JP6549523B2 - 要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム - Google Patents

要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6549523B2
JP6549523B2 JP2016109089A JP2016109089A JP6549523B2 JP 6549523 B2 JP6549523 B2 JP 6549523B2 JP 2016109089 A JP2016109089 A JP 2016109089A JP 2016109089 A JP2016109089 A JP 2016109089A JP 6549523 B2 JP6549523 B2 JP 6549523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
request
option
terminal
destination terminal
request source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016109089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017216584A (ja
Inventor
拓郎 堺
拓郎 堺
裕人 野一色
裕人 野一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2016109089A priority Critical patent/JP6549523B2/ja
Publication of JP2017216584A publication Critical patent/JP2017216584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6549523B2 publication Critical patent/JP6549523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、IMS(IP Multimedia Subsystem)におけるSIP(Session Initiation Protocol)/SDP(Session Description Protocol)制御の技術に関する。
IMSは、IP(Internet Protocol)ベースのマルチメディア通信サービスを提供するものであって、3GPP(3rd Generation Partnership Project)国際標準として規定されている(例えば非特許文献1参照)。IMSとは、アクセスネットワークに依存することなく、IPパケットのトランスポートを制御するコアネットワークである。IP−CAN(IP-Connectivity Access Network)と称される複数のアクセスネットワークが、シームレスに収容される。IMSによれば、異なるアクセスネットワークを介して、共通のマルチメディア通信サービス(例えばIP電話、テレビ電話、IM(Instant Message)等)を提供することができる。
IMSは、主にセッション制御機能(CSCF(Call Session Control Function))と共に、アプリケーションサービス制御機能(AS(Application Server)やユーザ情報蓄積機能(HSS(Home Subscriber Server))を搭載する。CSCFは、サービス制御ネットワークの制御の核であるセッションを制御する機能であり、ユーザ端末(UA(User Agent))間の通信セッションの設定及び解放を実現する。また、CSCFは、SIP(Session Initiation Protocol:セッション制御プロトコルである)やSDP(Session Description Protocol:セッション記述プロトコル)によってメッセージを交換する。更に、CSCFは、接続されるセッションのサービス条件に応じて、ASを選択的に利用する。
IMSを利用したサービスとして、例えば音声電話サービスがある。音声電話サービスは、主に回線交換方式によって提供されてきたが、固定電話事業者ではIP電話が、携帯電話事業者ではVoLTE(Voice over LTE)が運用されている。携帯電話事業者や固定電話事業者がIP方式のみで音声電話サービスを提供する場合、異なる通信事業者のIPネットワーク(IMSやNGN(Next Generation Network)等)間を相互接続する必要がある。
異なるIMSの間は、例えばAS(Application Server)やIBCF(Interconnection Border Control Function)を介して接続することができる。ASは主にS−CSCFと通信するものであり、IBCFは主に異なる通信事業者間に配置される。IBCFは、プロトコル変換用のトランスコーディングとして機能する。また、異なるIMS−AGW(IP Multimedia Subsystem - Access Gateway)間は、例えばTrGW(Translation Gateway)を介して接続することもできる。これらASやIBCF、TrGWは、ネットワーク毎に異なる独自のSIPパラメータやSDPのメディア情報に応じて、プロトコルを整合し、網間差分をできる限りなくすようなすることができる。
尚、IMSサービスについて、コアネットワーク側及び端末側のそれぞれが搭載するオプション機能も規定されている(例えば非特許公報2参照)。オプション機能は、SIP/SDPに記述される、例えばDirection属性やprecondition属性等がある。これは、各通信事業者が自ら運営する網内でのみ提供するIMSサービスに応じて、最適に選択される。また、セッションの要求先端末がprecondition非対応であっても、セッション確立におけるアーリーメディアのメディアクリッピングを生じないように制御する技術もある(例えば特許文献1参照)。
特開2015−162827号公報
3GPP TS 23.228 「IP Multimedia Subsystem (IMS); Stage 2」 3GPP TS 24.229 「IP multimedia call control protocol based on Session Initiation Protocol (SIP) and Session Description Protocol (SDP); Stage 3」
しかしながら、要求元端末が接続するネットワークでは「オプションA使用」であっても、要求先端末が接続するネットワークでは「オプションA非使用」となる場合もある。セッションの要求元端末と要求先端末との間でオプション機能に差がある場合、セッションを確立することができなかったり、確立できたとしてもタイミング的な不具合が発生することがある。
勿論、異なるマルチメディアネットワーク間を相互接続するAS(又はIBCF/TrGW)によって、SIP/SDPを変換する処理を実行することもできる。SIP/SDPの特徴として、要求元端末と要求先端末との間でオプション機能を整合することが期待されている。しかしながら、リクエストやレスポンスの中で、その使用が明示されたオプション機能がある一方で、明示されていないオプション機能もある。
SIPによれば、セッション開始リクエスト(INVITE)の送信開始から、最終の成功レスポンス(200OK)までのセッション確立中の状態を、「アーリーダイアログ」と定義される。アーリーダイアログで提供されるメディアとして、例えばPSTN(Public Switched Telephone Network:公衆電話回線網)について、呼接続の前に、発信側に聞こえる呼び出しトーンがある。
