JP2015154390A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信による信号傍受の困難度を向上させる無線通信装置を提供する。
【解決手段】実施形態の無線通信装置は、第1無線部と、第2無線部と、を備える。第1無線部は、第1受信アンテナと、筐体に内蔵された第1送信アンテナとを有し、第1送信アンテナを介して第1無線信号を送信し、第1受信アンテナを介して第2無線信号を受信する。第2無線部は、第2受信アンテナと、筐体に内蔵された第2送信アンテナとを有し、第2送信アンテナを介して第2無線信号を送信し、第2受信アンテナを介して第1無線信号を受信する。第1無線部および第2無線部は、第1送信アンテナと、第2送信アンテナとの距離の半分の値が、第1送信アンテナと筐体の内壁との第1最短距離、または第2送信アンテナと筐体の内壁との第2最短距離のうち小さい方の値より小さくなるように配設される。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、無線通信装置に関する。
近年、電子機器等の筐体内における省配線を目的として、機器同士の信号の通信を有線通信ではなく無線通信とすることによって無線化する構成が採用されてきている。この場合、信号を通信する機器は、無線通信機器として機能する。このような構成を採用することによって、筐体内の配線を削減することができ、筐体内の機器の配置の自由度が向上するというメリットがある。
しかしながら、有線通信の場合には、筐体の外部から通信の信号の傍受は困難であったが、無線通信とすることにより、無線通信機器が送信する無線信号が筐体の外部に漏れやすくなるため信号が傍受されやすく、セキュリティが低下するという問題点があった。
特開2004−220264号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無線通信による信号傍受の困難度を向上させる無線通信装置を提供することを目的とする。
実施形態の無線通信装置は、第1無線部と、第2無線部と、を備える。第1無線部は、第1受信アンテナと、筐体に内蔵された第1送信アンテナとを有し、第1送信アンテナを介して第1無線信号を送信し、第1受信アンテナを介して第2無線信号を受信する。第2無線部は、第2受信アンテナと、筐体に内蔵された第2送信アンテナとを有し、第2送信アンテナを介して第2無線信号を送信し、第2受信アンテナを介して第1無線信号を受信する。第1無線部および第2無線部は、第1送信アンテナと、第2送信アンテナとの距離の半分の値が、第1送信アンテナと筐体の内壁との第1最短距離、または第2送信アンテナと筐体の内壁との第2最短距離のうち小さい方の値より小さくなるように配設される。
第1の実施形態に係る無線通信装置の全体構成図。 第1通信部のブロック構成図。 第2通信部のブロック構成図。 アンテナおよび筐体の壁面の距離を説明する図。 正規化距離と2つの信号の電力差との関係を示すグラフ。 2つの通信部が対向する向きと筐体の壁面とが斜めとなる場合の例を示す図。 2つの送信アンテナが向かい合う位置に配置された例を示す図。 観測点における無線信号の電力差が大きくなる通信部の配置例を示す図。 2つの信号の周波数スペクトラムが一部重なっている場合を示す図。 2つの信号の周波数スペクトラムがほぼ重なっている場合を示す図。 帯域外発射を含む周波数スペクトラムを示す図。 第1の実施形態の変形例1の無線通信装置の全体構成図。 第1の実施形態の変形例2の無線通信装置の全体構成図。 第1の実施形態の変形例3の無線通信装置の全体構成図。 第1の実施形態の変形例3の無線通信装置の全体構成図。 第1の実施形態の変形例4の無線通信装置の全体構成図。 第1の実施形態の変形例4の無線通信装置の全体構成図。 第1の実施形態の変形例5の無線通信装置の全体構成図。 第2の実施形態に係る無線通信装置の全体構成図。 第3の実施形態に係る無線通信装置の全体構成図。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る無線通信装置を詳細に説明する。また、以下の図面において、同一の部分には同一の符号が付してある。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる場合がある。したがって、具体的な厚みおよび寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る無線通信装置の全体構成図である。図2は、第1通信部のブロック構成図である。図3は、第2通信部のブロック構成図である。図1〜3を参照しながら、無線通信装置1の構成について説明する。
図1に示すように、無線通信装置1は、筐体10と、第1通信部11と、第2通信部12とを備えている。無線通信装置1は、筐体10内で、第1通信部11と第2通信部12とが互いに信号を無線通信する装置である。無線通信装置1として、例えば、マザーボード等の電子基板を筐体に内蔵するPC(Personal Computer)またはサーバ、あるいは、1つ以上の電子基板を筐体に内蔵する制御装置等が挙げられる。
筐体10は、第1通信部11および第2通信部12を内蔵する箱形状部材である。本実施形態においては、筐体10の外部における、第1通信部11および第2通信部12から送信される無線信号の混信について説明するため、筐体10は、全体が無線信号(電波)を遮蔽する材質(例えば、金属等)ではなく、少なくとも一部が無線信号を透過する部材で構成されているものとする。無線信号を透過する部材とは、例えば、木製またはプラスチック製等の部材である。
第1通信部11は、例えば、電気基板等であり、アンテナを介して第2通信部12と無線通信する装置である。第1通信部11は、図2に示すように、第1制御部110と、第1無線送信部111と、第1無線受信部112と、第1送信アンテナTx1と、第1受信アンテナRx1とを備えている。
