JP2015158268A - 駆動伝達装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる材質の駆動伝達部材を簡易な方法で十分に結合し、振れや偏心の少ない駆動伝達装置を提供すること【解決手段】第一駆動伝達部材101が第二駆動伝達部材102に嵌合しており、第一駆動伝達部材101の一端側と第二駆動伝達部材102に、軸受けとしての第一軸受け103が圧入されている。第一駆動伝達部材101の他端側には、第二軸受け104が圧入されており、第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102、第一軸受け103、第二軸受け104が同軸上に結合されている。【選択図】図2
Description
本発明は、駆動伝達装置および駆動伝達装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置においては、現像ローラや感光体ドラム等を動作させるために複数の駆動装置が用いられており、これら駆動装置の駆動力を現像ローラや感光体ドラム等に伝達する駆動伝達装置が配設されている。そして、このような駆動伝達装置には、同軸上に複数の駆動伝達部材を結合させた2段以上の駆動伝達装置が広く用いられている。
特許文献1(特開平11−218195号公報)では、図12に示すように、それぞれの駆動伝達部材201、202に、凹形状201aと凸形状202bがそれぞれ形成され、凹凸を合わせることによって駆動伝達部材同士を嵌合させ、結合させている。駆動伝達部材201、202は、回転支持部材210が挿通されて同軸上に回転可能に支持されている。回転支持部材210に変位阻止部材220が係着されることによって、駆動伝達部材201、202が回転支持部材210から脱落することを防止している。
特許文献1の発明では、駆動伝達部材同士の凹凸の嵌合や、変位阻止部材を設ける、といった構造的な結合のみで、異なる駆動伝達部材を同軸上に保持できるという特徴がある。しかし、このような構造的な結合だけでは、駆動伝達部材の偏心・振れを十分に抑制できず、回転支持部材210を軸中心とした回転の精度を十分に保つことができないという問題があった。
更に、同軸上に異なる径の駆動伝達部材を結合させる駆動伝達装置の場合、小径の駆動伝達部材には大径の駆動伝達部材に比べて大きな負荷がかかる。このため、小径の駆動伝達部材には大径の駆動伝達部材よりも強度の高い材料を用いる必要があり、前述の問題と合わせて、異なる材質の駆動伝達部材同士をどの様にして結合し、駆動伝達部材および、駆動伝達装置の偏心や振れを抑えるかということが一つの課題となる。
異なる材質の駆動伝達部材同士を結合する方法、特に、金属と樹脂を結合する方法として、特許文献2(特許第4435093号)では、インサート成形によって金属歯車を樹脂でコーティングしている。文献2のインサート成形では、予め金型に金属歯車を配置し、そこに溶解樹脂を射出して成形し、冷却することで、金属と樹脂の一体品を成形している。また、インサート成形後に樹脂部材に割れやひずみが発生し、樹脂部材の密着性や強度が低下することを防ぐために、インサートする金属部材、樹脂、そして金型を別々に予加熱する、インサート成形後の成形物を長時間室温で冷却する、等の対策を用いている。
文献2の方法による金属と樹脂の結合では、適切に成形を行えば、両者に十分な密着性が得られる。しかし、樹脂の割れやひずみを防ぐために、成形用の金型と金属歯車と樹脂を別々に温度管理する必要があることや、金型から取り出した一体品の冷却に長時間を要すること、予加熱、射出、冷却と多くの工程を要することなど、工程の複雑化や管理の負担の増大という問題があった。また、金属と樹脂の組み合わせにしか適用できないという問題もあった。
そこで、本発明では、より簡易な手段で、異なる材質の駆動伝達部材の結合を十分に行い、偏心や振れの小さい駆動伝達装置を提供することを目的としている。
駆動装置の駆動力を伝達する第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材を備えた駆動伝達装置において、前記第一駆動伝達部材と前記第二駆動伝達部材は、同軸上に配設され、それぞれ異なる径を有して異なる材料からなる駆動伝達部材であって、第一駆動伝達部材は少なくとも二つの凸形状を備え、第二駆動伝達部材は少なくとも二つの凹形状を備え、前記の各凸形状を各凹形状に嵌合させて第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材を結合し、第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材の各軸孔に対し、軸部材、又は軸部材にそれと同心円上の外周面を有するように取り付けられる部材を圧入することで互いに結合させる駆動伝達装置を特徴とするものである。
本発明の駆動伝達装置では、異なる材質の駆動伝達部材同士を凹凸の形状で嵌合させると同時に、第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材の各軸孔に対し、軸部材、又は軸部材にそれと同心円上の外周面を有するように取り付けられる部材を圧入している。つまり、駆動伝達部材同士を嵌合させるだけでなく、駆動伝達部材の軸孔に対して、軸部材を圧入する、あるいは軸部材と同心円状の外周面を持つ部材を圧入している。これにより、各駆動伝達部材が、軸部材の軸に対して精度よく芯出しされる。また、精度よく芯出しされた状態で、駆動伝達部材が上記の部材に十分に結合されるため、軸に対してのガタつきやずれもほとんどなくなる。
以上から、複雑な工程を要することなく、より簡易な方法で駆動伝達部材を駆動伝達装置に十分に結合させ、精度良く駆動伝達部材を駆動伝達装置の軸上に配置し、振れや偏心の小さい駆動伝達装置を提供することができる。
以上から、複雑な工程を要することなく、より簡易な方法で駆動伝達部材を駆動伝達装置に十分に結合させ、精度良く駆動伝達部材を駆動伝達装置の軸上に配置し、振れや偏心の小さい駆動伝達装置を提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すように、画像形成装置1は、露光部2、画像形成部3、転写部4、給紙部5、搬送路6、定着部7、及び排出部8等により構成されている。
