JP7264119B2 - 極端紫外光光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、極端紫外光光源装置に関する。
近年、半導体集積回路の微細化および高集積化につれて、露光用光源の短波長化が進められている。次世代の半導体露光用光源としては、特に波長13.5nmの極端紫外光(以下、EUV(Extreme Ultra Violet)光ともいう)を放射する極端紫外光光源装置(以下、EUV光源装置ともいう)の開発が進められている。
EUV光源装置において、EUV光(EUV放射)を発生させる方法はいくつか知られている。それらの方法のうちの一つに、極端紫外光放射種(以下、EUV放射種ともいう)を加熱して励起することにより高温プラズマを発生させ、その高温プラズマからEUV光を取り出す方法がある。
このような方法を採用するEUV光源装置は、高温プラズマの生成方式により、LPP(Laser Produced Plasma:レーザ生成プラズマ)方式と、DPP(Discharge Produced Plasma:放電生成プラズマ)方式とに分けられる。
DPP方式のEUV光源装置は、EUV放射種(気相のプラズマ原料)を含む放電ガスが供給された電極間の間隙に高電圧を印加して、放電により高密度高温プラズマを生成し、そこから放射される極端紫外光を利用するものである。DPP方式としては、例えば、特許文献1に記載されているように、放電を発生させる電極表面に液体状の高温プラズマ原料(例えば、Sn(スズ))を供給し、当該原料に対してレーザビーム等のエネルギービームを照射して当該原料を気化し、その後、放電によって高温プラズマを生成する方法が提案されている。このような方式は、LDP(Laser Assisted Discharge Plasma)方式と呼ばれることもある。
EUV光源装置は、半導体デバイス製造におけるリソグラフィ装置の光源装置として使用される。あるいは、EUV光源装置は、リソグラフィに使用されるマスクの検査装置の光源装置として使用される。つまり、EUV光源装置は、EUV光を利用する他の光学系装置(利用装置)の光源装置として使用される。
EUV光は減衰しやすいので、プラズマから利用装置までは、減圧雰囲気つまり真空環境におかれている。
一方、LDP方式で生成されたプラズマからはデブリが高速で放散される。デブリは、高温プラズマ原料であるスズ粒子、およびエネルギービームの照射を受けることによって僅かに欠損した放電電極の材料粒子を含む。デブリは利用装置で邪魔になるので、デブリが利用装置に侵入しないように、放散されたデブリの進行方向をそらすデブリトラップが提案されている(特許文献1)。
特開2017-219698号公報
デブリトラップは、複数のホイルにより、配置された空間を細かく分割し、その部分のコンダクタンスを下げて圧力を上げる働きをする。デブリは、この圧力が上がった領域で衝突確率が上がるために速度が低下するとともに進行方向がそらされる。デブリトラップとしては、固定された固定式ホイルトラップ(foil trap)と、デブリに衝突させてその進行方向をそらす作用を加えた回転式ホイルトラップがある。1つの装置に、回転式ホイルトラップと固定式ホイルトラップの両方を設けてもよいし、一方を設けてもよい。
デブリトラップで進行を阻害されたデブリは、デブリ収容容器に蓄積される。デブリの蓄積は、デブリが固相であると蓄積物が特定の地点上で成長してしまうので、デブリが液相である方が効率が良い。そこで、デブリを加熱するため、デブリ収容容器の周囲には、ヒーター配線を設けることが望ましい。
しかし、ヒーター配線をデブリ収容容器とともに真空下にある筐体内に配備する場合には、ヒーター配線の点検および修理が困難である。また、筐体内にあるデブリ収容容器を交換したり、デブリ収容容器からデブリ、例えばスズを取り出したりするのに時間がかかる。一般的に、半導体製造装置はユーザーが製品の生産活動に利用できる時間(アップタイムともいう)をできるだけ長くすることが求められる。したがって、デブリ収容容器の交換などの保守にかかる時間をできるだけ短く、かつ保守の周期をできるだけ長くしなければならない。