第1制御部110は、第1無線送信部111および第1無線受信部112の通信動作を制御する処理部である。第1制御部110は、他の電子機器から受信した信号を第1無線送信部111に渡して、第1送信アンテナTx1を介してその信号を無線信号(第1無線信号)として送信させる。また、第1制御部110は、第1無線受信部112に対して、第1受信アンテナRx1を介して無線信号(第2無線信号)を受信させ、その信号を他の電子部品に送信する。
第1無線送信部111は、第1制御部110による制御に従って、第1送信アンテナTx1を介して無線信号を送信する。第1無線受信部112は、第1制御部110による制御に従って、第1受信アンテナRx1を介して無線信号を受信する。
第2通信部12は、例えば、電気基板等であり、アンテナを介して第1通信部11と無線通信する装置である。第2通信部12は、図3に示すように、第2制御部120と、第2無線送信部121と、第2無線受信部122と、第2送信アンテナTx2と、第2受信アンテナRx2とを備えている。
第2制御部120は、第2無線送信部121および第2無線受信部122の通信動作を制御する処理部である。第2制御部120は、他の電子機器から受信した信号を第2無線送信部121に渡して、第2送信アンテナTx2を介してその信号を無線信号(第2無線信号)として送信させる。また、第2制御部120は、第2無線送信部121に対して、第2受信アンテナRx2を介して無線信号(第1無線信号)を受信させ、その信号を他の電子部品に送信する。
第2無線送信部121は、第2制御部120による制御に従って、第2送信アンテナTx2を介して無線信号を送信する。第2無線受信部122は、第2制御部120による制御に従って、第2受信アンテナRx2を介して無線信号を受信する。
以上のような構成によって、第1通信部11は、第1送信アンテナTx1を介して無線信号を送信し、第2通信部12は、第2受信アンテナRx2を介して、その無線信号を受信する。また、第2通信部12は、第2送信アンテナTx2を介して無線信号を送信し、第1通信部11は、第1受信アンテナRx1を介して、その無線信号を受信する。すなわち、第1通信部11と第2通信部12とは、互いに無線信号を送受信している。
ここで、第1通信部11からの無線信号と、第2通信部12からの無線信号とが、同一の周波数である場合、混信により同時送受信(デュプレックス通信)をすることができない。この場合に同時送受信を可能とするための方式として、TDD(Time Division Duplex:時分割複信)がある。TDDは、短時間に送信と受信を切り替える、すなわち、時分割で送受信を切り替えることによって、擬似的に同時送受信を実現する無線通信方式である。また、その他、同時送受信を可能とするための方式として、FDD(Frequency Division Duplex:周波数分割複信)がある。FDDは、送信信号と受信信号の周波数帯域を分割、すなわち、周波数帯域が重ならないようにすることによって同時送受信を実現する無線通信方式である。
以上のように、第1通信部11と第2通信部12との無線信号の送受信は、TDDまたはFDDを適用することによって可能となる。しかし、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号は、筐体10を透過して筐体10の外部に漏れるので、TDDおよびFDDは、無線信号の傍受の観点等から以下のような問題がある。
第1通信部11および第2通信部12は、TDDを適用した場合、時分割で送受信を切り替えるので、第1通信部11からの無線信号と、第2通信部12からの無線信号とが、混信することがない。そのため、筐体10外部において、双方の無線信号を容易に分離でき、傍受しやすくなるという問題がある。また、第1通信部11および第2通信部12は、時分割で送受信を切り替えるための複雑な制御処理が必要になるという問題がある。
一方、第1通信部11および第2通信部12は、FDDを適用した場合、第1通信部11からの無線信号および第2通信部12からの無線信号の周波数帯域を分割しているので、混信しにくい。そのため、TDDの場合と同様に、筐体10外部において、双方の無線信号を容易に分離でき、傍受しやすくなるという問題がある。また、第1通信部11および第2通信部12は、無線信号を送信する場合の周波数と、無線信号を受信する場合の周波数とを別々にする機構が必要であり、コストが増大するという問題がある。
そこで、本実施形態では、第1通信部11および第2通信部12は、同時送受信を実現するために、送受信のアンテナの偏波を分割することによって同時送受信を実現する無線通信方式(以下、「偏波DD」と称する)を適用するものとしている。偏波DDでは、第1通信部11の第1送信アンテナTx1の偏波方向(第1偏波方向)が、第2通信部12の第2受信アンテナRx2の偏波方向(第2偏波方向)と同一としている。また、第2通信部12の第2送信アンテナTx2の偏波方向(第3偏波方向)が、第1通信部11の第1受信アンテナRx1の偏波方向(第4偏波方向)と同一としている。これによって、第1通信部11と第2通信部12との双方向通信が可能となる。さらに、第1通信部11の第1送信アンテナTx1(第2通信部12の第2受信アンテナRx2)の偏波方向が、第1通信部11の第1受信アンテナRx1(第2通信部12の第2送信アンテナTx2)の偏波方向と直交になるようにしている。
これによって、第1送信アンテナTx1から送信された無線信号の偏波方向と、第1受信アンテナRx1が受信可能とする無線信号の偏波方向とが直交しているので、第1通信部11からの無線信号と、第2通信部12からの無線信号とが、同一の周波数であっても混信することがなく、双方向通信が可能となる。また、第1通信部11が、第1送信アンテナTx1を介して送信した無線信号が第1受信アンテナRx1を介して受信されることがない。これは、第2通信部12の第2送信アンテナTx2および第2受信アンテナRx2についても同様である。ここで、偏波方向が同一であるとは、厳密に同一であることに限定する趣旨ではなく、ほぼ同一である状態を含む概念であるものとする。同様に、偏波方向が直交しているとは、厳密に直交関係であることに限定する趣旨ではなく、ほぼ直交している状態をも含む概念であるものとする。なお、偏波DDについては、公知(例えば、特開2006−203541号公報)の技術内容であるので、詳細な動作説明は省略する。
