JP3151271U - 乾燥バイオ燃料粉燃焼炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性がよく、連続的に運転することができる小型で廉価な焼却炉を提供する。【解決手段】耐火物からなる円形炉底に埋め込まれ、且つ傾斜した複数のエアー吹き込みノズル53と、該円形炉底中心に設けた通風孔64を貫通する回転軸上端に、一端を端板で閉塞した円筒59を固設し、該円筒上部側面から水平に延伸する管体62を設け、該管体に複数の垂下する複数の通風孔を備えた攪拌体63と、円筒燃焼炉側壁上部へ接線方向に投入する燃料投入口50と、該円筒燃焼炉側壁下部へ内部に火炎を噴射するバーナーと、燃焼室上部には円筒空間を設け、該円筒空間に位置される燃焼炉で燃焼した排出される燃焼ガスで管外を加熱する複数の加熱管の一端が、該円筒空間天面と他端が該円筒空間側面下部と連通するように設け、該円筒空間側面と上部を覆う熱水槽と、該熱水槽上部を貫通する煙道とを備えた乾燥バイオ燃料粉を燃焼させる燃焼炉。【選択図】図4

Description

本考案は、乾燥バイオ燃料粉を燃料とする燃焼炉に関するもので、特に有害ガス等を発生することが無く、操作性が良好で、ボイラ機能を有する燃焼炉に関するものである。
従来、おが屑、木屑等の自然物の微粉体を焼却処理する焼却炉が提案されている。(特許文献1)即ち、スクリューコンベアから圧搾空気と共に供給された被燃焼物は、被燃焼物が燃焼に要する燃焼空気量を確保して燃焼し、炉本体内ではスクリューコンベアが炉本体の外周の接線方向に対し、被燃焼物及び圧搾空気を供給することにより、被燃焼物は炉本体内でその外周を旋回しながら燃焼し、燃焼するまでの飛翔軌跡を長くすることができ、より完全燃焼が可能となり、燃焼ガスは、水冷式容器を通過するから外部に排出される燃焼ガスの温度を低くすることができるロータリー焼却炉が提案されている。
しかしながら、該ロータリー焼却炉の下端には五徳としての桟を設け、焼却灰を下方に落下させて、焼却灰を舞い上がらせないようにしているが、おが屑、木屑等の自然物の微粉体であるために、桟から落下した微粉体が不完全燃焼となる不具合がある。また、燃焼空気を炉本体の外周を旋回させる流れと、炉本体側面から炉本体中心方向の流れで構成しているので、焼却炉の下端に不完全燃焼の微粉体が溜まりやすく、桟から落下しやすい。桟から落下した焼却灰は、焼却排出部から人手により排出操作をする煩わしさがある。更に、炉本体内で燃焼した燃焼ガスを炉本体の上部に形成した複数の管内を通過させて排出しているので、複数の管内総断面積が炉本体断面積より小さくなり、その結果、複数の管内を通過する燃焼ガス速度が速くなり、焼却灰が複数の管内へ誘引され易いという不具合がある。
また従来、木屑およびバイオマスペレットを燃焼する燃焼炉において、燃焼炉上部に蒸気発生器・温水発生器・温風発生器のような熱交換部があり、燃焼炉底中央に設けた燃焼灰排出口に向かって低くなった傾斜をもつ燃焼炉の床面と、燃焼空気を3つに分け、1つ目は着火バーナーの送風口から、2つ目は燃焼炉床面から上方に吹き込み、3つ目は燃焼炉側壁から旋回流が生じる方向に吹き込むことにより、木屑またはペッレトを燃焼しながら移動させ、最後には燃焼灰を炉底中央部より自動的に吐き出せる構造をもつ燃焼炉(特許文献2)が提案されている。
燃焼炉床面から上方に吹き込む燃焼空気量を、燃料投入域から燃焼終了域まで次第に減少させ、上方に吹き込む燃焼空気方向を炉の向中心軸とし、燃焼炉側壁から旋回流が生じる方向に吹き込む燃焼空気との燃焼時における燃焼炉内でのこれら総合的な燃焼空気の流れは、燃焼炉垂直断面(図示せず)において、燃焼炉中心から上方へ移動し、熱交換部下部へ達し、燃焼炉内周壁へ移動し、燃焼炉内周壁を下へ移動し、燃焼炉床面へ達し、傾斜した燃焼炉床面を移動し、燃焼炉中心へ向かう。また、燃焼炉平断面において、下部では燃焼炉中心へ向かう旋回流、上部では燃焼炉中心から外へ向かう旋回流となる。従って、焼却灰は、燃焼炉内周壁下部に溜まりやすく、特に燃焼炉側壁から旋回流を生じさせる吹き出し口間の風速の遅い場所に溜まりやすく、次第に累積し不完全燃焼となる不具合がある。また、焼却灰を燃焼炉底中央に設けた焼却灰排出口から下部へ排出させているので、貯灰箱を設けるスペースを必要とし、また、燃焼炉底下部へ手を入れて操作をする煩わしさがあり、更には、燃焼炉底下部に設けたエアーチャンバーを大きくすることができないので、送風機の動圧が、燃焼炉床面から上方に吹き込む吹き出し口に影響を与え、各吹き出し口の燃焼空気量にアンバランスを生じさせ、焼却灰がスムーズに排出されないという不具合がある。
