JP2015165153A - 無段変速機のベルト - Google Patents

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Toru Yagasaki
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Abstract

【課題】エレメントのプーリ当接面に形成される溝と山部によって入、出力プーリが受ける負荷を低減するようにした無段変速機のベルトを提供する。【解決手段】プーリに巻き掛けられ、無端リングに係合される複数個のエレメント30aからなり、プーリと当接するエレメントのそれぞれのプーリ当接面30a1に無端リングの周方向30b1に沿って複数個の溝30a5と山部30a6が無端リングの半径方向30b2に交互に形成されてなる無段変速機用ベルトにおいて、半径方向に形成される複数個の溝と山部の境界30a7の位置を少なくとも3個のエレメントの間で周方向において異ならせる。【選択図】図2

Description

この発明は無段変速機のベルトに関し、より詳しくはそれを構成するエレメントの構造に関する。
無段変速機のベルトとしては下記の特許文献1記載の技術が知られている。特許文献1記載の技術において、入力プーリと出力プーリに巻き掛けられて入力プーリから入力される回転駆動力を無段階に変速して出力プーリから出力するベルトは、ロッキングエッジで相互に接触しつつ無端リングにサドル面で係合される多数(複数個)のエレメント(横断素子)からなると共に、入、出力プーリと当接するエレメントのそれぞれのプーリ当接面(側面)には無端リングの周方向に沿って複数個の溝と山部が交互に形成されるように構成される。
より具体的には、2個を1組とするエレメントのそれぞれのプーリ当接面には、複数個の溝と山部が、無端リングの半径方向に交互に形成されると共に、溝と山部の境界の位置が無端リングの周方向に同一となるように構成される。
特開平2−236045号公報
特許文献1記載のベルトは上記のように構成されることから、それに当接する入、出力プーリ、より詳しくはそれを構成するディスク(シーブ)は常に同じ位置から負荷(荷重)を受けることになる。この負荷は、特にベルトと入、出力プーリの間で駆動力が伝達される、いわゆるアクティブアークと呼ばれる周方向の角度区間において増加する。
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消し、エレメントのプーリ当接面に形成される溝と山部によって入、出力プーリが受ける負荷を低減するようにした無段変速機のベルトを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、入力プーリと出力プーリに巻き掛けられ、ロッキングエッジで相互に接触しつつ無端リングにサドル面で係合される複数個のエレメントからなり、前記入力プーリから入力される回転駆動力を無段階に変速して前記出力プーリから出力すると共に、前記入力プーリまたは出力プーリと当接する前記複数個のエレメントのそれぞれのプーリ当接面に前記無端リングの周方向に沿って複数個の溝と山部が前記無端リングの半径方向に交互に形成されてなる無段変速機用ベルトにおいて、前記半径方向に形成される複数個の溝と山部の境界の位置を、前記複数個のエレメントのうちの少なくとも3個の間で前記周方向において異ならせる如く構成した。
請求項2に係る無段変速機用ベルトにあっては、前記半径方向に形成される複数個の溝と山部の境界の間隔を一定とすると共に、前記エレメントの前記プーリ当接面の前記半径方向における下端からの位置を、前記周方向において異ならせる如く構成した。
請求項3に係る無段変速機用ベルトにあっては、前記プーリ当接面において、前記溝を前記ロッキングエッジに対応する位置に形成する如く構成した。
請求項4に係る無段変速機用ベルトにあっては、前記山部の前記半径方向における幅を、前記入力プーリと出力プーリとの間で境界潤滑皮膜が形成されるのに必要な幅とする如く構成した。
請求項1にあっては、入、出力プーリと当接する複数個のエレメントのそれぞれのプーリ当接面に無端リングの周方向に沿って複数個の溝と山部が無端リングの半径方向に交互に形成されてなる無段変速機用ベルトにおいて、半径方向に形成される複数個の溝と山部の境界の位置を、複数個のエレメントのうちの少なくとも3個の間で周方向において異ならせる如く構成したので、入、出力プーリはエレメントに異なる位置で当接することになり、プーリ側の負荷が同じ位置に集中するのを防止できることから、エレメントのプーリ当接面に形成される溝と山部によって入、出力プーリが受ける負荷を低減することができる。
