JP2015148628A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で誤読の虞の低い退避位置へ指針を退避させることのできる電子時計を提供する。【解決手段】分針3及び分針3に連動して回転動作する時針2からなる指針と、指針を駆動する駆動手段と、指針の回転面下部に設けられ、指針の回転動作によりこの指針と重なる位置に配置された表示部53、54と、駆動手段に駆動信号を送って指針を表示部と重ならない位置に退避させる退避手段と、を備える電子時計であって、退避手段は、時針2及び分針3が互いに重なる位置を指針の退避位置として、この退避位置のうちの一つに指針を退避させる。【選択図】図3

Description

この発明は、指針によるアナログ表示とデジタル表示とを兼ね備えた電子時計に関する。
従来、時針、分針、及び、秒針といった指針を用いて時刻を表示する指針式電子時計において、電源の停止時などに全ての指針を12時の位置に移動させる帰零処理を行う機能がある。また、指針を用いた表示とデジタル表示画面とを兼ね備えた電子時計において、デジタル表示画面を利用する際に指針がデジタル表示画面の上部にあって表示内容を読み取りづらい場合に、指針位置をデジタル表示画面上から外すことによってユーザが表示内容を読み易くする技術がある。
例えば、特許文献1、特許文献2には、指針とデジタル表示画面とが重ならない位置や、指針がデジタル表示画面に表示される文字と重ならない位置などを退避位置として予め記憶しておき、デジタル表示画面が利用される際には、最寄りの退避位置や12時の位置へ指針を各々移動させる技術が開示されている。
また、特許文献3には、特に、デジタル表示画面を利用した時刻表示以外の機能が用いられる場合に、指針とデジタル表示画面とが重ならない位置まで移動させる技術が開示されている。
特開平6−273545号公報 特公昭64−10794号公報 特公平3−47717号公報
しかしながら、時針と分針とを一の駆動機構により連動させて回動させる電子時計の場合には、分針と時針の退避動作を行う際に、単に時針と分針とがデジタル表示画面から外れる位置まで移動させただけでは、当該指針位置での表示が指針を退避させた結果なのか、現在の時刻を表示しているのかを即座に区別することが出来ないという課題があった。一方で、従来のように時針及び分針を帰零させる処理を行うと、しばしば移動に要するステップ数が非常に大きくなって所要時間が増加し、ユーザにストレスを与えることとなるという課題があった。
この発明の目的は、短時間で誤読の虞の低い退避位置へ指針を退避させることのできる電子時計を提供することにある。
分針及び前記分針に連動して回転動作する時針からなる指針と、
前記指針を駆動する駆動手段と、
前記指針の回転面下部に設けられ、前記指針の回転動作により当該指針と重なる位置に配置された表示部と、
前記駆動手段に駆動信号を送って前記指針を当該表示部と重ならない位置に退避させる退避手段と、
前記時針及び前記分針が互いに重なる位置を前記指針の退避位置として記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記退避位置の中で、前記指針の現在位置から最短時間で当該指針を退避可能な一の退避位置を選択する選択手段と、
を備え、
前記退避手段は、前記選択手段により選択された一の退避位置に前記指針を退避させる
ことを特徴とする電子時計である。
本発明に従うと、電子時計において、短時間で指針を誤読の虞の低い退避位置へ退避させることができるという効果がある。
本発明の実施形態の電子時計を示す正面図である。 電子時計の内部構成を示すブロック図である。 電子時計における指針退避の例を示す平面図である。 電子時計の各メモリに記憶された退避用データテーブルを示す図である。 退避実行位置テーブルの作成手順を示すフローチャートである。 指針退避処理の動作手順を示すフローチャートである。 指針退避処理において呼び出される退避位置配列昇順探索処理の制御手順を示すフローチャートである。 指針退避処理において呼び出される退避位置配列降順探索処理の制御手順を示すフローチャートである。 指針退避処理において呼び出される退避位置確定処理の制御手順を示すフローチャートである。 指針退避処理において呼び出される指針退避実行処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の電子時計の正面図である。
本実施形態の電子時計1は、バンド14A、14Bによりユーザの腕に装着可能な腕時計である。この電子時計1は、ケーシング10と、文字盤11と、文字盤11の上面を塞ぐ図示略の風防とに覆われた領域に、時針2と、分針3と、第1表示部53と、第2表示部54とが設けられ、アナログ表示機能とデジタル表示機能とを兼ね備えた時計である。また、ケーシング10の側面部には、4個のボタンB1〜B4が設けられている。
時針2及び分針3の回転軸は、何れも文字盤11の中央付近で同一位置となるように設けられている。第1表示部53は、文字盤11上の5〜7時の方向に設けられた長方形のデジタル表示部である。また、第2表示部54は、文字盤11上の3時方向から4時方向にかけて設けられた円形のデジタル表示部である。
図2は、本実施形態の電子時計1の内部構成を示すブロック図である。
