JP2015159427A - 画像読取装置、画像読取装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像読取装置の制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】付箋等の添付体が付された原稿の読取画像において、添付体が付されたことにより欠損した画像を復元すること。【解決手段】撮像部により原稿を撮像して画像を読み取る画像読取装置であって、添付体が付された原稿が撮像部により撮像されて読み取られた読取画像の情報である読取画像情報に基づいて、添付体が付されたことにより原稿の画像情報が欠損している領域である欠損領域を特定する領域特定部と、特定された欠損領域以外の領域の読取画像情報に基づいて、欠損している画像情報である欠損画像情報の種類を特定する情報種類特定部と、読取画像情報に基づいて、欠損画像情報を、特定された種類の画像情報として復元する情報復元部とを含むことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置、画像読取装置の制御方法及び制御プログラムに関し、特に、付箋等の添付体が付された原稿の画像読取処理に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)として構成されることが多い。
このような画像処理装置に含まれるスキャナにより読み取られる原稿には、所望のページを検索しやすくするための目印やメモ書き等のために用いられる紙片やプラスチック片等の添付体(以降、「付箋」とする)が貼り付けられていることがある。付箋が貼り付けられた原稿が画像処理装置によりスキャンされると、付箋の画像情報を含む読取画像が生成されてしまい、読取画像に汚れやゴミ等のノイズが発生しているように見える場合がある。
上述のような問題を解決するために、読取画像における付箋の画像領域を特定し、特定された付箋の画像領域を画像処理して、付箋の画像情報を除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、付箋が貼り付けられたことにより、原稿に含まれる文字や画像の一部が隠れてしまうことがあり、このような原稿が画像処理装置によりスキャンされると、原稿に含まれる文字情報や画像情報の一部が欠損した読取画像が生成されてしまう。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、読取画像から付箋の画像情報を除去するものの、付箋により原稿に含まれる文字情報や画像情報の一部が欠損した場合の処理については考慮されていない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、付箋等の添付体が付された原稿の読取画像において、添付体が付されたことにより欠損した画像を復元することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、撮像部により原稿を撮像して画像を読み取る画像読取装置であって、添付体が付された原稿が前記撮像部により撮像されて読み取られた読取画像の情報である読取画像情報に基づいて、前記添付体が付されたことにより前記原稿の画像情報が欠損している領域である欠損領域を特定する領域特定部と、特定された前記欠損領域以外の領域の前記読取画像情報に基づいて、前記欠損している画像情報である欠損画像情報の種類を特定する情報種類特定部と、前記読取画像情報に基づいて、前記欠損画像情報を、特定された種類の画像情報として復元する情報復元部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、付箋等の添付体が付された原稿の読取画像において、添付体が付されたことにより欠損した画像を復元することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の本実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る付箋が貼付された原稿の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像情報解析部による付箋領域の特定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る付箋が貼付された原稿の例及び原稿のラインデータの濃度値を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像情報解析部による欠損画像情報の種類特定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る付箋が貼付された原稿及び原稿のラインデータの濃度値を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像情報復元部による文字画像以外の画像情報の復元処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る文字情報復元部による文字画像の情報の復元処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画素値パターンの態様を例示する図である。 本発明の実施形態に係るパターンテーブルに含まれる画素値パターンを例示する図である。 本発明の実施形態に係る文字情報復元部による文字画像の情報の復元処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、スキャナ機能を含む複合機(MFP;Multi Function Peripheral)としての画像処理装置を例として説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等と同様の構成を含む。
すなわち、本実施形態に係る画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。この他、画像処理装置1の場合、画像形成出力やスキャンを実行するエンジンが含まれる。
