JP2015160679A - 画像形成装置、記録媒体搬送装置及び記録媒体搬送方法 - Google Patents

画像形成装置、記録媒体搬送装置及び記録媒体搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体の種類に寄らずに適切に吸着搬送を行う画像形成装置、記録媒体搬送装置及び記録媒体搬送方法を提供する。
【解決手段】複数の吸引孔を有し、軸の位置から一定の方向に位置する吸引位置を有する円筒部の外周部の保持領域に保持する記録媒体の厚さを取得し、記録媒体の厚さが第1の閾値以上の場合には、記録媒体の先端領域以外の後続領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量及び先端領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量よりも小さい第2の吸引流量とし、記録媒体の厚さが第1の閾値未満の場合には、保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量より小さい第3の吸引流量とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置、記録媒体搬送装置及び記録媒体搬送方法に関し、特に円筒形の搬送体の外周面に記録媒体を吸着して搬送する技術に関する。
記録媒体を固定して搬送する記録媒体搬送装置として、円筒ドラムの外周面に設けられた吸引孔を介して円筒ドラムの内部からドラム外周面上の記録媒体を吸引することで固定保持し、円筒ドラムを回転することで固定保持した記録媒体を搬送する吸着搬送装置が知られている(例えば特許文献1)。
このような吸着搬送装置において、円筒ドラムに一度に複数の用紙を固定保持して搬送する場合、任意の用紙の後端よりも後ろに位置する吸引孔が、その用紙に後続する用紙によって塞がれることを前提にエア流量が決定される。しかしながら、後続の用紙のない最終の用紙では、後続の用紙が固定保持されるべき吸引孔が塞がれないために、この吸引孔から吸引するエアが抜けてしまう。また、複数の用紙が搬送される間隔があるため、用紙と用紙の間の位置での吸引孔が塞がれず、エアが抜けてしまう場合もある。その結果、用紙が厚くコシが強い用紙では、最終の用紙の後端領域を適切に吸引できないという問題が発生する。
特開2009―242064号公報
この問題を解決するためには、用紙先端領域のエア流量を少なくすることで、吸引孔が塞がれないときに抜けてしまうエアの量を減らすことが考えられる。しかしながら、用紙先端領域のエア流量を少なくすると、薄い用紙やアンコート用紙等の透気度が高い用紙を搬送する場合に、先端領域において用紙浮きが発生してしまうという問題が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録媒体の種類に寄らずに適切に吸着搬送を行う画像形成装置、記録媒体搬送装置及び記録媒体搬送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために記録媒体搬送装置の一の態様は、外周面の保持領域に記録媒体を保持して軸を中心に回転する円筒部であって、軸の位置から一定の方向に位置する吸引位置を有する円筒部と、保持領域に配置された複数の吸引孔と、複数の吸引孔のうち吸引位置の吸引孔から記録媒体を吸引する吸引手段と、複数の吸引孔と吸引手段との間に配置された調整手段であって、吸引孔の吸引流量を調整可能な調整手段と、保持領域に保持する記録媒体の厚さを取得する取得手段と、取得した厚さが第1の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、複数の調整手段を制御して保持領域が吸引位置にあるときの各吸引孔の吸引流量を設定する制御手段であって、取得した厚さが第1の閾値以上の場合には、保持領域のうち円筒部の回転に伴い先行する領域である先端領域以外の後続領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量及び先端領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量よりも小さい第2の吸引流量とし、取得した厚さが第1の閾値未満の場合には、保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量より小さい第3の吸引流量とする制御手段とを備えた。
本態様によれば、厚さが第1の閾値以上の記録媒体においては、最後に搬送する記録媒体の後端の剥がれを防止することができ、厚さが第1の閾値未満の記録媒体においては、記録媒体の先端の浮きを防止することができる。
円筒部は、円筒部の一方の側面から外周面の内側を該円筒部の軸方向に沿って伸延し、吸引孔と連通する吸引通路であって、それぞれ円筒部の周方向に沿って配置された複数の吸引通路を備え、吸引手段は、複数の吸引通路のうち吸引位置の吸引孔に対応する吸引通路と連通する真空室と、真空室を吸引するポンプと、を備え、調整手段は、複数の吸引通路と真空室との間にそれぞれ配置された複数のバルブであることが好ましい。これにより、適切に吸引流量の制御を行うことができる。
真空室は、複数の吸引通路がそれぞれ連通され、円筒部の回転に伴って回転する第1の真空室と、第1の真空室に連通された複数の吸引通路のうち吸引位置に位置する吸引通路と連通する第2の真空室と、を備えることが好ましい。これにより、適切に複数の吸引通路のうち吸引位置の吸引孔に対応する吸引通路と連通することができる。
第2の吸引流量は第1の吸引流量の6分の1以上2分の1以下であることが好ましい。これにより、適切に記録媒体を吸引することができる。
判定手段は、取得した厚さが第1の閾値よりも小さい第2の閾値以上であるか否かを判定し、制御手段は、取得した厚さが第2の閾値未満の場合には保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を第2の吸引流量及び第3の吸引流量より小さい第4の吸引流量とすることが好ましい。これにより、厚さが第2の閾値未満の記録媒体においても、適切に吸引することができる。
取得手段は、保持領域に保持する記録媒体の厚さを入力させる入力手段を備えてもよいし、保持領域に保持する記録媒体の厚さを測定するセンサを備えてもよい。これにより、適切に記録媒体の厚さを取得することができる。
先端領域は、保持領域の数をn、円筒部の半径をr、保持領域に保持する記録媒体の周方向長さをL、吸引位置の円筒部における周方向長さをLとすると、保持領域のうち円筒部の回転に伴い先行する端部から周方向に沿ってL=L+L−2πr/nで表される距離Lだけ離れた位置までの領域として表すことができる。このように先端領域を定義することで、厚さが第1の閾値以上の記録媒体を適切に吸引することができる。
記録媒体の円筒部の回転に伴い先行する端部を把持するグリッパを備えてもよい。これにより、記録媒体の先端の位置を固定し、記録媒体を円筒部の外周面上に位置決めすることができる。
円筒部は、複数の保持領域にそれぞれ記録媒体を保持してもよい。本態様は、複数の保持領域を有する円筒部を用いた場合にも、好適に用いることができる。即ち、最後に搬送する記録媒体の後端の剥がれを防止することができ、厚さが第1の閾値未満の記録媒体においては、記録媒体の先端の浮きを防止することができる。
上記目的を達成するために画像形成装置の一の態様は、外周面の保持領域に記録媒体を保持して軸を中心に回転する円筒部であって、軸の位置から一定の方向に位置する吸引位置を有する円筒部と、保持領域に配置された複数の吸引孔と、複数の吸引孔のうち吸引位置の吸引孔から記録媒体を吸引する吸引手段と、複数の吸引孔と吸引手段との間に配置された調整手段であって、吸引孔の吸引流量を調整可能な調整手段と、保持領域に保持する記録媒体の厚さを取得する取得手段と、取得した厚さが第1の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、複数の調整手段を制御して保持領域が吸引位置にあるときの各吸引孔の吸引流量を設定する制御手段であって、取得した厚さが第1の閾値以上の場合には、保持領域のうち円筒部の回転に伴い先行する領域である先端領域以外の後続領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量及び先端領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量よりも小さい第2の吸引流量とし、取得した厚さが第1の閾値未満の場合には、保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量より小さい第3の吸引流量とする制御手段とを備えた記録媒体搬送装置と、吸引位置に対向して設けられたインクジェットヘッドと、円筒部の外周面の保持領域に保持された記録媒体にインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を記録する記録手段とを備えた。
