JP2015165213A - 太陽電池モジュール、電子時計、および太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール、電子時計、および太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生産効率を向上できる太陽電池モジュール、電子時計、および太陽電池モジュールの製造方法を提供すること。
【解決手段】太陽電池モジュール30では、導通部材33は、太陽電池31,32の裏面側に配置された基部71、基部71から延出した押圧用の基端部721、および、基端部721に連続した先端部722,723を有する基材70と、先端部722,723の裏面に設けられた電極822,823と、電極822,823と電気的に接続され、基部71に設けられた電極811,821と、を備え、基端部721および先端部722,723は可撓性を有し、導通部材33は、太陽電池31,32に対して、基端部721が太陽電池31,32と重ならず、先端部722,723が表面電極325,315と重なり、かつ、表面電極325,315の表面側に位置するように配置され、電極822,823と表面電極325,315とは接続されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、太陽電池を備える太陽電池モジュール、電子時計、および太陽電池モジュールの製造方法に関する。
従来、太陽電池付き時計では、文字板の裏面に太陽電池の受光面を設けており、ムーブメントは、太陽電池の裏面側に配置されている。このため、太陽電池で発生した電気エネルギーをムーブメントに供給するため、太陽電池の表面側の電極を、配線基板等を用いて、太陽電池の裏面側に引き出している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の太陽電池付き時計は、スリットを有する端部回路板を備えている。そして、端部回路板を撓ませ、太陽電池の端部を前記スリットにスライドさせて挿入することで、端部回路板の一部を太陽電池の表面側に位置させ、端部回路板の他の一部を太陽電池の裏面側に位置させている。そして、太陽電池の表面側に位置する端部回路板の一部を、太陽電池の表面側の電極と接続させている。これにより、太陽電池の表面側の電極を、太陽電池の裏面側に引き出している。
特開平10−239453号公報
しかしながら、端部回路板を撓ませ、太陽電池の端部を前記スリットにスライドさせて挿入する方法では、機械による自動化が難しいため、手作業で端部回路版を太陽電池に取り付ける必要があり、生産効率が悪かった。
本発明の目的は、生産効率を向上できる太陽電池モジュール、電子時計、および太陽電池モジュールの製造方法を提供することにある。
本発明は、太陽電池および導通部材を備えた太陽電池モジュールであって、前記太陽電池は、表面電極を備え、前記導通部材は、前記太陽電池の裏面側に配置された基部、前記基部から延出した押圧用の基端部、および、前記基端部に連続した先端部を有する基材と、前記先端部の裏面に設けられた第1電極と、前記第1電極と電気的に接続され、前記基部に設けられた第2電極と、を備え、前記基端部および前記先端部は可撓性を有し、前記導通部材は、前記太陽電池に対して、前記基端部が、前記太陽電池を表側から見た平面視において前記太陽電池と重ならず、前記先端部が、前記平面視において前記表面電極と重なり、かつ、前記表面電極の表面側に位置するように配置され、前記第1電極と前記表面電極とは接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、表面電極と第1電極とを接続させることで、表面電極を太陽電池の裏側に位置する導通部材の第2電極とを電気的に接続させることができる。すなわち、表面電極を太陽電池の裏面側に引き出すことができる。
また、本発明によれば、太陽電池モジュールを組み立てる際、まず、導通部材を太陽電池の裏側側に配置し、前記平面視において、基端部が太陽電池と重ならず、先端部が表面電極と重なるように位置合わせする。
次に、この状態から、基端部を、例えば、押し込み棒等を用いて、裏面から表面に向かう方向に押し込む。ここで、基端部および先端部は可撓性を有している。このため、基端部を押し込むことで、基端部が撓み、これに伴い、先端部は、太陽電池の裏面に押し当たって変形し、太陽電池と重ならない箇所を通過して、表面電極の表面側に回り込む。この結果、先端部の裏面に設けられた第1電極と、表面電極とが対向した状態となる。
そして、第1電極と表面電極とを接続させることで、導通部材を太陽電池に取り付けることができる。
このように、本発明によれば、太陽電池と導通部材とを位置合わせし、押し込み棒等を用いて、基端部を太陽電池の表面と直交する方向に押し込むという単純な動作で、太陽電池に導通部材を取り付けることができる。このため、取り付け工程を、機械を用いて自動化でき、生産効率を向上できる。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、電池基部、および、前記電池基部の外縁から突出した電池突出部を備え、前記先端部は、前記電池基部の外周縁に沿った方向に伸びて、前記電池突出部に位置する前記表面電極と重なることが好ましい。
本発明によれば、例えば、先端部が、前記電池基部の外周縁と直交し、かつ、当該外周縁から遠ざかる方向に伸びている場合と比べて、太陽電池の外形を小さくでき、太陽電池モジュールを小型化できる。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、前記導通部材が前記太陽電池に熱圧着されることで、前記第1電極と前記表面電極とが接続されることが好ましい。
本発明によれば、加熱および加圧のみで第1電極と表面電極とが電気的に接続されるため、製造工程を減らすことができ、生産効率をより向上できる。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池の裏面側に、前記導通部材を介して配置された基板を備え、前記平面視において、前記基板は前記導通部材の一部と重なることが好ましい。
