JP2015162711A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】手持ち状態の撮像装置で動く主被写体を追い写しする際に、主被写体を撮影者の意図する画面内の位置に制御し、長時間にわたってその位置制御を可能とする。
【解決手段】撮像光学系115を通して結像された被写体像を撮像素子119によって画像に変換し、IS群114により画像の像ぶれを低減させる撮像装置100において、撮像装置100の角速度を検出し、画像に含まれる主被写体を検出すると共に主被写体の前画像内での動きベクトルを検出することによって撮像装置100の位置に対する主被写体の角速度と撮像装置100の角速度との差分を求め、求めた差分が所定の閾値以内に所定時間以上収まっている場合に、画像上の主被写体の位置を目標位置PGに設定し、画像上で主被写体が設定した目標位置PGに一致するようにIS群114の像ぶれ補正量を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、手ぶれ等による撮像画像の像ぶれを補正する機能を備えた撮像装置及びその制御方法に関する。
近年、被写体を認識して、画面の略中央に被写体が収まるように自動的に制御する撮像装置が知られている。例えば、特許文献1には、主被写体領域の中心座標が画面の中央に来るように制御する技術が記載されている。また、特許文献2には、リモコンによる遠隔操作が可能なビデオカメラにおいて、被撮影者がリモコンを操作すると、ビデオカメラの中心軸をリモコンの位置を中心に一致させる制御をモータの可動可能な角度範囲内で可能とする技術が記載されている。
特開2010−141722号公報 特開平1−109871号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、主被写体を自動的に画面の中心に配置する制御であるため、撮影者が画面隅に主被写体を配置して撮影したい場合等には、撮影者の意思を構図に反映させることができないという問題がある。また、一般的な撮像装置は、上記特許文献2に記載された撮像装置のように広い角度での回転が可能なモータを内蔵しておらず、また、内蔵している像ぶれ補正装置は、調整可能な角度が±数度程度である。そのため、一般的な撮像装置で撮影したい主被写体を画面中心に一致させる制御を行うと、調整可能な角度限界に早期に達してしまい、長時間に亘って主被写体を追跡して主被写体を画面中心に配置した映像を撮ることは難しい。
本発明は、手持ち状態の撮像装置で動く主被写体を追い写しする際に、主被写体を撮影者の意図する画面内の位置に制御し、長時間にわたってその位置制御を可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像光学系を通して結像された被写体像を撮像素子によって画像に変換する撮像装置であって、前記画像の像ぶれを低減させる像ぶれ補正手段と、前記画像に含まれる主被写体を検出する主被写体検出手段と、前記主被写体の前記画像での動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、前記撮像装置の角速度を検出する角速度検出手段と、前記像ぶれ補正手段の補正量を検出する補正量検出手段と、前記撮像装置の位置に対する前記主被写体の角速度と前記撮像装置の角速度との差分を求める差分演算手段と、前記差分が所定の閾値以内に所定時間以上収まった場合に、前記画像での前記主被写体の位置を目標位置に設定し、前記画像において前記主被写体が前記目標位置に一致するように前記像ぶれ補正手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置の角速度と主被写体の角速度との差分に基づいて、主被写体が画面上に設定された目的位置に止まるように、像ぶれ補正手段の補正量を制御する。これにより、撮影者が撮像装置を手持ちした状態で動く主被写体を追い写しする際に、主被写体を撮影者の意図する画面内の位置に制御すると共に長時間にわたってその位置制御を可能とすることができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 撮像装置が備えるパンニング制御部が行う処理を説明するグラフである。 撮像装置が備えるフレーミングアシスト制御部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 各種の各角速度、画面上の主被写体位置及びIS群の位置の時間による変化を示すグラフである。 撮影映像の画面上での主被写体像、目標点及び目標円の関係を示す第1の図である。 撮影映像の画面上での主被写体像、目標点及び目標円の関係を示す第2の図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。なお、撮像装置100は、動画撮影機能を有する電子機器であり、具体的には、所謂、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カメラ付き携帯型通信端末、カメラ付き携帯ゲーム機、カメラ付きタブレット端末等の携帯型コンピュータ等が挙げられる。
撮像装置100は、マイクロコンピュータ101、ISモータ駆動回路112、ISモータ113、IS群114、撮像光学系115、IS位置検出センサ116及びズームエンコーダ118を備える。また、撮像装置100は、撮像素子119、信号処理回路120、動きベクトル検出回路121、主被写体検出回路190、角速度センサ102、DCカットフィルタ103及びアンプ104を備える。
