JP2015143332A - 研磨剤、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

研磨剤、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015143332A
JP2015143332A JP2014231561A JP2014231561A JP2015143332A JP 2015143332 A JP2015143332 A JP 2015143332A JP 2014231561 A JP2014231561 A JP 2014231561A JP 2014231561 A JP2014231561 A JP 2014231561A JP 2015143332 A JP2015143332 A JP 2015143332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
cerium oxide
oxide particles
abrasive
particle diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2014231561A
Other languages
English (en)
Inventor
有衣子 吉田
Yuiko YOSHIDA
有衣子 吉田
伊織 吉田
Iori Yoshida
伊織 吉田
潤子 安齋
Junko Anzai
潤子 安齋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2014231561A priority Critical patent/JP2015143332A/ja
Priority to US14/566,928 priority patent/US9328261B2/en
Priority to EP14004328.2A priority patent/EP2889346A1/en
Priority to TW103145335A priority patent/TW201533184A/zh
Publication of JP2015143332A publication Critical patent/JP2015143332A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09GPOLISHING COMPOSITIONS; SKI WAXES
    • C09G1/00Polishing compositions
    • C09G1/02Polishing compositions containing abrasives or grinding agents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/04Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces
    • B24B37/042Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces operating processes therefor
    • B24B37/044Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces operating processes therefor characterised by the composition of the lapping agent
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting

Abstract

【課題】酸化ケイ素、窒化ケイ素等の膜を含む被研磨面への研磨キズ発生を抑制し、高い研磨速度でCMPを行うことができる研磨剤、および研磨方法の提供。【解決手段】酸化セリウム粒子と水とを含有し、前記酸化セリウム粒子は、IRスペクトルの3566cm−1の吸光度Iと、3695cm−1の吸光度I?との比(3900cm−1基準)と、結晶子径XSとから求められる値A(=(I/I?)/XS)が、0.08以下の研磨剤。また、前記酸化セリウム粒子は、格子定数の理論値a?と、粉末X線回折で測定される格子定数aとから求められるずれB(%)(=(1−a/a?)?100)が、−0.16%以上であり、平均二次粒子径D?が90nm以上500nm以下の研磨剤。【選択図】図1

Description

本発明は、研磨剤とその研磨剤を用いる研磨方法、およびその研磨方法を使用する半導体集積回路装置の製造方法に関する。
近年、半導体素子の高密度化および高精細化に伴い、より高度な微細加工技術の開発が求められている。従来から、半導体集積回路装置(以下、半導体デバイスともいう。)の製造においては、層表面の凹凸(段差)がリソグラフィの焦点深度を超えて十分な解像度が得られなくなる、などの問題を防ぐために、化学的機械的研磨法(Chemical Mechanical Polishing:以下、CMPという。)を用いて、層間絶縁膜や銅埋め込み配線等を平坦化することが行われていた。このようなCMPによる平坦化の重要性は、半導体素子の高精細化や微細化の要求が厳しくなるにしたがって、ますます増大している。
また近年、半導体デバイスの製造において、半導体素子のより高度な微細化を進めるために、素子分離幅の小さいシャロートレンチによる分離法(Shallow Trench Isolation:以下、STIという。)が導入されている。
STIは、シリコン基板にトレンチ(溝)を形成し、トレンチ内に絶縁膜を埋め込むことで、電気的に絶縁された素子領域を形成する手法である。STIにおいては、まず図1(a)に示すように、シリコン基板1の素子領域を窒化ケイ素膜2等でマスクした後、シリコン基板1にトレンチ3を形成し、トレンチ3を埋めるように酸化ケイ素膜4等の絶縁膜を堆積する。次いで、CMPによって、凹部であるトレンチ3内の酸化ケイ素膜4を残しながら、凸部である窒化ケイ素膜2上の酸化ケイ素膜4を研磨し除去することで、図1(b)に示すように、トレンチ3内に酸化ケイ素膜4が埋め込まれた素子分離構造が得られる。このようなSTIにおけるCMPでは、酸化ケイ素膜4の研磨速度と窒化ケイ素膜2の研磨速度との選択比(酸化ケイ素膜の研磨速度/窒化ケイ素膜の研磨速度)を十分に高くし、窒化ケイ素膜2が露出した時点で研磨が終了するように構成することで、より平滑な面を得ることができる。
半導体デバイスの製造においては、このようなSTIにおける酸化ケイ素膜の平坦化の他にも、プラズマ−CVD(化学気相蒸着)、低圧−CVD、スパッタ、電気メッキ等の各種の方法で形成された酸化ケイ素等の絶縁膜やキャパシタ用の強誘電体膜を平坦化するために、フュームドシリカ系、コロイダルシリカ系、アルミナ系、セリア(酸化セリウム)系等の砥粒を含む研磨剤を使用してCMPが行われている。そして、素子の微細化や高精細化の進行に伴い、研磨の際に層間絶縁膜やSTI用絶縁膜に形成されたキズ(以下、研磨キズという。)は、配線ショート等の原因となり歩留まり低下に繋がるため、ますます大きな問題となっている。
従来から、酸化ケイ素等の絶縁膜を被研磨面とする場合は、シリカ系の砥粒と比較して硬度が低く研磨キズをつけにくいため、高純度の酸化セリウム粒子を含む研磨剤が用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、半導体集積回路のさらなる微細化に対応して、研磨キズ防止の要求はより高度化しており、特許文献1に記載された研磨剤では、このような要求に対して十分に応えることができなかった。そのため、砥粒である酸化セリウム粒子の粒径をより小さくする提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、粒径の小さな酸化セリウム粒子を砥粒として使用すると、研磨速度が低下し、研磨作業の効率が著しく悪くなるという問題があった。