CPU10は演算手段であり、画像処理装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。なお、HDDの他、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置を用いても良い。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが画像処理装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボード、マウス、各種のハードボタン、タッチパネル等、ユーザが画像処理装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことによりソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像処理装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1の機能について説明する。図2は、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)110、スキャナユニット111、排紙トレイ112、ディスプレイパネル113、給紙テーブル114、プリントエンジン115、排紙トレイ116、ネットワークI/F117を有する。
また、コントローラ100は、主制御部101、エンジン制御部102、入出力制御部103、画像処理部130及び操作表示制御部104を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、スキャナユニット111、プリントエンジン115を有する複合機として構成されている。なお、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル113は、画像処理装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像処理装置1を直接操作し若しくは画像処理装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F117は、画像処理装置1がネットワークを介して管理者用端末等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)、USB、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等のインタフェースが用いられる。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30やHDD40等の不揮発性記憶媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM20にロードされ、それらのプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像処理装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部101は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部102は、プリントエンジン115やスキャナユニット111等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部103は、ネットワークI/F117を介して画像処理装置1に接続された情報処理装置等から入力される信号や命令を主制御部101に入力する。また、主制御部101は、入出力制御部103を制御し、ネットワークI/F117を介して他の装置にアクセスする。
画像処理部130は、主制御部101の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成出力部であるプリントエンジン115が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、画像処理部130は、スキャナユニット111から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像処理装置1に格納され若しくはネットワークI/F117を介して他の機器に送信される情報である。操作表示制御部104は、ディスプレイパネル113に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル113を介して入力された情報を主制御部101に通知する。
なお、スキャナ機能のみを有する画像処理装置の場合、図2に示す給紙テーブル114、プリントエンジン115及び排紙トレイ116が省略されると共に、エンジン制御部102の機能から、給紙テーブル114、プリントエンジン115及び排紙トレイ116を制御するための機能が省略される。
画像処理装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部103が、ネットワークI/F117を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部103は、受信した印刷ジョブを主制御部101に転送する。主制御部101は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部130を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報若しくは画像情報に基づいて描画情報を生成する。画像処理部130によって描画情報が生成されると、エンジン制御部102は、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル114から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。プリントエンジン115の具体的態様としては、インクジェット方式による画像形成機構や電子写真方式による画像形成機構等を用いることが可能である。プリントエンジン115によって画像形成が施された文書は排紙トレイ116に排紙される。