マイクロコンピュータ101は、焦点距離補正部108、パルス幅変調回路111、制御フィルタ110、A/D変換器117、動きベクトル処理部122、A/D変換器105、パンニング判定部123及びISモータ制御部180を備える。ISモータ制御部180は、LPF(ローパスフィルタ)181、角速度演算部182、角速度差分演算部183、閾半径設定部184、継続時間計測部185、フレーミングアシスト制御部186、HPF(ハイパスフィルタ)187、積分器188及び加減算器189を有する。
撮像光学系115は、マイクロコンピュータ101による駆動機構(不図示)の動作によってズーミングやフォーカシング等の動作を行い、被写体像を撮像素子119に結像させる。撮像素子119は、撮像光学系115によって結像された被写体像を画像信号としての電気信号に変換し、信号処理回路120に供給する。信号処理回路120は、撮像素子119から取得した信号から、例えば、NTSCフォーマットに準拠したビデオ信号(映像信号)を生成して、主被写体検出回路190に供給する。
主被写体検出回路190は、取得した映像信号から、撮影映像の画面内の主被写体を判別(検出)する。主被写体の具体的な判別方法には、周知技術(例えば、特開2012−138665号公報)を用いることができ、その詳細についての説明は省略する。主被写体検出回路190は、撮影映像の画面内の主被写体の範囲の情報を付加したビデオ信号(映像信号)を動きベクトル検出回路121に供給する。
動きベクトル検出回路121は、主被写体検出回路190で求められた主被写体の範囲における、信号処理回路120からの映像信号に含まれる輝度信号に基づき、主被写体の動きベクトルを検出する。動きベクトル検出法としては、相関法やブロックマッチング法等があり、本実施形態では、ブロックマッチング法を用いるものとする。
ブロックマッチング法では、先ず、入力画像信号を複数の適当な大きさのブロック(例えば、8×8画素)に分割し、ブロック単位に前のフィールド又はフレームの一定範囲の画素との差を計算する。続いて、求めた差の絶対値の和が最小となる前のフィールド又はフレームのブロックを検索し、検索したブロックの相対的なずれをそのブロックの動きベクトルとして検出する。なお、ブロックマッチング法でのマッチング演算には、周知技術(例えば、尾上守男、“情報処理Vol.17,No.7,p634〜640,July 1976”等)を用いることができ、その詳細についての説明は省略する。
動きベクトル検出回路121は、検出した動きベクトルを動きベクトル処理部122へ出力する。なお、後述するように、動きベクトル検出回路121は、画像の像ぶれを低減させる像ぶれ補正手段であるIS群114による像ぶれ補正の結果生じた補正残りを、動きベクトルとして検出している。IS群114の補正残りを示す動きベクトル信号は、動きベクトル処理部122に供給される。
動きベクトル処理部122は、不図示のベクトルゲイン乗算部とベクトルフィルタとで構成される。ベクトルゲイン乗算部は、動きベクトル検出回路121から供給される信号に対して、所定のゲインを乗算し、ベクトルフィルタに供給する。ベクトルフィルタは、ベクトルゲイン乗算部から出力されたデータに対して、微分演算や積分演算等行う。動きベクトル処理部122は、動きベクトル検出回路121から取得した動きベクトルのデータに対してベクトルゲイン乗算部とベクトルフィルタとによるフィルタ演算等を行い、その結果を動きベクトルの変位データとして角速度演算部182と角速度差分演算部183へ供給する。
さて、撮像装置100では、撮像装置100に加わる角速度を検出する角速度検出手段である角速度センサ102が撮像装置100に加わるぶれを角速度信号として検出し、検出した角速度信号をDCカットフィルタ103に供給する。DCカットフィルタ103は、角速度センサ102から取得した角速度信号に含まれる直流(DC)成分を遮断して、角速度信号の交流成分(振動成分)のみをアンプ104に供給する。アンプ104は、DCカットフィルタ103から取得した角速度信号を、最適な感度に増幅して、A/D変換器105に供給する。A/D変換器105は、アンプ104から取得した角速度信号をデジタル化し、角速度データとして、パンニング判定部123、角速度演算部182及びHPF187に供給する。パンニング判定部123、角速度演算部182及びHPF187の各機能については後述する。
ズームエンコーダ118は、撮像光学系115のズーム位置を検出し、検出したズーム位置を焦点距離補正部108へ出力する。焦点距離補正部108では、ズームエンコーダ118から取得したズーム位置に基づいて撮像光学系115の焦点距離を算出し、算出した焦点距離をフレーミングアシスト制御部186へ供給する。
IS群114は、例えば、シフトレンズであり、光軸と垂直な方向に移動されることにより光軸の向きを偏向することで光学的に像ぶれを補正する像ぶれ補正手段である。その結果、撮像装置100のぶれ等により生じる撮像面上の被写体の移動が補正された像が、撮像素子119に結像される。撮像素子119の出力は、信号処理回路120で所定の信号処理が行われ、主被写体検出回路190を介して、動きベクトル検出回路121に供給されることになる。
