JP2015161801A - 光源装置、および、投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光等の光が光路外に進行することがなく、該光を所望の光路に導いて被照射部照射することができ、光利用効率に優れた光源装置等を提供する。【解決手段】プロジェクタ1に用いる光源装置2を、光源(励起光源)10と、反射・透過ホイール11と、第1拡散板12と、レンズ13と、第1ダイクロイックミラー14と、レンズ15と、蛍光体ホイール16と、第2拡散板17と、レンズ18と、反射ミラー群19と、レンズ20と、第2ダイクロイックミラー21と、レンズ22と、色成分切替え盤23とで構成する。反射ミラー群19は、第1反射ミラー19aと、第2反射ミラー19bとで構成する。第1反射ミラー19aの反射面191aと第2反射ミラー19bの反射面191bとを向かい合わせて配置し、第1反射ミラー19aの反射位置と第2反射ミラー19bの反射位置とを同じ位置にする。【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置、および、この光源装置を備えた投射装置に関する。
従来から、例えば、会議等において、パーソナルコンピュータ(以後、「PC」と呼ぶ)等の画面情報を投射する投射装置(以後、「プロジェクタ」と呼ぶ)の照明光源装置として、高輝度の放電ランプ(例えば、超高圧水銀ランプ)を光源とするものが知られている。この放電ランプは、高輝度を低コストで実現できる一方で、点灯開始後、安定して発光するまでに所要の時間を要する。
そこで、放電ランプに対する代替光源として、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の発光ダイオード(LED)、有機EL素子等の固体発光素子を用いることが提案されて実用化されている。この固体発光素子をプロジェクタの照明光源として用いることにより、プロジェクタの高速起動を可能にすると共に、環境に対する配慮も実現可能である。
このような固体発光素子を照明光源として用いるプロジェクタの中で、レーザダイオード(LD)を使用した照明光学系を構築する目的で、照明光のうちの一色としてレーザ光を投射する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような照明光学系では、反射ミラーやダイクロイックミラー等を用いてレーザ光を光路に導き、被照射部に向けて出射させている。
しかしながら、特許文献1に記載の照明光学系では、光学部材が破損したとき、レーザ光が光路外に進行することがあり、レーザ光の照射光としての光利用効率が低下し、プロジェクタの性能に影響することがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、光学部材が破損した場合でも、レーザ光等の光が光路外に進行することがなく、該光を所望の光路に導いて被照射部に照射することができ、光利用効率に優れた光源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、光源と、光源からの光線束の光路を変更する光路変更手段と、を有し、前記光路変更手段は、複数の光路変更部材で構成されることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ光等の光が光路外に進行することがなく、該光を所望の光路に導いて被照射部に照射することができ、光利用効率に優れたものとすることができる。
本願の実施例1に係る光源装置を備えたプロジェクタの要部構成を示す光学図である。 図1に示す反射・透過ホイールを説明するための説明図である。 図1に示す反射ミラー群を説明するための説明図であり、(a)は第1反射ミラーの破損前の反射ミラー群の側面図を示し、(b)は第1反射ミラーの破損後の反射ミラー群の側面図を示す。 図1に示す色成分切替え盤を説明するための説明図である。 実施例1の光源装置により生成される色を説明するための説明図である。 本願の実施例2の光源装置を備えたプロジェクタの要部構成を示す光学図である。 図6に示す反射拡散板群を説明するための説明図であり、(a)は第1反射拡散板の破損前の反射拡散板群の側面図を示し、(b)は第1反射拡散板の破損後の反射拡散板群の側面図を示す。 本願の実施例3の光源装置で用いる反射拡散板群を説明するための説明図であり、(a)は第1反射拡散板の破損前の反射拡散板群の側面図を示し、(b)は第1反射拡散板の破損後の反射拡散板群の側面図を示す。 図8の第1反射拡散板の拡散角および第2反射拡散板の拡散角の拡散特性の関係を示すグラフである。 本願の実施例4の光源装置を備えたプロジェクタの要部構成を示す光学図である。 図10に示す反射・色成分切替え盤を説明するための説明図である。 本願の実施例5の光源装置を備えたプロジェクタの要部構成を示す光学図である。
以下に、本願の実施例1を、図面を参照しながら説明する。図1は本願の実施例1における光源装置およびこの光源装置を備えた投射装置としてのプロジェクタの要部構成を示す光学図である。図1に示すように、実施例1のプロジェクタ1は、光源装置2、導光光学系3、画像生成部4、投影光学系5およびプロジェクタ1全体を制御する制御部(図示せず)等を備えている。このプロジェクタ1は、投影面であるスクリーンScに画像を投影して拡大表示する装置である。
[導光光学系3]
導光光学系3は、光源装置2から出射された光を、画像生成部4に導く。導光光学系3は、ライトトンネル3aと、集光レンズ3bと、を有している。ライトトンネル3aは、光源装置2から出射された光が入射するものであり、内部を中空とする筒状を呈し、その内側面にミラーが設けられた構成を有している。ライトトンネル3aは、その内部で光の反射を繰り返すことにより、入射された光の輝度分布を均一化する機能、すなわち、入射された光の光量ムラをなくす機能を有している。集光レンズ3bは、ライトトンネル3aを経て輝度分布が均一化された光(光束)を適宜集光して、画像生成部4の反射ミラー(被照射部、照射対象)4aへと導く。
[画像生成部4]
画像生成部4は、導光光学系3により導かれた光を用いて、フルカラーの画像を形成する。画像生成部4は、反射ミラー4aと、光変調素子としての画像形成パネル4bと、画像形成部4cと、を有している。
反射ミラー4aは、導光光学系3により導かれた光を画像形成パネル4bへ向けて反射し、当該画像形成パネル4bへと進行させる。画像形成パネル4bは、反射ミラー4aにより導かれた各色の光を、画素毎に諧調制御することでカラー投影画像を形成する。この画像形成パネル4bとしては、具体的には、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス;Digital Micromirror Device)、液晶等が好適に挙げられる。また、画像形成部4cは外部情報機器から取り込んだ画像データに適宜の画像処理を施して画像生成データを生成し、この画像生成データに基づいて画像形成パネル4bを制御し、投影画像を生成させる。
[投影光学系5]
投影光学系5は、画像生成部4により生成された投影画像をスクリーンScに投影する。この投影光学系5は、固定鏡筒に設けられた固定レンズ群や可動鏡筒に設けられた可動レンズ群を備えている。この可動レンズ群を移動させることにより、フォーカス調整やズーム調整を行うことが可能となっている。
[光源装置2]
次に、本願の実施例1に係る光源装置2の構成について、図1〜図5を用いて説明する。実施例1に係る光源装置2は、光源として赤(R)の波長領域の光(以下、「赤色光R」と呼ぶ。緑色(G)の波長領域の光(以下、「緑色光G」と呼ぶ)と、黄色(Y)の波長領域の光(以下、「黄色光Y」と呼ぶ)と、青色(B)の波長領域の光(以下、「青色光B」と呼ぶ)とを、単一の出射光路Piからライトトンネル3aに向けて、時分割で順次に出射する。