電子時計1は、時針2及び分針3(以降、両者を併せて指針とも記す)と、輪列機構30を介し、時針2及び分針3を連動して駆動する指針駆動部40(駆動手段)と、第1表示部53及び第2表示部54と(以降、両者を併せて表示部とも記す)、発振回路48と、分周回路49と、計時回路50と、CPU(Central Processing Unit)43(退避手段、選択手段、時間計測手段)と、記憶部45(第2記憶手段、記憶手段)と、ROM(Read Only Memory)46(第1記憶手段、記憶手段)と、RAM(Random Access Memory)47(第3記憶手段、記憶手段)と、電源部51と、操作部52(操作手段)とを備えている。
この電子時計1は、CPU43から出力される駆動制御信号に基づいて、指針駆動部40により時針2と分針3とが連動して駆動される。指針駆動部40は、時針2及び分針3を正転(時計回り)又は逆転(反時計回り)で回動させることが可能である。指針駆動部40が時針2及び分針3を正転させる最高速度の設定値は、逆転させる最高速度の設定値の2倍となっている。
分針3は、時刻表示状態では、文字盤上において1時間で回転軸の周りを一周する。分針3は、本実施形態では、20秒ごとに2度ずつ180ステップ駆動されて、360度の回転動作を行う。時針2は、輪列機構30を介し、分針3と連動して駆動され、12時間で回転軸の周りを一周する。即ち、時針2は、1/6度ずつ2160ステップ駆動されて、360度の回転動作を行う。この電子時計1では、時針2の位置に基づき0時0分0秒を始点とした0〜2159の数値で指針位置を表す。
第1表示部53及び第2表示部54は、デジタル表示により、日付や現在時刻の秒データを表示させる。また、ボタンB1〜B4を用いて種々の機能を呼び出して実行することによって、例えば、ストップウォッチ機能による計測時間表示、アラーム機能におけるアラーム設定時刻やオンオフの設定表示、タイマー機能による残時間表示、ワールドタイム表示機能における都市名の表示を行わせることが出来る。デジタル表示の方式としては、特に限られないが、例えば、ドットマトリックス式の液晶表示が用いられる。或いは、セグメント方式の液晶表示部であっても良いし、有機EL(Electro-Luminescent)によるデジタル表示を行っても良い。
発振回路48は、所定の周波数、例えば、1.6384MHzの周波数信号を発生して分周回路49に出力する。分周回路49は、発振回路48から入力された周波数信号を設定された分周比で分周して、1秒信号を計時回路50に出力すると共に、CPU43により利用される設定周波数の信号をCPU43に出力する。
計時回路50は、1秒信号をカウントして時刻を計数するカウンタである。また、計時回路50が計数する時刻データは、CPU43からの修正命令に基づいて修正可能となっている。
CPU43は、電子時計1の動作全体を統括制御し、また、種々の演算処理を行う。CPU43は、時刻表示状態では、計時回路50から入力された時刻データ信号に基づいて指針駆動部40、第1表示部53、及び、第2表示部54に駆動制御信号を出力する。また、CPU43は、各種機能を実行して第1表示部53及び/又は第2表示部54にデジタル表示を行わせる場合や、外部から命令を受け取った場合には、必要に応じて時針2及び分針3を第1表示部53及び第2表示部54の上部から退避させる処理を行う。
ROM46には、CPU43が実行する各種制御プログラム、機能プログラムや設定データが格納されている。制御プログラムには、時針2及び分針3の指針退避処理プログラムが含まれている。CPU43は、必要に応じてROM46からプログラムや初期設定データを読み出し、RAM47に展開して実行する。また、ROM46には、本実施形態の指針退避処理における指針の退避可能位置のデフォルト値を示す退避可能位置テーブルを46aが格納されている。
RAM47は、CPU43に作業用のメモリ空間を提供する。CPU43は、制御プログラムや機能プログラムの実行により取得された値、設定や算出された値を一時的に記憶する。また、RAM47には、退避可能位置テーブル46a及び記憶部45に記憶された後述する退避可能フラグのテーブル45aに基づいて生成される退避実行位置テーブル47aが記憶されている。
記憶部45は、電子時計1の機種や製品ごとの設定データなどを記憶する不揮発性メモリである。記憶部45には、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)が用いられる。この記憶部45には、退避可能位置テーブル46aに記憶されたデフォルト退避位置がそれぞれ電子時計1において退避可能か否かを示す退避可能フラグのテーブル45aが記憶されている。
電源部51は、CPU43の駆動に必要な電力を供給する。この電源部51は、特に限られないが、例えば、太陽電池と二次電池とを組み合わせたものである。
操作部52は、ボタンB1〜B4の操作に基づく電気信号を入力信号としてCPU43へ送る。例えば、ボタンB3が押下されると、CPU43は、時刻表示状態から順番にワールドタイム機能、ストップウォッチ機能、タイマー機能、アラーム機能へと移行し、その後、時刻表示機能に戻る。また、ボタンB1が押されると、ストップウォッチ機能やタイマー機能において時間の計測が開始されたり、ワールドタイム機能において都市設定が変更されたりする。
次に、本発明の電子時計1における指針退避について説明する。
図3は、電子時計1における指針の退避位置を説明する図である。
