JP2015149186A - デブリ低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EUV光源装置のデブリ低減装置において、回転式ホイルトラップを包囲するカバー部材が過熱するのを防ぐこと。
【解決手段】プラズマPと、プラズマPから放射される光を集光する集光鏡の間に、回転式ホイルトラップ4と、それを包囲するカバー部材11から構成されるデブリ低減装置が配置される。また、プラズマPとカバー部材11との間には、集光鏡の集光範囲内を進行する光が通過する開口部6aを有しプラズマPからの放射がカバー部材11に到達するのを遮へいする遮へい部材6と、該遮へい部材6からカバー部材11への熱輻射を抑制する熱遮へい部材7を設ける。遮へい部材6により、カバー部材11に加わる熱負荷を抑制することができ、また、熱遮蔽部材7を設けているので、遮へい部材6が過熱しても遮へい部材6からの輻射をさえぎり、カバー部材11への入熱を防ぐことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、極端紫外光源である高温プラズマから放出されるデブリから集光鏡等を保護するデブリ低減装置に関する。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、露光用光源の短波長化が進められ、次世代の半導体露光用光源として、特に波長13.5nmの極端紫外光(以下、EUV(ExtremeUltra Violet)光ともいう)を放射する極端紫外光光源装置(以下、EUV光源装置ともいう)の開発が進められている。
EUV光源装置において、EUV光を発生させる方法はいくつか知られているが、そのうちの一つに極端紫外光放射種(以下、EUV放射種)を加熱して励起することにより高温プラズマを発生させ、この高温プラズマからEUV光を取り出す方法がある。
このような方法を採用するEUV光源装置は、高温プラズマの生成方式により、LPP(LaserProduced Plasma:レーザ生成プラズマ)方式EUV光源装置とDPP(DischargeProduced Plasma:放電生成プラズマ)方式EUV光源装置とに大きく分けられる。
〔DPP方式のEUV光源装置〕
図6は、特許文献1記載されたDPP方式のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。
EUV光源装置は、放電容器であるチャンバ1を有する。チャンバ1内には、一対の円板状の放電電極2a,2bなどが収容される放電部1aと、ホイルトラップ5や集光光学手段であるEUV集光鏡9などが収容されるEUV集光部1bとを備えている。
1cは、放電部1a、EUV集光部1bを排気して、チャンバ1内を真空状態にするためのガス排気ユニットである。
2a,2bは円盤状の電極である。電極2a,2bは所定間隔だけ互いに離間しており、それぞれ回転モータ16a,16bが回転することにより、16c,16dを回転軸として回転する。
14は、波長13.5nmのEUV光を放射する高温プラズマ用原料である。高温プラズマ原料14は、加熱された溶融金属(meltedmetal)例えば液体状のスズ(Sn)であり、コンテナ15に収容される。
上記電極2a,2bは、その一部が高温プラズマ原料14を収容するコンテナ15の中に浸されるように配置される。電極2a,2bの表面上に乗った液体状の高温プラズマ原料14は、電極2a,2bが回転することにより、放電空間に輸送される。上記放電空間に輸送された高温プラズマ原料14に対してレーザ源17aよりレーザ光17が照射される。レーザ光17が照射された高温プラズマ原料14は気化する。
高温プラズマ原料14がレーザ光17の照射により気化された状態で、電極2a,2bに、電力供給手段3からパルス電力が印加されることにより、両電極2a,2b間にパルス放電が開始し、高温プラズマ原料14によるプラズマPが形成される。放電時に流れる大電流によりプラズマが加熱励起され高温化すると、この高温プラズマPからEUVが放射される。
高温プラズマPから放射したEUV光は、EUV集光鏡9により集光鏡9の集光点(中間集光点ともいう)fに集められ、EUV光取出部8から出射し、EUV光源装置に接続された点線で示した露光機40に入射する。
上記したEUV集光鏡9は、一般に、複数枚の薄い凹面ミラーを入れ子状に高精度に配置した構造からなる。各凹面ミラーの反射面の形状は、例えば、回転楕円面形状、回転放物面形状、ウォルター型形状であり、各凹面ミラーは回転体形状である。ここで、ウォルター型形状とは、光入射面が、光入射側から順に回転双曲面と回転楕円面、もしくは、回転双曲面と回転放物面からなる凹面形状である。
〔LPP方式のEUV光源装置〕
図7は、LPP方式のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。
