JP2015146752A - 脱穀装置 - Google Patents
脱穀装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015146752A JP2015146752A JP2014020398A JP2014020398A JP2015146752A JP 2015146752 A JP2015146752 A JP 2015146752A JP 2014020398 A JP2014020398 A JP 2014020398A JP 2014020398 A JP2014020398 A JP 2014020398A JP 2015146752 A JP2015146752 A JP 2015146752A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protrusion
- receiving net
- handling
- perforated plate
- attached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Threshing Machine Elements (AREA)
Abstract
【課題】受け網13を構成する多孔板54の上面に付設する突起58を取り外すことができるようにして、摩耗した突起58の交換や突起58の数を必要に応じて増減させることができる、脱穀装置1を提供する。
【解決手段】受け網13を、多数の漏下孔53を打ち抜き加工した多孔板54で構成すると共に、多孔板54から扱胴12に向けて突出し、穂切れ等を衝突させて脱粒処理を行う突起58を、受け網13に着脱自在に設ける。また、突起58を補強板57a〜57dを利用して多孔板54の裏面に取り付ける。
【選択図】図3
【解決手段】受け網13を、多数の漏下孔53を打ち抜き加工した多孔板54で構成すると共に、多孔板54から扱胴12に向けて突出し、穂切れ等を衝突させて脱粒処理を行う突起58を、受け網13に着脱自在に設ける。また、突起58を補強板57a〜57dを利用して多孔板54の裏面に取り付ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、コンバインやハーベスタ等に搭載される脱穀装置に関し、詳しくは、脱穀装置に設ける受け網に関する。
コンバインやハーベスタ等に搭載される脱穀装置においては、外周に多数の扱歯を植設した扱胴と、扱胴の下方に設ける受け網を備え、扱口に沿って搬送される穀稈を、扱胴と受け網によって脱粒処理するようにしている。また、ここで用いられる受け網として、線材を格子状に編んで形成したクリンプ網や、多数の漏下孔を打ち抜き加工した多孔板で構成する打抜き網が使用されている。
そして、上記クリンプ網は、線材の交点部分によって網の表面に凹凸が生じて、穀稈の搬送抵抗が大になると共に、線材の交点部分に藁屑が挟まり易く、それにより目詰まりが発生して穀粒や藁屑等の濾下性能が低下するという問題がある。しかし、その反面、網の表面の凹凸によって藁屑等と共に持回られる穂切れ等が網に擦り付けられて脱粒し、或いは穂先や穂切れ等が浮き上がって扱歯に当たり脱粒され易くなり、扱ぎ残しを防止することができる。
一方、打抜き網は、網の表面を穀稈が滑るので搬送抵抗が少なく、また、濡れ材や多湿な材料を脱穀する場合にも目詰まりが生じ難く、穀粒や藁屑等の濾下性能が維持されるという利点がある。しかし、逆に網の表面に凹凸がないことによって扱ぎ残しが多くなり、また、穂切れから枝梗が十分に取り除かれないまま漏下孔から濾下してしまい、二番処理物の量が多くなって穀粒の選別処理に負荷を与えるという問題がある。
そこで、打抜き網の利点を活かしながら脱粒処理を促進するものとして、多孔板の上面に扱胴の回転軸と略並行な複数の突起体を付設して、これらの突起体により扱ぎ機会を増加させることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記特許文献1に記載された脱穀装置では、多孔板の上面に付設した突起体によって脱粒処理が促進されるものの、突起体を多孔板の上面に溶接して固着するから、突起体が摩耗して処理能力が低下した場合は、受け網全体を交換しなければならず費用が掛かるという問題がある。また、突起体を多孔板の上面に付設するにあたり、溶接歪が発生して受け網が変形するという不具合があり、それにより受け網の製作コストが高くなるという問題がある。