時針2及び分針3によるアナログ表示機能と、第1表示部53及び第2表示部54を用いたデジタル表示機能とを兼ね備えた電子時計1では、時針2や分針3が第1表示部53や第2表示部54の上部に来ることによってデジタル表示の内容が覆い隠される期間がある。例えば、図3(a)に示すように、時刻表示状態において、「6月30日木曜日」を示す表示がなされている第1表示部53に「6時52分」を示す指針のうち、時針2が重なっている。このような場合に、本実施形態の電子時計1では、ユーザが第1表示部53の内容を読み取りたいときに、時針2及び分針3を第1表示部53の上部から退避させることが出来る。例えば、6時52分にストップウォッチ機能「STW」が呼び出されて計測時間が表示されている第1表示部53の上部から時針2及び分針3が退避されると、図3(b)に示すように、7時38分の位置に移動する。
ここで、例えば、4時10分にストップウォッチ機能による時間の計測を開始した場合、計測の開始時点では、時針2及び分針3の何れも第1表示部53又は第2表示部54と重なっていないが、時間の計測が継続されて時間が経過すると、やがて分針3が第2表示部54と重なり、続いて、第1表示部53と重なることになる。従って、本実施形態の電子時計1では、指針位置の退避動作開始時点での第1表示部53又は第2表示部54との重なりの有無は考慮されない。
本実施形態の電子時計1において時針2及び分針3を退避させる際には、時針2及び分針3の針位置が重なる位置に移動させる。図3(a)、(b)の文字盤11上において、回転軸の位置から放射状に伸びる8本の実線及び3本の破線で示された11方向は、時針2及び分針3が重なる方向を示す。具体的には、これらの11方向の位置が示す時刻は、0時0分0秒、1時5分20秒、2時10分40秒、3時16分20秒、4時21分40秒、5時27分0秒、6時32分40秒、7時38分0秒、8時43分20秒、9時49分0秒、及び、10時54分20秒である。即ち、0時台から10時台までの各1時間には、それぞれ1箇所ずつ時針2及び分針3が重なる位置があり、11時台には、時針2及び分針3が重なる位置が存在しない。
ここで、時針2と分針3とが重なる状況は、時針2と分針3とが厳密に同一の方向を指している場合に限られない。電子時計1では、時針2が1/6度間隔で駆動されるのに対し、分針3は2度間隔で駆動されるので、時針2及び分針3の駆動タイミングで分針3の指針位置が時針2の指針位置を追い越すことになる。しかしながら、時針2及び分針3には、回転角方向に数度程度の横幅があるので、分針3が時針2を追い越す駆動タイミングの前後で分針3と時針2とが重なる期間が現れる。本実施形態の電子時計1では、分針3が時針2を追い越す駆動タイミングの前の20秒間における指針位置が指針の重なる位置として利用されている。
これら11箇所の時針2及び分針3が重なる指針位置のうち、5時27分0秒の位置、及び、6時32分40秒の位置と、第1表示部53とが重なっている。また、第2表示部54は、3時16分20秒の位置と重なっている。従って、図3(a)、(b)において破線で示されたこれらの3つの指針位置は、電子時計1における指針の退避位置から除外される。そして、実線で示された残りの8つの指針位置が本実施形態の電子時計1における指針の退避位置として設定される。
図4は、電子時計1における退避位置の設定について説明する図である。
図4(a)は、記憶部45に記憶された退避可能フラグのテーブル45aの例である。図4(b)は、ROM46に記憶された退避可能位置テーブル46aである。図4(c)は、RAM47における退避実行位置テーブル47aの初期設定である。図4(d)は、退避可能フラグのテーブル45aと退避可能位置テーブル46aとに基づく設定後の退避実行位置テーブル47aの例である。
図4(a)〜(d)に示すように、これらの指針退避位置を定めるテーブルは、何れも2×16の二次元配列である。そして、これらのテーブルは、それぞれ、0時台から11時台までの1時間ずつの期間を示す時刻「0」〜時刻「11」における指針退避位置に関する情報を含む。
図4(a)に示すように、退避可能フラグのテーブル45aは、時刻「0」から時刻「11」までの12の期間に対して、退避可能フラグとして、それぞれ、「0」または「1」の二値データが設定されたテーブルである。この退避可能フラグのテーブル45aにおいて、退避可能フラグが「1」の場合には、当該期間内に設定される指針位置が指針退避位置として利用可能であることを示す。退避可能フラグが「0」の場合には、当該期間内にある指針位置が指針退避位置として利用不可能であることを示す。図4(a)の例では、時刻「5」、「6」、「8」、「11」、即ち、5時台、6時台、8時台、及び、11時台にそれぞれ設定される指針位置が指針退避位置として利用不可能であることが示されている。
なお、予備領域には通常の動作内でアクセスされないので、任意の値を設定しておくことが可能である。或いは、予備領域の配列要素への値の設定動作自体を行わなくても良いし、予備領域を設けないこととしても良い。
また、上述のように、11時台には時針2と分針3とが重なる指針位置が存在しないので、時刻「11」の退避可能フラグは、常に「0」となる。
この退避可能フラグのテーブル45aは、例えば、製造工場における検査時に電子時計1の機種ごとに記憶部45に書き込まれるものである。即ち、第1表示部53や第2表示部54の配置によって退避可能フラグの値の配列が異なるので、第1表示部53や第2表示部54の配置が異なる機種ごとに退避可能フラグの値の配列が予め用意されて書き込まれる。
