JP2015146763A - 移植機の予備苗載台装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニット構造の押さえ体を有する押さえ装置を、前部ステップ側に突出させることなく簡単に取付けることができる移植機の予備苗載台装置を提供する。【解決手段】走行機体2の前部ステップ4dの外側に立設される予備苗載台フレーム11に設けた予備苗載台7aに設置される押さえ装置16を、予備苗載台フレーム11の左右幅に取付けて設けたブラケット20に、押さえ体15の取付支点軸15cを介して姿勢変更回動自在に取付けると共に、該押さえ体15を前記作業姿勢と解除姿勢とに姿勢変更をさせる姿勢変更機構17を組付けたユニット構造となし、押さえ装置16をブラケット20のブラケット取付部24によって予備苗載台フレーム11の左右幅に取付可能に構成した。【選択図】図5

Description

本発明は、移植機の予備苗載台装置に関する。
従来、走行機体の前部ステップの外側に立設される予備苗載台フレームに設置される複数段の予備苗載台に、予備苗を直接的に又は苗すくい板を用いて収容した苗箱を各載置すると共に、この苗箱を取り出して機体後方の植付装置の苗載台に予備苗を補給したのち、特定の予備苗載台に空になった苗箱及び苗すくい板を積み重ねて載置した状態で、姿勢変更機構を備える押さえ装置の押さえ体によって、空の苗箱等を予備苗載台側に向けて押し付けて固定保持して植付作業や路上走行を行なう移植機の予備苗載台装置が既に公知である。(例えば特許文献1)
上記予備苗載台装置の押さえ装置は、押さえ体を予備苗載台支柱に前部ステップ側に向けて突設したブラケット(押さえ体支持部)に軸支し、且つ該予備苗載台支柱にスプリング等を露出させた状態で取付けて姿勢変更機構を構成することにより、押さえ体を前記作業姿勢と押さえ体を解除する解除姿勢とに姿勢変更自在にしている。
特許第4977082号公報
上述した特許文献1に示される移植機は、植付作業や路上走行をするときに生ずる激しい機体振動や揺れに対し、押さえ体によって空の苗箱等の跳ね上げや落下等を防止することができる。然しながら、押さえ装置を予備苗載台支柱から直接的に突設したブラケットに押さえ体及びスプリング等を設けて構成してたものであるため、前部ステップ側に露出状態で大きく突出するブラケットや姿勢変更機構の部品が、前部ステップを利用して乗降や各種のメンテナンス作業を行なうオペレータに接触し易く、押さえ体や機構部品に衣服などを引っ掛けることがありスムーズな移動を妨げる等の欠点がある。
また操縦部側から予備苗を収容した苗箱の取出しや、空の苗箱を載置したり押さえ体を姿勢変更操作をする際に、前部ステップ側に突出するブラケットや押さえ体が邪魔になるため作業能率を損なう等の問題もある。さらに、市場に出回っている押さえ装置を備えない既存の予備苗載台装置に対して、押さえ装置を後付け作業によって取付ける場合に、その予備苗載台フレームに直接的に設けることが困難な構造であるため、予備苗載台支柱等に煩雑な改造を必要にする等の課題がある。
上記課題を解決するための本発明による移植機の予備苗載台装置は、第1に、走行機体2の前部ステップ4dの外側に立設される予備苗載台フレーム11に設けた予備苗載台7aに、予備苗Mを苗箱H又は苗すくい板Sを用いて載置した予備苗載台装置7に対し、空になった苗箱H又は苗すくい板Sを載置させる予備苗載台7aに、姿勢変更機構17を介して空の苗箱H又は苗すくい板Sを該予備苗載台7a側に向けて押し付けて保持する作業姿勢と、その押し付け保持を解除する解除姿勢とに姿勢変更させる押さえ体15を備える押さえ装置16を設置した移植機1の予備苗載台装置7において、
前記押さえ装置16を、予備苗載台フレーム11の左右幅に取付けて設けたブラケット20に、押さえ体15の取付支点軸15cを介して姿勢変更回動自在に取付けると共に、該押さえ体15を前記作業姿勢と解除姿勢とに姿勢変更をさせる姿勢変更機構17を組付けたユニット構造となし、押さえ装置16をブラケット20のブラケット取付部24によって予備苗載台フレーム11の左右幅に取付可能に構成したことを特徴としている。
