JP2015165880A - 体外循環装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】体外循環装置の設定を迅速に行うことができ、さらに、血液循環回路中に異常が発生した場合、血液ポンプによる最低限の吐出量を正確に実現して、血液チューブ内の血流を止めることができる体外循環装置及びその制御方法を提供すること。【解決手段】被術者Pの体外へ脱血した血液を循環させるためのポンプ3と、ポンプ3から吐出した血液を被術者Pの体内に戻すための送血チューブ12と、ポンプ3の吐出量を制御するための制御部100と、を備えた体外循環装置であって、送血チューブ12内の血流れを止めるべき異常がない平常時に、被術者Pの体内側から送血チューブ12内に向かってかかる圧力である被術者圧力Pxを逐次測定しておき、制御部100は、異常の際、平常時における被術者圧力Pxと同様の圧力を、ポンプ3がかけるように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、血液を被術者の体外へ移送して循環させる体外循環装置及びその制御方法に関する。
例えば患者の心臓外科手術を行う場合には、体外循環装置の血液ポンプを作動して患者の静脈より脱血し、人工肺により血液中のガス交換を行った後に、この血液を再び患者の動脈に戻す体外血液循環を行う。
この際、例えば、血液循環に用いられる血液チューブ内に気泡が発生したり、血液が逆流したりする場合等があり、このような異常時には、これを放置すると患者に危害を与えることになるため、血液の流れをいったん止めることがある。
特許文献1は、このような血液の流れをいったん止める閉塞手法であり、その図1に示されるように、血液回路中に流量調整装置60が設けられ、空気が混入した場合、この流量調整装置60が血液チューブ22を閉塞するようになっている。すなわち、図2及び図3に示されるように、流量調整装置60は、ステッピングモータにより回転軸60eが回転すると、円柱状の回動部材60aが固定部材60b側に向かって回動し、これにより、回動部材60aと固定部材60bとの間にある血液チューブ22を押し潰して閉塞することができる。
また、血液の流れをいったん止める方法として、異常時に、血液ポンプを逆流が起きない最低限の吐出圧力となるように自動制御する方法もある。例えば、血液ポンプが遠心ポンプである場合、体外循環装置をセットする際に、遠心ポンプが逆流を起こさない下限回転数を予め考慮して設定しておく。そして、気泡混入等の緊急時の際、コントローラが下限回転数となるように遠心ポンプを制御して、血液の流れをとめている。
特開2013−184011号公報
ところで、特許文献1のような閉塞する手法であると、例えば回動部材60aと固定部材60bとの間に血液チューブ22を確実に配置しない等の操作ミスや、機械的な種々の要因により血液チューブを完全に押し潰せ切れず、正確な制御が困難な場合がある。
これに対し、異常時に血液ポンプを逆流が起きない最低限の吐出圧力とする手法は、機械的な要因も少ないので、その意味では正確な制御が可能ではある。
しかし、そもそも血液ポンプを最低限の吐出圧力とするための設定自体が難しい。何故ならば、最低限の吐出圧力とは、血液の逆流を起こさないようにしつつ、患者側の血管内の圧力に負けない吐出圧力であるため、患者の体格、年齢、血圧、心機能の状態などの様々な要因により変動するからである。しかも、最低限の吐出圧力を正確に設定できたとしても、患者の状態は時間の経過と共に変化をする。
従って、血液ポンプの最低限の吐出圧力をコントローラに必ずしも正確に設定できるわけではなく、その設定作業も手間で時間がかかる。
そこで、本発明は、体外循環装置の設定を迅速に行うことができ、さらに、血液循環回路中に異常が発生した場合、血流を止めることができる血液ポンプの最低限の吐出量を正確に実現できる体外循環装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題は、本発明によれば、被術者の体外へ脱血した血液を循環させるためのポンプと、前記ポンプから吐出した血液を前記被術者の体内に戻すための送血チューブと、前記ポンプの吐出圧力を制御するための制御部と、を備えた体外循環装置であって、前記ポンプは、前記循環を止めるべき異常の際、前記異常のない平常時に逐次計測された前記被術者から前記送血チューブ内に向かってかかる圧力である被術者圧力と同様となるように、前記制御部に前記吐出圧力が制御される体外循環装置により解決される。
上記構成の体外循環装置によれば、被術者の体外へ脱血した血液を循環させるためのポンプと、ポンプから吐出した血液を被術者の体内に戻すための送血チューブと、ポンプの吐出圧力を制御するための制御部とを備えている。このため、気泡混入等の異常が発生した際、血液ポンプの吐出圧力を制御して血流を止めることができる。
