JP2015152077A - 圧力緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって減衰力を変更可能な圧力緩衝装置を提供する。
【解決手段】油圧緩衝装置1は、オイルを収容するシリンダ11と、一方側の端部がシリンダ11内に収容され、他方側の端部がシリンダ11の開口部から突出し、シリンダ11の軸方向に移動するロッド21と、ロッド21の移動に伴って減衰力を発生させる第1ピストンバルブ部30と、ロッド21の軸方向に移動可能に設けられ、第1ピストンバルブ部30が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストン52と、発生させる磁力によってフリーピストン52を移動させる第1電磁石56および第2電磁石57とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧力緩衝装置に関する。
自動車等の車両のサスペンション装置には、走行中に路面から車体へ伝達される振動を適切に緩和する減衰力発生器を用いた圧力緩衝装置が設けられる。この種の圧力緩衝装置においては、例えば車両が走行する路面の状態に応じて、発生させる減衰力を変化させる技術が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−202789号公報
ところで、圧力緩衝装置において、発生させる減衰力を変更させたい場合がある。しかしながら、従来技術において圧力緩衝装置に減衰力を変更させる機構を設けようとすると、装置が複雑化する可能性が高かった。装置の複雑化は、例えば製品のバラツキや、高コスト化につながる。そのため、減衰力を変更可能な機構を備えた圧力緩衝装置においても、装置は簡易な構成であることが好ましい。
本発明は、簡易な構成によって減衰力を変更可能な圧力緩衝装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、流体を収容するシリンダと、一方側の端部がシリンダ内に収容され、他方側の端部がシリンダの開口部から突出し、シリンダの軸方向に移動するロッドと、ロッドの移動に伴って減衰力を発生させる減衰部と、ロッドの軸方向に移動可能に設けられ、減衰部が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストンと、発生させる磁力によってフリーピストンを移動させる磁力発生部とを備える圧力緩衝装置である。そして、本発明では、磁力発生部によってフリーピストンを移動させるという簡易な構成によって、発生させる減衰力の大きさを変更することができる。
本発明によれば、簡易な構成によって減衰力を変更可能な圧力緩衝装置を提供することができる。
実施形態1の油圧緩衝装置の全体図である。 実施形態1の油圧緩衝装置を詳細に説明するための断面図である。 (a)および(b)は、実施形態1のフリーピストン部を説明するための断面図である。 (a)および(b)は、圧縮行程時のオイルの流れを示す図である。 (a)および(b)は、伸張行程時のオイルの流れを示す図である。 実施形態2の油圧緩衝装置のフリーピストン部を説明するための断面図である。 実施形態3の油圧緩衝装置のフリーピストン部を説明するための断面図である。 実施形態4の油圧緩衝装置のフリーピストン部を説明するための断面図である。 実施形態5の油圧緩衝装置のフリーピストン部を説明するための断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1の油圧緩衝装置1の全体構成図である。
図2は、実施形態1の油圧緩衝装置1を詳細に説明するための断面図である。
図3は、実施形態1のフリーピストン部50を説明するための断面図である。
なお、以下の説明においては、図1に示す油圧緩衝装置1の軸方向における図中下側を「一方側」と称し、図中上側を「他方側」と称する。
[油圧緩衝装置1の構成・機能]
油圧緩衝装置1は、図1に示すように、シリンダ部10と、他方側がシリンダ部10の外部に突出して設けられるとともに一方側がシリンダ部10の内部にスライド可能に挿入されるロッド部20と、ロッド部20の一方側の端部に設けられる第1ピストンバルブ部30と、第1ピストンバルブ部30のさらに一方側に設けられる第2ピストンバルブ部40と、第1ピストンバルブ部30の他方側に設けられるフリーピストン部50と、シリンダ部10の一方側の端部に設けられるボトムバルブ部60とを備えている。
そして、油圧緩衝装置1は、四輪自動車や二輪自動車等において車体と車軸との間に設けられて、シリンダ部10に対するロッド部20の振幅運動の減衰を行う。
シリンダ部10は、図1に示すように、シリンダ11と、シリンダ11の外側に設けられる外筒体12と、軸方向の一方側の端部に設けられる底部13とを備えている。また、シリンダ部10は、シリンダ11の他方側の端部に設けられるロッドガイド14と、外筒体12の他方側の端部を閉じるシール部材15とを有している。
ロッド部20は、本実施形態では、軸方向に延びて形成されるロッド21と、ロッド21の一方側の端部に設けられる一方側取付部21aと、ロッド21の他方側の端部に設けられる他方側取付部21bとを有する。
第1ピストンバルブ部30は、図2に示すように、第1ピストン31と、第1ピストン31の一方側の端部に設けられる第1伸側減衰バルブ32と、第1ピストン31の他方側の端部に設けられる第1圧側減衰バルブ33と、第1ピストン31の外周に設けられるシール部材34とを備える。
第2ピストンバルブ部40は、図2に示すように、第2ピストン41と、第2ピストン41の一方側に設けられる第2伸側減衰バルブ42と、第2ピストン41の他方側に設けられる第2圧側減衰バルブ43と、第2ピストン41の外周に設けられるピストンリング44とを有する。
フリーピストン部50は、図3に示すように、ピストンケース51と、ピストンケース51の半径方向の外側に設けられるフリーピストン52と、フリーピストン52の半径方向の外側に設けられるシールリング53と、フリーピストン52の一方側に配置される第1スプリング54と、フリーピストン52の他方側に配置される第2スプリング55と、フリーピストン52の一方側に設けられる第1電磁石56と、フリーピストン52の他方側に設けられる第2電磁石57とを有する。
ボトムバルブ部60は、図1に示すように、軸方向に貫通する複数の油路を有するバルブボディ61と、バルブボディ61の一方側に設けられる圧側バルブ621と、バルブボディ61の他方側に設けられる伸側バルブ622とを備える。
そして、本実施形態の油圧緩衝装置1では、図1に示すように、第2ピストンバルブ部40のピストンリング44よりも軸方向の一方側に第1油室Y1が形成される。また、フリーピストン部50のフリーピストン52およびシールリング53の軸方向の他方側には、第2油室Y2が形成される。さらに、ピストンリング44とフリーピストン52およびシールリング53との間には、中間油室Y3が形成される。さらに、油圧緩衝装置1においては、ボトムバルブ部60のバルブボディ61によって、第1油室Y1とリザーバ室Rとが区画される。
そして、本実施形態に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
