JP2015148610A - 非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法およびシステム - Google Patents

非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2015148610A
JP2015148610A JP2015015371A JP2015015371A JP2015148610A JP 2015148610 A JP2015148610 A JP 2015148610A JP 2015015371 A JP2015015371 A JP 2015015371A JP 2015015371 A JP2015015371 A JP 2015015371A JP 2015148610 A JP2015148610 A JP 2015148610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fault
line
faulty
bus
location
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015015371A
Other languages
English (en)
Inventor
ホンボ・サン
Hongbo Sun
アナミカ・デュベイ
Dubey Anamika
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JP2015148610A publication Critical patent/JP2015148610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/08Locating faults in cables, transmission lines, or networks
    • G01R31/088Aspects of digital computing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/08Locating faults in cables, transmission lines, or networks
    • G01R31/081Locating faults in cables, transmission lines, or networks according to type of conductors
    • G01R31/086Locating faults in cables, transmission lines, or networks according to type of conductors in power transmission or distribution networks, i.e. with interconnected conductors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications
    • Y04S10/52Outage or fault management, e.g. fault detection or location

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Locating Faults (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)

Abstract

【課題】障害のタイプおよび障害のある線路のタイプに基づいて非接地配電系統の障害のある給電線区間内の障害の場所を特定する方法を提供する。【解決手段】障害のある線路が支線であり、かつ障害が相間障害または二相対地障害である場合には、障害を、障害電流が負荷電流に等しい支線の障害のない相上の第1の点にあると特定し、障害のある線路が支線であり、障害が三相障害である場合には、障害の場所を、等価障害インピーダンスの虚数部間の差が最も小さな点にあると特定する。また、障害のある線路が本線である場合には、障害の場所を、障害のある線分のバスにおける電圧に基づいて求められた長さの比によって障害のある線分を2つの部分線分に分割する点にあると特定する。【選択図】図1

Description

本発明は、包括的には配電系統に関し、より詳細には、非接地配電系統において多相障害を検出し、その位置を特定することに関する。
配電系統は、障害状態の影響を受けやすい可能性がある。それらの障害は、できる限り速やかに解消して、停電時間を短縮し、機器損傷を回避する必要がある。障害状態を解消するには、障害の場所を正確に、かつ迅速に推定する必要がある。
配電系統内の多相障害の位置を特定するために、いくつかの方法が用いられてきた。例えば、特許文献1は、障害場所を推定する進行波法を記述する。各過渡障害パルスを検知し、そのパルス間の時間間隔を記録するために、配電系統に沿って複数の場所に受信局が設置される。障害場所は、これらのタイミング間隔と、配電系統内の送電線の既知の時間遅延および既知の伝搬速度とに基づいて特定される。
特許文献2において記述される方法も、類似の方法を用いる。配電給電線に沿っていくつかの場所に複数の無線送受信機が設置され、中央コンピューターが信号の到着時刻を比較することによって、障害場所が特定される。しかしながら、いずれの方法でも、配電系統内に追加の障害測定デバイスを設置する必要があり、コストが上昇する。
特許文献3において記述される別の方法は、配電網内の多相障害に関する、インピーダンスに基づく障害位置特定方法を記述する。その方法は、障害抵抗と負荷電流との相互作用に起因する誤差を補正することによって、障害インピーダンスを計算する。しかしながら、その方法は、配電線に関して近似的な線路モデルを使用する。
特許文献4において記述される方法は、障害ループインピーダンスを計算して、多相障害の事象における障害場所を特定する。その方法は、障害場所を得るために一連の線路構成要素を使用し、それにより、配電線モデルを近似し、障害場所における近似誤差を許容する。また、その方法は、障害が抵抗性であり、障害インピーダンスの影響を含まないと仮定する。
米国特許第5682100号明細書 米国特許第8346207号明細書 米国特許第5773980号明細書 米国特許第6483435号明細書
したがって、配電系統内の多相障害の位置を特定することが必要とされている。
本発明の種々の実施の形態が、非接地配電系統の動作中に収集された測定値に基づいて、非接地配電系統内の相間障害、二相対地障害および三相障害のような多相障害の場所を特定する。例えば、それらの測定値は、給電線遮断器および開閉器に設置された測定ユニットまたはセンサによって求めることができる。
本発明の実施の形態は、配電給電線に対して複数の測定点が用いられるとき、障害を受けた可能性があるエリアを、より小さな給電線区間に帰することができるという認識に基づく。本発明のいくつかの実施の形態は、給電線の根元にある給電線遮断器、および給電線に沿った、センサを備える開閉器から収集された測定値を使用する。本発明の実施の形態では、障害中の電圧測定値および電流測定値に基づいて、最初に、障害のある給電線区間が特定され、障害のある給電線区間から測定された電圧および電流を解析することによって、障害の可能性のある線路タイプおよび障害の可能性のある場所が特定される。
本発明のいくつかの実施の形態は、非接地配電網内の多相障害の位置を特定するための配電給電線トポロジーを使用する。給電線区間ごとの測定点の数に応じて、本発明のいくつかの実施の形態は、障害場所に関する二終端アルゴリズムを使用し、一方、別の実施の形態は、一終端アルゴリズムを使用する。
本発明のいくつかの実施の形態は、障害のある給電線区間の両端において入手可能な測定値を使用し、障害のタイプに基づいて一終端障害位置特定アルゴリズムまたは二終端障害位置特定アルゴリズムを実施する。二相対地障害、相間障害または三相障害の事象において別々の一終端アルゴリズムが用いられる。本線内の障害の場合、汎用の二終端障害位置特定アルゴリズムが用いられる。本発明の実施の形態に組み込まれる二終端アルゴリズムは、多相障害、すなわち、二相対地障害、相間障害または三相障害の全ての一般的な場合に適用可能であり、それゆえ、汎用性のある手法である。
本発明のいくつかの実施の形態は、障害のある給電線区間の一端においてのみ入手可能な測定値を使用する。いくつかの実施の形態では、測定センサは、上流測定点においてのみ利用可能な場合がある。一端においてのみ測定値が入手可能である場合、一終端障害位置特定アルゴリズムを用いて、多相障害の事象における障害場所を特定する。
いくつかの実施の形態では、配電回路内の障害を受けた区間は、本線に沿った各開閉器において測定される実効(RMS)電流を用いて識別される。開閉器は、任意の下流障害に関する障害電流を測定し、障害が開閉器から上流にあるとき、障害電流を示すことはしない。本発明のいくつかの実施の形態は、給電線に沿った、センサを備える各開閉器によって測定された障害電流を調べることによって、障害のある区間を特定する。
