JP2015161890A - 撮影用発光システム - Google Patents

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【課題】カメラの機種によらずに、発光量を自動的かつ適正に調節することができる撮影用発光システムを提供する。【解決手段】撮影用発光システム10は、発光装置1と、測距装置2と、制御装置3とを備えている。発光装置1は、カメラ4での被写体X1の撮影時に被写体X1に光を照射するように構成されている。測距装置2は、被写体X1から発光装置1までの距離である第1の距離を求めるように構成されている。制御装置3は、測距装置2で求めた第1の距離に基づいて発光装置1の発光量を調節し発光装置1を発光させるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に撮影用発光システムに関し、より詳細には撮影のためのストロボの発光量を制御する撮影用発光システムに関する。
従来、カメラの露出制御に用いる従来技術としては、たとえば特許文献1に記載の技術が提案されている。特許文献1に記載のカメラの露出制御システムは、被写体よりも周囲の方が明るい逆光状態において、ストロボ発光手段を発光させて露出制御を行うように構成されている。
ところで、一般にストロボ(エレクトロニックフラッシュ)のような人工光源を用いて写真撮影を行う場合に、適正光量を得るための方法として、2つの方法が知られている。1つ目の方法として、ストロボの発光量に合わせてカメラ側の調節を行う方法がある。2つ目の方法として、ストロボの発光量を調節する方法がある。前者の方法では、カメラから被写体までの距離に合わせて絞り値(F値)を変化させ、後者の方法では、カメラから被写体までの距離に合わせて発光量(ガイドナンバー:GN)を変化させる。いずれの方法でも、発光量「GN」、絞り値「F」、被写体までの距離「m」を用いて「GN=F×m」で表される関係式に従って、絞り値あるいは発光量が決定される。
そして、写真の黎明期においては、発光量を調節することが困難であったので、既知の発光量(GN)と目測で求めた被写体までの距離とを用いて、適正な絞り値を設定する前者の方法が主流であった。しかし、この方法では、被写体までの距離が変わる度に、目測で距離を求めて絞り値を再計算する必要があるので、撮影者に高い熟練度が求められる。
一方、後者の方法を実現する手段としてのオートストロボは、ストロボで照射された被写体からの反射光を、カメラまたはストロボに組み込まれた受光素子が受光し、受光量が所定の条件を満たせば発光を自動的に停止する技術である。オートストロボによれば、ストロボからの光が被写体で反射し、指定した絞り値に合わせた必要十分な光量の光が受光素子に与えられると、ストロボの発光を停止させることで、ストロボの発光量を適正値に調節することができる。
オートストロボには、受光素子がストロボに設けられてストロボだけで発光量を調節できる外光式と、受光素子がカメラに設けられてストロボおよびカメラが連携して発光量を調節するTTL(Through the Lens)式との2種類の方法がある。
ただし、外光式のオートストロボでは、受光素子の受光角が固定的に決まっているため、カメラの画角と受光素子の受光角の広さとの関係によっては、発光量を適正値に調節できない場合がある。すなわち、受光素子の受光角が適正範囲より広ければ、被写体とは無関係であるカメラ周辺の物体に露出が合い、ストロボの発光量が適正値に比べて不足し、被写体が暗く映ることがある。一方、受光素子の受光角が適正範囲より狭いと、カメラの視野の中央に被写体が無い場合に、ストロボの発光量が適正値に比べて過大になり、被写体の白飛びが生じる可能性がある。
これに対して、TTL式のオートストロボでは、撮影用のレンズを通った光を測定することにより、実際にフィルムや撮像素子に入射する光量そのものを測定できる。そのため、TTL式のオートストロボでは、カメラの画角に合わせて、発光量を適正値に調節することが可能である。
特開2008−35398号公報
しかし、TTL式のオートストロボは、特定機種のカメラおよびストロボの組み合わせにしか適用できないため、クラシックカメラやプロカメラマンが使用するようなカメラ、写真館のような店舗で使用されているカメラ、マニュアル機等には適用できない。