ここで、制御部は、異常の際、被術者から送血チューブ内に向かってかかる被術者圧力と同様の圧力をかけるように、ポンプの吐出圧力を制御している。従って、被術者の例えば心臓の拍動により、送血チューブ側に向かって所定の圧力(被術者圧力)がかかっていても、この被術者圧力と拮抗するように血液ポンプが圧力をかけるように自動制御をして、血流を止めることができる。
そして、この被術者圧力は予め平常時に逐次計測されている。従って、時間と共に変化する被術者の状態に合わせ、好ましくは異常時直前における被術者圧力と同様の圧力をかけるようにポンプの吐出圧力を自動制御して、血流を正確に止めることができる。また、体外循環装置をセットする際、難しい最低限の吐出量(例えば遠心ポンプの下限回転数)の設定をする必要がなく、迅速な体外循環装置のセットが可能となる。
また、好ましくは、前記送血チューブには、その内側の圧力と血液流量を検出する一つ以上の検出器が設けられており、前記被術者圧力は、前記検出された圧力値と血液流量値を用いて、ポアズイユの式を利用して特定されることを特徴とする。
そうすると、例えばポアズイユの式に、検出された圧力値と血液流量値、及び、既に理解ないし想定されている所定の血液の粘性係数や送血チューブの長さ等を代入すれば、例えば動脈に挿入したカテーテルの先端部に圧力センサを付けて実際の被術者圧力を計測するようなことをしなくても、被術者圧力を演算又は予め用意をしたデータテーブルにより特定できる。即ち、送血チューブ内の血液流量は、被術者側に向かう圧力と被術者圧力との圧力差で決められるため、被術者側に向かう圧力(圧力センサの圧力値)と血液流量(流量センサの血液流量値)が分かれば、少なくとも概ねの被術者圧力は想定できることとなる。
また、好ましくは、前記送血チューブの先端部には動脈側カテーテルが接続されており、前記被術者圧力は、「Px」を前記被術者圧力、「Ps」を前記圧力値、「F」を前記血液流量値、「L」を前記圧力値を検出するための前記検出器から前記動脈側カテーテルまでの前記送血チューブの長さ、「r」を前記送血チューブの内径の半径、「μ」を血液の粘性係数、「π」を定数、「Pk」を前記動脈側カテーテルの圧力損失とするときに、前記ポアズイユの式を利用した以下の式により特定されることを特徴とする。
Figure 2015165880
このように、動脈側カテーテルの圧力損失Pkを加味してポアズイユの式を変換することで、被術者の動脈に挿入された動脈カテーテルの先端にかかる被術者圧力を特定することができ、異常時にポンプを制御した際、動脈側カテーテル内における血流(逆流を含む)も有効に防止して、より確実に血流を止めることができる。
また、好ましくは、前記異常の際、前記被術者圧力と同様の吐出圧力を前記ポンプがかけた後、前記ポンプの吐出圧力を変更することができる操作部を有することを特徴とする。
従って、被術者の血液粘性係数等の状態や設置環境等によって、実際の被術者圧力とポアズイユの式を利用して特定した被術者圧力との間に差異が生じても、操作部によりその差異を補正して、血流を確実に止めることができる。なお、このように実際の被術者圧力と想定した被術者圧力との間に差異が生じても、被術者圧力に近い圧力で血液ポンプを自動制御するため、異常時には迅速に血流を止めることができる。
また、好ましくは、前記操作部の周囲には、前記被術者圧力に追従して点灯量が変わるランプが設けられていることを特徴とする。
そうすると、実際の被術者圧力と特定した被術者圧力との間に生じた差異を補正する際、被術者圧力に追従して点灯したランプを見ながら操作できる。従って、操作者が回転摘みを、被術者圧力からかけ離れた数値にしてしまう等の操作ミスを有効に防止できる。
また、好ましくは、前記被術者圧力は、前記異常時の直近における最高値と最低値との平均値であることを特徴とする。
従って、被術者の心臓の収縮および拡張からなる最高血圧と最低血圧(血圧サイクル)を考慮した被術者圧力として、確実に血流を止めることができる。
また、上記課題は、被術者の体外へ脱血した血液を循環させるためのポンプと、前記ポンプから吐出した血液を前記被術者の体内に戻すための送血チューブとを有し、前記送血チューブ内の血流れを止めるべき異常の際、前記ポンプの吐出圧力を制御するようにした体外循環装置の制御方法であって、前記異常がなく前記血液を循環させている平常時に、前記被術者から前記送血チューブ内に向かってかかる圧力である被術者圧力を逐次計測しておき、前記異常の際、前記平常時における前記被術者圧力と同様の圧力を、前記ポンプがかけるように制御する体外循環装置の制御方法により解決される。
