JP2015166554A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、内燃機関の制御装置に関し、着火始動時に初爆の後のサイクルにおいて圧縮漏れ量を推定し、実際の筒内充填空気量に応じた適切な量での燃料噴射を行えるようにすることを目的とする。【解決手段】筒内に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁20と、混合気に点火するための点火プラグ22と、クランク角度を検出するためのクランク角センサ34と、筒内圧を検出するための筒内圧センサ36と、を備える。膨張行程で停止している気筒に対して燃料噴射および点火を実行し、当該燃料噴射に伴う燃焼の圧力によってクランク軸14aを回転駆動して内燃機関14を始動させる着火始動を行う。着火始動時に初爆の後に燃焼が行われるサイクルにおいて、圧縮端でのクランク角度と所定値との差に基づいて筒内ガスの圧縮漏れ量を推定し、推定した圧縮漏れ量が多いほど、筒内充填空気量に基づいて設定される値に対して燃料噴射量をより減少させる。【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、筒内圧センサを備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、内燃機関と回転電機とを車両の走行用動力源として備え、膨張行程噴射を利用した燃焼始動(着火始動)を行う車両制御システムが開示されている。
また、例えば特許文献2には、筒内圧力を検出するための筒内圧センサを備える内燃機関が開示されている。
特開2013−095157号公報 特開昭63−071550号公報 特開2011−236826号公報 特開2006−299989号公報
着火始動時における初爆の直後のサイクルでは、圧縮行程を経たうえで通常の点火が行われることになる。しかしながら、当該サイクル(特に2番目に燃焼が行われるサイクル)では、クランク軸の回転開始後の初期であるため、クランク軸の回転が遅く、圧縮時間(圧縮行程に要する時間)が長くなる。このため、圧縮時の筒内ガスの漏れ量が多くなるので、筒内充填空気量が吸気弁の閉じ時点の空気量から乖離してしまう。その結果、筒内充填空気量を基準として燃料噴射量を決定する燃料噴射制御では、燃焼時に実際に筒内に充填している空気量に対して適した量にて燃料噴射を行えなくなってしまう。これにより、内燃機関の燃費や排気エミッションが悪化してしまうことが懸念される。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、着火始動時に初爆の後のサイクルにおいて圧縮漏れ量を推定し、実際の筒内充填空気量に応じた適切な量での燃料噴射を行えるようにすることのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の制御装置であって、
筒内に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁と、混合気に点火するための点火プラグと、クランク角度を検出するためのクランク角センサと、筒内圧を検出するための筒内圧センサと、を備え、膨張行程で停止している気筒に対して燃料噴射および点火を実行し、当該燃料噴射に伴う燃焼の圧力によってクランク軸を回転駆動して内燃機関を始動させる着火始動を行う当該内燃機関の制御装置であって、
着火始動時に初爆の後に燃焼が行われるサイクルにおいて、圧縮端でのクランク角度と所定値との差に基づいて筒内ガスの圧縮漏れ量を推定し、推定した圧縮漏れ量が多いほど、筒内充填空気量に基づいて設定される値に対して燃料噴射量をより減少させることを特徴とする。
着火始動時に圧縮漏れが生じた場合には、圧縮漏れが生じていない場合と比べて、圧縮端でのクランク角度が進角側に移動するので、上記の差が大きくなる。第1の発明によれば、上記の差から推定した圧縮漏れ量に応じて燃料噴射量を補正することで、実際の筒内充填空気量に応じた適切な量での燃料噴射を行えるようにすることができる。