IS位置検出センサ116は、像ぶれ補正量検出手段である。IS位置検出センサ116は、磁石とこれに対向する位置に備えられたホールセンサとからなり、IS群114の光軸と垂直な方向への移動量を検出する。IS位置検出センサ116は、IS群114の位置を検出し、検出したIS群114の位置を示す出力は、A/D変換器117へ出力され、A/D変換器117においてA/D変換された後、LPF181、角速度演算部182及び加減算器189へ供給される。
加減算器189は、積分器188から供給される角速度センサ102のデータとフレーミングアシスト制御部186から供給されるデータとを加算して、IS群114の駆動量としての最終補正データを算出する。なお、フレーミングアシスト制御部186から供給されるデータについては後述する。一方で、加減算器189は、IS位置検出センサ116からA/D変換器117を介して取得した出力(IS群114の位置を示すデジタル化されたデータ)を最終補正データから減算し、偏差データ算出する。
加減算器189は、算出した偏差データを制御フィルタ110へ出力する。制御フィルタ110は、取得した偏差データを所定のゲインで増幅する増幅器と位相補償フィルタとで構成されている。偏差データは、増幅器及び位相補償フィルタによって信号処理された後に、パルス幅変調回路111へ出力される。パルス幅変調回路111は、制御フィルタ110を通して取得したデータを、パルス波のデューティ比を変化させる波形(PWM波形)に変調し、ISモータ駆動回路112に供給する。
ISモータ駆動回路112は、IS群114を駆動するボイスコイル型モータであるISモータ113を駆動する。ISモータ駆動回路112がISモータ113を駆動することにより、IS群114が光軸と垂直な方向に移動される。よって、動きベクトル検出回路121は、像ぶれ補正手段であるIS群114による像ぶれ補正の結果として生じた補正残りを動きベクトルとして検出していることになる。つまり、本実施形態では、最終補正データに対して、IS群114の光軸と垂直な方向への移動量を追従させるフィードバック制御系を構成している。
なお、動きベクトル検出回路121は、例えば、NTSCフォーマットに準拠したビデオ信号(映像信号)では、動きベクトル検出を60Hz周期で行う。しかし、一般的に、フィードバック制御は、制御したい信号周波数よりも十分高いサンプリング周波数で処理を行う必要があり、60Hz周期では、DC〜数Hz程度の低い周波数帯域の制御しか行うことができない。この問題に対処するために本実施形態では、角速度センサ102の検出信号に基づくジャイロ系補正データによって高周波数帯域のぶれ補正を行う。また、これと共に、ジャイロ系補正データでは検出精度が落ちるDC〜数Hz程度の低周波数成分のぶれ補正やフレーミングアシスト制御を、動きベクトル処理部122の出力であるベクトル系補正データによって行うようにしている。
パンニング判定部123は、例えば、撮影者が撮像装置100に対してパンニング動作を行ったときに、撮像装置100がパンニングされている状態であるか否かの判定(パンニング判定)を行う。具体的には、パンニング判定部123は、A/D変換器105から出力された角速度データに基づいて、撮像装置100がパンニング状態であるか否かを判定し、その判定結果(パンニング判定結果)をフレーミングアシスト制御部186へ供給する。
ここで、パンニング判定部123によるパンニング判定及びパンニング制御について、図2を参照して説明する。図2は、パンニング判定部123が行う処理を説明するグラフである。図2(a)において、横軸は角速度データ(又は角変位データ)の大きさを示しており、縦軸はHPF187のカットオフ周波数を示している。図2(b)において、横軸は角速度データ(又は角変位データ)の大きさを示しており、縦軸は積分器188の時定数を示している。
角速度データ(又は角変位データ)の絶対値が、図2(a)に示す閾値Pan_hpf_th0より大きくなったとき、パンニング判定部123は撮像装置100がパンニング状態であると判定する。パンニング判定部123は、パンニング状態であるという判定を行うと、角速度データ(又は角変位データ)の大きさに応じて、HPF187のカットオフ周波数(遮断周波数)をパンニング状態でないときのカットオフ周波数Hpf_fc0よりも大きい値に設定する。
角速度データ(又は角変位データ)の絶対値が、図2(b)に示している閾値Pan_int__th0より大きくなったとき、パンニング判定部123は撮像装置100がパンニング状態であると判定する。パンニング判定部123は、パンニング状態であるという判定を行うと、角速度データ(又は角変位データ)の大きさに応じて、積分器188の時定数をパンニング状態でないときの時定数Int_th0よりも小さい値に設定する。
本実施形態でのパンニング制御とは、HPF187のカットオフ周波数をパンニング状態でないときのカットオフ周波数Hpf_fc0よりも大きい値に設定する制御、及び、積分器188の時定数をパンニング状態でないときの時定数Int_th0よりも小さい値に設定する制御を指すものとする。このようなパンニング制御を行うことによって、低周波数帯域のぶれ補正効果を小さくし、撮影者のパンニング動作を妨げないようにすることができる。
次に、撮影者が撮像装置100を手に持って地面に立ち、同じ地面を移動する被写体を追いかけながら(被写体に対して常に撮影光軸を向けながら)動画撮影を行っている状況を仮定して、ISモータ制御部180を構成する各部の機能を説明する。