本発明は上記事由に鑑みて為されており、カメラの機種によらずに、発光量を自動的かつ適正に調節することができる撮影用発光システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の形態に係る撮影用発光システムは、カメラでの被写体の撮影時に前記被写体に光を照射する発光装置と、前記被写体から前記発光装置までの距離である第1の距離を求める測距装置と、前記測距装置で求めた前記第1の距離に基づいて前記発光装置の発光量を調節し前記発光装置を発光させる制御装置とを備えることを特徴とする。
第2の形態に係る撮影用発光システムは、第1の形態において、前記測距装置は、音、電波、光のいずれかを用いた検知波の飛行時間に基づいて前記第1の距離を求めるように構成されていることを特徴とする。
第3の形態に係る撮影用発光システムは、第2の形態において、前記測距装置は、前記検知波を送波する発信機と、当該検知波を受波する受信機とを有し、前記発信機は前記被写体と前記発光装置との一方側に配置され、前記受信機は他方側に配置されており、前記測距装置は、前記発信機が前記検知波を送波してから、当該検知波を前記受信機が受波するまでに要した時間に基づいて、前記第1の距離を求めるように構成されていることを特徴とする。
第4の形態に係る撮影用発光システムは、第2の形態において、前記測距装置は、前記検知波を送波する発信機と、当該検知波を受波する受信機とを有し、前記発信機および前記受信機は前記カメラに設けられており、前記測距装置は、前記発信機が前記検知波を送波してから、当該検知波が前記被写体で反射されて前記受信機で受波されるまでの時間に基づいて、前記カメラから前記被写体までの距離である参照距離を求め、前記カメラに対する前記発光装置の相対的な位置関係と前記参照距離とを用いて、前記第1の距離を求めるように構成されていることを特徴とする。
第5の形態に係る撮影用発光システムは、第1〜4のいずれかの形態において、前記発光装置は同一の前記被写体に光を照射する複数の発光部を有し、前記制御装置は、調節した前記発光量を割当発光量として前記複数の発光部に分配し、分配後の前記割当発光量で前記複数の発光部の各々を発光させるように構成されていることを特徴とする。
上記第1の形態によれば、制御装置は、測距装置で求めた被写体から発光装置までの距離である第1の距離に基づいて発光装置の発光量を調節し発光装置を発光させるので、カメラの機種によらずに、発光量を自動的かつ適正に調節することができる。
第2の形態によれば、測距装置は、比較的簡単な構成でありながらも、精度よく第1の距離を求めることができ、結果的に、制御装置で求める発光量の精度が高くなる。
第3の形態によれば、測距装置は、検知波の反射を用いず、検知波を発信機−受信機間で直接送受波して第1の距離を求めるので、検知波の反射率などに依存せずに精度よく第1の距離を求めることができ、制御装置で求める発光量の精度が高くなる。
第4の形態によれば、被写体側には発信機、受信機はいずれも不要になり、発信機や受信機が写り込むことを回避できる。
第5の形態によれば、発光装置全体としての発光量は適正な発光量に保ちつつ、複数の発光部間で発光量のバランスを変えることで、簡単に照明効果の変更を行うことができる。
実施形態1に係る撮影用発光システムの概略図である。 実施形態1に係る撮影用発光システムの概略平面図である。 実施形態1の変形例に係る撮影用発光システムの概略平面図である。 実施形態2に係る撮影用発光システムの概略平面図である。 実施形態3に係る撮影用発光システムの概略平面図である。
(実施形態1)
本実施形態に係る撮影用発光システム10は、図1および図2に示すように、発光装置1と、測距装置2と、制御装置3とを備えている。
発光装置1は、カメラ4での被写体X1の撮影時に被写体X1に光を照射するように構成されている。測距装置2は、被写体X1から発光装置1までの距離である第1の距離L1(図2参照)を求めるように構成されている。制御装置3は、測距装置2で求めた第1の距離L1に基づいて発光装置1の発光量を調節し発光装置1を発光させるように構成されている。
ここで、測距装置2は、音、電波、光のいずれかを用いた検知波の飛行時間に基づいて第1の距離(被写体X1から発光装置1までの距離)L1を求めるように構成されていることが好ましい。なお、検知波として用いられる「音波」は可聴域の音波だけでなく超音波も含み、「光」は可視光だけでなく赤外線なども含む。
以下、本実施形態に係る撮影用発光システム10について、詳しく説明する。
