JP2015160975A - 連続焼鈍炉の立ち上げ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉内開放後の立ち上げ開始から炉内雰囲気を所期の低露点に安定させるまでに要する時間を短縮することができること。
【解決手段】水素と窒素との混合雰囲気に調整した炉内空間中に順次搬送される鋼板を連続して焼鈍する連続焼鈍炉を立ち上げる際、炉内開放後の連続焼鈍炉の内部を窒素ガスによってパージし、さらに、この窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉の内部を、操業時の目標とする水素濃度と同じもしくはそれ以上の水素濃度を有する水素と窒素との混合ガスによってパージする。このパージ後の連続焼鈍炉の内部に水素と窒素との混合ガスを継続して供給することにより、この連続焼鈍炉の炉内雰囲気を調整し且つ混合雰囲気の露点を所定の値以下に調整する。
【選択図】図3

Description

本発明は、鋼板を連続して焼鈍する連続焼鈍炉の立ち上げ方法に関するものである。
従来、鋼板の焼鈍工程において、無方向性電磁鋼板等の処理対象の鋼板を連続的に焼鈍する連続焼鈍炉が使用されている。一般に、連続焼鈍炉は、水素と窒素との混合雰囲気(以下、水素−窒素混合雰囲気という)にした炉内部に処理対象の鋼板を順次受け入れ、受け入れた鋼板を搬送ロールによって順次搬送しつつ、この搬送中の鋼板を連続して焼鈍する。
また、連続焼鈍炉に対しては、炉内部を開放して定期修理する等、所定のメンテナンスが定期的に行われる。連続焼鈍炉は、メンテナンスが終了した後、再稼働すべく立ち上げられる。この際、連続焼鈍炉の炉内部の雰囲気(以下、炉内雰囲気と適宜略す)は、水素ガスおよび窒素ガスの投入等によって、水素−窒素混合雰囲気に再び調整される。
このような連続焼鈍炉の炉内部において、水素−窒素混合雰囲気の露点は、所期の低露点(例えば−40[℃]以下)に調整する必要がある。何故ならば、炉内雰囲気(水素−窒素混合雰囲気)の露点が所期の低露点よりも高くなった場合、炉内部の搬送ロールに酸化物が付着し、これに起因して、焼鈍中の鋼板にピックアップと称される押疵が発生してしまうからである。したがって、連続焼鈍炉を立ち上げる際は、従来、この連続焼鈍炉の炉内部に窒素ガスを投入し、これにより、炉内雰囲気の露点が低く調整されている。
なお、連続焼鈍炉の炉内雰囲気の露点を低減させる従来技術として、例えば、金属板で覆った炉内耐火物内表面と金属板との間に窒素ガスを流し、炉内耐火物表面から発生する水分を排気孔から炉外部に放出することによって露点の低下を図るものがある(特許文献1参照)。
特公昭62−54845号公報
ところで、メンテナンス後等の炉内開放後における連続焼鈍炉の炉内部には、通常、酸素が残存している。このように炉内部に残存する酸素(以下、残存酸素という)は、水素と反応して水分を生成させるので、炉内雰囲気の露点上昇の原因となる。
しかしながら、上述した従来技術では、炉内開放後の連続焼鈍炉の立ち上げにおいて、連続焼鈍炉内の残存酸素を炉外部に十分に除去することが困難である。このため、連続焼鈍炉の炉内雰囲気を水素−窒素混合雰囲気にすべく、連続焼鈍炉内に水素ガス等を投入した際、投入した水素ガスと残存酸素との反応に起因して、炉内雰囲気(水素−窒素混合雰囲気)の露点が急上昇してしまう。この結果、炉内開放後の連続焼鈍炉の立ち上げ開始から炉内雰囲気の露点を所期の低露点に安定させるまでに多大な時間(例えば1週間程度)を要するという問題がある。
特に、無方向性電磁鋼板等、低露点での高温焼鈍(例えば仕上焼鈍等)を施すことが必要な鋼板(以下、ハイグレード材という)は、連続焼鈍炉の炉内雰囲気の露点が所期の低露点に安定的に調整されるまで処理することができない。このため、連続焼鈍炉は、炉内雰囲気の露点が所期の低露点になるまでの期間、ハイグレード材よりも目標の焼鈍温度が低い鋼種の鋼板のみを焼鈍することを余儀なくされる。このことは、ハイグレード材の生産効率の低下を招来する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、炉内開放後の立ち上げ開始から炉内雰囲気を所期の低露点に安定させるまでに要する時間を短縮することが可能な連続焼鈍炉の立ち上げ方法を提供することを目的とする。
