JP2015150549A - 電気機器のクリーニング方法及びクリーニング装置 - Google Patents

電気機器のクリーニング方法及びクリーニング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】法律による規制が少ない溶剤を用いて汚染電気機器の内面及び内部部材を除染し無害化する、簡易的且つ安全なPCBの除染及び無害化方法を提供する。
【解決手段】法律による制約の少ない非引火性溶剤を用いて、PCB汚染電気機器に導入する。PCB汚染電気機器に付着したPCBは、PCB汚染電気機器に付着したPCBと非引火性溶剤中のPCBとの濃度勾配により、汚染電気機器に付着したPCBが非引火性溶剤へと溶出する。PCB汚染電気機器に導入する非引火性溶剤は、適宜新しいものにし、繰り返しPCB汚染電気機器に付着したPCBを非引火性溶剤中へ溶出させることで、PCB汚染電気機器を無害化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、法的制約の少ない非引火性溶剤を用いて、ポリ塩化ビフェニルに汚染された電気機器を除染及び無害化する電気機器のクリーニング装置及びクリーニング方法に関する。
ポリ塩化ビフェニル(以下、「PCB」ともいう。)は、化学的に非常に安定な物質であり、絶縁性が高く、電気的特性に優れている。そのため、PCBは、産業上の利用価値が見出され、発電所や変電所で使用される高圧トランス・コンデンサや、家電製品の部品に使用される低圧トランス・コンデンサ、熱交換機等の熱媒体、感圧複写紙等、多方面に利用されてきた。
PCBの最大の用途は、トランス・コンデンサ用の絶縁剤であったが、環境汚染問題が表面化し、昭和47年には、PCBの製造中止や回収等の行政指導がなされた。更に翌年の昭和48年には、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」が制定され、PCBの製造が禁止された。
しかしながら、昭和48年以降に製造され、PCBを使用していないとする電気機器にも、数〜数十ppm程度のPCBが含有された絶縁油を使用していることが判明した。このような微量のPCBが含有された絶縁油を使用している電気機器の処理が問題となっている。
この微量のPCB含有絶縁油が使用されている電気機器は、公称160万台と膨大な数にのぼり、且つ大型で移動の困難な機器も多数存在するため、簡易に効率よく安価で安全に、微量PCB含有絶縁油と共に、電気機器の内部部材を無害化処理する方法の開発が急務となっている。
このような微量のPCBに汚染された電気機器の除染及び無害化方法としては、特許文献1〜特許文献4に開示されているような、除染及び無害化方法がある。
しかしながら、特許文献1〜特許文献4でPCBを除染及び無害化するために使用されている溶剤は、炭化水素系或いは有機塩素系である。これらの溶剤は、環境基本法、水質汚濁防止法、水道法、下水道法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)、海洋汚染防止法、バーゼル条約の国内法、オゾン層保護法、労働安全衛生法、PRTR法、VOC規制法、消防法などの規制に関連していることが多い。更に、溶剤に限らず、絶縁油が充填されている電気機器も、消防法の規制下での取り扱いや保管が必要である。
したがって、特許文献1〜特許文献4で使用されている溶剤は、種々の規制の下に使用することが必要であり、これらの規制に伴う費用が必要である。また、規制の対象である溶剤を使用するには、関係省庁への届出書や申請書等を提出することが必要となる。
また、大型の電気機器は、重量も体積も大きく、簡単に分解や移動をすることが困難であり、消防法をはじめとして廃掃法、環境基本法、水質汚濁防止法などをクリアしながら処理及び処分するためには多くの費用や期間が必要となる。
また、特許文献1〜特許文献4に記載されている溶剤の他にも、PCBに汚染された電気機器の除染に使用される溶剤としては、炭化水素系或いは有機塩素系が主流である。PCBに汚染された電気機器を除染及び無害化するに際しては、溶剤を種々の規制の下に使用することが必要である。このため、特許文献1〜特許文献4で使用されているものと同様に、溶剤を使用する上で、費用や、書類の提出が必要になる。このことから、種々の規制の対象とならない溶剤が、PCBに汚染された電気機器の除染及び無害化に使用されることが望ましい。
特開2001−246014号公報 特開2003−117517号公報 特開2003−285041号公報 特開2005−261993号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、効率よくポリ塩化ビフェニルに汚染された電気機器を除染し無害化する、安全な電気機器のクリーニング装置及びクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上述した目的を達成するために鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者らは、ポリ塩化ビフェニルに汚染された電気機器の除染及び無害化において、取扱い及び保管が容易な法的規制の少ない非引火性溶剤でポリ塩化ビフェニルの除染及び無害化ができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
上述した目的を達成するための本発明に係る電気機器のクリーニング方法は、ポリ塩化ビフェニルが付着している電気機器に、1−ブロモプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、高級アルコール、高級アルコールと水との混合溶剤から選ばれる1種以上の非引火性溶剤を導入する導入工程を有する。
また、上述した目的を達成するための本発明に係る電気機器のクリーニング装置は、1−ブロモプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、高級アルコール、高級アルコールと水との混合溶剤から選ばれる1種以上の非引火性溶剤を貯蔵するタンクと、電気機器とタンクとを連結する配管と、配管には非引火性溶剤をタンクから電気機器へ移送するためのポンプとを備える。
本発明では、ポリ塩化ビフェニルに汚染された電気機器に、1−ブロモプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、高級アルコール、高級アルコールと水との混合溶剤から選ばれる1種以上の非引火性溶剤を導入することにより、ポリ塩化ビフェニルを安全且つ効率的に除染及び無害化する。
