JP2015143378A - 回収方法および回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みの電子基板などからの貴金属の回収作業をより低コストで高効率に行なうことが可能な回収方法、および当該回収方法を用いた回収作業に用いる回収装置を提供する。
【解決手段】中性塩溶液を電解して酸性溶液とアルカリ性溶液とが生成される。酸性溶液またはアルカリ性溶液のうち一方である第1の処理溶液の中に金含有部材を含む基板が投入され、かつ第1の処理溶液中に陽極および陰極が設置される。陽極と金含有部材とを接触させた状態で陽極と陰極との間に電圧を印加することにより金含有部材が基板から剥離される。基板から剥離された金含有部材が第1の処理溶液から回収される。酸性溶液またはアルカリ性溶液のうち他方である第2の処理溶液を第1の処理溶液中に加えることにより生成される第3の処理溶液中にて金以外の不純物材料が沈殿される。不純物材料が第3の処理溶液から回収される。
【選択図】図1

Description

本発明は回収方法および回収装置に関し、特に、電子基板に使用されている貴金属の回収方法およびその回収方法に用いる回収装置に関するものである。
使用済みの液晶表示器などの製品に含まれる電子基板には、たとえば金の薄膜パターンまたはワイヤのような、電子基板中の電子回路を構成する導電部材が多く組み込まれている。このような導電部材を構成する金などの貴金属は有価金属であるため、当該貴金属は電子基板を廃棄する際に前もって回収され再資源化されることが好ましい。
この貴金属の回収方法として、たとえば特許文献1に開示される技術においては、まず王水または塩酸などの強酸性溶液に廃棄しようとする電子基板などの粉砕物を投入してそこに含まれる金を溶解させる。次に当該強酸性溶液中に杉の破片を投入し、杉の破片に金を吸着させる。さらに金が吸着した杉破片を濾過して回収し、杉破片を焼却処理することにより金が回収される。
この他、金などの貴金属を有効に回収する方法は、たとえば以下の特許文献2〜5に開示されている。特許文献2においては硝酸溶液が、特許文献3においてはフッ化物溶液が、特許文献4においてはチオ硫酸イオンおよび亜硫酸イオンなどを含む溶液が、特許文献5においては王水が、それぞれ用いられている。
特開2010−236080号公報 特開昭59−179723号公報 特開平7−109594号公報 特開2001−192878号公報 特開2007−16259号公報
上記の各特許文献に開示される技術においてはいずれも、金などの回収作業が終わった後、回収作業に用いた溶液を処理する際には、強酸を中和するためにたとえば水酸化ナトリウムなどの強アルカリ性溶液を用いる必要がある。このため、1回の回収作業を行なうために強酸性溶液と強アルカリ性溶液とを準備する必要があり、回収作業に要するコストが高騰する可能性がある。また回収作業が非常に煩雑であり、作業効率を改善する余地がある。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用済みの電子基板などからの貴金属の回収作業をより低コストで高効率に行なうことが可能な回収方法、および当該回収方法を用いた回収作業に用いる回収装置を提供することである。
本発明の回収方法は以下の工程を備えている。
中性塩溶液を電解して酸性溶液とアルカリ性溶液とが生成される。酸性溶液またはアルカリ性溶液のうち一方である第1の処理溶液の中に金含有部材を含む基板が投入され、かつ第1の処理溶液中に陽極および陰極が設置される。陽極と金含有部材とを接触させた状態で陽極と陰極との間に電圧を印加することにより金含有部材が基板から剥離される。基板から剥離された金含有部材が第1の処理溶液から回収される。酸性溶液またはアルカリ性溶液のうち他方である第2の処理溶液を第1の処理溶液中に加えることにより生成される第3の処理溶液中にて金以外の不純物材料が沈殿される。不純物材料が第3の処理溶液から回収される。
本発明によれば、中性塩溶液から生成される酸性溶液またはアルカリ性溶液の双方を有効に用いて金およびその他の不純物材料を回収することができ、かつ、当該中性塩溶液を複数回使用することが可能となる。このため非常に高効率かつ低コストに回収作業が行なえる。