画像処理装置1がスキャナ、すなわち画像読取装置として動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル113の操作若しくはネットワークI/F117を介して外部の機器から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部104若しくは入出力制御部103が主制御部101にスキャン実行信号を転送する。主制御部101は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部102を制御する。エンジン制御部102は、ADF110を駆動し、ADF110にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット111に搬送する。また、エンジン制御部102は、スキャナユニット111を駆動し、ADF110から搬送される原稿を撮像する。また、ADF110に原稿がセットされておらず、スキャナユニット111に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット111は、エンジン制御部102の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット111が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット111に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいた撮像情報が生成される。エンジン制御部102は、スキャナユニット111が生成した撮像情報を画像処理部130に転送する。画像処理部130は、主制御部101の制御に従い、エンジン制御部102から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部130が生成した画像情報はHDD40等の画像処理装置1に装着された記憶媒体に保存される。画像処理部130によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納され若しくはネットワークI/F117を介して、入出力制御部103により外部の装置に送信される。
また、画像処理装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部102がスキャナユニット111から受信した撮像情報若しくは画像処理部130が生成した画像情報に基づき、画像処理部130が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部102がプリントエンジン115を駆動する。
このような画像処理装置1において、本発明に係る要旨は、所望のページを検索しやすくするための目印やメモ書き等のために用いられる紙片やプラスチック片等の添付体(以降、「付箋」とする)が貼り付けられた原稿が撮像部であるスキャナユニット111により撮像されて読み取られた読取画像において、付箋が貼り付けられたことにより欠損した画像を復元することにある。以下、本実施形態に係る構成として、本実施形態に係る画像処理部130の機能構成のうち欠損した画像情報を復元する処理に係る機能構成を説明する。
図3は、本実施形態に係る画像処理部130の機能構成のうち欠損した画像情報を復元する処理に係る機能構成を例示するブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る画像処理部130は、画像情報生成部131、付箋情報記憶部132、画像情報解析部133、情報復元部140を含む。また、情報復元部140は、画像情報復元部141、文字情報復元部142及びパターンテーブル143を含む。
画像情報生成部131は、スキャナユニット111が生成した撮像情報に基づいて画像情報を生成する。画像情報は、スキャナユニット111により撮像されて読み取られた読取画像の主走査方向の各ラインのデータ(以降、「ラインデータ」とする)を含む。また、画像情報生成部131は、後述する画像情報復元部141及び文字情報復元部142により復元された情報を含むラインデータを受け取り、元の画像情報のラインのうち受け取ったラインデータの位置に対応するラインデータを、受け取ったラインデータに更新する。そして、画像情報生成部131は、画像情報解析部133から画像情報解析処理が終了した通知を受けると、更新された画像情報を、付箋により欠損した情報が復元された画像情報として、HDD40等に格納する、又はネットワークI/F117を介して、入出力制御部103により外部の装置に送信する。
付箋情報記憶部132は、付箋の幅及び長さそれぞれの閾値を記憶する記憶媒体である。図4は、付箋が貼付された原稿を例示する図である。図4に示すように、付箋(図4においては斜線でハッチングされた長方形)は原稿の用紙に目印等のために貼られるものであり、長さ及び幅のそれぞれの最大値は概ね決まっている。
また、付箋は、図4に示すように原稿の端から少しはみ出したように貼られるので、原稿の端から原稿に貼り付けられている側の付箋の端までの長さも概ね決まっている。そこで、長さの閾値(以降、「長さ閾値」とする)は、付箋の長さの最大値から、原稿の端からはみ出す長さを引いた長さ(例えば、付箋の長さの最大値が8cm、はみ出した長さを1cmとすると7cm)とすることができる。また、幅の閾値(以降、「幅閾値」とする)は、付箋の幅の最大値(例えば、3cm)とすることができる。
付箋情報記憶部132は、このような長さの閾値及び幅の閾値を付箋情報として記憶する。なお、特殊サイズの付箋を用いる等により各閾値を変更したい場合、ディスプレイパネル113等を介して閾値の変更操作を受け付けて、変更された閾値を付箋情報記憶部132に記憶させる構成とすることもできる。
画像情報解析部133は、画像情報生成部131から入力された画像情報及び付箋情報記憶部132に記憶されている付箋情報に基づいて、入力された画像情報の読取画像に付箋の画像が含まれているか判定し、含まれている場合は読取画像における付箋の画像の領域(以降、「付箋領域」とする)を特定する(詳細は図5を参照して後述)。すなわち、画像情報解析部133は、付箋領域、換言すれば、付箋が付されたことにより読取画像情報が欠損している領域である欠損領域を特定する領域特定部として機能する。
