JP2015149809A - 発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供する。【解決手段】発電機100では、押し込み操作可能なボタン1aを備え、ボタン1aを所定量押し込み操作することで電磁誘導により発電可能な発電部1と、ボタン1aを押圧可能な加重部材2と、加重部材2を介してボタン1aを押圧可能な操作部材3と、加重部材2に接触し、所定の押圧力PP1が加わるまで加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する規制部4と、を有し、操作部材3は加重部材2を発電部1側へ付勢可能な第1弾性部材3aを備え、第1弾性部材3aを介して加重部材2を押圧し、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aを所定量押し込んだときに発生する付勢力よりも大きい、構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、発電機に関し、特に、電磁誘導を用いた発電機に関するものである。
昨今、コイル、磁石および操作スイッチを備え、操作スイッチの操作に連動させてコイルと磁石との相対位置を変え、電磁誘導により発電ができる発電機が使われ始めている。このような発電機の操作スイッチは、発電機が取り付けられた機器や設備の操作用スイッチとして用いられ、所定の操作されたときに発電し、発電した電力を使って、事前に定められた所定の動作を行うことができる。このような発電機としては、下記の特許文献1に記載の発電機が知られている。
以下、図15を用いて、特許文献1に記載の発電機について説明する。図15は特許文献1に記載の発電機900の構成を示す模式図である。
特許文献1に記載の発電機900は、発電コイルが巻かれた磁路形成部材903に第1の対向端部904aと第2の対向端部904bが形成されている。回動体910が、永久磁石921と第1の磁化部材922および第2の磁化部材923を有している。操作部材915に操作力が作用していないと、第1の磁化部材922の端面922aが第1の対向端部904aに隙間を介して対向し、第2の磁化部材923の端面923aが第2の対向端部904bに隙間を介して対向する。操作部材915が押されると回動体910が回動し、操作部材915への力が解除されると操作部材915と回動体910が復帰する。このように、操作部材915が押された時および操作部材915への力が解除されたときに、永久磁石921を有する回動体910が回転することで、永久磁石921と発電コイルとの相対位置が変化し、電磁誘導により発電することができる。
特開2013−21746号公報
このような電磁誘導を用いた発電を行う発電機は、例えば、何らかの操作用スイッチとして用いられ、操作されたときに発電した電力を用いて無線機を起動させ、操作されたことを報せる信号を送信させるなどの用途に用いられる。なお、無線機を起動し信号を送信させるなどするには、所定の起電力が必要となる。
しかしながら、特許文献1に記載の発電機900は、操作部材915をゆっくり押した時と瞬間的に押し込んだ場合とでは、永久磁石921と発電コイルとの相対位置の変化速度が異なり、発電量も異なる。なお、操作部材915を瞬間的に押し込んだ方が発電量は大きくなる。したがって、発電機900は、操作の仕方によっては、無線機などを起動させるために必要な電力を発電することができないことが懸念される。
本発明は、上述した課題を解決して、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供するものである。
請求項1に記載の発電機においては、押し込み操作可能なボタンを備え、前記ボタンを所定量押し込み操作することで電磁誘導により発電可能な発電部と、前記ボタンを押圧可能な加重部材と、前記加重部材を介して前記ボタンを押圧可能な操作部材と、前記加重部材に接触し、所定の押圧力が加わるまで前記加重部材が前記ボタンを押圧する動作を規制する規制部と、を有し、前記操作部材は前記加重部材を前記発電部側へ付勢可能な第1弾性部材を備え、前記第1弾性部材を介して前記加重部材を押圧し、前記所定の押圧力は、前記第1弾性部材を前記所定量押し込んだときに発生する付勢力よりも大きい、という特徴を有する。
請求項2に記載の発電機においては、前記発電部は、コイルと、磁石と、を備え、前記ボタンの動作に伴い、前記コイルまたは前記磁石が動作するとともに、押し込み操作された前記ボタンは、押し込み操作前の状態に自己復帰する、という特徴を有する。
請求項3に記載の発電機においては、前記規制部は、当接部材で構成され、前記当接部材は形状記憶合金の金属薄板からなり、U字状に折り曲げ成型され、一方端はいずれかの箇所に固定される第1固定端であり、他方端は固定されない第1自由端であり、前記U字形状の第1固定端側で前記加重部材に接触し、前記所定の押圧力以上の押圧で変形する、という特徴を有する。
請求項4に記載の発電機においては、前記規制部は、第2弾性部材と、第3弾性部材と、を備え、前記第2弾性部材は金属薄板からなり、U字状に折り曲げ成型され、一方端はいずれかの箇所に固定される第2固定端であり、他方端は固定されない第2自由端であり、前記第3弾性部材は、コイルばねであり、一方端はいずれかの箇所に固定される第3固定端であり、他方端は固定されない第3自由端であり、前記第2弾性部材は、前記U字形状の前記第2固定端側で前記加重部材に接触し、前記所定の押圧力以上の押圧で変形し、前記第3弾性部材は、前記第3自由端が前記第2弾性部材の前記第2自由端と接触し、前記加重部材が前記第2弾性部材を押圧する方向に対向する方向へ前記第2自由端を付勢する、という特徴を有する。