特開2000−109803号公報 特開平8−81218号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、例えば、STI用絶縁膜の平坦化のためのCMPにおいて、被研磨面への研磨キズの発生を抑制し、短時間で研磨することができる研磨剤、および研磨方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の研磨剤は、酸化セリウム粒子と水とを含有し、前記酸化セリウム粒子は、赤外吸収スペクトルの3900cm−1の吸光度を基準とした、3566cm−1の吸光度の値Iと、3695cm−1の吸光度の値I´との比(I/I´)と、X線回折で測定される結晶子径XSとから以下の式で求められる値Aが、0.08以下であることを特徴とする。
A=(I/I´)/XS
第1の態様の研磨剤において、前記酸化セリウム粒子の前記結晶子径XSは20nm以上60nm以下であることが好ましい。また、前記酸化セリウム粒子においては、前記結晶子径XSと走査型電子顕微鏡による観察で得られる平均一次粒子径Dとの比(XS/D)が、0.4以上1.0以下であることが好ましい。そして、前記酸化セリウム粒子の前記平均一次粒子径Dは30nm以上100nm以下であることが好ましい。
本発明の第2の態様の研磨剤は、酸化セリウム粒子と水とを含有し、前記酸化セリウム粒子は、理論的に求められる格子定数a´と、粉末X線回折で測定される格子定数aとから以下の式で求められる格子定数のずれBが、−0.16%以上であり、平均二次粒子径D´が、90nm以上500nm以下であることを特徴とする。
B(%)=(1−a/a´)×100
第2の態様の研磨剤において、前記酸化セリウム粒子の平均二次粒子径D´は95nm以上250nm以下が好ましく、95nm以上200nm以下がより好ましい。
本発明の研磨方法は、研磨剤を供給しながら、被研磨面と研磨パッドとを接触させ、両者間の相対運動により研磨する方法であって、前記研磨剤として前記本発明の研磨剤を使用することを特徴とする。
本発明の半導体デバイスの製造方法は、前記本発明の研磨方法により前記被研磨面を研磨する工程を有することを特徴とする。
本発明において、「被研磨面」とは、研磨対象物の研磨される面であり、例えば表面を意味する。半導体デバイスの製造においては、製造過程で現れる中間段階の基板表面も、「被研磨面」に含まれる。
本発明の研磨剤および研磨方法によれば、酸化ケイ素、炭素を含む酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、炭化ケイ素、アモルファスシリコン、ポリシリコン等の膜を含む被研磨面を、研磨キズの発生を抑制し高い研磨速度で研磨することができる。そして、例えば、STI用絶縁膜の平坦化を、研磨キズの発生を抑制しつつ高速で行うことができ、半導体デバイスの製造効率を高めることができる。
STIにおいて、CMPにより研磨する方法を示す半導体基板の断面図である。 本発明の研磨方法に使用可能な研磨装置の一例を示す図である。
以下、本発明について説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施の形態も本発明の範疇に属し得る。
<研磨剤>
本発明の第1の態様の研磨剤は、酸化ケイ素、炭素を含む酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、炭化ケイ素、アモルファスシリコン、ポリシリコン等の膜を含む被研磨面をCMPするための研磨剤であり、赤外線吸収(IR)スペクトルに関する所定の特性値を持つ酸化セリウム粒子と、水を含有する。
また、本発明の第2の態様の研磨剤も、第1の態様の研磨剤と同様に、酸化ケイ素、炭素を含む酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、炭化ケイ素、アモルファスシリコン、ポリシリコン等の膜を含む被研磨面をCMPするための研磨剤である。第2の態様の研磨剤は、格子定数に関する所定の特性値を有し、かつ所定の平均二次粒子径D´を有する酸化セリウム粒子と、水を含有する。
第1の態様および第2の態様の研磨剤は、特に、STIにおける酸化ケイ素膜(具体的には、二酸化ケイ素膜)のCMPに好適する。
(酸化セリウム粒子)
本発明の第1の態様の研磨剤に含有される酸化セリウム粒子(以下、第1の態様の酸化セリウム粒子ともいう。)は、以下に示す指標値Aが0.08以下となるものである。
指標値Aは、酸化セリウム粒子のIRスペクトルにおいて、所定の2つの吸収ピークの強度の比(吸光度比)Iと、X線回折で得られる結晶子径XSとから、以下の式により求められる値である。
A=I/XS
ここで、吸光度比Iは、3566cm−1の吸光度の値をI、3695cm−1の吸光度の値をI´としたときの、IとI´との比(I/I´)である。すなわち、指標値Aは、
A=(I/I´)/XS
で求められる。
なお、吸光度Iおよび吸光度I´はいずれも、当該酸化セリウム粒子のIRスペクトルにおける3900cm−1の吸光度を基準(ゼロ)とした値である。
酸化セリウム粒子のIRスペクトルにおいて、3566cm−1近傍の吸収ピークは、酸化セリウム粒子に存在する複数のOH基間の水素結合の振動に由来する吸収であり、3695cm−1近傍に存在する吸収は、孤立したOH基におけるOとHとの結合の振動に由来する吸収であるので、これらの吸収ピークの吸光度比I、すなわちI/I´が小さいほど、酸化セリウム粒子に存在するOH基の全量が少ないことを意味する。
そして、酸化セリウム粒子に存在するOH基が少ないほど、酸化ケイ素膜に対して高い研磨速度が得られると考えられるが、酸化セリウム粒子に存在するOH基量は、粒子径に依存し、粒子径が大きい粒子では、酸化セリウム粒子1個当たりのOH基の全量は多くなる。このように、研磨速度の向上につながる酸化セリウム粒子に存在するOH基の少なさの程度は、酸化セリウム粒子の粒子径に依存するので、前記吸光度比(I/I´)の値だけで判定することは難しい。
これに対して、吸光度比(I/I´)を結晶子径XSで除した値は、酸化セリウム粒子の粒子径に依存する度合いが少なく、ほぼ酸化セリウムに存在するOH基の多少を表わす数値となる。したがって、この値Aを、酸化セリウム粒子に存在するOH基量の指標とすることができる。
この指標値Aが0.08以下の場合には、酸化セリウム粒子の粒子径の大小に依ることなく、酸化セリウム粒子のOH基量が十分に少なくなり、STIにおける二酸化ケイ素膜の研磨において、十分に高い研磨速度が得られる。
酸化セリウム粒子の結晶子径XSは、20nm以上60nm以下であることが好ましい。ここで、結晶子径XSは、X線回折装置により酸化セリウム粒子のX線回折スペクトルを測定し、得られたスペクトルにおいて、(111)面の半値幅を求め、その値から以下に記載するScherrerの式より算出される。
結晶子径(nm)=(Scherrer定数×X線波長(m))/(半値幅(2θ)×cos回折角)/10
なお、Scherrer定数としては0.94が用いられる。
結晶子径XSが20nm以上60nm以下の場合には、二酸化ケイ素膜に対する十分に高い研磨速度が得られ、かつ研磨キズの発生も抑制される。酸化セリウム粒子の結晶子径XSは、30nm以上60nm以下が好ましく、40nm以上60nm以下がより好ましい。
また、酸化セリウム粒子は、このような結晶子径XSと平均一次粒子径Dとの比(XS/D)が0.4以上1.0以下であることが好ましい。この比の値(XS/D)は、酸化セリウムの単結晶の度合いを示し、1に近づくほど単結晶の度合いが高くなるので、二酸化ケイ素に対する十分に大きな研磨速度が得られる。ここで、平均一次粒子径Dは、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察から得られる粒子径であり、SEMにより得られた酸化セリウム粒子の画像を画像解析し、数平均粒子径を算出する方法で求めたものである。
さらに、酸化セリウム粒子の前記平均一次粒子径Dは、30nm以上100nm以下が好ましく、60nm以上100nm以下がより好ましい。平均一次粒子径Dが30nm以上100nm以下の場合には、十分な研磨速度が得られ、かつ被研磨面にスクラッチなどの研磨キズの発生を抑制する。なお、平均一次粒子径Dが30nm未満の場合には、pHや添加剤濃度等の条件によっては凝集しやすくなる場合がある。
