JP2015153983A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理ガスの接ガス性に優れ、基板を均一に加熱する誘導加熱式の基板処理装置を提供する。【解決手段】処理容器2は、側面に基板載置部6が形成されたサセプタ4と、ガス供給部16と、排気部と、前記処理容器2の内周側かつ前記サセプタ4の外周側に、前記サセプタ2の前記基板載置部の形成領域を囲うように配置された誘導発熱体40と、前記処理容器2の外周側に、配置された誘導加熱コイル42を備え、前記処理容器2の内周側かつ前記誘導発熱体40の外周側に、前記高さ方向における、少なくとも前記サセプタ4の形成領域に亘って、前記誘導発熱体40を囲うように配置された第1の断熱部材52と、前記処理容器内であって、前記サセプタ4の上方に配置された第2の断熱部材54と、前記処理容器内であって、前記サセプタの下方に配置された第3の断熱部材56と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、基板処理装置に関する。
半導体装置の製造においては、複数枚の被処理基板を一括して処理するバッチ式の基板処理装置が用いられる。バッチ式の基板処理装置を用いた基板処理では、例えば石英製の処理容器内に複数の基板を等間隔に積載して、抵抗発熱型のヒータや加熱ランプによって複数の基板を加熱処理する。
しかしながら、抵抗発熱型のヒータや加熱ランプを用いたバッチ式の熱処理装置は、1000℃を超える高温に加熱することが技術的に困難である。そのため、1000℃を超える高温処理が必要なSiCやGaN等の化合物の成膜処理を実施することは、技術的に困難である。
そこで、特許文献1には、1000℃を超える高温での加熱処理を実施する基板処理装置として、処理容器の外側に高周波誘導加熱コイルを配置し、処理容器内の基板を誘導加熱する技術が開示されている。
特開2011−29597号公報
しかしながら、特許文献1のようなバッチ式の基板処理装置は、多数枚の基板を一括に処理できるが、処理ガスの接ガス性に優れないという問題点を有していた。また、基板の積載方向に温度分布が発生し、基板を均一に加熱することができないという問題点を有していた。
上記課題に対して、処理ガスの接ガス性に優れ、基板を均一に加熱することができる基板処理装置を提供する。
処理容器と、
前記処理容器内に設けられ、側面に基板載置部が形成されたサセプタと、
前記処理容器の上部又は下部のいずれか一方に設けられ、前記処理容器内に処理ガスを供給するガス供給部と、
前記処理容器の上部又は下部の他方に設けられ、前記処理容器内を排気する排気部と、
前記処理容器の内周側かつ前記サセプタの外周側に、前記サセプタの高さ方向における、少なくとも前記サセプタの前記基板載置部の形成領域に亘って、前記サセプタを囲うように配置された誘導発熱体と、
前記処理容器の外周側に、前記高さ方向における、少なくとも前記サセプタの前記基板載置部の形成領域に亘って配置された誘導加熱コイルと、
前記誘導加熱コイルに高周波電力を印加する高周波電源と、
前記処理容器の内周側かつ前記誘導発熱体の外周側に、前記高さ方向における、少なくとも前記サセプタの形成領域に亘って、前記誘導発熱体を囲うように配置された第1の断熱部材と、
前記処理容器内であって、前記サセプタの上方に配置された第2の断熱部材と、
前記処理容器内であって、前記サセプタの下方に配置された第3の断熱部材と、
を有する基板処理装置が提供される。
一態様によれば、処理ガスの接ガス性に優れ、基板を均一に加熱することができる基板処理装置を提供することができる。
本実施形態に係る基板処理装置の一例の概略構成図である。 本実施形態に係るサセプタの一例の概略斜視図である。 本実施形態に係るサセプタの一例の概略上面図である。 本実施形態に係る誘導発熱体の一例の概略斜視図である。 本実施形態に係る第1の断熱部材の一例の概略上面図である。 本実施形態に係る基板処理装置の効果の一例を説明するための概略図である。 本実施形態に係る基板処理装置の効果の他の例を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