また、画像情報解析部133は、画像情報生成部131から入力された画像情報に基づいて、特定された付箋領域において欠損している画像情報(以降、「欠損画像情報」とする)の種類を、ラインごとに特定する(詳細は図7を参照して後述)。すなわち、画像情報解析部133は、情報種類特定部として機能する。欠損画像情報の種類とは、文字画像の情報や文字画像以外の画像の情報等である。
画像情報解析部133は、解析したラインの欠損画像情報の種類が文字画像以外の画像情報であると特定した場合、画像情報復元部141に解析したラインデータを送信する。また、画像情報解析部133は、解析したラインの欠損画像情報の種類が文字画像の情報であると特定した場合、文字情報復元部142に解析したラインデータを送信する。そして、画像情報解析部133は、上述のような画像情報解析処理が終了すると、画像情報生成部131に対して、画像情報解析処理が終了した旨を通知する。
画像情報復元部141は、画像情報解析部133から入力されたラインデータに基づいて、そのラインの欠損領域(付箋領域)の欠損画像情報を、文字画像以外の画像情報として復元する。文字情報復元部142は、画像情報解析部133から入力されたラインデータ及び画像情報生成部131から入力された画像情報に基づいて、そのラインの欠損領域(付箋領域)の欠陥画像情報を、文字画像の情報として復元する。そして、画像情報復元部141及び文字情報復元部142は、復元した情報を画像情報生成部131に対して出力する。画像情報復元部141及び文字情報復元部142による復元処理の詳細は後述する。
パターンテーブル143は、文字情報復元部142が文字画像の情報の復元処理を行う際に参照するテーブルである。詳細は、文字情報復元部142による文字画像の情報の復元処理の説明とともに後述する。
次に、画像情報解析部133による付箋領域の特定処理を、図5及び図6を参照して説明する。図5は、画像情報解析部133による付箋領域の特定処理を例示するフローチャートである。図6(a)は、付箋が貼り付けられた原稿を示す図である。図6(a)に示すように、斜線でハッチングされた長方形が付箋を表し、原稿の縦方向をX方向、横方向をY方向とし、原稿の左下の角の座標を0とする。
本説明においては、図6(a)に示した原稿が画像処理装置1により読み取られて生成された読取画像の画像情報が用いられるものとする。読取画像のY方向の座標値(以降、「Y座標値」とする)がX方向と平行な各ラインデータの位置を示す。図6(b)は、図6(a)に示した原稿の画像情報のA1−A2のラインデータの濃度値を示す図であり、その詳細は後述する。
図5に示すように、画像情報解析部133は、まず読取画像のY座標値を初期化(y=0)する(S500)。そして、画像情報解析部133は、Y座標値の位置のラインデータを取得する(S501)。すなわち、y=0の場合、画像情報解析部133は、原稿の左端のラインデータを取得することになる。
ラインデータを取得した画像情報解析部133は、取得したラインデータからX方向の各座標における濃度値を取得する(S502)。例えば、図6(b)は、図6(a)に示した位置のA1−A2のラインデータの濃度値を示す。図6(b)に示すように、横軸はX方向の各座標を示し、左側がA1、右側がA2を示し、縦軸は濃度値を示す。図6(b)に示すように、A1−A2のラインデータの濃度値は、X方向の座標値(以降、「X座標値」とする)p1からp2が付箋の濃度値d2であり、それ以外の範囲では用紙の余白である無地の濃度値d1である。
濃度値を取得した画像情報解析部133は、Y座標値を1増加させる(S503)。すなわち、図6(a)に示した原稿においてラインデータの取得位置を1ライン右へずらす。1ライン右へずらしたY方向の位置が原稿の余白幅内である場合(S504/YES)、画像情報解析部133は、1ライン右へずらした位置のラインデータを取得し、以降の処理を1ライン右へずらしたY方向の位置が原稿の余白幅を超えるまで(S504/NO)繰り返す。原稿の余白幅は、原稿の上下左右それぞれの印刷がされない余白の予め定められた幅(例えば、各3mm)である。例えば図6(a)に示した原稿の余白は、原稿内の点線で囲まれた領域の外側の部分を示す。
一方、Y方向の位置が余白幅を超えた場合(S504/NO)、画像情報解析部133は、これまでに取得した余白内の各ラインデータにおいて、X方向における同じ範囲内で一定の濃度値を示しているか否かを判定する(S505)。例えば、余白内の各ラインデータにおいて、図6(b)に示したX座標値p1からp2の範囲で濃度値がq2である場合、X方向における同じ範囲内で一定の濃度値を示していると判定される。
余白内の各ラインデータにおいてX方向における同じ範囲内で一定の濃度値を示している場合であって(S505/YES)、その一定の濃度値を示すX方向における範囲の幅が、付箋情報記憶部132に記憶されている付箋の幅閾値以下であるとき(S506/YES)、画像情報解析部133は、この範囲を示す座標(図6(b)に示した場合においては、p1−p2)を付箋の位置情報として取得するとともに、この範囲の濃度値(図6(b)に示した場合においてはq2)を取得して、付箋情報記憶部132に記憶させる(S507)。
一方、余白内の各ラインデータにおいてX方向における同じ範囲内で一定の濃度値を示している部分がない場合(S505/NO)、又はそのような部分がある場合であっても(S505/YES)同じ濃度値であるX方向における範囲の幅が付箋の幅閾値よりも大きいときは(S506/NO)、画像情報解析部133は、付箋が貼付されていないと判定して処理を終了する。
このように、原稿に付箋が貼付されている場合、印刷されない余白内のラインデータでは、付箋が貼られている領域だけに濃度変化が生じ、その領域の濃度値は一定である。また、付箋は余白内を横断するように貼られるので、余白内の各ラインデータにおいては、同じ範囲で一定の濃度値を示すことになる。また、その範囲は付箋の幅に相当するので付箋の幅閾値以下であれば、ラインデータに付箋の画像情報が含まれていることにより濃度変化が生じていると判定される。そのため、画像情報解析部133は、上述のように余白内の各ラインデータにおいて同じ範囲内で一定の濃度値を示し、その範囲が付箋の幅閾値以下であれば、原稿に付箋が貼付されていると判定し、その位置及び濃度を取得して、付箋領域として特定する。
