JP2015147410A - フィスカルプリンター - Google Patents

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Abstract

【課題】通電用の配線が形成された検出シートを用いて確実に不正行為を検出可能なフィスカルプリンターを提供する。
【解決手段】フィスカルプリンターの不正検出機構40は、保護対象の部品、例えば、データー用フラッシュメモリー15が実装されたEJフィスカルメモリー基板10が収納される内ケース32と、内ケース32が収納される外ケース34と、外ケース34と内ケース32の間に配置され、内ケース32に対して少なくとも一部が固定され、少なくとも1本の通電用の配線が途中に分岐点および交点を有さない連続した一筋の配線パターンで形成された検出シート33と、外ケース34と内ケース32の間に配置され、外ケース34との間に検出シート33の少なくとも一部を挟み込むシート押さえ板35とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、メモリー等の電子部品が実装された回路基板等に不正にアクセスされたことを検出可能なフィスカルプリンターに関する。
データー等が改ざん等されないように保護する必要のある電子機器の一つとしてフィスカルプリンターが知られている。フィスカルプリンターは、販売取引に関する印刷情報をレシートに印刷して印刷後のレシートを発行する機能と、販売取引に関するフィスカル情報を記憶する機能とを備えている。特許文献1に開示されているように、フィスカルプリンターは、レシートへの印刷情報が記憶されるEJ(電子ジャーナル)メモリーと、フィスカル情報が記憶されるフィスカルメモリーとを備えている。一般に、EJメモリーおよびフィスカルメモリーは、それらに記憶されている情報の改ざん等を防止するために、黒色のエポキシ樹脂によって覆われ、外部から不正にアクセスできないようになっている。
特許文献2には遊技機の不正対策装置が提案されている。この不正対策装置では、一筆書き状の電気配線が密集配置された電極シートを保護対象の部位に配置し、電気配線に微弱電流を流し、電気配線の通電状態を監視している。不正行為によって保護対象の部位にドリル等で穴を開ける等の破壊行為が行われて電極シートが破れると、そこに形成されている一筆書きの電気配線も断線する。これにより、不正行為が行われたことを検出できる。電極シートとして、一般的なフレキシブルプリント配線基板と同様な素材のものが使用される。不正検出シートは、通常の使用状態において不用意に切断、断線することのないように、所定の引張強度等の機械的特性が備わっている。
特開2010−134580号公報 特開2007−319464号公報
例えば、フィスカルプリンターの不正検出機構として、上記の電極シートと同様な配線パターンが形成された検出シートを用いることが考えられる。ドリル等を用いて検出シートに穴等が直接に開けられる場合には、通電用の配線を密なパターンで形成しておけば、確実に断線状態に陥り、不正行為を検出できる。しかし、フィスカルメモリー等が搭載された回路基板を収納したケースの蓋等が破壊される場合等においては、引張強度の高い検出シートが破断することなく残り、その配線パターンも分断されず、不正行為を検出できないおそれがある。
本発明の課題は、検出シートを用いて確実に不正行為を検出可能なフィスカルプリンターを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のフィスカルプリンターは、回路基板が収納される内ケースと、前記内ケースが収納される外ケースと、前記外ケースと前記内ケースの間に配置され、前記内ケースに対して少なくとも一部が固定され、途中に分岐点または交点を有さない連続した一筋の通電用の配線を備える検出シートと、前記外ケースと前記内ケースの間に配置され、前記外ケースとの間に前記検出シートの少なくとも一部を挟んでいるシート押さえ部材と、を有していることを特徴とする。
検出シートは、内ケースの側に接着剤等で固定され、シート押さえ部材によって外ケースの内側から外ケースとの間に挟み込まれている。外ケースの外側から力を加えて、外ケースの一部を破壊すると、外ケースとシート押さえ部材の間に挟まれている検出シートの部分にも力が作用する。検出シートは内ケースの側にも固定されているので、検出シートにおける外ケースおよび押さえ部材の間に挟まれている部分と、内ケースに固定されている部分との間に大きな力が作用する。よって、外ケースが破壊される場合において、検出シートが直接に破壊、切断されない場合であっても、検出シートも確実に切断され、そこに形成されている通電用の配線も分断する。従って、フィスカル情報等が記憶されるメモリーやメモリーへの情報の書き込みを管理するCPUなどの電子部品が実装される回路基板に対する不正なアクセスを確実に検出できる。
ここで、外ケースを破壊して内部の回路基板に不正にアクセスしようとする場合には、外ケースの蓋部分、あるいは、蓋部分と外ケースの本体部分の接合部分が破壊され、蓋部分が取り外されることが多い。したがって、前記外ケースが、外ケース本体と、前記外ケース本体の開口部を封鎖している外ケース蓋とを備えている場合には、前記検出シートは、少なくとも、前記外ケース蓋と前記内ケースの間において、前記外ケース蓋と前記シート押さえ部材の間に挟み込まれていることが望ましい。
このようにすれば、外ケース蓋を破壊して外ケースを開けようとする場合に、外ケース蓋とシート押さえ部材との間に挟まれている検出シートの部分が、内ケースの側に固定されている残りの検出シートの部分から容易に切断される。
