JP2015156913A - 流体式マッサージ装置 - Google Patents

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昭一 嶋貫
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Abstract

【課題】職場や車の運転中などでも使用することができる小型・軽量で持ち運び可能なタイプの流体式マッサージ装置を提供する。
【解決手段】適度のクッション性を備えた本体20と、本体に埋設された弾性突起体30と、弾性突起体の中空内部40に流体Fを送入して加圧することにより弾性突起体の頂部41を本体表面から突出させるポンプ51と、ポンプ51の動作を制御する制御部52とを有し、加圧された弾性突起体の頂部41が人体の所定の部位を押圧してマッサージ効果を与えることを特徴とする流体式マッサージ装置10である。弾性突起体30は第一および第二のグループに分けて所定箇所に配置され、第一グループの弾性突起体への加圧と第二グループの弾性突起体への加圧とを交互に切り替えるようにポンプが運転される。
【選択図】図6

Description

本発明はマッサージ装置に関し、特に流体の圧力を制御して突起部を作動させることによりマッサージ効果を与える流体式マッサージ装置に関する。
人体の肩や首、背中、腰などのツボを押して凝りの解消を図るマッサージ装置は、宿泊施設や入浴施設などにおける業務用だけでなく、健康への意識が高まるにつれて家庭用マッサージ装置も普及してきている。従来のマッサージ装置は、主として椅子型(マッサージチェア)に構成され、内部に設置したローラーをカムにより作動させる機械式のものが主流になっている。
しかしながら、このような機械式マッサージ装置は一般に高価であるだけでなく、大型で重量も重く、一旦設置すると容易には移動することができない。また、ローラーやカムなどを用いた機構部は頑丈な筺体に収容しなければならないことから、座布団や座椅子のような形状とすることは実際上困難である。これらの事情により、職場や車の運転中などでも使用することができるような小型・軽量で持ち運び可能なタイプのマッサージ装置はこれまでほとんど市販されていないのが実情である。
また、機械式マッサージ装置においても、コンピュータ制御などを介して、熟練したマッサージ師による手もみ感を再現するように努めているが、その構造上、人や部位によっては突出したローラーで強く押圧されたときに痛みや不快感を覚えることも多く、より自然で優しい動きで指圧できるマッサージ装置の出現が望まれていた。
機械式マッサージ装置の上記欠点を解消するものとして、水などの流体を利用した流体式マッサージ装置も提案されているが、ウォーターベッドタイプ(特許文献1〜3など)や浴槽設置タイプ(特許文献4など)は、上記機械式マッサージチェアと同様またはそれ以上に大型で重いものであり、職場や車の運転中などでも使用することができる小型・軽量で持ち運び可能なマッサージ装置に対するニーズに応えることは到底不可能である。
特開2005−261825号公報 特開2008−023147号公報 特開2013−244177号公報 特開2002−282317号公報
したがって、本発明が解決しようとする課題は、職場や車の運転中などでも使用することができる小型・軽量で持ち運び可能なタイプの流体式マッサージ装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、適度のクッション性を備えた本体と、本体に埋設される弾性突起体と、弾性突起体の中空内部に流体を送入して加圧することにより弾性突起体の少なくとも頂部を本体表面から突出させる加圧手段と、加圧手段の動作を制御する制御手段とを有し、加圧された弾性突起体の頂部が人体の所定の部位を押圧してマッサージ効果を与えることを特徴とする流体式マッサージ装置である。
請求項2に係る本発明は、請求項1記載の流体式マッサージ装置において、前記弾性突起体が第一のグループに属する弾性突起体と第二のグループに属する弾性突起体とからなると共に、前記加圧手段が第一のグループに属する弾性突起体を加圧する第一の加圧手段と第二のグループに属する弾性突起体を加圧する第二の加圧手段とからなり、前記制御手段は第一の加圧手段により第一のグループに属する弾性突起体を加圧させる第一の動作状態と第二の加圧手段により第二のグループに属する弾性突起体を加圧させる第二の動作状態とを切替制御することを特徴とする。