また、本発明の第2の態様の研磨剤に含有される酸化セリウム粒子(以下、第2の態様の酸化セリウム粒子ともいう。)は、格子定数の理論値からのずれの程度を示す指標であるずれ値Bが、−0.16%以上であり、かつ平均二次粒子径D´が90nm以上500nm以下のものである。ここで、ずれ値Bは、酸化セリウムの結晶について、理論的に求められる格子定数a´と、粉末X線回折スペクトルの測定により得られる格子定数aとから、以下の式で求められる。
B(%)=(1−a/a´)×100
なお、粉末X線回折スペクトルの測定において、格子定数aは以下の式で求められる。
a=nλ/2sinθ
上式において、λはX線の波長を、nは回折数をそれぞれ表している。
格子定数は、結晶の単位格子の形と大きさを表すパラメーターである。単位格子の各稜(軸)の長さ(3つの結晶軸の各方向にそった繰り返しの周期)をa、b、cで、それらが互いになす角をα、β、γで表すと、格子定数はこれら6個の定数である。ただし、酸化セリウムの結晶は立方晶であり、a=b=cで、α=β=γ=90°であるので、aの値のみを格子定数ということができる。
酸化セリウムの結晶において、酸素の欠損が生じると、セリウムイオン同士の電気的反発が強まるため、格子定数が理論値a´より大きくなる。したがって、粉末X線回折スペクトルの測定により得られる酸化セリウム粒子の格子定数aは理論値a´以上となることが多く、かつこの格子定数aが大きくなるほど、酸素の欠損が増えていることを意味する。
酸化セリウム粒子において、前記式で表される格子定数の理論値からのずれ値Bが−0.16%以上の場合には、酸化セリウムの結晶における酸素欠損が十分に少ない。そして、そのように酸素欠損の少ない酸化セリウム粒子を含有する研磨剤を使用することで、十分に大きな研磨速度が得られる。
また、第2の態様の酸化セリウム粒子は、平均二次粒子径D´が90nm以上500nm以下のものである。酸化セリウム粒子の平均二次粒子径D´が90nm以上500nm以下の場合には、二酸化ケイ素膜に対する十分に高い研磨速度が得られ、かつ研磨キズの発生も抑制される。酸化セリウム粒子の平均二次粒子径D´は、95nm以上250nm以下が好ましく、95nm以上200nm以下がより好ましい。なお、平均二次粒子径D´が90nm未満の場合には、格子定数の理論値からのずれが研磨に与える影響が少なくなり、また500nmより大きい場合は、研磨キズが発生しやすくなる。
第1の態様の酸化セリウム粒子および第2の態様の酸化セリウム粒子を得るには、後述する(1)〜(3)の方法で酸化セリウム粒子、または酸化セリウム粒子を含むスラリーを製造し、得られた酸化セリウム粒子、または酸化セリウム粒子を含むスラリーに対して、(i)加熱処理または(ii)噴射衝突処理を加えることが好ましい。
(酸化セリウム粒子の製造)
上述した、加熱または噴射衝突処理前の酸化セリウム粒子は、例えば、以下の方法で得られる。
(1)硝酸セリウム(III)水溶液にアンモニア水溶液等のアルカリを加えて水酸化セリウムゲルを生成した後、加熱処理を行うことで酸化セリウム粒子を含むスラリーが得られる。このようにして得られたスラリーを、ろ過、洗浄、乾燥して酸化セリウム粉末を得ることができる。
(2)硝酸セリウム(IV)アンモニウム水溶液にアンモニア水溶液等のアルカリを加えて水酸化セリウムゲルを生成した後、化学的に酸化することで酸化セリウム粒子を含むスラリーが得られる。このようにして得られたスラリーを、ろ過、洗浄、乾燥して酸化セリウム粉末を得ることができる。
(3)液中でセリウム(III)塩を化学的に酸化して、酸化セリウム粒子を含むスラリーを得る。このようにして得られたスラリーを、ろ過、洗浄、乾燥して酸化セリウム粉末を得ることができる。
(酸化セリウムを含むスラリーの調製)
前記した酸化セリウムを含むスラリーは、酸化セリウム粒子を分散する媒体として、水を含有する。水については特に制限はないが、他の添加剤に対する影響、不純物の混入、pH等への影響を防止する観点から、純水、超純水、イオン交換水等が好ましい。水の含有量は、スラリー全体に対して50質量%以上99.9質量%以下の割合が好ましく、60質量%以上99.8質量%以下がさらに好ましい。そして、酸化セリウム粒子の含有割合(濃度)は、研磨の効率と粒子の凝集防止の観点から、スラリーの全体に対して0.1質量%以上50質量%以下とすることが好ましく、0.2質量%以上40質量%以下がより好ましい。
前記スラリーは、例えば上記(1)〜(3)で得られた酸化セリウム粒子に、上記した好ましい量の水を添加することで調製することができる。また、必要に応じて、後述するpH調整剤、分散剤等を添加してもよい。あるいは、上記(1)〜(3)で酸化セリウム粉末を得る前に作製されたスラリーも、本発明のスラリーとして使用することもできる。
次いで、こうして得られた酸化セリウム粒子、または酸化セリウム粒子を含むスラリーに対して、以下に示す(i)加熱処理または(ii)噴射衝突処理を加えることで、前記した所定の値を有する酸化セリウム粒子を得ることができる。
(i)加熱処理
加熱処理においては、酸化セリウム粒子または酸化セリウム粒子を含むスラリー(以下、単にスラリーともいう。)を90℃以上1000℃以下で加熱する。スラリーを使用する場合、酸化セリウム粒子を分散する媒体として、水を含有することが好ましい。
酸化セリウム粒子またはスラリーの加熱方法としては、上記した加熱温度であれば特に限定されない。スラリーを加熱する方法としては、煮沸する方法、高温空気中に噴霧することで加熱する方法、オートクレーブを用いて加熱する方法等が挙げられる。また、マイクロ波加振器を用いてスラリーにマイクロ波を照射し加熱する方法等が挙げられる。高温空気中に噴霧する方法では、スラリーを霧粒状で高温空気と接触させることで、極めて短時間で加熱することができる。高温空気の温度は、例えば、90℃以上1000℃以下とすることができる。オートクレーブで加熱する方法では、大気圧下よりも高圧下で加熱することによりスラリー状態でも高温にすることができ、例えば、オートクレーブの設定温度を90℃以上250℃以下とすることができる。マイクロ波加振器を用いてスラリーにマイクロ波を照射する方法では、例えば、90℃以上300℃以下とすることができる。
また、加熱処理においては、酸化セリウム粒子を直接加熱してもよい。この場合には、例えば、上述した(1)〜(3)で得られた酸化セリウム粒子を直接加熱することができる。酸化セリウム粒子を、上記した加熱温度以上に設定した焼成炉内に保持することで行うことができる。このときの加熱時間(焼成炉内での保持時間)は1時間以上24時間以下が好ましい。また、加熱温度(焼成炉の設定温度)は用いる焼成炉の種類等によっても異なるが、90℃以上1000℃以下が好ましい。焼成炉としては特に限定されず、ガス炉、電気炉、プラズマ炉等を用いることができる。
このように(i)加熱処理を行った後の酸化セリウム粒子、または酸化セリウム粒子を含むスラリーに対して、さらに、後述する(ii)噴射衝突処理を行うことも可能である。
(ii)噴射衝突処理
噴射衝突処理方法は、酸化セリウム粒子と水を含有するスラリーを、所定の圧力で噴射する噴射工程と、噴射したスラリーを特定の硬度を有する剛体と衝突させる、または噴射したスラリー同士を衝突させる衝突工程を備えている。なお、剛体としては、例えば、窒化ケイ素から構成される球体を挙げることができる。
噴射させる酸化セリウム粒子と水を含有するスラリーは、例えば上記(1)〜(3)で得られた酸化セリウム粒子に、好ましい量の水を添加することで調製することができる。また、必要に応じて、酸化セリウム粒子と水に、後述するpH調整剤、分散剤等を添加して調製してもよい。あるいは、上記(1)〜(3)で酸化セリウム粉末を得る前に作製されたスラリーも、本発明のスラリーとして使用することもできる。
噴射衝突処理においては、衝突工程で、スラリーと剛体、またはスラリー同士を衝突させることで、噴射されたスラリーの運動エネルギーが熱エネルギーに変換され、発生した熱エネルギーによりスラリー中の酸化セリウム粒子が加熱される。