退避可能位置テーブル46aは、予めROM46に書き込まれて書き換え不可能な初期データである。この退避可能位置テーブル46aには、図4(b)に示すように、時刻「0」から時刻「11」までの各期間において時針2と分針3とが重なる指針位置を退避可能位置データとして示している。例えば、1時台において時針2と分針3とが重なる時刻である1時5分20秒は、基準位置である0時0分0秒から20秒ごとの運針で196ステップ目に当たる。従って、時刻「1」に対する退避可能位置としては、「196」が設定される。時針2と分針3とが重ならない11時台の退避可能位置には、本実施形態では、「FFFF」との設定を行うことで該当する退避可能位置が無いことを表している。この値は、0〜2159の間の値を除く他の任意の値であっても良い。
退避実行位置テーブル47aは、電子時計1において実際に指針を退避させる位置を設定して用いるための読み書き可能なテーブルである。この退避実行位置テーブル47aに0時台から11時台までの退避実行位置データが記憶され、また、指針退避処理の際には、この退避実行位置が退避実行位置テーブル47aから読み出されて退避位置として利用される。初期状態では、図4(c)に示すように、この退避実行位置が未設定であることを示す値として、例えば、「FFFF」が入力されている。この値は、例えば、退避可能位置テーブル46aにおける該当退避可能位置無しの値と連動させて変更することが可能である。そして、電子時計1の起動時に、電子時計1で指針退避位置として設定される指針位置データが退避可能位置テーブル46aから取得されて、図4(d)に示すように、退避実行位置のデータとして初期値「FFFF」に更新上書きされる。
なお、本実施形態の退避実行位置テーブル47aは、揮発性メモリであるRAM47に設けられるものであって、電子時計1の電源が切断されると消滅するので、図4(c)のような初期設定データを持つことなく、電源起動時に毎回図4(d)に示す退避実行位置テーブル47aを新たに作成することとしても良い。或いは、退避実行位置テーブル47aを記憶部45に記憶させることとしても良い。
図5は、退避実行位置の設定を行う退避位置配列作成処理の動作手順を示すフローチャートである。
この退避位置配列作成処理は、電子時計1の電源がオンされた際に、例えば、初期設定動作の一環として自動的に実行される。
退避位置配列作成処理が開始されると、CPU43は、先ず、変数Iを「0」に設定する(ステップS11)。続いて、CPU43は、退避可能フラグのテーブル45aにアクセスして時刻Iにおける退避可能フラグを取得し、この退避可能フラグが「0」であるか否かを判別する(ステップS12)。退避可能フラグが「0」ではない、即ち「1」であると判別された場合には、CPU43は、退避可能位置テーブル46aにアクセスして、時刻Iの退避可能位置データを取得し、当該時刻Iの退避実行位置データとして退避実行位置テーブル47aに書き込み設定する(ステップS13)。それから、CPU43の処理は、ステップS14に移行する。一方、退避可能フラグが「0」であると判別された場合には、CPU43は、退避実行位置テーブル47aにおける時刻「I」の退避実行位置データとして「FFFF」を書き込み設定する(ステップS16)。それから、CPU43の処理は、ステップS14に移行する。
ステップS14の処理に移行すると、CPU43は、変数Iに1を加算する。続いて、CPU43は、変数Iが「12」であるか否かを判別する(ステップS15)。変数Iが「12」ではないと判別された場合には、CPU43の処理は、ステップS12に戻り、CPU43は、ステップS12〜S15の処理を繰り返す。変数Iが「12」であると判別された場合には、CPU43は、退避位置配列作成処理を終了する。
次に、指針の退避動作について説明する。
図6は、指針退避処理の動作手順を示すフローチャートである。
この指針退避処理は、ユーザによるボタンB1〜B4の操作に基づく命令により開始されたり、また、例えば、ストップウォッチ機能に切り替えられたときに自動的に開始されたりする。
指針退避処理が開始されると、CPU43は、先ず、退避位置配列昇順探索を行う(ステップS200)。この退避位置配列昇順探索により、CPU43は、時針2及び分針3を現在位置から時計回りに正転させた場合における直近の指針退避位置を検索する。次に、CPU43は、退避位置配列降順探索を行う(ステップS400)。この退避位置配列降順探索により、CPU43は、時針2及び分針3を現在位置から反時計回りに逆転させた場合における直近の指針退避位置を検索する。
次に、CPU43は、退避位置確定処理を行う(ステップS600)。この退避位置確定処理において、CPU43は、退避位置配列昇順探索で取得された指針退避位置と、退避位置配列降順探索で取得された指針退避位置とを比較し、より短時間で指針の退避可能な指針退避位置を選択して退避位置として確定する。それから、CPU43は、指針退避実行処理を行う(ステップS800)。CPU43は、退避位置として確定された指針退避位置へ、時針2及び分針3を早送り駆動する。そして、CPU43は、指針退避処理を終了する。
図7〜図10は、指針退避処理で呼び出される各処理における詳細な制御手順を示すフローチャートである。
図7は、退避位置配列昇順探索処理の制御手順を示すフローチャートである。
退避位置配列昇順探索処理が呼び出されると、CPU43は、先ず、昇順カウンタのカウンタ値Ct_aを現在時刻の「時」の値、即ち、0〜11の何れかの値に設定する(ステップS211)。また、CPU43は、変数Iを「0」に設定する(ステップS212)。
