JP2015166152A - 画像形成装置 - Google Patents

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健一 黒崎
Kenichi Kurosaki
健一 黒崎
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Abstract

【課題】ユーザが印刷出力物をすぐに取りに行かない場合、もしくは取りに行けない場合に印刷を行ってしまうと、印刷出力物がプリンタに放置されてしまうことのない画像形成装置を提供する。
【解決手段】コントローラユニットのCPUは、印刷ジョブの印刷出力枚数を利用し印刷開始可能範囲(印刷可能領域)を求め、印刷指示を行ったモバイル端末の位置が、印刷開始可能範囲内に移動してきたかどうかを判断して、印刷を開始するタイミングを制御する。結果として、ユーザがプリンタの近くに移動完了したタイミングで印刷が終了するように制御する。
【選択図】図13

Description

本発明は、画像形成装置、その制御方法及びプログラムに関するものである。
近年、スマートフォンや持ち運び可能なタブレット型端末などモバイル端末の普及により、オフィスでも文章の作成や閲覧、印刷が行われるようになってきている。このようなモバイル端末には無線LANなどの通信機能が搭載されており、場所を問わずデータ通信を行うことができる。また、多くのモバイル端末にGPS(Glocal Positioning System)が搭載されており、GPSの位置測定機能によって、モバイル端末の位置の検知が可能である。また、モバイル端末の位置情報を活用し、オフィスでの印刷の利便性を向上させることも行われている。
このように、印刷時にモバイル端末の位置情報を活用した従来技術として、特許文献1が挙げられる。特許文献1では、印刷を指示したユーザのモバイル端末の位置から画像形成装置への移動時間を考慮にいれて、印刷ジョブの終了直前通知をするというものである。ユーザはこの通知を受け取ってから画像形成装置へ移動すると、待つ必要なく印刷出力物を入手することができる。また、印刷終了とほぼ同じ時に画像形成装置に移動完了するため、排紙トレイに印刷出力物が放置されるのを防ぐことができる。
特開2004−58631号公報
特許文献1で提案された画像形成装置では、終了直前通知を受け取ってからすぐに画像形成装置に移動しない場合、ユーザが印刷出力物を取りに行った時にはすでに印刷が終了している。よって、排紙トレイに印刷出力物が放置される問題は残ってしまう。また、その間に他のユーザによる印刷が行われると、排紙トレイ上に自分と他人の印刷出力物が混ざってしまい、区別する手間が増えるという問題も生じる。
本発明の構成は、
印刷ジョブを実行する画像形成装置(101)であって、
受信した印刷ジョブの印刷出力枚数を判断する印刷出力枚数判断手段(S605、S1202、S1212)と、
前記印刷ジョブを送信したモバイル端末(102、103)と前記画像形成装置との距離を算出するモバイル端末距離算出手段(S903、S1403)と、
前記印刷出力枚数判断手段が判断した印刷出力枚数と、予め画像形成装置に応じて決定されている基準印刷枚数から、前記画像形成装置からの規定距離を決定する規定距離決定手段(S606、S1203、S1213)と、
前記モバイル端末距離算出手段で算出した距離と規定距離決定手段で決定した距離に応じて、印刷を開始する時期を制御する印刷開始時期制御手段(S906,S1410)と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが画像形成装置から規定の距離内に移動してきた時に印刷を開始できる。またユーザは印刷が終了するのとほぼ同時期に画像形成装置の近くに移動完了することができる。ユーザが印刷出力物を取るために画像形成装置の近くに移動を開始していない場合には印刷を開始しないという制御が可能であるため、排紙トレイに印刷出力物が放置されることが減少される。