また、一部の図面においては、説明のために、各構成部材間で空隙が挿入されていることがあるが、本発明はこの点において限定されない。例えば、後述する蓋体は、図示しない磁性流体シール等を用いて、気密に封止されている。
(基板処理装置)
本実施形態に係る基板処理装置の構成について、説明する。
図1に、本実施形態に係る基板処理装置の一例の概略構成図を示す。
本実施形態に係る基板処理装置100は、長手方向が垂直である真空容器2を有する。真空容器2は、有天井の円筒体の形状を有し、下端部は開放されている。
真空容器2は、耐熱性を有し、電磁波を透過する誘電体材料、例えば石英等から構成されている。
真空容器2の内部には、その下方から、被処理基板、例えば半導体ウエハ(以後、ウエハW)を保持するサセプタ4が、挿入可能に設けられている。
図2に、本実施形態に係るサセプタの一例の概略斜視図を示す。
サセプタ4としては、側面にウエハWを保持することができれば特に限定されず、例えばバレル型のサセプタを使用することができる。
一例として、サセプタ4は、図2に示すように多角錐台形状を有し、側面(基板載置面)にウエハWを載置する凹部を有する基板載置部6が形成されている。また、図2に示すように、サセプタ4の下方には、内部が中空であるサセプタ4を支持する支持部8が、設けられている。
サセプタ4及び支持部8は、例えばグラファイトにより構成されている。
また、図3に、本実施形態に係るサセプタの一例の概略上面図を示す。
図3(a)及び図2に示す例では、一例として、サセプタ4の断面外周形状が(正)六角形である例を示している。この場合、基板載置部6は、断面外周形状が六角形をなすサセプタ4の6つの側面の各々に対して、1枚(図2参照)又は複数枚ずつウエハWを保持可能に構成されている。
図3(b)に示す例では、サセプタ4の断面外周形状が(正)三角形である例を示している。この場合、基板載置部6は、断面外周形状が三角形をなすサセプタ4の3つの側面各々に対して、1枚又は複数ずつウエハWを保持可能に構成されている。
図3(c)に示す例では、サセプタ4の断面外周形状が星形多角形、より具体的には星形五角形である例を示している。この場合、基板載置部6は、断面外周形状が星形五角形をなすサセプタ4の10つの側面の各々に対して、1枚又は複数枚ずつウエハWを保持可能に構成されている。
図3(d)に示す例では、サセプタ4の断面外周形状が十字型である例を示している。この場合、基板載置部6は、断面外周形状が十字型をなすサセプタ4の8つの側面各々に対して、1枚又は複数枚ずつウエハWを保持可能に構成されている。
上述したような、側面にウエハWが載置されるサセプタ4を用いて各種処理を行う基板処理装置は、ウエハWをウエハボート内に水平状態で所定の間隔で複数枚保持した状態で一括して各種処理を行う基板処理装置と比較して、処理ガスの接ガス性に優れるという有利な特徴を有する。
また、近年、ウエハが載置される凹部を上面に有する回転テーブルを備えた、回転テーブル式の基板処理装置の研究開発が進められている。しかしながら、回転テーブル式の基板処理装置は、回転テーブルの上面にウエハを載置するため、ウエハの径が大きくなると、装置のフットプリントも増大する。しかしながら、本実施形態に係る基板処理装置は、サセプタの側面にウエハWを載置するため、ウエハの径が大きくなった場合においても、フットプリントの増大を抑制することができる。
サセプタ4の下方には、回転機構10が設けられ、この回転機構10によりサセプタ4は、鉛直方向を回転軸として回転可能に構成されている。
真空容器2の上部、より具体的には、高さ方向においてサセプタ4より上部(例えば天井部)には、処理ガス、ドーパントガス及び/又はパージガスを導入するためのガス導入口12が形成されている。ガス導入口12にはガス供給配管14が接続され、このガス供給配管14を介してガス供給部16が接続されている。ガス供給部16からガス供給配管14及びガス導入口12を介して真空容器2内に1又は複数の処理ガスが、図示しない流量制御器等により流量を制御可能に供給されるよう構成されている。