第1の実施の形態のPCBに汚染された電気機器のクリーニング装置を模式的に示す図である。 第2の実施の形態のPCBに汚染された電気機器のクリーニング装置を模式的に示す図である。 第3の実施の形態のPCBに汚染された電気機器のクリーニング装置を模式的に示す図である。 洗浄時の洗浄液中のPCB濃度の経時変化を示す図である。
以下、本発明を適用したPCBに汚染された電気機器のクリーニング装置及びクリーニング方法について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明は、特に限定がない限り、以下の詳細な説明に限定されるものではない。
1.PCBに汚染された電気機器のクリーニング装置
1−1.第1の実施の形態
1−2.第2の実施の形態
1−3.第3の実施の形態
2.PCBに汚染された電気機器のクリーニング方法
2−1.第1の実施の形態
2−2.第2の実施の形態
2−3.第3の実施の形態
3.実施例
≪1.PCBに汚染された電気機器のクリーニング装置≫
<1−1.第1の実施の形態>
図1にポリ塩化ビフェニル(以下、「PCB」ともいう。)に汚染された電気機器のクリーニング装置1を示す。クリーニング装置1は、PCBに汚染された電気機器10のPCBを除染及び無害化するものである。なお、電気機器10には、内部部材の電気機器部品11も含まれる。クリーニング装置1は、PCBに汚染された電気機器10及び電気機器部品11を同時に除染することができる。
クリーニング装置1は、電気機器10及び電気機器部品11に導入するための非引火性溶剤を貯蔵する貯蔵タンク20と、電気機器10及び電気機器部品11に導入した非引火性溶剤を回収する回収タンク21と、クリーニング装置1内に非引火性溶剤を移送するための移送ポンプ22とを備えている。更にクリーニング装置1は、電気機器10及び電気機器部品11と各部材を接続する配管30〜配管36とを備えている。
クリーニング装置1は、1−ブロモプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、高級アルコール、高級アルコールと水との混合溶剤といった非引火性溶剤を電気機器10及び電気機器部品11に導入して、PCBを溶出させ、除染する。
(貯蔵タンク)
貯蔵タンク20は、電気機器10及び電気機器部品11を除染する非引火性溶剤を貯蔵する。貯蔵タンク20の素材は、非引火性溶剤を貯蔵できれば、特に限定はされないが、ステンレス鋼といった金属製の容器であることが好ましい。貯蔵タンク20は、金属製の貯蔵タンク20を用いることで、非引火性溶剤を長時間貯蔵しても、貯蔵タンク20と非引火性溶剤の化学反応による変性を抑制できる。また、貯蔵タンク20は、大型の電気機器10及び電気機器部品11を除染する場合には、大型にしてもよい。
(回収タンク)
回収タンク21は、電気機器10及び電気機器部品11を除染することでPCBが大量に溶出した非引火性溶剤を回収する。電気機器10及び電気機器部品11に導入した非引火性溶剤は、PCBの除染が進行するため、電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBが非引火性溶剤へと溶出し、非引火性溶剤中のPCB濃度が上昇する。回収タンク21は、このようにしてPCB濃度が高くなった非引火性溶剤を回収する。回収タンク21は、PCBを含有した非引火性溶剤を回収するため、ステンレス鋼といった金属製の容器であることが好ましい。回収タンク21は、金属製の容器を用いることで、非引火性溶剤や非引火性溶剤中のPCBと容器の化学反応による変性を抑制できる。回収タンク21の大きさは、貯蔵タンク20と同様に、大型の電気機器10及び電気機器部品11を除染する場合には、大型にしてもよい。
(移送ポンプ)
移送ポンプ22は、非引火性溶剤を貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11に導入し浸漬させる、ないしはクリーニング装置1内を循環させる。更に、移送ポンプ22は、浸漬した非引火性溶剤、ないしは循環した非引火性溶剤を回収タンク21へと移送する。移送ポンプ22は、電気機器10及び電気機器部品11の非引火性溶剤を、クリーニング装置1内に移送することが可能なポンプであれば、形式は特に限定されない。
(配管)
また、クリーニング装置1は、貯蔵タンク20と移送ポンプ22とを繋ぐ配管30と、移送ポンプ22と電気機器10とを繋ぐ配管31及び配管32と、非引火性溶剤を循環させるための配管33〜配管35と、電気機器10及び電気機器部品11を導入した非引火性溶剤を、回収タンク21へ送るための配管36とを備えている。
配管30〜配管36は、非引火性溶剤を通すための管であり、上述のように、各部材を繋ぐ。配管30〜配管36の素材は、特に限定されないが、クリーニング装置1内に非引火性溶剤を循環させているため、非引火性溶剤と配管30〜配管36の化学反応によって変性しない配管が好ましい。
特に、配管30〜配管35には、後述するような、除染が進行して非引火性溶剤中に溶け出したPCBを吸着するフィルタを設けてもよい。非引火性溶剤は、配管30、配管31及び配管32を通して、貯蔵タンク20からPCBに汚染された電気機器10及び電気機器部品11へ導入され、配管33、配管34及び配管35を通って配管30へと戻り、クリーニング装置1内を循環する。このように、配管30〜配管35を通って、クリーニング装置1内を循環した非引火性溶剤は、電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBを除染するため、次第にPCB濃度が上昇する。フィルタは、電気機器10及び電気機器部品11から非引火性溶剤へと溶出したPCBを吸着することができる。配管30〜配管35に設けられたフィルタは、配管30〜配管35を循環している非引火性溶剤中のPCBを吸着することができ、循環する非引火性溶剤をクリーンな状態に保つことができる。したがって、配管30〜配管35にフィルタを設けた場合には、非引火性溶剤中のPCB濃度を低下させることから、フィルタを設けない場合に比べ、濃度勾配におけるクリーニング装置1内を循環する非引火性溶剤中のPCB濃度差を大きくできるため、除染効率が高くなる。
配管30、配管32、配管35及び配管36には、バルブ40〜バルブ43がそれぞれ設けられている。また、配管31には、配管31内を流れる非引火性溶剤の圧力を測定する圧力計50と、配管31内を流れる非引火性溶剤の温度を測定する温度計51と、配管31内を流れる非引火性溶剤の流量を調整する流量調整弁52と、配管31内の流量を測定する流量計53とが設けられている。
(バルブ)
バルブ40〜バルブ43は、配管30〜配管36を通る非引火性溶剤の流れを切り替える。バルブ40〜43の素材は、特に限定されないが、非引火性溶剤との化学反応による変性を防ぐような、薬品耐性の強いものを用いることが好ましい。バルブ40〜バルブ43は、薬品耐性の強い素材を用いることで、劣化しにくく、長期に亘ってバルブを使うことができる。