インクジェットヘッドからインクを吐出して画像を記録する画像形成装置では、記録媒体を円筒部に適切に沿わせて保持することが求められる。本態様の記録媒体搬送装置は、インクジェットヘッドを用いた画像形成装置に用いることで、適切に画像を記録することができる。
上記目的を達成するために記録媒体搬送方法の一の態様は、外周面の保持領域に記録媒体を保持して軸を中心に回転する円筒部であって、保持領域に複数の吸引孔を有し、軸の位置から常に一定の方向に位置する吸引位置を有する円筒部と、保持領域に配置された複数の吸引孔と、円筒部の一方の側面から外周面の内側を該円筒部の軸方向に沿って伸延し、吸引孔と連通する吸引通路であって、それぞれ円筒部の周方向に沿って配置された複数の吸引通路と、を有する搬送体を用いた記録媒体搬送方法において、保持領域に保持する記録媒体の厚さを取得する取得工程と、取得した厚さが第1の閾値以上であるか否かを判定する判定工程と、保持領域が吸引位置にあるときの各吸引孔の吸引流量を設定する設定工程であって、取得した厚さが第1の閾値以上の場合には、保持領域のうち円筒部の回転に伴い先行する領域である先端領域以外の後続領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量及び先端領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量よりも小さい第2の吸引流量とし、取得した厚さが第1の閾値未満の場合には、保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量より小さい第3の吸引流量とする設定工程と、円筒部の外周面に記録媒体を保持させて円筒部を回転させ、複数の吸引孔のうち吸引位置の吸引孔から記録媒体を吸引する搬送工程とを備えた。
本態様によれば、厚さが第1の閾値以上の記録媒体においては、最後に搬送する記録媒体の後端の剥がれを防止することができ、厚さが第1の閾値未満の記録媒体においては、記録媒体の先端の浮きを防止することができる。
本発明によれば、記録媒体の種類に寄らずに適切に吸着搬送を行うことができる。
用紙搬送装置100の概略図である。 用紙搬送装置100の斜視図である。 長溝122、吸引通路124、丸孔126を示すドラム110の断面図である。 用紙Pの周方向長さに応じたバルブ調整を説明するための図である。 先端領域に対応するバルブ調整を説明するための図である。 先端領域に対応するバルブ調整を説明するための図である。 先端領域の定義を説明するための図である。 用紙搬送装置100の電気的構成を示すブロック図である。 用紙搬送装置100による用紙Pの搬送方法を示すフローチャートである。 インクジェット記録装置10の全体構成を示す概略図である。 インクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
<第1の実施形態>
〔用紙搬送装置の概要〕
第1の実施形態に係る記録媒体搬送装置について説明する。図1に示すように、記録媒体搬送装置の一例である用紙搬送装置100は、ドラム110(円筒部の一例)を備えている。ドラム110は回転軸112に固定されており、回転軸112を中心に回転する。
ドラム110の外周面の回転軸112を挟んで対向する位置には、枚葉の記録媒体である用紙Pの先端(保持された用紙Pの端部のうちドラム110の回転に伴い先行する側の端部)を把持するための2つのグリッパ114a,114bが設けられている。
また、ドラム110には、ドラム110の回転にかかわらず回転軸112の位置から常に一定の方向に位置する吸引位置Dが設けられている。ドラム110は、吸引位置Dにおいて用紙Pをドラム110の外周面に吸着保持する。
用紙搬送装置100は、グリッパ114a,114bによって用紙Pの先端を把持するとともに、用紙Pをドラム110の外周面に保持する。用紙Pは、グリッパ114a,114bにより先端の位置が固定され、ドラム110の外周面上に位置決めされる。
用紙搬送装置100は、用紙Pを位置決めした状態で回転軸112を中心にドラム110を回転させることで、用紙Pを搬送する。用紙搬送装置100は、2つのグリッパ114a,114bにより、1回転で2枚の用紙Pを搬送することができる。
図2に示すように、円筒形のドラム110の側面は円板116,118によって閉塞され、円板116,118の中心部を回転軸112が貫通している。
ドラム110の外周面には、側面視にて台形形状の切込み部120a及び120bが、180°間隔で回転軸112の伸延する方向(以下、軸方向と呼ぶ)に沿って形成されている。切込み部120aには複数のグリッパ114aが配置されており、切込み部120bには複数のグリッパ114b(図2では不図示、図1参照)が配置されている。
また、ドラム110の外周面には、ドラム110の回転方向に沿った方向(以下、周方向と呼ぶ)に沿って延びる長溝122(吸引孔の一例)が、ドラム110の軸方向に沿って複数形成されている。この複数の長溝122は、周方向には互い違いとなるように配置されており、軸方向には周方向で隣り合う長溝122同士の端部が互いに重なるように配置されている。
さらに、ドラム110には、ドラム110の側面から複数の円柱状の吸引通路124(吸引通路の一例)がドラム110の外周面の内側をドラム110の軸方向に伸延している。この複数の吸引通路124は、ドラム110の周方向に沿って配置されている。また、長溝122の中央部には丸孔126が形成されており、長溝122と吸引通路124とは、丸孔126を介して連通している(図3参照)。
各吸引通路124は、ドラム110の側面の一方で円板118において閉塞されており、他方で円板116を貫通している。円板116には、各吸引通路124に対応して管128が設けられており、管128はそれぞれ円板116に配置された回転真空室130に連通している。
また、管128には、それぞれバルブ132が設けられている。即ち、バルブ132は、吸引通路124と回転真空室130との間にそれぞれ配置されている。
回転真空室130(第1の真空室の一例)は、外側壁と内側壁とによって区画された円環形状を有しており、底面が円板116に接して配置されている。また、回転真空室130の内側壁で形成される中空部134の中心には回転軸112が配置される。
各管128は、回転真空室130の外側壁から内側壁へと貫通することで、中空部134と連通する。また、中空部134には、円弧状の停止真空室136が配置される。
円板116、管128、回転真空室130は、ドラム110の回転に伴い回転軸112を中心に回転する。これに対し、停止真空室136は、その上面が回転真空室130の内側壁と密接して固定されており、ドラム110の回転・非回転にかかわらず停止している。
停止真空室136(第2の真空室の一例)には、管142を介してポンプ138が接続されており、ポンプ138は、停止真空室136の上面に形成された孔部140と連通している。
停止真空室136の孔部140が形成する円弧は、吸引位置D(図1参照)に対応している。ポンプ138が吸引を行うと、停止真空室136の孔部140が吸引される。孔部140が吸引されると、回転真空室130の内側壁を貫通している複数の管128のうち、孔部140と連通する位置にある管128が吸引される。即ち、吸引位置Dに対応する位置の管128が吸引される。
孔部140と連通する位置にある管128が吸引されると、この管128に対応して設けられたバルブ132、吸引通路124を介して長溝122が吸引される。このように、回転真空室130、停止真空室136及びポンプ138は、複数の長溝122のうち吸引位置Dの長溝122を吸引する吸引手段として機能する。
また、バルブ132(調整手段の一例)は、管128の通気量を調整することで、管128、吸引通路124を介して連通する長溝122の吸引流量を調整可能に構成されている。
このように、ポンプ138を動作させ、ドラム110を回転させることで、ドラム110の外周面の吸引位置Dの長溝122には吸引力が作用し、ドラム110の外周面において搬送される用紙Pは、吸引位置Dにおいて外周面に吸着保持される。したがって、用紙搬送装置100は、吸引位置Dにおいて用紙Pを吸着搬送することができる。
なお、ドラム110の幅や外径、吸引通路124の形状、面積、数や隣り合う吸引通路124との間隔、長溝122の形状、面積、数や隣り合う長溝122との間隔、グリッパ114の数や配置は、図2、図3に示した例に限定されるものではなく、適宜設定することができる。
〔用紙長さに対応するバルブ開閉〕
次に、用紙Pの周方向の長さに応じたバルブ開閉について説明する。