更に従来、焼却炉本体と、該焼却炉本体の内部に設けられ、複数の離間する羽根部材を備えた撹拌手段と、該撹拌手段を回転駆動する回転駆動源と、前記焼却炉本体の内部に設けられ、前記撹拌手段の回転作用下に前記複数の離間する羽根部材間に相対的に臨入する固定刃と、を備え、前記撹拌手段は中空状に形成され、さらに複数のエアー噴出口を画成した焼却炉が提案されている。(特許文献3)本提案は、生ゴミ、プラスチック製品等、種類、大きさも含めて多くの種類の廃棄物を一括燃焼処理し、ほぼ完全に焼却でき、残滓を少なくし、燃焼時に発生する有害ガスの発生のおそれもない小型化に適した焼却炉を提案したものである。
上記焼却炉は、連続方式ではなくバッチ方式の焼却炉であるので、廃棄物の投入や、燃焼処理後の残滓処理を行う操作の煩わしさがあり、多量の廃棄物処理には不向きで、また連続的に燃焼を必要とする熱交換器を付属させて温水を作るなどの多機能化ができない。
特開2003−322318号公報 実用新案登録第3099224号公報 特開平7−310915号公報
上述するような従来技術に鑑み、本考案では、乾燥バイオ燃料粉を燃料とし有害ガス等を発生することなく焼却することができ、操作性がよく、連続的に運転することができる小型で廉価な焼却炉を提供することを課題とする。
本考案の考案者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の構成を有する考案を完成するに至った。
第1の考案は、乾燥バイオ燃料粉を燃焼させる燃焼炉であって、耐火物からなる円形炉底に埋め込まれ、且つ傾斜した複数のエアー吹き込みノズルと、該円形炉底中心に設けた通風孔を貫通する回転軸上端に、一端を端板で閉塞した円筒を固設し、該円筒上部側面から水平に延伸する管体を設け、該管体に複数の垂下する複数の通風孔を備えた攪拌体と、円筒燃焼炉側壁上部へ接線方向に投入する燃料投入口と、該円筒燃焼炉側壁下部へ内部に火炎を噴射するバーナーと、燃焼室上部には円筒空間を設け、該円筒空間に位置される燃焼炉で燃焼した排出される燃焼ガスで管外を加熱する複数の加熱管の一端が、該円筒空間天面と他端が該円筒空間側面下部と連通するように設け、該円筒空間側面と上部を覆う熱水槽と、該熱水槽上部を貫通する煙道とを備えたことを特徴とするもので、上記課題を実現できることを見出した。
乾燥バイオ燃料粉とは、家畜の糞尿を熱によって離水・乾燥処理したもので、木質系微細粉体が含まれ着火性能が良く、低温でも自燃焼する乾燥有機物である。また、家畜糞尿に限られることなく、野菜や食品の残渣等の高含水率の屑を、適宜、シュレッダー等で粉砕事前処理し、木質系微細粉体を用い熱によって離水・乾燥処理した乾燥有機物等も含まれる。
第2の考案は、請求項1の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉であって、エアー吹き込みノズルは、先端にノズルを備え、上記円形炉底中心から複数の放射線状に配設され、且つ放射線に対し千鳥状に配設され、上記燃料投入口と同一方向に傾斜角度を15〜30度としたことを特徴とするものである。該複数のエアー吹き込みノズルは、円形炉底全面積にほぼ均等に配設されている。
第3の考案は、請求項1又は2の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉であって、上記円形炉底下部にエアーチャンバーを設け、該エアーチャンバー内部に上記回転軸駆動装置を備え、該エアーチャンバーへ空気を供給する送風機を備えたことを特徴とするものである。
第4の考案は、請求項1〜3の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉であって、上記一端を端板で閉塞した円筒の下端部外周に極小隙間を設けて、上記円形炉底の基部から短管を設けたことを特徴とするものである。