LPP方式のEUV光源装置は、光源チャンバ1を有する。光源チャンバ1には、EUV放射種である原料(高温プラズマ原料)を供給するための原料供給ユニット10および原料供給ノズル20が設けられている。原料供給ノズル20からは、原料として、例えば液滴状のスズ(Sn)が放出される。
光源チャンバ1の内部は、真空ポンプ等で構成されたガス排気ユニット1cにより真空状態に維持されている。
レーザビーム照射手段である励起用レーザ光発生装置21からのレーザ光(レーザビーム)22は、レーザ光集光手段24により集光されながらレーザ光入射窓部23を介してチャンバ10内部へ導入され、EUV集光鏡9の略中央部に設けられたレーザ光通過穴25を通って、原料供給ノズル20から放出される原料(例えば液滴状のスズ)に照射される。ここで用いられる励起用レーザ光発生装置21は、例えば、繰り返し周波数が数kHzであるパルスレーザ装置であり、炭酸ガス(CO)レーザ、YAGレーザなどが使用される。
原料供給ノズル20から供給された原料は、レーザ光22の照射により加熱・励起されて高温プラズマとなり、この高温プラズマからEUV光が放射される。放射されたEUV光は、EUV集光鏡9によりEUV光取出部に向けて反射されてEUV集光鏡の集光点(中間集光点)に集光され、EUV光取出部8から出射し、EUV光源装置に接続された点線で示した露光機40に入射する。
ここで、EUV集光鏡9は、例えばモリブデンとシリコンの多層膜でコーティングされた球面形状の反射鏡であり、励起用レーザ光発生装置21およびレーザ光入射窓部23の配置によっては、レーザ光通過穴25を必要としない場合もある。
また、高温プラズマ生成用のレーザ光22は、迷光としてEUV光取出部に到達することもある。よって、EUV光取出部の前方(高温プラズマ側)にEUV光を透過して、レーザ光22を透過させない不図示のスペクトル純度フィルタを配置することもある。
〔デブリ低減装置(ホイルトラップ)〕
上述したEUV光源装置において、高温プラズマPからは種々のデブリが発生する。それは、例えば、高温プラズマPと接する金属(例えば、一対の円板状の放電電極2a,2b)が上記プラズマによってスパッタされて生成する金属粉等のデブリや、高温プラズマ原料14であるSnに起因するデブリである。
これらのデブリは、プラズマの収縮・膨張過程を経て、大きな運動エネルギーを得る。すなわち、高温プラズマPから発生するデブリは高速で移動するイオンや中性原子であり、このようなデブリはEUV集光鏡9にぶつかって反射面を削ったり、反射面上に堆積したりして、EUV光の反射率を低下させる。
そのため、EUV光源装置において、放電部1aとEUV光集光部1bに収容されたEUV集光鏡9との間には、EUV集光鏡9のダメージを防ぐために、デブリ低減装置(debrismitigation device:以下、DMTともいう)が設置される。DMTとしては、例えば、ホイルトラップ5が用いられる。ホイルトラップ5は、上記したようなデブリを捕捉してEUV光のみを通過させる働きをする。
ホイルトラップは、その一例が特許文献2、特許文献3に示され、特許文献3では「フォイル・トラップ」として記載されている。
図8に、特許文献2に示されるようなホイルトラップの概略構成を示す。
ホイルトラップ5は、ホイルトラップ5の中心軸(図8ではEUV光の光軸に一致)を中心として、半径方向に放射状に配置された、複数の薄膜(ホイル)または薄い平板(プレート)(以下薄膜と平板を合せて「ホイル5a」と呼ぶ)と、この複数のホイル5aを支持する、同心円状に配置された外部リング5cと中心支柱5bのリング状支持体とから構成されている。
ホイル5aは、その平面がEUV光の光軸に平行になるように配置され支持されている。そのため、ホイルトラップ5を極端紫外光源(高温プラズマ)側から見ると、中心支柱5bと外部リング5cの支持体の部分を除けば、ホイル5aの厚みしか見えない。したがって、高温プラズマPからのEUV光のほとんどは、ホイルトラップ5を通過することができる。
一方、ホイルトラップ5の複数のホイル5aは、配置された空間を細かく分割することにより、その部分のコンダクタンスを下げて圧力を上げる働きをする。そのため、高温プラズマPからのデブリは、ホイルトラップ5により圧力が上がった領域で衝突確率が上がるために速度が低下する。速度が低下したデブリは、ホイルやホイルの支持体により捕捉されるものもある。
なお、DPP方式EUV光源装置においては、光軸上の光(高温プラズマPから0°の角度(放射角が0°)で出射する光)や、EUV集光鏡の最も内側に位置する凹面ミラーが反射可能な入射角(以下、最小入射角ともいう)より小さい入射角でEUVミラーに入射する光は、露光には使用されず、むしろ存在しないほうが好ましい。そのため、中心支柱5cは存在しても問題はなく、むしろ中心支柱5bにより積極的に遮光することもある。なお中心支柱5bは、EUV集光鏡の構成から定まる最小入射角以下の光を遮光する形状となるので、一般的にはコーン形状となる。よって、以下、中心支柱のことをコーン(cone)とも呼ぶ。