なお、図1に示す例では、ガス導入口12が1つだけ設けられる例を示したが、本発明はこの点において限定されず、ガス導入口12が複数設けられ、複数の処理ガスが導入される構成であっても良い。また、ガス導入口12が1つだけ設けられ、複数のガス供給部16からの複数の処理ガスが、1つのガス導入口12を介して供給される構成であっても良い。
真空容器2の下端部は、ステンレススチール等から形成されるマニホールド18によって、気密的に保持されている。この際、真空容器2の下端部とマニホールド18との間には、Oリング等のシール部材20が設けられている。
真空容器2の下部又はマニホールド18には、排気口22が形成されており、排気口22には排気配管24が接続されている。排気配管24には、自動圧力制御バルブ26(APCバルブ26)及び真空ポンプを含む排気装置28が設けられている。APCバルブ26の開度を調節しつつ排気装置28により排気することにより、真空容器2内を所定の真空度に制御することが可能となっている。
なお、別の実施形態として、真空容器2の上部に排気口が形成され、真空容器2の下部又はマニホールド18にガス導入口が形成されていても良い。より具体的には、真空容器2の上部側に、排気口が形成されており、排気口には排気配管が接続されている。排気配管には、APCバルブ及び真空ポンプを含む排気装置が設けられている。APCバルブの開度を調節しつつ排気装置により排気することにより、真空容器2内を所定の真空度に制御することが可能となっている。そして、マニホールド18には、処理ガスを導入するためのガス導入口が形成されている。ガス導入口にはガス供給配管が接続され、このガス供給配管を介してガス供給部が接続されている。ガス供給部からガス供給配管及びガス導入口を介して真空容器2内に1又は複数の処理ガスが、図示しない流量制御器等により流量を制御可能に供給されるよう構成されている。
上述した真空容器2の上部にガス供給部16が設けられ、下部に排気部が設けられる実施形態、及び、真空容器2の上部に排気部が設けられ、下部にガス供給部16が設けられる実施形態のいずれの実施形態においても、真空容器2内には、ガス供給部16より供給された処理ガスが、基板載置部6に載置されたウエハWの表面を通り、未反応の処理ガス及び/又は処理ガスの反応生成物が排気部から排出されるような、ガス流路(図2の黒矢印参照)が真空容器2内に形成されるように、その他の構成要素が配置されている。
再び、図1に示す基板処理装置100について、説明する。マニホールド18の下端部には、炉口30が形成されており、この炉口30には、例えばステンレススチール等から形される円盤状の蓋体32が設けられている。前述したサセプタ4の下方に設けられた回転機構10は、蓋体32に支持されており、蓋体32、回転機構10及びサセプタ4は、図示しない昇降機構により一体的に昇降可能に構成されている。昇降機構による昇降により、サセプタ4が処理容器内にロード及びアンロードされる。なお、蓋体32は、図示しない磁性流体シール等を介して、気密に封止されている。
なお、本実施形態において、「処理容器内」とは、昇降機構により蓋体が上昇されて炉口を封止している状態において、主として石英製の真空容器2と、マニホールド18と、蓋体32とで囲まれて形成される、ウエハが処理される空間内全体を指す。
サセプタ4を処理容器内にロードした状態においては、蓋体32は、マニホールド18の底部との間にOリング等のシール部材34を介して、マニホールド18の下端開口部を塞ぐよう設けられている。
また、蓋体32には窓部36が設けられ、この窓部36を介して、放射温度計38を用いて、サセプタ4の温度を測定可能に構成されている。より具体的には、サセプタ4の側面(基板載置面)には、図示しないターゲットが設けられ、放射温度計38は、ターゲットから放射される赤外光を窓部36を介して受光し、ターゲットの温度を算出する。なお、窓部36及び放射温度計38は、サセプタ4のロード時において、真空容器2内を気密に維持したままサセプタ4の温度を測定可能に設けられている。
真空容器2の内周側かつサセプタ4の外周側には、少なくとも、高さ方向におけるサセプタ4の形成領域に亘って、例えば円筒形状の誘導発熱体40が設けられている。別の言い方をすると、高さ方向における誘導発熱体40の形成領域は、少なくともサセプタ4の基板載置部6の形成領域に重複している。
