JP2015147354A - 木質ボードの製造方法 - Google Patents
木質ボードの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015147354A JP2015147354A JP2014021716A JP2014021716A JP2015147354A JP 2015147354 A JP2015147354 A JP 2015147354A JP 2014021716 A JP2014021716 A JP 2014021716A JP 2014021716 A JP2014021716 A JP 2014021716A JP 2015147354 A JP2015147354 A JP 2015147354A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mat
- adhesive
- plant
- load
- wood
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N3/00—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
- B27N3/08—Moulding or pressing
- B27N3/16—Transporting the material from mat moulding stations to presses; Apparatus specially adapted for transporting the material or component parts therefor, e.g. cauls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B21/00—Layered products comprising a layer of wood, e.g. wood board, veneer, wood particle board
- B32B21/02—Layered products comprising a layer of wood, e.g. wood board, veneer, wood particle board the layer being formed of fibres, chips, or particles, e.g. MDF, HDF, OSB, chipboard, particle board, hardboard
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B21/00—Layered products comprising a layer of wood, e.g. wood board, veneer, wood particle board
- B32B21/12—Layered products comprising a layer of wood, e.g. wood board, veneer, wood particle board next to a particulate layer
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B7/00—Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
- B32B7/04—Interconnection of layers
- B32B7/12—Interconnection of layers using interposed adhesives or interposed materials with bonding properties
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N3/00—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
- B27N3/002—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres characterised by the type of binder
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N3/00—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
- B27N3/04—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres from fibres
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N3/00—Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
- B27N3/08—Moulding or pressing
- B27N3/20—Moulding or pressing characterised by using platen-presses
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2307/00—Properties of the layers or laminate
- B32B2307/70—Other properties
- B32B2307/732—Dimensional properties
- B32B2307/734—Dimensional stability
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2419/00—Buildings or parts thereof