噴射衝突処理では、衝突後のスラリーを噴射工程に供給し、再度噴射工程および衝突工程を行うことが好ましい。この場合、噴射工程および衝突工程は、複数回にわたって繰り返す(パス)ことが好ましく、繰り返し回数は、1〜40回(パス)が好ましく、1〜30回(パス)であることがより好ましい。
噴射衝突処理装置としては、湿式ジェットミルが好適であり、例えば、スギノマシン社製スターバーストシリーズ等を用いることができる。
(分散媒体)
本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤は、こうして得られた所定の特性値を有する第1の態様の酸化セリウム粒子および第2の態様の酸化セリウム粒子を分散する媒体として、水を含有する。水については特に制限はないが、他の添加剤に対する影響、不純物の混入、pH等への影響を防止する観点から、純水、超純水、イオン交換水等が好ましい。水の含有量は、研磨剤全体に対して50〜99.9質量%の割合が好ましく、70〜99.9質量%がより好ましく、90〜99.9質量%が特に好ましい。そして、酸化セリウム粒子の含有割合は、研磨の効率と粒子の凝集防止の観点から、研磨剤の全体に対して0.1〜50質量%とすることが好ましく、0.1〜30質量%がより好ましく、0.1〜10質量%がさらに好ましくい。
(pH)
本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤のpHは、3.5〜11であることが好ましく、3.5〜10の範囲がさらに好ましい。pHが3以下の場合は研磨速度が著しく低下する。また、pHが11を超えると、砥粒である酸化セリウム粒子の分散安定性を維持することが難しい。研磨剤のpHが3.5〜11の範囲では、酸化セリウム粒子の分散安定性が良好であり、かつ高い研磨速度が得られる。
本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤は、pHを前記した所定の範囲に調整するためのpH調整剤として、種々の無機酸または無機酸塩を含有してもよい。無機酸または無機酸塩としては、特に制限するものではないが、例えば硝酸、硫酸、塩酸、リン酸、ホウ酸、炭酸およびそれらのアンモニウム塩、またはカリウム塩等を用いることができる。
また、本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤は、pH調整剤として、種々の塩基性化合物を含有してもよい。塩基性化合物は水溶性であることが好ましいが、特に限定されない。例えば、アンモニア、水酸化カリウム、およびテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)やテトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の4級アンモニウムヒドロキシド等を用いることができる。
本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤には、上記成分以外の他の成分を含有させることができる。他の成分としては、分散剤等を挙げることができる。分散剤とは、酸化セリウム粒子を純水等の分散媒中に安定的に分散させるために含有させるものであり、陰イオン性、陽イオン性、ノニオン性、両性の界面活性剤を使用することができる。本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤は、これら成分の1種以上を含有することができる。
(研磨剤の調製)
本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤を調製するには、前記(i)加熱処理または(ii)噴射衝突処理が加えられ、前記した所定の特性値を有するように調整された酸化セリウム粒子または酸化セリウム粒子を含むスラリーに、分散媒体としての水を添加する。水の含有量は、研磨剤全体に対して50〜99.9質量%の割合が好ましく、80〜99.9質量%がさらに好ましい。酸化セリウム粒子の含有割合は、研磨の効率と粒子の凝集防止の観点から、研磨剤の全体に対して0.1〜5質量%とすることが好ましく、0.15〜3質量%がより好ましい。
所定の特性値を有する酸化セリウム粒子を得るために、酸化セリウム粒子を含むスラリーを加熱処理した場合には、加熱処理後のスラリー中の水の含有量が前記した好ましい範囲内であれば、当該スラリーをそのまま研磨剤として用いることができる。また、スラリーに対し加熱処理を行った後必要に応じて水を添加することで、研磨剤中の水の含有量を上記した好ましい量としてもよい。
酸化セリウム粒子の分散性を向上させるために、上記で得られた研磨剤を、ホモジナイザーを用いて分散処理することが好ましい。ホモジナイザーによる分散処理後、さらに分散性を上げるために、湿式ジェットミルにより処理を行うこともできる。
<研磨方法および研磨装置>
本発明の第1の態様および第2の態様の研磨剤を用いて、半導体デバイスの酸化ケイ素、炭素を含む酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、炭化ケイ素、アモルファスシリコン、ポリシリコン等の膜を含む被研磨面を研磨する場合には、研磨剤を研磨パッドに供給しながら、前記被研磨面と研磨パッドとを接触させて、両者間の相対運動により研磨を行う方法が好ましい。
上記研磨方法において、研磨装置としては公知の研磨装置を使用することができる。図2は、本発明の研磨方法に使用可能な研磨装置の一例を示す図である。
この研磨装置20は、半導体デバイス21を保持する研磨ヘッド22と、研磨定盤23と、研磨定盤23の表面に貼り付けられた研磨パッド24と、研磨パッド24に研磨剤25を供給する研磨剤供給配管26とを備えている。研磨剤供給配管26から研磨剤25を供給しながら、研磨ヘッド22に保持された半導体デバイス21の被研磨面を研磨パッド24に接触させ、研磨ヘッド22と研磨定盤23とを相対的に回転運動させて研磨を行うように構成されている。なお、本発明に使用される研磨装置はこのような構造のものに限定されない。
研磨ヘッド22は、回転運動だけでなく直線運動をしてもよい。また、研磨定盤23および研磨パッド24は、半導体デバイス21と同程度またはそれ以下の大きさであってもよい。その場合は、研磨ヘッド22と研磨定盤23とを相対的に移動させることにより、半導体デバイス21の被研磨面の全面を研磨できるようにすることが好ましい。さらに、研磨定盤23および研磨パッド24は回転運動を行うものでなくてもよく、例えばベルト式で一方向に移動するものであってもよい。
このような研磨装置20の研磨条件には特に制限はないが、研磨ヘッド22に荷重をかけて研磨パッド24に押し付けることでより研磨圧力を高め、研磨速度を向上させることができる。研磨圧力は0.5〜50kPa程度が好ましく、研磨速度における半導体デバイス21の被研磨面内の均一性、平坦性、スクラッチなどの研磨欠陥防止の観点から、3〜40kPa程度がより好ましい。研磨定盤23および研磨ヘッド22の回転数は、50〜500rpm程度が好ましいがこれに限定されない。また、研磨剤25供給量については、研磨剤の組成や上記各研磨条件等により適宜調整される。
研磨パッド24としては、不織布、発泡ポリウレタン、多孔質樹脂、非多孔質樹脂などからなるものを使用することができる。また、研磨パッド24への研磨剤25の供給を促進し、あるいは研磨パッド24に研磨剤25が一定量溜まるようにするために、研磨パッド24の表面に格子状、同心円状、らせん状などの溝加工が施されていてもよい。また、必要に応じて、パッドコンディショナーを研磨パッド24の表面に接触させて、研磨パッド24表面のコンディショニングを行いながら研磨してもよい。
本発明の研磨方法によれば、半導体デバイスの製造における層間絶縁膜の平坦化やSTI用絶縁膜の平坦化等のCMP処理において、酸化ケイ素からなる被研磨面を高い研磨速度で研磨することができる。また、被研磨面への研磨キズの発生を抑制し、高い歩留まりで半導体デバイスを得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の記載に限定されるものではない。例1〜5および例10は本発明の実施例であり、例6〜9は比較例である。
