JP2015165617A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、映像の解像度に関する設定を、使用者が容易に変更可能な映像表示装置の提供を目的とする。
【解決手段】映像表示装置100は、外部機器(例えばノートPC4)から送信される映像信号の解像度に関する情報の設定を行うユーザーインターフェース処理部12と、設定された情報に基づいてEDIDを生成するEDID生成部13と、生成されたEDIDを記憶する記憶部(即ちDDC対応メモリ11)と、外部機器から送信される映像信号を受信する外部接続用端子(例えばDVIコネクタ1)と、を備え、記憶部に記憶されたEDIDは、外部接続用端子を通じて外部機器に送信されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は映像表示装置に関し、特にDDC(Display Data Channel)に対応した映像表示装置に関する。
PC(パーソナルコンピュータ)と映像表示装置を接続した際に、映像表示装置が表示可能な信号をPC側に知らせる手段としてDDCという通信規格がある。DDCで通信する内容は、EDID(Extended Display Idendification Data)で定義されている。また、その中で解像度を定義する部分としては、3種類のタイミングデータ、即ち、Detailed Timing、Standard Timing、Established Timingが存在している。
Detailed Timingでは、解像度の情報の他に、ピクセルクロック、ブランキング、フロントポーチ、バックポーチ、同期信号の極性等、信号に関する詳細な情報が定義される。また、Standard Timingでは、水平解像度とアスペクト比とリフレッシュレートが定義される。Established Timingでは、あらかじめ規格で定義されている信号に対しての対応可否が定義される。
さらに、Detailed Timingの1番目には、Preferred Timingを記載することが可能である。Preferred Timingを指定した場合、ノートPCは、通常は、このPreferred Timingを第一優先に出力する。
映像表示装置は、上記のEDIDをDDC用メモリに格納している。PCと接続する場合には、PC用のEDIDを用いる。また、ブルーレイやDVDなどのCE(Consumer Electronics)機器と接続する場合には、CE用のEDIDを用いる。これを実現するために、ハードウェア的に切替える方法(特許文献1)や、EEPROMにPC用のEDIDとCE用のEDIDを格納しておき、使用者がメニュー画面で選択することにより、DDCに対応したEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)にEDIDを書き込む方法(特許文献2)が提案されている。
特開2004−333932号公報 特開2004−102067号公報
近年、ノートPC(ノートブック型PC、ラップトップコンピュータなどとも呼ばれる)の液晶パネルが水平方向に幅広くなってきている。そのため、ノートPCの液晶パネルの解像度として多種多様な解像度が存在するようになってきている。また、外部の映像表示装置に映像を出力する場合には、PC側で映像信号がスケーリングされたり、スケーリングされなかったりして、どのような解像度およびアスペクト比で映像が表示されるのか、使用者にとって非常に分かりにくい場合がある。ここで、スケーリングとは映像信号のアスペクト比(即ち、映像の長辺と短辺の比率)を変更することである。
また、映像表示装置側については、ノートPCから入力する映像信号を受け、必要に応じて、入力された信号の解像度を、映像表示装置のパネル解像度に合わせて解像度変換を行ってから表示する仕組みを持っている。
このようの状況下で、エンドユーザーは、ノートPCの液晶パネル解像度で映像を出力したい場合や映像表示装置のネイティブな解像度で表示したい場合が存在する。ところが、映像表示装置のDDC用メモリに記載されているEDIDや、PCのEDIDの解釈によっては、出力できる解像度が限定される場合、PC側であらかじめスケーリングされてしまい、映像信号のアスペクト比が崩れた解像度で出力される場合などがある。
さらに、使用者には、システムの管理の簡易化の為に、映像表示装置に入力するPCの出力解像度を固定したいという要求もある。