実施の形態1における回収方法を示すフローチャートである。 電解液生成装置の構成を示す概略断面図である。 実施の形態1における回収装置を示す概略断面図である。 図3の回収装置の陽極が金薄膜に接触した状態を示す概略断面図である。 図4の点線で囲む領域Vの状態を示す概略拡大断面図である。 実施の形態3における回収方法を示すフローチャートである。 実施の形態4における回収装置を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態における、電子基板などからの貴金属の回収方法について、図1のフローチャートおよび図2〜図5の装置の概略図を用いて説明する。
図1を参照して、まずステップ1として、電解液である酸性溶液およびアルカリ性溶液が生成される。この電解液は、電子基板などの基板に組み込まれている金の薄膜パターン、金のワイヤまたは金のめっきなどの総称である金含有部材を、当該基板から分離させるために用いられる。
図2を参照して、電解液は、電解液生成装置50により生成される。電解液生成装置50は溶液保持槽101を有しており、溶液保持槽101は電解槽102と、酸性溶液槽103と、アルカリ性溶液槽104との3つの処理槽を有している。電解槽102は通常、溶液保持槽101の中央に配置されており、溶液保持槽101を挟むように酸性溶液槽103とアルカリ性溶液槽104とが配置されている。
電解槽102と酸性溶液槽103との境界部には生成用陽極105が配置され、溶液保持槽101内における電解槽102とアルカリ性溶液槽104との境界部には生成用陰極106が配置されている。すなわち溶液保持槽101内において電解槽102と酸性溶液槽103とは生成用陽極105により区画され、電解槽102とアルカリ性溶液槽104とは生成用陰極106により区画されている。生成用陽極105および生成用陰極106は配線107を介在して電源108に電気的に接続されている。すなわち生成用陽極105は電源108の正極に、生成用陰極106は電源108の負極に、それぞれ接続されている。
また電解槽102と、酸性溶液槽103およびアルカリ性溶液槽104とは、イオン交換膜109によっても区画されている。イオン交換膜109は電解槽102内において電解により発生したイオンを透過して酸性溶液槽103およびアルカリ性溶液槽104内に移動させるために配置される。なお生成用陽極105および生成用陰極106もイオン交換膜109と同様に、電解により発生したイオンを選択透過可能な材質により形成されることがより好ましい。
以上の構成を有する電解液生成装置50を用いて、バルブV1から電解槽102内に、中性塩溶液であるたとえば食塩水112が供給される。電源108により生成用陽極105に正の電圧が、生成用陰極106に負の電圧が、それぞれ印加される。すると電解槽102内の食塩水112が電気分解することによりナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)とが生成される。電解槽102内の食塩水112はバルブV2から排出され、バルブV1およびバルブV2により電解槽102の内部と外部との間を循環している。
塩化物イオンは生成用陽極105側のイオン交換膜109を透過し酸性溶液槽103内に移動する。ナトリウムイオンは生成用陰極106側のイオン交換膜109を透過しアルカリ性溶液槽104内に移動する。
酸性溶液槽103内にはバルブV3から水が供給され、水の水素イオン(H+)と塩化物イオンとの存在により酸性溶液としての塩酸溶液113が生成され、塩酸溶液113は高酸化水としてバルブV4から外部に供給される。アルカリ性溶液槽104内にはバルブV5から水が供給され、水の水酸化物イオン(OH-)とナトリウムイオンとの存在によりアルカリ性溶液としての水酸化ナトリウム溶液114が生成され、水酸化ナトリウム溶液114は高還元水としてバルブV6から外部に供給される。たとえば食塩水112を用いて生成される塩酸溶液113はpHが約2.5であり、水酸化ナトリウム溶液114はpHが約11.5である。以上により酸性溶液とアルカリ性溶液とが生成される。
なお中性塩溶液としては、上記の食塩水112の他に、たとえば塩化カリウム溶液、硫酸ナトリウム溶液または硝酸ナトリウム溶液が用いられてもよい。
再度図1を参照して、ステップ2として、ステップ1において生成された電解液中にて電子基板などの基板から、金含有部材すなわち金の薄膜などが分離される。基板からの金含有部材の分離の際にはたとえば電解酸化が行なわれ、摩耗が行なわれる場合もある。
