JP2015143089A - 車両診断システム - Google Patents

車両診断システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015143089A
JP2015143089A JP2014216572A JP2014216572A JP2015143089A JP 2015143089 A JP2015143089 A JP 2015143089A JP 2014216572 A JP2014216572 A JP 2014216572A JP 2014216572 A JP2014216572 A JP 2014216572A JP 2015143089 A JP2015143089 A JP 2015143089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
request
power generation
fuel cut
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014216572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6488636B2 (ja
Inventor
悟 大崎
Satoru Osaki
悟 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014216572A priority Critical patent/JP6488636B2/ja
Priority to US14/581,648 priority patent/US9677529B2/en
Publication of JP2015143089A publication Critical patent/JP2015143089A/ja
Priority to US15/369,927 priority patent/US10351127B2/en
Priority to US15/369,920 priority patent/US11279357B2/en
Priority to US15/587,888 priority patent/US10371074B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6488636B2 publication Critical patent/JP6488636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】温室効果ガス排出量低減効果が減殺される状態で回生発電が実施されるような異常が発生した場合に、可及的速やかに運転者等に修理を促す。【解決手段】本発明の車両診断システム(100)は、車両(V)の診断を行なうように構成されている。この車両は、発電機(36)を搭載していて、当該発電機により回生発電する機能を備えている。本発明の特徴は、車両診断システムが、温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたことを検知するように設けられた、検知部(109)を備えたことにある。【選択図】図2

Description

本発明は、発電機を搭載しており当該発電機により回生発電可能な車両の、診断を行なうように構成された、車両診断システムに関する。
この種の車両においては、所定条件が成立した場合に、回生発電が実施される(例えば、特開2001−169402号公報等参照。)。かかる回生発電により発生(回収)された電力が車両にて利用されることで、当該車両における環境負荷(温室効果ガス排出量)の低減が図られる。
特開2001−169402号公報
しかしながら、何らかの異常(故障)により、環境負荷すなわち温室効果ガス(二酸化炭素等)排出量を低減するという回生発電機能の本来の効果が減殺される(良好には奏されなくなる)状態で、回生発電が実施されることがあり得る。この状態で車両の運転が長期間継続されることは、環境負荷の観点から問題となる。よって、このような異常が発生した場合には、可及的速やかに運転者等に修理を促す必要がある。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
本発明の車両診断システムは、車両の診断を行なうように構成されている。この車両は、発電機を搭載していて、当該発電機により回生発電する機能を備えている。本発明の特徴は、前記車両診断システムが、温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたことを検知するように設けられた、検知部を備えたことにある。