また、回路基板の封入作業において、外ケース内の他の部分において外ケースの部分とシート押さえ部材との間に検出シートを挟む場合に比べて、外ケース蓋とシート押さえ部材との間に検出シートを挟み込む作業は、外ケース本体の開口部を介して容易に行うことができる。よって、検出シートおよびシート押さえ部材等の組み込み作業も容易になる。
本発明において、前記内ケースが多面体形状のケースの場合には、各面の間に直線状の稜線が形成されている。この場合には、前記検出シートは前記内ケースの複数の面を覆っており、前記検出シートにおいて、当該検出シートで覆われる前記面の間の少なくとも1本の稜線に対応する部位には、当該稜線に沿った方向に所定の間隔でスリットが形成されていることが望ましい。
検出シートにスリットを形成しておくことにより、外部から力が作用した場合に、スリットに沿って検出シートが容易に切断される。また、内ケースは多面体形状、一般的には直方体形状をしている。検出シートにおいて、各面の間の稜線に沿って形成されたスリットの部分は、外部から力が作用した場合に、内ケースの稜線に押し付けられ、スリットに沿って検出シートが容易に切断される。これにより、不正行為を確実に検出できる。また、スリットに沿って検出シートを簡単に折り曲げることができるので、内ケースを検出シートにより包む作業も容易になる。
この場合、前記稜線に沿った方向における隣り合う前記スリットの間に残っているシート部分の幅は、前記配線を通すことの可能な寸法であることが望ましい。
スリットの間の検出シート部分の幅を狭くしておくことで、スリットに沿って検出シートが容易に切断される。この場合に、スリットの間を通っている配線も確実に分断される。よって、不正行為を確実に検出できる。
また、スリットを形成する場合には、スリットに沿って検出シートが確実に切断されるように、前記スリットにおける前記稜線に沿った方向の少なくとも一方の端の輪郭形状は、検出シートの切断の起点となり易い楔形状となっていることが望ましい。
本発明において、前記外ケースおよび前記内ケースの少なくとも一方は、検出シートに接する鋭角の角部を備えてもよい。このようにしても、検出シートが容易に切断される。
本発明において、前記内ケースが直方体形状のケースの場合には、前記検出シートを、平面に展開した場合に、前記内ケースの6つの面のそれぞれに対応する6つのシート面が、前記スリットが形成された折り目を介して繋がっているシートとすることができる。このようにすれば、前記検出シートを、前記折り目のそれぞれに沿って同一の側に折り込むことによって、前記内ケースの六面全体を包み込む状態に配置することが容易である。また、この場合には、前記検出シートにおける前記6つのシート面のうちの1つのシート面の部分を、前記外ケースと前記シート押さえ部材の間に挟み込めばよい。さらに、前記検出シートには、前記通電用の配線を前記6つのシート面を経由する所定の配線パターンで形成しておけば、いずれのシート面の部位が切断されても、通電用の線が断線状態になる。よって、外ケースのいずれの部分から不正に内部にアクセスしようとした場合においても、そのような不正行為を確実に検出できる。
なお、検出シートの断線を検出する断線検出回路を、前記回路基板に実装されている前記検出シートの配線に電流を流す電池電源と、同じく回路基板に実装されている前記配線の通電が遮断したときの日時を記録するリアルタイムクロックとを用いて構成することができる。
本発明において、前記回路基板の基板表面に実装された電子部品と、前記電子部品を覆い隠す樹脂硬化層と、前記樹脂硬化層を挟み、前記基板表面とは反対側から前記樹脂硬化層に取り付けられ、前記基板表面における前記電子部品の配置領域を包含しているカバー部材と、を有していることが望ましい。
このようにすれば、電子部品を覆い隠している樹脂硬化層には、電子部品の配置領域を覆う状態にカバー部材が取り付けられている。従って、電子部品にアクセスするためには、カバー部材および樹脂硬化層を除去する必要がある。よって、樹脂硬化層のみを除去すればよい場合に比べて、電子部品に不正にアクセスすることが困難となる。また、カバー部材の機械的特性、カバー部材と樹脂硬化層との結合強度等を適切に設定してくことで、カバー部材を剥がす際にカバー部材が確実に破壊されるようにしておくことができる。カバー部材が破壊されることにより電子部品に対して不正にアクセスしようとしたことの物理的な痕跡、証拠が残れば、不正なアクセスを検出できる。
ここで、カバー部材を樹脂硬化層から剥がし難くし、また、カバー部材を樹脂硬化層から剥がす際に確実にカバー部材が破壊されるようにするためには、前記カバー部材の一部を前記樹脂硬化層に埋没させた状態で当該樹脂硬化層に取り付けておくことが望ましい。これにより、カバー部材と樹脂硬化層との結合強度を高くでき、カバー部材が樹脂硬化層から剥がされる際に、カバー部材が確実に破壊される。
特に、前記カバー部材は、少なくとも1つの突起を備え、前記突起が前記樹脂硬化層に埋没していることが望ましい。
この場合、前記突起の一部は、当該突起の突出方向とは異なる方向に突出あるいは曲がっていることが望ましい。この形状の突起を用いれば、突起のアンカー効果によってカバー部材を簡単に樹脂硬化層から外すことができない。また、カバー部材を樹脂硬化層から剥がす際に、最初に突起がカバー部材本体側から切断され、電子部品への不正アクセスの痕跡として樹脂硬化層内に残る。