本発明の一実施形態を説明するシステム構成図 プリンタ101のハードウェア構成図 モバイル端末102、モバイル端末103のハードウェア構成図 本発明の一実施形態を説明するソフトウェアブロック図 本発明の一実施形態の印刷処理の概略を説明するフローチャート 第一の実施例の、印刷可能領域決定処理の詳細を説明するフローチャート 第一の実施例の、印刷可能領域を説明するイメージ図 第一、第二の実施例の、印刷枚数判定処理の詳細を説明するフローチャート 第一の実施例の、印刷開始可能判断処理の詳細を説明するフローチャート 第一、第二の実施例の、印刷ジョブ情報管理テーブルを説明するイメージ図 第一の実施例における、印刷ジョブ情報管理テーブルの例を説明するイメージ図 第二の実施例の、印刷可能領域決定処理の詳細を説明するフローチャート 第二の実施例の、印刷可能領域を説明するイメージ図 第二の実施例の、印刷開始可能判断処理の詳細を説明するフローチャート 第二の実施例における、印刷ジョブ情報管理テーブルの例を説明するイメージ図
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[システム構成]
図1は、本実施形態が適用されたシステム構成図の一例を示す。本実施形態のシステムでは、プリンタ101とモバイル端末102、モバイル端末103がネットワークを介して接続されている。モバイル端末102、モバイル端末103からプリンタ101に対して印刷指示が行われ、印刷ジョブとしてプリンタ101に送信される。印刷ジョブを受信したプリンタ101は、印刷データに基づいて画像形成処理を行い、紙媒体に印刷する。モバイル端末102、モバイル端末103はGPS衛星102から位置情報(緯度、経度)を取得可能となっている。プリンタ101は、モバイル端末102、モバイル端末103が取得した各端末の位置情報を、ネットワークを介して取得することが可能である。
本実施形態では、モバイル端末102、モバイル端末103と2つのモバイル端末での構成として説明するが、1つのモバイル端末、もしくは3つ以上のモバイル端末の構成としてもよい。
図2は本実施例における、プリンタ101のハードウェア構成図を示す。201はコントローラユニットで画像信号やデバイス情報の入出力を制御する。CPU202はROM204あるいは記憶装置205に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行する。さらに、システムバス216に接続される各デバイスをCPU202が統括的に制御する。RAM203は、CPU202の主メモリ、ワークエリアとして機能する。ROM204には電源ON時に実行されるブートプログラムが格納され、記憶装置205にはオペレーティングシステムと本装置の制御プログラム本体が格納される。また、記憶装置205は画像データや印刷データ等の大容量データを一時的あるいは長期的に保持する目的でも使用される。
Network208はネットワーク213に接続し、印刷データやデバイス情報の入出力を担う。操作部I/F209は操作部214とのインターフェース部で、操作部214に表示する画像データを操作部214に対して出力する。また、操作部214から本装置の使用者が入力した情報を、CPU202に伝える役割をする。操作部214は、出力器として液晶パネルと音源を備え、入力器としてタッチパネルとハードキーを備えるものである。
コントローラユニット201はデバイスI/F210を介して、プリンタエンジン215に接続される。デバイスI/F210はCPU202の指示に基づき、画像信号の送出、デバイス動作指示、デバイス情報の受信を行う。プリンタエンジン215はコントローラユニット201からの画像信号を媒体上に出力する出力機であり、電子写真方式、インクジェット方式の何れでも構わない。Raster Image Processor(RIP)206はディスプレイリスト(以後、DLと略記する)をラスタイメージに展開する専用ハードウェアである。RIP206はCPU202によりRAM203上に生成されたDLを高速かつ、CPU202の実行と並列に、処理するものである。画像処理部207は、プリント出力画像データに対して、画像補正、ハーフトーニング等を行う。印刷制御部211は生成された画像データに対し、デバイスI/F210を介して画像信号の送出するタイミングを制御し、CPU202にそれを伝える。