上記の構成においては、環境負荷すなわち温室効果ガス排出量を低減するという回生発電機能の本来の効果が減殺される状態で、回生発電が実施されると、これが前記検知部によって検知される。この検知結果が運転者等に通知されることで、前記車両における異常が可及的速やかに復元され得る。したがって、本発明によれば、前記車両による環境負荷を、可及的に抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態が適用された車両の概略図。 図1に示されている車両により構成される、本発明に係る車両診断システムの第1実施形態の機能ブロック構成を示す概略図。 図2に示されている車両診断システムの動作の一具体例を説明するためのフローチャート。 図1に示されている車両により構成される、本発明に係る車両診断システムの第2実施形態の機能ブロック構成を示す概略図。 図1に示されている車両により構成される、本発明に係る車両診断システムの第3実施形態の機能ブロック構成を示す概略図。 図1に示されている車両により構成される、本発明に係る車両診断システムの第4実施形態の機能ブロック構成を示す概略図。 図1に示されている車両により構成される、本発明に係る車両診断システムの第5実施形態の機能ブロック構成を示す概略図。 図7に示されている車両診断システムの動作の一具体例を説明するためのフローチャート。 図1に示されている車両により構成される、本発明に係る車両診断システムの第6実施形態の機能ブロック構成を示す概略図。 図1に示されている車両により構成される、本発明に係る車両診断システムの第7実施形態の機能ブロック構成を示す概略図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、変形例は、当該実施形態の説明中に挿入されると首尾一貫した一実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<車両の全体構成>
図1に示されている外部機器Cは、いわゆるハイブリッド自動車である車両Vと通信回線(有線又は無線)を介してデータ通信可能に設けられている。
車両Vには、エンジン10(火花点火式の多気筒ガソリンエンジン)が搭載されている。エンジン10の吸気管11には、電気駆動式のスロットルバルブ12が設けられている。吸気管11と気筒との接続部分である吸気ポートの近傍には、ガソリン燃料を噴射する手段としてのインジェクタ13が設けられている。また、エンジン10の点火手段として、各気筒には、点火プラグ15と、この点火プラグ15に点火用高電圧を印加するイグナイタ16とが設けられている。さらに、吸気ポート及び排気ポートには、吸気バルブ17及び排気バルブ18がそれぞれ設けられている。
エンジン10の排気管21には、排気浄化装置としての触媒コンバータ23が設けられている。触媒コンバータ23は、例えば三元触媒を有するものであり、排気が通過する際に排気中の有害成分(HC、CO,NOx)を浄化するように構成されている。
エンジン10のクランク軸25には、遊星ギア機構を備えた動力分配装置を含むトランスミッション26が接続されている。トランスミッション26には、ギア軸27を介して、電動機及び発電機として動作可能なモータ28が接続されている。
また、トランスミッション26には、出力軸29、ディファレンシャルギア31、及び駆動軸32を介して、車輪(駆動輪)33が接続されている。すなわち、トランスミッション26は、エンジン10及び/又はモータ28の出力動力を、同一の駆動軸32に出力可能に構成されている。
モータ28は、インバータ34を介して高圧バッテリ35に接続されている。インバータ34は、モータ28が発電機として動作する場合、モータ28で発電した電力を、交流から直流に変換して高圧バッテリ35に出力することで、高圧バッテリ35を充電するように設けられている。一方、インバータ34は、モータ28が電動機として動作する場合、高圧バッテリ35から出力された電力を、直流から交流に変換してモータ28に出力するように設けられている。
また、車両Vには、オルタネータ36が搭載されている。本発明の「発電機」に相当するオルタネータ36は、クランク軸25から回転駆動力の伝達を受けることで、発電動作を行うように設けられている。オルタネータ36には、低圧バッテリ37が電気的に接続されている。この低圧バッテリ37は、オルタネータ36から出力された電力によって充電されるように設けられている。
特に、本実施形態においては、オルタネータ36は、所定条件成立下で車両Vの減速時に発電機として動作することで回生制動機能を奏することができるように設けられている。なお、かかる回生制動機能によるオルタネータ36での発電を、以下「回生発電」と称する。
車両Vには、以下に一部を例示する、複数のセンサ類が設けられている。具体的には、吸気管11には、エアフローメータ41aと、吸気温センサ41bと、スロットル開度センサ41cと、が装着されている。エアフローメータ41aは、吸気管11を通流する吸入空気の質量流量(Ga)に対応する出力を生じるように設けられている。吸気温センサ41bは、上述の吸入空気の温度(Tin)に対応する出力を生じるように設けられている。スロットル開度センサ41cは、スロットルバルブ12の開度(回転角度)であるスロットル開度TAに対応する出力を生じるように、スロットルバルブ12に対応する位置に配置されている。