誘導発熱体40は、限定されないが、高輻射率を有する導電性材料、例えばグラファイトにより構成されている。
また、真空容器2の外周側には、少なくとも、高さ方向におけるサセプタ4の形成領域に亘って、誘導加熱コイル42が設けられている。より具体的には、誘導加熱コイル42は、真空容器2の外周側に、真空容器2の高さ方向に沿って螺旋状に巻回して設けられており、前記高さ方向における誘導加熱コイル42の形成領域は、少なくともサセプタ4の基板載置部6の形成領域に重複している。
一例として、誘導加熱コイル42の配置は、例えばサセプタ4に4インチ(直径約100mm)のウエハWを載置する場合、直径35mmの銅線を、隣り合う銅線の間隔が20mmで、6ターン(図1に示す例では8ターン)配置しても良い。
誘導加熱コイル42は、例えば銅等の金属製パイプにより構成されている。
誘導加熱コイル42は、給電ライン44を介して高周波電源46に接続されている。また、この給電ライン44の途中には、インピーダンス整合を行うためのマッチング回路48が設けられている。
なお、誘導加熱コイル42は、複数のゾーン、例えば3つのゾーンに分割され、各々のゾーン毎に高周波出力を制御可能とする構成であっても良い。
誘導加熱コイル42に高周波電力を印加することにより、誘導加熱コイル42から高周波が放射され、真空容器2の内部に誘導磁界が形成される。そして、この誘導磁界によって、誘導発熱体40に誘導電流が流れて発熱し、その輻射熱によってウエハWを加熱することができる。
誘導発熱体40の厚さは、誘導発熱体を透過してウエハWに到達する誘導電流の量に影響を及ぼす。そのため、高周波電力の周波数、誘導加熱コイル42とウエハWとの距離等に応じて、ウエハWへ流れる誘導電流の量が可能な限り小さくなるように、当業者は誘導発熱体40の厚さを設定することが好ましい。
図4に、本実施形態に係る誘導発熱体40の一例の概略斜視図を示す。なお、図4においては、説明のために、誘導発熱体40の中心軸から左側には、後述する第8の断熱部材66を配置しない構成を示している。
図4に示すように、誘導発熱体40の下端部には、耐熱性が高く熱伝導率が小さい材料、例えばアルミナ又はジルコニア等のセラミクス製の支持部50を設けて、この支持部50により誘導発熱体40を支持することが好ましい。セラミクス製の支持部50を用いて誘導発熱体40を支持することにより、熱伝導による誘導発熱体40の放熱を抑制することができる。
支持部50は、図4に示すように棒状形状とし、誘導発熱体40の底面の外周に沿って、複数配置することが好ましい。これにより、より効率的に誘導発熱体40の熱伝導による放熱を抑制することができる。
真空容器2の内周側であって、誘導発熱体40の外周側には、少なくとも、高さ方向における誘導加熱コイル42の形成領域に亘って、第1の断熱部材52が設けられている。第1の断熱部材52は、誘導加熱コイル42によって加熱された誘導発熱体40の輻射熱によって、真空容器2が破損(溶融)することを防止する役割を果たす。また、サセプタ4からの径方向への放熱を抑制する保温筒としての役割を果たす。なお、第1の断熱部材52は、誘導発熱体40に接触していても良いし、接触していなくても良い。
図5に、本実施形態に係る第1の断熱部材52の一例の概略上面図を示す。第1の断熱部材52は、図5(a)に示すように、周方向に亘って連続的に形成されていても良いし、図5(b)に示すように、周方向に複数、例えば3つに分割されていても良い。第1の断熱部材52を、周方向に分割して形成することにより、この第1の断熱部材52での発熱をより抑制することができる、即ち、第1の断熱部材52の断熱性能を向上させることができる。限定されないが、第1の断熱部材52の厚さは、例えば50mm程度とすることができる。
また、サセプタ4の上方及び下方には、各々、第2の断熱部材54及び第3の断熱部材56が配置されている。第2の断熱部材54及び第3の断熱部材56は、各々、サセプタ4からの上方向及び下方向への放熱を抑制する保温筒としての役割を果たす。