露光部2は、画像形成装置1の上部に位置しており、レーザ光等を発光する光源や各種光学系により構成されている。具体的には、画像取得手段から得られた画像データに基づいて作成される画像の色分解成分毎のレーザ光を、後述する画像形成部3の感光体に向けて照射することで、感光体の表面を露光するものである。
画像形成部3は、露光部2の下方に位置しており、画像形成装置1に対して着脱可能に構成された複数のプロセスユニット31を備えている。各プロセスユニット31は、表面上にトナーを担持可能な、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の表面を一様に帯電させる帯電ローラ33と、感光体ドラム32の表面にトナーを供給する現像装置34と、感光体ドラム32の表面をクリーニングするための感光体クリーニングブレード35等で構成されている。
なお、各プロセスユニット31は、カラー画像の色分解成分であるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色に対応した4つのプロセスユニット31(31Y,31C,31M,31Bk)からなっており、これらは異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっているため、符号は省略している。
なお、各プロセスユニット31は、カラー画像の色分解成分であるイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色に対応した4つのプロセスユニット31(31Y,31C,31M,31Bk)からなっており、これらは異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっているため、符号は省略している。
転写部4は、画像形成部3の直下に位置する。この転写部4は、駆動ローラ41及び従動ローラ42に周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト43、中間転写ベルト43の表面をクリーニングするクリーニングブレード44、各プロセスユニット31の感光体ドラム32に対して中間転写ベルト43を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ45等で構成されている。各一次転写ローラ45はそれぞれの位置で中間転写ベルト43の内周面を押圧しており、中間転写ベルト43の押圧された部分と各感光体ドラム32とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト43の駆動ローラ41と、中間転写ベルト43を挟んで駆動ローラ41に対向した位置には二次転写ローラ46が配設されている。二次転写ローラ46は中間転写ベルト43の外周面を押圧しており、二次転写ローラ46と中間転写ベルト43とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。更に、クリーニングブレード44によってクリーニングされた廃トナーを収容する廃トナーボックス47が、中間転写ベルト43の下方に廃トナー移送ホースを介して配設されている。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録用紙Pを収容した給紙カセット51や、給紙カセット51から記録用紙Pを搬出する給紙ローラ52等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された記録用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ61の他、後述する排出部8に至るまで、搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着部7は、加熱源71によって加熱される定着ローラ72、その定着ローラ72を加圧可能な加圧ローラ73等を有している。
排出部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排出部8には、記録用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ81と、排出された記録媒体をストックするための排紙トレイ82とが配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム32に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム32上に形成された静電潜像に、各現像装置34によってトナーが供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
次いで、転写部4の駆動ローラ41が図の反時計回りに回転駆動されることにより、中間転写ベルト43が図の矢印Aで示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ45には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ45と各感光体ドラム32との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各プロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkの感光体ドラム32上に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト43の表面には、フルカラーのトナー画像が形成される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ52が回転駆動することによって、給紙カセット51に収容された記録用紙Pが搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された記録用紙Pは、レジストローラ61によってタイミングを計られて、二次転写ローラ46とそれに対向する駆動ローラ41との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ46には、中間転写ベルト43上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト43上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着部7へと搬送され、加熱源71によって加熱されている定着ローラ72と加圧ローラ73とによって記録用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が記録用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録用紙Pは、定着ローラ72から分離され、搬送ローラ対によって搬送され、排出部8において排紙ローラ81によって排紙トレイ82へと排出される。