JP2015163822A - 焼却炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜して変速回転する炉床を有する焼却炉において、炉内の焼却殻のこぼれ落ちを防ぐと共に、炉内の廃棄物と燃焼空気との接触効率を向上させた焼却炉を提供する。【解決手段】変速回転可能及び傾斜角度一定に設けられた炉床23並びに炉床23に空気を送出する空気送出手段から成り、前記炉床23を凹状に形成し、その炉底の中央部に燃殻排出口26を設けると共に、前記燃殻排出口26内に蓋体51を上下に摺動可能に設けて該蓋体51を上下に反復摺動させると共に、燃殻と焼却殻とを分離して排出する回転炉2を有する焼却炉1において、前記蓋体51の下部に焼却殻受け部55を設けるとともに、前記回転炉2の底部に筒体211を設けて焼却殻の受容空間を形成し、前記蓋体51の反復摺動と共に前記受容空間を開閉させる。【選択図】図1

Description

本発明は、主に一般廃棄物及び産業廃棄物、廃油、廃溶剤、廃ペンキ、廃プラスチック、廃タイヤ、石油スラッジ、鶏糞、汚泥、廃水、稲わら、堆肥原料落ち葉、牧草、立木及び枯草等を混合焼却するために使用される焼却炉に関するものであり、特に傾斜して変速回転する炉床を有する焼却炉に関するものである。
従来の廃棄物焼却炉としては、ストーカー炉、ロータリーキルン炉、円盤撹拌炉、竪型多段炉、逆燃焼炉、流動砂炉等が公知である。また、これらの焼却炉においては、その燃焼性を向上させるために、例えば撹拌手段を設ける方法、また例えば一方向のみに移動する火床に新燃層を連続的に作り出す方法が採られていた。しかしながら、高熱の炉内に金属製の撹拌装置を設けた装置、階段火格子、投炭機、及び火床内部全体に被焼却物を拡散させる装置等は、寿命が短く、構造も複雑なため、その取り替えに多大な費用や労力を要するばかりでなく、付随する設備等も大型のものとなり過大な消費電力や設置用地を要し、経済的な負担が大きいという問題があった。また、上記いずれの焼却炉においても火床の移動が一方向のみであるため一定の燃焼時間しか確保できず、焼却の遅いものは未燃焼のまま排出されてしまうという欠点があった。
例えば、現在、一般廃棄物の焼却処理には、ストーカー機械火格子炉、流動砂層炉の大型、中型の装置が多く使用されているが、各々、下記のような問題点を有している。先ず、ストーカー機械火格子炉の問題点について言えば、(1)炉床が金属製の火格子であるので、石油固形物が液状化したようなものは完全に焼却することができないばかりでなく、高カロリーの廃棄物から発生する高熱のため火格子の劣化が早い。(2)一方向のみに移動する火床による一定時間の燃焼であるため、未燃焼物が発生する。(3)クリンカが発生する。(4)廃棄物の前処理である破砕作業に過大な動力を要する。次いで、流動砂層炉の問題点について言えば、(5)媒体である砂を風力により流体化するために飛灰が多く、過大な動力を要する。(6)流動砂層に適した砂を選別して補給を常時行う必要があると共に、熱損失と機械の消耗が大きい。以上のように、上記いずれの焼却炉においても構造の複雑さに係る製作費用及びランニングコスト等の経済的負担が大きいという問題がある。
このため、本出願人は上記の問題点を解決すべく、先に特許第3094282号を以て、変速回転可能及び傾斜角度一定に設けられた擂鉢状の炉床と、炉床の上方に設けられた空気噴出手段とから成り、炉床の中央部に燃殻排出口を設けると共に、燃殻排出口内に複数の縦溝が形成された蓋体を上下に摺動可能に設け、蓋体を上下に反覆摺動させると共に、燃殻と焼却殻(細かい燃殻や焼却灰を含む)とを分離して排出する燃殻及び焼却殻排出部を設けた焼却炉を提案した。この焼却炉は、炉床の回転により、炉床に、上昇する斜面と下降する斜面とを現出させ、炉床を回転流動する被燃焼物の回転中心点が炉床の回転中心とは別に前記上昇斜面寄りに偏心して発生する作用を利用して堆積した被燃焼物の表面に順次新燃層を作り出し焼却を行うものであり、さらに蓋体が上下に反復摺動する際に、焼却殻(細かい燃殻や焼却灰を含む)のみを縦溝から排出される一方、塊形状の燃殻は燃殻排出口を全開して排出されるものであった。