具体的に、バルブ40は、配管30に設けられ、貯蔵タンク20と移送ポンプ22とを繋ぐ経路を開閉する。バルブ41は、配管32に設けられ、配管36に設けられたバルブ43と併用することで、配管31を通った非引火性溶剤を、配管32を通って電気機器10及び電気機器部品11へ導入するか、配管36を通して回収タンク21へ移送するかを切り替える。バルブ42は、配管35に設けられ、非引火性溶剤を移送ポンプ22により電気機器10及び電気機器部品11へ移送する際に、電気機器10に存在する空気をポンプ22が吸引して空回転することを防止するためのバルブである。
(圧力計)
圧力計50は、配管31内を流れる非引火性溶剤の圧力を測定する。
(温度計)
温度計51は、配管31内を流れる非引火性溶剤の温度を測定する。温度計51は、配管31に接続してあるが、配管30、配管32〜配管36に温度計51を更に設けてもよい。
(流量調節弁)
流量調節弁52は、配管31内を流れる非引火性溶剤の流量を調節する。流量調節弁52では、最大目盛を適宜調節することによって、電気機器10及び電気機器部品11が大型であってもスムーズに非引火性溶剤を循環させることができる。
(流量計)
流量計53は、配管31内を流れる非引火性溶剤の流量を表す。流量計53は、流量調節弁52と併用することで、配管31内を流れる非引火性溶剤の流量を正確に調節できる。
このようなクリーニング装置1では、まず、バルブ40及びバルブ41を開放し、移送ポンプ22を作動させることにより、非引火性溶剤を貯蔵タンク20から配管30〜配管32を順次通して電気機器10及び電気機器部品11に導入する。このとき、クリーニング装置1では、圧力計50、流量調節弁52及び流量計53により配管31内を流れる非引火性溶剤の流量を調節し、温度計51で配管31内を流れる非引火性溶剤の温度を測定して監視する。次いで、クリーニング装置1では、非引火性溶剤が電気機器10及び電気機器部品11を満たした後(浸漬)、バルブ40を閉じてバルブ42を開放することで、非引火性溶剤は配管33〜配管35を通って配管30へと戻る(循環)。クリーニング装置1では、このようにして非引火性溶剤を浸漬、ないしは循環させる。クリーニング装置1では、浸漬、ないしは循環している非引火性溶剤が所定の回収基準(詳細は後述する)を超えたら、バルブ41を閉じてバルブ43を開放する。これにより、クリーニング装置1では、所定の回収基準を超えた非引火性溶剤を、配管33〜35、配管30、配管31及び配管36を順次通って回収タンク21へと回収する。
また、クリーニング装置1は、輸送コンテナ内に格納することで、移動可能な形態とすることができる。これにより、クリーニング装置1は、移動することができない大型の電気機器10も、クリーニング装置1自体を移動することでPCBの除染を行うことができる。なお、クリーニング装置1を格納するコンテナには、オイル吸着シートをコンテナの内面に装着し、除染中におけるPCBの汚染対策をすることが好ましい。更にコンテナには、換気部又はフィルタを装備した構造としてもよい。このようなクリーニング装置1では、多数の電気機器10及び電気機器部品11を除染できる。
(使用する溶剤について)
溶剤としては、PCBが溶出するものを用いる。本発明者らは、PCBに汚染された電気機器10の除染及び無害化において、取扱い及び保管が容易な法的規制の少ない溶剤によって、PCBの除染及び無害化ができることを見出した。このようなPCBを除染及び無害化する溶剤としては、一般的なドライクリーニングに使用される石油系溶剤やフッ素系溶剤、はく離剤として使用される高級アルコール、そして電子機器や精密機器等の洗浄に使用される高級アルコールと水との混合溶剤を用いることができる。
特に、このような溶剤の中でも、ドライクリーニング用溶剤における油性汚れに対する洗浄力であるカウリブタノール(KB)値が高く、扱いやすい溶剤であり、或いは金属洗浄に非常に優れ、浸透性が高く、また速乾性の高い溶剤であり、環境安全性(水質汚濁防止法、大気汚染防止法、オゾン層保護法、PRTR法等に該当しない)、人体安全性(労働安全衛生法に該当せず、急性吸入毒性及び急性経口毒性が高くない)、火災安全性(消防法に該当しない)を総合的に評価した安全で除染効率のよい非引火性溶剤を使う。安全で除染効率のよい非引火性溶剤としては、例えば、1−ブロモプロパン(商品名:ベクセルクリン25(登録商標))や1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(商品名:ソルカン(登録商標)−365)や、高級アルコール(商品名:エコレジ7、はく離剤)、高級アルコール−水系溶剤(商品名:HA−IS16)等がある。これらの非引火性溶剤は、PCBの除染及び無害化に用いることで、従来の溶剤に比べて消防法、環境基本法、水質汚濁防止法、バーゼル条約の国内法、オゾン層保護法、労働安全衛生法、PRTR法、VOC規制法などといった法律による規制が少なく、比較的安価で入手しやすいため、取扱いが容易且つ安全な溶剤として使用できる。
電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBは、非引火性溶剤と接触することで、非引火性溶剤中へと溶出する。一般に、溶剤へ溶出した分子は、溶液中の溶質の濃度の高い領域から低い領域へと濃度勾配にしたがって広がっていく(Fickの第二法則)。電気機器10及び電気機器部品11に非引火性溶剤を導入すると、電気機器10及び電気機器部品11近傍ではPCB濃度が高くなり、電気機器10及び電気機器部品11の壁面から離れた非引火性溶剤中ではPCB濃度が低くなる。したがって、電気機器10及び電気器部材11で非引火性溶剤中へ溶出して溶質分子となったPCBは、電気機器10及び電気機器部品11近傍のPCB濃度が高い所から、PCB濃度の低い非引火性溶剤中へと拡散する。クリーニング装置1では、このようにして、電気機器10及び電気機器部品11に付着していたPCB濃度を減少させ、除染及び無害化する。
クリーニング装置1は、配管32における電気機器10及び電気機器部品11に非引火性溶剤を導入するための排出口付近に、超音波発生器、マイクロバブル発生器、ナノバブル発生器の何れかを更に設置してもよい。ここで、超音波発生器は、超音波により微細バブルを発生させた非引火性溶剤を、電気機器10及び電気機器部品11に導入する機器である。また、マイクロバブル発生器は、マイクロバブルを含む非引火性溶剤を電気機器10及び電気機器部品11に導入する機器である。更に、ナノバブル発生器は、ナノバブルを含む非引火性溶剤を電気機器10及び電気機器部品11に導入する機器である。なお、クリーニング装置1に設置可能な、バブルを電気機器10等に導入する発生器としては、微細バブル、マイクロバブル、ナノバブルの何れかを非引火性溶剤中に含有することが可能な機器であれば、何を用いてもよい。