角速度演算部182へは、前述の通り、A/D変換器105から角速度センサ102の信号を処理した角速度データが供給される。この角速度データは、地面に対する撮像装置100の角速度データであり、撮像装置100先端を上下させるピッチ方向の角速度データと、撮像装置100先端を左右に振るヨー方向の角速度データとを含む。ここでの説明では、ヨー方向の角速度データについて説明するが、ピッチ方向の角速度データについても、同様の処理が行われる。以下の説明では、ヨー方向の角速度データを「撮像装置角速度ωc」と称呼することとする。
また、動きベクトル処理部122から角速度演算部182へ主被写体の動きベクトルの変位データが供給され、角速度演算部182において動きベクトルの変位データは撮像装置100の角速度相当の角速度に変換される。以下、角速度演算部182が算出するこの角速度を「画面上主被写体の角速度ωa」と称呼することとする。
更に、A/D変換器117から角速度演算部182へIS位置検出センサ116の信号を加工したデータが供給され、このデータは角速度演算部182において撮像装置100を回転させたときに相当する角速度に変換される。以下、角速度演算部182が算出するこの角速度を「IS駆動による主被写体角速度ωb」と称呼することとする。
角速度演算部182は、撮像装置角速度ωcに画面上主被写体の角速度ωaを加算した和からIS駆動による主被写体角速度ωbを減ずることにより、撮像装置100の位置基準での主被写体角速度ωd(=ωc+ωa−ωb)が求められる。つまり、撮像装置100の位置基準での主被写体角速度ωdとは、撮像装置100の状態にかかわらず、撮像装置100が位置する点から見た現物の主被写体の角速度である。角速度演算部182は、算出した撮像装置100の位置基準での主被写体角速度ωdを、閾半径設定部184に供給する。
閾半径設定部184は、撮像装置100の位置基準での主被写体角速度ωdが10°/秒未満の場合、判定に用いる閾値である閾半径Aを±1.5°/秒に設定する。また、閾半径設定部184は、撮像装置100の位置基準での主被写体角速度ωdが10°/秒以上の場合、判定に用いる閾半径Aを±3°/秒に設定する。閾半径設定部184は、設定した閾半径Aを継続時間計測部185に供給する。
なお、撮像装置100の位置基準での主被写体角速度ωdの大きさに応じて閾半径Aを切り替えることにより、後述するように、高速移動する主被写体に対しては手持ちによる追従精度が低くても、好ましい位置の推測が可能になる。一方、低速移動する主被写体に対しては、好ましい位置をより精度良く推測することができるようになる。
角速度差分演算部183は、角速度演算部182と同様に、動きベクトル処理部122から取得した動きベクトルの変位データから画面上主被写体の角速度ωaを生成する。また、角速度差分演算部183は、LPF181で低周波域を透過したIS位置検出センサ116からの出力値(データ)から、角速度演算部182と同様に、IS駆動による主被写体角速度ωb´を生成する。そして、角速度差分演算部183は、画面上主被写体の角速度ωaからIS駆動による主被写体角速度ωb´を減じることによって角速度差分Δωを(=ωa−ωb´)を求め、継続時間計測部185とフレーミングアシスト制御部186へ供給する。
継続時間計測部185は、角速度差分演算部183から取得した角速度差分Δωが閾半径設定部184で設定された閾半径A内に収まっている継続時間を計測し、その継続時間をフレーミングアシスト制御部186へ供給する。
フレーミングアシスト制御部186へは、パンニング判定部123からパンニング判定結果と、角速度差分演算部183から角速度差分Δω値と、継続時間計測部185から継続時間とが、逐次供給される。フレーミングアシスト制御部186は、パンニング判定結果がパンニング中である場合、角速度差分Δωが所定の閾値以内に所定時間以上収まった場合に、フレーミングアシストを開始する。本実施形態では、角速度差分Δωが、先に定めた閾値である閾半径A内に、所定時間として定められた1.1秒以上収まった際に、フレーミングアシストを開始するものとする。一方、パンニング判定結果がパンニング中である場合でも、閾半径A内に連続して角速度差分Δωが1.1秒以上収まらない場合はフレーミングアシスト制御は行わず、パンニング判定結果がパンニング中でない場合もフレーミングアシスト制御は行わない。フレーミングアシスト制御部186は、主被写体を画面の任意の位置に定まるように制御するためのデータが加減算器189へ供給する。
次に、フレーミングアシスト制御部186によるフレーミングアシスト制御について、図3乃至図6を参照して詳細に説明する。なお、フレーミングアシスト制御部186が実行するフレーミングアシスト制御は、動く被写体を撮像装置を手持ちで画面内に入るように追い写しする際の制御である。フレーミングアシスト制御部186は、撮影映像の画面内の主被写体を判別し、像ぶれ補正機能を利用して画面内の任意の位置に主被写体が位置するように制御する。以下の説明でも、撮影者は、撮像装置100を手に持って地面に立ち、同じ地面を移動する被写体を追いかけながら動画撮影を行っているものとする。
図3は、フレーミングアシスト制御部186が実行する処理の流れを示すフローチャートである。フレーミングアシスト制御部186はマイクロコンピュータ101が実行する機能をブロックとして規定したものであり、よって、図3に示す各処理は、マイクロコンピュータ101が所定のプログラムを実行することによって実現される。動画撮影が開始されると、ステップS301において、フレーミングアシスト制御部186は、パンニング判定結果がパンニング中であるか否かを判定し、パンニング中でない場合(S301でNO)、ステップS301の判定を繰り返す。フレーミングアシスト制御部186は、パンニング中である場合(S301でYES)、処理をステップS302へ進める。