特許第3094282号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転式の焼却炉により様々な廃棄物を焼却した結果、燃殻排出口と燃殻排出口内に設けられた蓋体との隙間からこぼれ落ちる焼却殻には細かい燃殻などが含まれるため、こぼれ落ちた焼却殻が火種となり事故を招く懼れがあった。また、稲わら、堆肥原料落ち葉、牧草、立木及び枯草などの農林業系副産物、及び土壌が混合した廃棄物は、屋外で保管されているなどの理由から高湿、高灰分であり、燃焼空気との接触効率が低く、熱しゃく減量の悪化、燃焼温度が低下し、処理能力が低下するという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、傾斜して変速回転する炉床を有する焼却炉において、炉内から焼却殻のこぼれ落ちを防ぐと共に、炉内の被焼却物と燃焼空気との接触効率を向上させた焼却炉を提供することを目的とする。
このため本発明は、変速回転可能及び傾斜角度一定に設けられた炉床並びに炉床に空気を送出する空気送出手段から成り、前記炉床を凹状に形成し、その炉底の中央部に燃殻排出口を設けると共に、前記燃殻排出口内に蓋体を上下に摺動可能に設けて該蓋体を上下に反復摺動させると共に、燃殻と焼却殻とを分離して排出する回転炉を有する焼却炉において、前記蓋体の下部に焼却殻受け部を設けるとともに、前記回転炉の底部に筒体を設けて焼却殻の受容空間を形成し、前記蓋体の反復摺動と共に前記受容空間を開閉することを第1の特徴とする。
また、新鮮な空気が前記炉床の底面及び側周面を通過する流路を設け、該流路から前記炉床の側周に炉底の中央に向けて空気を送出するノズルを放射状に設けたことを第2の特徴とする。
さらに、前記炉壁の下部に、廃棄物を炉内へ少量ずつ連続的に投入するスクリューフィーダーを設けたことを第3の特徴とする。
本発明は、以下の優れた効果を有する。
(1)炉内からこぼれ落ちた焼却殻を、焼却殻受け部で受けて受容空間に留めるため、火種となる焼却殻が炉外へ飛散、もしくはこぼれ落ちることを防止することができる。
(2)焼却殻受け部が蓋体の下部に設けられ、蓋体の開閉と同時に受容空間が開放されるため、炉内の燃殻を排出すると同時に焼却殻を排出することができ、排出作業が容易となる。
(3)炉底に向かって空気を送出するノズルを設けているため、炉内の廃棄物と燃焼空気との接触効率が高く、炉内の廃棄物を完全燃焼させることができる。
(4)炉内に送出される空気は、炉床の底面及び側周面を通過するため、炉床を冷却することが可能となり、焼却炉の運転効率を向上させる。
(5)廃棄物をスクリューフィーダーにより炉内へ投入するため、廃棄物の形状がスクリュー形状に合わせられて炉内へ投入される。よって、廃棄物を少量ずつ連続的に投入することが可能となり、炉内での燃焼効率が向上する。
本発明に係る焼却炉を示す縦断面図である。 本発明に係る焼却炉を示す平面図である。 本発明に係る焼却炉の下部を示す正面図である。 本発明に係る回転炉床を示す要部拡大断面図である。 図1のA−A線断面図である。
以下、図1〜図5を参照して、本発明による焼却炉の実施例について説明する。本明細書でいう廃棄物は、一般廃棄物及び産業廃棄物として指定された廃棄物のうち、着火される前の状態のものを指し、燃殻は、燃焼中、若しくは燃焼後の比較的大きな塊を指し、焼却殻は、燃焼中、若しくは燃焼後の比較的細かい塊や粒状のものを指す。
図1、及び図2に示される焼却炉1は、主に一般廃棄物及び産業廃棄物、廃油、廃溶剤、廃ペンキ、廃プラスチック、廃タイヤ、石油スラッジ、鶏糞、汚泥、廃水、稲わら、堆肥原料落ち葉、牧草、立木及び枯草等を焼却するために使用される。焼却炉1は、その下部に一定の傾斜角度を以て設置され変速回転する回転炉2と、回転炉2が固定される基台3と、回転炉2の上方を覆う炉壁4と、炉壁4の側面に設けられたバーナー6、及びスクリューフィーダー7とから構成されている。
