JP2015146558A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年の技術の進歩に伴って、カラー撮像装置に搭載される固体撮像素子の画素数が多くなってきており、また、固体撮像素子の各ピクセルが微細になってきている。これにより、解像度の向上が図られているが、そのトレードオフとして、固体撮像素子の感度が低くなっている。
このため、暗所や夜間における撮影時に適度な感度を得ることができないことがある。また、固体撮像素子から出力された撮像信号を増幅する必要があるが、適度な感度が得られていない状況下では、固体撮像素子から出力された撮像信号に多くのノイズが含まれており、そのノイズも同時に増幅してしまうことがある。
また、以下の特許文献2には、現フレームの画像データと、1フレーム前の画像データと、2フレーム前の画像データとを用いて、画素値を加算する画素加算処理を実施することで、現フレームの画像データの感度を高める画素加算処理部を備える画像処理装置が開示されている。
ただし、3D−DNR処理部がノイズの低減処理を実施する際には、固体撮像素子から出力された現フレームの画像データの他に、1フレーム前の画像データを必要とする。また、画素加算処理部が画素加算処理を実施する際には、上述したように、現フレームの画像データと、1フレーム前の画像データと、2フレーム前の画像データとを必要とする。
このため、各フレームの画像データを格納するフレームメモリを搭載するとともに、3D−DNR処理部及び画素加算処理部とフレームメモリの間で画像データの入出力を行うメモリ制御部を搭載する必要がある。
また、メモリ制御部は、画素加算処理部が画素加算処理を実施する際、フレームメモリから1フレーム前の画像データを読み出して、1フレーム前の画像データを画素加算処理部に出力するデータリード処理と、フレームメモリから2フレーム前の画像データを読み出して、2フレーム前の画像データを画素加算処理部に出力するデータリード処理と、画素加算処理部による画素加算処理後の画像データをフレームメモリに書き込むデータライト処理とを実施する。
したがって、3D−DNR処理部によるノイズ低減処理と、画素加算処理部による画素加算処理とが完了するまでに、合計5回のリード/ライト処理(3回のデータリード処理と、2回のデータライト処理)を実施する必要がある。
図1はこの発明の実施の形態1による画像処理装置を示す構成図である。
図1において、撮像光学系1はディジタル方式のカラー撮像装置(例えば、ディジタルビデオカメラ、ディジタルスチルカメラなど)のレンズ機構である。
固体撮像素子2はカラー撮像装置に搭載されているCCD画像センサやCMOS画像センサなどの画像センサである。
この固体撮像素子2の撮像信号が画像データとして画像処理装置に入力される。
フレームメモリ12は画像処理部11による処理中の画像データを格納する記録媒体である。
画素加算処理部23は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、3D−DNR処理部22から出力されたノイズ低減処理後の現フレームの画像データと、メモリ制御部26から出力された1フレーム前及び2フレーム前の画像データ(ノイズ低減処理後の画像データ)を用いて、現フレームの画像データの感度を高める画素加算処理を実施し、画素加算処理後の画像データをメモリ制御部26に出力する。なお、画素加算処理部23は感度向上手段を構成している。
出力I/F部25は例えばUSBインタフェース機器やネットワークインタフェース機器などから構成されており、電子ズーム処理部24による電子ズーム処理後の画像データを出力する。
即ち、メモリ制御部26は3D−DNR処理部22がノイズの低減処理を実施し、画素加算処理部23が画素加算処理を実施する際、フレームメモリ12から1フレーム前の画像データを読み出して、その1フレーム前の画像データを3D−DNR処理部22及び画素加算処理部23に出力するデータリード処理、フレームメモリ12から2フレーム前の画像データを読み出して、その2フレーム前の画像データを画素加算処理部23に出力するデータリード処理、3D−DNR処理部22によるノイズ低減処理後の現フレームの画像データをフレームメモリ12に書き込むデータライト処理などを実施する。
また、メモリ制御部26は画素加算処理部23による画素加算処理が完了すると、画素加算処理後の現フレームの画像データをフレームメモリ12に書き込むデータライト処理を実施するとともに、フレームメモリ12から画素加算処理後の画像データを読み出して、その画像データを電子ズーム処理部24に出力するデータリード処理を実施する。なお、メモリ制御部26は入出力制御手段を構成している。