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【課題】強度や寸法安定性等の基本性能に優れた木質ボードを製造する際の生産性を向上させることができる木質ボードの製造方法を提供する。【解決手段】植物繊維2aに粒状接着剤3aを分散させた第1マット状積載物4を連続的に搬送する第1工程と、第1マット状積載物の表面に、第1マット状積載物を搬送しながら、木片粉砕品または植物パーティクル5に接着剤6を付着させた接着性チップ7を連続的に供給する第2工程と、接着性チップが供給された第1マット状積載物の表面側に、第1マット状積載物を搬送しながら、植物繊維2bに粒状接着剤3bを分散させた第2マット状積載物8を連続的に積層する第3工程と、第1マット状積載物の裏面側と第2マット状積載物の表面側とを挟みつけ、加熱加圧成形して木質ボード1を作製する第4工程とを含む。【選択図】図1
Description
本発明は、木質ボードの製造方法に関するものである。
従来、木片等の木質チップや植物由来の植物パーティクルを配合した木質ボードは、住宅用の床材、壁材、扉材等の建材として幅広い分野で使用されてきている。木質ボードは、例えば、木質チップや植物パーティクルにバインダーとして合成樹脂を加え、加熱加圧成形して製造される。
木質ボードを建材として使用するためには、適当な密度として強度を発現させる必要があるが、単なる高密度化では断熱性や吸湿特性など、建材として好適な特性が低下してしまうおそれがある。また、木質ボードの高密度化は重量の増大をもたらし、施工現場で扱いにくいといった問題も生じる。
そこで、軽量で取り扱いが容易でありながら、強度や寸法安定性等の物理特性に優れた長繊維複合ボードの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された長繊維複合ボードの製造方法では、接着剤を分散させたリグノセルロース材料を加工して得た多数のパーティクルからなるパーティクル層と、接着剤を分散させた多数本のリグノセルロース長繊維からなる繊維層とを複数組み合わせ、加熱加圧成形する。このため、得られる長繊維複合ボードは、軽量でありながら、強度が十分となる。
しかしながら、特許文献1に記載された長繊維複合ボードの製造方法は、パーティクル層および繊維層をそれぞれ個別に形成し、個別に形成した複数個の層体を接着して積層するものである。このため、長繊維複合ボードの製造は、バッチ処理であり、生産効率を上げにくいという問題が指摘される。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、強度や寸法安定性等の基本性能に優れた木質ボードを製造する際の生産性を向上させることができる木質ボードの製造方法を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の木質ボードの製造方法は、植物繊維に粒状接着剤を分散させた第1マット状積載物を連続的に搬送する第1工程と、第1マット状積載物の表面に、第1マット状積載物を搬送しながら、木片粉砕品または植物パーティクルに接着剤を付着させた接着性チップを連続的に供給する第2工程と、接着性チップが供給された第1マット状積載物の表面側に、第1マット状積載物を搬送しながら、植物繊維に粒状接着剤を分散させた第2マット状積載物を連続的に積層する第3工程と、第1マット状積載物の裏面側と第2マット状積載物の表面側とを挟みつけ、加熱加圧成形して木質ボードを作製する第4工程とを含むことを特徴としている。
また、本発明の木質ボードの製造方法は、植物繊維が、麻系天然繊維、ヤシ繊維または農産廃棄物繊維のいずれか1種以上であることが好ましい。
また、本発明の木質ボードの製造方法は、木片粉砕品が、木片を粉砕して得られる細片または繊維であることが好ましい。
また、本発明の木質ボードの製造方法は、植物パーティクルが、麻系植物のパーティクルであることが好ましい。
本発明の木質ボードの製造方法によれば、強度や寸法安定性等の基本性能に優れた木質ボードを製造する際の生産性を向上させることができる。
図1は、本発明の木質ボードの製造方法の一実施形態を模式的に示した工程断面図である。
木質ボード1の製造方法は、第1マット状積載物4を連続的に搬送する第1工程と、第1マット状積載物4の表面に、接着性チップ7を供給する第2工程とを含む。この第2工程では、接着性チップ7の供給は、第1マット状積載物4を搬送しながら連続的に行われる。
また、木質ボード1の製造方法は、上記第2工程後の第1マット状積載物4の表面側に第2マット状積載物8を積層する第3工程を含む。この第3工程においても、第2マット状積載物8の積層は、第1マット状積載物4を搬送しながら連続的に行われる。
また、木質ボード1の製造方法は、上記第3工程により得られる積層体を、第1マット状積載物4の裏面側と第2マット状積載物8の表面側とから挟みつけ、加熱加圧成形して木質ボード1を作製する第4工程を含む。
上記第1工程、第2工程、第3工程、および第4工程について以下に詳述する。
(1)第1工程
第1工程で連続的に搬送する第1マット状積載物4は、植物繊維2aに粒状接着剤3aを分散させた混合物を、ベルトコンベア上10に積載して長尺に形成したものである。植物繊維2aと粒状接着剤3aを供給機9に投入し、攪拌して植物繊維2aに粒状接着剤3aを分散させ、供給機9からベルトコンベア10上に連続的に供給し、ベルトコンベア10上に長尺の第1マット状積載物4を層状に展開する。
(1)第1工程
第1工程で連続的に搬送する第1マット状積載物4は、植物繊維2aに粒状接着剤3aを分散させた混合物を、ベルトコンベア上10に積載して長尺に形成したものである。植物繊維2aと粒状接着剤3aを供給機9に投入し、攪拌して植物繊維2aに粒状接着剤3aを分散させ、供給機9からベルトコンベア10上に連続的に供給し、ベルトコンベア10上に長尺の第1マット状積載物4を層状に展開する。