また、転写後の中間転写ベルト43上に付着している残留トナーは、クリーニングブレード44等によって除去される。除去されたトナーは、スクリューや廃トナー移送ホース等により廃トナーボックス47へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット31Y,31C,31M,31Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット31を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
このような画像形成装置においては、感光体ドラム32の回転動作や中間転写ベルト43を作動させるための駆動ローラ41の回転動作、その他に給紙動作、画像読み取り動作、排紙動作等、各工程で記録用紙Pへの画像形成のための所定の動作を行う被駆動部材を作動させるため、モータ等の複数の駆動装置が用いられている。そして、駆動装置の駆動力を被駆動部材に伝えるための駆動伝達装置が備えられている。以下では、本発明に係る駆動伝達装置について詳述する。
図2は本発明の第一実施形態に係る駆動伝達装置を示した図で、(a)図と(b)図はそれぞれ別方向からの斜視図、(c)図は概略断面図である。
駆動伝達装置は、第一駆動伝達部材101と、第二駆動伝達部材102と、第一軸受け103及び第二軸受け104とを備える。第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102は、それぞれ、内周に軸部材が挿入される軸孔101p,102pを有し、外周面にギヤ歯部101d,102nを有する円筒状のギヤ部材である。本実施形態では、第二駆動伝達部材102が、モータ等からの駆動力が入力される入力側、第一駆動伝達部材101が、駆動力伝達先である感光体ドラム32等へ駆動力を出力(伝達)する出力側となっている。第一駆動伝達部材101が第二駆動伝達部材102に嵌合しており、第一駆動伝達部材101の一端側と第二駆動伝達部材102に、軸受けとしての第一軸受け103が圧入されている。第一駆動伝達部材101の他端側には、第二軸受け104が圧入されており、第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102、第一軸受け103、第二軸受け104が同軸上に結合されている。
第一軸受け103は外径部分103a、内径部分103b、第二軸受け104は外径部分104a、内径部分104bをそれぞれ有する。
第一軸受け103は外径部分103a、内径部分103b、第二軸受け104は外径部分104a、内径部分104bをそれぞれ有する。
大径の第二駆動伝達部材102に比べて、小径の第一駆動伝達部材101にかかる負荷トルクは大きく、第一駆動伝達部材101は第二駆動伝達部材102よりも剛性の高い材料を使用する必要がある。このため、第一駆動伝達部材101には金属を用い、第二駆動伝達部材102には樹脂を用いる構成が考えられる。
本実施例では、第一駆動伝達部材101には鉄―炭素―銅系焼結金属(SMF4040等)、第二駆動伝達部材102にはPOM(ジュラコン(登録商標)SW−01等)を使用した。ただし、上記の駆動伝達部材の材料の組み合わせは一例であり、上記の組み合わせに限定されるものではない。
本実施例では、第一駆動伝達部材101には鉄―炭素―銅系焼結金属(SMF4040等)、第二駆動伝達部材102にはPOM(ジュラコン(登録商標)SW−01等)を使用した。ただし、上記の駆動伝達部材の材料の組み合わせは一例であり、上記の組み合わせに限定されるものではない。
今回の実施例の代表的な寸法を示す。第一駆動伝達部材101のギヤ歯部101dの歯先円直径Hはφ20.09[0/−0.13]、有効歯部の幅寸法Bは17.4[±0.1]、第二駆動伝達部材102のギヤ歯部102nの歯先円直径Kはφ52.37[0/−0.19]、有効歯幅Jは12.9[±0.1]である。また、第一軸受103、第二軸受け104は、軸部材にそれと同心円上の外周面を有するように取り付けられる。ここでは、第一軸受け103、第二軸受け104として、玉軸受を使用し、それぞれの外径、内径は、103a:φ12[0/−0.008]、103b:φ8[0/−0.008]、104a:φ16[0/−0.008]、104b:φ8[0/−0.008]である。
図3は第一実施形態に係る駆動伝達装置の第一駆動伝達部材101を示した斜視図である。
図3に示すように、第一駆動伝達部材101は、軸方向に延びる凸形状101aを4箇所に有する。各凸形状101aと凸形状101aの間には溝101bが設けられており、各凸形状101aは、溝101bによって分断された、第一駆動伝達部材101の同軸上の中空の円筒形状の一部分である。凸形状101aの根元部分の内径側には、軸方向に直交する突き当て面101cが配置されている。
図4は第一実施形態に係る駆動伝達装置の第二駆動伝達部材102を示した図で、(a)図は斜視図、(b)図は(a)図の裏側から見た斜視図である。
