JP2015158611A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、送風口の開口幅を調節する開口幅変更手段が故障した場合でも、その後の画像形成を継続することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】 ホームポジションセンサ43a,43bにより端部冷却シャッタ42の異常を検知した場合、画像形成速度変更制御部9により画像形成速度を変更するか否かを判断する制御部10を備え、制御部10によって画像形成速度を変更すると判断された場合、画像形成速度変更制御部9により画像形成速度を変更して、その後の画像形成を継続することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式等を採用した、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、或いは、それらの機能を複数備えた複合機等の画像形成装置に関する。
画像形成装置は、画像形成手段により紙等のシート状の記録材に未定着トナー像を形成した後、定着手段により、該トナー像を固着像として記録材に定着させている。
定着手段には様々な方式が提案されており、トナー像を加熱及び加圧して定着させる熱圧定着方式の定着装置が一般に用いられている。この定着装置は、加熱手段により加熱される加熱回転体(加熱ローラ、加熱ベルト等)と、これと圧接して定着ニップ部を形成する加圧回転体(加圧ローラ、加圧ベルト等)を有している。そして、この両回転体を回転させ、定着ニップ部に未定着トナー像を担持させた記録材を導入して挟持搬送させることで、トナー像を加熱回転体の熱とニップ圧とにより記録材面に熱圧定着させる。
このような定着装置においては、記録材を定着領域で定着する場合、加熱回転体の記録材通過領域表面は略均一な温度分布となる。
この現象は、定着装置の端部昇温あるいは記録材非通過領域の昇温と称され、この端部昇温が高温になると、ホットオフセットの発生や装置構成部品の熱ダメージにつながる。ホットオフセットにより記録材上のオフセットトナーが加熱回転体に付着する。
このような記録材非通過領域の昇温を防止するために定着装置に送風ファンを設けて、記録材非通過領域の加熱回転体や加圧回転体に送風することにより、その温度上昇を押さえる構成が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の定着装置は、可動シャッタに設けたサーミスタにより記録材非通過領域の温度を検知し、記録材非通過領域の温度に対応して送風口の幅方向の長さを調節することによって記録材非通過領域の昇温を防止している。
特開2002−287564号公報
しかしながら、特許文献1では、送風口の開口幅を調節する開口幅変更手段(シャッタユニット)が故障した場合、装置故障と判断し、修理や交換されるまで画像形成動作が出来なかった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、送風口の開口幅を調節する開口幅変更手段が故障した場合でも、その後の画像形成を継続することが可能な画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、記録材上の画像を加熱する加熱手段と、前記画像形成手段により画像を形成する速度を変更する画像形成速度の変更手段と、前記加熱手段を冷却するために送風口に向けて送風する送風手段と、前記送風口の開口幅を記録材の幅方向の長さに応じて変更する開口幅の変更手段と、前記開口幅の変更手段の異常を検知する異常検知手段と、を有する画像形成装置において、前記異常検知手段により前記開口幅の変更手段の異常を検知した場合、前記画像形成速度の変更手段により画像形成速度を変更するか否かを判断する画像形成速度の変更判断手段を備え、前記画像形成速度の変更判断手段によって画像形成速度を変更すると判断された場合、前記画像形成速度の変更手段により画像形成速度を変更して、その後の画像形成を継続することを特徴とする。
上記構成によれば、送風口の開口幅の変更手段が故障しても、画像形成速度を変更して画像形成を継続する。これにより加熱手段の軸方向端部の昇温を防止しつつ画像形成を継続することが出来る。
本発明に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 (a),(b)は開口幅変更手段の構成を示す正面説明図であり、(a)は端部冷却シャッタのシャッタ板が閉じた状態、(b)は端部冷却シャッタのシャッタ板が開いた状態を示す。 シートサイズに対応して設定された送風口の開口幅を示す図である。 送風口の開口幅の変更手段の動作を説明するフローチャートである。 A4サイズの記録材を横送りで印刷する際に送風口の開口幅の変更手段に異常が発生した場合の動作を説明するフローチャートである。 A4サイズの記録材を縦送りで印刷する際に送風口の開口幅の変更手段に異常が発生した場合の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。