本発明において、前記カバー部材は、前記樹脂硬化層よりも低い温度で形状保持性が損なわれる素材、あるいは、前記樹脂硬化層との結合強度よりも曲げ強度が低い素材から形成されていることが望ましい。このようにすれば、樹脂硬化層を破壊している電子部品に不正にアクセスされる場合には、確実にカバー部材が先に破壊される。これにより、不正アクセスが行われたことを確実に知ることができる。
本発明において、前記基板表面および前記カバー部材の間に配置され、前記樹脂硬化層を取り囲む枠部材を有していることが望ましい。電子部品を取り囲む状態に基板表面に枠部材を配置し、ここに樹脂を充填して硬化させることで、必要な領域に樹脂硬化層を簡単に形成できる。
枠部材を用いた本発明の典型的な封印構造では、前記基板表面と、当該基板表面に固定した前記枠部材とによって、前記基板表面とは反対側に開口する凹部が形成される。前記凹部の底面を規定する前記基板表面の部分に前記電子部品が実装される。前記凹部を埋め尽くす前記樹脂硬化層によって前記電子部品が覆い隠される。また、前記凹部の開口から露出する前記樹脂硬化層の部分は、当該樹脂硬化層に取り付けた前記カバー部材によって覆い隠される。
本発明において、電子部品への不正アクセスが行われる際に、カバー部材が容易に破壊されるようにするためには、前記カバー部材は樹脂製の部材であることが望ましい。
本発明を適用したフィスカルプリンターの斜視図。 図1のフィスカルプリンターの斜視図。 図1のフィルカルプリンターのブロック図。 図1のフィスカルモジュールの概略断面図と不正検出機構の説明図。 フィスカルモジュールを、外ケースを分解した状態で示す分解斜視図。 図5のフィスカルモジュールの内ケースの分解斜視図。 図1のフィスカルプリンターのフィスカル制御基板の斜視図、部分分解斜視図。 図7のフィスカル制御基板の封印構造の部分断面図。 図8の封印構造を構成するカバー部材と枠部材の斜視図。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したフィスカルプリンターの実施の形態を説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係るフィスカルプリンターを前側から見た場合の外観斜視図であり、図1(b)はフィスカルプリンターを背面側から見た場合の外観斜視図である。図2は、フィスカルプリンターに装着されているフィスカルモジュールを引き出した状態において、フィスカルプリンターを背面側から見た場合の外観斜視図である。
フィスカルプリンター1(以下、「プリンター1」と呼ぶ。)は、POS端末等に接続される会計用のプリンターである。プリンター1は、販売取引に関する印刷情報をレシートに印刷して印刷後のレシートを発行する機能と、販売取引に関するフィスカル情報を記憶して保持する機能とを備えている。図1に示すように、プリンター1は、プリンター本体2と、プリンター本体2の底部に固定されるフィスカルモジュール3とを備えている。
図2に示すように、フィスカルモジュール3は直方体形状をしており、その上には、フレーム4が固定されている。フィスカルモジュール3は、フレーム4に固定された状態で、プリンター本体2の底部に装着されている。フィスカルモジュール3には、図示を省略するホストコンピューター等にフィスカルモジュール3を電気的に接続するための各種のコネクター5が取り付けられている。
プリンター本体2の内部には、図示を省略する記録紙の収納部、記録紙搬送機構および印刷ヘッド等が搭載されている。プリンター本体2は、その上面の前側に配置される開閉蓋6と、その上面の後側に配置される開閉蓋7とを備えている。開閉蓋6と開閉蓋7との間には、プリンター幅方向に延びるレシート排出口8が形成されている。レシート排出口8の側方には、スライドボタン9が配置されている。スライドボタン9を操作すると、開閉蓋7のロックが外れて、開閉蓋7を開けることが可能になる。開閉蓋7を開けると、記録紙の収納部が露出し、記録紙の交換等を行うことが可能である。開閉蓋6を開けると、インクリボンの交換等を行うことが可能である。
図3はプリンター1の制御系を示す概略ブロック図である。フィスカルモジュール3は、EJフィスカルメモリー基板(回路基板)10と、プリンター制御基板(回路基板)12と、フィスカル制御基板(回路基板)13とを備えている。
EJフィスカルメモリー基板10には、フィスカル情報およびレシートへの印刷情報が記憶されるデーター用フラッシュメモリー15が実装されている。プリンター制御基板12には、プリンター本体2の各機構を制御するためのプリンター制御用CPU16が実装されている。フィスカル制御基板13には、フィスカル制御用CPU17と、プログラム改ざん確認用CPU18、ROM19およびRAM20、RTC(リアルタイムクロック)21と、バックアップ用の一次電池(電池電源)22とが実装されている。
フィスカル制御用CPU17は、EJフィスカルメモリー基板10に実装されるデーター用フラッシュメモリー15へのフィスカル情報の書き込みおよび印刷情報の書き込みを行うためのフィスカル制御を行う。プログラム改ざん確認用CPU18は、フィスカル制御を行うためのフィスカル制御プログラムが改ざんされていないことを確認するための改ざん確認制御を行う。
具体的には、プログラム改ざん確認用CPU18は、プリンター1が起動するたびに、ROM19に記憶されている基本フィスカル制御プログラムとRAM20に記憶されているフィスカル制御プログラムとを比較する。また、プログラム改ざん確認用CPU18は、2つの制御プログラムの内容が一致しなければ、プリンター1を停止させ、2つの制御プログラムの内容が一致すれば、プリンター1を動作可能な状態にする。また、後述の検出シートが断線している場合にはプリンター1の動作を停止させる。