第二駆動伝達部材102は、リブ102aを4箇所に有し、各リブ102aの間の4箇所に、凹形状としての円弧状の溝102bを有する。第二駆動伝達部材102の外周に存在する中空の円筒形状を外円102kとすると、この外円102kの内径側には、4つのリブ102aで外円102kの内周面に支持された中央部分である、中空の円筒形状の内円102gが配置され、内円102gには、第一駆動伝達部材101の突き当て面101cが突き当たる軸方向に直交する方向の被突き当て面102cが設けられる。内円102gの外径部分102hと、外円102kの内径部分102jに挟まれた位置に溝102bが設けられている。内円102gの外径部分102hは、第一駆動伝達部材101の凸形状101aと嵌合し、内円102gの内径部分102iは、第一駆動伝達部材101、第
一軸受け103および第二軸受け104と同軸上に配置される。また、各リブ102aは、内円102gよりも第一軸受け103が圧入される側の軸方向へ延伸しており、その内円102gから延伸する部分の内径面102rは、圧入される第一軸受け103の外径部分103aが圧接する面となっている。
一軸受け103および第二軸受け104と同軸上に配置される。また、各リブ102aは、内円102gよりも第一軸受け103が圧入される側の軸方向へ延伸しており、その内円102gから延伸する部分の内径面102rは、圧入される第一軸受け103の外径部分103aが圧接する面となっている。
第一駆動伝達部材101の各凸形状101aが第二駆動伝達部材102の各溝102bに挿入されて、両者は嵌合する。また、第一駆動伝達部材101の突き当て面101cを第二駆動伝達部材102の被突き当て面102cに突き当てた状態で、両者は嵌合する。
図5は第一実施形態に係る駆動伝達装置を正面から見た図で、(a)図は第一駆動伝達部材101、(b)図は第二駆動伝達部材102、(c)図は駆動伝達装置全体を示した図である。
図5(a)に示すように、溝101bの横幅は寸法A1で表される。また、図5(b)に示すように、リブ102aの横幅は寸法A2で表される。
図5(c)に示すように、第一駆動伝達部材101の凸形状101aが第二駆動伝達部材102の溝102bに挿入されて両者は嵌合し、第一駆動伝達部材101の溝101bには、第二駆動伝達部材102のリブ102aが挿入される。(なお、図5cの線V−V’、線W−W’は、図7、図8で示す断面図の切断面である。)
図5(c)に示すように、第一駆動伝達部材101の凸形状101aが第二駆動伝達部材102の溝102bに挿入されて両者は嵌合し、第一駆動伝達部材101の溝101bには、第二駆動伝達部材102のリブ102aが挿入される。(なお、図5cの線V−V’、線W−W’は、図7、図8で示す断面図の切断面である。)
溝101bの幅A1と第二駆動伝達部材102のリブ102aの幅A2の寸法は同じであり、寸法公差はそれぞれ[+0.1/+0.2]、[−0.1/−0.2]に設定している。
溝101b、リブ102a、それぞれの幾何公差は、第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102、それぞれの中心軸を基準として、共に対称度0.1である。また、溝101b、リブ102aの垂直度は、いずれかの溝の中心を基準として、共に垂直度0.1である。
溝101b、リブ102a、それぞれの幾何公差は、第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102、それぞれの中心軸を基準として、共に対称度0.1である。また、溝101b、リブ102aの垂直度は、いずれかの溝の中心を基準として、共に垂直度0.1である。
このように、寸法公差および幾何公差を小さく設定した理由は、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102の嵌合性を良くし、第一駆動伝達部材101の各凸形状101a、第二駆動伝達部材の各リブ102a間で均等に駆動力を伝達するためである。これにより、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102の結合後の振れや偏心を最小限に抑える効果もある。
また、第一実施形態の駆動伝達装置では、第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102は、それぞれ凸部(リブ)と溝を各4箇所に配置していたが、駆動伝達部材同士が嵌合するためには、少なくとも2つあればよい。
図6は、第一実施形態に係る駆動伝達装置の第一駆動伝達部材101を示す図で、(a)図は真横から見た図、(b)図は真横からの断面図である。
図6(a)および(b)に示すように、第一駆動伝達部材101は、ギヤ歯部101dを有し、その有効歯幅をB、歯底部101fの円直径をDで表している。また、図6(a)に示すように、凸形状101aの外径部分を101h、その直径をC1で表している。凸形状101aとギヤ歯部101dの間に軸方向寸法E1の厚み101eを有している。
歯底部の円直径寸法Dと凸形状101aの外径部分101hの寸法C1の関係において、D<C1の時は、ギヤ歯部101dの凸形状101a側の軸方向端部101fは、突き当て部101cの根元位置(溝101bの底位置)から、少なくとも1mmの間隔を設ける必要がある。このため、厚み101eを設定している。理由は、第一駆動伝達部材101が歯車の場合、D<C1の条件下では、厚み101eがなければ、加工が困難なためである。なお、D>C1の場合は、厚み101eは設けなくてもよい。
図6(b)に示すように、第一駆動伝達部材101の軸孔101pには、その軸方向一端部側(図の左端部側)に第二軸受け104を圧入する取付孔101j、他端部側(図の右端部側)の凸形状101aの内周に第一軸受け103を圧入する圧入孔101gが存在し、それぞれの内径をF、G1で表している。これらの取付孔101j、圧入孔101gの寸法および同軸度に関しては、第一駆動伝達部材101の外径と同軸の円形状であるため、高い精度で加工ができる。
図7は第一実施形態に係る駆動伝達装置を図5(c)の線断面V−V’で切断した断面図で、(a)図は第二駆動伝達部材102のみを示した図、(b)図は駆動伝達装置全体を示した図である。
図7(a)に示すように、第二駆動伝達部材102には、外円102k、内円102g、その間に溝102bがそれぞれ配置されている。内円102gの内径部分を102i、外径部分を102h、外径寸法をG2で示している。外円102kの内径部分102jの内径寸法をC2で示している。
