JP2015162827A - アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム - Google Patents

アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015162827A
JP2015162827A JP2014037433A JP2014037433A JP2015162827A JP 2015162827 A JP2015162827 A JP 2015162827A JP 2014037433 A JP2014037433 A JP 2014037433A JP 2014037433 A JP2014037433 A JP 2014037433A JP 2015162827 A JP2015162827 A JP 2015162827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
session
sip server
resource reservation
request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014037433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6234272B2 (ja
Inventor
裕人 野一色
Yujin Noishiki
裕人 野一色
拓郎 堺
Takuro Sakai
拓郎 堺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2014037433A priority Critical patent/JP6234272B2/ja
Publication of JP2015162827A publication Critical patent/JP2015162827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6234272B2 publication Critical patent/JP6234272B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】セッション要求先端末がPrecondition非対応であっても、セッション確立におけるアーリーメディアのメディアクリッピングを生じないようにする方法等を提供する。
【解決手段】セッション要求元となる第1の端末と、セッション要求先となる第2の端末と通信可能な、IMSのSIPサーバであって、第1の端末からセッション開始要求を受信した際に、第1の端末に対してリソース確保を完了させる第1のステップと、第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、第2の端末に対してリソース確保を完了させ、その応答を第1の端末へ送信する第2のステップと、第2の端末からアーリーメディア(early media)を受信し、そのアーリーメディアを第1の端末へ転送する第3のステップとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、IMS(IP Multimedia Subsystem)におけるメディア制御の技術に関する。
IMSは、IP(Internet Protocol)ベースのマルチメディア通信サービスを提供するものであって、3GPP(3rd Generation Partnership Project)国際標準として規定されている(例えば非特許文献1参照)。IMSとは、アクセスネットワークに依存することなく、IPパケットのトランスポートを制御するコアネットワークである。IP−CAN(IP-Connectivity Access Network)と称される複数のアクセスネットワークが、シームレスに収容される。IMSによれば、異なるアクセスネットワークを介して、共通のマルチメディア通信サービス(例えばIP電話、テレビ電話、IM(Instant Message)等)を提供することができる。
IMSは、主にセッション制御機能(CSCF(Call Session Control Function))と共に、アプリケーションサービス制御機能(AS(Application Server)やユーザ情報蓄積機能(HSS(Home Subscriber Server))を搭載する。CSCFは、サービス制御ネットワークの制御の核であるセッションを制御する機能であり、ユーザ端末(UA(User Agent))間の通信セッションの設定及び解放を実現する。また、CSCFは、SIP(Session Initiation Protocol:セッション制御プロトコルである)やSDP(Session Description Protocol:セッション記述プロトコル)によってメッセージを交換する。CSCFは、具体的には、P−CSCF(Proxy-CSCF)、S−CSCF(Serving-CSCF)、I−CSCF(Interrogating-CSCF)の3つの機能要素に分類される。また、CSCFは、接続されるセッションのサービス条件に応じて、アプリケーションサーバを選択的に利用する。
IMSは、例えばIBCF(Interconnection Border Control Function)を設置することによって、2つの異なるIPネットワーク(IMSやNGN(Next Generation Network)等)間を接続することができる。IBCFは、ネットワーク毎に異なる独自のSIPパラメータやSDPのメディア情報に対して、プロトコル変換も実行する。