油圧緩衝装置1(圧力緩衝装置)は、図3に示すように、オイル(流体)を収容するシリンダ11と、一方側の端部がシリンダ11内に収容され、他方側の端部がシリンダ11の開口部から突出し、シリンダ11の軸方向に移動するロッド21と、ロッド21の移動に伴って減衰力を発生させる第1ピストンバルブ部30(減衰部)と、ロッド21の軸方向に移動可能に設けられ、第1ピストンバルブ部30が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストン52と、発生させる磁力によってフリーピストン52を移動させる第1電磁石56および第2電磁石57(本実施形態においては、第1電磁石56および第2電磁石57が、本発明における磁力発生部に相当する。)と、を備える。
なお、本実施形態の説明において、「磁力を発生させる」の意味は、「磁力を発生する」ものも含むものとする。
以下で、各々の構成について詳述する。
〔ロッド部20の構成・機能〕
ロッド21は、図2に示すように、軸方向に長く延びる棒状の部材である。また、本実施形態のロッド21は、一方側に第1円柱部211と、第1円柱部211の他方側に第1円柱部211よりも外径が大きい第2円柱部212と、第2円柱部212の他方側に第2円柱部212よりも外径が大きい第3円柱部213とを有する。
ロッド21の一方側取付部21aには、図1および図2に示すように、ボルト22が形成され、第1ピストンバルブ部30、第2ピストンバルブ部40およびフリーピストン部50を保持するナットが取り付けられる。これに対し、ロッド21の他方側取付部21b(図1参照)には、ボルト23が形成され、油圧緩衝装置1を自動車などの車体などに連結するための連結部材(不図示)が取り付けられる。
〔第1ピストンバルブ部30の構成・機能〕
第1ピストン31(流路形成部材)は、図2に示すように、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔31Rを有する略円柱状の部材である。そして、第1ピストン31は、ロッド孔31Rよりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第1油路311(流路)と、ロッド孔31Rよりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第2油路312(流路)とを有する。また、第1ピストン31は、他方側の一部がフリーピストン部50のピストンケース51の内側に収容される。
第1伸側減衰バルブ32は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔32Rを有する円盤状の金属板材により構成される。第1伸側減衰バルブ32は、第1ピストン31の一方側の端部に向けて押さえ付けられて保持される。そして、第1伸側減衰バルブ32は、第1ピストン31の第1油路311(流路)の一方側を開閉可能にするとともに、第2油路312の一方側を常に開放する。
第1圧側減衰バルブ33は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔33Rを有する円盤状の金属板材により構成される。第1圧側減衰バルブ33は、第1ピストン31の他方側の端部に向けて押さえつけられて保持される。そして、第1圧側減衰バルブ33は、第1ピストン31の第2油路312(流路)の他方側を開閉可能にするとともに、第1油路311の他方側を常に開放する。
シール部材34は、第1ピストン31の外周とピストンケース51の内周との間に挟み込まれて設けられる。そして、シール部材34は、第1ピストン31とピストンケース51との間をシールする。
〔第2ピストンバルブ部40の構成・機能〕
第2ピストン41は、図2に示すように、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔41Rを有する略円柱状の部材である。そして、第2ピストン41は、ロッド孔41Rよりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第3油路411と、ロッド孔41Rよりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第4油路412とを有する。
第2伸側減衰バルブ42は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔42Rを有する円盤状の金属板材により構成される。第2伸側減衰バルブ42は、第2ピストン41の一方側の端部に向けて押さえつけられて保持される。そして、第2伸側減衰バルブ42は、第2ピストン41の第3油路411の一方側を開閉可能にするとともに、第4油路412の一方側を常に開放する。
第2圧側減衰バルブ43は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔43Rを有する円盤状の金属板材により構成される。第2圧側減衰バルブ43は、第2ピストン41の他方側の端部に向けて押さえつけられて保持される。そして、第2圧側減衰バルブ43は、第2ピストン41の第4油路412の他方側を開閉可能にするとともに、第3油路411の他方側を常に開放する。
ピストンリング44の外径は、シリンダ11の内径と略等しく形成される。また、ピストンリング44は、シリンダ11との間をシールする。さらに、ピストンリング44は、軸方向においてスライド可能にシリンダ11の内周に接触する。
〔フリーピストン部50の構成・機能〕
(ピストンケース51)
ピストンケース51は、図3に示すように、一方側に形成される第1円筒部511と、他方側に形成される第2円筒部512と、第1円筒部511と第2円筒部512との間に形成される接続部513とを有する。
第1円筒部511は、内側に円筒状の空間を有する箇所であって、本実施形態では第1ピストンバルブ部30の他方側を収容する。また、第1円筒部511の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、第1円筒部511とシリンダ11との間には、第1ピストンバルブ部30の軸方向の一方側と他方側とのオイルの経路を形成する流路511R(バイパス路)が形成される。
第2円筒部512は、内側に円筒状の空間を有する箇所であって、本実施形態ではロッド21の第2円柱部212を収容する。また、第2円筒部512の内径は、第2円柱部212の外径よりも大きい。従って、第2円筒部512と第2円柱部212との間には、オイルが流れる流路512Rが形成される。
接続部513は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する。そして、接続部513は、ロッド21の第1円柱部211と第2円柱部212との間に形成される段差部21Cに固定される。また、接続部513は、ロッド孔よりも半径方向の外側に油路513Rを有している。本実施形態では、油路513Rは、周方向において複数設けている。そして、油路513Rは、第1円筒部511の内側と第2円筒部512の内側とを連通する。
(フリーピストン52)
フリーピストン52は、厚肉の略円環状の部材である。そして、実施形態1において、フリーピストン52は、第1電磁石56および第2電磁石57が形成する磁場によって磁化する磁性体を有して構成される。すなわち、第1電磁石56および第2電磁石57は、所謂永久磁石ではなく、外部磁場による磁化を受けた時に磁石としての性質を有し、外部磁場による磁化を受けない場合には磁石としての性質を有さない。
また、フリーピストン52の内径は、第2円筒部512の外径と略等しく形成される。また、フリーピストン52は、第2円筒部512の軸方向においてスライド移動可能に取り付けられることで、ロッド21の軸方向に移動可能に設けられる。そして、フリーピストン52は、ロッド21に対する移動位置に応じて、第1ピストンバルブ部30の第1油路311,第2油路312(流路)を流れるオイルの流れと、第1ピストンバルブ部30を迂回する流路511R、流路56Rおよび流路57R(バイパス路)を流れるオイルの流れとを切り替える。そして、実施形態1では、フリーピストン52は、第1ピストンバルブ部30が発生させる減衰力をロッド21に対する移動位置に応じて変更する。