それにより、入、出力プーリの磨耗損傷を軽減できると共に、入、出力プーリ表面の高強度化、ベルトの巻き付き径の拡大、入力トルクの制限などの対策を不要あるいは減らすことができる。
請求項2に係る無段変速機用ベルトにあっては、半径方向に形成される複数個の溝と山部の境界の間隔を一定とすると共に、エレメントのプーリ当接面の半径方向における下端からの位置を、周方向において異ならせる如く構成したので、上記した効果に加え、エレメントとプーリの接触面のばらつきがなく、プーリとエレメントの接触面を適切に確保できる長さにすることができる。
請求項3に係る無段変速機用ベルトにあっては、プーリ当接面において、即ち、請求項1で定義されているプーリ当接面において、換言すればそのプーリとの上部の当接開始あるいは下部の当接終了位置を変えることなく、溝をロッキングエッジに対応する位置に形成する如く構成したので、上記した効果に加え、入、出力プーリとエレメントとの間の摩擦中心を変えることなく、ロッキングエッジの上部の潤滑を確保することができる。
請求項4に係る無段変速機用ベルトにあっては、山部の半径方向における幅を、入力プーリと出力プーリとの間で境界潤滑皮膜が形成されるのに必要な長さとする如く構成したので、上記した効果に加え、入力プーリと出力プーリの適切な伝達効率を確保することができる。
この発明の実施例に係る無段変速機用ベルトが適用される無段変速機の断面図である。 図1に示す無段変速機の無段変速機用ベルトを構成するエレメントのプーリ当接面の実際の平面図とその模式平面図である。 図2に示すエレメントのプーリ当接面とプーリの接触状態を示す部分模式図である。 図2に示すプーリ当接面の溝と山部の変形例を示すプーリ当接面の模式平面図である。 図2に示すプーリ当接面の溝と山部の配置例の変形例を示す部分模式側面図である。 従来技術に係るエレメントのプーリ当接面の溝と山部の配置を示す図2と同様の模式平面図である。 従来技術に係るエレメントのプーリ当接面とプーリの接触状態を示す部分模式図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る無段変速機用ベルトを実施するための形態を説明する。
図1はこの実施例に係る無段変速機用ベルトが適用される無段変速機の断面図、図2(a)は図1に示す無段変速機用ベルトを構成するエレメントのプーリ当接面の実際の平面図、図2(b)は図2(a)に示すプーリ当接面の溝と山部の配置例を示すプーリ当接面の模式平面図、図3は図2に示すエレメントのプーリ当接面とプーリの接触状態を示す部分模式図、図4は図2に示すプーリ当接面の溝と山部の変形例を示すプーリ当接面の模式平面図、図5(a)(b)はプーリ当接面の溝と山部の配置例の変形例を示す部分模式側面図、図6は従来技術に係るエレメントのプーリ当接面の溝と山部の配置を示す模式平面図、図7は従来技術のエレメントのプーリ当接面とプーリの接触状態を示す部分模式図である。
図1において符号10はベルト式の無段変速機(Continuously Variable Transmission)を示す。無段変速機10は車両(図示せず)に搭載され、エンジン12の回転を変速して左右の駆動輪(図示せず)に伝達する。
無段変速機10は互いに平行に設けられた入力軸14と出力軸16と中間軸20を備え、エンジン12の出力はトルクコンバータ22を介して入力軸14から入力される。
無段変速機10は、入力軸14に配設された入力プーリ(ドライブプーリ)24と出力軸16に配設された出力プーリ(ドリブンプーリ)26と、その間に巻き掛けられた金属製のベルト(無段変速機用ベルト)30からなる。入力プーリ24と出力プーリ26はそれぞれ対向配置された2個のディスク(シーブ)からなる。
入力プーリ24は入力軸14に相対回転不能で軸方向移動不能に設けられた固定側入力プーリ半体24aと、入力軸14に相対回転不能で固定側入力プーリ半体24aに対して軸方向移動自在に設けられた可動側入力プーリ半体24bからなる。
出力プーリ26も、出力軸16に相対回転不能で軸方向移動不能に設けられた固定側出力プーリ半体26aと、出力軸16に相対回転不能で固定側出力プーリ半体26aに対して軸方向移動自在に設けられた可動側出力プーリ半体26bからなる。