上述したように、炉内開放後の連続焼鈍炉の立ち上げ開始から、炉内雰囲気の露点が所期の低露点に安定して調整され、所望の鋼板(特にハイグレード材)の焼鈍が開始可能となるまで、連続焼鈍炉は、その操業(鋼板の焼鈍)を長期間(例えば1週間程度)待機しなければならなかった。このような連続焼鈍炉の操業の待機時間(以下、シーズニング期間という)に長期間を要するという問題に対し、従来、有効な手段がなく、炉内開放後の連続焼鈍炉の内部を窒素ガスによってパージする時間を延長する等の対策をとっていた。しかし、上記の問題を解消するには至っていない。
本発明者等は、上記の問題の原因について鋭意検討した結果、炉内開放後の連続焼鈍炉の内部を窒素ガスのみによってパージした場合、極めて長時間に亘り連続焼鈍炉の内部をパージしても、この連続焼鈍炉の内部の残存酸素を完全に除去することは困難であることが分かった。また、本発明者等は、この連続焼鈍炉の内部に窒素ガスを投入し続けて炉内雰囲気の露点が所望する露点(例えば−40[℃])に到達したとしても、この炉内雰囲気を水素−窒素混合雰囲気にすべく連続焼鈍炉の内部に水素含有の混合ガスを投入した際、この混合ガス中の水素と残存酸素とが反応してしまい、この結果、炉内雰囲気の露点が所望の露点よりも高い温度に上昇することが分かった。
したがって、本発明では、窒素ガスによる連続焼鈍炉の内部のパージが完了した時点に、この連続焼鈍炉の内部に供給するガスを、操業時の水素濃度を有する混合ガスに切り替え、この混合ガス中の水素と残存酸素とを反応させながら連続焼鈍炉の内部の残存酸素をこの混合ガスに置き換える。これにより、この連続焼鈍炉の内部から残存酸素とともに水分を除去して、炉内雰囲気の露点が所望の露点よりも高い温度に上昇する事態を防止しつつ、この炉内雰囲気を所期の低露点の水素−窒素混合雰囲気に調整する。なお、本発明において、操業時の水素濃度は、連続焼鈍炉が鋼板を焼鈍する際に目標とする炉内雰囲気(具体的には水素−窒素混合雰囲気)と同じ水素濃度である。
すなわち、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる連続焼鈍炉の立ち上げ方法は、水素と窒素との混合雰囲気に調整した炉内空間中に順次搬送される鋼板を連続して焼鈍する連続焼鈍炉の立ち上げ方法において、炉内開放後の前記連続焼鈍炉の内部に窒素ガスを供給し、供給した前記窒素ガスによって前記連続焼鈍炉の内部をパージする第1のパージステップと、前記窒素ガスによるパージ後の前記連続焼鈍炉の内部に、前記鋼板を焼鈍する際の前記炉内空間の目標とする前記混合雰囲気と同じもしくはそれ以上の水素濃度を有する水素と窒素との混合ガスを供給し、供給した前記混合ガスによって前記連続焼鈍炉の内部をさらにパージする第2のパージステップと、前記連続焼鈍炉の内部に前記混合ガスを継続して供給することにより、前記炉内空間を前記混合雰囲気に調整し且つ前記炉内空間の前記混合雰囲気の露点を所定の値以下に調整する炉内雰囲気調整ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる連続焼鈍炉の立ち上げ方法は、上記の発明において、前記第1のパージステップは、前記連続焼鈍炉の内壁を形成する断熱材の内部に通じるように前記連続焼鈍炉に設けられたガス供給ノズルを介して、前記断熱材の内部に前記窒素ガスを供給し、供給した前記窒素ガスによって前記断熱材の内部をパージすることを特徴とする。
本発明によれば、炉内開放後の立ち上げ開始から炉内雰囲気を所期の低露点に安定させるまでに要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態における連続焼鈍炉の一構成例を示す模式図である。 図2は、図1に示す連続焼鈍炉の内部構成の一例を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかる連続焼鈍炉の立ち上げ方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、炉内開放後の連続焼鈍炉を立ち上げる際における炉内空間の露点の経時変化を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明にかかる連続焼鈍炉の立ち上げ方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態により、本発明が限定されるものではない。また、各図面において同一構成部分には同一符号が付されている。
