JP2015163298A - 遊技機 - Google Patents

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JP2015163298A
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飯島 航
Ko Iijima
航 飯島
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Abstract

【課題】 ピン受け板が抜き取られて封止が解除されるという課題があった。
【解決手段】 本発明にかかる遊技機において、かんぬきピン40が差し込まれる貫通穴22b2の周囲を外側から金属製の保護板51で覆うことにより、ピン40の拘束力が発揮される貫通穴22b2の周囲が外部から破壊されることを防止している。保護板51はピン40の先端部42a,42bを抜け止め状態で保持するピン受け板53a,53bを延設して形成されるため、ピン40の先端部42a,42bを抜け止め状態を解除すべくピン受け板53a,53bが除去されると外側の保護板51も除去されることとなる。従って、ピン受け板53a,53bが除去された痕跡を外側から簡単に発見することができる。
【選択図】 図15

Description

本発明は、制御基板を収容した制御ボックスを備えた遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、図22に示すように閉鎖的な制御ボックス3が形成される蓋部材2と皿部材1の相対位置において、蓋部材2の延設部4に形成された貫通穴5をピン6で貫通させつつ、ピン6の先端部を皿部材1を延設して形成したピン受け部7の内部に収容された金属製のピン受け板9に抜け止め状態で差し込ませるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
かかる構成によれば、ピン6が蓋部材2の延設部4と皿部材1のピン受け部7をかんぬき固定するため、蓋部材1を皿部材2に対して相対固定することが可能であった。すなわち、制御ボックス3の閉鎖状態が維持できるため、制御ボックス3の内部に収容される制御基板への不正を防止することが可能であった。
特願2002−108713号
上述した従来の遊技機において、ピン6を抜け止め保持するピン受け板9はピン受け部7にのみ保持されているため、ピン受け部7さえ破壊すればピン受け板9を除去することが可能であった。ピン受け板9が除去されるとピン6は自由に抜き取ることが可能となるため、制御ボックス3に収容された制御基板等に不正が行われてしまうという課題があった。さらに、ピン受け部7は蓋部材2の延設部4の裏側にあるため、このような不正行為の痕跡をメンテナンス等の際に発見することが難しいという課題があった。
また、ピン6の拘束力が発揮される貫通穴5に挟まれた部位8が外部から破壊されることにより相対固定が解除されてしまうという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、簡単に開けることができないとともに、不正に開放された痕跡を簡単に確認することができる制御ボックスを備える遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、皿部材の開口部を蓋部材によって閉鎖して形成される制御ボックスにて制御基板を収容する遊技機において、
上記皿部材と上記蓋部材の一方に設けられた封止板と、上記封止板が設けられない上記皿部材と上記蓋部材の一方に設けられた被挿入部と、上記被挿入部の内部に備えられる受け部材と、上記封止板の外側の面を覆うように上記受け部材を同封止板の外側に延設して形成した保護板と、上記封止板と上記保護板とを外側から貫通しつつ先端部が上記受け部材に抜け止め保持されることにより上記皿部材と上記蓋部材とを固定する挿入部材とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1の発明において、上記制御ボックスは、上記皿部材の開口部を上記蓋部材によって閉鎖することにより形成される。上記皿部材と上記蓋部材の一方には上記封止板が設けられ、同封止板が設けられない上記皿部材と上記蓋部材のもう一方には上記被挿入部が設けられる。上記被挿入部の内部には、挿入部材の先端部を抜け止め保持するための受け部材が備えられる。上記受け部材を上記封止板の外側まで延設することにより保護板が形成され、同保護板による上記封止板の外側は覆われる。そして、挿入部材が上記保護板と上記封止板とを外側から貫通しつつ先端部を上記受け部材に抜け止め保持される。
すなわち、上記封止板と上記被挿入部とを上記挿入部材によってかんぬき固定することができる。上記封止板と上記被挿入部とが固定されることにより、それぞれが設けられた上記皿部材と上記蓋部材とを固定することができる。従って、上記皿部材の開口部を上記蓋部材によって閉鎖した状態で上記皿部材と上記蓋部材とを固定して上記制御ボックスを封止させることが可能となる。
上記保護板は上記受け部材を延設して形成されるため、上記挿入部材の抜け止め保持を解除すべく上記受け部材を上記被挿入部から除去すると、上記保護板も一緒に除去されることとなる。また、上記保護板は上記封止板の外側を覆うため、外側から上記保護板が除去されたか否かを確認することができる。すなわち、上記保護板と上記受け部材を一体部材とすることで、上記受け部材が上記被挿入部から除去されたことを簡単に確認することができる。
さらに、上記保護板は上記封止板とともに上記挿入部材によってかんぬき固定されるため、上記受け部材はより強力に固定され上記受け部材が上記被挿入部から除去されることを防止することができる。また、上記保護板は上記封止板を外側から覆うため、上記封止板を外側から保護することができる。すなわち、かんぬきとしての上記挿入部材の拘束力が発揮される上記封止板を外側から保護することもできる。
本発明は、上記の構成に限られるものではなく、以下の手段も含むものである。
手段1
手段1にかかる発明は、請求項1に記載の発明において、上記挿入部材は、金属製のピンであるとともに、上記被挿入部は同ピンが差し込まれるピン受け部である構成としてある。
すなわち、上記挿入部材を金属製のピンとすることで頑丈なかんぬきによって上記蓋部材と上記皿部材とを相対固定することができる。
手段2
手段2にかかる発明は、手段1に記載の発明において、上記受け部材は、金属製のピン受け板である構成としてある。
すなわち、上記保護板と上記受け部材とを切り離すことによって、上記受け部材のみを除去することも可能であるが、上記受け部材を金属製とすることにより延設された上記保護板を簡単に切り離すことはできない。従って、上記受け部材を除去すると、外側の上記保護板も除去され外側から確実に痕跡を確認することができる。また、上記受け部材の強度も高いものとなるため、上記ピンをより強固に抜け止めさせることができる。
手段3
手段3にかかる発明は、手段1または手段2のいずれかに記載の発明において、上記封止板は上記制御ボックスから外側に延設されるとともに、上記ピン受け部も上記制御ボックスから外側に延設される構成としてある。
すなわち、上記封止板と上記ピン受け部は上記制御ボックスの外側に延設され形成されるため、上記封止板や上記ピン受け部が上記制御ボックスの容積を減少させることはない。従って、上記制御基板を収容するスペースを大きく確保することができる。また、仮に上記制御ボックスの外側に形成された上記封止板や上記ピン受け部が破壊されたとしても、上記制御ボックスが同時に破壊されてしまうことが防止できる。
手段4
手段4にかかる発明は、手段3に記載の発明において、上記封止板は視認可能、かつ、破断可能な肉薄部を介して上記制御ボックスから延設されるとともに、上記封止板と上記ピン受け部は複数組、上記ピンが差し込まれない予備が備えられる構成としてある。
すなわち、上記封止板は、上記皿部材と上記蓋部材のいずれか一方を上記制御ボックスの外側に破断可能な肉薄部を介して延設されるため、上記肉薄部を破断させることにより上記封止板を上記制御ボックスから離脱させることができる。上記ピンの拘束力が及ぼされる上記封止板が上記制御ボックスから離脱すると、上記蓋部材と上記皿部材は相対移動が可能となる。従って、上記制御ボックスの閉鎖状態を解除し上記制御基板のメンテナンス等を行うことができる。また、上記肉薄部は視認可能に形成されているため、同肉薄部が破壊されたか否かを確認することができる。従って、不正に上記制御ボックスの閉鎖状態が解除された痕跡を認知することができる。