以下の例において、「%」は、特に断らない限り質量%を意味する。また、砥粒濃度、酸化セリウム粒子の平均一次粒子径(D)、平均二次粒子径(D´)、結晶子径(XS)、IRスペクトルにおける吸収ピークの吸光度比(I/I´)、格子定数aおよび格子定数の理論値からのずれ値B(%)は、それぞれ下記の方法により測定した。
(砥粒濃度)
砥粒濃度は、水分計(島津製作所製、商品名:MOC−120H)を使用して測定した。
(平均一次粒子径)
酸化セリウム粒子の平均一次粒子径Dは、走査型電子顕微鏡(SEM)(日立ハイテクノロジーズ社製、装置名:S−4800)により得られた酸化セリウム粒子の画像を、画像解析ソフト(マウンテック社製、商品名:Mac−View ver.3.5)を用い解析して求めた。粒子の画像を円と近似して解析を行い、画像内の粒子50個の粒子径を測定し、個数平均により得られた値を平均一次粒子径Dとした。
(平均二次粒子径)
平均二次粒子径D´は、レーザ散乱・回折装置(堀場製作所製、商品名:LA−920)を使用して測定した。
(結晶子径)
結晶子径XSは、X線回折装置(リガク社製、装置名:TTR−III)によりX線回折スペクトルを測定し、得られた(111)面の半値幅から、下記の式より算出した。
結晶子径XS(nm)=(Scherrer定数×X線波長(m))/(半値幅(2θ)×cos回折角)/10
(吸光度(I,I´)および吸光度比(I/I´))
IR測定装置(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製、装置名:Nicolet6700)を使用し、測定分解能を4cm−1に設定し拡散反射法により測定した。検出器にMCT−A(メッシュAにより減光)を用い、バックグラウンド測定にAlミラーを使用した。得られたプロファイルの3900cm−1の吸光度をベースとしたときの3566cm−1の吸光度の値をI、3695cm−1の吸光度の値をI´とした。そして、吸収ピークの吸光度比(I/I´)を算出した。
(格子定数)
粉末X線回折装置(リガク社製、装置名:SmartLab)を使用し、5°/minの速度で10°から90°までX線の入射角度を変えて、X線回折スペクトルを測定した。フィラメントにはタングステンを用い、X線はCuのKα(λ=1.54056A(オングストローム))を用いた。格子定数aは、酸化セリウム(200)面に帰属される2θを用い、下記の式を用いて求めた。なお、前記したように、nは回折数を表している。
a=nλ/2sinθ
また、理論的に求められる格子定数a´は、格子定数が保障された標準相の試料の回折ピークのデータから求められた値を、理論値として用いた。回折ピークのデータは、Rigaku社製の総合粉末X線解析ソフトウェアPDXL2.0のデータベース番号01−078−5328を用いた。そして、前記で求められた格子定数aと格子定数の理論値a´を用い、以下の式で格子定数の理論値からのずれ値B(%)を算出した。
B(%)=(1−a/a´)×100
また、例1〜10の研磨剤の調製において、ホモジナイザーは、NIHONSEIKI KAISHA社製のUS−600TCVP(装置名)を使用し、湿式ジェットミルはスギノマシン社製のスターバーストミニ(装置名)を使用した。
例1
砥粒原料であるコロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC60、砥粒である酸化セリウム濃度:30%、平均一次粒子径:85nm、)500gを、70℃の恒温槽中で3日間乾燥した。得られた乾燥体を乳鉢で粉末状に粉砕した後、るつぼに入れ、焼成炉により690℃で5時間加熱処理を行った。次いで、加熱処理後の粉体を乳鉢で粗く解砕した後、粉体50gに対して純水948.5gと1%の硝酸溶液1.5gを加え、全量で1000gになるように調整した。そして、得られたスラリーをホモジナイザーで分散処理した後、さらに分散性を上げるために、湿式ジェットミルを使用し、圧力を200MPaに設定して二次粒子径のD50が100nmになるまで処理を行った。こうして得られたスラリー(1)の250gに純水4750gを加えて混合し、研磨剤(1)とした。得られた研磨剤(1)の平均二次粒子径D´を上記の方法で測定した。
また、前記スラリー(1)を70℃で3日間再乾燥して、砥粒である酸化セリウム粒子を得た。こうして得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XS、IRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)、および格子定数aと格子定数の理論値からのずれ値B(%)を、それぞれ上記方法で測定した。平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)の測定結果を表1に示す。また、格子定数aおよび前記平均二次粒子径D´の測定結果を表2に示す。
例2
コロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC42、砥粒濃度:30%、平均一次粒子径:55nm、)500gを、70℃の恒温槽中で3日間乾燥した。得られた乾燥体を乳鉢で粉末状に粉砕した後、るつぼに入れ、焼成炉により690℃で5時間加熱処理を行った。次いで、加熱処理後の粉体を乳鉢で粗く解砕した後、粉体50gに対して純水948.5gと1%の硝酸溶液1.5gを加え、全量で1000gになるように調整した。そして、得られたスラリーをホモジナイザーで分散処理した後、湿式ジェットミルを使用し、圧力を200MPaに設定して、二次粒子径のD50が90nmになるまで処理を行った。こうして得られたスラリー(2)の250gに純水4750gを加えて混合し、研磨剤(2)とした。
また、前記スラリー(2)を70℃で3日間再乾燥して酸化セリウム粒子を得た。こうして得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)を、それぞれ上記方法で測定した。これらの測定結果を表1に示す。
例3
コロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC30、砥粒濃度:30%、平均一次粒子径:42nm、)500gを、70℃の恒温槽中で3日間乾燥した。得られた乾燥体を乳鉢で粉末状に粉砕した後、るつぼに入れ、焼成炉により690℃で5時間加熱処理を行った。次いで、加熱処理後の粉体を乳鉢で粗く解砕した後、粉体50gに対して純水948.5gと1%の硝酸溶液1.5gを加え、全量で1000gになるように調整した。そして、得られたスラリーをホモジナイザーで分散処理した後、湿式ジェットミルを使用し、圧力を200MPaに設定して、二次粒子径のD50が80nmになるまで処理を行った。こうして得られたスラリー(3)の250gに純水4750gを加えて混合し、研磨剤(3)とした。
また、前記スラリー(3)を70℃で3日間再乾燥して酸化セリウム粒子を得た。得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)を、それぞれ上記方法で測定した。これらの測定結果を表1に示す。
例4
コロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC60)500gに対して、湿式ジェットミルを使用し、圧力を200MPaに設定して噴射衝突処理を1回行った。次いで、こうして得られたスラリー(4)の41.6gに純水4958.4gを加えて混合し、研磨剤(4)とした。
また、前記スラリー(4)を70℃で3日間再乾燥して酸化セリウム粒子を得た。得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)を、それぞれ上記方法で測定した。これらの測定結果を表1に示す。
例5
コロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC60)500gに対して、湿式ジェットミルを使用し、圧力を200MPaに設定して噴射衝突処理を10回行った。こうして得られたスラリー(5)の41.6gに純水4958.4gを加えて混合し、研磨剤(5)とした。得られた研磨剤(5)の平均二次粒子径D´を上記の方法で測定した。