第2に、前記ブラケット20を前後の立壁部20aと側壁部20bとによって平面視U字状に形成し、ブラケット20内に少なくとも押さえ体15を姿勢変更自在に付勢保持させるスプリング21と、該スプリング21の一端を係止するスプリング取付ピン23と、スプリング21の他端を係止する押さえ体15の基部側に形成されるスプリング掛け部15aからなる姿勢変更機構17を収容しユニット構造の押さえ装置16を構成することを特徴としている。
第3に、ブラケット20の立壁部20aに押さえ体15の取付支点軸15cを中心とする円弧状長孔のガイド孔25を形成し、該ガイド孔25に押さえ体15のスプリング掛け部15aを挿入して姿勢変更を案内規制することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、押さえ装置を、予備苗載台フレームの左右幅に取付けて設けたブラケットに、押さえ体の取付支点軸を介して姿勢変更回動自在に取付けると共に、該押さえ体を前記作業姿勢と解除姿勢とに姿勢変更をさせる姿勢変更機構を組付けたユニット構造となし、押さえ装置をブラケットのブラケット取付部によって予備苗載台フレームの左右幅に取付可能に構成したことにより、押さえ体を取付けたブラケット内に姿勢変更機構を設けてユニット化した押さえ装置は、該姿勢変更機構の部品を前部ステップ側に突出させないので、オペレータが前部ステップを移動する際に、押さえ体やその機構部品に衣服などを引っ掛ける等の惧れのないスムーズな移動をすることができると共に、前部ステップ上に形成されるスペースを利用して行う苗箱の取出し載置や空の苗箱の積み重ね載置等の作業を能率よく行うことができる。また押さえ装置は、予め押さえ装置を部品組みしたユニット構造の汎用性の高い兼用部品にすることができるので、市場に出回っている押さえ装置を備えない既存の予備苗載台装置に対しても、その予備苗載台フレームに煩雑な改造を要することなく、ブラケットをフレーム左右幅から大きく突出させないで簡単な後付け作業によって設置することができる等の特徴がある。
請求項2の発明によれば、ブラケットを前後の立壁部と側壁部とによって平面視U字状に形成し、ブラケット内に少なくとも押さえ体を姿勢変更自在に付勢保持させるスプリングと、該スプリングの一端を係止するスプリング取付ピンと、スプリングの他端を係止する押さえ体の基部側に形成されるスプリング掛け部からなる姿勢変更機構を収容しユニット構造の押さえ装置を構成することにより、ユニット構造の押さえ装置は、予備苗載台フレームに予め予備苗載台を複数段に設置した予備苗載台フレームの所望位置にブラケットから姿勢変更機構を覆った状態で簡単に取付けることができると共に、既存の予備苗載台装置に対しても、煩雑な改造を要することなく後付け作業によってブラケット及び姿勢変更機構をフレーム左右幅から大きく突出させることなく簡単に設けることができる。
請求項3の発明によれば、ブラケットの立壁部に押さえ体の取付支点軸を中心とする円弧状長孔のガイド孔を形成し、該ガイド孔に押さえ体のスプリング掛け部を挿入して姿勢変更を案内規制することにより、スプリング掛け部をガイド孔内でスムーズに回動させるため、押さえ体の作業姿勢と解除姿勢との姿勢変更をスムーズに案内することができると共に、解除姿勢における押さえ体の前部ステップ側への傾倒を規制することができる。
移植機の全体構造を示す右側面図である。 図1の平面図である。 右側の予備苗載台装置の要部の構成を示し、図(a)は予備苗載台と押さえ装置の構成を示す右斜視図である。図(b)は予備苗載台と押さえ装置の構成を示す左斜視図である。 右側の予備苗載台装置の要部の構成を示し、図(a)は予備苗載台と押さえ装置の構成を示す正面図である。図(b)は予備苗載台と押さえ装置の構成を示す背面図である。 右側の予備苗載台装置の要部の構成を示し、図(a)は予備苗載台と押さえ装置の構成を示す右側面図である。図(b)は押さえ装置の構成を示す平面図である。 別実施形態の予備苗載台装置を備えた移植機の予備苗載台装置を示し、図(a)は左側面図である。図(b)は平面図である。 右側の予備苗載台装置の要部の構成を示す正面斜視図である。 図6の左側の予備苗載台装置に押さえ装置を設けた要部構造を示し、図(a)は予備苗載台と押さえ装置の構成を示す左側面図である。図(b)は予備苗載台と押さえ装置の構成を示す右側面図である。 