請求項5に記載の発電機においては、前記規制部は、第4弾性部材で構成され、前記第4弾性部材はドーム形状に形成された金属薄板からなり、ドーム形状に形成されたドーム部が前記加重部材に接触し、前記所定の押圧力以上の押圧で変形する、という特徴を有する。
請求項1の発明によれば、加重部材に接触した規制部は所定の押圧力が加わるまで加重部材が発電部のボタンを押圧する動作を規制するとともに、所定の押圧力は、第1弾性部材の付勢力よりも大きいものとした。そのため、操作者により操作部材が操作され、加重部材に押圧が加わった時、加重部材は動きが規制され、先ず、第1弾性部材が押圧力を吸収する。そのため、操作者により操作部材が押し込み操作されると、先ず、第1弾性部材が撓み、押圧力を吸収する。したがって、操作部材を介して加重部材に加わる押圧力は所定の押圧力よりも小さいため、規制部により加重部材は動きが規制される。さらに操作者が押圧を加えると、第1弾性部材は押圧力を吸収できなくなり、加重部材に押圧が加わり始める。さらに操作者が押圧を加えると、押圧力が所定の押圧力に達し、規制部による加重部材がボタンを押圧する動作の規制が解除される。加重部材がボタンを押圧する動作の規制が解除されると、加重部材による発電部のボタンの押圧が可能となり、ボタンを押圧操作された発電部は発電を行う。このとき、押圧力を吸収していた第1弾性部材は、加重部材がボタンを押圧する方向へ付勢する。また、操作部材をゆっくり押し込まれた場合でも、すばやく押し込まれた場合でも、第1弾性部材が吸収する押圧力は一定である。そのため、操作部材がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材は加重部材を介して発電部のボタンを一定の押圧を行い、ボタンは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
請求項2の発明によれば、ボタンが押し込み操作されるに伴い、コイルまたは磁石が動作することで、磁石の磁界に対してコイルの位置が変化し、電磁誘導により発電することができる。また、押し込み操作後にボタンが自己復帰する構造とすることで、ボタンの自己復帰に伴いにコイルまたは磁石も動作するため、ボタンの自己復帰時にも発電することができる。したがって、一度の操作で2回発電することができる、という効果を奏する。
請求項3の発明によれば、第1固定端側を押圧された規制部である当接部材は、所定の押圧力以上の押圧を受けたときに、押圧されている方向へ第1自由端がスライドするように変形することで、加重部材がボタンを押圧する動作の規制が解除される。そのため、操作部材がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材は加重部材を介して発電部のボタンを一定の押圧を行い、ボタンは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。また、規制部は形状記憶合金からなるため、変形前の形状に戻ることができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
請求項4の発明によれば、第2固定端側を押圧された第2弾性部材は、所定の押圧力以上の押圧を受けたときに、押圧されている方向へ第2自由端がスライドするように変形することで、加重部材がボタンを押圧する動作の規制が解除される。そのため、操作部材がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材は加重部材を介して発電部のボタンを一定の押圧を行い、ボタンは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。また、変形した第2弾性部材は第3弾性部材の付勢力により変形前の形状に戻ることができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
請求項5の発明によれば、第4弾性部材は、所定の押圧力以上の押圧を受けたときに、ドーム部が変形(反転)することで、加重部材がボタンを押圧する動作の規制が解除される。そのため、操作部材がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材は加重部材を介して発電部のボタンを一定の押圧を行い、ボタンは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。また、ドーム形状に形成されたドーム部は押圧が解除されると変形前の形状に戻ることができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
以上より、本発明によれば、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる。
第1実施形態における発電機100の構成を示す模式図である。 第1実施形態における発電部1を示す図で、図2(a)は発電部1の構成を示す模式側面図であり、図2(b)は図2(a)に示すZ1方向側から見た状態の発電部1を示す模式図である。 図1に示すX1方向側から見た状態の規制部4(当接部材5)を示す模式斜視図である。 第1実施形態における発電機100が所定の押圧力PP1より小さな押圧力で操作された状態を示す模式図である。 第1実施形態における発電機100が所定の押圧力PP1以上の押圧力で操作された状態を示す模式図である。 第2実施形態における発電機200の構成を示す模式図である。 図6に示すX1方向側から見た状態の第2弾性部材6を示す模式斜視図である。 第2実施形態における発電機200が所定の押圧力PP1より小さな押圧力で操作された状態を示す模式図である。 第2実施形態における発電機200が所定の押圧力PP1以上の押圧力で操作された状態を示す模式図である。 第3実施形態における発電機300の構成を示す模式図である。 第3実施形態における第4弾性部材8を示す模式図であり、図11(a)は図10に示すX1方向側から見た状態の第4弾性部材8を示す模式平面図であり、図11(b)は図11(a)に記載の断面C−Cを示す模式断面図であり、図11(c)は図11(a)に記載の断面D−Dを示す模式断面図である。 第3実施形態における第4弾性部材8が反転動作を行った状態を示す模式断面図である。 第3実施形態における発電機300が所定の押圧力PP1より小さな押圧力で操作された状態を示す模式図である。 第3実施形態における発電機300が所定の押圧力PP1以上の押圧力で操作された状態を示す模式図である。 特許文献1に記載の発電機900の構成を示す模式図である。