図4は、グリッパ114aに先端が把持された用紙Pが保持される面(以下、A面と呼ぶ)側に配置された吸引通路124を、ドラム110の回転方向先行側から順に吸引通路124a−1,124a−2,124a−3,…,124a−8,124a−9と表しており、それぞれの吸引通路124と連通する管128に設けられたバルブ132をバルブ132a−1,132a−2,132a−3,…,132a−8,132a−9と表している。
同様に、グリッパ114bに先端が把持された用紙Pが保持される面(以下、B面と呼ぶ)側に配置された吸引通路124を、ドラム110の回転方向先行側から順に吸引通路124b−1,124b−2,124b−3,…,124b−8,124b−9と表しており、それぞれの吸引通路124と連通する管128に設けられたバルブ132をバルブ132b−1,132b−2,132b−3,…,132b−8,132b−9と表している。
図4に示した例では、ドラム110のA面に保持された用紙Pの後端は、吸引通路124a−7に対応する位置にあり、吸引通路124a−8,124−9に対応する位置には用紙Pは保持されていない。即ち、この用紙Pは、ドラム110の外周面に配置された長溝122のうち、吸引通路124a−1〜124a−7と連通する長溝122の位置に保持されており、吸引通路124a−8,124−9と連通する長溝122の位置には保持されていない。
ここで、吸引位置において用紙Pが保持されていない位置の長溝122を吸引すると、この長溝122からエア漏れが発生し、吸引位置Dにおいて用紙Pを適切に吸着搬送することができない場合がある。
これを防止するために、図4に示す例では、A面においては、バルブ132a−1〜132a−7を開放し、バルブ132a−8,132a−9を閉塞する。これにより、吸引通路124a−1〜124a−7と連通する長溝122においてのみ吸引することができ、A面の用紙を確実に吸着搬送することができる。また、B面においては、バルブ132b−1〜132b−7を開放し、バルブ132b−8,132b−9を閉塞することで、吸引通路124b−1〜124b−7と連通する長溝122においてのみ吸引することができ、B面の用紙を確実に吸着搬送することができる。
各バルブ132の開閉動作は、制御部156(図8参照)において自動的に制御してもよいし、装置使用開始前等に手動で行ってもよい。
図4に示した用紙Pとは異なる搬送方向長さの用紙Pを搬送する場合は、必要な領域の長溝122だけ吸引させるように、用紙Pの後端位置に応じて各バルブ132を開閉すればよい。
なお、ドラム110の外周面のうち、用紙Pが保持される領域を保持領域と呼ぶ。図4に示す例では、グリッパ114aから124a−7と連通する長溝122が配置された位置までの領域、及びグリッパ114bから吸引通路124b−7と連通する長溝122が配置された位置までの領域が、保持領域となる。このように、ドラム110は2箇所の保持領域を有し、それぞれの保持領域において用紙Pを保持する。各バルブ132の開放・閉塞の制御は、保持領域の長溝122が吸引を行うように行えばよい。
〔先端領域に対応するバルブ調整〕
次に、先端領域に対応するバルブ調整について説明する。詳細については後述するが、グリッパ114a,114bからドラム110の周方向に一定の距離だけ離れた位置までの領域を先端領域と呼ぶ。
図5、図6において、バルブ132a−1〜132a−9,132b−1〜132b−9は、開放しているものを白抜きで、閉塞しているものを黒塗りで示している。また、吸引通路124a−1〜124a−9,124b−1〜124b−9は、吸引を行っているもの、即ち対応するバルブ132が開放しており、かつ対応する長溝122が吸引位置Dに位置するものを白抜きで、吸引を行っていないものを黒塗りで示している。
図5(a)は、用紙搬送装置100において、連続搬送の最終の用紙Pをドラム110のA面に保持して搬送している様子を示している。この用紙Pは、図4で示した用紙Pと同様の周方向長さを有しているため、保持領域は図4の場合と同様である。即ち、図5(a)に示すように、バルブ132a−1〜132a−7を開放し、バルブ132a−8,132a−9を閉塞している。B面についても同様に、バルブ132b−1〜132b−7を開放し、バルブ132b−8,132b−9を閉塞している。また、図5(a)に示した状態は、A面の保持領域の長溝122(図2参照)が全て吸引位置Dに位置しており、吸引通路124a−1〜124a−7が吸引されている。
図5(b)は、図5(a)に示した状態から用紙Pの搬送が進み、吸引通路124b−1と連通する長溝122が吸引位置Dに到達した様子を示している。即ち、吸引通路124b−1と連通する管128が停止真空室136の孔部140に到達し、停止真空室136により吸引通路124b−1を介して長溝122が吸引される。
また、図5(c)は、図5(b)に示した状態から用紙Pの搬送が進み、最終の用紙Pの後端が吸引位置Dを通過した様子を示している。
A面の用紙Pが最終用紙でない場合は、B面にも用紙Pが搬送されているため、吸引通路124b−1と連通する長溝122が吸引位置Dに到達すると、この長溝122はB面の用紙Pを吸引する。
しかしながら、図5(b)に示した状態では、B面に用紙Pが搬送されていないため、吸引通路124b−1と連通する長溝122が開放されている。したがって、ポンプ138(図2参照)が吸引を行っても、エアが吸引通路124b−1と連通する長溝122から抜けてしまう。その結果、最終の用紙Pの後端の吸着圧の低下が速まり、用紙Pのコシが強い場合には、吸引通路124a−7と連通している長溝122において最終の用紙Pを適切に吸着できず、最終の用紙Pの後端が剥がれてしまうという問題点が発生する。特に、用紙の厚さが0.2[mm]以上の厚さの用紙の場合に顕著である。
この問題点を解消するためには、保持領域のうち吸引通路124b−1と連通する長溝122の吸引流量を、吸引通路124b−2〜124b−7と連通する長溝122の吸引流量より小さくする必要がある。このように吸引流量を設定することで、吸引通路124b−1と連通する長溝122が開放されている場合であっても、長溝122から抜けてしまうエアの量を減らすことにより、吸着圧の低下を遅れさせることができるため、最終の用紙Pの後端の剥がれを防止することができる。
一方、薄い用紙Pを吸着保持する場合は、用紙Pにシワを発生させることなく吸着するために、厚い用紙Pを吸着保持する場合よりも吸着流量を小さくする必要がある。
しかしながら、吸引通路124b−1と連通する長溝122の吸引流量を吸引通路124b−2〜124b−7と連通する長溝122の吸引流量より小さくしてしまうと、用紙Pの透気度が高い場合には、吸引通路124b−1と連通する長溝122において用紙Pの先端領域の吸着流量が小さすぎて吸着圧の上昇が遅れ、用紙Pの先端を適切に吸着できずに用紙浮きが発生してしまうという問題点がある。
これらの問題点を解決するために、用紙搬送装置100は、用紙Pの厚さが0.20[mm](第1の閾値の一例)以上の場合には、用紙Pがコシの強い用紙であると判断して、保持領域のうち先端領域以外の後続領域に配置された長溝122の吸引流量を第1の吸引流量、先端領域に配置された長溝122の吸引流量を第1の吸引流量よりも小さい第2の吸引流量とすることで、用紙Pの後端の剥がれを防止する。
図5に示した例では、保持領域のうち吸引通路124a−1,124b−1と連通する長溝122が吸引する領域が先端領域に該当する。即ち、先端領域とは、先行して搬送される用紙Pの後端が吸引位置Dを通過完了した際に、後続の用紙Pの領域のうち吸引位置Dに位置する領域である。
ここで、第2の吸引流量は、第1の吸引流量の1/6以上かつ1/2以下であることが好ましい。
これに対し、用紙Pの厚さが0.20[mm]未満の場合には、用紙Pはコシの強い用紙ではないと判断して、保持領域の全ての長溝122の吸引流量を第1の吸引流量より小さい第3の吸引流量とすることで、先端領域を含む全領域を確実に吸着する。第3の吸引流量は、第2の吸引流量と同じ吸引流量であってもよい。
特に、用紙Pの厚さが0.15[mm](第2の閾値の一例)未満の場合には、用紙Pは透気度が高い用紙であると判断して、保持領域の全ての長溝122の吸引流量を第2の吸引流量及び第3の吸引流量より小さい第4の吸引流量とすることで、用紙Pの先端領域を含む全領域をシワを発生させることなく確実に吸着する。
図5に示した例では、用紙Pの厚さが第1の閾値以上の場合には、バルブ132b−2〜132b−7を調整することで、吸引通路124b−2〜124b−7と連通する長溝122の吸引流量を第1の吸引流量とし、バルブ132b−1を調整することで、吸引通路124b−1と連通する長溝122の吸引流量を第2の吸引流量とする。このとき、第1の吸引流量>第2の吸引流量の関係を有している。