本発明のいくつかの実施の形態は、障害を受けた線路のタイプ、すなわち、本線の障害であるか、顧客への架空引込線または地中引込線の障害であるかを識別する。これらの実施の形態は、上流開閉器および下流開閉器から得られた測定値を用いて、本線に沿った各バスにおける障害電圧の予測を利用する。上流開閉器において測定された電圧および電流は、三相回路解析を用いて、障害を受けた給電線区間の本線に沿った各バスにおける電圧および電流を得るのに用いられる。同様に、下流開閉器において記録された電圧および電流は、障害を受けた給電線区間の各バスにおける別の1組の電圧および電流読み値を計算するのに用いられる。実施の形態によって、双方の組の電圧は、障害のタイプを識別するのに用いられる。
本発明のいくつかの実施の形態は、本線に沿った障害の場合、電圧および電流測定値が、上流開閉器および下流開閉器の両方においてセンサから入手可能であるという認識に基づく。それらの実施の形態は、三相回路解析を用いて障害のある給電線区間の本線に沿った各バスにおける2組の電圧を計算するために、両方の開閉器において入手可能な電圧測定値を使用する。本線に沿った2組の電圧を用いて、障害のある線分を特定する。1つの実施の形態は、厳密な線路モデルを使用し、それにより、線路モデル化パラメータに起因して、推定された障害場所に誤差が生じるあらゆる可能性を回避する。正確な障害場所を特定するために、二終端障害位置特定アルゴリズムも配備される。
いくつかの障害の場合に、障害場所から上流にある開閉器においてのみ測定値が入手可能である。また、二終端測定値を伴う給電線区間の支線のうちの1つにおける障害の場合、支線に接続されるバスにおける両方の測定値を用いて求められた電圧を、障害位置特定計算のために入手可能な唯一の測定値と見なすことができる。いくつかの実施の形態は、反復一終端障害位置特定方法を用いて、正確な障害場所を特定する。支線区間は、いくつかの負荷タップを有する複数の線分を含むことができるので、その障害位置特定方法は、線分ごとに、順次、実施される。
いくつかの実施の形態は、各負荷バスにおける厳密な負荷が未知であるという所見に基づいており、公称負荷条件下および電流負荷条件下で給電線区間において測定された障害前電圧および電流を用いて、負荷変動パラメータを推定する。負荷変動パラメータは、徐々に更新され、障害位置特定アルゴリズムは、更新された負荷変動パラメータごとに実行される。その方法は、正確な障害場所推定が得られるまで繰り返される。
したがって、本発明の1つの実施の形態は、非接地配電系統内の障害の場所を特定する方法を開示する。前記配電系統は、変電所に接続される1組の給電線を含み、各給電線は、1組の給電線区間を含み、各給電線区間は、上流開閉器で開始し、線分によって接続される1組の負荷を含み、各線分は、上流バスおよび下流バスを含み、前記障害は、相間障害、二相対地障害および三相障害のうちの1つを含む多相障害である。本方法は、給電線に関して、上流開閉器における電流がしきい値より大きい、最も離れた給電線区間を障害のある給電線区間と判断することと、前記障害のある給電線区間が下流開閉器を持たない場合には、障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の第1のバスから開始する支線と判断し、前記上流開閉器の測定値に基づいて求められた障害のあるバスの電圧が、前記下流開閉器の測定値に基づいて求められた前記障害のあるバスの電圧にほぼ等しい場合には、前記障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の前記上流開閉器と前記下流開閉器との間の前記障害のある給電線区間の本線上の障害のあるバスから開始する支線と判断し、その他の場合には、前記障害のある線路を、前記本線と判断することと、前記支線が1つのバスのみを有する場合には、前記障害の前記場所を、前記第1のバスまたは前記障害のあるバスにあると特定することと、前記障害のある線路が支線であり、前記障害が前記相間障害または前記二相対地障害である場合には、前記障害の前記場所を、障害電流が負荷電流に等しい前記支線の障害のない相上の第1の点にあると特定することと、前記障害のある線路が前記支線であり、前記障害が前記三相障害である場合には、前記障害の前記場所を、3つの相における等価障害インピーダンスの虚数部間の差がしきい値未満である点にあると特定することと、前記障害のある線路が前記本線である場合には、実質的に逆の位相角を有する電圧を有する上流バスと下流バスとの間の前記障害のある線路の障害のある線分を特定するとともに、前記障害の前記場所を、前記上流バスおよび前記下流バスにおける前記電圧に基づいて求められた長さの比によって前記障害のある線分を2つの部分線分に分割する点にあると特定することとを含む。該方法のステップは、プロセッサを用いて実施される。
別の実施の形態は、非接地配電系統内の障害の場所を特定する方法を開示する。前記配電系統は、変電所に接続される1組の給電線を含み、各給電線は、1組の給電線区間を含み、各給電線区間は、上流開閉器で開始し、線分によって接続される1組の負荷を含み、各線分は、上流バスおよび下流バスを含み、前記障害は相間障害、二相対地障害および三相障害のうちの1つを含む多相障害である。本方法は、給電線に関して、上流開閉器における電流がしきい値より大きい、最も離れた給電線区間を障害のある給電線区間と判断することと、前記障害のある給電線区間が下流開閉器を持たない場合には、障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の第1のバスから開始する支線と判断し、前記上流開閉器の測定値に基づいて求められたバス上の電圧が、前記下流開閉器の測定値に基づいて求められた前記バスの電圧にほぼ等しい場合には、前記障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の前記上流開閉器と前記下流開閉器との間の前記障害のある給電線区間の本線上の障害のあるバスから開始する支線と判断し、その他の場合には、前記障害のある線路を、前記本線と判断することと、前記障害のある線路が前記本線である場合には、二終端障害位置特定方法を用いて、障害のある線分上の前記障害の前記場所を特定することと、前記障害のある線路が前記支線である場合には、一終端障害位置特定方法を用いて、前記障害のある線分上の前記障害の前記場所を特定することとを含む。
さらなる実施の形態は、非接地配電系統内の障害の場所を特定するシステムを開示する。前記配電系統は、変電所に接続される1組の給電線を含み、各給電線は、1組の給電線区間を含み、各給電線区間は、上流開閉器で開始し、線分によって接続される1組の負荷を含み、各線分は、上流バスおよび下流バスを含み、前記障害は相間障害、二相対地障害および三相障害のうちの1つを含む多相障害である。本システムは、少なくとも1つのプロセッサで構成され、給電線に関して、上流開閉器における電流がしきい値より大きい、最も離れた給電線区間を障害のある給電線区間と判断し、前記障害のある給電線区間が下流開閉器を持たない場合には、障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の第1のバスから開始する支線と判断し、前記上流開閉器の測定値に基づいて求められたバスの電圧が、前記下流開閉器の測定値に基づいて求められたバスの電圧にほぼ等しい場合には、前記障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の前記上流開閉器と前記下流開閉器との間の前記障害のある給電線区間の本線上の障害のあるバスから開始する支線と判断し、その他の場合には、前記障害のある線路を、前記本線と判断し、前記支線が1つのバスのみを有する場合には、前記障害の前記場所を、前記第1のバスまたは前記障害のあるバスにあると特定し、前記障害のある線路が支線であり、前記障害が前記相間障害または前記二相対地障害である場合には、前記障害の前記場所を、障害電流が負荷電流に等しい前記支線の障害のない相上の第1の点にあると特定し、前記障害のある線路が前記支線であり、前記障害が前記三相障害である場合には、前記障害の前記場所を、3つの相における等価障害インピーダンスの虚数部間の差がしきい値未満である点にあると特定し、前記障害のある線路が前記本線である場合には、実質的に逆の位相角を有する電圧を有する上流バスと下流バスとの間の前記障害のある線路の障害のある線分を特定するとともに、前記障害の前記場所を、前記上流バスおよび前記下流バスにおける前記電圧に基づいて求められた長さの比によって前記障害のある線分を2つの部分線分に分割する点にあると特定する。
本発明のいくつかの実施の形態によって用いられる例示的な非接地配電系統の概略図である。 本発明のいくつかの実施の形態による障害位置特定解析の方法のブロック図である。 本発明のいくつかの実施の形態による障害位置特定解析の方法のブロック図である。 本発明のいくつかの実施の形態によるバス(k+1)および(m−1)に支線が接続されない場合の給電線区間の概略図である。 本発明のいくつかの実施の形態によるバス(k+1)および(m−1)に支線が接続される場合の給電線区間の概略図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、両方の開閉器からの測定値を用いてバスごとの電圧および電流を計算する二終端給電線区間の概略図である。 本線内に障害がある給電線区間の概略図である。 支線内に障害がある給電線区間の概略図である。 多相障害がある線分の概略図である。 二相対地障害がある、障害のある線分の概略図である。 相対相障害がある、障害のある線分の概略図である。 三相障害がある、障害のある線分の概略図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、負荷変動を伴う非接地系統の障害位置特定解析の方法のブロック図である。