炉壁4は、図1、及び図2に示すように、上端が縮径した円筒体でその下端が傾斜状に形成されており、その頂部に排気口43を有している。排気口43は、フランジ部を有し、排気ダクト、または排気管等が接続可能とされており、焼却時に発生する炉内の排気や飛灰を排出するとともに、炉内の圧力を陰圧制御させている。また、炉壁4はその側周に複数の温度計口46を有しており、夫々に温度計(図示せず)を設けることで、炉内の温度管理を行うことを可能としている。炉壁4の下部側周には、送風口(二次)44が設けられており、送風ファン(図示せず)等が接続される。送風口(二次)44から送風された空気は、炉壁4の下面に設けられた送出室443を通過して炉壁4を冷却するとともに、回転炉2内へ送り込まれ炉内の燃焼空気として使用される。送風口(二次)44の対となる側周には、連通部48が設けられており、送風口(二次)44から流入した空気が送出室443、及び連通部48を介して炉内へ送り込むよう構成されている。炉壁4の側周(図1中左側)には、開閉可能な点検窓45が設けられており、回転炉2の内部を視認可能とされている。
図2、及び図3に示すように、炉壁4の下部側周には、スクリューフィーダー7が設けられている。スクリューフィーダー7は、廃棄物が投入される枡状の廃棄物投入部71と、廃棄物投入部71の下部を貫設するスクリュー部72と、スクリュー部72の軸にベルト等により連結されスクリューを所定の方向に回転駆動させる駆動部73とから構成されている。スクリュー部72は、軸の外周に螺旋状に設けられた羽根を有するスクリューと、スクリューを内包するとともに、廃棄物の流路となる筐体から構成されている。このように構成されたスクリューフィーダー7により、廃棄物投入部71に投入された廃棄物はスクリューの形状に合わせた形状とされると共に、スクリューにより押し出されて炉内へ廃棄物を連続的に投入することが可能とされている。
回転炉2は、駆動モーター22により変則回転せしめる円形状の回動板21と、回動板21に載置された炉床23と、炉床23から一定の間隙を有するよう回動板21に固定される円筒状の炉床外壁24と、炉床外壁24を覆う円筒状の炉床ケース25から構成されている。回動板21、並びに炉床23の中央部には燃殼排出口26が形成されている。すなわち、回転炉2は、炉床が断面略U字状を呈する形態にされると共に、炉床の中央(炉底)に設けられた燃殻排出口26を開閉する開閉機構である燃殻及び焼却殻排出部5とを連設した構成とされている。この回転炉2は、全体を水平線に対して約40度前後に傾斜した状態で基台3に回転自在に支承されている。その際に、回転炉2の上部に設けられた炉壁4の底面とはわずかな間隙を持つよう基台3に設置される。
回動板21は、ステンレス等の金属製の円板で、その下方に設けられた耐熱シール部31を介して基台3に対して回動可能とされている。耐熱シール部31は、図4に示すように、回動板21の側面にはボルト等で金属製の筒状体である耐熱部材311が交換可能に設けられ、架台3にヤーンロープ312が張設されており、耐熱部材311がヤーンロープ312上を摩擦しながら回動するよう構成されている。なお、耐熱部材311、及びヤーンロープ312は、伸縮自在の耐熱部材であればよく、例えばガラスウール性の耐熱材(シリカボードなど)、あるいはその他のシール部材であっても構わない。
駆動モーター22は、その回転軸に平歯車221が固設され、回転軸が回動板21と直角となるよう傾斜した状態で架台3に固定されている。平歯車221は、回動板21の底面側に設けられた軸受及び平歯車222と共回り可能に嵌合させられており、回動板21は、駆動モーター22の回転力により回動可能とされている。回動板21には、耐火セラミックを凹状に形成した炉床23が載置されており、回動板21と共回りするように固定されている。
このようにして、回転炉2は、炉床23を回転させ、炉床23の下部(図1中左側)が上部(図1中右側)に移行する過程において、堆積した廃棄物は下部側に崩落して転動分離しながら燃焼される。堆積した廃棄物の表面側(嵩の大きい廃棄物)は、順次新燃層を形成して焼却され、嵩が小さくなるにつれて廃棄物層の下方に没してゆき最終的には焼却殻となって炉の下部側に堆積する。この傾斜面により遠心力の作用し難い炉床中央部付近(炉床が平面であるとその軸芯付近には遠心力が及ばない、これは炉床の直径が大きくなるほど顕著である)でも転動分離(燃焼物が不燃の小石の動きに追随して動くため)が可能となり、炉床全面に常に新燃層が広がった状態を形成することが可能となり、高い燃焼効果を得ることができる。また、被焼却物を転動分離させて流動性の低い微細焼却殻を回転炉2の底部に常時堆積させるため、回転炉2底面の焦付きやクリンカの発生を防止することができる。すなわち、回転炉2内では表面から順に大、中、小の廃棄物が積層された状態となり、廃棄物は焼却が進み燃殻となり、徐々に角がとれて丸く小さくなって順次下層に移動し、砂利状さらには焼却殻になるまで繰り返し焼却され、焼却殻は固形物の間を通って最下層に滑落して回転炉2の底部に堆積する。