<画像形成装置>
図により本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。図7は本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるプリンタ61のメカ的な全体構成を示す断面構成図である。図7に示すように、プリンタ61は、記録材Pを収納した給送カセット62を着脱自在に収納した筐体63を有しており、該筐体63の上部は排出トレイ65になっている。
該筐体63内には、給送カセット62から記録材Pを一枚ずつ分離して搬送する搬送路66が配置されている。該搬送路66には、搬送ローラ67、像担持体となる感光ドラム(感光体)69及び転写手段となる転写ローラ70、定着手段となる定着装置71、及び排出ローラ72が順次配置されている。また、排出ローラ72から搬送ローラ67に向けて反転経路73が設けられている。
感光ドラム69の周りには、エンジン部74となる現像手段となる現像装置75、帯電手段となる帯電ローラ76、像露光手段となるレーザスキャナユニット77及び転写ローラ70が配置されている。
プリンタ61は、ホストコンピュータ等の外部装置から画像信号を含む印字指令信号が制御部10に与えられると、この制御部10からの制御信号に応じてエンジン部74が各部を制御する。そして、プリンタ61本体の下方に配設された給送カセット62から搬送した記録材Pに上記画像信号に対応する画像を印字出力する。
感光ドラム69は、図7の矢印方向に回転するもので、転写ローラ70に当接している。この感光ドラム69の周りには、その回転方向に沿って、帯電ローラ76、現像装置75がそれぞれ配置されている。
帯電ローラ76は、所定レベルの高電圧からなる帯電バイアス電圧が印加され、感光ドラム69の外周面を均一に帯電するものである。レーザスキャナユニット77は、光源からのレーザ光を反射するポリゴンミラー82、該ポリゴンミラー82を回転駆動するポリゴンモータ83、該ポリゴンミラー82で反射されたレーザ光を集束するレンズ部85等を備えている。
ポリゴンミラー82によって反射され、レンズ部85及び反射ミラー86を介して射出されたレーザ光は、感光ドラム69の表面において主走査方向に走査して、画像信号に対応する静電潜像を該感光ドラム69の表面に形成する。現像装置75は、トナーを感光ドラム69の表面に形成された静電潜像に付着させて現像するものである。転写ローラ70は感光ドラム69に当接され、感光ドラム69とともに回転駆動される。
転写ローラ70には転写バイアス電圧を印加する部材を備え、この部材に所定の転写バイアス電圧が印加される。この転写バイアス電圧によって感光ドラム69の表面上のトナー像が感光ドラム69と転写ローラ70とのニップ部を搬送される記録材Pに転写されるように構成されている。定着装置71は、定着ヒータ14と加圧ローラとを備え、記録材Pを搬送しつつ、該記録材P上のトナーを加熱溶融して当該記録材Pに定着するものである。
図2(a),(b)は開口幅変更手段の構成を示す正面説明図である。図1に示す画像形成装置1において、記録材となるシートを搬送するシート搬送手段となるシート搬送部22によりシートが搬送される。そして、シート搬送部22により搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段となる画像形成部18によりシートにトナー画像が形成される。
その後、定着手段となる定着装置71に設けられたシート上(記録材上)のトナー画像を加熱する加熱手段となる定着ヒータ14により加熱される定着回転体と加圧回転体とにより挟持搬送され、加熱及び加圧されてトナー画像がシートに定着される。
画像形成部18によりトナー画像を形成する速度を変更する画像形成速度(プロセススピード)変更手段となる画像形成速度変更制御部9が制御手段となる制御部10に設けられている。異常検知手段となるホームポジションセンサ43a,43bにより開口幅の変更手段となる端部冷却シャッタ42の異常を検知する。その場合、制御部10は、画像形成速度変更制御部9により画像形成速度(プロセススピード)を変更するか否かを判断する画像形成速度の変更判断手段を兼ねる。
更に、画像形成部18によりトナー画像を形成するスループット(先行するシートと後続するシートとの間隔)を変更するスループット変更手段となるスループット変更制御部13が制御部10に設けられている。異常検知手段となるホームポジションセンサ43a,43bにより開口幅の変更手段となる端部冷却シャッタ42の異常を検知する。その場合、制御部10は、スループット変更制御部13によりスループットを変更するか否かを判断するスループット変更判断手段を兼ねる。
<温調制御>
定着ヒータ14により加熱する温度は、定着ヒータ14の長手方向中央部に配置された中央温度の検知手段となるメインサーミスタ15に接続されたメインサーミスタ検知回路16により検知される。その温度が所定の温度になるように制御手段となる制御部10により定着ヒータ駆動回路29を制御して定着ヒータ14が加熱される。
