、各レーザダイオードの駆動電流値とを対応付けたテーブル(「関係情報」の一例)を参照して、目標輝度入力部61により入力された目標輝度に対応付けられた透過率と駆動電流値を選択する。
そして、制御部60は、上記選択した透過率になるよう、光量調整部30を制御する。より具体的には、制御部60は、上記選択した透過率に応じて、光源部15から射出されたレーザ光が走査部40へ入射するまでの光路上に、第1の減光フィルタまたは第2の減光フィルタが配置されるようにアクチュエータ34の駆動を制御する。あるいは、何れの減光フィルタも光路上に配置されないように、アクチュエータ34の駆動を制御する。
また、制御部60は、上記選択した駆動電流値で各レーザダイオードが駆動するよう、光源部15を制御する。
ここで、例えば走査部40によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲のときに、偏光部材32の透過率を変更する(光路上の減光フィルタを切り替える)と、被走査面上に形成される同一の画像内(1フレーム分の画像内)で極端に明るさの差が生まれるおそれがあり、画像の品質が損なわれるおそれがある。
そこで、本実施形態では、目標輝度入力部61から入力される目標輝度が変更されて、偏光部材32の透過率を変更する必要がある場合、制御部60は、走査部40によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに、減光フィルタの切り替えを行わせる(光量調整部30による光量の調整を制御する)。
また、上述したように、この例では、制御部60は、目標輝度入力部61により入力される目標輝度が得られるよう、減光フィルタの切り替えに加えて、各レーザダイオードの駆動も制御する。目標輝度が変更された場合は、減光フィルタの切り替えだけでなく、その目標輝度が得られるように光源部15の発光強度も同時に制御することで、減光フィルタの切り替え前後で視認される虚像の輝度変動を抑制できる。
図6は、制御部60のハードウェア構成の一例を示す図である。図6に示すように、制御部60は、FPGA601、CPU602、ROM603、RAM604、I/F605、LDドライバ606、MEMSコントローラ607を備える。
FPGA601は、LDドライバ606を介して光源部15を制御(各レーザダイオードの駆動を制御)し、MEMSコントローラ607を介して走査部40を制御する。
CPU602は、制御部60の動作を統括的に制御する。ROM603は、各種のデータやプログラムを記憶する。RAM604はCPU602のワークエリア(作業領域)として機能する。本実施形態においては、制御部60が有する各種の機能は、CPU602がROM603等に格納されたプログラムを読み出してRAM604上で展開して実行することにより実現される。
I/F605は、外部コントローラ等と通信するためのインタフェースであり、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)等に接続するためのインタフェースであってもよい。
図7は、目標輝度入力部61により入力される目標輝度が変更された場合の制御部60の動作例を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御部60は、レーザ光の走査位置が画像形成範囲内であるか否かを確認する(ステップS101)。ステップS101の結果が否定の場合(ステップS101:Yes)、制御部60は、偏光部材32の透過率と光源部15の発光強度を制御する(ステップS102)。具体的な内容は上述したとおりである。
以上に説明したように、本実施形態の制御部60は、走査部40によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに光量調整部30による光量の調整を制御するので、被走査面上に形成される同一の画像内で極端に明るさの差が生じることを抑制できる。これにより、画像の品質低下を抑制できる。
(第1の実施形態の変形例)
例えば制御部60は、光量調整部30による光量の調整が完了するまでの間、画像の形成を行わない形態であってもよい。上述したように、目標輝度入力部61により入力される目標輝度が変更された場合、制御部60は、レーザ光の走査位置が画像形成範囲外のときに、目標輝度に対応する減光フィルタに切り替える制御を行うことになる。
しかしながら、例えば減光フィルタの切り替えが完了しないうちに次のフレームの画像を形成してしまうと、該次のフレームの画像内で極端に明るさの差が生まれるおそれがあり、画像の品質が損なわれるおそれがある。
そこで、本変形例では、制御部60は、目標輝度入力部61により入力される目標輝度が変更されて光量調整部30による光量の調整を行う場合(偏光部材32の透過率を制御する場合)、光量調整部30による光量の調整が完了するまでの間(減光フィルタの切り替えが完了するまでの間)、被走査面上に画像を形成しないよう光源部15や走査部40を制御する。これにより、画像品質の低下を抑制できる。