なお、ホイルトラップ5は、高温プラズマの近くに配置されるので、受ける熱負荷も大きい。よって、ホイルトラップ5を構成するホイル5aやコーン5bは、例えば、モリブデン(Mo)などの高耐熱材料から形成される。
上記したホイルトラップは、主としてDPP方式のEUV光源装置に採用されることが多い。LPP方式のEUV光源装置の場合、磁界によりデブリ進行方向を制御してEUV集光鏡への衝突を抑制したり、EUV集光鏡に付着したデブリを、水素ガス等のクリーニングガスにより除去したりしている。しかしながら、図7に示すように、上記したようなホイルトラップを高温プラズマとEUV集光鏡との間に配置することもある。すなわち、ホイルトラップはDPP方式のEUV光源装置のみならず、LPP方式のEUV光源装置にも採用されうる。
〔回転式ホイルトラップ、固定式ホイルトラップ〕
近年、特許文献4に記載されているように、ホイルトラップを2つ、直列に設けるとともに、一方のホイルトラップを回転させる構成が知られている。
図9に概略構成を示す。図9に示す例では、高温プラズマPに近い方のホイルトラップが回転する機能を有する。以下、この回転機能を有するホイルトラップを回転式ホイルトラップ、回転せず固定型のホイルトラップを固定式ホイルトラップとも言う。
回転式ホイルトラップ4は、コーン4b(中心支柱)が図示を省略した回転機構の回転軸と同軸状に接続されている。そして、回転機構の回転軸が回転すると、上記回転式ホイルトラップ4はコーン4bの回転軸を中心に回転する。
回転式ホイルトラップ4の各ホイル4aは、コーン4bに例えば金ろうを用いたろう付け等で固定されており、各ホイル4aはコーン4bの回転軸を中心に放射状に伸びる。なお、回転式ホイルトラップ4は、コーン4bに固定されていればよいので、図8に示すような外側リングは設けなくてもよい。
回転式ホイルトラップ4は、複数のホイル4aがコーン4bの回転軸を中心に回転することにより、プラズマPから飛来するデブリを捕捉するものである。例えば、高温プラズマ原料であるSnに起因するデブリは、回転式ホイルトラップ4の各ホイル4aに捕捉されたり、進行方向がEUV集光鏡9側とは異なる方向となるように偏向される。すなわち、EUV集光鏡9の各凹面ミラーへのデブリの堆積は、回転式ホイルトラップ4を使用することにより抑制される。
固定式ホイルトラップ5は、回転式ホイルトラップ4により捕捉しきれなかった高速で進行するデブリを捕捉する。固定式ホイルトラップ5により圧力が上がった領域での上記デブリの衝突確率が上がるため、高速で移動するデブリの速度が低下する。速度が低下したデブリは、ホイル5aやホイル5aの支持体により捕捉されるものもある。すなわち、EUV集光鏡9の各凹面ミラーの高速デブリによるスパッタリングは、固定式ホイルトラップ5を使用することにより抑制される。なお、必要に応じて固定式ホイルトラップ5のコーン5bも冷却してもよい。
図9に示す例では、回転式ホイルトラップは高温プラズマと対向するので、当該回転式ホイルトラップ4は、高温プラズマPにより加熱されたり、デブリが衝突することによる加熱を受ける。よって、回転式ホイルトラップ4の受ける熱負荷は高い。よって、通常、回転式ホイルトラップ4は、コーン4b内部に冷却管を設けて、当該冷却管に水などの冷媒を流すことによりコーン4bを冷却している。なお、ホイル4aはろう付け等によりコーン4bに直接固定されるので、上記コーン4bと熱的に接続されている。そのため、コーン4bを冷却することにより、ホイルも冷却される。
なお、回転式ホイルトラップ4の各ホイル4aは冷却されてはいるものの、当該各ホイル4aの温度は高温プラズマ原料である錫(Sn)の融点である250°Cを上回る温度となる。
よって、ホイルに捕捉されたSnに起因するデブリは、やがて液化し、回転式ホイルトラップの回転により生じる遠心力によって、各ホイルに沿って半径方向に移動し、各ホイルの外周部から離脱することになる。
回転式ホイルトラップ4の各ホイル4aから遠心力により離脱する液化したデブリが不所望な飛散し、チャンバ内部を汚染したり、高温プラズマから放出されるEUVの一部を遮光する位置に堆積してしまうという不具合を回避するために、特許文献5に示すように、回転式ホイルトラップ4の外周部には当該回転式ホイルトラップを包囲するカバー部材が設けられる。
図10にカバー部材を設けた回転式ホイルトラップを示す。このカバー部材11は回転式ホイルトラップ4の外縁部から離脱した液化したデブリ(Snに起因するデブリ)を捕捉し回収する。回収したデブリはデブリ排出口11aから排出される。よって、チャンバ内の不所望な部分にデブリが付着することはない。