[第1実施形態]
以下に第1実施形態における発電機100について説明する。
まず始めに第1実施形態における発電機100の構成について図1ないし図5を用いて説明する。図1は第1実施形態における発電機100の構成を示す模式図である。図2は第1実施形態における発電部1を示す図で、図2(a)は発電部1の構成を示す模式側面図であり、図2(b)は図2(a)に示すZ1方向側から見た状態の発電部1を示す模式図である。図3は図1に示すX1方向側から見た状態の規制部4(当接部材5)を示す模式斜視図である。
発電機100は、図1に示すように、発電部1と、加重部材2と、操作部材3と、規制部4と、を備えている。
発電部1は、図2に示すように、ボタン1aと、コイル1bと、磁石1cと、付勢部材1dと、回転体1eと、磁性部材1fと、ケース1gと、を備えている。磁性部材1fは磁性体の金属板からなり、U字形状に形成されている。コイル1bは金属線材からなり、磁性部材1fのU字形状の一端側の根元および他端側の根元に巻回することで形成される。ボタン1aは合成樹脂材からなり、円盤状に形成されている。また、ボタン1aの一方(Z2方向側)の面の中央には突出して回転体1eが形成されている。回転体1eは円柱状に形成されている。磁石1cは永久磁石であり、長方形の板状に形成されている。磁石1cは回転体1eが延びる向きに対して直交する向きに回転体1eを貫通して、回転体1eと一体に形成されている。なお、磁石1cは、回転体1eから突出した磁石1cの両端が磁極となるように磁化されている。付勢部材1dは圧縮コイルバネであり、回転体1eを挿通可能な大きさに形成されている。ケース1gは合成樹脂材からなり、直方体状に形成されている。ケース1gは、内部にコイル1b、磁石1c、回転体1eおよび磁性部材1fを収納および保持可能な空間を有している。コイル1b、磁石1c、回転体1eおよび磁性部材1fはケース1gの内部に収納され、磁性部材1fのU字形状の両端の間に回転体1eが配置されるとともに、磁石1cの両端は磁性部材1fのU字形状の両端と対向可能な位置に配置されている。なお、円柱状に形成された回転体1eは円柱の軸を回転軸として回動可能に配置されている。すなわち、回転体1eが回動することで、磁石1cは磁性部材1fに対する位置を変えることが可能となっている。ボタン1aはケース1gから突出して配置され、付勢部材1dが回転体1eを挿通された状態で、ボタン1aとケース1gとの間に挟持されている。なお、付勢部材1dは、回転体1eがケース1gから突出する方向へ、ボタン1aを付勢している。このように形成された発電部1は、ボタン1aを矢印Aの方向(Z2方向)へ押し込み操作可能であり、ボタン1aの押し込み操作に連動して、磁石1cと一体に回転体1eが矢印Bの方向へ回転する。このように磁石1cが回転することで、磁性部材1fを介してコイル1bに加わる磁石1cの磁界が変化し、電磁誘導によりコイル1bに誘導起電力が発生する。すなわち、発電部1は、ボタン1aを操作することで電磁誘導により発電可能である。
加重部材2は、図1に示すように、直方体の棒状に形成され、一方端(X2方向側端部)には加重部材2が延びる方向へ突出して加圧部2aが形成され、他方端(X1方向側端部)側には軸孔2bが形成されている。
操作部材3は、図1に示すように、第1弾性部材3aと、操作部3bと、押圧部3cと、を備えている。第1弾性部材3aは、圧縮コイルバネである。操作部3bは合成樹脂材からなり、円柱状に形成されている。押圧部3cは合成樹脂材からなり、一方側が塞がれた円筒状に形成されている。また、第1弾性部材3aおよび操作部3bは押圧部3cの内部に収納可能な大きさに形成されている。第1弾性部材3aおよび操作部3bは、操作部3bと押圧部3cとで第1弾性部材3aを挟持するようにして押圧部3cの内部に収納されている。なお、操作部3bは第1弾性部材3aに付勢され、一端が押圧部3cから外方へ突出している。また、操作部3bは、第1弾性部材3aの付勢力に抗する方向へ移動可能である。
規制部4は、第1実施形態においては、図1に示すように、当接部材5で構成されている。当接部材5は形状記憶合金の金属薄板からなり、図3に示すように、U字状に折り曲げ成型され、一方端(Z1方向側の端部)は第1固定端5aであり、他方端(Z2方向側の端部)は第1自由端5bである。なお、当接部材5は、一方端(第1固定端5a)をいずれかの箇所に固定されるとともに、他方端(第1自由端5b)が固定されていない状態で、第1固定端5a側(Z1方向側)から押圧を受けたときに、所定の押圧力PP1以上の押圧で変形する。なお、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aの圧縮により発生する付勢力よりも大きい。
次に発電機100の構造について図1を用いて説明する。