先の特許文献1、2で示した方法では、予め設定されている複数のEDIDを切り替えることしかできない為、上記の問題には対応できない。また、外部から映像表示装置のEDIDを書き換える方法もあるが、EDIDを書き換える為の治具(機器)が必要であり、かつ、EDIDを編集するには、EDIDの知識が必要となり容易に対応することはできない。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、映像の解像度に関する設定を使用者が容易に変更可能な映像表示装置の提供を目的とする。
本発明に係る映像表示装置は、外部機器から送信される映像信号を表示する映像表示装置であって、外部機器が出力する映像信号の出力解像度を規定する情報の設定を行うユーザーインターフェース処理部と、設定された情報に基づいてEDIDを生成するEDID生成部と、生成されたEDIDを記憶する記憶部と、外部機器から送信される映像信号を受信する外部接続用端子と、を備え、記憶部に記憶されたEDIDは、外部接続用端子を通じて外部機器に送信されることを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置によれば、使用者はユーザーインターフェース処理部を介してEDIDに関する情報を設定可能である。そして、設定された情報に基づいて、EDID生成部においてEDIDが生成される。つまり、複数のEDIDを切り替えてEDIDを設定する構成と比較して、本発明ではEDIDの設定の自由度が向上する。よって、使用者は所望の解像度および所望のアスペクト比の映像を映像表示装置に、より確実に表示することが可能となり利便性が向上する。また、本発明に係る映像表示装置によれば、使用者がEDIDを直接編集するのではなく、ユーザーインターフェース処理部において設定された情報に基づいて、EDID生成部がEDIDを生成する。よって、使用者は、専門の知識が無くても容易にEDIDを変更することが可能である。
実施の形態1に係る映像表示装置の主要な機能を示すブロック図である。 実施の形態1に係る映像表示装置とノートPCの接続を示す図である。 実施の形態1に係る映像表示装置が表示する設定画面を示す図である。 実施の形態1に係る解像度を示す図である。 実施の形態2に係る映像表示装置の主要な機能を示すブロック図である。 前提技術に係る映像表示装置の主要な機能を示すブロック図である。 前提技術に係る解像度を示す図である。
<前提技術>
<構成>
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の前提となる技術について説明する。図6は、本前提技術における映像表示装置50の主要な機能を示すブロック図である。映像表示装置50は、DVIコネクタ1と、スイッチ回路10と、DDC対応メモリ11と、CPU14と、EEPROM16とを備える。
DVIコネクタ1は、例えばノートPCとDVIケーブルにより接続される。スイッチ回路10は、DVIコネクタ1とCPU14いずれか一方を選択してDDC対応メモリ11と接続する。CPU14は、スイッチ回路10の切り替え、EEPROM16のデータのDDC対応メモリ11への書き込みなどの動作を制御する。
EEPROM16には、RGB用EDID、DTV用EDIDなどのEDIDが予め記憶されている。ここで、RGB用EDIDとは、RGB信号用のEDIDであり、DTV用のEDIDとは、DTV信号用のEDIDである。RGB用EDID、DTV用EDIDのそれぞれには、最適な解像度に関するデータが記載されている。
<動作>
使用者は、映像表示装置50が表示するメニュー画面において、映像表示装置50に接続する機器(ノートPC、CE機器など)の種類を選択する。すると、接続機器の種類に関連付けられている、EEPROM16に記憶されているEDIDが選択される。すると、CPU14は、スイッチ回路10をDVIコネクタ1からCPU14に切り替える。そして、CPU14は、選択されたEDIDをDDC対応メモリに書き込む。その後、CPU14は、スイッチ回路10をCPU14からDVIコネクタ1に切り替える。
図7を用いて、例えば、映像表示装置50にノートPCが接続された場合について説明する。ここで、映像表示装置50のパネル解像度を1920×1200とする。ノートPCのパネル解像度を1366×768とする。
RGB用EDIDのPreferred Timingには1920×1200の解像度が記載されているとする。すると、ノートPCはEDIDに基づいて、解像度1366×768の映像信号(アスペクト比16:9)を1920×1200の映像信号(アスペクト比16:10)にスケール変換してから、映像表示装置50に出力する(図7(b))。映像表示装置50は入力された1920×1200の映像信号を、そのまま出力する(図7(c))。