別実施形態の押さえ装置の構成を示す平面図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1,図2において符号1で示す移植機(乗用田植機)は、前輪1aと後輪1bを左右に有する走行機体2の前側にエンジンを搭載してボンネット3で覆い、後方にハンドル4a及び座席4b並びに操縦ステップ4c等からなる操縦部4を配置し、機体後部に構成される3点リンク方式の昇降機構5に植付装置6を装着している。上記操縦部4は、操縦ステップ4cからボンネット3の左右下部に沿って機体前部に通ずる左右の前部ステップ4dを備えている。
そして、移植機1は、苗箱Hや苗すくい板S等を用い予備苗(マット苗)Mを、畔側から予備苗載台7aに図5(a)に示すように一時的に載置して植付装置6に補給するための予備苗載台装置7を、前記前部ステップ4dの外側寄りに3段の予備苗載台7aを設けて左右対称構造として立設している。また上記ボンネット3は、その後部上方に各種の操作レバーやスイッチ他計器類を備える操作パネル3aを設けている。
以下各部の構成について詳述する。図示する植付装置6は、5条分の予備苗Mを左右並列状に載置する苗載台8を前高後低状に前傾斜させて設け、該苗載台8の下方に配設される5条分の植付爪6aによって、各予備苗Mから1株毎の苗を掻取って圃場に植付けることができる。また予備苗載台装置7の各予備苗載台7aに対する予備苗Mの載置供給作業は、走行機体2の前部を畔に向けて接近させた状態で行うか、又は走行機体2を畔に横付けすることによって行う。
次に、図1〜図5を参照し本発明に係る予備苗載台装置7の第1実施形態について説明する。尚、左右の予備苗載台装置7は対称構造であり、右側に立設される予備苗載台装置7について説明する。この移植機1の予備苗載台装置7は、基部を走行機体2の前部で前部ステップ4dの外側寄りに取付固定され、側面視でボンネット3の中途部高さ位置に立設される装置ベースフレーム10に対し立設している。
上記装置ベースフレーム10は、基部を走行機体2側に固設される前後のベース支柱10bと、該前後のベース支柱10bの上部を連結する上部フレーム10aとによって方形状の剛体枠構造としている。これにより、予備苗載台装置7及び装置ベースフレーム10とボンネット3の間には、前部ステップ4dの上方にオペレータが歩行移動並びにメンテナンス等各種の作業を自由に行なうスペースを形成している。
また予備苗載台装置7は、予備苗載台フレーム11を前後の予備苗載台支柱11aと、該前後の予備苗載台支柱11aの上部を連結する上部連結部材11bとにより下向きU字状のループ形状として、上記前後の予備苗載台支柱11aの下部を上部連結部材11bに着脱自在に取付けて立設するようにしている。尚、上記上部連結部材11bは、下向きコ字状断面のアングル部材とし、その断面内に前後の予備苗載台支柱11aの上端を挿入して覆った状態で連結している。
上記構成において前後の予備苗載台支柱11aには、予め3段分の予備苗載台7aを取付ける台支持杆12を、それぞれ予備苗載せ間隔を有し機体外方側に向けて上向きの緩傾斜をなすように突設している。これにより3段分の各対をなす前後の台支持杆12には、3つの予備苗載台7aがそれぞれ載置され、且つ載置して位置決めされた各予備苗載台7aを前後の台支持杆12にボルト等の取付手段12aによって取付固定することにより、前後の予備苗載台支柱11aは高さ方向の中途部が連結され前後方向の取付け剛性を高めている。(図5参照)
予備苗載台7aは図3に示すように、上記前後の台支持杆12に取付固定されて苗箱Hを載置する大きさと形状の底板13に、その内側と外周の所定箇所に立壁13aを立設している。これにより予備苗載台7aは、苗箱Hを前記上向き緩傾斜をなす底板13に載置したとき、該苗箱Hを各立壁13aが前後及び左右方向の移動を規制して収納載置する。
また予備苗載台フレーム11の中途部内側には、苗補給済みの苗すくい板Sを収納保持させる板収納具14が設置されている。この板収納具14は、前後の予備苗載台支柱11aに、その間のスペースを利用して略ボンネット3の高さ位置に取付けられており、数枚の苗すくい板Sを縦向きに挿入して収容することができる。