非接地配電系統および多相障害位置特定解析
図1は、障害の場所101を有する非接地配電系統100の一例を示す。配電系統は、変電所に接続される1組の給電線を含む。各給電線は、1組の給電線区間を含む。各給電線区間は、上流開閉器において開始し、線分によって接続される1組の負荷を含む。各線分は、上流バスおよび下流バスを含む。障害は、相間障害、二相対地障害および三相障害のうちの1つを含む多相障害である。
例えば、配電系統100は、配電変電所を含み、配電変電所において、三相変圧器105が送電系統から電力を受電し、その電力を下流給電線に供給する。変圧器105の巻線は、非接地であり、非接地Y結線またはΔ結線のいずれかを使用する。例えば、図1において、変圧器の一次巻線は、Δ結線を使用し、二次巻線は、非接地Y結線を使用する。給電線は、三相三線線路を通して負荷に電力を伝達する。全ての負荷は、Δ結線することができる。各給電線は、1つの給電線遮断器と、センサを備えるいくつかの開閉器とを有する。遮断器および開閉器はいずれも、三相対地電圧および三相電流を測定される。
図1の例において、変圧器105は、3つの給電線、給電線110、給電線120および給電線130に接続される。各給電線は、その根元に1つの給電線遮断器、例えば、遮断器111、121および131を含むことができる。また、給電線は、給電線の区間を規定する開閉器も含むことができる。例えば、給電線110は、開閉器114および開閉器117を含む。給電線120は、開閉器124および開閉器127を含む。給電線130は、開閉器134および開閉器137を含む。
切替デバイスおよび測定デバイスの場所に応じて、給電線は、いくつかの給電線区間に分割することができる。例えば、給電線110は、3つの給電線区間、区間112、区間115および区間118に分割することができる。給電線区間112は、遮断器111と開閉器114との間の全ての線分またはデバイスを含む。区間115は、開閉器114と開閉器117との間の全ての線分またはデバイスによって規定される。給電線区間118は、開閉器117の下流にある全ての線分またはデバイスと規定される。
図2Aは、非接地配電系統内の多相障害の位置を特定する方法のブロック図を示す。二終端測定値を有する給電線区間の本線の場合、二終端障害位置特定アルゴリズムが用いられる。二終端アルゴリズムは、相間障害、二相対地障害および三相障害を含む、多相障害の一般的な全ての場合に適用可能である。地中引込線の場合、二終端測定が利用可能でないとき、一終端障害位置特定アルゴリズムが用いられる。二相対地障害、相間障害および三相障害ごとに別々の一終端アルゴリズムが用いられる。
障害中に遮断器および開閉器において電圧および電流を測定した(210)後に、その方法は、最初に障害タイプおよび障害のある給電線区間を識別し(220)、障害のある給電線区間に対して、二終端測定が利用可能であるか否かをチェックする(230)。二終端測定が利用可能である場合には、障害のある線路は、本線であり、そうでない場合には、障害のある線路は、支線である(240)。
障害のタイプに基づいて、その方法は、二終端障害位置特定アルゴリズムを用いるか(270)、一終端障害位置特定アルゴリズムを用いて(250)、障害場所を特定する。一終端測定のみが利用可能である場合には、一終端障害位置特定アルゴリズム(250)が用いられる。
特に、障害場所を詳細に解析する前に、障害を受けた線路タイプを識別すると、障害位置特定プロセスが迅速になり、計算が複雑でなくなる。また、本明細書において説明される二終端障害位置特定方法および一終端障害位置特定方法は、いずれも、障害インピーダンスについて何も仮定しないので、ボルト連結障害およびインピーダンス障害の両方の障害位置特定解析に適している。
図2Bは、図2Aの場合に説明された原理を利用する、本発明の1つの実施の形態による、障害の場所を特定する方法のブロック図を示す。例えば、障害のある給電線区間が、上流開閉器における電流がしきい値より高い、最も離れた給電線区間と特定される(290)。例えば、障害101の場合、区間115の上流開閉器114および区間112の遮断器111は、過電流になり、すなわち、開閉器上の電流の測定値は、障害に起因して異常なほど高い。
しかしながら、区間115は、区間112より、給電線110の始点から離れているので、障害のある給電線区間として区間115が選択される。
次に、その実施の形態は、試験291〜293のうちの1つまたは組み合わせを用いて、障害のある線路のタイプを識別する(240)。例えば、その実施の形態は、障害のある給電線区間が下流開閉器を持たない場合には、障害のある線路を、障害のある給電線区間の第1のバスから開始する支線と判断する(291)。例えば、障害が区間118内にある場合には、この区間の場合、開閉器117からの1つのタイプの測定値のみが入手可能であるので、開閉器117の第1のバスから開始する支線全体が選択される。
同様に、その実施の形態は、上流開閉器の測定値に基づいて求められたバス上の電圧が下流開閉器の測定値に基づいて求められたバスの電圧とほぼ等しい場合には、障害のある線路を、障害のある給電線区間の上流開閉器と下流開閉器との間の障害のある給電線区間の本線上にある障害のあるバスから開始する支線と判断する(292)。例えば、障害が支線150内にある場合には、障害のあるバスは、上流開閉器114と下流開閉器117との間の本線上のバス151である。この場合、本線の障害のあるバス151に関する測定値に相当する測定値のみが存在し、それゆえ、障害のある線路のタイプは、支線である。
いくつかの実施の形態は、三相回路解析を用いて、上流開閉器、例えば、開閉器114の測定値に基づいて本線上の各バスにおける第1の1組の電圧を求め、三相回路解析を用いて、下流開閉器、例えば、開閉器117の測定値に基づいて本線上の各バスにおける第2の1組の電圧を求める。次に、その実施の形態は、第1の1組の電圧と第2の1組の電圧とを比較し、第1の1組および第2の1組内の対応する電圧が等しいことをチェックする。
比較の結果は、上記の判断292および判断293において用いることができる。例えば、主給電線に沿ったバスのいずれについても、その実施の形態は、両方の開閉器を用いて求められた2組の電圧がほぼ等しくない、すなわち、その差がしきい値より小さい場合には、障害は、本線内にあると判断する(293)。
種々の実施の形態は、障害のある線路の障害のある給電線区間およびタイプの知識を用いて、障害の場所を特定するのに適した方法を選択する(299)。障害のある線路が支線である場合には、一終端障害位置特定方法250が用いられる。例えば、支線が1つのバスのみを有する場合には、1つの実施の形態は、障害の場所を、第1のバスに、または障害のあるバスにあると特定する(294)。障害のある線路が支線であり、かつ障害が相間障害または二相対地障害である場合には、1つの実施の形態は、障害の場所を、障害電流が等価負荷電流に等しい支線の障害のない相上の第1の点にあると特定する(295)。また、障害のある線路が支線であり、かつ障害が三相障害である場合には、1つの実施の形態は、以下に説明されるように、障害の場所を、3つの相における等価障害インピーダンスの虚数部間の差がしきい値未満である点にあると特定する(296)。
障害のある線路が本線である場合には、いくつかの実施の形態は、二終端障害位置特定方法270を用いる。例えば、1つの実施の形態は、位相角が実質的に逆である電圧を有する、上流バスと下流バスとの間の障害のある線路の障害のある線分を特定し(297)、障害の場所を、上流バスおよび下流バスにおける電圧に基づいて求められた長さの比によって障害のある線分を2つの部分線分に分割する点にあると特定する。この実施の形態は、本線の上流開閉器および下流開閉器によって与えられる測定値を利用する。
障害を受けた給電線区間および障害タイプを識別する
1つの実施の形態において、障害が起こった給電線区間は、その境界にある開閉器における相電流測定値に基づいて特定され、障害タイプは、電流および電圧両方の測定値を用いて求められる。
障害を受けた給電線区間を識別することは、多数の方法において障害位置特定を容易にする。第一に、障害のある区間が識別された後に、その区間に対してのみ障害位置特定プロセスが実行され、配電系統全体に対しては実行されないので、障害位置特定を迅速にする。第二に、複数の給電線上の障害の場合、全ての障害のある区間を、この手法を用いて識別することができ、全ての障害に対する場所を特定することができる。
ある給電線区間の場合に、その上流開閉器における複数の相において過電流が生じているが、下流開閉器では生じていない場合には、その給電線区間内に多相障害が存在する。過電流を有する相は、障害を受けた相である。
以下の条件が満たされた場合には、相xが過電流を有すると判断される。
Figure 2015148610
ただし、|Ip、x|およびIp、x ratedは、開閉器pにおける相xに関する測定電流の大きさ、および定格電流であり、
Figure 2015148610
は、過電流状態を判断するために用いられる測定電流の定格電流に対する現在の比のしきい値である。例えば、しきい値
Figure 2015148610
は、3.0に設定することができる。