以上、本発明によれば、体外循環装置の設定を迅速に行うことができ、さらに、血液循環回路中に異常が発生した場合、血流を止めることができる血液ポンプの最低限の吐出圧力を正確に実現できる体外循環装置及びその制御方法を提供することができる。
本発明の体外循環装置の好ましい実施形態を示す系統図。 図1の体外循環装置の特徴的な構成を示す概略ブロック構成図。 動脈側カテーテルの圧力損失と血液流量と内径との相関関係を示す表。 遠心ポンプの吐出圧力と血液流量と回転数との相関関係を示す表。 図1の体外循環装置の特徴的な動作を示す概略フローチャート。 図5の平常時計測の動作を示すフローチャート。 図5の緊急制御時の動作を示すフローチャート。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の図において、同一の符号を付した箇所は特に言及がない限り同様の構成である。
本実施形態の体外循環装置は、特に「補助循環動作」の場合に好適に用いられるが、「体外循環動作」の場合の使用を排除するものではない。なお、「体外循環動作」とは、例えば外科手術によって一時的に心臓での血液循環を止めるような場合に、体外循環装置により血液の循環動作とこの血液に対するガス交換動作(酸素付加および/または二酸化炭素除去)を行うことである。「補助循環動作」とは、患者の心臓が十分な機能を果たせない場合や肺によるガス交換が十分に行えないような状態において、体外循環装置によって血液の循環動作の補助を行うことである。装置によっては血液に対するガス交換動作を行う機能を持つものもある。
先ず、本実施形態の体外循環装置の概略構成を図1により説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る体外循環装置1の系統図である。なお、一点鎖線で囲った図は回転摘み72の周辺を、二点鎖線で囲った図は動脈側カテーテル6の先端を、それぞれ拡大して示している。
この図の体外循環装置1は、患者(被術者)Pの静脈から脱血した後に、この血液を再び患者の動脈に戻すようにした血液の管路を備えた血液回路(「血液循環回路」ともいう)1Rを有している。
血液回路1R中には、患者Pの血管に挿入される静脈側カテーテル5及び動脈側カテーテル6と、体外で管路となる脱血チューブ11及び送血チューブ12と、血液を送るポンプ3と、血液に対するガス交換動作を行う人工肺2と、圧力センサ37及び流量センサ52と、血液回路1R中に配設された各部品を制御するコントローラ10とを有し、心臓と肺の代行を行っている。
静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)5は、通常、一方の端部が大腿静脈より挿入され、右心房に留置される。静脈側カテーテル5の他方の端部はコネクターCNにより、脱血チューブ(脱血ラインともいう)11と結合される。
動脈側カテーテル(送血側カテーテル)6は、通常、一方の端部が大腿動脈より挿入され、大動脈に血液を送り出すようになっている。動脈側カテーテル6の他方の端部はコネクターCMにより、送血チューブ(送血ラインともいう)12と結合される。
静脈側カテーテル5及び動脈側カテーテル6の血液接触部位には、例えばポリ塩化ビニルが用いられている。
脱血チューブ11と送血チューブ12は、例えば塩化ビニル樹脂やシリコーンゴム等の透明性が高い合成樹脂製の管路が使用できる。
脱血チューブ11内では、血液はV方向(遠心ポンプ3側)に流れ、送血チューブ12内では、血液はW方向(患者側)に流れる。
脱血チューブ11の途中には、血液中に存在する気泡を検出する気泡センサ20が設けられている。気泡センサ20には、例えば既知の超音波式検出センサを利用することができる。超音波式検出センサは、脱血チューブ11内の血液中に存在する気泡が、送信した超音波の受信強度を変化させることから、気泡を検出できる。なお、この超音波式検出センサは、血流の向きVとその逆向きの両方に対して超音波を送受信し、この向きに基づく超音波の伝達時間の差から、血液流量を検出できる流量センサの機能も備えている(血液流量値がマイナスになった場合、血液が逆流していると判断される)。そして、気泡センサ20は、気泡の検出の有無の結果と、血液流量の検出結果を、後述するコントローラ10内の制御部100に送信するようになっている。
ポンプ3は脱血チューブ11の下流側端部と接続されており、コントローラ10からの指令SGにより作動すると、脱血チューブ11から脱血する。そして、脱血された血液は人工肺2を通った後、送血チューブ12を介して患者Pに血液を戻すことができる。