そこで、本発明は、デブリ収容容器を加熱するヒーター配線の点検および修理が容易であって、デブリ収容容器を交換したり、デブリ収容容器からデブリを取り出したりすることが容易な極端紫外光光源装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様に係る極端紫外光光源装置は、極端紫外光を放出するプラズマを発生させる光源部と、前記光源部が配置された第1の真空筐体と、前記極端紫外光が利用される利用装置と前記第1の真空筐体の間に配置され、前記利用装置と前記第1の真空筐体に連通する第2の真空筐体と、前記第2の真空筐体の内部に配置され、前記プラズマから前記利用装置に向けて放散されたデブリの進行方向をそらすデブリトラップと、前記第2の真空筐体の外部に配置され、前記デブリトラップで進行方向がそらされたデブリが落下するデブリ収容容器とを備える。前記第2の真空筐体の壁には、前記デブリ収容容器の内部空間と前記第2の真空筐体の内部空間を連通させる貫通孔が形成されている。
この態様においては、デブリトラップで進行方向がそらされたデブリが第2の真空筐体の壁に形成された貫通孔を通じて、デブリ収容容器に落下する。デブリ収容容器は、第2の真空筐体の外部に配置されている。したがって、デブリ収容容器を加熱するヒーター配線にデブリが付着することがなく、ヒーター配線の点検および修理が容易である。また、デブリ収容容器を容易に第2の真空筐体から取り外すことができるので、デブリ収容容器を新しいデブリ収容容器に交換したり、デブリ収容容器からスズを取り出したりすることが容易である。
本発明の態様においては、デブリ収容容器を加熱するヒーター配線の点検および修理が容易であって、デブリ収容容器を交換したり、デブリ収容容器からデブリを取り出したりすることが容易である。
本発明の実施形態に係る極端紫外光光源装置を示す概略図である。 実施形態に係る極端紫外光光源装置の一部を示す断面図である。 実施形態に係る極端紫外光光源装置の回転式ホイルトラップの正面図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
極端紫外光光源装置(EUV光源装置)1は、半導体デバイス製造におけるリソグラフィ装置の光源装置またはリソグラフィに使用されるマスクの検査装置の光源装置として使用可能な、例えば波長13.5nmの極端紫外光(EUV光)を放出する装置である。
実施形態に係るEUV光源装置1は、LDP方式のEUV光源装置である。より具体的には、EUV光源装置は、放電を発生させる一対の電極の表面に供給された液相のプラズマ原料にレーザビーム等のエネルギービームを照射してプラズマ原料を気化し、その後、電極間の放電によって高温プラズマを発生させる。プラズマからはEUV光が放出される。
図1に示すように、EUV光源装置1は、内部でプラズマを発生させるチャンバ(第1の真空筐体)11を有する。チャンバ11は、剛体、例えば金属から形成されている。チャンバ11の内部は、EUV光の減衰を抑制するため真空にされる。
図1におけるチャンバ11の内部の描写は、チャンバ11の内部の平面図である。
チャンバ11の内部には、極端紫外光を放出するプラズマを発生させる光源部12が配置されている。光源部12は、一対の放電電極21a,21bを有する。放電電極21a,21bは、同形同大の円板であり、放電電極21aがカソードとして使用され、放電電極21bがアノードとして使用される。放電電極21a,21bは、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル等の高融点金属から形成されている。
放電電極21a,21bは、互いに離間した位置に配置されており、放電電極21a,21bの周縁部が近接している。カソード21aの周縁部とアノード21bの周縁部が最も接近した位置で、カソード21aとアノード21bの間の間隙では、放電が発生し、これに伴い高温プラズマが発生する。以下、カソード21aの周縁部とアノード21bの周縁部が最も接近した位置にあるカソード21aとアノード21bの間の間隙を「放電領域D」と呼ぶ。