請求項3に係る本発明は、請求項2記載の流体式マッサージ装置において、前記加圧手段は前記第一の動作状態のときには第二のグループに属する弾性突起体の内部空間を減圧してこれらが本体表面から実質的に突出しないように凹ませた状態を形成・維持すると共に前記第二の動作状態のときには第一のグループに属する弾性突起体の内部空間を減圧してこれらが本体表面から実質的に突出しないように凹ませた状態を形成・維持することを特徴とする。
請求項4に係る本発明は、請求項2または3記載の流体式マッサージ装置において、左右で対をなして配置される弾性突起体が同一のグループに属することを特徴とする。
請求項5に係る本発明は、請求項1ないし4のいずれか記載の流体式マッサージ装置において、弾性突起体が略円錐形状に形成され、その中空内部に流体が送入されて加圧されたときに略椀形状に膨張変形することを特徴とする。
請求項6に係る本発明は、請求項1ないし4のいずれか記載の流体式マッサージ装置において、弾性突起体が蛇腹状に形成され、その中空内部に流体が入されて加圧されたときに伸長変形することを特徴とする。
請求項1に係る本発明によれば、職場や車の運転中などでも使用することができる小型・軽量で持ち運び可能なタイプの流体式マッサージ装置として提供することが可能である。また、加圧された弾性突起体の頂部を人体の部位に押圧するものであるから、機械式マッサージ装置のように痛みや不快感を与えることなく、熟練したマッサージ師により施術しているかのような自然で優しいマッサージ効果を与えることができる。
また、弾性突起体は適度のクッション性を備えた本体に埋設されているので、人体の荷重を受けたときに人体の形状に追従して本体が変形することにより、加圧された弾性突起体が人体に対して常に正対するように姿勢変形して、より適切なマッサージ効果を与えることができる。すなわち、たとえば座布団状や椅子状に形成された本体の座面に人が座ったときを考えると、座面の略中央に対して大きな荷重が真上から作用することになるので、座面の略中央に配置された弾性突起体を加圧することにより該弾性突起体が人体の尻部分に正対して指圧効果を与えることができるが、座面の側方位置に作用する荷重は比較的小さいので、この部分に配置された弾性突起体が常に直上を向いていたのでは尻の両側部分に正対することができず、十分な指圧効果を与えることができない。しかしながら、本発明によれば、人が座ったときに、適度のクッション性を備えた本体の中央部分が大きな荷重を受けて沈み込むことにより、その両側部分が中央に向けて傾いて尻を包み込むような形状に変形する。このため、座面の側方部分に配置された弾性突起体も内向きに傾斜して、尻の両側部分に正対して指圧効果を与えることができる。このように、本発明によるマッサージ装置は、複雑な曲面を有する人体の形状に追従して本体が自在に変形するので、本体の各所に埋設された弾性突起体が人体の指圧すべき部位に対して常に正対して指圧効果を与えることができるという優位性がある。
請求項2に係る本発明によれば、本体に埋設される弾性突起体を第一および第二のグループに分けてグループごとに加圧するように構成されているので、加圧に用いる流体量を少なくすることができ、各グループごとに設けられる加圧手段も比較的小さい能力のものを用いることができる。
請求項3に係る本発明によれば、一方のグループに属する弾性突起体を加圧するときに他方のグループに属する弾性突起体を積極的に減圧して凹ませるので、荷重を受けにくい箇所に配置された弾性突起体であっても実質的に本体表面から突出させずに埋没した状態とすることができ、邪魔にならない。この場合、減圧手段を設ける必要がある(加圧手段に減圧機能を持たせて加減圧手段としても良い)が、一方のグループに属する弾性突起体を加圧するときに他方のグループに属する弾性突起体を減圧するので、単一の圧力源を用いて加圧と減圧とを交互に切り替えれば良く、装置構成の複雑化やコストの大幅上昇を招かずに実施可能である。
請求項4に係る本発明によれば、左右で対をなして配置される弾性突起体が同一のグループに属するものとされるので、加圧されるときはこれらが同時に加圧される。したがって、加圧されたこれら左右の弾性突起体が人体を挟み込むようにして両側から所定部位に対して指圧効果を与えることになり、人体を揺動させずに安定した姿勢を保持してマッサージすることができる。
請求項5に係る本発明によれば、略円錐状に形成された弾性突起体の中空内部に流体を送入して加圧したときに弾性突起体が略椀形状に膨張変形するので、これで人体の部位を押圧することにより大きな指圧効果を与えることができる。