図1に示すように、発電部1はボタン1aが上方(Z1方向)を向くように配置されている。また、規制部4(当接部材5)は、一方端(第1固定端5a)はいずれかの箇所に固定されるとともに、他方端(第1自由端5b)は固定されない状態で配置されている。なお、規制部4(当接部材5)は、第1固定端5aが上方となるように配置されている。加重部材2はボタン1aを押圧可能なように、ボタン1aの上面に接した状態で配置される。なお、加重部材2は、他方端(X1方向側端部)が軸孔2bを中心に回動可能に保持されているとともに、加圧部2aは規制部4(当接部材5)の上部に接触して保持されている。すなわち、当接部材5は、U字形状の第1固定端5a側で加重部材2に接触し、加重部材2を保持している。また、ボタン1aは加重部材2に圧接している。操作部材3は加重部材2を介してボタン1aを押圧可能なように、押圧部3cが加重部材2に接するとともに、加重部材2を挟んで発電部1の真上の位置に配置されている。
次に発電機100の動作について図1、図4および図5を用いて説明する。図4は第1実施形態における発電機100が所定の押圧力PP1より小さな押圧力で操作された状態を示す模式図である。図5は第1実施形態における発電機100が所定の押圧力PP1以上の押圧力で操作された状態を示す模式図である。
発電機100は、操作部材3を押し込み操作されていない場合、図1に示すように、第1弾性部材3aは操作部3bを上方(Z1方向)へ付勢し、操作部3bが押圧部3cから上方へ突出した状態である。また、付勢部材1dはボタン1aを上方へ付勢し、ボタン1aは加重部材2に圧接している。また、加重部材2は加圧部2aが規制部4(当接部材5)に接触し、規制部4(当接部材5)により加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制されている。すなわち、発電部1は発電を行っていない状態である。
発電機100は、操作部材3を押し込み操作されると、図4に示すように、第1弾性部材3aが撓み、操作部3bが押圧部3c内に押し込まれる。なお、操作部3bは第1弾性部材3aが撓みきるまで押圧部3c内に押し込まれる。また、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aの撓みにより発生する付勢力よりも大きいため、規制部4である当接部材5は変形することなく、所定の押圧力PP1が加わるまで加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する。すなわち、発電部1は発電を行っていない状態である。
発電機100は、第1弾性部材3aが撓みきった状態から、さらに操作部材3を押し込み操作されると、当接部材5に加わる押圧は所定の押圧力PP1以上となり、図5に示すように、当接部材5は第1自由端5bが下方へスライドするように変形し、当接部材5と加重部材2との接触はなくなる。すなわち、加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制は解除される。加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除されることで、加重部材2は軸孔2bを回転中心として、下方へ回動可能となる。操作部材3は加重部材2を介してボタン1aを押圧する。なお、操作部材3は第1弾性部材3aを介して加重部材2を押圧しているため、撓みきった第1弾性部材3aが加重部材2を発電部1側へ付勢する押圧力が加わる。発電部1は加重部材2によりボタン1aが押し込み操作され、ボタン1aの動作に伴い発電を行う。なお、操作部材3への押し込み操作が解除されると、押し込み操作されたボタン1aは、押し込み操作前の状態に自己復帰するとともに、加重部材2および操作部材3も押し込み操作前の状態に自己復帰する。また、変形した当接部材5は形状記憶合金からなるため、当接部材5も変形前の形状に戻り、加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する。
以下、第1実施形態としたことによる効果について説明する。
第1実施形態の発電機100では、押し込み操作可能なボタン1aを備え、ボタン1aを操作することで電磁誘導により発電可能な発電部1と、ボタン1aを押圧可能な加重部材2と、加重部材2を介してボタン1aを押圧可能な操作部材3と、加重部材2に接触し、所定の押圧力PP1が加わるまで加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する規制部4と、を有し、操作部材3は加重部材2を発電部1側へ付勢可能な第1弾性部材3aを備え、第1弾性部材3aを介して加重部材2を押圧し、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aの付勢力よりも大きい、構成とした。
これにより、加重部材2に接触した規制部4は所定の押圧力PP1が加わるまで加重部材2が発電部1のボタン1aを押圧する動作を規制するとともに、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aの撓みにより発生する付勢力よりも大きいものとした。そのため、操作者により操作部材3が押し込み操作されると、先ず、第1弾性部材3aが撓み、押圧力を吸収する。したがって、操作部材3を介して加重部材2に加わる押圧力は所定の押圧力PP1よりも小さいため、規制部4(当接部材5)により加重部材2は動きが規制される。
