JP2015145030A - ねじ用工具 - Google Patents

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正彦 村瀬
Masahiko Murase
正彦 村瀬
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Abstract

【課題】蝶ねじ等の特殊ねじを手動で締め付け可能なねじ用工具の構成を簡単にし、低コストで提供できるようにする。
【解決手段】アンテナ装置に付属品として設けられるねじ用工具2は、蝶ねじ等の特殊ねじに設けられた摘み部を挿通して締め付けるための摘み部挿通孔20、ボルト56の頭部を挿通して締め付けるためのレンチ部40、及び、F型コネクタを締め付けるためのスパナ部30を、板状部材からなる工具本体10に、一体的に形成することにより構成されている。また、摘み部挿通孔20は、特殊ねじの摘み部を挿通できるように長孔になっており、その長手方向中央は、摘み部の中心部分を挿通できるように円形になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、雄ねじの頭部又は雌ねじ周囲の本体部から摘み部が突出された特殊ねじを手動で締め付けるのに好適なねじ用工具に関する。
従来、蝶ボルトや蝶ナットのように、雄ねじの頭部若しくは雌ねじ周囲の本体部から、ねじの回転中心軸を挟んで両側に摘み部が突出された特殊ねじが知られている。
この種の特殊ねじは、使用者が、摘み部を指若しくはペンチ等で挟み、捻ることにより、手動で簡単に締め付けることができる。
しかし、使用者が、摘み部を指で挟んで特殊ねじを締め付ける場合、特殊ねじを回転させる力(換言すれば締め付けトルク)が摘み部から直接指に加わるので、指を痛めることがある。
また、摘み部をベンチ等で挟んで特殊ねじを締め付ける際には、こうした問題を防止できるものの、使用者は、ペンチ等を持って摘み部を挟み、更に、特殊ねじを回転させる力を発生する必要があることから、特殊ねじの締め付けトルクを適正に調整することが難しいという問題がある。
つまり、この場合、締め付けトルクが大きくなりすぎ、締め付け対象となる製品若しくは特殊ねじを変形させてしまい、場合によっては製品若しくは特殊ねじを破損させてしまうことがある。
一方、こうした問題を防止するために、柄の回転操作力を一方向に限ってソケットに伝えるラチェット機構を有する工具(レンチ)に、蝶ねじの頭部を挿通可能で、内部に蝶ねじの摘み部と係合可能な溝が形成された蝶ねじ用ソケットを設けた、蝶ねじ用レンチが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−151575号公報
上記提案の蝶ねじ用レンチは、ラチェット機構を有することから、蝶ねじを締め付ける際の操作がし易く、蝶ねじの締め付けトルクも容易に調整できるものの、蝶ねじ用のソケットが必要になる。
そして、このソケットは、蝶ねじの頭部を挿入可能な円筒形状であり、その内壁面には、蝶ねじの頭部をどの角度から挿入しても摘み部と係合できるように、摘み部と係合可能な複数対の溝が形成される。
このため、上記提案の蝶ねじ用レンチは、構成が複雑で、製造コストが高くなるという問題があり、例えば、支柱への固定に蝶ねじを利用する電子機器(アンテナ等)の付属品として用いることはできなかった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、蝶ねじ等の特殊ねじを手動で締め付け可能なねじ用工具の構成を簡単にし、低コストで提供できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
雄ねじの頭部又は雌ねじ周囲の本体部から、当該ねじの回転中心軸を挟んで両側に、摘み部が突出された特殊ねじを手動操作するためのねじ用工具であって、
板状部材にて構成された工具本体の板面に、前記摘み部を挿通可能な長孔からなる摘み部挿通孔を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のねじ用工具において、
前記摘み部挿通孔の長手方向中央は、前記長孔の短手方向の間隙よりも径が大きく、前記摘み部が突出された前記特殊ねじの中心部分を挿通可能な円形に形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のねじ用工具において、