カソード21aは、モータ22aの回転軸23aに連結されており、カソード21aの軸線周りに回転する。アノード21bは、モータ22bの回転軸23bに連結されており、アノード21bの軸線周りに回転する。モータ22a,22bはチャンバ11の外部に配置されており、回転軸23a,23bはチャンバ11の外部から内部に延びている。回転軸23aとチャンバ11の壁の間の隙間は、例えば、メカニカルシール24aのようなシール部材で封止されており、回転軸23bとチャンバ11の壁の間の隙間も、例えば、メカニカルシール24bのようなシール部材で封止されている。シール部材は、チャンバ11内の減圧雰囲気を維持しつつ、回転軸23a,23bの回転を許容する。
このように放電電極21a,21bは、別個のモータ22a,22bによってそれぞれ駆動される。これらのモータ22a,22bの回転は、制御部15によって制御される。
チャンバ11の内部には、液相のプラズマ原料25aが貯留されたコンテナ26aと、液相のプラズマ原料25bが貯留されたコンテナ26bが配置されている。コンテナ26a,26bには、加熱された液相のプラズマ原料25a,25bが供給される。液相のプラズマ原料25a,25bは、例えばスズ(Sn)である。
カソード21aの下部は、コンテナ26a内のプラズマ原料25aに浸されており、アノード21bの下部は、コンテナ26b内のプラズマ原料25bに浸されている。したがって、放電電極21a,21bには、プラズマ原料が付着する。放電電極21a,21bの回転に伴って、液相のプラズマ原料25a,25bは、高温プラズマを発生させるべき放電領域Dに輸送される。
チャンバ11の外部には、カソード21aにコートされたプラズマ原料25aにエネルギービームを照射して、プラズマ原料25aを気化させるレーザ(エネルギービーム照射装置)28が配置されている。レーザ28は、例えばNd:YVOレーザ(Neodymium-doped Yttrium Orthovanadate レーザ)であり、赤外レーザビームLを発する。但し、エネルギービーム照射装置は、プラズマ原料25aを気化させることができるレーザビーム以外のビームを発する装置であってもよい。
レーザ28によるレーザビームの照射タイミングは、制御部15によって制御される。
レーザ28から放出された赤外レーザビームLは、可動ミラー31に導かれる。レーザ28と可動ミラー31の間には、典型的には、集光手段が配置される。集光手段は、例えば集光レンズ29を有する。
赤外レーザビームLは、チャンバ11の外部に配置された可動ミラー31により反射されて、チャンバ11の壁に設けられた透明窓30を通過して、放電領域D付近のカソード21aの外周面に照射される。
カソード21aの外周面に赤外レーザビームLを照射するのを容易にするため、放電電極21a,21bの軸線は平行ではない。回転軸23a,23bの間隔は、モータ側が狭く、電極側が広くなっている。
アノード21bは、カソード21aと可動ミラー31の間に配置されている。換言すれば、可動ミラー31で反射された赤外レーザビームLは、アノード21bの外周面付近を通過した後に、カソード21aの外周面に到達する。赤外レーザビームLの進行を邪魔しないように、アノード21bはカソード21aより、図1の左側に退避している。
放電領域D付近のカソード21aの外周面にコートされた液相のプラズマ原料25aは、赤外レーザビームLの照射により気化して、気相のプラズマ原料が放電領域Dに発生する。
放電領域Dで高温プラズマを発生させるため(気相のプラズマ原料をプラズマ化するため)、パルス電力供給部35がカソード21aとアノード21bに電力を供給し、カソード21aとアノード21bの間で放電を生じさせる。パルス電力供給部35は、周期的にパルス電力を放電電極21a,21bに供給する。
パルス電力供給部35は、チャンバ11の外部に配置されている。パルス電力供給部35から延びる給電線は、チャンバ11の壁に埋設されてチャンバ11内の減圧雰囲気を維持するシール部材36を通過して、チャンバ11の内部に延びている。
この実施形態では、パルス電力供給部35から延びる2つの給電線は、それぞれコンテナ26a,26bに接続されている。コンテナ26a,26bは、導電性材料から形成されており、コンテナ26a,26bの内部のプラズマ原料25a,25bも導電性材料、スズである。コンテナ26a,26bの内部のプラズマ原料25a,25bには、放電電極21a,21bが浸されている。したがって、パルス電力供給部35がコンテナ26a,26bにパルス電力を供給すると、結果的にパルス電力が放電電極21a,21bに供給される。