図8は、本変形例において目標輝度入力部61により入力される目標輝度が変更された場合の制御部60の動作例を示すフローチャートである。図8に示すステップS111およびステップS112の処理内容は、図7に示すステップS101およびステップS102の処理内容と同じであるため、詳細な説明は省略する。ステップS112の後、制御部60は、光量調整部30による光量の調整が完了しているか否かを判断する(ステップS113)。ステップS113の結果が肯定の場合(ステップS113:Yes)、制御部60は画像(次のフレームの画像)の形成を行う(ステップS114)。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、制御部60は、光源部15がレーザ光を発光しないときに、光量調整部30による光量の調整を制御する点で上述の第1の実施形態と相異する。ここでは、レーザ光が発光されていなければ、この期間中に偏光部材32の透過率を制御しても(減光フィルタの切り替えを行っても)、観察者にはその輝度変更を視認されないことに着目し、レーザ光が発光されてないタイミングで偏光部材32の透過率を制御する。
ここでは、図9に示すように、走査部40のアレイ部の表面(被走査面)の画像形成範囲のうち、光源部15がレーザ光を発光しない領域は、画像形成範囲外に連続することを前提とする。光源部15がレーザ光を発光しないタイミングであっても、その後に、画像を形成するためにレーザ光を発光する場合、つまり、画像形成範囲のうちレーザ光を発光させない領域が、同じ画像形成範囲内のレーザ光を発光させる領域に連続する場合は、光源部15がレーザ光を発光しないタイミングで減光フィルタを切り替えてしまうと、同じ画像内で極端に明るさの差が生まれるおそれがある。
そのため、本実施形態では、画像形成範囲のうち光源部15がレーザ光を発光しない領域は、画像形成範囲外に連続することを条件とし、制御部60は、目標輝度が変更された場合は、レーザ光の走査位置が該領域に入ったときに光量調整部30による光量の調整を制御する。これにより、同じ画像内で極端に明るさの差が生じることを抑制できるので、画像の品質低下を抑制できる。
図10は、目標輝度入力部61により入力される目標輝度が変更された場合における、本実施形態の制御部60の動作例を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御部60は、レーザ光の走査位置が、画像形成範囲のうちレーザ光を発光させない領域であるか否かを確認する(ステップS201)。ステップS201の結果が肯定の場合(ステップS201:Yes)、制御部60は、上記領域が画像形成範囲外に連続するか否かを確認する(ステップS202)。ステップS202の結果が肯定の場合(ステップS202:Yes)、制御部60は、偏光部材32の透過率と光源部15の発光強度を制御する(ステップS203)。具体的な内容は上述のとおりである。
なお、画像形成範囲のうち、レーザ光を発光させない領域は、一時的にレーザ光を発光させない構成としても良い。例えば、図5において、虚像となる画像Aについての領域は常時画像を表示する領域とし、虚像となる画像Bについての領域は特定の場合のみ(例えば、HUD装置10を備える車両が交差点にさしかかった場合のみ)画像を表示させる構成としても良い。すなわち、虚像となる画像Bについての領域については画像の表示/非表示(形成/非形成)を切り換えられるようにしたり、虚像となる画像Bの表示の頻度を虚像となる画像Aの表示の頻度よりも少なくしたりしても良い。このように、画像を一時的に表示させる領域を画像表示領域の端部に設定することで、本実施形態の構成を効果的に実現することができる。なお、通常、HUD装置10を車両に搭載する場合、画像の上端部は常時表示させる領域(または表示頻度の多い領域)とすると、運転者の運転の妨げになる場合が多い。そのため、上述の画像を一時的に表示させる領域は、画像表示領域の上端部とするのが好ましい。
要するに、制御部60は、被走査面の画像形成範囲のうち画像の形成と非形成を切り替えられる領域について画像が非形成とされたときに、光量調整部30による光量の調整を制御し、被走査面の画像形成範囲のうち画像の形成と非形成を切り替えられる領域は、画像形成範囲外に連続する形態であってもよい。そして、被走査面の画像形成範囲のうち画像の形成と非形成を切り替えられる領域は、画像形成範囲の上端部に位置する形態が好ましい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記各実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。この新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、上述した実施形態の制御部60で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
1 情報表示システム
10 HUD装置