具体的には、図3を参照して、本実施の形態の回収方法による回収作業に用いる回収装置100は、電子基板1の表面に形成される金薄膜2などの金含有部材を電子基板1から分離し回収する装置である。回収装置100は、上記の塩酸溶液113および水酸化ナトリウム溶液114などの処理溶液3を保持可能な電解水槽4を有している。電解水槽4はテフロン(登録商標)およびアクリルなどの非導電性材料により形成されている。
また回収装置100は、陽極5と陰極6とを支持可能な電極支持板7と、陽極5および陰極6に電圧を印加するためのリード線8と、複数のリード線8間を接合する接合部9と、陽極5および陰極6に接続され両者間に直流電圧を印加する電源10とを有している。
図3において、陽極5はステンレス鋼などの耐食性材料を含むように形成され、全体の外観が棒状となっている。陽極5はその少なくとも一部が電極支持板7内に挿入されるように、電極支持板7に支持されている。陽極5の全体は、たとえば棒状の延在方向に交差する断面が直径0.5mm以上2mm以下の円形状であることが好ましい。仮に当該断面の円形状の直径が0.5mmに満たなければ、後述するように陽極5が金薄膜2に接触し陽極5が金薄膜2を押圧する際に陽極5が変形する可能性がある。仮に当該断面の直径が2mmを超えれば、後述するような陽極5が金薄膜2を押圧する際に金薄膜2を貫通しその直下の層(たとえばニッケルまたは銅の薄膜の層)に達する傷を形成することができない可能性がある。このため陽極5は上記の寸法範囲とすることが好ましい。陰極6はステンレス鋼などの耐食性材料により形成され、図3においては全体の外観が板状となっている。
本実施の形態の図3においては、陽極5のみを金薄膜2と接触させるために、陽極5と金薄膜2との間の距離は、陰極6と金薄膜2との間の距離よりも短くなるように設計されている。このため陽極5は棒状であり陰極6は板状となっている。
図3(陽極5が金薄膜2と接触しない初期状態)においては、陽極5と陰極6との間の電解処理によって効果的に金薄膜2を電子基板1から分離させるために、陽極5の先端部(図3の最下部)と陰極6との図3の上下方向の高さの差を1mm以上100mm以下にすることが好ましい。上記高さの差が1mmに満たなければ、陽極5と陰極6との双方が金薄膜2に接触し、陽極5と陰極6とが短絡する可能性がある。上記高さの差が100mmを超えれば、陽極5と陰極6との間の処理溶液3での抵抗値および電界強度が低下し、効果的に金薄膜2の電解が行なわれなくなる可能性がある。
電極支持板7は樹脂などの非金属材料により形成されている。接合部9は複数のリード線8を交差する箇所で互いに電気的に接合するために設けられている。
電源10は金薄膜2を電子基板1から分離させるために必要な、2V以上の電圧を印加可能であることが好ましい。しかし電源10の電圧が過剰に高くなれば処理溶液3の電解反応が激しく生じ、金薄膜2を電子基板1から分離させる効果が向上しなくなるため、電源10の電圧は100V以下であることが好ましい。
図3の本実施の形態においては、電解水槽4内に処理溶液3(第1の処理溶液)として、酸性溶液である塩酸溶液113が投入、保持される。また処理溶液3の中には金薄膜2を含む(金薄膜2が形成された状態の)電子基板1が投入され、かつ電極支持板7に支持される陽極5および陰極6が処理溶液3中に設置される。そのために、電極支持板7が処理溶液3に浮かぶように配置される。処理溶液3中において、電極支持板7(陽極5および陰極6)は電子基板1の一方の主表面すなわち電子基板1の金薄膜2が形成される側の主表面と互いに対向するように配置されることが好ましい。
図4を参照して、図示されないコントローラなどにより電極支持板7が図の下方に移動する。その結果、陽極5の先端部が金薄膜2に接触する。上記のように本実施の形態においては、陽極5と金薄膜2との間の距離は、陰極6と金薄膜2との間の距離よりも短くなるように設計されている。このため陽極5の先端部のみが金薄膜2と接触する。
図4の状態で、陽極5と陰極6との間にたとえば2V以上100V以下の電圧が印加される。すると電子基板1において金薄膜2の下地に形成されるたとえばニッケルまたは銅の薄膜が溶解することにより、金薄膜2は電子基板1から剥離するように分離する。このニッケルまたは銅の薄膜の溶解が、図1のフローチャート中のステップ2に示す「電解酸化」に相当する。具体的には、たとえばこの金薄膜2の下地がニッケルの薄膜である場合、
Figure 2015143378