光源装置2は、図1に示すように、光源(励起光源)10と、光路切替え部材としての反射・透過ホイール11と、第1拡散板12と、レンズ13と、第1ダイクロイックミラー14と、レンズ15と、蛍光体ホイール16と、第2拡散板17と、レンズ18と、光路変更手段(光路反射変更手段)としての反射ミラー群19と、レンズ20と、第2ダイクロイックミラー21と、レンズ22と、色成分切替え部材としての色成分切替え盤23と、を備えている。なお、本明細書では、反射、屈折、回折、偏光等で光線束が進行する光路を変更する手段を光路変更手段と呼び、その中で、反射により光路を変更する手段を光路反射変更手段と呼ぶ。
以下、主な構成部品の詳細について説明する。光源10は、可視光の青色レーザ光を発生する青色レーザダイオード(半導体レーザ、LDともいう。以下、「LD光源」と呼ぶ)10aと、カップリングレンズ10bと、集光レンズ10cと、を有して構成されている。なお、レーザ光が青色レーザ光に限定されることはなく、使用目的に応じて他の色のレーザ光を用いてもよい。また、レーザダイオード(LD)の代わりに、発光ダイオード(LED)を用いることもできる。
LD光源10aは、例えば、400nm〜450nmの青色レーザ光(光束)を発光する。この青色レーザ光は、青色の照射光(以下、「照明光」と呼ぶ)として、均一化されてスクリーンScに投射される。LD光源10aからの青色レーザ光は、直進性が高い。そのため、青色レーザ光の光路中に第1、第2拡散板12,17と、導光光学系3のライトトンネル3aとを配置して、青色レーザ光を照明光としてスクリーンScに投射した際のムラを取り除いている。
LD光源10aは、駆動回路基板10dに複数個設けられており、各LD光源10aに対して、それぞれカップリングレンズ10bが設けられている。各LD光源10aからの青色レーザ光は、対応するカップリングレンズ10bにより集光され、平行光束として集光レンズ10cに導かれる。集光レンズ10cは、各カップリングレンズ10bにより平行光束とされたレーザ光を集光するものであり、該レーザ光を反射・透過ホイール11上で略一点に集光する。
反射・透過ホイール11の構成を、図2に示す。この図2に示すように、反射・透過ホイール11は、円盤状の回転板11nからなり、光源10から出射して光路P1を通過してきた青色レーザ光を、第2拡散板17に向けて反射させ、青色レーザ光を照明光(青色光B)として用いる照射光路(以下、「照明光路」と呼ぶ)P2に導く反射領域11aと、第1拡散板12に向けて透過させ、青色レーザ光を励起光として用いる励起光路P3に導く透過領域11bと、を有して構成される。この透過領域11bは、例えば、回転板11nに切り欠きを設けることや、ARコート(反射防止膜:Anti Reflection)を設けることにより容易に形成することができる。
このように、回転板11nに反射領域11aおよび透過領域11bを設けて、これを電動モータ等の駆動部11mで回転することで、青色レーザ光(青色光B)の光路P1中で反射および透過を順次切り替える。本実施例では、回転板11nからなる反射・透過ホイール11で光路切替え部材を形成しているが、本願がこれに限定されることはない。例えば、平板に反射領域および透過領域を設け、この平板を振動(往復移動)させることで、光路P1中で反射および透過を切り替えることもできる。
蛍光体ホイール16は、円盤状の回転板16nの表面に、蛍光体(図示せず)が配置されて構成されている。回転板16nは、少なくとも蛍光体を設けた領域の全部が、蛍光体から生じる蛍光を全反射する光学特性を有する反射部材で構成することが好ましい。この構成により、蛍光体から360度方向に生じる蛍光を、第1ダイクロイックミラー14の方向に向かって、効率よく出射させることができる。
蛍光体ホイール16に設けられた蛍光体は、光源(励起光源)10から出射した青色レーザ光を励起光として励起されて、少なくとも2色の色成分(波長領域)を含む蛍光を発生する材料(蛍光材料)で構成されている。この蛍光材料としては、特に限定されないが、緑色光Gおよび赤色光Rを含む蛍光、例えば、黄色光Yを発光するYAG系の黄色の蛍光材料が好適である。この黄色の蛍光材料は、例えば、波長域580nm〜750nmの赤色光Rおよび波長域450nm〜600nmの緑色光Gを含む波長域450nm〜750nmの黄色蛍光(黄色光Y)を生じさせる蛍光材料を用いている。
このような蛍光体ホイール16は、図1に示す電動モータ等の駆動部16mにより回転駆動される。蛍光体ホイール16を回転させることで、レンズ15により小さな点状(スポット状)に集光された光の照射位置が時間的に変化し、蛍光体の同一箇所に光が集中して照射されるのを防ぐことができる。これにより、蛍光体における蛍光の生成効率の低下や、蛍光体の発光特性の劣化を抑制することができる。
なお、実施例1および以降の実施例では、波長変換部材として蛍光体ホイール16を用いているが、本願がこれに限定されることはなく、光の照射位置を時間的に変化させることができる構成であればよい。例えば、円盤状の回転板16nに替えて長尺な平板を用い、この平板に、長尺方向に延びる蛍光体を設けてもよい。この平板からなる波長変換部材を、その長尺方向に往復移動させることにより、青色レーザ光(励起光)の照射位置を時間的に変化させ、蛍光体の蛍光の生成効率の低下の防止や、発光特性の劣化の防止が可能となる。または、所望の発光特性を常時得ることができ、耐熱性の高い蛍光体であれば、蛍光体を回転移動や往復移動しなくてもよく、蛍光体を静止したまま用いることもできる。
反射ミラー群19は、入射した青色光Bを反射して、その照明光路P2をレンズ20の方向(光軸に対して斜め45度方向)に折り返す光路反射変更手段として機能する。反射ミラー群19は、図3(a)に示すように、反射部材としての第1反射ミラー19aと、第2反射ミラー19bとを重ねて配置して構成されている。この構成により、プロジェクタ1が強い衝撃を受けることや、長時間使用による劣化で、第1反射ミラー19aが破損した場合にも、青色レーザ光の光線束が第2反射ミラー19bで反射される。そのため、青色レーザ光が直進して光路外に進行し、結果としてユーザ側に光が出射することや、プロジェクタ1の部品を照射して劣化させるのを防ぐことができる。なお、本実施例では第1反射ミラー19aの反射面191aと第2反射ミラー19bの反射面191bとを向かい合わせて配置している。これにより、第1反射ミラー19aの反射位置と第2反射ミラー19bの反射位置とが同じ位置になる。そのため、第1反射ミラー19aが破損した場合にも、反射位置が変わることなく、青色レーザ光の光線束が第2反射ミラー19bを反射して、光利用効率を維持することができる。
色成分切替え盤23の構成を、図4に示す。この図4に示すように、色成分切替え盤23は、円盤状の回転板23nに、第1〜第4分割ライン23L1〜23L4を介して、青色光Bの透過領域(以下、「B透過領域」と呼ぶ)23aと、赤色光Rの透過領域(以下、「R透過領域」と呼ぶ)23bと、緑色光Gの透過領域(以下、「G透過領域」と呼ぶ)23cと、黄色光Yの透過領域(以下、「Y透過領域」と呼ぶ)23dと、が設けられて構成される。このような構成の色成分切替え盤23は、電動モータ等の駆動部23mの制御により回転することで、照明光の出射光路Pi上に位置するB透過領域23a、R透過領域23b、G透過領域23c、および、Y透過領域23dを順次切り替える。
B透過領域23aは、例えば、透明なガラス板等の透過板、または、切り欠きにより形成することができる。この構成により、青色光Bは、B透過領域23aを通過し、出射光路Piから出射してスクリーンScに投射される。なお、B透過領域23aが、透過板や切り欠きに限定されることはなく、例えば、B透過領域23aを、透過板等の代わりに、青色光Bの波長の中の特定の波長を反射する透過フィルタとすることで、青色光Bの色味を変え、色再現範囲を調整することができる。