3つの相が過電流を有する場合には、障害は、三相障害である。2つの相が過電流を有する場合には、その障害は、相間障害か、二相対地障害かのいずれである。二相障害の場合、障害を受けていない相において過電圧がある場合には、その障害は、相間障害であり、そうでない場合には、二相対地障害である。
以下の条件が満たされた場合には、相xは過電圧を有すると判断される。
Figure 2015148610
ただし、|Vp、x|は、相xのバスにおいて測定された電圧の大きさであり、
Figure 2015148610
は、過電圧状態を判断するために用いられる電圧の大きさのしきい値である。例えば、しきい値
Figure 2015148610
は、単位当たり1.40と設定することができる。
障害を受けた線路のタイプを識別する
センサを備える上流開閉器および下流開閉器によって規定される給電線区間は、本発明における二終端給電線区間である。二終端給電線区間の例は、区間112および115を含む。障害は、その区間の本線において、すなわち、2つの開閉器間の最短経路において生じている可能性があるか、またはその区間の支線、すなわち、本線上のバスにおいて開始される給電線区間の部分において生じる可能性がある。
いくつかの実施の形態は、2つの開閉器から得られた測定値を用いて、本線に沿った各バスにおける障害電圧の推定値に基づいて障害を受けた線路のタイプを識別する。上流開閉器において測定された電圧および電流は、三相回路解析を用いて、障害を受けた区間の本線に沿った各バスにおける第1の1組の電圧および電流を求めるために用いられる。同様に、下流開閉器において測定された電圧および電流は、障害を受けた区間の各バスにおける第2の1組の障害電圧および障害電流を求めるために用いられる。2組の電圧を比較して、障害のある線路のタイプを識別する。
ステップ−1:上流開閉器(開閉器−A)測定値を用いて障害電圧および障害電流を計算する。
図3および図4は、二終端給電線区間の電圧および電流を計算するための2つの例を示す。図3において、バスk+1 340は、いかなる支線とも接続されない。図4において、バスk+1 440は、支線と接続される。
f、A 、If、A を障害中に上流開閉器(開閉器−A)において測定された電圧および電流とする。バスk+1において電圧および電流を計算するとき、2つの事例が生じる可能性がある。1つの事例は、図3に示されるように、バスk+1が支線に接続されない場合であり、他の事例は、図4に示されるように、バスk+1が支線に接続される場合である。
図3に示されるように、バスk+1が支線に接続されない場合には、バスkとk+1との間の線分のインピーダンスzll と、バスk+1における負荷インピーダンス行列z k+1とを用いて、下式に従ってバスk+1における電圧および電流が求められる。
Figure 2015148610
ただし、Vf、A k+1、およびIf、A k+1は、バスk+1における電圧のベクトル、および上流開閉器Aにおける測定値を用いて求められたバスk+1からバスk+2に流れる電流である。
図4に示されるように、バスk+1が支線に接続される場合には、バスk+1の電圧計算は、上記の事例と同じである。それゆえ、Vf、A k+1は、式(3)によって与えられる。しかしながら、バスk+1とバスk+2との間の次の線分において流れる電流を計算するために、支線If、A kl内に流れる電流も求められる。
したがって、電流If、A k+1は、式(5)によって与えられる。
Figure 2015148610
ただし、If、A klは、バスk+1によって給電される支線の中に流れ込む電流である。
f、A klは、支線内の全てのバスのバス注入電流とバス電圧との間の関係に基づいて求めることができる。図4の例では、バスk+1によって給電される支線は、1組のバス、バスkl+1、kl+2、・・・kl+knを含む。
支線に関する電圧と電流との関係は、下式によって表すことができる。
Figure 2015148610
ただし、Yl、k+1は、バスk+1に接続される支線に関する線分のインピーダンスおよび負荷インピーダンスに基づいて求められるバスアドミタンス行列である。バスk+1のみが電流注入を有し、他の全てのバスは、電流を注入されない。
1組のバスを2組に再編すると、1組のバスは、バスk+1のみを含み、他の組のバスは、k+1を除く全てのバスを含み、支線アドミタンス行列Yl、k+1は、以下のように分割することもできる。
Figure 2015148610
ただし、Yl、k+1 11およびYl、k+1 22は、第1の1組のバスおよび第2の1組のバスの自己アドミタンス行列であり、Yl、k+1 12およびYl、k+1 21は、それぞれ第1の1組のバスと第2の1組のバスとの間の相互アドミタンス行列である。
式(6)および(7)に基づいて、支線上の電流のベクトルは、以下のように求めることができる。
Figure 2015148610
ステップ−2:下流開閉器(開閉器−B)の測定値を用いて障害電圧および障害電流を求める。
下流開閉器(開閉器−B)から得られた測定値を用いて各バスにおいて電圧および電流を得るために、同様の1組の計算が繰り返される。Vf、B 、If、B を障害中に開閉器−Bにおいて測定された電圧および電流とする。上記の事例と同様に、バスm−1において電圧および電流を計算するとき、2つの事例が生じる可能性がある。
図3に示されるように、バスm−1が支線に接続されない場合には、バスmとm−1との間の線路インピーダンスzll m−1と、バスmにおける負荷インピーダンス行列(z )とを用いて、バスm−1における電圧と、バスm−1から流れ出る電流とが以下のように求められる。
Figure 2015148610
ただし、Vf、B m−1、およびIf、B m−1は、バスm−1における電圧のベクトル、および下流開閉器Bにおける測定値を用いて求められたバスm−1からバスmに流れる電流のベクトルである。
図4に示されるように、バスm−1が支線に接続される場合には、式(9)および(10)を用いてIf、B m−1、およびVf、B m−1が求められる。しかしながら、バスm−2から流れ出る電流If、B m−2を計算するには、支線内に流れる電流If、B mlを必要とする。電流If、B m−2は、下式によって与えられる。
Figure 2015148610
電流If、B mlは、上流開閉器測定値に関して論じられたのと同じ方法を用いて求めることができる。同じ手順に従って、電流If、B mlは、下式(12)によって求められる。それらの式を再帰的に用いて、各バスにおける電圧を計算する。
Figure 2015148610
ただし、Yl、m−1 11およびYl、m−1 22は、第1の1組のバスおよび第2の1組のバスの自己アドミタンス行列であり、Yl、m−1 12およびYl、m−1 21は、第1の1組のバスと第2の組のバスとの間の相互アドミタンス行列であり、第1の1組のバスは、バスm−1のみを含み、第2の1組のバスは、バスm−1を除く、支線内の全てのバスを含む。
ステップ−3:障害のある線路のタイプを特定する。
上流開閉器および下流開閉器の両方において記録された電圧および電流に基づいて、本線に沿った各バスにおける電圧が求められる。したがって、任意のバスnにおいて2組の電圧、Vf、A およびVf、B が入手可能である。
図5および図6は、障害位置特定の2つの例を示す。図5に示されるように、障害が本線にある場合には、障害のある相に対応する任意のバスnにおける電圧、Vf、A およびVf、B は、等しくない。それゆえ、本線に沿った各バスは、小さなしきい値δ、例えば、0.0001の場合に下式(13)を満たすことになる。
Figure 2015148610
図6に示されるように、障害がバスにあるか、またはバスに接続される支線にある場合には、開閉器−Aおよび開閉器−Bの両方の測定値を用いて障害条件中に求められる、バスIにおけるバス電圧は、小さなしきい値δの場合に下式(14)を満たすことになる。
Figure 2015148610
この条件は、障害のあるバスまたは障害のあるバスに接続される支線において、2つの測定値を用いて求められる電圧がほぼ等しいことを意味する。バスIに関して上式(14)が満たされる場合には、障害は、バスIにあるか、またはバスIに接続される支線にあるかのいずれかである。
障害場所を特定する
二終端給電線区間の本線の場合、電圧および電流読み値は、両方の端部から入手可能である。給電線の支線および最後の区間の場合、1つの測定値のみが入手可能である。それゆえ、入手可能な電圧および電流測定値に基づいて、二終端アルゴリズムおよび一終端アルゴリズムの両方が用いられる。
本線における障害の障害位置特定
図7は、障害710が本線にあり、バスn 720とバスn+1 730との間にあることを示す。バスnおよびバスn+1の両方において2組の電圧および電流が入手可能である。V 790を障害場所における電圧とする。その際、回路解析を用いて、下式が得られる。
Figure 2015148610
ただし、dは、バスnから障害場所までの距離であり、lは、バスnとバスn+1との間の線分の全長である。
本発明のいくつかの実施の形態は、上流バスおよび下流バスにおいて求められた第1の1組および第2の1組の対応する電圧の角度差が180度に近い差を有する障害のある線分を特定する。例えば、バスnと(n+1)との間の障害を受けた線分の場合、上式(15)〜(18)を用いて、下式が得られる。
Figure 2015148610