カバー部材11は、開口部11b,11cを有し、この開口部11b,11cの大きさは、DMTの後段(DMTのEUV出射側)に位置するEUV集光鏡の集光範囲(集光角)内を進行する高温プラズマPからのEUV光の放射を遮光しない大きさに設定されてある。すなわち、カバー部材11は、EUV集光鏡9による集光範囲(集光角)外に設けられるので、上記したカバー部材11によって、EUV集光鏡9により集光されるEUVが遮光されることはない。
特表2007−505460号公報 特表2002−504746号公報 特表2004−214656号公報 特表2012−513653号公報 国際公開第2010/072429号
高温プラズマへの入力電力が増えるにつれ、ホイルトラップに加わる熱負荷も増える。特に、回転式ホイルトラップ4(以下、RotaryFoil Trap:RFTともいう)を包囲するように配置されたカバー部材11の過熱が問題となる。
上記したように、このカバー部材11はRFTの遠心力で弾き出されたデブリ(スズ)を回収し、ホイルトラップ外に排出するためのものである。上記したカバー部材11は、捕捉したRFTからのスズを溶かすために、図10に示すようにヒーター12で加熱され、その温度は常にスズの融点以上に保たれている。よってカバー部材11の内側で捕捉されたデブリ(スズ)は、図10に示すように、液化して当該カバー部材の内側表面に沿って移動し、デブリ(スズ)排出口11a(以下、スズ排出口とも言う)より排出される。
EUV発光中(高温プラズマ生成されている間)は、カバー部材11にも高温プラズマからの熱負荷が加わるため、ヒーター加熱のパワーを弱めてカバー部材の温度調整を行なう。しかしながらプラズマへの入力電力が増加し、高温プラズマからのカバー部材11への熱負荷が増えるにつれ、ヒーター加熱を完全に停止させても、カバー部材11の温度がスズの融点以上の温度となり、温度調整が不可能となる。
カバー部材は、例えばステンレス製であり、温度が上がるとスズと反応し、融点が高い(Fe,Cr)Sn2_crystalを形成することが知られている。これがカバー部材11のスズ排出口で形成されると、スズ排出口が閉塞され、カバー部材内部にスズが堆積する。堆積したスズはやがて回転中のRFTと接触し、RFTや図示を省略したRFTを回転駆動するRFT駆動機構を破損させることがある。
一方、カバー部材11が過熱した状態となると、当該カバー部材11は熱膨張により変形する。ヒーター加熱によるカバー部材11の温度の設定温度領域は、スズの融点を考慮して例えば、300〜400°C程度に設定されている。この温度領域におけるカバー部材11の熱膨張の影響は設計時に考慮されているが、カバー部材11の温度がこの温度領域を超えると、カバー部材11とRFTとの間の間隔がさらに広がり、コンダクタンスが変化する。具体的には、ガス圧が低下し、デブリ低減効果が悪くなることがシミュレーションにより確認されている。
よって、カバー部材11の過熱は避けなければならない。そのためにはカバー部材11を冷却する冷却機構を設けることが考えられる。冷却機構としては、例えば、冷媒が内部を通過する配管をカバー部材と接触させ、カバー部材11と冷媒との間で熱交換を行う構造が採用される。
しかし、カバー部材11の温度がスズの融点以上に保持されるように、カバー部材11を冷却するには、冷媒として水を使用できない。配管内に冷媒としてガスを流通させて冷却する方法なども考えられるが、熱交換の効率が悪く、かつスペースが限られていることもあり容易ではない。
本発明は上記問題点を解決するものであって、本発明の目的は、回転式ホイルトラップを包囲するカバー部材が過熱するのを防ぎ、これにより、スズとカバー部材との反応を抑制し、また、カバー部材の熱膨張を小さくしてカバー部材内部の圧力低下を抑制することである。
上記したEUV光源装置においては、高温プラズマとデブリ低減装置は空間を隔てて配置されており、高温プラズマからの放射によりデブリ低減装置の回転式ホイルトラップやそのカバー部材などに熱負荷が加わる。そこで、デブリ低減装置の後段に配置されるEUV集光鏡の集光範囲外の領域であって、高温プラズマと上記カバー部材との間に、集光鏡の集光範囲内を進行する光が通過する開口部を有し上記プラズマからの放射が上記カバー部材に到達するのを遮へいする遮へい部材を配置する。これにより、上記カバー部材に加わる熱負荷を抑制することができる。
ここで、上記遮へい部材は加熱され、加熱された遮へい部材からの輻射により、上記カバー部材等が二次的に過熱される。そこで、上記遮へい部材とカバー部材の間に、熱遮蔽部材を設ける。これにより、上記遮へい部材からの輻射をさえぎり、カバー部材への入熱を防ぐことができる。
すなわち、本発明においては、次のようにして前記課題を解決する。