さらに、穀稈を同じ扱胴と受け網を用いて脱穀しても、穀物の種類(米、麦等)、品種、材料状態(濡れ材、乾燥材、あるいは水分率の高い青い稲)等によって脱粒状態は変化し、また、扱歯による打撃や、藁屑と共に持ち回されて受け網に擦り付けられる衝撃によって穀粒の損傷が増す場合がある。そこで、扱歯による脱粒処理(単粒化)が十分に期待できる場合には、穀粒の損傷を防止すべく突起体の数を減らしたり、或いは全く無くしたい場合がある。しかし、一度、多孔板に突起体を溶接した受け網では、そのような要望に応えることができないという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、受け網を構成する多孔板の上面に付設する突起(突起体)を取り外すことができるようにして、摩耗した突起の交換や突起の数を必要に応じて増減させることができる、脱穀装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため第1に、外周に多数の扱歯を植設した扱胴と、扱胴の下方に設ける受け網を備え、扱口に沿って搬送される穀稈を、扱胴と受け網によって脱粒処理する脱穀装置において、前記受け網を、多数の漏下孔を備えた多孔板で構成すると共に、上記多孔板から扱胴に向けて突出し、穂切れ等を衝突させて脱粒処理を行う突起を、前記受け網に着脱自在に設けることを特徴とする。
また、本発明は、第2に、前記突起を、多孔板の裏面に直接、又は多孔板の裏面に固着した補強板等を利用して取り付けることを特徴とする。さらに、本発明は、第3に、前記突起を、多孔板の裏面から漏下孔を通して表面に突出させることを特徴とする。そして、本発明は、第4に、前記突起を、漏下孔の扱胴回転方向の下流側となる終端部に突設させることを特徴とする。
本発明の脱穀装置によれば、受け網を、多数の漏下孔を備えた多孔板で構成すると共に、上記多孔板から扱胴に向けて突出し、穂切れ等を衝突させて脱粒処理を行う突起を、前記受け網に着脱自在に設けることにより、扱室内で藁屑等と共に持回られる穂切れ等を、突起に衝突させて脱粒(単粒化)し、或いは穂先や穂切れ等を突起によって浮き上がらせ、扱歯による扱ぎ機会を増大させて、扱ぎ残しを防止することができる。
また、前記突起は、受け網に着脱自在に設けることにより、突起が摩耗した場合には、取り外して交換することができ、受け網全体を交換するもののように多大な費用が掛かることもなく、単品としての交換が可能となる。さらに、突起を多孔板に溶接して固着するもののように、溶接歪による受け網の変形を発生させることがなく、そして、扱胴と受け網による脱粒状態に応じて突起の数を増減したり、全く無くすこともでき、常に最良な脱穀性能を得ることができる。
さらに、前記突起を、多孔板の裏面に直接、又は多孔板の裏面に固着した補強板等を利用して取り付けるようにすると、突起の取付部の上方側が多孔板によって覆われて藁屑等が引っ掛かることが防止でき、また、突起を取り付けるボルトの頭部ドライバー溝が早期に摩耗して崩壊することが防止でき、ドライバーを溝に適正に作用させて、突起の着脱作業を円滑に行うことができる。また、前記突起を、多孔板の裏面から漏下孔を通して表面に突出させるようにすると、多孔板に別途、突起を通す孔を穿設する必要がなく、多孔板の製作が容易になると共に、突起の通し孔周辺への藁屑等の引っ掛かりを防止することができる。
そして、前記突起を、漏下孔の扱胴回転方向の下流側となる終端部に突設させると、脱粒処理を受けて単粒化した穀粒や藁屑等が、突起に遮られて下方の漏下孔に速やかに落下するので、これらの受け網からの漏下が促進され、これらが藁屑等と共に長期に亘って持ち回されて、扱胴負荷を増大させたり、穀粒を損傷させたりすることが防止でき、全体として脱穀作業を能率的に行うことができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように脱穀装置1は、コンバインの走行フレーム2の機体進行方向から見て左側に搭載される。この脱穀装置1は下扱ぎ軸流式に構成され、扱室3と、扱室3の側方に並設した処理室4と、扱室3の下方に設けた選別室5と、扱室3の後方における選別室5の上方に形成した排塵室6と、排塵室6の上方に設けた排藁搬送装置7等を備える。なお、脱穀装置1の右側には、脱穀装置1によって脱穀された穀粒を貯留するグレンタンク8を搭載し、脱穀装置1から穀粒はグレンタンク8に螺旋軸を内装する揚穀筒9を介して移送される。また、脱穀装置1の後方には、排藁搬送装置7によって搬送された排藁を、切断して切藁として放出するディスク型カッター10を設けている。