第5の考案は、請求項1〜4の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉であって、上記攪拌体の下端は閉塞され、該攪拌体の通風孔は回転方向に位置し、該攪拌体を上下自在に移動固設するソケットを設けたことを特徴とするものである。
第6の考案は、請求項1〜5の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉であって、上記燃焼炉の円形炉底外周部に灰出し開口部を設けたことを特徴とするものである。
第7の考案は、請求項1〜6の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉であって、上記煙道の吐出側に、下部に煤塵収集チャンバーを設けたサイクロンを設け、該サイクロン排煙筒に排煙ジェットを設けたことを特徴とするものである。
第8の考案は、請求項1〜7の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉であって、上記熱水槽外周上部に温水の吐出口と下部に吸込み口を設けたことを特徴とするものである。
本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉の燃焼空気は、円形炉底全面積にほぼ均等に配設され傾斜した複数のエアー吹き込みノズルにより、燃焼炉内で上方向の旋回流とすることができるので、被燃焼物と空気との混ざり合いが良くなり、また被燃焼物が旋回流に滞留する飛翔軌跡を長くすることができ、燃焼効率を向上させ完全燃焼とすることができる。加えて、燃焼室上部に円筒空間を設けているので、被燃焼物の飛翔時間を更に長くすることができ、燃焼効率を向上させ完全燃焼とすることができるとともに、焼却灰の滞留時間も長くなり、熱水槽上部を貫通する煙道から、焼却灰が排出されにくくなる。
燃焼室上部の円筒空間に、管外を加熱する複数の加熱管を設けて温水を作る構成としているが、円筒空間を構成する面積も温水を作る伝熱面積として機能するので、ボイラーとしての伝熱効率を高め、排熱を有効に利用することができる。
煙道の吐出側にサイクロンを設けているので、煙道から排出される焼却灰を捕集でき、周囲の環境に悪影響を与えることが無く、またサイクロン排煙筒に独立して排煙ジェットを設け、単独でその排煙量を制御する設計をすることができるので、燃焼炉内を負圧に保つことができる。一般的に、燃焼時の臭い等を放出しないように、燃焼炉内は負圧とされている。
円形炉底中心に設けた通風孔を貫通する回転軸上端に、一端を端板で閉塞した円筒を固設し、該円筒上部側面から水平に延伸する管体を設け、該管体に複数の垂下する複数の通風孔を備えた攪拌体を設けたので、被燃焼物の含水率等の原因で炉底に被燃焼物が堆積した場合でも、該攪拌体により、その堆積した被燃焼物が崩され燃焼する。また該攪拌体は、上下自在に移動固設することができるので、被燃焼物の堆積状況により調整を行うことができ、確実に被燃焼物を燃焼することができる。更に、被燃焼物の投入量の誤差で被燃焼物が炉底に堆積しても、攪拌体で堆積を崩し旋回流により飛散させることができ、有効に燃焼させることができる。焼却灰は、旋回方向に設けられた通風孔からの通風により吹き飛ばされ、円形炉底中心側の通風孔からの通風は、スピードが速く円形炉底外周側に行くに従って遅くなり、軽くなった焼却灰を確実に円形炉底外周側へ導くことができる。また、同時に、旋回方向に設けられた通風孔からの通風方向は、円形炉底外周側へ向いているので、焼却灰を確実に円形炉底外周側へ導くことができる。
一端を端板で閉塞した円筒の下端部外周に極小隙間を設けて、円形炉底の基部から短管を設けたので、円形炉底下部に設けたエアーチャンバーからの燃焼空気の吐出方向が、円周水平方向でなく燃焼炉上方とすることができ、円形炉底に堆積する被燃焼物を吹き飛ばさず、確実に燃焼させることができる。