ここで、要求元端末と要求先端末との間で、セッションの確立タイミングが一致しない場合、要求元端末は、リソース確保が完了した直後に、メディアが途中から聞こえるという、タイミング的な不都合も生じる。これは、セッションの要求元端末が、メディアを流すためのリソース(通信路)を確保できていない状態(リソース未確保)で、要求先端末からメディアが流し始めることが問題となる。
具体的なオプション機能としては、SDPに含まれるprecondition属性がある。これは、要求元端末と要求先端末が互いにリソース確保状態となったことを確認した後に、メディアを流し始めるために用いられる。要求元端末は、a=inactiveを送信するときはリソース未確保であるために、preconditionにもリソース未確保であることを明示したSIP/SDPを送信する。そして、リソースを確保できたタイミングで、a=sendrecv及びpreconditionでリソース確保済を明示したSIP/SDPへ切り替える。しかしながら、オプション機能であるため、要求先端末が、a=inactiveやpreconditionのオプション機能を使用していない可能性がある。
また、リソース確保済を明示したSIP/SDPの中で使用されるSIPメソッドとして、UPDATEメソッドやSDP有りPRACKメソッドがある。これらもオプション機能であり、いずれも要求先端末で使用していない可能性がある。例えば、IBCFやTrGWが、SIPメソッドの変換機能を有していても、要求先端末のオプション機能の使用状態によっては、代替可能なSIPメソッドが存在しない可能性もある。
そこで、本発明によれば、任意のオプション機能について、要求元端末で使用であって、要求先端末で非使用であっても、相互に整合することができる網間制御方法、SIPサーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、要求元端末が接続されたマルチメディアネットワークと、要求先端末が接続されたマルチメディアネットワークとの間に配置されたSIPサーバにおける網間接続方法において、
SIPサーバは、
セッションにおける要求元端末の要求元オプションに対して要求先端末が非使用な場合における非使用オプションを登録しており、
要求元端末からリクエストを受信した際に、当該リクエストを要求先端末へ転送する第1のステップと、
要求先端末からエラーレスポンスを受信した際に、リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択する第2のステップと、
選択された非使用オプションに基づく同一のリクエストを、再度、要求先端末へ送信する第3のステップと
を実行することを特徴とする。
本発明の網間接続方法における他の実施形態によれば、
リクエストは、セッション開始リクエスト(INVITE)であり、
要求元オプションは、a=inactiveであり、
非使用オプションは、a=sendrecvであることも好ましい。
本発明の網間接続方法における他の実施形態によれば、
リクエストは、SDP(Session Description Protocol) with precondition有りの暫定応答確認リクエスト(PRACK)であり、
要求元オプションは、「SDP有り」であり、
非使用オプションは、「SDP無し」であることも好ましい。
本発明の網間接続方法における他の実施形態によれば、
リクエストは、セッション変更リクエスト(Re-INVITE)であり、
要求元オプションは、「SDP無し」であり、
非使用オプションは、「SDP有り」であることも好ましい。
本発明の網間接続方法における他の実施形態によれば、
リクエストは、セッション開始リクエスト(INVITE)であり、
要求元オプションは、「precondition使用」且つ「100rel使用」であり、
非使用オプションは、「precondition非使用」且つ「100rel非使用」であり、
第2のステップについて、SIPサーバは、要求先端末から成功レスポンス(200OK)を受信した際に、リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択し、
第3のステップを実行することなく、セッションを確立することも好ましい。
本発明の網間接続方法における他の実施形態によれば、
第2のステップについて、SIPサーバは、エラーレスポンスに対する確認リクエスト(ACK)を、要求先端末へ送信することも好ましい。
本発明の網間接続方法における他の実施形態によれば、
SIPサーバは、
第1のステップについて、要求元端末からリクエストを受信した際に、セッション更新リクエスト(UPDATE)の要求元オプションを取得し、
第3のステップについて、要求先端末から成功レスポンスを受信した際に、セッション更新リクエスト(UPDATE)の要求先オプションを取得することも好ましい。
本発明の網間接続方法における他の実施形態によれば、
SIPサーバは、
異なるCSCF間に接続されたAS(Application Server)若しくはIBCF(Interconnection Border Control Function)、又は、
異なるIMS−AGW(IP Multimedia Subsystem - Access Gateway)間に接続されたTrGW(Translation Gateway)であり、
要求元端末は、要求元のUA(User Agent)又はネットワーク通信装置であり、
要求先端末は、要求先のUA又はネットワーク通信装置であることも好ましい。
本発明によれば、要求元端末が接続されたマルチメディアネットワークと、要求先端末が接続されたマルチメディアネットワークとの間に配置されたSIPサーバにおいて、
セッションにおける要求元端末の要求元オプションに対して要求先端末が非使用な場合における非使用オプションを登録したオプション登録手段と、
要求元端末からリクエストを受信した際に、当該リクエストを要求先端末へ転送するリクエスト転送手段と、
要求先端末からエラーレスポンスを受信した際に、リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択するオプション選択手段と、
選択された非使用オプションに基づく同一のリクエストを、再度、要求先端末へ送信するリクエスト再送信手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、要求元端末が接続されたマルチメディアネットワークと、要求先端末が接続されたマルチメディアネットワークとの間に配置されたSIPサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
セッションにおける要求元端末の要求元オプションに対して要求先端末が非使用な場合における非使用オプションを登録したオプション登録手段と、
要求元端末からリクエストを受信した際に、当該リクエストを要求先端末へ転送するリクエスト転送手段と、
要求先端末からエラーレスポンスを受信した際に、リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択するオプション選択手段と、
選択された非使用オプションに基づく同一のリクエストを、再度、要求先端末へ送信するリクエスト再送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の網間制御方法、SIPサーバ及びプログラムによれば、任意のオプション機能について、要求元端末で使用であって、要求先端末で非使用であっても、相互に整合することができる。特に、リクエストやレスポンスの中で明示されたオプション機能に限られず、明示されていないオプション機能についても相互の差分を整合することができる。