このポンプ3には既知のポンプを用いることができ、好ましくは遠心ポンプを利用できる(以下、本実施形態におけるポンプを「遠心ポンプ」という)。遠心ポンプ3は、例えば磁石が埋め込まれた回転子(不図示)を有するポンプヘッド4bと、このポンプヘッド4b側に磁石が取付けられたドライブモータ(駆動源)4aとからなり、ドライブモータ4aが回転すると、磁力により回転子が回転するようになっている。なお、本発明のポンプは遠心ポンプ3に限られるものではなく、例えばローラーポンプや拍動ポンプ等を利用することもできる。
人工肺2は、遠心ポンプ3と送血チューブ12との間に配置され、例えば膜型人工肺であり、好ましくは中空糸膜型人工肺が用いられる。この人工肺2には、酸素ガス供給部13から酸素ガスがチューブ14を通じて供給される。
人工肺2より下流の送血チューブ12の途中には、既知の圧力センサ37及び流量センサ52が設けられている。一例をあげれば、圧力センサ37には圧力によるダイヤフラムの変位を感圧素子が検出するものが利用でき、また、流量センサ52には既述の超音波式のものを利用できる。なお、圧力センサ37と流量センサ52は好ましくは互いに隣接して配置されている。
圧力センサ37と流量センサ52は、送血チューブ12の内側の圧力と血液流量を検出する検出器であり、その検出結果を電気信号としてコントローラ10に送信して、患者Pの体内から動脈側カテーテル6内に向かってかかる所定の圧力(被術者圧力)Pxを特定するための部品である。
即ち、図1の二点鎖線で囲った図に示すように、遠心ポンプ3の駆動を止めた際、患者Pから動脈側カテーテル6内に向かって、所定の圧力である被術者圧力Pxがかかっている。このため、気泡混入などの異常時に血流を止めるためには、単に遠心ポンプ3を止めるのではなく、この所定の被術者圧力Px分だけ、遠心ポンプ3から患者Pに向けて圧力をかけてあげる必要がある。そこで、この被術者圧力Pxを特定するために、圧力センサ37及び流量センサ52が送血チューブ12に取付けられている。
具体的な被術者圧力Pxの特定方法については後で詳細に説明するが、本発明は、図1のように圧力センサ37と流量センサ52を別々に設けずに、一つの検出器で送血チューブ12内の圧力と血液流量を計測しても構わない。
コントローラ10は、遠心ポンプ3、気泡センサ20、圧力センサ37、及び流量センサ52といった各部品と接続された制御部100を有している。
制御部100は遠心ポンプ3の送血チューブ12側への血液の吐出圧力を制御している(即ち回転数を制御している)。特に本実施形態においては、気泡センサ20の検出結果に基づいて、遠心ポンプ3の回転子の回転数を調整することで、血液回路1R中の血流を止めるようになっている(この血流を止める方法については後述する)。
また、コントローラ10にはブザーやスピーカのような報知手段としてのアラーム200を有し、制御部100の指示により、気泡や逆流を検出した際の異常時等に警報が鳴るようにされている。
また、コントローラ10は、回転摘み72等からなる操作部50を有し、この操作部50は制御部100と接続され、操作することで種々の設定を行えるようになっている。
また、コントローラ10は表示画面35を有し、この表示画面35には、操作部50で操作する際の設定用情報(遠心ポンプ3の回転数設定、被術者圧力Pxを特定する際の操作情報など)や各種メッセージが表示される。
次に、制御部100とそれに接続された各部品等の詳細について、主に、上述した図1、及び、図1の体外循環装置1の概略ブロック構成図である図2を用いて説明する(なお、以下に記載の符号は、特別な言及がない限り、図1及び図2を参照)。
制御部100は、圧力センサ37、流量センサ52、及び操作部50が接続された演算部59を有している。この演算部59は、圧力センサ37と流量センサ52から受信した検出結果、及び操作部50により入力された所要の数値に基づいて、患者の体内から動脈側カテーテル内に向かってかかる圧力(即ち、被術者圧力Px)を特定するためのIC(integrated circuit)である。
具体的には、演算部59は、下記式(A)のポアズイユの式を利用し、圧力センサ37と流量センサ52で検出された圧力値と血液流量値に基づいて被術者圧力Pxを算出するようになっている。
Figure 2015165880
上記ポアズイユの式のFは流量、ΔPは管両端の圧力差、rは管の半径、μは粘性率(粘性係数)、Lは管の長さであり、管両端の圧力差ΔPに基づき流量が決まることを表している。このため、ポアズイユの式を利用した場合、本実施形態では、送血チューブ12の想定した一方の端の圧力Psを圧力センサ37で測定し、血液流量を流量センサ52で測定すれば、他の数値r,μ,Lは想定ないし特定できるので、送血チューブ12の他方の端の圧力が算出できることになる。