また、R透過領域23b、例えば波長域580nm〜750nmを透過し、他の波長を反射する赤色透過フィルタを用いている。このR透過領域23bに対して、蛍光体から生じた黄色蛍光(黄色光Y)が照射されることで、上記波長域の光、すなわち、赤色光Rが取り出される。取り出された赤色光Rは、その後青色光Bと同じ出射光路PiでスクリーンScに投射される。なお、R透過領域23bで透過する波長域は、上記波長域に限定されるものではない。R透過領域23bを透過する波長域を適宜変えることで、赤色光Rの色味を変え、色再現範囲を調整することができる。
G透過領域23cは、例えば波長域450nm〜600nmを透過し、他の波長を反射する緑色透過フィルタを用いている。G透過領域23cに対して、蛍光体から生じた黄色蛍光(黄色光Y)が照射されることで、上記波長域の光、すなわち、緑色光Gが取り出される。取り出された緑色光Gは、その後青色光Bと同じ出射光路PiでスクリーンScに投射される。なお、G透過領域23cの透過波長域も、上記波長域に限定されるものではない。G透過領域23cを透過する波長域を適宜変えることで、緑色光Gの色味を変え、色再現範囲を調整することができる。
Y透過領域23dは、例えば、透明なガラス板等の透過板、または、切り欠きにより形成することができる。この構成により、蛍光体から生じた波長域450nm〜750nmの黄色蛍光(黄色光Y)は、そのままY透過領域23dを通過し、その後青色光Bと同じ出射光路PiでスクリーンScに投射される。なお、Y透過領域23dが、透過板や切り欠きに限定されることはなく、例えば、Y透過領域23dを、透過板の変わりに、黄色光Yの波長中の特定の波長を反射する透過フィルタとすることで、黄色光Yの色味を変え、色再現範囲を調整することができる。
なお、図4では、B透過領域23aの角度を90度よりも小さく形成し、残りの回転板23nの領域を3つに等分割してR透過領域23b、G透過領域23cおよびY透過領域23dを90度よりも大きく形成している。しかし、本願がこれに限定されるものではない。プロジェクタ1のシステムでの色設計に対応して、各領域23a〜23dについて最適な角度を選択することができる。
なお、実施例1では、図4に示すように、円盤状の回転板23nにB,R,G,Yの各透過領域23a〜23dを設けているが、本願がこれに限定されることはない。例えば、平板にB,R,G,Yの各透過領域を設け、この平板を振動させることで、B,R,G,Yの各透過領域を切り替えることもできる。
色成分切替え盤23は、反射・透過ホイール11と同期して回転する。出射光路Pi中で色成分切替え盤23の各領域23a〜23dが順次切替わって位置することで、各色の照明光が生成される。図5に、色成分切替え盤23の各領域23a〜23dにより生成される各色の照明光のイメージを示す。青色レーザ光の光路P1上に反射・透過ホイール11の反射領域11aが位置している時間には、図1に示す照明光の出射光路Pi上に、図4に示す色成分切替え盤23のB透過領域23aが位置する。このような位置関係にある時間を、青色光Bを有効にする時間(青色光Bを照射する時間)と呼び、この時間には、光源装置2では、図5に示すように青色光Bが生成される。なお、この時間では、青色レーザ光が反射・透過ホイール11で反射されることから、該青色レーザ光が蛍光体ホイール16に照射されない時間でもある。
また、青色レーザ光の光路P1上に反射・透過ホイール11の透過領域11bが位置している時間には、R透過領域23b、G透過領域23c、および、Y透過領域23dが、出射光路Pi上に順次切替わって位置する。透過領域11bに対して、出射光路Pi上にR透過領域23bが位置する時間を、赤色光Rを有効にする時間(赤色光Rを照射する時間)と呼び、この時間には、光源装置2では、赤色光Rが生成される(図5参照)。同様に、G透過領域23cが位置する時間を、緑色光Gを有効にする時間(緑色光Gを照射する時間)と呼び、この時間には、光源装置2では、緑色光Gが生成される(図5参照)。Y透過領域23dが位置する時間を、黄色光Yを有効にする時間(黄色光Yを照射する時間)と呼び、この時間には、光源装置2では、黄色光Yが生成される(図5参照)。各時間のイメージを、図4にT1,T2,T3,T4で表す。
反射・透過ホイール11、第1ダイクロイックミラー14および反射ミラー群19、第2ダイクロイックミラー21は、各光の光軸に対して斜め(45度)に傾斜して配置されている。また、第1ダイクロイックミラー14は、青色光Bを透過させ、赤色光Rおよび緑色光G(すなわち黄色光Y)を反射させてその光路を斜め45度方向に折り返す。第2ダイクロイックミラー21は、青色光Bを反射させその光路を斜め45度方向に折り返し、緑色光Gおよび緑色光G(すなわち黄色光Y)を透過させる。
以上のような構成の光源装置2を備えたプロジェクタ1の動作、光源装置2での各色の照明光の光路および該光路上に配置された各光学部材の作用効果について説明する。
(青色光Bの光路)
まず、青色光Bの光路について説明する。この場合、光源10から出射する青色レーザ光は、青色の照明光(青色光B)として使用される。青色光Bを照明光として照射する時間、すなわち、青色光Bを有効にする時間には、青色レーザ光の光路P1には、反射・透過ホイール11の反射領域11aが位置する。また、出射光路Pi中には、色成分切替え盤23のB透過領域23aが位置する。
光源10のLD光源10aから出射する青色レーザ光(青色光B)は、カップリングレンズ10bでカップリングされ、集光レンズ10cで集光された後、反射・透過ホイール11上で略1点に集光される。反射・透過ホイール11に入射した青色レーザ光は、反射領域11aを反射し、照明光の青色光Bとして、照明光路P2に導かれ、該照明光路P2上を第2拡散板17の方向に進行する。
反射領域11aを反射した青色光Bは、第2拡散板17により拡散され、レンズ18を通過した後、反射ミラー群19を反射し、レンズ20の方向に進行する。この反射の際、青色光Bは、図3(a)に示すように、反射ミラー群19の第1反射ミラー19aの反射面191aを反射する。ここで、反射ミラー群19は、第1反射ミラー19aと第2反射ミラー19bとを重ねて構成している。そのため、プロジェクタ1への衝撃や長期使用による劣化等で、第1反射ミラー19aが破損等を生じた場合でも、青色光Bは、図3(a)に示すように、第2反射ミラー19bの反射面191bを反射する。よって、反射位置が変わることなく、青色光Bをレンズ20に確実に導くことができる。
反射ミラー群19を反射した青色光Bは、レンズ20を通過して、第2ダイクロイックミラー21を反射し、レンズ22の方向に折返される。その後、青色光Bは、レンズ22で集光されて色成分切替え盤23に入射する。青色光Bを照射する時間には、前述のとおり、照明光の出射光路Pi上に、色成分切替え盤23のB透過領域23aが位置する。そのため、色成分切替え盤23に入射した青色光Bは、B透過領域23aを通過して、出射光路Piから出射し、導光光学系3のライトトンネル3aに入射して均一な光となった後、集光レンズ3bによって集光され、画像生成部4の反射ミラー4aを反射して、画像形成パネル4bに入射する。青色光Bが画像形成パネル4bで反射することにより生成された青色の投影画像が、投影光学系5により、スクリーンScに投射される。
(赤色光Rの光路)
次に、赤色光Rの光路について説明する。この場合、光源10から出射する青色レーザ光は、励起光として機能する。赤色光Rを照明光として照射する時間、すなわち、赤色光Rを有効にする時間には、青色レーザ光の光路P1には、反射・透過ホイール11の透過領域11bが位置する。また、出射光路Pi中には、色成分切替え盤23のR透過領域23bが位置する。
光源10のLD光源10aから出射する励起光(青色レーザ光)は、カップリングレンズ10bでカップリングされて略平行光となり、集光レンズ10cで集光された後、反射・透過ホイール11上で略1点に集光される。反射・透過ホイール11に入射した励起光は、透過領域11bを透過し、励起光路P3に導かれ、第1拡散板12を通過して拡散され、レンズ13、第1ダイクロイックミラー14を通過する。その後、励起光はレンズ15で集光されて、蛍光体ホイール16上に略1点に入射する。