そして、上記構成からなる左右の予備苗載台装置7は、空になった苗箱H及び苗すくい板S等が最上段の予備苗載台7aに載置されたとき、これらを押接支持自在に固定保持する押さえ体15を有する押さえ装置16を、前記予備苗載台フレーム11の上部連結部材11bの上端部に前方寄りに位置させて設置している。これにより押さえ装置16は、図4に実線で示す押さえ体15の作業姿勢では、積み重ね状態で載置される空の苗箱H等を予備苗載台7a側に弾性力を有し押し付けて固定保持すると共に、押さえ体15を作業姿勢から姿勢変更操作し2点鎖線で示す解除姿勢にすることにより、載置される空の苗箱H等を取出し自在にすると共に、予備苗Mを収容した苗箱Hの載置供給を支障なく行うことができる。
次に、図4,図5を参照し押さえ装置16の構成及び作用等について説明する。この押さえ装置16は、平面視U字状のブラケット20に、前記押さえ体15と、該押さえ体15を作業姿勢と解除姿勢とに切換自在に付勢保持するスプリング21と、該スプリング21の一端を支持させる取付ピン23と、後述の取付軸15cを固定するナット26からなる姿勢変更機構17を一体的に組付けたユニット構造にしている。上記ブラケット20は、前後の立壁部20aと該前後の立壁部20aを上記姿勢変更機構17の各部材の支持間隔を有して一体的に接続する側壁部20bによって平面視U字形状にしており、その立壁部20aの下部に下向きコ字状に形成したブラケット取付部24を設け、該ブラケット取付部24を介してユニット構造の押さえ装置16を、前記上部連結部材11bに上方から嵌合させて簡単に取付けることができるようにしている。
即ち、ブラケット20は図4に示すように、側壁部20bを機体内側(前部ステップ4d側)に向けた状態とし、ブラケット取付部24を上部連結部材11bに上方から嵌合させ、両者にボルト22を挿入して締着することにより、押さえ装置16を予備苗載台フレーム11に着脱自在に取付固定することができる。これにより押さえ装置16は、正面及び背面視でブラケット20を介して形成される本体部を、予備苗載台支柱11aの横幅上方延長方向に立設させて、側壁部20b側を前部ステップ4d側へ大きく突出させることなく、且つ押さえ体15を予備苗載台7aの適正位置に姿勢変更自在に臨ませることができる。尚、符号24aは押さえ装置16を図7,図8で後述する予備苗載台装置7の予備苗載台支柱11aに取付ける取付孔からなるブラケット取付部である。
またブラケット20は前後の立壁部20aに、基部側を狭幅とし上部側を広幅にした該広幅箇所で、予備苗載台7a側に向け十分なスプリング支持間隔を設けて取付ピン23を前後方向に挿入して取付けている。また後側の立壁部20aには、後述する押さえ体15の取付軸15cを挿入する取付孔25aを穿設し、且つ前後の立壁部20aには、プリング掛け部15aを挿入して上下方向の回動移動を案内規制する円弧状長孔のガイド孔25を穿設している。尚、上記取付孔25aは、取付ピン23とガイド孔25の上端を結ぶ線の中間下方位置に穿設している。
押さえ体15は図5(B)に示すように、基部側をブラケット20内に向けて屈曲させたスプリング掛け部15aと、先端部側を予備苗載台7aの中途部に至る長さでスプリング掛け部15aと同方向で前後方向のループ状に屈曲された押接部15bと、プリング掛け部15aの近傍位置でネジ部を有する取付軸15cを設けた構造にしている。これにより押さえ体15はブラケット20に対し、前後の立壁部20aのガイド孔25にスプリング掛け部15aを挿入した状態で、取付軸15cを取付孔25aに挿入したのち、そのネジ部にナット26を掛けて締着することにより、該取付軸15cを支点に押接部15bを作業姿勢と解除姿勢とに回動自在に取付ける。
スプリング21は、その両端をプリング掛け部15aと取付ピン23とに掛けて組付ける。これにより押さえ体15は図4に示すように、作業姿勢に下方回動操作されてスプリング掛け部15aがガイド孔25の上端部に接当規制された実線位置で、スプリング21が取付軸15cの上方でスプリング掛け部15aを引張り、押さえ体15を作業姿勢に姿勢保持する。そして、この作業姿勢にある押さえ体15は、上記スプリング21が取付軸15cを下方に向けて越える(支点越え)をするまで保持され、予備苗載台7aに積み重ね状態で載置された所定数の苗箱H等を押えながら固定保持する。