図1に示すように、炉底中央に連設された燃殻及び焼却殻排出部5は、耐火物を円柱形状に形成した蓋体51を炉底の中央に穿孔した燃殻排出口26内に挿通可能にされており、これを回転炉2の回転に対して遊び回転可能に基台3に支承させ、油圧シリンダー53によって上下に反復摺動させることにより燃殻排出口26の開閉動作を行う。蓋体51は、シャフト52の先端に設けられており、このシャフト52の他端が油圧シリンダー53と接続され、シャフト52をスライド軸受により支承することで、蓋体51を上下に反覆摺動可能としている。蓋体51の下部には、スカート状の焼却殻受け部55がシャフト52に挿通して蓋体51にボルト等で固定されている。また、回動板21の底部には、筒体211が設けられており、蓋体51が上動した際に、筒体211の周縁に焼却殻受け部55が当接して焼却殻の受容空間を形成する。そのため、蓋体51、及び焼却殻受け部55が上動した際には、蓋体51が燃殻排出口26を閉じて炉内の廃棄物、及び燃殻の排出を防ぐとともに、蓋体51と燃殻排出口26とのわずかな間隙からこぼれ落ちた焼却殻を、受容空間に留め、図4に一点鎖線で示すように、蓋体51、及び焼却殻受け部55が下動した際に、燃殻排出口26を開放して炉内の廃棄物、燃殻、及び焼却殻を、燃殻及び焼却殻排出口54から排出するとともに、受容空間内の焼却殻を排出することができる。すなわち、炉内で燃焼中には、焼却殻を受容空間へ排出することで燃殻と焼却殻をサイズ別に分離することが可能で、かつ焼却炉外へ同時に排出することが可能になるため、焼却後の処理が簡便となる上に、運転中に焼却殻がこぼれ落ちることを防ぐことができる。尚、燃殻及び焼却殻排出口54は、シャット弁等(図示せず)を接続できるようフランジ形状を有することが好ましい。
次に、本発明の焼却炉1における燃焼空気の流れについて説明する。図4は、回転炉2を示す要部拡大断面図であり、図中の矢印は、空気の流れを示す。炉壁4の下部には、例えば送風ファン(図示せず)などが接続される送風口(二次)44が側設され、その送風口(二次)44に流路441が連続して設けられている。炉壁4の底部には送風口(二次)44と内部が連続するようドーナツ状の送出室443が流路441に連続して設けられており、送出室443の内周側には、送出ノズル442が、内周側の炉床23と炉壁4の間隙444に向けて複数個設けられている。そのため、流路441を通過した空気は、送出室443を通過して送出ノズル442から、間隙444を介して炉内へ吹き込まれる。また、図1に示すように、送風口(二次)44の反対側面には連通部48が送出室443と通気可能に設けられており、複数の送出ノズル442から吹き込まれなかった空気が連通部48を介して炉内の上方から吹き込まれるよう構成されている。そのため、送風口(二次)44から流入する空気は、炉壁4を冷却するとともに、余すことなく炉内の燃焼空気として使用され、効率良く廃棄物を燃焼させることができる。
図4に示すように、回転炉2の下部には、例えば送風ファン(図示せず)などが接続される送風口(一次)47と、この送風口(一次)47と内部が連続するようドーナツ状の送出室473が、架台3に固定されている。新鮮な空気は、送風口(一次)47から流入して送出室473を通り、回動板21と架台3との間に設けられた軸受及び平歯車222の内周を通過して、回動板21に穿設された複数の通気孔212を介し、流路471へ送られる。流路471は、炉床23と回動板21と炉床外壁24とで形成された空間となっており、炉床23に設けられた送出ノズル232へ連続した空間を形成している。送出ノズル232は、図5に示すように、蓋体51を中心として炉床23に放射状に複数個埋設されている。そのため、送風口(一次)47から流入する空気は、軸受及び平歯車222を冷却し、流路471を通過して回転炉2全体を冷却するとともに、炉内の燃焼空気として使用され、効率良く廃棄物を燃焼させることができる。また、燃焼空気は、軸受及び平歯車222、及び回転炉2を冷却して温められた空気であるため、炉内の温度を急激に下げることを防ぎ、炉内を高温雰囲気に保つことができる。