第2の断熱部材54は、例えばサセプタ4の上面に設けられ、サセプタ4の上面の少なくとも一部、好ましくはサセプタ4の上面を全て覆う第4の断熱部材58を含むことが好ましい。前述したように、真空容器2の上部には、ガス導入口12(又は排気口22)が設けられるため、サセプタ4の上面に配置された第2の断熱部材54は、サセプタ4と、ガス導入口12(又は排気口22)との間に配置されることとなる。そのため、第4の断熱部材58を配置することにより、サセプタ4から、真空容器2の上部に設けられたガス導入口12(又は排気口22)への放熱を抑制することができる。
また、第2の断熱部材54は、少なくとも誘導発熱体40の上面を覆うように真空容器2の外周側(好ましくは外周縁)から内周側へと伸びると共に、真空容器2の上部に設けられたガス導入口12(又は排気口22)に通じる開口部60aが設けられた第5の断熱部材60を有することが好ましい。第5の断熱部材60を配置することにより、第4の断熱部材58の配置と同様に、サセプタ4から、真空容器2の上部に設けられたガス導入口12(又は排気口22)への放熱を抑制することができる。なお、開口部60aは、ガス導入口12から導入された処理ガスをサセプタ4上のウエハ2へと供給するための、ガス流路の一部を形成する。
また、第5の断熱部材60を支持するために、誘導発熱体40の上方には、誘導発熱体40の上部開口端を覆うように、蓋部70が設けられていても良い。この場合、蓋部70は、主表面が水平である板体部72と、この板体部72に設けられた開口部72aからこの開口部72aに連通して上方に伸び、真空容器2のガス導入口12へと通じる筒体部74とを有する。そして、この板体部72上に、第5の断熱部材60を配置する。この場合、板体部72の開口部72aの径は、前述の第5の断熱部材60の開口部60aの径と対応して、僅かに大きくなるように設けられている。
また、前述したように、サセプタ4の下方側には、第3の断熱部材56が配置されている。第3の断熱部材56は、サセプタ4を支持する前述した支持部8の内部に設けられる第6の断熱部材62、及び/又は、蓋体32上に設けられる第7の断熱部材64、及び/又は、セラミクス製の支持部50の内周側及び/又は外周側及び/又は隣り合う支持部材50間の間であって、誘導発熱体40とマニホールド18との間に配置された第8の断熱部材66を含む。この第6の断熱部材62及び/又は第7の断熱部材64及び/又は第8の断熱部材66を設けることにより、サセプタ4から、真空容器2の下方に設けられた排気口22(又はガス導入口12)への放熱を抑制することができる。なお、第3の断熱部材56を配置する場合には、未反応の処理ガス及び/又は処理ガスの反応生成物を、サセプタ4から排気口22へと排出するための、ガス流路が形成されるように配置する。
前述した断熱部材の材料としては、特に限定されないが、表面にカーボンが溶射されたカーボンフェルト断熱材を使用することが好ましい。
基板処理装置100の各部は、制御部68によって制御される。制御部68は、例えば、図示しない演算処理部、記憶部及び表示部を有する。演算処理部は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータである。記憶部は、演算処理部に、各種の処理を実行させるためのプログラムを記録した、例えばハードディスクにより構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。表示部は、例えばコンピュータの画面よりなる。演算処理部は、記憶部に記録されたプログラムを読み取り、そのプログラムに従って、各種処理を実行する。
(基板処理方法)
次に、上述した本実施形態に係る基板処理装置100を用いた基板処理方法について、説明する。
先ず、サセプタ4を真空容器2から下降させたアンロード状態で、サセプタ4の凹部上にウエハWを収納する。そして、ウエハWが保持されたサセプタ4を、昇降機構を用いて上昇させることにより、ウエハWを真空容器2内へと搬入する。これにより、真空容器2の炉口30は、蓋体32及びシール部材34によって封止される。なお、この際、サセプタ4の上部に配置される第4の断熱部材58、及び、サセプタ4の下方に配置される、第6の断熱部材62及び第7の断熱部材64も真空容器2内へと搬入される。その他の断熱部材については、予め、真空容器2内に配置されている。