なお、破壊された上記肉薄部を介して延設された上記封止板は、それ以降上記蓋部材または上記皿部材を拘束することができない。すなわち、上記蓋部材と上記皿部材との相対固定に利用することができなくなるため、以降の上記蓋部材と上記皿部材との相対固定を行うための予備の上記封止板と上記ピン受け部が複数組備えられる。
手段5
手段5にかかる発明は、手段4に記載の発明において、複数備えられた上記ピン受け部は並列し、隣接する上記ピン受け部同士が連結される構成としてある。
すなわち、上記ピン受け部は、上記制御ボックスだけでなく隣接する上記ピン受け部とも接合されるため、上記ピン受け部を上記制御ボックスから離脱させるような破壊行為をしくくすることができる。また、必要な破壊箇所も増大するため、上記ピン受け部を上記制御ボックスから離脱させるような破壊行為の痕跡を認知しやすくすることができる。
手段6
手段6にかかる発明は、手段2から手段5のいずれかに記載の発明において、上記ピンの先端部には鋸刃状の鋸刃部が形成され、上記ピン受け板に形成されたバネ片が同鋸刃部に食い込むことにより上記ピンの先端部は抜け止めされる。
すなわち、上記ピン受け部に差し込まれる上記ピンの先端部に鋸刃状の鋸刃部を形成し、同鋸刃部に食い込むバネ片を上記ピン受け板に備えることにより、上記ピンの先端部は上記ピン受け部の内部にて抜け止め保持される。
手段7
手段7にかかる発明は、手段2から手段6のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部は一方に開口面を有する略箱状に形成され上記ピン受け板は同開口面を介して内部に取り付けられるとともに、
上記封止板は、上記ピン受け部の上記開口面を塞ぐ蓋板である構成としてある。
すなわち、略箱状に形成された上記ピン受け部の開口面を介して上記ピン受け板は内部に取り付けられる。上記開口面は上記封止板により塞がれるため、上記ピン受け部は外部から閉鎖的な空間となる。従って、上記ピン受け部の内部に異物を侵入させて上記ピンの先端部の抜け止め状態を解除することが防止できる。また、上記封止板の外側は上記保護板が覆うため、上記封止板を貫通しつつ異物を上記ピン受け部の内部に侵入させることは困難となる。
手段8
手段8にかかる発明は、手段5から手段7のいずれかに記載の発明において、複数の上記ピン受け部をそれぞれ視認可能な位置まで延設し確認部が形成されるとともに、それぞれの確認部は視認可能な位置において互いに接合される構成としてある。
すなわち、複数設けられた上記ピン受け部はそれぞれ延設されて視認可能な確認部が設けらるため、仮に上記ピン受け部が上記蓋部材または上記皿部材から離脱されても、そのことを簡単に視認することができる。従って、不正の痕跡を簡単に確認することができる。また、それぞれの同確認部は互いに連結されるため、上記ピンが差し込まれている上記ピン受け部のみを上記制御ボックスから離脱させようとすると、上記確認部も破壊しなければならない。この場合、上記確認部の破断形状が露わとなるため、より確実に不正の痕跡を認識することができる。
手段9
手段9にかかる発明は、手段8に記載の発明において、上記確認部の表面は内部とは異なる色に着色される構成としてある。
すなわち、上記確認部における破断した部分は内部の色が露出するため、表面の色とは異なる色となり、上記確認部の破断の痕跡が確認しやすくなる。
手段10
手段10にかかる発明は、手段7から手段9のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部の一壁面は上記制御ボックスを構成する上記蓋部材または上記皿部材の壁面の一部と共通化した共通壁面である構成としてある。
すなわち、略箱状の上記ピン受け部の一壁面は、上記制御ボックスを構成する上記蓋部材または上記皿部材の壁面の一部で構成されるため、上記ピン受け部が上記蓋部材または上記皿部材に接するように配設される。従って、上記ピン受け部を上記制御ボックスから離脱させるような破壊を行うことが困難となる。また、壁面の共有化が図れるため構造も簡易化させることができる。
手段11
手段11にかかる発明は、手段7から手段10のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部の内壁面に内接する金属製の内接板が備えられる構成としてある。
すなわち、上記ピン受け部の内壁面に金属製の内接板を内接させることにより、上記ピン受け部の内部に異物を侵入させ同内部に備えられた上記バネ片が破壊れることを防止することができる。
手段12
手段12にかかる発明は、手段3から手段11のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部の内部には上記ピンが差し込まれる際に、同ピンに摺接するガイド壁が形成される構成としてある。
すなわち、上記ガイド壁が上記ピンに摺接しガイドするため、上記ピンを上記ピン受け部に差し込みやすくすることができる。
手段13
手段13にかかる発明は、手段7から手段12のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け板は上記ピンが差し込まれる際に、上記ピン受け部の内部にて同ピンの先端部に摺接する構成としてある。
すなわち、上記ピン受け板が上記ピンに摺接しガイドするため、上記ピンを上記ピン受け部に差し込みやすくすることができる。
手段14
手段14にかかる発明は、手段11から手段13のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け板は上記内接板と一体的に形成される構成としてある。
すなわち、部品点数を減少させることができる。
手段15
手段15にかかる発明は、手段10から手段14のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け板は上記共通壁面まで延設され、同共通壁面に形成された係合部に係止される構成としてある。
すなわち、上記ピン受け板を除去するために上記係合部を破壊しようとしても、上記係合部は上記共通壁面に形成されるため上記制御ボックス自体も破壊させなければならない。従って、破壊の規模が大きくなり、不正の痕跡が確認しやすくなる。
手段16
手段16にかかる発明は、手段15に記載の発明において、上記係合部は、上記開口面側に向かって略垂直に立設する略矩形状部材であり、同係合部の上記開口面側の端部および上記開口面とは反対側の端部は幅が広く形成され、同両端部の間には一定幅部分が形成されるとともに、
上記ピン受け板は略コの字状に形成され、その互いに平行な二平面で上記係合部の一定幅部分を挟み込むことにより上記係合部に係合される構成としてある。
すなわち、上記係合部は略矩形状に形成され、上記ピン受け板は幅方向に向かい合う略平行な二平面により同係合部の一定幅部分を幅方向に挟み込んで係合する。上記係合部は、上記開口面に向かって略垂直に立設し、上記開口面側の端部および上記開口面とは反対側の端部は上記一定幅部分より幅が広く形成される。従って、上記ピン受け板を上記開口面側および上記開口面とは反対側に抜き取ろうとすると、幅が広く形成された上記係合部の上記開口面側の端部および上記開口面とは反対側の端部に干渉する。従って、上記ピン受け板を上記開口面側および上記開口面とは反対側に抜き取るためには、互いに平行な上記二平面の間隔を押し広げ、同両端部に干渉しないようにする必要がある。すなわち、略コの字状に形成された上記ピン受け板を変形させなければならず、容易に上記ピン受け板を上記開口面側および上記開口面とは反対側に抜き取ることをできなくすることができる。
手段17
手段17にかかる発明は、手段16に記載の発明において、上記係合部の上記開口面側の端部は上記開口面から遠ざかるにつれ幅が広くなるように形成される構成としてある。
すなわち、上記ピン受け板を上記開口面から装着させる際にも、互いに平行な上記二平面の間隔を押し広げる必要があるが、上記係合部の上記開口面側の端部は上記開口面から遠ざかるにつれ幅が広くなるように形成されるため、同端部にガイドされて次第に間隔を広げるように変形することができる。互いに平行な上記二平面が上記係合部の上記開口面側の端部を通過しきると、上記ピン受け板は原型状に復帰し上記二平面は上記一定幅部分を挟み込む。
手段18
手段18にかかる発明は、手段3から手段17のいずれかに記載の発明において、上記封止板および上記保護板には上記ピンを貫通させるための貫通穴が形成されるとともに、上記ピンにおける上記保護板より外側に突出する突出部は、上記貫通穴の径より大きく形成される構成としてある。