本発明によれば、導通部材の一部は、太陽電池と基板とに挟まれるため、基板を前記太陽電池に接着することで、導通部材を固定できる。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、前記平面視において並んで配置された第1太陽電池と第2太陽電池を備え、前記第1太陽電池は、第1表面電極と第1裏面電極を備え、前記第2太陽電池は、第2表面電極と第2裏面電極を備え、前記基材は、前記基端部に連続した第1先端部および第2先端部を備え、前記第1電極は、前記第1先端部の裏面に設けられ、前記導通部材は、前記第2先端部の裏面に設けられた第3電極、および、前記第3電極と電気的に接続され、前記基部に設けられた第4電極を備え、前記第1先端部は、前記平面視において前記第1表面電極と重なり、かつ、前記第1表面電極の表面側に位置し、前記第2先端部は、前記平面視において前記第2表面電極と重なり、かつ、前記第2表面電極の表面側に位置し、前記第1電極と前記第1表面電極とが接続され、前記第3電極と前記第2表面電極とが接続されていることが好ましい。
本発明によれば、第1表面電極を第1電極と接続し、第2表面電極を第3電極と接続することで、第1太陽電池の表面電極を太陽電池の裏面側に引き出すことができるとともに、第2太陽電池の表面電極も太陽電池の裏面側に引き出すことができる。
このため、例えば、それぞれの表面電極を別々の導通部材を用いて、太陽電池の裏面側に引き出す場合と比べて、製造工程を減らすことができ、生産効率をより向上できる。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、前記第4電極は、前記基部の表面に設けられ、前記第1裏面電極と接続されていることが好ましい。
本発明によれば、例えば、第1表面電極および第2表面電極の両方が正極であり、第1裏面電極および第2裏面電極の両方が負極である場合に、第1太陽電池と第2太陽電池とを、導通部材により直列接続させることができる。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、前記第1太陽電池は、第1電池基部、および、前記第1電池基部における前記第1太陽電池および前記第2太陽電池の境界線に沿った一方向の先端から突出した第1電池突出部を備え、前記第2太陽電池は、第2電池基部、および、前記第2電池基部における前記一方向の先端から突出した第2電池突出部を備え、前記基端部は、前記境界線上に位置し、前記第1先端部は、前記第1電池基部の外周縁に沿った方向に伸びて、前記第1電池突出部に位置する前記第1表面電極と重なり、前記第2先端部は、前記第2電池基部の外周縁に沿った方向に伸びて、前記第2電池突出部に位置する前記第2表面電極と重なることが好ましい。
本発明では、第1先端部および第2先端部は、第1電池基部および第2電池基部の外周縁に沿った方向に伸びているため、例えば、第1先端部および第2先端部が各電池基部の外周縁と直交し、かつ、当該外周縁から遠ざかる方向に伸びている場合と比べて、第1太陽電池および第2太陽電池の外形を小さくでき、太陽電池モジュールを小型化できる。
本発明の電子時計は、上記の太陽電池モジュールを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、太陽電池モジュールの生産効率を向上できるので、電子時計の生産効率も向上できる。
本発明は、基部、前記基部から延出した可撓性を有する基端部、および、前記基端部に連続した可撓性を有する先端部を備えた基材と、前記先端部の裏面に設けられた第1電極と、前記第1電極と電気的に接続され、前記基部に設けられた第2電極とを備えた導通部材と、表面電極を備えた太陽電池と、を備えた太陽電池モジュールの製造方法であって、前記導通部材を前記太陽電池の裏面側に配置し、前記太陽電池を表側から見た平面視において、前記基端部が前記太陽電池と重ならず、前記先端部が前記表面電極と重なるように位置合わせする配置工程と、前記基端部を、裏面から表面に向かう方向に押し込んで撓ませることで、前記先端部を前記表面電極の表面側に回り込ませる押し込み工程と、を備えることを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
本発明によれば、上記の太陽電池モジュールの発明と同様に、生産効率を向上できる。
第1実施形態に係る電子時計の平面図である。 前記電子時計の内部構造を示す断面図である。 前記実施形態における太陽電池モジュールの分解斜視図である。 前記実施形態における太陽電池モジュールを示す断面図である。 前記実施形態における導通部材を表面側から見た平面図である。 前記実施形態における導通部材を裏面側から見た平面図である。 前記太陽電池モジュールの組み立て工程を説明する図である。 前記太陽電池モジュールの配線構造を説明するための図である。 前記太陽電池モジュールの配線構造を説明するための図である。 第2実施形態に係る太陽電池モジュールを表側から見た平面図である。 前記実施形態における導通部材を表側から見た平面図である。 第3実施形態に係る太陽電池モジュールを表側から見た平面図である。 前記実施形態における導通部材を表側から見た平面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
[電子時計の構成]
図1は、本実施形態に係る電子時計1の平面図である。図2は、電子時計1の内部構造を示す断面図である。
電子時計1は、図1に示すように、所謂ソーラー発電型のアナログ式の腕時計として構成される。この電子時計1は、時計本体2と、両端が時計本体2に連結されたバンド3とを備えている。
時計本体2は、金属製または合成樹脂製の外装ケース4の内部に、透光性を有する文字板5を収容した構成である。外装ケース4の内部おいて、図2に示すように、文字板5の裏側にはムーブメント20が配置される。ムーブメント20と文字板5との間には、入射光により発電する太陽電池を備えた太陽電池モジュール30が配置される。また、ムーブメント20を構成する四番車、二番車、および筒車の各指針取付け部21,22,23は、太陽電池モジュール30および文字板5の各中心孔を貫通して表側に突出しており、各指針取付部には秒針6、分針7、および時針8がそれぞれ取り付けられる。また、ムーブメント20の裏面側には、回路ブロック40が配置されている。