従来、セッション確立中に、アナウンスメントを提供する方式が規定されている(例えば非特許文献2参照)。この方式によれば、SIPシーケンスの中で、セッション開始要求(INVITE)の送信開始から、最終の成功応答(200OK)までのセッション確立中の状態を、「アーリーダイアログ」と定義する。アーリーダイアログで提供されるアナウンスメント等のメディアを、「アーリーメディア(Early Media)」と称する。アーリーメディアは、例えばPSTN(Public Switched Telephone Network:公衆電話回線網)について、呼接続の前に、発信側に聞こえる呼び出しトーンとしても用いられる。
ここで、セッション要求元端末がメディアを聴取するためのリソース(通信路)を確保できていない状態(リソース未確保)のときに、セッション要求先端末がアーリーメディアを流し始めることが想定される。この場合、セッション要求元端末は、リソース確保が完了した時点でいきなり、アーリーメディアの途中から聞こえることになる。このように、メディアの先頭が聞こえない問題は、「メディアクリッピング」と称される。
このような問題を解決するために、SIPにおけるPrecondition制御の方式が規定されている(例えば非特許文献3参照)。この技術によれば、セッション要求元端末が、セッション開始要求を送信した時にリソースを確保できていなくても、そのリソース確保が完了した後、セッション要求先端末からアーリーメディアを受信できるように制御される。
Precondition制御の方式は、セッション要求元端末とセッション要求先端末との間で、リソース確保状態のパラメータを、SDPを用いて相互に交換するものである。端末間で、相手方のリソース確保の完了が確認できた段階で、アーリーメディアの送信が開始される。
更に、Precondition制御に対する対応/非対応は、セッション確立手順の中で、SIP/SDPに設定すべきパラメータとして規定されている(例えば非特許文献4参照)。この規定によれば、Precondition制御「非対応」の場合、セッション確立手順について、SDPのDirectionパラメータに従って、メディアクリッピングを発生させることなくアーリーメディアを送信することができる。
3GPP TS 23.228 「IP Multimedia Subsystem (IMS); Stage 2」 3GPP TS 24.628 「Common Basic Communication procedures using IP Multimedia (IM) Core Network (CN) subsystem; Protocol specification」 RFC 3312 「Integration of Resource Management and Session Initiation Protocol (SIP)」 3GPP TS 24.229 「IP multimedia call control protocol based on Session Initiation Protocol (SIP) and Session Description Protocol (SDP); Stage 3」
しかしながら、セッション要求元端末がPrecondition制御「対応」であり、セッション要求先端末がPrecondition制御「非対応」である場合、非特許文献4に記載の技術を用いても、セッション確立におけるアーリーメディアのメディアクリッピングが生じる可能性がある。
この従来技術によれば、Precondition制御「対応」のセッション要求元端末が、Precondition制御「非対応」のセッション要求先端末に対してセッション開始要求を送信した場合、Preconditionを使用することなくセッションを確立することとなる。ここで、以下の3つの条件がある。
(条件1)セッション要求元端末は、「セッション開始要求」をセッション要求先端末へ送信する。このセッション開始要求のSDPオファーは、以下のように設定される。
Directionパラメータ=メディアの送受信無し(a=inactive)
(条件2)これに対し、セッション要求先端末は、SDPアンサーを含む「暫定応答」を返信する。このとき、セッション要求先端末は、アーリーメディアの送信可能であっても、先のDirectionパラメータに従って、アーリーメディアの送信を待機する。
(条件3)SDPネゴシエーションの成立後、セッション要求元端末とセッション要求先端末とはそれぞれ、リソース確保を実行する。その後、セッション要求元端末は、リソース確保が完了したタイミングで、「情報更新要求(UPDATE)」をセッション要求先端末へ送信する。ここで、情報更新要求は、以下のように設定される。
Directionパラメータ=メディアの送受信可能(a=sendrecv)
これに対し、情報更新要求を受信したセッション要求先端末は、成功応答を返信すると共に、待機していたアーリーメディアの送信を開始する。
このような端末間のシーケンスのみで、メディアクリッピングを発生すること無く、アーリーメディアの送信を開始できるように思える。勿論、条件1及び2については規定通りの必須の動作であるが、条件3については、セッション要求元端末及びセッション要求先端末それぞれが、情報更新要求を送受信する機能を別途実装する必要がある。