以上のように第1通信部11と第2通信部12との通信に、偏波DDを適用することによって、TDDのように時分割で送受信を切り替えるための複雑な制御処理をする必要がなく、FDDのように第1通信部11および第2通信部12からのそれぞれの無線信号の周波数帯域を分割する必要もない。
また、第1通信部11から送信された無線信号と、第2通信部12から送信された無線信号とは、偏波方向が直交しているため、双方の無線信号の偏波方向がそのままの状態で筐体10から外部に漏れた場合、双方の無線信号が容易に分離でき、傍受しやすくなる。しかし、筐体10内には、第1通信部11および第2通信部12のみが配置されているということはなく、通常、その他の機器および配線等が配設されているため、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号は、これらの機器および配線等で反射する。所定の偏波方向を有する無線信号が、物体において反射した場合、通常、偏波方向が変わる。したがって、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号は、筐体10内の機器および配線等でランダムに反射され、筐体10外に漏れるときには、通常、偏波方向がランダム化されている。よって、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号のうち筐体10外に漏れた無線信号は、いずれも偏波方向がランダム化されているので、双方の分離が困難となり、筐体10の外部において傍受しにくくなる。
図4は、アンテナおよび筐体の壁面の距離を説明する図である。図5は、正規化距離と2つの信号の電力差との関係を示すグラフである。図4および5を参照しながら、無線通信装置1の筐体10内における筐体10の壁面、第1通信部11および第2通信部12の位置関係について説明する。
まず、第1通信部11および第2通信部12からの無線信号を傍受する地点を観測点というものとする。また、無線信号は、進行距離の二乗に反比例して減衰する性質を有する。したがって、観測点が、第1送信アンテナTx1または第2送信アンテナTx2のうち一方に近づいた場合、近づいた側の送信アンテナから送信される無線信号の電力は大きく観測され、他方の送信アンテナから送信される無線信号の電力は小さく観測される。したがって、第1通信部11および第2通信部12が偏波DDにより無線信号の送受信をするとしても、上述の位置の観測点では、2つの無線信号の電力差が大きくなるので、大きくなった電力差に基づいて2つの無線信号は分離しやすくなり、観測点において傍受しやすくなる。
また、観測点で受信される2地点から送信された無線信号の電力差は、観測点が2地点に近いほど大きくなる傾向があり、観測点が2地点から離れるほど小さくなる傾向がある。これは、観測点が2地点から離れるほど、観測点と2地点それぞれとの距離の比が1に近づくためである。
ここで、図4に示すように、第1送信アンテナTx1と第2送信アンテナTx2との距離をD_Aとする。また、観測点から第1送信アンテナTx1までの距離、または観測点から第2送信アンテナTx2までの距離のうち小さい方の距離を、D_A/2で正規化した距離を正規化距離というものとする。例えば、正規化距離が「1」であるとは、観測点が、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2をそれぞれ中心とする円のうち、同一の半径であり、かつ、双方の円が接するような2つの円上に存在する場合を示す。
図5が示すグラフは、正規化距離と、観測点における第1送信アンテナTx1からの無線信号と第2送信アンテナTx2からの無線信号との電力差[dB]との関係を示すグラフである。図5が示すグラフの電力差は、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2から観測点までの距離を用いて自由空間損失、すなわち、各アンテナと観測点との間に障害物がない場合の損失を計算し、各無線信号の受信電力を計算することにより算出したものである。また、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2から送信される無線信号の電力は同一であるものとし、観測点に到達するまでに無線信号の偏波方向は十分にランダム化されているものとしている。上述のように、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号は、通常、筐体10内の機器および配線等でランダムに反射され、また、観測点までの距離が長いほど、無線信号が送信された時点での偏波方向が維持される可能性は低い。
図5に示す3つのグラフは、電力差についてのCDF(Cumulative Distribution Function:累積分布関数)が0.1、0.2および0.3の場合におけるグラフである。ここで、電力差についてのCDFとは、任意のxに対して確率Pr(電力差≦x)を与える関数のことである。この場合における電力差は、正規化距離が同一である地点における電力差の集合に属する場合を想定する。例えば、正規化距離が「1」である場合、上述の第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2をそれぞれ中心とする2つの円上に観測点がある場合を示すが、2つの円上の地点によって電力差は異なる。CDF=0.1とした場合、例えば、正規化距離が同一である観測点のサンプル点を100個考えた場合、100個のサンプル点における100個の電力差のうちの、電力差が小さい方から100×0.1=10個の電力差を抽出することを示す。そして、図5のCDF=0.1の場合のグラフは、各正規化距離において抽出した10個(個数は例示)の電力差のうち最も大きい値を抽出してシミュレーションによりプロットしたものである。CDF=0.2およびCDF=0.3の場合のグラフも同様にして求めたものである。
図5のグラフが示すように、正規化距離が大きくなるほど電力差は小さくなり、かつ、正規化距離が「1」より大きい場合においては顕著に電力差が小さくなることが把握できる。つまり、正規化距離>1、すなわち、下記の式(1)を満たすような観測点では、電力差が小さくなるので、2つの無線信号の分離が困難となって傍受がしにくくなり、セキュリティを向上させることができる。