請求項6に係る本発明によれば、蛇腹状に形成された弾性突起体の中空内部に流体を送入して加圧したときに弾性突起体が伸長するように変形するので、これで人体の部位を押圧することにより大きな指圧効果を与えることができる。
本発明の一実施形態による流体式マッサージ装置の斜視図である。 このマッサージ装置の平面図(a)および前面図(b)である。 このマッサージ装置に用いられる弾性突起体の構成を示す平面図(a)および前面図(b)である。 この弾性突起体を構成する台座を示す平面図(a)、前面図(b)および側面図(c)である。 この弾性突起体を構成する突起部材を示す平面図(a)および前面図(b)である。 この弾性突起体の加圧状態(a)および減圧状態(b)を示す各断面図である。 弾性突起体を第一/第二グループに分けて加圧/非加圧(減圧)を交互に切替制御するように構成した実施形態による流体式マッサージ装置の概略システム構成図である。 図7の実施形態における第一/第二グループの弾性突起体の圧力状態の時間経過による変動を模式的に示すグラフである。 本発明の流体式マッサージ装置の作用原理説明図であり、(a)は荷重を受けていないときの状態を示す断面図、(b)はこの状態から荷重を受けて本体のクッション材が沈み込んだときに各所の弾性突起体が対応部位に正対する状態を示す断面図である。 本発明の流体式マッサージ装置の弾性突起体として使用可能な突起部材についての他の形状例を示す平面図(a)および前面図(b)である。 本発明の他の実施形態による座椅子型流体式マッサージ装置における弾性突起体の配置例を示す平面図である。
添付図を参照して本発明の一実施形態による流体式マッサージ装置10について説明する。このマッサージ装置10は、職場や車の運転中などでも使用できるように持ち運び可能な座布団形状に形成され、本体20と、複数の弾性突起体30と、制御ボックス50とを有する。
本体20は、底面21と、この底面21の左右端および後端から所定高さ立ち上がる枠体22と、底面21上において枠体内に収容されるクッション材23とを有する。底面21と枠体22はプラスチックなどの比較的硬質な材料で形成され、荷重を受けても大きく変形しない程度の剛性ないし保形性を有する。底面21と枠体22は別々に成形されたものを接着・溶着・ビスなどによって一体化しても良いし、あらかじめ一体的に成形されたものであっても良い。クッション材23は、このマッサージ装置10を座布団として使用するに適したクッション性を備えた材料で形成され、たとえばウレタンスポンジなどの低反発材料で形成することができる。
各弾性突起体30は、図3に示すように、台座31(図4)と、突起部材32(図5)とから構成される。台座31は金属や硬質プラスチックなどで形成され、その内部に流体通路33を有する。流体通路33の一端34は台座31の側面で開口し、台座31の厚み内を通って、台座31の中央開口35で他端が開口している。図4(a)中の符号36は、台座31上に突起部材32を取り付けるためのビス穴を示す。
突起部材32は、固定リング37上に略円錐形状の押圧部材38が一体化された形状を有し、これらはEPDM(エチレンプロピレンゴム)などの弾性変形可能な材料で形成される。固定リング37の中央開口39は台座21の中央開口35と略同一またはそれより若干大きい内形寸法を有する。押圧部材38は中空内部40を有し、その底面は固定リング37の中央開口39で開口するが、その上部は押圧部材38の頂部41で閉塞されている。かくして、固定リング37に形成されたビス穴42(図5(a))と台座31のビス穴36を通したビス43(図3(a))で台座31上に突起部材32を取り付けて弾性突起体30としたとき、開口端34から台座31の厚み内を通って台座31の中央開口35で開口する流体通路33はさらに固定リング37の中央開口39から押圧部材38の中空内部40に通じ、頂部41で行き止まりとなる閉じた通路を形成する。
各弾性突起体30は、常態において略円錐形状を有する押圧部材38の頂部41を含む大半部がクッション材23の表面(座面)から上方に突出するような深さでクッション材23内の所定箇所に埋設固定されている。