また、図1に示すように、文字板5には、日窓10が設けられ、ムーブメント20は、日窓10からカレンダー情報としての日付を表示するカレンダー車としての日車24を備える。
外装ケース4の3時位置の外部には、手動操作により分針7および時針8の針合わせを行う竜頭9が設けられている。外装ケース4の表側の開口部分は風防で塞がれ、裏側の開口部分は裏蓋11(図2参照)によって塞がれる。
ムーブメント20は、太陽電池モジュール30にて発電された電力で駆動される。このためムーブメント20は、詳細な図示を省略するが、太陽電池モジュール30からの電力を蓄電する二次電池、二次電池からの電力で駆動されるステッピングモータ、ステッピングモータのロータかなに噛合する五番車、五番車に噛合する四番車(秒車)、四番車から順に減速されて回転が伝達される三番車、二番車、日の裏車、筒車を備える他、小鉄車を含む時刻修正輪列や、竜頭、巻真、つづみ車、かんぬき、おしどりを含む時刻修正機構、これらの部品を支持する合成樹脂製の地板および各種受部材等を備えている。
このようなムーブメント20は、地板の外周部分に設けられた複数の係止部25を介して、外装ケース4(図1参照)の内周に取り付けられた文字板受けリング12に支持される。
また、回路ブロック40は、太陽電池モジュール30が発電した電力の二次電池への蓄電および二次電池からステッピングモータへの電力の供給を制御する駆動制御用の回路ブロックである。
ムーブメント20には、表裏を貫通する2つの挿通孔26(図2では1つのみ図示)が設けられている。各挿通孔26の内部には、導電性および弾性を有する接続部材50が圧縮された状態で挿通されている。本実施形態での接続部材50としては、金属製の圧縮コイルばねが採用されているが、これに限らず、導電性を有した導電ゴム等であってもよい。
挿通孔26の表側の開口は太陽電池モジュール30で覆われ、裏側の開口は回路ブロック40で覆われている。太陽電池モジュール30および回路ブロック40には、各挿通孔に対応した位置に電極が設けられている。2つの挿通孔が設けられるのは、正負の各電極に対応させるためである。各挿通孔を通して対向位置にある太陽電池モジュール30および回路ブロック40の電極同士は、接続部材50によって電気的に接続される。この際、接続部材50が挿通孔内に圧縮された状態で挿通されていることから、その反力(付勢力)によって接続部材50の両端と各電極とが良好に接触することになる。
[太陽電池モジュール]
図3は、太陽電池モジュール30を表側から見た分解斜視図である。
図3に示されるように、太陽電池モジュール30は、太陽電池31(本発明の第1太陽電池)および太陽電池32(本発明の第2太陽電池)と、太陽電池31,32の裏面側に設けられた導通部材33と、可撓性基板34(本発明の基板)とを備える。
[太陽電池]
太陽電池31,32は、表面側から入射した光を受けて発電する積層体である。太陽電池31,32は、表面側から見た平面視(以下、電池平面視と称する)において、半円形状を有し、太陽電池31と太陽電池32とで、円を構成するように配置されている。
また、太陽電池32には、各指針取付け部21,22,23が挿通される孔329と、日車24を視認させるための孔328が設けられている。
図4は、太陽電池モジュール30を示す断面図である。
太陽電池31は、裏面側から順番に、SUS基板(ステンレス鋼板)311(以下、裏面電極311とも称する)と、Al層(アルミニウム層)312と、ZnO層(酸化亜鉛層)313と、発電層314と、ITO膜層(透明導電膜層)315(以下、表面電極315とも称する)と、保護膜316とが積層されて構成されている。ここで、裏面電極311は、本発明の第1裏面電極に相当し、表面電極315は、本発明の第1表面電極に相当する。
SUS基板311は、本実施形態においては、負極として機能する導電基板である。
Al層312は、表面に凹凸が形成され、ITO膜層315側から入射した光のうち、発電層314を透過した光を散乱して反射する層である。
ZnO層313は、発電層314とAl層312との間で、光の屈折率を調整する層である。
発電層314は、例えば、本実施形態においては、3層構造(トリプルジャンクション構造)の多接合型の発電層である。発電層314は、ZnO層313側から順に、第1アモルファスシリコンゲルマニウム層(a−SiGe層)314Aと、第2アモルファスシリコンゲルマニウム層314Bと、アモルファスシリコン層(a−Si層)314Cとを備える。
第1アモルファスシリコンゲルマニウム層314Aと第2アモルファスシリコンゲルマニウム層314Bとは、アモルファスシリコンにゲルマニウムがドープされることによって形成される。第1アモルファスシリコンゲルマニウム層314Aと第2アモルファスシリコンゲルマニウム層314Bとの、ドープされているゲルマニウムの量は、それぞれ異なっている。第1アモルファスシリコンゲルマニウム層314Aと、第2アモルファスシリコンゲルマニウム層314Bと、アモルファスシリコン層314Cとは、それぞれ吸収波長域が異なるように設定されている。
ITO膜層315は、本実施形態においては、正極として機能する透明な導電膜層である。
保護膜316は、ITO膜層315を保護する膜である。
同様に、太陽電池32も、SUS基板321(以下、裏面電極321とも称する)と、Al層322と、ZnO層323と、発電層324(第1アモルファスシリコンゲルマニウム層324A、第2アモルファスシリコンゲルマニウム層324B、アモルファスシリコン層324C)と、ITO膜層325(以下、表面電極325とも称する)と、保護膜326とが積層されて構成されている。ここで、裏面電極321は、本発明の第2裏面電極に相当し、表面電極325は、本発明の第2表面電極に相当する。
図3に戻り、太陽電池31は、半円形状を有する電池基部317(本発明の第1電池基部)と、電池基部317における太陽電池31および太陽電池32の境界線に沿った一方向の先端から突出した電池突出部310(本発明の第1電池突出部)とを有する。
