JP2015163798A - 配管継手および配管継手を用いた漏水防止方法 - Google Patents

配管継手および配管継手を用いた漏水防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ビクトリック接合を用いて利用することができ、高圧流体を流通し、かつ高圧流体の漏水を防止できる配管継手および配管継手による漏水防止方法を提供することである。【解決手段】 本発明に係る配管継手100は、筒部120と、筒部120と連通する筒部130との間にフランジ板140が設けられる。筒部130の外周面には、ビクトリックジョイント用の凹部131が形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、流体を流通させる配管同士を接続する配管継手および配管継手を用いた漏水防止方法に関する。特に、ビクトリックジョイントを用いた配管継手および配管継手を用いた漏水防止方法に関する。
従来から、流体を流通させる配管を接続する方法として、種々の継手が開発されている。
例えば、特許文献1(特開2002−295781号公報)には、内耐圧性に優れている複合管用のフランジ継手について開示されている。
特許文献1記載のフランジ継手においては、管状に成形された合成樹脂製の内層と、この内層の外周面に延伸ポリオレフィン系樹脂シートを螺旋状に巻回することにより形成された補強層と、この補強層に積層された合成樹脂製の外層とを有する複合管の短管と、単一の合成樹脂で成形された管状の部材で肉厚が複合管の短管よりも厚く成形されたフランジアダプタを有するフランジとからなり、複合管の短管の先端に、フランジアダプタが突き合わせ融着されているとともに、その突き合わせ融着部の外周面に補強部材が装着されてなるものである。
また、特許文献2(特開2006−10041号公報)には、地中管路を樹脂製の更生管によってライニングするに際し、取付管口において、止水パッドのスリーブを拡径する際に、フランジ部が変形することを防止し、十分な止水性を発揮し得る止水パッド及び取付管口の止水方法について開示されている。
特許文献2記載の止水パッドにおいては、取付管の内径よりも小さい外形を有する筒状スリーブと、この筒状スリーブの一方の端縁部から鍔状に張り出したフランジとが一体に成形され、フランジの表面に合成ゴム系の粘着剤が塗布されるとともに、筒状スリーブの外周に、筒状スリーブの変形を防止可能な保護リングが配設されたものである。
さらに、特許文献3(特開2012−31985号公報)には、接続及び接続解除を容易にできるとともに、接合強度に優れた樹脂管の接続構造について開示されている。
特許文献3記載の樹脂管の接続構造においては、一端にフランジ部を有する2つの樹脂管の各フランジ部を突き合わせた状態で、両フランジ部を外周側から包囲しかつ狭持する嵌合部を有する一対の分割体からなる接合部材により2つの樹脂管を接合する樹脂管の接合構造であって、分割体は、樹脂管の外壁に沿うように嵌合部から延設され、他方の分割体の樹脂管補強部とともに、樹脂管の外壁を囲繞して樹脂管を補強する樹脂管補強部を有し、かつ、樹脂管補強部の軸方向長さが、樹脂管の外径の1/3以上に設定されているものである。
特開2002−295781号公報 特開2006−10041号公報 特開2012−31985号公報
また、従来から高圧の流体を流通する高圧配管として、主に金属配管が用いられていた。これらの高圧配管である金属配管と金属配管とを接続する場合、溶接による接続が主流となっていた。
しかしながら、近年においては、当該高圧配管の清掃、メンテナンス等のため、高圧配管の接続および高圧配管の取外しが要望されつつある。そのため、高圧配管に対する配管継手の開発が望まれている。
特に、接続しようとしている両側の配管が固定されて、継手への差込みが困難な状態である、いわゆる地獄配管であっても利用することができる配管継手の開発が望まれている。
本発明の目的は、ビクトリック接合を用いて利用することができ、高圧流体を流通し、かつ高圧流体の漏水を防止できる配管継手および配管継手による漏水防止方法を提供することである。
(1)
一局面に従う配管継手は、高圧流体を流通させる一の配管と他の配管とを継ぐ配管継手であって、一の配管の配管内部に嵌合する第1筒部と、第1筒部と連通し、かつ外周面に他の配管と接続するためのビクトリックジョイント用の溝を有する第2筒部と、第1筒部と第2筒部との間に設けられたフランジ部と、を含むものである。