図3は本実施例における、モバイル端末102、モバイル端末103のハードウェア構成図を示す。以下はモバイル端末102のハードウェア構成を説明するが、モバイル端末103も同様である。
CPU301はモバイル端末102が有する各種ユニットの処理や動作等を統括的に制御する。表示部307はモバイル端末102で処理した結果をユーザに対して表示する。入力部308はモバイル端末102に対するユーザからの入力を受け取る。撮影部309はモバイル端末302が具備するカメラによって写真を撮影する。通信装置310はモバイル端末302が外部装置と通信する。ROM303は読み出し専用のメモリで、各種の制御プログラムが記憶されている。RAM302は入力部308で受け取った情報や、撮影部309から送られてきた画像データや、各種プログラムを実行するための一時情報を記憶する。記憶装置304はモバイル端末102で作成されたデータを保存する。
画像処理部305は記憶装置304で保存してある画像データ、もしくは撮影部309から送られてきた画像データに対して、決められた画像処理を行う。位置測定部311はモバイル端末102の位置を測定するためのものであり、GPS衛星104から情報を受け取って緯度経度を測定する。バス306は上述した各構成要素間のデータ送受信を司る。
図4は本実施形態において、本発明を実施する印刷開始制御処理のソフトウェアモジュール概略構成図を示す。印刷可能領域決定部401は、予め記憶装置205に保存されている値と、印刷枚数判定部402が判断した印刷ジョブの印刷枚数から、印刷可能領域を決定する。印刷可能領域についての詳細は後述する。印刷枚数判定部402は、印刷データから印刷枚数を取得する。モバイル端末位置判定部404は、印刷指示を行ったモバイル端末の位置情報を取得し、プリンタ101からの距離を計算する。印刷ジョブステータス管理部405は、印刷ジョブのステータスを更新・管理する。印刷開始制御部403は、印刷ジョブに対して、印刷を開始するか否かの判断を行う。印刷開始制御部403の処理の詳細は後述する。
なお、ここで述べる印刷とは、紙媒体への画像信号の出力であり、ラスタイメージ作成などの画像形成処理は含めない。また、印刷は印刷ジョブ毎に制御される。印刷中の印刷ジョブがある状態で次の印刷ジョブの印刷開始を行った場合、印刷中の印刷ジョブの処理が終了してから、次の印刷処理が開始する。
図5はプリンタ101に対し、モバイル端末102、もしくはモバイル端末103から印刷指示を行った時の、プリンタ101の処理の概要を説明するフローチャートである。ここでは、モバイル端末102のみからの印刷指示が発生したものとして説明する。
印刷ジョブを受信したプリンタ101は、印刷可能領域決定部401において、印刷を開始すると判断する範囲(印刷可能領域と呼ぶ)を決定する(ステップS501)。次に、RIP206、画像処理部207によって、印刷データに基づいた画像データが形成される(ステップS502)。印刷開始制御部403は、印刷指示を行ったモバイル端末102の位置が、印刷可能領域内にあるかどうか判断する(ステップS503)。印刷開始制御部403が、モバイル端末102が印刷可能領域内にあると判断した場合(ステップS504)、印刷(紙媒体への印刷)が開始され(ステップS505)、印刷出力物が生成される。ステップS501の印刷可能領域決定処理,ステップS503、ステップS504の印刷開始可能判断処理について、詳細は後述する。
図6はステップS501の印刷可能領域決定部401、印刷枚数判定部402が行う印刷可能領域決定処理の詳細を説明するフローチャートである。
印刷可能領域とは印刷ジョブ毎に決まるプリンタ101からの距離で、その印刷ジョブの印刷開始からユーザがプリンタ101に向かって移動を開始したとして、印刷終了時とほぼ同時期にプリンタ101に移動完了できる距離に基づいて決まる。プリンタ101からその距離分離れた領域を印刷可能領域とする。つまりユーザが印刷可能領域の境界位置にいる時、印刷開始と同時にプリンタ101に向かって移動を開始すると、移動完了とほぼ同時期に印刷が終了する。ここで述べるユーザは、印刷指示を行ったモバイル端末を携帯しているユーザを意味する。