本発明におけるシステム構成図である。 本発明における基本シーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に基づくシーケンス図である。 図3と比較して、第2のステップについて失敗レスポンスではなく成功レスポンスが返信された場合のシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に基づくシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態に基づくシーケンス図である。 本発明におけるアプリケーションサーバの機能構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明におけるシステム構成図である。
図1によれば、要求元端末21が接続されたマルチメディアネットワークと、要求先端末22が接続されたマルチメディアネットワークとの間に、SIPサーバ1が配置されている。SIPサーバ1は、異なるCSCF間に接続されたAS若しくはIBCF、又は、
異なるIMS−AGW間に接続されたTrGWであってもよい。尚、以下の実施形態では、異なるマルチメディアネットワーク間に配置されたSIPサーバは、ASであるとして説明する。
図1によれば、AS1を経由して、要求元端末21と要求先端末22との間で、セッションのリクエストとレスポンスとを転送することができる。要求元端末21及び22は、例えばオプションAの機能について、以下のように使用/非使用の関係にあるとする。
要求元端末21=オプションA機能「使用」
要求先端末22=オプションA機能「非使用」
尚、要求元端末は、要求元のUA(User Agent)に限られず、要求元のネットワーク通信装置(例えば要求元AS又は要求元IBCF)であってもよい。また、要求先端末も、要求先のUAに限られず、要求先のネットワーク通信装置(同様に例えば要求先AS又は要求先IBCF)であってもよい。例えば、要求元ASと要求先ASとは、網間接続用のSIPサーバであるIBCFを介して通信するものであってもよい。
図2は、本発明における基本シーケンス図である。
(S0)AS1は、セッションにおける要求元端末21の要求元オプションに対して要求先端末22が非使用な場合における非使用オプションを登録している。
(要求元オプション)<−>(非使用オプション)
オプションA <−> オプションa
[第1のステップ]
(S11)要求元端末21は、要求先端末22へ向けて「リクエスト」を送信する。リクエストには、「オプションA使用」を示す要求元オプションが含まれている。
(S12)リクエストを受信したAS1は、要求元端末21は「オプションA使用」である、と確定する。
(S13)そして、AS1は、「オプションA使用」を示すリクエストをそのまま、要求先端末22へ転送する。
[第2のステップ]
(S21)これに対し、要求先端末22は、「オプションA非使用」としている。そのために、要求先端末22は、エラーレスポンスをAS1へ返信する。
(S22)エラーレスポンスを受信したAS1は、要求先端末22は、「オプションA非使用」であると認識する。そして、AS1は、要求先端末22に対して、オプションAに対する非使用オプションの「オプションa」を選択する。
(S23)そして、AS1は、エラーレスポンスに対する確認リクエストを、要求先端末22へ送信する。
[第3のステップ]
(S31)次に、AS1は、「オプションa」を示す同一のリクエストを、再度、要求先端末22へ送信する。
(S32)要求先端末22は、オプションAは非使用であるが、オプションaは使用可能であるとする。このとき、要求先端末22は、オプションaに基づく成功レスポンスを、AS1へ返信する。
(S33)これによって、AS1は、要求先端末22は、オプションaを使用可能であると認識する。即ち、AS1は、要求先端末22は、「オプションA非使用」であると確定する。
(S34)そして、AS1は、要求元端末21へ、成功レスポンスを返信する。
S11〜S34によれば、要求先端末22のオプション機能が明示されていない場合であっても、リクエスト−レスポンスの交換の中でエラーレスポンスが発生した場合、そのオプション機能を非使用として整合させることができる。即ち、要求先端末22が要求元オプションAを使用していない場合であっても、AS1は、要求元端末21へその旨を通知する必要がない。AS1は、直ぐに、非使用オプションaを用いて要求先端末とオプション機能を整合させることができる。
また、本発明のシーケンスが実行されたとしても、要求元端末と要求先端末との間で通信可能状態に遷移したことを確認した後に通信を開始するために、一方の端末から送信されたメディアが欠落することがない。
要求元端末及び要求先端末で整合すべきオプション機能としては、例えば以下のようなものがある。
Direction(メディア方向)属性
precondition使用、及び、リソース確保状態
UPDATE信号
100rel
SDP有りPRACK信号
SDP無しRe-INVITE信号
図2の基本シーケンスは、例えば以下の3つの実施形態として実行される。
<第1の実施形態:メディア方向属性に基づくセッション開始リクエスト>
<第2の実施形態:SDPに基づくセッション開始リクエスト>
<第3の実施形態:SDPに基づくセッション変更リクエスト>
<第1の実施形態:メディア方向属性に基づくセッション開始リクエスト>
図3は、本発明の第1の実施形態に基づくシーケンス図である。
図3によれば、リクエストは、セッション開始リクエスト(INVITE)である。
また、要求元端末21及び要求先端末22は、以下のようなオプション機能の使用になっているとする。
(要求元端末21)a=inactive使用、UPDATE使用
(要求先端末22)a=inactive非使用(a=sendrecv使用)、UPDATE非使用
「a=」は、メディア記述部に含まれており、メディアの方向性を表すDirection属性である。Direction属性は、各端末がメディアを相手方端末へ流して良いか否かを判断するものである。即ち、Directionを使用しているか否かを明示するものではない。パラメータとしては、「sendrecv」(両方向)、「sendonly」(送信のみ)、「recvonly」(受信のみ)、「inactive」(送受信なし)がある。
尚、「a=」属性が省略されている場合、「a=sendrecv」が設定されているものとして処理が実行される。
a=sendrecvを含むSDP Offerのリクエストに対しては、SDP Answerに何を返信してもよい。
一方で、a=inactiveを含むSDP Offerのリクエストに対しては、a=inactiveのSDP Answerのみを返信しなければならない、とする条件がある。
そのために、要求元端末21が、SDPにa=inactiveを記述したリクエストを送信した場合、要求先端末22は、a=inactiveを返信する必要がある。
しかしながら、このとき、要求先端末22がa=inactive非使用としている可能性がある。
この場合、AS1が、要求元端末21から要求先端末22へのSDP Offerのa=inactiveをa=sendrecvに変換し、要求先端末22から要求元端末21へのSDP Answerのa=sendrecvをa=inactiveに変換することもできる。
しかしながら、要求元端末21はa=inactiveであるのに対し、要求先端末22はa=sendrecvであるために、要求先端末22が直ぐにメディアを流した場合、要求元端末21でそのメディアを再生することができない。
図3の第1の実施形態によれば、図2に基本シーケンスに基づいて、具体的に以下のようなシーケンスを実行する。
(S0)AS1は、以下のようなリスト(非使用選択オプション機能リスト)に、使用オプションに対する非使用オプションを登録しているとする。
(オプションA) <-> (非使用オプションa)
a=inactive <-> a=sendrecv
これは、「a=inactive非使用」の要求先端末22に対しては、「a=sendrecv」で整合することを意味する。
