JP2015165109A - コンプレッサハウジング - Google Patents
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Abstract
【課題】凝縮水に起因してインペラが変形することを抑えることのできるコンプレッサハウジングを提供する。【解決手段】コンプレッサハウジング10は、インペラ12が収容されるインペラ室11とインペラ12に向けて内壁面が隆起した形状のインデューサ部31とを備えてインペラ室11に空気を案内する形状で延びる入口通路13を有する。コンプレッサハウジング10は、インペラ12を通過した空気が流入するスクロール通路14を有する。インデューサ部31に連通路33が設けられている。連通路33は、入口通路13内部におけるインデューサ部31と円筒部21との接続部分のうちの内燃機関に過給機が組み付けられたコンプレッサハウジング10の設置姿勢において鉛直方向下方に位置する部位と、シュラウド部材の上記インペラ12と対向する側の部位と、を連通する。【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の過給機に用いられるコンプレッサハウジングに関するものである。
過給機のコンプレッサは、インペラが内部に収容されたコンプレッサハウジングを備えている。このコンプレッサハウジングの内部にはインペラに空気を案内する入口通路が形成されている。
特許文献1に記載のコンプレッサハウジングでは、入口通路が、インペラに近づくに連れて内壁面が通路内方側に隆起するように縮径した形状になっている。
ところで、低温環境下で内燃機関の運転が停止された場合など、過給機の作動が停止してコンプレッサハウジングの温度が低下する際に、コンプレッサハウジング内部の空気に含まれる水分が凝縮して凝縮水になることがある。
特許文献1に記載のコンプレッサハウジングは、入口通路の内壁面が通路内方側に隆起している。そのため、入口通路が空気流れ方向下流側に向けて鉛直方向下方側に傾斜した状態になるようにコンプレッサハウジングが配設されると、同入口通路と内燃機関の吸気管との接続部分が鉛直方向下方に向けて窪んだ形状の凹部になり、この凹部に上記凝縮水が集まって滞留してしまう。
そして、凹部に滞留した凝縮水が凍結すると、その状態で内燃機関の運転が開始される等して過給機が始動した場合に、コンプレッサ内部への空気の吸入に伴って上記凹部内の氷が剥がれてインペラに衝突して、同インペラの変形を招くおそれがある。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、凝縮水に起因してインペラが変形することを抑えることのできるコンプレッサハウジングを提供することにある。
上記課題を達成するためのコンプレッサハウジングは、インペラが収容されるインペラ室と前記インペラに向けて内壁面が隆起した形状の隆起部とを備えて前記インペラ室に空気を案内する形状で延びる入口通路と、前記インペラ室を通過した空気が流入するスクロール通路とを有する。そして、前記入口通路内部における前記隆起部と同隆起部よりも前記インペラ室から離間する側の部分との接続部分のうちの内燃機関に過給機が組み付けられた前記コンプレッサハウジングの設置姿勢において鉛直方向下方に位置する部位と、前記隆起部のインペラと対向する側の部位と、を連通する連通路が前記隆起部に設けられている。
上記構成によれば、コンプレッサハウジング内部で発生した凝縮水が内壁面を伝い落ちるなどして入口通路内部における隆起部と同隆起部よりインペラ室から離間する側の部分との接続部分に到達した場合に、その凝縮水を、上記隆起部に設けられた連通路を通じて、スクロール通路の入口に排出することができる。これにより、上記接続部分に凝縮水が溜まることを抑えることができるため、凝縮水や同凝縮水からなる氷がインペラに衝突することを抑えることができる。したがって、凝縮水に起因してインペラが変形することを抑えることができる。
しかも、入口通路内における上記接続部分と上記隆起部のインペラと対向する側の部位とを連通する連通路が設けられているため、入口通路内における上記接続部分とスクロール通路の内部とを連通する連通路が設けられたものと比較して、連通路の両端の圧力差を小さくすることができる。そのため、連通路を通じたコンプレッサハウジング内における空気の逆流を抑えることができ、コンプレッサによる過給効率の低下を抑えることができる。
上記コンプレッサハウジングにおいて、前記連通路を、前記隆起部の内部で延びる貫通孔とすることが好ましい。
上記構成によれば、連通路としてコンプレッサハウジング内部に向けて開口する溝が設けられる構成と比較して、同コンプレッサハウジング内部における連通路の開口面積を小さくすることができるため、連通路を設けられるとはいえ、これに起因するコンプレッサの過給効率の低下を抑えることができる。