本実施例では、プリンタ101が1分間に印刷できる枚数PMと、プリンタ101へ移動する際、1分間に移動できる距離DMを記憶装置205に予め保存しておく。それらの値とプリンタ101が受信した印刷ジョブに含まれる出力枚数POから計算して印刷可能領域を求める。PMは、例えばプリンタ101が100ppmの性能であれば、100となる。PMの値はプリンタ101の性能指標から求めた固定値としているが、性能指標から求められない処理時間がかかる場合などは、ある係数を決めて、それを考慮に入れた値でもかまわない。DMは、例えば1分間に50m移動可能な環境にプリンタ101がある場合、50となる。DMの値は、一般的なユーザが、プリンタ101が置かれているオフィス内を移動する際の速度から求めた固定値としている。例えばプリンタ101の周囲に移動するのに障害物(例えば、ドアや机など)が多くあるとして、移動時間にある係数を負荷した値にしてもかまわない。プリンタ101へ移動してくるルートの違いによっても移動時間に差異がでることを考慮し、各ルートからの移動時間を実測し、その平均値を取るといった方法で決定してもかまわない。
ステップS601で印刷可能領域決定部401は、記憶装置205に保存されている1分間に印刷できる枚数を読み出し、PMとする。ステップS602で印刷可能領域決定部401は、記憶装置205に保存されている1分間に移動できる距離を読み出し、DMとする。次に、ステップS603に進み、印刷可能領域決定部401がPMとDMから1m移動する時間に印刷できる枚数を求め、PDとする。PDは記憶装置205に格納される。ステップS604で印刷ジョブを受信した場合はステップS605に進む。ステップS605では印刷枚数判定部402が受信した印刷ジョブから印刷枚数を判定し、POとする。ステップS605の印刷枚数判定部402が行う印刷枚数決定処理の詳細は後述する。ステップS606で印刷可能領域決定部401は、PD、POから印刷可能領域を決定し、DPとする。DPは記憶装置205に格納される。
本実施例では、プリンタ101は100ppmの性能であり、1分間に50m移動可能なオフィス環境に設置されているものとする。印刷枚数が100枚の印刷ジョブを受信したとして、印刷可能領域は50mとなる。図7は本実施例における印刷可能領域を図にしたものである。プリンタ101(701)、モバイル端末102(702)、本実施例の印刷可能領域(703)を図示している。また、PMは100枚、DMは50m、PDは2枚、POは100枚、DPは50mとなる。
図8はステップS605の印刷枚数判定部402が行う印刷枚数判定処理の詳細を説明するフローチャートである。本実施例では、印刷対象の電子データのページ数は印刷データに埋め込まれているものとする。
ステップS801で印刷枚数判定部402が印刷データ内から総ページ数を取得する。ステップS802で印刷枚数判定部402が印刷データ内から、印刷枚数に影響する印刷設定を取得する。印刷枚数に影響する印刷設定とは、例えば1枚の用紙に2ページ分印刷する2in1設定や、パンフレット作成時などに使用する製本印刷などである。ステップS803で印刷枚数判定部402が、ステップS801で取得した総ページ数とステップS802で取得した印刷設定から、印刷枚数を算出する。例えば、総ページ数が100ページで2in1設定されている印刷データであれば、印刷枚数は50枚になる。
図9はステップS503、S504の印刷開始制御部403、印刷ジョブステータス管理部405、モバイル端末位置判定部404が行う印刷開始可能判断処理の詳細を説明するフローチャートである。