また、用紙Pの厚さが第1の閾値未満の場合は、バルブ132b−1〜132b−7を調整することで、吸引通路124b−1〜124b−7と連通する長溝122の吸引流量を第3の吸引流量とする。このとき、第1の吸引流量>第3の吸引流量の関係を有している。
なお、ドラム110のA面、B面のいずれが最終用紙を搬送してもよいように、バルブ132a−1〜132a−7についても同様に調整する。
用紙Pの厚さは、ユーザに入力させることで取得してもよいし、センサにより測定することで取得してもよい。また、各バルブ132における長溝122の吸引流量の調整は、制御部156(図8参照)において自動的に制御してもよいし、装置起動時等に手動で行ってもよい。
図5に示した例では、用紙Pの先端領域には、保持領域のうち吸引通路124a−1,124b−1と連通する長溝122が吸引する領域を含んでいたが、どの長溝122が先端領域に含まれるのかは用紙Pの周方向長さに関係する。
図6(a)は、用紙搬送装置100において、連続搬送の最終の用紙Pをドラム110のA面に保持して搬送している様子を示しており、ここでは図5(a)に示した用紙Pよりも周方向長さが長い用紙Pを搬送している。この例では、用紙Pの後端が吸引通路124a−8の位置にあるため、バルブ132a−1〜132a−8を開放し、バルブ132a−9を閉塞している。B面についても同様に、バルブ132b−1〜132b−8を開放し、バルブ132b−9を閉塞している。即ち、グリッパ114aから吸引通路124a−8と連通する長溝122(図2参照)までの領域及びグリッパ114bから吸引通路124b−8と連通する長溝122までの領域がここでの保持領域である。
図6(b)は、図6(a)に示した状態から用紙Pの搬送が進み、吸引通路124b−1と連通する長溝122が吸引位置Dに到達した様子を示している。即ち、吸引通路124b−1に連通する管128が停止真空室136の孔部140に到達し、停止真空室136により吸引通路124b−1を介して長溝122が吸引されている。
図6(b)に示した状態は、図5(b)に示した状態と同様に、B面に用紙Pが搬送されていないために、吸引通路124b−1に連通する長溝122が開放されている。したがって、ポンプ138(図2参照)が吸引を行っても、エアが吸引通路124b−1と連通する長溝122から抜けてしまう。その結果、用紙Pのコシが強い場合には、吸引通路124a−7,124a−8と連通している長溝122において最終の用紙Pを適切に吸着できない。
また、図6(c)は、図6(b)に示した状態からさらに用紙Pの搬送が進み、吸引通路124b−2と連通する長溝122が吸引位置Dに到達した様子を示している。即ち、吸引通路124b−1及び吸引通路124b−2に連通する管128が停止真空室136の孔部140に到達し、停止真空室136により吸引通路124b−1及び吸引通路124b−2を介して長溝122が吸引されている。
図6(c)に示した状態においても、吸引通路124b−1,124b−2に連通する長溝122が開放されているため、ポンプ138が吸引を行っても、エアが吸引通路124b−1及び124b−2に連通する長溝122から抜けてしまう。即ち、ここでの先端領域は、保持領域のうち吸引通路124b−1,124b−2に連通する長溝122が配置された領域を含む領域である。
したがって、用紙Pがコシが強い用紙である場合は、保持領域のうち吸引通路124b−1,124b−2と連通する長溝122の吸引流量を、吸引通路124b−3〜124b−8と連通する長溝122の吸引流量より小さくする必要がある。
この場合は、バルブ132b−3〜132b−8を調整して吸引通路124b−3〜124b−8と連通する長溝122の吸引流量を第1の吸引流量、バルブ132b−1,132b−2を調整することで吸引通路124b−1,124b−2と連通する長溝122の吸引流量を第2の吸引流量とする。このとき、第1の吸引流量>第2の吸引流量の関係を有している。
A面についても同様にバルブ132a−1〜132a−8を調整し、吸引流量を設定する。
このように吸引流量を設定することで、吸引通路124b−1,124b−2と連通する長溝122が開放されている場合であっても、長溝122から抜けてしまうエアの量を減らすことができるため、最終の用紙Pの後端の剥がれを防止することができる。
〔先端領域の算出〕
先端領域の算出方法について説明する。
図7に示すように、ドラム110の半径をr、ドラム110に保持される用紙Pのドラム110の周方向長さをLとする。また、搬送される用紙Pから見て吸引位置Dの吸引開始位置をD、吸引終了位置をDとし、吸引位置Dのドラム110の周方向長さ(吸引開始位置Dから吸引終了位置Dまでの距離)をLとする。
ここでは、ドラム110はA面とB面とで一度に2枚の用紙Pを搬送可能に構成されており、A面で搬送される用紙Pを用紙PA、用紙PAの後端をPA、B面で搬送される用紙Pを用紙PB、用紙PBの先端をPBとする。
これまで説明したように、先端領域は、用紙PAの後端PAが吸引終了位置Dを通過したときの、用紙PBの先端PBの位置から吸引開始位置Dの位置までの領域である。この用紙PBの先端PBの位置と吸引開始位置Dとの周方向の距離Lは、用紙PBの先端PBが吸引開始位置Dを通過するときの用紙PAの後端PAの位置と吸引終了位置Dとの周方向の距離に等しく、
=L+L−πr … (式1)
と表すことができる。
このように、先端領域とは、保持領域のドラム110の回転に伴い先行する端部から後端に向かってドラム110の周方向に沿った距離Lだけ離れた位置までの領域である。
例えば、図4に示す例では、グリッパ114aからドラム110の周方向に沿って距離Lまでの領域が先端領域となる。したがって、用紙Pの厚さが第1の閾値以上の場合は、この先端領域に含まれる長溝122と連通する管128のバルブ132によって、長溝122の吸引流量を第2の吸引流量とし、保持領域のうち先端領域以外の後続領域に含まれる長溝122と連通する管128のバルブ132によって、長溝122の吸引流量を第1の吸引流量とすればよい。
なお、ドラム110にn箇所(nは1以上の整数)の保持領域を設け、一度にn枚の用紙Pを保持可能に構成した場合(即ち、nは保持領域の数に相当)のそれぞれの先端領域を算出するための距離Lは、
=L+L−2πr/n … (式2)
と表すことができる。
即ち、この場合の各保持領域の先端領域は、各保持領域のドラム110の回転に伴い先行する端部から後端に向かって、式2で表される距離Lだけドラム110の周方向に沿って離れた位置までの領域である。
〔記録媒体搬送装置の電気的構成〕
このバルブ調整を行うための、用紙搬送装置100の電気的構成について説明する。図8に示すように、用紙搬送装置100は、取得部150、判定部152、モータ154、制御部156等を備えている。
取得部150(取得手段の一例)は、用紙搬送装置100において搬送する用紙Pの長さや厚さの用紙情報を取得する入力インターフェースである。取得部150は、タッチパネルやキーボードによってユーザが用紙情報を入力する入力手段であってもよいし、センサによって用紙情報を取得する測定手段であってもよい。
判定部152(判定手段の一例)は、第1の閾値(例えば0.20[mm])や第2の閾値(例えば0.15[mm])を記憶するメモリを備え、取得部150が取得した用紙情報に基づいて、用紙Pの厚さが第1の閾値以上であるか否かや、用紙Pの厚さが第2の閾値以上であるか否かの判定を行う。
モータ154は、回転軸112に接続された動力手段であり、モータ154の回転に伴ってドラム110が回転する。
制御部156(制御手段の一例)は、用紙搬送装置100の動作を統括制御する制御手段である。制御部156は、モータ154を制御することによりドラム110を回転させ、ポンプ138を制御することにより長溝122に吸引力を発生させる。また、制御部156は、第1の吸引流量〜第4の吸引流量を記憶するメモリを備えており、バルブ132を制御することにより各長溝122の吸引流量を調整する。
〔記録媒体搬送装置の搬送方法〕
次に、用紙搬送装置100における用紙Pの搬送方法(記録媒体搬送方法の一例)を図9を用いて説明する。
(ステップS1:取得工程)
最初に、ステップS1において、取得部150が搬送する用紙Pの長さや厚さの用紙情報を取得する。用紙情報は、ユーザが入力してもよいし、センサが測定してもよい。
(ステップS2:保持領域設定工程)
次に、ステップS2において、制御部156が取得した用紙Pの長さに応じて保持領域を設定し、バルブ132の開閉を行う。即ち、取得した用紙Pの長さから、用紙Pの先端をグリッパ114a,114bにおいて把持した際に用紙Pの後端が到達する位置を算出し、用紙Pの先端から後端までに配置された長溝122を吸引し、後端よりドラム110の回転方向の後続側に配置された長溝122を吸引しないように、各バルブ132a―1〜132a−9,132b―1〜132b−9を開閉する。