本発明に係る配管継手は、第1筒部と、第1筒部と連通する第2筒部との間にフランジ部が設けられる。第2筒部の外周面には、ビクトリックジョイント用の溝が形成される。
この場合、第1筒部が一の配管の内周面に嵌合され、第2筒部が他の配管とビクトリックジョイントで接続される。その結果、接続しようとしている両側の配管が固定されて、継手への差込みが困難な状態である、いわゆる地獄配管でも確実に接続することができる。
特に、一の配管および他の配管は、流量計、圧力計、バルブ等の任意の機器の接続部であってもよい。なお、上記の高圧流体の高圧とは、1MPa以上50MPa以下の範囲を示す。
また、一の配管が第1筒部と接続される側の反対側においてビクトリックジョイントで接続可能な構造を有していてもよい。
(2)
第2の発明に係る配管継手は、一局面に従う配管継手であって、第1筒部の筒部外周には、漏水防止部材が設けられてもよい。
この場合、第1筒部の筒部外周に漏水防止部材を設けることができるので、一の配管の内周面における内面止水(漏水防止)を実現することができる。
また、第2筒部と他の配管とをビクトリックジョイントで接続し、漏水防止を実現することができる。
その結果、一の配管から他の配管側に高圧流体を流した場合であっても、流体の漏水を防止することができる。また、漏水防止部材としては、Oリング、ガスケット等、その他任意の漏水防止部材があげられる。
(3)
第3の発明に係る配管継手は、一局面または第2の発明に係る配管継手であって、第1筒部の内径および第2筒部の内径、または第1筒部の外径および第2筒部の外径、の少なくともいずれかにおいて、大きさが異なってもよい。
この場合、一の配管と他の配管とのサイズが異なっている場合であっても、容易に接続することができる。例えば、一の配管の呼び径が200Aであり、他の配管が100Aである場合等である。
(4)
第4の発明に係る配管継手は、一局面に従う配管継手、第2、第3のいずれか1つの発明に係る配管継手であって、少なくともフランジ部は、金属または繊維強化樹脂からなってもよい。
この場合、少なくともフランジ部は、金属または繊維強化樹脂からなるので、万力等の器具(治具)を用いて配管継手を一の配管に容易に挿入させることができる。また、配管継手の全体が金属からなってもよく、配管継手の第1筒部および第2筒部が樹脂からなり、フランジ部のみ金属または繊維強化樹脂からなってもよい。
(5)
第5の発明に係る配管継手は、一局面に従う配管継手、第2から第4のいずれか1つの発明に係る配管継手であって、少なくとも第1筒部および第2筒部は、樹脂または繊維強化樹脂からなってもよい。
この場合、少なくとも第1筒部および第2筒部は、樹脂または繊維強化樹脂からなるので、成形または加工等が容易となり、配管継手の全部を金属で製作する場合と比較して、重量面でメリットがある。また、配管継手の全体が樹脂または繊維強化樹脂からなってもよく、配管継手の第1筒部および第2筒部が樹脂または繊維強化樹脂からなり、フランジ部のみ金属からなってもよい。
(6)
第6の発明に係る配管継手は、一局面に従う配管継手、第2から第5のいずれか1つの発明に係る配管継手であって、フランジ部は、一の配管のフランジ部に形成された固定孔に対応する貫通孔を有してもよい。
この場合、フランジ部に貫通孔が形成されているので、一の配管のフランジ部と容易に接続することができる。
(7)
第7の発明に係る配管継手は、一局面に従う配管継手、第2から第6のいずれか1つの発明に係る配管継手であって、フランジ部は、一の配管のフランジ部に形成された固定孔に対応するボルトが設けられてもよい。
この場合、フランジ部にボルトが設けられているので、当該ボルトを回して一の配管のフランジ部と容易に接続することができる。
(8)
他の局面に従う配管継手を用いた漏水防止方法は、第1筒部と、第1筒部と連通し、かつ他の配管と接続するビクトリックジョイント用の溝を有する第2筒部と、第1筒部と第2筒部との間に設けられたフランジ部と、漏水防止部材とを含む配管継手と、ビクトリックジョイントとを用いて、流体を流通させる一の配管と他の配管とを継ぐ配管継手を用いた漏水防止方法であって、一の配管の内部に第1筒部を挿入し、漏水防止部材を一の配管の配管内面および第1筒部の外面で圧縮変形させて漏水防止し、かつフランジ部により一の配管と接続する第1工程と、他の配管と第2筒部とをビクトリックジョイントを用いて接続する第2工程と、を含むものである。