すなわち、上記貫通穴の周囲が上記ピンにおける上記保護板より外側に突出する上記突出部に干渉するため、上記貫通穴を上記ピン受け部に対して上記ピンの差し込み方向にも拘束することができる。なお、上記突出部と上記封止板が干渉する際には、これらの間に金属製の上記保護板が介在するため、上記貫通穴の周囲が破壊されることが防止できる。
手段19
手段19にかかる発明は、手段18に記載の発明において、上記ピンは両端に上記先端部を有する略U字状に形成され、上記鋸刃部はそれぞれの上記先端部において互いに内側に向かい合うように形成されるとともに、それぞれの上記先端部に内側から摺接する互いに平行な上記ピン受け板が上記係合部を幅方向外側から挟み込んで係合する構成としてある。
すなわち、上記ピンは、両端に上記先端部を有する略U字状に形成され、同両先端部には互いに内側に対向する上記鋸刃部が形成される。上記ピン受け板は上記ピンの両先端部の内側にて同両先端部に摺接するため、上記ピンの両先端部は、互いに平行な上記ピン受け板の外側に差し込まれることとなる。従って、互いに平行な上記ピン受け板同士の間隔を押し広げようとしても、上記ピンが外側から干渉しこれを制限する。すなわち、上記係合部を挟み込む互いに平行な上記ピン受け板同士の間隔を押し広げることが防止されるため、上記ピン受け板が抜き取られることを防止することができる。
手段20
手段20にかかる発明は、手段2から手段19のいずれかに記載の発明において、上記ピンは剛性が高い金属で形成される構成としてある。
すなわち、上記ピンが破壊されにくく、強固に上記皿部材と上記蓋部材とを固定することができる。
手段21
手段21にかかる発明は、手段3から手段20のいずれかに記載の発明において、上記封止板および上記保護板は、同封止板から外側に向けて立設する防護壁に取り囲まれる構成としてある。
すなわち、上記封止板は、外側から上記保護板とともに上記防護壁によって保護されるため、上記ピン受け部に異物が侵入されることが防止できる。
手段22
手段22にかかる発明は、手段18から手段21のいずれかに記載の発明において、上記突出部は、上記防護壁に囲まれた空間に収容される構成としてある。
すなわち、上記突出部を上記防護壁に囲まれた空間に収容させることにより、上記突出部をペンチ等により摘もうとしても、上記防護壁が妨害する。従って、上記ピンを外側から摘んで無理矢理引き抜くことが防止できる。
手段23
手段23にかかる発明は、手段7から手段22のいずれかに記載の発明において、上記突出部は、上記封止板に対して略平行になるように屈曲され押し込み面が形成される構成としてある。
すなわち、上記突出部を上記封止板に対して略平行に屈曲せることにより、上記封止板をさらに外側から保護することができる。また、面で上記ピンを押すことができるため、上記ピンを差し込みやすくすることができる。
手段24
手段24にかかる発明は、請求項1または手段1から手段23のいずれかに記載の発明において、上記皿部材と上記蓋部材は透明な合成樹脂で形成される構成としてある。
すなわち、上記制御ボックスを開放させることなく上記制御基板の状態を視認することができる。
手段25
手段25にかかる発明は、請求項1または手段1から手段25のいずれかに記載の発明において、上記皿部材と上記蓋部材とは互いにスライド可能であり、上記皿部材の開口部を上記蓋部材が閉鎖する両者の相対位置にてスライドが停止する構成としてある。
すなわち、上記皿部材と上記蓋部材とで簡単に上記制御ボックスを閉鎖させることができる。
手段26
手段26にかかる発明は、請求項1または手段1から手段25のいずれかに記載の発明において、上記保護板は、波状に屈曲され剛性が確保される構成としてある。
すなわち、上記保護板の剛性を簡易に向上させ、より確実に上記封止板や上記ピン受け部の内部を保護することができる。
手段27
手段27にかかる発明は、請求項1または手段1から手段26のいずれかに記載の発明において、上記保護板は、複数回折り返すことにより、複数の層状に形成される構成としてある。
すなわち、上記保護板の強度を簡易に向上させ、より確実に上記封止板や上記ピン受け部の内部を保護することができる。
手段28
手段28にかかる発明は、手段22から手段27のいずれかに記載の発明において、上記保護板の外縁は、上記防護壁と上記封止板とが直交する部位において上記封止板と略平行に形成された溝に挿入される構成としてある。
すなわち、上記保護板の外縁を上記防護壁に形成された上記溝に保持させることにより、上記保護板が上記封止板から引き剥がされることを防止することができる。
手段29
手段29にかかる発明は、請求項1または手段1から手段28のいずれかに記載の発明において、上記保護板は、同保護板の裏側の状態が外側から視認できるようにメッシュ状に形成されている構成としてある。
すなわち、上記保護板の裏側における不正を監視することが可能となる。
手段30
手段30にかかる発明は、手段18から手段29のいずれかに記載の発明において、上記保護板の一部は屈曲されて上記封止板に形成された上記貫通穴の壁面を覆う構成としてある。
すなわち、上記貫通穴の径を広げるような破壊を防止することができる。
手段31
手段31にかかる発明は、手段24から手段30のいずれかに記載の発明において、上記押し込み面は上記防護壁に囲まれた上記封止板を外側から覆う構成としてある。
すなわち、上記封止板および上記保護板をさらに外側から保護することができる。
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、制御ボックスが不正に開放されない遊技機を提供することができる。
手段1にかかる発明によれば、挿入部材が破壊されることを防止することができる。
手段2にかかる発明によれば、保護板とピン受け板とが切断されることをが防止でき、確実にピン受け板が除去された痕跡を認識することができる。
手段3にかかる発明によれば、制御ボックスにおける制御基板の収容スペースを確保することができる。
手段4にかかる発明によれば、制御基板のメンテナンスを行うことができる。
手段5にかかる発明によれば、ピン受け部を破壊させられにくくすることができる。
手段6にかかる発明によれば、ピンが引き抜かれることを防止することができる。
手段7にかかる発明によれば、ピン受け部の内部を外部から保護することができる。
手段8にかかる発明によれば、ピン受け部が破壊させられた痕跡を簡単に視認することができる。
手段9にかかる発明によれば、ピン受け部が破壊させられた痕跡を簡単に視認することができる。
手段10にかかる発明によれば、構造を簡易化させることができる。
手段11にかかる発明によれば、ピン受け部の内部が破壊されようにすることができる。
手段12にかかる発明によれば、ピンを簡単に差し込むことができる。
手段13にかかる発明によれば、ピンを簡単に差し込むことができる。
手段14にかかる発明によれば、部品点数を減少させることができる。
手段15にかかる発明によれば、ピン受け板を除去されにくくすることができる。
手段16にかかる発明によれば、ピン受け板を除去させられにくくすることができる。
手段17にかかる発明によれば、内接板等をピン受け部に装着しやすくすることができる。
手段18にかかる発明によれば、ピンの差し込み方向に皿部材と蓋部材を拘束することができる。
手段19にかかる発明によれば、ピン受け板をピン受け部から抜き取られにくくすることができる。
手段20にかかる発明によれば、強固に皿部材と蓋部材とを固定することができる。
手段21にかかる発明によれば、ピン受け部の内部や封止板を外部から保護することができる。
手段22にかかる発明によれば、ピンが抜き取られることを防止することができる。
手段23にかかる発明によれば、ピンを差し込みやすくすることができる。
手段24にかかる発明によれば、制御基板の状態を外部から視認することができる。
手段25にかかる発明によれば、制御ボックスの閉鎖位置における位置決めを簡単に行うことができる。
手段26にかかる発明によれば、保護板の剛性を向上さりことにより確実にピン受け部の内部や封止板を外部から保護することができる。
手段27にかかる発明によれば、保護板の強度を向上させることにより確実にピン受け部の内部や封止板を外部から保護することができる。
手段28にかかる発明によれば、保護板が除去されることを防止することができる。
手段29にかかる発明によれば、保護板の裏側における不正も確認することができる。