第一駆動伝達部材101の凸形状101aは、第二駆動伝達部材102の溝102bに挿入されて嵌合する。この時、凸形状101aの外径部分101hと内径部分101iは、第二駆動伝達部材102の、外円102kの内径部分102jと内円102gの外径部分102hにそれぞれ面する。外円102kの内径部分102jの寸法がC2、内円102gの外径部分102hが寸法G2でそれぞれ表され、凸形状101aの外径部分101hは寸法C1、凸形状101aの内径部分101iが寸法G1で表される(101a、101g、101h、101i、C1、G1は図6b参照)。
それぞれの寸法C1とC2およびG1とG2は、凸形状101aの外径部分101hと外円102kの内径部分102jおよび、凸形状101aの内径部分101iと内円102gの外径部分102hの間のいずれか一方に、0.1mm〜0.3mmの隙間が出来るように設定されている(ただし、材料の熱膨張はこの時点で考慮していない)。
これにより、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102を嵌合させる際に、一定の隙間が両者にできて作業性が向上するため、両者を嵌合させやすくなる。
また、嵌合状態で一定の隙間が両者にできることで、内側の部材の方が熱膨張しやすい場合にも、両者の熱膨張による寸法の増加量の差がこの隙間以下であれば、両者の間に応力が発生しにくい。このため、駆動伝達時の第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102の振れや偏心を最小限に抑えることができるという効果がある。
本発明の実施形態では、熱膨張係数が、第一駆動伝達部材101<第二駆動伝達部材102に設定されている。小径の第一駆動伝達部材101は、第二駆動伝達部材102よりもより強度が求められており、上記設定により、第一駆動伝達部材101の熱環境による強度変化を小さくし、その強度を保つ事ができる。
上記設定の場合、熱膨張により、寸法G1と寸法G2の寸法差が小さくなり、寸法C2と寸法C1の寸法差が大きくなる。このため、熱膨張前の寸法は、寸法G1とG2の寸法差が0.1mm〜0.3mmになる様に設定し、寸法C2とC1の寸法は同じに設定する。熱膨張により、寸法C2とC1の寸法差は広がるので、膨張前は両者の寸法差はできるだけ小さいほうがよく、その寸法を同じにする事により、両者の隙間をできる限り小さくし、揺れや偏心を最小限に抑える事ができる。ただし、寸法G1が寸法G2より大きく設定する事はもちろんである。また、寸法C2と寸法C1を同じとしたが、成形による実物の誤差が出る事はもちろんである。
第一駆動伝達部材101は焼結金属であり、熱膨張係数は16×10-6[1/℃]、想定使用温度50[℃](基準温度20℃)とすると、凸形状101aの内径部分101iの寸法G1(φ16;交差は含まない)は約0.0077mm増加する。一方で、第二駆動伝達部材102はPSW−01で、熱膨張係数は11×10-5[1/℃]、想定使用温度50[℃](基準温度20℃)とすると、内円102gの外径寸法G2(φ16)は約0.0528mm増加する。したがって、熱膨張によってG2とG1の寸法差が約0.0451mm(=0.0528mm−0.0077mm)小さくなるが、隙間を0.1〜0.3mm確保しているので、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102の間には一定量の隙間が存在し、応力は発生しにくい。
また、今回の実施例とは異なるが、熱膨張係数が、第一駆動伝達部材101>第二駆動伝達部材102の場合についても考える。この場合、熱膨張により、寸法C2と寸法C1の寸法差が小さくなり、寸法G1と寸法G2の寸法差が大きくなる。このため、熱膨張前の寸法は、寸法C1とC2の寸法差が0.1mm〜0.3mmになる様に設定し、寸法G1とG2の寸法は同じに設定する。熱膨張により、寸法G1とG2の寸法差は広がるので、膨張前は両者の寸法差はできるだけ小さいほうがよく、その寸法を同じにする事により、両者の隙間をできる限り小さくし、揺れや偏心を最小限に抑える事ができる。ただし、寸法C2が寸法C1より大きく設定する事はもちろんである。また、寸法G1と寸法G2を同じとしたが、成形による実物の誤差が出る事はもちろんである。
第一駆動伝達部材101はPOMとし、熱膨張係数は11×10-5[1/℃]、想定使用温度50[℃](基準温度20℃)とすると、外円102kの内径部分102jの寸法C2(φ20)は約0.0660mm増加する。一方で、第二駆動伝達部材102を焼結金属とすると、熱膨張係数は16×10-6[1/℃]、想定使用温度50[℃](基準温度20℃)とすると、外円102kの内径部分102jの寸法C2は約0.0096mm増加する。したがって、熱膨張によってC1とC2の間の寸法差が約0.0564mm(=0.0660mm−0.0096mm)小さくなるが、隙間を0.1〜0.3mm確保しているので、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102の間には一定量の隙間が存在し、応力は発生しにくい。
図8は第一実施形態に係る駆動伝達装置を図5(c)の線断面W−W’で切断した断面図で、(a)図は第二駆動伝達部材102のみを示した図、(b)図は駆動伝達装置全体を示した図である。
図8(a)に示すように、被突き当て面102cは、第二駆動伝達部材102の軸方向と直交する第一駆動伝達部材101側(図の左側)の端面102fよりも寸法E2の分だけ、軸方向内部側(図の右側)に位置している(被突き当て面102cは、第一駆動伝達部材101の突き当て面101cと接触する)。寸法E2は、第一駆動伝達部材101の凸形状101aとギヤ歯部101dとの間の厚み101eの寸法E1よりも大きくなるように設定している。これにより、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102の嵌合時に、第一駆動伝達部材101のギヤ歯部101dの有効歯幅開始位置(嵌合方向先端位置)を、上記第二駆動伝達部材102の第一駆動伝達部材101側の端面102fと同位置又はそれよりも軸方向内部側に配置することができる(101d、101e、101f、E1は図6a参照)。