画像処理装置をコンピュータで構成する場合、フレームメモリ12をRAM103又はハードディスク102上に構成するとともに、入力I/F部21、3D−DNR処理部22、画素加算処理部23、電子ズーム処理部24、出力I/F部25及びメモリ制御部26の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのROM104に格納し、あるいは、CD−ROM駆動装置105がCD−ROMに記録されている上記プログラムを読み出してハードディスク102にインストールし、当該コンピュータのCPU101がROM104又はハードディスク102に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図3において、動き検出部31は入力I/F部21から出力された現フレームの画像データと、メモリ制御部26から出力された1フレーム前の画像データとを比較して、フレーム間の動き量を算出し、その動き量に対応する帰還係数K(0<K<1)を算出する処理を実施する。
ノイズ低減処理部32は動き検出部31により算出された帰還係数Kを1フレーム前の画像データが示す各画素値に乗算するとともに、(1−K)を現フレームの画像データが示す各画素値に乗算し、双方の乗算結果を足し合わせることで、現フレームの画像データに含まれているノイズを低減する。
図4において、画内画素加算部41は3D−DNR処理部22から出力されたノイズ低減処理後の現フレームの画像データから注目画素(現フレームを構成する全ての画素が順番に注目画素になる)の画素値と、その注目画素に隣接している複数の近傍画素の画素値とを取得し、その注目画素の画素値と複数の近傍画素の画素値とを加算する。
注目画素に隣接している複数の近傍画素は、予め用意されている複数の加算パターン(例えば、注目画素を中心にして、上下方向に存在している数画素のパターン、左右方向に存在している数画素のパターン、斜め左右方向に存在している数画素のパターンなど)の中で、注目画素との相関が最も高い加算パターンにしたがって決定される。即ち、注目画素に隣接している複数の近傍画素は、注目画素との相関が最も高い加算パターンにおける加算対象の画素である。
なお、予め用意されている加算パターン毎に、加算対象の複数の画素の画素値の中で、最大の画素値と最小の画素値との差を相対相関値として求め、複数の加算パターンの中で、相対相関値が最も小さい加算パターンを、注目画素との相関が最も高い加算パターンとする。
画内画素加算部43はメモリ制御部26から出力された2フレーム前の画像データ(ノイズ低減処理後の画像データ)から注目画素の画素値と、その注目画素に隣接している複数の近傍画素の画素値とを取得し、その注目画素の画素値と複数の近傍画素の画素値とを加算する。
画間画素加算部44は画内画素加算部41により加算された画素値と、画内画素加算部42により加算された画素値と、画内画素加算部43により加算された画素値とを加算し、現フレームの画像データの感度を高める画素加算処理後の画像データとして、上記の画素値の加算結果を出力する。
図5及び図6において、メモリ制御部26は3D−DNR処理部22、画素加算処理部23又は電子ズーム処理部24に対する3つの読み出しポート(1)〜(3)と、3D−DNR処理部22又は画素加算処理部23に対する2つの書き込みポート(1)〜(2)と、フレームメモリ12に対する入力ポート及び出力ポートとを備えている。
書き込み/読み出しポインタ制御部51は3D−DNR処理部22又は画素加算処理部23が読み出しポート(1)を利用して、フレームメモリ12から1フレーム前の画像データを取得する際には、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをリード用ポインタR1に設定し、画素加算処理部23が読み出しポート(2)を利用して、フレームメモリ12から2フレーム前の画像データを取得する際には、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをリード用ポインタR2に設定し、電子ズーム処理部24が読み出しポート(3)を利用して、フレームメモリ12から画素加算処理後の画像データを取得する際には、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをリード用ポインタR3に設定する処理を実施する。