ステップS302において、フレーミングアシスト制御部186は、角速度差分Δωが閾半径Aの範囲内に1.1秒以上収まったか否かを判定し、収まらない場合(S302でNO)、処理をステップS301へ戻す。フレーミングアシスト制御部186は、角速度差分Δωが閾半径Aの範囲内に1.1秒以上収まる場合(S302でYES)、フレーミングアシスト制御部186は、処理をステップS303へ進める。
ステップS303において、フレーミングアシスト制御部186は、画面上で主被写体を配置するための目標位置である目標点PGを設定する。続くステップS304において、フレーミングアシスト制御部186は、IS群114による目標点PGへの補正を開始する。そして、ステップS305において、フレーミングアシスト制御部186は、IS群114の補正量が±40%(第1の閾値)以上であるか否かを判定する。なお、IS群114の補正量は、IS群114の駆動限度である最大変位量(変位位置)を±100%としたときのIS群114の実際の変位量(変位位置)を示しており、中心位置(駆動されていない位置)では0%となる。フレーミングアシスト制御部186は、IS群114の補正量が±40%以上である場合(S305でYES)、処理をステップS306へ進め、IS群114の補正量が±40%未満である場合(S305でNO)、処理をステップS304へ戻す。
ステップS306において、フレーミングアシスト制御部186は、目標位置を目標点PGから新たな目標点へ変更し、補正を継続する。ここで、新たな目標点は、目標源PGを中心とする所定の半径Bの円(以下「目標円PB」という)の円周上の1点であり、その詳細は図5(e)等を参照して説明する。続くステップS307において、フレーミングアシスト制御部186は、ステップS305と同様に、IS群114の補正量が±40%以上であるか否かを判定する。フレーミングアシスト制御部186は、IS群114の補正量が±40%以上である場合(S307でYES)、処理をステップS308へ進め、IS群114の補正量が±40%未満である場合(S307でNO)、処理をステップS304へ戻す。
ステップS308において、フレーミングアシスト制御部186は、IS群114の補正量が±80%(第2の閾値)以上であるか否かを判定する。フレーミングアシスト制御部186は、IS群114の補正量が±80%以上である場合(S308でYES)、本処理を終了させ、IS群114の補正量が±80%未満である場合(S308でNO)、処理をステップS306へ戻す。
上述した図3のフローチャートの制御を具体的に図4乃至図6を参照して説明する。図4は、ヨー方向の角速度、画面上での主被写体の位置、IS群114の位置の時間による変化を示すグラフである。ヨー方向は撮像装置100の正面(撮像光学系115の光軸が向かう方向)を左右(水平方向)に振った際の回転方向と一致する。
図4(a)では、横軸に経過時間〔秒〕、縦軸に角速度〔°/秒〕が取られており、第1のグラフ401、第2のグラフ402及び第3のグラフ403が示されている。第1のグラフ401は、A/D変換器105からの出力である撮像装置角速度ωcの経時変化を示している。第2のグラフ402は、角速度演算部182が算出した主被写体角速度ωdの経時変化を示している。第3のグラフ403は、角速度差分演算部183が算出した角速度差分Δωの経時変化を示している。
図4(b)では、横軸に経過時間〔秒〕、縦軸に角速度〔°/秒〕が取られており、第4のグラフ404と第5のグラフ405が示されている。第4のグラフ404は、IS駆動速度を撮像装置に対して実際の被写体像が補正される角速度相当に変換したIS駆動による主被写体角速度ωbを示している。第5のグラフ405は、角速度演算部182が算出した画面上主被写体の角速度ωaを示している。
図4(c)では、横軸に経過時間〔秒〕、縦軸に画面上の左右位置〔%〕が取られており、第6のグラフ406と第7のグラフ407が示されている。なお、縦軸に関して、後述する図5及び図6の画面内で主被写体である人物の重心がヨー方向に相当する左右方向の中心にあるときに0%、右端にあるときに+100%、左端にあるときに−100%であると定義する。第6のグラフ406は、画面上主被写体位置Gを示しており、画面上主被写体位置Gは、ここでは、主被写体の重心位置として定義する。第7のグラフ407は、図3のステップS305で説明した、IS群114の実際の変位量(IS群114の実際の補正量、以下「IS群位置」という)を示している。
図4の時刻t1(0秒)から時刻t3(2.5秒)までの間は「目標位置推定期間:701」であり、この期間は手ぶれである高周波小振幅のぶれのみをIS群114で補正している。時刻t2(1.4秒)から時刻t3(2.5秒)までの間は、第3のグラフ403(Δω)が±3°/秒以内に入っている1.1秒間の間である。時刻t3で1点の目標位置である目標点PGの決定(ステップS303)が行われ、時刻t3移行はフレーミングアシスト制御部186によるフレーミングアシスト制御が実行される「フレーミングアシスト期間:702」となる。