上記構成によれば、連通路としてコンプレッサハウジング内部に向けて開口する溝が設けられる構成と比較して、同コンプレッサハウジング内部における連通路の開口面積を小さくすることができるため、連通路を設けられるとはいえ、これに起因するコンプレッサの過給効率の低下を抑えることができる。
上記コンプレッサハウジングにおいて、前記連通路を、前記設置姿勢において前記接続部分から離間するに連れて鉛直方向下方側の位置になる方向に傾斜した形状で延設することが好ましい。
上記構成によれば、入口通路の上記接続部分に到達した凝縮水を、重力を利用して、前記隆起部のインペラと対向する側の部位に排出することができる。
上記コンプレッサハウジングにおいて、前記連通路を、前記コンプレッサハウジングの内部における前記隆起部より空気流れ方向上流側の部分と同下流側の部分とを連通する態様で、前記隆起部の内部において直線状に延設することが好ましい。
上記コンプレッサハウジングにおいて、前記連通路を、前記コンプレッサハウジングの内部における前記隆起部より空気流れ方向上流側の部分と同下流側の部分とを連通する態様で、前記隆起部の内部において直線状に延設することが好ましい。
上記構成によれば、連通路が単純な形状になるため、同連通路を切削加工や鋳造加工などによって容易に形成することができる。
以下、コンプレッサハウジングの一実施形態について説明する。
図1に示すように、コンプレッサハウジング10の内部にはインペラ室11が形成されており、このインペラ室11の内部にはインペラ12が収容されている。インペラ室11はインペラ12の回転軸L1に沿って延設されている。またコンプレッサハウジング10の内部には、インペラ室11を始点に上記インペラ12の回転軸L1に沿って延びる入口通路13が形成されている。この入口通路13を介してインペラ室11に空気が案内される。さらにコンプレッサハウジング10の内部には、上記インペラ12の外周において渦巻形状で延びるスクロール通路14や、上記インペラ12の周囲全周にわたって円環形状で延びて上記インペラ室11とスクロール通路14とを連通するディフューザ通路15が形成されている。本実施形態のコンプレッサハウジング10を備える過給機は、内燃機関に組み付けられており、上記入口通路13が空気流れ方向下流側に向けて鉛直方向下方側に傾斜した状態になるように、鉛直方向に対して傾いた状態で設置されている。
図1に示すように、コンプレッサハウジング10の内部にはインペラ室11が形成されており、このインペラ室11の内部にはインペラ12が収容されている。インペラ室11はインペラ12の回転軸L1に沿って延設されている。またコンプレッサハウジング10の内部には、インペラ室11を始点に上記インペラ12の回転軸L1に沿って延びる入口通路13が形成されている。この入口通路13を介してインペラ室11に空気が案内される。さらにコンプレッサハウジング10の内部には、上記インペラ12の外周において渦巻形状で延びるスクロール通路14や、上記インペラ12の周囲全周にわたって円環形状で延びて上記インペラ室11とスクロール通路14とを連通するディフューザ通路15が形成されている。本実施形態のコンプレッサハウジング10を備える過給機は、内燃機関に組み付けられており、上記入口通路13が空気流れ方向下流側に向けて鉛直方向下方側に傾斜した状態になるように、鉛直方向に対して傾いた状態で設置されている。
コンプレッサハウジング10は、スクロール部材20とシュラウド部材30と環状部材40とが組み合わされて構成されている。
スクロール部材20は、円筒部21とスクロール部22とを有している。円筒部21は、インペラ12の回転軸L1を中心とする円筒形状で延びており、内径の大きい固定部23と内径の小さい通路部24とが段差部25を介して接続された段差形状に形成されている。円筒部21の固定部23にはシュラウド部材30が固定されており、同円筒部21の通路部24は上記入口通路13の一部を構成している。また、スクロール部22はスクロール通路14の外壁の一部を構成している。
スクロール部材20は、円筒部21とスクロール部22とを有している。円筒部21は、インペラ12の回転軸L1を中心とする円筒形状で延びており、内径の大きい固定部23と内径の小さい通路部24とが段差部25を介して接続された段差形状に形成されている。円筒部21の固定部23にはシュラウド部材30が固定されており、同円筒部21の通路部24は上記入口通路13の一部を構成している。また、スクロール部22はスクロール通路14の外壁の一部を構成している。