そして、高周波電源46をオンにして、誘導加熱コイル42に高周波電力を印加する。これによって、真空容器2内に誘導磁界が形成され、その誘導磁界によって誘導発熱体40に誘導電流がながれ、誘導発熱体40が発熱する。そして、この誘導発熱体40の輻射熱によって、サセプタ4上のウエハWが加熱される。
次に、ガス供給部16から真空容器2内へと所定の処理ガスを所定の流量で供給すると共に、APCバルブ26を制御して排気装置28により排気して、真空容器2内を所定の圧力へと維持する。
回転機構10によりサセプタ4を回転させ、処理ガスをウエハW上で反応させることにより、所定の基板処理を実施することができる。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る基板処理装置を使用することにより、サセプタ上のウエハを約1800℃まで加熱処理できることを確認した実施形態について、説明する。
図1で説明した基板処理装置100を用いて、高周波電源46をオンにして、誘導加熱コイル42に高周波電力を印加することにより、真空容器2内を昇温した。そして、真空容器2内の温度が安定したときにおける、サセプタ4及び第1の断熱部材52の温度と、消費電力との関係をプロットした。
図6に、本実施形態に係る基板処理装置の効果の一例を説明するための概略図を示す。より具体的には、図6は、横軸がサセプタ4又は第1の断熱部材52の温度であり、縦軸が基板処理装置100の消費電力である。
図6のサセプタ温度に示されるように、本実施形態に係る基板処理装置100を使用することにより、約1800℃での熱処理を実施可能であることがわかった。
また、サセプタ温度が約1800℃である場合の、第1の断熱部材52の温度は、1000℃以下であった。このことから、第1の断熱部材52に対して更に外周側に存在する真空容器2の温度も1000℃以下であることがわかり、真空容器2として、石英等の材料を使用可能であることがわかった。
さらに、図6に示されるように、サセプタ温度が約1800℃である場合の、消費電力は、約33kWであった。このことから、本実施形態に係る基板処理装置100を使用することにより、低い消費電力で、約1800℃の基板処理を実施可能であることがわかった。本実施形態の基板処理装置100に係る低い消費電力は、サセプタ4の外周側、上方側及び下方側に各々配置されている、第1の断熱部材52、第2の断熱部材54及び第3の断熱部材56が、サセプタからの放熱を抑制する保温筒としての役割を果たしているからであると考えられる。
(第2の実施形態)
本実施形態に係る基板処理装置を使用することにより、サセプタ4上のウエハを均一に加熱できることを確認した実施形態について、説明する。
図1で説明した基板処理装置100を用いて、高周波電源46をオンにして、誘導加熱コイル42に33kWの高周波電力を印加することにより、真空容器2内を昇温した。そして、真空容器2内の温度が安定したときにおける、サセプタ4の高さ方向の温度分布をプロットした。なお、本実施形態においては、基板処理装置100を用いて、一例として4インチ(直径約100mm)ウエハを基板処理することを想定している。
図7に、本実施形態に係る基板処理装置の効果の他の例を説明するための概略図を示す。より具体的には、図7は、横軸が高さ方向の位置であり、縦軸がサセプタの温度である。なお、横軸の高さ方向の位置は、サセプタ4の中心(即ち、載置されるウエハWの中心)をゼロとし、高さ方向下向きを正の向きとしている。
図7に示されるように、サセプタ4の上端部は、サセプタ4の中心に対して、およそ0.7℃の温度のずれが確認された。また、サセプタ4の下端部は、サセプタ4の中心に対して、およそ−10.7℃の温度のずれが確認された。即ち、本実施形態に係る基板処理装置100を用いることで、ウエハWの面内において、約11.4℃以内の温度分布で、約1800℃での基板処理が可能であることがわかった。
2 真空容器
4 サセプタ
6 基板載置部
8 支持部
10 回転機構
12 ガス導入口