<端部冷却制御>
シートの搬送方向に直交する幅方向の長さが定着ヒータ14の長手方向の長さよりも短い場合、定着ヒータ14の長手方向端部の昇温を抑える。定着ヒータ14の長手方向端部を冷却するために制御部10は端部冷却ファン駆動回路24を制御して図2(b)に示す送風口2a,2bに向けて送風する送風手段となる端部冷却ファン25を回転駆動し、定着ヒータ14の長手方向端部を冷却する。
<開口幅変更手段>
定着ヒータ14の長手方向端部に端部冷却ファン25からの送風により冷却される領域を調整するために図2(a),(b)に示すように、送風口2の開口幅をシートの幅方向の長さに応じて変更する開口幅変更手段となる端部冷却シャッタ42を備える。
図2(a),(b)に示すように、端部冷却シャッタ42は、枠体3の長手方向(図2(a),(b)の左右方向)にスライド可能な一対のシャッタ板4a,4bが設けられている。枠体3の長手方向(図2(a),(b)の左右方向)の長さは、定着ヒータ14の長手方向の長さに対応しており、枠体3は定着ヒータ14に略平行に所定の離間間隔を有して対向して設けられている。
シャッタ板4a,4bには、それぞれラック部材5a,5bが固定されており、これら一対のラック部材5a,5bは長手方向中央部に設けられた端部冷却シャッタモータ41の駆動軸に固定されたピニオンギア6にそれぞれ噛合されている。
制御部10により端部冷却シャッタモータ駆動回路21が制御されて端部冷却シャッタモータ41が回転駆動される。すると、ピニオンギア6が回転し、ピニオンギア6に噛合したラック部材5a,5bに固定されたシャッタ板4a,4bが端部冷却シャッタモータ41の正逆回転に伴って枠体3に沿って図2(a),(b)の左右方向に対称的に移動する。
これにより枠体3とシャッタ板4a,4bとにより形成される送風口2a,2bの開口面積が変化して送風口2a,2bの開口幅(図2(b)の左右方向の幅)をシートの幅方向(図2(b)の左右方向)の長さに応じて連続的に変更することが出来る。
図2(a),(b)に示すように、端部冷却シャッタ42の異常を検知する異常検知手段となるホームポジションセンサ43a,43bは、シャッタ板4a,4bが完全に閉じている状態(全閉)でONするように備えられたフォトインタラプタで構成される。各シャッタ板4a,4bには貫通穴からなる透光穴4a1,4b1が設けられている。
図2(a)に示すように、シャッタ板4a,4bが完全に閉じている状態(全閉)ではホームポジションセンサ43a,43bの発光部と受光部との光路上に透光穴4a1,4b1が位置するためホームポジションセンサ43a,43bはONする。
一方、端部冷却シャッタモータ41が回転駆動されてシャッタ板4a,4bが枠体3に沿って中央側に移動する。すると、枠体3の両端部側から送風口2a,2bが開く。そして、シャッタ板4a,4bに設けられた透光穴4a1,4b1がホームポジションセンサ43a,43bの発光部と受光部との光路上から退避して光路がシャッタ板4a,4bにより遮断され、ホームポジションセンサ43a,43bはOFFする。
本実施形態では、図3に示すように、予めシートのサイズに応じて図2(b)に示す送風口2a,2bの開口幅(図2(b)の左右方向の長さ)を設定した変換テーブル12を用意し、図1に示す記憶手段となる記憶部7に記憶されている。本実施形態において、送風口2a,2bが全開したときのそれぞれの開口幅は58mmに設定されている。
ここで、シートサイズがA3サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは297mmである。シートサイズがA4サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは210mmである。このときの送風口2a,2bは全閉として開口幅はそれぞれ0mmに設定されている。
シートサイズがLDR(Ledger;レジャー)サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは279mmである。シートサイズがLTR(Letter;レター)サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは216mmである。このときの送風口2a,2bの開口幅はそれぞれ18mmに設定されている。
シートサイズが主に中国や台湾で使用される8K(A2)サイズ(390mm×270mm)のシートを縦送りする場合のシートの幅方向の長さは270mmである。シートサイズが16Kサイズ(195mm×270mm)のシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは270mmである。このときの送風口2a,2bの開口幅はそれぞれ23mmに設定されている。
シートサイズがEXEC(Executive;エグゼクティヴ)サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは184mmである。このときの送風口2a,2bの開口幅はそれぞれ24mmに設定されている。
