JP2013110998A - 脱穀装置 - Google Patents

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Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Akifumi Miyamoto
章史 宮本
Ikuro Ueka
郁朗 上加
Hiromichi Kawaguchi
川口  弘道
Atsushi Mizushima
淳 水島
Hiroki Watabe
寛樹 渡部
Ryusuke Uchiyama
龍介 内山
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】扱室終端側からの排塵処理物を受け入れる排塵篩い選別棚と、その下方に配置する篩い線とによって2段選別を可能とし、藁屑と穀粒の分離を良好にし、選別性能の向上を図る。
【解決手段】胴(4)を有した扱室(3)を備え、扱室(3)の下方には揺動選別棚(14)を備え、揺動選別棚(14)の下方には唐箕(26)と1番移送螺旋(27)と2番移送螺旋(28)を前側からこの順に備えた脱穀装置において、揺動選別棚(14)の上部に、扱室(3)の終端側から落下する排塵処理物を受けて後方に向けて揺動移送しながら篩い選別する排塵篩い選別棚(23)を設け、排塵篩い選別棚(23)と揺動選別棚(14)との上下方向での間隔部に、排塵篩い選別棚(23)から落下する処理物を受けて篩い選別する篩い線(24)を設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、脱穀処理された処理物を受けて揺動選別する揺動選別装置を備えた脱穀装置に関するものである。
従来より、扱室終端の排塵口部からの排塵処理物を受け入れて篩い選別する排塵選別棚を設けた構成ものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−136649号公報
しかしながら、上述の従来の脱穀装置では、扱室から多量の藁屑が落下した場合、選別処理が効果的に行われなくなり、藁屑と共に穀粒が外部へ排出され、損失を来す問題があった。
本発明の課題は、扱室終端側からの排塵処理物を受け入れる排塵篩い選別棚と、その下方に配置する篩い線とによって2段選別を可能とし、藁屑と穀粒の分離を良好にし、選別性能の向上を図ることにある。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、扱胴(4)を有した扱室(3)を備え、該扱室(3)の下方には揺動選別棚(14)を備え、該揺動選別棚(14)の下方には唐箕(26)と1番移送螺旋(27)と2番移送螺旋(28)を前側からこの順に備えた脱穀装置において、前記揺動選別棚(14)の上部に、扱室(3)の終端側から落下する排塵処理物を受けて後方に向けて揺動移送しながら篩い選別する排塵篩い選別棚(23)を設け、該排塵篩い選別棚(23)と揺動選別棚(14)との上下方向での間隔部に、該排塵篩い選別棚(23)から落下する処理物を受けて篩い選別する篩い線(24)を設けたことを特徴とする脱穀装置とする。
請求項2記載の発明は、前記排塵篩い選別棚(23)は、その前部に移送用突起付のラック板(21)を備え、後部には濾過体(22)を備える構成とした請求項1記載の脱穀装置とする。
請求項3記載の発明は、前記排塵篩い選別棚(23)の後端を、前記1番移送螺旋(27)と2番移送螺旋(28)との間に備えた1番戻し棚(19)の後端よりも後方の部位に配置した請請求項1又は請求項2記載の脱穀装置とする。
請求項4記載の発明は、前記篩い線(24)の前端を排塵篩い選別棚(23)の前端よりも後方の部位に配置し、該篩い線(24)の後端は排塵篩い選別棚(23)の後端よりも後方の部位に配置した請請求項1又は請求項2又は請求項3記載の脱穀装置とする。
請求項5記載の発明は、前記扱室(4)の終端側に備えた第1排塵落下部(7)の後側に、脱穀後の穀稈の穂先にささり込んだ穀粒を脱落させる4番処理室(9)を形成し、該4番処理室(9)の下部に備えた第2排塵落下部(8)から落下する排塵処理物を前記排塵篩い選別棚(23)で受ける構成とし、該排塵篩い選別棚(23)の後端部を4番処理室(9)の後端よりも後側の部位に配置した請請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の脱穀装置とする。