ここで、光源10からの励起光は、第1拡散板12を通過して拡散されるため、励起光が1点に集光するのを抑制することができ、温度上昇によるレンズ13,15や蛍光体の劣化を防ぐことができる。また、励起光が照射される蛍光体は、蛍光体ホイール16に形成されており、回転している。これにより、励起光が時間経過と共に蛍光体での異なる点に照射されるので、1点に集中して照射され続けて蛍光体の温度が上昇するのを抑制することができ、蛍光の生成効率の低下や、蛍光体の発光特性の劣化を抑制することができる。
蛍光体ホイール16の蛍光体では、励起光(青色レーザ光)が照射されることにより、波長域450nm〜750nmの黄色蛍光(黄色光Y)を発する。この黄色光Yは、照明光路P4をたどり、レンズ15により略コリメートされて、第1ダイクロイックミラー14を反射して、第2ダイクロイックミラー21の方向に折返される。その後、黄色光Yは、第2ダイクロイックミラー21を透過してレンズ22で集光され、色成分切替え盤23に入射し、この色成分切替え盤23を透過する。この透過の際に、R透過領域23bの特性により、波長域580nm〜750nmの赤色光Rが取り出される。その後、この赤色光Rは、出射光路Piから出射し、その後は青色光Bと同じ光路でスクリーンScに投射される。
(緑色光Gの光路)
次に、緑色光Gの光路について説明する。この場合も、光源10から出射する青色レーザ光は、励起光として機能する。緑色光Gを照明光として照射する時間、すなわち、緑色光Gを有効にする時間には、青色レーザ光の光路P1には、反射・透過ホイール11の透過領域11bが位置する。また、出射光路Pi中には、色成分切替え盤23のG透過領域23cが位置する。
緑色光Gの光路は、色成分切替え盤23に黄色光Yが入射するところまでは、赤色光Rの光路と同じであるため、それまでの説明を省略する。色成分切替え盤23に入射した黄色光Yは、G透過領域23cを通過し、このG透過領域23cの特性により、波長域450nm〜600nmの緑色光Gが取り出される。その後、この緑色光Gは、出射光路Piから出射し、その後は青色光Bと同じ光路でスクリーンScに投射される。
(黄色光Yの光路)
次に、黄色光Yの光路について説明する。この場合も、光源10から出射する青色レーザ光は、励起光として機能する。黄色光Yを照明光として照射する時間、すなわち、黄色光Yを有効にする時間には、青色レーザ光の光路P1には、反射・透過ホイール11の透過領域11bが位置する。また、出射光路Pi中には、色成分切替え盤23のY透過領域23dが位置する。
黄色光Yの光路についても、色成分切替え盤23に黄色光Yが入射するところまでは、赤色光Rや緑色光Gの光路と同じであるため、それまでの説明を省略する。色成分切替え盤23に入射した波長域450nm〜750nmの黄色光Yは、Y透過領域23dをそのまま通過して、出射光路Piから出射し、その後は青色光Bと同じ光路でスクリーンScに投射される。
以上のように、実施例1の光源装置2では、RGBYの照明光(赤色光R、緑色光G、青色光B、黄色光Y)を得ることができる。実施例1のプロジェクタ1では、これらの照明光を、順次スクリーンScに投射することで、残像現象を利用して、画像生成データに基づくフルカラーの画像をスクリーンScに生成することができる。実施例1のように、青色光B、赤色光Rおよび緑色光Gに加えて、黄色光Yを照明光として用いることにより、より明るいプロジェクタ1を得ることができる。また、実施例1では、反射ミラー群19を、第1反射ミラー19aと、第2反射ミラー19bとを重ねて配置して構成している。そのため、プロジェクタ1への衝撃や長時間使用による劣化で、第1反射ミラー19aが破損した場合にも、青色光Bを、反射位置を変えることなく、第2反射ミラー19bで反射させることができる。そのため、レーザ光である青色光Bを所望の照明光路P2に導いて、出射光路Piから出射させることができ、レーザ光が直進して光路外に進行し、結果としてユーザ側に光が出射することや、プロジェクタ1の部品を照射して劣化させるのを防ぐことができる。以上により、光利用効率に優れた光源装置2を実現することができるとともに、プロジェクタ1で生成される画像品質の向上を図ることができる。また、光源装置2の光源10として、LD光源10aのみを使用しているので、このLD光源10aの個数を増やすだけで、容易に明るい光源装置2、さらにはプロジェクタ1を実現することができる。
また、本実施例では、第1、第2反射ミラー19a,19bを重ね合わせて反射ミラー群19を構成しているが、群を構成する形態は重ね合わせに限定されるものではない。例えば、第1反射ミラー19aが破損しても、青色光Bの照明光路P2が大きく変化しない範囲で、第2反射ミラー19bを第1反射ミラー19aの近傍に配置することもできる。
なお、本実施例では反射ミラー群19を2枚の反射ミラー(第1、第2反射ミラー19a,19b)で構成したが、勿論、3枚以上の反射ミラーで構成することもできる。これにより、反射ミラーの破損時の代替となる反射ミラーの枚数が増えるので、光源装置2およびプロジェクタ1の優れた機能をより効果的に維持することができる。
また、本実施例では第1反射ミラー19aと第2反射ミラー19bとの反射面191a,191bを向かい合わせて反射ミラー群19を構成していたが、群の構成方法はこれに限定するものではない。青色光Bの照明光路P2が大きく変化しない範囲で、第1、第2反射ミラー19a,19bの反射面191a,191bは、方向を限定することなく重ね合わせて群を構成することもできる。
なお、本実施例では、青色光Bの照明光路P2中に2枚合わせの反射ミラー19a,19bを配置して、反射ミラーを群構成(反射ミラー群19)としている。同様にして、光路反射変更手段の一つである第1ダイクロイックミラー14や第2ダイクロイックミラー21を、それぞれ2枚重ね合わせて、群構成としてもよい。このような構成によっても、照明光を良好に出射させて、光利用効率に優れた光源装置2を実現することができるとともに、画像品質に優れたプロジェクタ1を実現することができる。
このように第1ダイクロイックミラー14を群構成とすることで、一方のダイクロイックミラーが破損した場合にも、もう一方のダイクロイックミラーが機能する。そのため、第1ダイクロイックミラー14の破損により、蛍光体から生じた蛍光が光源10に戻るのを抑制し、蛍光を第2ダイクロイックミラー21の方向に良好に導くことができる。
また、第2ダイクロイックミラー21を群構成とすることで、一方のダイクロイックミラーが破損した場合にももう一方のダイクロイックミラーが機能する。そのため、第2ダイクロイックミラー21の破損により、青色レーザ光が直進することなく、第2ダイクロイックミラー21で確実に反射する。その結果、青色レーザ光が直進して光路外に進行し、結果としてユーザ側への光の出射や、プロジェクタ1の部品を照射することによる破損を防ぐことができる。
また、光路反射変更手段の一つである反射・透過ホイール11の反射面(反射領域11a)を群で構成してもよい。これにより、一方の反射面(反射領域)が破損した場合にも、他方の反射面(反射領域)が機能する。そのため、本来は反射する青色レーザ光が、反射・透過ホイール11を透過して直進するのを防ぐことができ、蛍光体への青色レーザ光の照射光量の増大による蛍光体の劣化を抑制することができる。さらに、照明光としての青色光Bが生成されないことによって光源装置2やプロジェクタ1としての機能が低下するのを抑制することができる。
次に、本願の実施例2の光源装置およびプロジェクタについて、図面に基づいて説明する。図6に、実施例2に係る光源装置2Aおよびこの光源装置2Aを備えたプロジェクタ1Aの光学図を示す。実施例2に係る光源装置2Aおよびプロジェクタ1Aは、実施例1の反射ミラー群19を反射拡散板群24に代えたこと以外は、実施例1と同様の基本構成を有している。そのため、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。以降の実施例でも同様である。