太陽電池32は、半円形状を有する電池基部327(本発明の第2電池基部)と、電池基部327における前記一方向の先端から突出した電池突出部320(本発明の第2電池突出部)とを有する。
また、太陽電池32は、電池基部327における太陽電池31に向かう方向の外縁に、当該外縁の中央から突出し、半円形状を有する電池突出部301を有する。電池突出部301には、孔329が設けられている。一方、電池基部317における太陽電池32に向かう方向の外縁は、電池突出部301の形状に合わせて窪んでいる。
また、電池突出部310,320の表面の一部には、保護膜316,326が設けられておらず、表面電極315,325が露出している。
[可撓性基板]
可撓性基板34は、例えば、厚みが50μmのポリエステルフィルムと、厚みが28μmの粘着層とが積層されて構成されている。
可撓性基板34は、図3に示すように、略円形状を有している。また、可撓性基板34は、切欠き部341を有し、前記電池平面視において切欠き部341内に、太陽電池32の孔328,329が位置するように、裏面電極311,321の裏面に貼着されている。これにより、太陽電池31と太陽電池32とは、可撓性基板34によって一体化される。また、可撓性基板34は、電池平面視において、導通部材33の一部と重なるように配置されている(図9参照)。
[導通部材]
図5は、導通部材33を表面側から見た平面図であり、図6は、導通部材33を裏面側から見た平面図である。
図3、図5、図6に示すように、導通部材33は、フィルム基材70と、フィルム基材70の表面および裏面にそれぞれ設けられた導電層とを有する。フィルム基材70は、可撓性を有する材料により構成されている。フィルム基材70は、例えば、ポリエステルフィルムである。導電層は、例えば、銀ペーストをスクリーン印刷することで形成されている。また、導電層における一部の電極上には、ヒートシール層が形成されている。ヒートシール層は、例えば、熱可塑性樹脂(ホットメルト)に導電樹脂粒子を分散させて得られる異方導電性塗料を、スクリーン印刷することで形成されている。このような導通部材33としては、ヒートシールコネクター(HSC)を例示できる。なお、ヒートシールコネクターは、常温保存が可能であり、例えば、異方性導電層が熱硬化樹脂と導電粒子とを含み、冷蔵保存が必要な異方性導電フィルム(ACF)と比べて、管理が容易である。
フィルム基材70は、細長い形状を有する基部71を有している。基部71の長手方向の外縁711は、電池基部317,327の外周縁に沿って湾曲している。また、基部71には、接続部材が挿通される孔712と、位置決め用の案内ピンが挿通される孔713,714とが設けられている。
さらに、フィルム基材70は、外縁711から延出した基端部721と、基端部721から前記長手方向の一方向に連続した先端部722(本発明の第2先端部)と、基端部721から前記一方向の反対方向に連続した先端部723(本発明の第1先端部)とを有している。ここで、先端部722,723は、電池基部327,317の外周縁に沿って湾曲して伸びている。ここで、基端部721は、後述する組み立て工程において、押し込み棒によって押圧される押圧用の部分である。
なお、先端部722,723における伸長方向と直交する幅方向の寸法は、基端部721における延出方向と直交する幅方向の寸法よりも狭い。
フィルム基材70の表面には、図3、図5に示すように、導電層により、電極811(本発明の第4電極)、配線812,813が設けられている。電極811は、基部71に位置している。なお、電極811上には、ヒートシール層814が設けられている。配線812は、基端部721から先端部722まで延在している。配線813は、基端部721から先端部723まで延在している。
フィルム基材70の裏面には、図6に示すように、導電層により、電極821,822,823、配線824,825が設けられている。ここで、電極823は、本発明の第1電極に相当し、電極821は、本発明の第2電極に相当し、電極822は、本発明の第3電極に相当する。
電極821は、基部71に位置している。電極822は、先端部722に位置し、先端部722に設けられたスルーホール701を介して表面側の配線812と接続されている。なお、電極822上には、ヒートシール層826が設けられている。電極823は、先端部723に位置し、先端部723に設けられたスルーホール702を介して表面側の配線813と接続されている。なお、電極823上には、ヒートシール層827が設けられている。
配線824は、一端が電極821と接続され、他端が基端部721まで延在し、基端部721に設けられたスルーホール703を介して表面側の配線813と接続されている。配線825は、基部71から基端部721まで延在し、一端が基部71に設けられたスルーホール704を介して表面側の電極811と接続され、他端が基端部721に設けられたスルーホール705を介して表面側の配線812と接続されている。
すなわち、先端部722の裏面側の電極822は、スルーホール701、配線812、スルーホール705、配線825、スルーホール704を経由して、基部71の表面側の電極811に電気的に接続されている。また、先端部723の裏面側の電極823は、スルーホール702、配線813、スルーホール703、配線824を経由して、基部71の裏面側の電極821に電気的に接続されている。
[太陽電池モジュールの組み立て方法]
図7は、太陽電池モジュール30の組み立て工程を説明する図である。図7(A)〜(C)は、太陽電池モジュール30を裏側から見た斜視図である。
図7(A)に示すように、まず、太陽電池31,32に対して、導通部材33を、太陽電池31,32の裏面と、導通部材33の表面とが対向するように載置する。すなわち、図7(A)では、太陽電池31,32の裏面と、導通部材33の裏面とが上方を向いている。
このとき、導通部材33は、孔713,714を挿通する案内ピン(図示せず)によって位置決めされ、電池平面視において、導通部材33の基部71は、電池基部317,327と重なり、導通部材33の基端部721、先端部722,723は、電池基部317,327とは重ならず、電池基部317,327の外側に位置する。