カソード21aとアノード21bの間で放電が発生すると、放電領域Dにおける気相のプラズマ材料が、大電流により加熱励起されて、高温プラズマが発生する。また、高熱により、放電領域D付近のアノード21bの外周面にコートされた液相のプラズマ原料25bもプラズマ化される。
高温プラズマからはEUV光Eが放出される。EUV光Eは、他の光学系装置である利用装置40(リソグラフィ装置またはマスクの検査装置)で利用される。チャンバ11と利用装置40の間には、接続チャンバ(第2の真空筐体)42が配置されている。接続チャンバ42の内部空間は、チャンバ11の壁に形成された貫通孔である窓43を介してチャンバ11と連通する。また、接続チャンバ42は利用装置40に連通する。図面では、利用装置40の一部のみを示す。
図2に拡大して示すように、接続チャンバ42の壁には、貫通孔である窓44が形成されており、接続チャンバ42の内部空間は、窓44を介して利用装置40と連通する。接続チャンバ42の内部も、EUV光Eの減衰を抑制するため真空にされる。放電領域Dのプラズマから放出されたEUV光Eは、窓43,44を通じて、利用装置40に導入される。
一方、プラズマからはデブリ46が高速で放散される。デブリ46は、高温プラズマ原料であるスズ粒子、およびエネルギービームの照射を受けることによって僅かに欠損した放電電極21a,21bの材料粒子を含む。デブリ46は利用装置に到達すると利用装置内の光学素子の反射膜を損傷または汚染させ性能低下させることがある。そこで、デブリ46が利用装置40に侵入しないように、デブリ46の進行方向をそらすデブリトラップが接続チャンバ42内に設けられている。この実施形態では、デブリトラップは、デブリ46に衝突させてデブリ46の進行方向をそらす作用も有する回転式ホイルトラップ50を有する。図示しないが、固定式ホイルトラップを接続チャンバ42内に設けてもよい。
回転式ホイルトラップ50は、特許文献1に開示された構成を有する。具体的には、図2および図3に示すように、回転式ホイルトラップ50は、中心のハブ51、ハブ51に同心の外側リング52、ハブ51と外側リング52の間に配置された多数のホイル53を有する。各ホイル53は、薄膜または薄い平板である。ホイル53は、等しい角間隔をおいて放射状に配置されている。各ホイル53は、ハブ51の中心軸線を含む平面上にある。回転式ホイルトラップ50の材料は、例えばタングステンおよび/またはモリブデンのような高融点金属である。
ハブ51は、モータ(回転駆動装置)54の回転軸55に連結されており、ハブ51の中心軸線は回転軸55の中心軸線に合致する。回転軸55は回転式ホイルトラップ50の回転軸とみなすことができる。モータ54に駆動されて、回転式ホイルトラップ50は回転し、回転するホイル53は到来するデブリ46に衝突し、デブリ46が利用装置40に侵入するのを阻止する。
回転式ホイルトラップ50が接続チャンバ42内に配置されているのに対して、モータ54は接続チャンバ42の外に配置されている。接続チャンバ42の壁には、回転軸55が通過する貫通孔56が形成されている。回転軸55と接続チャンバ42の壁の間の隙間は、例えば、メカニカルシール57のようなシール部材で封止されている。
回転式ホイルトラップ50にはプラズマの輻射熱が与えられるので、過熱を防止するために、回転軸55を中空にして冷却水を流通させ冷却を行なうことがある。また、モータ54自体の動作にともなう過熱を防止するために、モータ54の周囲には水冷配管59が巻き付けられている。水冷配管59には、水が流されており、熱交換によりモータ54から熱を奪う。
また、回転式ホイルトラップ50やモータ54の過熱を防止するため、接続チャンバ42内には、遮熱板60が配置されている。遮熱板60の材料は、例えばタングステンおよび/またはモリブデンのような高融点金属である。遮熱板60は、プラズマと回転式ホイルトラップ50の間に介在する。遮熱板60には貫通孔60aが形成されている。貫通孔60aは、窓44とプラズマの中間に位置する。
プラズマからは様々な方向にEUV光Eが放出される。EUV光Eの一部は、チャンバ11の窓43、遮熱板60の貫通孔60a、回転式ホイルトラップ50の複数のホイル53の隙間、窓44を通過して、利用装置40に導入される。回転式ホイルトラップ50の複数のホイル53は、窓44に向かって進むEUV光Eを遮らないように、窓44に向かって進むEUV光Eの光軸に平行に配置される。