次いで、押さえ体15を上記作業姿勢からスプリング21の付勢力に抗して解除姿勢に上方回動操作すると、スプリング掛け部15aがガイド孔25の下端部に接当規制された位置において、スプリング21が取付軸15cを支点越えした下方位置でスプリング掛け部15aを引張り、押さえ体15を2点鎖線で示す解除姿勢に保持する。このとき押さえ体15は、格納姿勢における押接部15bの位置を、ブラケット20より予備苗載台7a側に位置させながら底板13から十分に離間させるため、予備苗Mを収容した苗箱Hの載置供給及び取出し等の作業を行い易くする。
尚、押さえ体15は、ガイド孔25の下端部に接当スプリング掛け部15aをガイド孔25の下端部に接当させることなく、そのアーム部を取付ピン23に接当させてもよく、この場合には、押さえ体15の解除姿勢の高さをやや低くした状態で姿勢保持をすることができる。また上記ブラケット20は、図9に示すように前側の立壁部20aを省略した平面視L字状に形成してもよいものである。この場合にはブラケット20の軽量化を図ることができる。
次に、以上のように構成される移植機1による植付作業及び苗の補給作業等について説明する。先ずオペレータは、苗載台8に5条分の予備苗Mを充填載置しておくと共に、押さえ装置16の押さえ体15を解除姿勢にした状態において、各予備苗載台7aに予備苗Mを収容した苗箱Hを載置した状態で植付作業を開始する。これにより移植機1は、苗載台8の横往復動作と共に植付爪6bの植付動作によって1株毎の苗の掻取りを行い圃場に植付ける。次いで、この植付作業に伴い苗載台8に載置された予備苗が少なくなるとき、最上段の予備苗載台7aから順次載せてある苗箱Hを後方側に向けて取出し、収容されている予備苗Mを苗載台8に補給することによって連続した植付作業を行う。
このとき、オペレータは予備苗Mを補給して空になった苗箱Hや苗すくい板Sを従来のものと同様な作業態様によって、左右の予備苗載台装置7の所定予備苗載台7aに順次積み重ねて所定数(実施例では3枚)になった時点で、押さえ装置16の押さえ体15を解除姿勢から作業姿勢に切換える。これにより積み重ねられた各苗箱H等は押さえ体15の押接部15bによって上段の苗箱Hが押圧されることによって予備苗載台7aに固定保持される。
次いで、オペレータは植付作業の状況を見計らい移植機1を畔際に移動したのち、押さえ体15を解除姿勢にして空の苗箱Hを降ろすと共に、新たな予備苗Mを収容した苗箱Hの載置供給を行い植付作業を再開する。尚、図5に示すように、予備苗Mを予め苗すくい板Sによってすくって乗せた状態で収容する苗箱Hを、予備苗載台7aに載置して苗補給をする植付作業においては、空になった苗箱Hと共に苗すくい板Sも最上段の予備苗載台7aに積み重ねて押さえ体15で押圧し固定保持する。また上記苗すくい板Sを板収納具14内に収納する場合には、空の苗箱Hのみを前記したように予備苗載台7aに固定保持する。
そして、上記のように植付作業を行なう移植機1は、予備苗載台装置7に設ける押さえ装置16を、予備苗載台フレーム11の左右幅に取付け自在なブラケット取付部24を設けたブラケット20にしていると共に、該ブラケット20に押さえ体15を取付支点軸15cによって姿勢変更回動自在に取付け、該押さえ体15を作業姿勢と解除姿勢とに姿勢変更をさせる姿勢変更機構17を組付けたユニット構造にしているので、押さえ装置16をブラケット20を介して予備苗載台フレーム11の左右幅に対し側方に大きく突出させることなく簡単且つ容易に取付けることができる。
即ち、ブラケット20に押さえ体15の姿勢変更機構17を設けてユニット化された押さえ装置16は、該姿勢変更機構17の部品を前部ステップ4d側に突出させないので、オペレータが前部ステップ4dを移動する際に、押さえ体15やその機構部品に身体を接触させたり衣服などを引っ掛ける等の惧れのないスムーズな移動をすることができる。また前部ステップ4d上に形成されるスペースを利用して行う、苗箱Hの取出し載置等の作業を能率よく行うことができる。