また、導通部材33は、基端部721が、太陽電池31および太陽電池32の境界線上に位置し、先端部722が電池突出部320と重なり、先端部723が電池突出部310と重なるように、位置合わせされる。
その後、可撓性基板34(図7では図示せず)を、導通部材33の一部を覆うように太陽電池31,32の裏面に貼着することで、導通部材33と太陽電池31,32とを固定できる。
次に、図7(B)に示すように、押し込み棒19を用いて、導通部材33の基端部721を、裏面から表面に向かう方向に押し込む。すなわち、基端部721を、図7(B)における上方から下方に向けて押し込む。
ここで、基端部721および先端部722,723は可撓性を有しているため、基端部721が押し込まれることで、基端部721が表面側に撓むとともに、先端部722,723は、電池突出部320,310の裏面に押されて変形する。これにより、先端部722,723は、電池突出部320と電池突出部310との間隙302を通過し、太陽電池31,32の表面側に抜ける。
そして、押し込みが解除されると、基端部721および先端部722,723の形状が元に戻り、図7(C)に示すように、先端部722,723の裏面は、電池突出部320,310の表面と接触する。
その後、導通部材33を、ヒートシール層を用いて太陽電池31,32に対して熱圧着させることで、表面電極325と電極822、表面電極315と電極823、裏面電極311と電極811をそれぞれ接続させる。
[太陽電池モジュールの配線構造]
図8、図9は、太陽電池モジュール30の配線構造を説明するための図である。図8は、太陽電池モジュール30を表側から見た平面図である。図9は、太陽電池モジュール30を裏側から見た平面図である。
太陽電池32の負極である裏面電極321は、導通部材33の孔712を介して裏面電極321に当接される接続部材51(図2の接続部材50の1つ)を介して、回路ブロック40と電気的に接続される。
太陽電池32の正極である表面電極325は、導通部材33の電極822と接続されている。そして、電極822と配線812,825を経由して電気的に接続された電極811は、太陽電池31の負極である裏面電極311と接続されている。これにより、太陽電池32の正極と、太陽電池31の負極とが電気的に接続される。
太陽電池31の正極である表面電極315は、導通部材33の電極823と接続されている。そして、電極823と配線813,824を経由して電気的に接続された電極821は、電極821に当接される接続部材52(図2の接続部材50の他の1つ)を介して、回路ブロック40と電気的に接続される。
このようにして、回路ブロック40に、太陽電池31の正極と太陽電池32の負極とが接続され、太陽電池31,32で発電された電気エネルギーは、回路ブロック40を介して二次電池に蓄電される。
[第1実施形態の作用効果]
太陽電池31,32と導通部材33とを位置合わせし、基端部721を押し込むという単純な動作で、太陽電池31,32に導通部材33を取り付けることができるため、取り付け工程を、機械を用いて自動化でき、生産効率を向上できる。
導通部材33により、表面電極315,325を太陽電池31,32の裏面側に引き出すことができる。さらに、これによれば、例えば、表面電極315,325を別々の導通部材を用いて、太陽電池31,32の裏面側に引き出す場合と比べて、製造工程を減らすことができ、生産効率をより向上できる。
導通部材33の先端部722,723は、電池基部327,317の外周縁に沿った方向に伸びているため、例えば、先端部722,723が、電池基部327,317の外周縁と直交し、当該外周縁から遠ざかる方向に伸びている場合と比べて、太陽電池モジュール30を小型化できる。
また、先端部722,723における伸長方向と直交する幅方向の寸法は、基端部721における延出方向と直交する幅方向の寸法よりも狭いため、基端部721を押圧に耐え得る構成としつつ、先端部722,723を変形し易くできる。
導通部材33により、太陽電池31,32を直列接続した上で、太陽電池31の正極と太陽電池32の負極とを、接続部材51,52を介して回路ブロックに接続できる。
また、導通部材33は、太陽電池31,32に熱圧着されるため、加熱および加圧のみで導通部材33の電極と太陽電池31,32の電極とが電気的に接続される。このため、製造工程を減らすことができ、生産効率をより向上できる。
また、可撓性基板34により、導通部材33の一部は、太陽電池31,32と可撓性基板34とに挟まれるため、可撓性基板34を太陽電池31,32に接着することで、導通部材33を固定できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図10は、第2実施形態の太陽電池モジュール30Aを表側から見た平面図である。
図10に示すように、太陽電池モジュール30Aは、4つの太陽電池31A,32A,35A,36Aが一体化された太陽電池体35と、太陽電池31A,32Aの裏面側に設けられた導通部材33Aとを備える。
[太陽電池体]
太陽電池体35は、ステンレス鋼板の表面上にアモルファスシリコン等の半導体層を積層してp−i−n構造を形成し、表面にITO(インジウムスズ酸化物)等からなる透明電極を形成したものである。
太陽電池体35は、各指針取付け部21,22,23が挿通される孔351と、日車24を視認させるための孔352が設けられている。
太陽電池体35には図10に示すように平面的に分割された4つの太陽電池31A、32A、35A、36Aが設けられている。太陽電池31A,32A,35A,36Aは、電池平面視において、それぞれ扇型形状を有し、孔351に対して、放射状に配置されている。太陽電池31A,32A,35A,36Aは、電池平面視において、孔351を中心にして、右回りに順番に配置されている。
太陽電池31Aは、扇型形状の電池基部317Aと、電池基部317Aにおける、太陽電池31Aおよび太陽電池32Aの境界線に沿い、かつ、孔351から電池基部317Aの円弧をなす外周縁に向かう方向の先端から突出した電池突出部310Aとを有する。