の反応がおこる。すなわちニッケルが電解酸化しニッケルイオンとなって処理溶液3中に浮遊する。同様に、たとえばこの金薄膜2の下地が銅の薄膜である場合、
Figure 2015143378
の反応がおこる。
再度図1を参照して、ステップ3として、電子基板1から剥離された金薄膜2が第1の処理溶液3から回収される。
具体的には、再度図3を参照して、回収装置100は、上記の他、電解水槽4の外側に、電解水槽4内の処理溶液3を濾過して金を回収可能な濾過フィルタ11と、濾過フィルタ11を通った処理溶液3を電解水槽4から排出するために開閉可能なバルブ12とを有している。バルブ12は電解水槽4から排出された処理溶液3を回収装置100内で循環させることを可能とする。
さらに回収装置100は、電解水槽4内の処理溶液3を濾過して金以外の不純物材料を回収可能な濾過フィルタ13と、濾過フィルタ11を通った処理溶液3を排出するために開閉可能なバルブ14とを有している。バルブ14はバルブ12と同様に電解水槽4から排出された処理溶液3を回収装置100内で循環させることを可能とする。さらに回収装置100は、濾過フィルタ11,13を通った処理溶液3に限らず回収装置100内で処理溶液3を循環させるための主バルブ15、ポンプ16および配管17を有している。
ステップ3においては、図3のバルブ14を閉じて金以外の不純物材料を回収可能な濾過フィルタ13の方に処理溶液3が排出されないようにした状態で、バルブ12および主バルブ15が開けられ、ポンプ16が稼動される。これにより、処理溶液3中に含まれる、ステップ2にて電子基板1から分離され処理溶液3内に浮遊する金薄膜2が、濾過フィルタ11に捕捉され回収される。ただし濾過以外の方法により金薄膜2が処理溶液3から回収されてもよい。
なお金薄膜2が回収された処理溶液3はポンプ16により配管17を通って再度電解水槽4内に投入される。このようにして処理溶液3は回収装置100内を循環することができる。
再度図1を参照して、ステップ4として、金薄膜2の回収後の処理溶液3(塩酸溶液113)へ、ステップ1で生成されたアルカリ性溶液である水酸化ナトリウム溶液114(第2の処理溶液)が添加される。つまり処理溶液3としての塩酸溶液113が保持される電解水槽4中に、水酸化ナトリウム溶液114が投入される。これにより電解水槽4中には、塩酸溶液113と水酸化ナトリウム溶液114とが中和することにより、中性塩溶液であるたとえば食塩水が処理溶液3(第3の処理溶液)として再度生成される。
ここで生成される第3の処理溶液としての食塩水などの中性塩溶液には、たとえばステップ2にて金薄膜2を分離させるために処理溶液3中に溶解させたニッケルなどの金以外の不純物材料(不純物金属)が沈殿する。この沈殿物は、第3の処理溶液を生成する際の中和反応により生成される。具体的には、たとえば金薄膜2の下地がニッケルの薄膜でありステップ2にてニッケルが電解酸化した場合、
Figure 2015143378
の反応がおこる。すなわち電解酸化したニッケルのイオンが処理溶液3中の水酸化物イオンと反応することにより沈殿物が発生する。同様に、たとえばこの金薄膜2の下地が銅の薄膜である場合、
Figure 2015143378
の反応がおこる。
次にステップ5として、ステップ4で得られた中性の処理溶液3中に溶解させたニッケルなどの金以外の不純物材料(不純物金属)が、処理溶液3からたとえば濾過により回収される。
具体的には、図3のバルブ12を閉じて金を回収可能な濾過フィルタ11の方に処理溶液3が排出されないようにした状態で、バルブ14および主バルブ15が開けられ、ポンプ16が稼動される。これにより、処理溶液3中に含まれる、ステップ4にて処理溶液3内に沈殿した金以外の不純物材料が、濾過フィルタ13に捕捉され回収される。ただし濾過以外の方法により当該不純物材料が処理溶液3から回収されてもよい。
以上により、第1〜第3の処理溶液を濾過可能な濾過フィルタ11,13を用いた、回収装置100による金およびそれ以外の不純物材料(貴金属)の回収作業が終了する。
図5を参照して、本実施の形態における陽極5は、棒状の導電体でありその先端部がテーパ形状を有している第1部材としての中心部19と、中心部19の外周を覆う絶縁体である外周部20とにより構成されている。導電性の中心部19により、陽極5に印加された電圧が金薄膜2に伝えられる。また中心部19の先端部が尖っていることにより、金薄膜2に十分な荷重を付加することができ、金薄膜2の下地のニッケルなどを容易に溶解(電解酸化)させることができる。