非特許公報4によれば、条件3の「情報更新要求」についてはオプション機能であって、その機能を搭載していないセッション要求元端末及びセッション要求先端末では、実現することができない。また、このオプション機能によれば、セッション要求元端末が、セッション開始要求を送信し、セッション要求元端末が最終「成功応答」を返信した後、セッション要求元端末が「情報更新要求」を送信する動作となる。しかしながら、情報更新要求が送信される前に、最終「成功応答」が送信されているために、実質的にアーリーメディアではないという問題がある。また、セッション要求元端末は、最終「成功応答」を受信した後、「情報更新要求」を受信するまで待機する必要がある。セッション要求先端末の動作によっては、セッション確立が、遅延したり、接続できなかったりすることとなる。即ち、条件3のオプション機能を前提として、アーリーメディアのメディアクリッピングを生じないようにすることはできない。
そこで、本発明は、セッション要求元端末がPrecondition制御「対応」であるにも拘わらず、セッション要求先端末がPrecondition制御「非対応」であっても、セッション確立におけるアーリーメディアのメディアクリッピングを生じないようにするセッション制御方法、SIPサーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、IPベースのマルチメディアネットワークを介して、セッション要求元となる第1の端末と、セッション要求先となる第2の端末と通信可能なSIPサーバのセッション接続方法において、
第1の端末からセッション開始要求を受信した際に、第1の端末に対してリソース確保を完了させる第1のステップと、
第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、第2の端末に対してリソース確保を完了させ、その応答を第1の端末へ送信する第2のステップと、
第2の端末からアーリーメディア(early media)を受信し、該アーリーメディアを第1の端末へ転送する第3のステップと
を有することを特徴とする。
本発明のSIPサーバのセッション接続方法における他の実施形態によれば、
第1のステップについて、SIPサーバが、
第1の端末からセッション開始要求を受信し、
リソース確保を要求する暫定応答を第1の端末へ返信し、
リソース確保が完了した第1の端末から、リソース確保完了通知を受信し、
成功応答を第1の端末へ返信することも好ましい。
本発明のSIPサーバのセッション接続方法における他の実施形態によれば、
第2のステップについて、SIPサーバが、
第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、
リソース確保が完了した第2の端末からアーリーメディア提供通知の暫定応答を受信し、
暫定応答を第1の端末へ送信することも好ましい。
本発明のSIPサーバのセッション接続方法における他の実施形態によれば、
第1の端末は、SIPサーバとの間で、アーリーダイアログシーケンスの要求/応答のSDPオファー/アンサーに記述されるPrecondition制御に対応のものであり、
第2の端末は、SIPサーバとの間で、アーリーダイアログシーケンスの要求/応答のSDPオファー/アンサーに記述されるPrecondition制御に非対応のものである
ことも好ましい。
本発明のSIPサーバのセッション接続方法における他の実施形態によれば、
第2のステップについて、SIPサーバから第2の端末へ送信するセッション開始要求には、
要求元の第1の端末がリソース確保完了を表すPreconditionパラメータと、
要求元の第1の端末がアーリーメディアの受信可能を表すDirectionパラメータと
を含むことも好ましい。
本発明のSIPサーバのセッション接続方法における他の実施形態によれば、
SIPサーバは、第2の端末がPrecondition制御に対応/非対応かを予め記憶し又は問い合わせ、
第1のステップについて、第2の端末がPrecondition制御に非対応である場合にのみ、第2のステップから第3のステップを実行することも好ましい。
本発明のSIPサーバのセッション接続方法における他の実施形態によれば、
SIPサーバは、
CSCFと通信するアプリケーションサーバ(Application Server)、又は、
第1の端末側のCSCFと第2の端末側のCSCFとの間に配置されたIBCF(Interconnection Border Control Function)であることも好ましい。
本発明によれば、IPベースのマルチメディアネットワークを介して、セッション要求元となる第1の端末と、セッション要求先となる第2の端末と通信可能なSIPサーバにおいて、
第1の端末からセッション開始要求を受信した際に、第1の端末に対してリソース確保を完了させる要求元リソース確保制御手段と、
第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、第2の端末に対してリソース確保を完了させ、その応答を第1の端末へ送信する要求先リソース確保制御手段と、
第2の端末からアーリーメディアを受信し、該アーリーメディアを第1の端末へ転送するアーリーメディア転送手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、IPベースのマルチメディアネットワークを介して、セッション要求元となる第1の端末と、セッション要求先となる第2の端末と通信可能なSIPサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
第1の端末からセッション開始要求を受信した際に、第1の端末に対してリソース確保を完了させる要求元リソース確保制御手段と、