(D_A/2)<min{(観測点から第1送信アンテナTx1までの距離),(観測点から第2送信アンテナTx2までの距離)} ・・・(1)
以上を踏まえて、図4に示すように、筐体10の内部に第1通信部11および第2通信部12が配設されている場合を考える。すなわち、必然的に、観測点は、筐体10の外部に存在することになる。図4に示すように、第1通信部11の第1送信アンテナTx1と、筐体10の内壁との最短距離を距離D_W1(第1最短距離)とし、第2通信部12の第2送信アンテナTx2と、筐体10の内壁との最短距離を距離D_W2(第2最短距離)とする。
なお、図6に示すような、第1通信部11と第2通信部12とが対向する向きと、筐体10aの壁面とが斜めとなる無線通信装置1aにおいても、距離D_A、D_W1、D_W2の求め方は同様である。また、図7に示すような、第1通信部11の第1送信アンテナTx1と、第2通信部12bの第2送信アンテナTx2とが向かい合う位置に配置された無線通信装置1bにおいても、距離D_A、D_W1、D_W2の求め方は同様である。
このとき、下記の式(2)を満たす筐体10、第1通信部11および第2通信部12の位置関係とすることによって、筐体10の外部に存在する観測点では、上述の式(1)を満たすことになる。具体的には、第1送信アンテナTx1と第2送信アンテナTx2との距離D_Aの半分の値が、第1送信アンテナTx1と筐体10の内壁との最短の距離D_W1、または第2送信アンテナTx2と筐体10の内壁との最短の距離D_W2のうち小さい方の値よりも小さくなるように、第1通信部11および第2通信部12を筐体10内に配設する。この場合、筐体10の外部のいずれの観測点においても、電力差が小さくなり、2つの無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくすることができ、セキュリティを向上させることができる。
(D_A/2)<min(D_W1,D_W2) ・・・(2)
なお、図7の場合、第1送信アンテナTx1と第2送信アンテナTx2とが向き合う方向が、距離D_W1および距離D_W2を求めるための筐体10の内壁面と平行となるので、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2と、筐体10の内壁との距離を確保しやすくなり、筐体10を小型化させることができる。なお、筐体10の内壁面と平行であるとは、厳密に平行であることに限定する趣旨ではなく、ほぼ平行である状態をも含む概念であるものとする。
また、図8に示すように、筐体10内において第1通信部11を筐体10の内壁に近づくように配置した無線通信装置1cの場合、上述の式(2)を満たさず、下記の式(3)の状態となる。この場合、筐体10外部の観測点において、2つの無線信号の電力差が大きくなる確率が高くなり、上述のような傍受の抑制の効果を得ることは困難となる。
(D_A/2)>min(D_W1,D_W2)=D_W1 ・・・(3)
図9は、2つの信号の周波数スペクトラムが一部重なっている場合を示す図である。図10は、2つの信号の周波数スペクトラムがほぼ重なっている場合を示す図である。図11は、帯域外発射を含む周波数スペクトラムを示す図である。図9〜11を参照しながら、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2からの無線信号の周波数帯域と、無線信号の傍受の困難性との関係について説明する。
第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2から送信される無線信号は、図9および10に示すように、周波数についてある帯域幅(周波数帯域)を有する。第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2からの無線信号を筐体10外部の観測点における傍受を抑制する観点から、2つの無線信号をさらに効率よく混信させるためには、2つの無線信号の周波数帯域が、より広い帯域幅で重なっていることが望ましい。図9は、第1送信アンテナTx1から送信された無線信号の周波数スペクトラム201(第1周波数スペクトラム)と、第2送信アンテナTx2から送信された無線信号の周波数スペクトラム202(第2周波数スペクトラム)とが、一部の帯域(帯域幅203)で重なっている例を示す。一方、図10は、第1送信アンテナTx1から送信された無線信号の周波数スペクトラム301(第1周波数スペクトラム)と、第2送信アンテナTx2から送信された無線信号の周波数スペクトラム302(第2周波数スペクトラム)とが、ほぼ全周波数帯域で重なっている例を示す。すなわち、図10の例では、周波数スペクトラム301と周波数スペクトラム302とが、帯域幅203よりも広い帯域幅303で重なっていることを示している。
以上のように、観測点における無線信号の傍受を抑制して、セキュリティを向上させるためには、2つの無線信号の周波数帯域が重なっていることが望ましく、図9よりも図10に示すように、なるべく広い帯域幅で重なるようにすると、より効率よく混信させることができる。すなわち、第1送信アンテナTx1からの無線信号の周波数スペクトラムと、第2送信アンテナTx2からの無線信号の周波数スペクトラムとをほぼ同一にすると、最も効率的に2つの無線信号を混信させることができることになる。
また、図11に示すように、アンテナから送信される無線信号の周波数スペクトラムには、周波数スペクトラムに近接する帯域外発射が、無線信号の変調の過程で生じることがある。図11では、第1送信アンテナTx1からの無線信号の周波数スペクトラム401(第1周波数スペクトラム)の両側には、発生した帯域外発射部401aが含まれ、第2送信アンテナTx2からの無線信号の周波数スペクトラム402(第2周波数スペクトラム)の両側には、発生した帯域外発射部402aが含まれている例を示している。この帯域外発射は、ある一定の電力を有しているため、2つの周波数スペクトラムのそれぞれの帯域外発射部が少なくとも帯域幅403において重なることによっても、2つの無線信号を混信させることができる。