また、前記スラリー(5)を70℃で3日間再乾燥して酸化セリウム粒子を得た。得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XS、IRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)、および格子定数aと格子定数の理論値からのずれ値B(%)を、それぞれ上記方法で測定した。平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)の測定結果を表1に示す。また、格子定数aおよび前記平均二次粒子径D´の測定結果を表2に示す。
例6
コロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC60)41.6gに純水4958.4gを加えて混合し、研磨剤(6)とした。ここで、コロイダルセリアの平均二次粒子径D´を上記の方法で測定した。次いで、上記コロイダルセリアを70℃で3日間乾燥して酸化セリウム粒子を得た後、得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XS、IRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)、および格子定数aと格子定数の理論値からのずれ値B(%)を、それぞれ上記方法で測定した。平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)の測定結果を表1に示す。また、格子定数aおよび前記平均二次粒子径D´の測定結果を表2に示す。
例7
コロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC42)41.6gに純水4958.4gを加えて混合し、研磨剤(7)とした。また、上記コロイダルセリアを70℃で3日間乾燥して酸化セリウム粒子を得た後、得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)を、それぞれ上記方法で測定した。これらの測定結果を表1に示す。
例8
コロイダルセリア(ローディア社製、商品名:HC30)41.6gに純水4958.4gを加えて混合し、研磨剤(8)とした。また、上記コロイダルセリアを70℃で3日間乾燥して酸化セリウム粒子を得た後、得られた酸化セリウム粒子の平均一次粒子径D、結晶子径XSおよびIRにおける吸収ピークの吸光度(I,I´)を、それぞれ上記方法で測定した。これらの測定結果を表1に示す。
例9
炭酸セリウム100gに水400gを加えたものに、直径1mmのジルコニアボール75gを加えて15時間粉砕した後、得られたスラリーを70℃の恒温槽中で3日間乾燥した。得られた乾燥体を乳鉢で粉末状に粉砕した後、るつぼに入れ、焼成炉により300℃で5時間加熱処理を行った。
次いで、加熱処理後の粉体を乳鉢で粗く解砕した後、粉体50gに対して純水948.5gと1%の硝酸溶液10gを加え、全量で1000gになるように調整した。そして、得られたスラリーをホモジナイザーで分散処理した後、さらに分散性を上げるために、湿式ジェットミルを使用し、圧力を200MPaに設定して二次粒子径のD50が180nmになるまで処理を行った。次いで、得られたスラリー(9)の250gに純水4750gを加えて混合し、研磨剤(9)とした。こうして得られた研磨剤(9)の平均二次粒子径D´を上記の方法で測定した。また、研磨剤(9)を70℃で3日間乾燥して酸化セリウム粒子を得た後、格子定数aと格子定数の理論値からのずれ値B(%)を上記方法で測定した。格子定数aおよび前記平均二次粒子径D´の測定結果を表2に示す。
例10
炭酸セリウム100gに水400gを加えたものに、直径1mmのジルコニアボール75gを加えて15時間粉砕した後、得られたスラリーを70℃の恒温槽中で3日間乾燥した。得られた乾燥体を乳鉢で粉末状に粉砕した後、るつぼに入れ、焼成炉により690℃で5時間加熱処理を行った。
次いで、加熱処理後の粉体を乳鉢で粗く解砕した後、粉体50gに対して純水948.5gと1%の硝酸溶液1.79gを加え、全量で1000gになるように調整した。そして、得られたスラリーをホモジナイザーで分散処理した後、さらに分散性を上げるために、湿式ジェットミルを使用し、圧力を200MPaに設定して二次粒子径のD50が180nmになるまで処理を行った。次いで、得られたスラリー(10)の250gに純水4750gを加えて混合し、研磨剤(10)とした。こうして得られた研磨剤(10)の平均二次粒子径D´を上記の方法で測定した。また、研磨剤(10)を70℃で3日間乾燥して酸化セリウム粒子を得た後、格子定数aと格子定数の理論値からのずれ値B(%)を上記方法で測定した。格子定数aおよび前記平均二次粒子径D´の測定結果を表2に示す。
Figure 2015143332
Figure 2015143332
次に、例1〜10で得られた研磨剤(1)〜(10)の研磨特性を、以下に示す方法で評価した。
(研磨特性の評価)
研磨特性を評価するために、研磨速度を測定する実験を行った。
<被研磨物>
パターン化された被研磨物として、STIパターンウェハ(International SEMATECH社製、商品名:864CMP000)を用いた。ウェハサイズは8インチであり、ウェハには、STIのパターンを模した、パターン幅が0.5μm以上500μm以下、パターン密度が10%以上90%以下の複数のストライプパターンが、パターン間隔100μmで形成されている。このSTIパターンウェハにおいて、アクティブ領域上にマスクとして形成されたSiN膜の膜厚は90nm、トレンチの深さは350nmである。ウェハ全面は、テトラエトキシシランを原料にしてプラズマCVDで成膜された、膜厚が500nmの二酸化ケイ素膜で覆われている。
<研磨機および研磨条件>
研磨機としては、全自動CMP装置(Applied Materials社製、装置名:Mirra)を使用した。研磨パッドとしては、2層パッド(Rodel社製、商品名:IC−1400のK−groove)を使用し、ダイヤモンドディスク(3M社製、商品名:A165)を用いてコンディショニングを行った。そして、研磨剤の供給速度を200cm/分、研磨定盤の回転数を77rpm、研磨圧を3psiとして、2分間研磨を行った。
研磨速度の測定は、光学式膜厚計(KLA−Tencor社製、装置名:UV−1280SE)を使用して、上記被研磨物であるSTIパターンウェハの下記部分の膜厚を測定することにより行った。すなわち、前記したSTIパターンウェハにおいて、幅50μmのトレンチ領域と幅50μmのアクティブ領域(素子領域)からなるパターン形成部の、アクティブ領域(素子領域)の二酸化ケイ素膜の研磨前後の膜厚から、以下の式により研磨速度を算出した。
研磨速度V(nm/分)=(研磨前の膜厚(nm)−2分研磨後の膜厚(nm))/2分
次に、例1〜8の研磨剤(1)〜(8)で得られた研磨速度Vを、それぞれの研磨剤に含有された酸化セリウム粒子の1個当たりの表面積で除することで、酸化セリウム粒子の単位表面積当たりの研磨速度Vを算出した。なお、酸化セリウム粒子の1個当たりの表面積は、以下の式により求めたものである。
酸化セリウム粒子の表面積=4π×(酸化セリウム粒子の平均一次粒子径(D)/2)
さらに、前記で求めた吸収ピークの吸光度比(I/I´)を結晶子径XSで割り、結晶子径当たりの吸光度比(I/I´)/XSを算出した。
前記した単位表面積当たりの研磨速度Vを、結晶子径当たりの強度比(I/I´)/XSとともに表3に示す。
Figure 2015143332
表3の結果から、例1〜5の研磨剤(1)〜(5)を使用した場合には、結晶子径当たりの吸光度比(I/I´)/XSが0.08以下となり、この値が0.08より大きくなる例6〜8の研磨剤(6)〜(8)を使用した場合に比べて、単位表面積当たりの研磨速度Vが向上していることがわかった。