図5に示した例の場合では、バルブ132a−1〜132a−7,132b−1〜132b−7を開放し、バルブ132a−8,132a−9,132b−8,132b−9を閉塞する。
(ステップS3:第1判定工程)
次に、ステップS3において、判定部152は、取得した用紙Pの厚さが第1の閾値以上であるか否か、即ち0.20[mm]以上であるか否かを判定する。
0.20[mm]以上である場合は、用紙Pは厚くてコシが強い用紙であると判断し、ステップS4に移行する。また、0.20[mm]未満である場合は、コシが強い用紙ではないと判断して、ステップS5に移行する。
(ステップS4:第1設定工程)
ステップS4において、制御部156は、保持領域のうち先端領域以外の後続領域の長溝122の吸引流量を第1の吸引流量、先端領域の長溝122の吸引流量を第1の吸引流量より小さい第2の吸引流量となるように、それぞれの領域に対応するバルブ132を調整する。先端領域については、(式1)や(式2)を用いて算出することができる。
図5に示した例の場合では、保持領域に対応する長溝122のうち、先端領域以外の後続領域に対応する長溝122の吸引流量が第1の吸引流量となるように、これらの長溝122と連通する吸引通路124a―2〜124a−7,124b―2〜124b−7に対応して設けられたバルブ132a−2〜132a−7,132b−2〜132b−7を調整する。また、先端領域に対応する長溝122の吸引流量が第2の吸引流量となるように、これらの長溝122と連通する吸引通路124a―1,124b−1に対応して設けられたバルブ132a−1,132b−1を調整する。
(ステップS5:第2判定工程)
次に、ステップS5において、判定部152は、取得した用紙Pの厚さが第2の閾値以上であるか否か、即ち0.15[mm]以上であるか否かを判定する。
0.15[mm]以上である場合は、用紙Pは透気度が高い用紙ではないと判断し、ステップS6に移行する。また、0.15[mm]未満である場合は、透気度が高い用紙であると判断して、ステップS7に移行する。
(ステップS6:第2設定工程)
ステップS6において、制御部156は、保持領域の長溝122の吸引流量が第3の吸引流量となるように、それぞれの領域に対応するバルブ132を調整する。
図5に示した例の場合では、保持領域に対応する長溝122の吸引流量が第1の吸引流量より低い第3の吸引流量となるように、これらの長溝122と連通する吸引通路124a―1〜124a−7,124b―1〜124b−7に対応して設けられたバルブ132a−1〜132a−7,132b−1〜132b−7を調整する。
(ステップS7:第3設定工程)
ステップS7において、制御部156は、保持領域の長溝122の吸引流量が第2の吸引流量及び第3の吸引流量より小さい第4の吸引流量となるように、それぞれの領域に対応するバルブ132を調整する。
図5に示した例の場合では、保持領域に対応する長溝122の吸引流量が第4の吸引流量となるように、これらの長溝122と連通する吸引通路124a―1〜124a−7,124b―1〜124b−7に対応して設けられたバルブ132a−1〜132a−7,132b−1〜132b−7を調整する。
(ステップS8:搬送工程)
ステップS8において、制御部156は、モータ154を制御することによりドラム110を回転させ、ポンプ138を制御して停止真空室136を吸引させる。これにより、ドラム110に保持された用紙Pは、ドラム110の回転により搬送される。このとき、停止真空室136、回転真空室130により、複数の長溝122のうち吸引位置Dの長溝122がポンプ138により吸引される。したがって、ドラム110の外周面に保持された用紙Pは、保持領域が吸引位置Dに到達すると長溝122によりドラムの外周面に吸着保持される。
以上の処理により、用紙Pの長さに応じて保持領域を設定するとともに、用紙Pの厚さに応じた吸引流量を設定できるので、用紙Pを適切に吸着搬送することができる。
<第2の実施形態>
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図10は、第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略図である。同図に示すインクジェット記録装置10(画像形成装置の一例)は、枚葉の用紙Pに水性インク(水を溶媒に含むインク)を用いてインクジェット方式で記録する記録装置であり、用紙Pを給紙する給紙部20と、用紙Pの記録面に処理液を付与する処理液付与部30と、用紙Pの記録面にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、クロ(K)の各色のインク滴をインクジェットヘッドで打滴して、カラー画像を描画する画像記録部40と、用紙Pに打滴されたインク滴を乾燥させるインク乾燥部50と、用紙Pに記録された画像を定着させる定着部60と、用紙Pを回収する回収部70を備えて構成されている。
処理液付与部30、画像記録部40、インク乾燥部50、定着部60の各部には、それぞれ用紙Pの搬送手段として、搬送ドラム31、41、51、61が備えられている。用紙Pは、この搬送ドラム31、41、51、61によって、処理液付与部30、画像記録部40、インク乾燥部50、定着部60の各部を搬送される。
ここでは、搬送ドラム31、41、51、61として、図2に示した用紙搬送装置100を用いている。各搬送ドラム31、41、51、61は、用紙幅に対応して形成されており、図示しないモータに駆動されて回転する(図10において、反時計回りに回転)。各搬送ドラム31、41、51、61の外周面には、グリッパG(グリッパ114a,114bに相当)が備えられており、用紙Pは、このグリッパGに先端部を把持されて搬送される。本例では、各搬送ドラム31、41、51、61の外周面の2箇所(180°間隔)にグリッパGが備えられており、1回転で2枚の用紙を搬送できるように構成されている。また、各搬送ドラム31、41、51、61の外周面には多数の吸着孔(不図示、長溝122に相当)が形成されており、用紙Pは、吸引位置D(図1参照)においてこの吸着孔から裏面を真空吸着されて、各搬送ドラム31、41、51、61の外周面上に保持される。
処理液付与部30と画像記録部40の間、画像記録部40とインク乾燥部50の間、インク乾燥部50と定着部60の間には、それぞれ渡し胴80、86、90が配置されている。用紙Pは、この渡し胴80、86、90によって、各部の間を搬送される。
各渡し胴80、86、90は、枠体で構成された渡し胴本体81、87、91と、その渡し胴本体81、87、91に備えられたグリッパGとで構成されている。渡し胴本体81、87、91は、用紙幅に対応して形成されており、図示しないモータに駆動されて回転する(図10において、時計回りに回転)。これにより、グリッパGが同一円周上を回転する。用紙Pは、このグリッパGに先端部を把持されて搬送される。なお、本例では、一対のグリッパGが回転軸を挟んで対称位置に配置されており、1回転でA面とB面との2枚の用紙を保持して搬送できるように構成されている。
各渡し胴80、86、90の下部には、用紙Pの搬送経路に沿って円弧状のガイド板83、88、93が配設されている。渡し胴80、86、90によって搬送される用紙Pは、このガイド板83、88、93に裏面(記録面の反対側の面)をガイドされながら搬送される。
また、各渡し胴80、86、90の内部には、渡し胴80によって搬送される用紙Pに向けて熱風を吹き出すドライヤ84、89、94が配置されている。各渡し胴80、86、90によって搬送される用紙Pは、その搬送過程でドライヤ84、89、94から吹き出された熱風が記録面に吹き当てられる。
給紙部20から給紙された用紙Pは、処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡され、処理液付与部30の搬送ドラム31から渡し胴80を介して画像記録部40の搬送ドラム41に受け渡される。そして、画像記録部40の搬送ドラム41から渡し胴86を介してインク乾燥部50の搬送ドラム51に受け渡され、インク乾燥部50の搬送ドラム51から渡し胴90を介して定着部60の搬送ドラム61に受け渡される。そして、定着部
60の搬送ドラム61から回収部70へと受け渡される。この一連の搬送過程で用紙Pは、所要の処理が施されて、記録面に画像が形成される。
なお、用紙Pは、搬送ドラム31、41、51、61には、記録面が外側に向くようにして搬送され、渡し胴80、86、90には、記録面が内側に向くようにして搬送される。
〔インクジェット記録装置の各部の構成〕
以下、本実施の形態のインクジェット記録装置10の各部の構成について詳説する。
(給紙部)
給紙部20は、給紙装置21と、給紙トレイ22と、渡し胴23とを備えており、枚葉の用紙Pを処理液付与部30に1枚ずつ連続的に給紙する。