さらに、実施形態1では、フリーピストン52は、軸方向における位置に応じて、一方側に設けられる第1スプリング54および他方側に設けられる第2スプリング55によって軸方向の一方側または他方側に押し付けられて付勢される。
(シールリング53)
シールリング53は、フリーピストン52の半径方向外側に形成される環状の溝52Tに嵌め込まれる。シールリング53の外径は、シリンダ11の内径と略等しく形成される。また、シールリング53は、シリンダ11に対して軸方向にスライド可能に設けられる。そして、シールリング53は、フリーピストン52とシリンダ11との間をシールする。
(第1スプリング54)
第1スプリング54(弾性部材)は、一方側が第1電磁石56に掛かり、他方側がフリーピストン52に掛かる。そして、第1スプリング54は、フリーピストン52を軸方向に付勢する。具体的には、第1スプリング54は、フリーピストン52の軸方向における位置に応じて、フリーピストン52に対してフリーピストン52を他方側に向けて押したり、一方側に向けて引いたりする力を付与する。そして、第1スプリング54は、弾性力によってフリーピストン52の移動に抗する力をフリーピストン52に対して付与する。
(第2スプリング55)
第2スプリング55(弾性部材)は、他方側が第2電磁石57に掛かり、一方側がフリーピストン52に掛かる。そして、第2スプリング55は、フリーピストン52を軸方向に付勢する。具体的には、第2スプリング55は、フリーピストン52の軸方向における位置に応じて、フリーピストン52に対してフリーピストン52を一方側に向けて押したり他方側に向けて引いたりする力を付与する。第2スプリング55は、弾性力によってフリーピストン52の移動に抗する力をフリーピストン52に対して付与する。
(第1電磁石56)
第1電磁石56は、例えば鉄などの磁性材料の芯と、芯に巻かれるコイルとを有して構成される。第1電磁石56は、第2円筒部512と第1円筒部511とにより形成される段差部51Cに固定される。また、第1電磁石56の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、第1電磁石56とシリンダ11との間には、流路56Rが形成される。さらに、実施形態1においては、第1電磁石56は、第1スプリング54の一方側の端部を保持する。
そして、第1電磁石56は、図示しない制御部による制御に基づいてコイルに電流が流れることによって磁力を発生させる。第1電磁石56は、発生させた磁力によって第1電磁石56が設けられる一方側にフリーピストン52を吸引する。また、第1電磁石56は、流れる電流の大きさに応じて、発生させる磁力の大きさを変化させることが可能である。そして、第1電磁石56は、フリーピストン52を吸引する吸引力を変化させることができる。
(第2電磁石57)
第2電磁石57は、例えば鉄などの磁性材料の芯と、芯に巻かれるコイルとを有して構成される。第2電磁石57は、第2円筒部512の他方側の端部に固定される。また、第2電磁石57の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、第2電磁石57とシリンダ11との間には、第1ピストンバルブ部30の軸方向の一方側と他方側とのオイルの経路を形成する流路57Rが形成される。さらに、実施形態1においては、第2電磁石57は、第2スプリング55の他方側の端部を保持する。
そして、第2電磁石57は、第1電磁石56と同様に、図示しない制御部による制御に基づいてコイルに電流が流れることによって磁力を発生させる。第2電磁石57は、発生させた磁力によって第2電磁石57が設けられる他方側にフリーピストン52を吸引する。また、第2電磁石57は、流れる電流の大きさに応じて、発生させる磁力の大きさを変化させることが可能である。即ち、第2電磁石57は、フリーピストン52を吸引する吸引力を変化させることができる。
なお、本実施形態では、図示しない制御部は、例えば車輪の回転速度等のモニタリングに基づいてロッド21のストローク量(速度)を推定し、その推定に基づいて油圧緩衝装置1の第1電磁石56と第2電磁石57とを制御する構成を採用することができる。また、図示しない制御部は、例えばロッド21とシリンダ11とのストローク(軸方向における間隔)を直接的にモニタリングし、そのモニタリングに基づいて油圧緩衝装置1の第1電磁石56と第2電磁石57とを制御する構成を採用することもできる。
そして、本実施形態の油圧緩衝装置1では、ロッド21の移動速度(例えば、低速V1,高速V2)に応じて、減衰力の大きさを切り替えるようにしている。各バルブ等の調整によるが、本実施形態において、低速V1とは、オイルが第1ピストンバルブ部30の流路(第1油路311または第2油路312)を通過せずに第2ピストンバルブ部40の流路(第3油路411または第4油路412)を通過し、油圧緩衝装置1が比較的小さい減衰力を発揮するときの速度である。
一方、高速V2とは、オイルが第2ピストンバルブ部40の流路および第1ピストンバルブ部30の流路を通過し、油圧緩衝装置1が比較的大きい減衰力を発揮するときの速度である。
より具体的には、後述するように、例えばフリーピストン52が一方側または他方側に突き当たるまで動く場合、ロッド21の移動速度の範囲は低速V1となり、フリーピストン52が一方側または他方側に突き当たった後のロッド21の移動速度の範囲が高速V2となる。
だたし、本実施形態の油圧緩衝装置1では、第1電磁石56および第2電磁石57によって、上述のように比較的大きい減衰力が発生する状態と、比較的小さい減衰力が発生する状態とが切り替わる速度を変更することができる。ここで、本実施形態の説明において、第1電磁石56および第2電磁石57を動作させない油圧緩衝装置1の状態を、油圧緩衝装置1の「基本の状態」と呼ぶ。そして、上述した低速V1と高速V2とは、第1電磁石56および第2電磁石57を動作させない状態におけるものとする。
[油圧緩衝装置1の動作]
次に、上述のように構成された油圧緩衝装置1の動作について説明する。
図4は、圧縮行程時のオイルの流れを示す図である。なお、図4(a)はロッド21が低速V1で移動する場合のオイルの流れを示し、図4(b)はロッド21が高速V2で移動する場合のオイルの流れを示す。
(圧縮行程時(低速))
まず、基本の状態における油圧緩衝装置1の圧縮行程時における動作について説明する。さらに、ロッド21が低速V1で移動する場合について説明する。
ロッド21が、図4(a)の白抜き矢印のように軸方向の一方側へ移動する。そうすると、第2ピストンバルブ部40の一方側への移動によって、第1油室Y1の圧力が上昇する。一方で、中間油室Y3の圧力は、第1油室Y1と比較して低い。この第1油室Y1と中間油室Y3との差圧によって、第4油路412を塞ぐ第2圧側減衰バルブ43が開く。さらに、オイルは、第4油路412を通って中間油室Y3に流入する。なお、この第1油室Y1から中間油室Y3へのオイルの流れは、第2圧側減衰バルブ43および第4油路412で絞られ、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における減衰力となる。