第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102は、第一駆動伝達部材101の4つの凸形状101aを第二駆動伝達部材102の4つの溝102b内に挿入することで、互いに嵌合される。このとき、第一駆動伝達部材101の突き当て面101cが第二駆動伝達部材102の被突き当て面102cに突き当てられることで、第二駆動伝達部材102に対する第一駆動伝達部材101の図7(b)における右スラスト方向の移動が規制されている。
第一軸受け103は、第二駆動伝達部材102の第一駆動伝達部材101を嵌合する側とは反対側から組み付けされることで、互いに嵌合された第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102の各軸孔101p,102pに対し圧入される。第一軸受け103が圧入された状態では、第一軸受け103の外径部分103aが、第一駆動伝達部材101の圧入孔101gと第二軸受け104の各リブ102aの内径面102rに対し圧接される(図7(b)、図8(b)参照)。ここでは、第一軸受け103が引き抜き強さ10N以上で圧入されることで、第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102に対する第一軸受け103の図7(b)における右スラスト方向への移動が規制されている。
また、第二軸受け104は、第一駆動伝達部材101の第二駆動伝達部材102に嵌合する側の端部とは反対側の端部に組み付けられることで、第一駆動伝達部材101の軸孔101p、詳しくは取付孔101jに対して圧入される(図7(b)参照)。ここでは、第二軸受け104が引き抜き強さ10N以上で圧入されることで、第一駆動伝達部材101に対する第二軸受け104の図7(b)における左スラスト方向への移動が規制されている。
第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102、第一軸受け103および第二軸受け104は同軸上に配置されるが、それぞれの内径寸法、F,G1、G2および、第一軸受け、第二軸受けの外径、内径は、高い精度で加工ができ、寸法公差・幾何公差は小さく設定できる。
このため、第一軸受け103を第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102に、第二軸受け104を第一駆動伝達部材101にそれぞれ圧入することで、これらを高い精度で同軸上に結合でき、駆動伝達時の振れや偏心を抑えることができる(F、G1は図6b参照)
このため、第一軸受け103を第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102に、第二軸受け104を第一駆動伝達部材101にそれぞれ圧入することで、これらを高い精度で同軸上に結合でき、駆動伝達時の振れや偏心を抑えることができる(F、G1は図6b参照)
本発明のそれ以外の実施形態として、同軸上に配置された三つの駆動伝達部材、第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102および第三駆動伝達部材105を有する三段構造の駆動伝達装置の二つの実施形態について示す。
図9および図10は本発明の三段構造の駆動伝達装置を示した断面図で、図9は第二実施形態について示した図、図10は第三実施形態について示した図である。
図9(a)に示す第二実施形態の駆動伝達装置では、第二軸受け104、第一駆動伝達部材101、第二駆動伝達部材102、第一軸受け103、第三駆動伝達部材105、第三軸受け106が、この順で図の上側から同軸上に結合されている。図9(a)は、図5(c)の線断面V−V’に相当する箇所で切断した断面図である。
なお、第三駆動伝達部材105が、モータ等からの駆動力が入力される入力側、第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102が、駆動力伝達先である感光体ドラム等へ駆動力を出力(伝達)する出力側となっている。
第二実施形態の第一駆動伝達部材101では、第一実施形態で各4つずつ配置された凸形状101aと溝101bが、各2つずつ配置されている。そして、二つの凸形状101aは、第二駆動伝達部材102の溝102bを貫通して、第三駆動伝達部材105に嵌合する長さで設けられている。
また、第一実施形態の第一駆動伝達部材101と同様、凸形状101aが配置される側とは軸方向の反対側に、第二軸受け104が圧入されるための取付孔101jを有する。
また、第二駆動伝達部材102には2つの凹形状としての溝102bと2つの凸形状102qが設けられている。溝102bには、第一駆動伝達部材101の凸形状101aが挿入されて両者が嵌合する。また、凸形状102qは第三駆動伝達部材105が配置される側に設けられている。
第三駆動伝達部材105は、図9(b)に示すように、第一実施形態の第二駆動伝達部材102と同様の構成をしており、リブ105aを4箇所に有し、各リブの間の4箇所に凹形状としての溝105bを有する。そして、4箇所のリブ105aに支持された中央部分には、内円105cを有する。
第一駆動伝達部材101の2つの凸形状101aは、第二駆動伝達部材102の各溝102bを貫通して第三駆動伝達部材105の溝105bのうちの2つに挿入され、第一駆動伝達部材101は、第二駆動伝達部材102および第三駆動伝達部材105と嵌合する。
第二駆動伝達部材102の2つの凸形状102qは、第三駆動伝達部材105の溝105bのうち、凸形状101aが挿入される以外の2つの溝105bに挿入され、第二駆動伝達部材102と第三駆動伝達部材105が嵌合する。
第一駆動伝達部材101の凸形状101aと第二駆動伝達部材102を第一軸受け103の外周面として第一軸受け103が圧入され、2つの部材が精度よく結合されている。
また、第一駆動伝達部材101の凸形状101a、第二駆動伝達部材102の凸形状102q、そして図9(c)に示す第三駆動伝達部材105のリブ105aの内径面105rを第三軸受け106の外周面として、第三軸受け106が圧入され、3つの部材がそれぞれ精度よく結合されている。
第二実施形態の駆動伝達装置において、3つの軸受けはそれぞれ以下の様な働きをする。