前記扱室3には、外周に多数の扱歯11を植設した扱胴12が、扱胴軸に軸架されて回転自在に設けられると共に、扱胴12の下方に円弧状の受け網13が設けられ、コンバインの刈取部によって刈り取られ、揚上搬送装置によって搬送された穀稈を、扱室3の側方に設ける脱穀フイードチェン14とレール15によって挟持して扱口16に沿って搬送する間に、扱胴12と受け網13によって脱粒処理が行われる。なお、扱胴12は、前側扱胴12aと後側扱胴12bとで構成され、この内、前側扱胴12aは低速で回転駆動されて、穀粒の損傷を防止しながら枝梗付着粒となる穂切れや藁屑の発生を抑制する。また、後側扱胴12bは高速で回転駆動され、茎稈に滞留する刺さり粒等を叩き落として扱ぎ残しを防止する。
また、扱胴12、レール15、及び排藁搬送装置7は、扱室3の上方を覆うシリンダカバー17に取り付けられ、さらに、シリンダカバー17は、扱口16と反対側に設けた支点軸18を中心に回動自在に支承され、シリンダカバー17を電動シリンダ等によって持ち上げると、扱口16は開放されて受け網13の点検・掃除、排藁搬送装置7の詰まりの除去等を行うことができる。また、シリンダカバー17の内部上面には、複数の送塵量調節ガイド19が角度調節自在に取り付けてあり、この送塵量調節ガイド19は、扱室3内で発生する藁屑及び穂切れ等の流れを整えて、扱室3の側方に並設した処理室4に送り込む作用をなす。
また、処理室4は扱胴12の後端穂先側より機体の後方に向かい並設され、処理室4には、多数の処理歯20を植設した処理胴21を設けると共に、処理胴21の外周を覆う受け網22を設け、扱胴12で処理しきれなかった藁屑及び穂切れ等を再び処理して受け網22から穀粒を漏下させ、また、藁屑等を処理室4の後部から直接機外に排出する。さらに、扱胴12及び処理胴21の下方に設けた選別室5には、受け網13、22から漏下した穀粒等を選別処理する揺動選別体23と、揺動選別体23に向けて選別風を送風する唐箕ファン24と、揺動選別体23から漏下した処理物を一番受樋25と二番受樋26とに分離して流下案内する一番流板27と、一番受樋25に横設した一番螺旋28と、二番受樋26に横設した二番螺旋29と、一番流板27の下方に設けたターボファン30を設けている。
前記揺動選別体23は、受け網13、22から漏下した処理物を下手側へ順次移送するグレンパン31と、このグレンパン31の下手端部で処理物を層状選別(比重選別)する上段及び下段のチャフシーブ32、33と、この上段、下段チャフシーブ32,33から漏下した処理物を網部材で篩い選別するグレンシーブ34と、下段チャフシーブ33の下手側に配置されるストローラック35等を備えた一体状の枠体で構成し、選別室5内に前後揺動自在に支持されると共に駆動機構(クランク機構、カム機構など)によって所定の周期で連続的に往復揺動される。なお、上段及び下段のチャフシーブ32、33は、所定の間隔をもって角度調節自在に並設する複数の可動フィン36、39と固定フィン37、38、40、41を備え、揺動選別体23の揺動に伴って処理物を下手側へ移送しつつ、フィン間の隙間から穀粒を漏下させる。
また、前記唐箕ファン24は、ファンケース42に内装されて、その下手部に形成された三つの送風口43a、43b、43cから揺動選別体23に向けて選別風を送風する。そして、上段送風口43aは、上段チャフシーブ32と下段チャフシーブ33の間に形成される選別風路に連通され、中段送風口43bは、下段チャフシーブ33とグレンシーブ34の間に形成される選別風路に連通され、下段送風口43cは、グレンシーブ34と1番螺旋28の間に形成される選別風路に連通されている。このように、3つの送風口43a,43b,43cを設けると、それぞれの選別風路に選別風を別々に送風することができるので、処理物の選別精度や選別効率を向上させることができる。