さらに操作者が押圧を加えると、第1弾性部材3aは押圧力を吸収できなくなり、加重部材2に押圧が加わり始める。さらに操作者が押圧を加えると、押圧力が所定の押圧力PP1に達し、規制部4による加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除される。第1実施形態においては当接部材5が変形することで、当接部材5と加重部材2との接触はなくなり、加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除される。加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除されると、加重部材2による発電部1のボタン1aの押圧が可能となり、ボタン1aを押圧操作された発電部1は発電を行う。このとき、押圧力を吸収していた第1弾性部材3aは、加重部材2がボタン1aを押圧する方向へ加重部材2を付勢する。また、操作部材3をゆっくり押し込まれた場合でも、すばやく押し込まれた場合でも、第1弾性部材3aが吸収する押圧力は一定である。そのため、操作部材3がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材3aは加重部材2を介して発電部1のボタン1aを一定の押圧を行い、ボタン1aは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部1は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
また、第1実施形態の発電機100では、発電部1は、コイル1bと、磁石1cと、を備え、ボタン1aの動作に伴い、磁石1cが動作するとともに、押し込み操作されたボタン1aは、押し込み操作前の状態に自己復帰する、構成とした。
これにより、ボタン1aが押し込み操作されるに伴い、回転体1eと一体に、コイル1bに対して磁石1cが動作することで、磁石1cの磁界に対してコイル1bの位置が変化し、電磁誘導により発電することができる。また、押し込み操作後にボタン1aが自己復帰する構造とすることで、ボタン1aの自己復帰に伴いに磁石1cも動作するため、ボタン1aの自己復帰時にも発電することができる。したがって、一度の操作で2回発電することができる、という効果を奏する。
また、第1実施形態の発電機では、規制部4は、当接部材5で構成され、当接部材5は形状記憶合金の金属薄板からなり、U字状に折り曲げ成型され、一方端はいずれかの箇所に固定される第1固定端5aであり、他方端は固定されない第1自由端5bであり、U字形状の第1固定端5a側で加重部材2に接触し、所定の押圧力PP1以上の押圧で変形する、構成とした。
これにより、第1固定端5a側を押圧された規制部4である当接部材5は、所定の押圧力PP1以上の押圧を受けたときに、押圧されている方向へ第1自由端5bがスライドするように変形することで、加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除される。そのため、操作部材3がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材3aは加重部材2を介して発電部1のボタン1aを一定の押圧を行い、ボタン1aは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部1は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。また、規制部4は形状記憶合金からなるため、変形前の形状に戻ることができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
[第2実施形態]
以下に第2実施形態における発電機200について説明する。なお、第2実施形態における発電機200は、第1実施形態における発電機100の規制部4の構成が異なるものである。以下の説明においては、第1実施形態における発電機100と同じ構成の部分については説明を省略する。
まず始めに第2実施形態における発電機200の構成について図6および図7を用いて説明する。図6は第2実施形態における発電機200の構成を示す模式図である。図7は図6に示すX1方向側から見た状態の第2弾性部材6を示す模式斜視図である。
発電機200は、図6に示すように、発電部1と、加重部材2と、操作部材3と、規制部4と、を備えている。なお、規制部4は、第2弾性部材6と、第3弾性部材7と、を備えて構成されている。
第2弾性部材6は金属薄板からなり、弾性を備えている。また、図7に示すように、第2弾性部材6はU字状に折り曲げ成型され、一方端は第2固定端6aであり、他方端は第2自由端6bである。なお、第2弾性部材6は、一方端(第2固定端6a)をいずれかの箇所に固定されるとともに、他方端(第2自由端6b)が固定されていない状態で、第2固定端6a側(Z1方向側)から押圧を受けたときに、所定の押圧力PP1以上の押圧で弾性変形する。なお、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aの圧縮により発生する付勢力よりも大きい。
第3弾性部材7は、圧縮コイルばねであり、図6に示すように、一方端(Z2方向側の端)は第3固定端7aであり、他方端(Z1方向側の端)は第3自由端7bである。
なお、規制部4は、第2弾性部材6と第3弾性部材とを、第3自由端7bが第2弾性部材6の第2自由端6bと接触するように並べて配置することで形成される。なお、第2弾性部材6は第2固定端6aをいずれかの箇所に固定されるとともに、第2自由端6bが固定されていない状態で配置されている。また、第3弾性部材7は、第3固定端7aをいずれかの箇所に固定されるとともに、第3自由端7bが固定されていない状態で配置されている。
次に発電機200の構造について図6を用いて説明する。