このリストは、システム運用者によって予め設定されたものであってもよい。また、使用頻度が低いオプション機能ほど、優先度を高く設定することが好ましい。このリストには、その他、precondition、100rel、UPDATEなども含まれる。
(S11)要求元端末21が、要求先端末22のURI(Uniform Resource Indicator)を宛先情報として、セッション開始リクエスト(SIP:INVITE)を送信する。ここで、要求元端末21は、自らのオプション機能の使用状態(a=inactive使用、precondition使用(リソース未確保)、UPDATE使用、100rel使用)に従って、SIP/SDPパラメータを載せる。
[SIP:INVITE]
−SIPヘッダ
Supported: 100rel,precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local none
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos optional remote sendrecv
a=inactive
(S12)AS1は、セッション開始リクエストに含まれるSIP/SDPパラメータに基づいて、要求元端末21の使用可能なオプション機能を記憶する。
ここで、要求元端末21がUAである場合、端末種別を特定するために、User-Agentヘッダ、P-Asserted-Identityヘッダ又はFromヘッダに含まれるSIP URIやtel URIを用いてもよい。また、要求元端末21がネットワーク通信装置である場合、網種別を特定するために、P-Charging-Vectorヘッダのioiパラメータや、P-Asserted-IdentityヘッダやFromヘッダに含まれるSIP URIのドメイン部を用いてもよい。
尚、要求先端末が「a=inactive非使用」を既に認識している場合、S13〜S23を省略し、S31へ移行するものであってもよい。
(S13)AS1は、受信したセッション開始リクエストをそのまま、要求先端末22へ転送する。
(S21)要求先端末22は、受信したセッション開始リクエストから「a=inactive使用」を知る。ここで、要求先端末22は、「a=inactive非使用」であるために、失敗レスポンス(SIP:488(INVITE))を、AS1へ返信する。
(S22)AS1は、失敗レスポンスを受信した際に、要求先端末22に対して、a=inactiveに対する非使用オプションの「a=sendrecv」を選択する。
(S23)そして、AS1は、失敗レスポンスに対する確認リクエスト(SIP:ACK)を要求先端末22へ送信する。これによって、AS1は、失敗レスポンスの受け入れを、要求先端末22へ通知する。
(S31)次に、AS1は、a=inactiveをa=sendrecvに変換したセッション開始リクエスト(SIP:INVITE)を、要求先端末22へ送信する。
[SIP:INVITE]
−SIPヘッダ
Supported: 100rel,precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local none
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos optional remote sendrecv
a=sendrecv
(S32)要求先端末22は、受信したセッション開始リクエストに対して、自身のオプション機能の使用状態(precondition非使用、UPDATE非使用、100rel使用)に基づいて、暫定レスポンス(SIP:183(INVITE))を返信する。
[SIP:183(INVITE)]
−SIPヘッダ
Require: 100rel
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, PRACK
−SDP
a=sendrecv
そして、要求先端末22は、リソース確保の完了状態へ移行する。
(S33)AS1は、要求先端末22のオプション機能の使用状態を記憶する。
ここで、要求先端末22がUAである場合、端末種別を特定するために、User-Agentヘッダ、P-Asserted-Identityヘッダ又はToヘッダに含まれるSIP URIやtel URIを用いてもよい。また、要求先端末22がネットワーク通信装置である場合、網種別を特定するために、P-Charging-Vectorヘッダのioiパラメータ、P-Asserted-Identityヘッダ又はToヘッダに含まれるSIP URIのドメイン部を用いてもよい。
AS1は、a=inactiveをa=sendrecvに変換したことで失敗レスポンスが解消されたと認定する。
そして、AS1は、要求先端末22が「a=inactive非使用」であると確定する。尚、a=inactiveをa=sendrecvに変換しても、エラーレスポンスが返信される場合、別のオプション機能に差分があるとみなす。その場合、S12へ戻って、他のオプション機能の変換を試行する。
(S34)AS1は、暫定レスポンス(SIP:183(INVITE))を、要求元端末21へ送信する。
[SIP:183(INVITE)]
−SIPヘッダ
Require: 100rel,precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local none
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=conf:qos remote sendrecv
a=inactive
(S35)要求元端末21は、受信した暫定レスポンスに対して、暫定応答確認リクエスト(SIP:PRACK)をAS1へ送信する。AS1は、暫定応答確認リクエストをそのまま、要求先端末22へ転送する。
(S36)要求先端末22は、受信した暫定応答確認リクエストに対して、暫定応答確認成功レスポンス(SIP:200(PRACK))をAS1へ返信する。AS1は、暫定応答確認成功レスポンスをそのまま、要求元端末21へ転送する。
(S37)要求元端末21は、リソース確保が完了した後、更新リクエスト(SIP:UPDATE)をAS1へ送信する。
[SIP:UPDATE]
−SIPヘッダ
Require: precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local sendrecv
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=sendrecv
(S38)AS1は、受信した更新リクエストを要求先端末22へ転送せずに、更新成功レスポンス(SIP:200(UPDATE))を、要求元端末21へ返信する。要求先端末22は「UPDATE非使用」であるために、AS1は、要求元端末21か受信したUPDATE信号を終端し、要求先端末22へそのUPDATE信号を転送しない。
[SIP:200(UPDATE)]
−SIPヘッダ
Require: precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local sendrecv
a=curr:qos remote sendrecv
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=sendrecv
尚、UPDATEのオプション機能は、S11について、要求元端末21からセッション開始リクエストを受信した際に、セッション更新リクエスト(UPDATE)の要求元オプションを取得する。また、S32について、要求先端末22から暫定レスポンス(成功レスポンス)を受信した際に、セッション更新リクエスト(UPDATE)の要求先オプションを取得する。