さらに、ターボファン30は、揺動選別体23のストローラック35に向けて選別風を送風し、ストローラック35上を移送される藁屑等を上方に向けて吹き飛ばす。そして、ストローラック35の上方に設けた排塵室6の排塵ファン44は、唐箕ファン24とターボファン30によって吹き飛ばされて揺動選別体23上を浮遊する藁屑や塵埃を吸引して、吸引した藁屑や塵埃を排塵ファン44のケーシング45と揺動選別体23の後端に取り付けた案内板46によって形成される排塵口47から機外に放出する。
そして、唐箕ファン24及びターボファン30によって風選された穀粒等の一番物は一番受樋25に落下し、穂切れ等の二番物は二番受樋26に落下する。さらに、一番受樋25に落下した一番物は、一番螺旋28によって横送りされて揚穀筒9を介してグレンタンク8に排出される。また、二番受樋26に落下した二番物は、二番螺旋29によって横送りされて、図示しない二番還元筒に受け継がれ、還元筒内の螺旋でもみほぐして枝梗が除去され再度、揺動選別体23上に還元される。なお、脱穀された後の排藁は、脱穀フイードチェン14の終端から穂先搬送チェンと株元搬送チェンで構成する排藁搬送装置7に受け継がれて、ディスク型カッター10に供給され、切藁として刈取り跡地に放出される。
次に、前述した扱胴12の下方に設ける受け網13の構造について説明する。図1及び図2に示すように、受け網13は、扱口16から見て手前側の前後の受け網13a、13bと奥側の前後の受け網13c、13dの4枚と、手前側の後側の受け網13bに連なり扱室3の図示しない後壁に固定した受け網13eと、シリンダカバー17内に固定した受け網13fの計6枚で構成する。そして、固定して取り付けた受け網13e、13fを除く4枚の受け網13a、13b、13c、13dは、取り外して容易に掃除をすることができるように、扱室3に着脱自在に取り付けてある。
すなわち、扱室3には、受け網13a、13b、13c、13dの端部を下方側から支持する奥側と中間の受体48、49と、扱口板50の下端に沿う係止体51が設けられ、各受け網13a、13b、13c、13dを受体48、49と係止体51に載置した状態でシリンダカバー17を閉じると、シリンダカバー17に取り付けた受け網13fの下端側のプレート52が奥側の受け網13c、13dの上端を押さえ、受け網13a、13b、13c、13dが扱室3に固定される。逆に、シリンダカバー17を開くと固定が解除されて、受け網13a、13b、13c、13dを、単独に持ち上げて取り外すことができる。
また、前記着脱自在になした受け網13a、13b、13c、13dは、図3乃至図7に示すように、縦横に整列した多数の矩形状の漏下孔53を打ち抜き加工、又はレーザー加工した多孔板54を、円弧状に湾曲させて形成した打抜き網で構成している。また、扱胴12の回転方向から見て、その上流側と下流側となる多孔板54の端部54a、54bは、裏面側に折曲げられていると共に、多孔板54の前後方向の中間寄りと後方寄りの表面には、扱胴12の回転方向に沿う抵抗板55、56が溶接して固着してあり、これら抵抗板55、56は、多孔板54上を、その前方から後方側に向けて送られる穀稈に抵抗を与えて解し作用を行う。さらに、多孔板54の裏面には複数の補強板57a〜57dが、前・後と中間の二箇所に溶接して固着してあり、これらの抵抗板55、56及び補強板57a〜57dは、扱歯11の回転軌跡から外れた漏下孔53を塞がない位置に固着してある。
そして、前記多孔板54には、扱胴12の回転軸芯に向かうと共に、回転軸芯と平行する前後方向に所定の長さと厚さを有する多数の突起58が着脱自在に取り付けられる。すなわち、突起58は、母体となるプレート59の長手方向の側縁に櫛状の凹凸を設けて、複数の突起58を一連に形成したブロックから構成され、このブロックとされた一連の突起58を、多孔板54の裏面側から前後方向に整列する複数の漏下孔53を通して表面側に突出させ、また、コ字状に折り曲げ形成したプレート59の前後の取付部59aを、前後の補強板57a〜57dになべ小ねじ60とフランジナット61を用いて締着することにより、多孔板54に突起58を着脱自在に取り付けている。