この場合、映像信号のアスペクト比が16:9から16:10変更されるため、映像が縦方向に伸びてしまう。そのため、元の映像と映像表示装置50に表示される映像とが異なってしまう。この問題を解決するためには、例えば、RGB用EDIDのPreferred Timingに記載されている解像度(1920×1200)がノートPCのパネル解像度(1366×768)に一致するように、RGB用EDIDを書き換えればよい。
しかし、EDIDを書き換えるには、専用の治具(機器)が必要である。さらに、EDIDを編集するには、EDIDの知識が必要となり容易に対応することはできなかった。
<実施の形態1>
<構成>
図1は、本実施の形態1における映像表示装置100の主要な機能を示すブロック図である。また、図2は、映像表示装置100とノートPCとの接続を示す図である。
映像表示装置100は、ユーザーインターフェース処理部12(以下、UI処理部12と記載)と、EDID生成部13と、記憶部としてのDDC対応メモリ11と、外部接続用端子としてのDVIコネクタ1とを備える。
UI処理部12は、映像表示装置100が表示する映像の表示解像度に関する情報の設定を行う。EDID生成部13は、UI処理部12において設定された情報に基づいて、EDIDを生成する。DDC対応メモリ11は、EDID生成部13にて生成されたEDIDを記憶する。DDC対応メモリ11とは、例えばEEPROMである。
また、映像表示装置100は、制御部としてのCPU14と、スイッチ回路10とをさらに備える。
スイッチ回路10は、外部接続用端子(即ちDVIコネクタ1)とEDID生成部13のいずれか一方を選択して記憶部(即ちDDC対応メモリ11)と接続する。CPU14は、記憶部(即ちDDC対応メモリ11)にデータを書き込む際に、スイッチ回路10にEDID生成部13を選択させる。
図2に示すように、外部機器(例えばノートPC4)と映像表示装置100のDVIコネクタ1とは、DVIケーブル3を介して接続される。映像表示装置100の記憶部(即ちDDC対応メモリ11)に記憶されたデータは、外部接続用端子(即ちDVIコネクタ1)を通じて外部機器(例えばノートPC4)に送信される。
映像表示装置100は、映像のデジタル伝送規格の一つであるDVI(Digital Visual Interface)に対応しておりDVIコネクタ1を搭載している。ノートPC4もDVIに対応している。DVIは、その伝送信号の中にDDC信号を含んでおり、映像表示装置100が対応できる解像度情報を取得するために、ノートPC4はDDC信号を使用して、映像表示装置100のEDIDを読み込むことを行う。ノートPC4は、このEDIDに基づいて、映像表示装置100に映像を出力する際の出力解像度を決定する。
なお、スイッチ回路10がDVIコネクタ1を選択する際、実際にはスイッチ回路10はDVIコネクタ1に備わるDDC用端子1aを選択する。また、DVIコネクタ1において、映像信号を受信するための端子は図示を省略する。
なお、図1において、映像を表示するための機構の記載は省略する。ここで映像を表示するための機構とは、映像表示装置100がプロジェクタである場合は、光源、光変調器、投射光学系などである。
なお、EDID生成部13の行う処理は、CPU14内で行っても良い。また、本実施の形態1では、外部接続用端子をDVIコネクタ1としているが、外部接続用端子は、DDCに対応したアナログ端子、HDMI(登録商標)端子などであってもよい。
<動作>
まず、UI処理部12の動作を説明する。図3は、映像表示装置100が表示する設定画面を示す図である。UI処理部12は、図3に示す設定画面を図示しない表示部に表示させる。使用者は、リモコン等を操作することによって、設定画面に表示される第1から第4の設定のうちから所望の設定を選択する。
第1の設定は、映像表示装置100のパネル解像度を外部機器(例えばノートPC4)のパネル解像度よりも優先して出力解像度とする設定である。第1の設定は図3の「プロジェクタパネル解像度優先」設定に対応する。プロジェクタ解像度優先の設定は、EDIDのDetailed Timingに映像表示装置100の解像度を記載する設定である。Detailed Timingには、映像表示装置100側で対応可能な複数の解像度を可能な限り記載する。「プロジェクタパネル解像度優先」の設定は、一般的に映像表示装置100のEDIDの設定としてデフォルト設定されている。また、使用者が各自所有している様々なパネル解像度のノートPC4が映像表示装置100に接続された場合に、その解像度が選択できないということが極力起きないように設定されている。