書き込み/読み出しポート調停部52は、例えば、書き込み/読み出しポインタ制御部51により複数のポートが同時に設定されないように設定ポートを調整する処理を実施する。
まず、画像処理部11の入力I/F部21は、固体撮像素子2が画像を撮像して、その撮像信号を出力すると、その撮像信号を現フレームの画像データとして入力し、現フレームの画像データを3D−DNR処理部22に出力する。
即ち、3D−DNR処理部22の動き検出部31は、入力I/F部21から現フレームの画像データを受けると、メモリ制御部26に対して、1フレーム前の画像データの取得を要求する。
メモリ制御部26の書き込み/読み出しポインタ制御部51は、3D−DNR処理部22の動き検出部31から1フレーム前の画像データの取得要求を受けると、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをリード用ポインタR1に設定して、フレームメモリ12から1フレーム前の画像データを読み出し、読み出しポート(1)を用いて、1フレーム前の画像データを3D−DNR処理部22の動き検出部31に出力する。
このとき、読み出しポート(1)は、3D−DNR処理部22の動き検出部31の他に、画素加算処理部23の画内画素加算部42とも接続されているので、1フレーム前の画像データは、3D−DNR処理部22の動き検出部31に出力される際に、画素加算処理部23の画内画素加算部42にも出力される。
即ち、動き検出部31は、現フレームの画像において、動き検出対象領域における中心画素の画素値と、その中心画素の周囲に存在している複数の周辺画素の画素値との加算平均値(以下、「第1の加算平均値」と称する)を算出する。
また、動き検出部31は、1フレーム前の画像において、上記の動き検出対象領域に対応する領域における中心画素の画素値と、その中心画素の周囲に存在している複数の周辺画素の画素値との加算平均値(以下、「第2の加算平均値」と称する)を算出する。
3D−DNR処理部22のノイズ低減処理部32は、動き検出部31が帰還係数Kを特定すると、その帰還係数Kを1フレーム前の画像データが示す各画素値に乗算するとともに、(1−K)を現フレームの画像データが示す各画素値に乗算し、双方の乗算結果を足し合わせることで、現フレームの画像データに含まれているノイズを低減する。
なお、画像に動きがある場合、時間軸方向の相関が成り立たなくなり、残像が目立つようになるため、上記のように、動き量に応じて、現フレームの画像と1フレーム前の画像との合成比(帰還係数K)を調整しながら画像合成を行うことで、残像を軽減することができる。
メモリ制御部26の書き込み/読み出しポインタ制御部51は、ノイズ低減処理部32からノイズ低減処理後の現フレームの画像データを受けると、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをライト用ポインタW1に設定することで、フレームメモリ12に対して、ノイズ低減処理後の現フレームの画像データの書き込みを行う。
ここで、1フレーム前の画像データは、3D−DNR処理部22が取得する際に、メモリ制御部26から受けているが、2フレーム前の画像データについては未だメモリ制御部26から受けていないので、メモリ制御部26に対して、2フレーム前の画像データの取得を要求する。
メモリ制御部26の書き込み/読み出しポインタ制御部51は、画素加算処理部23から2フレーム前の画像データの取得要求を受けると、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをリード用ポインタR2に設定して、フレームメモリ12から2フレーム前の画像データを読み出し、読み出しポート(2)を用いて、2フレーム前の画像データを画素加算処理部23に出力する。
注目画素に隣接している複数の近傍画素は、上述したように、予め用意されている複数の加算パターンの中で、注目画素との相関が最も高い加算パターンにしたがって決定される。即ち、注目画素に隣接している複数の近傍画素は、注目画素との相関が最も高い加算パターンにおける加算対象の画素である。
なお、予め用意されている加算パターン毎に、加算対象の複数の画素の画素値の中で、最大の画素値と最小の画素値との差を相対相関値として求め、複数の加算パターンの中で、相対相関値が最も小さい加算パターンを、注目画素との相関が最も高い加算パターンとする。
画内画素加算部43は、メモリ制御部26からノイズ低減処理後の2フレーム前の画像データを受けると、2フレーム前の画像データから注目画素の画素値と、その注目画素に隣接している複数の近傍画素の画素値とを取得し、その注目画素の画素値と複数の近傍画素の画素値とを加算する。