そして、第1油室Y1から中間油室Y3に流れ込んだオイルによって、中間油室Y3の圧力が上昇しようとする。しかしながら、中間油室Y3において、流れ込んだオイルによって上昇しようとする圧力は、フリーピストン52が他方側に向けて移動することによって吸収される。即ち、オイルは、流路511Rおよび流路56Rを流れてフリーピストン52の一方側に流れ込む。このとき、フリーピストン52は、他方側に向けて移動する。さらに、フリーピストン52の他方側において、オイルは、(フリーピストン52の他方側における)流路57Rにて他方側に向けて流れる。そのため、フリーピストン52が他方側に移動している状態では、中間油室Y3の圧力が高くなり難い。従って、この状態においては、第1ピストンバルブ部30を介したオイルの流れは生じ難くなり、第1ピストンバルブ部30による減衰力の発生がほとんど無い状態になる。
なお、ボトムバルブ部60においては、図1に示すように、ロッド21が移動することで第1油室Y1の圧力が高まる。そして、ボトムバルブ部60の油路閉塞する圧側バルブ621が開く。第1油室Y1内のオイルは、リザーバ室Rに流れ出る。この第1油室Y1からリザーバ室Rへのオイルの流れは、圧側バルブ621およびバルブボディ61の油路で絞られる。その結果として、ボトムバルブ部60において減衰力が発生する。
以上のように、圧縮行程時にロッド21が低速V1で移動する場合は、主に第2ピストンバルブ部40およびボトムバルブ部60にて減衰力が発生する。
(圧縮行程時(高速))
次に、ロッド21が高速V2で移動する場合について説明する。
ロッド21が高速V2に移動すると、図4(b)に示すように、第2ピストンバルブ部40を介して中間油室Y3にオイルが一気に流入する。また、フリーピストン52は、第1スプリング54を伸ばし第2スプリング55を縮めながら他方側に向けて移動する。そして、実施形態1では、第2スプリング55が密着長に達し、フリーピストン52は突き当たる。
その結果、中間油室Y3のオイルの圧力が高まる。一方で、第2ピストンバルブ部40の一方側への移動によって第2油室Y2の圧力が低下する。この中間油室Y3と第2油室Y2との差圧によって、第1ピストンバルブ部30の第2油路312を塞ぐ第1圧側減衰バルブ33が開く。そして、オイルは、第2油路312、接続部513の油路513Rおよび流路512Rを通って第2油室Y2に流れ出る。このように、フリーピストン52は、高速V2において、低速V1時での流路511R、流路56Rおよび流路57R(バイパス路)のオイルの流れを、第1ピストンバルブ部30の第2油路312を流れる流路に切り替える。そして、オイルは、第2油室Y2に流れ出る。なお、この中間油室Y3から第2油室Y2へのオイルの流れは、第1圧側減衰バルブ33および第2油路312で絞られ、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における減衰力となる。
以上のように、圧縮行程時においてロッド21が高速V2に移動する場合、第2ピストンバルブ部40およびボトムバルブ部60に加えて、第1ピストンバルブ部30においても減衰力が発生する。そのため、ロッド21が高速V2で移動する場合には、低速V1で移動する際よりも大きな減衰力が発生することになる。
図5は、伸張行程時のオイルの流れを示す図である。なお、図5(a)はロッド21が低速V1で移動する場合のオイルの流れを示し、図5(b)はロッド21が高速V2で移動する場合のオイルの流れを示す。
(伸張行程時(低速))
続いて、基本の状態における油圧緩衝装置1の伸張行程時における動作について説明する。さらに、ロッド21が低速V1で移動する場合について説明する。
ロッド21が、図5(a)の白抜き矢印のようにシリンダ11に対して軸方向の他方側へ移動する。そうすると、第2ピストンバルブ部40の他方側への移動によって、第2油室Y2の圧力が上昇しようとする。しかしながら、上昇しようとする圧力は、フリーピストン52が一方側に向けて移動することによって吸収される。即ち、オイルは、流路57Rを流れてフリーピストン52の一方側に流れ込む。このとき、フリーピストン52の一方側に向けた移動によって、第2油室Y2の容積が拡大する。そのため、フリーピストン52が移動している状態では、第2油室Y2の圧力が高くなり難い。従って、この状態においては、第1ピストンバルブ部30を介したオイルの流れは生じ難くなり、第1ピストンバルブ部30による減衰力の発生がほとんど無い状態になる。
一方で、フリーピストン52が一方側に移動することによって、オイルは、流路56Rおよび流路511Rを流れる。そして、中間油室Y3の圧力は高まり、第1油室Y1の圧力は低い。この中間油室Y3と第1油室Y1との差圧によって、第3油路411を塞ぐ第2伸側減衰バルブ42が開く。さらに、オイルは、第3油路411を通って第1油室Y1に流入する。なお、この中間油室Y3から第1油室Y1へのオイルの流れは、第2伸側減衰バルブ42および第3油路411で絞られ、油圧緩衝装置1の伸張行程時における減衰力となる。
なお、ボトムバルブ部60においては、図1に示すように、ロッド21が移動することで第1油室Y1の圧力が低くなる。そして、ボトムバルブ部60の油路を閉塞する伸側バルブ622が開く。リザーバ室Rのオイルは、第1油室Y1に流れ出る。このリザーバ室Rから第1油室Y1へのオイルの流れは、伸側バルブ622およびバルブボディ61の油路で絞られる。その結果として、ボトムバルブ部60において減衰力が発生する。
以上のように、伸張行程時にロッド21が低速V1で移動する場合には、主に第2ピストンバルブ部40およびボトムバルブ部60にて減衰力が発生する。
(伸張行程時(高速))
次に、ロッド21が高速V2で移動する場合について説明する。
ロッド21が高速V2に移動すると、図5(b)に示すように、フリーピストン52は、第2スプリング55を伸ばし第1スプリング54を縮めながら一方側に向けて移動する。そして、実施形態1では、第1スプリング54が密着長に達し、フリーピストン52は突き当たる。
その結果、第2油室Y2の圧力が高まる。一方で、第2ピストンバルブ部40の他方側への移動による第1油室Y1の圧力の低下に伴って中間油室Y3の圧力が低下する。この第2油室Y2と中間油室Y3との差圧によって、第1ピストンバルブ部30の第1油路311を塞ぐ第1伸側減衰バルブ32が開く。このように、フリーピストン52は、高速V2において、低速V1時での流路56R、流路57Rおよび流路511R(バイパス路)のオイルの流れを、第1ピストンバルブ部30の第1油路311を流れる流路に切り替える。そして、オイルは、流路512R、油路513R、第1油路311および第3油路411を通って、第1油室Y1に流れ出る。なお、この第2油室Y2から第1油室Y1へのオイルの流れは、第1伸側減衰バルブ32および第1油路311で絞られ、油圧緩衝装置1の伸張行程時における減衰力となる。
以上のように、伸張行程時においてロッド21が高速V2に移動する場合には、第2ピストンバルブ部40およびボトムバルブ部60に加えて、第1ピストンバルブ部30においても減衰力が発生する。そのため、ロッド21が高速V2で移動する場合には、低速V1で移動する際よりも大きな減衰力が発生することになる。
(第1電磁石56、第2電磁石57の制御)
続いて、第1電磁石56および第2電磁石57による制御について説明する。
実施形態1の油圧緩衝装置1では、第1電磁石56および第2電磁石57にて発生させる磁力によって、フリーピストン52の動きを制御する。これによって、上述した油圧緩衝装置1の基本の状態におけるロッド21の高速V2時よりも小さい速度において、第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40によって大きな減衰力を発生させることができる。要は、大きな減衰力または小さい減衰力を発生させるロッド21の速度域の広狭を調整することができる。