時刻t3(2.5秒)から時刻t4(4.4秒)の間は、画面上の主被写体の重心が目標点PGに一致するように制御する「目標点PGでの制御期間:703」となる。時刻t4(4.4秒)で、第7のグラフ407(IS群位置)が−40%を越えている(ステップS305でYES)。そのため、目標位置を目標円PB(目標点PGを中心とする半径Bの円)の円周上の新たな目標点に変更し、新たな目標点に主被写体の重心が一致するようにステップS106の制御を行う「目標円PBでの制御期間704」となる。時刻t6(6.2秒)で第7のグラフ407(IS群位置)IS群114の位置が−40%以内に入ったため、時刻t6以降は、再度、画面上の主被写体の重心が目標点PGに一致するように制御する「目標点PGでの制御期間705」となっている。
図5は、撮影映像における主被写体の画面内での位置の変化の例を示す第1の図であり、図6は、撮影映像における主被写体の画面内での位置の変化の例を示す第2の図であり、これらは、撮影映像の画面内での主被写体、目標点及び目標円の関係を示している。図5及び図6の各図に示される画像は、撮像装置100のビューファインダの画面や背面等に設けられる液晶ディスプレイ等の表示装置の表示領域に表示される。図5及び図6において、主被写体は、画面の左から右へ向かって走っている人物であり、撮影者は、撮像装置100を手持ちした状態で、主被写体の人物が画面内に収まるようにパンニングしながら動画撮影を行っている。
図5(a)は、撮影映像での図4中の時刻t1での画像を示している。図5(a)の画像から、主被写体検出回路190は、画面内の主被写体が左から右に向かって走っている人物であると認識し、その人物の面積の中心を主被写体の重心として検出する。
主被写体である人物の重心位置は、ヨー方向に相当する左右方向の中心にあるときに0%、右端にあるときに+100%、左端にあるときに−100%であると表現する。すると、撮影が開始された時刻t1において、撮像装置100は角速度センサ102からの高周波ぶれ成分のみ補正している状態であり、主被写体(人物)の重心は、ヨー方向に60%、ピッチ方向に−22%位置にある。
前述の通り、図4(c)の第6のグラフ406は、主被写体である人物の重心位置で示される画面上主被写体位置Gの経時変化を示しているため、図4(c)の第4のグラフ406は、時刻t1において+60%を示している。このとき、図4(a)の第1のグラフ401で示される撮像装置角速度ωcは14°/秒を示しているため、ステップS301でのパンニング判定部123による判定結果は、「パンニング中である」との判定、つまり、「YES」となる。
図5(b)は、撮影映像での図4中の時刻t2での画像を示している。時刻t1から時刻t2にかけては、撮影者が、撮像装置100を右方向に主被写体よりも速い角速度でパンニングを行っている。そのため、図5(a)から図5(b)への変化に示されるように、主被写体の重心は画面左側へ移動し、ヨー方向の画面上主被写体位置Gは+60%から−20%へ変化している。よって、画面上主被写体位置Gを示す図4(c)の第6のグラフ406も、揺らぎながら+60%から−20%へ変化している。
時刻t1から時刻t2の間では、図4(a)の第2のグラフ402で示される撮像装置100の位置基準での主被写体角速度ωdは10°/秒以上であるから、閾半径Aは±3°/である。また、図4(a)の第3のグラフ403で示される角速度差分Δωが±3°以内である時間が1.1秒以上は続いていない。そのため、図3のステップS302の判定は「NO」となり、制御はステップS301へ戻っている。
図5(c)は、撮影映像での図4中の時刻t3での画像を示している。時間間隔が1.1秒である時刻t2から時刻t3にかけて、図5(b)から図5(c)への変化に示されるように、主被写体のヨー方向の画面上主被写体位置Gは−20%から−30%へ変化している。この間、図4(a)の第3のグラフ403で示される角速度差分Δωが±3°の範囲に収まっているので、図3のステップS302の判定は「YES」となり、制御はステップS303へ進む。
ステップS303では、画面上の目標点PGの設定が行われ、ヨー方向については、時刻t2からt3の1.1秒の間の画面上主被写体位置Gの平均値である−27%に設定され、同様にして、ピッチ方向については+5%に設定される。このように、本実施形態では、一定時間(1.1秒)にわたって画面内での画面上主被写体位置Gが安定している場合に、撮影者が画面のその位置に主被写体を配置する構図を考えていると推測し、その位置を目標点PGに設定する。これにより、撮影者の望む構図を実現するフレーミングアシストが可能になる。
時刻t3から、ステップS304のIS群114による目標点PGへの補正が開始され、フレーミングアシスト制御部186から加減算器189へ、目標点GPに主被写体の重心が一致するようにデータが供給されて、IS群114が駆動される。
図5(d)は、撮影映像での図4中の時刻t4での画像を示している。時刻t3から時刻t4までは、図4(c)の第7のグラフ407で示されるIS群位置は±40%以内であるため、ステップS305の判定は「NO」、制御はステップS304に戻される。これにより、画面上主被写体位置Gが目標点PGに一致するようにIS群114が制御され、図5(c)及び図5(d)に示されるように、画面内での主被写体の重心が上下左右にずれない構図での撮影が続けられることになる。しかし、時刻t4において図4(c)の第7のグラフ407で示されるIS群位置が−40%に到達したため、ステップS305の判定が「NO」となり、制御はステップS306へ進められる。そのため、目標位置が目標点PGから半径Bの目標円PBの円周上に変更され、補正が継続される。