制御ボックス50は本体底面21の前端から垂下するように形成され、加圧および減圧のための手段として働くポンプ51と、このポンプ51の動作を制御する制御部52と、流体タンク53と、ポンプ51に所望の動作(ON/OFF、タイマー、加圧部位の選択など)を与えるよう制御部52に入力信号を送信するスイッチ部54とを有する(図2(b),図7)。流体タンク53の出口と弾性突起体30の台座31の流体通路開口端34との間は管路55で接続され、制御部52からの制御信号を受けてポンプ51が加圧動作を行うときは流体タンク53内の流体Fを管路55、流体通路33および中央開口39を通って押圧部材38の中空内部40に送り込んで押圧部材38を加圧状態(図6(a))に膨張変形させることを可能にしている。
以上のように構成されたマッサージ装置10の基本動作について図6を参照して説明する。スイッチ部54のON操作を受けて、制御部52は、加圧すべき部位に配置された弾性突起体30に対応する流体通路33の開口端34に接続されたポンプ51を作動して、流体タンク53内の流体Fを流体通路33内に圧入する。これにより、突起部材32の中空内部40内に流体Fが充満し、さらに流体Fを送り込むことによって、常態では略円錐形状である突起部材32が図6(a)に示すように略半球状ないし略椀形状を呈するように弾性変形する。この状態になると、突起部材32は荷重を受けても変形しにくい剛性体となる。すなわち、このマッサージ装置10の本体表面(クッション材23の表面)を座面として人が座ったときに、その荷重に対抗して、硬くなった突起部材32の頂部42が人体の部位を矢印方向に押圧して指圧効果を与える。
この加圧状態を所定時間継続させた後にポンプ51の加圧を解除すると、突起部材32の中空内部40内を充満していた流体Fが流体通路33を通って流体タンク53に向けて移動するので、突起部材32は元の略円錐形状(図3(b))に復元する。この状態の突起部材32が人体による荷重(体重)を受ける箇所にあれば、その荷重によって突起部材32が凹んで実質的に本体31内(したがってクッション材23内)に埋没した状態(図6(b))となり、人体の対応部位に接触するのみで指圧効果を与えないものとなる。また、ポンプ51を介して積極的に減圧すれば、荷重を受けにくい箇所に設置された突起部材32も確実に図6(b)の状態に移行させることができる。
実際の装置設計に際しては、本体20に設ける複数の弾性突起体30のすべてを同時に加圧することも本発明の一実施形態であるが、本発明の他の実施形態においては、これを2つのグループに分けて、第一のグループに属する弾性突起体30を加圧するときは第二のグループに属する弾性突起体30は非加圧または減圧し、反対に第二のグループに属する弾性突起体30を加圧するときは第一のグループに属する弾性突起体30は非加圧または減圧するように交互に切替制御する構成を採用することができる。このような構成を採用する場合、第一のグループに属する弾性突起体30と第二のグループに属する弾性突起体30とを別々に加圧する必要があるので、それぞれにポンプ50を設けると共にポンプ50から台座31の流体通路開口端34までの連結手段も各別に設けなければならないが、加圧に用いる流体Fの量を半減させることができ、各ポンプ50の能力も比較的小さいもので足りるので、大きなコスト増を招かずに済む。
この実施形態によるマッサージ装置10は図7に示すようなシステム構成を有し、スイッチ部54からの信号S1を受けた制御部52は、第一のポンプ51Aを動作させる信号S2を出力して第一グループに属するすべての弾性突起体30Aに流体タンク53から流体Fを送入して(矢印A)加圧することにより該弾性突起体30Aの突起部材32を略半球状ないし略椀形状に膨張させ(図6(a))、これを所定時間保持して各突起部材32の頂部41で人体の対応部位を押圧し、所定時間経過後、制御部52は第一のポンプ51Aに対する加圧信号S2を停止すると同時に、第二のポンプ51Bを動作させる信号S3を出力して第二グループに属するすべての弾性突起体30Bに流体タンク53から流体Fを送入して加圧する(矢印B)ことにより該弾性突起体30Bの突起部材32を略半球状ないし略椀形状に膨張させ(図6(a))、これを所定時間保持して各突起部材32の頂部41で人体の対応部位を押圧する。所定時間経過後、制御部52は第二のポンプ51Bに対する加圧信号S3を停止すると同時に、再び、第一のポンプ51Aを動作させる信号S2を出力して第一グループに属するすべての弾性突起体30Aに流体タンク53から流体Fを送入して加圧する(矢印A)ことにより該弾性突起体30Aの突起部材32を略半球状ないし略椀形状に膨張させる(図6(a))。この動作サイクルを、スイッチ部54からの信号S1により設定される時間または制御部52にあらかじめ設定されている時間の間繰り返し行う。加圧信号S2,S3を停止させる(加圧解除する)ことに代えて、減圧信号を出力し、図6(b)に関連して既述したように、加圧しないグループの弾性突起体30の突起部材32の内部空間40から流体Fを積極的に減圧吸引する(矢印C,D)ようにしても良い。