なお、油圧緩衝装置1で発生させる減衰力を、ロッド21の速度域の広狭を調整することに限らず、ロッド21の速度に対して反転させるようにすることもできる。
例えば車両が交差点を曲がる状況などの車両のロール時においては、ロッド21は、比較的低速で移動し、かつストロークが大きい。このような状況では、車両の傾きを安定させるために、減衰力を大きくすることが要求される。つまり、比較的低速であっても大きな減衰力を発揮させたい状況である。
図4(a)において説明したように、仮に、第1電磁石56および第2電磁石57を制御しない場合には、ロッド21の移動速度が比較的低速であっても大きな減衰力を発揮しない。
これに対し、第1電磁石56および第2電磁石57の磁力を制御した場合には、ロッド21の移動速度が比較的低速であっても、大きな減衰力を発揮させることができる。以下で詳述する。
実施形態1の油圧緩衝装置1では、上記の状況を伴う圧縮行程時においてロッド21が一方側に移動する際、第2電磁石57において吸引させる磁力を発生させる。そうすると、フリーピストン52は、他方側に位置する第2電磁石57に吸引される。そして、フリーピストン52は、第2スプリング55を密着長になるまで押し縮めて突き当たり、他方側への移動が止まる。従って、基本の状態では第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力が発生する高速V2に達していない状態であっても、第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力を発生させることができる。即ち、油圧緩衝装置1における減衰力を大きくすることができる。
また、上記の状況を伴う伸張行程時には、ロッド21が他方側に移動する際、第1電磁石56において磁力を発生させる。その結果、同様に、基本の状態における高速V2に達していない状態であっても、油圧緩衝装置1における減衰力を大きくすることができる。
次に、例えば車輪が縁石等に乗り上げる状況などにおいては、ロッド21は、高速かつストロークが大きい。このような状況では、瞬間的に減衰力を大きくすることが要求される。
図4(b)において説明したように、仮に、第1電磁石56および第2電磁石57を制御しない場合には、ロッド21の移動速度が高速V2に達するタイミングまで大きな減衰力を発揮しない。
これに対し、第1電磁石56および第2電磁石57の磁力を制御した場合には、ロッド21の移動速度にかかわらず、所定のタイミングにて大きな減衰力を発揮させることができる。以下で詳述する。
実施形態1の油圧緩衝装置1では、上記の状況を伴う圧縮行程時においてロッド21が一方側に移動する際、フリーピストン52が図3に示すように略中央部に位置している状態にて、第1電磁石56において吸引させる磁力を発生させる。そうすると、フリーピストン52は、他方側に向けて移動し難くなる。これによって、中間油室Y3の体積が変化しなくなるため、第1油室Y1の圧力が一気に高まる。その結果、ロッド21が高速V2に達していない状態であって、フリーピストン52が第2スプリング55を密着長にして止まるという動きが無くても、瞬間的に第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力が発生する状態を形成することができる。即ち、油圧緩衝装置1の減衰力を大きくすることができる。
なお、上記の状況を伴う伸張行程時には、ロッド21が他方側に移動する際、第2電磁石57において磁力を発生させる。その結果、同様に、基本の状態における高速V2に達していない状態であって、フリーピストン52が第1スプリング54を密着長にして止まるという動きが無くても、瞬間的に油圧緩衝装置1の減衰力を大きくすることができる。
以上のように、実施形態1の油圧緩衝装置1では、第1電磁石56および第2電磁石57にて発生する磁力の大きさを変化させることができる。そして、実施形態1の油圧緩衝装置1では、基本の状態において減衰力を切り替えるロッド21の速度(本実施形態では高速V2)とは異なる速度においても、大きな減衰力を発生させることができる。
なお、上述した例では、車両のロール時など特定の状況を一例として説明したが、車両の通常の走行時においても、第1電磁石56および第2電磁石57における磁力を制御することによってフリーピストン52の動作を制御できる。このように、実施形態1の油圧緩衝装置1では、フリーピストン52を磁力によって制御することによって、発生させる減衰力を容易に変更することができる。
なお、本実施形態においては、第1電磁石56、第2電磁石57は、フリーピストン52を吸引する吸引力を変化させることができるが、これに限らず、フリーピストン52を反発する反発力を変化させるようにしてもよい。また、第1電磁石56および第2電磁石57のうち一方を、フリーピストン52を吸引する吸引力を変化させるようにしつつ、第1電磁石56および第2電磁石57のうち他方を、フリーピストン52を反発する反発力を変化させるようにしてもよい。
<実施形態2>
続いて、実施形態2が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図6は、実施形態2の油圧緩衝装置1のフリーピストン部250を説明するための断面図である。
なお、実施形態2において、上述した実施形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態2の油圧緩衝装置1は、フリーピストン部250の構成が、実施形態1のフリーピストン部50とは異なるものである。
フリーピストン部250は、図6に示すように、ピストンケース51と、フリーピストン252と、シールリング53と、第1スプリング54と、第2スプリング55と、フリーピストン252の一方側に設けられる第1電磁石56と、フリーピストン252の他方側に設けられる第2電磁石57とを有する。
そして、実施形態2に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
油圧緩衝装置1は、図6に示すように、オイルを収容するシリンダ11と、一方側の端部がシリンダ11内に収容され、他方側の端部がシリンダ11の開口部から突出し、シリンダ11の軸方向に移動するロッド21と、ロッド21の移動に伴って減衰力を発生させる第1ピストンバルブ部30と、ロッド21の軸方向に移動可能に設けられ、第1ピストンバルブ部30が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストン252と、発生させる磁力によってフリーピストン252を移動させる第1電磁石56および第2電磁石57(実施形態2においては、第1電磁石56および第2電磁石57が、本発明における磁力発生部に相当する。)と、を備える。
(フリーピストン252)
フリーピストン252は、厚肉の略円環状を有する例えばネオジム磁石などの永久磁石を備えて構成される磁性体である。そして、実施形態2においては、フリーピストン252の軸方向における一方側と他方側とに二つの磁極がそれぞれ並ぶように形成されている。
また、フリーピストン252の内径は、第2円筒部512の外径と略等しく形成される。また、フリーピストン252は、第2円筒部512の軸方向においてスライド移動可能に取り付けられることで、ロッド21に対して移動可能に設けられる。そして、フリーピストン252は、ロッド21に対する移動位置に応じて、第1ピストンバルブ部30を流れるオイルの流れと、第1ピストンバルブ部30を迂回する流路511R、流路56Rおよび流路57Rを流れるオイルの流れとを切り替える。