太陽電池32Aは、扇型形状の電池基部327Aと、電池基部327Aにおける、前記境界線に沿い、かつ、孔351から電池基部327Aの円弧をなす外周縁に向かう方向の先端から突出した電池突出部320Aとを有する。
電池突出部310Aの表面には、表面電極315Aが露出し、電池突出部320Aの表面には、表面電極325Aが露出している。
[導通部材]
図11は、導通部材33Aを表面側から見た平面図である。
図11に示すように、導通部材33Aは、フィルム基材70Aと、フィルム基材70Aの裏面に設けられた導電層とを有する。また、導電層における一部の電極上には、ヒートシール層が形成されている。フィルム基材70A、導電層、ヒートシール層の材料は、第1実施形態の導通部材33と同様である。また、フィルム基材70Aの表面には、粘着層83が設けられている。
フィルム基材70Aは、細長い形状を有する基部71Aを有している。基部71Aの長手方向の外縁711Aは、電池基部317A,327Aの外周縁に沿って湾曲している。
さらに、フィルム基材70Aは、外縁711Aから延出した基端部721Aと、基端部721Aと連続し、前記長手方向の一方の方向に伸びた先端部722Aと、基端部721Aと連続し、前記一方の方向の反対方向に伸びた先端部723Aとを有している。ここで、先端部722A,723Aは、電池基部327A,317Aの外周縁に沿って湾曲して伸びている。
フィルム基材70Aの裏面には、導電層により、電極841,842,843,844、配線845,846が設けられている。
電極841,842は、基部71Aに位置している。電極843は、先端部723Aに位置している。なお、電極843上には、ヒートシール層848が設けられている。電極844は、先端部722Aに位置している。なお、電極844上には、ヒートシール層847が設けられている。
配線845は、一端が電極841と接続され、他端が先端部723Aまで延在し、電極843と接続されている。配線846は、一端が電極842に接続され、他端が先端部722Aまで延在し、電極844と接続されている。
[太陽電池モジュールの組み立て方法]
太陽電池モジュール30Aについても、第1実施形態と同様に組み立てることができる。
すなわち、まず、太陽電池体35に対して、導通部材33Aを、太陽電池31A,32Aの裏面と、導通部材33Aの表面とが対向するように載置する。このとき、導通部材33Aは、電池平面視において、基端部721Aが、太陽電池31Aおよび太陽電池32Aの境界線上に位置し、先端部722Aが電池突出部320Aと重なり、先端部723Aが電池突出部310Aと重なるように、位置合わせされる。そして、導通部材33Aは、粘着層83により太陽電池31A,32Aに固定される。
次に、押し込み棒を用いて、導通部材33Aの基端部721Aを、裏面から表面に押し込むことで、基端部721Aが表面側に撓むとともに、先端部722A,723Aは、電池突出部320A,310Aの裏面に押されて変形する。これにより、先端部722A,723Aは、電池突出部310Aと320Aとの間隙を通過し、太陽電池31A,32Aの表側に抜ける。
そして、押し込みが解除されると、基端部721Aおよび先端部722A,723Aの形状が元に戻り、先端部722A,723Aの裏面は、表面電極325A,315Aと接触する。
その後、導通部材33Aを、ヒートシール層を用いて太陽電池31A,32Aに対して熱圧着させることで、表面電極315Aと電極843、表面電極325Aと電極844をそれぞれ接続させる。これにより、太陽電池モジュール30Aを組み立てることができる。
[太陽電池モジュールの配線構造]
第2実施形態では、太陽電池31A、32A,35A,36Aは、表側に配置された図示しない配線で直列接続されている。そして、太陽電池31Aの負極は図示しない配線で表面電極315Aに接続され、太陽電池32Aの正極は図示しない配線で表面電極325Aに接続されている。従って、表面電極315Aと325Aは、それぞれ太陽電池体35の負極と正極として機能する。
なお、第2実施形態においては、第1実施形態とは異なりSUS基板(ステンレス鋼板)は電極としての機能を有さない。
表面電極325Aは、導通部材33Aの電極844と接続されている。そして、電極844と配線846により電気的に接続された電極842は、電極842に当接される接続部材51を介して回路ブロック40と電気的に接続される。
表面電極315Aは、導通部材33Aの電極843と接続されている。そして、電極843と配線845により電気的に接続された電極841は、電極841に当接される接続部材52を介して回路ブロック40と電気的に接続される。
このようにして、回路ブロック40に、太陽電池体35の正極と負極とが接続され、太陽電池体35で発電された電気エネルギーは、回路ブロック40を介して二次電池に蓄電される。
[第2実施形態の作用効果]
第2実施形態では、第1実施形態の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、導通部材33Aの取り付け工程を、機械を用いて自動化でき、生産効率を向上できる。また、導通部材33Aにより、表面電極315A,325Aを太陽電池体35の裏面側に引き出すことができる。また、導通部材33の先端部722A,723Aは、電池基部327A,317Aの外周縁に沿った方向に伸びているため、太陽電池モジュール30Aを小型化できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図12は、第3実施形態の太陽電池モジュール30Bを表側から見た平面図である。
図12に示すように、太陽電池モジュール30Bは、1つの太陽電池31Bと、太陽電池31Bの裏面側に設けられた導通部材33Bとを備える。また、太陽電池31Bの裏面側に、第1実施形態と同様に、可撓性基板(図示せず)を備える。
[太陽電池]
太陽電池31Bは、円形状を有する。太陽電池31Bには、各指針取付け部21,22,23が挿通される孔319Bと、日車24を視認させるための孔318Bが設けられている。
太陽電池31Bは、第1実施形態の太陽電池31,32と同様の断面構造を備えており、表面電極と裏面電極とを備えている。