第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、第2の端末に対してリソース確保を完了させ、その応答を第1の端末へ送信する要求先リソース確保制御手段と、
第2の端末からアーリーメディアを受信し、該アーリーメディアを第1の端末へ転送するアーリーメディア転送手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明のセッション制御方法、SIPサーバ及びプログラムによれば、セッション要求元端末がPrecondition制御「対応」であるにも拘わらず、セッション要求先端末がPrecondition制御「非対応」であっても、セッション確立におけるアーリーメディアのメディアクリッピングを生じないようにすることができる。
本発明におけるシステム構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。 本発明におけるアプリケーションサーバの機能構成図である。 SIPサーバが、セッション要求先端末へPrecondition制御の対応可否を問い合わせるシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明におけるシステム構成図である。
図1によれば、セッション要求元端末21と、セッション要求先端末22との間は、IPベースのマルチメディアネットワークを介して接続されている。このようなネットワークは、具体的にはIMS(広義にNGN(Next Generation Network)も含む)であって、複数のSIPサーバによって構成されている。要求元ネットワークと要求先ネットワークとは、IMSを介することによって、異なる事業者に運用されるものであってもよい。同一事業者のIMS間であれば、SIP/SDPについてプロトコル変換も必要なく、直接的にI−CSCFを介して接続することができる。また、異なる事業者ネットワーク間であれば、IBCFを介して、SIP/SDPについてプロトコル変換を実行することができる。
本発明のSIPサーバの機能は、例えば以下のサーバに搭載される。
・アプリケーションサーバ(Application Server)
(特にS−CSCFと通信する)
・IBCF(Interconnection Border Control Function)
(異なる通信事業者のIMS間に配置される)
アーリーメディアの送信の有無は、セッション要求先のIMSの事業者の運用意志に依存すると考えられる。そのために、アプリケーションサーバは、アーリーメディアを送信したい側、即ち、セッション要求先のIMSに配置するのが好ましい。
また、IBCFは、プロトコル変換用のトランスコーディング機能を既に搭載しているために、異なる事業者のIMS間におけるアーリーメディアのメディア変換にも適する。
図1によれば、端末は、SIPサーバとの間で、アーリーダイアログシーケンスの要求/応答のSDPオファー/アンサーに記述されるPrecondition制御について、以下のように対応/非対応の関係にあるとする。
・セッション要求元端末21=Precondition制御「対応」
・セッション要求先端末22=Precondition制御「非対応」
図2は、本発明におけるシーケンス図である。
図2によれば、アプリケーションサーバ1は、セッション要求元端末21に対するリソース確保(第1のステップ)と、セッション要求先端末22に対するリソース確保(第2のステップ)とを独立に完了させた後、アーリーメディアの送信が開始される(第3のステップ)ように制御する。即ち、アプリケーションサーバ1が、セッション要求元端末21との間でPrecondition制御のセッション開始シーケンスを一度終端し、その後、セッション要求元端末21との間でセッション開始シーケンスを実行する。
[ステップ1]アプリケーションサーバ1は、セッション要求元端末21からセッション開始要求を受信した際に、セッション要求元端末21に対してリソース確保を完了させる。
(S11)端末21は、端末22に対する通話発信のような呼接続操作が実行されたとする。このとき、端末21は、IMSへ向けて、端末22とセッションを接続するべく「セッション開始要求」を送信する。このセッション開始要求のSDPオファーは、以下のような情報を含む
・Preconditionパラメータ=リソース未確保状態
・端末21がサポートするメディア情報
セッション開始要求は、CSCF群を経由して、アプリケーションサーバ1へ転送される。セッション要求元端末21からアプリケーションサーバ1までの転送経路は、IMSの既存の経路制御に基づく。
(S12)アプリケーションサーバ1は、セッション開始要求を受信し、セッション要求元端末21が「リソース未確保状態」にあることを認識する。その上で、アプリケーションサーバ1は、リソース確保を要求する「暫定応答」を、セッション要求元端末21へ返信する。暫定応答のSDPアンサーは、以下のような情報を含む。
・Preconditionパラメータ=リソース確保通知の要求
・アプリケーションサーバ1がサポートするメディア情報
ここでは、SDPオファーとSDPアンサーとのネゴシエーションによって、メディア情報が交換される。
(S13)これに対し、セッション要求元端末21は、SDPネゴシエーションのメディア情報に基づくリソースを確保する。
(S14)セッション要求元端末21は、リソース確保が完了した際、「リソース確保完了通知」を、アプリケーションサーバ1へ送信する。リソース確保完了通知のSDPオファーは、以下のような情報を含む。