(1)プラズマと、該プラズマから放射される光を集光する集光鏡の間に配置され、主軸から放射状に伸びる複数のホイルを備え、上記光は通過するが上記プラズマからのデブリは捕捉するホイルトラップと上記ホイルトラップを包囲し、かつ、上記集光鏡の集光範囲外に配置されるカバー部材とからなるデブリ低減装置において、上記プラズマと上記カバー部材との間に、上記集光鏡の集光範囲内を進行する光が通過する開口部を有し上記プラズマからの放射が上記カバー部材に到達するのを遮へいする遮へい部材を設け、該遮へい部材と上記カバー部材の間に、該遮へい部材からカバー部材への熱輻射を抑制する熱遮へい部材を設ける。
(2)上記(1)において、遮へい部材の材質は、モリブデン、タングステン、およびモリブデンまたはタングステンを含む合金のいずれかである。
(3)上記(1)(2)において、上記遮へい部材が、デブリ低減装置本体またはデブリ低減装置が収納されている真空容器と電気的に接続されている。
(4)上記(1)(2)(3)において、上記遮へい部材は、プラズマから放出され遮へい部材に堆積し液滴状となったスズを導くための溝および/または突起を備える。
(5)上記(1)(2)(3)(4)において、上記遮へい部材のデブリ低減装置側の表面積が、プラズマ側の表面積より大きい。
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)プラズマと回転ホイルトラップの外周を覆うカバー部材の間に遮へい部材を設けることにより、カバー部材がプラズマからの放射により過熱されるのを防ぐことができる。また、上記遮へい部材とカバー部材の間に、熱遮蔽部材を設けることにより、加熱された遮へい部材からの輻射によるカバー部材への入熱を防ぎ、上記カバー部材が二次的に過熱されることを防ぐことができる。
そのことにより、スズとカバー部材との反応を抑制することができ、また、カバー部材の熱膨張も小さくなるため、カバー部材内部の圧力低下も抑制される。
(2)遮へい部材を、モリブデン、タングステン、およびモリブデンまたはタングステンを含む合金のいずれかの高融点金属で形成することにより、プラズマからの放射によりカバー部材が高温に曝されても、溶融などの問題は起るのを防ぐことができる。
(3)遮へい部材とカバー部材の間に電位差が生じるとそこで放電が発生する。カバー部材やホイルトラップ内部は、デブリを阻止するためにガス圧が高いため、特に放電が起こりやすい。ここで放電が発生すると、スパッタリングにより二次的にデブリが発生するため、回避しなければならない。そこで、遮へい部材を、上記のように高融点金属等の導電性のある部材で構成し、遮へい部材を接地電位とし、接地電位にされているチャンバ、デブリ低減部材本体と同電位にすることで、これらの間での放電を防ぐことができる。
(4)遮へい部材はプラズマから光とともに放出されるスズが堆積する。プラズマからの放射により遮へい部材がスズの融点以上の温度に達した際、堆積したスズは溶融する。やがて、液滴状となったスズは重力により遮へい部材表面をつたって移動し、遮へい部材の下部に集まるが、遮へい部材に、この液滴となったスズを導くための溝や突起を設けることで、スズの液滴がEUV集光鏡の集光範囲を遮ったり、ホイルトラップ内に落下したりするのを防ぐことができる。
(5)遮へい部材はプラズマからの放射により過熱され高温になり、そこからの輻射による二次的な放熱はプラズマ生成部にも及ぶことがある。そこで、プラズマ直近の遮へい部材のデブリ低減装置側に凹凸などを設け、表面積をプラズマ側より大きくすることで、プラズマ側に放出される輻射を減らすことができる。なお、その分デブリ低減装置側への輻射が増加するが、遮へい部材とカバー部材の間に、熱遮蔽部材を設けることで、カバー部材への輻射は減少させることができる。
本発明の実施例のデブリ低減装置(DMT)の概略構成図を示す図である。 熱遮へい部材を複数設けた本発明の他の実施例を示す図である。 熱遮へい部材を備えるデブリ低減装置の変形例を示す図である。 遮へい部材の変形例(1)を示す図である。 遮へい部材の変形例(2)を示す図である。 DPP方式のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。 LPP方式のEUV光源装置を簡易的に説明するための図である。 ホイルトラップの概略構成を示す図である。 ホイルトラップを直列に2つ設け、一方のホイルトラップを回転式ホイルトラップとした場合の構成を示す図である。 カバー部材を設けた回転式ホイルトラップを示す図である。
図1に本発明の実施例のデブリ低減装置(以下、DMTともいう)の概略構成図を示す。本実施例のDMT本体は、回転式ホイルトラップ(以下RFTともいう)4とそれを包囲するカバー部材11、およびRFT4のEUV出射側に配置される図示を省略した固定式ホイルトラップで構成される。なお、適宜、固定式ホイルトラップは省略することも可能である。
カバー部材11は前記したように開口部11b,11cを有し、この開口部11b,11cの大きさは、DMTの後段(DMTのEUV出射側)に位置するEUV集光鏡の集光範囲(集光角)内を進行する高温プラズマPからのEUV光の放射を遮光しない大きさに設定されている。