実施例2で用いる反射拡散板群24は、図7に示すように、第1反射拡散板24aと第2反射拡散板24bとが重なって構成されている。第1反射拡散板24aは、青色光Bの拡散面(第1反射拡散板拡散面241a)と反射面(第1反射拡散板反射面242a)とを有している。第2反射拡散板24bは、青色光Bの拡散面(第2反射拡散板拡散面241b)と反射面(第2反射拡散板反射面242b)とを有している。第1反射拡散板24aの第1反射拡散板反射面242aと、第2反射拡散板24bの第2反射拡散板拡散面241bとが向かい合っている。
以上のような構成の反射拡散板群24を、照明光としての青色光Bの照明光路P2に配置したときの、実施例2の青色光Bの光路について、以下に説明する。なお、赤色光R、緑色光G、および、黄色光Yの光路は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
(青色光Bの光路)
光源10のLD光源10aから出射する青色レーザ光(青色光B)は、カップリングレンズ10bでカップリングされて略平行光となり、集光レンズ10cで集光された後、反射・透過ホイール11上で略1点に集光される。その後、青色光Bは反射・透過ホイール11の反射領域11aを反射し、レンズ18を通過した後、反射拡散板群24で拡散されながら反射する。
以下、反射拡散板群24での青色光Bの拡散および反射の作用について図7(a)を参照して説明する。レンズ18を通過し、反射拡散板群24に入射する光線束を光束aとする。光束aは、反射拡散板24の第1反射拡散板拡散面241aを通過し、拡散光束a1,a2となる。この拡散光束a1,a2は第1反射拡散板反射面242aで反射し、再び第1反射拡散板拡散面241aを通過する。この際、拡散光束a1,a2は再び拡散され、拡散光束a11,a12,a21,a22となる。以上より、光束aは拡散光となる。なお、図7(a)では、数本の光束(a1,a2,a11,a12,a21,a22)を用いて説明したが、実際は無数の光束が存在し、それぞれが拡散されることで均一な光束となる。
図7で示した本実施例の反射拡散板群24は、第1反射拡散板24a、第2反射拡散板24bとも、光線の入射側の面を拡散面(241a,241b)とし、反対側の面を反射面(242a,242b)としている。反射面(242a,242b)は平面(反射平面)なので、反射コーティングが容易であり、高反射率を得ることができる。この反射コーティングとして、例えば、誘電体多層膜や金属膜をコートすることができる。
また、本実施例では、青色光Bの光束は反射面(242a,242b)への入射前と反射後とで2回拡散面(241a,241b)を通過する。そのため、例えば、反射拡散板群24に代えて透過拡散板を配置して、1回のみ拡散させた場合よりも、拡散度合いを高めることができ、結果としてより均一な照明光(青色光B)を得ることができる。
また、本実施例では第1反射拡散板24aが破損した場合にも、第2反射拡散板24bが機能する。つまり、図7(b)に示すように、反射拡散板群24に入射する光束aは、第2反射拡散板24bの第2反射拡散板拡散面241bを通過し、拡散光束a1’,a2’となる。この拡散光束a1’,a2’は第2反射拡散板反射面242bで反射し、再び第2反射拡散板拡散面241bを通過する。この際、拡散光束a1’,a2’は再び拡散され、拡散光束a11’,a12’,a21’,a22’となる。
反射拡散板群24を反射した青色光Bは、レンズ20を通過し、第2ダイクロイックミラー21を反射した後、レンズ22で集光されて色成分切替え盤23に入射する。その後、青色光Bは、色成分切替え盤23のB透過領域23aを通過する。色成分切替え盤23を通過した青色光Bは、出射光路Piから出射してライトトンネル3aに入射し、均一な光となった後に集光レンズ3bによって集光され、反射ミラー4aを反射して画像形成パネル4bに入射し、投影光学系5により、スクリーンScに投射される。
以上、実施例2においても、青色レーザ光を所望の照明光路P2に導いて、出射光路Piから出射させることができる。また、第1反射拡散板24aが破損した場合にも、第2反射拡散板24bが機能する。その結果、青色レーザ光が直進して光路外に進行し、結果としてユーザ側への光の出射や、プロジェクタ1の部品を照射することによる破損を抑制することができる。また、青色レーザ光が拡散されず、青色レーザ光が直進性を保ったままユーザにとって不測の方向に投射されるのを防ぐことができる。したがって、照明光を良好に出射させて、光利用効率に優れた光源装置2Aを実現することができるとともに、画像品質に優れたプロジェクタ1Aを実現することができる。
また、実施例2によれば、青色光Bの照明光路P2中に、透過拡散板を設ける必要がないため、部品コストを低減することができる。また、照明光路P2中の部材が減るため、光源装置2Aやプロジェクタ1Aのサイズを小さくすることができる。
また、本実施例では第1、第2反射拡散板24a,24bを重ね合わせて反射拡散板群24を構成したが、群を構成する形態は重ね合わせに限定されるものではない。例えば、第1反射拡散板24aが破損しても照明光路P2が大きく変化しない範囲で、第2反射拡散板24bを第1反射拡散板24aの近傍に配置することもできる。
また、本実施例では反射拡散板群24を2枚の反射拡散板(第1、第2反射拡散板24a,24b)で構成したが、勿論、3枚以上の反射拡散板で構成することもできる。これにより、反射拡散板の破損時の代替となる反射拡散板の枚数が増えるので、光源装置2Aおよびプロジェクタ1Aの優れた機能をより効果的に維持することができる。
また、反射拡散板群24の構成方法は、実施例2の構成方法に限定されるものではない。照明光路P2が大きく変化しない範囲で、第1、第2反射拡散板24a,24bは、方向を限定することなく重ね合わせて群を構成することもできる。
また、本実施例では青色光Bの照明光路P2中の反射部材(光路反射変更手段)を反射拡散板群24としたが、光路反射変更手段の一つである反射・透過ホイール11の反射面(反射領域11a)を反射拡散板群としてもよい。これにより、反射面の一方の反射拡散面(反射拡散領域)が破損した場合にも、他方の反射拡散面(反射拡散領域)が機能する。そのため、本来は反射する青色レーザ光が、反射・透過ホイール11を透過して直進することを防ぐことができ、蛍光体への青色レーザ光の照射光量の増大による蛍光体の劣化を抑制することができる。さらに、照明光としての青色光Bが生成されないことによって、光源装置2やプロジェクタ1としての機能が低下するのを抑制することができる。
更に、反射・透過ホイール11に反射拡散面を設けて回転することにより、青色光Bの光束が時間的に拡散面の異なる位置を通過するため、拡散状態が時間的に異なり、スクリーンScでの照度分布も時間によって異なることになる。結果として、投射画像のムラは時間的に平均化され、均一な画像となる。以上より、反射・透過ホイール11に反射拡散面を設けて回転することで、静止した拡散板を設けた場合に比べて、照度均一効果をより高めることができる。
次に、本願の実施例3の光源装置およびプロジェクタについて、図面に基づいて説明する。実施例3では、図6に示す光源装置2Aおよびプロジェクタ1Aを用いている。そのため、青色光Bの光路、赤色光R、緑色光Gおよび黄色光Yの光路は、実施例2と同様であるため、説明は省略する。
実施例3では、実施例2の反射拡散板群24を、図8に示す反射拡散板群25に代えている。実施例3の反射拡散板群25は、第1反射拡散板25aと第2反射拡散板25bとを備えている点では実施例2の反射拡散板群24と同様であるが、第1、第2反射拡散板25a,25bの重ね合わせ方法と、第2反射拡散板25bの構成とが実施例2の反射拡散板24と相違している。実施例3の第1反射拡散板25aは、実施例2と同様に、光線の入射側を拡散面(第1拡散板拡散面251a)とし、反対側を反射面(第1拡散板反射面252a)としている。そのため、第1反射拡散板25aの破損前は、反射拡散板25に入射した光束は、図8(a)に矢印で示すように、実施例2と同様にして第1反射拡散板25aによって拡散および反射されて拡散光となる。