本発明にかかる配管継手を用いた漏水防止方法は、第1工程において、一の配管の内部に第1筒部を挿入して、漏水防止部材を一の配管の配管内面および第1筒部の外面で圧縮変形させて漏水防止し、かつフランジ部により一の配管と接続する。
続いて、第2工程において、他の配管と第2筒部とをビクトリックジョイントを用いて接続する。
この場合、第1筒部が一の配管の内周面に嵌合され、第2筒部が他の配管とビクトリックジョイントで接続される。その結果、接続しようとしている両側の配管が固定されて、継手への差込みが困難な状態である、いわゆる地獄配管でも確実に接続することができる。
さらに、第1筒部の筒部外周に漏水防止部材を設けることができるので、一の配管の内周面における内面止水(漏水防止)を実現することができる。
第2筒部と他の配管とをビクトリックジョイントで接続し、漏水防止を実現することができる。その結果、一の配管から他の配管側に高圧流体を流した場合であっても、流体の漏水を防止することができる。
(A)
第9の発明に係る配管継手は、一局面に従う配管継手から第8の発明のいずれかに係る配管継手であって、一の配管または他の配管の少なくとも一方において、配管継手が挿入される樹脂配管の内周面の端部に、誘導形状が形成されたものであってもよい。
ここで、樹脂配管は、主に押出成形により成形されるため、内径のばらつきが大きい。したがって、配管継手が挿入される樹脂配管の内周面の端部に、誘導形状が形成されていることにより、スムーズに配管継手を挿入することができる。
なお、上記の誘導形状とは、端部における外周の一部または全周において設けられた曲面または傾斜面を示す。
本実施の形態に係る配管継手の一面側から見た模式的平面図である。 図2は本実施の形態に係る配管継手の他面側から見た模式的平面図である。 図1および図2のA−A線断面を示す模式的断面図である。 配管を取り付ける一例を示す模式図である。 配管を取り付ける一例を示す模式図である。 配管を取り付ける一例を示す模式図である。 配管継手の他の例を示す模式断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<配管継手の全体概略>
図1は本実施の形態に係る配管継手100の一面側から見た模式的平面図であり、図2は本実施の形態に係る配管継手100の他面側から見た模式的平面図であり、図3は、図1および図2のA−A線断面を示す模式的断面図である。
図1から図3に示すように、配管継手100は、筒部120および筒部130の間に、フランジ板140を備える。
フランジ板140には、放射状に、中心が同心円上に位置される孔150が複数設けられている。これらの孔150は、後述するように、配管500に配管継手100を固定するため、または配管500の軸心と配管継手100の軸心とを一致させるための位置決めの機能を有する。
筒部120および筒部130は、円筒状からなる。筒部120の外周面には、凹部121が設けられる。凹部121は、筒部120の外周に沿って一周つながるように設けられる。
また、筒部130の外周面には、凹部131が設けられる。凹部131は、ビクトリックジョイント用の溝であり、筒部130の外周に沿って一周つながるように設けられる。
また、図1および図3に示すように、本実施の形態において、配管継手100は、筒部120の内周面の筒内径L21および筒部130の内周面の筒内径L31(L21≠L31)と、筒部120の外周面の筒外径L22および筒部130の外周面の筒外径L32(L22≠L32)とが異なる。
<配管継手の断面>
次いで、図2に示すように、配管継手100の内部は、筒部120、フランジ板140および筒部130を貫通する孔125および孔126が形成されている。
孔125は、筒部130の端面からフランジ板140の一部にかけて、円筒状に形成される。または孔126は、筒部120の端面からすり鉢状(漏斗状)で形成され、孔125と連通して形成される。
なお、孔125および孔126の軸心は、筒部130および筒部120の軸心と一致するよう形成される。
<Oリング取り付け>
続いて、本実施の形態における配管継手100の筒部120に接続される配管600(図4,〜,図6参照)の呼び径が200A(A呼称)の場合、筒部120の筒外径L22は、192mmであり、溝径L2は、181.5mmである。また、フランジ板140の外径L3は、330mmである。