RTC21は、記憶されているフィスカル情報およびレシートへの印刷情報に対する改ざん行為の発生日時を記録するための機能を備えている。一次電池22には、RTC21、SRAM等のバックアップ電力の供給が必要な各種の電子部品(図示せず)が接続されている。また、一次電池22から、フィスカルモジュール3に内蔵されている後述の検出シートへの通電が行われる。
図4(a)はフィスカルモジュール3の概略断面図であり、図4(b)はフィスカルモジュール3に設けた不正検出機構を示す説明図である。
まず、図4(a)を参照して説明すると、フィスカルモジュール3は、直方体形状の内ケース32と、内ケース32を包み込む検出シート33と、検出シート33によって包み込まれた状態の内ケース32が収納されたプラスチック製の外ケース34と、シート押さえ板(シート押さえ部材)35とを備えている。
内ケース32は金属製である。内ケース32は、内部にEJフィスカルメモリー基板10、プリンター制御基板12およびフィスカル制御基板13を収納する。EJフィスカルメモリー基板10にはデーター用フラッシュメモリー15などが実装されている。プリンター制御基板12にはプリンター制御用CPU16などが実装されている。フィスカル制御基板13は、基板表面13aを下方に向けており、基板表面13aには、フィスカル制御用CPU17やプログラム改ざん確認用CPU18、ROM19およびRAM20などが実装されている。
ここで、EJフィスカルメモリー基板10には、データー用フラッシュメモリー(電子部品)15を含む回路素子群24を封印する封印部25が設けられている。フィスカル制御基板13には、プログラム改ざん確認用CPU(電子部品)18、ROM(電子部品)19およびRAM(電子部品)20を含む回路素子群26を封印する封印部27が設けられている。封印部25、27は、それぞれ樹脂硬化層28、カバー部材29および枠部材30を備える。封印部25、27の具体的構成は後述する。
外ケース34は、上方に開口した矩形の開口部を備えた直方体形状の外ケース本体36と、外ケース本体36に接着剤等によって固定されて開口部を封鎖している外ケース蓋37とを備える。シート押さえ板35は、外ケース蓋37と、これに対峙する内ケース32の矩形の上面32aとの間に配置されている。また、外ケース蓋37とシート押さえ板35との間には、検出シート33の矩形のシート上面部分33aが挟まれている。シート押さえ板35には、その上面からシート上面部分33aを貫通して外ケース蓋37まで延びる複数本の円形突部35aが形成されている。これらの円形突部35aは例えば接着剤によって外ケース蓋37に接合されている。
検出シート33は、そのシート底面部分33bの中央部分において接着剤等によって外ケース本体36の底板部分36aに接合されている。また、検出シート33の四方のシート側面部分33cはその上下方向の中央部分において、内ケース32における対応する四方の側板部分(図において2つの側面32c、32dのみを示してある。)に、それぞれ接着剤等によって接合されている。なお、図4(a)においては、接合箇所を点線の丸印で示してある。
図4(b)を参照して説明すると、フィスカルモジュール3に対する不正行為を検出する不正検出機構40は、検出シート33と、フィスカル制御基板13に搭載された断線検出回路41から構成される。検出シート33は、一般的なフレキシブルプリント配線基板と同様に、プラスチックシートの多層基材の表面に、途中に分岐点および交点を有さない連続した一筋の通電用の配線42を備える。配線42は、途中に分岐点および交点を有さない連続した一筋の配線パターンに従って、狭いピッチで形成され、その表面が絶縁層で覆われている。
検出シート33における内ケース32の各面の間の稜線に対応する部位には、稜線に沿って一定の間隔でスリット43が形成され、切断が容易となっている。スリット43の長さ方向の端43aは、その部位が切断の起点となりやすい輪郭形状をしている。例えば、鋭角の楔形状をしている。スリット43の配列方向におけるスリット間のシート部分の幅Hはなるべく狭く形成されており、その最小幅は、少なくとも1本の配線42を通すことのできる幅である。配線42の配列パターンは、必ずスリット間を繋ぐ部分を通って少なくとも1本の配線が引きまわされるように、設定されている。
外ケース34の外ケース蓋37が、不正行為によって破壊されて、外ケース本体36から強制的に分離して外される場合には、外ケース蓋37の裏面に接合されているシート押さえ板35との間に挟まれているシート上面部分33aも一緒に引張られる。この結果、スリット43を付けて切断強度が弱くなっている検出シート33が簡単に破れ、破れた部分を通る配線42の部分が断線する。
不正検出機構40の断線検出回路41は、フィスカルモジュール3に内蔵の一次電池22によってバックアップされるRTC(時計IC)21を用いた回路である。フィスカルモジュール3に電源が投入されていない状態でも、配線42の断線を検出して記録可能である。1本の配線42の終端42aは、フィスカル制御基板13に搭載されているRTC21のイベント端子21aに接続されている。断線が発生すると、RTC21の内蔵メモリー21bに、イベント(不正行為による断線の発生)が記録される。例えば、イベント端子21aの通常時(断線が発生していない状態)の論理レベルは「Low」であり、不正行為により断線が発生すると論理レベルが「High」に切り替わる。不正行為が行われた後に、フィスカルプリンター1に電源を入れた際に、フィスカル制御用CPU17のファームウエアによって断線の記録が確認されると、以後の動作が強制停止される。