可動側入力プーリ半体24bと可動側出力プーリ半体26bにはピストン室24b1,26b1が設けられ、可動側プーリ半体24b,26bはピストン室24b1,26b1に供給された作動油の圧力(油圧)に応じて固定側入力プーリ半体24aと固定側出力プーリ半体26aに接近あるいは離間する。
入力プーリ24と出力プーリ26の間にはベルト30が巻き掛けられる。ベルト30は400個(複数個)程度の多数のエレメント30aとその両側に嵌められた2本の無端リング30bからなり、エレメント30aのプーリ当接面(側面あるいはV字面)30a1が入力プーリ24と出力プーリ26のプーリ面と接触し、両側から強く挟持(押圧)された状態でエンジン12の回転駆動力を変速して入力プーリ24から出力プーリ26に伝達する。
エレメント30aはそれぞれプレート状を呈すると共に、図1に示す如く、正面視においてプーリ当接面30a1の上部には凹部(サドル部)が穿設され、そこに2本の無端リング30bが両側から挿入されて凹部の底面(サドル面)30a2の上に載置され、よってエレメント30aはサドル面30a2を介して無端リング30bに係合される。
このように、エレメント30aと2本の無端リング30bとでベルト30が構成される。2本の無端リング30bはそれぞれ、薄い鋼板を複数枚積層されてなる。
エレメント30aの表面の上部にノーズ(突起)30a3が突設されると共に、隣接するエレメント30aの裏面にはノーズ30a3に対応する位置に凹部が穿設され、そこにノーズ30a3が挿入可能なように構成される。
また、図2に示す如く、エレメント30aの表面にはロッキングエッジ30a4(図2で左端のみ示す)が形成され、エレメント30aはロッキングエッジ30a4を支点として無端リング30bの周方向30b1にピッチング可能なように構成される。
それぞれのエレメント30aは周方向30b1にピッチングするとき、ノーズ30a3を隣接する前方のエレメント30aの凹部に挿入することで整列させられる。図2では6個のエレメント30aをAからFの符号で示すが、6個が例示であることはいうまでもない。
また、図2に示す如く、入力プーリ24または出力プーリ26と当接するエレメント30aのそれぞれのプーリ当接面30a1には、無端リング30bの周方向30b1に沿って複数個の溝(凹部)30a5と山部(隆起部)30a6が無端リング30bの半径方向30b2に交互に形成される。図示例では6個の溝30a5と7個の山部30a6が形成される。
プーリ当接面30a1は、ロッキングエッジ30a4に対応するロッキングエッジ位置30a41を間に挟み、上部開始位置30a11で入、出力プーリ24,26との接触を開始し、下部終了位置30a12で入、出力プーリ24,26との接触を終了するように構成される。
この実施例に係るエレメント30aの説明を続ける前に、図6以降を参照して特許文献1記載の従来技術に係る無段変速機用ベルトを構成するエレメントを説明する。
図6と図7は従来技術に係るエレメントのプーリ当接面の溝と山部の配置を示す模式平面図あるいは部分模式図である。
図6に示す如く、従来技術に係るエレメントのプーリ当接面も、図2に示すこの実施例に係るエレメント30aのプーリ当接面30a1と同様、ロッキングエッジ位置を挟み、上部開始位置で入、出力プーリとの接触を開始し、下部終了位置で入、出力プーリとの接触を終了するように構成、換言すれば、この実施例に係るエレメント30aのプーリ当接面30a1は、ロッキングエッジ位置30a41と上部開始位置30a11と下部終了位置30a12が従来技術と同様に構成される。
図6と図7に示す如く、従来技術に係るエレメント(AからFで示す)のプーリ当接面の溝と山部、より正確にはその境界が周方向に整列することから、プーリ、より具体的にはその表面(A’からF’で示す)は、エレメントのプーリ当接面を押圧するとき、応力負荷の開始点で常に同じ位置から負荷を受けることになる。この負荷は、特にベルトとプーリの間で駆動力が伝達される、いわゆるアクティブアークと呼ばれる周方向の角度区間において増加する。
従って、上記した知見に鑑み、この実施例においては、図2に示す如く、AからFまでの複数個のエレメント30aのプーリ当接面30a1において半径方向30b2に形成される複数個の溝30a5と山部30a6の境界30a7の位置を、複数個のエレメントのうちの少なくとも3個、図示例では6個の間で周方向30b1において異ならせる如く構成した。
図3は図2に示すプーリ当接面30a1の溝30a5と山部30a6(の境界30a7)と入、出力プーリ24,26の接触状態を誇張して示す、プーリ当接面30a1の部分模式図である。図6、図7と同様、エレメントをAからFで示すと共に、それが接触する入、出力プーリ、より具体的にはその表面をA’からF’で示す。