第2の設定は、外部機器(例えばノートPC4)のパネル解像度を映像表示装置100のパネル解像度よりも優先して出力解像度とする設定である。第2の設定は図3の「ノートPCパネル解像度優先」設定に対応する。ノートPC解像度優先の設定においては、先に述べた「プロジェクタパネル解像度優先」で設定されるEDIDを元に、Detailed Timingの中のPreferred Timingを、使用者が設定した水平、垂直の解像度に変更する設定である。つまり、使用者はリモコン等を操作することによって、水平、垂直の解像度の値を入力する。又は、使用者はリモコン等を操作して、設定画面に提示される選択肢の中から水平、垂直の解像度を選択する。Detailed Timingは、水平、垂直の解像度以外にも詳細な設定が可能であるが、使用者がその詳細な設定を行うのは困難である。よって、使用者は水平、垂直の解像度のみを指定して、その他の詳細な設定は、各解像度に応じて自動的に設定されるようにしてもよい。この場合、各解像度に対応した詳細な設定を映像表示装置100に予め記憶しておく。また、指定された解像度に応じて、DVT(Discrete Video Timings)やCVT(Coordinated Video Timings)の規格等に基づき、数式を用いて詳細な設定を行ってもよい。
ノートPCパネル解像度優先の設定は、例えば、映像表示装置100で表示される映像の画質よりも、ノートPC4で表示される映像の画質を優先する場合に選択される。
第3の設定は、特定の解像度のみを出力解像度とする設定である。第3の設定は、図3の「解像度固定」設定に対応する。「解像度固定」設定においては、使用者は所望の解像度(例えば1366×768)を設定する。つまり、使用者はリモコン等を操作することによって、水平、垂直の解像度の値を入力する。又は、使用者はリモコン等を操作して、設定画面に提示される選択肢の中から水平、垂直の解像度を選択する。解像度固定の設定は、特定の解像度(つまり使用者が設定した任意の解像度)以外の映像信号の入力を全て無効とする設定である。つまり、解像度固定の設定においては、EDIDに記載するタイミングデータは、Detailed Timingの中のPrefered Timing1つのみである。ノートPC4は、映像表示装置100が対応する解像度がこの1つのみであると認識し、特定の解像度の映像信号を出力する。
解像度固定の設定を選択すると、様々なパネル解像度のノートPC4が映像表示装置100に接続されるような使用環境が想定される場合においても、パネル解像度に関わらず、ノートPC4は常に特定の解像度の映像信号を出力する。つまり、映像表示装置100には、特定の解像度の映像信号が入力される。この設定により、システム管理者の負荷を軽減することが可能である。
第4の設定は、任意の解像度を出力解像度とする設定である。第4の設定は、図3の「カスタム」設定に対応する。一般に、外部機器(例えばノートPC4)によってEDIDの解釈が若干異なる場合がある。このような場合、ノートPC4がEDIDに記載された解像度の映像信号を出力する能力があるにもかかわらず、使用者が設定したい解像度が設定画面(図3)に表示されず、選択できないことがある。このような場合に、カスタム設定を選択する。カスタム設定では、EDIDのDetailed Timing、Standard Timing、Established Timingの設定を変更することが可能である。
カスタム設定においては、Detailed Timingと、Standard Timingで設定される水平、垂直の解像度については、使用者が変更可能とする。つまり、使用者は、図3の「カスタム」設定の項目1から6の解像度を書き換えることが可能である。また、Estableshed TimingでフラグのON/OFFを選択できるようにする。Established Timingについては、予め映像表示装置100が対応可能な信号のみを表示するか、非対応の信号は表示をグレーアウトする。
次に、DDC対応メモリ11へのデータ書き込みに伴う動作について説明する。UI処理部12において、第1から第4の設定のいずれかの設定が選択されると、CPU14は、UI処理部12の設定に基づいて、EDID生成部13にEDIDを生成させる。
次に、CPU14はスイッチ回路10を制御して、スイッチ回路10にEDID生成部13を選択させる。つまり、DDC対応メモリ11はDVIコネクタ1から切り離され、EDID生成部13と接続された状態となる。この状態において、DDC対応メモリ11にEDID生成部13において生成されたデータが書き込まれる。その後、CPU14はスイッチ回路10を制御して、スイッチ回路10にDVIコネクタ1を選択させる。つまり、DDC対応メモリ11はEDID生成部13から切り離され、DVIコネクタ1と接続された状態となる。