本発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置が適用されるハイブリッド車両の構成を示す図である。 筒内ガスの圧縮漏れがある場合とこれがない場合とで、モータリング下における筒内ガスの圧縮時の筒内圧波形を比較して表した図である。 モータリング下における圧縮漏れ量と第1圧縮端CAとの関係を表した図である。 ファイアリング時の筒内圧波形を表した図である。 遅角燃焼時の筒内圧力Pの波形を表した図である。 遅角燃焼時のクランク角度θに対する筒内圧力Pの変化率であるdP/dθの波形を表した図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 筒内ガスの圧縮漏れがある場合とこれがない場合とで、圧縮上死点付近でのdP/dθの波形を比較して表した図である。 圧縮上死点付近においてdP/dθの微分値であるdP/dθの波形を表した図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置が適用されるハイブリッド車両10の構成を示す図である。図1に示すハイブリッド車両10は、駆動輪12を駆動するための動力源として、内燃機関14とモータージェネレーター(以下、単に「MG」と称する)16とを備えている。
内燃機関14は、火花点火式の内燃機関として構成され、アクチュエータとしてのスロットルバルブ18、燃料噴射弁20および点火プラグ22などを備えている。スロットルバルブ18は、内燃機関14の吸入空気量を調整するためのものである。燃料噴射弁20は、内燃機関14の各気筒内に直接燃料を噴射するためのものである。点火プラグ22は、筒内の混合気に点火するためのものである。
また、MG16は、発電機としての機能と電動機として機能とを併せ持っており、インバーターを介してバッテリー(何れも図示省略)との間で電力のやり取りを行うものである。内燃機関14とMG16との間には、内燃機関14とMG16との間の動力伝達経路を連結/遮断させるために、電子制御式のK0クラッチ24が介在している。このような構成によれば、K0クラッチ24が係合されると、内燃機関14の駆動力のみ、または内燃機関14の駆動力とMG16の駆動力との合力を駆動輪12に伝達することができる。また、K0クラッチ24が切り離されると、MG16の駆動力のみを駆動輪12に伝達することができる。なお、MG16の出力軸16aは、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバーター26を介して自動変速装置28に連結されており、自動変速装置28を介して、MG16側からの駆動力が最終的に駆動輪12に伝達されるようになっている。
本実施形態に係るハイブリッド車両10の制御装置は、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等からなる記憶回路と、入出力ポートとを備えた演算処理装置により構成されている。また、ECU30の入力側には、ハイブリッド車両10に備えられた各種センサが接続されている。具体的には、内燃機関14には、吸入空気量を計測するためのエアフローメータ32、クランク角度およびエンジン回転速度を検出するためのクランク角センサ34、並びに、各気筒の筒内圧を検出するための筒内圧センサ36などが取り付けられている。ECU30の出力側には、上述したスロットルバルブ18、燃料噴射弁20、点火プラグ22等の各種アクチュエータが接続されている。ECU30は、取り込んだ各センサの信号を処理して所定の制御プログラムにしたがって各アクチュエータを操作することにより、ハイブリッド車両10が備える内燃機関14の駆動、MG16の駆動、K0クラッチ24の係合動作、トルクコンバーター26のロックアップクラッチの作動、および自動変速装置28の変速比や変速タイミング等を制御する。なお、ECU30に接続されるアクチュエータやセンサは図中に示す以外にも多数存在するが、本明細書においてはその説明は省略する。
[実施の形態1の制御]
(エンジン自動停止機能)
以上説明した構成を有するハイブリッド車両10は、燃費低減および排気エミッション低減等を目的として、車両走行中に車両駆動トルクを発生させたり、バッテリーを充電したりする要求がない場合には車両の走行中もしくは一時停止中に内燃機関14を自動的に停止させ、その後に再始動要求が認められる場合に内燃機関14の再始動を行うエンジン自動停止機能を有している。