図3に示す如く、この実施例においては、半径方向に形成される複数個(6個)の溝30a5と山部30a6の境界30a7の間隔を一定とすると共に、エレメント30aのプーリ当接面30a1の半径方向における下端(下部終了位置30a12)からの位置を、周方向において異ならせる如く構成した。
よって、図2と図3に示す如く、エレメント30a(AからFで示す)ではプーリ当接面30a1の溝30a5と山部30a6、より正確にはその境界30a7が線30a71で示す如く、周方向に少しずつずれることから、入、出力プーリ24,26(A’からF’で示す)は、エレメント30aのプーリ当接面30a1を押圧するとき、応力負荷の開始点がずれることになるので、常に同じ位置から負荷を受けることがない。
そのため、入、出力プーリ24,26側の負荷が同じ位置に集中するのを防止できることから、エレメント30aのプーリ当接面30a1に形成される溝30a5と山部30a6によって入、出力プーリ24,26が受ける負荷を低減することができる。
また、図2に示す如く、エレメント30aのプーリ当接面30a1において、溝30a5をロッキングエッジ位置(ロッキングエッジ30a4に対応する位置)30a41に形成する如く構成した。
尚、エレメント30aのプーリ当接面30a1の山部30a6の半径方向30b2における幅W(図2(b)に示す)は、入力プーリ24と出力プーリ26との間で作動油の境界潤滑皮膜が形成されるのに必要な長さを適宜実験により求め、その長さに設定する。
また、図2と図3に示す図示例の場合、AからFまでの6個のエレメント30aについて溝30a5と山部30a6の半径方向30b2の幅を同一にしているが、溝30a5と山部30a6の一方または双方、例えば、図4に示す如く、溝30a5の全部について変更しても良い。その場合、変更は全部でも良く、あるいは一部でも良い。
また、図5(a)に示すようにAからFまでの6個のエレメント30aのプーリ当接面30a1において溝30a5と山部30a6の境界30a7の位置を、複数個のエレメントのうちのACEの3個、あるいはBDFの3個において異ならせても良く、あるいは同図(b)に示すようなパターンで異ならせても良い。
尚、図2から図5においてAからFで示すエレメント30aは通例プレス成形によって製作される(1個の)エレメントを示すが、エレメント30aの他の要素、例えば輪郭、板厚の成形精度(許容誤差)がプレス成形ごとに異なる点を考慮すると、金型ごとに溝30a5と山部30a6の境界30a7の位置を相違させてA群からF群までの複数種のエレメント30aをプレス成形し、各金型で成形された複数種のエレメント30aを管理して(組み合わせて)1個のベルト30を製作するようにしても良い。
例えば、第1の金型を用いてAで示すエレメント30aを10万個成形し、第2の金型を用いてBで示すエレメント30aを同数個成形し、以下も同様とする。次いで、第1の金型で成形されたエレメント30aの中から例えば50個を抜き出してAとし、第2の金型で成形されたエレメント30aの中から同数個を抜き出してBとし、以下それを繰り返して製作するようにしても良い。
即ち、エレメント30aのプーリ当接面30a1の半径方向30b2に形成される複数個の溝30a5と山部30a6の境界30a7の位置を、エレメント30aの所定単位個数(より詳しくは3個を超えるエレメント30aの所定単位個数。上記した例でいえば50個)ごとに周方向30b1において異ならせて製作しても良い。そのようにした場合、エレメント30aの製作を容易にできて製作効率を上げることができる。
上記した如く、この実施例にあっては、入力プーリ24と出力プーリ26に巻き掛けられ、ロッキングエッジ30a4で相互に接触しつつ無端リング30bにサドル面30a2で係合される複数個のエレメント30aからなり、前記入力プーリ24から入力される回転駆動力を無段階に変速して前記出力プーリ26から出力すると共に、前記入力プーリ24または出力プーリ26と当接する前記複数個のエレメント30aのそれぞれのプーリ当接面30a1に前記無端リング30bの周方向30b1に沿って複数個の溝30a5と山部30a6が前記無端リング30bの半径方向30b2に交互に形成されてなる無段変速機用ベルト30において、前記半径方向30b2に形成される複数個の溝30a5と山部30a6の境界30a7の位置を、前記複数個のエレメント30aのうちの少なくとも3個の間で前記周方向30b1において異ならせる如く構成したので、入、出力プーリ24,26はエレメント30aに異なる位置(境界30a7)で当接することになり、プーリ側の負荷が同じ位置に集中するのを防止できることから、エレメント30aのプーリ当接面30a1に形成される溝30a5と山部30a6の境界30a7によって入、出力プーリ24,26が受ける負荷を低減することができる。