ステップS901で画像データが生成されている場合には、紙媒体への印刷を行う処理を開始するため、ステップS902に進む。ステップS902で、印刷ジョブステータス管理部405が印刷ジョブのステータスを「印刷準備状態」に移行する。ステップS903で、モバイル端末位置判定部404が印刷指示を行ったモバイル端末の位置情報を取得する。ステップS904で、印刷開始制御部403はモバイル端末の位置が印刷可能領域内か判定する。ステップS904で、印刷開始制御部403がモバイル端末の位置が印刷可能領域外にあると判断した場合、ステップS905に進む。ステップS905で、印刷ジョブステータス管理部405が印刷ジョブのステータスを「印刷待機状態」に移行し、再度ステップS903へ進む。ステップS904で、印刷開始制御部403がモバイル端末の位置が印刷可能領域内にあると判断した場合、ステップS906に進む。ステップS906で、印刷ジョブステータス管理部405が印刷ジョブのステータスを「印刷開始状態」に移行し、ステップS907で印刷が開始される。
印刷開始制御部403は、印刷ジョブ情報管理テーブルで印刷ジョブ毎の情報を管理する。印刷開始制御部403は、印刷ジョブ情報管理テーブルの情報をステップS904の判定処理に使用する。
図10は印刷ジョブ情報管理テーブルのイメージ図である。「印刷ジョブステータス」1001は、印刷ジョブステータス管理部405が管理・制御している印刷ジョブのステータスである。「印刷可能領域」1002は、印刷可能領域決定部401が決定した、印刷ジョブ毎の印刷可能領域である。「モバイル端末への距離」1003は、モバイル端末位置判定部404で計算された、印刷ジョブを指示したモバイル端末の位置であり、プリンタ101からモバイル端末への距離を示している。ステップS902で印刷ジョブステータス管理部405が「印刷準備状態」に移行した時、印刷ジョブを印刷ジョブ情報管理テーブルに登録する。
本実施例での、ステップS906、およびステップS905における、印刷ジョブ情報管理テーブルの例を図11に示す。モバイル端末は、「モバイル端末への距離」欄の位置にあるものとする。
以上の処理により、印刷ジョブ毎に印刷開始するタイミングを制御することができる。これにより、ユーザは印刷が終了するのとほぼ同時期に画像形成装置の近くに移動完了していることになり、ユーザにとって適切なタイミングで印刷出力物を取得できることができる。また、排紙トレイに印刷出力物が放置されることが減少される。
実施例1では、印刷指示をしたモバイル端末が1つであることを前提としていた。しかし実際のオフィスなどでは、複数のモバイル端末からの印刷指示が発生することが想定される。また複数の印刷ジョブを処理する際、印刷指示するモバイル端末の位置と印刷枚数によっては、印刷する順番を変更することによって、効率的にプリンタを活用することができる。例えば、印刷指示をユーザA、ユーザBの順番で行ったとする。ユーザAが指示した印刷が終了しないとユーザBの印刷出力物は取得できない。だが、ユーザAは諸事情により印刷出力物を取りに行けない状態の時、先にユーザBの印刷を行うことにより、ユーザBはユーザAの印刷時間分待たずに印刷出力結果を取得できることができる。本実施例は、これらを想定した処理フローを説明する。
プリンタ101に対し、モバイル端末102、モバイル端末103から印刷指示を行った時のプリンタ101の処理の概要の説明は、第一の実施例で図5を使って説明した。本実施例においては、モバイル端末102、モバイル端末103それぞれからの印刷指示が行われることを想定しているが、個別の印刷指示の処理の概要は第一の実施例で説明した図5と同様であるため、処理の概要の説明は割愛する。
ここでは、モバイル端末102から印刷指示が発生したのち、モバイル端末103からの印刷指示が発生したものとして説明する。なお、モバイル端末102からの印刷ジョブを印刷ジョブX、モバイル端末103からの印刷ジョブを印刷ジョブYと呼ぶこととする。
図12はステップS501の印刷可能領域決定部401、印刷枚数判定部402が行う印刷可能領域決定処理の詳細を説明するフローチャートである。印刷可能領域の説明は、第一の実施例で説明しているので割愛する。また、プリンタ101が1分間に印刷できる枚数PM、プリンタ101へ移動する際に1分間に移動できる距離DM、PMとDMから1m移動する時間に印刷できる枚数PDについては、予め決まっており、記憶装置205に保存されているものとする。
[印刷ジョブXについて]