給紙装置21は、図示しないマガジンにスタックされた用紙Pを上側から順に1枚ずつ給紙トレイ22に給紙する。給紙トレイ22は、給紙装置21から給紙された用紙Pを渡し胴23に向けて送り出す。渡し胴23は、給紙トレイ22から送り出された用紙Pを受け取り、搬送経路に沿って搬送して、処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡す。
用紙Pには、インクジェット専用紙ではない汎用の記録用紙(記録媒体)が用いられる。
(処理液付与部)
処理液付与部30は、用紙Pの記録面に処理液を付与する。この処理液付与部30は、用紙Pを搬送する搬送ドラム31と、搬送ドラム31によって搬送される用紙Pの記録面に処理液を付与する処理液付与装置32とを備えて構成されている。
搬送ドラム31は、給紙部20の渡し胴23から用紙Pを受け取り(グリッパGで用紙Pの先端を把持して受け取る。)、回転して用紙Pを搬送する。
処理液付与装置32は、搬送ドラム31によって搬送される用紙Pの記録面にインク中の色材を凝集させる機能を有する処理液を付与する。この処理液付与装置32は、例えば処理液をローラ塗布する塗布装置で構成され、外周面に処理液が付与された塗布ローラを用紙Pの表面に押圧当接させて、用紙Pの記録面に処理液を付与する。このような処理液を事前に付与してインクを打滴することにより、汎用の記録用紙を用いた場合であっても、フェザリングやブリーディング等を抑止でき、高品位な記録を行うことができる。なお、処理液付与装置32としては、この他、後述するインクジェットヘッドと同様の液滴吐出ヘッドを用いて付与する構成や、スプレーで付与する構成とすることもできる。
以上のように構成された処理液付与部30によれば、用紙Pは搬送ドラム31によって搬送され、その搬送過程で処理液付与装置32から記録面に処理液が付与される。記録面に処理液が付与された用紙Pは、その後、搬送ドラム31から渡し胴80に受け渡される。
ここで、上記のように、渡し胴80には、その内部にドライヤ84が設置されており、
ガイド板83に向けて熱風が吹き出されている。用紙Pは、この渡し胴80によって処理液付与部30から画像記録部40に搬送される過程で記録面に熱風が吹き当てられて、記録面に付与された処理液が乾燥される(処理液中の溶媒成分が蒸発除去される。)。
(画像記録部)
画像記録部40(記録手段の一例)は、用紙Pの記録面にC、M、Y、Kの各色のインク滴を打滴して、用紙Pの記録面にカラー画像を描画する。この画像記録部40は、用紙Pを搬送する搬送ドラム41と、搬送ドラム41によって搬送される用紙Pの記録面を押圧して、用紙Pの裏面を搬送ドラム41の外周面に密着させる用紙押さえローラ42と、用紙PにC、M、Y、Kの各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kとを備えて構成されている。
搬送ドラム41は、渡し胴80から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。この際、上記のように、用紙Pは搬送ドラム41の外周面に吸着保持されて搬送される。したがって、用紙Pは、この搬送ドラム41の外周面によって規定される円弧状の面(渡し胴80から用紙Pを受け取り、渡し胴86に用紙Pを受け渡すまでの領域)を搬送面とし、その搬送面上に設定される搬送経路を搬送される。なお、搬送経路は、搬送ドラム41の中央を通り、用紙Pの幅に対応して設定される。
用紙押さえローラ42は、搬送ドラム41の用紙受取位置(渡し胴80から用紙Pを受け取る位置)の近傍に設置されており、図示しない押圧機構によって押圧力が付与されて、搬送ドラム41の外周面に押圧当接されている。渡し胴80から搬送ドラム41に受け渡された用紙Pは、この用紙押さえローラ42を通過することによりニップされ、裏面が搬送ドラム41の外周面に密着される。
4台のインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kは、用紙Pの搬送経路に沿って、搬送ドラム41の吸引位置Dに対向して一定の間隔で配置されている。このインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kは、用紙幅に対応したラインヘッドで構成されており、そのノズル面に形成されたノズル列から、搬送ドラム41に向けて対応する色のインク滴を吐出する。
以上のように構成された画像記録部40によれば、用紙Pは搬送ドラム41によって搬送される。渡し胴80から搬送ドラム41に受け渡された用紙Pは、まず、用紙押さえローラ42でニップされて、搬送ドラム41の外周面に密着される。次いで、用紙Pが吸引位置Dに到達すると、用紙Pは吸着孔により吸着される。そして、吸引位置Dに対向して配置された各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44KからC、M、Y、Kの各色のインク滴が記録面に打滴されて、用紙Pの記録面にカラー画像が描画される。
インクジェット記録装置10においては、この搬送ドラム41に用紙搬送装置100を適用することが特に重要である。搬送ドラム41に用紙搬送装置100を適用することで、画像記録部40における用紙Pの剥がれや浮き、シワを防止することができる。これにより、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kと用紙Pとの衝突を防ぎ、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kの破損を防止することができるという効果を奏する。
ここで、本例のインクジェット記録装置10では、各色ともにインク中に熱可塑性樹脂が分散された水性インクが使用される。このような水性インクを用いた場合であっても、上記のように、用紙Pには処理液が付与されているので、フェザリングやブリーディング等を起こすことなく、高品位な記録を行うことができる。
画像が描画された用紙Pは、渡し胴86に受け渡され、渡し胴86によって搬送されて、インク乾燥部50の搬送ドラム51に受け渡される。なお、上記のように、渡し胴86には、その内部にドライヤ89が設置されており、ガイド板88に向けて熱風が吹き出されている。インクの乾燥処理は、後段のインク乾燥部50で行われるが、用紙Pは、この渡し胴86による搬送時にも乾燥処理が施される。
なお、図示されていないが、この画像記録部40には、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kのメンテナンスを行うメンテナンス部が備えられており、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kは、必要に応じてメンテナンス部に移動
して、所要のメンテナンスを受けることができるように構成されている。
(インク乾燥部)
インク乾燥部50は、画像記録後の用紙Pに残存する液体成分を乾燥させる。このインク乾燥部50は、用紙Pを搬送する搬送ドラム51と、搬送ドラム51によって搬送される用紙Pに対して乾燥処理を施すインク乾燥装置52とを備えて構成されている。
搬送ドラム51は、渡し胴86から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
インク乾燥装置52は、たとえば、ドライヤで構成され(本例では用紙Pの搬送経路に沿って配設された3台のドライヤで構成)、搬送ドラム51によって搬送される用紙Pに向けて熱風を吹き付けることにより、インクを乾燥させる(用紙上に存在する液体成分を蒸発させる。)。
以上のように構成されたインク乾燥部50によれば、用紙Pは搬送ドラム51によって搬送される。そして、その搬送過程で記録面にインク乾燥装置52から熱風が吹き付けられて、記録面に付与されたインクが乾燥される。
インク乾燥装置52を通過した用紙Pは、その後、搬送ドラム51から渡し胴90に受け渡される。そして、渡し胴90によって搬送されて、定着部60の搬送ドラム61に受け渡される。
なお、上記のように、渡し胴90には、その内部にドライヤ94が設置されており、ガイド板93に向けて熱風が吹き出されている。したがって、用紙Pは、この渡し胴90での搬送時にも乾燥処理が施される。
(定着部)
定着部60は、用紙Pを加熱加圧して、記録面に画像記録された画像を定着させる。この定着部60は、用紙Pを搬送する搬送ドラム61と、搬送ドラム61によって搬送される用紙Pに加熱加圧処理を施すヒートローラ62、63と、記録後の用紙Pの温度、湿度等を検出するとともに、記録された画像を撮像するインラインセンサ64とを備えて構成されている。
搬送ドラム61は、渡し胴90から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