(モーターアシストを伴う着火始動)
ハイブリッド車両10では、上記の内燃機関14の自動停止後に内燃機関14を再始動する際に、膨張行程で停止している気筒に対して燃料噴射および点火を行うことで当該気筒において燃焼を発生させ、この燃焼の圧力でクランク軸14aを回転駆動することで内燃機関14を始動(再始動)するという態様の始動手法(以下、「着火始動」と称する)を用いるようにしている。さらに、ハイブリッド車両10では、着火始動を確実に実現できるようにするために、MG16を電動機として機能させて着火始動時のクランク軸14aの回転のアシスト(以下、「モーターアシスト」と称する)を行うこととしている。これにより、内燃機関14の始動に必要な駆動力をスターターモーターとして機能する電動機のみを用いて行う再始動と比べて、消費電力を抑制しつつ確実に始動を行えるようになる。このため、MG16の駆動力を利用した車両走行領域(EV走行領域)の拡大による内燃機関14の更なる燃費改善を図ることができる。
(着火始動時の燃料噴射制御に関する課題)
着火始動時における初爆の直後のサイクルでは、圧縮行程を経たうえで通常の点火が行われることになる。しかしながら、当該サイクル(特に2番目に燃焼が行われるサイクル)では、クランク軸14aの回転開始後の初期であるため、クランク軸14aの回転が遅く、圧縮時間(圧縮行程に要する時間)が長くなる。このため、圧縮時の筒内ガスの漏れ量が多くなるので、筒内充填空気量が吸気弁の閉じ時点の空気量から乖離してしまう。その結果、筒内充填空気量を基準として燃料噴射量を決定する燃料噴射制御では、燃焼時に実際に筒内に充填している空気量に対して適した量にて燃料噴射を行えなくなってしまう。これにより、内燃機関14の燃費や排気エミッションが悪化してしまうことが懸念される。なお、初爆に関しては、内燃機関14の停止中に筒内の圧力が抜けるため、着火時の筒内圧はほぼ大気圧となることを想定した制御がなされる。
(筒内ガスの圧縮漏れ量の推定)
図2は、筒内ガスの圧縮漏れがある場合とこれがない場合とで、モータリング下における筒内ガスの圧縮時の筒内圧波形を比較して表した図であり、図2(B)は、図2(A)に示す筒内圧波形を最大筒内圧Pmax近傍で拡大して示す図である。また、図3は、モータリング下における圧縮漏れ量と第1圧縮端CAとの関係を表した図である。図3の横軸は、圧縮上死点に対する圧縮端でのクランク角度(以下、「第1圧縮端CA」と称する)の進角量である。
モータリング時(燃焼が行われていない状態でピストン(図示省略)によって筒内ガスが圧縮された時)には、圧縮漏れの影響がないと、圧縮上死点において圧縮端圧力(コンプレッション圧力)が最大値(Pmax)を示す。これに対し、圧縮漏れが生じていると、圧縮端圧力(モータリング時には、最大筒内圧Pmaxと同じ)が低下する。この際、第1圧縮端CA(最大筒内圧Pmaxが得られる時のクランク角度θPmax)が、図2(B)に示すように圧縮漏れが生じていない場合と比べて進角側に移動する。したがって、図3に示すように、圧縮上死点(第1所定値)に対する第1圧縮端CAの進角量が大きいほど、圧縮漏れ量が多くなると推定することができる。また、第1圧縮端CAの進角が認められる場合には、圧縮漏れが発生していると判断することもできる。なお、図3においては、圧縮漏れ量と圧縮端CAとの関係を一例として直線で表しているが、内燃機関14の運転条件によっては、当該関係は曲線で表されるものとなる場合がある。
そこで、本実施形態では、図3に示す関係を用いて第1圧縮端CAから圧縮漏れ量を取得し、取得した圧縮漏れ量を着火始動時の燃料噴射制御に反映することとした。より具体的には、着火始動時の2爆目(2番目に燃焼が行われるサイクル)において、圧縮漏れ量が多いほど、筒内充填空気量に基づいて設定される値に対して燃料噴射量をより減少させることとした。