さらに、実施形態2では、フリーピストン252は、軸方向における位置に応じて、一方側に設けられる第1スプリング54および他方側に設けられる第2スプリング55によって軸方向の一方側または他方側に押し付けられて付勢される。
実施形態2の油圧緩衝装置1において、フリーピストン252は、第1電磁石56および第2電磁石57の各々のコイルに電流が流れていない基本の状態では、第1スプリング54および第2スプリング55によって軸方向における力を付与されながらオイルの作用によって移動する。
そして、実施形態2の油圧緩衝装置1では、第1電磁石56および第2電磁石57にて発生させる磁力によって、フリーピストン252の動きを制御する。即ち、実施形態2では、フリーピストン252は、オイルの作用によって移動しようとする際には、第1スプリング54および第2スプリング55のバネ力の付与に加えて、第1電磁石56および第2電磁石57による所謂磁気バネのバネ力が作用する。また、第1電磁石56および第2電磁石57は、発生させる磁力の大きさを変化させることができる。そのため、実施形態2の油圧緩衝装置1では、フリーピストン252の動きを制御することができる。
実施形態2において、基本の状態における油圧緩衝装置1の動作は、実施形態1と同様である。以下では、実施形態2における第1電磁石56および第2電磁石57による制御について説明する。
例えば車両が交差点を曲がる状況を伴う圧縮行程時おいてロッド21が一方側に移動する際、第2電磁石57では、フリーピストン252を吸引してフリーピストン252が他方側に移動するように磁力を発生させる。また、第1電磁石56では、フリーピストン252を反発させてフリーピストン252が他方側に移動するように磁力を発生させる。そして、フリーピストン252は、第2スプリング55を密着長になるまで押し縮めて突き当たり、他方側への移動が止まる。そして、基本の状態では第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力が発生する高速V2に達していない状態であっても、第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力を発生させることができる。即ち、油圧緩衝装置1における減衰力を大きくすることができる。
なお、上記の状況を伴う伸張行程時には、ロッド21が他方側に移動する際、第1電磁石56では、フリーピストン252を吸引してフリーピストン252が一方側に移動するように磁力を発生させる。また、第2電磁石57では、フリーピストン252を反発させてフリーピストン252が一方側に移動するように磁力を発生させる。その結果、圧縮行程時と同様に、基本の状態における高速V2に達していない状態であっても、油圧緩衝装置1における減衰力を大きくすることができる。
次に、例えば車輪が縁石等に乗り上げるような状況を伴う圧縮行程時おいてロッド21が一方側に移動する際、フリーピストン52が図6に示すように略中央部に位置している状態にて、第2電磁石57では、フリーピストン252を反発させてフリーピストン252が他方側に移動し難くなるように磁力を発生させる。また、第1電磁石56では、フリーピストン252を吸引してフリーピストン252が他方側に移動し難くなるように磁力を発生させる。そうすると、フリーピストン52は、他方側に向けて移動し難くなる。これによって、中間油室Y3の体積が変化しなくなるため、第1油室Y1の圧力が一気に高まる。その結果、ロッド21が高速V2に達していない状態であって、フリーピストン252が第2スプリング55を密着長にして突き当たるという動きが無くても、瞬間的に第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力が発生する状態を形成することができる。即ち、油圧緩衝装置1の減衰力を大きくすることができる。
なお、上記の状況を伴う伸張行程時には、ロッド21が他方側に移動する際、第1電磁石56および第2電磁石57においてそれぞれ磁力を発生させる。その結果、圧縮行程時と同様に、基本の状態における高速V2に達していない状態であって、フリーピストン252が第1スプリング54を密着長にして突き当たるという動きが無くても、瞬間的に油圧緩衝装置1の減衰力を大きくすることができる。
以上のように、実施形態2の油圧緩衝装置1では、第1電磁石56および第2電磁石57を動作させることによって、基本の状態において減衰力を切り替えるロッド21の速度(本実施形態では高速V2)とは異なる速度においても、大きな減衰力を発生させることができる。特に、実施形態2においては、フリーピストン252の軸方向においてフリーピストン252を一方側または他方側に吸引したり反発させたりすることができる。そのため、実施形態2の油圧緩衝装置1は、フリーピストン252の動作をより確実に、且つ高精度に制御することが可能になる。
そして、実施形態2の油圧緩衝装置1においても、第1電磁石56および第2電磁石57によってフリーピストン252を移動させるという簡易な構成によって、減衰力の大きさを変更することができる。
なお、実施形態2では、一方側の第1電磁石56および他方側の第2電磁石57を有しているが、いずれか一方であってもよい。例えば第2電磁石57のみを設ける場合には、例えば第2電磁石57のコイルの電流の向きを制御することで磁力線の方向を変えて、フリーピストン252を吸引したり反発させたりする。これによって、フリーピストン部250では、フリーピストン252を軸方向の一方側および他方側に移動させるように制御することができる。
<実施形態3>
続いて、実施形態3が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図7は、実施形態3の油圧緩衝装置1のフリーピストン部350を説明するための断面図である。
なお、実施形態3において、上述した実施形態2と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態3の油圧緩衝装置1は、フリーピストン部350の構成が、実施形態2のフリーピストン部250とは異なるものである。
フリーピストン部350は、図7に示すように、ピストンケース51と、フリーピストン252と、シールリング53と、フリーピストン252の一方側に設けられる第1電磁石56と、フリーピストン252の他方側に設けられる第2電磁石57とを有する。
すなわち、実施形態3のフリーピストン部350は、実施形態2のフリーピストン部250における第1スプリング54および第2スプリング55を有していない点で、実施形態2とは異なる構成となっている。
そして、実施形態3に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
油圧緩衝装置1は、図7に示すように、オイルを収容するシリンダ11と、一方側の端部がシリンダ11内に収容され、他方側の端部がシリンダ11の開口部から突出し、シリンダ11の軸方向に移動するロッド21と、ロッド21の移動に伴って減衰力を発生させる第1ピストンバルブ部30と、ロッド21の軸方向に移動可能に設けられ、第1ピストンバルブ部30が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストン252と、発生させる磁力によってフリーピストン252を移動させる第1電磁石56および第2電磁石57(実施形態3においては、第1電磁石56および第2電磁石57が、本発明における磁力発生部に相当する。)と、を備える。