前記工具本体を構成する板状部材には、前記摘み部挿通孔が形成される部分が周囲の板面よりも高くなるよう、段差が形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のねじ用工具において、
前記工具本体は、長尺状の板状部材にて構成され、
前記摘み部挿通孔は、前記工具本体の長手方向一端側に形成され、
前記工具本体を構成する板状部材は、前記摘み部挿通孔が形成される長手方向一端側の板面と、長手方向他端側の板面とが所定角度をなすよう、屈曲されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のねじ用工具において、
前記工具本体を構成する板状部材には、前記摘み部挿通孔とは異なる位置に、ボルト若しくはナットに嵌合可能な嵌合孔が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載のねじ用工具は、特殊ねじの中心部分から外方向に突出した一対の摘み部を挿通可能な長孔を、摘み部挿通孔として、板状部材にて構成された工具本体の板面に設けることにより構成される。
このため、本発明のねじ用工具によれば、摘み部挿通孔に特殊ねじの頭部(詳しくは摘み部)を挿通して、工具本体を特殊ねじの中心軸回りに回転させることで、特殊ねじの締め付け(若しくは特殊ねじの取り外し)を行うことができる。
そして、本発明のねじ用工具は、工具本体となる板状部材に摘み部挿通孔を設けるだけで実現できるので、従来の蝶ねじ用ソケットに比べ、構成が極めて簡単になり、低コストで実現できる。
また、従来の蝶ねじ用ソケットは、ラチェット機構を有する柄に取り付けて使用されるが、本発明のねじ用工具は、工具本体を手持ち操作用の柄として利用することができる。
このため、本発明のねじ用工具によれば、工具単体で特殊ねじの締め付け(若しくは特殊ねじの取り外し)作業を行うことができ、柄に取り付ける必要のある蝶ねじ用ソケットに比べ、使い勝手を向上できる。
また、本発明のねじ用工具を使って、特殊ねじを締め付ける際には、摘み部挿通孔内に特殊ねじの摘み部を挿通して、工具本体を回転させることになるが、この回転操作時に工具本体の柄の部分から使用者の手に加わるのは、特殊ねじを回転させる力だけである。
このため、使用者は、従来の蝶ねじ用ソケットを利用する場合と同様、特殊ねじの締め付け時の締め付けトルクを、ねじ用工具を持つ手の感覚で容易に調整することができ、ペンチ等で特殊ねじを締め付けたときのように、締め付けトルクが大きくなりすぎ、締め付け対象となる製品若しくは特殊ねじを変形させてしまう、といったことを防止できる。
次に、請求項2に記載のねじ用工具においては、摘み部挿通孔の長手方向中央が、摘み部挿通孔を構成している長孔の短手方向の間隙よりも径が大きく、特殊ねじの中心部分を挿通可能な円形に形成されている。
このため、請求項2に記載のねじ用工具によれば、特殊ねじを締め付ける際に、摘み部挿通孔中央の円形部分に特殊ねじの中心部分を挿通することで、特殊ねじに対し、当該ねじ用工具を位置決めすることが可能となり、これによって、特殊ねじ締め付け時の作業性を向上することが可能となる。
また次に、請求項3に記載のねじ用工具においては、工具本体を構成する板状部材に、摘み部挿通孔が形成される部分が周囲の板面よりも高くなるよう、段差が形成されている。
従って、請求項3に記載のねじ用工具によれば、工具本体に形成された段差によって、摘み部挿通孔周囲の強度を高めることができると共に、特殊ねじの摘み部を摘み部挿通孔に案内することができる。
また次に、請求項4に記載のねじ用工具においては、摘み部挿通孔が、工具本体の長手方向一端側に形成されている。そして、工具本体を構成する板状部材は、摘み部挿通孔が形成される長手方向一端側の板面と、長手方向他端側の板面とが所定角度をなすよう、屈曲されている。
このため、請求項4に記載のねじ用工具によれば、特殊ねじの摘み部を摘み部挿通孔に通して特殊ねじを締め付ける際に、ねじ用工具の柄の部分を、特殊ねじの回転中心軸に対し直交する方向から使用者側に引き出し、特殊ねじの締め付け(若しくは特殊ねじの取り外し)作業をし易くできる。
また次に、請求項5に記載のねじ用工具においては、工具本体を構成する板状部材の摘み部挿通孔とは異なる位置に、ボルト若しくはナットに嵌合可能な嵌合孔が形成されている。
このため、請求項5に記載のねじ用工具によれば、特殊ねじの締め付けや取り外しに利用することができるだけでなく、一般的なボルトやナットの締め付け、取り外し等にも利用することができ、工具の用途を拡大できる。