シートサイズがB4サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは250mmである。シートサイズがB5サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは176mmである。このときの送風口2a,2bの開口幅はそれぞれ29mmに設定されている。
シートサイズがLTR(Letter;レター)サイズのシートを縦送りする場合(LTR−R)のシートの幅方向の長さは279mmである。シートサイズがLGL(Legal;リーガル)サイズのシートを横送りする場合のシートの幅方向の長さは216mmである。このときの送風口2a,2bの開口幅はそれぞれ50mmに設定されている。
シートサイズがA4サイズのシートを縦送りする場合(A4−R)のシートの幅方向の長さは297mmである。このときの送風口2a,2bの開口幅はそれぞれ53mmに設定されている。
シートサイズが上記以外の場合には、送風口2a,2bを全開し、開口幅はそれぞれ58mmに設定されている。
画像形成装置1の図示しない操作パネルにおいて、印刷するシートサイズが選択される。制御部10は予め記憶部7に記憶された図3に示された変換テーブル12に基づいて、選択されたシートサイズに対応して端部冷却シャッタモータ駆動回路21を制御して端部冷却シャッタモータ41を所定方向に回転駆動する。そして、端部冷却シャッタ42のシャッタ板4a,4bを枠体3に沿って移動させて送風口2a,2bの開口幅を設定する。
<端部温度検知手段>
定着ヒータ14により加熱される領域のうち幅方向端部側の温度を検知する端部温度検知手段となるサブサーミスタ11が設けられている。定着ヒータ14の長手方向端部に配置されたサブサーミスタ11に接続されたサブサーミスタ検知回路28により検知した温度に基づいて制御部10は定着ヒータ14の長手方向端部の昇温を判断する。
<開口幅変更手段の動作>
図4は端部冷却シャッタ42の動作を説明するフローチャートである。図示しない定着装置によりシート上に転写されたトナー画像を加熱する前に図2に示す端部冷却シャッタ42の開閉動作を行う。
先ず、ステップS101において、制御部10は、ホームポジション検知センサ回路27を介してホームポジションセンサ43a,43bがON(全閉)であるか否かを判断する。
ホームポジションセンサ43a,43bがONであれば、制御部10は、シャッタ板4a,4bが全閉(開口幅=0)であると判断する。そして、ステップS102に進む。そして、端部冷却シャッタモータ駆動回路21を介して端部冷却シャッタモータ41をシャッタ板4a,4bの開方向に回転する。
前記ステップS101において、ホームポジションセンサ43a,43bがOFFであれば、制御部10は、シャッタ板4a,4bが開いていると判断してステップS103に進む。そして、端部冷却シャッタモータ駆動回路21を介して端部冷却シャッタモータ41をシャッタ板4a,4bの閉方向に回転する。
前記ステップS102において、端部冷却シャッタモータ41を開方向に回転する。その場合、ステップS104において、制御部10は、端部冷却シャッタモータ41の回転開始時刻から予め設定した所定時間が経過してホームポジションセンサ43a,43bがOFFになったか否かを判断する。端部冷却シャッタモータ41の回転開始時刻からの経過時間はタイマ8により測定される。
前記ステップS104において、端部冷却シャッタモータ41の回転開始時刻から所定時間が経過してもホームポジションセンサ43a,43bがOFFにならなければステップS106に進む。そして、制御部10は、端部冷却シャッタ42が異常であると判断する。
前記ステップS104において、端部冷却シャッタモータ41の回転開始時刻から所定時間内にホームポジションセンサ43a,43bがOFFになった場合はステップS103に進む。そして、制御部10は、端部冷却シャッタモータ駆動回路21を介して端部冷却シャッタモータ41をシャッタ板4a,4bの閉方向に回転する。
その後、ステップS105に進む。ステップS105において、制御部10は、端部冷却シャッタモータ41の回転開始時刻から予め設定した所定時間が経過してホームポジションセンサ43a,43bがONになったか否かを判断する。
前記ステップS105において、端部冷却シャッタモータ41の回転開始時刻から所定時間が経過した後にホームポジションセンサ43a,43bがONしなければステップS106に進んで、制御部10は、端部冷却シャッタ42が異常であると判断する。
前記ステップS105において、端部冷却シャッタモータ41の回転開始時刻から所定時間内にホームポジションセンサ43a,43bがONになった場合はステップS107に進む。そして、制御部10は、図3に示す変換テーブル12に従って図示しない定着装置を通るシートサイズに応じて端部冷却シャッタモータ駆動回路21を制御する。そして、端部冷却シャッタモータ41をシャッタ板4a,4bの開方向に回転駆動し、端部冷却シャッタ42のシャッタ板4a,4bを枠体3に沿って移動させて送風口2a,2bの開口幅を設定する。