また、例1、例5〜6および例9〜10の研磨剤(1)、(5)、(6)、(9)および(10)を使用して得られた研磨速度Vを、各研磨剤中の酸化セリウム粒子について前記で求めた格子定数の理論値からのずれ値B(%)とともに表4に示す。
Figure 2015143332
表4の結果から、例1、5および10の研磨剤(1)、(5)および(10)を使用した場合には、格子定数の理論値からのずれ値Bが−0.16%以上となり、このずれ値Bが−0.16%より小さくなる例6、9の研磨剤(6)、(9)を使用した場合に比べて、研磨速度Vが向上していることがわかった。
本発明によれば、酸化ケイ素、炭素を含む酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、炭化ケイ素、アモルファスシリコン、ポリシリコン等の膜を含む被研磨面への研磨キズの発生を抑制し、高い研磨速度で研磨することができる。したがって、例えば、STI用絶縁膜の平坦化を、研磨キズの発生を抑制しつつ高速で行うことができ、半導体デバイスの製造効率を高めることができる。
1…シリコン基板、2…窒化ケイ素膜、3…トレンチ、4…酸化ケイ素膜、20…研磨装置、21…半導体デバイス、22…研磨ヘッド、23…研磨定盤、24…研磨パッド、25…研磨剤、26…研磨剤供給配管。

Claims (9)

  1. 酸化セリウム粒子と水とを含有し、
    前記酸化セリウム粒子は、赤外吸収スペクトルの3900cm−1の吸光度を基準とした、3566cm−1の吸光度の値Iと、3695cm−1の吸光度の値I´との比(I/I´)と、X線回折で測定される結晶子径XSとから以下の式で求められる値Aが、0.08以下であることを特徴とする研磨剤。
    A=(I/I´)/XS
  2. 前記酸化セリウム粒子の前記結晶子径XSは、20nm以上60nm以下である、請求項1に記載の研磨剤。
  3. 前記酸化セリウム粒子においては、前記結晶子径XSと走査型電子顕微鏡による観察で得られる平均一次粒子径Dとの比(XS/D)が、0.4以上1.0以下である、請求項1または2に記載の研磨剤。
  4. 前記酸化セリウム粒子の前記平均一次粒子径Dは、30nm以上100nm以下である、請求項3に記載の研磨剤。
  5. 酸化セリウム粒子と水とを含有し、
    前記酸化セリウム粒子は、理論的に求められる格子定数a´と、粉末X線回折で測定される格子定数aとから以下の式で求められる格子定数のずれBが、−0.16%以上であり、平均二次粒子径D´が、90nm以上500nm以下であることを特徴とする研磨剤。
    B(%)=(1−a/a´)×100
  6. 前記酸化セリウム粒子は、前記平均二次粒子径D´が95nm以上250nm以下である、請求項5に記載の研磨剤。
  7. 前記酸化セリウム粒子は、前記平均二次粒子径D´が95nm以上200nm以下である、請求項5に記載の研磨剤。
  8. 研磨剤を供給しながら、被研磨面と研磨パッドとを接触させ、両者間の相対運動により研磨する方法であって、前記研磨剤として請求項1〜7のいずれか1項に記載の研磨剤を使用することを特徴とする研磨方法。
  9. 請求項8に記載の研磨方法により前記被研磨面を研磨する工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
JP2014231561A 2013-12-24 2014-11-14 研磨剤、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法 Withdrawn JP2015143332A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014231561A JP2015143332A (ja) 2013-12-24 2014-11-14 研磨剤、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法
US14/566,928 US9328261B2 (en) 2013-12-24 2014-12-11 Polishing agent, polishing method, and manufacturing method of semiconductor integrated circuit device
EP14004328.2A EP2889346A1 (en) 2013-12-24 2014-12-19 Polishing agent, polishing method, and manufacturing method of semiconductor integrated circuit device
TW103145335A TW201533184A (zh) 2013-12-24 2014-12-24 研磨劑、研磨方法及半導體積體電路裝置之製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013266112 2013-12-24
JP2013266112 2013-12-24
JP2014231561A JP2015143332A (ja) 2013-12-24 2014-11-14 研磨剤、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015143332A true JP2015143332A (ja) 2015-08-06

Family

ID=52144361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014231561A Withdrawn JP2015143332A (ja) 2013-12-24 2014-11-14 研磨剤、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9328261B2 (ja)
EP (1) EP2889346A1 (ja)
JP (1) JP2015143332A (ja)
TW (1) TW201533184A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020105345A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 花王株式会社 研磨液組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115418169A (zh) * 2022-09-27 2022-12-02 德阳展源新材料科技有限公司 一种sic晶圆cmp抛光用二氧化硅抛光液及其制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1112561A (ja) * 1997-04-28 1999-01-19 Seimi Chem Co Ltd 半導体用研磨剤および半導体用研磨剤の製造方法
JPH11181403A (ja) * 1997-12-18 1999-07-06 Hitachi Chem Co Ltd 酸化セリウム研磨剤及び基板の研磨法
JP2005246603A (ja) * 1999-05-28 2005-09-15 Hitachi Chem Co Ltd 酸化セリウムの製造方法、酸化セリウム研磨剤、これを用いた基板の研磨方法及び半導体装置の製造方法
JP2007153731A (ja) * 2005-11-08 2007-06-21 Hitachi Chem Co Ltd 球状酸化物微粒子の製造方法、研磨材、これを用いる研磨方法及び半導体装置の製造方法
JP2008515764A (ja) * 2005-10-14 2008-05-15 エルジー・ケム・リミテッド Cmpスラリー用酸化セリウム粉末の製造方法及びこれを用いたcmp用スラリー組成物の製造方法
JP2010153782A (ja) * 2008-11-20 2010-07-08 Hitachi Chem Co Ltd 基板の研磨方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3837754B2 (ja) 1994-07-11 2006-10-25 日産化学工業株式会社 結晶性酸化第二セリウムの製造方法