ここで、主給電線内の任意の2つの隣接するバスが上式(20)を満たす場合には、障害は、バスnとn+1との間の線路区間内にある。障害を受けた線分が識別された場合には、上式(19)を用いて、障害までの距離dを計算する。上式(19)および(20)の場合には、障害を受けた相のみが用いられる。
支線における障害の障害位置特定
障害が支線のうちの1つにある場合には、二終端区間に関して、支線に接続されるバスlにおいて両方の測定値を用いて求められた電圧は、ほぼ等しくなる。
Figure 2015148610
図8は、障害880を有する支線の一例を示す。その支線は、いくつかの負荷タップを備える多数の線分を含むことができ、いくつかの実施の形態では、障害位置特定は、障害の場所が見つけられるまで、1線分ずつ順次に実施される。例えば、線分の上流バスに関して、障害までの距離が測定される。二相障害(相間障害および二相対地障害の両方)並びに三相障害の場合に、2つの別々の方法が用いられる。例えば、障害が相間障害または二相対地障害である場合には、障害の場所は、障害電流が等価負荷電流に等しい支線の障害のない相上の第1の点にあると特定される。障害が三相障害である場合には、障害の場所は、三相における等価障害インピーダンスの虚数部間の差がしきい値未満である点にあると特定される。
図9、図10および図11は、二相対地障害、相間障害および三相障害の例を示す。任意の多相障害の場合に、障害電圧、障害電流および障害インピーダンスは、以下のように与えられる。
Figure 2015148610
ただし、zll は、線分の線路インピーダンスであり、Vは、障害場所における電圧であり、Iは、障害場所における障害電流であり、I は、線分内に流れる、障害を受けた線路の電流であり、I は、障害条件中に流れる負荷電流であり、ZFa、b、cは、障害場所における等価障害インピーダンスである。
二相障害の位置を特定する
図9および図10に示されるように、二相障害の場合、相のうちの1つは、障害を受けていない。相bおよびcが、障害を受けた相であると仮定すると、相aは、障害を受けていない相である。相aにおける等価負荷電流は、下式(25)によって与えられるように、相aにおける障害電流に等しくなる。一方、相bおよび相c(障害を受けた相)の負荷電流は、下式(26)によって与えられる。
Figure 2015148610
ただし、zeq l+1は、線分によって見られるような等価負荷インピーダンスであり、下式に従って求められる。
Figure 2015148610
l+1は、バスl+1における負荷インピーダンスであり、z l+1は、下流バスl+1における等価線路および負荷インピーダンスである。
いくつかの実施の形態は、障害までの距離dを変更することによって、線分に沿って上式(26)を用いて相ごとに負荷電流を求める。上式(26)を用いて障害を受けていない相の場合に求められた負荷電流が、上式(25)を用いて求められた負荷電流値と一致する場合のdの値が、推定障害場所である。次に、いくつかの実施の形態は、上流開閉器から障害場所までの距離dを求める。dは、未知であるので、反復プロセスを用いて、0から線分の長さLまでのdの変更を試験する。ステップdは、所望の精度に基づいて決定される。そのプロセスは、以下のステップを含む。
距離dの値は、0とLとの間に設定される。式(26)を用いて、1つの実施の形態は、dの値ごとに各相に対応する負荷電流を求める。障害を受けていない相の場合、線分の全長lにわたって、dに対する電流差Ivar=||I l、(a)−I l、(a)||をプロットする。そのプロットを用いて、その線分に関する最小差min(Ivar)が求められる。
min(Ivar)<δ、すなわち、障害電流が負荷電流に等しく、かつ最小値が線分の端部に対応しない場合には、障害までの距離は距離dの対応する値である。そうでない場合には、障害は、次の線分のうちの1つにある。障害電圧および障害電流は、下式(28)および(29)を用いて、次のバスl+1において求められる。
Figure 2015148610
上記のステップは、障害電流が負荷電流に等しい、支線の障害のない相上の第1の点が見つけられるまで繰り返される。
三相障害の位置を特定する
図11に示されるように、いくつかの実施の形態は、理想的には、障害インピーダンスが抵抗、すなわち、三相平衡であり、その際、相a、相bおよび相cにおける等価障害インピーダンスの虚数部が互いに等しい、すなわち、imag(ZFa)=imag(ZFb)=imag(ZFc)であるという所見を利用する。ただし、ZFa、ZFb、ZFcは、それぞれ、相a、相bおよび相cの場合の障害場所における等価障害インピーダンスである。また、仮定された障害距離dに対応する相ごとの負荷電流は、式(26)によって与えられる。
いくつかの実施の形態は、障害までの距離dを変更することによって線分に沿って、例えば、式(26)を用いて相ごとに負荷電流を求め、例えば、式(24)を用いて対応する障害インピーダンスを求める。ここで、三相リアクタンスの最小差を与える距離dの値は、推定障害場所である。
上流開閉器から障害場所までの距離(d)を計算するステップは、以下の通りである。dを0とLとの間の値になるように設定する。式(26)を用いて、dの値ごとに各相に対応する負荷電流を計算する。式(24)を用いて、等価障害インピーダンス(ZFa、ZFb、ZFc)を計算する。次に、1つの実施の形態は、下式に従って、障害の場所まで異なる距離dを有する1組の点の場合の等価障害インピーダンスの虚数部間の差X varを求める。
Figure 2015148610
例えば、1つの実施の形態は、線分(I)の全長に関して、dに対するX varをプロットし、特定の線分の場合の虚数部間の最小差min(X var)を求める。min(X var)<δであり、かつ最小値が線分の端部に対応しない場合には、障害までの距離は、対応するd値である。そうでない場合には、障害は、次の線分のうちの1つにある。式(28)および式(29)を用いて、次のバスl+1において障害電圧および障害電流が求められる。本方法のステップは、3つの相における等価障害インピーダンスの虚数部間の差がしきい値未満である点が見つけられるまで繰り返される。
負荷変動を伴う障害位置
配電系統において、各負荷バスにおける正確な負荷は、ほとんどわからない。日々の負荷変動は、その公称値のある特定のパーセンテージに及ぶ可能性がある。したがって、いくつかの実施の形態は、障害場所が見つけられるまで、支線内の後続の線分に対する障害電流および負荷電流を求め、そうでない場合には、障害場所が見つけられるまで、異なる負荷を有する支線の線分に対する障害電流および負荷電流を求める。
例えば、公称負荷条件下にある変電所において測定された障害前電圧および電流を用いて、負荷変動指標が推定される。これは、ベースインピーダンスZbase と呼ばれる。ここで、電流負荷条件下で新たな等価インピーダンスZcurrent が求められる。その後、負荷変動指標Δloadは、以下のように求められる。
Figure 2015148610
Δloadと乗算することによって、負荷行列が更新される。負荷変動調整を伴う障害位置特定アルゴリズムが用いられる。式(30)を用いて得られた負荷変動パラメータは、小さなステップで更新され、障害位置特定アルゴリズムは、更新された負荷変動パラメータごとに実行される。本方法は、正確な障害場所の推定値が得られるまで繰り返される。
図12は、負荷変動を用いて障害の位置を特定する方法のステップの流れ図を示す。その方法は、以下のステップを含む。その方法は、障害中に開閉器において電圧および電流測定値を読み取り(1210)、障害を受けた給電線区間および障害タイプを識別する(1220)。その方法は、変電所における障害前測定値を用いて負荷変動パラメータを求め(1230)、障害を受けた給電線区間に対して二終端測定値を利用できるか否かをチェックする(1240)。測定値が入手可能である場合には、その方法の実行は、ステップ1260に移行し、そうでない場合には、ステップ1245に移行する。ステップ1245において、その方法は、一終端障害位置特定アルゴリズムを用いて、障害場所を特定する。
その方法は、障害を受けた線路タイプを識別し(1260)、障害が本線にあるか否かをチェックする(1265)。本線にある場合には、その方法は、ステップ1270に移行し、本線にない場合には、ステップ1245に移行する。ステップ1270において、その方法は、二終端障害位置特定方法を用いて、障害場所を特定する。次に、その方法は、障害場所が見つけられたか否かをチェックする(1275)。見つけられた場合には、その方向の実行は、ステップ1290に移行し、見つけられない場合には、ステップ1280に移行する。ステップ1280において、その方法は、負荷変動パラメータを更新し、実行はステップ1265に進む。ステップ1290において、その方法は、障害位置特定結果を出力する。
本発明の上記の実施の形態は、数多くの方法のいずれかにおいて実現することができる。例えば、それらの実施の形態は、ハードウェア、ソフトウェアまたはその組み合わせを用いて実現することができる。ソフトウェアにおいて実現されるとき、そのソフトウェアコードは、単一のコンピューター内に設けられるにしても、複数のコンピューター間に分散されるにしても、任意の適切なプロセッサ、またはプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、集積回路として実現することができ、集積回路構成要素内に1つまたは複数のプロセッサが含まれる。しかしながら、プロセッサは、任意の適切な構成の回路を用いて実現することができる。そのプロセッサは、当該技術分野において既知であるように、メモリ、送受信機および入力/出力インターフェースに接続することができる。