端部冷却シャッタ42の異常としては、端部冷却シャッタモータ41の異常やシャッタ板4a,4bの異常、或いはホームポジションセンサ43a,43bの異常等があげられる。
<異常発生後の画像形成動作>
図5及び図6は、端部冷却シャッタ42の異常が発生した場合に、画像形成動作を継続する動作を説明するフローチャートである。
図5はA4サイズのシートを横送りで画像形成動作を行った場合の一例を示す。図5のステップS200において、制御部10は、端部冷却ファン駆動回路24を制御して端部冷却ファン25を回転する。
ステップS201において、制御部10は、メインサーミスタ15によりメインサーミスタ検知回路16を介して検知される定着ヒータ14の長手方向中央部の温度に基づいて定着ヒータ14の目標温度を200℃で温調制御を行う。そして、A4サイズのシートを横送りで5枚印刷する。このときの定着保障最低温度を180℃とする。
定着ヒータ14によりシートを加熱するうちに該定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが上昇する。そして端部冷却ファン25の送風により該定着ヒータ14の長手方向端部が冷却される。
ステップS202において、制御部10は、サブサーミスタ11によりサブサーミスタ検知回路28を介して検知される定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが定着保障最低温度となる180℃よりも低いか否かを判断する。
前記ステップS202において、サブサーミスタ11により検知される端部温度Tsが180℃未満になった場合はステップS203に進む。そして、シートの幅方向端部の定着不良を抑えるためにプロセススピード(画像形成速度)を落とし、このときの定着保障最低温度を150℃に変更してA4サイズのシートを横送りで5枚印刷する。
ステップS204において、制御部10は、サブサーミスタ11によりサブサーミスタ検知回路28を介して検知される定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsについて以下の通り判断する。プロセススピード(画像形成速度)を落として変更した定着保障最低温度となる150℃よりも低いか否かを判断する。
前記ステップS204において、サブサーミスタ11により検知された定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが150℃未満を検知した場合はステップS207に進む。そして、端部冷却シャッタ42が異常の間はシートの幅方向の長さがA4サイズのシートを横送りする際のシートの幅方向の長さ以上のシートサイズの印刷を禁止にする。
前記ステップS204において、サブサーミスタ11により検知された定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが150℃以上を検知した場合はステップS206に進む。そして、端部冷却シャッタ42が異常の間はシートの幅方向の長さがA4サイズのシートを横送りする際のシートの幅方向の長さ以上のシートサイズの印刷はプロセススピード(画像形成速度)を落として行う。
即ち、制御部10によってプロセススピード(画像形成速度)を変更すると判断された場合、画像形成速度変更制御部9によりシート搬送部22及び画像形成部18を適宜制御してプロセススピード(画像形成速度)を変更して、その後の画像形成を継続する。
前記ステップS202において、サブサーミスタ11により検知される端部温度Tsが180℃以上になった場合はステップS205に進む。そして、端部冷却シャッタ42が異常の間でも通常通りのプロセススピード(画像形成速度)でシートの幅方向の長さがA4サイズのシートを横送りする際のシートの幅方向の長さ以上のシートサイズの印刷を継続する。
図6はA4サイズのシートを縦送りで画像形成動作を行った場合の一例を示す。図6のステップS300において、制御部10は、端部冷却ファン駆動回路24を制御して端部冷却ファン25を回転する。
ステップS301において、制御部10は、メインサーミスタ15によりメインサーミスタ検知回路16を介して検知される定着ヒータ14の長手方向中央部の温度に基づいて定着ヒータ14の目標温度を200℃で温調制御を行う。そして、A4サイズのシートを縦送り(A4−Rサイズ)で5枚印刷する。
定着ヒータ14によりシートを加熱するうちに定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが上昇する。そして端部冷却ファン25の送風により該定着ヒータ14の長手方向端部が冷却される。
ステップS302において、制御部10は、サブサーミスタ11によりサブサーミスタ検知回路28を介して検知される定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが220℃よりも高いか否かを判断する。