そして、実施形態3の油圧緩衝装置1においても、第1電磁石56および第2電磁石57を動作させることによって、基本の状態において減衰力を切り替えるロッド21の速度(本実施形態では高速V2)とは異なる速度においても、大きな減衰力を発生させることができる。
そして、実施形態3の油圧緩衝装置1においても、第1電磁石56および第2電磁石57によってフリーピストン252を移動させるという簡易な構成によって、減衰力の大きさを変更することができる。
また、実施形態3においては、フリーピストン252を軸方向において他の部材と非接触に構成することができるため、フリーピストン252が移動することにより生じ得る衝突音の発生を防止することができる。なお、フリーピストン252の衝突をより確実に防止する観点で、フリーピストン252と他の部材とに間に例えばシリコーンシート等を付加してもよい。
さらに、例えば第1スプリング54や第2スプリング55が設けられないことによって、第1スプリング54や第2スプリング55の伸縮に伴って生じるおそれがある機械音の発生もなくすことができる。
さらにまた、例えば第1スプリング54や第2スプリング55が設けられていないため、油圧緩衝装置1の軽量化、低コスト化を図ることが可能になる。
<実施形態4>
続いて、実施形態4が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図8は、実施形態4の油圧緩衝装置1のフリーピストン部450を説明するための断面図である。
なお、実施形態4において、上述した実施形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態4の油圧緩衝装置1は、フリーピストン部450の構成が、実施形態1のフリーピストン部50とは異なるものである。
フリーピストン部250は、図8に示すように、ピストンケース51と、フリーピストン452と、シールリング53と、フリーピストン452の一方側に設けられる第1磁石456と、フリーピストン452の他方側に設けられる第2磁石457とを有する。
そして、実施形態4に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
油圧緩衝装置1は、図8に示すように、オイルを収容するシリンダ11と、一方側の端部がシリンダ11内に収容され、他方側の端部がシリンダ11の開口部から突出し、シリンダ11の軸方向に移動するロッド21と、ロッド21の移動に伴って減衰力を発生させる第1ピストンバルブ部30と、ロッド21の軸方向に移動可能に設けられ、第1ピストンバルブ部30が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストン452と、発生させる磁力によってフリーピストン452を移動させる第1磁石456および第2磁石457(実施形態4においては、第1磁石456および第2磁石457が、本発明における磁力発生部に相当する。)と、を備える。
(フリーピストン452)
フリーピストン452は、厚肉の略円環状を有する例えばネオジム磁石などの永久磁石を備えて構成される磁性体である。そして、実施形態4においては、フリーピストン452の軸方向における一方側と他方側とに二つの磁極がそれぞれ並ぶように形成されている。
(第1磁石456)
第1磁石456は、厚肉の略円環状に形成される。第1磁石456は、第2円筒部512と第1円筒部511とにより形成される段差部51Cに固定される。また、第1磁石456の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、第1磁石456とシリンダ11との間には、流路456Rが形成される。
そして、第1磁石456は、例えばネオジム磁石などの永久磁石を備えて構成される。また、第1磁石456は、軸方向における一方側と他方側とに二つの磁極がそれぞれ並ぶように形成されている。そして、実施形態4においては、第1磁石456の他方側の磁極は、フリーピストン452の一方側の磁極に対して反発するように形成される。即ち、第1磁石456は、フリーピストン452を他方側に向けて反発させる。
(第2磁石457)
第2磁石457は、厚肉の略円環状に形成される。第2磁石457は、第2円筒部512の他方側の端部に固定される。また、第2磁石457の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、第2磁石457とシリンダ11との間には、流路457Rが形成される。
そして、第2磁石457は、例えばネオジム磁石などの永久磁石を備えて構成される。また、第2磁石457は、軸方向における一方側と他方側とに二つの磁極がそれぞれ並ぶように形成されている。そして、実施形態4においては、第2磁石457の一方側の磁極は、フリーピストン452の他方側の磁極に対して反発するように形成される。即ち、第2磁石457は、フリーピストン452を一方側に向けて反発させる。
そして、実施形態4では、第1磁石456および第2磁石457(磁力発生部)は、磁力を発生させ、磁力によってフリーピストン452を移動させる力をフリーピストン452に対して付与する。そして、実施形態4が適用される油圧緩衝装置1では、所謂磁気バネによってフリーピストン452に対して軸方向における力を付与することができる。
そして、実施形態4の油圧緩衝装置1において、例えばロッド21が一方側に移動する圧縮行程時には、フリーピストン452は、第2磁石457との間に生じる反発力に抗して他方側に移動する。そして、フリーピストン452の他方側への移動が止まる状態になると、第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力が発生する状態になる。即ち、油圧緩衝装置1における減衰力が大きくなる。
また、実施形態4の油圧緩衝装置1において、例えばロッド21が他方側に移動する伸張行程時には、フリーピストン452は、第1磁石456との間に生じる反発力に抗して一方側に移動する。そして、フリーピストン452の一方側への移動が止まる状態になると、第1ピストンバルブ部30および第2ピストンバルブ部40の両方において減衰力が発生する状態になる。即ち、油圧緩衝装置1における減衰力が大きくなる。
そして、実施形態4の油圧緩衝装置1においても、第1磁石456および第2磁石457によってフリーピストン452を移動させるという簡易な構成によって、減衰力の大きさを変更することができる。
さらに、実施形態4のフリーピストン部450では、例えばフリーピストン452が、一方側や他方側に移動する際、第1磁石456または第2磁石457に接触することが抑制される。そのため、実施形態4では、フリーピストン452が他の部材に接触することにより生じるおそれがある接触音の発生を防止することができる。
なお、実施形態4では、実施形態1における第1スプリング54および第2スプリング55を備えていない構成を採用しているが、第1スプリング54および第2スプリング55によってフリーピストン452を挟み込む構成を採用しても構わない。もしくは、第1スプリング54および第2スプリング55の一方のみ備えていてもよい。ただし、例えば第1スプリング54や第2スプリング55が必須の構成ではないため、実施形態4のように第1スプリング54や第2スプリング55を設けない場合には、油圧緩衝装置1の軽量化を図ったり、部材同士の接触に伴って生じるおそれがある衝突音等を抑制したりすることが可能になる。
<実施形態5>