以下では、撮影用発光システム10が、写真館のように、スタジオ(写場)で被写体X1となる人の写真をプロのカメラマン(撮影者)が撮影する店舗に用いられる場合を例として説明する。ただし、本発明に係る撮影用発光システムは、写真館に限らず、各種の撮影スタジオやその他の形態の撮影を行う施設等で使用可能である。また、本発明に係る撮影用発光システムは、写真(静止画)の撮影だけでなく動画の撮影にも使用することができる。被写体X1は人に限らず、動物や物であってもよい。
まず、発光装置1は、撮影時に使用されるストロボ(エレクトロニックフラッシュ)のような人工光源である。本実施形態においては、発光装置1はスタジオ内の定位置に固定されているが、移動可能な構成であってもよい。
発光装置1は、カメラ4とは別体であって、カメラ4に内蔵あるいは付随のトリガ装置(図示せず)からトリガ信号を受けて発光し、被写体X1に光を照射する。発光装置1は、電波(あるいは光)を伝送媒体に用いた無線信号によりカメラ(トリガ装置)4と通信可能に構成されており、通信によりカメラ4からトリガ信号を受信する。
発光装置1は、制御装置3からの制御信号に従って発光量(ガイドナンバー:GN)を調節する機能を有している。ここでいう発光量は、発光装置1から被写体X1に照射される光の量(光量)であって複数段階の調節が可能である。ここでは一例として、発光量は「−2」〜「+2」まで1/3刻みで、13段階の調節が可能であると仮定する。
発光装置1は、制御装置3からの制御信号を受けると、制御信号にて指定される発光量をメモリ(図示せず)に記憶し、スタンバイ状態となる。発光装置1は、スタンバイ状態でトリガ信号を受けることにより、メモリに記憶されている発光量で発光する。発光装置1は、制御装置3から終了信号を受けることによりスタンバイ状態を終了する。
発光装置1は、光を拡散反射する反射部材としてのアンブレラ5と組み合わせて用いられる。発光装置1は、アンブレラ5に固定されており、アンブレラ5に向けて光を照射することにより、アンブレラ5で反射された光を被写体X1に照射する。アンブレラ5の材質、形状などは任意に選択可能である。
測距装置2は、上述したように音、電波、光のいずれかを用いた検知波の飛行時間に基づいて、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求める装置である。つまり、測距装置2は、TOF(Time of Flight)法を利用して、検知波が測距対象の2点(被写体X1、発光装置1)間を飛ぶのに要した時間(飛行時間)に基づいて2点間の距離を求める。本実施形態では、測距装置2は検知波として所定周波数の超音波を用いると仮定する。
具体的には、本実施形態では、測距装置2は、検知波(ビーコン)を送波する発信機21と、検知波を受波する受信機22とを有している。発信機21は被写体X1と発光装置1との一方側に配置され、受信機22は他方側に配置されている。本実施形態では、発信機21が発光装置1側に配置され、受信機22が被写体X1側に配置された場合を例示する。
ここで、発信機21、受信機22の配置について、「発光装置1側」とは、被写体X1−発光装置1間の実際の距離と、測距装置2で求まる距離L1との誤差が許容範囲で収まる程度に発光装置1の近傍であって、たとえば発光装置1から50cm程度の範囲を指す。同様に、「被写体X1側」とは、被写体X1−発光装置1間の実際の距離と、測距装置2で求まる距離L1との誤差が許容範囲で収まる程度に発光装置1の近傍であって、たとえば被写体X1から50cm程度の範囲を指す。
発信機21は、発光装置1に対して外付けされる形で固定されているが、発光装置1に内蔵されていてもよく、あるいは発光装置1の近傍に配置(たとえばアンブレラ5に固定)されていてもよい。また、受信機22は、被写体X1の手前(カメラ4側)でアシスタントX2(図1参照)に持たせているが、被写体X1に持たせてもよいし、被写体X1の衣服や小物に取り付けられていてもよい。
測距装置2は、発信機21が検知波を送波してから、検知波を受信機22が受波するまでに要した時間に基づいて、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求めるように構成されている。そのため、発信機21と受信機22とでタイミングの同期をとる必要がある。