図6に示すように、第2弾性部材6と第3弾性部材7とからなる規制部4は、第2弾性部材6が上方となるように配置されている。すなわち、第2弾性部材6の第2固定端6aが上方となるように配置されている。なお、第2弾性部材6の第2固定端6aおよび第3弾性部材7の第3固定端7aは、それぞれいずれかの箇所に固定されている。発電部1、加重部材2および操作部材3は、加重部材2の加圧部2aが第2弾性部材6の上部に接触して保持されている、すなわち、第2弾性部材6が、U字形状の第2固定端6a側で加重部材2に接触し、加重部材2を保持している構造であること以外は、第1実施形態における発電機100と同じ配置となっている。また、発電部1、加重部材2および操作部材3は、第1実施形態における発電機100と同じ動作が可能に形成されている。
次に発電機200の動作について図6、図8および図9を用いて説明する。図8は第2実施形態における発電機200が所定の押圧力PP1より小さな押圧力で操作された状態を示す模式図である。図9は第2実施形態における発電機200が所定の押圧力PP1以上の押圧力で操作された状態を示す模式図である。
発電機200は、操作部材3を押し込み操作されていない場合、図6に示すように、第1弾性部材3aは操作部3bを上方(Z1方向)へ付勢し、操作部3bが押圧部3cから上方へ突出した状態である。また、付勢部材1dはボタン1aを上方へ付勢し、ボタン1aは加重部材2に圧接している。また、加重部材2は加圧部2aが規制部4(第2弾性部材6)に接触し、規制部4(第2弾性部材6)により加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制されている。すなわち、発電部1は発電を行っていない状態である。
発電機200は、操作部材3を押し込み操作されると、図8に示すように、第1弾性部材3aが撓み、操作部3bが押圧部3c内に押し込まれる。なお、操作部3bは第1弾性部材3aが撓みきるまで押圧部3c内に押し込まれる。また、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aの撓みにより発生する付勢力よりも大きいため、規制部4の一部である第2弾性部材6は変形することなく、所定の押圧力PP1が加わるまで加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する。すなわち、発電部1は発電を行っていない状態である。
発電機200は、第1弾性部材3aが撓みきった状態から、さらに操作部材3を押し込み操作されると、第2弾性部材6に加わる押圧は所定の押圧力PP1以上となり、図9に示すように、第2弾性部材6は第2自由端6bが下方へスライドするように弾性変形し、第2弾性部材6と加重部材2との接触はなくなる。すなわち、加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制は解除される。なお、第2自由端6bが下方へスライドするように第2弾性部材6が弾性変形することで、第3弾性部材7は、第3自由端7bを下方へ押圧され下方へ撓み、加重部材2が第2弾性部材6を押圧する方向に対向する方向(Z1方向)へ第2自由端6bを付勢する。加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除されることで、加重部材2は軸孔2bを回転中心として、下方へ回動可能となる。操作部材3は加重部材2を介してボタン1aを押圧する。なお、操作部材3は第1弾性部材3aを介して加重部材2を押圧しているため、撓みきった第1弾性部材3aが加重部材2を発電部1側へ付勢する押圧力が加わる。発電部1は加重部材2によりボタン1aが押し込み操作され、ボタン1aの動作に伴い発電を行う。なお、操作部材3への押し込み操作が解除されると、押し込み操作されたボタン1aは、押し込み操作前の状態に自己復帰するとともに、加重部材2および操作部材3も押し込み操作前の状態に自己復帰する。また、弾性変形した第2弾性部材6および第3弾性部材7は、第3弾性部材7が第2弾性部材6を付勢する付勢力および第2弾性部材6の弾性力により弾性変形前の形状に戻り、規制部4は加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する。
以下、第2実施形態としたことによる効果について説明する。
第2実施形態の発電機200では、規制部4は、第2弾性部材6と、第3弾性部材7と、を備え、第2弾性部材6は金属薄板からなり、U字状に折り曲げ成型され、一方端はいずれかの箇所に固定される第2固定端6aであり、他方端は固定されない第2自由端6bであり、第3弾性部材7は、コイルばねであり、一方端はいずれかの箇所に固定される第3固定端7aであり、他方端は固定されない第3自由端7bであり、第2弾性部材6は、U字形状の第2固定端6a側で加重部材2に接触し、所定の押圧力PP1以上の押圧で変形し、第3弾性部材7は、第3自由端7bが第2弾性部材6の第2自由端6bと接触し、加重部材2が第2弾性部材6を押圧する方向に対向する方向へ第2自由端6bを付勢する、構成とした。
これにより、第2固定端6a側を押圧された第2弾性部材6は、所定の押圧力PP1以上の押圧を受けたときに、押圧されている方向へ第2自由端6bがスライドするように変形することで、加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除される。そのため、操作部材3がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材3aは加重部材2を介して発電部1のボタン1aを一定の押圧を行い、ボタン1aは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部1は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。また、弾性変形した第2弾性部材6は第3弾性部材7の付勢力により弾性変形前の形状に戻ることができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