この実施形態においては、回転式ホイルトラップ50が内在する接続チャンバ42の外部に、回転式ホイルトラップ50を回転させるモータ54が配置されている。したがって、モータ54およびモータ54の配線54a,54bと水冷配管59の点検および修理が容易である。また、モータ54の配線54a,54bと水冷配管59が接続チャンバ42の外部に配置されるので、接続チャンバ42の内部に配置される場合に比べて、接続チャンバ42の封止箇所が少ない。さらに、モータ54が接続チャンバ42の外部に配置されるので、モータ54の冷却を容易に行なうことができる。
プラズマからはEUV光とともに様々な方向にデブリ46が放出される。デブリ46の一部は、チャンバ11の窓43を通じて接続チャンバ42に侵入する。接続チャンバ42の下方には、デブリ46が落下するデブリ収容容器64が配置されている。接続チャンバ42に侵入したデブリ46の一部は、遮熱板60に堆積する。それらはプラズマからの輻射熱により溶融し、やがてある程度の量に達すると重力により遮蔽板60の下方に集まり、液滴となってデブリ収容容器64に落下する。接続チャンバ42に侵入したデブリ46の一部や放電電極21a,21b、コンテナ26a,26bからこぼれたスズは、接続チャンバ42内に設置されたヒーターで加熱された受け板65に導かれてデブリ収容容器64に落下する。接続チャンバ42に侵入し遮熱板60の貫通孔60aを通過したデブリ46は、回転式ホイルトラップ50のホイル53に跳ね飛ばされるなどして進行方向を変えて、デブリ収容容器64に落下する。
デブリ収容容器64は、接続チャンバ42の外部に配置されている。接続チャンバ42の底壁には、デブリ収容容器64の内部空間と接続チャンバ42の内部空間を連通させる貫通孔66が形成されている。デブリ収容容器64は、上部にフランジ64Aを有している。フランジ64Aで囲まれたデブリ収容容器64の開口部が貫通孔66に重ねられ、フランジ64Aが接続チャンバ42の底壁に、例えばネジで固定されている。フランジ64Aと接続チャンバ42の底壁の間の間隙は、ここに設けられたガスケット68により封止されている。
デブリ46の大部分はスズであるので、デブリ収容容器64はスズ回収容器と呼ぶこともできる。デブリ収容容器64の周囲には、デブリ収容容器64を加熱するヒーター配線69が巻き付けられている。EUV光源装置1の使用の間、ヒーター配線69によって、デブリ収容容器64の内部はスズの融点(約232℃)以上に加熱され、デブリ収容容器64内部に蓄積されたスズは液相にされている。デブリ収容容器64の内部のスズを液相とする理由は、固体のデブリ46が蓄積する場合には、デブリ46が落下しやすい地点で蓄積物が、あたかも鍾乳洞の石筍のように、成長してゆくからである。特定の地点上でデブリの蓄積物が成長すると、他の地点で堆積するデブリが少ないのに、数少ない地点の蓄積物が回転式ホイルトラップ50に接触して、回転式ホイルトラップ50の回転を妨げたり回転式ホイルトラップ50を損傷したりするおそれがある。あるいは、窓44に向かって進むEUV光Eの光路に蓄積物が達して、EUV光Eを遮るおそれがある。デブリ収容容器64の内部のスズを液相にすることで、蓄積されるスズの上部が平坦化される。
デブリ収容容器64に蓄積されたスズを回収する場合には、接続チャンバ42内部を大気圧に戻し、ヒーター配線69による加熱を停止する。その後、デブリ収容容器64が常温に戻ってから、デブリ収容容器64を接続チャンバ42から取り外し、新しい(スズの溜まっていない)デブリ収容容器64を接続チャンバ42に取り付ける。
接続チャンバ42から取り外されたデブリ収容容器64の内部のスズは固相になっているが、再加熱することによってデブリ収容容器64から取り出すことができるので、デブリ収容容器64は再利用できる。
この実施形態においては、回転式ホイルトラップ50で進行方向がそらされたデブリ46が接続チャンバ42の壁に形成された貫通孔66を通じて、デブリ収容容器64に落下する。デブリ収容容器64は、接続チャンバ42の外部に配置されている。したがって、デブリ収容容器64を加熱するヒーター配線69にデブリ46が付着することがなく、ヒーター配線69の点検および修理が容易である。また、デブリ収容容器64を容易に接続チャンバ42から取り外すことができるので、デブリ収容容器64を新しいデブリ収容容器64に交換したり、デブリ収容容器64からスズを取り出したりすることが容易である。