請求項1記載の発明によれば、排塵篩い選別棚(23)によって藁屑の処理が充分捌き切れない場合は、下方の篩い線(24)によって篩い選別するので、多量の藁屑を含む処理物であっても充分な選別処理が効果的に行え、揺動選別棚(14)上での藁屑の混入が少なくなり、選別性能を高めることができ、穀粒の回収効率を高めることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、藁屑を移送用突起付のラック板(21)によって後方へ移送しながら篩い選別し、穀粒は後部の濾過体(22)の目合いから漏下させるので、藁屑と穀粒との分離が確実に行え、排塵選別性能を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、排塵篩い選別棚(23)の後端が1番戻し棚(19)の後端よりも後方に位置しているので、排塵篩い選別棚(23)の終端からの藁屑が1番戻し棚(19)上に落下することがなく、一番選別性能をより高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加えて、上段の排塵篩い選別棚(23)と下段の篩い線(24)とによる2段選別が合理的且つ効果的に行え、排塵選別性能をより高めることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項記載の発明の効果に加えて、排塵篩い選別棚(23)は、4番処理室(9)内で発生する排塵処理物を受け入れて篩い選別することができ、4番ロスが大幅に低減する。
脱穀装置の要部説明用側断面図 脱穀装置の要部説明用縦断正面図 脱穀装置の要部説明用側断面図 揺動選別棚の要部説明用平面図 揺動選別棚の要部説明用平面図 脱穀装置の要部説明用側断面図 揺動選別棚の要部説明用平面図
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1及び図2は、脱穀装置を示すものであり、次のような構成になっている。
すなわち、脱穀装置1は、脱穀フィードチェン2により株元を挟持しながら搬送される穀稈の穂先部を扱室3内で駆動回転する扱胴4により脱穀処理するように構成している。扱室3の下半周部には受網5が張設され、扱胴4の上部を覆う扱胴カバー6は、扱室の一側を支点として揺動開閉する構成である。
扱室3の終端側には多量の藁屑や未処理物を含む排塵処理物を下方に落下させる目合小の排塵口7aと目合大の排塵口7bからなる排塵落下部(第1排塵落下部)7が設けられている。排塵落下部7よりも後方の部位には、扱胴4の後端の扱歯4aの作用によって排藁中のささり粒を掻き落して回収する4番処理室9を構成して設け、この4番処理室9の下壁には、周方向所定間隔置きに配列した排藁穂先支持用の1つまたは複数のガイド棒8aからなる排塵落下部(第2排塵落下部)8が設けられている。そして、4番処理室内には前記扱胴4と略同径で同一軸芯回りに駆動回転する4番処理胴4aを内装軸架している。4番処理胴4aは、実施例では前記扱胴4と一体構成としてあり、該扱胴を扱室終端より長く延出させた構成としている。尚、この扱胴4を前後に複数に分割し、互いの回転速度を異ならせて構成してもよい。
前記扱室3のフィードチェン2側とは反対側一側には2番処理胴10を内装軸架した2番処理室を並設している。また、前記2番処理胴10の後方にはこれと同一軸芯上において排塵処理胴11を内装軸架した排塵処理室12を構成して設けている。排塵処理室12の始端側は、扱室3の終端側に連通口部13を介して連通してあり、扱室からの排塵処理物を受け入れて処理するように構成している。
扱室下方の揺動選別装置(揺動選別棚)14は、脱穀処理後の処理物を受け入れて揺動移送しながら篩い選別する構成であり、選別方向上手側から移送棚15、チャフシ−ブ16、ストロ−ラック17の順に配置し、且つ、前記チャフシ−ブ16の下方に1番選別棚(グレンシ−ブ)18、1番戻し棚19、2番戻し棚20を配置して設けた構成としている。
前記チャフシーブ16の上方には、4番処理室9の排塵落下部8からの排塵処理物を受け入れて篩い選別する上縁部に移送用突起を有したラック板21と、目抜網にて構成された濾過体22とからなる排塵篩い選別棚23が設けられ、濾過体22の後端が前記1番戻し棚19後端よりも後方に位置するよう設定されている。なお、ラック板21は、このラック部が後端側ほど上位となる傾斜角度に設定され、後方への送りを良くする構成としている。排塵篩い選別棚23の後端部は、4番処理室9の後端より後方位置まで延出され、且つ、ストローラック17の前端及び排塵ファンケーシング前端位置よりは前側位置までとしている。
また、排塵篩い選別棚23の下方にはチャフシーブ16との間において第1篩い線24が設けられ、その後方にはストローラック17の上方において第2篩い線25が設けられている。
第1篩い線24は、その前端が排塵篩い選別棚23の前端より後方に位置し、該篩い線24の後端は排塵篩い選別棚23の後端よりも後方に位置するよう設定されている。
また、揺動選別棚14の下方には選別方向の上手側から順に、唐箕26と、1番移送螺旋27、2番移送螺旋28と、その上方に排塵フアン29を設けて排塵選別室を構成している。