図3のシーケンスによって、要求先端末22に対するオプション機能をa=sendrecvに変換することによって、要求元端末21におけるリソース確保の完了時に、直ぐに端末間でメディアを流すことができる。
図4は、図3と比較して、第2のステップについて失敗レスポンスではなく成功レスポンスが返信された場合のシーケンス図である。
図4によれば、要求元端末及び要求先端末のオプション機能の使用状態は、以下のように設定されているとする。
要求元端末
・a=inactive使用
・precondition使用、且つ、リソース未確保状態
・UPDATE使用
・100rel使用
要求先端末
・a=inactive使用
・precondition非使用
・UPDATE使用
・100rel非使用
図4(a)は、要求先端末のオプション機能を認識していない場合に実行されるシーケンス図である。
SIPにおけるpreconditionとは、要求元端末と要求先端末との間で、リソース確保状態のパラメータを、SDPを用いて相互に交換するものである。これによって、端末間で、セッション開始リクエストを送信した時にリソースを確保できていなくても、相手方のリソース確保の完了を確認することができる。
(S0)AS1は、以下のようなリスト(非使用選択オプション機能リスト)に、使用オプションに対する非使用オプションを登録しているとする。
(オプションA) <-> (非使用オプションa)
precondition使用 <-> precondition非使用
100rel使用 <-> 100rel非使用
このリストは、システム運用者によって予め設定されたものであってもよい。
(S11)要求元端末21が、要求先端末22のURIを宛先情報として、セッション開始リクエスト(SIP:INVITE)を送信する。このセッション開始リクエストは、要求元のCSCF群を経由して、AS1へ転送される。ここで、要求元端末21は、自らのオプション機能の使用状態(a=inactive利用、precondition使用(リソース未確保)、100rel使用)に従って、SIP/SDPパラメータを載せる。
[SIP:INVITE]
−SIPヘッダ
Supported: 100rel,precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local none
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos optional remote sendrecv
a=inactive
(S12)AS1は、受信したセッション開始リクエストから、要求元端末21のオプション機能の使用状態を記憶する。AS1は、要求先端末22が100rel非使用であることを予め記憶している場合、図4(a)のS13以降を実行することなく、図4(b)のS11から実行することができる。
また、AS1は、要求元端末21のオプション機能の使用状態に応じて、以下の動作を決定する。
−要求元端末21がリソース確保状態となるようprecondition処理を実行する。
−要求元端末21がリソース確保状態となるまで、要求先端末22へセッション開始リクエスト(INVITE)を送信しない。
−要求元端末21とのSDPネゴシエーションと、要求先端末22とのSDPネゴシエーションとを独立して管理する。
(S13)そして、AS1は、受信したセッション開始リクエスト(INVITE)を、要求先端末22へ転送する。
(S21)要求先端末22は、precondition非使用、且つ、100rel非使用である場合、成功レスポンス(SIP:200(INVITE))をAS1へ返信する。成功レスポンスのパラメータは、例えば以下のようなものである。
[SIP:200(INVITE)]
SIPヘッダ
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE
SDP
a=inactive
AS1は、受信した成功レスポンスをそのまま、要求元端末21へ転送する。
(S22)AS1は、SDPを含む成功レスポンスを受信した場合、要求先端末22のオプション機能「precondition非使用」「100rel非使用」(要求元オプションに対する非使用オプション)を記憶する。但し、100rel非使用とは、100rel非使用の場合と、100relを使用しているものの当該制御信号では非使用とする場合とがある。
(S23)要求元端末21は、セッションを確立したとして確認リクエスト(SIP:ACK)をAS1へ送信する。
また、AS1は、受信した確認リクエストをそのまま、要求先端末22へ転送する。
ここで、要求元端末21は、「リソース未確保状態、且つ、a=inactive状態」であるために、通信することができない。図4では図示しないが、要求元端末21は、リソース確保が完了したタイミングでa=sendrecvを含む更新リクエスト(SIP:Re-INVITE)を要求先端末へ送信し、セッションを疎通できる状態にする必要がある。この処理が完了するまでは、要求元端末21と要求先端末22とで通信することはできない。
(S3)そこで、AS1は、要求元端末21及び要求先端末22に対して、一度、切断シーケンスを実行し、セッションを切断する。
図4(b)は、要求先端末のオプション機能を既に認識している場合に実行されるシーケンス図である。
(S11)要求元端末21は、改めて、同一の要求先端末22に対して、新たなセッション開始リクエスト(INVITE)を送信する。
(S12)AS1は、要求先端末22のオプション機能「SDP無し」「100rel非使用」を既に認識している。そのために、AS1は、要求元端末21との間でprecondition処理を実行するための暫定レスポンス(SIP:183(INVITE))を、要求元端末21へ返信する。
SIPヘッダ
Require: 100rel,precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
SDP
a=curr:qos local none
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=conf:qos remote sendrecv
a=inactive
(S13)要求元端末21は、暫定レスポンス(183)を受信した場合、暫定応答確認リクエスト(SIP:PRACK)を、AS1へ送信する。
(S14)AS1は、暫定応答確認リクエスト(SIP:PRACK)を受信した場合、暫定応答確認成功レスポンス(SIP:200(PRACK))を、要求元端末21へ返信する。
(S15)要求元端末21は、リソース確保が完了した場合、その旨を通知する更新リクエスト(SIP:UPDATE)を、AS1へ送信する。
[SIP:UPDATE]
−SIPヘッダ
Require: precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local sendrecv
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=sendrecv
(S16)AS1は、受信した更新リクエスト(UPDATE)を要求先端末22へ転送することなく、更新成功レスポンス(SIP:200(UPDATE))を要求元端末21へ返信する。
[SIP:200(UPDATE)]
−SIPヘッダ
Require: precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local sendrecv
a=curr:qos remote sendrecv
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=sendrecv
(S17)そして、AS1は、precondition処理が完了し、要求元端末21のリソース確保が完了した際に、セッション開始リクエスト(SIP:INVITE)を要求先端末22へ送信する。
[SIP:INVITE]
−SIPヘッダ