さらに、接続チャンバ42の外部には、EUV光Eを監視する監視装置70が配置されている。監視装置70は、EUV光Eの存在を検出する検出器またはEUV光Eの強度を測定する測定器である。
接続チャンバ42の壁には、EUV光Eが通過する貫通孔である極端紫外光案内孔71が形成されており、極端紫外光案内孔71と監視装置70の間には、EUV光Eが漏れずに通過する管72が設けられている。
上記の遮熱板60には、貫通孔60bが形成され、プラズマと貫通孔60bを結ぶ直線の延長線上に監視装置70、極端紫外光案内孔71および管72が配置されている。したがって、プラズマから放出されるEUV光Eの一部は、チャンバ11の窓43、遮熱板60の貫通孔60b、回転式ホイルトラップ50の複数のホイル53の隙間、接続チャンバ42の壁の極端紫外光案内孔71、管72の内腔を通過して、監視装置70に到達する。
このようにして、EUV光Eを監視装置70によって監視することができる。監視装置70は接続チャンバ42の外部に配置されるので、接続チャンバ42の内部に配置される場合に比べて、監視装置70および監視装置70の配線70a,70bの点検および修理が容易である。また、監視装置70の配線70a,70bが接続チャンバ42の外部に配置されるので、接続チャンバ42の内部に配置される場合に比べて、接続チャンバ42の封止箇所が少ない。さらに、監視装置70が接続チャンバ42の外部に配置されるので、監視装置70の過熱を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を図示して説明したが、当業者にとって特許請求の範囲に記載された発明の範囲から逸脱することなく、形式および詳細の変更が可能であることが理解されるであろう。このような変更、改変および修正は本発明の範囲に包含されるはずである。
1 極端紫外光光源装置(EUV光源装置)
11 チャンバ(第1の真空筐体)
12 光源部
21a,21b 放電電極
40 利用装置
42 接続チャンバ(第2の真空筐体)
43,44 窓
46 デブリ
50 回転式ホイルトラップ(デブリトラップ)
52 外側リング
54 モータ(回転駆動装置)
54a,54b 配線
55 回転軸
56 貫通孔
57 メカニカルシール
59 水冷配管
60 遮熱板
64 デブリ収容容器
66 貫通孔
69 ヒーター配線
70 監視装置
70a,70b 配線
71 極端紫外光案内孔
72 管

Claims (2)

  1. 極端紫外光を放出するプラズマを発生させる光源部と、
    前記光源部が配置された第1の真空筐体と、
    前記極端紫外光が利用される利用装置と前記第1の真空筐体の間に配置され、前記利用装置と前記第1の真空筐体に連通する第2の真空筐体と、
    前記第2の真空筐体の内部に配置され、前記プラズマから前記利用装置に向けて放散されたデブリの進行方向をそらすデブリトラップと、
    前記第2の真空筐体の外部に配置され、前記デブリトラップで進行方向がそらされたデブリが落下するデブリ収容容器と
    前記第2の真空筐体の内部に配置されて前記第2の真空筐体の内部に侵入したデブリの一部を受ける受け板とを備え、
    前記第2の真空筐体の壁には、前記デブリ収容容器の内部空間と前記第2の真空筐体の内部空間を連通させる貫通孔が形成されており、前記第2の真空筐体の内部から前記貫通孔を通じてデブリが前記デブリ収容容器に落下するようになっているとともに、前記受け板に受けられたデブリが前記受け板に導かれて前記デブリ収容容器に落下するようになっていることを特徴とする
    極端紫外光光源装置。
  2. 前記第2の真空筐体の前記底壁は、前記受け板に覆われていない部分を有し、当該部分の上面は、貫通孔に近いほど低くなるように、傾斜している
    ことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
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