実施形態のねじ用工具を表す斜視図である。 実施形態のねじ用工具を表し、(a)はその平面図、(b)は(a)に示すA−A断面図である。 実施形態のねじ用工具が付属品として添付されるアンテナ装置を表す説明図である。 本発明のねじ用工具を使用可能な特殊ねじの例を説明する説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本実施形態のねじ用工具2は、例えば、金属板をプレス加工することにより形成されており、図1、2に示すように、長尺状の板状部材からなる工具本体10の長手方向一端側に、摘み部挿通孔20及びスパナ部30を備え、工具本体10の長手方向他端側に、レンチ部40を備える。
摘み部挿通孔20は、図3に例示する蝶ナット70のような特殊ねじにおいて、中心部分72(詳しくは、雌ねじが形成されたナットの本体部部分、雄ねじが形成されたボルトの頭部等)から、ねじの回転中心軸を挟んで外方向に突出した摘み部74、75を挿通可能な長孔にて構成されている。
この長孔の長手方向の長さは、締付対象となる特殊ねじ(以下、本実施形態では図3に示す蝶ナット70とする)の摘み部74、75の両端間の長さよりも長くなっており、短手方向の長さ(幅)は、摘み部74、75を挿通可能で、工具本体10を蝶ナット70の回転中心軸回りに回動させたときに摘み部74、75の板面に当たって、蝶ナット70を回動可能な幅に設定されている。
また、摘み部挿通孔20を構成する長孔の長手方向中央には、長孔の幅よりも径が大きく、摘み部74、75の中心部分72の少なくとも一部を挿通可能な、円形の孔部22が形成されている。
次に、スパナ部30は、例えば、図3に示すアンテナ装置50の出力端子であるF型接栓58にF型コネクタ(図示せず)を螺合し、締め付けるのに用いられるものである。
このスパナ部30は、摘み部挿通孔20よりも工具本体10の先端に配置されており、F型コネクタ等のナット形状の部材に対し、その回動中心軸と直交する方向から嵌合できるように、工具本体10の先端側に開口している。
また、スパナ部30及び摘み部挿通孔20は、工具本体10の長手方向一端側に設けられるが、これら各部が形成された工具本体10の先端部分12は、工具本体10の中央の板面に対し所定角度α(図2(b)参照:例えば150度)をなすよう屈曲されている。
また、そのように屈曲された工具本体10の先端部分12で、スパナ部30及び摘み部挿通孔20が形成された部分は、周囲の板面よりも高くなるよう、段差14が形成されている。
なお、工具本体10の先端部分12を屈曲させているのは、使用者が工具本体10の反対側を手に持ち、摘み部挿通孔20若しくはスパナ部30に対象物(蝶ナット70、F型コネクタ等)を挿通若しくは嵌合して、その対象物の回転中心軸回りに工具本体10を回動させる、一連の操作をし易くするためである。
つまり、工具本体10の先端部分12において、工具本体10の中央の板面との角度が180度未満となる面が使用者側を向くようにすれば、蝶ナット70やF型コネクタ等の対象物の締め付け作業(若しくは取り外し作業)がし易くなる。
そして、段差14は、スパナ部30及び摘み部挿通孔20が形成された部分において、工具本体10の中央の板面との角度が180度未満(α)となる面が、周囲の面よりも板面よりも高くなるようにされている。
一方、レンチ部40は、例えば、図3に示すアンテナ装置50における取付金具60固定用のボルト56等を締め付けるためのものであり、ボルト56の頭部を外嵌可能に形成されている。
そして、レンチ部40が設けられた工具本体10の先端部分16も、工具本体10の中央の板面に対し、所定角度をなすように、摘み部挿通孔20等が形成された先端部分12と同方向に屈曲されている。
また、その屈曲部分を挟んで、工具本体10の中央から一部を切り出し、レンチ部40側に曲げ加工することにより、レンチ部40に嵌合されたボルト56の頭部に当接して、ボルト56がレンチ部40から抜けるのを防止する抜止防止片42が設けられている。
なお、工具本体10の先端部分16を屈曲させているのは、使用者が工具本体10の反対側を手に持ち、レンチ部40にボルト56の頭部を挿通して、ボルト56回りに工具本体10を回動させる一連の操作をし易くするためである。
そして、抜止防止片42は、先端部分16において、工具本体10の中央の板面との角度が180度未満となる面側に設けられている。