14 ガス供給配管
16 ガス供給部
18 マニホールド
20 シール部材
22 排気口
24 排気配管
26 自動圧力制御バルブ
28 排気装置
30 炉口
32 蓋体
34 シール部材
36 窓部
38 放射温度計
40 誘導発熱体
42 誘導加熱コイル
44 給電ライン
46 高周波電源
48 マッチング回路
50 支持部
52 第1の断熱部材
54 第2の断熱部材
56 第3の断熱部材
58 第4の断熱部材
60 第5の断熱部材
62 第6の断熱部材
64 第7の断熱部材
66 第8の断熱部材
68 制御部
100 基板処理装置

Claims (9)

  1. 処理容器と、
    前記処理容器内に設けられ、側面に基板載置部が形成されたサセプタと、
    前記処理容器の上部又は下部のいずれか一方に設けられ、前記処理容器内に処理ガスを供給するガス供給部と、
    前記処理容器の上部又は下部の他方に設けられ、前記処理容器内を排気する排気部と、
    前記処理容器の内周側かつ前記サセプタの外周側に、前記サセプタの高さ方向における、少なくとも前記サセプタの前記基板載置部の形成領域に亘って、前記サセプタを囲うように配置された誘導発熱体と、
    前記処理容器の外周側に、前記高さ方向における、少なくとも前記サセプタの前記基板載置部の形成領域に亘って配置された誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルに高周波電力を印加する高周波電源と、
    前記処理容器の内周側かつ前記誘導発熱体の外周側に、前記高さ方向における、少なくとも前記サセプタの形成領域に亘って、前記誘導発熱体を囲うように配置された第1の断熱部材と、
    前記処理容器内であって、前記サセプタの上方に配置された第2の断熱部材と、
    前記処理容器内であって、前記サセプタの下方に配置された第3の断熱部材と、
    を有する基板処理装置。
  2. 前記第2の断熱部材は、前記サセプタの上面に設けられ、前記サセプタの上面の少なくとも一部を覆う第4の断熱部材を含む、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記第2の断熱部材は、少なくとも前記誘導発熱体の上面を覆うように、前記処理容器の外周側から内周側へと伸びると共に、前記処理容器の上部に配置された前記排気部又は前記ガス供給部へと通じる開口部を有する、第5の断熱部材を含む、
    請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記誘導発熱体は、セラミクスから構成される棒状形状の複数の第1の支持部によって支持されている、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記サセプタは、中空の第2の支持部によって支持されており、
    第3の断熱部材は、前記第2の支持部の内部に配置された第6の断熱部材を含む、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記第3の断熱部材は、前記処理容器の底面上に配置された第7の断熱部材を含む、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記第3の断熱部材は、前記処理容器の底面と前記誘導発熱体との間であって、前記第1の支持部の内周側及び/又は外周側及び/又は隣り合う前記第1の支持部材の間に配置された第8の断熱部材を含む、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記サセプタの断面外周形状は、多角形、星形多角形又は十字形を有する、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 前記断熱部材は、表面にカーボンが溶射されたカーボンフェルト断熱材から構成される、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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