[第3実施形態]
以下に第3実施形態における発電機300について説明する。なお、第3実施形態における発電機300は、第1実施形態における発電機100の規制部4の構成が異なるものである。以下の説明においては、第1実施形態における発電機100と同じ構成の部分については説明を省略する。
まず始めに第3実施形態における発電機300の構成について図10ないし図12を用いて説明する。図10は第3実施形態における発電機300の構成を示す模式図である。図11は第3実施形態における第4弾性部材8を示す模式図であり、図11(a)は図10に示すX1方向側から見た状態の第4弾性部材8を示す模式平面図であり、図11(b)は図11(a)に記載の断面C−Cを示す模式断面図であり、図11(c)は図11(a)に記載の断面D−Dを示す模式断面図である。図12は第3実施形態における第4弾性部材8が反転動作を行った状態を示す模式断面図である。なお、図12は第3実施形態における第4弾性部材8が反転動作を行った状態を図10に記載の断面C−Cで示している。
発電機300は、図10に示すように、発電部1と、加重部材2と、操作部材3と、規制部4と、を備えている。なお、規制部4は、第4弾性部材8で構成されている。
第4弾性部材8は金属薄板からなり、図11に示すように、ドーム形状に形成されている。ドーム形状に形成された第4弾性部材8は、ドーム形状に形成されたドーム部8aを、ドーム形状の頂部8b側(X1方向側)から押圧を受けると、図12に示すように、変形(反転動作)し、押圧が解除されると変形前の状態に復帰する。なお、第4弾性部材8は、所定の押圧力PP1以上の押圧を受けた場合に反転動作を行う。
次に発電機300の構造について図10を用いて説明する。
図10に示すように、第4弾性部材8からなる規制部4と、加重部材2との接触の仕方が異なる以外は、第1実施形態における発電機100と同じ配置となっている。規制部4である第4弾性部材8は、頂部8bが加重部材2の加圧部2aに対向するとともに、加圧部2aよりも下方に配置されている。なお、第3実施形態においては、第4弾性部材8は、頂部8bが側方(X1方向)へ突出するように、いずれかの箇所に配置されており、ドーム部8aの、頂部8bの上方(Z1方向側)の箇所が加重部材2の加圧部2aに接触し、加重部材2を保持している。また、発電部1、加重部材2および操作部材3は、第1実施形態における発電機100と同じ動作が可能に形成されている。
次に発電機300の動作について図10、図13および図14を用いて説明する。図113は第3実施形態における発電機300が所定の押圧力PP1より小さな押圧力で操作された状態を示す模式図である。図14は第3実施形態における発電機300が所定の押圧力PP1以上の押圧力で操作された状態を示す模式図である。
発電機300は、操作部材3を押し込み操作されていない場合、図10に示すように、第1弾性部材3aは操作部3bを上方(Z1方向)へ付勢し、操作部3bが押圧部3cから上方へ突出した状態である。また、付勢部材1dはボタン1aを上方へ付勢し、ボタン1aは加重部材2に圧接している。また、加重部材2は加圧部2aが規制部4(第4弾性部材8)に接触し、規制部4(第4弾性部材8)により加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制されている。すなわち、発電部1は発電を行っていない状態である。
発電機300は、操作部材3を押し込み操作されると、図13に示すように、第1弾性部材3aが撓み、操作部3bが押圧部3c内に押し込まれる。なお、操作部3bは第1弾性部材3aが撓みきるまで押圧部3c内に押し込まれる。また、所定の押圧力PP1は、第1弾性部材3aの撓みにより発生する付勢力よりも大きいため、規制部4である第4弾性部材8は変形、すなわち反転動作することなく、所定の押圧力PP1が加わるまで加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する。すなわち、発電部1は発電を行っていない状態である。
発電機300は、第1弾性部材3aが撓みきった状態から、さらに操作部材3を押し込み操作されると、第4弾性部材8に加わる押圧は所定の押圧力PP1以上となり、図13に示すように、第4弾性部材8は反転動作を行い、第4弾性部材8と加重部材2との接触はなくなる。すなわち、加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制は解除される。加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除されることで、加重部材2は軸孔2bを回転中心として、下方へ回動可能となる。操作部材3は加重部材2を介してボタン1aを押圧する。なお、操作部材3は第1弾性部材3aを介して加重部材2を押圧しているため、撓みきった第1弾性部材3aが加重部材2を発電部1側へ付勢する押圧力が加わる。発電部1は加重部材2によりボタン1aが押し込み操作され、ボタン1aの動作に伴い発電を行う。なお、操作部材3への押し込み操作が解除されると、押し込み操作されたボタン1aは、押し込み操作前の状態に自己復帰するとともに、加重部材2および操作部材3も押し込み操作前の状態に自己復帰する。また、反転動作した第4弾性部材8も反転動作前の形状に戻り、規制部4である第4弾性部材8は加重部材2がボタン1aを押圧する動作を規制する。
以下、第3実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態の発電機では、規制部4は、第4弾性部材8で構成され、第4弾性部材8はドーム形状に形成された金属薄板からなり、ドーム形状に形成されたドーム部8aが加重部材2に接触し、所定の押圧力PP1以上の押圧で変形する、構成とした。