1本の陽極5が金薄膜2を押圧する荷重は、5mgf以上100gf以下であることが好ましい。仮に荷重が5mgf以下であれば、金薄膜2の表面から金薄膜2の直下のニッケルまたは銅の下地膜まで到達可能な傷を作ることができず、ニッケルなどの膜が金薄膜2から露出できなくなるため、ニッケルなどの膜を溶解させることができなくなる可能性がある。また仮に荷重が100gfを超えれば、強い応力により陽極5が変形する可能性がある。
陽極5が導電性の中心部19を有することにより、金薄膜2に確実に電圧を印加できる。また陽極5が絶縁性の外周部20とを有することにより、金薄膜2を介して陽極5から陰極6まで電流を確実に流すことができる。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においては、中性塩溶液であるたとえば食塩水112が、酸性溶液であるたとえば113およびアルカリ性溶液であるたとえば水酸化ナトリウム溶液114を生成するために用いられる。そして生成された酸性溶液またはアルカリ性溶液の一方を用いて回収装置100により金が回収される。さらに生成された酸性溶液またはアルカリ性溶液の他方を用いて上記一方の溶液が中和されるとともに、金以外の不純物材料(金属)が沈殿されその不純物材料が回収装置100により回収される。
したがって、本実施の形態の回収方法および回収装置100を用いれば、中性塩溶液の電解により生成される酸性溶液とアルカリ性溶液との双方を有効に用いて金および金以外の金属を回収することができ、有効に貴金属を回収することができる。
また貴金属の回収作業が一通り終わった段階では、酸性溶液とアルカリ性溶液との中和により、当初準備した中性塩溶液と同じ中性塩溶液であるたとえば食塩水が再度生成される。このためステップ4での中和により最終的に生成された食塩水は、次に上記と同じ回収作業を行なう際に再度用いることができる。したがって本実施の形態において準備される中性塩溶液は一度準備すれば複数回用いることが可能となる。このため回収作業のコストを大幅に低減し、作業効率を大幅に向上することができる。
なお本実施の形態においては、ステップ2において第1の処理溶液として酸性の塩酸溶液113が用いられ、ステップ4において第2の処理溶液としてアルカリ性の水酸化ナトリウム溶液114が用いられる。このためステップ2における酸性の塩酸溶液113に対するニッケルなどの下地膜の溶解度が、第1の処理溶液としてアルカリ性溶液を用いた場合に比べて大きくなる。したがって金薄膜2の分離がいっそう容易にできる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、図4および図5に示す、金薄膜2に陽極5を接触させるステップ2にて、金薄膜2に陽極5を接触させた状態で、陽極5を振動させる。この点においてのみ本実施の形態は実施の形態1と異なっており、他の構成および手順などはすべて実施の形態1と同様である。
たとえばここでは、陽極5を金薄膜2の表面に沿う方向すなわち図5の左右方向に繰り返し往復摺動させる。そして陽極5を往復摺動させながら陽極5などに電圧を加えて電解酸化を起こさせる。
このようにすれば、実施の形態1のように往復摺動をさせない場合に比べて、電子基板1からの金薄膜2の分離が促進される。これは往復摺動により、金薄膜2の摩耗が促進されて下地のニッケル膜などが露出しやすくなるためである。この金薄膜2の摩耗が、図1のフローチャート中のステップ2に示す「摩耗」に相当する。なお、電子基板1から金薄膜2をより高効率に分離させる観点から、陽極5の金薄膜2に対する振動(摺動)の速度は1mm/秒以上であることが好ましい。また電子基板1から金薄膜2をより高効率に分離させる観点から、陽極5の金薄膜2に対する振動(摺動)の距離(振幅)は0.5mm以上であることが好ましい。
(実施の形態3)
図6を参照して、本実施の形態における電子基板などからの貴金属の回収方法は、基本的に図1の実施の形態1における回収方法と同様である。しかし本実施の形態においてはステップ2の第1の処理溶液としてアルカリ性溶液が、ステップ4の第2の処理溶液として酸性溶液が用いられている。この点においてのみ本実施の形態は実施の形態1と異なっており、他の構成および手順などはすべて実施の形態1と同様である。