なお、図11では、周波数スペクトラム401および周波数スペクトラム402の双方が、帯域外発射部を含むものとしているが、これに限定されるものではない。すなわち、周波数スペクトラム401および周波数スペクトラム402のうちいずれか一方が帯域外発射部を含み、その帯域外発射部が、他方の周波数スペクトラムと重なっていてもよい。これによっても2つの無線信号を混信させることができる。
以上の構成のように、本実施の形態に係る無線通信装置は、第1送信アンテナTx1と第2送信アンテナTx2との距離D_Aの半分の値が、第1送信アンテナTx1と筐体10の内壁との最短の距離D_W1、または第2送信アンテナTx2と筐体10の内壁との最短の距離D_W2のうち小さい方の値よりも小さくなるように、第1通信部11および第2通信部12が筐体10内に配設されている。これによって、筐体10の外部の観測点において、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2から送信される無線信号の電力差が小さくなるので、無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくすることができ、セキュリティを向上させることができる。
また、本実施の形態に係る無線通信装置は、第1通信部11と第2通信部12との通信について偏波DDを適用するものとしている。すなわち、第1通信部11の第1送信アンテナTx1および第2通信部12の第2受信アンテナRx2の偏波方向を同一とし、第2通信部12の第2送信アンテナTx2および第1通信部11の第1受信アンテナRx1の偏波方向を同一としている。さらに、第1通信部11の第1送信アンテナTx1(第2通信部12の第2受信アンテナRx2)の偏波方向が、第1通信部11の第1受信アンテナRx1(第2通信部12の第2送信アンテナTx2)の偏波方向と直交になるようにしている。これによって、第1送信アンテナTx1から送信された無線信号の偏波方向と、第1受信アンテナRx1が受信可能とする無線信号の偏波方向とが直交しているので、第1通信部11からの無線信号と、第2通信部12からの無線信号とが混信することがなく、双方向通信が可能となる。また、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号は、筐体10内の機器および配線等でランダムに反射され、筐体10外に漏れるときには、通常、偏波方向がランダム化されるので、2つの無線信号の分離が困難となり、筐体10の外部において傍受しにくくなる。さらに、TDDのように時分割で送受信を切り替えるための複雑な制御処理をする必要がなく、FDDのように第1通信部11および第2通信部12からのそれぞれの無線信号の周波数帯域を分割する必要もなくコストを低減できる。
また、上述のような構成によって、筐体10の外部に第1通信部11および第2通信部12からの無線信号が漏れたとしても、2つの無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくし、セキュリティを向上させることができる。これによって、筐体10の内壁を電波吸収体または金属のようなもので構成して無線信号を筐体10の外部に漏れないようにする必要がなく、電波吸収体または金属のように高価な部材を用いる必要がないので、コストを削減することができる。また、無線信号に暗号化を施すことによって傍受を困難にする必要もないため、暗号化および復号化に伴う通信の遅延が生じることを防止できる。
なお、第1通信部11からの無線信号と第2通信部12からの無線信号を筐体10外部の観測点における傍受を抑制する観点から、2つの無線信号が同時に送信されている期間がなるべく重複していることが望ましい。これによって、2つの無線信号が観測点において混信させることができるので、2つの無線信号の分離を困難にすることができる。また、第1通信部11および第2通信部12が常に無線信号を送信し続ける場合に、2つの無線信号を最も効率よく混信させることが可能となる。また、送信する必要がある無線信号(通信する情報を含む無線信号)がない場合には、ダミーの無線信号を送信することで、送信する必要がある無線信号を送信している期間の割合が低い場合であっても、効率よく混信させることが可能となる。
また、上述のように、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号は、筐体10の外部においては、通常、偏波方向がランダム化されているが、よりランダム化させるために、筐体10内部に、第1通信部11および第2通信部12以外の部材を無線信号の反射体として配置するのが望ましい。第1通信部11および第2通信部12以外の部材とは、例えば、基板、配線、または冷却ファン等が考えられる。これらの反射体による無線信号の反射によって、第1通信部11および第2通信部12から送信された無線信号の偏波方向がさらにランダム化され、筐体10外部において、より効率的に2つの無線信号を混信させて分離を困難とし、筐体10の外部において傍受しにくくすることができる。
また、第1通信部11および第2通信部12が送信する電波である無線信号は、例えば、マイクロ波でもよいし、ミリ波でもよい。ミリ波等の周波数が高い電波を用いることによって、偏波DDを実現しやすくなる。また、第1通信部11および第2通信部12の無線通信の規格としては、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)またはTransferJet(登録商標)等の既存の無線通信規格を適用してもよい。あるいは、独自の無線通信方式を適用してもよい。
<変形例1>
図12は、第1の実施形態の変形例1の無線通信装置の全体構成図である。図12を参照しながら、第1の実施形態の変形例1に係る無線通信装置について説明する。