図5(e)は、撮影映像での図4中の時刻t5での画像を示している。図5(e)中の目標円PBの半径上の1点を目標位置として、画面上主被写体位置Gが目標円PBの外側に出そうになったときに、主被写体の重心が目標円PBの円周上の一番近い点に一致するようにIS群114は制御される。ここでは、目標円PBは、目標点PGを中心とし、半径Bが±18%の円弧としている。
画面上の目標が、点である目標点PGから目標円PBの円周上に変更されたため、時刻t4から時刻t5の間は、撮像装置100のパンニング角速度が、実際の主被写体の角速度より速い状態にある。そのため、画面上主被写体位置Gが目標円PB上に一致するまでは、IS群114の補正量は−40%のままとなる。これにより、画面上主被写体位置Gは、図5(d)の目標点PGから図5(e)の目標点PGの左上の目標円PBの円弧上までずれて行ってしまう。
このずれを撮影者が認識し、撮影者が自力で目標点PGに一致するようにパンニング速度を調整(この場合は、やや遅くする)すれば、IS群114の位置は−40%から0%に近づいて、IS群114の補正可能な角度が確保され、IS群114によるフレーミングアシストを続けることができる時間は長くなる。
図5(及び図4)の例では、時刻t5において、図5(e)に示されるように、画面上主被写体位置Gが目標点PG左上の目標円PBの円弧上に到達している。本実施形態では、時刻t5から時刻t6の間も、撮像装置100のパンニング角速度が、実際の主被写体の角速度より速いため、画面上主被写体位置Gは目標円PBの円弧上の左外側へずれて行こうとする。よって、図4(c)の第7のグラフ407で示されるIS群位置は、時刻t5以降では−40%よりさらにマイナスの量だけ補正して、画面上主被写体位置Gが目標円PBの円弧上に一致する様に調整される。
図6(a)は、撮影映像での図4中の時刻t6での画像を示している。時刻t5以降では、IS群位置が−40%乃至−70%の間にあるため、ステップS307の判定は「YES」となり、制御はステップS308へ進められる。ステップS308の判定は「NO」となるために、制御はステップS306へ戻されて、目標位置を目標円Bの円周上としてフレーミングアシストが続行される。よって、画面上主被写体位置Gは、図6(a)に示されるように、目標円PBの円弧上を時計回りに移動する。
時刻t5以降の時刻5.7秒以降から、撮影者が、自分の意図している目標点PGからすれた位置に主被写体がいることを認識し、その補正のために撮像装置100のパンニングの速度を実際の主被写体の速度より遅くしている。これにより、図4(c)の第7のグラフ407で示されるIS群位置は、−70%から−40%へと、その絶対値が小さくなっている。そして、図4(c)の第7のグラフ407で示されるように、時刻t6においてIS群位置が−40%未満になったために、ステップS307の判定が「NO」となり、制御はステップS304へ戻される。よって、IS群114による目標位置が目標点PGに変更されて、フレーミングアシストが続行されることになる。
図6(b)は、撮影映像での図4中の時刻t6と時刻t7の中間の時刻6.3秒のときの画像を示している。また、図6(c)は、撮影映像での図4中の時刻t7での画像を示している。時刻t6から時刻t7にかけて、画面上主被写体位置Gは、目標円PBの周上から目標点PGに移動していく。
図6(d)は、撮影映像での図4中の時刻t8での画像を示している。時刻t7から時刻t8へかけては、図4(c)の第7のグラフ407で示されるようにIS群位置が±40%以内に入っているため、ステップS307の判定は「NO」となり、制御はステップS304に戻り、IS群114による画面上主被写体位置を目標点PGに合わせる補正が続けられる。
なお、ステップS308での判定が「YES」となる場合には、フレーミングアシスト制御は終了となる。これにより、角速度センサ102からの手ぶれに起因する高周波小振幅のぶれのみをIS群114で補正することとなり、手ぶれに起因するぶれ補正を更に長時間にわたって続けることが可能になる。
以上の説明の通り、本実施形態では、パンニング判定によって、パンニングしていない際は、フレーミングアシスト制御を行わない。一方、通常の手ぶれ補正のみを行ってIS群114の可能な補正角度を手ぶれ補正に有効に利用して、パンニングを行っているときには、IS群114を用いてフレーミングアシストを行う。これにより、移動する被写体を画面内に収めやすくすることができる。
また、本実施形態では、画面上主被写体の角速度とIS駆動による主被写体角速度との差分が、一定時間の間、一定値以内に収まった場合に、その時間内の画面内の主被写体の平均的な位置を撮影者が所望する主被写体の画面上の位置であると推測する。そして、その位置を目標位置として、画面上主被写体位置Gが目標位置に一致するようにフレーミングアシスト制御を行う。これにより、撮影者が所望する構図、移動する主被写体を撮影することができる。
なお、上記実施形態では、撮影者が所望する主被写体の画面上位置を推測する際に、撮像装置100の位置基準での主被写体角速度応じて閾半径Aを切り替えた。このように、高速移動する主被写体に対しては閾半径Aを大きくすることで、手持ちによる追従精度が低くても、撮影者が所望する主被写体の画面上位置の推測を可能としている。また、逆に低速移動する主被写体に対しては閾半径Aを小さくすることで、撮影者が所望する主被写体の画面上位置を高い精度で推測可能としている。