配管32の排出口付近に、上述した発生器を更に設置したクリーニング装置1は、各発生器により、微細バブル、マイクロバブル、ナノバブルの何れかを含む非引火性溶剤を、電気機器10及び電気機器部品11に導入することができる。また、クリーニング装置1は、液状の非引火性溶剤と同様にして、バブルを含む非引火性溶剤をクリーニング装置1の各配管中で循環することができる。更に、クリーニング装置1は、バブルを含む非引火性溶剤を電気機器10等に導入すると、電気機器10近傍でバブルが消滅する際に振動を発生することで、電気機器10等に付着したPCBの除染が促進し、PCBの除染効率を向上することができる。なお、クリーニング装置1は、非引火性溶剤中のバブルの含有量を、電気機器10等の種類や大きさ、或いはPCBの含有量等に応じて適宜調整することができる。
以上のように、クリーニング装置1では、1−ブロモプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、高級アルコール、高級アルコールと水との混合溶剤から選ばれる1種以上の非引火性溶剤をクリーニング装置1に導入し、電気機器10及び電気機器部品11を非引火性溶剤で満たすことで除染及び無害化する。これらの非引火性溶剤は、法的規制が少なく、扱いやすいため、安全にPCBの除染及び無害化ができる。また、クリーニング装置1では、クリーニング装置1内で非引火性溶剤を循環させることにより、より安全且つ効率的に電気機器10及び電気機器部品11へ付着したPCBの除染及び無害化ができる。更に、クリーニング装置1は、輸送コンテナ内に格納することで、外部へ持ち出すことができないような大型の電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBの除染もできる。また更に、クリーニング装置1では、配管32の排出口付近に、超音波発生器等を更に設置することで、微細バブルを含む非引火性溶剤等を電気機器10等に導入することができ、電気機器10近傍でバブルが消滅する際に振動を発生することで、電気機器10等に付着したPCBの除染効率を向上することができる。
<1−2.第2の実施の形態>
また、クリーニング装置としては、クリーニング装置1に限らず、図2に示すクリーニング装置2としてもよい。クリーニング装置1とクリーニング装置2の同じ構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
クリーニング装置2は、配管34上に吸い上げポンプ23と配管32の電気機器10側の非引火性溶剤を排出する排出口に注入部60とを備えている。更に、クリーニング装置2は、配管34を経由した非引火性溶剤を直接貯蔵タンク20又は回収タンク21へと移送するための配管37及び配管38と、配管37及び配管38の経路を切り替えるバルブ44及びバルブ45とを備えている。
クリーニング装置2では、非引火性溶剤の形態を噴霧状等に変え、電気機器10及び電気機部品11に非引火性溶剤を付着させる。クリーニング装置2では、噴霧状等となった非引火性溶剤が電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBを除染し、やがて電気機器10の底部に非引火性溶剤が溜まってくる。
具体的には、電気機器10及び電気機器部品11に接触した噴霧状等になった非引火性溶剤に、電気機器10及び電気機器部品11の壁面に付着したPCBが、濃度勾配により非引火性溶剤中へと溶け出す。PCBが溶け出した非引火性溶剤は、やがて電気機器10及び電気機器部品11の壁面を滴り落ちて底部に溜まる。次いでクリーニング装置2では、底部に溜まった非引火性溶剤を回収することで、電気機器10及び電気機器部品11を除染及び無害化する。
(吸い上げポンプ)
吸い上げポンプ23は、電気機器10及び電気機器部品11に底部に溜まった非引火性溶剤を吸い上げ、配管33、配管34及び配管37を経由して、貯蔵タンク20へと戻す。詳細は後述するが、クリーニング装置2では、クリーニング装置1と違い、電気機器10及び電気機器部品11に非引火性溶剤を充填していない。したがって、クリーニング装置2では、電気機器10及び電気機器部品11の底部に溜まった非引火性溶剤を貯蔵タンク20又は回収タンク21へ送るには、吸い上げポンプ23が必要となる。吸い上げポンプ23は、移送ポンプ22と同様に、非引火性溶剤を貯蔵タンク20へと送ることが可能なものであれば形式は特に限定されない。
(注入部)
注入部60は、非引火性溶剤を導入する際の非引火性溶剤の形態を変える。注入部60としては、例えば、噴霧ノズルを用いて非引火性溶剤を噴霧状にしたり、超音波発生部によって非引火性溶剤を霧状の微細粒子にするといったことが挙げられる。
噴霧ノズルは、非引火性溶剤を噴霧状にして、電気機器10及び電気機器部品11へと導入する。噴霧状の非引火性溶剤は、液状の非引火性溶剤を導入する場合に比べ、拡散しやすく、少量の非引火性溶剤で電気機器10及び電気機器部品11を除染することができる。噴霧状の非引火性溶剤は、少ない量で装置全体に非引火性溶剤が行き渡り、除染をすることができる。また、噴霧ノズルを設置することは、より少ない量の非引火性溶剤でPCBの除染をすることができることから、コスト削減になる。
また、クリーニング装置2では、注入部60に超音波発生器を設けることができる。注入部60に設けられた超音波発生器は、超音波によって非引火性溶剤を霧状の微細粒子に加工し、電気機器10及び電気機器部品11に導入する。霧状の非引火性溶剤は、液体状の非引火性溶剤を導入するよりも少量で拡散しやすく、電気機器10及び電気機器部品11の隅々に非引火性溶剤が行き渡り除染をすることができる。
注入部60としては、上述したものに限らず、非引火性溶剤の注入方法を変えることでPCBに汚染された電気機器部品10及び電気機器部品11の除染効率を上げることができる他の手段を用いてもよい。
また、配管32の電気機器10側の排出口には、注入部60に代えてヒータを設けることで、非引火性溶剤を蒸気状にして電気機器10及び電気機器部品11に導入してもよい。ヒータは、非引火性溶剤を沸点以上に加熱し、非引火性溶剤の蒸気を発生させる。ヒータは、使用する非引火性溶剤の沸点以上まで加熱できるものであれば、特に限定はされない。ヒータに熱せられて蒸気となった非引火性溶剤は、温度が高く、非引火性溶剤を構成する分子の運動量も大きいため、PCBを除染する能力が高くなる。
(配管)
クリーニング装置2は、また、配管34を経由した非引火性溶剤を直接貯蔵タンク20へ送ることが可能な配管37と、配管34及び配管37を経由した非引火性溶剤を回収タンク21へと回収する配管38を備えている。