第1通信部11および第2通信部12の仕様または物理的な配置の制約によっては、無線通信距離、すなわち、距離D_Aを長く取りたい場合がある。その場合には、図12に示すように、無線通信装置1dの筐体10dのサイズを大きくすることによって、距離D_W1および距離D_W2の双方が大きく取れるようにする。これによって、上述の式(2)の条件を満たすことができるので、サイズを大きくした筐体10d外の観測点において、第1通信部11および第2通信部12から送信される2つの無線信号の電力差が小さくなり、2つの無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくすることができ、セキュリティを向上させることができるようになる。
なお、上述の式(2)の条件を満たすためには、第1通信部11および第2通信部12を筐体の内部の中心近傍に設置することが考えられる。また、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2のいずれかが、筐体の内壁に接近している場合、接近している送信アンテナの位置に受信アンテナが配置されるようにすることも、上述の式(2)の条件を満たす方法の1つである。
<変形例2>
図13は、第1の実施形態の変形例2の無線通信装置の全体構成図である。図13を参照しながら、第1の実施形態の変形例2に係る無線通信装置について説明する。
無線通信装置の設置環境によっては、筐体自体のサイズを小さく取りたい場合がある。その場合には、図13に示すように、サイズを小さくした無線通信装置1eの筐体10eの内部において第1通信部11および第2通信部12を接近させて、距離D_Aを小さくさせる。これによって、上述の式(2)の条件を満たすことができるので、サイズを小さくした筐体10e外の観測点においても、第1通信部11および第2通信部12から送信される2つの無線信号の電力差が小さくなり、2つの無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくすることができ、セキュリティを向上させることができるようになる。
<変形例3>
図14および15は、第1の実施形態の変形例3の無線通信装置の全体構成図である。図14および15を参照しながら、第1の実施形態の変形例3に係る無線通信装置について説明する。
第1通信部11および第2通信部12を内蔵する筐体に凹凸がある場合、この凹凸によって距離D_W1または距離D_W2が変化する場合がある。図14は、無線通信装置1fの筐体10fは、凹部100を有しており、第1送信アンテナTx1と筐体10の内壁との最短の距離D_W1が小さくなり、上述の式(2)の条件を満たさなくなった例を示している。
この場合には、図15に示すように、筐体10f内において、第1通信部11を凹部100から離すように配置させ、距離D_W1を大きく取れるようにする。これによって、上述の式(2)の条件を満たすことができるので、筐体10f外の観測点において、第1通信部11および第2通信部12から送信される2つの無線信号の電力差が小さくなり、2つの無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくすることができ、セキュリティを向上させることができるようになる。
<変形例4>
図16および17は、第1の実施形態の変形例4の無線通信装置の全体構成図である。図16および17を参照しながら、第1の実施形態の変形例4に係る無線通信装置について説明する。
上述の実施形態1および変形例1〜3においては、無線通信装置の筐体が直方体形状を例に説明した。しかし、無線通信装置の筐体は任意の形状を取り得る。例えば、図16は、紙面視でL字型である筐体10gを有する無線通信装置1gの構成を示している。このような筐体10gを有する無線通信装置1gの場合においても、距離D_A、D_W1、D_W2の求め方は実施形態1と同様である。
図16に示す無線通信装置1gは、第1送信アンテナTx1と第2送信アンテナTx2との間に、筐体10gのL字型の筐体壁であるL字部筐体壁101が位置する配置構成となっている。このため、距離D_W1および距離D_W2が小さくなり、上述の式(2)の条件を満たさなくなる。
この場合には、図17に示すように、筐体10g内において、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2が、L字部筐体壁101から離れるように第1通信部11および第2通信部12を配置させ、距離D_W1および距離D_W2を大きく取れるようにする。これによって、上述の式(2)の条件を満たすことができるので、筐体10g外の観測点において、第1通信部11および第2通信部12から送信される2つの無線信号の電力差が小さくなり、2つの無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくすることができ、セキュリティを向上させることができるようになる。
<変形例5>
図18は、第1の実施形態の変形例5の無線通信装置の全体構成図である。図18を参照しながら、第1の実施形態の変形例5に係る無線通信装置について説明する。
本実施の形態に係る無線通信装置は、上述したような、筐体外の観測点において、2つの送信アンテナから送信される無線信号の分離を困難にして傍受しにくくするという効果を得るためには、少なくとも2つの送信アンテナ(第1送信アンテナTx1、第2送信アンテナTx2)が筐体内に配設されることが必要条件である。したがって、2つの受信アンテナ(第1受信アンテナRx1、第2受信アンテナRx2)、第1制御部110、第1無線送信部111、第1無線受信部112、第2制御部120、第2無線送信部121または第2無線受信部122のうちいずれか一部またはすべてを筐体の外部に配置した場合でも、上述の効果を得ることができる。図18に示す無線通信装置1hは、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2、ならびに、第1受信アンテナRx1および第2受信アンテナRx2が、筐体10内部に配設され、第1通信部11hおよび第2通信部12hが、筐体10外部に配設された例を示している。この図18に示す配置構成であっても、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2は、筐体10内部に配設されているので、上述の効果を得ることができる。