次に、画像情報解析部133による欠損画像情報の種類特定処理を、図7を参照して説明する。図7は、画像情報解析部133による欠損画像情報の種類特定処理を例示するフローチャートである。欠損画像情報の種類特定処理は、上述した付箋領域の特定処理に続いて行われる。したがって、欠損画像情報の種類特定処理開始時のY座標値yは、位置が余白幅内でなくなったとき(S504/NO)の位置、すなわち、原稿の印刷領域内(図6(a)に示した原稿内の点線で囲まれた領域内)の左端の位置を示す。
図7に示すように、画像情報解析部133は、Y座標値の位置のラインデータを取得する(S700)。ラインデータを取得した画像情報解析部133は、取得したラインデータからX方向の各座標における濃度値を取得する(S701)。濃度値を取得した画像情報解析部133は、濃度値に基づいて、取得したラインデータに付箋の画像情報が含まれているか否かを判定する(S702)。
具体的には、画像情報解析部133は、付箋情報記憶部132に記憶されている付箋の位置情報及び濃度値を取得し、S701において取得した濃度値のうち、付箋の位置を示す座標の範囲の濃度値が、付箋の濃度値と同じである場合、取得したラインデータに付箋の画像情報が含まれていると判定する。取得したラインデータに付箋の画像情報が含まれていない場合(S702/NO)、画像情報解析部133は、付箋により隠されている部分がなく情報を復元する必要がないので、処理を終了する。
一方、取得したラインデータに付箋の画像情報が含まれている場合(S702/YES)、画像情報解析部133は、ラインデータの付箋の領域の前後予め定められた範囲において濃度変化があるか否かを判定する(S703)。以下、図8を参照して具体的に説明する。図8(a)は、図6(a)に示した原稿と同様な原稿を示す図である。図8(b)及び図8(c)は、図8(a)に示した原稿の印刷領域内に位置するB1−B2のラインデータの2パターンの例を示す図である。
ラインデータの付箋の前後予め定められた範囲とは、図8(a)に示すように付箋の位置を示すX座標値p1及びp2それぞれから付箋領域の外側(すなわち欠損領域以外の領域)の予め定められた幅(例えば、付箋の幅の4分の1)、例えば、図8(a)のB3からp1及びp2からB4を示す。そして、これらの範囲の濃度値は、図8(b)及び図8(c)のB3から(p1−1)及び(p2+1)からB4の範囲の濃度値を示す。
例えば、図8(b)及び図(c)に示したラインデータの場合、付箋領域の前後では濃度変化があると判定される。この場合、原稿上の付箋が貼付された領域の周辺には文字や画像等の何らかの情報が印刷されていることを示すので、付箋が貼付された領域においても、原稿上に何らかの情報が印刷されている(すなわち、付箋が貼付されたことにより原稿に形成されている画像の一部が欠損している)と考えられる。一方、付箋の領域前後で濃度値が一定の場合、濃度変化がないと判定される。この場合、原稿上の付箋が貼付された領域の周辺には何も印刷されていないことを示すので、付箋が貼付された領域にも何も印刷されていないと考えられる。
付箋領域前後で濃度変化がない場合(S703/NO)、画像情報解析部133は、付箋が貼付されたことにより原稿に形成されている画像が欠損していることはないので、情報の復元を行うことなくラインデータを画像情報生成部131に出力し、Y座標値を1増加させる(S708)。
付箋領域前後で濃度変化がある場合(S703/YES)、画像情報解析部133は、付箋領域前後の濃度値が連続的か否かを判定する(S705)。以下、図8(b)及び図8(c)を参照して具体的に説明する。図8(b)は、図8(a)に示したB1−B2のラインデータの位置における付箋の領域前後の原稿に文字以外の画像が印刷されている場合の濃度値を示す。図8(c)は、B1−B2のラインデータの位置における付箋の領域前後の原稿に文字が印刷されている場合の濃度値を示す。
一般に、原稿のある領域に文字が印刷されている場合、その領域は印刷されている部分とされていない部分がはっきりとしているが、原稿のある領域に文字以外の画像が印刷されている場合、その領域は全体的に印刷されていることが多くグラデーション等が含まれることが多い。つまり、一般に、文字以外の画像は文字よりも濃度変化が緩やかであるので、図8(b)に示すように、原稿のある領域に文字以外の画像が印刷されている場合は、その領域内で濃度変化が少ない連続的な濃度値となる。一方、図8(c)に示すように、原稿のある領域に文字が印刷されている場合は、その領域内で濃度の高い部分が離散的に分布した不連続的な濃度値となる。
上述のことから、画像情報解析部133は、例えば、付箋領域前後の領域において、予め定められた濃度閾値(例えば、濃度値が0〜255で表現される場合において濃度閾値127)以上の濃度値が離散的に分布している場合、濃度値が不連続であると判定する。濃度値が不連続である場合(S705/YES)、画像情報解析部133は、文字情報復元部142に対してS700において取得したラインデータを送信する(S706)。すなわち、画像情報解析部133は、S700において取得したラインデータにおける欠損画像情報は文字画像の情報であると特定する。
一方、濃度値が連続的である場合(S705/NO)、画像情報解析部133は、画像情報復元部141に対してS700において取得したラインデータを送信する(S707)。すなわち、画像情報解析部133は、S700において取得したラインデータにおける欠損画像情報は文字画像以外の画像情報であると特定する。
欠損画像情報の種類を特定した画像情報解析部133は、Y座標値を1増加させる(S708)。そして、画像情報解析部133は、Y座標値が付箋情報記憶部132に記憶されている長さ閾値よりも大きい場合(S709/YES)、Y方向においてこれ以上先(本実施形態においては右側)に付箋が貼られていることはないと判定し、処理を終了する。一方、Y座標値が長さ閾値以下の場合(S709/NO)、Y座標値の位置のラインデータを取得して(S700)、上述の処理を繰り返す。