そこで、本実施形態では、受信機22は、電波(あるいは光)を伝送媒体に用いた無線信号により発信機21と通信するように構成されている。そして、受信機22に設けられている測距ボタン(図示せず)が操作されると、受信機22は、同期信号を通信により発信機21へ送信する。発信機21は、同期信号を受けるとパルス状の検知波を送波するように構成されている。受信機22は、同期信号を送信後、タイマ(図示せず)を駆動して検知波を受波するまでに要した時間を計測する。
これにより、受信機22は、発信機21が検知波を送波してから、検知波を受信機22が受波するまでに要した飛行時間を計測することができる。受信機22は、計測された飛行時間と検知波の速度(ここでは音速)との積を演算することにより、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求めるように構成される。
受信機22は、電波(あるいは光)を伝送媒体に用いた無線信号により制御装置3とも通信可能に構成されている。受信機22は、上述のようにして距離L1が求まると、求めた距離L1の情報を、通信により制御装置3へ送信する。
制御装置3は、本実施形態ではマイコン(マイクロコンピュータ)を主構成としており、メモリ(図示せず)に記憶されているプログラムを実行することによって適宜の機能を実現する。プログラムは、制御装置3の工場出荷前に予めメモリに書き込まれていることとするが、これに限らず、メモリカード等の記憶媒体に記憶されて、あるいは電気通信回線を通じて提供されてもよい。
そして、制御装置3は、測距装置(受信機22)2から距離L1の情報を受信すると、この距離L1に基づいて発光装置1の発光量を決定(調節)するように構成されている。具体的には、制御装置3は、撮影者が制御装置3の操作部31(図1参照)を操作して指定した絞り値(F値)や感度(ISO感度)と共に、距離L1を用いて発光量を決定する。適正な発光量「GN」は、絞り値「F」、被写体までの距離「m」を用いて「GN=F×m」で表されるので、制御装置3は、指定された絞り値と第1の距離L1との積から、適正な発光量を自動的に決定する。
制御装置3は、電波(あるいは光)を伝送媒体に用いた無線信号により発光装置1と通信可能に構成されている。制御装置3は、上述のようにして発光量が決定すると、決定した発光量の情報を、通信により制御信号として発光装置1へ送信する。また、制御装置3は、操作部31に対する特定の操作を受けて、通信により発光装置1へ終了信号を送信するように構成されている。
なお、本実施形態では受信機22と、発信機21、制御装置3との間の通信手段として、電波(あるいは光)を伝送媒体に用いた無線通信方式を利用しているが、この例に限る趣旨ではなく、有線通信方式を含む任意の通信方式を適用可能である。同様に、制御装置3と発光装置1との間の通信手段、カメラ(トリガ装置)4と発光装置1との間の通信手段についても、無線通信方式、有線通信方式に関わらず、任意の通信方式を適用可能である。
また、本実施形態では、制御装置3は測距装置2と別体であるが、受信機22あるいは発信機21と一体化されていてもよい。さらにまた、制御装置3は、発光装置1またはカメラ4と一体化されていてもよい。発信機21あるいは受信機22は、発光装置1に内蔵されていてもよい。
また、図1の例においては、演出用に補助発光装置7が設けられている。補助発光装置7は、たとえば被写体X1の足元を照らすように設けられている。補助発光装置7は、発光装置1とは異なり、常に発光量がマニュアル制御されるのであって、発光装置1のように発光量が自動的に調節されることはない。
次に、上述した構成の撮影用発光システム10の動作について説明する。
まず、アシスタントX2(または被写体X1あるいは撮影者)が受信機22の測距ボタンを操作することで、測距装置2は、被写体X1−発光装置1間の距離L1の計測を開始する。測距装置2は、距離L1が求まると、距離L1の情報を自動的に制御装置3へ送信する。
制御装置3は、距離L1に基づいて適正な発光量を決定する。このとき、制御装置3は、撮影者が指定した絞り値(たとえば「F8.0」)等も用いて、適正な発光量を計算する。制御装置3は、適正な発光量が求まると、発光量の情報を制御信号として自動的に発光装置1へ送信する。これにより、発光装置1は発光量が調節され、スタンバイ状態となる。