また、工具本体10の中央は、使用者が把持して操作し易いように、長手方向と直交する板面方向の長さ(幅)が狭くなっている。
次に、上記のように構成された本実施形態のねじ用工具2は、例えば、図3に示すアンテナ装置50の付属品として使用される。
アンテナ装置50は、UHF帯のテレビ放送電波を受信するためのものであり、放射器及び反射器を、電波を透過可能な合成樹脂製で防水型のアンテナケース52内に収納することにより構成されている。
ここで、アンテナケース52内に収納される放射器は、金属板等からなる導電材料の薄板を、例えば金型を使って打ち抜き成形することにより構成されたスケルトンスロットアンテナにて構成されている。
また、反射器も、金属板等からなる導電材料の薄板を、例えば金型を使って所定の形状に打ち抜き成形することにより構成されている。そして、放射器及び反射器は、アンテナケース52内に間隔を空けて対向配置される。
このため、アンテナケース52は、厚みのない薄型の箱形状になっている。なお、こうした放射器及び反射器の構成については、本願出願人が出願した特開2012−10328号公報等に記載されており、本願発明の主要部ではないので、詳細な説明は省略する。
次に、アンテナケース52の裏面の下方の左右端部には、ボルト56を介して取付金具60を固定するための一対の金具固定部53、54が形成されている。
取付金具60は、金具本体62と、アンテナ装置50を支柱等に固定するためのU字ボルト64及び固定具66と、U字ボルト64の先端に螺合される一対の蝶ナット70とを備える。
金具本体62は、壁面に直接固定するためのねじ孔62a、U字ボルト64を挿通するための挿通孔62b、支柱に対し位置決めするための溝部62c、等が形成された矩形の金属板にて構成されている。
また、金具本体62の長手方向両端で、短手方向一端側には、アンテナケース52の裏面に設けられた金具固定部53、54の一方を挟持するための一対の挟持片63(図3には一方の挟持片のみ記載)が設けられている。
そして、金具本体62は、この一対の挟持片63にて金具固定部53(又は54)を挟持させ、ボルト56を、各挟持片63に設けられた孔(図示せず)及び金具固定部53(又は54)に設けられた孔に通し、締め付けることにより、金具固定部53(又は54)に固定される。
以上説明したように、本実施形態のねじ用工具2においては、アンテナ装置50の蝶ナット70の頭部を挿通して締め付けるための摘み部挿通孔20、アンテナ装置50のボルト56の頭部を挿通して締め付けるためのレンチ部40、及び、アンテナ装置50のF型接栓58に接続されるF型コネクタを締め付けるためのスパナ部30が、金属板のプレス加工等で、工具本体10に一体形成されている。
このため、蝶ナット70を締め付けるために蝶ねじ用ソケットを利用する従来の工具に比べて、構成が極めて簡単になり、低コストで実現できる。よって、本実施形態のねじ用工具2は、付属品としてアンテナ装置50に添付するようにしても、アンテナ装置50の大幅なコストアップを招くことなく、アンテナ装置50の購入者に対するサービスを向上できる。
また、本実施形態のねじ用工具2は、工具本体10が長尺形状であり、その長手方向一端側に、摘み部挿通孔20及びスパナ部30が設けられ、他端側にレンチ部40が設けられているため、これら各部にて対象物を締め付ける際には、使用者は、工具本体10の中央部分を柄として利用することができる。
このため、本実施形態のねじ用工具2は、従来の蝶ねじ用ソケットのように、操作用の柄を別途取り付けることなく、工具単体で蝶ナット70の締め付け(若しくは取り外し)作業を行うことができ、蝶ねじ用ソケットに比べ、使い勝手を向上できる。
また、操作対象物である蝶ナット70の締め付けトルクは、使用者の手に直接加わるので、使用者は、締め付けトルクを手で容易に調整することができ、ペンチ等で蝶ねじを締め付けたときのように、締め付けトルクが大きくなりすぎるのを防止できる。
特に本実施形態では、柄となる工具本体10の中央部に対し、摘み部挿通孔20やレンチ部40が形成される先端部分12、14が所定角度となるよう、工具本体10を屈曲させているので、使用者は、蝶ナット70やボルト56等の操作対象物に対して、回転操作がし易くなり、これによっても使い勝手を向上できる。
また、摘み部挿通孔20の長手方向中央には、円形の孔部22が形成されているため、蝶ナット70等の特殊ねじを締め付ける際には、その孔部22に特殊ねじの中心部分72を挿通することで、特殊ねじに対し、ねじ用工具2を位置決めすることが可能となり、これによっても使い勝手を向上できる。