配管37及び配管38は、配管30〜配管34と同様に、非引火性溶剤を通すための管であり、クリーニング装置2の各部材を繋ぐ。配管37及び配管38の素材は、特に限定されないが、非引火性溶剤と配管37及び配管38の化学反応によって変性しない配管が好ましい。
(バルブ)
配管37及び配管38は、非引火性溶剤の流れを切り替えるためのバルブ44及びバルブ45を備えている。
バルブ44及びバルブ45は、配管34を通して電気機器10の底部から吸い上げた非引火性溶剤を貯蔵タンク20へ送るか、回収タンク21へと送るかを切り替える。バルブ44及びバルブ45の素材は、特に限定されないが、非引火性溶剤との化学反応による変性を防ぐような薬品耐性の強いものを用いることが好ましい。
以上のようなクリーニング装置2では、クリーニング装置1と同様に、安全且つ効率的にPCBに汚染された電気機器10及び電気機器部品11を除染することに加え、注入部60により非引火性溶剤を導入する際の形態を変える。クリーニング装置2では、クリーニング装置1と同様に、濃度勾配を利用することで、非引火性溶剤中へPCBを溶出させる。更に、クリーニング装置2では、非引火性溶剤を液状のままで注入する場合に比べ非引火性溶剤が拡散しやすく、電気機器10及び電気機器11の隅々に非引火性溶剤が行き渡ることで除染をする。クリーニング装置2では、クリーニング装置1に比べて遥かに少ない量でも電気機器10及び電気機器部品11に非引火性溶剤が染み渡り、除染を行える。
<1−3.第3の実施の形態>
クリーニング装置としては、図3に示すクリーニング装置3としてもよい。クリーニング装置1とクリーニング装置3の同じ構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
クリーニング装置3は、配管30上に、フィルタ24を備えている。また、クリーニング装置3は、循環する非引火性溶剤とフィルタ24とを仕切るバルブ46〜バルブ48とを更に備えている。また、クリーニング装置3は、配管39を備えている。
(フィルタ)
フィルタ24は、非引火性溶剤へ溶出したPCBを取り除く。フィルタ24としては、活性炭などを用いることができる。非引火性溶剤は、電気機器10及び電気機器部品11に導入及び循環することで、電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBが溶出し、PCB濃度が上昇する。フィルタ24は、配管30に設けることで、クリーニング装置3内を循環する非引火性溶剤中のPCBを吸着し、非引火性溶剤中のPCB濃度を低下させることができる。したがって、フィルタ24を設けた場合には、フィルタ24を設けない場合に比べ、電気機器10及び電気機器部品11近傍とクリーニング装置3内におけるPCB濃度差を大きくすることができるため、濃度勾配を利用した除染効率が高くなる。更に、フィルタ24を設けた場合には、非引火性溶剤の循環回数が増えても、PCB濃度差を大きく維持することができるため、除染効率が高くなる。また、フィルタ24は、配管30だけに限らず、配管31〜配管36や配管39に更に設けることで、非引火性溶剤中のPCB濃度が更に低下するようにしてもよい。
(バルブ)
バルブ46〜バルブ48は、バルブ40〜バルブ43と同様に、非引火性溶剤の流れる方向を切り替える。バルブ46〜バルブ48の素材は、特に限定されないが、循環させている非引火性溶剤との化学反応による変性を防ぐような、薬品耐性の強いものを用いることが好ましい。バルブ46〜バルブ48は、薬品耐性の強い素材を用いることで、劣化を抑制し長く使用することができる。
バルブ46は、配管30上の貯蔵タンク20とフィルタ24との間に設置され、配管35を経由して電気機器10及び電気機器部品11から移送された非引火性溶剤を、フィルタ24に通すか通さないかを切り替える。バルブ47は、バルブ46と同様に配管30上に設けられ、移送ポンプ22とフィルタ24との間に設置される。バルブ48は、非引火性溶剤をフィルタ24に通して配管31へと送るか、フィルタ24に通さないで配管31へと送るかを切り替える役割を持つ。非引火性溶剤をフィルタ24に通す際には、バルブ48を閉じ、バルブ46及びバルブ47を開放することで、非引火性溶剤はフィルタ24を経由する。非引火性溶剤をフィルタ24に通さない場合には、バルブ46及びバルブ47を閉じ、バルブ48を開放すればよい。
(配管)
配管39は、配管35と配管30とを繋ぐ。配管39は、非引火性溶剤をフィルタ24に通さないで循環させるための配管である。配管39は、PCB濃度が高くなった非引火性溶剤を回収タンク21へと移送する際に使用する。配管39の素材は、特に限定されないが、非引火性溶剤との化学反応によって変性しない配管が好ましい。
以上のようなクリーニング装置3では、安全に電気機器10及び電気機器部品11を除染することに加え、フィルタ24を設けることで、クリーニング装置3内を循環する非引火性溶剤中のPCB濃度を下げながら除染ができる。すなわち、フィルタ24を設けない場合に比べ、電気機器10及び電気機器部品11近傍とクリーニング装置3内におけるPCB濃度差を大きくすることができ、濃度勾配を利用した除染が効率よく行われる。更に、フィルタ24を設けた場合には、フィルタ24を設けない場合に比べ、循環回数が増えてもPCB濃度差を大きく維持することができるため、除染効率がよい。
≪2.PCBに汚染された電気機器のクリーニング方法≫
<2−1.第1の実施の形態>
次に、図1に示すクリーニング装置1を用いたPCBに汚染された電気機器10のクリーニング方法について説明する。このクリーニング方法では、PCBが付着している電気機器10及び電気機器部品11をクリーニング装置1で除染及び無害化する。クリーニング方法では、電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBを非引火性溶剤に溶出させ、溶質となったPCBが濃度勾配により非引火性溶剤中に拡散していくことで、PCBを除染及び無害化する。
クリーニング方法では、電気機器10及び電気機器部品11に絶縁油が入っている場合には、あらかじめ電気機器10及び電気機器部品11から絶縁油を抜き出す絶縁油除去工程を行うようにしてもよい。クリーニング方法では、まず非引火性溶剤を電気機器10及び電気機器部品11へ導入する導入工程を行う。更に、クリーニング方法は、各配管を経由して非引火性溶剤をクリーニング装置1内に循環させる循環工程を行うようにしてもよい。更に、クリーニング方法は、循環させてPCB濃度が高くなった非引火性溶剤を回収する回収工程を行うようにしてもよい。
(絶縁油除去工程)
絶縁油除去工程では、排油弁等を用いて電気機器10及び電気機器部品11から絶縁油を抜き出す。絶縁油除去工程後は、電気機器10及び電気機器部品11に配管32及び配管33を通してクリーニング装置1と接続する。
