JP2015147585A - ショートパスタ包装袋 - Google Patents
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Abstract
Description
また、剛性部は、取り出し口を閉じるためのチャックシールからなるのが好ましい。また、剛性部は、側面部の厚みを部分的に増加させた肥厚部からなるのが好ましい。
また、剛性部は、側面部の幅方向に、取り出し口の周の長さに対して50%以上の長さ範囲で形成することができる。
図1に、この発明の一実施の形態に係るショートパスタ包装袋の構成を示す。ショートパスタ包装袋は、対向して配置された2つの側面用包装シート片1aおよび1bと、底面用包装シート片2とを有し、側面用包装シート片1aおよび1bの両側縁部3を互いに貼り合わせて側面部4が形成されると共に側面用包装シート片1aおよび1bの底縁部5を底面用包装シート片2の縁部に貼り合わせて底面部6が形成されている。
これにより、図2に示すように、内部にショートパスタPを収容する収容室7を有すると共に両側縁部3の上端の間に収容室7を開放する取り出し口8を有するショートパスタ包装袋を形成することができる。なお、側面用包装シート片1aおよび1bの底縁部5と底面用包装シート片2の縁部とは、底面部6がガゼット形状を構成するように貼り合わされており、これによりショートパスタ包装袋を自立させることができる。
また、両側縁部3は、側面部4の上半部において、下方に位置するに従って互いに離れる一対の肩部9を有し、直線状に形成された側面部4の上端に対して直交する方向に、一対の肩部9の上端10から上方に真っ直ぐ延びる一方、側面部4の上端に対して直交する方向に、一対の肩部9の下端11から下方に真っ直ぐ延びるように形成されている。
ここで、側面部4の上端から一対の肩部9の下端11までを上半部12、一対の肩部9の下端11から側面部4の下端までを下半部13とする。
なお、ショートパスタPとは、細長い麺線形状をしていないパスタ類の総称であり、例えば、マカロニ、ペンネ、コンキリエ、フジッリ、ラビオリ等が挙げられる。また、ショートパスタPは、最も幅が大きい部分が0.5cm〜7cm程度であるのが好ましく、1個当たりの重量が1g〜50g程度であるのが好ましい。
まず、図2に示すように、収容室7にショートパスタPを収容した状態で、図3に示すように、両側縁部3が互いに近づくように一対の肩部9の下側に位置する側面部4の下半部13が手Hで把持される。この時、両側縁部3は、一対の肩部9の下端11を境に、その上側に位置する部分の変形が抑制され、下側に位置する部分の間隔のみが大きく近づけられる。これにより、両側縁部3には、下方に向かって外側に拡がるように形成された一対の肩部9の傾斜を維持しつつ、下方に向かって内側に狭まるような傾斜が一対の肩部9の下側に形成される。そして、これらの傾斜により、側面部4の内部には外側に突出するような段部15が形成される。
また、両側縁部3において肩部9から上側に位置する部分の変形が一対の肩部9により抑制されるため、取り出し口8近傍の形状を維持することができ、取り出し口8からショートパスタPを振り出す際の振り出し量を一定に保つことができる。
この時、ショートパスタPは、段部12に衝突しつつ取り出し口8に向かって移動するため、その移動速度を抑制することができ、ショートパスタPの振り出し量を容易に調節することができる。
また、一対の肩部9の傾斜は、直線状に形成された側面部4の上端に直交する方向に対して、20度以上70度以下の角度αで形成するのが好ましい。一対の肩部9の傾斜を20度以上とすることで、側面部4の内部に段部12を確実に形成することができ、一対の肩部9の傾斜を70度以下とすることで、ショートパスタPが入り込んで取り出し口8への移動を遮るような大きな段部12が形成されるのを抑制することができる。
また、側面部4には、取り出し口8近傍の剛性を高めるチャックシール10が取り出し口8の周囲を全て囲むように形成されており、これによりショートパスタPの重量で取り出し口8が変形することを抑制し、ショートパスタPの振り出し量を一定に保つことができる。
本実施の形態によれば、ショートパスタ包装袋を把持してショートパスタPを振り出す際に、収容室7から取り出し口8に向かって移動するショートパスタPの移動速度を抑制すると共に側面部4の上半部の形状が一定に保たれるため、ショートパスタPの振り出し量を精度よく調節することができる。
例えば、図5に示すように、ショートパスタ包装袋は、対向して配置された2つの側面用包装シート片21aおよび21bと、底面用包装シート片22とを有し、側面用包装シート片21aおよび21bの両側縁部23のうち上半部12に位置する部分については互いに貼り合せ、側面用包装シート片21aおよび21bの両側縁部23のうち下半部13に位置する部分と側面用包装シート片21aおよび21bの底縁部24は底面用包装シート片22の縁部と貼り合わせて形成することができる。これにより、底面部6だけでなく両側縁部23をガゼット形状とすることができる。
例えば、取り出し口8の周囲において、側面部4の厚みを部分的に増加させた肥厚部から剛性部を構成することもできる。