またユニット構造の押さえ装置16は、予め押さえ装置16を部品組みしたユニットとして製作して扱うことができるので、市場に出回っている押さえ装置16を備えない既存の予備苗載台装置7に対しても、その予備苗載台フレーム11に煩雑な改造を要することなく、且つブラケット20をフレーム左右幅から大きく突出させることなく、簡単な後付け作業によって設置することができる等の特徴がある。
さらに、ブラケット20を前後の立壁部20aと側壁部20bとによって平面視U字状に形成しその内部に、押さえ体15を姿勢変更自在に付勢保持させるスプリング21と、該スプリング21の一端を係止するスプリング取付ピン23と、スプリング21の他端を係止する押さえ体15の基部側に形成されるスプリング掛け部15a等からなる姿勢変更機構17を収容してユニット構造とした押さえ装置16は、ブラケット20によって姿勢変更機構17等の部品を露出させることなく覆った状態にする。従って、実施形態のように押さえ装置16を前部ステップ4d側に臨ませて設ける場合に、ブラケット20の側壁部20bを前部ステップ4d側に位置させて設けることができるので、オペレータの衣服がブラケット20に接触したとしても、滑らかで平坦な側壁部20bは衣服が引っ掛かることを防止する等の利点もある。
またブラケット20の立壁部20aに、押さえ体15の取付支点軸15cを中心とする円弧状長孔のガイド孔25を形成し、該ガイド孔25に押さえ体15のスプリング掛け部15aを挿入して姿勢変更を案内規制するようにした押さえ装置16は、スプリング21によって引張り方向に撓もうとするスプリング掛け部15aを、ガイド孔25内でスムーズに回動案内するため、押さえ体15の作業姿勢と解除姿勢との姿勢変更をスムーズにすることができると共に、解除姿勢における押さえ体15の前部ステップ4d側への傾倒を規制することができる。
次に、図6〜図8で示す移植機1に設置される予備苗載台装置7と押さえ装置16の別実施形態について説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構成及び作用については説明を省略する。この移植機1の予備苗載台装置7は、走行機体2の前部で前部ステップ4dの外側寄りに取付けられ、機体外方側に向けて大きく突出させたベースフレーム10の側面に、4段の予備苗載台7aを取付ける長さと支持間隔を有して前後の予備苗載台支柱11aを取付けて予備苗載台フレーム11を立設している。
この予備苗載台フレーム11は、前側の予備苗載台支柱11aの上部を後方に屈曲させて、後側の鉛直な予備苗載台支柱11aの上部に連結して剛構造の予備苗載台フレーム11にしている。また左右の予備苗載台フレーム11は、後側の各予備苗載台支柱11aの上端部を、正面視で門型状をなす連結杆11cによって着脱可能に連結することにより、左右の予備苗載台フレーム11の横方向の剛性を補強維持している。また連結杆11cは、適宜な高さ調節手段によって高さを低くすることができ、納屋等への機体格納を行い易くしている。
上記のように立設される予備苗載台フレーム11は、その左右両側に左右対称に配置される4段分の各予備苗載台7aを、前記実施形態のものと同様に予備苗載台支柱11aに取付けることにより、左右で対をなす予備苗載台装置7を構成している。そして左右の予備苗載台装置7は、それぞれ下から3段目の予備苗載台7aを空の苗箱H等を載置するように特定し、その上方に臨む後側の予備苗載台支柱11aに押さえ装置16を取付けることにより、前記実施形態のもと同様な高さで操縦部4側から、空の苗箱Hや苗すくい板Sの載置と押さえ体15の姿勢変更操作等を行い易くしている。
次に、図7,図8を参照し押さえ装置16とその取付け態様について説明する。尚、図示例の押さえ装置16は、前記実施形態のものとブラケット取付部24の構成を一部異にしているだけで、押さえ装置16のユニット構造は同一兼用品として利用しているため説明を省略する。即ち、この実施形態の押さえ装置16は、ブラケット20の前後の立壁部20aに穿設した上下のボルト孔を前記したブラケット取付部24aとして設けている。このブラケット取付部24aには、予備苗載台支柱11aの中途部に取付固定自在な支柱用ブラケット27を、ボルト28を介し着脱自在に取付けることができる。