(連続焼鈍炉の構成)
まず、本発明の実施の形態にかかる立ち上げ方法によって立ち上げられる連続焼鈍炉の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における連続焼鈍炉の一構成例を示す模式図である。図1には、本発明の実施の形態にかかる立ち上げ方法によって立ち上げられる(再稼働する)連続焼鈍炉1の側面から見た連続焼鈍炉1の構成が模式的に図示されている。図2は、図1に示す連続焼鈍炉の内部構成の一例を示す模式図である。図2には、本発明の実施の形態における連続焼鈍炉1の横断面構造、すなわち、鋼板10の搬送方向(図1参照)に向かって見た連続焼鈍炉1の断面構造が模式的に図示されている。図2において、鋼板10の搬送方向は、紙面に垂直な方向である。
図1,2に示すように、本発明の実施の形態における連続焼鈍炉1は、焼鈍処理対象の鋼板10を連続して焼鈍する炉本体2と、炉本体2の内部に窒素ガス等の必要なガスを供給する複数のガス供給ノズル3〜9とを備える。
炉本体2は、順次搬送される鋼板10を連続して焼鈍する設備であり、図2に示すように、炉内空間17を形成する断熱材11〜14と、レンガ壁15と、断熱材11〜14の外表面を覆う鉄皮16と、鋼板10を搬送する複数の搬送ロール18とを備える。
断熱材11は、炉本体2の一側面の内壁を形成するものであり、図1に示す炉本体2の炉長方向の全域に亘って、炉本体2の内部に設けられる。本実施の形態において、断熱材11は、図2に示すように、断熱ファイバ11a,11c,11eと断熱ボード11b,11dとによる多層構造を有する。この断熱材11の多層構造において、炉本体2の最も内部側に断熱ファイバ11aが配置され、この断熱ファイバ11aの外表面側に断熱ボード11bが配置される。また、この断熱ボード11bの外表面側に断熱ファイバ11cが配置され、この断熱ファイバ11cの外表面側に断熱ボード11dが配置され、この断熱ボード11dの外表面側に断熱ファイバ11eが配置される。
断熱材12は、炉本体2の両側の側面のうちの断熱材11と反対側の側面の内壁を形成するものであり、断熱材11と対向するように、炉本体2の炉長方向の全域に亘って炉本体2の内部に設けられる。本実施の形態において、断熱材12は、図2に示すように、断熱ファイバ12a,12c,12eと断熱ボード12b,12dとによる多層構造を有する。この断熱材12の多層構造において、炉本体2の最も内部側に断熱ファイバ12aが配置され、この断熱ファイバ12aの外表面側に断熱ボード12bが配置される。また、この断熱ボード12bの外表面側に断熱ファイバ12cが配置され、この断熱ファイバ12cの外表面側に断熱ボード12dが配置され、この断熱ボード12dの外表面側に断熱ファイバ12eが配置される。
断熱材13は、炉本体2の上面の内壁を形成するものであり、炉本体2の炉長方向の全域に亘って炉本体2の内部に設けられる。断熱材13は、多層構造(例えば3層構造)を有し、この断熱材13の両側端部は、図2に示すように、断熱材11,12の上端部と各々接続される。
断熱材14は、炉本体2の下面の内壁を形成するものであり、炉本体2の炉長方向の全域に亘って炉本体2の内部に設けられる。断熱材14は、多層構造(例えば2層構造)を有し、この断熱材14の両側端部は、図2に示すように、断熱材11,12の下端部と各々接続される。
レンガ壁15は、耐火材としての機能と断熱材として機能とを兼ね備えるものであり、複数のレンガを積み重ねて接合することによって構成される。レンガ壁15は、炉本体2の炉長方向(図1参照)の全域に亘り、図2に示すように、断熱材14の内壁面上に設けられる。レンガ壁15は、この断熱材14の耐火性等を強化する。
上述した炉本体2の上下左右の各断熱材11〜14およびレンガ壁15は、鋼板10の搬送経路に沿って炉本体2の炉内空間17を形成する。炉内空間17は、鋼板10を焼鈍する際、所期の低露点(例えば−40[℃]以下)の水素−窒素混合雰囲気に調整される空間であり、図1に示す炉本体2の炉長方向の全域に亘って形成される。炉本体2は、このような炉内空間17中に順次搬送される鋼板10を連続して焼鈍する。なお、炉本体2の炉長方向は、連続焼鈍炉1(詳細には炉本体2)の長手方向であり、図1に示すように、鋼板10の搬送方向に平行な方向である。