・Preconditionパラメータ=リソース確保完了
(S15)アプリケーションサーバ1は、セッション要求元端末21からリソース確保完了通知を受信し、それに対する「成功応答」を、セッション要求元端末21へ返信する。成功応答のSDPアンサーは、以下のような情報を含む。
・Preconditionパラメータ=端末21との間でリソース確保完了
これによって、アプリケーションサーバ1は、セッション要求元端末21との間で、交換したメディア情報に基づくリソース確保を完了させる。
[ステップ2]アプリケーションサーバ1は、セッション要求元端末21からのセッション開始要求をセッション要求先端末22へ送信し、セッション要求先端末22に対してリソース確保を完了させ、その応答をセッション要求元端末21へ送信する。
(S21)次に、アプリケーションサーバ1は、「セッション開始要求」を、セッション要求先端末22へ送信する。セッション開始要求のSDPオファーは、以下の情報を含む。
Preconditionパラメータ=ローカル側のリソース確保済み
Directionパラメータ=メディア送受信可能(a=active)
アプリケーションサーバがサポートしているメディア情報
これに対し、セッション要求先端末22は、自らがPrecondition制御「非対応」である場合、SDPオファーに含まれるPreconditionパラメータは読み飛ばす。また、セッション要求先端末22は、Directionパラメータによってメディア送受信可能と判断する。
(S22)セッション要求先端末22は、アーリーメディアを送信するために、「暫定応答」を、アプリケーションサーバ1へ送信する。暫定応答のSDPアンサーは、以下の情報を含む。
・アーリーメディア提供通知
・端末22がサポートするメディア情報
(S23)アプリケーションサーバ1は、セッション要求先端末22から暫定応答を受信し、更に「暫定応答」をセッション要求元端末21へ送信する。この「暫定応答」からは、SDP情報を削除して、以下の情報を含む。
・アーリーメディア提供通知
(S24)セッション要求先端末22は、S23によって暫定応答を送信した後、アプリケーションサーバ1との間で、交換したメディア情報に基づくリソースを確保する。
[ステップS3]セッション要求元端末22は、リソース確保が完了した後、アーリーメディアの送信を開始する。
アプリケーションサーバ1は、セッション要求先端末22から受信したアーリーメディアを、セッション要求元端末21へ転送する。
これによって、セッション要求元端末21は、セッション確立シーケンスの中のアーリーダイアログの中で、例えば呼び出しトーンのようなアーリーメディアを再生することができる。
尚、アプリケーションサーバ1は、セッション要求元端末21のメディア情報と、セッション要求先端末22のメディア情報とが異なる場合、アーリーメディアに対してメディア変換を実行する。
図3は、本発明におけるアプリケーションサーバの機能構成図である。
図3によれば、アプリケーションサーバ1は、要求元リソース確保制御部11と、要求先リソース確保制御部12と、アーリーメディア転送部13とを有する。これら機能構成部は、サーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
[要求元リソース確保制御部11]
要求元リソース確保制御部11は、セッション要求元端末21からセッション開始要求を受信した際に、そのセッション要求元端末21に対してリソース確保を完了させる(前述した図2のステップ1(S11〜S15)参照)。
[要求先リソース確保制御部12]
要求先リソース確保制御部12は、セッション要求元端末21からのセッション開始要求をセッション要求先端末22へ送信し、そのセッション要求先端末22に対してリソース確保を完了させ、その応答をセッション要求元端末21へ送信する(前述した図2のステップ2(S21〜S24)参照)。
[アーリーメディア転送部13]
アーリーメディア転送部13は、セッション要求先端末22からアーリーメディアを受信し、そのアーリーメディアをセッション要求元端末21へ転送する(前述した図2のステップ3(S3)参照)。また、アーリーメディア転送部13は、セッション要求元端末21とセッション要求先端末22との間で、アーリーメディアのメディア変換を実行するものであってもよい。
図4は、SIPサーバが、セッション要求先端末へPrecondition制御の対応可否を問い合わせるシーケンス図である。
図4(a)によれば、アプリケーションサーバ1は、セッション要求元端末21からセッション開始要求を受信した際に、一度、セッション要求先端末22へ、Precondition制御の「対応」/「非対応」を問い合わせるものであってもよい。アプリケーションサーバ1は、問合せ要求として、SIP OPTIONSを用いることができる。これに対し、セッション要求先端末22は、Precondition制御の「対応」/「非対応」を含む200(Options)の問合せ応答を、アプリケーションサーバ1へ返信する。セッション要求先端末22がPrecondition制御「非対応」である場合、図2に基づく次のシーケンス(S13〜S3)を実行することができる。
一方で、図4(b)によれば、アプリケーションサーバ1は、セッション要求先端末22がPrecondition制御「対応」である場合、セッション要求元端末21から受信した「セッション開始要求」のシグナリングをそのまま、セッション要求先端末22へ送信するだけでよい。これに対し、セッション要求先端末22は、アプリケーションサーバ1を介してセッション要求元端末21へ向けて、暫定応答を返信する。次に、セッション要求元端末21は、アプリケーションサーバ1を介してセッション要求先端末22へ向けて、情報更新要求を送信する。その後、セッション要求先端末22は、アプリケーションサーバ1を介してセッション要求元端末21へ向けて、アーリーメディアの送信を開始する。