すなわち、図8のグラフに示すように、T1で第一グループの弾性突起体30Aに対する加圧が完了して突起部材32を略半球状ないし略椀形状に膨張させた(図6(a))とすると、その後T2までこの加圧状態を保持した後、T2〜T3の間で加圧解除または減圧して図6(b)に示すように凹ませた状態とし、この状態がT3〜T4の間維持され、T4で再度加圧を開始する。第二グループの弾性突起体30Bについてはこれとは全く逆の加圧/加圧解除(減圧)のサイクロが実行され、T1〜T2の間は加圧解除または減圧により図6(b)に示すように凹ませた状態に維持されるが、T2〜T3の間に加圧されて、T3で突起部材32を略半球状ないし略椀形状に膨張させて(図6(a))この加圧状態をT4まで維持した後、T4から加圧解除または減圧を開始する。
本体20に設ける複数の弾性突起体30を第一および第二のグループに分けるに際しては、左右で対をなして配置される弾性突起体30,30が同一のグループに属するように設定することが好ましい。このようにすれば、加圧されるときはこれら左右一対の弾性突起体30,30が同時に加圧されることになるので、加圧されたこれらの弾性突起体30,30の間に人体を挟み込んで両側から所定部位に対して指圧効果を与えることになり、人体を揺動させずに安定した姿勢を保持してマッサージすることができる。左右一対の弾性突起体30が異なるグループに属するように分けてしまうと、一方のグループに属する弾性突起体30を加圧しているときには他方のグループに属する弾性突起体30が非加圧または減圧により凹んだ状態(図6(b))となっているので、加圧された弾性突起体30に押されて反対側に人体が傾いてしまい、マッサージ効果が損なわれると共に不快感および不安定感を与えることになるので好ましくない。
本発明による流体式マッサージ装置10の構成によってもたらされる一つの大きな利点は、弾性突起体30が適度のクッション性を備えた本体20に埋設されていることから、人体の荷重を受けたときに人体の形状に追従して本体20が変形し、これによって、加圧された弾性突起体30が人体に対して常に正対するように姿勢変形して適切な指圧効果を与えることである。
より詳しく説明すれば、既述実施形態のように座布団状に形成された本体20の座面に人が座ったとき、本体20の略中央に配置された弾性突起体30は座った人の尻の部分に正対することになるので、これが加圧されることにより頂部41で十分な指圧効果を与えることができるが、本体20の側方に配置された弾性突起体30には大きな荷重が作用しないので、これが加圧されても尻の両側部分に対して十分な指圧効果を与えることができないことが懸念される。しかしながら、本発明によれば、人が座ったときにクッション材23の中央部分が大きな荷重を受けて沈み込むので、その両側部分が中央に向けて傾いて尻を包み込むような形状に変形する。このため、座面の側方部分に配置された弾性突起体も内向きに傾斜して、尻の両側部分に正対して指圧効果を与えることができる。
この作用原理を図9を参照してさらに説明すれば、クッション材23の表面に弾性突起体30C,30D,30Dが埋設固定された座面に人が座って荷重が作用すると、クッション材23は人の尻の形状S(便宜的に円弧状断面形状として示す)に沿って沈み込むように変形する。このとき、中央の弾性突起体30Cは真上から略全体重に相当する大きな荷重を受けることになるので傾きは変化しないが、クッション材23が尻形状Sに沿って沈み込む結果、両側の弾性突起体30D,30Dは内側に傾くように姿勢変化する。これにより、中央の弾性突起体30Cだけでなく、両側の弾性突起体30D,30Dも尻の対応部位に正対するので、加圧されたときには該対応部位に対して十分な指圧効果を与えることができる。このように、本発明によるマッサージ装置は、複雑な曲面を有する人体の形状に追従して本体20ないしクッション材23が自在に変形するので、本体の各所に埋設された弾性突起体30が人体の指圧すべき部位に対して常に正対して指圧効果を与えることができるという優位性を発揮するのである。