燃焼炉の円形炉底外周部に灰出し開口部を設けたので、容易な操作で焼却灰を処理することができ、燃焼炉の円形炉底下部に容積の大きいエアーチャンバーを設けることができる。また、大きなエアーチャンバーは、送風機から供給される空気の動圧をスムーズに静圧に変換することができ、燃焼空気を複数のエアー吹き込みノズルから均一に吐出させることができ、被燃焼物の燃焼を確実に行うことができる。また、回転軸駆動装置を該エアーチャンバーに設けたので、エアーチャンバー外の送風機によって供給される空気により、回転軸駆動装置の冷却を行うことができ、性能維持に効果的である。
熱水槽外周上部に温水の吐出口と下部に吸込み口を設けたので、給湯設備や暖房の熱交換器と接合することにより、有効に排熱を利用することができる。
上記するように、本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉は多くの効果を有し、課題を解決するものである。
本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉の正面図 図1の右側面図 図1上からの平面図 本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉の要部側面図 図4の平面図 図5のA-Aにおける部分断面図 本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉の要部斜視図 図7のB-Bにおける部分断面図
以下、本考案を実施するための具体的な形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉10の正面図である。同図において、下から矩形のエアーチャンバー部20、円形の燃焼室部40、円形の熱水槽部80で構成されて公知の螺着等によって固着されている。21は、基礎フレームで、上部に構成される各種機材を受け、設置場所で乾燥バイオ燃料粉燃焼炉10の安定した設置に供する。22は、エアーチャンバー部20のメンテナンスハッチで、エアーチャンバー部20外装パネル23の一部として密閉して、着脱自在に取り付けられている。24は、内部に図4に示すギヤードモータ25をカバーする保護カバーで、外装パネル23とエアーチャンバー部20を構成している。即ち、保護カバー24内部とエアーチャンバー部20内部と連通している。その結果、エアーチャンバー部20の内容積を、より大きく構成することができるので動圧を静圧に変換しやすくなる。26は、基礎フレーム21から延伸して設けられたギヤードモータ受けフレームの一部である。
図2は図1の右側面図で、同図において、27は、エアーチャンバー部20へ空気を供給する送風機で、基礎フレーム21に固設され、吐出ダクト28が外装パネル23を介してエアーチャンバー部20内部と連通している。吐出ダクト28は、エアーチャンバー部20の最下部に位置するように取り付けられている。かくして動圧は、エアーチャンバー部20の下部から、上方へ移動するに従い静圧に変換されやすい。
図3は、図1を上から見た平面図で、図1と図2の補足図である。
図4は、本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉の要部断面図を示す。同図において、29は、軸受けフレームで、基礎フレーム21に固設され、上部にラジアル軸受け30、下部にスラスト軸受け31が設けられ、燃焼室部40中心線41として鉛直に回転軸42を支えている。ラジアル軸受け30とスラスト軸受け31の中間に、回転軸42にスプロケット32が固着され、ギヤードモータ25の駆動軸に固着されたスプロケット33とチェーン34で、回転軸42に回転力が伝えられる。エアーチャンバー部20の天部と底部は、天板35と底板(図示せず)が設けられ、外装パネル23とでエアーチャンバー空間36を構成している。ラジアル軸受け30やスラスト軸受け31、チェーン34、スプロケット32、33、ギヤードモータ25は、送風機から供給される空気で冷却される。
燃焼室部40は、鋼板等より成る外郭43が円筒状に形成され、底板44と固設され、外郭43からはみ出して、下部のエアーチャンバー天板35外形に合同してフランジ45を形成している。外郭43と底板44内側には、図4の斜線で示す耐火キャスタブル46が形成され、外郭43と底板44を火炎から保護している。外郭43の天部には、耐火キャスタブル46の内径Dの開口を設けた円盤状のフランジ47が固設され、フランジ45と外郭43、フランジ45を固設補強するガセットプレート48が、複数設けられている。