これにより、第4弾性部材8は、所定の押圧力PP1以上の押圧を受けたときに、ドーム部8aが変形(反転動作)することで、加重部材2がボタン1aを押圧する動作の規制が解除される。そのため、操作部材3がどのような操作を受けた場合でも、第1弾性部材3aは加重部材2を介して発電部1のボタン1aを一定の押圧を行い、ボタン1aは少なくともある値以上の操作速度で押圧操作が行われる。したがって、電磁誘導によって発電する発電部1は、ある一定の値以上の発電量を確保することができる。また、ドーム形状に形成されたドーム部8aは押圧が解除されると変形前の形状に戻ることができる。よって、操作の仕方に関わらず必要な電力を発電することができる発電機を提供することができる、という効果を奏する。
以上のように、本発明の実施形態に係る発電機を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
[変形例1]
第1実施形態ないし第3実施形態において、発電部1は、コイル1bが固定され、ボタン1aの動作に伴って磁石1cが動作することで発電する構成とした。しかし、発電部1は、磁石1cが固定され、ボタン1aの動作に伴ってコイル1bが動作することで発電する構成であっても良い。
[変形例2]
第1実施形態ないし第3実施形態において、加重部材2と規制部4とは接触する構成としたが、別の構成部品を介して加重部材2と規制部4とが接触する構成であっても良い。
[変形例3]
第3実施形態において、第4弾性部材8は頂部8bが側方へ向かって突出するように配置される構成としたが、第4弾性部材8を頂部8bが上方へ向かって突出するように配置するとともに、頂部8bが加重部材2の加圧部2aと接触する構成であっても良い。
[変形例4]
第1実施形態ないし第3実施形態において、合計3種類の規制部4の構成を説明したが、以下のような構成であっても良い。磁石1cとは別に一対の磁石を設け、一方の磁石を加重部材2に固定し、他方の磁石をいずれかの場所に固定し、対となる磁石同士が引き付け合う磁力を用いて、操作部材3への押圧が、所定の押圧力PP1以上の押圧となるまで加重部材2を保持する構成であっても良い。また、一方の磁石を操作部材3に固定し、他方の磁石をいずれかの場所に固定するとともに、加重部材2と操作部材3とを一体に形成する構成であっても良い。また、一対の磁石は一組とは限らず、複数組の磁石を用いても良い。
1 発電部
1a ボタン
1b コイル
1c 磁石
1d 付勢部材
1e 回転体
1f 磁性部材
1g ケース
2 加重部材
2a 加圧部
2b 軸孔
3 操作部材
3a 第1弾性部材
3b 操作部
3c 押圧部
4 規制部
5 当接部材
5a 第1固定端
5b 第1自由端
6 第2弾性部材
6a 第2固定端
6b 第2自由端
7 第3弾性部材
7a 第3固定端
7b 第3自由端
8 第4弾性部材
8a ドーム部
8b 頂部
100 発電機
200 発電機
300 発電機
PP1 所定の押圧力

Claims (5)

  1. 押し込み操作可能なボタンを備え、前記ボタンを所定量押し込み操作することで電磁誘導により発電可能な発電部と、
    前記ボタンを押圧可能な加重部材と、
    前記加重部材を介して前記ボタンを押圧可能な操作部材と、
    前記加重部材に接触し、所定の押圧力が加わるまで前記加重部材が前記ボタンを押圧する動作を規制する規制部と、を有し、
    前記操作部材は前記加重部材を前記発電部側へ付勢可能な第1弾性部材を備え、前記第1弾性部材を介して前記加重部材を押圧し、
    前記所定の押圧力は、前記第1弾性部材を前記所定量押し込んだときに発生する付勢力よりも大きい、ことを特徴とする発電機。
  2. 前記発電部は、コイルと、磁石と、を備え、
    前記ボタンの動作に伴い、前記コイルまたは前記磁石が動作するとともに、
    押し込み操作された前記ボタンは、押し込み操作前の状態に自己復帰することを特徴とする請求項1に記載の発電機。
  3. 前記規制部は、当接部材で構成され、
    前記当接部材は形状記憶合金の金属薄板からなり、
    U字状に折り曲げ成型され、一方端はいずれかの箇所に固定される第1固定端であり、他方端は固定されない第1自由端であり、
    前記U字形状の第1固定端側で前記加重部材に接触し、前記所定の押圧力以上の押圧で変形する、ことを特徴とする請求項2に記載の発電機。
  4. 前記規制部は、第2弾性部材と、第3弾性部材と、を備え、
    前記第2弾性部材は金属薄板からなり、U字状に折り曲げ成型され、一方端はいずれかの箇所に固定される第2固定端であり、他方端は固定されない第2自由端であり、
    前記第3弾性部材は、コイルばねであり、一方端はいずれかの箇所に固定される第3固定端であり、他方端は固定されない第3自由端であり、
    前記第2弾性部材は、前記U字形状の前記第2固定端側で前記加重部材に接触し、前記所定の押圧力以上の押圧で変形し、
    前記第3弾性部材は、前記第3自由端が前記第2弾性部材の前記第2自由端と接触し、前記加重部材が前記第2弾性部材を押圧する方向に対向する方向へ前記第2自由端を付勢する、ことを特徴とする請求項2に記載の発電機。
  5. 前記規制部は、第4弾性部材で構成され、
    前記第4弾性部材はドーム形状に形成された金属薄板からなり、ドーム形状に形成されたドーム部が前記加重部材に接触し、前記所定の押圧力以上の押圧で変形する、ことを特徴とする請求項2に記載の発電機。
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