また、本明細書において概説される種々の方法またはプロセスは、種々のオペレーティングシステムまたはプラットフォームのいずれか1つを利用する1つまたは複数のプロセッサ上で実行可能であるソフトウェアとしてコード化することができる。代替的に、またはそれに加えて、本発明は、信号等の、コンピューター可読記憶媒体以外のコンピューター可読媒体として具現することができる。
用語「プログラム」または「ソフトウェア」は、本明細書において、コンピューターまたは他のプロセッサをプログラミングし、上記で論じられたような本発明の種々の態様を実施するために用いることができる任意のタイプのコンピューターコードまたは1組のコンピューター実行可能命令を指すために、一般的な意味において用いられる。
請求項要素を変更するために特許請求の範囲において「第1の」、「第2の」のような序数の用語を使用することは、それだけで、ある請求項要素が別の請求項要素よりも優先度が高いこと、優位であること、若しくは上位にあることを、または方法の動作が実行される時間的な順序を暗示するのではなく、請求項要素を区別するために、ある特定の名称を有する1つの請求項要素を(序数用語を使用しなければ)同じ名称を有する別の要素から区別するラベルとして単に使用される。

Claims (10)

  1. 非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法であって、前記配電系統は、変電所に接続される1組の給電線を含み、各給電線は、1組の給電線区間を含み、各給電線区間は、上流開閉器で開始し、線分によって接続される1組の負荷を含み、各線分は、上流バスおよび下流バスを含み、前記障害は、相間障害、二相対地障害および三相障害のうちの1つを含む多相障害であり、該方法は、
    給電線に関して、上流開閉器における電流がしきい値より大きい、最も離れた給電線区間を、障害のある給電線区間と判断することと、
    前記障害のある給電線区間が下流開閉器を持たない場合には、障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の第1のバスから開始する支線と判断し、前記上流開閉器の測定値に基づいて求められた障害のあるバスの電圧が、前記下流開閉器の測定値に基づいて求められた前記障害のあるバスの電圧にほぼ等しい場合には、前記障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の前記上流開閉器と前記下流開閉器との間の前記障害のある給電線区間の本線上の障害のあるバスから開始する支線と判断し、その他の場合には、前記障害のある線路を、前記本線と判断することと、
    前記支線が1つのバスのみを有する場合には、前記障害の前記場所を、前記第1のバスまたは前記障害のあるバスにあると特定することと、
    前記障害のある線路が支線であり、前記障害が前記相間障害または前記二相対地障害である場合には、前記障害の前記場所を、障害電流が負荷電流に等しい前記支線の障害のない相上の第1の点にあると特定することと、
    前記障害のある線路が前記支線であり、前記障害が前記三相障害である場合には、前記障害の前記場所を、3つの相における等価障害インピーダンスの虚数部間の差がしきい値未満である点にあると特定することと、
    前記障害のある線路が前記本線である場合には、実質的に逆の位相角を有する電圧を有する上流バスと下流バスとの間の前記障害のある線路の障害のある線分を特定するとともに、前記障害の前記場所を、前記上流バスおよび前記下流バスにおける前記電圧に基づいて求められた長さの比によって前記障害のある線分を2つの部分線分に分割する点にあると特定することと、
    を含み、
    該方法のステップは、プロセッサを用いて実施される、非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法。
  2. 三相回路解析を用いて前記上流開閉器の測定値に基づいて前記本線上の各バスにおける第1の1組の電圧を求めることと、
    前記三相回路解析を用いて前記下流開閉器の測定値に基づいて前記本線上の各バスにおける第2の1組の電圧を求めることと、
    前記第1の1組および前記第2の1組内の対応する電圧が等しいことをチェックするために、前記第1の1組内の前記電圧と前記第2の1組内の前記電圧とを比較することと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記障害のある線路は、前記本線であり、
    前記上流バスおよび前記下流バスにおいて求められた前記第1の1組および前記第2の1組内の対応する電圧の角度差が180度に近い差を有する前記障害のある線分を特定することと、
    前記障害のある線分の前記上流バスおよび前記下流バスに関して求められた前記第1の1組および前記第2の1組からの電圧を用いて、前記障害のある線分内の前記障害の前記場所を特定することと
    をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記障害のある線分を特定することは、
    Figure 2015148610
    を用いて、前記上流バスnと前記下流バスn+1との間の前記障害のある線分を特定することを含み、ただし、Vf、A は、前記第1の1組から選択された前記バスnの前記電圧であり、Vf、B は、前記第2の1組から選択された前記バスnの前記電圧であり、Vf、A n+1は、前記第1の1組から選択された前記下流バスn+1の前記電圧であり、Vf、B n+1は、前記第2の1組から選択された前記下流バスn+1の前記電圧であり、∠は、角度であり、πは、ラジアン単位の角度差である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記場所を特定することは、
    Figure 2015148610
    に従って、前記障害のある線分内の前記障害の前記場所を特定することを含み、ただし、Vf、A は、前記第1の1組から選択された前記バスnの前記電圧であり、Vf、B は、前記第2の1組から選択された前記バスnの前記電圧であり、Vf、A n+1は、前記第1の1組から選択された前記下流バスn+1の前記電圧であり、Vf、B n+1は、前記第2の1組から選択された前記下流バスn+1の前記電圧であり、dは、長さlの前記障害のある線路の始点から前記障害の前記場所までの距離である、請求項3に記載の方法。
  6. 前記障害のある線路は、前記支線であり、前記障害は、前記相間障害または前記二相対地障害であり、
    前記支線の線分に関して、前記線分の前記上流バスから前記障害までの種々の距離を表す、前記線分に沿った1組の点において、障害電圧、障害電流およびインピーダンスを求めることと、
    前記線分の前記下流バスにおいて、等価線路および負荷インピーダンスを求めることと、
    前記線分の相ごとに、前記1組の点において負荷電流を求めることと、
    前記障害の前記場所を特定するために、対応する点における前記障害電流および前記負荷電流を比較することと
    を含む、請求項2に記載の方法。
  7. 前記障害の前記場所が見つけられるまで、前記支線内の後続の線分に関して前記障害電流および前記負荷電流を求めることと、別の方法として、
    前記障害の前記場所が見つけられるまで、前記支線の前記線分に関して異なる負荷を用いて前記障害電流および前記負荷電流を求めることと
    をさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記障害のある線路は、前記支線であり、前記障害は、前記三相障害であり、
    前記障害の前記場所までの前記距離を変更することによって得られた障害電流および負荷電流を用いて、前記等価障害インピーダンスを求めることと、
    Figure 2015148610
    に従って、前記障害の前記場所まで異なる距離dを有する1組の点に関して等価障害インピーダンスの虚数部間の差を求めることと
    をさらに含み、ただし、
    Figure 2015148610
    は、それぞれ相a、相bおよび相cに関する前記等価障害インピーダンスである、請求項2に記載の方法。
  9. 非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法であって、前記配電系統は、変電所に接続される1組の給電線を含み、各給電線は、1組の給電線区間を含み、各給電線区間は、上流開閉器で開始し、線分によって接続される1組の負荷を含み、各線分は、上流バスおよび下流バスを含み、前記障害は、相間障害、二相対地障害および三相障害のうちの1つを含む多相障害であり、該方法は、
    給電線に関して、上流開閉器における電流がしきい値より大きい、最も離れた給電線区間を、障害のある給電線区間と判断することと、