例えば、図6に示すように、側面部4の幅方向に、所定の長さ範囲で剛性部31を形成することができる。ここで、剛性部31は、側面部4の幅方向に、取り出し口8の周の長さに対して50%以上の長さ範囲で形成されることが好ましい。また、剛性部31は、側面部4の中央部を含むように形成されることが好ましい。
取り出し口8の幅と一対の肩部9の下端11の間の幅とが下記の第1表に示す値となるように、2つの側面用包装シート片1aおよび1bを互いに貼り合わせて側面部4を形成し、側面用包装シート片1aおよび1bに底面用包装シート片2を貼り合わせてガゼット形状を有する底面部6を形成することにより、ショートパスタ包装袋を作製した。なお、底面部6から取り出し口8までの高さは17cm、底面部6から一対の肩部9の下端11までの高さは10cm、一対の肩部9の傾斜の角度αを45度とした。また、取り出し口8の周囲を全て囲むようにチャックシール14を設けた。
このようなショートパスタ包装袋の内部にショートパスタPを一対の肩部9の下端11まで充填した。ショートパスタPには、直径7mmで且つ長さ4cmのマカロニを用いた。
取り出し口8の周囲にチャックシールを設けなかった以外は、実施例4と同様の方法により、ショートパスタ包装袋を作製した。
取り出し口8の周囲にチャックシールを設けなかった以外は、実施例5と同様の方法により、ショートパスタ包装袋を作製した。
チャックシールに換えて取り出し口8の周囲に肥厚部を下記第1表に示す割合となるように設けた以外は、実施例4と同様の方法により、ショートパスタ包装袋を作製した。なお、下記第1表に示す肥厚部の割合は、取り出し口8の全周長に対する割合であり、その割合を満たす長さの肥厚部を取り出し口8の中央部を起点として設けた。
取り出し口8の幅を16cm、一対の肩部9の下端11の間の幅を16cmで形成して一対の肩部を除いた以外は、実施例1と同様の方法により、ショートパスタ包装袋を作製した。
取り出し口8の周囲にチャックシールを設けなかった以外は、比較例1と同様の方法により、ショートパスタ包装袋を作製した。
取り出し口8の幅と、一対の肩部9の下端11の間の幅とを下記第1表に示す値で形成して一方の側縁部のみに一対の肩部9を形成した以外は、実施例1と同様の方法により、ショートパスタ包装袋を作製した。
ショートパスタ包装袋の取り出し口8を開口し、側面部4の下半部13を片手で把持して段部15を形成し、一方の段部15が下側に位置するようにショートパスタ包装袋を傾斜させていき、両側縁部3が水平となったところで静止させた。続いて、取り出し口8が下方斜めを向くように手首をひねる振り出し操作を10回繰り返し行い、マカロニの振り出し量の調節性を評価した。評価は、振り出し操作ごとに一定量のマカロニが振り出され、ショートパスタ包装袋の荷重変化がほとんどなく、調節性に優れるものを4点、振り出し操作ごとの振り出し量にややばらつきがあるが、ショートパスタ包装袋の荷重変化は小さく、調節性にやや優れるものを3点、振り出し操作ごとの振り出し量にばらつきがあり、ショートパスタ包装袋の荷重変化があるため、操作性にやや劣るものを2点、振り出し操作ごとの振り出し量に大きなばらつきがあり、ショートパスタ包装袋の荷重変化も大きく、操作性に劣るものを1点とした。この結果を下記第1表に示す。
また、一対の肩部9を両側縁部3に設けた実施例2および3は、一方の側縁部のみに肩部9を設けた比較例3および4と比較して、マカロニの振り出し量を精度よく調節できることがわかった。比較例3および4については、ショートパスタ包装袋内に多くのマカロニが収容されている間は、マカロニの振り出し量をやや良好に調節することができたが、マカロニの収容量が減少するのに応じて側面部4の変形量が大きくなり、マカロニの振り出し量を調節することが困難となった。
このことから、両側縁部3に一対の肩部9を設けることにより、ショートパスタPの振り出し量を精度よく調節できることが示唆された。
Claims (7)
- 対向して配置された側面用包装シート片の両側縁部を互いに貼り合わせて少なくとも上半部が形成される側面部を有し、
内部にショートパスタを収容する収容室が形成されると共に前記両側縁部の上端の間に前記収容室を開放する取り出し口が形成され、
前記両側縁部は下方に位置するに従って互いに離れる一対の肩部を有すると共に前記一対の肩部が前記側面部の上半部に位置するショートパスタ包装袋。 - 前記取り出し口の幅に対する前記一対の肩部の間の幅の比率は、1.05以上2.15以下である請求項1に記載のショートパスタ包装袋。
- 前記側面部は、前記取り出し口の周囲に剛性を高めるための剛性部を有する請求項1または2に記載のショートパスタ包装袋。
- 前記剛性部は、前記取り出し口を閉じるためのチャックシールからなる請求項3に記載のショートパスタ包装袋。
- 前記剛性部は、前記側面部の厚みを部分的に増加させた肥厚部からなる請求項3または4に記載のショートパスタ包装袋。
- 前記剛性部は、前記側面部の幅方向に、前記取り出し口の周の長さに対して50%以上の長さ範囲で形成される請求項3〜5のいずれか一項に記載のショートパスタ包装袋。
- 前記側面用包装シート片の底縁部に底面用包装シート片を貼り合わせてガゼット形状とされた底面部をさらに有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のショートパスタ包装袋。
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