次に、画像情報復元部141による画像情報の復元処理について、図9を参照して説明する。図9は、画像情報復元部141による画像情報の復元処理を例示するフローチャートである。図9に示すように、画像情報復元部141は、付箋情報記憶部132に記憶されている付箋の位置情報を取得する(S900)。
付箋の位置情報を取得した画像情報復元部141は、画像情報解析部133から入力されたラインデータの付箋領域周辺の濃度データを取得する(S901)。入力されたラインデータの付箋領域周辺の濃度データとは、例えば、図8(a)に示す原稿の場合、取得した付箋の位置情報が示すX座標値p1及びp2それぞれから付箋の外側の予め定められた幅(例えば、付箋の幅の4分の1)、例えば、図8(b)のB3から(p1−1)及び(p2+1)からB2の範囲の各画素の濃度値である。
ラインデータの付箋領域周辺の濃度データを取得した画像情報復元部141は、取得した濃度データを、付箋領域内にマッピングする(S902)。具体的には、例えば、画像情報復元部141は、図8(b)に示したX座標値B3から(p1−1)までの各濃度値を付箋領域内のp1側から順にマッピングして補間し、X座標値(p2+1)からB4までの各濃度値を付箋領域内のp2側から順にマッピングして補間し、付箋領域内のすべての濃度値が補間されるまでこの処理を繰り返す。
付箋領域内に濃度データをマッピングした画像情報復元部141は、濃度データをマッピングした付箋領域内の画像データに対して後処理を行う(S903)。具体的には、例えば、画像情報復元部141は、濃度データをマッピングした付箋領域内の画像データに対して、誤差拡散法等を適用して、マッピングされた濃度データの不連続な部分を滑らかにする。
次に、文字情報復元部142による文字画像の情報の復元処理を、図10を参照して説明する。図10は、文字情報復元部142による文字画像の情報の復元処理を例示するフローチャートである。文字情報復元部142は、画像情報解析部133から入力されたすべてのラインデータに基づいて復元処理を行う。図10に示すように、文字情報復元部142は、付箋情報記憶部132に記憶されている付箋の位置情報を取得する(S1000)。
付箋の位置情報を取得した文字情報復元部142は、補間対象画素の位置情報を取得する(S1001)。補間対象画素とは、取得した付箋の位置情報が示す付箋領域内の画素であり、例えば、図8(a)に示す原稿の場合、まず、入力されたラインデータのうちY座標値が最も小さいラインデータ(Y座標値をq1とする)のX座標値p2に位置する画素が最初の補間対象画素とされ、その補間対象画素の位置情報は(Xt、Yt)=(p2、q1)である。
補間対象画素の位置情報を取得した文字情報復元部142は、補間対象画素の周囲の付箋領域外の画素値パターンを取得する(S1002)。具体的には、例えば、文字情報復元部142は、図11に示すように、補間対象画素(図11においては太線で囲まれた画素)を中心として補間対象画素の上側に隣接する付箋領域外の予め定められた数の画素(例えば6画素)の画素値の組み合せである画素値パターンを取得する。
図11に示すように、6画素の左上から順に画素1〜画素6とすると、図11に示した画素値パターンにおいては、画素5の画素値は黒に近い画素として斜線でハッチングされており(以下、この画素を「斜線画素」とする)、それ以外の画素の画素値は白に近い画素として白抜き(以下、この画素を「白抜き画素」とする)されている。
なお、例えば、文字情報復元部142は、補間対象画素のラインデータの位置を示すY座標値が入力されたラインデータのうちで最も小さい場合等、隣接する画素値を入力されたラインデータから取得することができない場合、画像情報生成部131から入力された画像情報から、必要な画素値を取得する。
画素値パターンを取得した文字情報復元部142は、取得した画素値パターン及びパターンテーブル143に基づいて、補間対象画素の画素値を補間する(S1003)。図12は、パターンテーブル143に含まれる画素値パターンと、そのパターンに対する補間対象画素の画素値との組み合わせを例示する図である。
例えば、図12(a)に示すように、画素5のみが斜線画素である場合、太線で囲まれた補間対象画素は斜線画素で補間するよう定められ、図12(b)に示すように、画素3及び画素5が斜線画素である場合、補間対象画素は白抜き画素で補間するよう定められ、図12(c)に示すように、画素6のみが斜線画素である場合、補間対象画素は斜線画素で補間するよう定められている。
なお、図12においては明確化のため画素値パターンを図で示しているが、実際のパターンテーブル143は、各画素1〜6の画素値及び補間対象画素の画素値が関連付けられたテーブル構成を有する。また、パターンテーブル143において設定されている画素値パターンは図12に示したパターンに限らない。
文字情報復元部142は、図12に示した上述のパターンテーブル143において設定されている画素値パターンから、取得した画素値パターンと一致する画素値パターンを取得する。そして、文字情報復元部142は、その画素値パターンにおける補間対象画素の画素値を、S1001で取得した位置の補間対象画素の画素値として補間する。
S1001で取得した位置の補間対象画素の画素値を補間した文字情報復元部142は、S1001で取得したX座標値の位置において未処理のラインデータがある場合(S1004/YES)、次の補間対象画素の位置情報として、例えば、(Xt、Yt)=(p2、q1+1)を取得し、同様にこの補間対象画素の画素値の補間処理を行う。
一方、S1001で取得したX座標値の位置において、入力されたすべてのラインデータの画素の画素値の補間処理が行われた場合(S1004/NO)、文字情報復元部142は、次の補間対象画素のX方向の位置をS1001で取得した位置から1画素内側の位置(例えば、p2+1)に変更する(S1005)。
変更した位置が付箋領域内である場合(S1006/YES)、文字情報復元部142は、入力されたラインデータのうちY座標値が最も小さいラインデータ(Y座標値をq1とする)の変更した位置のX座標値(例えば、p2+1)に位置する画素を次の補間対象画素とし、その補間対象画素の位置情報(Xt、Yt)=(p2+1、q1)を取得する(S1001)。そして、文字情報復元部142は、以降の処理を繰り返す。