シュラウド部材30は円筒形状に形成されたインデューサ部31を備えている。このインデューサ部31は、空気流れ方向上流側(図1における左側)の部分が、上記インペラ12に近づくに連れて内壁面が通路内方側に隆起するように縮径した形状になっており、入口通路13の一部を構成している。インデューサ部31の内壁面のうちの上記インペラ12に対向する部分はインペラ室11の内壁面を構成している。シュラウド部材30の空気流れ方向下流側(図1における右側)の部分には、インペラ12の外周方向に突出する形状のフランジ部32が形成されている。このフランジ部32の突端は上記スクロール通路14の一部を構成しており、フランジ部32の一方(図1における右側)の側面は上記ディフューザ通路15の内壁面の一部を構成している。本実施形態では、スクロール部材20の円筒部21の通路部24が内径の大きい大径部として機能し、シュラウド部材30のインデューサ部31が内径の小さい小径部および隆起部として機能する。
環状部材40は、略円環形状に形成されており、スクロール部材20のスクロール部22に組み付けられる。環状部材40は、スクロール部22側(図1における左側)の面がスクロール通路14の内壁面の一部を構成している。
過給機が作動してインペラ12が回転すると、コンプレッサハウジング10の入口通路13を介してインペラ室11に流入する空気が、インペラ12の回転による遠心力の作用によってディフューザ通路15およびスクロール通路14に送られる。そして、この空気の流れがディフューザ通路15およびスクロール通路14を通過する際に、高圧・低速の流れに変更される。
コンプレッサハウジング10の組み立てに際しては、先ず、スクロール通路14の円筒部21の固定部23にシュラウド部材30のインデューサ部31が挿入される。このとき円筒部21の段差部25とインデューサ部31の先端とが当接することによって、回転軸L1方向におけるスクロール部材20とシュラウド部材30との相対移動が規制される。その後、環状部材40がスクロール部材20に取り付けられる。
図1、図2(a)または図2(b)に示すように、本実施形態のコンプレッサハウジング10には、そのシュラウド部材30のインデューサ部31の内部に、インペラ12の回転軸L1と平行に延びる連通路33が形成されている。この連通路33としては、インデューサ部31の内部で直線状に延びる貫通孔が形成されている。
連通路33は、入口通路13内部におけるインデューサ部31と円筒部21との接続部分のうちのコンプレッサハウジング10の設置姿勢(図1に示す姿勢)において鉛直方向下方に位置する部位と、シュラウド部材30の上記インペラ12と対向する側の部位(詳しくは、インペラ室11とディフューザ通路15との間の部位)とを連通する形状で延びている。これにより、連通路33は、インペラ室11を迂回するように、コンプレッサハウジング10の内部におけるインデューサ部31よりも空気流れ方向上流側の部分と同空気流れ方向下流側の部分とを連通している。
本実施形態では、上記入口通路13が、コンプレッサハウジング10の設置姿勢において、空気流れ方向下流側に向けて鉛直方向下方側に傾斜するように、水平方向に対して傾いた状態で延びている。そして、この入口通路13と上記連通路33とは共にインペラ12の回転軸L1方向に延びている。そのため連通路33も、コンプレッサハウジング10の設置姿勢において、空気流れ方向下流側に向かうほど(すなわち上記接続部分から離間するに連れて)、鉛直方向下方側の位置になるように水平方向に対して傾いた状態で延びている。
以下、こうした連通路33を設けることによる作用について説明する。
図3に示すように、上記コンプレッサハウジング10は、入口通路13(詳しくは、シュラウド部材30のインデューサ部31)の内壁面が通路内方側に隆起している。また、入口通路13が空気流れ方向下流側に向けて鉛直方向下方側に傾斜した状態になるように、水平方向に対して傾いた状態で延びている。そのため、入口通路13の内壁面におけるスクロール部材20とシュラウド部材30との接続部分が鉛直方向下方に向けて窪んだ形状の凹部になる。
図3に示すように、上記コンプレッサハウジング10は、入口通路13(詳しくは、シュラウド部材30のインデューサ部31)の内壁面が通路内方側に隆起している。また、入口通路13が空気流れ方向下流側に向けて鉛直方向下方側に傾斜した状態になるように、水平方向に対して傾いた状態で延びている。そのため、入口通路13の内壁面におけるスクロール部材20とシュラウド部材30との接続部分が鉛直方向下方に向けて窪んだ形状の凹部になる。
過給機の作動が停止してコンプレッサハウジング10の温度が低下する際に、同コンプレッサハウジング10内部の空気に含まれる水分が凝縮して凝縮水になることがある。この凝縮水が上記凹部に集まって滞留して凍結すると、その状態で過給機が始動した場合に、コンプレッサハウジング10内部への空気の吸入に伴って上記凹部内の氷が剥がれてインペラ12に衝突して、同インペラ12の変形を招くおそれがある。なお図3中の一点鎖線は、上記凹部に凝縮水が溜まった場合の水面を示している。