その後、カメラ4のシャッタボタンが押されると、カメラ(トリガ装置)4から発光装置1へトリガ信号が送信される。スタンバイ状態にある発光装置1は、トリガ信号を受けると、調節後の発光量で発光し、被写体X1に光を照射する。なお、アシスタントX2が写真に写り込むことがないように、カメラ4のシャッタボタンは、受信機22を持ったアシスタントX2がカメラ4の視野外へ退避した状態で操作される。
撮影用発光システム10は、被写体X1の位置が変わる度に上述した動作を繰り返すことにより、移動後の被写体X1の位置に応じた適正な発光量を実現することができる。
なお、制御装置3は、決定した発光量の情報をメモリに記憶する構成であってもよい。この場合、制御装置3は、操作部31の操作に応じて、メモリに記憶されている発光量の情報を必要に応じて読み出し、制御信号として発光装置1へ送信することができる。これにより、被写体X1の位置が同じであれば、その都度、測距装置2で距離L1を計測しなくても、発光装置1の発光量を適正な発光量に調節することができる。
以上説明した本実施形態の撮影用発光システム10によれば、測距装置2が被写体X1から発光装置1までの距離(第1の距離)L1を求め、制御装置3は、測距装置2で求めた距離L1に基づいて発光装置1の発光量を調節し発光装置1を発光させる。したがって、TTL式のオートストロボに対応しない任意の機種のカメラ4を用いても、発光装置1の発光量を適正に調節することができる。
また、従来のオートストロボでは、カメラの性能によっては、逆光状態などにおいて受光素子が飽和したり、誤作動を起こしたりすることがある。これに対し、本実施形態の撮影用発光システム10では、測距装置2による測距が正しく行われれば、適正な発光量を得ることができる。
要するに、本実施形態の撮影用発光システム10は、カメラ4の機種によらずに、発光量を自動的かつ適正に調節することができる、という利点がある。
また、本実施形態では、測距装置2は、音、電波、光のいずれかを用いた検知波の飛行時間に基づいて被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求めるように構成されている。この構成によれば、測距装置2は、比較的簡単な構成でありながらも、精度よく被写体X1−発光装置1間の距離L1を求めることができ、結果的に、制御装置3で求める発光量の精度が高くなる。
さらに、本実施形態のように、発信機21は被写体X1と発光装置1との一方側に配置され、受信機22は他方側に配置されていることが好ましい。この場合、測距装置2は、発信機21が検知波を送波してから、検知波を受信機22が受波するまでに要した時間に基づいて、距離L1を求めるように構成される。この構成によれば、測距装置2は、検知波の反射を用いず、検知波を発信機21−受信機22間で直接送受波して距離L1を求めるので、検知波の反射率などに依存せずに精度よく距離L1を求めることができ、制御装置3で求める発光量の精度が高くなる。
ところで、本実施形態の変形例として、測距装置2は、図3に示すように、発光装置1側に受信機22が配置され、被写体X1側に発信機21が配置された構成であってもよい。つまり、変形例に係る撮影用発光システムは、発信機21、受信機22の位置関係が上記実施形態と逆である。
この変形例であっても、測距装置2は、上記実施形態と同様に、発信機21が検知波を送波してから、検知波を受信機22が受波するまでに要した時間に基づいて、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求めるように構成されている。そして、受信機22は、距離L1が求まると、求めた距離L1の情報を、通信により制御装置3へ送信する。
なお、撮影用発光システム10は、撮影前に発光装置1の発光量を予め調節する構成に限らず、撮影時に、リアルタイムで距離L1の計測から発光量の調節まで行うように構成されていてもよい。この場合には、被写体X1側の受信機22あるいは発信機21が写真に写り込むことになるので、受信機22あるいは発信機21は、被写体X1の衣服や小物に取り付けられる構成とし、さらにはアクセサリーなどを模したデザインとすることが好ましい。
(実施形態2)
本実施形態に係る撮影用発光システム10は、測距装置2が被写体X1での検知波の反射を利用して、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求める点で、実施形態1の撮影用発光システム10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、本実施形態の撮影用発光システム10は、図4に示すように、発信機および受信機を備えた測距装置2はカメラ4に設けられている。つまり、実施形態1では発光装置1側と被写体X1側とに分かれて設けられていた発信機21(図2参照)および受信機22(図2参照)は、本実施形態ではいずれもカメラ4に設けられている。