Supported: 100rel,precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local sendrecv
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos optional remote sendrecv
a=sendrecv
(S21)要求先端末22は、「precondition非使用、且つ、100rel非使用」であるために、成功レスポンス(SIP:200(INVITE))をAS1へ返信する。
[SIP:200(INVITE)]
−SIPヘッダ
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=sendrecv
(S22)AS1は、受信した成功レスポンス(SIP:200(INVITE))から、要求先端末22のオプション機能の使用状態を記憶する。
図4(a)のS13〜S23を実行していた場合、AS1は、要求先端末22に対してprecondition手順と100rel手順を回避したことで、失敗レスポンスが解消されたために、要求先端末22が「precondition非使用、且つ、100rel非使用」であると判定する。
そして、AS1は、受信した成功レスポンス(SIP:200(INVITE))から、SDPを削除して、要求元端末21へ送信する。
(S23)要求元端末21は、SDP無しの成功レスポンス(SIP:200(INVITE))を受信した場合、セッション確立成功と認識する。そして、要求元端末21は、確認リクエスト(SIP:ACK)をAS1へ送信する。
AS1は、受信した確認リクエスト(SIP:ACK)をそのまま、要求先端末22へ転送する。
図4によれば、前述したように、要求元端末21ではprecondition確立を実行してリソース確保状態となる。また、要求元端末21と要求先端末22との間でセッションが確立すると直ぐに、端末間でメディアを流すことができる。
<第2の実施形態:SDPに基づくセッション開始リクエスト>
図5は、本発明の第2の実施形態に基づくシーケンス図である。
図5によれば、要求元端末及び要求先端末のオプション機能の使用状態は、以下のようであるとする。
要求元端末
a=inactive使用
precondition使用、且つ、リソース未確保
SDP有りPRACK使用
要求先端末
a=inactive非使用
precondition非使用
SDP有りPRACK非使用
(S0)AS1は、以下のようなリスト(非使用選択オプション機能リスト)に、使用オプションに対する非使用オプションを登録しているとする。
(オプションA) <-> (非使用オプションa)
SDP有り <-> SDP無し
図5によれば、要求元端末21から要求先端末22へセッション開始リクエスト(SIP:INVITE)が送信され、正常に、暫定レスポンス(183(INVITE))が返信されている。その後、暫定応答確認リクエスト(SIP:PRACK)のシーケンスについて、図2の基本シーケンスを適用したものを、以下に表す。
(S11)要求元端末21は、リソース確保が完了した際に、その旨を通知する暫定応答確認リクエスト(SIP:PRACK)を、AS1へ送信する。
[SIP:PRACK]
−SIPヘッダ
Require: 100rel, precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local sendrecv
a=curr:qos remote none
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=sendrecv
(S12)AS1は、要求元端末21のオプション機能の使用状態(SDP有り、且つ、PRACK使用)を記憶する。
(S13)AS1は、受信した暫定応答確認リクエスト(SIP:PRACK)を、要求先端末22へ転送する。
(S21)要求先端末22は、暫定応答確認リクエスト(SIP:PRACK)に対して、SDP非使用である場合、暫定応答確認失敗レスポンス(SIP:488(PRACK))をAS1へ返信する。
(S22)AS1は、暫定応答確認失敗レスポンスを受信した場合、要求先端末22のオプション機能を、「SDP無しPRACK」を選択する。尚、失敗レスポンスは、特定のエラー種別(SIP Status Codeで識別)に限定してもよいし、全てのエラー種別を対象にしてもよい。
(S31)AS1は、暫定応答確認リクエスト(SDP無しPRACK)を、要求先端末22へ送信する。
(S32)要求先端末22は、暫定応答確認成功レスポンス(SIP:200(PRACK))を、AS1へ返信する。
(S33)AS1は、暫定応答確認成功レスポンス(SIP:200(PRACK))によって、要求先端末22のオプション機能の使用状態を記憶する。ここでは、AS1は、要求先端末22に対して、SDP有りPRACKを非使用と記憶する。
(S34)そして、AS1は、SDP Offerに対するSDP Answerを含む暫定応答確認成功レスポンス(SIP:200(PRACK))を、要求元端末21へ送信する。
[SIP:200(PRACK)]
−SIPヘッダ
Require: 100rel, precondition
Allow: INVITE, ACK, CANCEL, BYE, UPDATE, PRACK
−SDP
a=curr:qos local sendrecv
a=curr:qos remote sendrecv
a=des:qos mandatory local sendrecv
a=des:qos mandatory remote sendrecv
a=sendrecv
<第3の実施形態:SDPに基づくセッション変更リクエスト>
図6は、本発明の第3の実施形態に基づくシーケンス図である。
図6によれば、要求元端末及び要求先端末におけるオプション機能の使用状態は、以下のように設定されているとする。
要求元端末: SDP無しRe-INVITEの使用
要求先端末: SDP無しRe-INVITEの非使用(SDP有り)
(S11)要求元端末21は、要求先端末22との通信中セッションに対して、セッション変更リクエスト(SIP:Re-INVITE)を送信する。このセッション変更リクエストは、要求元のCSCF群を経由して、AS1へ転送される。ここでは、セッション変更リクエストは、「SDP無し」である。
(S12)AS1は、要求元端末のオプション機能の使用状態として、「SDP無しRe-INVITEの使用」を記憶する。
ここで、要求先端末22のオプション機能が「SDP無しRe-INVITE非使用」に予め設定されている場合、S13〜S23を省略して、S24へ移行する。そして、AS1は、以下の動作を実行することを決定する。
−要求元端末21との間でSDP無しセッション変更リクエストの処理を完結させる。
−要求先端末22に対するセッション変更リクエストについては、要求元端末21との
間の処理の結果、要求先端末22へ転送すべき情報があれば実行する。
(S13)AS1は、セッション変更リクエスト(SDP無し)を、要求先端末22へ転送する。
(S21)要求先端末22は、SDP有りのオプション機能の使用状態であるために、セッション変更リクエストに対するセッション変更失敗レスポンス(SIP:400(Re-INVITE))を返信する。
(S22)AS1は、セッション更新失敗レスポンスを受信した場合、要求先端末22のオプション機能「SDP無しRe-INVITE」を非使用と選択する。尚、失敗レスポンスは、特定のエラー種別(SIP Status Codeで識別)に限定してもよいし、全てのエラー種別を対象にしてもよい。
(S23)AS1は、要求先端末22へ、確認リクエスト(SIP:ACK)を返信する。