図1の49は、燃焼室部40の外郭43に設けられたメンテナンスハッチで、燃焼室部40内部を点検することができる。50は、燃料投入口で、燃焼室部40上部近傍に設けられ、円筒状の外郭43に固設され、図4の平面図、図5で示すように、耐火キャスタブル46を貫通して耐火キャスタブル46の内径D接線方向に取り付けられている。燃料(被燃焼物)は、貯蔵サイロ(図示せず)等からスクリュウコンベア(図示せず)等で、所定量ずつ燃料投入口50へ供給され、燃焼炉内52へ投入される。図1の51は、燃焼室部40下部近傍に設けられたバーナーで、燃焼炉内52へ供給された被燃焼物へ火炎を噴射し着火するもので、被燃焼物が自燃焼状態に至った後には火炎噴射を停止させる。また、燃焼炉内52の温度が自燃焼温度を下回った際には、自動的に火炎を噴射し、燃焼炉内52温度を自燃焼温度に保つ。(炉内温度センサー図示せず)バーナー51取り付け位置は、燃料投入口50下側近傍、図1上からの平面図、図3で示すような、後述する旋回流後方になる位置が望ましい。
図4で示す53は、エアー吹き込みノズルで、エアーチャンバー空間36の天板35と燃焼室部40の底板44に設けた開口54を介して、エアーチャンバー空間36と燃焼炉内52が連通されている。図5で示すように、燃焼室部中心線41に放射状、複数群に配設され、その1群は、燃焼室部中心線41から燃焼炉側壁56に向かって千鳥状55に配設されている。図6は、図5に示すA-A断面で、エアー吹き込みノズル53が、燃焼室部中心線41を中心として同心円方向に15〜30度傾けて取り付けられていることを示す。それぞれのエアー吹き込みノズル53が、同心円方向(実施例では時計の針進行方向)に傾けて、燃焼室部40の底板44に溶接等で取り付けられている。エアーチャンバー空間36で高圧となった空気は、それぞれのエアー吹き込みノズル53から均一スピードで吐出され、燃焼炉内52で時計の針進行方向の上昇旋回流となり、被燃焼物と空気の混ざり合いが良くなる。
図4に示す57は、燃焼室部40の底板44を中心として固設した円筒の堰で、耐火キャスタブル46よりやや高く形成されている。円筒の堰57を回転軸42が貫通し、円筒の堰57と回転軸42の間隙は、通風孔58が形成されている。59は、一端を端板60で閉塞した円筒で、回転軸42の上端に固設した端板(図示せず)と端板60が螺着されて、回転軸42動作と一体で、時計の針進行方向(図5で示す弧状矢印方向)に回転する。円筒59の他端、下部は、円筒の堰57上端よりやや被る位置まで形成され、円筒59の内径は、円筒の堰57外径より大きく形成されている。61は、燃焼室部40の底板44を中心として固設した短管で、円筒59の外径と極小の隙間を設け、若干のオーバーラップ代を設けて取り付けられている。エアーチャンバー空間36で高圧となった空気は、通風孔58を通過し、短管61内周面と円筒59の外径との極小隙間から、円筒59の外周面をエアーカーテン状に上昇気流として吐出する。したがって、被燃焼物や焼却灰が、短管61内周面と円筒59の外径との極小隙間から浸入することを防止できる。
62は、円筒59上部側面に連通して固設し水平に延伸して設けた管体で、他端は端板で閉塞されている。63は、管体62に連通し、垂下して設けられた円筒形状をした複数の攪拌体で、時計の針進行方向の位置に複数の通風孔64が設けられている。複数の攪拌体63の他端は端板で閉塞されている。また、管体62と連通する側には、ソケット65を介して攪拌体63が設けられ、攪拌体63を上下に公知の螺着等で固設されている。エアーチャンバー空間36で高圧となった空気は、通風孔58を通過し、円筒59上部へ移動し、水平に延伸した管体62を経て、それぞれの攪拌体63の通風孔64から吐出する。図5で示す3本の直線矢印の方向に吐出する。同図から明らかなように、3本の直線矢印は燃焼炉側壁56に向いているので、軽量になった焼却灰は、燃焼炉側壁56に向かい、燃焼炉側壁56下部を旋回方向、時計の針進行方向に周回する。燃料(被燃焼物)は、その湿度が精確に一定ではなく多少のバラツキがあり、そのため、燃料ロットによって供給される燃料の炉底に堆積する状態が異なる。攪拌体63の上下移動調整することによって、堆積過多となるのを防止し、燃料の完全燃焼を推進する。尚、管体62は、円筒59上部側面で対称に2本とする必要は無く、片側1本で良く、製作コストを低減することができ、攪拌し過ぎないで軽量になった焼却灰を有効に燃焼炉側壁56に向かわせる。また、管体62を片側1本とすることによって、エアー吹き込みノズル53から吐出する空気量と攪拌体63の通風孔64から吐出する空気量のバランスをとることが容易になる。