排気管21には、A/Fセンサ41dと、触媒温度センサ41eと、排気温センサ41fと、が設けられている。A/Fセンサ41dは、排気中の酸素濃度に対応した出力を生じる酸素濃度センサであって、排気管21における触媒コンバータ23の上流側に装着されている。触媒温度センサ41eは、触媒コンバータ23の温度(Tc)に対応する出力を生じるように、触媒コンバータ23に装着されている。排気温センサ41fは、排気管21を通流する排気の温度(Tex)に対応する出力を生じるように設けられている。
トランスミッション26には、ミッション油温センサ41gが装着されている。ミッション油温センサ41gは、トランスミッション26の内部の作動油温(Tm)に対応する出力を生じるように設けられている。また、エンジン10には、冷却水温センサ41hと、クランク角センサ41kと、が装着されている。冷却水温センサ41hは、エンジン10の冷却水温(Tw)に対応する出力を生じるように設けられている。クランク角センサ41kは、クランク軸25が10度回転する毎の幅狭のパルスと360度回転する毎の幅広のパルスとを有する信号(この信号は主としてエンジン回転数Neの検出に用いられる)を出力するように、エンジン10のクランクケースに装着されている。
車両Vには、車速センサ41mと、ブレーキ圧センサ41nと、が装着されている。車速センサ41mは、車両Vの走行速度(ve)に対応する出力を生じるように設けられている。ブレーキ圧センサ41nは、ブレーキアクチュエータ(図示略)からブレーキキャリパ(図示略)に供給される作動油の圧力であるブレーキ油圧(Pbr)に対応する出力を生じるように設けられている。
車両Vには、シフトポジションセンサ41pと、ブレーキセンサ41rと、アクセル開度センサ41sと、開閉センサ41tと、が装着されている。シフトポジションセンサ41pは、車両Vの運転席近傍に配置されたシフトレバー(図示略)の操作状態に対応する出力を生じるように設けられている。ブレーキセンサ41rは、ブレーキペダル(図示略)の操作量に対応する出力を生じるように設けられている。アクセル開度センサ41sは、アクセルペダル(図示略)の操作量であるアクセル開度Accに対応する出力を生じるように設けられている。開閉センサ41tは、車両Vのドアやボンネット(図示略)の開閉状態に対応する出力を生じるように設けられている。
高圧バッテリ35には、電圧センサ41vと、電流センサ41xと、が電気的に接続されている。電圧センサ41vは、高圧バッテリ35の端子間電圧Vbに対応する出力を生じるように設けられている。電流センサ41xは、高圧バッテリ35の充放電電流Ibに対応する出力を生じるように設けられている。
車両Vには、始動スイッチ42(イグニッションスイッチとも称される)が設けられている。始動スイッチ42は、車両V(ハイブリッドシステム)の起動と遮断との切り換え等の際に操作されるスイッチであって、運転席近傍に配置されている。
車両Vには、エンジンECU51及びハイブリッドECU52が搭載されている。エンジンECU51及びハイブリッドECU52は、周知の通りの、CPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータを主体として構成されていて、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、車両Vの運転に関する各種制御を実行するようになっている。
具体的には、エンジンECU51は、上述の複数のセンサ類(但し電圧センサ41v及び電流センサ41xを除く)と電気的に接続されている。ハイブリッドECU52は、電圧センサ41v、電流センサ41x、及び始動スイッチ42と電気的に接続されている。また、エンジンECU51とハイブリッドECU52とは、互いに信号授受可能に、電気的に接続されている。
エンジンECU51は、電気的に接続された上述の複数のセンサ類やハイブリッドECU52から出力された信号を入力信号として受領し、この入力信号に基づいてエンジン10の各部(インジェクタ13やイグナイタ16等)やオルタネータ36の駆動を制御するようになっている。ハイブリッドECU52は、エンジンECU51を介して上述の複数のセンサ類(但し電圧センサ41v及び電流センサ41xを除く)の出力信号を受領するとともに、電圧センサ41v及び電流センサ41xのから出力された信号を受領し、これらの受領した信号(入力信号)に基づいて、モータ28の動作制御、インバータ34の動作制御、高圧バッテリ35の充放電制御、等を行うようになっている。
また、エンジンECU51及びハイブリッドECU52は、互いに協調する(制御信号やデータ等の授受を行う)ことで、車両V(ハイブリッドシステム)における走行モード制御やエンジン10の一時停止/再始動制御等の各種制御を実行するようになっている。
<第1実施形態の車両診断システムの構成>
図2を参照すると、本発明の第1実施形態に係る車両診断システム100は、車両V(図1参照)の診断を行うように構成されている。具体的には、この車両診断システム100は、要求噴射量算出手段101と、要求噴射パルス算出手段102と、インジェクタ駆動手段103と、燃料カット要求手段104と、回生発電要求手段105と、インジェクタ駆動モニタ手段106と、温室効果ガス増加判定手段109と、を備えている。本実施形態においては、これらの手段は、エンジンECU51に備えられた上述のCPUにて実現された機能ブロックとして設けられている。