    前記障害のある給電線区間が下流開閉器を持たない場合には、障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の第1のバスから開始する支線と判断し、前記上流開閉器の測定値に基づいて求められたバス上の電圧が、前記下流開閉器の測定値に基づいて求められた前記バスの電圧にほぼ等しい場合には、前記障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の前記上流開閉器と前記下流開閉器との間の前記障害のある給電線区間の本線上の障害のあるバスから開始する支線と判断し、その他の場合には、前記障害のある線路を、前記本線と判断することと、
    前記障害のある線路が前記本線である場合には、二終端障害位置特定方法を用いて、障害のある線分上の前記障害の前記場所を特定することと、
    前記障害のある線路が前記支線である場合には、一終端障害位置特定方法を用いて、前記障害のある線分上の前記障害の前記場所を特定することと
    を含む、非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法。
  10. 非接地の配電系統内の障害の場所を特定するシステムであって、前記配電系統は、変電所に接続される1組の給電線を含み、各給電線は、1組の給電線区間を含み、各給電線区間は、上流開閉器で開始し、線分によって接続される1組の負荷を含み、各線分は、上流バスおよび下流バスを含み、前記障害は、相間障害、二相対地障害および三相障害のうちの1つを含む多相障害であり、該システムは、
    給電線に関して、上流開閉器における電流がしきい値より大きい、最も離れた給電線区間を障害のある給電線区間と判断し、
    前記障害のある給電線区間が下流開閉器を持たない場合には、障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の第1のバスから開始する支線と判断し、前記上流開閉器の測定値に基づいて求められたバスの電圧が、前記下流開閉器の測定値に基づいて求められたバスの電圧にほぼ等しい場合には、前記障害のある線路を、前記障害のある給電線区間の前記上流開閉器と前記下流開閉器との間の前記障害のある給電線区間の本線上の障害のあるバスから開始する支線と判断し、その他の場合には、前記障害のある線路を、前記本線と判断し、
    前記支線が1つのバスのみを有する場合には、前記障害の前記場所を、前記第1のバスまたは前記障害のあるバスにあると特定し、
    前記障害のある線路が支線であり、前記障害が前記相間障害または前記二相対地障害である場合には、前記障害の前記場所を、障害電流が負荷電流に等しい前記支線の障害のない相上の第1の点にあると特定し、
    前記障害のある線路が前記支線であり、前記障害が前記三相障害である場合には、前記障害の前記場所を、3つの相における等価障害インピーダンスの虚数部間の差がしきい値未満である点にあると特定し、
    前記障害のある線路が前記本線である場合には、実質的に逆の位相角を有する電圧を有する上流バスと下流バスとの間の前記障害のある線路の障害のある線分を特定するとともに、前記障害の前記場所を、前記上流バスおよび前記下流バスにおける前記電圧に基づいて求められた長さの比によって前記障害のある線分を2つの部分線分に分割する点にあると特定する
    ように構成されるプロセッサを備える、非接地の配電系統内の障害の場所を特定するシステム。
JP2015015371A 2014-02-07 2015-01-29 非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法およびシステム Pending JP2015148610A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/175,019 US9476930B2 (en) 2014-02-07 2014-02-07 Locating multi-phase faults in ungrounded power distribution systems
US14/175,019 2014-02-07

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015148610A true JP2015148610A (ja) 2015-08-20

Family

ID=53774738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015015371A Pending JP2015148610A (ja) 2014-02-07 2015-01-29 非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法およびシステム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9476930B2 (ja)
JP (1) JP2015148610A (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201120477D0 (en) * 2011-11-28 2012-01-11 Univ Nottingham Fault location in power distribution systems
JP2014240767A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 シャープ株式会社 地絡検出装置
US9866012B2 (en) 2014-05-02 2018-01-09 Maple Microsystems Inc. Method and system for reporting faults and control in an electrical power grid
US9568516B2 (en) * 2014-09-23 2017-02-14 Schweitzer Engineering Laboratories, Inc. Determining status of electric power transmission lines in an electric power transmission system
EP3203248B1 (en) * 2016-02-02 2023-11-22 General Electric Technology GmbH Method of locating a fault in a power transmission scheme
CN105929306B (zh) * 2016-05-16 2017-06-30 河南工程学院 基于代数关系描述和互补理论的配电网故障定位方法
CN108562819B (zh) * 2018-04-03 2021-07-06 国网山东省电力公司滨州供电公司 基于分层试拉的配电网小电流接地故障定位方法
CN108919043B (zh) * 2018-04-03 2021-04-20 国网山东省电力公司威海供电公司 基于多源信息融合的配电网小电流接地选线方法
CN108387821B (zh) * 2018-04-03 2021-04-20 国网山东省电力公司威海供电公司 基于分层合闸的配电网小电流接地故障定位方法
CN108562830B (zh) * 2018-04-19 2020-05-15 国家电网公司 基于时间同期性的配电网受损程度判别方法及系统
CN109713649B (zh) * 2018-12-12 2020-06-05 云南电网有限责任公司电力科学研究院 一种直流升压汇集接入系统自同步电阻差动保护方法
CN110082634B (zh) * 2019-04-30 2020-06-09 中国矿业大学 广域电流时间序列的配电网单相接地故障定位方法
CN110927520A (zh) * 2019-11-25 2020-03-27 山东理工大学 一种直流配电线路多端行波故障定位方法及定位装置
CN113595044B (zh) * 2021-07-30 2022-03-22 四川大学 一种直流电网拓扑对故障电流影响的评估方法
CN113933649B (zh) * 2021-10-12 2023-09-12 国网湖南省电力有限公司 一种利用路径搜索的配电网多端行波故障定位方法
CN116008731B (zh) * 2023-02-15 2023-08-25 重庆大学 配电网高阻故障辨识方法、装置和电子设备
CN117647706B (zh) * 2024-01-30 2024-04-05 山东昊能电力建设有限公司 一种基于大数据的智慧电网运行故障诊断系统及方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01161165A (ja) * 1987-12-16 1989-06-23 Nissin Electric Co Ltd 送電線路事故点標定方法
JPH08184635A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Tohoku Electric Power Co Inc サージ標定システムおよびサージ標定方法
JPH1090341A (ja) * 1996-09-19 1998-04-10 Meidensha Corp 故障点標定方法
JP2002040085A (ja) * 2000-07-28 2002-02-06 Nissin Electric Co Ltd 分岐のある平行2回線の故障点標定方法