鉄皮16は、炉本体2の外壁をなす金属板であり、図2に示すように、断熱材11〜14の各外表面を覆う。鉄皮16は、外力から断熱材11〜14を保護し、これにより、断熱材11〜14の外力による破損を防止する。
搬送ロール18は、炉本体2の炉長方向に沿って炉内空間17に複数並べて配置される。これら複数の搬送ロール18は、連続焼鈍炉1の入側から炉内空間17に搬入された鋼板10を連続焼鈍炉1の出側に向かって順次搬送する。
なお、特に図1,2には図示しないが、炉本体2は、鋼板10を加熱するためのバーナーおよびヒーター、並びに、焼鈍後の鋼板10を冷却ガスの吹き付け等によって冷却する冷却ユニット等、鋼板10の焼鈍処理に必要な各種設備を備えている。
一方、上述した構成を有する炉本体2には、図1,2に示すように、複数のガス供給ノズル3〜9が設けられる。ガス供給ノズル3〜5は、炉本体2の炉長方向(長手方向)に沿って所定の間隔毎に、炉本体2の断熱材11側の側部に配置される。この際、ガス供給ノズル3〜5の各々は、一方のノズル開口端部が断熱材11の断熱ファイバ11eの内部に配置され且つ他方のノズル開口端部が炉本体2の外部に向くように、この炉本体2の側部に設けられる。炉本体2の外側の各ノズル開口端部は、所定のガス供給装置(図示せず)と配管接続される。
ガス供給ノズル6〜8は、炉本体2の炉長方向に沿って所定の間隔毎に炉本体2の断熱材13側の部分(上部)に配置される。この際、ガス供給ノズル6〜8の各々は、一方のノズル開口端部が断熱材13の内部に配置され且つ他方のノズル開口端部が炉本体2の外部に向くように、この炉本体2の上部に設けられる。炉本体2の外側の各ノズル開口端部は、所定のガス供給装置(図示せず)と配管接続される。
ガス供給ノズル9は、上述したガス供給ノズル3〜5に対向するように、炉本体2の断熱材12側の側部に複数配置される。すなわち、これら複数のガス供給ノズル9は、特に図1には図示しないが、炉本体2の炉長方向に沿って所定の間隔毎に、この炉本体2の側部に配置される。この際、各ガス供給ノズル9の一方のノズル開口端部は、断熱材12の断熱ファイバ12eの内部に配置される。各ガス供給ノズル9の他方のノズル開口端部は、炉本体2の外部に向くように配置される。炉本体2の外側の各ノズル開口端部は、所定のガス供給装置(図示せず)と配管接続される。
上述したように構成された複数のガス供給ノズル3〜9は、外部のガス供給装置から配管を通じて送り込まれた窒素ガスまたは水素と窒素との混合ガス(以下、HN混合ガスという)を炉本体2の内部に供給する。この際、複数のガス供給ノズル3〜9は、断熱材11〜14の内部(例えば断熱材内部の空隙)と炉内空間17とを含む連続焼鈍炉1の内部の全域に、窒素ガスまたはHN混合ガスを適宜投入する。
このようにガス供給ノズル3〜9によって炉本体2の内部に供給された窒素ガスは、炉本体2の内部の残存酸素と置き換わって連続焼鈍炉1の内部の全域をパージするパージガスとして作用する。また、これらのガス供給ノズル3〜9によって炉本体2の内部に供給されたHN混合ガスは、水素と残存酸素との反応によって生じた水分を除去することにより連続焼鈍炉1の内部の全域をパージするパージガスとして作用するとともに、炉内空間17を水素−窒素混合雰囲気に調整する炉内雰囲気調整ガスとして作用する。本実施の形態において、このHN混合ガス中の水素濃度は、連続焼鈍炉1の操業時の水素濃度と同じである。
(連続焼鈍炉の立ち上げ方法)
つぎに、本発明の実施の形態にかかる連続焼鈍炉1の立ち上げ方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかる連続焼鈍炉の立ち上げ方法の一例を示すフローチャートである。本発明の実施の形態にかかる連続焼鈍炉1の立ち上げ方法は、水素−窒素混合雰囲気に調整した炉内空間17中に順次搬送される鋼板10を連続して焼鈍する連続焼鈍炉1(図1,2参照)を炉内開放後に立ち上げる方法である。
すなわち、図3に示すように、本発明の実施の形態にかかる連続焼鈍炉1の立ち上げ方法では、まず、炉内開放後の連続焼鈍炉1の内部を窒素ガスによってパージする(ステップS101)。ステップS101の前段階において、連続焼鈍炉1は、定期的なメンテナンス等のために炉内部を開放した状態にされる。この炉内開放状態の連続焼鈍炉1に対してメンテナンス等の所定の作業が終了した後、連続焼鈍炉1は、この開放していた炉内部を閉じた元の状態に戻される。ステップS101においては、このような炉内開放後の連続焼鈍炉1の内部に窒素ガスを供給し、供給した窒素ガスによって連続焼鈍炉1の内部をパージする。