この点、本実施形態の場合、送血チューブ12の先には動脈側カテーテル6が接続されているため、動脈側カテーテル6内においても血流を有意義に止めるためには、動脈側カテーテル6の圧力損失Pkを考慮する必要がある。そこで、本実施形態の場合、上記式(A)は下記式(B)のように表される。
Figure 2015165880
従って、被術者圧力Pxは下記式(C)により求めることができる。
Figure 2015165880
演算部59では、圧力センサ37で検出された圧力値Ps、及び流量センサ52で検出された血液流量値Fを受信し、上記式(C)に当該数値Ps,Fが自動で代入される。
また、体外循環装置を設定する際、操作部50で入力された「圧力センサ37から動脈側カテーテル6までの送血チューブ12の長さL」「予め把握されている送血チューブ12の内径の半径r」「血液の粘性係数μ」は演算部59に送信されて、演算部59で当該数値L,r,μが上記式(C)に代入される。
この際、血液の粘性係数μについては、本実施形態の場合、体外循環装置の迅速な設定に鑑みて、健常者の一般的な血液の粘性係数(例えば、男性の健常者の場合、4.7pa・S)が代入されるが、本発明はこれに限られるものではなく、患者の実際の血液の粘性係数を代入してもよい。
なお、本実施形態の場合、操作部50での入力は回転摘み72により行っており、例えば、表示画面35を被術者圧力Pxの入力メニューにした上で回転摘み72を回して、上述の長さL及び半径rが入力される。
また、動脈側カテーテル6の圧力損失Pkについては、動脈側カテーテル6に関する図3の表から、「動脈側カテーテルの圧力損失と血液流量と内径の半径との対応関係」が予め分かっている。このため、動脈側カテーテル6の内径の半径は既に把握されているため(図3の内径の半径r1は1.85mm、半径r2は2.05mm、半径r3は2.25mmである。)、図1及び図2の操作部50で当該内径の半径さえ入力をすれば(或いは、カテーテルの商品コードを入力して、それに対応する当該半径を特定してもよい)、血液流量(L/min)は流量センサ52で検出されるため、圧力損失Pkを特定することができる。
以上より、患者Pの体内側から送血チューブ12内に向かってかかる被術者圧力Pxは演算部59で算出できる。
なお、本発明の被術者圧力Pxを特定する方法は、上記式(C)に各数値を代入して演算する方法に限られるものではなく、ポアズイユの式を基にする上記式(C)を利用して予め作成されたデータテーブルを参照し、各数値Ps、Pk、F、L、r、μに基づいて被術者圧力Pxを特定してもよい。
また、本実施形態では、操作部50で入力する項目は「送血チューブ12の長さL」「送血チューブ12の内径の半径r」「血液の粘性係数μ」「動脈側カテーテル6の内径の半径(或いは、カテーテルの商品コード)」であるが、本発明はこれに限られるものではない。
即ち、好ましくは、「長さL」については、図1に示すように、圧力センサ37を取付けるべき送血チューブ12の位置に目印MAを付けておき、その目印MAの位置に圧力センサ37を取付けるようにすれば、定数として上記式(C)に自動代入することができる。
「半径r」についても、使用する送血チューブ12を例えばプルダウンメニュー等で選択することで、当該選択した送血チューブ12に対応した半径rを上記式(C)に自動代入させてもよい。また、「血液の粘性係数μ」についても、男女別だけを入力するようにして、当該男女別の一般的な血液粘性係数を上記式(C)に自動代入させてもよい。
以上のようにすることで、操作部50で細かい数値を入力する必要がなくなり、設定ミスをより有効に防止できる。
ここで、演算部59で算出される被術者圧力Pxは、平常時に逐次計測される。ここにいう「平常時」とは、血液回路1R内への気泡混入や血液の逆流、或いは脱血・送血チューブ11,12が折れ曲がる等の異常がない時で、正常に血液が血液回路1R内を循環している状態の時である。また、「逐次」とは、例えば10秒おきなどの所定の時間間隔であってもよいが、好ましくは常時であり、リアルタイムに被術者圧力Pxを算出するのがよい。これにより、時間と共に変化する被術者圧力Pxを特定できる。
そして、演算部62で平常時に逐次算出された被術者圧力Pxのデータは、半導体メモリからなる記憶部62に送られ、記憶部62で当該データが保存される。
一方、制御部100は、遠心ポンプ3のドライブモータ(駆動源)の回転数を制御するためのポンプ制御部64を有している。このポンプ制御部64には、気泡センサ20から気泡検出の結果が送信される。