(導入工程)
導入工程では、移送ポンプ22を作動させ、貯蔵タンク20から配管30〜配管32を通じて、非引火性溶剤を電気機器10及び電気機器部品11に導入する。非引火性溶剤を配管30〜配管32を通すに際しては、バルブ40及びバルブ41を開放し、バルブ42及びバルブ43を閉鎖することで、貯蔵タンク20と電気機器10及び電気機器部品11とを結ぶ経路を作る。非引火性溶剤は、このような経路になるようバルブ40〜バルブ43を操作した後に移送ポンプ22を作動させることによって、貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11へと運ばれる。
導入工程では、電気機器10及び電気機器部品11に非引火性溶剤が導入されることで、電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBが、濃度勾配によって非引火性溶剤中へと溶出する。具体的に、導入工程では、非引火性溶剤を電気機器10及び電気機器部品11へ導入し、電気機器10及び電気機器部品11を満たす。導入工程では、電気機器10及び電気機器部品11の壁面に付着したPCBが濃度勾配によって、PCB濃度の高い電気機器10及び電気機器部品11の壁面から、PCB濃度が低い非引火性溶剤中へと溶出する。クリーニング方法では、このようにして電気機器10及び電気機器部品11からPCBを除去でき、除染及び無害化する。
電気機器10及び電気機器部品11に非引火性溶剤を導入する際には、流量調節弁52で非引火性溶剤の導入速度を変えることができる。非引火性溶剤の導入速度は、流量調節弁52でつまみを回すことで調節し、実際にどのくらいの流量になっているのかは、流量計53によって確認することができる。また、非引火性溶剤の温度は、温度計51によって監視することができる。
(循環工程)
クリーニング方法では、更に、除染効率を上げるために、非引火性溶剤を循環させる循環工程を行ってもよい。循環工程では、導入工程終了後にバルブ40を閉じバルブ42を開放して、非引火性溶剤を循環させる。具体的に、非引火性溶剤は、配管30〜配管35を順次通り、クリーニング装置1内を循環する。循環工程では、クリーニング装置1内で非引火性溶剤を循環させることで、配管内が満たされるため、PCB濃度が低い領域が広くなる。循環工程では、電気機器10及び電気機器部品11近傍のPCB濃度が高く、配管33側のPCB濃度が低くなる。したがって、循環工程では、非引火性溶剤に溶出したPCBが、濃度勾配により配管33を通りクリーニング装置1内へ拡散しやすくなり、非引火性溶剤を循環させない場合と比べてPCBの除染が効率的に行われる。これにより、溶出したPCBは、電気機器10及び電気機器部品11の近傍の非引火性溶剤中にとどまらず、非引火性溶剤が循環する経路に沿って拡散する。循環工程では、このように、PCBがクリーニング装置1内に拡散するため、電気機器10及び電気機器部品11に付着しているPCB濃度が低下する。
循環工程では、二回、三回と循環回数が増えるほど、電気機器10及び電気機器部品11のPCB濃度は低下し、代わりに、クリーニング装置1内を循環する非引火性溶剤中のPCB濃度は高くなる。そのため、PCB濃度が高くなった非引火性溶剤は、電気機器10及び電気機器部品11を除染する効果が低下するため、後述するように回収タンク21へ回収する。
なお、非引火性溶剤を循環させる時間は、特に限定はないが、2〜3日間循環させることで、PCBの除染が十分に行われる。また、非引火性溶剤の循環流量は、同様に限定されないが、一時間で非引火性溶剤の全量がクリーニング装置1内を一回転する流量が好ましい。
非引火性溶剤は、上述した経路を循環させると、非引火性溶剤中のPCB濃度が増加してくる。PCBの除染は、電気機器10及び電気機器部品11に付着しているPCBが非引火性溶剤へ溶出し、濃度勾配によってクリーニング装置1内へ拡散することで除染されるため、非引火性溶剤中のPCB濃度が増加すると溶質の拡散性が低くなり、除染効率が低下する。そこで、PCBの除染に際しては、非引火性溶剤中のPCB濃度が高くなったら、循環を止めてPCB濃度の高くなった非引火性溶剤を回収タンク21へと回収する回収工程を経た後、新しい非引火性溶剤を貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11に導入する。
(回収工程)
回収工程では、PCB濃度の高くなった非引火性溶剤を回収する。回収するに際しては、循環工程で開放したバルブ41を閉じ、バルブ43を開ける。これにより、電気機器10及び電気機器部品11から流れる非引火性溶剤は、配管33〜配管35、配管30、配管31及び配管36を順次通って、回収タンク21へと回収される。
循環させている非引火性溶剤を、回収タンク21へと回収する際のPCB濃度の制約はなく、非引火性溶剤中のPCB濃度が数十パーセントとなっても、非引火性溶剤にPCBが溶解することは可能であるが、安全に運転するための目安としては、循環している非引火性溶剤中のPCB濃度が0.4mg/kgを超えた時点で循環を停止することが好ましい。絶縁油中のPCB濃度の法的な判定基準は、0.5mg/kgである。このため、非引火性溶剤中のPCB濃度が0.5mg/kg以上となった場合は、一般の産業廃棄物としての処分が難しくなる可能性があるため、0.4mg/kgを超えた時点で循環を停止することが好ましい。そして、PCB濃度が0.4mg/kgを超えた非引火性溶剤は、回収タンク21へと回収する。なお、仮に非引火性溶剤中のPCB濃度が0.5mg/kgを超えても、特別管理産業廃棄物のPCBを焼却処理する許可を得ている施設で処分することが可能であるため問題はない。
クリーニング方法では、このように、非引火性溶剤を貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11に導入した後、クリーニング装置1の各配管内で非引火性溶剤を循環させ、非引火性溶剤中のPCB濃度が一定量を超えたら循環している非引火性溶剤を回収タンク21へと回収する。そして、再度非引火性溶剤を貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11へ導入する。このようなクリーニング方法では、法的制約を可能な限り排除した非引火性溶剤を使用しており、安全且つ効率的に電気機器10及び電気機器部品11の除染をすることができる。更に、クリーニング装置1を移動可能な形態とすれば、このクリーニング方法では、大型で移動の困難な電気機器10及び電気機器部品11も除染及び無害化することができる。
<2−2.第2の実施の形態>