手段30にかかる発明によれば、貫通穴の壁面も保護することができる。
手段31にかかる発明によれば、封止板および上記保護板をさらに外側から保護することができる。
本発明にかかる制御ボックスを使用するパチンコ機の背面図である。 本発明にかかる制御ボックスを使用するスロットマシンの背面図である。 第一の実施形態にかかる制御ボックスの平面図である。 第一の実施形態にかかる閉鎖状態の制御ボックスの平面図である。 第一の実施形態にかかるピン蓋部の平面図および断面図である。 第一の実施形態にかかるピン受け部の平面図および断面図である。 第一の実施形態にかかるピン受け部の断面図である。 第一の実施形態にかかる金具の斜視図である。 第一の実施形態にかかるピンの斜視図である。 第一の実施形態にかかるピン受け部の平面図および断面図である。 第一の実施形態にかかるピン受け部の断面図である。 第一の実施形態にかかる封止部の平面図および断面図である。 第一の実施形態にかかる封止部の断面図である。 第一の実施形態にかかる封止部の平面図および断面図である。 第一の実施形態にかかる封止部の断面図である。 第一の実施形態にかかる封止部の斜視図である。 第二の実施形態にかかる封止部の断面図である。 第二の実施形態にかかる封止部の斜視図である。 第三の実施形態にかかる封止部の断面図である。 第四の実施形態にかかる金具の平面図である。 第四の実施形態にかかる封止部の断面図である。 従来の封止部の概略断面図である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)制御ボックスの設置例:
(2)第一の実施形態にかかる制御ボックスについて:
(3)第一の実施形態にかかる封止部について:
(4)第二の実施形態:
(5)第三の実施形態:
(6)第四の実施形態:
(7)まとめ:
(1)制御ボックスの設置例:
図1は本発明を適用したパチンコ機を背面から見て示しており、制御ボックス70が背面側から視認できるように装着されている。同図において、制御ボックス70の短辺の一方の外部に封止部70aが備えられることにより、制御ボックス70は外部から閉鎖された状態を維持し、不正に開放されることを防止している。図に示すように、制御ボックス70はメンテナンスのためにパチンコ機60を開いたときには、パチンコ機60の背面側から直に視認できる位置に配設されている。従って、制御ボックス70内に不正をするために封止部70a等が破損されていれば、次のメンテナンス時にはすぐに見つけることが可能となっている。また、制御ボックス70は透明な合成樹脂で形成されており、その収容された制御基板の様子もパチンコ機60の背面側から直に視認できる。
また、図2はスロットマシン(パチスロ)80の背面を示している。同スロットマシン80の背面側にも矩形箱形の制御ボックス90が装着されている。同図において、制御ボックス90の短辺の一方の外部に封止部90aが備えられることにより、制御ボックス90は外部から閉鎖された状態を維持し、不正に開放されることを防止している。同図に示すように、メンテナンスのためにスロットマシン80を開いたときには容易に封止部90aを視認できる。従って、制御ボックス90内に手を加えるなどのために封止部90aが破損されていれば、次のメンテナンス時にすぐに見つけることが可能となっている。
図示していないが、パチロットにも同様に適用可能である。パチロットは、メダルの代わりにパチンコ遊技球を利用するものであり、例えば、パチンコ球の5個がメダル1個に相当して遊技を楽しむことができる。
(2)第一の実施形態にかかる制御ボックスについて:
図3は本発明の第一の実施形態にかかる制御ボックス70およびその外部に設けられた封止部70aを上方(図1においてパチンコ機の背面)から見て示している。同図において矢印で示す方向をそれぞれ奥行き方向と幅方向として以下説明する。制御ボックス70および封止部70aは下側に位置する皿部材10と、上側に位置する蓋部材20とで構成されている。また、図4は蓋部材20と皿部材10をスライドさせて制御ボックス70を開放させた状態を示している。同図において、皿部材10は下方に深みのある皿状に形成された皿本体部14を有し、蓋部材20は上方に深みを有する蓋状に形成された蓋本体部24を有している。そして、皿本体部14の開口面と蓋本体部24の開口面とを上下に向かい合わせることにより、図3のように外部と閉鎖された略箱状の制御ボックス70を形成している。閉鎖された制御ボックス70の内部には制御基板25が収容されており、同制御基板25には各種のROM26a〜26f等が実装されている。
蓋本体部24の幅方向両端の辺には略板状の一対のレール挿入部24a1,24a2が形成されており、皿本体部14の幅方向両端の辺には一対の略コの字状のガイドレール14a1,14a2が形成されている。そして、ガイドレール14a1,14a2がレール挿入部24a1,24a2をそれぞれ幅方向外側から挟み込むことにより、蓋部材20と皿部材10とが奥行き方向にスライド可能となっている。
皿本体部14の奥方の辺には略コの字状のガイドレール14cが形成されており、蓋本体部24の奥方の辺にはレール挿入部24cが形成されている。レール挿入部24cは、図3に示すように蓋部材20と皿部材10とが閉鎖位置となるときにはガイドレール14cに突き当たって挟み込まれる。従って、蓋部材20と皿部材10とを閉鎖位置にて確実に位置決めすることができる。
皿部材10は、同皿本体部14を奥方に延設して形成したピン受け部12と予備ピン収容箱13とを備えている。ピン受け部12は幅方向に並列して5個形成されており、その外側に略箱状の予備ピン収容箱13が形成されている。一方、蓋部材20は、同蓋本体部24を奥方に延設して形成したピン蓋部22と予備ピン蓋23とを備えている。ピン蓋部22は皿部材10に形成されたピン受け部12に対応するように幅方向に並列して5個形成されており、その外側に予備ピン収容箱13に対応した予備ピン蓋23が形成されている。
ピン受け部12は、略箱状に形成され上方に開口しており、上方の開口面から金属片50を装着することにより、ピン40を差し込ませることが可能となる。ピン40がいずれかのピン受け部12に差し込まれると、蓋部材20と皿部材10とは相対的に固定され、制御ボックス70は閉鎖状態で封止される。一方、予備ピン収容箱13も略箱状に形成され上方に開口しており、ピン40の予備を収容することが可能となっている。皿部材10は透明な合成樹脂で一体成型されている。なお、封止部70aは、ピン受け部12とピン蓋部22とピン40と金属片50とで構成される。
そして、封止部70aによる固定を簡単に解除できないようにすることで、制御基板25のROM26a〜26fを差し替える等の不正を防止している。ただし、制御基板25のメンテナンス等を行う必要もあるため、必要に応じて封止部70aによる固定は解除することができるとともに、その解除の痕跡が瞭然と認識できるようにされている。すなわち、封止部70aにおける固定解除の痕跡と、管理者が正規に行ったメンテナンス等の記録とを参照することで、不正な固定解除が介在したか否かを判断することが可能となっている。ピン受け部12とピン蓋部22とピン40および金属片50とで構成される封止部70aの詳細な機構等については以下に詳述する。
(3)第一の実施形態にかかる封止部について:
図5aは5個並列するピン蓋部22のうち1個を上方から見て示し、図5bはピン蓋部22における図5aに示す断面線X1での断面を示している。図5aにおいて、略板状の封止板22aが防護壁22dに取り囲まれて形成されており、幅方向に並ぶ矩形状の一対の貫通穴22b1,22b2が形成されている。封止板22aにおける貫通穴22b1,22b2の奥方には幅方向に長細い切り欠き22eが形成されている。ピン蓋部22と蓋本体部24は厚みが薄く形成された肉薄部26を介して連結している。肉薄部26は断面積が小さくなるように形成されているため、他の部分より強度が弱く破断しやすい。また、ピン蓋部22は幅方向に隣接する蓋部とも肉薄部26を介して連結されている。
図5bにおいて、防護壁22dは封止板22aに対して略垂直に立設されている。奥方に位置する防護壁22dの壁面には切り欠き22eが形成されており、同壁面の最下端は封止板22aより高い位置となっている。ピン蓋部22と蓋本体部24とを連結する肉薄部26の下方にはレール挿入部24cが奥方に向かって形成されている。