植物繊維2aとしては、通常、木質ボード1に用いられる植物繊維2aであれば特に限定されないが、木質ボード1の強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能を考慮すると、麻系天然繊維、ヤシ繊維または農産廃棄物繊維のいずれか1種以上であることが好ましい。麻系天然繊維としては、例えば、ケナフ、亜麻、ラミー、大麻、ジュート、ヘンプ、サイザル等の麻類植物の靭皮から採取される繊維、マニラ麻やサイザル麻等の麻類植物の茎または葉の筋から採取される繊維が例示される。これらの麻系天然繊維は、植物原料を機械的に解繊することによって得られ、針葉樹繊維や広葉樹繊維等の木材繊維に比べて約2〜14倍の高い引張強度を有している。ヤシ繊維としては、例えば、油ヤシから得られる油ヤシ繊維、ココヤシから得られるココヤシ繊維が例示される。農産廃棄物繊維としては、例えば、さとうきび、とうもろこし、竹、イネ等の農産廃棄物を原料とする繊維が例示される。このような植物繊維2aを用いることによって、植物繊維2a自体の高い引張強度を有効に活用することができるため、曲げ性能および温度変化や湿度変化による長さ変化等に対して特に優れた性能を有する木質ボード1が実現される。
なお、植物繊維2aの平均繊維長は、特に限定されないが、木質ボード1の強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能を考慮すると、5mm以上100mm以下、好ましくは10mm以上70mm以下、より好ましくは30mm以上60mm以下が例示される。平均繊維長が当該範囲内の植物繊維2aを用いることによって、加熱加圧成形後の木質ボード1の内部における植物繊維2aの絡み合いが多数存在するようになり、また、植物繊維2a一本当たりの粒状接着剤3aの付着部分を増やすことができる。さらに、植物繊維2a同士の継ぎ目部分を少なくできるため、植物繊維2a自体の高い引張強度をより効果的に活用することができる。このため、低密度でありながら、強度、表面硬度、温度変化や湿度変化による長さ変化等に対してより優れた性能を有する木質ボード1が実現される。
また、植物繊維2aの平均繊維径は、特に限定されないが、木質ボード1の強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能を考慮すると、70μm以上400μm以下、好ましくは100μm以上350μm、より好ましくは150μm以上300μm以下が例示される。平均繊維径が当該範囲内の植物繊維2aを用いることによって、植物繊維2a間に適度な空隙が生まれ、空隙内に粒状接着剤3aを均一に分散させることができる。また、植物繊維2aの剛直性によって植物繊維2a同士の絡み合いが多数存在するようになり、十分な強度を備えた木質ボード1を得ることができる。
植物繊維2aに分散させる粒状接着剤3aとしては、通常、木質ボード1に用いられる接着剤であれば、特に限定されない。例えば、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フルフラール樹脂、イソシアネート樹脂等の熱硬化性樹脂を単独または2種類以上を併用したものが例示される。このような粒状接着剤3aには、必要に応じて、サイズ剤等を添加することができる。
なお、第1マット状積載物4における粒状接着剤3aの配合比率は、特に限定されないが、硬化後の固形分として10質量%〜20質量%の範囲内であることが好ましい。粒状接着剤3aの配合比率が上記の範囲内にあれば、植物繊維2a同士の接着が充分となり、得られる木質ボード1の強度が良好となる。
(2)第2工程
第2工程で、第1マット状積載物4の表面に供給する接着性チップ7は、木片粉砕品または植物パーティクル5に接着剤6を付着させたものである。
(2)第2工程
第2工程で、第1マット状積載物4の表面に供給する接着性チップ7は、木片粉砕品または植物パーティクル5に接着剤6を付着させたものである。
木片粉砕品としては、通常、木質ボード1に用いられる木片粉砕品であれば特に限定されないが、木質ボード1の強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能を考慮すると、木片を粉砕して得られる細片または繊維であることが好ましい。木片を粉砕して得られる細片または繊維は、製材時の端材等を粉砕することによって得られるため、木質ボード1の製造コスト低減が期待される。
また、木片粉砕品として、木粉状に粉砕した微小片や木片状の粗大片も用いることができる。
このような木片粉砕品としては、例えば、間伐材や建築解体材を主とするものが例示される。間伐材としては、例えば、マツ、スギ、ヒノキ等の針葉樹、またはラワン、カポール、ポプラ等の広葉樹が例示される。
植物パーティクルとしては、通常、木質ボード1に用いられる植物パーティクルであれば特に限定されないが、木質ボード1の強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能を考慮すると、麻系植物のパーティクルであることが好ましい。麻系植物のパーティクルは、第1マット状積載物4に用いた麻系天然繊維と同様の特性を有しており、強度や寸法安定性等の基本性能に優れた木質ボード1の材料となる。
木片粉砕品または植物パーティクル5の大きさは、例えば、厚みが0.1mm〜5mmであり、長さが1mm〜50mmであり、かつ幅が0.5mm〜10mmの範囲内が例示される。上記の範囲内にあれば、木片粉砕品または植物パーティクル5同士の接着が充分となり、得られる木質ボード1の強度が良好となる。
木片粉砕品または植物パーティクル5の作製に使用可能な機器および設備は、特に限定されない。例えば、ハンマーミル、ドラムフレーカー、リングフレーカー、ディスクリファイナー等を用いることができる。