すなわちステップ2の金薄膜2の分離の工程においては、実施の形態1と同様に、金薄膜2の直下のたとえばニッケルの薄膜に対して
Figure 2015143378
の反応がおこる。またステップ4のニッケルの沈殿の際には
Figure 2015143378
の反応がおこる。
このようにステップ2の第1の処理溶液としてアルカリ性溶液が、ステップ4の第2の処理溶液として酸性溶液が用いられてもよい。
なお本実施の形態において、実施の形態2に示す陽極5の振動を適用してもよい。
(実施の形態4)
図7を参照して、本実施の形態の回収装置200においては、陰極6が電子基板1を挟んで陽極5と対向するように配置されている。このような構成とするために、電極支持板7が電子基板1の金薄膜2が形成される側(一方)の主表面およびその反対側(他方)の主表面との双方に対向するように2つの部材に分かれている。金薄膜2に対向する電極支持板7には陽極5が、金薄膜2に対向しない電極支持板7には陰極6が、それぞれ支持されることが好ましい。
この点においてのみ本実施の形態は実施の形態1と異なっており、他の構成および手順などはすべて実施の形態1と同様である。
本実施の形態のような回収装置200を用いて回収作業を行なってもよい。なお本実施の形態に実施の形態2,3の構成を適宜組み合わせてもよい。
また図示されないが、本実施の形態においては陰極6も陽極5と同様に棒状であり、陰極6が棒状の導電性の中心部19(図5参照)とその外周を覆う絶縁性の外周部20とを有する構成であってもよい。
本実施例においては、上記実施の形態1の回収装置100(図3)および回収方法(図1)を用いて回収作業が行なわれる。図1のステップ1において、図3の電子基板1上の金薄膜2を電子基板1から分離させるために使用する電解液が生成される。具体的には、イオン交換水に食塩を添加した食塩水112(図2参照)を原料とし、図2の電解液生成装置50を用いて、pHが2.5の塩酸溶液113およびpHが11.5の水酸化ナトリウム溶液114が生成される。
図1のステップ2において、ステップ1で生成されたpHが2.5の塩酸溶液113を用いて金薄膜2が電子基板1から分離される。具体的には、アクリル製の電解水槽4に塩酸溶液113を投入し、その塩酸溶液113の中に使用済みの電子基板1が投入および浸漬される。
ステンレス鋼(SUS304)製の棒状の中心部19を有する陽極5と、ステンレス鋼(SUS304)製の板状の陰極6とを支持する電極支持板7が塩酸溶液113中に浸漬され、個々の陽極5あたり1gfの荷重でその先端部が金薄膜2に押し付けられる。この状態で陽極5と陰極6との間に50Vの電圧が印加される。これにより電子基板1から金薄膜2が分離する。
図1のステップ3において、ステップ2において分離した金薄膜2が浮遊する塩酸溶液113を、1μm径粒子を捕捉できる濾過フィルタ11に通し、配管17を通して回収装置100内を循環させる。これによりステップ2において分離した金薄膜2が濾過フィルタ11に回収される。
図1のステップ4において、電解水槽4内にて、金薄膜2が回収された塩酸溶液113に、ステップ1で生成されたpHが11.5の水酸化ナトリウム溶液114が添加される。これにより電解水槽4内の溶液は中和され、当該溶液中の金以外の不純物材料であるニッケルまたは銅の水酸化物が沈殿する。
図1のステップ5において、ステップ4において中和した溶液を濾過フィルタ13に通し、配管17を通して回収装置100内を循環させる。これによりステップ4において沈殿したニッケルまたは銅の水酸化物が濾過フィルタ13に回収される。
本実施例においては、基本的に実施例1と同様であるが、実施の形態2のように陽極5と金薄膜2とを接触させた状態で陽極5を振動させる。本実施例のステップ1は実施例1のステップ1と同様である。
図1のステップ2において、実施例1のステップ2と同様に個々の陽極5が1gfの荷重で金薄膜2に押し付けられた状態で、陽極5が2mm/秒の摺動速度で、摺動距離が1mmとなるように往復摺動させる。この状態で陽極5と陰極6との間に50Vの電圧が印加される。これにより電子基板1から金薄膜2が分離する。
本実施例のステップ3〜5は実施例1のステップ3〜5と同様である。
本実施例においては、上記実施の形態1の回収装置100(図3)および実施の形態3の回収方法(図6)を用いて回収作業が行なわれる。図6のステップ1は実施例1のステップ1と同様である。