すると、DVIケーブル3を介して映像表示装置100のDVIコネクタ1に接続された外部機器(例えばノートPC4)は、DDC対応メモリ11に書き込まれたEDIDを読み込む。そして、ノートPC4は、読み込んだEDIDに基づいて映像信号の出力解像度を決定し、その解像度の映像信号を、DVIケーブル3を介して映像表示装置100に送信する。
以下で具体例を挙げて、映像表示装置100およびノートPC4の一連の動作を説明する。映像表示装置100のパネル解像度を1920×1200とする。ノートPC4のパネル解像度を1366×768とする(図4(a))。また、DDC対応メモリ11には予めEDIDが記憶されており、このEDIDのPreferred Timingには1920×1200の解像度が記載されているとする。
以上で述べた状態で、ノートPC4を映像表示装置100に接続すると、ノートPC4はDDC対応メモリ11に記憶されているEDIDを読み込む。そして、ノートPC4は、読み込んだEDIDに基づいて、1920×1200の出力解像度の映像信号を映像表示装置100に出力する(図7(b))。このとき、1366×768の映像信号が1920×1200の映像信号に変換されてから送信されるため(図7(c))、映像信号のアスペクト比が16:9から16:10変更され、映像が縦方向に伸びてしまう。そのため、元の映像と映像表示装置100に表示される映像とが異なってしまう。
そこで、使用者は、設定画面(図3)を通して、UI処理部12において「ノートPCパネル解像度優先」の設定を行う。すると、CPU14はスイッチ回路10を制御して、スイッチ回路10をDDC対応メモリ11に切り替える。それと同時に、EDID生成部13は、UI処理部12の設定に基づいて、Preferred TimingにノートPC4のパネル解像度(1366×768)が記載されたEDIDを生成する。そして、DDC対応メモリ11に、生成されたEDIDが書き込まれる。これによりDDC対応メモリ11には新しいEDIDが上書きされる。書き込み完了後、CPU14はスイッチ回路10を制御して、スイッチ回路10をDVIコネクタ1に切り替える。
ノートPC4は、新しく読み込んだEDIDに基づいて、1366×768(アスペクト比16:9)の出力解像度の映像信号を映像表示装置100に出力する(図4(b))。すると、映像表示装置100は、映像信号のアスペクト比を保ったままスケーリング処理を行い、1920×1080(アスペクト比16:9)の映像を表示する(図4(c))。
<効果>
本実施の形態1における映像表示装置100は、外部機器(例えばノートPC4)から送信される映像信号を表示する映像表示装置100であって、外部機器(例えばノートPC4)から送信される映像信号の解像度に関する情報の設定を行うユーザーインターフェース処理部12と、設定された情報に基づいてEDIDを生成するEDID生成部13と、生成されたEDIDを記憶する記憶部(即ちDDC対応メモリ11)と、外部機器から送信される映像信号を受信する外部接続用端子(例えばDVIコネクタ1)と、を備え、記憶部(即ちDDC対応メモリ11)に記憶されたEDIDは、外部接続用端子(例えばDVIコネクタ1)を通じて外部機器に送信されることを特徴とする。
従って、本実施の形態1の映像表示装置100によれば、使用者はUI処理部12を介してEDIDに関する情報を設定可能である。そして、設定された情報に基づいて、EDID生成部13においてEDIDが生成される。つまり、前提技術のように、EEPROMに複数のEDIDを予め記憶しておき、その中からEDIDを選択する構成と比較して、本実施の形態1では、EDIDの設定の自由度が向上する。よって、使用者は所望の解像度および所望のアスペクト比の映像を映像表示装置に、より確実に表示することが可能となり利便性が向上する。また、本実施の形態1においては、使用者がEDIDを直接編集するのではなく、設定された情報に基づいて、EDID生成部13がEDIDを生成する。よって、使用者は、専門知識が無くても容易にEDIDを変更することが可能である。
また、本実施の形態1における映像表示装置100は、制御部(即ちCPU14)と、外部接続用端子(例えばDVIコネクタ1)とEDID生成部13のいずれか一方を選択して記憶部(即ちDDC対応メモリ11)と接続するスイッチ回路10と、をさらに備え、制御部(即ちCPU14)は、記憶部(即ちDDC対応メモリ11)にEDIDを書き込む際に、スイッチ回路10にEDID生成部13を選択させることを特徴とする。