続いて、実施形態5が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図9は、実施形態5の油圧緩衝装置1のフリーピストン部550を説明するための断面図である。
なお、実施形態5において、上述した実施形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施形態5の油圧緩衝装置1は、フリーピストン部550の構成が、実施形態1のフリーピストン部50とは異なるものである。
フリーピストン部550は、図9に示すように、ピストンケース51と、フリーピストン52と、シールリング53と、ピストンケース51に設けられる内側電磁石556と、シリンダ11に設けられる外側電磁石557とを有する。
そして、実施形態5に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
油圧緩衝装置1は、図9に示すように、オイルを収容するシリンダ11と、一方側の端部がシリンダ11内に収容され、他方側の端部がシリンダ11の開口部から突出し、シリンダ11の軸方向に移動するロッド21と、ロッド21の移動に伴って減衰力を発生させる第1ピストンバルブ部30と、ロッド21の軸方向に移動可能に設けられ、第1ピストンバルブ部30が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストン52と、発生させる磁力によってフリーピストン52を移動させる内側電磁石556および外側電磁石557(実施形態5においては、内側電磁石556および外側電磁石557が、本発明における磁力発生部に相当する。)と、を備える。
(内側電磁石556)
内側電磁石556は、フリーピストン52の移動範囲に亘って軸方向に設けられる。なお、本実施形態では、内側電磁石556は、ピストンケース51の内周に取り付けられる。そして、内側電磁石556は、図示しない制御部による制御に基づいて、軸方向において電流が流れる位置が変更される。すなわち、内側電磁石556は、発生させる磁力の軸方向における位置を変更することができる。そして、内側電磁石556は、フリーピストン52の動きを制御することができる。
(外側電磁石557)
外側電磁石557は、フリーピストン52の移動範囲に亘って軸方向に設けられる。なお、本実施形態では、外側電磁石557は、シリンダ11の外周に取り付けられる。そして、外側電磁石557は、図示しない制御部による制御に基づいて、軸方向において電流が流れる位置が変更される。すなわち、外側電磁石557は、発生させる磁力の軸方向における位置を変更することができる。そして、外側電磁石557は、フリーピストン52の動きを制御することができる。
以上のように構成される実施形態5の油圧緩衝装置1においても、内側電磁石556および外側電磁石557を動作させることによって、基本の状態において減衰力を切り替えるロッド21の速度(本実施形態では高速V2)とは異なる速度においても、大きな減衰力を発生させることができる。
そして、実施形態5の油圧緩衝装置1においても、内側電磁石556および外側電磁石557によってフリーピストン52を移動させるという簡易な構成によって、減衰力の大きさを変更することができる。
なお、実施形態5では、内側電磁石556と外側電磁石557との両方を備える構成を例に説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、実施形態5において、内側電磁石556および外側電磁石557のいずれか一方を備える構成であってもよい。
なお、実施形態1〜5の油圧緩衝装置1では、第1ピストンバルブ部30、第2ピストンバルブ部40およびボトムバルブ部60を設け、フリーピストン部50(250,350,450,550)によって、第1ピストンバルブ部30において減衰力を発生させる状態と発生させない状態とを切り替えるように制御しているが、このうち第2ピストンバルブ部40およびボトムバルブ部60の構成は必須ではなく、また第1ピストンバルブ部30についても配置位置は実施形態1〜5に特に限定されない。
即ち、例えば第1ピストンバルブ部30とフリーピストン部50(250,350,450,550)とだけを備える構成であっても、ロッド21の速度に応じた減衰力の変更を行うことが可能である。この場合、例えば実施形態1のフリーピストン部50のフリーピストン52が移動している状態では第1ピストンバルブ部30において減衰力を発生し難く減衰力が低い状態を形成する。一方で、フリーピストン52の移動が止まった状態では、第1ピストンバルブ部30において減衰力を発生させることができる。
また、実施形態1〜5において、例えば軸方向において移動するフリーピストン(52,252,452)に電磁石を設ける構成を採用し、フリーピストンにおける電磁石を制御することで、フリーピストンの動作を制御してもよい。
なお、第1電磁石56および第2電磁石57のいずれか一方を電磁石とし、他方を永久磁石としても良い。また、磁力の調整として、永久磁石を採用した場合には、第1電磁石56と第2電磁石57との間に磁石の大きさや個数に差を設けてもよい。
1…油圧緩衝装置、10…シリンダ部、11…シリンダ、20…ロッド部、30…第1ピストンバルブ部、31…第1ピストン、40…第2ピストンバルブ部、41…第2ピストン、50(250,350,450,550)…フリーピストン部、51…ピストンケース、52(252,452)…フリーピストン、56…第1電磁石、57…第2電磁石、60…ボトムバルブ部、Y1…第1油室、Y2…第2油室、Y3…中間油室、456…第1磁石、457…第2磁石、556…内側電磁石、557…外側電磁石

Claims (5)

  1. 流体を収容するシリンダと、
    一方側の端部が前記シリンダ内に収容され、他方側の端部が前記シリンダの開口部から突出し、前記シリンダの軸方向に移動するロッドと、
    前記ロッドの移動に伴って減衰力を発生させる減衰部と、
    前記ロッドの軸方向に移動可能に設けられ、前記減衰部が発生させる減衰力の大きさを変更する磁性体のフリーピストンと、
    発生させる磁力によって前記フリーピストンを移動させる磁力発生部と、
    を備える圧力緩衝装置。
  2. 前記フリーピストンは、前記ロッドの移動とは別に移動可能に設けられ、前記減衰部が発生させる減衰力を前記ロッドに対する移動位置に応じて変更する請求項1に記載の圧力緩衝装置。
  3. 前記磁力発生部は、前記磁力を一定に発生させる磁石または発生させる前記磁力の大きさを変化させる電磁石である請求項1に記載の圧力緩衝装置。
  4. 弾性力によって前記フリーピストンの移動に抗する力を前記フリーピストンに対して付与する弾性部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の圧力緩衝装置。
  5. 前記減衰部は、
    前記ロッドの一方側に設けられ、前記シリンダの前記軸方向の一方側と他方側とにおける流体の流路を形成する流路形成部材と、
    前記流路形成部材の前記流路を開閉するバルブと、
    前記流路形成部材の前記流路とは別に前記流路形成部材の軸方向の一方側と他方側との前記流体の流れを形成するバイパス路と、を備え、
    前記フリーピストンは、前記ロッドに対する移動位置に応じて前記流路と前記バイパス路との前記流体の流れを切り替える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧力緩衝装置。
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