なお、中間の補強板57b、57cの両側にプレート59、59をそれぞれ取り付ける際には、図5に示すように補強板57b、57cを挟んで、その両側にプレート59、59の取付部59a、59aを1個の小ねじ60とフランジナット61を用いて締着し、また、扱胴12の回転方向に隣合う2個のプレート59、59を取り付ける際に、図6(a)に示すように各別に取り付けるものより、図6(b)に示すように2個のプレート59、59の取付部59a、59aを前後方向に齟齬させて、取付部59a、59aに穿設した孔59b、59bに1個の小ねじ60を通して補強板57a〜57dにフランジナット61を用いて共締めすれば、ボルト及びナットの個数を減らすことができる。
また、突起58は、図7(a)に示すように、扱胴12回転方向下流側の漏下孔53の終端部に接当するように位置決めされて、多孔板54の表面に所定の突出量をもって取り付けられるが、図7(b)に示すように、補強板57a〜57dに穿設するボルト挿入孔57eを長孔として、プレート59の取り付け位置を扱胴12の回転軸芯に向けて遠近に変更することにより、突起58の多孔板54に対する突出量hを調節することができる。更に、突起58はプレート59の取付部59aに対して扱胴12回転方向の下流側に位置させて取り付けているが、プレート59を逆向きにして、突起58がプレート59の取付部59aに対して、扱胴12の回転方向の上流側に位置するように取り付けてもよい。
さらに、突起58は、図8に示すように漏下孔53の扱胴12回転方向の真ん中、即ち、略中央から突出するように取り付けて、漏下孔53を突起58によって左右に分断させてもよく、この場合、突起58に遮られた穀粒は回転方向上流側の漏下孔53から漏下し、また、突起58に衝突した穂切れ等は突起58に擦り付けられて脱粒して、回転方向上流側の漏下孔53、又は回転方向下流側の漏下孔53から漏下する。また、図9に示すように、各プレート59に1個の突起58を形成し、この突起58を多孔板54の前後方向に隣接する複数の漏下孔53の内の一つから突出させて、扱胴12の回転方向から見て突起58を千鳥状に配設してもよい。
なお、着脱自在になした受け網13a、13b、13c、13dは、突起58を取り付け、固定して取り付けた受け網13e、13fは、あまり脱粒処理に関わらないため突起58を取り付けていない。また、これらの受け網13e、13fは、打抜き網でなくクリンプ網で構成してもよい。さらに、着脱自在になした受け網13a、13b、13c、13dに全て突起58を取り付ける必要はなく、例えば、穂切れが持ち回られ易い後側の受け網13b、13dのみに突起58を取り付け、前側の受け網13a、13cからは突起58を取り外すことにより、脱穀始端側で扱歯11によって大半の脱粒処理が行われることに鑑みて、ここでは突起58による脱粒処理を控えて、穀稈の搬送負荷を抑えるようにしてもよい。
そして、多孔板54上に突出させる突起58の数、配設位置、乃至は突出量等は、脱穀する穀物の種類、品種、脱穀する際の材料状態に合わせて種々、変更を加えることができ、また、突起58を線状のバネ材で構成し、その両端或いは片側を受け網13の裏面に取り付けると共に、漏下孔53を通して多孔板54上に作用部を突出させて取り付けてもよく、突起58の形状等は適宜、変更することができ、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 脱穀装置
11 扱歯
12 扱胴
13 受け網
16 扱口
53 漏下孔
54 多孔板
57a〜57d 補強板
58 突起
59 プレート
11 扱歯
12 扱胴
13 受け網
16 扱口
53 漏下孔
54 多孔板
57a〜57d 補強板
58 突起
59 プレート
Claims (4)
- 外周に多数の扱歯を植設した扱胴と、扱胴の下方に設ける受け網を備え、扱口に沿って搬送される穀稈を、扱胴と受け網によって脱粒処理する脱穀装置において、前記受け網を、多数の漏下孔を備えた多孔板で構成すると共に、上記多孔板から扱胴に向けて突出し、穂切れ等を衝突させて脱粒処理を行う突起を、前記受け網に着脱自在に設けることを特徴とする脱穀装置。
- 前記突起を、多孔板の裏面に直接、又は多孔板の裏面に固着した補強板等を利用して取り付けることを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
- 前記突起を、多孔板の裏面から漏下孔を通して表面に突出させることを特徴とする請求項2に記載の脱穀装置。