(フィスカルモジュール、検出シートの具体的構成)
次に、図5および図6を参照して、フィスカルモジュール3および検出シート11の具体的構成を説明する。図5はフィスカルモジュール3を、その外ケース34を分解した状態で示す分解斜視図であり、図6はフィスカルモジュール3の内ケース32の分解斜視図である。なお、説明の便宜上、図5、6に示すX、Y、Zを、それぞれ、フィスカルモジュール3の幅方向、前後方向、および上下方向として説明する。
図5に示すように、外ケース34は直方体形状をした樹脂製のケースであり、上方に開口する矩形の開口部が形成された外ケース本体36と、この外ケース本体36の開口部を封鎖する状態で外ケース本体36に取り付けた矩形の外ケース蓋37とを備えている。外ケース蓋37は、幅方向Xの両側の縁部に形成した4か所の係合爪37aによって、外ケース本体36にスナップフィット方式で固定される。
外ケース34に収納される内ケース32は外ケース34よりも一回り小さな直方体形状をした金属製のケースである。内ケース32は、後述のように、その上面にシート押さえ板35を積層した状態で、一枚の検出シート33によって包み込まれている。検出シート33に包まれた内ケース32は、外ケース本体36に上側から収納され、四隅に取り付けたボルト38によって外ケース本体36に固定される。この上から、外ケース蓋37は、外ケース本体36の開口部を封鎖する状態で、当該外ケース本体36に固定される。
図6に示すように、内ケース32は、上方に開口する矩形の開口部が形成された直方体形状の内ケース本体32Aと、内ケース本体32Aの開口部を封鎖する状態で当該内ケース本体32Aに固定される内ケース蓋32Bとを備えている。内ケース蓋32Bは、その四隅がボルト39によって内ケース本体32Aに締結固定される。内ケース32は、上面32a、底面32b、前後の側面32c、32d、および左右の側面32e、32fの6面を備えている。
内ケース32には、実装部品がエポキシ樹脂によってシールされた状態のEJフィスカルメモリー基板10、プリンター制御基板12およびフィスカル制御基板13が収納される。フィスカル制御基板13に搭載されている外部接続用のコネクター51、52は、それぞれ、内ケース32の上面32aおよび前側の側面32cに形成した開口部53、54から外方に突出する。外ケース34にも、対応する部位に、コネクター用の開口部37c、37dが形成されている。また、内ケース32の後側の側面32dには、外部接続用の複数の開口部55が形成されている。内ケース32の上面32aには、複数の箇所に上方に同一量だけ突出する円柱状の突起56が形成されている。
図5、図6に示すように、内ケース32の上面32aには、当該上面32aに対応する大きさの矩形のシート押さえ板35が積層される。シート押さえ板35には、内ケース32の上面32aの突起56に対応する部位に、円形の貫通穴35bが形成されている。シート押さえ板35は、貫通穴35bに突起56が上方に貫通した状態で、内ケース32の上面32aに積層される。シート押さえ板35の上面の四周縁には、上方に一定量だけ突出した円形突部35aが形成されている。また、コネクター用の開口部35cも形成されている。
図6に示すように、内ケース32を包み込む検出シート33は、平面に展開した場合に、内ケース32の6つの面のそれぞれに対応する6つのシート面が、スリットが形成された折り目を介して繋がっている。すなわち、検出シート33は、内ケース32の上面32aに対応するシート上面部分33a、内ケース32の左側の側面32eに対応するシート側面部分33e、内ケース32の底面32bに対応するシート底面部分33b、内ケース32の右側の側面32fに対応するシート側面部分33f、内ケース32の前側の側面32cに対応するシート側面部分33c、および、内ケース32の後側の側面32dに対応するシート側面部分33dを備えている。
シート上面部分33a、シート側面部分33e、シート底面部分33bおよびシート側面部分33fの間は、前後方向Yに一定の間隔で形成した複数のスリット43によって規定される折り曲げ部分となっている。また、シート底面部分33bにおける前後方向Yの両側には、シート側面部分33cおよびシート側面部分33dが繋がっている。シート底板部分33bと、シート側板部分33cおよびシート側面部分33dのそれぞれとの間には、幅方向Xに一定の間隔で形成した複数のスリット43によって規定される折り曲げ部分となっている。
また、シート上面部分33aにおいて、シート側面部分33eに繋がっている辺以外の三方の辺には、幅方向Xに一定の間隔で形成した複数のスリット43によって規定される折り曲げ部分を介して細幅の延長部分33g、33h、33iが繋がっている。これらは、シート底面部分33bと、三方のシート側面部分33c、33e、33fのそれぞれとの間に隙間ができないように、内ケース32を包み込むための部分である。同様に、シート側面部分33c、33dも、内ケース32の側面32c、32dよりも広幅とされている。これにより、シート側面部分33cと、シート側面部分33e、33fのそれぞれとの間に隙間ができないようにし、シート側面部分33dと、シート側面部分33e、33fのそれぞれとの間に隙間ができないようにしている。なお、検出シート33にもコネクター用の開口部33j、切り欠き部33kが形成されている。