CPU43は、退避実行位置テーブル47aを参照して、時刻Ct_aに対する退避実行位置が「FFFF」ではないか判別する(ステップS213)。退避実行位置が「FFFF」であると判別された場合には、CPU43の処理は、“NO”に分岐して、昇順位置データPt_aにFFFFを設定する(ステップS216)。それから、CPU43は、昇順カウンタのカウンタ値Ct_aに1加算すると共に、変数Iに1を加算する(ステップS217)。CPU43は、昇順カウンタのカウンタ値Ct_aが「12」であるか否かを判別し(ステップS218)、カウンタ値Ct_aが「12」であると判別された場合には、カウンタ値Ct_aを「0」に設定してから(ステップS219)、処理をステップS220に移行させる。カウンタ値Ct_aが「12」ではないと判別された場合には、そのままCPU43の処理は、ステップS220に移行する。
ステップS220の処理において、CPU43は、変数Iが「12」であるか否かを判別する。変数Iが「12」ではないと判別された場合には、CPU43の処理は、ステップS213に戻る。変数Iが「12」であると判別された場合には、退避位置配列昇順探索処理を終了して、指針退避処理に戻る。
ステップS213の判別処理において、退避実行位置テーブル47aから取得された時刻Ct_aに対する退避実行位置が「FFFF」ではないと判別された場合には、CPU43の処理は、“YES”に分岐して、次に、CPU43は、変数Iが「0」であり、且つ、取得された退避実行位置より現在の指針位置Pt_pの方が大きい値であるか否かを判別する(ステップS214)。現在の指針位置Pt_pの方が大きい値であると判別された場合には、時刻Ct_aに対する退避実行位置は、時針2及び分針3の正転方向に隣接する位置ではない。従って、CPU43の処理は、ステップS216へ移行する。退避実行位置より現在の指針位置Pt_pの方が小さい値であるか、又は、変数Iが「0」ではないと判別された場合には、CPU43は、この退避実行位置を昇順退避位置Pt_aとして設定する(ステップS215)。そして、退避位置配列昇順探索処理を終了して指針退避処理に戻る。
図8は、退避位置配列降順探索処理の制御手順を示すフローチャートである。
退避位置配列降順探索処理が呼び出されると、CPU43は、先ず、降順カウンタのカウンタ値Ct_dを現在時刻の「時」の値、即ち、0〜11の何れかの値に設定する(ステップS411)。また、CPU43は、変数Iを「0」に設定する(ステップS412)。
CPU43は、退避実行位置テーブル47aを参照して、時刻Ct_dに対する退避実行位置が「FFFF」ではないか判別する(ステップS413)。退避実行位置が「FFFF」であると判別された場合には、CPU43の処理は、“NO”に分岐して、降順位置データPt_dにFFFFを設定する(ステップS416)。それから、CPU43は、降順カウンタのカウンタ値Ct_dが「0」であるか否かを判別し(ステップS417)、カウンタ値Ct_dが「0」であると判別された場合には、カウンタ値Ct_dを「12」に設定してから(ステップS418)、CPU43の処理をステップS419に移行させる。カウンタ値Ct_dが「0」ではないと判別された場合には、そのままCPU43の処理は、ステップS419に移行する。ステップS419の処理に移行すると、CPU43は、カウンタ値Ct_dを1減ずるとともに、変数Iに1を加算する。
次に、CPU43は、変数Iが「12」であるか否かを判別する(ステップS420)。変数Iが「12」ではないと判別された場合には、CPU43の処理は、ステップS413に戻る。変数Iが「12」であると判別された場合には、退避位置配列降順探索処理を終了して、指針退避処理に戻る。
ステップS413の判別処理において、退避実行位置テーブル47aから取得された時刻Ct_dに対する退避実行位置が「FFFF」ではないと判別された場合には、CPU43の処理は、“YES”に分岐して、次に、CPU43は、変数Iが「0」であり、且つ、取得された退避実行位置より現在の指針位置Pt_pの方が小さい値であるか否かを判別する(ステップS414)。変数Iが「0」であり、且つ、現在の指針位置Pt_pの方が小さい値であると判別された場合には、時刻Ct_dに対する退避実行位置は、時針2及び分針3の逆転方向に隣接する退避実行位置ではない。従って、CPU43の処理は、ステップS416へ移行する。変数Iが「0」ではないか、又は、退避実行位置より現在の指針位置Pt_pの方が大きい値であると判別された場合には、CPU43は、この退避実行位置を降順退避位置Pt_dとして設定する(ステップS415)。そして、退避位置配列降順探索処理を終了して指針退避処理に戻る。
図9は、退避位置確定処理の制御手順を示すフローチャートである。
退避位置確定処理が呼び出されると、CPU43は、先ず、昇順退避距離D_aとして現在の指針位置Pt_pから退避位置配列昇順探索処理で求められた昇順退避位置Pt_aへの正転方向へのステップ数を算出する(ステップS611)。具体的には、CPU43は、昇順退避位置Pt_aの値から現在指針位置Pt_pの値を減算し、求められた値が負の場合には、更に2160を加算することで昇順退避距離D_aを求める。
次に、CPU43は、降順退避距離D_dとして現在の指針位置Pt_pから退避位置配列降順探索処理で求められた降順退避位置Pt_dへの逆転方向へのステップ数を算出する(ステップS612)。具体的には、CPU43は、現在指針位置Pt_pの値から降順退避位置Pt_dの値を減算し、求められた値が負の場合には、更に2160を加算することで降順退避距離D_dを求める。