15 光源部
30 光量調整部
32 偏光部材
34 アクチュエータ
40 走査部
50 レンズアレイ
60 制御部
61 目標輝度入力部
100 透過反射部
特開2015−49266号公報

Claims (13)

  1. レーザ光により被走査面を走査して画像を形成する情報表示装置であって、
    少なくとも1つの半導体レーザを含む光源部と、
    前記光源部から発せられたレーザ光を、前記被走査面に向けて偏向して前記被走査面上を走査する走査部と、
    前記光源部と前記走査部との間に設けられ、前記光源部から発せられたレーザ光の光量を調整するための光量調整部と、
    前記走査部によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに前記光量調整部による光量の調整を制御する制御部と、を備える、
    情報表示装置。
  2. 前記光量調整部は、それぞれが異なる透過率を有する複数の減光フィルタを含む、
    請求項1に記載の情報表示装置。
  3. 前記制御部は、目標輝度が変更された場合は、前記走査部によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに、変更後の目標輝度が得られるよう、前記光量調整部による光量の調整と、前記光源部の発光強度とを制御する、
    請求項1または2に記載の情報表示装置。
  4. 前記制御部は、複数の目標輝度ごとに、前記光源部の発光強度と、前記光量調整部による光量の調整との関係を示す関係情報に基づいて、前記光量調整部と前記光源部を制御する、
    請求項3に記載の情報表示装置。
  5. 前記制御部は、前記光量調整部による光量の調整が完了するまでの間、画像の形成を行わない、
    請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の情報表示装置。
  6. レーザ光により被走査面を走査して画像を形成する情報表示装置であって、
    少なくとも1つの半導体レーザを含む光源部と、
    前記光源部から発せられたレーザ光を、前記被走査面に向けて偏向するとともに前記被走査面上を走査する走査部と、
    前記光源部と前記走査部との間に設けられ、前記光源部から発せられたレーザ光の光量を調整するための光量調整部と、
    前記光源部がレーザ光を発光しないときに、前記光量調整部による光量の調整を制御する制御部と、を備える、
    情報表示装置。
  7. 前記被走査面の画像形成範囲のうち前記光源部がレーザ光を発光しない領域は、画像形成範囲外に連続する、
    請求項6に記載の情報表示装置。
  8. 前記制御部は、前記被走査面の画像形成範囲のうち画像の形成と非形成を切り替えられる領域について前記画像が非形成とされたときに、前記光量調整部による光量の調整を制御し、
    前記被走査面の画像形成範囲のうち画像の形成と非形成を切り替えられる領域は、前記画像形成範囲外に連続する、
    請求項6に記載の情報表示装置。
  9. 前記被走査面の画像形成範囲のうち画像の形成と非形成を切り替えられる領域は、前記画像形成範囲の上端部に位置する、
    請求項8に記載の情報表示装置。
  10. 請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の情報表示装置と、
    前記情報表示装置により形成された画像の光の一部を透過し、残りを反射して該画像の虚像を観察者に視認させる透過反射部と、を備える情報表示システム。
  11. 請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の情報表示装置が搭載された移動体。
  12. レーザ光により被走査面を走査して画像を形成する情報表示装置による情報表示方法であって、
    少なくとも1つの半導体レーザを含む光源部から発せられたレーザ光を、前記被走査面に向けて偏向するとともに前記被走査面上を走査する走査部によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに、前記光源部と前記走査部との間に設けられ、前記光源部から発せられたレーザ光の光量を調整するための光量調整部による光量の調整を制御するステップを含む、
    情報表示方法。
  13. レーザ光により被走査面を走査して画像を形成する情報表示装置に、
    少なくとも1つの半導体レーザを含む光源部から発せられたレーザ光を、前記被走査面に向けて偏向するとともに前記被走査面上を走査する走査部によるレーザ光の走査位置が画像形成範囲外であるときに、前記光源部と前記走査部との間に設けられ、前記光源部から発せられたレーザ光の光量を調整するための光量調整部による光量の調整を制御するステップを実行させるためのプログラム。
























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