従って、本実施の形態1では、DDC対応メモリ11にEDIDを書き込む際に、CPU14は、スイッチ回路10をDVIコネクタ1から切り離して、EDID生成部13を選択させる。これにより、DDC対応メモリ11にEDIDが書き込まれる際に、DVIコネクタ1を介して外部から入力されるデータと、EDID生成部13にて生成されたデータとが競合することを防止することが可能である。よって、EDID生成部13で生成されたEDIDをDDC対応メモリ11に、より確実に書き込むことが可能である。
また、本実施の形態1における映像表示装置100のユーザーインターフェース処理部12において行われる設定は、映像表示装置100のパネル解像度を外部機器(例えばノートPC4)のパネル解像度よりも優先して出力解像度とする設定と、外部機器のパネル解像度を映像表示装置100のパネル解像度よりも優先して出力解像度とする設定と、特定の解像度のみを出力解像度とする設定と、任意の解像度を出力解像度とする設定と、を含む複数から選択される。
従って、本実施の形態1において、使用者は、UI処理部12において、映像表示装置100と外部機器(例えばノートPC4)のどちらのパネル解像度を優先して出力解像度とするか設定可能である。よって、使用者は、外部機器の映像と映像表示装置100の映像とで、映像のアスペクト比が変わってしまう状況を回避することが可能である。
また、本実施の形態1において、使用者は、UI処理部12において、特定の解像度のみを出力解像度とする設定が可能である。この設定を行うことにより、様々なパネル解像度の外部機器が映像表示装置100に接続されるような使用環境が想定される場合においても、映像表示装置100には、常に特定の解像度の映像信号が入力される。よって、システム管理者の負荷を軽減することが可能である。
一般に、外部機器(例えばノートPC4)側において、外部機器によってEDIDの解釈が異なる場合がある。このため、例えば、UI処理部12において、「外部機器のパネル解像度を映像表示装置100のパネル解像度よりも優先して出力解像度とする設定」を選択しても、外部機器によっては、この設定が反映されない場合がある。この場合は、UI処理部12において「任意の解像度を出力解像度とする設定」を選択して、外部機器のパネル解像度を使用者が指定することにより、外部機器に対して、確実にEDIDの設定を反映させることが可能である。
<実施の形態2>
<構成>
図5は本実施の形態2における映像表示装置200の主要な機能を示すブロック図である。映像表示装置200の外部接続用端子(即ちDVIコネクタ1)は、映像表示装置100(図1)に対して、5V端子1bとホットプラグ検出端子1cとをさらに備える。また、映像表示装置200は、映像表示装置100に対して、ホットプラグ用スイッチ回路15をさらに備える。その他の構成は実施の形態1(図1)と同じため説明を省略する。
<動作>
本実施の形態2においては、DDC対応メモリ11にEDIDを書き込む際に、ホットプラグ検出端子1cの信号の制御を行う。
CPU14は、DDC対応メモリ11にEDIDが書き込まれる前に、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号をハイからローに切り替える。
具体的には、UI処理部12において、外部機器(例えばノートPC4)が出力する映像信号の出力解像度を規定する情報の設定が行われると、CPU14は、ホットプラグ用スイッチ回路15を制御して、ホットプラグ検出端子1cと5V端子1bとの接続を切り離す。これにより、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号がハイからローに切り替わる。この後、CPU14はスイッチ回路10を制御して、スイッチ回路10をEDID生成部13に切り替えて、DDC対応メモリ11に、EDID生成部13において生成されたEDIDを書き込む。
そして、DDC対応メモリ11にEDIDが書き込まれた後、スイッチ回路10がDVIコネクタ1を選択した後に、CPU14は、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号をローからハイに切り替える。
具体的には、DDC対応メモリ11にEDIDの書き込みが完了した後、まず、CPU14は、スイッチ回路10を制御して、スイッチ回路10をDVIコネクタ1側に切り替える。つまり、DDC対応メモリ11とDVIコネクタ1とを接続する。その後に、CPU14は、ホットプラグ用スイッチ回路15を制御して、ホットプラグ検出端子1cと5V端子1bとを接続する。これにより、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号がローからハイに切り替わる。