そして、本実施形態の測距装置2は、発信機21が検知波を送波してから、検知波が被写体X1で反射されて受信機22で受波されるまでの時間に基づいて、カメラ4から被写体X1までの距離である参照距離L11を求めるように構成されている。さらに、測距装置2は、カメラ4に対する発光装置1の相対的な位置関係と参照距離L11とを用いて、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求めるように構成されている。
すなわち、発光装置1、カメラ4、被写体X1は三角形の各頂点に位置している。そのため、カメラ4の正面に位置する被写体X1−カメラ4間の距離(参照距離)L11さえ求まれば、カメラ4に対する発光装置1の相対的な位置関係より、三角法を用いて、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1が求まることになる。
ここで、発光装置1の位置、カメラ4の位置がいずれも固定されている場合には、カメラ4に対する発光装置1の相対的な位置関係は既知であり、たとえば測距装置2のメモリ(図示せず)に予め記憶されている。つまり、カメラ4から見た発光装置1の方向(カメラ4−発光装置1を結ぶ直線とカメラ4の光軸との間の角度θ1)と、カメラ4−発光装置1間の距離L12は既知である。したがって、測距装置2は、これら角度θ1、距離L12、参照距離L11に基づいて、三角法により被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求めることができる。
一方、発光装置1、カメラ4のいずれかが可動式である場合には、図4に示すような測位装置6を用いれば、カメラ4に対する発光装置1の相対的な位置関係を求めることができる。
測位装置6は、発光装置1に設けた発信機61と、カメラ4に設けた受信機62とを有し、発信機61から送波される測位用検知波(音、電波、光)の受信機62で受波することにより、カメラ4に対する発光装置1の相対的な位置関係を求める。具体的には、測位装置6は、発信機61が測位用検知波を送波してから、測位用検知波が受信機62で受波されるまでに要した時間、並びに受信機62へ測位用検知波が飛来した方向に基づいて、距離L12、角度θ1を求める。受信機62は、アレイセンサを用いることで、測位用検知波の飛来した方向を特定できる。
なお、測位装置6で用いられる測位用検知波と、測距装置2で用いられる検知波とは、周波数等が異なっており、互いに混信せずに区別される。
以上説明した本実施形態によれば、測距装置2が被写体X1での検知波の反射を利用して、被写体X1−発光装置1間の距離(第1の距離)L1を求めるので、測距装置2の発信機21および受信機22はいずれもカメラ4に設けることができる。したがって、被写体X1側には、発信機21、受信機22はいずれも不要になり、発信機21や受信機22が写真に写り込むことを回避できる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態に係る撮影用発光システム10は、図5に示すように、発光装置1が同一の被写体X1に光を照射する複数の発光部11,12を有する点で、実施形態1の撮影用発光システム10とは相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、本実施形態では発光装置1は多灯式である。図5の例では、発光装置1は第1の発光部11と第2の発光部12との2灯のみであるが、3灯以上であってもよい。多灯式の場合、実効発光量(実効ガイドナンバー)「GN」は、各発光部11,12の発光量「GN1」,「GN2」を用いて数1の式で表される。
Figure 2015161890
そこで、本実施形態では、制御装置3は、調節した発光量(実効発光量)を割当発光量として複数の発光部11,12に分配し、分配後の割当発光量で複数の発光部11,12の各々を発光させるように構成されている。