本実施の形態における配管継手100に接続される配管500の呼び径が200A(A呼称)の場合、Oリング180のサイズは、内径179.5mmであり、断面径は8.4±0.15mm(呼び番号:P180,JIS B2401)である。また、呼び径が変化しても、図3に示すように、0リング180のつぶししろ(L12/L13)は、20%以上30%以下の範囲であることが好ましい。
なお、本実施の形態において、実測したところ、呼び径が200A(A呼称)の場合、Oリング180のつぶししろの範囲は、21.7%から27.0%までの範囲であった。
また、本実施の形態における配管継手100の筒部130に接続される配管500(図4,〜,図6参照)の呼び径が100A(A呼称)の場合、筒部130の筒外径L32は、114.3mmである。凹部131は、取り付けられるビクトリックジョイントに応じて形成されるが、凹部131は、深さ2.1mm、幅8.7mmである。
本実施の形態において、Oリング180は、筒部120に2本取り付けられたが、Oリング180が取り付けられる本数はこれに限定されることなく、筒部120の長さ、流通する高圧流体の種類および圧力、配管継手100の構成および構成材料、Oリング180の取り付け作業性などを考慮して適宜決定されればよい。
<配管500および配管600の取り付け>
続いて、図4から図6は、配管500および配管600を取り付ける一例を示す模式図である。
まず、図4に示すように、配管継手100は、配管500,600と接続される。
配管継手100のフランジ板140と、配管600のフランジ部610とを万力等の器具により挟持させることで、配管継手100の筒部120を配管600の配管内部615内に容易に挿入することができる。
続いて、図5に示すように、ボルトBをフランジ板140の孔150、配管600のフランジ部610の固定孔を貫通させ、ナットNで固定する。本実施の形態においては、8本のボルトBおよびナットNにより固定を行う。
その結果、配管600と配管継手100とを接続することができる。
次いで、図6に示すように、配管500と配管継手100とを接続する。この場合、配管継手100の筒部130の凹部131と、配管500の凹部531とに、ビクトリックジョイントのゴム部材710を被せ、ビクトリックジョイント700を被せる。
その結果、図6に示すように、配管継手100は、配管500および配管600の間に的確に取付けられる。また、配管500が固定されている場合であっても、配管600側にビクトリックジョイント部があれば、地獄配管であっても配管継手100を接続することができる。
すなわち、地獄配管の場合、ビクトリックジョイント部を複数設けられる構造にする必要があったが、配管継手100の片側にビクトリックジョイント部が形成されているので、ビクトリックジョイント部を設ける箇所を減らすことができるとともに、スペースの有効活用をすることができる。
次に、図7は、配管継手100の他の例を示す模式断面図である。
以下、図7に示す配管継手100aが、図3の配管継手100と異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、配管継手100aは、フランジ板140の孔150ではなく、ボルトBBが取り付けられている。当該ボルトBBは、空回り可能なボルトからなる。
その結果、ボルトBBにより容易にフランジ部610に接続することができる。
なお、配管500,600の少なくとも一方が金属からなってもよく、樹脂からなってもよい。
また、配管500,600が金属からなる場合、例えば、青銅鋳物(BC6,BC6C)、黄銅鋳物(YBsC3)、改削黄銅引抜棒(押出棒)(C3604BD(BE))、鋳造用黄銅引抜棒(押出棒)(C3771BD(BE))、りん脱酸銅管(C1220T)、銅合金素地上のクロムメッキ(BCrM)、銅合金素地上のニッケルメッキ(BNM)、ネズミ鋳鉄品(FC)、ダクタイル鋳鉄(FCD)、可鍛鋳鉄(FCMB)、炭素工具鋼(SK)、ステンレス(18Cr−8Ni)(SUS304)、ステンレス(18Cr−12Ni−MO)(SUS316)、ステンレス(18Cr−12Ni−MO極低C)(SUS316L)、アルミニウム合金ダイカスト(ADC)または亜鉛合金ダイカスト(ZDC)等、これらの積層管、複合管など任意の材質と構成を選択することができる。さらに、これらの金属にはメッキ等の防錆処理、塗装を行ってもよい。