ここで、スリット43の間隔Hの最小幅は、少なくとも1本の配線42が通る幅とされる。また、スリット43の端43aは、そこが切断の起点となって検出シート33が破れやすいように、先のとがった楔形状となっている。また、検出シート33に形成されている通電用の配線42の配線パターンでは、検出シート33の六面(33a〜33f)の全てに配線42が密な状態で配列され、かつ、各スリット43の間を通って少なくとも1本の配線42が通っている。
この構成の検出シート33は、図6に示すように、平面に展開した状態で、シート底面部分33bに内ケース32の底面32bを載せ、各折り曲げ部分を内側に直角に折り曲げる。各折り曲げ部分は、内ケース32の各面の間の各稜線に対応する部位に、各稜線に沿った方向に配列されたスリット43によって規定されている。したがって、各折り曲げ部分を折り曲げることで、図5に示すように、検出シート33によって包み込まれた内ケース32が簡単に得られる。検出シート33の四周のシート側面部分33c〜33fは、それぞれ、内ケース32の側面32c〜33fに接着固定される。
また、検出シート33のシート上面部分33aは、内ケース32の上面32aに載せたシート押さえ板35を覆う状態に配置される。シート上面部分33aには、内ケース32の突起56が貫通する円形の貫通穴58およびシート押さえ板35の円形突部35aが貫通する円形の貫通穴59が形成されている。これらの貫通穴58、59に突起56および円形突部35aを通すことで、シート上面部分33aはシート押さえ板35の上面を位置決めされた状態で覆う。
このように、検出シート33で包まれた内ケース32およびシート押さえ板35は、図5に示すように、外ケース34の外ケース本体36に収納され、ボルト38で外ケース本体36に固定される。しかる後に、外ケース蓋37を被せ、外ケース本体36に固定する。ここで、検出シート33のシート上面部分33aの貫通穴59から上方に露出している円形突部35aと外ケース蓋37とは、相互に接着固定される。これにより、検出シート33のシート上面部分33aは、外ケース蓋37とシート押さえ板35との間に挟み込まれた状態で、外ケース34に収納される。なお、外ケース蓋37には、突起56が嵌め込まれる位置決め穴37bが形成されており、外ケース蓋37は内ケース32および外ケース本体36に対して位置決めされた状態で、外ケース本体36に固定される。
(封印部の具体的構成)
次に、図4、図7、図8および図9を参照して、フィスカル制御基板13における回路素子群26の封印部27を説明する。図7(a)はフィスカル制御基板13を示す概略斜視図であり、図7(b)は封印部27のカバー部材29を外した状態の部分分解斜視図であり、図7(c)は封印部27のカバー部材29および枠部材30を外した状態の部分分解斜視図である。図8は封印部の概略断面図である。図9(a)および(b)はそれぞれ、カバー部材29を表面側および裏面側から見た場合の斜視図であり、図9(c)および(d)はそれぞれ、枠部材30を表面側および裏面側から見た場合の斜視図および裏面側の斜視図である。なお、封印部27は、フィスカル制御基板13の基板表面13aを上方に向けた状態で形成されるので、封印部27の説明で参照する図7乃至図9では、フィスカル制御基板13を、図4および図6に示す状態から上下を反転させた状態として、示している。また、EJフィスカルメモリー基板10における封印部25(図6参照)は、封印部27と同様の構成を備えるので、封印部27を説明して、その説明を省略する。
図7(b)から分かるように、フィスカル制御基板13には、プログラム改ざん確認用CPU18、ROM19、RAM20を含む回路素子群26が実装され、回路素子群26は本発明を適用した封印構造によって封印された封印部27となっている。図7(c)に示すように、封印部27は、フィスカル制御基板13の基板表面13aに実装された回路素子群26を覆い隠す樹脂硬化層28と、カバー部材29と、枠部材30とを備えている。
図7および図8から分かるように、枠部材30は、矩形であり、金属製あるいは樹脂製の部材である。枠部材30は接着剤によって、回路素子群26を取り囲む状態に基板表面13aに固定されている。これにより、基板表面13aと枠部材30とによって、基板表面13aとは反対側である基板表面上方に開口する凹部65が形成され、凹部65の底面を規定する基板表面13aの部分に回路素子群26が位置する。
樹脂硬化層28は、凹部65を埋め尽くす状態に形成され、回路素子群26が完全に覆い隠されている。樹脂硬化層28は、例えば、溶融状態で凹部65に流し込まれたエポキシ樹脂を硬化させることにより形成された層である。樹脂硬化層28としてはエポキシ樹脂以外の樹脂を用いることも可能である。
カバー部材29は金属製あるいは樹脂製からなる矩形の板部材である。カバー部材29は、凹部65の開口から露出する樹脂硬化層28を完全に覆い隠す状態で、枠部材30における基板表面13aとは反対側の矩形枠状の端面30aに取り付けられている。カバー部材29は、凹部65に充填した樹脂が硬化する前に取り付けることにより、樹脂硬化層28の表面に接着固定される。このように、樹脂硬化層28を挟み、基板表面13aとは反対側から当該樹脂硬化層28に取り付けられたカバー部材29は、基板表面13aに直交する方向から見た場合に、基板表面13aにおける回路素子群26の配置領域を包含している。
カバー部材29には、図8から分かるように、2つの突起66、67が一体形成されている。カバー部材29は、突起66、67が樹脂硬化層28に埋没した状態で、樹脂硬化層28に接着固定されている。突起66、67は、図8から分かるように、カバー部材29における樹脂硬化層28に面する裏面29aから垂直に基板表面13aに向けて突出している。また、これらの突起66、67における基板表面13aの側の先端部分66a、67aは突出方向とは異なる方向、本例では直角に折れ曲がっている。