図6aは5個並列するピン受け部12のうち1個を上方から見て示している。図6b,図7a,図7bはピン受け部12における図6aに示す断面線X1,X2,Y1での断面をそれぞれ示している。図6aにおいてピン受け部12は、略箱状に形成されており、上方の開口面12cにて開口している。ピン受け部12には、ピン受け部12の内壁面によって略矩形状に囲まれた一対のガイド溝12b1,12b2が奥行き方向の位置を互いに一致させて形成されている。従って、ピン受け部12の内部におけるガイド溝12b1,12b2が形成された部位は幅が広くなっている。なお、幅方向に隣接するピン受け部12同士は互いに接合されている。
図6bにおいて、ピン受け部12の奥方には上方に突出する略板状の確認部12aが形成されている。この確認部12aでもピン受け部12同士を互いに連結している。皿本体部14の奥方を区画する壁面14bから前方に向かって上下一対の略板状部を突設することにより略コの字状のガイドレール14cを形成している。さらに、皿本体部14の奥方を区画する壁面14bは、ピン受け部12の内部を前方から区画する壁面ともなっている。すなわち、壁面14bは、皿本体部14の奥方を区画する壁面と、ピン受け部12の内部を前方から区画する壁面との共通壁面となっている。
図7aおよび図7bにおいて、共通壁面14bの所定部位を肉抜きすることにより係合部14dを形成している。この係合部14dにおける開口面12c側の端部には上抜け止め部14d1が形成されている。この上抜け止め部14d1は、上方から下方となるにつれて次第に幅が広くなる台形状に形成されている。一方、係合部14dにおける下方部分は、幅が広い下抜け止め部14d3が形成されており、同下抜け止め部14d3の幅方向の両端はピン受け部12の側面に到達している。係合部14dにおける上抜け止め部14d1と下抜け止め部14d3との間には幅が一定となる一定幅部14d2が形成されている。一方、共通壁面14bの係合部14dが形成されない部位は肉抜きされ、切り欠き14eが形成されている。
図8は金属片50を斜めから見て示している。同図において金属片50の上部には略板状の保護板51が形成されており、同保護板51と略平行に対面するように略板状の底面板54が形成されている。保護板51における奥行き方向中程には細幅部51aが形成されている。保護板51と底面板54とを連結する側面板52が保護板51と底面板54に直交するように形成されている。側面板52の高さ方向中程における幅方向外側に一対の略板状のピン受け板53a,53bが側面板52に対して略垂直に形成されている。また、ピン受け板53a,53bは互いに幅方向に対面し、略平行となっている。すなわち、上方から見るとピン受け板53a,53bと側面板52とは略コの字状に向かい合っている。従って、ピン受け板53aとピン受け板53bとが対面する間隔は側面板52の幅と同等となっている。なお、同側面板52の幅は上述した係合部14dの一定幅部14d2の幅と同等となっている。
ピン受け板53a,53bにおける前方の自由端の上下部に略正方形の切り欠きを設けることにより上下方向に短い係止端53a3,53b3が形成されている。ピン受け板53a,53bの略中央部には、それぞれ外側に向けてバネ片53a1,53a2,53b1,53b2が形成されている。バネ片53a1,53a2,53b1,53b2はピン受け板53a,53bの略中央部に二個ずつ略Uの字状の切り込みを上下に並べて形成し、同切り込みに囲まれた部位を幅方向外側に押し出すことにより形成している。同切り込みは略Uの字状に形成されるため、同切り込みに囲まれた部位の下端が最もピン受け板53a,53bから離間する。バネ片53a1,53a2,53b1,53b2はバネ性を有しており、内側に押し込む外力に対しては外側に復元しようとして反発する。
なお、本実施形態において金属片50は、一枚の金属板を所定の形状に切断加工をし、屈曲することにより形成している。従って、保護板51と側面板52とピン受け板53a,53bと底面板54およびバネ片53a1,53a2,53b1,53b2とは一体部材として形成されている。
図9はピン40を斜めから見て示している。ピン40は金属片50と比較して厚みが厚く剛性が高く形成されている。同図において、ピン40を略逆U字状に形成することにより、その下部に2本の略棒状の先端部42a,42bを形成している。先端部42aには鋸刃部42a1,42a2が形成され、先端部42bには鋸刃部42b1,42b2が形成されている。鋸刃部42a1,42a2と鋸刃部42b1,42b2は、互いに内側に対向している。鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2は先端部42a,42bの軸方向に対して略直交する面と、鋭角的に交差する斜面とで構成され、この斜面が下方に向くように配向されている。一方、ピン40の上部には略板状の突出部44が形成されており、同突出部44を先端部42a,42bに対して略垂直に屈曲することにより略板状の押し込み面44aを形成している。
以上説明したピン蓋部22とピン受け部12とピン40と金属片50とからなる封止部70aは、図10〜図15に示す所定の組付け作業を行うことにより、ピン蓋部22をピン受け部12に対して相対固定することができる。すなわち、ピン蓋部22と一体成型された蓋本体部24と、ピン受け部12と一体成型された皿本体部14とを、制御ボックス70の閉鎖位置となる位置にて相対固定することができる。
図10aは、内部に金属片50を装着した状態のピン受け部12を上方から見て示している。図10b,図11a,図11bはこのときのピン受け部12における断面線X1,X2,Y2での断面を示している。金属片50は、開口面12cからピン受け部12の内部に押し下げることにより装着されている。
図10aにおいて、保護板51がピン受け部12の上方に位置しており、ピン受け部12の開口面12cをほぼ覆い隠している。ただし、保護板51の細幅部51aが設けられた部位は覆い隠されず、下方のピン受け部12におけるガイド溝12b1,12b2が見えている。さらに、このガイド溝12b1,12b2はピン受け板53a,53bにより分断されており、幅方向両側にそれぞれ上方に開口した一対の略矩形の空間が形成されている。なお、保護板51の細幅部51aが設けられた位置と、バネ片53a1,53a2,53b1,53b2が形成された位置が一致するように形成されているため、上方に形成されたバネ片53a2,53b2が上方から見えている。
図10bにおいて、金属片50の底面板54がピン受け部12の底面に内接しており、側面板52はピン受け部12の奥方の面に内接している。すなわち、底面板54と側面板52は本発明にいう内接板を構成している。保護板51はピン受け部12の開口面12cより上方にあり、同開口面12cとは所定の距離を隔てている。図11aにおいて、ピン受け板53a,53bは、ピン受け部12を奥行き方向に横切っており、その先端の係止端53a3,53b3は、皿本体部14との共通壁面14bまで到達し、同壁面14bに形成された係合部14dに係合している。係止端53a3,53b3は係合部14dにおける上抜け止め部14d1を通過し、一定幅部14d2の高さと一致するまで降下させられている。
図11bにおいて、両側のピン受け板53a,53bの係止端53a3,53b3は一定幅部14d2を外側から挟み込んでいる。ここで、金属片50をピン受け部12から上方に引き抜こうとすると、ピン受け板53a,53bの係止端53a3,53b3の上部が略台形状の上抜け止め部14d1に下方から当接するため、引き抜くことができない。金属片50をピン受け部12から上方に引き抜くためには、ピン受け板53a,53bの係止端53a3,53b3の間隔を上抜け止め部14d1よりも広げる必要がある。
上述したように係止端53a3,53b3の間隔は側面板52の幅により規定され、この側面板52の幅は一定幅部14d2と同等となっているため、この間隔を広げるためには金属片50を本来の形状から変形させる必要がある。そのため、金属片50をピン受け部12から上方に引き抜くことは困難となっている。一方、仮にピン受け部12の底面を完全に除去し、金属片50をピン受け部12から下方に引き抜こうとすると、係止端53a,52aの下端が、係合部14dの下抜け止め部14d3に干渉する。下抜け止め部14d3の幅方向の両端はピン受け部12の側面まで延設されているため、係止端53a3,53b3の間隔を広げてもピン受け部12から下方に引く抜くことができない。