また、図4(c)によれば、アプリケーションサーバ1がセッション要求先端末22のPrecondition制御の「対応」/「非対応」を判定するものではなく、CSCFによって判定する。CSCFは、セッション開始要求のSDPオファーにPreconditionパラメータが含まれていない場合、そのセッション開始要求をそのまま、セッション要求先端末22へ送信すればよい。又は、セッション要求先端末22がPrecondition制御「対応」である場合、そのセッション開始要求をそのまま、セッション要求先端末22へ送信すればよい。これらの場合、アプリケーションサーバ1自体が、セッション開始要求等のアーリーダイアログを中継する必要もない。尚、それら判定をするCSCFとしては、S−CSCF,I−CSCF又はBGCFがある。これらCSCFは、セッション要求先端末におけるPrecondition制御情報を、過去の通信履歴から記憶しておくことができる。CSCFによって、アプリケーションサーバを経由するか否かを判定することは、サーバの過負荷やシグナリングの遅延をできる限り回避するためにも有効である。
以上、詳細に説明したように、本発明のセッション制御方法、SIPサーバ及びプログラムによれば、セッション要求元端末がPrecondition制御「対応」であるにも拘わらず、セッション要求先端末がPrecondition制御「非対応」であっても、セッション確立におけるアーリーメディアのメディアクリッピングを生じないようにすることができる。
特に、本発明によれば、端末に特別な機能を搭載することなく、通信事業者がIMSにアプリケーションサーバ(又はIBCF)を設置するだけでよい。そのために、セッション要求先端末におけるPrecondition制御「対応/非対応」を認識する必要がない。即ち、端末から見て、IMSを介した既存シーケンスに変更を加える必要がない。また、異なる事業者に運用されるIMSやIPネットワークに対しても、汎用的に用いることができる。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 アプリケーションサーバ、IBCF
11 要求元リソース確保制御部
12 要求先リソース確保制御部
13 アーリーメディア転送部
21 セッション要求元端末
22 セッション要求先端末

Claims (9)

  1. IPベースのマルチメディアネットワークを介して、セッション要求元となる第1の端末と、セッション要求先となる第2の端末と通信可能なSIP(Session Initiation Protocol)サーバのセッション接続方法において、
    第1の端末からセッション開始要求を受信した際に、第1の端末に対してリソース確保を完了させる第1のステップと、
    第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、第2の端末に対してリソース確保を完了させ、その応答を第1の端末へ送信する第2のステップと、
    第2の端末からアーリーメディア(early media)を受信し、該アーリーメディアを第1の端末へ転送する第3のステップと
    を有することを特徴とするSIPサーバのセッション接続方法。
  2. 第1のステップについて、SIPサーバが、
    第1の端末からセッション開始要求を受信し、
    リソース確保を要求する暫定応答を第1の端末へ返信し、
    リソース確保が完了した第1の端末から、リソース確保完了通知を受信し、
    成功応答を第1の端末へ返信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIPサーバのセッション接続方法。
  3. 第2のステップについて、SIPサーバが、
    第1の端末からの前記セッション開始要求を第2の端末へ送信し、
    リソース確保が完了した第2の端末からアーリーメディア提供通知の暫定応答を受信し、
    前記暫定応答を第1の端末へ送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のSIPサーバのセッション接続方法。
  4. 第1の端末は、SIPサーバとの間で、アーリーダイアログシーケンスの要求/応答のSDPオファー/アンサーに記述されるPrecondition制御に対応のものであり、
    第2の端末は、SIPサーバとの間で、アーリーダイアログシーケンスの要求/応答のSDPオファー/アンサーに記述されるPrecondition制御に非対応のものである
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のSIPサーバのセッション接続方法。
  5. 第2のステップについて、SIPサーバから第2の端末へ送信する前記セッション開始要求には、
    要求元の第1の端末がリソース確保完了を表すPreconditionパラメータと、
    要求元の第1の端末がアーリーメディアの受信可能を表すDirectionパラメータと
    を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のSIPサーバのセッション接続方法。