それにより、入、出力プーリ24,26の磨耗損傷を軽減できると共に、入、出力プーリ24,26の表面の高強度化、ベルト30の巻き付き径の拡大、入力トルクの制限などの対策を不要あるいは減らすことができる。
また、前記半径方向に形成される複数個(6個)の溝30a5と山部30a6の境界30a7の間隔を一定とすると共に、前記エレメント30aの前記プーリ当接面30a1の前記半径方向における下端(下部終了位置30a12)からの位置を、前記周方向において異ならせる如く構成したので、上記した効果に加え、エレメント30aと入、出力プーリ24,26の接触面のばらつきがなく、入、出力プーリ24,26とエレメント30aの接触面を適切に確保できる長さにすることができる。
また、前記プーリ当接面30a1において、前記溝30a5を前記ロッキングエッジ30a4に対応するロッキングエッジ位置30a41に形成する如く構成したので、上記した効果に加え、プーリ当接面30a1において、即ち、上記で定義されている従来技術と同様のプーリ当接面30a1において、換言すればロッキングエッジ位置30a41を挟み、プーリ24,26との上部の当接開始位置30a11あるいは下部の当接終了位置30a12を変えることなく、溝30a5をロッキングエッジに対応する位置30a41に形成する如く構成したので、入、出力プーリ24,26とエレメント30aとの間の摩擦中心を変えることなく、ロッキングエッジ30a4の上部の潤滑を確保することができる。
また、前記山部30a6の前記半径方向30b2における幅Wを、前記入力プーリ24と出力プーリ26との間で境界潤滑皮膜が形成されるのに必要な長さとする如く構成したので、上記した効果に加え、入力プーリ24と出力プーリ26の適切な伝達効率を確保することができる。
10 無段変速機、12 エンジン、14 入力軸、16 出力軸、20 中間軸、22 トルクコンバータ、24 入力プーリ、24a 固定側入力プーリ半体、24b 可動側入力プーリ半体、26 出力プーリ、26a 固定側出力プーリ半体、26b 可動側出力プーリ半体、30 ベルト、30a エレメント、30a1 プーリ当接面、30a11 上部開始位置、30a12 下部終了位置、30a2 サドル面、30a3 ノーズ、30a4 ロッキングエッジ、30a41 ロッキングエッジ位置、30a5 溝、30a6 山部、30a7 境界、30b 無端リング、30b1 周方向、30b2 半径方向

Claims (4)

  1. 入力プーリと出力プーリに巻き掛けられ、ロッキングエッジで相互に接触しつつ無端リングにサドル面で係合される複数個のエレメントからなり、前記入力プーリから入力される回転駆動力を無段階に変速して前記出力プーリから出力すると共に、前記入力プーリまたは出力プーリと当接する前記複数個のエレメントのそれぞれのプーリ当接面に前記無端リングの周方向に沿って複数個の溝と山部が前記無端リングの半径方向に交互に形成されてなる無段変速機用ベルトにおいて、前記半径方向に形成される複数個の溝と山部の境界の位置を、前記複数個のエレメントのうちの少なくとも3個の間で前記周方向において異ならせることを特徴とする無段変速機用ベルト。
  2. 前記半径方向に形成される複数個の溝と山部の境界の間隔を一定とすると共に、前記エレメントの前記プーリ当接面の前記半径方向における下端からの位置を、前記周方向において異ならせることを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルト。
  3. 前記プーリ当接面において、前記溝を前記ロッキングエッジに対応する位置に形成することを特徴とする請求項1または2記載の無段変速機用ベルト。
  4. 前記山部の前記半径方向における幅を、前記入力プーリと出力プーリとの間で境界潤滑皮膜が形成されるのに必要な長さとすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無段変速機用ベルト。
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