以上説明したように、係合部14dを破壊しない限り、一度装着した金属片50をピン受け部12から上下に引く抜くことは非常に困難となっている。一方、金属片50をピン受け部12に装着する際には、開口面12cから侵入する金属片50の係止端53a3,53b3の下端は、下方に向かって幅広な略台形状の上抜け止め部14d1の斜面に沿って滑りながら押し広げられる。従って、無理なく係止端53a3,53b3の間隔を広げるように変形させつつ金属片50を装着することができる。このようにして金属片50が装着されたピン受け部12は、ピン40が挿入可能となる。
図12aは、蓋部材20と皿部材10とが閉鎖位置となるときのピン受け部12を上方から見て示している。図12b,図13a,図13bはこのときのピン受け部12における断面線X1,X2,Y2での断面を示している。図12bにおいて、蓋本体部24のレール挿入部24cは皿本体部14のガイドレール14cに挟み込まれており、蓋本体部24と皿本体部14とで閉鎖的な制御ボックス70を形成している。このとき、封止板22aは保護板51とピン受け部12の開口面12cとの間に挿入されており、封止板22aによりピン受け部12の開口面12cが塞がれている。従って、封止板22aの貫通穴22b1,22b2および共通壁面14bの切り欠き14eを除いては、ピン受け部12の内部は外部に対して閉鎖的な空間をとなる。
さらに、共通壁面14bは係合部14dを形成するために所定部位が肉抜きされ切り欠き14eが形成されていたが、図13bに示すように前方からレール挿入部24cが当接するため切り欠き14eも内側から塞がれている。従って、ピン受け部12の内部は、閉鎖された制御ボックス70の内部とは完全に独立した空間となる。すなわち、仮にピン受け部12が破壊されたとしても、制御ボックス70の内部に侵入しようとする異物を遮断することができる。
一方、図12aおよび図13aにおいて封止板22aに形成された貫通穴22b1,22b2は、ピン受け部12のガイド溝12b1,12b2と、保護板51の細幅部51aと、ピン受け板53a,53bのバネ片53a1,53a2,53b1,53b2と奥行き方向の位置が全て一致している。すなわち、ピン40の先端部42a,42bを差し込ませるための一対の開口部が形成されるとともに、同開口部の下方には先端部42a,42bに形成された鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2に食い込むためのバネ片53a1,53a2,53b1,53b2がそれぞれ位置することとなる。
図14aは、ピン受け部12にピン40を差し込んだ状態のピン受け部12を上方から見て示している。図14b,図15は、このときのピン受け部12における断面線X1,Y2での断面をそれぞれ示している。図14a,図14bにおいて、ピン40の押し込み面44aは、封止板22aおよび保護板51に対して略平行となっており、これらの奥方部を上方から覆っている。押し込み面44aの外縁は防護壁22dにほぼ接触する位置まで到達しており、防護壁22dに囲まれた空間に押し込み面44a全体が収容されている。
図15において、ピン40の先端部42a,42bは貫通穴22b1,22b2および保護板51の細幅部51aをそれぞれを横切りつつピン受け部12の内部に侵入している。一方、ピン40の突出部44が保護板51の外側に突出している。先端部42a,42bは外側からピン受け板53a,53bを挟み込んでいる。このとき、ピン受け板53a,53bの外側に突出するバネ片53a1,53a2,53b1,53b2は、鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2の奥部にそれぞれ食い込んでいる。
先端部42a,42bが上方から侵入する際には、バネ片53a2,53a1,53b2,53b1は、鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2の先端部42a,42bの軸方向に対して鋭角的に交差する斜面に接触し、これに追従するように内側に押し込まれる。そして、鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2が通過するとバネ片53a2,53a1,53b2,53b1は元の形状に復元し、鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2の奥部に食い込む。従って、それ以降ピン40を引き抜こうとする際にはバネ片53a2,53a1,53b2,53b1の下端部が、鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2における先端部42a,42bに対して略垂直な面にそれぞれ当接する。
このようにすることにより、ピン受け板53a,53b等を破断させない限り、ピン40を引き抜くことをできなくすることができる。なお、ピン40は厚みが厚く剛性も高いため破断させたり変形させたりすることは困難となっている。先端部42a,42bが上方から侵入する際には、ガイド溝12b1,12b2が先端部42a,42bを外側からガイドしつつ、ピン受け板53a,53bが先端部42a,42bに内側から摺接する。従って、ピン40を安定した状態で所定の位置に差し込むことが可能となっている。また、ピン40には差し込み方向と垂直な押し込み面44aが設けられているため、ピン40を簡単に押し込むこと可能となっている。
ここで、ピン受け板53a,53bは先端部42a,42bを抜け止め保持することができれば良く、他の構成であっても良い。例えば、バネ片53a2,53a1,53b2,53b1の換わりに、バネ片53a2,53a1,53b2,53b1が設けられた箇所に矩形の穴を形成するようにしても良い。この場合、同矩形の穴に鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2が外側から侵入し、同矩形の穴の上辺と鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2における先端部42a,42bに対して略垂直な面とが干渉することにより先端部42a,42bを抜け止めすることができる。また、同矩形の穴に鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2が外側から侵入する際には、ピン受け板53a,53b自体がそれぞれ内側に撓むように変形し、侵入しきったところで原形状に復帰する。すなわち、ピン受け板53a,53b自体のバネ性を利用して、先端部42a,42bを抜け止め保持することもできる。
このようにしてピン40が差し込まれると、ピン40がかんぬきとなってピン蓋部22と保護板51はピン受け部12に対して移動することができなくなる。すなわち、ピン蓋部22を奥行き方向にスライドさせようとしても、ピン40と貫通穴22b1,22b2の壁面とが干渉するため、ピン蓋部22を奥行き方向にスライドさせることができない。一方、ピン蓋部22を上方に移動させようとしても、ピン40の突出部44が貫通穴22b1,22b2より大きく形成されているため、突出部44が封止板22aや保護板51に上方から干渉する。特に、本実施形態においてはピン40を略U字状に形成することにより、ピン40の抜け止め強度が単一のときの二倍になるとともに、封止板22aにおける貫通穴22b1,22b2に挟まれた部位をくわえ込んで固定するため、より強固に蓋部材20と皿部材10とを固定することができる。
また、封止板22aと突出部44との間には保護板51が介在している。従って、ピン蓋部22を上方にこじ開けようとして無理な荷重がかかった場合にも、この荷重を保護板51が封止板22aの広い範囲に分散させつつ保護するため合成樹脂性の封止板22aが破損されることが防止されている。さらに、封止板22aに上方から蓋覆する保護板51は金属片50と一体となっている。従って、保護板51もピン受け部12側に保持されるため、封止板22aを保護板51によってもピン受け部12側に拘束させることができる。
封止板22aにおける貫通穴22b1,22b2の周辺が破壊されることにより、ピン40がピン蓋部22を拘束することができなくなる。例えば、貫通穴22b1,22b2の穴径が突出部44より大きくなるように封止板22aを破壊することにより、ピン蓋部22を上方に移動させることが可能となる。また、貫通穴22b1,22b2が封止板22aの奥方端部まで延長するように封止板22aを破壊させれば、ピン蓋部22は奥行き方向にスライド可能となる。しかし、封止板22aは金属製の保護板51により上方から保護されているため、直接封止板22aを破壊することはできなくなっている。