木片粉砕品または植物パーティクル5に付着させる接着剤6も、特に限定されない。木質ボード1の製造に通常用いられている熱硬化性樹脂接着剤の中から適宜選択して採用することができる。例えば、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)、TDI(トリレンジイソシアネート)、MDIプレポリマー、TDIプレポリマー等よりなるイソシアネート樹脂接着剤が例示される。また、ユリア樹脂接着剤、メラミン樹脂接着剤、ユリア・メラミン共縮合樹脂接着剤が例示される。さらに、フェノール樹脂接着剤、レゾルシノール樹脂接着剤、エポキシ樹脂接着剤、ウレタン樹脂接着剤、フルフラール樹脂接着剤が例示される。これらの接着剤6は、単独または2種類以上の併用が可能である。また、接着剤6は、粉末状または液状のいずれの形態であってもよい。さらに、接着剤6の選択には、木質ボード1の耐水性や、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放出量等をも考慮することができる。イソシアネート樹脂接着剤は、ホルムアルデヒドを原料としないため、安全性の高い接着剤6である。接着剤6には、必要に応じてサイズ剤等を添加することができる。
木片粉砕品または植物パーティクル5に接着剤6を付着させる際には、木片粉砕品または植物パーティクル5をベルトコンベア11上に供給し、ベルトコンベア11上を搬送しながら、供給機12から接着剤6を供給して、木片粉砕品または植物パーティクル5に接着剤6を付着させることができる。供給機12としては、グルーブレンダー等の定量供給機の使用や、従来用いられているリボンブレンダー、高速ミキサー、タンブラー等の混合設備の使用が可能である。この他、製造ラインに設けたロータリフィーダー、スクリューフィーダー等で木片粉砕品または植物パーティクル5に一定量ずつ接着剤6を供給することもできる。このようにすることによって、木片粉砕品または植物パーティクル5と接着剤6との均一な混合が可能となる。
木片粉砕品または植物パーティクル5に付着させる接着剤6の添加量は、特に限定されない。例えば、木片粉砕品または植物パーティクル5に対して、硬化後の固形分として15質量%以下が例示される。
第1工程後の第1マット状積載物4の表面に、接着性チップ7を連続的に供給する際には、接着性チップ7を供給機13に投入し、攪拌した接着性チップ7を供給機13から第1マット状積載物4の表面側に連続的に供給することができる。このように、接着性チップ7の供給は、ベルトコンベア10により搬送される第1マット状積載物4に対し連続的に行われる。
(3)第3工程
第3工程では、上記のとおりの第2工程後の第1マット状積載物4の表面側に、第2マット状積載物8を連続的に積層する。第2マット状積載物8も、第1マット状積載物4と同様に、植物繊維2bに粒状接着剤3bを分散させた混合物を、ベルトコンベア上10に積載して長尺に形成したものである。植物繊維2bと粒状接着剤3bを供給機14に投入し、攪拌して植物繊維2bに粒状接着剤3bを分散させ、この混合物を供給機14から第1マット状積載物4の表面側に連続的に供給する。このように連続的に供給することにより、第2マット状積載物8の積層は、ベルトコンベア10により搬送される第1マット状積載物4に対し連続的に行われる。
(3)第3工程
第3工程では、上記のとおりの第2工程後の第1マット状積載物4の表面側に、第2マット状積載物8を連続的に積層する。第2マット状積載物8も、第1マット状積載物4と同様に、植物繊維2bに粒状接着剤3bを分散させた混合物を、ベルトコンベア上10に積載して長尺に形成したものである。植物繊維2bと粒状接着剤3bを供給機14に投入し、攪拌して植物繊維2bに粒状接着剤3bを分散させ、この混合物を供給機14から第1マット状積載物4の表面側に連続的に供給する。このように連続的に供給することにより、第2マット状積載物8の積層は、ベルトコンベア10により搬送される第1マット状積載物4に対し連続的に行われる。
第2マット状積載物8を形成する植物繊維2bおよび粒状接着剤3bは、第1マット状積載物4を形成する植物繊維2aおよび粒状接着剤3aと同種のものであっても、異種のものであってもよい。
(4)第4工程
第4工程では、上記第3工程により得られる積層体をプレス機17において加熱加圧成形する。具体的には、第1マット状積載物4の裏面側より下プレス15を、第2マット状積載物8の表面側より上プレス16をあてがい、第1マット状積載物4の裏面側と第2マット状積載物8の表面側とを挟みつける。そして、プレス機17により加熱加圧成形して木質ボード1を作製する。
(4)第4工程
第4工程では、上記第3工程により得られる積層体をプレス機17において加熱加圧成形する。具体的には、第1マット状積載物4の裏面側より下プレス15を、第2マット状積載物8の表面側より上プレス16をあてがい、第1マット状積載物4の裏面側と第2マット状積載物8の表面側とを挟みつける。そして、プレス機17により加熱加圧成形して木質ボード1を作製する。
プレス機17により加熱加圧成形する際には、例えば、加熱した熱板である下プレス15と上プレス16からなるプレス装置や、加熱した一対のスチールベルトの隙間に圧力を加えながら積層物を搬送する連続プレス装置等を用いることができる。木質ボード1の加熱加圧成形条件は、用いた粒状接着剤3a、3bや接着性チップ7に付着した接着剤6が硬化する条件であれば特に限定されない。例えば、成形温度として120℃〜190℃の範囲、成形圧力として1MPa〜4MPaの範囲が例示される。加圧時間は、加熱加圧成形後に得られる木質ボード1の板厚や密度、成形時の加熱温度等を考慮して適宜設定することができる。木質ボード1の厚みについては、例えば、1mm〜20mmの範囲内に設定することができ、木質ボード1の強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能を考慮すると、2mm以上とするのが好ましい。木質ボード1の密度については、600kg/m3〜900kg/m3の範囲内、より好ましくは700kg/m3〜850kg/m3の範囲内に設定することができる。木質ボード1の密度が上記の範囲内であれば、木質ボード1は、強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能により優れ、しかも、コスト面で有利となる。