CPU43は、降順退避距離D_dの2倍の値が、昇順退避距離D_aの値より大きいか否かを判別する(ステップS613)。降順退避距離D_dの2倍の値が昇順退避距離D_aの値より大きいと判別された場合には、CPU43は、退避位置Ptとして昇順退避位置Pt_aを設定し、退避位置として確定する(ステップS614)。そして、CPU43は、退避位置確定処理を終了して指針退避処理に戻る。
一方、ステップS613の判別処理において、降順退避距離D_dの2倍の値が昇順退避距離D_aの値より小さいと判別された場合には、CPU43は、退避位置の値Ptとして降順退避位置の値Pt_dを設定し、退避位置として確定する(ステップS615)。そして、CPU43は、退避位置確定処理を終了して指針退避処理に戻る。
図10は、指針退避実行処理の制御手順を示すフローチャートである。
指針退避実行処理が呼び出されると、CPU43は、現在の指針位置Pt_pと退避位置Ptとを比較する(ステップS811)。そして、退避位置Ptの方が大きい値であると判別された場合には、CPU43は、退避位置Ptから現在の指針位置Pt_pを減ずることで退避ステップ数Dを算出する(ステップS812)。それから、CPU43は、退避ステップ数Dが1440以下であるか否かを判別し(ステップS813)、退避ステップ数Dが1440以下であると判別された場合には、CPU43は、指針駆動部40に駆動信号を送って、時針2及び分針3を正転でステップ数D早送りさせる(ステップS814)。そして、CPU43は、指針退避実行処理を終了して指針退避処理に戻る。退避ステップ数Dが1440より大きいと判別された場合には、CPU43は、2160から退避ステップ数Dを減じた値に退避ステップ数Dを変更し(ステップS815)、指針駆動部40に駆動信号を送って、時針2及び分針3を逆転でステップ数D早送りさせる(ステップS818)。そして、CPU43は、指針退避実行処理を終了して指針退避処理に戻る。
一方、ステップS811の判別処理において、退避位置Ptより現在の指針位置Pt_pの方が大きい値であると判別された場合には、CPU43は、現在の指針位置Pt_pから退避位置Ptを減ずることで退避ステップ数Dを算出する(ステップS816)。そして、CPU43は、退避ステップ数Dが720以下であるか否かを判別し(ステップS817)、退避ステップ数Dが720以下であると判別された場合には、CPU43は、指針駆動部40に駆動信号を送って、時針2及び分針3を逆転でステップ数D早送りさせる(ステップS818)。そして、CPU43は、指針退避実行処理を終了して指針退避処理に戻る。退避ステップ数Dが720より大きいと判別された場合には、CPU43は、2160から退避ステップ数Dを減じた値に退避ステップ数Dを変更し(ステップS819)、それから、指針駆動部40に駆動信号を送って、時針2及び分針3を正転でステップ数D早送りさせる(ステップS814)。そして、CPU43は、指針退避実行処理を終了して指針退避処理に戻る。
なお、退避位置確定処理において、ステップS614の処理が行われた際に、昇順退避距離D_aを退避ステップ数Dとして設定し、また、正転で早送りさせるフラグを設定することとしても良い。また、ステップS615の処理が行われた際に、降順退避距離D_dを退避ステップ数Dとして設定し、また、逆転で早送りさせるフラグを設定することとしても良い。ステップS614、S615において、これらの設定がなされることで、指針退避実行処理におけるステップS811〜S813、S815〜S817の処理を省略することが出来る。
上述の動作手順により退避位置に移動された時針2及び分針3は、ユーザのボタンB1〜B4の操作による命令により退避状態が解除されて、時刻表示に復帰する。或いは、時刻表示機能以外の機能の実施中に指針の退避が行われた場合には、当該機能ごとに定められた所定の時間が経過後に自動的に時刻表示に復帰させることとしても良い。例えば、タイマー機能で計測可能な時間が100分未満である電子時計1において、CPU43が分周回路49から所定の周波数信号を取得して指針の退避動作からの経過時間を計数し、100分経過後に自動的に時刻表示に復帰させることとしても良い。
以上のように、本実施形態の電子時計1によれば、連動して回転動作する分針3及び時針2によるアナログ表示機能と、デジタル表示を行う第1表示部53及び第2表示部54とを備え、時針2及び分針3を第1表示部53及び第2表示部54と重ならない位置へ退避させる際に、帰零位置以外にも時針2及び分針3の退避位置を設けることで、退避時間を短縮することが出来る。
また、退避位置を時針2と分針3とが重なる11箇所以下に限定することで、ユーザが通常の時刻表示を行っていると誤解して誤った時刻を読み取ってしまうことを防止することが出来る。
また、11箇所以下の退避位置のうち、最短時間で移動可能な位置を選択して時針2及び分針3を退避させるので、効率よく短時間で指針の退避を行うことが出来る。
また、これら11箇所以下の退避位置を予めRAM47の退避実行位置テーブル47aに記憶させておくことで、容易に退避先の選択を行うことが出来る。
また、時針2と分針3とが重なる11箇所の退避可能位置をROM46の退避可能位置テーブル46aに格納しておき、当該11箇所の退避可能位置が第1表示部53及び第2表示部54と重なるか否かを示す退避可能フラグを記憶した記憶部45の退避可能フラグのテーブル45aを電子時計1の機種ごとに設定して、電子時計1の起動時に退避可能位置テーブル46a及び退避可能フラグのテーブル45aに基づいて退避実行位置テーブル47aを自動生成するので、多様な表示部の配置を取りうる電子時計1の製造の際に、単純な工程で指針の退避位置の設定を行わせることが出来る。