前記ステップS302において、サブサーミスタ11により検知される端部温度Tsが220℃よりも高くなった場合はステップS303に進む。そして、定着ヒータ14の長手方向端部の昇温を抑えるためにスループットダウン(先行するシートとその直後に後続するシートとの間隔を広げる)して、A4サイズのシートを縦送り(A4−Rサイズ)で5枚印刷する。
ステップS304において、制御部10は、サブサーミスタ11によりサブサーミスタ検知回路28を介して検知される定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが220℃よりも高いか否かを判断する。
前記ステップS304において、サブサーミスタ11により検知された定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが220℃よりも高い場合はステップS307に進む。そして、端部冷却シャッタ42が異常の間はシートの幅方向の長さがA4サイズのシートを縦送り(A4−Rサイズ)する際のシートの幅方向の長さ以下のシートサイズの印刷を禁止にする。
前記ステップS304において、サブサーミスタ11により検知された定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsが220℃以下を検知した場合はステップS306に進む。そして、端部冷却シャッタ42が異常の間はシートの幅方向の長さがA4サイズのシートを縦送り(A4−Rサイズ)する際のシートの幅方向の長さ以下のシートサイズの印刷はスループットダウンして行う。
即ち、制御部10によってスループットを変更すると判断された場合、スループット変更制御部13によりシート搬送部22及び画像形成部18を適宜制御してスループット(先行するシートとその直後に後続するシートとの間隔)を変更する。そして、その後の画像形成を継続する。
前記ステップS302において、サブサーミスタ11により検知される端部温度Tsが220℃以下の場合はステップS305に進む。そして、端部冷却シャッタ42が異常の間でも通常通りのスループットでシートの幅方向の長さがA4サイズのシートを縦送り(A4−Rサイズ)する際のシートの幅方向の長さ以下のシートサイズの印刷を継続する。
図5に示す前記ステップS203及び図6に示すステップS303の制御については、プロセススピード(画像形成速度)を落とすか、スループットダウンする以外にも種々の方法が適用出来る。例えば、以下に示すように、温調制御温度を下げることや、端部冷却ファン25の風量を上げることも同様に適用出来る。またそれらの組み合わせでも良い。
例えば、図1に示すように、画像形成装置1は定着ヒータ14によりシート上(記録材上)のトナー画像を加熱する温度を変更する加熱温度変更手段となる加熱温度変更制御部17を備える。
そして、異常検知手段となるホームポジションセンサ43a,43bにより開口幅の変更手段となる端部冷却シャッタ42の異常を検知する。その場合、制御部10は、加熱温度変更制御部17により定着ヒータ14の加熱温度を変更するか否かを判断する加熱温度の変更判断手段を兼ねることが出来る。
そして、図5及び図6に示されたフローチャートと同様にして、制御部10によって定着ヒータ14の加熱温度を変更すると判断する。その場合、加熱温度変更制御部17により定着ヒータ14の加熱温度を変更して、その後の画像形成を継続する制御を行なうことが出来る。
また、図1に示すように、画像形成装置1は端部冷却ファン25の風量を変更する風量変更手段となる風量変更制御部19を備える。そして、異常検知手段となるホームポジションセンサ43a,43bにより開口幅の変更手段となる端部冷却シャッタ42の異常を検知する。その場合、制御部10は、風量変更制御部19により端部冷却ファン25の風量を変更するか否かを判断する風量の変更判断手段を兼ねることが出来る。
そして、図5及び図6に示されたフローチャートと同様にして、制御部10によって端部冷却ファン25の風量を変更すると判断する。その場合、風量変更制御部19により端部冷却ファン25の風量を変更して、その後の画像形成を継続する制御を行なうことが出来る。
また、図1に示すように、画像形成装置1は端部冷却シャッタ42の送風口2a,2bの開口幅を予測する開口幅の予測手段となる開口幅予測制御部20を備える。開口幅予測制御部20の具体的な構成としては、サブサーミスタ11によりサブサーミスタ検知回路28を介して検知された定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsに基づいて端部冷却シャッタ42の送風口2a,2bの開口幅を予測することが出来る。
定着ヒータ14の長手方向端部の温度Tsと、端部冷却シャッタ42の送風口2a,2bの開口幅との関係は実験等により予め設定された変換テーブルを記憶部7に記憶しておく。そして、検知された温度Tsに対応する送風口2a,2bの開口幅を変換テーブルから読み出して端部冷却シャッタ42の送風口2a,2bの開口幅を予測することが出来る。