また、配管500,600が樹脂からなる場合、例えば、硬質塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル:PVC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、エポキシ樹脂(EP)、メラニン樹脂(MF)、ポリカーボネート樹脂(PC)、三弗化エチレン樹脂(PCTFE)、ポリエチレン樹脂(PE)、メタクリル樹脂(アクリル樹脂:PMMA)、アセタール樹脂(POM)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリスチレン樹脂(PS)、四弗化エチレン樹脂(PTFE)、ポリウレタン樹脂(PUR)またはポリ酢酸ビニル樹脂(PVAC)等の合成樹脂管、繊維強化プラスチック(FRP)、これらの積層管、複合管など任意の材質と構成を選択することができる。
次に、配管継手100の材質について説明を行う。配管継手100は、金属からなってもよく、樹脂からなってもよく、一部が金属からなってもよく、他部が樹脂からなってもよい。
<配管継手100全体が金属からなる場合>
なお、配管600においては、製造工程が、一般的に押出成形で形成されるため、配管500の外形は規定の値で形成されるが、配管600の内径は、基準値に対してばらつきが多い。
この場合においても、配管継手100が金属から形成されている場合、容易に配管継手100の筒部120を配管600の配管内部615に挿入することができる。
この場合においても、配管継手100が金属から形成されている場合、容易に配管継手100の筒部120を樹脂の押出成型からなる配管600の配管内部615に挿入することができる。
また、配管600が金属からなる場合には、配管継手100が金属から形成されている場合に、配管継手100を配管600とボルトBで堅固に締め付けることができるとともに、フランジ接続配管と比較すると重量面でメリットが生じる。
また、フランジ板140も金属からなるので、上述したように、容易に万力で挟持することができる。
<配管継手の筒部120,130のみが樹脂からなる場合>
また、配管継手100の筒部120,130が樹脂からなる場合、筒部120,130の厚みは、耐圧の観点から3mm以上15mm以下の範囲であることが望ましく、3mm以上10mm以下の範囲であることがさらに望ましい。厚みが3mmより小さければ、強度及び剛性が不足し、筒部120,130が破壊してしまう虞がある。また、厚みが15mmより大きければ、配管600の配管内部615に筒部120を挿入した場合、または配管500の配管内部515と筒部130を接続した場合に、配管内部の縮径が著しくなり、高圧流体FLの流動抵抗が増大して流れを阻害する虞がある。
また、フランジ板140が金属からなるので、上述したように、容易に万力で挟持することができる。
<配管継手が樹脂の場合>
また、配管継手100の全体が樹脂からなる場合には、筒部120,130の厚みは、耐圧の観点から5mm以上15mm以下の範囲であることが望ましく、フランジ板140の厚みは、耐圧面から5mm以上、20mm以下の範囲であることが望ましい。筒部120,130の厚みが5mmより小さければ、強度及び剛性が不足し、全体が樹脂からなる配管継手100が破壊してしまう虞がある。
また、筒部120,130の厚みが15mmより大きければ、配管600の配管内部615に筒部120を挿入した場合に、配管内部の縮径が著しくなり、高圧流体FLの流動抵抗が増大して流れを阻害する虞がある。
また、フランジ板140の厚みが5mmより小さければ、強度及び剛性が不足し、フランジ板140が破壊してしまう虞がある。フランジ板140の厚みが20mmより大きければ、樹脂の厚みが大きくなり、収縮などにより寸法狂いが生じやすくなる虞がある。
(実施例)
本実施の形態において説明した配管継手100を用いて実験を行った。実験においては、配管600として呼び径が200A、配管500として呼び径が100Aであるものを用いた。製品の安全率を考慮して10.5MPaの水圧をかけて、1時間保持したが、配管継手100の継ぐ部分からの漏水は、認められなかった。
以上のように、本実施の形態にかかる配管継手100,100aは、筒部120が配管600の内周面に嵌合され、筒部130が配管500とビクトリックジョイント700で接続される。その結果、接続しようとしている両側の配管500,600が固定されて、配管継手100,100aへの差込みが困難な状態である、いわゆる地獄配管でも確実に接続することができる。