具体的には、測距装置2は、第1の発光部11と第2の発光部12との各々に発信機21を有している。つまり、第1の発光部11には第1の発信機211が、第2の発光部12には第2の発信機212が設けられている。測距装置2は、第1の発信機211−受信機22間の検知波の送受波により、第1の発光部11−被写体X1間の距離L1を求める。同様に、測距装置2は、第2の発信機212−受信機22間の検知波の送受波により、第2の発光部12−被写体X1間の距離L2を求める。
制御装置3は、測距装置2で得られた第1の発光部11−被写体X1間の距離L1に基づいて、第1の発光部11の適正な発光量を求める。同様に、制御装置3は、測距装置2で得られた第2の発光部12−被写体X1間の距離L2に基づいて、第2の発光部12の適正な発光量を求める。これら2つの発光量を上記数1の式に代入することで、制御装置3は実効発光量を求める。
さらに制御装置3は、求めた実効発光量を割当発光量として第1の発光部11、第2の発光部12に分配し、分配後の割当発光量を複数の発光部11,12にそれぞれ制御信号として送信する。これにより、第1の発光部11、第2の発光部12は、それぞれ適正な発光量で発光することになる。
ここで、制御装置3は、上記数1の式で表される実効発光量が適正な発光量(調節された発光量)を維持するように、複数の発光部11,12間で配分を自由に変更させることができる。すなわち、複数の発光部11,12の各発光量の総和が適正な発光量であれば、複数の発光部11,12間で発光量のバランスを変えることは自由である。
以上説明した本実施形態の構成によれば、発光装置1全体としての発光量は適正な発光量に保ちつつ、複数の発光部11,12間で発光量のバランスを変えることにより、簡単に照明効果の変更を行うことができる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。また、本実施形態の構成は、実施形態2の構成と組み合わせて適用することも可能である。
1 発光装置
2 測距装置
21 発信機
22 受信機
3 制御装置
4 カメラ
10 撮影用発光システム
L1 第1の距離
X1 被写体

Claims (5)

  1. カメラでの被写体の撮影時に前記被写体に光を照射する発光装置と、
    前記被写体から前記発光装置までの距離である第1の距離を求める測距装置と、
    前記測距装置で求めた前記第1の距離に基づいて前記発光装置の発光量を調節し前記発光装置を発光させる制御装置とを備える
    ことを特徴とする撮影用発光システム。
  2. 前記測距装置は、音、電波、光のいずれかを用いた検知波の飛行時間に基づいて前記第1の距離を求めるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影用発光システム。
  3. 前記測距装置は、前記検知波を送波する発信機と、当該検知波を受波する受信機とを有し、
    前記発信機は前記被写体と前記発光装置との一方側に配置され、前記受信機は他方側に配置されており、
    前記測距装置は、前記発信機が前記検知波を送波してから、当該検知波を前記受信機が受波するまでに要した時間に基づいて、前記第1の距離を求めるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影用発光システム。
  4. 前記測距装置は、前記検知波を送波する発信機と、当該検知波を受波する受信機とを有し、
    前記発信機および前記受信機は前記カメラに設けられており、
    前記測距装置は、前記発信機が前記検知波を送波してから、当該検知波が前記被写体で反射されて前記受信機で受波されるまでの時間に基づいて、前記カメラから前記被写体までの距離である参照距離を求め、前記カメラに対する前記発光装置の相対的な位置関係と前記参照距離とを用いて、前記第1の距離を求めるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影用発光システム。
  5. 前記発光装置は同一の前記被写体に光を照射する複数の発光部を有し、
    前記制御装置は、調節した前記発光量を割当発光量として前記複数の発光部に分配し、分配後の前記割当発光量で前記複数の発光部の各々を発光させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮影用発光システム。
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