一方、押し込み面44aはピン蓋部22の防護壁22dに囲まれた空間に収容されている。また、図14aに示すように、押し込み面44aは外縁が防護壁22dにほぼ接触するように嵌り込んでいるため、押し込み面44aが形成されたピン40の突出部44をペンチ等で摘もうとしても、防護壁22dがこれを妨害する。従って、ピン40の突出部44をペンチ等で摘むことは難しく、強引にピン40を抜き取ることはできなくなっている。
ここで、ピン受け板53aとピン受け板53bとが互いに内側に接近するように変形すると、バネ片53a1,53a2,53b1,53b2が鋸刃部42a1,42a2,42b1,42b2の奥部に食い込む量が減少し、ピン受け状態が弱められることとなる。すると、ピン40は上方に引き抜くことが可能となる。しかし、ピン受け板53a,53bの自由端となる係止端53a3,53b3は、係合部14dを内側に狭持しており、これ以上互いに接近することできない。従って、ピン40とのピン受け状態が弱められることも防止されている。
さらに、ピン受け板53a,53bはピン受け部12とピン蓋部22とで閉鎖された空間に収容されている。従って、ピン受け板12の壁面を破壊する等をしない限り、外部からピン受け板53a,53bを破壊、変形等させてピン40を抜き取ることはできない。
また、本実施形態においてはピン受け板12の壁面を金属片50により内側から防護しているため、ピン受け板12の壁面を破壊することも困難となっている。具体的には、ピン受け部12の底面側から異物を侵入させようとする際、金属製の底面板54がこれを阻止する。なお、底面板54はピン40を先端側から押し上げようと底面側から侵入する異物も妨害することができるため、ピン40を先端側から押し上げることも不可能となっている。ピン受け部12の奥方側の面から異物を侵入させようとしても、側面板52がこれを阻止する。
また、幅方向外側から異物を侵入させてピン受け板53a,53bを破壊、変形等させようとしても、剛性の高いピン40の先端部が外側からピン受け板53a,53bを防護するため、ピン受け板53a,53bを破壊、変形等させることはできない。保護板51と側面板52とピン受け板53a,53bと底面板54とは一枚の金属板を略直角に屈曲させて形成されているため、金属片50全体としての剛性が高く異物等の侵入により変形させられにくくなっている。
さらに、封止板22aの外側から異物を侵入させるために、封止板22aを破壊しようとしても、まず金属製の押し込み面44aがこれを阻止する。押し込み面44aと防護壁22dとの隙間から封止板22aを破壊しようとしても、金属製の保護板51が防護するため、封止板22aを破壊することができない。また、保護板51をめくり上げる等して除去しようとしても、防護壁22dが保護板51を取り囲んでいるため、簡単に除去することはできない。従って、封止板22aを破壊することもできなくなっている。ピン受け部12の前方側の壁面は皿本体部14の壁面14bと共用しているため、外部から共通壁面14bや同共通壁面14bに形成された係合部14dを破壊することはできない。従って、外部のあらゆる方向からピン受け部12の内部に異物等を侵入させピン受け板53a,53bを破壊してピン40を抜き取ることはできなくなっている。
以上は、本発明の効果としてピン40が単独で抜き取られにくくなることを説明したが、本発明によればピン受け部12から金属片50が抜き取られることも防止することができる。すなわち、まず金属片50を除去することにより、ピン40の抜け止め保持を解除しようとする不正も防止することが可能となっている。特に、金属片50が備えられるピン受け部12はピン蓋部22の下方にあり視認しづらい箇所となる。従って、金属片50を除去するためにピン受け部12を破壊してもその痕跡が発見しづらいという問題もあった。
以下、本発明の効果としてピン受け部12から金属片50が抜き取られにくくなることを説明する。金属片50が係合する係合部14dは制御ボックス70の共通壁面14bに形成されているため、制御ボックス70の外部に延設されたピン受け部12をいくら破壊しても係合部14dを破壊することはできない。すなわち、制御ボックス70自体を破壊するか制御ボックス70を開放させない限り、係合部14dを破壊して金属片50を抜き取ることは不可能となっている。仮に金属片50を抜き取ることができたとしても、破壊の痕跡は大規模のものとなるため、不正があったことをすぐに発見することができる。
さらに、金属片50は、ピン受け板53a,53bにてピン40と係合しているとともに、封止板22a上の保護板51が細幅部51aにてピン40にかんぬき状に固定されている。従って、仮に係合部14dを破壊しピン受け部12の底面に穴を開けて、金属片50を無理矢理下方に引き抜こうとしても、相当な力を要することとなる。また、保護板51も一緒に取り除かれるため、金属片50が下方から引き抜かれたことを簡単に認識することもできる。保護板51のみを金属片50から切り離し視認できない部分のみを抜き取ることも考えられるが、防護壁22dが保護板51を取り囲んでいるため簡単に切り離すことはできなくなっている。また、保護板51のさらに上方をピン40の押し込み面が保護しているため、保護板51を切り離すことは困難となる。
また、上述のとおり係合部14dを破壊することなく金属片50をピン受け部12から抜き取るためには、ピン受け板53a,53bの間隔を押し広げる必要がある。しかし、図15に示すようにピン40が差し込まれた状態では、ピン受け板53a,53bはピン40によって内側に拘束されるため互いの間隔を広げることができなくなっている。従って、金属片50をピン受け部12から抜き取ることが防止されている。
以上説明したように、本実施形態においてピン40や金属片50を抜き取って、蓋部材20と皿部材10の固定を解除することは非常に困難となっている。ところが、封止部70aを根こそぎ制御ボックス70から切り離してしまえば、ピン40や金属片50を抜き取ることなく封止部70aは蓋部材20と皿部材10とを固定することができなくなる。しかし、制御ボックス70を構成する皿本体部14とピン受け部12とを切り離す場合には、金属片50を切断させる必要がある。すなわち、金属片50はピン受け部12から皿本体部14の壁面14bに形成された係合部14dまで横切っているため、ピン受け部12を皿本体部14の外部にて切り離すためには必ず金属片50を切断しなければならない。従って、簡単にピン受け部12を皿本体部14から切り離すことはできなくなっている。むろん、皿本体部14の壁面ごと破壊することにより、ピン受け部12を皿部材10から切り離すことも可能ではあるが、その場合大規模な破壊が必要となり痕跡が目立つこととなる。
また、不正の痕跡が目立たない小規模な破壊で済むように使用している(ピン40が差し込まれている)ピン受け部12のみを切り離そうとする場合が多い。特に、ピン受け部12は、蓋部22の下方に位置し破壊の痕跡を見つけることは困難であるため狙われやすい。図16は、封止部70aを斜めから見て示している。同図において、使用しているピン受け部12のみを切り離そうとした場合の破断線B1を示している。本実施形態おいては隣接するピン受け部12同士は互いに連結されているため、破断線B1のように多くの部位を切断しなければならない。従って、使用しているピン受け部12のみを切り離しつつ痕跡を目立たなくすることは困難となっている。さらに、確認部12aも隣接するピン受け部12と連結しているため、確認部12aにおいても破断線B1が形成されることとなる。視認可能な位置まで延設された確認部12aにおける破断線B1は視認しやすく、不正があったことを簡単に認知することができる。
また、確認部12aを破断させることなく使用しているピン受け部12のみを切り離そうとすると、破断線B2のように切断させなければならず、非常に多くの部位を切断させる必要がある。以上説明したように、使用しているピン受け部12を切り離すことは非常に困難となっており、また切り離した痕跡が目立ちやすくなっている。従って、制御基板25に不正を加えることは非常に困難であるとともに、不正があったことを簡単に認識することができる。
ところで、制御基板25をメンテナンス等する際には、図4に示すように制御ボックス70を開放させる必要がある。この場合、蓋部材20を奥行き方向の前方に向かって強くスライドさせればよい。図12において、蓋部材20を奥行き方向の前方に向かって強くスライドさせたときの破断線B3を示している。ピン蓋部22と蓋本体部24との連結部をなす肉薄部26が破断し、同肉薄部26に破断線B3が形成されている。すなわち、断面積を小さく形成された肉薄部26は他の部位より破断しやすいため、肉薄部26のみが破断している。肉薄部26が破断することによりピン蓋部22が蓋部材20から切り離され、それ以降は蓋部材20は奥行き方向にスライド可能となる。従って、制御基板25をメンテナンス等することが可能となる。