具体的には、ステップS101において、連続焼鈍炉1は、複数のガス供給ノズル3〜9を介して炉本体2の内部に窒素ガスを供給する。複数のガス供給ノズル3〜9は、図1,2に示したように、連続焼鈍炉1の内壁を形成する断熱材11〜14の各内部に通じるように前記連続焼鈍炉1の炉長方向に沿って炉本体2に設けられている。これら複数のガス供給ノズル3〜9は、各々、断熱材11〜14の内部に窒素ガスを順次供給し、これらの断熱材11〜14の各空隙内およびレンガ壁15の空隙内に窒素ガスを流れ込ませつつ、炉本体2の内部の全域に窒素ガスを隈なく流通させる。
連続焼鈍炉1は、上述したように炉本体2の内部に供給した窒素ガスを、炉本体2の内部の残存酸素と順次置き換える。このように窒素ガスによって、連続焼鈍炉1は、断熱材11〜14およびレンガ壁15の各空隙内の残存酸素を除去するように断熱材11〜14およびレンガ壁15の各内部をパージする。且つ、連続焼鈍炉1は、炉内空間17中の残存酸素を除去するように炉本体2の内部を窒素ガスによってパージする。このステップS101において窒素ガスによりパージされた連続焼鈍炉1の内部の残存酸素は、炉本体2に形成された排気孔(図示せず)から連続焼鈍炉1の外部へ順次排出される。
上述したステップS101を実行後、操業時の水素濃度を有するHN混合ガスによって連続焼鈍炉1の内部をパージする(ステップS102)。ステップS102では、上述した窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉1の内部に、操業時の水素濃度を有するHN混合ガスを供給し、この供給したHN混合ガスによって連続焼鈍炉1の内部をさらにパージする。本実施の形態において、操業時の水素濃度は、上述したように、連続焼鈍炉1が鋼板10を焼鈍する際の炉内空間17の目標とする水素−窒素混合雰囲気と同じ水素濃度である。
このステップS102において、複数のガス供給ノズル3〜9は、各々、上述した窒素ガスの代わりに、操業時の水素濃度を有するHN混合ガスを断熱材11〜14の内部に順次供給し、ステップS101における窒素ガスの場合と同様に、このHN混合ガスを炉本体2の内部全域に隈なく流通させる。この炉本体2の内部全域には、図2に示した断熱材11〜14およびレンガ壁15の各内部と炉内空間17とが含まれる。
連続焼鈍炉1は、上述したようなHN混合ガス中の水素と炉本体2の内部全域の残存酸素とを順次反応させて、これらの水素と残存酸素とによる水分(以下、残存酸素由来の水分という)を生成させる。続いて、連続焼鈍炉1は、このように生成した残存酸素由来の水分を、上述したように炉本体2の内部に順次供給されるHN混合ガスによって十分に除去する。これにより、連続焼鈍炉1は、炉本体2の内部全域を十分にパージして、炉本体2の内部全域から残存酸素を可能な限り除去する。このステップS102において上記のHN混合ガスによりパージされた残存酸素由来の水分は、炉本体2に形成された排気孔(図示せず)から連続焼鈍炉1の外部へ順次排出される。
また、このステップS102において、連続焼鈍炉1は、上述したHN混合ガスによる炉本体2の内部のパージに並行して、バーナーの点火等により、炉本体2の内部を昇温する。
上述したステップS102を実行後、連続焼鈍炉1の内部に、上述した操業時の水素濃度を有するHN混合ガスを継続して供給し、これにより、連続焼鈍炉1の炉内空間17を水素−窒素混合雰囲気に調整し、且つ、この炉内空間17の露点を所定の値以下に調整する(ステップS103)。ステップS103において、連続焼鈍炉1は、複数のガス供給ノズル3〜9を介して、炉本体2の内部に上記のHN混合ガスを継続的に供給するとともに、炉本体2の炉内空間17を、鋼板10の焼鈍に好適な温度に昇温する。この結果、連続焼鈍炉1は、炉内空間17の雰囲気を水素−窒素混合雰囲気にし、且つ、この水素−窒素混合雰囲気の露点を目標の露点以下に低下させる。この際、連続焼鈍炉1は、炉内空間17の水素-窒素混合雰囲気の露点を、目標の露点よりも高温に上昇変化させることなく、所期の低露点(例えば−40[℃]以下)に安定的に調整する。