なお、補間対象画素に隣接する画素の画素値は、付箋領域内の画素の画素値を含む場合(例えば、補間対象画素のX座標値がp+2である場合)があるが、その画素値はすでに補間処理された画素の画素値なので、文字情報復元部142は、補間処理された画素値を含む画素値パターンを取得する。
一方、変更した位置が付箋領域外である場合(S1006/NO)、文字情報復元部142は、文字画像の情報の復元処理を終了する。すなわち、付箋領域内の画素の画素値がすべて補間処理され、付箋領域内の文字画像の情報が復元される。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置1は、付箋が貼付された原稿がスキャンされた場合に、読取画像から付箋の領域を特定し、その領域において欠損している画像情報の種類を特定し、特定した種類に応じて付箋領域内の画素の画素値を補間処理する。これにより、付箋等の添付体が付された原稿の読取画像において、添付体が付されたことにより欠損した画像を復元することが可能になる。
なお、上記実施形態において、文字情報復元部142は、補間対象画素の周囲の画素値パターン及びパターンテーブル143に基づいて、付箋領域内の画素の画素値を補間して復元する場合を例として説明した。その他、文字情報復元部142は、文字や文字列のデータベースに基づいて文字画像の情報の復元処理を行ってもよい。このような文字画像の情報の復元処理を、図13を参照して説明する。
図13は、文字情報復元部142による文字や文字列のデータベースに基づく文字画像の情報の復元処理を例示するフローチャートである。図13に示すように、文字情報復元部142は、画像情報生成部131から入力された画像情報を取得する(S1300)。
画像情報を取得した文字情報復元部142は、付箋領域から予め定められた範囲内の画像情報から、予め定められた濃度値よりも高い濃度値を有する画素を文字データとして抽出する(S1301)。このように抽出された文字データは、付箋が貼付されたことにより欠損した文字データの一部である可能性が高い。
文字データを抽出した文字情報復元部142は、図示しない文字データベースに格納されている各種文字の画像データ(文字画像の情報)と抽出した文字データとのマッチング処理を行う(S1302)。マッチング処理の結果、抽出した文字データが文字データベースに格納されている文字の画像データとマッチした場合(S1304/YES)、文字情報復元部142は、マッチした文字の画像データで付箋領域内の情報を補間する(S1304)。
一方、抽出した文字データが文字データベースに格納されている文字の画像データとマッチしなかった場合(S1304/NO)、文字情報復元部142は、S1301において抽出した文字データをグループ化して文字列データとして抽出する(S1305)。文字列データを抽出した文字情報復元部142は、図示しない文字列データベースに格納されている各種文字列の画像データ(文字列画像の情報)と抽出した文字列データとのマッチング処理を行う(S1306)。
マッチング処理の結果、抽出した文字列データが文字列データベースに格納されている文字列の画像データとマッチした場合(S1307/YES)、文字情報復元部142は、マッチした文字列の画像データで付箋領域内の情報を補間する(S1308)。一方、抽出した文字列データが文字列データベースに格納されている文字列の画像データとマッチしなかった場合(S1307/NO)、文字情報復元部142は、付箋領域内の情報を空白で補間する(S1309)。
なお、図13に示した処理においては、抽出された文字データのマッチング処理に失敗した場合に、文字列データによるマッチング処理が行われる場合を例として説明したが、文字データによるマッチング処理を行うことなく、文字列データによるマッチング処理が行われてもよい。
このような構成により、付箋が貼付されたことにより文字の一部が欠損している場合、付箋からはみ出している文字データ(すなわち、付箋領域外の文字データ)と文字データベースに格納された文字データとのマッチング処理を行い、欠損している文字画像の情報を復元することが可能になる。また、文字データでのマッチング処理に失敗した場合は、これらの文字データをグループ化した文字列単位のデータで文字列データベースとのマッチング処理を行うことで、欠損している文字を付箋領域外の前後の文字から判定することができるので、欠損している文字画像の情報をより精度よく復元することが可能になる。また、このような構成により、文字や文字列のデータベースから文字そのものを復元することができるので、付箋が貼付されることにより欠損している文字が複数の場合であっても、欠損している文字を精度よく復元することが可能になる。
また、上記実施形態において、画像情報解析部133は、図5に示した処理により付箋領域を特定する際に、余白内の各ラインデータのX方向における同じ範囲内で一定の濃度値であるか否かを判定する場合を例として説明した。しかしながら、X方向における範囲や濃度値が全く同じであることは必ずしも必要なく、例えば、濃度値が一定であるか否かを判定するX方向における範囲に予め定められた範囲のずれ量を示す許容誤差を設け、許容誤差を含む範囲内で一定の濃度値であるか否かを判定してもよい。
これにより、付箋が原稿に対して多少斜めに貼付されている場合であっても、付箋領域を特定することができる。なお、この場合、画像情報解析部133は、ラインデータごとにそのラインデータにおける付箋の位置情報を付箋情報記憶部132に記憶させてもよい。また、濃度値に対しても予め定められた濃度誤差を設け、各ラインデータのX方向における範囲内の濃度値が濃度誤差を含む濃度値の範囲内であるか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態において、画像情報解析部133は、図5に示した処理において、原稿の端から余白幅までのすべてのラインデータの濃度値に基づいて、付箋領域を特定する場合を例として説明した。その他、画像情報解析部133は、付箋が原稿の端に貼付されている場合は、原稿の余白領域のいずれか1つのラインデータの濃度値に基づいて、付箋領域を特定するようにしてもよい。この場合、原稿の余白領域のいずれか1つのラインデータの濃度値のうち異なる濃度値である範囲を特定し、その範囲を付箋領域として特定する。付箋は多くの場合原稿の端からはみ出すように貼付されることが多いので、このような構成であっても付箋領域を特定することが可能である場合が多い。