第二軸受け104と第三軸受け106は、駆動伝達装置の軸方向両側にそれぞれ圧入されている。これにより、駆動伝達装置に軸部材が挿入された際、軸部材によって、駆動伝達装置の軸方向両端に配置される第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102が回転可能に保持される。
また、第一軸受け103が、第二駆動伝達部材102が配置される部分に圧入されることで、第二駆動伝達部材102が軸部材に対して回転可能に保持される。
第二軸受け104と第三軸受け106は、駆動伝達装置の軸方向両側にそれぞれ圧入されている。これにより、駆動伝達装置に軸部材が挿入された際、軸部材によって、駆動伝達装置の軸方向両端に配置される第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102が回転可能に保持される。
また、第一軸受け103が、第二駆動伝達部材102が配置される部分に圧入されることで、第二駆動伝達部材102が軸部材に対して回転可能に保持される。
以上より、3つの駆動伝達部材は軸部材によって回転可能に保持され、駆動伝達装置は、軸部材より伝達された駆動力を正しく伝達することができる。
第三軸受け106は、第三駆動伝達部材105の内円105cで、第一駆動伝達部材101および第二駆動伝達部材102が配置される側の面とは逆の面105dに突き当てられて圧入されている。
なお、第二実施形態の駆動伝達装置では、第三駆動伝達部材105の溝105bを4つとしたが、溝105bが二つの構成も考えられる。この場合、一つの溝105bに対して、第一駆動伝達部材101の凸形状101aと第二駆動伝達部材102の凸形状102qが一つずつ挿入されて3部材が嵌合する。
図10に示す第三実施形態の駆動伝達装置では、これまでの実施形態とは逆に、第一駆動伝達部材が4つの凹形状としての溝101qを有し、第二駆動伝達部材102が有する4つの凸形状102sが挿入されて両部材が嵌合する。
第一駆動伝達部材101は、図4等の第一実施形態の駆動伝達装置と同様、内部に内円101rを有する。内円101rの部分には、第二軸受け104が、第一駆動伝達部材101のリブと第二駆動伝達部材102の凸形状102sを第二軸受け104の外周面として圧入され、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102が精度よく結合されている。
第二駆動伝達部材102は、凸形状102sが配置される側とは反対側で第三駆動伝達部材105が配置される側に、4つの凸形状102qを有する。
第三駆動伝達部材105は、第二実施形態の第三駆動伝達部材105と同様、リブ105aを4箇所に有し、各リブの間の4箇所に凹形状としての溝105bを有する。そして、4箇所のリブ105aに支持された中央部分には、内円105cを有する。
第二駆動伝達装置102の各凸形状102qが、第三駆動伝達部材105の各溝105bに挿入されて両者は嵌合する。
また、第二駆動伝達部材102の凸形状102q、そして第三駆動伝達部材105のリブ105aを第三軸受け106の外周面として、第三軸受け106が圧入され、第二駆動伝達部材102と第三駆動伝達部材105が精度よく結合されている。
第三実施形態の駆動伝達装置においては、駆動伝達装置の中央に配置される駆動伝達部材である第二駆動伝達部材102が軸方向両側に凸形状を有し、軸方向両側に配置された第一駆動伝達部材101、第三駆動伝達部材105のそれぞれの溝と嵌合している。
また、軸方向両端には第二軸受け104と第三軸受け106がそれぞれ配置されており、第二軸受け104によって第二駆動伝達部材102と第一駆動伝達部材101が、第三軸受け106によって第二駆動伝達部材102と第三駆動伝達部材105がそれぞれ結合され、三つの駆動伝達部材が軸部材に対して回転可能に保持されることになる。
この様な構造により、第二実施形態で配置された第一軸受け103を配置することなく、三つの駆動伝達部材が軸部材に対して回転可能に保持される。
なお、第三実施形態の各駆動伝達部材の凸形状、溝をそれぞれ4つずつとしたが、少なくとも2つあればよい。
図11は本発明の第四実施形態に係る駆動伝達装置の構成を示す図で、本発明の第二実施形態の線断面V−V’に相当する箇所で切断した断面図である。
図11に示す第四実施形態の駆動伝達装置は、上記各実施形態とは異なり、軸受けを有していない。すなわち、第四実施形態では、軸部材107が、第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102の各軸孔101p,102pに対して、軸受けを介さずに直接圧入されている。この場合、精度良く形成される各軸孔101p,102pに対して軸部材107を圧入することで、軸部材107、第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102を高い精度で同軸上に結合することが可能である。また、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102は、上記実施形態と同様に、凸形状101aと溝102bとの隙間嵌めで互いに結合することで、熱膨張に伴う応力負荷の発生を抑制することができる。
図11に示す第四実施形態の駆動伝達装置は、上記各実施形態とは異なり、軸受けを有していない。すなわち、第四実施形態では、軸部材107が、第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102の各軸孔101p,102pに対して、軸受けを介さずに直接圧入されている。この場合、精度良く形成される各軸孔101p,102pに対して軸部材107を圧入することで、軸部材107、第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102を高い精度で同軸上に結合することが可能である。また、第一駆動伝達部材101と第二駆動伝達部材102は、上記実施形態と同様に、凸形状101aと溝102bとの隙間嵌めで互いに結合することで、熱膨張に伴う応力負荷の発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、第一駆動伝達部材101及び第二駆動伝達部材102をギヤ部材としているが、これに限らず、ベルトを用いて駆動伝達するプーリなどであってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