また、ユーザのボタンB1〜B4を用いた入力操作に基づく命令によって指針の退避を行わせるので、必要なタイミングで容易に指針を退避させることが出来る。
また、第1表示部53や第2表示部54を利用したストップウォッチ機能などの特定の機能を実行させる際には、必要に応じて自動的に指針の退避を行わせることで、デジタル表示の内容を見やすくすることが出来る。
また、所定の時間以上に亘り指針の退避状態が維持された場合には、自動的に時刻表示状態に復帰させることが出来るので、戻し忘れなどがあってもその後容易に時刻データを取得することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、時針2及び分針3の2本の指針が連動して駆動される場合について説明したが、秒針を含む3本の指針が連動して駆動される場合にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、表示部として液晶表示によるデジタル表示部を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、他の機能針が配置された小窓や状況によって隠されることが好ましくないロゴの表示部、及び、これらの組み合わせであっても良い。
また、上記実施の形態では、退避可能フラグ、退避可能位置、及び、退避実行位置をそれぞれ記憶部45、ROM46、及び、RAM47に記憶させたが、これらに限られない。
例えば、何れも記憶部45に記憶させることとしても良い。また、退避可能位置のデータを退避位置配列作成処理のプログラム内に直接含めることとしても良い。
また、退避可能フラグ、退避可能位置、及び、退避実行位置のデータを全て電子時計1が保持する必要はなく、製造工場における検査時に、外部に保持された退避可能フラグ及び退避可能位置のデータに基づいて抽出された退避実行位置のデータだけを不揮発性メモリ(記憶部45)に記憶させて利用することとしても良い。
また、上記実施の形態では、所定の機能に係る表示が第1表示部53、第2表示部54に表示されたときには、自動的に指針の退避が行われることとしたが、指針の退避処理は、ユーザの操作に基づく命令でのみ行われることとしても良い。
また、上記実施の形態では、時針2及び分針3の位置によらず指針の退避命令があった場合には必ず時針2及び分針3を退避させることとしたが、指針の退避命令による退避のタイミングから時刻表示に自動復帰するまでの期間に退避対象の表示部と重ならない場合には、退避を行わせないこととしても良い。或いは、時針2又は分針3が退避対象の表示部と重なり始めるタイミングで退避を行わせても良い。
また、上記実施の形態では、退避可能フラグのテーブル45a、退避可能位置テーブル46a、及び、退避実行位置テーブル47aをそれぞれ時刻との2次元配列に格納したが、時刻要素の値と配列番号とを等しくすることができることから、単純に一次元配列とすることもできる。また、退避実行位置の検索の際に、時刻要素に基づいて12個順番に検索を行ったが、退避実行位置の各要素と現在の指針位置とを直接比較して、直近の退避実行位置を取得することとしても良い。
また、上記実施の形態では、電子時計1として腕時計を例に挙げて説明したが、本発明を置時計や懐中時計などの他の電子時計に適用することとしても良い。
その他、上記実施の形態で示した具体的な構成、形状、配置、及び、手順などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
分針及び前記分針に連動して回転動作する時針からなる指針と、
前記指針を駆動する駆動手段と、
前記指針の回転面下部に設けられ、前記指針の回転動作により当該指針と重なる位置に配置された表示部と、
前記駆動手段に駆動信号を送って前記指針を当該表示部と重ならない位置に退避させる退避手段と、
を備え、
前記退避手段は、前記時針及び前記分針が互いに重なる位置を前記指針の退避位置として、当該退避位置のうちの一つに前記指針を退避させる
ことを特徴とする電子時計。
<請求項2>
前記退避位置を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記退避位置の中で、前記指針の現在位置から最短時間で当該指針を退避可能な一の退避位置を選択する選択手段と、
を備え、
前記退避手段は、前記選択手段により選択された一の退避位置に前記指針を退避させる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
<請求項3>
前記記憶手段は、前記時針と前記分針とが重なる退避可能位置を全て記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶された前記退避可能位置の各々において前記指針が前記表示部と重なるか否かを示す設定データを記憶する第2記憶手段と、
前記第2記憶手段に記憶された前記設定データに基づいて前記第1記憶手段に記憶された前記退避可能位置の中から抽出された前記退避位置のデータを記憶する第3記憶手段と、
を備え、
前記退避手段は、前記第3記憶手段に記憶された前記退避位置のうち、前記指針が最短時間で到達可能なものを選択して前記指針を退避させる
ことを特徴とする請求項2に記載の電子時計。
<請求項4>
ユーザの入力操作を検知して取得する操作手段を備え、