太陽電池31Bは、円形状の電池基部317Bと、電池基部317Bの外周縁から突出した電池突出部310Bとを有する。
電池突出部310Bの表面には、表面電極315Bが露出している。
[導通部材]
図13は、導通部材33Bを表面側から見た平面図である。
図13に示すように、導通部材33Bは、フィルム基材70Bと、フィルム基材70Bの表面および裏面に設けられた導電層とを有する。また、導電層における一部の電極上にはヒートシール層が形成されている。フィルム基材70B、導電層、ヒートシール層の材料は、第1実施形態の導通部材33と同様である。
フィルム基材70Bは、細長い形状を有する基部71Bを有している。基部71Bの長手方向の外縁711Bは、電池基部317Bの外周縁に沿って湾曲している。
さらに、フィルム基材70Bは、外縁711Bから延出した基端部721Bと、基端部721Bと連続し、前記長手方向の一方の方向に伸びた先端部722Bとを有している。ここで、先端部722Bは、電池基部317Bの外周縁に沿って湾曲して伸びている。また、基部71Bには、接続部材が挿通される孔712Bと、位置決め用の案内ピンが挿通される孔713B,714Bとが設けられている。
フィルム基材70Bの表面には、導電層により、配線851が設けられている。配線851は、基端部721Bから先端部722Bまで延在している。
フィルム基材70Bの裏面には、導電層により、電極861,862、配線863が設けられている。
電極861は、基部71Bに位置している。電極862は、先端部722Bに位置し、先端部722Bに設けられたスルーホール706を介して表面側の配線851と接続されている。なお、電極862上には、ヒートシール層864が設けられている。
配線863は、一端が電極861と接続され、他端が基端部721Bまで延在し、基端部721Bに設けられたスルーホール707を介して表面側の配線851と接続されている。
すなわち、先端部722Bの裏面側の電極862は、スルーホール706、配線851、スルーホール707、配線863を経由して、基部71Bの裏面側の電極861に電気的に接続されている。
[太陽電池モジュールの組み立て方法]
太陽電池モジュール30Bについても、第1実施形態と同様に組み立てることができる。
すなわち、まず、太陽電池31Bに対して、導通部材33Bを、太陽電池31Bの裏面と、導通部材33Bの表面とが対向するように載置する。このとき、導通部材33Bは、孔713B,714Bを挿通する案内ピン(図示せず)によって位置決めされ、電池平面視において、先端部722Bが電池突出部310Bと重なるように、位置合わせされる。
次に、押し込み棒を用いて、導通部材33Bの基端部721Bを、裏面から表面に向かう方向に押し込むことで、基端部721Bが表面側に撓むとともに、先端部722Bは、電池突出部310Bの裏面に押されて変形する。これにより、先端部722Bは、電池平面視において、電池基部317Bの外側を通過し、太陽電池31Bの表側に抜ける。
そして、押し込みが解除されると、基端部721Bおよび先端部722Bの形状が元に戻り、先端部722Bの裏面は、表面電極315Bと接触する。
その後、導通部材33Bを、ヒートシール層を用いて太陽電池31Bに対して熱圧着させることで、表面電極315Bと電極862を接続させる。これにより、太陽電池モジュール30Bを組み立てることができる。
[太陽電池モジュールの配線構造]
第3実施形態では、太陽電池31Bの表面電極315Bは、正極として機能し、裏面電極は、負極として機能する。
太陽電池31Bの負極である裏面電極は、導通部材33Bの孔712Bを介して裏面電極に当接される接続部材51を介して、回路ブロック40と電気的に接続される。
太陽電池31Bの正極である表面電極315Bは、導通部材33Bの電極862と接続されている。そして、電極862と配線851,863を経由して電気的に接続された電極861は、電極861に当接される接続部材52を介して、回路ブロック40と電気的に接続される。
このようにして、回路ブロック40に、太陽電池31Bの正極と負極とが接続され、太陽電池31Bで発電された電気エネルギーは、回路ブロック40を介して二次電池に蓄電される。
[第3実施形態の作用効果]
第3実施形態では、第1実施形態の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、導通部材33Bの取り付け工程を、機械を用いて自動化でき、生産効率を向上できる。また、導通部材33Bにより、表面電極315Bを太陽電池31Bの裏面側に引き出すことができる。また、導通部材33Bの先端部722Bは、電池基部317Bの外周縁に沿った方向に伸びているため、太陽電池モジュール30Bを小型化できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記各実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、前記各実施形態では、太陽電池に電池突出部が設けられているが、電池突出部が設けられていなくてもよい。この場合、導通部材の先端部が、基端部から電池基部と重なる位置まで伸びることで、先端部の電極と表面電極とを接続できる。
前記各実施形態では、基部、基端部、先端部は可撓性を有しているが、基部は可撓性を有していなくてもよい。例えば、基部を撓まない材料で構成し、基端部および先端部を可撓性を有する別の材料で構成してもよい。
前記各実施形態では、導通部材の先端部は、電池基部の外周縁に沿って湾曲して伸びているが、本発明はこれに限定されない。例えば、先端部は、湾曲していなくてもよく、電池基部の外周縁から遠ざかる方向に伸びていてもよい。
前記各実施形態では、ヒートシール層を用いて導通部材を太陽電池に熱圧着させて、導通部材の電極と太陽電池の電極とを接続させているが、本発明はこれに限定されない。例えば、はんだ等の接合部材を用いて、導通部材の電極と太陽電池の電極とを接続させてもよい。
なお、この場合、導通部材には、フレキシブルプリント基板(FPC)や、異方性導電フィルム(ACF)を用いることができる。