特に、配管600および配管500は、流量計、圧力計、バルブ等の任意の機器の接続部であってもよい。また、配管600が筒部120と接続される側の反対側においてビクトリックジョイント700で接続可能な構造を有していてもよい。
また、筒部120にOリング180を設けることができるので、配管600の内周面における内面止水(漏水防止)を実現することができる。
また、筒部130と配管500とをビクトリックジョイント700で接続し、漏水防止を実現することができる。その結果、配管600から配管500側に高圧流体FLを流した場合であっても、流体の漏水を防止することができる。
フランジ板140に孔150またはボルトBBが形成されているので、配管600のフランジ板140と容易に接続することができる。
本発明においては、配管継手100,100aが配管継手に相当し、配管600が一の配管に相当し、配管500が他の配管に相当し、筒部120が第1筒部に相当し、筒部130が第2筒部に相当し、フランジ板140がフランジ部に相当し、凹部131がビクトリックジョイント用の溝に相当し、Oリング180が漏水防止部材に相当し、筒内径L21が第1筒部の内径に相当し、筒外径L22が第1筒部の外径に相当し、筒内径L31が第2筒部の内径に相当し、筒外径L32が第2筒部の外径に相当し、孔150が貫通孔に相当し、ボルトB,BBが固定孔に対応するボルトに相当し、図4から図6の工程が漏水防止方法に相当し、図4から図5の工程が第1工程に相当し、図5から図6の工程が第2工程に相当する。
本発明の好ましい実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれらだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100,100a 配管継手
120,130 筒部
140 フランジ板
150 孔
180 Oリング
500 配管
600 配管




Claims (8)

  1. 高圧流体を流通させる一の配管と他の配管とを継ぐ配管継手であって、
    前記一の配管の配管内部に嵌合する第1筒部と、
    前記第1筒部と連通し、かつ外周面に前記他の配管と接続するためのビクトリックジョイント用の溝を有する第2筒部と、
    前記第1筒部と前記第2筒部との間に設けられたフランジ部と、を含む配管継手。
  2. 前記第1筒部の筒部外周には、漏水防止部材が設けられた、請求項1記載の配管継手。
  3. 前記第1筒部の内径および前記第2筒部の内径、または前記第1筒部の外径および前記第2筒部の外径、の少なくともいずれかにおいて、大きさが異なる、請求項1または2記載の配管継手。
  4. 少なくとも前記フランジ部は、金属または繊維強化樹脂からなる、請求項1から3のいずれか1項に記載の配管継手。
  5. 少なくとも前記第1筒部および前記第2筒部は、樹脂または繊維強化樹脂からなる、請求項1から4のいずれか1項に記載の配管継手。
  6. 前記フランジ部は、前記一の配管のフランジ部に形成された固定孔に対応する貫通孔を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の配管継手。
  7. 前記フランジ部は、前記一の配管のフランジ部に形成された固定孔に対応するボルトを有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の配管継手。
  8. 第1筒部と、前記第1筒部と連通し、かつ前記他の配管と接続するビクトリックジョイント用の溝を有する第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部との間に設けられたフランジ部と、漏水防止部材とを含む配管継手と、ビクトリックジョイントとを用いて、流体を流通させる一の配管と他の配管とを継ぐ配管継手を用いた漏水防止方法であって、
    前記一の配管の内部に前記第1筒部を挿入し、前記漏水防止部材を前記一の配管の配管内面および前記第1筒部の外面で圧縮変形させて漏水防止し、かつフランジ部により前記一の配管と接続する第1工程と、
    前記他の配管と前記第2筒部とを前記ビクトリックジョイントを用いて接続する第2工程と、を含むことを特徴とする配管継手を用いた漏水防止方法。
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