(S24)そして、AS1は、SDP有りのセッション変更成功レスポンス(SIP:200(Re-INVITE)を、要求元端末21へ送信する。ここに含まれるSDPは、通信中状態に遷移する前のセッション確立手順などであり、AS1が認識した要求先端末22の使用可能なオプション機能の全て含めて載せる。
(S25)要求元端末21は、SDP有りのセッション変更成功レスポンスを受信した場合、SDP有りの確認リクエスト(SIP:ACK)を送信する。
(S31)AS1は、要求元端末21のSDP有りのセッション変更リクエスト(SIP:Re-INVITE)を、要求先端末22へ送信する。
(S32)要求先端末22は、セッション変更リクエストを受信した場合、SDP有りのセッション変更成功レスポンス(SIP:200(Re-INVITE))を、AS1へ返信する。
(S33)AS1は、要求先端末22のオプション機能の使用状態を記憶する。ここでは、AS1は、要求先端末22に対して、「SDP無しRe-INVITE非使用」(SDP有り)を記憶する。
(S34)AS1は、要求先端末22へ、確認リクエスト(SIP:ACK)を送信する。
図7は、本発明におけるアプリケーションサーバの機能構成図である。
図7によれば、アプリケーションサーバ1は、オプション登録部10と、リクエスト転送部11と、オプション選択部12と、リクエスト再送信部13と、メディア転送部14とを有する。これら機能構成部は、マルチメディアネットワーク間に配置されたSIPサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。
オプション登録部10は、セッションにおける要求元端末の要求元オプションに対して要求先端末が非使用な場合における非使用オプションを登録したものである(前述したS0参照)。
リクエスト転送部11は、要求元端末21からリクエストを受信した際に、当該リクエストを要求先端末22へ転送する(前述したS1参照)。
オプション選択部12は、要求先端末22からエラーレスポンスを受信した際に、リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択する(前述したS2参照)。
リクエスト再送信部13は、選択された非使用オプションに基づく同一のリクエストを、再度、要求先端末22へ送信する(前述したS3参照)。
メディア転送部14は、要求元端末21と要求先端末22との間で、メディアを中継して転送する。
以上、詳細に説明したように、本発明の網間制御方法、SIPサーバ及びプログラムによれば、任意のオプション機能について、要求元端末で使用であって、要求先端末で非使用であっても、相互に整合することができる。特に、リクエストやレスポンスの中で明示されたオプション機能に限られず、明示されていないオプション機能についても相互の差分を整合することができる。
これによって、セッションに基づくオプション機能の不一致に基づく不具合を回避し、相互接続性を高めることができる。具体的には、移動体事業者が、自社網サービスに最適化されていない端末(例えばSIMフリー端末など)と、自社網サービスの相互接続性を高めることができる。
また、本発明によれば、端末に特別な機能を搭載することなく、通信事業者がIMSにアプリケーションサーバ(又はIBCF)を設置するだけでよい。そのために、セッションの要求元端末及び要求先端末がオプション機能の「使用/非使用」を認識する必要がない。即ち、端末から見て、IMSを介した既存シーケンスに変更を加える必要がない。また、異なる事業者に運用されるIMSやIPネットワークに対しても、汎用的に用いることができる。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 AS、IBCF、TrGW
10 オプション登録部
11 リクエスト転送部
12 オプション選択部
13 リクエスト再送信部
14 メディア転送部
21 要求元端末
22 要求先端末

Claims (10)

  1. 要求元端末が接続されたマルチメディアネットワークと、要求先端末が接続されたマルチメディアネットワークとの間に配置されたSIPサーバにおける網間接続方法において、
    SIPサーバは、
    セッションにおける要求元端末の要求元オプションに対して要求先端末が非使用な場合における非使用オプションを登録しており、
    要求元端末からリクエストを受信した際に、当該リクエストを要求先端末へ転送する第1のステップと、
    要求先端末からエラーレスポンスを受信した際に、前記リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択する第2のステップと、
    選択された前記非使用オプションに基づく同一のリクエストを、再度、要求先端末へ送信する第3のステップと
    を実行することを特徴とする網間接続方法。
  2. 前記リクエストは、セッション開始リクエスト(INVITE)であり、
    前記要求元オプションは、a=inactiveであり、
    前記非使用オプションは、a=sendrecvである
    ことを特徴とする請求項1に記載の網間接続方法。
  3. 前記リクエストは、SDP(Session Description Protocol) with precondition有りの暫定応答確認リクエスト(PRACK)であり、
    前記要求元オプションは、「SDP有り」であり、
    前記非使用オプションは、「SDP無し」である
    ことを特徴とする請求項1に記載の網間接続方法。
  4. 前記リクエストは、セッション変更リクエスト(Re-INVITE)であり、
    前記要求元オプションは、「SDP無し」であり、
    前記非使用オプションは、「SDP有り」である
    ことを特徴とする請求項1に記載の網間接続方法。
  5. 前記リクエストは、セッション開始リクエスト(INVITE)であり、
    前記要求元オプションは、「preconditon使用」且つ「100rel使用」であり、
    前記非使用オプションは、「preconditon非使用」且つ「100rel非使用」であり、
    第2のステップについて、前記SIPサーバは、要求先端末から成功レスポンス(200OK)を受信した際に、前記リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択し、
    第3のステップを実行することなく、セッションを確立する
    ことを特徴とする請求項1に記載の網間接続方法。
  6. 第2のステップについて、前記SIPサーバは、前記エラーレスポンスに対する確認リクエスト(ACK)を、前記要求先端末へ送信する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の網間接続方法。
  7. 前記SIPサーバは、
    第1のステップについて、要求元端末からリクエストを受信した際に、セッション更新リクエスト(UPDATE)の要求元オプションを取得し、
    第3のステップについて、要求先端末から成功レスポンスを受信した際に、セッション更新リクエスト(UPDATE)の要求先オプションを取得する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の網間接続方法。
  8. 前記SIPサーバは、
    異なるCSCF間に接続されたAS(Application Server)若しくはIBCF(Interconnection Border Control Function)、又は、
    異なるIMS−AGW(IP Multimedia Subsystem - Access Gateway)間に接続されたTrGW(Translation Gateway)であり、
    前記要求元端末は、要求元のUA(User Agent)又はネットワーク通信装置であり、
    前記要求先端末は、要求先のUA又はネットワーク通信装置である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の網接続方法。