支柱用ブラケット27は、平面視でL字状をなす取付板29の一側片に上記ボルト28を挿入する取付孔(図示せず)を穿設する一方、他側片には平面視でU字形状をなして予備苗載台支柱11aに外嵌めするUボルト30を挿入自在とする取付孔を穿設している。これにより押さえ装置16を後側の予備苗載台支柱11aに設置する場合には、ブラケット20の後側立壁部20aにボルト28によって取付けた取付板29に対し、後側の予備苗載台支柱11aに外嵌した状態のUボルト30を挿入し、そのネジ部にナット30aを掛けて締着するだけで、押さえ装置16を支柱用ブラケット27を介し後側の予備苗載台支柱11aの所定位置に簡単且つ速やかに取付固定することができる。
そして、上記のように設置された押さえ装置16は、押さえ体15を前部ステップ4d寄り3段目の予備苗載台7aに臨ませた状態で、作業姿勢と解除姿勢との押さえ体15の姿勢変更操作を行ない易くすることができる。また前記実施形態のものと同様に上記予備苗載台7aに積み重ね状態で載置される空の苗箱H等を押さえ体15によって押さえ付けて固定保持し、移植機1による植付作業及び路上走行を支障なく行なうことができる。
またブラケット20にブラケット取付部24aを有する押さえ装置16は、ブラケット取付部24aに予備苗載台支柱11aに適応させた支柱用ブラケット27を設けることができるので、既存の移植機1が備える予備苗載台装置7の予備苗載台7aに対しても、押さえ装置16を適正な所望位置に臨ませることができる。従って、ユニット構造の押さえ装置16は、各種の予備苗載台装置7に煩雑な改造を必要とすることのない、後付け作業によっても簡単に取付けることができる兼用部品化を図ることができる等の特徴がある。
1 移植機
2 走行機体
4d 前部ステップ
6 植付装置
7 予備苗載台装置
7a 予備苗載台
11 予備苗載台フレーム
11a 予備苗載台支柱
15 押さえ体
15a スプリング掛け部
15b 押接部
15c 取付支点軸
16 押さえ装置
17 姿勢変更機構
20 ブラケット
20a 立壁部
20b 側壁部
21 スプリング
23 スプリング取付ピン
24,24a ブラケット取付部
25 ガイド孔
M 予備苗
H 苗箱
S 苗すくい板

Claims (3)

  1. 走行機体(2)の前部ステップ(4d)の外側に立設される予備苗載台フレーム(11)に設けた予備苗載台(7a)に、予備苗(M)を苗箱(H)又は苗すくい板(S)を用いて載置した予備苗載台装置(7)に対し、空になった苗箱(H)又は苗すくい板(S)を載置させる予備苗載台(7a)に、姿勢変更機構(17)を介して空の苗箱(H)又は苗すくい板(S)を該予備苗載台(7a)側に向けて押し付けて保持する作業姿勢と、その押し付け保持を解除する解除姿勢とに姿勢変更させる押さえ体(15)を備える押さえ装置(16)を設置した移植機(1)の予備苗載台装置(7)において、
    前記押さえ装置(16)を、予備苗載台フレーム(11)の左右幅に取付けて設けたブラケット(20)に、押さえ体(15)の取付支点軸(15c)を介して姿勢変更回動自在に取付けると共に、該押さえ体(15)を前記作業姿勢と解除姿勢とに姿勢変更をさせる姿勢変更機構(17)を組付けたユニット構造となし、押さえ装置(16)をブラケット(20)のブラケット取付部(24)によって予備苗載台フレーム(11)の左右幅に取付可能に構成した移植機の予備苗載台装置。
  2. 前記ブラケット(20)を前後の立壁部(20a)と側壁部(20b)とによって平面視U字状に形成し、ブラケット(20)内に少なくとも押さえ体(15)を姿勢変更自在に付勢保持させるスプリング(21)と、該スプリング(21)の一端を係止するスプリング取付ピン(23)と、スプリング(21)の他端を係止する押さえ体(15)の基部側に形成されるスプリング掛け部(15a)からなる姿勢変更機構17を収容しユニット構造の押さえ装置(16)を構成する請求項1記載の移植機の予備苗載台装置。
  3. ブラケット(20)の立壁部(20a)に押さえ体(15)の取付支点軸(15c)を中心とする円弧状長孔のガイド孔(25)を形成し、該ガイド孔(25)に押さえ体(15)のスプリング掛け部(15a)を挿入して姿勢変更を案内規制する請求項1又は2記載の移植機の予備苗載台装置。
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