図7は、本考案の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉の要部斜視図を示す。同図において、メンテナンスハッチ49の下部一部を灰出し開口部として、灰出しダクト70がメンテナンスハッチ49を貫通して、燃焼炉内52と燃焼室部40外部と連通している。71は貯灰箱で、水が張られ、灰出しダクト70一端が貯灰箱の水中に没している。図8は、図7のB-Bにおける部分断面図を示す。軽量になった焼却灰は、燃焼炉側壁56に向かい、燃焼炉側壁56下部を旋回方向、時計の針進行方向に周回しているので、メンテナンスハッチ49背面の灰出し開口部72に集まり、灰出しダクト70を経由して貯灰箱71に集塵される。灰出し開口部72は、耐火キャスタブル46の燃焼炉側壁56下部が一部取り除かれ、灰出しダクト70が、燃焼室部40の外郭43に設けられる。本実施例では、メンテナンスハッチ49背面を灰出し開口部72としたが、燃焼炉側壁56下部であれば、燃料投入口50下側近傍を除き自由に決めることができるが、燃料投入口50下側旋回流風上側近傍が望ましい。
図1において、81は、熱水槽部80の円筒に形成された鋼板等より成る外郭で、燃焼室部40外形より大きく形成され、熱水槽部80容積を極力大きく確保し熱容量を大きくしている。内部に耐火キャスタブル46の内径Dとほぼ等しい内径を有する円筒空間82が形成され、燃焼炉内52と連通している。熱水槽部80の縦断面形状は、逆凹字の熱水槽83を形成している。円筒空間82の天面84と円筒空間側面85の下部が、複数のL字状の加熱管86で連通して設けられている。87はメンテナンスハッチで、熱水槽83を貫通して、加熱管86にアクセスできる。88は煙道で、円筒空間82の天面84中心から、熱水槽83上部を貫通し、熱水槽部80の外郭81の上部外郭89を貫通して、燃焼ガスが排出される。上記構成とすることで、複数のL字状の加熱管86の外側、円筒空間82の天面84と円筒空間側面85、熱水槽83を貫通する煙道88の合計面積が、伝熱面積として作用するので、熱効率が良いボイラー部とすることができるものである。
90は、水位調整器で、水道水等が給水管91から給水され、熱水槽83へ給水管92を介して供給される。水位調整機90は、外郭81上部に設けられた取り付け具93に取り付けられる。水位調整機90の上部と熱水槽83の最上部には連通管(図示せず)が設けられ、蒸気抜きの安全弁(図示せず)を水位調整器90に収納している。
図2において、94は、熱水槽83上部の外郭81側面に設けた温水の吐出口で、95は、熱水槽83下部の外郭81側面に設けた吸込み口である。吸込み口95は、図2に破線で示す実線と対向する位置に設けることが望ましい。吐出口94には給湯設備が接続、または、熱交換設備と接続された場合は、吸込み口95とも接続され、別途設けられる循環ポンプで温水を循環して利用される。
図2において、100はサイクロンで、煙道88の吐出部とダクト101を介して連接している。サイクロン100下部には煤塵収集チャンバー102が設けられている。煤塵収集チャンバー102は、基礎フレーム21に載置固定され、収集チャンバー102下部に設けられたメンテナンスハッチ(図示せず)から煤塵を取り出すことができる。103は、サイクロン排煙筒で、内部に排煙ジェット104が設けられている。排煙ジェット104には、単独で送風機105が設けられているので、燃焼炉内52の燃焼ガスを誘引排気する量を調整することができ、燃焼炉内52を負圧にする操作が容易である。
10 乾燥バイオ燃料粉燃焼炉
20 エアーチャンバー部
21 基礎フレーム
22 メンテナンスハッチ
23 外装パネル
24 保護カバー
25 ギヤードモータ
26 ギヤードモータ受けフレーム