当該操作手段により前記指針の退避指令が取得された場合には、前記退避手段が前記指針を前記退避位置に退避させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子時計。
<請求項5>
前記退避手段は、前記表示部に所定の機能に係る表示が行われた場合には、前記指針を前記退避位置に退避させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子時計。
<請求項6>
経過時間を計数する時間計測手段を備え、
前記退避手段は、前記時間計測手段により前記指針の退避が行われてから所定の時間が計数された場合には、前記指針の退避状態を解除して当該指針に現在時刻を表示させる
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子時計。
1 電子時計
2 時針
3 分針
10 ケーシング
11 文字盤
14A、14B バンド
30 輪列機構
40 指針駆動部
43 CPU
45 記憶部
45a 退避可能フラグのテーブル
46 ROM
46a 退避可能位置テーブル
47 RAM
47a 退避実行位置テーブル
48 発振回路
49 分周回路
50 計時回路
51 電源部
52 操作部
53 第1表示部
54 第2表示部
B1〜B4 ボタン
この発明の目的は、誤読の虞の低い退避位置へ指針を退避させることのできる電子時計を提供することにある。
回転動作する第1指針及び第2指針からなる指針と、
前記指針の回転動作により当該指針と重なる位置に配置された表示部と、
前記指針を当該表示部と重ならない位置に退避させる退避手段と、
前記第1指針及び前記第2指針が互いに重なる位置を前記指針の退避位置として記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記退避位置の中で、前記指針の現在位置から最短時間で当該指針を退避可能な一の退避位置に前記指針を退避させる
ことを特徴とする電子時計である。
本発明に従うと、電子時計において、指針を誤読の虞の低い退避位置へ退避させることができるという効果がある。

Claims (6)

  1. 分針及び前記分針に連動して回転動作する時針からなる指針と、
    前記指針を駆動する駆動手段と、
    前記指針の回転面下部に設けられ、前記指針の回転動作により当該指針と重なる位置に配置された表示部と、
    前記駆動手段に駆動信号を送って前記指針を当該表示部と重ならない位置に退避させる退避手段と、
    前記時針及び前記分針が互いに重なる位置を前記指針の退避位置として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記退避位置の中で、前記指針の現在位置から最短時間で当該指針を退避可能な一の退避位置を選択する選択手段と、
    を備え、
    前記退避手段は、前記選択手段により選択された一の退避位置に前記指針を退避させる
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 前記選択手段は、
    前記指針を現在位置から正転させた場合における前記指針の直近の退避位置を検出する第1退避位置検出手段と、
    前記指針を現在位置から逆転させた場合における前記指針の直近の退避位置を検出する第2退避位置検出手段と、を有し、
    前記第1退避位置検出手段と前記第2退避位置検出手段により検出された退避位置を比較することで前記一の退避位置を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記記憶手段は、前記時針と前記分針とが重なる退避可能位置を全て記憶する第1記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶された前記退避可能位置の各々において前記指針が前記表示部と重なるか否かを示す設定データを記憶する第2記憶手段と、
    前記第2記憶手段に記憶された前記設定データに基づいて前記第1記憶手段に記憶された前記退避可能位置の中から抽出された前記退避位置のデータを記憶する第3記憶手段と、
    を備え、
    前記退避手段は、前記第3記憶手段に記憶された前記退避位置のうち、前記指針が最短時間で到達可能なものを選択して前記指針を退避させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子時計。
  4. ユーザの入力操作を検知して取得する操作手段を備え、
    当該操作手段により前記指針の退避指令が取得された場合には、前記退避手段が前記指針を前記退避位置に退避させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子時計。
  5. 前記退避手段は、前記表示部に所定の機能に係る表示が行われた場合には、前記指針を前記退避位置に退避させる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子時計。
  6. 経過時間を計数する時間計測手段を備え、
    前記退避手段は、前記時間計測手段により前記指針の退避が行われてから所定の時間が計数された場合には、前記指針の退避状態を解除して当該指針に現在時刻を表示させる
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子時計。
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