  6. SIPサーバは、第2の端末がPrecondition制御に対応/非対応かを予め記憶し又は問い合わせ、
    第1のステップについて、第2の端末がPrecondition制御に非対応である場合にのみ、第2のステップから第3のステップを実行する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のSIPサーバのセッション接続方法。
  7. 前記SIPサーバは、
    CSCF(Call Session Control Function)と通信するアプリケーションサーバ(Application Server)、又は、
    第1の端末側のCSCFと第2の端末側のCSCFとの間に配置されたIBCF(Interconnection Border Control Function)
    であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のSIPサーバのセッション接続方法。
  8. IPベースのマルチメディアネットワークを介して、セッション要求元となる第1の端末と、セッション要求先となる第2の端末と通信可能なSIPサーバにおいて、
    第1の端末からセッション開始要求を受信した際に、第1の端末に対してリソース確保を完了させる要求元リソース確保制御手段と、
    第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、第2の端末に対してリソース確保を完了させ、その応答を第1の端末へ送信する要求先リソース確保制御手段と、
    第2の端末からアーリーメディアを受信し、該アーリーメディアを第1の端末へ転送するアーリーメディア転送手段と
    を有することを特徴とするSIPサーバ。
  9. IPベースのマルチメディアネットワークを介して、セッション要求元となる第1の端末と、セッション要求先となる第2の端末と通信可能なSIPサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
    第1の端末からセッション開始要求を受信した際に、第1の端末に対してリソース確保を完了させる要求元リソース確保制御手段と、
    第1の端末からのセッション開始要求を第2の端末へ送信し、第2の端末に対してリソース確保を完了させ、その応答を第1の端末へ送信する要求先リソース確保制御手段と、
    第2の端末からアーリーメディアを受信し、該アーリーメディアを第1の端末へ転送するアーリーメディア転送手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
JP2014037433A 2014-02-27 2014-02-27 アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム Active JP6234272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037433A JP6234272B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037433A JP6234272B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015162827A true JP2015162827A (ja) 2015-09-07
JP6234272B2 JP6234272B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=54185643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014037433A Active JP6234272B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6234272B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017150281A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 日本電気株式会社 アーリメディアサービス制御装置、アーリメディアサービス制御方法及びプログラムが記憶された記憶媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063116A (ja) * 2003-05-13 2010-03-18 Nokia Corp 特にumtsネットワークにおける課金識別子の分配
JP2012105212A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Ntt Docomo Inc コアネットワークおよび通信システム
JP2015043511A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 株式会社Nttドコモ 通信制御装置および通信制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063116A (ja) * 2003-05-13 2010-03-18 Nokia Corp 特にumtsネットワークにおける課金識別子の分配
JP2012105212A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Ntt Docomo Inc コアネットワークおよび通信システム