図2に示すような筒内圧波形は、筒内圧センサ36とクランク角センサ34とを利用することで、クランク角度同期で所定クランク角度毎に筒内圧力Pを取得することができる。そして、取得した筒内圧力Pのデータの中で最大値(Pmax)を示す際のクランク角度(θPmax)を第1圧縮端CAとして取得することができる。ここで、圧縮漏れ量を検知するためのパラメータとして圧縮端圧力(最大筒内圧Pmax)を直接用いることとすると、取得されるパラメータの値が筒内圧センサ36の出力感度誤差の影響を受けてしまう。これに対し、圧縮端圧力(最大筒内圧Pmax)を示す際の第1圧縮端CA(θPmax)は、上記の出力感度影響を受けない。このため、第1圧縮端CAをパラメータとして圧縮漏れ量の検知に用いることで、よりロバストな燃料噴射量補正を実現できるようになる。
図4は、ファイアリング時の筒内圧波形を表した図である。
図2に示す筒内圧波形はモータリング時の波形であり、着火始動時のための実際の制御では、ファイアリング中に圧縮端圧力を検知して第1圧縮端CAを取得する必要がある。しかしながら、通常の燃焼時には、図4に示すように、圧縮端圧力は燃焼圧に埋もれる格好となる。すなわち、ファイアリング時には、ピストンによる筒内ガスの圧縮後に燃焼に伴って上昇した際の筒内圧力の最大値がPmaxとなる。最大筒内圧Pmaxを利用して圧縮端圧力を検知することが難しい。
図5は、遅角燃焼時の筒内圧力Pの波形を表した図である。また、図6は、遅角燃焼時のクランク角度θに対する筒内圧力Pの変化率であるdP/dθの波形を表した図である。
そこで、本実施形態では、圧縮端圧力を検知して第1圧縮端CAを取得した後にそのサイクルのための燃料噴射と点火とを行うことで、燃焼(遅角燃焼)を生じさせることとした。これにより、図5に示すように、圧縮上死点付近で圧縮端圧力が得られるタイミングでは、未だ燃焼が開始されていないので、圧縮端圧力を検知することが可能となる。なお、この場合の燃料噴射は、上述した燃料噴射量の補正(筒内充填空気量に基づいて設定する燃料噴射量の基本値に対する圧縮漏れ量に基づく補正)後の燃料噴射量にて実施されることになる。
また、本実施形態では、圧縮端圧力を検知して第1圧縮端CAをより正確に取得できるようにするために、図6に示すように、筒内圧力の変化がゼロになる点(すなわち、クランク角度θに対する筒内圧力Pの変化率であるdP/dθがほぼゼロになる点)を検知することとした。図5と図6とを比較すると分かるように、dP/dθを利用することで、圧縮端圧力をそのまま利用する場合と比べ、利用するパラメータの値の大きな変化を使って第1圧縮端CAをより正確に検知できるようになる。
(実施の形態1における具体的処理)
図7は、本発明の実施の形態1における着火始動時の制御を実現するためにECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図7に示すルーチンでは、ECU30は、先ず、着火始動時の2爆目であるか否かを判定する(ステップ100)。
ステップ100において着火始動時の2爆目であると判定した場合には、ECU30は、筒内圧力の所定のサンプリングクランク角度(CA)毎に、dP/dθを探索する(ステップ102)。次いで、ECU30は、dP/dθがほぼゼロであるか否かを判定する(ステップ104)。
ステップ104の処理が成立する場合には、サンプリングCA毎に得られるdP/dθの中でi番目の取得タイミングのdP/dθがほぼゼロであることで、i番目の取得タイミングでのクランク角度θが第1圧縮端CAであると判断することができる。そこで、この場合には、ECU30は、得られた第1圧縮端CAに基づいて、2爆目の筒内ガスの圧縮漏れ量を推定する(ステップ106)。具体的には、ECU30は、上記図3に示すように圧縮上死点を基準とする第1圧縮端CAと圧縮漏れ量との関係を定めたマップを記憶しており、本ステップ106では、そのようなマップを参照して、第1圧縮端CAと上記第1所定値との差(すなわち、圧縮上死点を基準とする第1圧縮端CAの進角量)に応じた圧縮漏れ量の推定値が算出される。