既述実施形態では、上記の作用原理を発展的に応用するものとして、図9において両側に設けられている弾性突起体30D,30Dに相当する弾性突起体30D,30Dが当初から斜め内側に傾けて配置されているので、この座面に人が座ってクッション材23が図9(b)に示すように沈み込んだときに、これらの弾性突起体30D,30Dがさらに内側に傾いて尻の上方部分を両側から挟み込みながら内方へと向かう押圧力を与えることができる。
以上において本発明をその実施形態を参照して詳述してきたが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された発明の範囲内において様々な変形・変更して実施可能である。たとえば、既述実施形態の流体式マッサージ装置10は座椅子として使用することを前提として構成したものであるが、マッサージ効果ないし指圧効果を与えるべき部位や持ち運びの必要性の有無などに応じて様々な形態で実施可能である。一例として、枠体22の後部を高くして背もたれ面を形成した座椅子形状としたものにおいて、座面だけでなく背もたれ面にも弾性突起体30を設けて背中や腰の部位にも刺激を与えるように構成しても良い。また、全体を椅子状に形成して背中の部位にも刺激を与えるように構成しても良い。また、下肢の部位に刺激を与える専用のマッサージ装置であれば、太股やふくらはぎに巻き付けて使用可能な筒状に構成してその内面に弾性突起体30が突出するように設けた構成を採用しても良い。また、足置きの表面に弾性突起体30を設けて足裏マッサージ装置として構成しても良い。
また、本発明のマッサージ装置に使用する流体は、これを弾性突起体30の押圧部材38の中空内部40に送り込んで押圧部材38を膨張硬化させることができるものであれば特に限定されず、水などの液体、空気などの気体、固体状液体分散媒(ゲル、ジェル、ゼリー)、液体分散媒コロイド(ゾル)、個体分散媒コロイド(ソリッドゾル)、期待分散媒コロイド(エアロゾル)などの中から安全性やコストなどを考慮したうえで任意に選択することができる。
また、本発明のマッサージ装置に使用する弾性突起体30の形状は、中空内部40に加圧流体Fを送り込んで膨張硬化させたときに、そこに当たる人体部位に対して適切な押圧作用を与えることができるものであれば特に限定されず、既述実施形態で示した形状以外のものも使用可能である。一例として、図10に示すような蛇腹状の押圧部材38を用いることができる。押圧部材38をこのような蛇腹状に形成した場合は、内部空間40に加圧流体Fが入り込むことにより図10(c)に示すように伸長して、頂部41で人体部位を押圧する。また、蛇腹状の押圧部材38は比較的小さな圧力で加圧することができ、且つ、大きな荷重を受ける箇所では加圧解除したときに容易に略平板状になり、小さな荷重を受ける箇所でも積極的に減圧吸引することにより容易に略平板状になる利点がある。なお、頂部41は必ずしも押圧部材38の本体部と一体に形成する必要はなく、必要に応じて押圧部材38の本体部とは異なる材料(たとえば異なる硬度を有するゴム材料、金属、合成樹脂など)で形成したものを本体部に固着しても良い。
また、既述実施形態では、本体20の枠体22内にクッション材23を収容してその表面に弾性突起体30を埋設固定しているが、この構成は一例にすぎず、他の構成を採用しても良い。たとえば、枠体22を用いずに、クッション材23だけで本体20を構成しても良いし、クッション材23の表面に木製やゴム製、合成樹脂製などの表面板を貼着し、クッション材23に埋設固定した弾性突起体30の頂部41を含む少なくとも上半部を表面板から突出させるような構成を採用しても良い。後者の構成の場合は、弾性突起体30を突出可能とするための開口を表面板に形成する。また、座布団や座椅子として使用されるマッサージ装置の座面に人が座ったときに尻の形状にフィットするようにあらかじめクッション材23の表面が尻形状に合わせた立体曲面形状を有するように形成しても良い。
また、本体20に設ける弾性突起体30の個数や配置は任意であるが、クッション材23の表面を座面として人が座ったときに東洋医学でいうツボ(経穴)に頂部41が当たる位置に弾性突起体30を配置することができる。たとえば、既述実施形態のように本発明の流体式マッサージ装置10が座椅子状に形成される場合、尻の上下に環中(かんちゅう)と環跳(かんちょう)、尻の側部に承扶(しょうふ)、太股の裏側に殷門(いんもん)と呼ばれるツボがあるので、座面に座ったときにこれらのツボに当たる位置に弾性突起体30を各一対配置する構成を採用することができる。すなわち、図11に示すように、環中に対応する箇所に一対の弾性突起体30E,30Eが、環跳に対応する箇所に一対の弾性突起体30F,30Fが、承扶に対応する箇所に一対の弾性突起体30G,30Gが、殷門に対応する箇所に一対の弾性突起体30H,30Hがそれぞれ配置される。そして、既述したように各一対の弾性突起体が同時に加圧/加圧解除(減圧)されるようにするために、たとえば、環中に対応する箇所の弾性突起体30E,30Eと承扶に対応する箇所の弾性突起体30G,30Gとを第一グループとし、環跳に対応する箇所の弾性突起体30F,30Fと殷門に対応する箇所の弾性突起体30H,30Hとを第二グループとして、各グループごとに加圧と加圧解除(減圧)とを交互に切り替えて運転する。