図9を参照して、枠部材30およびカバー部材29の構造を更に詳しく説明する。枠部材30は、封印対象の回路素子群26を包含可能な大きさの矩形輪郭をした矩形断面の枠部材である。枠部材30における基板表面13aに接着固定される矩形枠状の端面30bは平坦面とされ、反対側の矩形枠状の端面30aは、内周側の部分が一段低い段形状の端面とされている。また、矩形枠状の端面30aの一つの角部分は位置決め用の角部30cとなっている。
カバー部材29は全体として矩形輪郭をした一定厚さの板部材であり、枠部材30の上側の矩形枠状の端面30aに対応する段状の外周端面29bを備えている。また、枠部材30の角部30cに対応する位置決め用の角部29cを備えている。したがって、基板表面13aに固定した枠部材30に対して、カバー部材29を簡単に位置決めして取り付けることができる。
カバー部材29の裏面29aには、一定の間隔で平行に延びる突起66、67が形成されている。一方の突起66には、その長さ方向の中央部分に直角に折れ曲がって延びる先端部分66aが形成されている。他方の突起67には、その長さ方向の両端部分に、同一方向に直角に折れ曲がって延びる一対の先端部分67aが形成されている。先端部分66aと、一対の先端部分67aとは、お互いに離れる方向に曲がっている。突起66、67の本数、形状は、図示の本数、形状とは異なる形状であってもよく、それらの先端部分の折れ曲がり方向も異なる方向であってもよい。
この構成の封印部27では、樹脂硬化層28がカバー部材29および枠部材30によって覆い隠されている。樹脂硬化層28を取り除くためには、カバー部材29を破壊する必要がある。カバー部材29の突起66、67が樹脂硬化層28に埋没して固定されているので、カバー部材29を樹脂硬化層28から取り外すことが困難である。よって、回路素子群26に対する不正アクセスが極めて困難である。
カバー部材29を強制的に樹脂硬化層28から剥がすと、突起66、67がカバー部材29の裏面29aの根元部分から切り取られ、樹脂硬化層28内に残る。よって、回路素子群26に対して不正アクセスがなされたことの痕跡が残る。また、カバー部材29および樹脂硬化層28を破壊して回路素子群26に不正にアクセスされた場合に、再び樹脂硬化層28で回路素子群26を封印しても、破壊されたカバー部材29を取り付けることができず、元通りの封印部27に戻すことが極めて困難である。よって、不正アクセスを確実に知ることができる。
また、カバー部材29として、樹脂硬化層28に比べて加熱による形状保持性に劣る素材からなる部材を用いれば、樹脂硬化層28を加熱して剥離する際に、先にカバー部材29が破壊される。同様に、カバー部材29と樹脂硬化層28との間の結合強度に比べて、カバー部材の曲げ強度が低いと、カバー部材29を樹脂硬化層28から剥がす前にカバー部材29が確実に破壊される。
(その他の実施の形態)
なお、検出シート33に加えて、内ケース32の内部に別の検出シートを配置することもできる。例えば、図4(a)において、コネクター5を配置するために内ケース32に設けた開口部55に対応する部位等に、検出シート33Aを配置することができる。このようにすれば、コネクター5用の開口部55を介して外部から不正にアクセスされると、検出シート33Aが破られるようにすることができる。
また、上記の例では、内ケースの全体を検出シートで包み込んでいるが、内ケースの一部のみを検出シートで包み込むことも可能である。また、シート押さえ板と外ケース蓋の間に検出シートの一部を挟んでいるが、シート押さえ板と外ケースにおける外ケース蓋以外の部位との間に、検出シートを挟み込むことも可能である。さらに、検出シートに形成する配線パターンとしては各種のパターンを採用できる。
1・・プリンター(フィスカルプリンター)、2・・プリンター本体、3・・フィスカルモジュール、4・・フレーム、5・・コネクター、6・・開閉蓋、7・・開閉蓋、8・・レシート排出口、9・・スライドボタン、10・・EJフィスカルメモリー基板(回路基板)、11・・検出シート、12・・プリンター制御基板(回路基板)、13・・フィスカル制御基板(回路基板)、13a・・基板表面、15・・データー用フラッシュメモリー、16・・プリンター制御用CPU、17・・フィスカル制御用CPU、18・・プログラム改ざん確認用CPU、21・・RTC、21a・・イベント端子、21b・・内蔵メモリー、22・・一次電池(電池電源)、24・・回路素子群、25・27・・封印部、26・・回路素子群、28・・樹脂硬化層、29・・カバー部材、29a・・カバー部材の裏面、29b・・カバー部材の外周端面、29c・・カバー部材の角部、30・・枠部材、30a・30b・・枠部材の端面、30c・・枠部材の角部、32・・内ケース、32A・・内ケース本体、32B・・内ケース蓋、32a・・上面、32b・・底面、32c〜32f・・側面、33・33A・・検出シート、33a・・シート上面部分、33b・・シート底面部分、33c〜33f・・シート側面部分、33g〜33i・・延長部分、33j・・開口部、33k・・切り欠き部、34・・外ケース、35・・シート押さえ板(シート押さえ部材)、35a・・円形突部、35b・・貫通穴、35c・・開口部、36・・外ケース本体、36a・・底板部分、37・・外ケース蓋、37a・・係合爪、37b・・穴、37c・・開口部、38・39・・ボルト、40・・不正検出機構、41・・断線検出回路、42a・・終端、42・・配線、43・・スリット、43a・・スリットの端、51・52・・コネクター、53・54・55・・開口部、56・・突起、58・59・・貫通穴、65・・凹部、66・・突起、66a・・先端部分、67・・突起、67a・・先端部分