JP2015043511A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 株式会社Nttドコモ 通信制御装置および通信制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017150281A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 日本電気株式会社 アーリメディアサービス制御装置、アーリメディアサービス制御方法及びプログラムが記憶された記憶媒体
US10397285B2 (en) 2016-02-29 2019-08-27 Nec Corporation Early-media service control device, early-media service control method, and storage medium having program stored thereon

Also Published As

Publication number Publication date
JP6234272B2 (ja) 2017-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2605475C (en) Session initiation from application servers in an ip multimedia subsystem
KR20110050439A (ko) 원격통신 네트워크에서 매체 속성들에 기초한 선택적 호 포워딩을 위한 방법 및 시스템
US20150295974A1 (en) Method, User Equipment and Application Server for Adding Media Stream of Multimedia Session
EP2587777B1 (en) Method and system for implementing color ring back tone and multimedia ring alert tone service.
CA2917799C (en) Systems and methods for single radio voice call continuity in a multi-line, multi-device service environment in a communications network
US8730948B2 (en) Method of terminating a call and voice-over-IP terminal
US11411899B2 (en) Routing parent and child device calls through a parent telephony application server
CN102056327B (zh) 一种优化媒体路径的建立方法
JP2011526441A (ja) Imsネットワーク内でカスタマイズされたビデオサービスを実現するための方法およびネットワークユニット
JP6234272B2 (ja) アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム
JP5486696B2 (ja) サービス制御方法及び装置
EP3281376A1 (en) In-session communication
US9521267B2 (en) Method, network node and application service for making available call detail records in an IP multimedia subsystem type network
JP6549523B2 (ja) 要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム
JP6566522B2 (ja) 要求元端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム
JP6549526B2 (ja) フォーキングに基づくダイアログを整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム
JP5210223B2 (ja) ネットワーク制御装置、BacktoBackUserAgent、呼制御装置およびネットワーク制御方法
CN101459874B (zh) 单对话彩像业务的实现方法
CN101448011A (zh) 早媒体信息播放选择方法
WO2008053013A1 (en) Moving between communications domains
US9998505B2 (en) Method and device for call playback in ringing state
JP5063530B2 (ja) Imsネットワークを介したsip非対応サーバへのアクセス方法及びシステム
CN101997856A (zh) 信令消息的交互方法及应用服务器
WO2011134157A1 (zh) 个人网络元素注册方法、设备和系统
KR20080063926A (ko) 통신 네트워크에서 멀티미디어 회의 서비스를 제공하는방법 및 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6234272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150