以上の動作により、DDC対応メモリ11にEDIDを書き込んだ後、ノートPC4を再起動することなく、ノートPC4にEDIDの再読み込みを促すことが可能となる。その他の動作は実施の形態1と同じため、説明を省略する。
<効果>
本実施の形態2に記載の映像表示装置100において、外部接続用端子(例えばDVIコネクタ1)は、ホットプラグ検出端子1cを備え、制御部(即ちCPU14)は、記憶部(即ちDDC対応メモリ11)にEDIDが書き込まれる前に、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号をハイからローに切り替え、記憶部(即ちDDC対応メモリ11)にEDIDが書き込まれた後でかつ、スイッチ回路10が外部接続用端子(例えばDVIコネクタ1)を選択した後に、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号をローからハイに切り替える。
従って、EDID書き込みの前後において、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号を切り替えることによって、外部機器(例えばノートPC4)は、映像表示装置100から一時的に切り離されたと認識する。つまり、外部機器(例えばノートPC4)は、EDID書き込み後に、自動的にEDIDの再読み込みを行う。つまり、EDID書き込みの前後において、ホットプラグ検出端子1cに入力される信号を切り替えることによって、外部機器を映像表示装置200に接続したままであっても、外部機器を再起動することなく、新たに書き込まれたEDIDを読み込ませることが可能となる。よって、EDIDの設定を、確実に外部機器に読み込ませることが可能となる。また、使用者はEDIDの設定を行うたびに外部機器を再起動する必要がないため、利便性が向上する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 DVIコネクタ、1a DDC用端子、1b 5V端子、1c ホットプラグ検出端子、3 DVIケーブル、4 ノートPC、10 スイッチ回路、11 DDC対応メモリ、12 ユーザーインターフェース処理部、13 EDID生成部、14 CPU、15 ホットプラグ用スイッチ回路、16 EEPROM、50,100,200 映像表示装置。

Claims (4)

  1. 外部機器から送信される映像信号を表示する映像表示装置であって、
    前記外部機器が出力する前記映像信号の出力解像度を規定する情報の設定を行うユーザーインターフェース処理部と、
    設定された前記情報に基づいてEDIDを生成するEDID生成部と、
    生成された前記EDIDを記憶する記憶部と、
    前記外部機器から送信される前記映像信号を受信する外部接続用端子と、
    を備え、
    前記記憶部に記憶された前記EDIDは、前記外部接続用端子を通じて前記外部機器に送信されることを特徴とする、
    映像表示装置。
  2. 制御部と、
    前記外部接続用端子と前記EDID生成部のいずれか一方を選択して前記記憶部と接続するスイッチ回路と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に前記EDIDを書き込む際に、前記スイッチ回路に前記EDID生成部を選択させることを特徴とする、
    請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記ユーザーインターフェース処理部において行われる設定は、
    前記映像表示装置のパネル解像度を前記外部機器のパネル解像度よりも優先して前記出力解像度とする設定と、
    前記外部機器のパネル解像度を前記映像表示装置のパネル解像度よりも優先して前記出力解像度とする設定と、
    特定の解像度のみを前記出力解像度とする設定と、
    任意の解像度を前記出力解像度とする設定と、
    を含む複数から選択される、
    請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記外部接続用端子は、ホットプラグ検出端子を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に前記EDIDが書き込まれる前に、前記ホットプラグ検出端子に入力される信号をハイからローに切り替え、前記記憶部に前記EDIDが書き込まれた後でかつ、前記スイッチ回路が前記外部接続用端子を選択した後に、前記ホットプラグ検出端子に入力される信号をローからハイに切り替える、
    請求項2または請求項3に記載の映像表示装置。
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