実施例2との相違点として、実施例3では、第2拡散板25bの拡散面および反射面を、同一の面としている(第2拡散板反射拡散面253b)。更に、第1反射拡散板25aの反射面(第1拡散板反射面252a)と第2反射拡散板25bの反射拡散面(第2拡散板反射拡散面253b)とを、向かい合わせで配置している。この構成により、実施例3では、第1反射拡散板25aが破損した場合にも、反射面を変えることなく第2反射拡散板25bが機能するので光線の反射が同じ位置で保たれ、結果として光利用効率を維持することができる(図8(b)参照)。
また、実施例3では、さらに、第2反射拡散板25bの拡散角θ2と、第1反射拡散板25aの拡散角θ1とが、下記式を満足するような構成としている。
θ2 = √2×θ1
上記式を満足することで、第1反射拡散板25aを光線束が2回通過したときの拡散角と、第2反射拡散板25bを1回通過したときの拡散角とを一致させることができる。そのため、第1反射拡散板25aが破損した場合にも、拡散角および反射位置を維持して第2反射拡散板25bが機能することとなり、照明光としての青色光Bの均一性および光利用効率を維持することができる。図9は、上記式を満足する場合の拡散角θ1および拡散角θ2の拡散特性の関係を示したグラフである。この図9に示すグラフは、第1反射拡散板25aおよび第2反射拡散板25bから出射する光線束の出射角(拡散角)に対する強度を表しており、「0°」とは正反射方向を意味する。
なお、第2反射拡散板25bの拡散角θ2と第1反射拡散板25aの拡散角θ1との関係は、上記式を満足するものに限定されることはない。例えば、第2反射拡散板25bの拡散角θ2を、第1反射拡散板25aの拡散角θ1よりも大きな拡散角にする、具体的には下記式を満足することで、第2反射拡散板25bでも、第1反射拡散板25aに近い拡散効果を得ることができる。
θ2 > θ1
光線入射側の第1反射拡散板25aでは、光線(光束)が拡散面(第1拡散板拡散面251a)を2回通過するのに対して、もう一方の第2反射拡散板25bでは、光線(光束)が拡散面(第2拡散板反射拡散面253b)を1回通過する。そのため、上記式を満足することで、第2反射拡散板25bの拡散効果を、第1反射拡散板25aの拡散効果に近づけることができる。その結果、光線入射側の第1反射拡散板が破損した際にも、第2反射拡散板24bの機能により、照度の均一性の低下を抑制することができる。
また、本実施例では、青色光Bの照明光路P2中の反射部材(光路反射変更手段)を反射拡散群25としたが、同様にして、反射・透過ホイール11の反射面(反射領域11a)を反射拡散群とすることもできる。よって、一方の反射面(反射領域)が破損した場合にも、他方の反射面(反射領域)が機能して、青色レーザ光を所望の光路に導くことができる。
次に、本願の実施例4の光源装置およびプロジェクタについて、図面に基づいて説明する。図10に、実施例4に係る光源装置2Bおよびこの光源装置2Bを備えたプロジェクタ1Bの光学図に示す。実施例4の構成部材において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。上記実施例1〜実施例3では、反射・透過ホイール11と色成分切替え盤23とを、別に設けているが、実施例4では、反射・透過ホイールと色成分切替え盤とを一体に形成した反射・色成分切替え盤26(図11参照)を用いている。また、実施例4では、青色光Bの照明光路P2に、第1反射ミラー群19と第2反射ミラー群27とを配置している。
図11に示すように、実施例4で用いる反射・色成分切替え盤26は、円盤状の回転板26nに、第1〜第4分割ライン26L1〜26L4を介して、青色光Bを透過する領域(以下、「B透過領域」と呼ぶ)26aと、青色光Bを反射し赤色光Rを透過する領域(以下、「B反射R透過領域」と呼ぶ)26bと、青色光Bを反射し緑色光Gを透過する領域(以下、「B反射G透過領域」と呼ぶ)26cと、青色光Bを反射し黄色光Yを透過する領域(以下、「B反射Y透過領域」と呼ぶ)26dと、が設けられて構成される。反射・色成分切替え盤26も、駆動部26mにより回転可能となっている。
B透過領域26aは、例えば、透明なガラス板等の透過板、または、切り欠きにより形成することができる。B反射R透過領域26b、B反射G透過領域26cおよびB反射Y透過領域26dは、青色光Bを反射し、赤色光R、緑色光G、黄色光Yをそれぞれ透過するダイクロイックミラーにより形成することができる。なお、図11では、各領域(セグメント)26a〜26dの角度を90度として、回転板26nを4つに等分割しているが、本願がこれに限定されるものではない。プロジェクタ1Bのシステムでの色設計に対応して、各領域26a〜26dについて最適な角度を選択することができる。
第1反射ミラー群19および第2反射ミラー群27は、実施例1の反射ミラー群19と同様に、第1反射ミラー19aと第2反射ミラー19bとを重ねて配置し、第2反射ミラー27aと第2反射ミラー27bとを重ねて配置して構成されている。この構成により、衝撃や経時劣化等で、第1反射ミラー19a,27aが破損した場合にも、青色レーザ光を第2反射ミラー19b,27bで反射して折り返すことで、レーザ光は照明光路P2を外れることがなく、出射光路Piに導かれる。
以下、実施例4の光源装置2Bを用いたプロジェクタ1Bの動作、光源装置2Bでの各色の照明光の光路および該光路上に配置された各光学部材の作用効果について説明する。
(青色光Bの光路)
まず、青色光Bの光路について説明する。青色光Bを照明光として照射する時間、すなわち、青色光Bを有効にする時間には、青色レーザ光の光路P1には、反射・色成分切替え盤26のB透過領域26bが位置する。
光源10のLD光源10aから出射する青色光B(青色レーザ光)は、カップリングレンズ10bでカップリングされて略平行光となり、集光レンズ10cで集光された後、反射・色成分切替え盤26上で略1点に集光される。反射・色成分切替え盤26に入射した青色光Bは、B透過領域26aを透過し、照明光路P2に導かれ、レンズ18の方向に進行する。
青色光Bは、レンズ18を通過し、第1反射ミラー群19、第2反射ミラー群27およびダイクロイックミラー21を反射してレンズ29で集光され、出射光路Piから出射して導光光学系3のライトトンネル3aに入射する。青色光Bは、ライトトンネル3aに入射して均一な光となった後、集光レンズ3bによって、集光され、画像生成部4の反射ミラー4aを反射して、画像形成パネル4bに入射する。青色光Bが画像形成パネル4bで反射することにより生成された青色の投影画像が、投影光学系5により、スクリーンScに投射される。
(赤色光R、緑色光G、黄色光Yの光路)
次に、赤色光R、緑色光Gおよび黄色光Yの光路について説明する。この場合、光源10から出射する青色レーザ光は、励起光として機能する。赤色光R、緑色光Gまたは黄色光Yを照明光として照射する時間、すなわち、赤色光R、緑色光Gまたは黄色光Yを有効にする時間には、青色レーザ光の光路P1には、反射・色成分切替え盤26のB反射R透過領域26b、B反射G透過領域26cおよびB反射Y透過領域26dが順次切替わって位置する。
光源10のLD光源10aから出射する励起光(青色レーザ光)は、カップリングレンズ10bでカップリングされて略平行光となり、集光レンズ10cで集光された後、反射・色成分切替え盤26上で略1点に集光される。反射・色成分切替え盤26に入射した励起光は、B反射R透過領域26b、B反射G透過領域26cまたはB反射Y透過領域26dを反射し、励起光路P3に導かれ、レンズ13の方向に進行する。