ステップS1201で印刷ジョブを受信した場合はステップS1202に進む。ステップS1202では、印刷枚数判定部402が印刷ジョブXから印刷枚数を判定し、PO_Xとする。ステップS1202で印刷枚数判定部402が行う印刷枚数決定処理の詳細は後述する。ステップS1203で、印刷可能領域決定部401はPD、PO_Xから印刷可能領域を決定し、DP_Xとする。DP_Xは記憶装置205に格納される。
[印刷ジョブYについて]
ステップS1211で印刷ジョブを受信した場合はステップS1212に進む。ステップS1212では印刷枚数判定部402が印刷ジョブYから印刷枚数を判定し、PO_Yとする。ステップS1212で印刷枚数判定部402が行う印刷枚数決定処理の詳細は後述する。ステップS1213で、印刷可能領域決定部401はPD、PO_Yから印刷可能領域を決定し、DP_Yとする。DP_Yは記憶装置205に格納される。
本実施例では、プリンタ101は100ppmの性能であり、1分間に50m移動可能なオフィス環境に設置されているものとする。印刷ジョブXの印刷枚数が100枚、印刷ジョブYの印刷枚数が20枚として、印刷ジョブXの印刷可能領域は50mとなる。また、印刷ジョブYの印刷可能範囲は10mとなる。図13は本実施例における印刷可能領域を図にしたものである。プリンタ101(1301)、モバイル端末102(1302)、モバイル端末103(1303)、印刷ジョブXの印刷可能領域(1305)、印刷ジョブYの印刷可能領域(1304)を図示している。また、PMは100枚、DMは50m、PDは2枚、PO_Xは100枚、DP_Xは50mとなり、PO_Yは20枚、DP_Yは10mとなる。
ステップS1202、ステップS1212で印刷枚数判定部402が行う印刷枚数判定処理の説明については、第一の実施例の図8にて説明した内容と同等のため、割愛する。
図14は、複数の印刷指示が行われている状態での、ステップS503、S504の印刷開始制御部403、印刷ジョブステータス管理部405、モバイル端末位置判定部404が行う印刷開始可能判断処理の詳細を説明するフローチャートである。
ステップS1401で画像データが生成されている場合には、紙媒体への印刷を行う処理を開始するため、次のステップS1402に進む。ステップS1402で、印刷ジョブステータス管理部405が当該印刷ジョブの印刷ジョブステータスを「印刷準備状態」に移行する。
実施例1でも説明した通り、印刷開始制御部403は図10で示すような印刷ジョブ情報管理テーブルで印刷ジョブの情報を管理している。ステップS1402で印刷ジョブステータス管理部405が「印刷準備状態」に移行した時、印刷ジョブを印刷ジョブ情報管理テーブルに登録する。印刷ジョブ情報管理テーブルに登録する際、テーブルの最後に登録する。つまり、テーブルの上段にある印刷ジョブの方が時系列的に先に受信した印刷ジョブということになる。ここでは、先に受信している印刷ジョブを先行印刷ジョブと呼ぶことにする。図10の印刷ジョブ情報管理テーブルの例でいえば、印刷ジョブCに対し、印刷ジョブA,印刷ジョブBは先行印刷ジョブになる。印刷ジョブBに対し、印刷ジョブAは先行印刷ジョブになる。
ステップS1403で、モバイル端末位置判定部404が当該印刷ジョブの印刷指示を行ったモバイル端末の位置情報を取得する。ステップS1404で、印刷開始制御部403はモバイル端末の位置が当該印刷ジョブの印刷可能領域内か判定する。ステップS1404で、印刷開始制御部403がモバイル端末の位置が印刷可能領域外にあると判断した場合、ステップS1405に進む。ステップS1405で、印刷ジョブステータス管理部405が当該印刷ジョブのステータスを「印刷待機状態」に移行し、再度ステップS1403へ進む。ステップS1404で、印刷開始制御部403がモバイル端末の位置が当該印刷ジョブの印刷可能領域内にあると判断した場合、ステップS1406に進む。ステップ1406で、印刷開始制御部403が印刷ジョブステータス「印刷待機状態」の先行印刷ジョブがないかを判断する。
ステップ1406で印刷開始制御部403が「印刷待機状態」の先行印刷ジョブがないと判断した場合、当該印刷ジョブの印刷を開始できるためステップS1410に進む。これ以降の処理は、実施例1で説明したステップS906以降と同様である。ステップS1410で、印刷ジョブステータス管理部405が当該印刷ジョブのステータスを「印刷開始状態」に移行し、ステップS1411で印刷が開始される。