そして、ポンプ制御部64は、気泡検出の信号を受信すると、記憶部62に対して、当該受信(即ち異常時)の直近の被術者圧力Pxのデータを取りに行く。この直近の被術者圧力Pxは、好ましくは、異常時の直近における最高値(Px1)と最低値(Px2)との平均値「(Px1+Px2)÷2」である。最高値は心臓の収縮に伴う最高血圧に対応する数値であり、最低値は被術者の心臓の拡張に伴う最低血圧に対応する数値である。
そして、ポンプ制御部64は、この平均値「(Px1+Px2)÷2」の圧力を患者P側に向けてかけるように遠心ポンプ3を制御するようになっている。
これにより、患者P側から送血チューブ12内に向かってかかる被術者圧力Pxと拮抗するように、遠心ポンプ3が患者P側に向けて圧力をかけ、血流を止めることができる。即ち、被術者圧力Pxは遠心ポンプ12の場合の下限回転数における血液の吐出圧力であり、体外循環装置1を設定する際、下限回転数の難しい想定を行わなくても、上述のように、いくつかの簡単な数値を入力するだけで、異常時に血流を止めることができる。
ところで、演算部59で算出された被術者圧力Pxは、上述のように血液の粘性係数μとして一般的な血液の粘性係数を用いるなど、ある程度の想定された条件を利用しているため、算出された被術者圧力Pxと実際の被術者圧力との間には差異が生じる恐れがある。そこで、この差異を補正するため、演算部59で算出された被術者圧力Pxと同様の圧力を遠心ポンプ3がかけた後、使用者が実際の脱血及び送血チューブ11,12を視認して血流が完全に止まっていない場合、操作部50で遠心ポンプ3の血液の吐出圧力を変更可能とさせている。
本実施形態の場合、図1の表示画面35を被術者圧力Pxの補正メニューにした上で、回転摘み72を回して、遠心ポンプ3の吐出圧力を補正するようにしている。この実施形態では、回転摘み72は、時計方向CWに回転させることで、遠心ポンプ3の回転数を増加させ、逆に、反時計方向CCWに回転させることで、遠心ポンプ3の回転数を減少することができる。
ここで、図2に示すように、制御部100の演算部59にはランプ60が電気的に接続されている。ランプ60は、演算部59が逐次算出した被術者圧力Px(被術者圧力Pxに対応した所定の数値を含む)に追従して点灯量が逐次変わるようになっている。
本実施形態では、演算部59が逐次算出した被術者圧力Pxを表示処理実行部66で遠心ポンプ3の回転数に逐次換算し、ランプ60はこの換算した回転数が視認可能なように点灯される。即ち、被術者圧力Pxは遠心ポンプ3の下限回転数に対応した圧力であるため、遠心ポンプ3の下限回転数をランプ60の点灯量で使用者にリアルタイムに報知している。
なお、表示処理実行部66には、図4に示す「遠心ポンプ3の吐出圧力(mmHg)と血液流量(L/min)と回転数(rpm)との対応関係」に関するデータが格納されており、血液流量は流量センサ52で既に特定されているため、これにより被術者圧力Pxを遠心ポンプ3の下限回転数に逐次換算できる。
具体的には、図1に示すように、ランプ60は、コントローラ10の前面であって、回転摘み72の周囲に配置されている。図1にはランプ60の好ましい形態として、円環状に配列させているが、ランプ60の並びの形状は円環状に限定されない。
このような回転摘み72の周囲に配置されたランプ60は、円環状に配列された複数個の発光素子、例えば30個のLED(発光ダイオード)素子DP1からDP30により構成されている。なお、各LED素子の近傍には遠心ポンプ3の回転数が表示されている(図1では「1000−1099rpm」のみを図示)。
これらのLED素子DP1からDP30は、表示実行処理部66を介した制御部100の指令により、遠心ポンプ3の下限回転数(被術者圧力Px)と回転数設定値LRVとを色分けして点灯するようになっている。これにより、時間と共に変動する被術者圧力Pxに追従した遠心ポンプ3の下限回転数が把握し易くなる。従って、使用者は、血流を止めるべき異常時に、実際の脱血及び送血チューブ11,12を視認して血流が完全に止まっていない場合、このランプ60の色分けを参考にしながら操作摘み72を操作して、遠心ポンプ3の吐出圧力を変更でき、操作ミスを起し難くすることができる。
なお、図1の一点鎖線で囲った図では、LED素子DP1からDP10までが「赤色」に点灯し、LED素子DP11からDP19までが「緑色」に点灯した例を示しており、このランプ60の点灯状態では、被術者圧力Pxに対応した遠心ポンプ3の下限回転数は1000−1099rpmである。これにより、図では、LED素子DP1からDP10までが「赤色」に点灯することで、下限回転数が1000−1099rpmであることを操作者に報知できると共に、下限回転数を超えるLED素子DP11からDP19までは「緑色」に点灯することで、DP19に対応した数値が回転数設定値LRVであることを操作者に報知できる。本実施形態では、赤色と緑色により遠心ポンプ3の下限回転数と回転数指示値LRVが分かるようにしているが、色はこれらに限られるものではない。