連続焼鈍炉1に対しては、メンテナンス等のために炉本体2の内部が開放される都度、図3に示すステップS101〜S103の各処理ステップが繰り返し行われる。これにより、連続焼鈍炉1は、炉内開放後の状態から、所期の低露点の水素−窒素混合雰囲気に炉内空間17を調整した状態に立ち上がる。立ち上げ完了後の連続焼鈍炉1は、このように雰囲気および露点を調整した炉内空間17において、ハイグレード材等の鋼板10を順次搬送しつつ連続して焼鈍する。
(実施例)
つぎに、本発明の実施例について説明する。本実施例では、上述した実施の形態における連続焼鈍炉1(図1,2参照)を用い、炉内開放後の連続焼鈍炉1を立ち上げる際における炉内空間17の露点の経時変化について調査を行った。
本実施例の条件(以下、条件#1という)として、連続焼鈍炉1の炉内空間17の目標露点は、−40[℃]に設定した。また、連続焼鈍炉1の操業時の水素濃度は、体積濃度として、30[%]に設定した。すなわち、条件#1において、窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉1の内部に供給するHN混合ガスの水素濃度は、30[%]である。本実施例では、連続焼鈍炉1の炉内開放から所定の時間が経過するまで、炉内開放後の連続焼鈍炉1の内部に複数のガス供給ノズル3〜9を介して所定の流量の窒素ガスを供給し続け、供給した窒素ガスによって、この連続焼鈍炉1の内部をパージした。ついで、この窒素ガスによるパージが完了した後の連続焼鈍炉1の内部に、複数のガス供給ノズル3〜9を介して条件#1のHN混合ガスを供給し続けた。このような条件#1について、連続焼鈍炉1の炉内空間17の露点を、炉内開放から一定時間が経過する毎に測定した。
一方、本実施例に対する比較例として、窒素ガスによるパージが完了した後の連続焼鈍炉1の内部に供給するHN混合ガスの水素濃度を、操業時の水素濃度よりも低い0[%]、5[%]、10[%]に変更した条件#2〜#4を設定した。本比較例のうち、条件#2では、窒素ガスによるパージ完了後の連続焼鈍炉1の内部に、複数のガス供給ノズル3〜9を介して水素濃度=0[%]のガス、すなわち窒素ガスを継続して供給した。条件#3では、窒素ガスによるパージ完了後の連続焼鈍炉1の内部に、複数のガス供給ノズル3〜9を介して水素濃度=5[%]のHN混合ガスを供給した。条件#4では、窒素ガスによるパージ完了後の連続焼鈍炉1の内部に、複数のガス供給ノズル3〜9を介して水素濃度=10[%]のHN混合ガスを供給した。
また、本比較例の条件#2〜#4の各々において、連続焼鈍炉1の炉内空間17の露点が目標露点(=−40[℃])に低下したタイミングに、この連続焼鈍炉1の内部に供給するHN混合ガスまたは窒素ガスは、操業時の水素濃度(=30[%])を有するHN混合ガスに変更した。本比較例では、これらの条件#2〜#4の各々について、連続焼鈍炉1の炉内空間17の露点を、炉内開放から一定時間が経過する毎に測定した。なお、本比較例における他の条件は、上述した実施例と同じである。
図4は、炉内開放後の連続焼鈍炉を立ち上げる際における炉内空間の露点の経時変化を示す図である。図4において、×印は、実施例(条件#1)に対応する露点の経時変化を示し、四角印は、比較例の条件#2に対応する露点の経時変化を示す。また、黒丸印は、比較例の条件#3に対応する露点の経時変化を示し、三角印は、比較例の条件#4に対応する露点の経時変化を示す。
図4に示すように、本比較例の条件#2〜#4の何れの場合も、窒素ガスによる連続焼鈍炉1の内部のパージによって、連続焼鈍炉1の炉内空間17の露点を、炉内開放後の高い露点(=20[℃])から目標露点(−40[℃])に一時的に低下させることができた。しかし、この目標露点に達した時点(図4の矢印部分参照)以後、炉内空間17を操業時の水素濃度(=30[%])の水素−窒素混合雰囲気にすべく、水素濃度=30[%]のHN混合ガスが連続焼鈍炉1の内部に供給された場合、炉内空間17の露点が目標露点よりも高くなる露点上昇が認められた。特に、条件#2の場合、このHN混合ガスが連続焼鈍炉1の内部に供給された以後の炉内空間17の露点上昇は、著しいものであった。上記の露点上昇に起因して、条件#2〜#4の何れの場合も、窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉1の炉内空間17を操業時の水素濃度の水素−窒素混合雰囲気に調整しつつ、この炉内空間17の露点を目標露点以下に安定させるまでに多大な時間(例えば約8日間)が必要であった。