励起光は、レンズ13を通過し、拡散板12を通過して拡散され、レンズ15で集光されて蛍光体ホイール16上に略1点に入射する。蛍光体ホイール16では、青色レーザ光を励起光として黄色蛍光(黄色光Y)を発する。黄色光Yは、レンズ15および拡散板12を通過して、レンズ13により再度反射・色成分切替え盤26上に略1点に集光される。ここで、黄色光Yは、照明光路P4において、それぞれ反射・色成分切替え盤26のB反射R透過領域26b、B反射G透過領域26cまたはB反射Y透過領域26dを通過する。この通過により生成された赤色光R、緑色光Gまたは黄色光Yは、レンズ22、ダイクロイックミラー21を通過して、レンズ29で集光され、ライトトンネル3aに入射する。赤色光R、緑色光Gまたは黄色光Yは、ライトトンネル3aに入射して均一な光となった後、集光レンズ3bによって、集光され、画像生成部4の反射ミラー4aを反射して、画像形成パネル4bに入射する。各色成分の光が画像形成パネル4bで反射することにより生成された各色の投影画像が、投影光学系5により、スクリーンScに投射される。
以上、実施例4では、実施例1等と同様の効果が得られるとともに、反射・透過ホイールと色成分切替え盤とを一体化した反射・色成分切替え盤26を用いている。そのため、それぞれ別に設けた場合に比べて、回転板(ホイール)数を減らすことができ、コスト低減が可能となる。更に、実施例1では、反射・透過ホイール11と色成分切替え盤23とを同期制御している。これに対して、実施例4のように反射・透過ホイールと色成分切り替え盤とを一体化した反射・色成分切替え盤26では、反射・透過ホイールと色成分切替え盤との同期制御が不要になり、制御を比較的簡単にすることができる。
なお、本実施例で照明光としての青色光Bを拡散するには、第1反射ミラー群19、第2反射ミラー群27およびダイクロイックミラー21の少なくとも一つを反射拡散面とすればよく、十分な拡散効果が得られる。また、第1反射ミラー群19や第2反射ミラー群27を反射拡散板群としてもよく、その場合は、実施例2、3と同様の構成とすることができる。ダイクロイックミラー21で拡散する場合、光線の入射側の面をダイクロイック面とし、反対側の面を拡散面とすればよい。この構成により、青色光Bは1つの面につき2回拡散面を通過するので、拡散効果を高めることができ、照度均一性の高い光源装置2Bとすることができる。
また、例えば、第1反射ミラー群19、第2反射ミラー群27およびダイクロイックミラー21をすべて反射拡散面とすれば、拡散面効果を更に高めることができる。また、反射拡散板に加えて、反射・色成分切替え盤26の透過面(青色光Bの透過面:B透過領域26a)を拡散面としてもよい。この構成により、各色成分の光拡散効果を更に高めることができる。
また、反射・色成分切り替え盤の反射面(青色光Bの反射面:B反射R透過領域26b、B反射G透過領域26c、B反射Y透過領域26d)を反射拡散板群としてもよい。この構成により、拡散板12は不要となるので、部品点数が減り、光源装置2Bやプロジェクタ1Bのコストやサイズを低減することができる。更に、一方の拡散板が破損しても他方の拡散板が機能するため、青色レーザ光が拡散されずに照射されるのを抑制し、蛍光体の劣化等を良好に抑制することができる。また、青色レーザ光(励起光)を蛍光体に良好に導いて、黄色光Yを効率よく生成することが可能となり、画像品質と耐久性に優れたプロジェクタ1Bを実現することができる。
次に、本願の実施例5の光源装置およびプロジェクタについて、図面に基づいて説明する。図12に、実施例5に係る光源装置2Cおよびこの光源装置2Cを備えたプロジェクタ1Cの光学図に示す。実施例5の構成部材において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。上記実施例1〜実施例4では、光源10からの青色レーザ光(青色光B)の光路を変更して、照明光路P2または励起光路P3に切替えて導く光路変更手段として、反射・透過ホイール11または反射・色成分切替え盤26を用いている。これに対して、実施例5では、光路変更手段として、偏光ビームスプリッタを用い、この偏光ビームスプリッタを、群構成としている。具体的には、図12に示すように、偏光ビームスプリッタ群31を、第1、第2偏光ビームスプリッタ31a,31bの2枚で構成し、この偏光ビームスプリッタ群31を、青色レーザ光の光路P1中に配置している。この偏光ビームスプリッタ群31は、s偏光を反射してp偏光を透過する光学特性を有している。
また、光源10と偏光ビームスプリッタ群31との間には、偏光変換スイッチ30を配置している。p偏光の光線は、偏光変換スイッチ30を通過する際に、該偏光変換スイッチ30がONならばs偏光に変換されて出力され、OFFならばp偏光のまま出力される。同様に、偏光変換スイッチ30に入射した光線の偏光がs偏光の場合には、該偏光変換スイッチ30がONならばp偏光に変換されて出力され、OFFならばs偏光のまま出力される。この偏光変換スイッチ30は、制御手段等の外部からの制御信号に応じてON/OFFされる。
以下、偏光ビームスプリッタ群31による青色レーザ光(青色光B)の光路変更の作用を説明する。なお、青色レーザ光が照明光路P2、励起光路P3に導かれた後の、青色光B、赤色光R、緑色光R、黄色光Yの光路は、実施例1等と同様であるため、説明は省略する。まず、光源10からの青色レーザ光を照明光路P2に導き、照明光(青色光B)として出射させる場合は、偏光変換スイッチ30をONとする。この場合、光源10から出射したp偏光の青色レーザ光は、偏光変換スイッチ30を通過する際に、s偏光に変換されて出力される。s偏光となった青色レーザ光は、偏光ビームスプリッタ群31に入射し、この偏光ビームスプリッタ群31に反射されて、照明光路P2に導かれる。一方、青色レーザ光を励起光として励起光路P3に導く場合は、偏光変換スイッチ30をOFFとする。この場合、光源10から出射したp偏光の青色レーザ光は、偏光変換スイッチ30をそのまま通過して、p偏光のまま出力される。このp偏光の青色レーザ光は、偏光ビームスプリッタ群31を透過して励起光路P3に導かれ、励起光として蛍光体ホイール16の蛍光体に照射される。
以上のようにして青色レーザ光の光路を変更する偏光ビームスプリッタ群31を群構成とすることで、第1偏光ビームスプリッタ31aが破損した場合にも、第2偏光ビームスプリッタ31bが機能する。そのため、破損により青色レーザ光を所望の光路に導くことができず、青色光Bや他の照明光がスクリーンScに投射されなくなるようなことを抑制することができる。その結果、光路変更手段としての機能を維持して、光を所望の光路に導いて、各色の照明光を投射することができ、光利用効率に優れた光源装置2Cと画像品質と耐久性に優れたプロジェクタ1Cとを実現することができる。また、実施例5でも、反射ミラー群19、第1ダイクロイックミラー14、ダイクロイックミラー21等をさらに群構成としてもよく、同様の効果を得ることができる。
なお、本願の光路変更手段が、上記実施例1〜4のような反射によって光路を変更する手段、実施例5のように偏光によって光路を変更する手段に限定されることはなく、プリズム、回折格子等のように、屈折、回折等により光路を変更する手段を用いることもできる。このような光路変更手段を、青色レーザ光の光路中に配置し、これらを複数の光路変更部材を用いて群構成とすることも可能である。これにより、一方の部材が破損等しても、他方の部材が機能することで、光路変更手段としての機能を維持して、光を所望の光路に導くことができる。
また、上記各実施例では、蛍光体ホイール16に設ける蛍光体として、赤色光Rおよび緑色光Gを含む黄色光Yを発するYAG系の蛍光材料を用いた蛍光体を1種類のみ使用している。そして、色成分切替え盤23等により、黄色光Yから赤色光R、緑色光Gおよび黄色光Yを順次取り出して出射している。しかし、本願がこれに限定されることはなく、例えば、赤色光R(第1の色成分)を含む赤色蛍光を発する蛍光材料からなる赤色蛍光体と、緑色光G(第2の色成分)を含む黄色蛍光を発する蛍光材料からなる黄色蛍光体といった2つの蛍光体を、蛍光体ホイール16にセグメント分けして設けてもよい。これにより、赤色蛍光体から発した赤色蛍光が、色成分切替え盤23のR透過領域23bを透過することで、赤色光Rが取り出される。また、黄色蛍光体から発した黄色蛍光が、G透過領域23cを透過することで、緑色光Gが取り出され、黄色蛍光が、Y透過領域23dを透過することで、黄色光Yが取り出される。または、赤色光R(第1の色成分)を含む赤色蛍光を発する蛍光材料からなる赤色蛍光体、緑色光G(第2の色成分)を含む緑色蛍光を発する蛍光材料からなる緑色蛍光体、さらには、黄色光Y(第3の色成分)を含む黄色蛍光を発する蛍光材料からなる黄色蛍光体を、セグメント分けして蛍光体ホイール16に設けてもよい。各色の蛍光体から発した赤色、緑色、黄色の蛍光が、色成分切替え盤23R,G,Y透過領域23b,23c,23dを透過することで、色味が調整された赤色光R、緑色光G、黄色光Yが取り出される。このように、2種類以上の蛍光体を用いることで、より明るい照明光を得ることが可能となる。