次に、体外循環装置1の動作例について、図5〜図7を用いて説明する(なお、以下の記載で図5〜図7に付されていない符号は図1及び図2を参照)。
図5は図1の体外循環装置1の特徴的な動作を示す概略フローチャート、図6は図5の平常時計測の動作を示すフローチャート、図7は図5の緊急制御時の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、体外循環装置1は電源を入れて開始する(ST1)。この電源を入れた後、使用者は、上述したように、操作部50を用いて「圧力センサ37から動脈側カテーテル6までの送血チューブ12の長さL」「送血チューブ12の内径の半径r」「血液の粘性係数μ」「動脈側カテーテル6の内径の半径」を入力する。
次いで、図5のST2に示すように、コントローラは電源のオン・オフを判断して、電源が切られている場合は、そのまま終了する。
これに対して、電源が入っている場合は、平常運転か否かを判断する(ST3)。具体的には、図2の場合では、制御部100が気泡センサ20から気泡検出の信号や逆流の信号を受信したか否かの判断を行う。そして、制御部100が気泡や逆流等がなく、血流を止めるべき異常がないと判断した場合は、平常時計測を行う(図5のST4)。
すなわち、図6に示すように、平常時計測を開始し(図6のST4−1)、圧力センサ37が送血チューブ12内の圧力Psを検出し、それを制御部100に送信する(図6のST4−2)。
次いで、流量センサ52が送血チューブ12内の血液流量Fを検出し、それを制御部100に送信する(図6のST4−3)。
そうすると、制御部100(本実施形態の場合、図2の演算部59)は、受信した圧力Psと流量F、及び、既に入力された「圧力センサ37から動脈側カテーテル6までの送血チューブ12の長さL」「送血チューブ12の内径の半径r」「血液の粘性係数μ」、「動脈側カテーテル6の内径の半径」、並びに、これらの数値から図3の表に基づいて自動的に算出される動脈側カテーテル6の圧力損失Pkを、ポアズイユの式を利用した上記式(C)に代入し、これにより、患者Pの体内側から送血チューブ12内に向かってかかる被術者圧力Pxを算出する(図6のST4−4)。
次いで、算出した被術者圧力Pxを制御部100がデータとして保存しておく。本実施形態の場合、図2の演算部59が記憶部62に送信し、記憶部62がこれを保存する(図6のST4−5)。
次いで、本実施形態の血液ポンプは遠心ポンプ3であるため、後で説明する図7のST5−3の下限回転数制御に先立ち、既述の図4の表を利用して、制御部100が被術者圧力Pxを遠心ポンプ3の下限回転数Rに換算してそのデータを保存しておき(図6のST4−6)、平常時計測を終了する(図6のST4−7)。なお、図6のST4−6の換算作業は、図2の表示実行処理部66が行い、それを記憶部62に送信して保存しているが、他の制御手段が行ってもよい。或いは、図6のST4−4で被術者圧力Pxを算出し、これを下限回転数Rに換算してから、図6のST4−5に移ってもよい。
以上のような平常時計測(図5のST4)は、図5に示すように、電源がオフにならず、かつ、異常なく血液が循環している平常運転である限り行われ、このため、制御部100では、常に最新の被術者圧力Px、及びこれを換算した遠心ポンプ3の下限回転数Rを特定しておくことになる。
これに対して、図5のST3で、気泡混入や逆流等の理由により、制御部100が体外循環装置における血流を止めるべき異常があると判断した場合、当該血流を止めるための緊急制御を行う(ST5)。この際、図1の制御部100はアラーム200に信号を出し、アラーム200が鳴ることで、使用者に緊急事態であることを報知する。
具体的には、図7に示すように、緊急制御開始の指令が制御部100から出ると(図7のST5−1)、図6のST4−6で平常時に算出してある下限回転数Rを、図2のポンプ制御部64が読み出し(図7のST5−2)、その後、この読みだした下限回転数Rとなるように遠心ポンプ3を制御する(図7のST5−3)。そうすると、この下限回転数Rとされた遠心ポンプ3は、異常時直近の被術者圧力Pxと同様の圧力を患者側に向けてかけるため、血流は自動で止まることが想定される。
次いで、図7のST5−4に移り、使用者が図1のコントローラ10に付けられたアラーム解除ボタン(不図示)を押したか否かの判断を行う。