更に上記実施形態では、IS群114の可能な補正角の残量が少なくなったときに、目標位置を目標点PGから、その外側の目標円PBの円周上に変更する。こうして撮影者が所望する構図から少しずらした構図とすることで、撮影者に目標点PGに手動で合わせる動作を促す、これにより、IS群114の補正可能な補正角を拡大して、フレーミングアシスト制御が可能な時間を延長することができ、よって、長い時間にわたって主被写体を所望の画面内位置に配置することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記実施形態で設定した各種の値は、主被写体の大きさや移動速度等に応じて変更が可能である。例えば、目標点PGを目標円PBの円周上へ変更するときの判定基準としてのIS群114の補正量を±40%に設定したが、これに限られず別の値(例えば、20%〜50%の範囲の任意の値)に設定してもよい。同様に、フレーミングアシスト制御の終了を判断するIS群114の補正量を±80%に設定したが、これを別の値に設定してもよい。更に、目標円PBの半径Bも、画面(の広さ)に対する主被写体の大きさに応じて、主被写体が画面内に収まるように変更することができる。
本発明は以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
100 撮像装置
101 マイクロコンピュータ
102 角速度センサ
114 IS群
115 撮像光学系
116 IS位置検出センサ
119 撮像素子
121 動きベクトル検出回路
123 パンニング判定部
182 主被写体角速度演算部
183 角速度差分演算部
184 閾半径設定部
185 継続時間計測部
186 フレーミングアシスト制御部
190 主被写体検出回路

Claims (7)

  1. 撮像光学系を通して結像された被写体像を撮像素子によって画像に変換する撮像装置であって、
    前記画像の像ぶれを低減させる像ぶれ補正手段と、
    前記画像に含まれる主被写体を検出する主被写体検出手段と、
    前記主被写体の前記画像での動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記撮像装置の角速度を検出する角速度検出手段と、
    前記像ぶれ補正手段の補正量を検出する補正量検出手段と、
    前記撮像装置の位置に対する前記主被写体の角速度と前記撮像装置の角速度との差分を求める差分演算手段と、
    前記差分が所定の閾値以内に所定時間以上収まった場合に、前記画像での前記主被写体の位置を目標位置に設定し、前記画像において前記主被写体が前記目標位置に一致するように前記像ぶれ補正手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記補正量検出手段によって求められる前記像ぶれ補正手段の像ぶれ補正量に応じて、前記目標位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正量が第1の閾値より小さい場合には、前記目標位置を1点に設定し、前記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正量が前記第1の閾値より大きく第2の閾値より小さい場合には、前記目標位置を所定の半径の円周上に設定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記差分演算手段は、前記動きベクトルの値と前記補正量検出手段の出力値とから前記差分を求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記所定の閾値は、前記主被写体の角速度に応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像装置がパンニングされているか否かを判定するパンニング判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記撮像装置がパンニングされている場合に、前記画像において前記主被写体を前記目標位置に一致させる制御を行い、前記撮像装置がパンニングされていない場合には、前記主被写体を前記画像において前記目標位置に一致させる制御を行わないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 撮像光学系を通して結像された被写体像を撮像素子によって画像に変換し、像ぶれ補正手段によって前記画像の像ぶれを低減させる撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置の角速度を検出するステップと、
    前記画像に含まれる主被写体を検出し、前記主被写体の前記画像での動きベクトルを検出することにより、前記撮像装置の位置に対する前記主被写体の角速度と前記撮像装置の角速度との差分を求めるステップと、
    前記差分が所定の閾値以内に所定時間以上収まった場合に、前記画像における前記主被写体の位置を目標位置に設定し、前記画像において前記主被写体が前記目標位置に一致するように、前記像ぶれ補正手段による像ぶれ補正量を調整するステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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