1 画像形成装置
101 第一駆動伝達部材
101a 凸形状
101b 溝
101c 突き当て面
101p 軸孔
102 第二駆動伝達部材
102a リブ
102b 溝(凹形状)
102c 被突き当て面
102g 内円
102h 内円の外径部分
102j 外円の内径部分
102k 外円
102p 軸孔
103 第一軸受け(軸受け)
104 第二軸受け
105 第三駆動伝達部材
105b 溝(凹形状)
106 第三軸受け
107 軸部材
101 第一駆動伝達部材
101a 凸形状
101b 溝
101c 突き当て面
101p 軸孔
102 第二駆動伝達部材
102a リブ
102b 溝(凹形状)
102c 被突き当て面
102g 内円
102h 内円の外径部分
102j 外円の内径部分
102k 外円
102p 軸孔
103 第一軸受け(軸受け)
104 第二軸受け
105 第三駆動伝達部材
105b 溝(凹形状)
106 第三軸受け
107 軸部材
Claims (10)
- 駆動装置の駆動力を伝達する第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材とを備えた駆動伝達装置において、
前記第一駆動伝達部材と前記第二駆動伝達部材は、同軸上に配設され、それぞれ異なる径を有して異なる材料からなる駆動伝達部材であって、第一駆動伝達部材は少なくとも二つの凸形状を備え、第二駆動伝達部材は少なくとも二つの凹形状を備え、前記の各凸形状を各凹形状に嵌合させて第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材を結合し、第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材の各軸孔に対し、軸部材、又は軸部材にそれと同心円上の外周面を有するように取り付けられる部材を圧入することで互いに結合させることを特徴とする駆動伝達装置。 - 前記軸部材にそれと同心円上の外周面を有するように取り付けられる部材を、軸受けとした請求項1記載の駆動伝達装置。
- 前記凸形状と前記凹形状との間に0.1mm〜0.3mmの隙間を有する請求項1または2に記載の駆動伝達装置。
- 前記凸形状は、前記第一駆動伝達部材と同軸上の中空の円筒形状の一部分であって、
前記第二駆動伝達部材は、前記第二駆動伝達部材と同軸上に配置される中空の円筒形状の外円と内円を有し、前記外円は前記内円の外周側に配置され、前記凹形状は前記外円の内径部分と前記内円の外径部分に挟まれた部分であって、
前記第一駆動伝達部材の膨張係数は、前記第二駆動伝達部材の膨張係数よりも小さく、
前記凸形状の内径は前記内円の外径よりも0.1mm〜0.3mm大きく、前記外円の内径と前記凸形状の外径は同じ大きさである請求項3記載の駆動伝達装置。 - 前記凸形状は、前記第一駆動伝達部材と同軸上の中空の円筒形状の一部分であって、
前記第二駆動伝達部材は、前記第二駆動伝達部材と同軸上に配置される中空の円筒形状の外円と内円を有し、前記外円は前記内円の外周側に配置され、前記凹形状は前記外円の内径部分と前記内円の外径部分に挟まれた部分であって、
前記第一駆動伝達部材の膨張係数は、前記第二駆動伝達部材の膨張係数よりも大きく、
前記外円の内径は前記凸形状の外径よりも0.1mm〜0.3mm大きく、前記凸形状の内径と前記内円の外径は同じ大きさである請求項3記載の駆動伝達装置。 - 前記第一駆動伝達部材は、突き当て面を前記第二駆動伝達部材の被突き当て面に突き当てて嵌合し、前記被突き当て面を第二駆動伝達部材の軸方向と直交する第一駆動伝達部材側の端面あるいは当該端面よりも軸方向内部側へ窪んだ面とした請求項1から5いずれか1項に記載の駆動伝達装置。
- 前記軸受けを軸部材に2つ取り付け、各軸受けの少なくとも一方を、前記第一駆動伝達部材と前記第二駆動伝達部材の各軸孔に圧入した請求項2に記載の駆動伝達装置。
- 駆動装置の駆動力を伝達する第三駆動伝達部材を備え、前記第一駆動伝達部材と前記第二駆動伝達部材と前記第三駆動伝達部材は、同軸上に配設され、それぞれ異なる径を有して異なる材料からなる駆動伝達部材であって、前記第三駆動伝達部材は少なくとも二つの凹形状を備え、前記第一駆動伝達部材の凸形状に、前記第二駆動伝達部材の凹形状と第三駆動伝達部材の凹形状を共に嵌合させて各駆動伝達部材を結合し、第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材と第三駆動伝達部材の各軸孔に対し、軸部材、又は軸部材にそれと同心円上の外周面を有するように取り付けられる部材を圧入することで互いに結合させる請求項1から7いずれか1項に記載の駆動伝達装置。
- 駆動装置の駆動力を伝達する第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材と第三駆動伝達部材とを備えた駆動伝達装置において、
前記第一駆動伝達部材と前記第二駆動伝達部材と前記第三駆動伝達部材は、同軸上に配設され、それぞれ異なる径を有して異なる材料からなる駆動伝達部材であって、第一駆動伝達部材は少なくとも二つの凹形状を備え、第二駆動伝達部材は凸形状を軸方向両端にそれぞれ二つずつ備え、第三駆動伝達部材は少なくとも二つの凹形状を備え、前記の各凸形状を各凹形状に嵌合させて、第二駆動伝達部材と第一駆動伝達部材および第三駆動伝達部材を結合し、第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材と第三駆動伝達部材の各軸孔に対し、軸部材、又は軸部材にそれと同心円上の外周面を有するように取り付けられる部材を圧入することで互いに結合させることを特徴とする駆動伝達装置。 - 前記駆動装置と、請求項1から9いずれか1項に記載の駆動伝達装置と、前記駆動伝達装置を介して、前記駆動装置により駆動される被駆動部材とを備えた画像形成装置。
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