また、付箋が原稿の端からはみ出していない場合であっても、画像情報解析部133は、例えば、付箋情報記憶部132に格納されている予め定められた付箋画像の濃度値(濃度値の範囲)、付箋の幅閾値、付箋の長さ閾値等に基づいて、付箋領域を推定することが可能である。
また、上記実施形態において、画像情報解析部133は、図5に示した処理において、原稿の左端からはみ出して貼付されている付箋の領域を特定する場合を例として説明した。しかしながら、これは一例であり、付箋が原稿の右端、上端、下端からはみ出して貼付されている場合であっても、同様の処理により付箋領域を特定することができる。
また、上記実施形態において、画像情報復元部141は、図9に示した処理において、画像情報解析部133から入力されたラインデータごとに付箋領域に濃度データをマッピングする場合を例として説明した。その他、画像情報解析部133から入力されたすべてのラインデータの濃度値に基づいて、付箋領域内に濃度データをマッピングするようにしてもよい。また、画像情報復元部141は、付箋領域周辺の濃度データの代わりに、付箋領域周辺の画像の特徴量に基づいて、付箋領域の画像を補間してもよい。
1 画像処理装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 主制御部
102 エンジン制御部
103 入出力制御部
104 操作表示制御部
110 ADF
111 スキャナユニット
112 排紙トレイ
113 ディスプレイパネル
114 給紙テーブル
115 プリントエンジン
116 排紙トレイ
117 ネットワークI/F
130 画像処理部
131 画像情報生成部
132 付箋情報記憶部
133 画像情報解析部
140 情報復元部
141 画像情報復元部
142 文字情報復元部
143 パターンテーブル
特開2007−159065号公報

Claims (8)

  1. 撮像部により原稿を撮像して画像を読み取る画像読取装置であって、
    添付体が付された原稿が前記撮像部により撮像されて読み取られた読取画像の情報である読取画像情報に基づいて、前記添付体が付されたことにより前記原稿の画像情報が欠損している領域である欠損領域を特定する領域特定部と、
    特定された前記欠損領域以外の領域の前記読取画像情報に基づいて、前記欠損している画像情報である欠損画像情報の種類を特定する情報種類特定部と、
    前記読取画像情報に基づいて、前記欠損画像情報を、特定された種類の画像情報として復元する情報復元部と
    を含むことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記情報復元部は、前記欠損画像情報の種類が文字画像の情報である場合、前記欠損領域を構成する各画素の位置から予め定められた範囲に位置する画素の画素値の組み合せである画素値パターンに基づいて、前記欠損領域を構成する各画素の画素値を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記情報復元部は、前記欠損画像情報の種類が文字画像の情報である場合、記憶媒体に記憶されている各種の文字画像の情報に基づいて、前記欠損領域から予め定められた範囲内の前記読取画像情報に含まれる文字画像を特定し、特定された前記文字画像に基づいて前記欠損画像情報を復元する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記情報復元部は、前記欠損画像情報の種類が文字画像の情報である場合、記憶媒体に記憶されている各種の文字列画像の情報に基づいて、前記欠損領域から予め定められた範囲内の前記読取画像情報に含まれる文字列画像を特定し、特定された前記文字列画像に基づいて前記欠損画像情報を復元する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記情報復元部は、前記欠損画像情報の種類が文字画像以外の画像情報である場合、前記欠損領域から予め定められた範囲内の前記読取画像情報に基づいて、前記欠損領域における画像を補間する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記領域特定部は、前記欠損領域から予め定められた範囲内の前記読取画像の濃度変化に基づいて、前記欠損画像情報の種類を特定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 撮像部により原稿を撮像して画像を読み取る画像読取装置の制御方法であって、
    添付体が付された原稿が前記撮像部により撮像されて読み取られた読取画像の情報である読取画像情報に基づいて、前記添付体が付されたことにより前記原稿の画像情報が欠損している領域である欠損領域を特定し、
    特定された前記欠損領域以外の領域の前記読取画像情報に基づいて、前記欠損している画像情報である欠損画像情報の種類を特定し、
    前記読取画像情報に基づいて、前記欠損画像情報を、特定された種類の画像情報として復元する
    を含むことを特徴とする画像読取装置の制御方法。
  8. 撮像部により原稿を撮像して画像を読み取る画像読取装置を制御する制御プログラムであって、
    添付体が付された原稿が前記撮像部により撮像されて読み取られた読取画像の情報である読取画像情報に基づいて、前記添付体が付されたことにより前記原稿の画像情報が欠損している領域である欠損領域を特定するステップと、
    特定された前記欠損領域以外の領域の前記読取画像情報に基づいて、前記欠損している画像情報である欠損画像情報の種類を特定するステップと、
    前記読取画像情報に基づいて、前記欠損画像情報を、特定された種類の画像情報として復元するステップと
    を情報処理装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
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