メモリ制御部26の書き込み/読み出しポインタ制御部51は、画素加算処理部23の画間画素加算部44から画素加算処理後の画像データを受けると、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをライト用ポインタW2に設定することで、フレームメモリ12に対して、画素加算処理後の画像データの書き込みを行う。
メモリ制御部26の書き込み/読み出しポインタ制御部51は、電子ズーム処理部24から画素加算処理後の画像データの取得要求を受けると、フレームメモリ12に対するアクセスポイントをリード用ポインタR3に設定して、フレームメモリ12から画素加算処理後の画像データを読み出し、読み出しポート(3)を用いて、画素加算処理後の画像データを電子ズーム処理部24に出力する。
画像データに対する電子ズーム処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
出力I/F部25は、電子ズーム処理部24による電子ズーム処理後の画像データを出力する。
これに対して、この実施の形態1の画像処理装置では、3D−DNR処理部22によるノイズ低減処理と、画素加算処理部23による画素加算処理とが完了するまでに、合計3回のリード/ライト処理(2回のデータリード処理と、1回のデータライト処理)を実施すれば足りる。
したがって、この実施の形態1の画像処理装置では、従来の画像処理装置よりも、リード/ライト処理の実施回数が2回減り、リード/ライト処理を実施するためのメモリ帯域幅を削減することができる。
図7はこの発明の実施の形態2による画像処理装置の一部を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
遅延処理部60はメモリ制御部26と画素加算処理部23を接続している読み出しポート(1)に接続されており、メモリ制御部26から出力された1フレーム前の画像データに遅延を与えることで、3D−DNR処理部22から画素加算処理部23に出力される現フレームの画像データと、メモリ制御部26から画素加算処理部23に出力される1フレーム前の画像データとの出力タイミングを合わせている。
Claims (3)
- 固体撮像素子から出力された現フレームの画像データと1フレーム前の画像データを用いて、前記現フレームの画像データに含まれているノイズを低減するノイズ低減手段と、
前記ノイズ低減手段によりノイズが低減された現フレームの画像データ、1フレーム前及び2フレーム前の画像データを用いて、前記現フレームの画像データの感度を高める感度向上手段と、
前記ノイズ低減手段によりノイズが低減された画像データを格納するフレームメモリと、
前記ノイズ低減手段及び前記感度向上手段と前記フレームメモリの間で画像データの入出力を行う入出力制御手段とを備えた画像処理装置において、
前記入出力制御手段は、前記フレームメモリから1フレーム前の画像データを読み出して、前記1フレーム前の画像データを前記ノイズ低減手段及び前記感度向上手段に出力するとともに、前記フレームメモリから2フレーム前の画像データを読み出して、前記2フレーム前の画像データを前記感度向上手段に出力する一方、前記ノイズ低減手段によりノイズが低減された現フレームの画像データを前記フレームメモリに書き込むことを特徴とする画像処理装置。 - 前記感度向上手段により感度が高められた画像データに対する画像の拡大処理又は画像の縮小処理を実施するズーム処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記ノイズ低減手段から前記感度向上手段に出力される現フレームの画像データと、前記入出力制御手段から前記感度向上手段に出力される1フレーム前の画像データとのタイミングを合わせる遅延処理部を前記入出力制御手段と前記感度向上手段の間に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
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JP2009534934A (ja) * | 2006-04-18 | 2009-09-24 | マーベル セミコンダクター インコーポレイテッド | 共有メモリマルチビデオチャネル表示装置および方法 |
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