次に、図2に示すクリーニング装置2を用いたPCBに汚染された電気機器10のクリーニング方法について説明する。このようなクリーニング方法では、電気機器10及び電気機器部品11に非引火性溶剤を導入する際、注入部60を用いる。注入部60では、配管32の電気機器10側に設置され、非引火性溶剤を導入する際の形態を変える。その他の除染方法については、クリーニング方法の第1の実施の形態と同様である。
このクリーニング方法の導入工程では、貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11に、非引火性溶剤を噴霧又は煙霧する。このようなクリーニング方法では、液状の非引火性溶剤よりも少量の非引火性溶剤で電気機器10及び電気機器部品11を除染することができる。クリーニング方法の回収工程に関しては、第1の実施の形態と同様に、非引火性溶剤のPCB濃度が0.4mg/kgを超えたら、回収タンク21へと回収する。
具体的に、このクリーニング方法では、まず、バルブ40を開放すると共にバルブ44及びバルブ45を閉鎖し、移送ポンプ22を作動させることにより、非引火性溶剤を電気機器10及び電気機器部品11に導入する。非引火性溶剤を導入する際は、非引火性溶剤を注入部60によって、電気機器10及び電気機器部品11に噴霧又は煙霧する。噴霧又は煙霧された非引火性溶剤が、電気機器10及び電気機器部品11に付着したPCBを濃度勾配によって、電気機器10及び電気機器部品11の壁面から非引火性溶剤中へと溶出させる。
具体的には、まず、噴霧又は煙霧された非引火性溶剤が、電気機器10及び電気機器部品11に噴霧状又は煙霧状となって付着する。次に、電気機器10及び電気機器部品11の壁面に付着しているPCBが、PCB濃度の低い噴霧又は煙霧された非引火性溶剤中へと溶出していく。このクリーニング方法では、PCBが溶出した非引火性溶剤が、電気機器10及び電気機器部品11の壁面を滴り落ちて底部に溜まる。
次に、このクリーニング方法では、バルブ44を開放し、噴霧又は煙霧することにより電気機器10の底部に溜まった非引火性溶剤を、吸い上げポンプ23によって吸い上げる。このクリーニング方法では、吸い上げた非引火性溶剤を貯蔵タンク20へと移送する。このクリーニング方法では、電気機器10及び電気機器部品11の底部に溜まった少量の非引火性溶剤を移送することで、貯蔵タンク20中の未使用の非引火性溶剤と混ざり、循環させた非引火性溶剤の濃度が薄まり再度除染に使用できる。なお、底部に溜まった非引火性溶剤を移送するタイミングは、特に限定されず、一定量溜まったら自動的に吸い上げポンプ22が作動するような形態としてもよい。
このクリーニング方法では、PCB濃度の制約はなく非引火性溶剤中のPCB濃度が数十パーセントとなっても非引火性溶剤はPCBを溶解することは可能であるが、安全に運転するための目安としては、非引火性溶剤のPCB濃度が0.4mg/kgを超えるまで、このような操作を繰り返して電気機器10及び電気機器部品11を除染する。非引火性溶剤のPCB濃度が0.4mg/kgを超えたら除染を停止し、バルブ40及びバルブ44を閉じ、バルブ45を開放して、非引火性溶剤を回収タンク21へ回収する。このクリーニング方法では、非引火性溶剤を回収したら、新しい非引火性溶剤を用意し、再度貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11へ非引火性溶剤を導入して上述した操作を繰り返す。
以上のようなクリーニング方法では、濃度勾配を利用して、電気機器10及び電気機器部品11の壁面から非引火性溶剤中へとPCBを溶出させる。更に、以上のようなクリーニング方法では、安全に電気機器10及び電気機器部品11の除染ができることに加え、注入部60により非引火性溶剤の導入形態を変えることで、PCBの除染効率を上昇させ、少ない量の非引火性溶剤でPCBを除染及び無害化できる。
<2−3.第3の実施の形態>
次に、図3に示すクリーニング装置3を用いたPCBに汚染された電気機器10のクリーニング方法について説明する。このようなクリーニング方法では、クリーニング装置3内を循環している非引火性溶剤を、フィルタ24に通すことで、非引火性溶剤中のPCB濃度を減少させる。その他の除染操作については、クリーニング方法の第1の実施の形態と同様である。
クリーニング方法では、バルブ40、バルブ46、バルブ47及びバルブ41を開放すると共にバルブ42、バルブ43及びバルブ48を閉鎖し、移送ポンプ22を作動させることで、貯蔵タンク20から電気機器10及び電気機器部品11へ非引火性溶剤を導入する。その後、非引火性溶剤を循環させる際に、バルブ42を開放すると共にバルブ40を閉鎖し、フィルタ24を経由させる。循環する経路は、配管30〜35の順番となり、第1の実施の形態にフィルタ24が備わった形態となる。非引火性溶剤の回収においては、循環している非引火性溶剤のPCB濃度が0.4mg/kgを超えたら、バルブ41、バルブ46及びバルブ47を閉じて循環を停止する。その後、バルブ43とバルブ48を開放し、非引火性溶剤は、配管33〜配管35、配管39、配管30、配管31及び配管36を順次通って回収タンク21へと回収される。
このようなクリーニング方法では、フィルタ24を設けているため、循環している非引火性溶剤のPCB濃度を低くする。すなわち、このようなクリーニング方法では、フィルタ24を設けない場合に比べて、電気機器10及び電気機器部品11近傍とクリーニング装置3内でのPCB濃度差を大きくすることができる。更に、フィルタ24を設ける場合には、フィルタ24を設けない場合と比べ、循環回数が増えてもPCB濃度差を大きく維持することができる。したがって、このクリーニング方法では、濃度勾配による効果を大きくすることができ、効率的に除染することができる。
≪3.実施例≫
以下、本発明の実施例について説明するが本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例]
実施例として図3に示すPCBに汚染された電気機器10のクリーニング装置3を用いて、PCBに汚染された電気機器10の除染を行った。このクリーニング装置3は、内容量約50リットルの貯蔵タンク20及び貯蔵タンク21、流量可変式の移送ポンプ(最大流量;2リットル/分)、フィルタ24、圧力計50、温度計51、流量調節弁52、流量計53(最大目盛;2リットル/分)、バルブ40〜バルブ43、バルブ46〜バルブ48などにより構成されている。
電気機器10としては、1977年に製造された定格容量が10KVAのトランスを用いた。トランスに使用された絶縁油PCB濃度は12mg/kgであった。また、使用された絶縁油の量は35Lで、総重量は120kgであった。
トランスを除染するための非引火性溶剤は、ベクセルクリン25(登録商標)(主成分;1−ブロモプロパン)を30L使用した。