また、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2以外の部品を、筐体10外部に配設することができるので、これらの配置の制約が低減し、設計の自由度を向上させることができる。一方で、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2以外の部品を、筐体10内部に配設した場合には、2つの無線信号は、筐体10内で偏波方向が変化する反射が発生しやすくなり、偏波方向がランダム化し、筐体10外部において効率よく混信させることができる。
(第2の実施形態)
図19は、第2の実施形態に係る無線通信装置の全体構成図である。図19を参照しながら、第2の実施形態に係る無線通信装置1jの構成について説明する。
第1の実施形態では、筐体の内部に1組の通信部を内蔵する場合を示したが、本実施形態の図19に示すように、筐体10jの内部に2組の通信部を内蔵させてよい。具体的には、無線通信装置1jは、筐体10jと、第1X通信部21と、第2X通信部22と、第1Y通信部31と、第2Y通信部32とを備えている。無線通信装置1jは、筐体10j内で、第1X通信部21と第2X通信部22とが互いに信号を無線通信し、第1Y通信部31と第2Y通信部32とが互いに信号を無線通信する装置である。
第1X通信部21および第1Y通信部31は、第1の実施形態の第1通信部11と同様の機能を有する。第1X通信部21は、第2X通信部22との無線通信のためのアンテナとして、第1X送信アンテナTx1Xと、第1X受信アンテナRx1Xとを備えている。第1Y通信部31は、第2Y通信部32との無線通信のためのアンテナとして、第1Y送信アンテナTx1Yと、第1Y受信アンテナRx1Yとを備えている。
第2X通信部22および第2Y通信部32は、第1の実施形態の第2通信部12と同様の機能を有する。第2X通信部22は、第1X通信部21との無線通信のためのアンテナとして、第2X送信アンテナTx2Xと、第2X受信アンテナRx2Xとを備えている。第2Y通信部32は、第1Y通信部31との無線通信のためのアンテナとして、第2Y送信アンテナTx2Yと、第2Y受信アンテナRx2Yとを備えている。
このように、2組の通信部を備える無線通信装置1jにおいても、第1の実施形態における1組の通信部だけが筐体内に内蔵された場合と同様に、送信アンテナ間の距離、および送信アンテナと筐体10jの内壁との最短距離が、上述の式(2)を満たすように各通信部を配置する。具体的には、第1X送信アンテナTx1Xと第2X送信アンテナTx2Xとの距離D_AXの半分の値が、第1X送信アンテナTx1Xと筐体10jの内壁との最短の距離D_W1X、または第2X送信アンテナTx2Xと筐体10jの内壁との最短の距離D_W2Xのうち小さい方の値よりも小さくなるように、第1X通信部21および第2X通信部22を配設する。また、第1Y送信アンテナTx1Yと第2Y送信アンテナTx2Yとの距離D_AYの半分の値が、第1Y送信アンテナTx1Yと筐体10jの内壁との最短の距離D_W1Y、または第2Y送信アンテナTx2Yと筐体10jの内壁との最短の距離D_W2Yのうち小さい方の値よりも小さくなるように、第1Y通信部31および第2Y通信部32を配設する。この場合、筐体10jの外部のいずれの観測点においても、第1X送信アンテナTx1Xおよび第2X送信アンテナTx2Xが送信する無線信号の電力差、および、第1Y送信アンテナTx1Yおよび第2Y送信アンテナTx2Yが送信する無線信号の電力差が小さくなる。よって、各2つの無線信号の分離を困難にして傍受をしにくくすることができ、セキュリティを向上させることができる。
また、図19に示すように、2組の無線部を内蔵する場合であって、2組の無線部が隣接して配設される場合には、例えば、2組の無線部のアンテナのうち、隣接するアンテナの偏波方向を互いに直交するように設定するのが望ましい。例えば、図19の例では、第1X通信部21および第2X通信部22の組と、第1Y通信部31および第2Y通信部32の組が隣接している場合に、第1Y送信アンテナTx1Yと第1X受信アンテナRx1Xとの偏波方向を互いに直交するように設定する。同様に、第2X送信アンテナTx2Xと第2Y受信アンテナRx2Yとの偏波方向を互いに直交するように設定する。これによって、隣接する通信部の組の間での干渉が低減されるので、それぞれの組での通信品質が向上するという効果が得られる。
なお、図19においては、筐体内に2組の通信部が配設される例を示したが、3組以上の通信部が配設されるものとしてもよい。
(第3の実施形態)
図20は、第3の実施形態に係る無線通信装置の全体構成図である。図20を参照しながら、第3の実施形態に係る無線通信装置1kの構成について、第1実施形態に係る無線通信装置1と相違する点を中心に説明する。
図20に示すように、無線通信装置1kは、筐体10kと、第1通信部11と、第2通信部12とを備えている。
筐体10kは、少なくとも一部の筐体壁が電波を遮蔽する遮蔽壁で構成されているものとする。電波を遮蔽する遮蔽壁としては、金属製の筐体壁にすること、または、筐体壁の内壁または外壁に電波吸収機能を有する部材を貼付すること等が考えられる。図20の例では、筐体10kは、図20の紙面視の上側の筐体壁が、電波を遮蔽する遮蔽壁102で形成されている。この場合、第1送信アンテナTx1と筐体10kの内壁との最短距離である距離D_W1、および第2送信アンテナTx2と筐体10kの内壁との最短距離である距離D_W2の算出においては、遮蔽壁102を除外して算出する。すなわち、第1送信アンテナTx1および第2送信アンテナTx2と、遮蔽壁102との距離は、最短距離に含めなくてもよい。例えば、図20において、第1送信アンテナTx1は、遮蔽壁102との距離が最短距離であるが、遮蔽壁102は電波を遮蔽する材質であるため、遮蔽壁102ではない電波を透過する筐体壁との最短距離を求める。図20の場合、第1送信アンテナTx1は、図20の紙面視の下側の筐体壁との距離を距離D_W1としている。