カバー部材11の外側の各所には、カバー部材11の温度をセンシングする温度センサー12aが設けられる(理解を容易にするため、図1では温度センサー12aが1つだけ示されている)。温度センサー12aから送出されるカバー部材11の温度情報信号は、温度制御部12bに入力する。温度情報信号を受信した温度制御部12bは、RFT4を包囲するカバー部材11の温度がスズの融点以上となるように、カバー部材11を加熱するヒーター12を調整する。
本発明のDMT(デブリ低減装置)においては、高温プラズマPとカバー部材11との間に、高温プラズマPからの放射(熱輻射)が上記カバー部材11に到達するのを遮蔽する遮へい部材6が設けられる。遮へい部材6は、モリブデン、タングステン、およびモリブデンまたはタングステンを含む合金のいずれかからなり、開口部6aを有する。この開口部6aの大きさは、DMTの後段(DMTのEUV出射側)に位置するEUV集光鏡の集光範囲(集光角)内を進行する高温プラズマPからのEUV光の放射を遮光しない大きさに設定されている。
先に述べたように、カバー部材11はDMTの後段に位置するEUV集光鏡の集光範囲外に配置される。したがって、本発明の遮へい部材6は、高温プラズマPとカバー部材11との間に位置し、プラズマPから遮へい部材6を見たときの立体角は、遮へい部材6がない状態でプラズマPからカバー部材11を見たときの立体角より大きくなるようになっている。このことにより、プラズマPからの放射が直接カバー部材11に達することなく遮へい部材6により遮られる。
ここで、遮へい部材6は、高温プラズマPからの放射を受け高温となるため、遮へい部材6の背後(遮へい部材6の高温プラズマPと対向する面側と反対側)にカバー部材11が配置されると、高温となった遮へい部材6からの輻射によりカバー部材11は二次的に加熱され、過熱した状態となる。
このような遮へい部材6からの二次加熱の影響を抑制するために、本実施例においては、高温プラズマPからの放射に直接曝される遮へい部材6とカバー部材11との間に、熱遮へい部材7を配置している。熱遮へい部材7は、遮蔽部材6と同様、モリブデン、タングステン、およびモリブデンまたはタングステンを含む合金のいずれかから構成することができる。
遮へい部材6と同様、熱遮へい部材7は開口部7aを有し、開口部7aは、開口部6aと同様、DMTの後段(DMTのEUV出射側)に位置するEUV集光鏡の集光範囲(集光角)内を進行する高温プラズマPからのEUV光の放射を遮光しない大きさに設定されている。なお、遮へい部材6の後段に熱遮へい部材7が配置されるので、熱遮へい部材7の開口部7aの大きさは遮へい部材6の開口部6aの大きさより大きい。
熱遮へい部材7は、遮へい部材6と比較的近接して配置されるので、遮へい部材6の背面(高温プラズマPと対向する面と反対側の面)と対向する面側の熱遮へい部材7の表面には、高温プラズマPからの放射を受け加熱された遮へい部材6からの熱輻射の大部分が入射する。
しかし、第1の遮へい部材6が受ける高温プラズマPからの放射のエネルギーと比較すると、高温プラズマPからの放射により加熱された遮へい部材6から放出される熱輻射のエネルギーは小さい。よって、図1に示すように熱遮へい部材7を設けることにより、カバー部材11に達する熱輻射を緩和することができる。
なお、遮へい部材6、熱遮蔽部材7、カバー部材11の間に電位差が生じるとそこで放電が発生する。カバー部材11やホイルトラップ4内部は、デブリを阻止するためにガス圧が高いため、特に放電が起こりやすい。ここで放電が発生すると、スパッタリングにより二次的にデブリが発生するため、回避しなければならない。
そこで、図1に示すように、遮へい部材6、熱遮へい部材7を接地電位とするのが望ましい。カバー部材11およびデブリ低減装置本体、これらが収納されるチャンバ(真空容器)等は通常接地されて接地電位であるので、遮へい部材6、熱遮へい部材7を上記デブリ低減装置本体、これらが収納されるチャンバと電気的に接続し、接地電位とすることで、これらを同電位とすることができ、これらの間での放電を防ぐことができる。
上記のように、本実施例においては、プラズマPと回転ホイルトラップ4の外周を覆うカバー部材11の間に遮へい部材6を設けたので、カバー部材11がプラズマPからの放射により過熱されるのを防ぐことができる。また、遮へい部材6とカバー部材11との間に、熱遮へい部材7を配置したので、遮へい部材6が高温になっても、遮へい部材6からのカバー部材11に達する熱輻射を緩和することができる。
このため、カバー部材11がプラズマPからの放射により過熱されるのを防ぎ、スズとカバー部材11との反応を抑制することができる。