本実施例で、ステップS1406からステップS1410に進むケースは次のとおりである。モバイル端末102からの印刷指示(印刷ジョブX)の時、先行印刷ジョブがないため、モバイル端末102が印刷可能領域内に移動してきたと判断した時に印刷が開始される。モバイル端末103からの印刷指示(印刷ジョブY)の時、印刷ジョブXの処理がすでに終了している場合、モバイル端末103が印刷可能領域内に移動してきたと判断した時に印刷が開始される。
ステップ1406で印刷開始制御部403が「印刷待機状態」の先行印刷ジョブがあると判断した場合、先行印刷ジョブと当該印刷ジョブの印刷の順番を制御するため、ステップS1407に進む。ステップ1407では、印刷開始制御部403が先行印刷ジョブの指示元モバイルの位置が「先行印刷ジョブの印刷可能領域」+「当該印刷ジョブの印刷可能領域」の範囲内かを判断する。先行印刷ジョブの指示元モバイルの位置が「先行印刷ジョブの印刷可能領域」+「当該印刷ジョブの印刷可能領域」より離れた位置にあれば、先行印刷ジョブより先に当該印刷ジョブの印刷を開始できるため、ステップS1410に進む。これ以降の処理は、第一の実施例で説明したステップS906以降と同様である。ステップS1410で、印刷ジョブステータス管理部405が当該印刷ジョブのステータスを「印刷開始状態」に移行し、ステップS1411で印刷が開始される。
本実施例で、ステップS1407からステップS1410に進むケースは次のとおりである。モバイル端末103からの印刷指示(印刷ジョブY)の時、モバイル端末103はプリンタ1010から20m以内の位置に移動してきたと判断したが、モバイル端末102の位置がプリンタ101から60mより離れた位置にある場合である。
ステップ1407で、印刷開始制御部403が先行印刷ジョブのモバイル端末の位置が「先行印刷ジョブの印刷可能領域」+「当該印刷ジョブの印刷可能領域」の範囲内と判断した場合の説明を行う。ステップS1408で、印刷ジョブステータス管理部405が先行印刷ジョブのステータスを「印刷開始状態」に移行する。ステップS1409に進み、先行印刷ジョブの印刷が開始される。これ以降の処理は、第一の実施例で説明したステップS906以降と同様である。ステップS1410で、印刷ジョブステータス管理部405が当該印刷ジョブのステータスを「印刷開始状態」に移行し、ステップS1411で印刷が開始される。
本実施例で、ステップS1407からステップS1408に進むケースは次のとおりである。モバイル端末103からの印刷指示(印刷ジョブY)時、モバイル端末103はプリンタ101から20m以内の位置に移動してきたと判断したが、モバイル端末102の位置がプリンタ101から60m以内の位置にある場合である。この時、印刷ジョブYの印刷中に、モバイル端末102がプリンタ101から50m以内の位置に移動してきたと判断した場合、続けて印刷ジョブXの印刷を開始すると問題が生じる可能性がある。この場合、モバイル端末102を保持するユーザがプリンタ101の近くに移動完了しても、印刷ジョブXの印刷処理が終了していない場合がある。よって本ケースの場合、印刷ジョブYより印刷ジョブXの印刷開始を先に行い、結果として印刷指示を行った順番通りに印刷が行われるように制御する。
印刷開始制御部403は印刷ジョブ管理情報テーブルの情報を、ステップS1404、ステップ1406、ステップS1407の判定処理に使用する。
本実施例での、ステップS1406からステップS1410に進んだ場合、ステップS1407からステップS1410に進んだ場合、ステップS1405、およびステップS1409における、印刷ジョブ情報管理テーブルの例を図15に示す。モバイル端末は、「モバイル端末への距離」欄の位置にあるものとする。
以上の処理により、複数の印刷指示が行われる環境であっても、印刷ジョブ毎に印刷を開始するタイミングを制御することができる。これにより、印刷出力物をすぐには取りに行かないユーザの印刷処理より、印刷出力物をすぐに必要とするユーザの印刷処理を優先することが可能となる。結果として、画像形成装置の近くで印刷出力物の出力を待たされるユーザを減らすことができる。ユーザにとって適切なタイミングで印刷出力物を取得できることができ、排紙トレイに印刷出力物が放置されることも減少される。