図4に示すように、炉床23と炉床外壁24との上端を接続する接続部233には、複数の開孔234が設けられている。そのため、流路471内の空気は、開孔234から炉壁4の下部に向けて噴出される。よって、間隙444を通って炉内の焼却殻や飛灰が外側へ流出することを防ぐことができる。この開孔234の形状は、例えば円形、角形の孔、もしくは長孔が好ましく、また開孔234から噴出される空気が、送出ノズル442から噴出される空気と衝突することとなるため、複数の開孔234同士は連続しないよう形成されることが好ましい。
次に本発明に係る焼却炉1の使用方法について説明する。先ず、回転炉2を低速度で回転させ、バーナー6を着火し炉内温度が800℃に達した後、廃棄物を廃棄物投入口41から定量投入し、回転炉2の回転により積層した廃棄物が緩やかに崩落している状態から廃棄物の乾燥が進んで自燃し始めるのでバーナー6の火力を種火程度に落とし、回転炉2の外周が1分間に15m前後移動する程度の速度で連続回転させながら回転炉2に収容した廃棄物の量が常に回転炉2の底部の70%程度の容積になるように新たな廃棄物を連続して投入する。灰化した廃棄物は、上述したように蓋体51と燃殻排出口26との間隙から排出されて粉灰受け部55上に堆積されるため、炉内には火種だけを残して連続投入された廃棄物に着火される。焼却が完了したら、火種が鎮火したことを点検窓45から視認する、もしくは温度計口46に設けた温度計(図示せず)で確認し、回転炉2を低速回転させた状態で蓋体51を下動させることで、燃殻排出口26から燃殻及び粉灰排出口54へ焼却物を自動的に排出する。
以上のように、本発明に係る焼却炉1は、炉内の清掃などに人手を必要としないばかりでなく、例えば放射性物資濃度の高い廃棄物を焼却しても、作業員が焼却物に触れることがないため、作業員の被爆を防止することが可能となる。
1 焼却炉
2 回転炉
21 回動板
211 筒体
212 通気孔
22 駆動モーター
221 平歯車
222 軸受及び平歯車
23 炉床
232 送出ノズル
24 炉床外壁
25 炉床ケース
26 燃殼排出口
3 基台
31 耐熱シール部
311 耐火部材
312 ヤーンロープ
4 炉壁
43 排気口
44 送風口(二次)
441 流路
442 送出ノズル
443 送出室
444 間隙
45 点検窓
46 温度計口
47 送風口(一次)
471 流路
473 送出室
48 連通部
5 燃殻及び焼却殻排出部
51 蓋体
52 シャフト
53 油圧シリンダー
54 燃殻及び焼却殻排出口
55 焼却殻受け部
6 バーナー
7 スクリューフィーダー
71 廃棄物投入部
72 スクリュー部
73 駆動部

Claims (3)

  1. 変速回転可能及び傾斜角度一定に設けられた炉床と、該炉床に空気を送出する空気送出手段と、該炉床の上部に設けられる炉壁から成り、前記炉床を凹状に形成し、その炉底の中央部に燃殻排出口を設けると共に、該燃殻排出口内に蓋体を上下に摺動可能に設けて該蓋体を上下に反復摺動させ、燃殻をサイズ別に分離して排出する回転炉を有する焼却炉において、前記蓋体の下部に焼却殻受け部を設けるとともに、前記回転炉の底部に筒体を設けて焼却殻の受容空間を形成し、前記蓋体の反復摺動と共に前記受容空間を開閉することを特徴とする焼却炉。
  2. 新鮮な空気が前記炉床の底面及び側周面を通過する流路を設け、該流路から前記炉床の側周に炉底の中央に向けて空気を送出するノズルを放射状に設けたことを特徴とする請求項1に記載の焼却炉。
  3. 前記炉壁の下部に、廃棄物を炉内へ少量ずつ連続的に投入するスクリューフィーダーを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の焼却炉。
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