本実施形態のコンプレッサハウジング10には、そのシュラウド部材30のインデューサ部31に、上記凹部とシュラウド部材30の上記インペラ12と対向する側の部位(スクロール通路14の空気の入口になる部位)とを連通する連通路33が設けられている。そのため、コンプレッサハウジング10の内部で発生した凝縮水が内壁面を伝い落ちるなどしてスクロール部材20とシュラウド部材30との接続部分に到達した場合に、その凝縮水が、図中に矢印で示すように、連通路33に流入するとともに同連通路33を通過してスクロール通路14の空気の入口になる部位に排出されるようになる。したがって、コンプレッサハウジング10内部で発生する凝縮水が上記接続部分に溜まり難くなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)コンプレッサハウジング10内部で発生した凝縮水を、連通路33を通じてシュラウド部材30の上記インペラ12と対向する側の部位に排出することができる。これにより、入口通路13内部におけるスクロール部材20とシュラウド部材30との接続部分に凝縮水が溜まることを抑えることができるため、同接続部分に氷が発生し難くなる。そのため、入口通路13への空気の吸入に伴って氷が剥がれてインペラ12に衝突することを抑えることができ、上記凝縮水に起因してインペラ12が変形することを抑えることができる。
(1)コンプレッサハウジング10内部で発生した凝縮水を、連通路33を通じてシュラウド部材30の上記インペラ12と対向する側の部位に排出することができる。これにより、入口通路13内部におけるスクロール部材20とシュラウド部材30との接続部分に凝縮水が溜まることを抑えることができるため、同接続部分に氷が発生し難くなる。そのため、入口通路13への空気の吸入に伴って氷が剥がれてインペラ12に衝突することを抑えることができ、上記凝縮水に起因してインペラ12が変形することを抑えることができる。
しかも、連通路33によって、入口通路13内における上記接続部分と、インペラ室11およびディフューザ通路15の間の部位とが連通されている。これにより、連通路33の空気流れ方向下流側の端部が、ディフューザ通路15より空気流れ方向上流側の部位、すなわちスクロール通路14内よりも空気の圧力が低い部位において開口している。そのため、入口通路13内における上記接続部分とスクロール通路14の内部とを連通する連通路が設けられたコンプレッサハウジングと比較して、過給機の作動時における連通路33の両端の圧力差を小さくすることができる。したがって、連通路33が設けられるとはいえ、過給機の作動時における連通路33を通じたコンプレッサハウジング10内における空気の逆流を抑えることができ、コンプレッサによる過給効率の低下を抑えることができる。
(2)連通路33として、シュラウド部材30のインデューサ部31の内部で延びる貫通孔を形成した。そのため、連通路としてコンプレッサハウジング内部に向けて開口する溝が設けられるものと比較して、コンプレッサハウジング10内部における連通路33の開口面積を小さくすることができる。したがって、連通路33が設けられるとはいえ、これに起因するコンプレッサの過給効率の低下を抑えることができる。
(3)連通路33を、コンプレッサハウジング10の設置姿勢において、スクロール部材20とシュラウド部材30との接続部分から離間するに連れて鉛直方向下方側の位置になる方向に傾斜した形状で延設した。そのため、入口通路13の上記接続部分に到達した凝縮水を、重力を利用して連通路33に流入させるとともに同連通路33内部を通過させて、シュラウド部材30の上記インペラ12と対向する側の部位に排出することができる。
(4)連通路33を、コンプレッサハウジング10内部におけるインデューサ部31より空気流れ方向上流側の部分と同下流側の部分とを連通する態様で、同インデューサ部31の内部において直線状に延設した。これにより連通路33が単純な形状になるため、同連通路33を切削加工や鋳造加工などによって容易に形成することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・連通路33として貫通孔を形成することに代えて、入口通路13内において開口して延びる溝を連通路として形成するようにしてもよい。そうしたコンプレッサハウジングの一例を図4および図5に示す。図4または図5に示すように、コンプレッサハウジング50には、そのシュラウド部材51のインデューサ部52に、インペラ12の回転軸L1方向において延びる連通溝53が形成されている。この連通溝53は、入口通路13内部におけるインデューサ部52と円筒部21との接続部分のうちのコンプレッサハウジング50の設置姿勢(図5に示す姿勢)において鉛直方向下方に位置する部位から、シュラウド部材51の上記インペラ12と対向する側の部位まで延びている。