このような第4工程を経て、裏面に第1植物繊維層18が形成され、表面に第2植物繊維層20が形成され、第1植物繊維層18と第2植物繊維層20の間に、芯層としてチップ層19が形成された木質ボード1が得られる。
上記のとおりの木質ボード1の製造方法は、第1植物繊維層18、チップ層19および第2植物繊維層20の形成が連続的であり、しかも加熱加圧成形により一度に実現され、それらの層18、19、20が一体となった木質ボード1が得られる。したがって、強度や耐久性、寸法安定性等の基本性能に優れた木質ボード1を、連続的に製造することが可能となり、木質ボード1の生産性を向上させることができる。
木質ボード1は、床材、壁材、天井材等の建築部材、扉部材、巾木、廻り縁等の造作部材、家具用材料等の幅広く適用することができる。
1 木質ボード
2a、2b 植物繊維
3a、3b 粒状接着剤
4 第1マット状積載物
5 木片粉砕品または植物パーティクル
6 接着剤
7 接着性チップ
8 第2マット状積載物
2a、2b 植物繊維
3a、3b 粒状接着剤
4 第1マット状積載物
5 木片粉砕品または植物パーティクル
6 接着剤
7 接着性チップ
8 第2マット状積載物
Claims (4)
- 植物繊維に粒状接着剤を分散させた第1マット状積載物を連続的に搬送する第1工程と、
前記第1マット状積載物の表面に、前記第1マット状積載物を搬送しながら、木片粉砕品または植物パーティクルに接着剤を付着させた接着性チップを連続的に供給する第2工程と、
前記接着性チップが供給された前記第1マット状積載物の表面側に、前記第1マット状積載物を搬送しながら、植物繊維に粒状接着剤を分散させた第2マット状積載物を連続的に積層する第3工程と、
前記第1マット状積載物の裏面側と第2マット状積載物の表面側とを挟みつけ、加熱加圧成形して木質ボードを作製する第4工程と
を含むことを特徴とする木質ボードの製造方法。 - 前記植物繊維が、麻系天然繊維、ヤシ繊維または農産廃棄物繊維のいずれか1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の木質ボードの製造方法。
- 前記木片粉砕品が、木片を粉砕して得られる細片または繊維であることを特徴とする請求項1または2に記載の木質ボードの製造方法。
- 前記植物パーティクルが、麻系植物のパーティクルであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の木質ボードの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014021716A JP2015147354A (ja) | 2014-02-06 | 2014-02-06 | 木質ボードの製造方法 |
PCT/JP2015/000239 WO2015118814A1 (ja) | 2014-02-06 | 2015-01-20 | 木質ボードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014021716A JP2015147354A (ja) | 2014-02-06 | 2014-02-06 | 木質ボードの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015147354A true JP2015147354A (ja) | 2015-08-20 |
Family
ID=53777629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014021716A Pending JP2015147354A (ja) | 2014-02-06 | 2014-02-06 | 木質ボードの製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015147354A (ja) |
WO (1) | WO2015118814A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112207941A (zh) * | 2020-10-12 | 2021-01-12 | 北华大学 | 一种轻质超薄密度板生产装置 |
WO2023106168A1 (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-15 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 繊維ボードの製造方法、及び繊維ボード製造用圧縮物 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7122113B2 (ja) * | 2017-12-27 | 2022-08-19 | ニチハ株式会社 | 建材製造装置および建材製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56137949A (en) * | 1980-03-31 | 1981-10-28 | Matsushita Electric Works Ltd | Particle board and manufacture thereof |