即ち、図7のST5−3で血流が止まらず(逆流を含む)、このため、使用者がアラーム解除の指示を出さない場合は、アラームは鳴り続ける。この際、使用者は図1の操作摘み72を操作して、遠心ポンプ3の回転数を補正できる。この点、図1の操作摘み72の周囲にはランプ60が設けられており、異常時直近の下限回転数(被術者圧力Px)に対応した分の数のLED素子が点灯しているため、使用者は、この下限回転数を視覚で直感的に認識しながら、操作摘み72を回転操作して、遠心ポンプ3の回転数を補正することができる。
これに対して、図7のST5−3又は上述した回転数の補正により、血流が逆流を起こすことなく止まって、図7のST5−4で使用者がアラーム200を解除する指示を出したと制御部100が判断した場合、緊急制御は終了し(図7のST5−5)、図5のST2に戻る。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、本実施形態の遠心ポンプは、異常時の際、その直近の被術者圧力と同様の圧力をかけるようにしているが、例えば設定により異常時の所定の時間前(例えば1分前)の被術者圧力と同様の圧力をかけるようにしてもよい。
また、被術者圧力は、遠心ポンプの吐出圧力ないし回転数を制御するための制御部により算出されているが、例えば専用の制御手段が算出しても構わない。
1・・・体外循環装置、1R・・・血液回路(血液循環回路)、2・・・人工肺、3・・・遠心ポンプ、5・・・静脈側カテーテル、6・・・動脈側カテーテル、10・・・コントローラ、11・・・脱血チューブ、12・・・送血チューブ、20・・・気泡センサ、37・・・圧力センサ、50・・・操作部、52・・・流量センサ、60・・・ランプ、72・・・操作摘み、100・・・制御部

Claims (7)

  1. 被術者の体外へ脱血した血液を循環させるためのポンプと、前記ポンプから吐出した血液を前記被術者の体内に戻すための送血チューブと、前記ポンプの吐出圧力を制御するための制御部と、を備えた体外循環装置であって、
    前記ポンプは、前記循環を止めるべき異常の際、前記異常のない平常時に逐次計測された前記被術者から前記送血チューブ内に向かってかかる圧力である被術者圧力と同様となるように、前記制御部に前記吐出圧力が制御される
    ことを特徴とする体外循環装置。
  2. 前記送血チューブには、その内側の圧力と血液流量を検出する一つ以上の検出器が設けられており、
    前記被術者圧力は、前記検出器により検出された圧力値と血液流量値を用いて、ポアズイユの式を利用して特定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の体外循環装置。
  3. 前記送血チューブの先端部には動脈側カテーテルが接続されており、
    前記被術者圧力は、「Px」を前記被術者圧力、「Ps」を前記圧力値、「F」を前記血液流量値、「L」を前記圧力値を検出するための前記検出器から前記動脈側カテーテルまでの前記送血チューブの長さ、「r」を前記送血チューブの内径の半径、「μ」を血液の粘性係数、「π」を定数、「Pk」を前記動脈側カテーテルの圧力損失とするときに、前記ポアズイユの式を利用した以下の式により特定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の体外循環装置。
    Figure 2015165880
  4. 前記異常の際、前記被術者圧力と同様の吐出圧力を前記ポンプがかけた後、前記ポンプの吐出圧力を変更することができる操作部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の体外循環装置。
  5. 前記操作部の周囲には、前記被術者圧力に追従して点灯量が変わるランプが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の体外循環装置。
  6. 前記被術者圧力は、前記異常時の直近における最高値と最低値との平均値であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の体外循環装置。
  7. 被術者の体外へ脱血した血液を循環させるためのポンプと、前記ポンプから吐出した血液を前記被術者の体内に戻すための送血チューブとを有し、前記送血チューブ内の血流を止めるべき異常の際、前記ポンプの吐出圧力を制御するようにした体外循環装置の制御方法であって、
    前記異常がなく前記血液を循環させている平常時に、前記被術者から前記送血チューブ内に向かってかかる圧力である被術者圧力を逐次計測しておき、
    前記異常の際、前記平常時における前記被術者圧力と同様の圧力を、前記ポンプがかけるように制御する
    ことを特徴とする体外循環装置の制御方法。
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