また、弾性突起体30を2つのグループに分けてこれらを交互に加圧/加圧解除(減圧)することについて既述したが、より多数のグループに分けて加圧/加圧解除(減圧)の切替制御を行うようにしても良い。たとえば、図11の実施形態において、環中に対応する箇所の弾性突起体30E,30Eを第一グループ、環跳に対応する箇所の弾性突起体30F,30Fを第二グループ、承扶に対応する箇所の弾性突起体30G,30Gを第三グループ、殷門に対応する箇所の弾性突起体30H,30Hを第四グループとして、第一グループの弾性突起体30E,30のみを加圧するステップと、第二グループの弾性突起体30F,30Fのみを加圧するステップと、第三グループの弾性突起体30G,30Gのみを加圧するステップと、第四グループの弾性突起体30H,30Hのみを加圧するステップとを順次に行い、各ステップにおいて加圧されないグループの弾性突起体に対しては加圧解除または減圧する運転サイクルを繰り返しても良い。
10 流体式マッサージ装置
20 本体
21 底面
22 枠体
23 クッション材
30,30A〜30H 弾性突起体
31 台座
32 突起部材
33 流体通路
34 流体通路の一端
35 台座の中央開口
36 台座のビス穴
37 固定リング
38 押圧部材
39 固定リングの中央開口
40 押圧部材の中空内部
41 押圧部材の頂部
42 固定リングのビス穴
43 ビス
50 制御ボックス
51,51A,51B ポンプ(加圧/減圧手段)
52 制御部(制御手段)
53 流体タンク
54 スイッチ部
55 管路

Claims (6)

  1. 適度のクッション性を備えた本体と、本体に埋設される弾性突起体と、弾性突起体の中空内部に流体を送入して加圧することにより弾性突起体の少なくとも頂部を本体表面から突出させる加圧手段と、加圧手段の動作を制御する制御手段とを有し、加圧された弾性突起体の頂部が人体の所定の部位を押圧してマッサージ効果を与えることを特徴とする流体式マッサージ装置。
  2. 前記弾性突起体が第一のグループに属する弾性突起体と第二のグループに属する弾性突起体とからなると共に、前記加圧手段が第一のグループに属する弾性突起体を加圧する第一の加圧手段と第二のグループに属する弾性突起体を加圧する第二の加圧手段とからなり、前記制御手段は第一の加圧手段により第一のグループに属する弾性突起体を加圧させる第一の動作状態と第二の加圧手段により第二のグループに属する弾性突起体を加圧させる第二の動作状態とを切替制御することを特徴とする、請求項1記載の流体式マッサージ装置。
  3. 前記加圧手段は前記第一の動作状態のときには第二のグループに属する弾性突起体の内部空間を減圧してこれらが本体表面から実質的に突出しないように凹ませた状態を形成・維持すると共に前記第二の動作状態のときには第一のグループに属する弾性突起体の内部空間を減圧してこれらが本体表面から実質的に突出しないように凹ませた状態を形成・維持することを特徴とする、請求項2記載の流体式マッサージ装置。
  4. 左右で対をなして配置される弾性突起体が同一のグループに属することを特徴とする、請求項2または3記載の流体式マッサージ装置。
  5. 前記弾性突起体が略円錐形状に形成され、その中空内部に流体が送入されて加圧されたときに略椀形状に膨張変形することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか記載の流体式マッサージ装置。
  6. 前記弾性突起体が蛇腹状に形成され、その中空内部に流体が送入されて加圧されたときに伸長変形することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか記載の流体式マッサージ装置。
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