また、肉薄部26は外部から視認可能な位置に形成されているため、その破断状態を簡単に確認することができる。従って、制御ボックス70を開放させた履歴を把握でき、メンテナンス等以外の不正な開放があったか否かを簡単に知ることができる。一旦開放させると、破断させられた肉薄部26によって連結されていたピン蓋部22は再び使用することができなくなるが、隣接するピン蓋部22と予備ピン収容箱13に収容されていた予備ピンによって再び制御ボックス70を閉鎖させることができる。なお、図3に示すように制御ボックス70を閉鎖した状態においては、予備ピン収容箱13は予備ピン蓋23により蓋覆されているため、予備ピンがいたずら等により紛失させられることもない。
(4)第二の実施形態:
図17は、第二の実施形態にかかる封止状態の封止部170aの断面を見て示している。同図において、保護板151は波状に屈曲されて封止板122aの外側を覆っている。保護板151の外側には、さらにピン140の押し込み面144aが覆っている。ピン140は、同一形状の二個の断面視略L字状のピンを背面が向き合うように接合することにより形成している。従って、前方および奥方に向かって押し込み面144aが形成されている。押し込み面144aの外縁は防護壁122dまで到達している。すなわち、押し込み面144aは防護壁122dに囲まれた封止板122aおよび保護板151を隙間なく覆い隠している。なお、その他の構成については第一の実施形態と同様となっている。
かかる構成により、保護板151の剛性が向上し、封止板122aやピン受け部121の内部をより強固に保護することが可能となっている。また、この保護板151の外側をさらに押し込み面144aが覆うため二重の防護構造となって、封止板122aやピン受け部121の内部をより強固に保護することが可能となる。また、押し込み面144aと防護壁122dとの隙間は小さく形成されているため、押し込み面144aをペンチ等で摘むことはできなくなっている。従って、ピン140を引き抜くことは非常に困難となる。
図18は、第二の実施形態にかかる封止部170aを斜めから見て示している。同図において、ピン受け部112を延設して形成した確認部112aの表面は黒色に着色され、内部およびその他の部分は透明となっている。このようにすることで、確認部112aの破断状況をはっきりと確認することができる。すなわち、破断面(例えば、破断線B11)において確認部112aの透明な内部が露出する。従って、黒色に着色された確認部112aの表面と透明な内部とのコントラストが大きくなり、破断されたことを簡単に視認することができる。本実施形態においては、内部およびその他の部分は透明に形成されているため、裏側から光を照射させることにより、コントラストを増大させ、より確実に破断状況を確認することもできる。
(5)第三の実施形態:
図19は、第三の実施形態にかかる封止状態の封止部270aの断面を見て示している。同図において、保護板251は折り返されており、二枚に重ね合わされている。前方の防護壁222dにおける封止板222aと直交する部位には、外側に向かって溝222d1が形成されおり、同溝222d1に保護板251の先端部分が侵入している。なお、その他の構成については第一の実施形態と同様となっている。このようにすることにより、保護板251の強度が向上し、封止板222aやピン受け部221の内部をより強固に保護することが可能となっている。また、溝222d1が保護板251の先端部分を拘束するため、保護板251が上方にめくり上げられることが防止されている。
(6)第四の実施形態:
図20は、第四の実施形態にかかる金具350を上方から見て示している。同図において、金具350には第一の実施形態と同様に保護板351が設けられており、同保護板351には幅方向外側から一対の略Y字状の切り込み351b1351b2が形成されている。保護板351には円形の視認穴351eが複数格子状に形成されている。図17は、第四の実施形態にかかる封止状態の封止部370aの断面を見て示している。同図において、保護板351における略Y字状の切り込み351b1が形成された部位は、封止板322aに形成された貫通穴322b1の上方に位置しており、ピン340の先端部342aが貫通穴322b1に差し込まれる際に、これを避けようとして貫通穴322b1の壁面に沿うように屈曲される。なお、その他の構成については第一の実施形態と同様となっている。
かかる構成により、貫通穴322b1の壁面も金属製の保護板351で保護することが可能となる。従って、蓋部材320と皿部材310との相対移動を可能とするために貫通穴322b1の穴径を広げる破壊行為を効果的に防止することが可能となる。また、予め貫通穴322b1の壁面に沿うように保護板351を屈曲させておく必要がないため、加工も簡単で済む。さらに、視認穴351eが形成されることにより、上方からピン受け部12の内部の状態を視認することが可能となっている。
(7)まとめ:
以上説明したように、本発明にかかる遊技機において、制御ボックスを構成する蓋部材と皿部材とをかんぬき固定するピンを差し込むことにより、蓋部材と皿部材とを相対固定し制御ボックスを封止させる。そして、ピンが差し込まれる貫通穴の周囲を外側から金属製の保護板で覆うことにより、ピンの拘束力が発揮される貫通穴の周囲が外部から破壊されることを防止している。保護板はピンの先端部を抜け止め状態で保持するピン受け板を外側に延設して形成されるため、ピンの先端部を抜け止め状態を解除すべくピン受け板が除去されると外側の保護板も除去されることとなる。従って、ピン受け板が除去された痕跡を外側から簡単に確認することができる。
2,10…皿部材
14…皿本体部
14b…共通壁面
14a1,14a2,14c…ガイドレール
14d…係合部
14d1…上抜け止め部
14d2…一定幅部
14d3…下抜け止め部
14e…切り欠き
7,12,112,212,312…ピン受け部
12a…確認部
12b…ガイド壁
12c…開口面
13…予備ピン収容箱
1,20…蓋部材
24a,24a2,24c…レール挿入部
22…ピン蓋部
22a…封止板
5,22b1,22b2…貫通穴
22d…防護壁
22e…切り欠き
23…予備ピン蓋
24…蓋本体部
25…制御基板
26…肉薄部
6,40…ピン
42a,42b…先端部
42a1,42a2,42b1,42b2…鋸刃部
44…突出部
44a…押し込み面
50…金属片
51…保護板
51a…細幅部
52…側面板
53a3,53b3…係止端
53a,53b…ピン受け板
53a1,53a2,53b1,53b2…バネ片
53a3,53b3…係止端
54…底面板
60…パチンコ機
70,90…制御ボックス
70a,90a…封止部
80…スロットマシン
X1,X2,Y1,Y2…断面線
B1,B2,B3,B11…破断線
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、皿部材の開口部を蓋部材によっ
て閉鎖して形成される制御ボックスにて制御基板を収容する遊技機において、上記皿部材
と上記蓋部材の一方に設けられた封止板と、上記封止板が設けられない上記皿部材と上記
蓋部材の一方に設けられた被挿入部と、上記被挿入部の内部に備えられる受け部材と、上
記封止板を外側から貫通しつつ先端部が上記受け部材に抜け止め保持されることにより上
記皿部材と上記蓋部材とを固定する挿入部材とを具備する構成としてある。

Claims (1)

  1. 皿部材の開口部を蓋部材によって閉鎖して形成される制御ボックスにて制御基板を収容する遊技機において、
    上記皿部材と上記蓋部材の一方に設けられた封止板と、
    上記封止板が設けられない上記皿部材と上記蓋部材の一方に設けられた被挿入部と、
    上記被挿入部の内部に備えられる受け部材と、
    上記封止板の外側の面を覆うように上記受け部材を同封止板の外側に延設して形成した保護板と、
    上記封止板と上記保護板とを外側から貫通しつつ先端部が上記受け部材に抜け止め保持されることにより上記皿部材と上記蓋部材とを固定する挿入部材とを具備することを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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