1…電子時計、19…押し込み棒、30,30A,30B…太陽電池モジュール、301,310,310A,310B,320,320A…電池突出部、31,31A,31B,32,32A,35A,36A…太陽電池、311,321…裏面電極、315,315A,315B,325,325A…表面電極、317,317A,317B,327,327A…電池基部、33,33A,33B…導通部材、34…可撓性基板、70,70A,70B…フィルム基材、71,71A,71B…基部、721,721A,721B…基端部、722,722A,722B,723,723A…先端部、811,821,823,841,842,843,844,861,862…電極、812,813,824,825,845,846,851,863…配線。

Claims (9)

  1. 太陽電池および導通部材を備えた太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池は、表面電極を備え、
    前記導通部材は、
    前記太陽電池の裏面側に配置された基部、前記基部から延出した押圧用の基端部、および、前記基端部に連続した先端部を有する基材と、
    前記先端部の裏面に設けられた第1電極と、
    前記第1電極と電気的に接続され、前記基部に設けられた第2電極と、を備え、
    前記基端部および前記先端部は可撓性を有し、
    前記導通部材は、前記太陽電池に対して、前記基端部が、前記太陽電池を表側から見た平面視において前記太陽電池と重ならず、前記先端部が、前記平面視において前記表面電極と重なり、かつ、前記表面電極の表面側に位置するように配置され、
    前記第1電極と前記表面電極とは接続されている
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記太陽電池は、電池基部、および、前記電池基部の外縁から突出した電池突出部を備え、
    前記先端部は、前記電池基部の外周縁に沿った方向に伸びて、前記電池突出部に位置する前記表面電極と重なる
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記導通部材が前記太陽電池に熱圧着されることで、前記第1電極と前記表面電極とが接続される
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記太陽電池の裏面側に、前記導通部材を介して配置された基板を備え、
    前記平面視において、前記基板は前記導通部材の一部と重なる
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記太陽電池は、前記平面視において並んで配置された第1太陽電池と第2太陽電池を備え、
    前記第1太陽電池は、第1表面電極と第1裏面電極を備え、
    前記第2太陽電池は、第2表面電極と第2裏面電極を備え、
    前記基材は、前記基端部に連続した第1先端部および第2先端部を備え、前記第1電極は、前記第1先端部の裏面に設けられ、
    前記導通部材は、前記第2先端部の裏面に設けられた第3電極、および、前記第3電極と電気的に接続され、前記基部に設けられた第4電極を備え、
    前記第1先端部は、前記平面視において前記第1表面電極と重なり、かつ、前記第1表面電極の表面側に位置し、前記第2先端部は、前記平面視において前記第2表面電極と重なり、かつ、前記第2表面電極の表面側に位置し、
    前記第1電極と前記第1表面電極とが接続され、前記第3電極と前記第2表面電極とが接続されている
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 請求項5に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記第4電極は、前記基部の表面に設けられ、前記第1裏面電極と接続されている
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  7. 請求項5または請求項6に記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記第1太陽電池は、第1電池基部、および、前記第1電池基部における前記第1太陽電池および前記第2太陽電池の境界線に沿った一方向の先端から突出した第1電池突出部を備え、
    前記第2太陽電池は、第2電池基部、および、前記第2電池基部における前記一方向の先端から突出した第2電池突出部を備え、
    前記基端部は、前記境界線上に位置し、前記第1先端部は、前記第1電池基部の外周縁に沿った方向に伸びて、前記第1電池突出部に位置する前記第1表面電極と重なり、前記第2先端部は、前記第2電池基部の外周縁に沿った方向に伸びて、前記第2電池突出部に位置する前記第2表面電極と重なる
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の太陽電池モジュールを備えた
    ことを特徴とする電子時計。
  9. 基部、前記基部から延出した可撓性を有する基端部、および、前記基端部に連続した可撓性を有する先端部を備えた基材と、前記先端部の裏面に設けられた第1電極と、前記第1電極と電気的に接続され、前記基部に設けられた第2電極とを備えた導通部材と、表面電極を備えた太陽電池と、を備えた太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記導通部材を前記太陽電池の裏面側に配置し、前記太陽電池を表側から見た平面視において、前記基端部が前記太陽電池と重ならず、前記先端部が前記表面電極と重なるように位置合わせする配置工程と、
    前記基端部を、裏面から表面に向かう方向に押し込んで撓ませることで、前記先端部を前記表面電極の表面側に回り込ませる押し込み工程と、を備える
    ことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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