また、摘み部挿通孔20が形成される工具本体の先端部分12は、周囲の板面よりも高くなるように、段差14が形成されていることから、この段差14によって、摘み部挿通孔20周囲の強度を高めることができると共に、蝶ナット70等の特殊ねじの摘み部74、75を摘み部挿通孔20に案内することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、ねじ用工具2の操作性を向上するために、摘み部挿通孔20が形成される先端部分12の板面が、工具本体10の中央の板面に対し所定角度αをなすよう、工具本体10を屈曲させているが、こうした屈曲加工は必ずしもする必要はない。
また、上記実施形態では、アンテナ装置50の設置する際に締め付けが必要なボルトやF型コネクタについても締め付けができるように、ねじ用工具2には、摘み部挿通孔20に加えて、レンチ部40及びスパナ部30を設けるものとしたが、板状部材からなる工具本体10に摘み部挿通孔20だけを設けたものであっても、本発明の所期の目的を達成できる。
また、上記実施形態では、ねじ用工具2に設けられた摘み部挿通孔20は、アンテナ装置50に設けられた蝶ナット70を締め付けるのに利用されるものとして説明したが、本発明のねじ用工具は、摘み部挿通孔の大きさを適宜設定することで、蝶ナットや蝶ボルト等の蝶ねじだけでなく、摘み部を備えた他の特殊ねじであっても利用することができる。
つまり、雄ねじの頭部若しくは雌ねじ周囲の本体部から回転中心軸を挟んで両側に摘み部が突出された特殊ねじとしては、図4(a)に例示するように、摘み部76が円環状に形成されたアイボルト82、図4(b)に例示するように、摘み部74、75及びその中心部分72からなる頭部が合成樹脂にて構成された手回しねじ84、図4(c)に例示するように、摘み部74、75及び中心部分72からなる頭部が所定のキャラクタ形状をした手回しねじ86、等が知られているが、本発明のねじ用工具は、これらの特殊ねじの締め付け・取り外しにも利用できる。
2…ねじ用工具、10…工具本体、14…段差、20…摘み部挿通孔、22…孔部、30…スパナ部、40…レンチ部、42…抜止防止片、50…アンテナ装置、52…アンテナケース、53,54…金具固定部、56…ボルト、58…F型接栓、60…取付金具、62…金具本体、62a…ねじ孔、62b…挿通孔、62c…溝部、63…挟持片、64…U字ボルト、66…固定具、70…蝶ナット、72…中心部、74,75,76…摘み部、82…アイボルト、84,86…手回しねじ。

Claims (5)

  1. 雄ねじの頭部又は雌ねじ周囲の本体部から、当該ねじの回転中心軸を挟んで両側に、摘み部が突出された特殊ねじを手動操作するためのねじ用工具であって、
    板状部材にて構成された工具本体の板面に、前記摘み部を挿通可能な長孔からなる摘み部挿通孔を備えたことを特徴とするねじ用工具。
  2. 前記摘み部挿通孔の長手方向中央は、前記長孔の短手方向の間隙よりも径が大きく、前記摘み部が突出された前記特殊ねじの中心部分を挿通可能な円形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のねじ用工具。
  3. 前記工具本体を構成する板状部材には、前記摘み部挿通孔が形成される部分が周囲の板面よりも高くなるよう、段差が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のねじ用工具。
  4. 前記工具本体は、長尺状の板状部材にて構成され、
    前記摘み部挿通孔は、該工具本体の長手方向一端側に形成され、
    前記工具本体を構成する板状部材は、前記摘み部挿通孔が形成される長手方向一端側の板面と、長手方向他端側の板面とが所定角度をなすよう、屈曲されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のねじ用工具。
  5. 前記工具本体を構成する板状部材には、前記摘み部挿通孔とは異なる位置に、ボルト若しくはナットに嵌合可能な嵌合孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のねじ用工具。
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