27 送風機
28 吐出ダクト
29 軸受けフレーム
30 ラジアル軸受け
31 スラスト軸受け
32 スプロケット
33 スプロケット
34 チェーン
35 天板
36 エアーチャンバー空間
40 燃焼室部
41 燃焼室部中心線
42 回転軸
43 外郭
44 底板
45 フランジ
46 耐火キャスタブル
47 フランジ
48 ガセットプレート
49 メンテナンスハッチ
50 燃料投入口
51 バーナー
52 燃焼炉内
53 エアー吹き込みノズル
54 開口
55 千鳥状
56 燃焼炉側壁
57 円筒の堰
58 通風孔
59 円筒
60 端板
61 短管
62 管体
63 攪拌体
64 通風孔
65 ソケット
70 灰出しダクト
71 貯灰箱
72 灰出し開口部
80 熱水槽部
81 外郭
82 円筒空間
83 熱水槽
84 天面
85 円筒空間側面
86 加熱管
87 メンテナンスハッチ
88 煙道
89 上部外郭
90 水位調整器
91 給水管
92 給水管
93 取り付け具
94 吐出口
95 吸込み口
100 サイクロン
101 ダクト
102 煤塵収集チャンバー
103 サイクロン排煙筒
104 排煙ジェット
105 送風機

Claims (8)

  1. 乾燥バイオ燃料粉を燃焼させる燃焼炉であって、耐火物からなる円形炉底に埋め込まれ、且つ傾斜した複数のエアー吹き込みノズルと、該円形炉底中心に設けた通風孔を貫通する回転軸上端に、一端を端板で閉塞した円筒を固設し、該円筒上部側面から水平に延伸する管体を設け、該管体に複数の垂下する複数の通風孔を備えた攪拌体と、円筒燃焼炉側壁上部へ接線方向に投入する燃料投入口と、該円筒燃焼炉側壁下部へ内部に火炎を噴射するバーナーと、燃焼室上部には円筒空間を設け、該円筒空間に位置される燃焼炉で燃焼した排出される燃焼ガスで管外を加熱する複数の加熱管の一端が、該円筒空間天面と他端が該円筒空間側面下部と連通するように設け、該円筒空間側面と上部を覆う熱水槽と、該熱水槽上部を貫通する煙道とを備えたことを特徴とする乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
  2. エアー吹き込みノズルは、先端にノズルを備え、上記円形炉底中心から複数の放射線状に配設され、且つ放射線に対し千鳥状に配設され、上記燃料投入口と同一方向に傾斜角度を15〜30度としたことを特徴とする請求項1に記載の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
  3. 上記円形炉底下部にエアーチャンバーを設け、該エアーチャンバー内部に上記回転軸駆動装置を備え、該エアーチャンバーへ空気を供給する送風機を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
  4. 上記一端を端板で閉塞した円筒の下端部外周に極小隙間を設けて、上記円形炉底の基部から短管を設けたことを特徴とする請求項1〜3に記載の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
  5. 上記攪拌体の下端は閉塞され、該攪拌体の通風孔は回転方向に位置し、該攪拌体を上下自在に移動固設するソケットを設けたことを特徴とする請求項1〜4に記載の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
  6. 上記燃焼炉の円形炉底外周部に灰出し開口部を設けたことを特徴とする請求項1〜5に記載の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
  7. 上記煙道の吐出側に、下部に煤塵収集チャンバーを設けたサイクロンを設け、該サイクロン排煙筒に排煙ジェットを設けたことを特徴とする請求項1〜6に記載の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
  8. 上記熱水槽外周上部に温水の吐出口と下部に吸込み口を設けたことを特徴とする請求項1〜7に記載の乾燥バイオ燃料粉燃焼炉。
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