上述した比較例に対し、実施例の条件#1では、窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉1の炉内空間17の露点を目標露点に低下させるまでの時間は、上述した条件#2〜#4よりも長くなるものの、炉内空間17を操業時の水素濃度の水素−窒素混合雰囲気に調整するに際して、炉内空間17の露点を目標露点よりも高くする露点上昇は、図4に示すように起こらなかった。これは、窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉1の内部が、操業時の水素濃度を有するHN混合ガスによってパージされた結果、この連続焼鈍炉1の内部から残存酸素が十分に除去されたからである。
このような条件#1を適用することによって、窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉1の炉内空間17を操業時の水素濃度の水素−窒素混合雰囲気に調整しつつ、この炉内空間17の露点を目標露点以下に安定させるまでに要する時間、すなわち、連続焼鈍炉1のシーズニング期間を、上述した条件#2〜#4に比べて大幅に短縮することができた。例えば、本実施例において、条件#1を適用した場合の連続焼鈍炉1のシーズニング期間は、比較例の条件#2〜#4の場合(シーズニング期間=約8日間)に比べて、約4.5日間に大幅に短縮された。このことは、低露点の雰囲気中における高温焼鈍が必要となる無方向性電磁鋼板等のハイグレード材の増産に大きく貢献する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態では、水素−窒素混合雰囲気に調整した炉内空間中に順次搬送される鋼板を連続して焼鈍する連続焼鈍炉を立ち上げるに際して、炉内開放後の連続焼鈍炉の内部に窒素ガスを供給し、供給した窒素ガスによって連続焼鈍炉の内部をパージし、この窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉の内部に、操業時の水素濃度を有するHN混合ガスを供給し、供給したHN混合ガスによって連続焼鈍炉の内部をさらにパージし、このHN混合ガスによるパージ後の連続焼鈍炉の内部に上記のHN混合ガスを継続して供給し、これにより、この連続焼鈍炉の炉内空間を水素−窒素混合雰囲気に調整し、且つ、この炉内空間の水素−窒素混合雰囲気の露点を所定の値(例えば目標露点)以下に調整している。
このため、メンテナンス後等の炉内開放後における連続焼鈍炉の内部の残存酸素を窒素ガスによって炉外部へ除去し、さらに、この窒素ガスによるパージ後の連続焼鈍炉の内部の残存酸素を、操業時の水素濃度を有するHN混合ガス中の水素と反応させて残存酸素由来の水分とし、このHN混合ガスにより、残存酸素由来の水分を連続焼鈍炉の内部の残存酸素として炉外部へ除去することができる。また、このHN混合ガスによる連続焼鈍炉の内部のパージに並行して、この連続焼鈍炉の炉内雰囲気を、目標とする水素濃度(=操業時の水素濃度)の水素−窒素混合雰囲気に調整することができる。
以上のことにより、炉内開放後の連続焼鈍炉の炉内空間を操業に好適な水素濃度の水素−窒素混合雰囲気に調整しながら、目標露点以下に一旦低下させた炉内雰囲気の露点を目標露点超に上昇させることなく、この連続焼鈍炉の炉内空間における水素−窒素混合雰囲気の露点を目標露点以下に安定させることができる。この結果、炉内開放後の立ち上げ開始から目標の水素濃度の炉内雰囲気を所期の低露点に安定させるまでに要する時間を従来に比して大幅に短縮することができる。
本発明の実施の形態にかかる連続焼鈍炉の立ち上げ方法によれば、上述したように連続焼鈍炉の立ち上げ時間を大幅に短縮できるとともに、鋼板を連続して焼鈍する際、鋼板表面にピックアップが発生することを可能な限り抑制できる。これに加え、炉内開放後の連続焼鈍炉の立ち上げ開始から、ハイグレード材の焼鈍を開始し得る炉内状態(炉内雰囲気および露点)に調整し終えるまでに要するシーズニング期間を従来に比して大幅に短縮することができる。この結果、ハイグレード材の生産効率を向上できるとともに、ハイグレード材の増産を促進することができる。