TW311905B (ja) * 1994-07-11 1997-08-01 Nissan Chemical Ind Ltd
JP3359479B2 (ja) * 1995-11-07 2002-12-24 三井金属鉱業株式会社 研磨材、その製造方法及び研磨方法
US5926713A (en) * 1996-04-17 1999-07-20 Advanced Micro Devices, Inc. Method for achieving global planarization by forming minimum mesas in large field areas
US5747382A (en) * 1996-09-24 1998-05-05 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Two-step planarization process using chemical-mechanical polishing and reactive-ion-etching
JP3359535B2 (ja) * 1997-04-25 2002-12-24 三井金属鉱業株式会社 半導体装置の製造方法
TW365563B (en) 1997-04-28 1999-08-01 Seimi Chem Kk Polishing agent for semiconductor and method for its production
JP4088811B2 (ja) 1998-10-08 2008-05-21 日立化成工業株式会社 Cmp研磨剤及び基板の研磨方法
JP4257687B2 (ja) * 1999-01-11 2009-04-22 株式会社トクヤマ 研磨剤および研磨方法
MY118582A (en) * 2000-05-12 2004-12-31 Kao Corp Polishing composition
JP4033440B2 (ja) * 2001-09-17 2008-01-16 三井金属鉱業株式会社 セリウム系研摩材スラリー及びセリウム系研摩材スラリーの製造方法
WO2003044123A1 (en) * 2001-11-16 2003-05-30 Ferro Corporation Particles for use in cmp slurries and method for producing them
SG136886A1 (en) 2006-04-28 2007-11-29 Asahi Glass Co Ltd Method for producing glass substrate for magnetic disk, and magnetic disk
EP1985653A3 (en) * 2007-04-27 2010-12-15 Sumitomo Chemical Company, Limited Granular Additive Composition

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1112561A (ja) * 1997-04-28 1999-01-19 Seimi Chem Co Ltd 半導体用研磨剤および半導体用研磨剤の製造方法
JPH11181403A (ja) * 1997-12-18 1999-07-06 Hitachi Chem Co Ltd 酸化セリウム研磨剤及び基板の研磨法
JP2005246603A (ja) * 1999-05-28 2005-09-15 Hitachi Chem Co Ltd 酸化セリウムの製造方法、酸化セリウム研磨剤、これを用いた基板の研磨方法及び半導体装置の製造方法
JP2008515764A (ja) * 2005-10-14 2008-05-15 エルジー・ケム・リミテッド Cmpスラリー用酸化セリウム粉末の製造方法及びこれを用いたcmp用スラリー組成物の製造方法
JP2007153731A (ja) * 2005-11-08 2007-06-21 Hitachi Chem Co Ltd 球状酸化物微粒子の製造方法、研磨材、これを用いる研磨方法及び半導体装置の製造方法
JP2010153782A (ja) * 2008-11-20 2010-07-08 Hitachi Chem Co Ltd 基板の研磨方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020105345A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 花王株式会社 研磨液組成物
JP7236270B2 (ja) 2018-12-27 2023-03-09 花王株式会社 研磨液組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP2889346A1 (en) 2015-07-01
TW201533184A (zh) 2015-09-01
US9328261B2 (en) 2016-05-03
US20150175848A1 (en) 2015-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5475642B2 (ja) 研磨材用酸化セリウム粉末及びこれを含むcmpスラリー
EP3265526B1 (en) Polishing composition containing ceria particles and method of use
KR101150549B1 (ko) 반도체 기판용 연마액 조성물
JP5552475B2 (ja) 酸化セリウム製造方法、これから得られる酸化セリウムおよびこれを含むcmpスラリー
KR20100004181A (ko) 화학 기계적 연마용 슬러리 조성물, 이의 제조 방법 및화학 기계적 연마방법
EP2896672A2 (en) Manufacturing method of polishing agent, polishing method, and manufacturing method of semiconductor integrated circuit device
WO2018124017A1 (ja) 酸化セリウム砥粒
JP2012186339A (ja) 研磨液及びこの研磨液を用いた基板の研磨方法
JP2011171446A (ja) Cmp用研磨液及びこれを用いた研磨方法
US9328261B2 (en) Polishing agent, polishing method, and manufacturing method of semiconductor integrated circuit device
JP5248096B2 (ja) 研磨液組成物
KR101196757B1 (ko) 고정도 연마용 산화세륨의 제조방법
JP2007031686A (ja) 研磨剤用酸化セリウムの製造方法、研磨剤用酸化セリウム、研磨剤及びそれを用いた基板の研磨方法
CN112758974A (zh) 一种氧化铈颗粒的制备方法
JP2015120845A (ja) 研磨剤の製造方法、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法
JP7019379B2 (ja) 複合砥粒
JP2001002415A (ja) Cmp研磨剤及び基板の研磨方法
JP2004277474A (ja) Cmp研磨剤、研磨方法及び半導体装置の製造方法
TW202334342A (zh) 研磨劑、添加液及研磨方法
CN112680115A (zh) 一种氧化铈颗粒在抛光工艺中的应用
JP2007073596A (ja) 研磨剤、その製造方法、研磨方法および半導体集積回路装置の製造方法
JP2005005501A (ja) Cmp研磨剤、研磨方法及び半導体装置の製造方法
JP2007227943A (ja) 半導体基板用研磨液組成物
JP2011233748A (ja) 基板の研磨方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20180903