次に、ECU30は、推定した圧縮漏れ量に応じて、2爆目の燃焼のための燃料噴射量を補正する(ステップ108)。具体的には、ECU30は、前提として、公知の算出手法を用いて、2爆目の筒内充填空気量(吸気弁閉じ時点の空気量)を算出し、算出した筒内充填空気量に応じた値(当該筒内充填空気量との関係で所定の空燃比が得られる値)として燃料噴射量の基本値を設定するようになっている。そのうえで、本ステップ108では、上記筒内充填空気量から上記圧縮漏れ量を引いて得られる空気量との関係で所定の空燃比が得られるように、燃料噴射量が減量補正される。したがって、圧縮漏れ量が多いほど、燃料噴射量がより減少するように補正される。
次に、ECU30は、上記ステップ108における補正後の燃料噴射量を用いた燃料噴射と点火とを実行する(ステップ110)。
以上説明した図7に示すルーチンによれば、着火始動時の2爆目の筒内圧情報に基づいて、2爆目の圧縮漏れ量が算出される。その結果、圧縮漏れを考慮した筒内充填空気量の推定が可能となる。このため、圧縮漏れの発生に関係なく、適切な空燃比が得られるように2爆目に用いる燃料噴射量を設定できるようになる。これにより、確実な着火始動を実現することができる。また、圧縮漏れの経年変化にも対応できるようになる。そして、着火始動時の燃費や排気エミッションの悪化を防止することできる。
なお、上述した実施の形態1においては、第1圧縮端CAが前記第1の発明における「圧縮端でのクランク角度」に相当し、第1所定値が前記第1の発明における「所定値」に相当する。
実施の形態2.
次に、図8〜図10を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU30に図7に示すルーチンに代えて後述の図10に示すルーチンを実行させることにより実現することができるものである。
[実施の形態2の制御]
上述した実施の形態1では、dP/dθがほぼゼロとなる時のクランク角度である第1圧縮端CAを検出した後に、そのサイクルのための燃料噴射と点火とを行うこととしている。その結果、圧縮上死点付近以降のタイミングにて点火が行われることになるので、トルクロスが発生する。そこで、本実施形態では、できるだけトルクを稼ぐことを目的として圧縮漏れ量と相関のある圧縮端でのクランク角度を実施の形態1の手法よりも進角側のタイミングで検出できるようにするために、次のような手法を用いることとした。
図8は、筒内ガスの圧縮漏れがある場合とこれがない場合とで、圧縮上死点付近でのdP/dθの波形を比較して表した図である。
図8に示すように、dP/dθが最大値を示すクランク角度は、圧縮漏れが生じていると、圧縮漏れが生じていない場合と比べて進角側に移動する。より具体的には、圧縮漏れ量が多いほど、当該クランク角度がより進角側に移動する。
dP/dθが最大値を示すクランク角度は、圧縮上死点よりも進角側のタイミング(圧縮上死点前20°CA付近)において検出可能である。このため、当該クランク角度を利用することで、上述した実施の形態1よりも進角側のタイミングで圧縮漏れの有無およびその程度を把握できるようになる。その結果、実施の形態1の手法と比べて、より進角側のタイミング(すなわち、より早いタイミングで)圧縮漏れを反映した量での燃料噴射と点火とを行えるようになる。
図9は、圧縮上死点付近においてdP/dθの微分値であるdP/dθの波形を表した図である。
dP/dθが最大値を示すクランク角度は、dP/dθの微分値であるdP/dθがほぼゼロとなるタイミングでのクランク角度を利用して検知することができる。そこで、本実施形態では、圧縮漏れと相関のある圧縮端でのCAとしてdP/dθがほぼゼロを示す際のクランク角度(本実施形態では、実施の形態1でいうところの「第1圧縮端CA」と区別するために、このクランク角度を「第2圧縮端CA」と称する。)と第2所定値(圧縮漏れが生じていない場合にdP/dθがほぼゼロを示す際のクランク角度)との差(すなわち、進角量)に応じて圧縮漏れ量を推定することとした。推定した圧縮漏れ量を利用した燃料噴射と点火の手順については実施の形態1と同様である。
(実施の形態2における具体的処理)
図10は、本発明の実施の形態2における着火始動時の制御を実現するためにECU30が実行するルーチンを示すフローチャートである。尚、図10において、実施の形態1における図7に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図10に示すルーチンでは、ECU30は、ステップ100において着火始動時の2爆目であると判定した場合には、次いで、筒内圧力の所定のサンプリングクランク角度(CA)毎に、dP/dθを探索する(ステップ200)。次いで、ECU30は、d/dθがほぼゼロであるか否かを判定する(ステップ202)。