また、カバー部材11の熱膨張も小さくなるため、前述したように、カバー部材11が熱膨張により変形し、カバー部材11とRFT4との間の間隔がさらに広がり、ガス圧が低下し、デブリ低減効果が悪くなるといった問題を防ぐことができる。
図2に本発明の別の実施例を示す。本実施例におけるDMTは、熱遮へい部材を複数設けたものである。前述したように、遮へい部材6は、高温プラズマPからの放射を受け高温となるため、遮へい部材6の背後に位置する部材は、高温となった遮へい部材6からの輻射により二次的に加熱され、過熱した状態となることがある。このような遮へい部材6からの二次加熱の影響を抑制するために、本実施例においては、高温プラズマPからの放射に直接曝される遮へい部材6とカバー部材11との間に、複数の熱遮へい部材71,72を配置したものである。その他の構成は図1に示したものと同じであり、同一のものには同一の符号が付されている。
熱遮へい部材71,72とも開口部7aを有する。そして、遮へい部材6の後段に熱遮へい部材71、72が配置されるので、熱遮へい部材71の開口部7aの大きさは遮へい部材6の開口部6aの大きさより大きく、熱遮へい部材72の開口部7aの大きさは熱遮へい部材72の開口部7aの大きさより大きい。
また、熱遮へい部材71は、遮へい部材6と比較的近接して配置されるので、遮へい部材6の背面(高温プラズマPと対向する面と反対側の面)と対向する面側の熱遮へい部材71表面には、遮へい部材6からの熱輻射の大部分が入射し、同様に、熱遮へい部材72には、熱遮へい部材71と比較的近接して配置されるので、熱遮へい部材72表面には、熱遮へい部材71からの熱輻射の大部分が入射する。
しかし、遮へい部材6が受ける高温プラズマPからの放射のエネルギーと比較すると、遮へい部材6から放出される熱輻射のエネルギーは小さい。また、熱遮へい部材71が受ける遮へい部材6からの熱輻射のエネルギーと比較すると、熱遮へい部材71から放出される熱輻射のエネルギーは小さくなる。よって、図1に示す本発明のDMTと比較すると、図2に示す複数の熱遮へい部材71,72を有するDMTの場合、カバー部材11に達する熱輻射をより緩和することができる。
図3は、熱遮へい部材を備えるデブリ低減装置(DMT)の変形例を示す図である。
なお、図3において、カバー部材11を加熱するヒーターや、温度センサー、温度制御部等は省略されている。
図3に示す実施例においては、DMTにおいて遮へい部材6と熱遮へい部材73を設けるとともに、カバー部材11と対面する熱遮へい部材73を、カバー部材11のほぼ全体を包囲するように大型化したものである。
上記のように熱遮へい部材73を構成することにより、熱遮へい部材73のカバー部材11と対向する面から放出される二次的な輻射は、カバー部材11の全体に渡って比較的均一に入射する。よって、熱遮へい部材73からの輻射により加熱されるカバー部材11において、局所的な高温部分を減少させることも可能である。すなわち、局所的な高温部分に起因するカバー部材11の熱変形の発生を抑制することが可能となる。
ここで、上記実施例に示した本発明のカバー部材11は回転体であるRFT4を包囲するので、高温プラズマP側から臨む方向から見た外形は円形となる。そのため、本発明の遮へい部材6、熱遮へい部材7,71,72は、板状であって、上記方向から見た形状をシンプルな円環形状とすることができる。また、前記したように、円環形状の遮へい部材6、熱遮へい部材7,71,72および熱遮へい部材73に設けられる開口部6a,7aは、これらを高温プラズマPとDMTとの間に配置した際、DMTの後段に位置するEUV集光鏡の集光範囲(集光角)内を進行する高温プラズマPからのEUV放射を遮光しない大きさに設定される。
なお、本発明の遮へい部材6、熱遮へい部材7,71,72,73は、EUV集光鏡の集光範囲(集光角)内を進行する高温プラズマPからのEUV放射を遮光しない大きさに設定された開口部6a,7aが確保されていれば、必ずしも円環形状に構成する必要はない。
図4に、本発明の遮へい部材の構成の変形例を示す。図4(a)は遮へい部材6をプラズマP側から見た図を示し、図4(b)は図4(a)におけるA−A断面図である。
本実施例においては、遮へい部材6の高温プラズマPと対向する表面にスズを導くための溝部および/または突起が設けられる。
図4はその構造の一例を示しており、EUV集光鏡の集光範囲(集光角)内を進行する高温プラズマPからのEUV放射を遮光しない大きさに設定された開口部6aの外周部に溝部6bを設けた場合を示している。
高温プラズマPからのデブリ(スズ)の一部は、この遮へい部材6の高温プラズマPと対向する表面全体に堆積する。高温プラズマPからの放射により、遮へい部材6の温度は容易にスズの融点以上に達し、遮へい部材表面に堆積したスズは溶融する。重力により液滴状となったスズは下方へと移動するが、図4に示すように、上記表面に溝部6bを設けることで、液滴となったスズが開口部6aを横切らないようにすることができる。なお、溝部6bの代わりに突起を設けたり、溝部と突起の両方を設けてもよく、要するに、液滴となったスズが開口部6aを横切らないようにするための流路を開口部6aの周辺に形成すればよい。