そして、図5及び図6に示されたフローチャートと同様にして、異常検知手段となるホームポジションセンサ43a,43bにより開口幅の変更手段となる端部冷却シャッタ42の異常を検知する。その場合、制御部10は、開口幅予測制御部20により予測された端部冷却シャッタ42の送風口2a,2bの開口幅に基づいてシートの幅方向(搬送方向に直交する方向)の長さを限定して、その後の画像形成を継続する制御を行なうことが出来る。
本実施形態によれば、端部冷却シャッタ42が故障してもプロセススピード(画像形成速度)やスループットを変更して画像形成を継続するので、定着ヒータ14の長手方向端部の昇温を防止して画像形成を継続することが出来る。
また、端部冷却シャッタ42が故障してもシート上のトナー画像を加熱する加熱温度を変更して画像形成を継続するので、定着ヒータ14の長手方向端部の昇温を防止して画像形成を継続することが出来る。
9 …画像形成速度変更制御部(画像形成速度の変更手段)
10 …制御部(画像形成速度の変更判断手段;スループット変更判断手段;加熱温度の変更判断手段;風量の変更判断手段)
42 …端部冷却シャッタ(開口幅の変更手段)
43a,43b …ホームポジションセンサ(異常検知手段)

Claims (6)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    記録材上の画像を加熱する加熱手段と、
    前記画像形成手段により画像を形成する速度を変更する画像形成速度の変更手段と、
    前記加熱手段を冷却するために送風口に向けて送風する送風手段と、
    前記送風口の開口幅を記録材の幅方向の長さに応じて変更する開口幅の変更手段と、
    前記開口幅の変更手段の異常を検知する異常検知手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記異常検知手段により前記開口幅の変更手段の異常を検知した場合、前記画像形成速度の変更手段により画像形成速度を変更するか否かを判断する画像形成速度の変更判断手段を備え、
    前記画像形成速度の変更判断手段によって画像形成速度を変更すると判断された場合、前記画像形成速度の変更手段により画像形成速度を変更して、その後の画像形成を継続することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段により画像を形成するスループットを変更するスループット変更手段と、
    前記異常検知手段により前記開口幅の変更手段の異常を検知した場合、前記スループット変更手段によりスループットを変更するか否かを判断するスループット変更判断手段と、
    を備え、
    前記スループット変更判断手段によってスループットを変更すると判断された場合、前記スループット変更手段によりスループットを変更して、その後の画像形成を継続することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱手段により記録材上の画像を加熱する温度を変更する加熱温度の変更手段と、
    前記異常検知手段により前記開口幅の変更手段の異常を検知した場合、前記加熱温度の変更手段により加熱温度を変更するか否かを判断する加熱温度の変更判断手段と、
    を備え、
    前記加熱温度の変更判断手段によって加熱温度を変更すると判断された場合、前記加熱温度の変更手段により加熱温度を変更して、その後の画像形成を継続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記送風手段の風量を変更する風量変更手段と、
    前記異常検知手段により前記開口幅の変更手段の異常を検知した場合、前記風量変更手段により風量を変更するか否かを判断する風量の変更判断手段と、
    を備え、
    前記風量の変更判断手段によって風量を変更すると判断された場合、前記風量変更手段により風量を変更して、その後の画像形成を継続することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記送風口の開口幅を予測する開口幅の予測手段を備え、
    前記異常検知手段により前記開口幅の変更手段の異常を検知した場合、前記開口幅の予測手段により予測された開口幅に基づいて記録材の幅方向の長さを限定して、その後の画像形成を継続することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱手段により加熱される領域のうち幅方向端部側の温度を検知する端部温度の検知手段を備え、
    前記開口幅の予測手段は、前記端部温度の検知手段により検知された温度に基づいて前記送風口の開口幅を予測することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018010068A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 キヤノン株式会社 制御装置

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