Claims (16)

  1. 回路基板が収納される内ケースと、
    前記内ケースが収納される外ケースと、
    前記外ケースと前記内ケースの間に配置され、前記内ケースに対して少なくとも一部が固定され、途中に分岐点および交点を有さない連続した一筋の通電用の配線を備える検出シートと、
    前記外ケースと前記内ケースの間に配置され、前記外ケースとの間に前記検出シートの少なくとも一部を挟んでいるシート押さえ部材と、
    を有していることを特徴とするフィスカルプリンター。
  2. 前記外ケースは、外ケース本体と、前記外ケース本体の開口部を封鎖している外ケース蓋とを備え、
    前記検出シートは、少なくとも、前記外ケース蓋と前記内ケースの間において、前記外ケース蓋と前記シート押さえ部材の間に挟み込まれていることを特徴とする請求項1に記載のフィスカルプリンター。
  3. 前記内ケースは多面体形状のケースであり、
    前記検出シートは前記内ケースの複数の面を覆っており、
    前記検出シートにおいて、当該検出シートで覆われる前記面の間の少なくとも1本の稜線に対応する部位には、当該稜線に沿った方向に所定の間隔でスリットが形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフィスカルプリンター。
  4. 前記稜線に沿った方向における隣り合う前記スリットの間に残っているシート部分の幅は、前記配線を通すことの可能な寸法であることを特徴とする請求項3に記載のフィスカルプリンター。
  5. 前記スリットにおける前記稜線に沿った方向の少なくとも一方の端は楔形状の輪郭となっていることを特徴とする請求項3または4に記載のフィスカルプリンター。
  6. 前記外ケースおよび前記内ケースの少なくとも一方は、検出シートに接する鋭角の角部を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のうちのいずれか一つの項に記載のフィスカルプリンター。
  7. 前記内ケースは直方体形状のケースであり、
    前記検出シートは、平面に展開した場合に、前記内ケースの6つの面のそれぞれに対応する6つのシート面が、前記スリットが形成された折り目を介して繋がっているシートであり、
    前記検出シートは、前記折り目のそれぞれに沿って同一の側に折り込むことによって、前記内ケースの六面を包み込んでおり、
    前記検出シートにおける前記6つのシート面のうちの1つのシート面の部分が、前記外ケースと前記シート押さえ部材の間に挟み込まれており、
    前記検出シートには、前記通電用の配線が前記6つのシート面を経由する所定の配線パターンで形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載のフィスカルプリンター。
  8. 前記回路基板には、前記検出シートの配線に電流を流す電池電源、および、前記配線の通電が遮断したときの日時を記録するリアルタイムクロックが実装されていることを特徴とする請求項1ないし7のうちのいずれか一つの項に記載のフィスカルプリンター。
  9. 前記回路基板の基板表面に実装された電子部品と、
    前記電子部品を覆い隠す樹脂硬化層と、
    前記樹脂硬化層を挟み、前記基板表面とは反対側から前記樹脂硬化層に取り付けられ、前記基板表面における前記電子部品の配置領域を包含しているカバー部材と、
    を有していることを特徴とする請求項1ないし8のうちのいずれかの項に記載のフィスカルプリンター。
  10. 前記カバー部材の一部は前記樹脂硬化層に埋没していることを特徴とする請求項9に記載のフィスカルプリンター。
  11. 前記カバー部材は、少なくとも1つの突起を備え、
    前記突起が前記樹脂硬化層に埋没していることを特徴とする請求項10に記載のフィスカルプリンター。
  12. 前記突起の一部は、当該突起の突出方向とは異なる方向に突出あるいは曲がっていることを特徴とする請求項11に記載のフィスカルプリンター。
  13. 前記カバー部材は、前記樹脂硬化層よりも低い温度で、形状保持性が損なわれる素材、または、前記樹脂硬化層との結合強度よりも低い曲げ強度の素材から形成されていることを特徴とする請求項9ないし12のうちのいずれか一つの項に記載のフィスカルプリンター。
  14. 前記基板表面および前記カバー部材の間に配置され、前記樹脂硬化層を取り囲む枠部材を有していることを特徴とする請求項9ないし13のうちのいずれか一つの項に記載のフィスカルプリンター。
  15. 前記基板表面と、当該基板表面に固定した前記枠部材とによって、前記基板表面とは反対側に開口する凹部が形成され、
    前記凹部の底面を規定する前記基板表面の部分に前記電子部品が実装され、
    前記凹部を埋め尽くす前記樹脂硬化層によって前記電子部品が覆い隠され、
    前記凹部の開口から露出する前記樹脂硬化層の部分は、当該樹脂硬化層に取り付けた前記カバー部材によって覆い隠されていることを特徴とする請求項14に記載のフィスカルプリンター。
  16. 前記カバー部材は樹脂製の部材であることを特徴とする請求項9ないし15のうちのいずれか一つの項に記載のフィスカルプリンター。
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