ヒートローラ62、63は、用紙Pの記録面に付与されたインクを加熱加圧することにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂を溶着して、インクを皮膜化させる。また、これと同時に用紙Pに生じたコックリング、カール等の変形を矯正する。各ヒートローラ62、63は、搬送ドラム61とほぼ同じ幅で形成されており、内蔵するヒータによって加熱される。また、各ヒートローラ62、63は、図示しない加圧手段によって、搬送ドラム61の外周面に押圧当接される。用紙Pは、このヒートローラ62、63を通過することにより、ヒートローラ62、63によって加熱加圧される。
インラインセンサ64は、温度計、湿度計、CCDラインセンサ等を備え、搬送ドラム61によって搬送される用紙Pの温度、湿度等を検出するとともに、用紙Pに記録された画像を撮像する。このインラインセンサ64の検出結果に基づいて、装置の異常やヘッドの吐出不良等がチェックされる。
以上のように構成された定着部60によれば、用紙Pは搬送ドラム61によって搬送され、その搬送過程で記録面にヒートローラ62、63が押圧当接されて、加熱加圧される。これにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂が溶着されて、インクが皮膜化される。また、これと同時に用紙Pに生じた変形が矯正される。
定着処理が施された用紙Pは、この後、搬送ドラム61から回収部70へと受け渡される。
(回収部)
回収部70は、一連の記録処理が行われた用紙Pをスタッカ71に積み重ねて回収する。この回収部70は、用紙Pを回収するスタッカ71と、定着部60で定着処理された用紙Pを搬送ドラム61から受け取り、搬送してスタッカ71に排紙する排紙コンベア72とを備えて構成されている。
定着部60で定着処理された用紙Pは、搬送ドラム61から排紙コンベア72に受け渡され、その排紙コンベア72によってスタッカ71まで搬送されて、スタッカ71内に回収される。
〔インクジェット記録装置の制御系〕
図11は、本実施の形態のインクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェット記録装置10は、システムコントローラ200、通信部201、画像メモリ202、搬送制御部203、給紙制御部204、処理液付与制御部205、画像記録制御部206、インク乾燥制御部207、定着制御部208、回収制御部209、操作部210、表示部211等を備えている。
システムコントローラ200は、インクジェット記録装置10の各部を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を行う演算手段として機能する。このシステムコントローラ200は、CPU、ROM、RAM等を備えており、制御プログラムに従って動作する。ROMには、このシステムコントローラ200が、実行する制御プログラムや制御に必要な各種データが格納されている。
通信部201は、所要の通信インターフェースを備え、その通信インターフェースと接続されたホストコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
画像メモリ202は、画像データを含む各種データの一時記憶手段として機能し、システムコントローラ200を通じてデータの読み書きが行われる。通信部201を介してホストコンピュータから取り込まれた画像データは、この画像メモリ202に格納される。
搬送制御部203は、処理液付与部30、画像記録部40、インク乾燥部50、定着部60の各部における用紙Pの搬送手段である搬送ドラム31、41、51、61と、渡し胴80、86、90の駆動を制御する。即ち、各搬送ドラム31、41、51、61を駆動するモータの駆動、及び各渡し胴80、86、90を駆動するモータの駆動を制御する。
また、用紙Pを各搬送ドラム31、41、51、61の外周面に吸着保持するための真空ポンプの駆動を制御するとともに、各渡し胴80、86、90に備えられたドライヤ84、89、94の駆動(加熱量と送風量)を制御する。
この搬送ドラム31、41、51、61と、渡し胴80、86、90の駆動は、システムコントローラ200からの指令に応じて制御される。
給紙制御部204は、システムコントローラ200からの指令に応じて給紙部20を構成する各部(給紙装置21、渡し胴23等)の駆動を制御する。
処理液付与制御部205は、システムコントローラ200からの指令に応じて処理液付与部30を構成する各部(処理液付与装置32等)の駆動を制御する。
画像記録制御部206は、システムコントローラ200からの指令に応じて画像記録部40を構成する各部(用紙押さえローラ42、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44K等)の駆動を制御する。
インク乾燥制御部207は、システムコントローラ200からの指令に応じてインク乾燥部50を構成する各部(インク乾燥装置52等)の駆動を制御する。
定着制御部208は、システムコントローラ200からの指令に応じて定着部60を構成する各部(ヒートローラ62、63、インラインセンサ64等)の駆動を制御する。
回収制御部209は、システムコントローラ200からの指令に応じて回収部70を構成する各部(排紙コンベア72等)の駆動を制御する。
操作部210は、所要の操作手段(たとえば、操作ボタンやキーボード、タッチパネル等)を備えており、その操作手段から入力された操作情報をシステムコントローラ200に出力する。システムコントローラ200は、この操作部210から入力された操作情報に応じて各種処理を実行する。
表示部211は、所要の表示装置(たとえば、LCDパネル等)を備えており、システムコントローラ200からの指令に応じて所要の情報を表示装置に表示させる。
また、上記のように、用紙Pに記録する画像データは、ホストコンピュータから通信部201を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、画像メモリ202に格納される。システムコントローラ200は、この画像メモリ202に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成し、生成したドットデータに従って画像記録部40の各インクジェットヘッドの駆動を制御することにより、その画像データが表す画像を用紙に記録する。
ドットデータは、一般に画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(たとえば、RGB8ビットの画像データ)をインクジェット記録装置10で使用するインクの各色のインク量データに変換する処理である(本例では、C、M、Y、Kの各色のインク量データに変換する。)。ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色のインク量データに対し
て誤差拡散等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。
システムコントローラ200は、画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って各色のドットデータを生成する。そして、生成した各色のドットデータに従って、対応するインクジェットヘッドの駆動を制御することにより、画像データが表す画像を用紙に記録する。
〔インクジェット記録装置の記録動作〕
次に、上記のインクジェット記録装置10による記録動作について説明する。
システムコントローラ200から給紙装置21に給紙指令が出力されると、給紙装置21から給紙トレイ22に用紙Pが給紙される。給紙トレイ22に給紙された用紙Pは、渡し胴23を介して処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡される。
搬送ドラム31に受け渡された用紙Pは、搬送ドラム31によって搬送され、その搬送過程で処理液付与装置32を通過して、記録面に処理液が付与される。
処理液が付与された用紙Pは、搬送ドラム31から渡し胴80に受け渡され、渡し胴80によって搬送されて、画像記録部40の搬送ドラム41に受け渡される。そして、その渡し胴80による搬送過程で渡し胴80の内部に設置されたドライヤ84から記録面に熱気が吹き付けられ、記録面に付与された処理液が乾燥される。
渡し胴80から搬送ドラム41に受け渡された用紙Pは、まず、用紙押さえローラ42を通過することにより、用紙押さえローラ42にニップされて、搬送ドラム41の外周面に密着される。各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44KからCMYKの各色のインク滴が打滴される。これにより、記録面にカラー画像が描画される。画像が描画された用紙Pは、その後、搬送ドラム41から渡し胴86に受け渡される。