トランスの除染に際して、まず、トランスから絶縁油を全て抜き取り、絶縁油を抜き取ったトランスをクリーニング装置3に配管を通して接続した。バルブ40、バルブ46、バルブ47及びバルブ41を開放すると共にバルブ42、バルブ43及びバルブ48を閉鎖し、移送ポンプ22を作動させることで、ベクセルクリン25(登録商標)をトランスへと導入した。トランスへのベクセルクリン25(登録商標)による導入が完了したら、バルブ40を閉じ、バルブ42を開放することで、ベクセルクリン25(登録商標)を循環させた。クリーニング装置3の運転は、常温(約23℃)・常圧で、循環流量は、0.6L/分という条件で行った。ベクセルクリン25(登録商標)の循環の際には、適宜トランス内のベクセルクリン25(登録商標)をサンプリングして、PCB濃度が0.4ppmを超えていないことを確認しつつ除染を行った。PCB濃度が0.29ppmとなったことを確認した後、バルブ41、バルブ46及びバルブ47を閉じ、バルブ43及びバルブ48を開放することで、ベクセルクリン25(登録商標)を回収タンク21に移送した。次いで、バルブ42及びバルブ43を閉じ、バルブ40及びバルブ41を開放することで、再度新しいベクセルクリン25(登録商標)をトランスに導入した。その後、バルブ40及びバルブ48を閉じ、バルブ42、バルブ46及びバルブ47を開放することで、5時間循環してリンス洗浄を行った。リンス洗浄後、トランスより内部部材(電気機器部品11)を取り出し、一昼夜放置して、内部部材から溶剤切りを行った。続いて、コイル部及び鉄心を解体し、表1に示す特定の複数個所から分析用の試料を採取した。
リンス液のPCB濃度を測定した結果は、0.1ppmであった。除染化処理後のトランス部材を解体して測定したPCB濃度分析結果は、表2のようになった。表2に示すように、各構成部材のPCB濃度は、廃棄物処理法の卒業判定基準値を全て満足することが確認できた。また、図4に示すように、非引火性溶剤中のPCB濃度は、処理開始後50時間で飽和傾向を示し、3日後(72時間)で0.29ppmとなることが確認できた。
Figure 2015150549
Figure 2015150549
以上の結果から、実施例1では、法的制約の少ない非引火性溶剤であるベクセルクリン25(登録商標)を使用して、常温及び常圧下で3日間循環洗浄することにより、トランスの各構成部材中のPCB濃度が、廃棄物処理法に規定されている卒業判定基準を満たし、トランスについて除染及び無害化できることが確認できた。
1〜3 クリーニング装置、10 電気機器、11 電気機器部品、20 貯蔵タンク、21 回収タンク、22 ポンプ、23 ポンプ、24 フィルタ、30〜39 配管、40〜48 バルブ、50 圧力計、51 温度計、52 流量調節弁、53 流量計、60 注入部
上述した目的を達成するための本発明に係る電気機器のクリーニング方法は、ポリ塩化ビフェニルが付着している電気機器に、高級アルコールと水との混合溶剤を含む非引火性溶剤を導入し、該非引火性溶剤に前記ポリ塩化ビフェニルを溶出させる導入工程を有する。
また、上述した目的を達成するための本発明に係る電気機器のクリーニング装置は、高級アルコールと水との混合溶剤を含む非引火性溶剤を貯蔵するタンクと、電気機器とタンクとを連結する配管と、配管には、非引火性溶剤をタンクから電気機器へ移送するためのポンプとを備え、ポンプにより移送した非引火性溶剤にポリ塩化ビフェニルを溶出させる

Claims (14)

  1. ポリ塩化ビフェニルが付着している電気機器に、1−ブロモプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、高級アルコール、高級アルコールと水との混合溶剤から選ばれる1種以上の非引火性溶剤を導入する導入工程を有する電気機器のクリーニング方法。
  2. 一方及び他方が上記電気機器に接続された配管及び該電気機器内において、上記非引火性溶剤を循環させる循環工程を有する請求項1記載の電気機器のクリーニング方法。
  3. 上記電気機器に導入した上記非引火性溶剤を回収する回収工程を有する請求項1又は2記載の電気機器のクリーニング方法。
  4. 上記導入工程では、超音波バブル、マイクロバブル若しくはナノバブルを含む上記非引火性溶剤を上記電気機器に導入する請求項1乃至3の何れか1項記載の電気機器のクリーニング方法。
  5. 上記導入工程では、上記非引火性溶剤を噴霧状にして上記電気機器に導入する請求項1乃至3の何れか1項記載の電気機器のクリーニング方法。
  6. 上記導入工程では、上記非引火性溶剤を超音波により霧状の微細粒子にして、上記電気機器に導入する請求項1乃至3の何れか1項記載の電気機器のクリーニング方法。
  7. 上記導入工程では、上記非引火性溶剤を加熱することにより発生した蒸気を、上記電気機器に導入する請求項1乃至3の何れか1項記載の電気機器のクリーニング方法。
  8. ポリ塩化ビフェニルに汚染された電気機器を除染する電気機器のクリーニング装置において、
    1−ブロモプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、高級アルコール、高級アルコールと水との混合溶剤から選ばれる1種以上の非引火性溶剤を貯蔵するタンクと、上記電気機器と上記タンクとを連結する配管と、上記配管には、上記非引火性溶剤を上記タンクから上記電気機器へ移送するためのポンプとを備えることを特徴とする電気機器のクリーニング装置。
  9. 一方が上記配管に接続され、他方が上記電気機器に接続された新たな配管を設け、各配管及び該電気機器内において上記非引火性溶剤を循環させる請求項8記載の電気機器のクリーニング装置。
  10. 上記配管の上記電気機器側の排出口には、上記非引火性溶剤に超音波バブルを発生させる超音波発生部、マイクロバブルを発生させるマイクロバブル発生部、ナノバブルを発生させるナノバブル発生部の何れかを備える請求項8又は9記載の電気機器のクリーニング装置。
  11. 上記配管の上記電気機器側の排出口には、上記非引火性溶剤を噴霧状にする噴霧ノズルを備える請求項8又は9記載の電気機器のクリーニング装置。
  12. 上記配管の上記電気機器側の排出口には、上記非引火性溶剤を霧状の微細粒子にする超音波発生装置を備える請求項8又は9記載の電気機器のクリーニング装置。
  13. 上記配管の上記電気機器側の排出口には、上記非引火性溶剤を加熱して蒸気にするヒータを備える請求項8又は9記載の電気機器のクリーニング装置。
  14. 輸送コンテナに格納することにより移動可能な形態にした請求項8乃至13の何れか1項記載の電気機器のクリーニング装置。
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