1301 プリンタ
1302 モバイル端末1
1303 モバイル端末2
1304 モバイル端末2から指示した印刷ジョブの印刷可能領域
1305 モバイル端末1から指示した印刷ジョブの印刷可能領域

Claims (7)

  1. 印刷ジョブを実行する画像形成装置(101)であって、
    受信した印刷ジョブの印刷出力枚数を判断する印刷出力枚数判断手段(S605、S1202、S1212)と、
    前記印刷ジョブを送信したモバイル端末(102、103)と前記画像形成装置との距離を算出するモバイル端末距離算出手段(S903、S1403)と、
    前記印刷出力枚数判断手段が判断した印刷出力枚数と、予め画像形成装置に応じて決定されている基準印刷枚数から、前記画像形成装置からの規定距離を決定する規定距離決定手段(S606、S1203、S1213)と、
    前記モバイル端末距離算出手段で算出した距離と規定距離決定手段で決定した距離に応じて、印刷を開始する時期を制御する印刷開始時期制御手段(S906,S1410)と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記基準印刷枚数は、前記画像形成装置が一定時間内に印刷できる枚数と、前記画像形成装置を使用するユーザが一定時間内に前記画像形成装置に移動できる距離から算出(S603)し、一定距離を移動している間に印刷できる枚数であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記規定距離決定手段で決定した規定距離は、前記受信した印刷ジョブの印刷にかかる時間内に前記画像形成装置に移動できる距離であり、受信する印刷ジョブ毎に決定される距離であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷開始時期制御手段は、前記モバイル端末距離算出手段によって求められた前記印刷ジョブを送信した携帯端末と前記画像形成装置との距離が、前記規定距離決定手段で決定された規定距離以下になった場合、当該印刷ジョブの印刷の開始を判断する(S903、S1404)ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 印刷開始時期制御手段において、当該印刷ジョブの印刷の開始を判断するにあたり、当該印刷ジョブの前に受信している印刷開始待ちの印刷ジョブがない場合、当該印刷ジョブの印刷を開始する(S904―S906、S1406−S1410)ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 印刷開始時期制御手段において、当該印刷ジョブの印刷の開始を判断するにあたり、当該印刷ジョブの前に受信している印刷開始待ちの印刷ジョブがある場合、前記印刷開始待ちの印刷ジョブを送信した携帯端末の前記画像形成装置からの距離が、印刷開始待ちの印刷ジョブの規定距離+当該印刷ジョブの規定距離より離れている場合、当該印刷ジョブの印刷を開始する(S1407−S1410)ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 印刷開始時期制御手段において、当該印刷ジョブの印刷の開始を判断するにあたり、当該印刷ジョブの前に受信している印刷開始待ちの印刷ジョブがある場合、前記印刷開始待ちの印刷ジョブを送信した携帯端末の前記画像形成装置からの距離が、印刷開始待ちの印刷ジョブの規定距離+当該印刷ジョブの規定距離以内の場合、前記印刷開始待ちの印刷ジョブの印刷を開始する(S1407―S1408)こと、続けて当該印刷ジョブの印刷を開始する(S1410)ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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