JPS599042A (ja) * | 1982-07-08 | 1984-01-18 | Mitsubishi Electric Corp | パ−テイクルボ−ドおよびその製造方法 |
JPH10244516A (ja) * | 1998-04-20 | 1998-09-14 | Tomiyasu Honda | 複合板 |
DE19858096A1 (de) * | 1998-12-16 | 2000-06-21 | Timberex Timber Exports Ltd | Vorrichtung und Verfahren zum Streuen von Teilchen zu einem Vlies |
JP3642214B2 (ja) * | 1999-03-03 | 2005-04-27 | 松下電工株式会社 | 長繊維複合ボード及びその製造方法 |
-
2014
- 2014-02-06 JP JP2014021716A patent/JP2015147354A/ja active Pending
-
2015
- 2015-01-20 WO PCT/JP2015/000239 patent/WO2015118814A1/ja active Application Filing
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112207941A (zh) * | 2020-10-12 | 2021-01-12 | 北华大学 | 一种轻质超薄密度板生产装置 |
WO2023106168A1 (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-15 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 繊維ボードの製造方法、及び繊維ボード製造用圧縮物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2015118814A1 (ja) | 2015-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Owodunni et al. | Adhesive application on particleboard from natural fibers: A review | |
Ndazi et al. | Some opportunities and challenges of producing bio-composites from non-wood residues | |
CA2595316A1 (en) | Wood and non-wood plant fibers hybrid composition and uses thereof | |
Zaia et al. | Production of particleboards with bamboo (Dendrocalamus giganteus) reinforcement | |
WO2015118814A1 (ja) | 木質ボードの製造方法 | |
Zeleniuc et al. | Influence of adhesive type and content on the properties of particleboard made from sunflower husks | |
JP2014008617A (ja) | パーティクルボード | |
EP3135811B1 (en) | Production method of pulp derived from biomass for producing composite boards | |
WO2014057655A1 (ja) | 繊維ボード及びその製造方法 | |
JP2013159095A (ja) | パーティクルボード | |
US20180127921A1 (en) | Systems and methods of manufacturing engineered molded cellulose panels | |
JP2014205268A (ja) | 木質ボードの製造方法 | |
JP2014151599A (ja) | 木質ボード | |
JP2014091278A (ja) | 繊維板とその製造方法 | |
JP5853134B2 (ja) | 繊維板 | |
Fehrmann et al. | Influence of particle granulometry and panel composition on the physico‐mechanical properties of ultra‐low‐density hemp hurd particleboard | |
Kloeser et al. | 15. Panel Boards and Conventional Adhesives | |
JP5934908B2 (ja) | パーティクルボードの製造方法 | |
JP2003260704A (ja) | 繊維板 | |
JP7148771B2 (ja) | 資材 | |
JP5975378B2 (ja) | 繊維板 | |
Tesha et al. | Properties of rice husk particle boards bonded by a blend of tannin-cnsl resin | |
WO2023095463A1 (ja) | 繊維ボードの製造方法 | |
KR102652066B1 (ko) | 카프로락탐 및 카프로락탐의 올리고머의 존재하 리그노셀룰로스 물질의 제조 방법 | |
Wahane et al. | Evaluation of the physical and mechanical properties of composite board by utilizing agricultural waste |