ステップ202の処理が成立する場合には、サンプリングCA毎に得られるdP/dθの中でi番目の取得タイミングのd/dθがほぼゼロであることで、i番目の取得タイミングでのクランク角度θが第2圧縮端CAであると判断することができる。そこで、この場合には、ECU30は、得られた第2圧縮端CAに基づいて、2爆目の筒内ガスの圧縮漏れ量を推定する(ステップ204)。具体的には、ECU30は、第2所定値(圧縮漏れが生じていない場合のdP/dθがほぼゼロを示す際のクランク角度)を基準とする第2圧縮端CAと圧縮漏れ量との関係を定めたマップを記憶しており、本ステップ204では、そのようなマップを参照して、第2圧縮端CAと上記第2所定値との差(すなわち、上記第2所定値を基準とする第2圧縮端CAの進角量)に応じた圧縮漏れ量の推定値が算出される。
以上説明した図10に示すルーチンによれば、dP/dθがほぼゼロを示す際のクランク角度である第2圧縮端CAを圧縮漏れ量の推定に利用したことで、上述した実施の形態1と比べて、より進角側のタイミングで圧縮漏れを考慮した燃料噴射と点火とを行えるようになる。これにより、上述したトルクロスを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態2においては、第2圧縮端CAが前記第1の発明における「圧縮端でのクランク角度」に相当し、第2所定値が前記第1の発明における「所定値」に相当する。
ところで、上述した実施の形態1および2においては、特に圧縮漏れが生じ易い着火始動の2爆目に対する制御を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明における制御は、2爆目に限らず、着火始動時における初爆の直後のサイクル(すなわち、着火始動後の初期であることでクランク軸14aの回転が遅いために圧縮時間が長くなる期間中のサイクル)に対して行うようにしてもよい。このように実施した場合には、サイクルが進むにつれ、圧縮漏れ量が少なくなり、それに伴い、燃料噴射の補正量が少なくされることになる。
10 ハイブリッド車両
12 駆動輪
14 内燃機関
14a 内燃機関のクランク軸
16 モータージェネレーター(MG)
16a モータージェネレーターの出力軸
18 スロットルバルブ
20 燃料噴射弁
22 点火プラグ
24 K0クラッチ
26 トルクコンバーター
28 自動変速装置
30 ECU(Electronic Control Unit)
32 エアフローメータ
34 クランク角センサ
36 筒内圧センサ

Claims (1)

  1. 筒内に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁と、混合気に点火するための点火プラグと、クランク角度を検出するためのクランク角センサと、筒内圧を検出するための筒内圧センサと、を備え、膨張行程で停止している気筒に対して燃料噴射および点火を実行し、当該燃料噴射に伴う燃焼の圧力によってクランク軸を回転駆動して内燃機関を始動させる着火始動を行う当該内燃機関の制御装置であって、
    着火始動時に初爆の後に燃焼が行われるサイクルにおいて、圧縮端でのクランク角度と所定値との差に基づいて筒内ガスの圧縮漏れ量を推定し、推定した圧縮漏れ量が多いほど、筒内充填空気量に基づいて設定される値に対して燃料噴射量をより減少させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11421618B2 (en) 2020-03-18 2022-08-23 Volvo Car Corporation Method for detecting valve leakage in a combustion engine

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