なお、図4に示した遮へい部材6の下部には、突起部6cが設けられている。遮へい部材6の表面に堆積し液化したデブリ(スズ)は、遮へい部材6の表面や上記溝部6b等を通って下方に移動するが、図4に示すように遮へい部材6の下側に突起部6cを設けておくことにより、液化したデブリは上記突起部6cに集まり、その下側に落下する。
このため、上記液化したデブリを1か所に集めて回収することができ、デブリの回収が容易となる。
図5に、本発明の遮へい部材6の構成の変形例を示す。上記したように、第1の遮へい部材6からの輻射に起因するカバー部材11への二次加熱は、熱遮へい部材(図1における熱遮へい部材7、図2における熱遮へい部材71,72、図3におけるカバー部材全体を包囲する熱遮へい部材73)の導入により回避できる。しかしながら、遮へい部材6からの輻射は、カバー部材側だけでなく高温プラズマPを生成する電極などの構造部材にも及び、EUV発光点のドリフト等を引き起こすこともある。
図5に示す遮へい部材6は、このような不具合に対応するために、デブリ低減装置(DMT)と対向する表面に凹凸部6dを形成したものである。なお、図5(a)は遮へい部材6をプラズマP側から見た図、図5(b)は図5(c)におけるB−B断面図、図5(c)は遮へい部材6をDMT側(カバー部材側)から見た図である。
図5に示すように、遮へい部材6のDMTと対向する表面(カバー部材11と対向する表面)に凹凸部6dを作り、当該表面の表面積を増やすことで、遮へい部材6からプラズマP側への相対的な輻射を軽減できる。カバー部材側への輻射は相対的に増えるが、上記したように図5に示す遮へい部材6とカバー部材11との間に熱遮へい部材を配置することにより、遮へい部材6への輻射による二次加熱等のカバー部材11への影響を低減することができる。
1 チャンバ
1a 放電部
1b EUV集光部
1c ガス排気ユニット
2a,2b 放電電極
3 電力供給手段
4 回転式ホイルトラップ(RFT)
4a ホイル
4b 中心支柱
5 ホイルトラップ
6 遮へい部材
6a 開口部
6b 溝部
6c 突起部
6d 凹凸部
7 熱遮へい部材
71 熱遮へい部材
72 熱遮へい部材
73 熱遮へい部材
7a 開口部
8 EUV光取出部
9 EUV集光鏡
10 原料供給ユニット
11 カバー部材
11a デブリ(スズ)排出口
11b,11c 開口部
12 ヒーター
12a 温度センサー
12b 温度制御部
14 高温プラズマ原料
15 コンテナ
16a,16b 回転モ−タ
16c,16d 回転軸
17 レ−ザ光
17a レ−ザ源
20 原料供給ノズル
21 励起用レ−ザ光発生装置
22 レ−ザ光
23 レ−ザ光入射窓部
24 レ−ザ光集光手段
40 露光機
P プラズマ

Claims (5)

  1. プラズマと、該プラズマから放射される光を集光する集光鏡の間に配置され、主軸から放射状に伸びる複数のホイルを備え、上記光は通過するが上記プラズマからのデブリは捕捉するホイルトラップと上記ホイルトラップを包囲し、かつ、上記集光鏡の集光範囲外に配置されるカバー部材とからなるデブリ低減装置において、
    上記プラズマと上記カバー部材との間に、上記集光鏡の集光範囲内を進行する光が通過する開口部を有し上記プラズマからの放射が上記カバー部材に到達するのを遮へいする遮へい部材が設けられ、該遮へい部材と上記カバー部材の間には、該遮へい部材からカバー部材への熱輻射を抑制する熱遮へい部材が設けられている
    ことを特徴とするデブリ低減装置。
  2. 上記遮へい部材の材質が、モリブデン、タングステン、およびモリブデンまたはタングステンを含む合金のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1に記載のデブリ低減装置。
  3. 上記遮へい部材が、デブリ低減装置本体またはデブリ低減装置が収納されている真空容器と電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のデブリ低減装置。
  4. 上記遮へい部材は、プラズマから放出され遮へい部材に堆積し液滴状となったスズを導くための溝および/または突起を備える
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載のデブリ低減装置。
  5. 上記遮へい部材のデブリ低減装置側の表面積が、プラズマ側の表面積より大きい
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか一項に記載のデブリ低減装置。
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