JP2004061497A (ja) * 2002-06-06 2004-02-26 Tokyo Electric Power Co Inc:The 送電線の故障点標定方法およびそれを用いた故障点標定システム
JP2005121434A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Nishimu Electronics Industries Co Ltd 送電線故障点標定システム
JP2015149887A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 三菱電機株式会社 非接地配電系統の障害場所解析方法およびシステム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5682100A (en) 1995-09-06 1997-10-28 Electric Power Research Institute Inc. System and method for locating faults in electric power cables
US5726574A (en) * 1996-03-11 1998-03-10 Electric Power Research Institute, Inc Method of locating a fault in an electric power cable
US5773980A (en) 1997-01-30 1998-06-30 Abb Power T&D Company, Inc. One-terminal fault location system that corrects for fault resistance effects
SE522376C2 (sv) 2000-07-11 2004-02-03 Abb Ab Metod och anordning för fellokalisering för distributionsnätverk
US8346207B2 (en) 2011-05-25 2013-01-01 Ian Alexander Stewart Fault location and control system for distribution lines

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01161165A (ja) * 1987-12-16 1989-06-23 Nissin Electric Co Ltd 送電線路事故点標定方法
JPH08184635A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Tohoku Electric Power Co Inc サージ標定システムおよびサージ標定方法
JPH1090341A (ja) * 1996-09-19 1998-04-10 Meidensha Corp 故障点標定方法
JP2002040085A (ja) * 2000-07-28 2002-02-06 Nissin Electric Co Ltd 分岐のある平行2回線の故障点標定方法
JP2004061497A (ja) * 2002-06-06 2004-02-26 Tokyo Electric Power Co Inc:The 送電線の故障点標定方法およびそれを用いた故障点標定システム
JP2005121434A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Nishimu Electronics Industries Co Ltd 送電線故障点標定システム
JP2015149887A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 三菱電機株式会社 非接地配電系統の障害場所解析方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US9476930B2 (en) 2016-10-25
US20150226780A1 (en) 2015-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015148610A (ja) 非接地の配電系統内の障害の場所を特定する方法およびシステム
JP6242354B2 (ja) 非接地配電系統の障害場所解析方法およびシステム
Arghandeh et al. Topology detection in microgrids with micro-synchrophasors
JP2014163928A (ja) 非接地配電系統内の障害の場所を特定する方法とシステム
US6483435B2 (en) Method and device of fault location for distribution networks
CN109643890B (zh) 用于对混合型输电线路中的故障进行定位的方法和系统
EP2940483B1 (en) Evaluation method for determining of the probability of an asymmetrical fault location in a distribution network and a monitoring system for performing such method
BR112013008760B1 (pt) método para determinar um parâmetro de direção de falha em uma linha de transmissão ca, dispositivo indicador de parâmetro de direção de falha, relé de sobrecorrente direcional
JP6113104B2 (ja) 非接地配電系統の障害の位置を特定する方法およびシステム
EP3642636B1 (en) Method for detecting impedances in an electrical power distribution grid
CN108603911A (zh) 用于确定三相串联补偿输电线中的故障位置的系统和方法
CN111983510B (zh) 基于相电压和电流突变量的单相接地故障选相方法及系统
US9488682B2 (en) Method for determining power consumption of loads in ungrounded power distribution systems
US9103865B2 (en) Methods for locating ground faults and insulation degradation condition in energy conversion systems
WO2019166903A1 (en) Method and device for fault location in a two-terminal transmission system
Daisy et al. Single phase fault location in power distribution network using combination of impedance based method and voltage sage matching algorithm
US11366149B2 (en) Electrical network impedance determination
Sun et al. Fault location analysis of ungrounded distribution system based on residual voltage distribution
WO2022058410A1 (en) Fault location determination in a power transmission system
Grebchenko et al. The method of determining parameters of single-phase fault in network with isolated neutral
JP7437583B2 (ja) 2重回路伝送システムのための装置、システム、および方法
Dubey et al. Locating double-line-to-ground faults using hybrid current profile approach
Dubey et al. Locating of multi-phase faults of ungrounded distribution system
KR20240094858A (ko) 전기 회로의 신호 딜레이 보상 방법 및 장치
Sun et al. Estimating locations of single-phase-to-ground faults of ungrounded distribution systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170927

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170927

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180508