・連通路33として貫通孔を形成することに代えて、入口通路13内において開口して延びる溝を連通路として形成するようにしてもよい。そうしたコンプレッサハウジングの一例を図4および図5に示す。図4または図5に示すように、コンプレッサハウジング50には、そのシュラウド部材51のインデューサ部52に、インペラ12の回転軸L1方向において延びる連通溝53が形成されている。この連通溝53は、入口通路13内部におけるインデューサ部52と円筒部21との接続部分のうちのコンプレッサハウジング50の設置姿勢(図5に示す姿勢)において鉛直方向下方に位置する部位から、シュラウド部材51の上記インペラ12と対向する側の部位まで延びている。
これにより、連通溝53は、コンプレッサハウジング10の内部におけるインデューサ部31より空気流れ方向上流側の部分と同空気流れ方向下流側の部分とを連通している。また、連通溝53の底部が、コンプレッサハウジング50の設置姿勢において空気流れ方向下流側に向かうほど(すなわち上記接続部分から離間するに連れて)鉛直方向下方側の位置になるように、水平方向に対して傾斜した状態になっている。こうしたコンプレッサハウジング50によっても、上記(1),(3),(4)に記載した効果に準じた効果を得ることができる。
・コンプレッサハウジング10,50内部で発生した凝縮水をシュラウド部材30,51の上記インペラ12と対向する側の部位に連通路(連通路33または連通溝53)を介して適正に排出することができるのであれば、連通路を、途中で屈曲する形状で延設したり湾曲する形状で延設したりするなど、直線状以外の任意の形状で延設することができる。
・連通路を、ディフューザ通路15の内部まで延びる形状に形成したり、インペラ室11の内部まで延びる形状に形成したりしてもよい。要は、連通路の空気流れ方向下流側の端部がシュラウド部材30,51の上記インペラ12と対向する側の部位(詳しくは、スクロール通路14よりも空気流れ方向上流側の部位)まで延びる形状であればよい。
・上記実施形態のコンプレッサハウジング10,50は、入口通路13の吸気流れ方向上流側の部分の断面形状が円形状のものに限らず、例えば楕円形状のものなど、任意の断面形状のコンプレッサハウジングに適用することができる。
10,50…コンプレッサハウジング、11…インペラ室、12…インペラ、13…入口通路、14…スクロール通路、15…ディフューザ通路、20…スクロール部材、21…円筒部、22…スクロール部、23…固定部、24…通路部、25…段差部、30,51…シュラウド部材、31,52…インデューサ部、32…フランジ部、33…連通路、40…環状部材、53…連通溝。
Claims (4)
- インペラが収容されるインペラ室と前記インペラに向けて内壁面が隆起した形状の隆起部とを備えて前記インペラ室に空気を案内する形状で延びる入口通路と、前記インペラ室を通過した空気が流入するスクロール通路とを有する内燃機関の過給機におけるコンプレッサハウジングであり、
前記入口通路内部における前記隆起部と同隆起部よりも前記インペラ室から離間する側の部分との接続部分のうちの前記内燃機関に前記過給機が組み付けられた前記コンプレッサハウジングの設置姿勢において鉛直方向下方に位置する部位と、前記隆起部のインペラと対向する側の部位と、を連通する連通路が前記隆起部に設けられている
コンプレッサハウジング。 - 請求項1に記載のコンプレッサハウジングにおいて、
前記連通路は、前記隆起部の内部で延びる貫通孔である
ことを特徴とするコンプレッサハウジング。 - 請求項1または2に記載のコンプレッサハウジングにおいて、
前記連通路は、前記設置姿勢において前記接続部分から離間するに連れて鉛直方向下方側の位置になる方向に傾斜した形状で延設される
ことを特徴とするコンプレッサハウジング。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンプレッサハウジングにおいて、
前記連通路は、前記コンプレッサハウジングの内部における前記隆起部より空気流れ方向上流側の部分と同下流側の部分とを連通する態様で、前記隆起部の内部において直線状に延びている
ことを特徴とするコンプレッサハウジング。
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CN106762841A (zh) * | 2016-12-05 | 2017-05-31 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种回流器与扩压器一体化结构及离心压缩机 |
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