  9. 要求元端末が接続されたマルチメディアネットワークと、要求先端末が接続されたマルチメディアネットワークとの間に配置されたSIPサーバにおいて、
    セッションにおける要求元端末の要求元オプションに対して要求先端末が非使用な場合における非使用オプションを登録したオプション登録手段と、
    要求元端末からリクエストを受信した際に、当該リクエストを要求先端末へ転送するリクエスト転送手段と、
    要求先端末からエラーレスポンスを受信した際に、前記リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択するオプション選択手段と、
    選択された前記非使用オプションに基づく同一のリクエストを、再度、要求先端末へ送信するリクエスト再送信手段と
    を有することを特徴とするSIPサーバ。
  10. 要求元端末が接続されたマルチメディアネットワークと、要求先端末が接続されたマルチメディアネットワークとの間に配置されたSIPサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    セッションにおける要求元端末の要求元オプションに対して要求先端末が非使用な場合における非使用オプションを登録したオプション登録手段と、
    要求元端末からリクエストを受信した際に、当該リクエストを要求先端末へ転送するリクエスト転送手段と、
    要求先端末からエラーレスポンスを受信した際に、前記リクエストの要求元オプションに対する非使用オプションを選択するオプション選択手段と、
    選択された前記非使用オプションに基づく同一のリクエストを、再度、要求先端末へ送信するリクエスト再送信手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
JP2016109089A 2016-05-31 2016-05-31 要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム Active JP6549523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109089A JP6549523B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109089A JP6549523B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017216584A JP2017216584A (ja) 2017-12-07
JP6549523B2 true JP6549523B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=60577282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016109089A Active JP6549523B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6549523B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017216584A (ja) 2017-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2609942C (en) Circuit-switched and multimedia subsystem voice continuity with bearer path interruption
KR101078676B1 (ko) 호 전환 방법, 시스템, 및 디바이스
US20060256748A1 (en) System and method for interworking between IMS network and H.323 network
US20150215975A1 (en) Enabling ue access domain selection for terminated speech/video calls
US8494527B2 (en) Method for transferring a communication session in a telecommunications network from a first connection to a second connection
EP2182692A1 (en) A method, device and system for processing the continuity of the media stream in a session
US20090086719A1 (en) Dynamic initiation of I1-ps signaling in IMS centralized services
US20150295974A1 (en) Method, User Equipment and Application Server for Adding Media Stream of Multimedia Session
KR20110050439A (ko) 원격통신 네트워크에서 매체 속성들에 기초한 선택적 호 포워딩을 위한 방법 및 시스템
CA2605475A1 (en) Session initiation from application servers in an ip multimedia subsystem
EP2587777B1 (en) Method and system for implementing color ring back tone and multimedia ring alert tone service.
JP4454680B2 (ja) 呼接続処理方法およびメッセージ送受信代理装置
JP2011515976A (ja) 呼を終了する方法及びボイスオーバーip端末
WO2009086758A1 (zh) 一种在线彩铃或彩像业务的实现方法
EP2299670A1 (en) Method and network unit for realizing customized video service in ims network
WO2009124512A1 (zh) 控制早媒体播放的实现方法
JP6549523B2 (ja) 要求先端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム
JP6234272B2 (ja) アーリーメディアの送信タイミングを制御するセッション制御方法、sipサーバ及びプログラム
JP6566522B2 (ja) 要求元端末のオプション機能の非使用を整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム
CN101459665A (zh) 早媒体信息播放控制方法
WO2008049371A1 (fr) Procédé et système pour transférer un événement de service
JP6549526B2 (ja) フォーキングに基づくダイアログを整合する網間制御方法、sipサーバ及びプログラム
CN101459874B (zh) 单对话彩像业务的实现方法
WO2008053013A1 (en) Moving between communications domains
JP5118417B2 (ja) 通信システム及び通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6549523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150