このように、無線通信装置の筐体の少なくとも一部の筐体壁を電波を遮蔽する遮蔽壁とすることによって、筐体内における無線部の配置に関する設計の自由度が向上する。例えば、このような設計の自由度を向上させることを優先し、多少のコストアップが許容される場合、例えば、筐体内の所定の筐体壁近傍に無線部を設置したい場合、その筐体壁を、遮蔽壁とすることによって、上述の式(2)の条件を満たすことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、および変更を行うことができる。これらの実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1a〜1h、1j、1k 無線通信装置
10、10a、10d〜10g、10j、10k 筐体
11、11h 第1通信部
12、12b、12h 第2通信部
21 第1X通信部
22 第2X通信部
31 第1Y通信部
32 第2Y通信部
100 凹部
101 L字部筐体壁
102 遮蔽壁
110 第1制御部
111 第1無線送信部
112 第1無線受信部
120 第2制御部
121 第2無線送信部
122 第2無線受信部
201、202 周波数スペクトラム
203 帯域幅
301、302 周波数スペクトラム
303 帯域幅
401、402 周波数スペクトラム
401a、402a 帯域外発射部
403 帯域幅
D_A、D_W1、D_W2 距離
D_AX、D_W1X、D_W2X 距離
D_AY、D_W1Y、D_W2Y 距離
Tx1 第1送信アンテナ
Tx1X 第1X送信アンテナ
Tx1Y 第1Y送信アンテナ
Tx2 第2送信アンテナ
Tx2X 第2X送信アンテナ
Tx2Y 第2Y送信アンテナ
Rx1 第1受信アンテナ
Rx1X 第1X受信アンテナ
Rx1Y 第1Y受信アンテナ
Rx2 第2受信アンテナ
Rx2X 第2X受信アンテナ
Rx2Y 第2Y受信アンテナ

Claims (10)

  1. 第1受信アンテナと、筐体に内蔵された第1送信アンテナとを有し、前記第1送信アンテナを介して第1無線信号を送信し、前記第1受信アンテナを介して第2無線信号を受信する第1無線部と、
    第2受信アンテナと、前記筐体に内蔵された第2送信アンテナとを有し、前記第2送信アンテナを介して前記第2無線信号を送信し、前記第2受信アンテナを介して前記第1無線信号を受信する第2無線部と、
    を備え、
    前記第1無線部および前記第2無線部は、前記第1送信アンテナと、前記第2送信アンテナとの距離の半分の値が、前記第1送信アンテナと前記筐体の内壁との第1最短距離、または前記第2送信アンテナと前記筐体の内壁との第2最短距離のうち小さい方の値より小さくなるように配設された無線通信装置。
  2. 前記第1無線信号の第1周波数スペクトラムは、前記第2無線信号の第2周波数スペクトラムと少なくとも一部の帯域幅で重なる請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1周波数スペクトラムまたは前記第2周波数スペクトラムのうち少なくともいずれかは、帯域外発射部を有し、
    前記第1周波数スペクトラムまたは前記第2周波数スペクトラムのうち前記帯域外発射部を有する周波数スペクトラムは、他方の周波数スペクトラムと前記帯域外発射部において重なる請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記筐体内に配置され、前記第1無線信号および前記第2無線信号の偏波方向を変化させ、前記筐体の外部において前記偏波方向をランダム化させる反射体を、さらに備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  5. 前記第1無線部が前記第1送信アンテナを介して前記第1無線信号を送信する期間と、前記第2無線部が前記第2送信アンテナを介して前記第2無線信号を送信する期間とが重なる請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記第1無線部は、前記第1無線信号に含ませる情報がない場合、ダミーの無線信号を前記第1無線信号として送信し、
    前記第2無線部は、前記第2無線信号に含ませる情報がない場合、ダミーの無線信号を前記第2無線信号として送信する請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記第1送信アンテナと前記第2送信アンテナとが向き合う方向が、前記第1最短距離および前記第2最短距離を求めるための前記筐体の内壁面と平行である請求項1〜6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  8. 前記第1送信アンテナは、第1偏波方向の前記第1無線信号を送信し、
    前記第2受信アンテナは、前記第1偏波方向と同一の第2偏波方向で前記第1無線信号を受信し、
    前記第2送信アンテナは、第3偏波方向の前記第2無線信号を送信し、
    前記第1受信アンテナは、前記第3偏波方向と同一の第4偏波方向で前記第2無線信号を受信し、
    前記第1偏波方向および前記第4偏波方向は、直交し、
    前記第2偏波方向および前記第3偏波方向は、直交する請求項1〜7のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  9. 少なくとも前記第1送信アンテナおよび前記第2送信アンテナは、前記筐体に内蔵された請求項1〜8のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  10. 前記筐体をさらに備え、
    前記筐体は、筐体壁の少なくとも一部が無線信号を遮蔽する遮蔽壁によって形成され、
    前記第1最短距離は、前記第1送信アンテナと、前記筐体壁のうち前記遮蔽壁ではない前記筐体壁との最短距離であり、
    前記第2最短距離は、前記第2送信アンテナと、前記筐体壁のうち前記遮蔽壁ではない前記筐体壁との最短距離である請求項1〜9のいずれか一項に記載の無線通信装置。
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