渡し胴86に受け渡された用紙Pは、その渡し胴86によって搬送されて、インク乾燥部50の搬送ドラム51に受け渡される。そして、その搬送過程で渡し胴86の内部に設置されたドライヤ89から記録面に熱気が吹き付けられて、記録面に付与されたインクが乾燥される。
搬送ドラム51に受け渡された用紙Pは、搬送ドラム51によって搬送され、その搬送過程でインク乾燥装置52から熱風が記録面に吹き付けられて、記録面に残存する液体成分が乾燥される。
乾燥処理された用紙Pは、搬送ドラム51から渡し胴90に受け渡され、渡し胴90により搬送されて、定着部60の搬送ドラム61に受け渡される。そして、その渡し胴90による搬送過程で渡し胴90の内部に設置されたドライヤ94から記録面に熱気が吹き付けられ、記録面に付与されたインクが、さらに乾燥される。
搬送ドラム61に受け渡された用紙Pは、搬送ドラム61によって搬送され、その搬送過程でヒートローラ62、63に加熱加圧されて、記録面に画像記録された画像が定着される。その後、用紙Pは、搬送ドラム61から回収部70の排紙コンベア72に受け渡され、排紙コンベア72によってスタッカ71まで搬送されて、スタッカ71内に排紙される。
以上のように、インクジェット記録装置10では、用紙Pをドラム搬送し、その搬送過程で用紙Pに対し、処理液の付与、処理液の乾燥、インク滴の打滴、乾燥、定着の各処理を施して、用紙Pに画像を記録する。特に、搬送ドラム31、41、51、61において、図2に示した記録媒体搬送装置を用いたことで、適切に用紙Pを搬送し、画像を記録することができる。
本発明の技術的範囲は、上記実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合せることができる。
100…用紙搬送装置、110…ドラム、112…回転軸、114a,114b…グリッパ、122…長溝、124…吸引通路、126…丸孔、128…管、130…回転真空室、132…バルブ、134…中空部、136…停止真空室、138…ポンプ、140…孔部、150…取得部、152…判定部、154…モータ、156…制御部、D…吸引位置、D…吸引開始位置、D…吸引開始位置、L…DからDまでの距離、L…用紙Pのドラム110の周方向長さ、P…用紙、PA…A面で搬送される用紙、PA…用紙PAの後端、PB…B面で搬送される用紙、PB…用紙PBの先端

Claims (12)

  1. 外周面の保持領域に記録媒体を保持して軸を中心に回転する円筒部であって、前記軸の位置から一定の方向に位置する吸引位置を有する円筒部と、
    前記保持領域に配置された複数の吸引孔と、
    前記複数の吸引孔のうち前記吸引位置の吸引孔から前記記録媒体を吸引する吸引手段と、
    前記複数の吸引孔と前記吸引手段との間に配置された調整手段であって、前記吸引孔の吸引流量を調整可能な調整手段と、
    前記保持領域に保持する記録媒体の厚さを取得する取得手段と、
    前記取得した厚さが第1の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
    前記複数の調整手段を制御して前記保持領域が前記吸引位置にあるときの各吸引孔の吸引流量を設定する制御手段であって、前記取得した厚さが第1の閾値以上の場合には、前記保持領域のうち前記円筒部の回転に伴い先行する領域である先端領域以外の後続領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量及び前記先端領域に配置された吸引孔の吸引流量を前記第1の吸引流量よりも小さい第2の吸引流量とし、前記取得した厚さが第1の閾値未満の場合には、前記保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を前記第1の吸引流量より小さい第3の吸引流量とする制御手段と、
    を備えた記録媒体搬送装置。
  2. 前記円筒部は、前記円筒部の一方の側面から前記外周面の内側を該円筒部の軸方向に沿って伸延し、前記吸引孔と連通する吸引通路であって、それぞれ前記円筒部の周方向に沿って配置された複数の吸引通路を備え、
    前記吸引手段は、前記複数の吸引通路のうち前記吸引位置の吸引孔に対応する吸引通路と連通する真空室と、前記真空室を吸引するポンプと、を備え、
    前記調整手段は、前記複数の吸引通路と前記真空室との間にそれぞれ配置された複数のバルブである請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 前記真空室は、
    前記複数の吸引通路がそれぞれ連通され、前記円筒部の回転に伴って回転する第1の真空室と、
    前記第1の真空室に連通された前記複数の吸引通路のうち前記吸引位置に位置する吸引通路と連通する第2の真空室と、
    を備えた請求項2に記載の記録媒体搬送装置。
  4. 前記第2の吸引流量は前記第1の吸引流量の6分の1以上2分の1以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記判定手段は、前記取得した厚さが前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以上であるか否かを判定し、
    前記制御手段は、前記取得した厚さが前記第2の閾値未満の場合には前記保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を前記第2の吸引流量及び前記第3の吸引流量より小さい第4の吸引流量とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記取得手段は、前記保持領域に保持する記録媒体の厚さを入力させる入力手段を備えた請求項1から5のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置。
  7. 前記取得手段は、前記保持領域に保持する記録媒体の厚さを測定するセンサを備えた請求項1から5のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置。
  8. 前記先端領域は、前記保持領域の数をn、前記円筒部の半径をr、前記保持領域に保持する記録媒体の周方向長さをL、前記吸引位置の前記円筒部における周方向長さをLとすると、前記保持領域のうち前記円筒部の回転に伴い先行する端部から周方向に沿って
    =L+L−2πr/n
    で表される距離Lだけ離れた位置までの領域である請求項1から7のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置。
  9. 前記記録媒体の前記円筒部の回転に伴い先行する端部を把持するグリッパを備えた請求項1から8のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置。
  10. 前記円筒部は、複数の前記保持領域にそれぞれ記録媒体を保持する請求項1から9のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の記録媒体搬送装置と、
    前記吸引位置に対向して設けられたインクジェットヘッドと、
    前記円筒部の外周面の保持領域に保持された記録媒体に前記インクジェットヘッドからインクを吐出して画像を記録する記録手段と、
    を備えた画像形成装置。
  12. 外周面の保持領域に記録媒体を保持して軸を中心に回転する円筒部であって、前記保持領域に複数の吸引孔を有し、前記軸の位置から一定の方向に位置する吸引位置を有する円筒部を用いた記録媒体搬送方法において、
    前記保持領域に保持する記録媒体の厚さを取得する取得工程と、
    前記取得した厚さが第1の閾値以上であるか否かを判定する判定工程と、
    前記保持領域が前記吸引位置にあるときの各吸引孔の吸引流量を設定する設定工程であって、前記取得した厚さが第1の閾値以上の場合には、前記保持領域のうち前記円筒部の回転に伴い先行する領域である先端領域以外の後続領域に配置された吸引孔の吸引流量を第1の吸引流量及び前記先端領域に配置された吸引孔の吸引流量を前記第1の吸引流量よりも小さい第2の吸引流量とし、前記取得した厚さが第1の閾値未満の場合には、前記保持領域に配置された吸引孔の吸引流量を前記第1の吸引流量より小さい第3の吸引流量とする設定工程と、
    前記保持領域に記録媒体を保持させて前記円筒部を回転させ、前記複数の吸引孔のうち前記吸引位置の吸引孔から前記記録媒体を吸引する搬送工程と、
    を備えた記録媒体搬送方法。
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