図3、図4例は、揺動選別棚上に設置する寄せ板の配置構成例を示すもので、移送棚15上には複数個の寄せ板30a,30b,30cを設け、これらより後方の寄せガイド板31は、チャフシーブ16面上において右側板から左斜め後方に向けて傾斜させて設け、扱室から排塵処理室への連通口部13の受け網下方及び排塵処理室12前端側のコンケーブ下方に配置している。
連通口部受け網及び排塵処理室前端始端から藁屑や穀粒が漏下するが、扱胴回転方向の影響により棚の右端の選別物量が相対的に多くなるので、連通口部下方の寄せガイド板31によって中央側に寄せ、チャフシーブ上での選別物量の左右バランスを良好にする。なお、2番処理室への2番揚穀筒出口32付近においても、2番還元のため、選別棚の右端の選別物量が相対的に多くなるので、上記のような寄せガイド板31により左側に寄せることで、選別物量の左右バランスを保持することができる。
図5例では、寄席ガイド板31を連通口部下方のシーブ面上において左右方向に複数個並列させた構成としている。かかる構成によると、藁量が多くなればなるほど、穀粒を含む藁屑が圧縮され、穀粒を分離し難くなるが、並列させた複数の寄せガイド板によって解すとともに、抵抗を与えて穀粒の漏下を促進することができる。なお、寄せガイド板の上端を鋸刃形状にしておくと、藁屑のかたまりを解すことができる。
また、図6及び図7例では、連通口部受け網下方のシーブ面上に、平面視コ字型の支持プレート33をかけわたして、選別棚の左右で固定し、この支持プレート33には左右所定間隔置きに配列した篩い棒34を配設した構成としている。揺動選別棚と一体的に揺動する篩い棒34でもって、藁屑と穀粒の分離が良好、確実に行え、選別処理能力を高めることができる。また、本実施例では長さの異なる長短篩い棒34a,34bを交互に配置すると共に、短い篩い棒34bは長い篩い棒34aよりやや急角度に傾斜させることで、藁屑の解し作用を向上させることができる。
3 扱室
7 排塵落下部(第1排塵落下部)
8 排塵落下部(第2排塵落下部)
9 4番処理室
14 揺動選別棚
19 1番戻し棚
21 ラック板
22 濾過体
23 排塵篩い選別棚
24 篩い線
26 唐箕
27 1番移送螺旋
28 2番移送螺旋

Claims (5)

  1. 扱胴(4)を有した扱室(3)を備え、該扱室(3)の下方には揺動選別棚(14)を備え、該揺動選別棚(14)の下方には唐箕(26)と1番移送螺旋(27)と2番移送螺旋(28)を前側からこの順に備えた脱穀装置において、前記揺動選別棚(14)の上部に、扱室(3)の終端側から落下する排塵処理物を受けて後方に向けて揺動移送しながら篩い選別する排塵篩い選別棚(23)を設け、該排塵篩い選別棚(23)と揺動選別棚(14)との上下方向での間隔部に、該排塵篩い選別棚(23)から落下する処理物を受けて篩い選別する篩い線(24)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 前記排塵篩い選別棚(23)は、その前部に移送用突起付のラック板(21)を備え、後部には濾過体(22)を備える構成とした請求項1記載の脱穀装置。
  3. 前記排塵篩い選別棚(23)の後端を、前記1番移送螺旋(27)と2番移送螺旋(28)との間に備えた1番戻し棚(19)の後端よりも後方の部位に配置した請請求項1又は請求項2記載の脱穀装置。
  4. 前記篩い線(24)の前端を排塵篩い選別棚(23)の前端よりも後方の部位に配置し、該篩い線(24)の後端は排塵篩い選別棚(23)の後端よりも後方の部位に配置した請請求項1又は請求項2又は請求項3記載の脱穀装置。
  5. 前記扱室(4)の終端側に備えた第1排塵落下部(7)の後側に、脱穀後の穀稈の穂先にささり込んだ穀粒を脱落させる4番処理室(9)を形成し、該4番処理室(9)の下部に備えた第2排塵落下部(8)から落下する排塵処理物を前記排塵篩い選別棚(23)で受ける構成とし、該排塵篩い選別棚(23)の後端部を4番処理室(9)の後端よりも後側の部位に配置した請請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の脱穀装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015008637A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 井関農機株式会社 コンバイン
CN108934485A (zh) * 2018-06-19 2018-12-07 衡水中瑞农业机械科技有限公司 玉米脱粒机及用该脱粒机脱粒的方法

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