- 前記突起を、漏下孔の扱胴回転方向の下流側となる終端部に突設させることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の脱穀装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014020398A JP2015146752A (ja) | 2014-02-05 | 2014-02-05 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014020398A JP2015146752A (ja) | 2014-02-05 | 2014-02-05 | 脱穀装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015146752A true JP2015146752A (ja) | 2015-08-20 |
Family
ID=53890711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014020398A Pending JP2015146752A (ja) | 2014-02-05 | 2014-02-05 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015146752A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114190259A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-18 | 江苏兴农基质科技有限公司 | 一种新型栽培基质发酵装置及其使用方法 |
-
2014
- 2014-02-05 JP JP2014020398A patent/JP2015146752A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114190259A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-18 | 江苏兴农基质科技有限公司 | 一种新型栽培基质发酵装置及其使用方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4148978B2 (ja) | 脱穀装置 | |
JP6165229B2 (ja) | 全稈投入型コンバイン | |
JP4695608B2 (ja) | 全稈投入型コンバインの脱穀構造 | |
JP2015146752A (ja) | 脱穀装置 | |
JP2016178947A (ja) | 全稈投入型コンバインの脱穀構造 | |
JP2016178947A5 (ja) | ||
JP2009297035A (ja) | 全稈投入型コンバインの脱穀構造 | |
JP5128330B2 (ja) | 脱穀装置 | |
JP6667230B2 (ja) | コンバイン | |
WO2019021568A1 (ja) | コンバイン | |
JP2014233230A (ja) | 脱穀装置 | |
JP5740021B2 (ja) | 全稈投入型コンバインの脱穀構造 | |
JP5215351B2 (ja) | 脱穀装置の選別構造 | |
JP5643868B2 (ja) | 脱穀装置及び脱穀装置を搭載した全稈投入型コンバイン | |
JP2013110998A (ja) | 脱穀装置 | |
JP2014121330A5 (ja) | ||
JP2010200764A5 (ja) | ||
JP6075859B2 (ja) | 脱穀装置 | |
JP5859724B2 (ja) | 脱穀装置 | |
JPH0731272A (ja) | 脱穀装置の風選構造 | |
JP2015100339A (ja) | 脱穀装置 | |
JP2008178417A (ja) | 脱穀装置の扱胴構造 | |
WO2005027618A1 (ja) | 脱穀装置及び脱穀装置の受網 | |
JP5963832B2 (ja) | 全稈投入型コンバインの脱穀装置及び全稈投入型コンバイン | |
JP3435056B2 (ja) | 脱穀機 |