以上、本願の光源装置および投射装置を各実施例に基づき説明してきたが、上記各実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施例の構成にのみ限定されるものではない。本願の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。また、前記構成部材の数、位置、形状等は各実施例に限定されることはなく、本願を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。また、上記各実施例では、投射装置として、スクリーン等の投影面に画像を投影して拡大表示する投影装置(プロジェクタ)に適用した例を説明したが、本願がこれらの実施例に限定されることもない。
1,1A,1B,1C プロジェクタ(投射装置)
2,2A,2B,2C 光源装置
3 導光光学系 4 画像生成部 4b 画像形成パネル(被照射部)
5 投影光学系 10 光源(レーザ光源)
11 反射・透過ホイール(光路切替え部材) 11a 反射領域
11b 透過領域 14 第1ダイクロイックミラー(光路反射変更手段)
16 蛍光体ホイール(蛍光体)
19 反射ミラー群、第1反射ミラー群(光路反射変更手段)
19a 第1反射ミラー(反射部材) 19b 第2反射ミラー(反射部材)
21 ダイクロイックミラー、第2ダイクロイックミラー(光路反射変更手段)
23 色成分切替え盤(色成分切替え部材)
24 反射拡散板群(光路反射変更手段) 24a 第1反射拡散板(反射部材)
24b 第2反射拡散板(反射部材) 241a 第1反射拡散板拡散面
242a 第1反射拡散板反射面 241b 第2反射拡散板拡散面
242b 第2反射拡散板反射面 25 反射拡散板群(光路反射変更手段)
25a 第1反射拡散板(反射部材) 25b 第2反射拡散板(反射部材)
251a 第1拡散板拡散面 252a 第1拡散板反射面
253b 第2拡散板反射拡散面
26 反射・色成分切替え盤(光路切替え部材、色成分切替え部材)
27 第2反射ミラー群(光路反射変更手段)
27a 第1反射ミラー(反射部材) 27b 第2反射ミラー(反射部材)
30 偏光ビームスプリッタ群(光路変更手段)
31a 第1偏光ビームスプリッタ(光路変更部材)
31b 第2偏光ビームスプリッタ(光路変更部材)
特許第4711156号(特開2011−13320号)公報

Claims (15)

  1. 光源と、
    前記光源からの光線束の光路を変更する光路変更手段と、を有し、
    前記光路変更手段は、複数の光路変更部材で構成されることを特徴とする光源装置。
  2. 前記光路変更手段は、前記光源からの前記光線束の少なくとも一部を反射して前記光路を折り返す光路反射変更手段であり、前記光路反射変更手段は、複数の反射部材で構成されることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記光路反射変更手段は、反射面を向い合せて配置した2枚の反射ミラーにより構成されることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記光路反射変更手段は、2枚の反射拡散板により構成されることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  5. 前記2枚の反射拡散板は、それぞれ、光線の入射側の面が拡散面であり、反対側の面が反射平面であることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記2枚の反射拡散板のうち、光線の入射側に配置された一方の前記反射拡散板は、光線の入射側の面が拡散面であり、反対側の面が反射平面であり、他方の前記反射拡散板は、光線の入射側の面が反射拡散面であることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  7. 光線の入射側に配置された一方の前記反射拡散板の拡散角θ1と、他方の前記反射拡散板の拡散角θ2とが、次式
    θ2 > θ1
    を満足することを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. 光線の入射側に配置された一方の前記反射拡散板の拡散角θ1と、他方の前記反射拡散板の拡散角θ2とが、次式
    θ2 > √2×θ1
    を満足することを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  9. 前記光源が、所定の色成分の光を被照射部へ照射する照射光として出射し、
    前記光源からの前記光を励起光として、該光とは異なる少なくとも2色の色成分を含む蛍光を発する蛍光体と、
    前記光源からの前記光を励起光として前記蛍光体に導く励起光路および前記光源からの前記光を照射光として被照射部に導く照射光路の間で光路を切り替える光路切替え部材と、
    前記蛍光から特定の波長の光を順次切り替えて前記被照射部に導く色成分切り替え部材と、を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光源装置。
  10. 前記光路切替え部材は、前記光源からの前記光を反射して前記照明光路に導く反射領域を有し、該反射領域が複数の反射部材で構成されることを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記光路切替え部材は、前記光源からの前記光を反射し拡散して前記照明光路に導く反射拡散領域を有し、該反射拡散領域が複数の反射拡散板で構成されることを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  12. 前記光路切替え部材と前記色成分切替え部材とは一体に形成されており、前記光源からの前記光を前記蛍光体に導くとともに、前記蛍光体から発する前記蛍光から、特定の波長の光を順次切り替えて前記被照射部に導く領域と、前記光源からの前記光を前記照射光として前記被照射部に導く領域と、を有することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の光源装置。
  13. 前記蛍光体が、前記光源からの光とは異なる少なくとも2色の色成分を含む蛍光材料から形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  14. 前記蛍光体が、前記光源からの前記光とは異なる第1の色成分を少なくとも含む蛍光材料と、前記光源からの前記光および前記第1の色成分とは異なる第2の色成分を少なくとも含む蛍光材料と、から形成されていることを特徴とする請求項9に記載の光源装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の光源装置と、前記光源装置から出射された光を照射対象に向けて導く導光光学系と、前記導光光学系から出射された光が照射される画像生成部と、該画像生成部で変調された画像を投射する投影光学系と、を備えたことを特徴とする投射装置。
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