なお、上述した実施の形態では、炉本体の上面および両側面に各々3つのガス供給ノズル(合計9つのガス供給ノズル)を配置した連続焼鈍炉を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、連続焼鈍炉に設けられるガス供給ノズルの配置数および配置箇所は、特に問われない。
また、上述した実施の形態では、窒素ガスのガス供給ノズルとHN混合ガスのガス供給ノズルとを同じノズルにしていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明では、窒素ガス用のガス供給ノズルとHN混合ガス用のガス供給ノズルとを連続焼鈍炉に設け、窒素ガス用のガス供給ノズルを介して、連続焼鈍炉の内部に窒素ガスを供給し、HN混合ガス用のガス供給ノズルを介して、操業時の水素濃度を有するHN混合ガスを連続焼鈍炉の内部に供給してもよい。
さらに、上述した実施の形態では、連続焼鈍炉の炉本体に直接設置したガス供給ノズルに、炉本体の外側からガスを供給した例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明においては、連続焼鈍炉の炉本体の内部に配管を設置しておき、この配管にガス供給ノズルを接続し、炉本体の外側からガス供給ノズルおよび炉本体内部の配管を介して、連続焼鈍炉の内部にガスを供給するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、第2のパージステップ(図3に示すステップS102)において連続焼鈍炉の内部に供給するHN混合ガスの水素濃度を操業時の水素濃度と同じとしていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、第2のパージステップの際に連続焼鈍炉の内部に供給するHN混合ガスは、鋼板を焼鈍する際における連続焼鈍炉の炉内空間の目標とする水素−窒素混合雰囲気と同じもしくはそれ以上の水素濃度を有するものであればよい。すなわち、このHN混合ガスの水素濃度は、操業時の水素濃度と同じ、もしくは、操業時の水素濃度以上であればよい。なお、第2のパージステップにおいて供給するHN混合ガスの水素濃度を操業時の水素濃度以上とする場合は、続く炉内雰囲気調整ステップ(図3に示すステップS103)や、炉内雰囲気調整後において、連続焼鈍炉の炉内雰囲気の水素濃度を操業時の水素濃度と同じに調整すればよい。
また、上述した実施の形態により本発明が限定されるものではなく、上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。その他、上述した実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明に含まれる。
1 連続焼鈍炉
2 炉本体
3〜9 ガス供給ノズル
10 鋼板
11〜14 断熱材
11a,11c,11e,12a,12c,12e 断熱ファイバ
11b,11d,12b,12d 断熱ボード
15 レンガ壁
16 鉄皮
18 搬送ロール

Claims (2)

  1. 水素と窒素との混合雰囲気に調整した炉内空間中に順次搬送される鋼板を連続して焼鈍する連続焼鈍炉の立ち上げ方法において、
    炉内開放後の前記連続焼鈍炉の内部に窒素ガスを供給し、供給した前記窒素ガスによって前記連続焼鈍炉の内部をパージする第1のパージステップと、
    前記窒素ガスによるパージ後の前記連続焼鈍炉の内部に、前記鋼板を焼鈍する際の前記炉内空間の目標とする前記混合雰囲気と同じもしくはそれ以上の水素濃度を有する水素と窒素との混合ガスを供給し、供給した前記混合ガスによって前記連続焼鈍炉の内部をさらにパージする第2のパージステップと、
    前記連続焼鈍炉の内部に前記混合ガスを継続して供給することにより、前記炉内空間を前記混合雰囲気に調整し且つ前記炉内空間の前記混合雰囲気の露点を所定の値以下に調整する炉内雰囲気調整ステップと、
    を含むことを特徴とする連続焼鈍炉の立ち上げ方法。
  2. 前記第1のパージステップは、前記連続焼鈍炉の内壁を形成する断熱材の内部に通じるように前記連続焼鈍炉に設けられたガス供給ノズルを介して、前記断熱材の内部に前記窒素ガスを供給し、供給した前記窒素ガスによって前記断熱材の内部をパージすることを特徴とする請求項1に記載の連続焼鈍炉の立ち上げ方法。
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