図6のステップ2において、ステップ1で生成されたpHが11.5の水酸化ナトリウム溶液114を用いて金薄膜2が電子基板1から分離される。具体的には、アクリル製の電解水槽4に水酸化ナトリウム溶液114を投入し、その水酸化ナトリウム溶液114の中に使用済みの電子基板1が投入、浸漬される。その他は実施例1のステップ2と同様の処理がなされることにより、電子基板1から金薄膜2が分離する。
本実施例のステップ3は実施例1のステップ3と同様である。
図6のステップ4において、電解水槽4内にて、金薄膜2が回収された水酸化ナトリウム溶液114に、ステップ1で生成されたpHが2.5の塩酸溶液113が添加される。これにより電解水槽4内の溶液は中和され、当該溶液中の金以外の不純物材料であるニッケルまたは銅の水酸化物が沈殿する。
本実施例のステップ5は実施例1のステップ5と同様である。
本実施例においては、基本的に実施例3と同様であるが、実施例2と同様に陽極5と金薄膜2とを接触させた状態で陽極5を振動させる。本実施例のステップ1は実施例1のステップ1と同様である。
図1のステップ2において、実施例3のステップ2と同様に個々の陽極5が1gfの荷重で金薄膜2に押し付けられた状態で、陽極5が2mm/秒の摺動速度で、摺動距離が1mmとなるように往復摺動させる。この状態で陽極5と陰極6との間に50Vの電圧が印加される。これにより電子基板1から金薄膜2が分離する。
本実施例のステップ3〜5は実施例3のステップ3〜5と同様である。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電子基板、2 金薄膜、3 処理溶液、4 電解水槽、5 陽極、6 陰極、7 電極支持板、8 リード線、9 接合部、10,108 電源、11,13 濾過フィルタ、12,14,15 バルブ、16 ポンプ、17 配管、19 中心部、20 外周部、50 電解液生成装置、100,200 回収装置、101 溶液保持槽、102 電解槽、103 酸性溶液槽、104 アルカリ性溶液槽、105 生成用陽極、106 生成用陰極、107 配線、109 イオン交換膜、112 食塩水、113 塩酸溶液、114 水酸化ナトリウム溶液。

Claims (7)

  1. 中性塩溶液を電解して酸性溶液とアルカリ性溶液とを生成する工程と、
    前記酸性溶液または前記アルカリ性溶液のうち一方である第1の処理溶液の中に金含有部材を含む基板を投入し、かつ前記第1の処理溶液中に陽極および陰極を設置する工程と、
    前記陽極と前記金含有部材とを接触させた状態で前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加することにより前記金含有部材を前記基板から剥離させる工程と、
    前記基板から剥離された前記金含有部材を第1の処理溶液から回収する工程と、
    前記酸性溶液または前記アルカリ性溶液のうち他方である第2の処理溶液を前記第1の処理溶液中に加えることにより生成される第3の処理溶液中にて金以外の不純物材料を沈殿させる工程と、
    前記不純物材料を前記第3の処理溶液から回収する工程とを備える、回収方法。
  2. 前記第1の処理溶液は前記酸性溶液であり、前記第2の処理溶液は前記アルカリ性溶液である、請求項1に記載の回収方法。
  3. 前記陽極と前記金含有部材とを接触させた状態で前記陽極を振動させる、請求項1または2に記載の回収方法。
  4. 前記陽極の振動の速度が1mm/秒以上である、請求項3に記載の回収方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回収方法を行なうための回収装置であって、
    前記第1〜第3の処理溶液を保持可能な電解水槽と、
    前記陽極および前記陰極を支持可能な電極支持板と、
    前記陽極および前記陰極に接続された電源と、
    前記電解水槽内の前記第1〜第3の処理溶液を濾過可能な濾過フィルタと、
    前記第1〜第3の処理溶液を循環させるためのポンプとを備える、回収装置。
  6. 前記陽極は棒状の導電体である第1部材と、前記第1部材の外周を覆う絶縁体である第2部材とを含む、請求項5に記載の回収装置。
  7. 前記陽極の先端部はテーパ形状を有している、請求項5または6に記載の回収装置。
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