要求噴射量算出手段101は、上述のセンサ類の出力、すなわち、車両Vの運転状態及び各種の補正係数等に基づいて、要求噴射量Qrを算出するように設けられている。ここで、要求噴射量Qrとは、検出された吸入空気流量Gaやスロットル開度TA等に基づいて算出された、今回の燃料噴射タイミングにおいて所定のインジェクタ13から噴射すべき燃料噴射量に対応する値(信号)である。
要求噴射パルス算出手段102は、要求噴射量算出手段101によって算出された要求噴射量Qrに基づいて、要求噴射パルス幅Wrを算出するように設けられている。ここで、要求噴射パルス幅Wrとは、要求噴射量Qrに対応する燃料量を実際に所定のインジェクタ13にて噴射するために、インジェクタ13に対して印加する必要がある開弁ON信号の、パルス幅に相当する値(信号)である。なお、本実施形態においては、要求噴射パルス算出手段102は、後述する燃料カット要求手段104にて燃料カット要求が発生している場合に、要求噴射パルス幅Wrを0とするようになっている。
インジェクタ駆動手段103は、要求噴射パルス算出手段102によって算出された要求噴射パルス幅Wrに基づいて、インジェクタ13に向けてパルス状の駆動信号Wdを出力するように設けられている。なお、要求噴射量Qr、要求噴射パルス幅Wr、及び駆動信号Wd並びにこれらの算出手法については周知である。よって、本明細書においては、これらについてのより詳細な説明は省略する。
本発明の「燃料カット要求部」に相当する燃料カット要求手段104は、上述のセンサ類の出力、すなわち、車両Vの運転状態に基づいて、燃料カット要求を発生させるように設けられている。この燃料カット要求は、燃料カットの実施要求(信号)である。燃料カット要求手段104は、所定の燃料カット条件が成立した場合に、この燃料カット要求を発生させるようになっている。ここで、本実施形態においては、上述の「燃料カット条件」は、以下の条件が全て満たされた場合に成立するものとする。(1)Ne>Ne0(所定値)、(2)アクセルOFF(Acc<Acc0(所定値))、(3)ve≧ve0(所定値)。
本発明の「回生要求発生部」に相当する回生発電要求手段105は、車両Vの運転状態等に基づいて、回生要求を発生させるように設けられている。この回生要求は、回生発電の実施要求(信号)である。回生発電要求手段105は、所定の回生条件が成立した場合に、この回生要求を発生させるようになっている。
ここで、本実施形態においては、上述の「回生条件」は、以下の条件が全て満たされた場合に成立するものとする。(A)ブレーキON(ブレーキペダル操作量が所定量以上)、(B)トランスミッション26が締結状態(すなわちモータ28と出力軸29との間での駆動力伝達が可能な状態)であること、(C)モータ28からの走行用駆動力の出力がないこと、(D)燃料カット中。すなわち、回生発電要求手段105は、燃料カットが実施される運転状態下にて、さらに(A)〜(C)の条件が満たされた場合に、回生要求を発生するようになっている。
インジェクタ駆動モニタ手段106は、インジェクタ13に向けて出力された駆動信号Wdをモニタするように設けられている。本発明の「検知部」に相当する温室効果ガス増加判定手段109は、温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたことを検知するように設けられている。
具体的には、温室効果ガス増加判定手段109は、インジェクタ駆動モニタ手段106による駆動信号Wdのモニタ結果に基づいてインジェクタ13の駆動状態を検出し、この検出結果に基づいて「回生要求の発生中に燃料カットが実施されていないこと」を検知した場合に、「温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたこと」を検知するようになっている。なお、温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたか否かの判定を、以下「温室効果ガス増加判定」と称する。
<第1実施形態の車両診断システムの動作>
以下、本実施形態の構成における動作及び作用・効果について説明する。なお、以下に参照する図3等にて図示されたフローチャートにおいては、「ステップ」は「S」と略記されている。
エンジンECU51及びハイブリッドECU52は、上述の複数のセンサ類の出力信号によって把握される車両Vの各種状態等に基づいて、互いに各種信号を授受しつつ車両V(ハイブリッドシステム)の各部の動作を制御する。具体的には、例えば、ハイブリッドECU52は、電圧センサ41vや電流センサ41xや始動スイッチ42等からの入力信号や、エンジンECU51との間での信号授受により入力された信号等に基づいて、車両Vの各種状態等を取得する。そして、ハイブリッドECU52は、取得した車両Vの各種状態等に基づいて、エンジン10の燃費効率を考慮しつつ、車両Vの走行モード(エンジン10の一時停止/再始動を含む)を設定する。
エンジンECU51は、ハイブリッドECU52によって設定(決定)された走行モードに従って、エンジン10の運転制御を行う。すなわち、例えば、エンジンECU51は、エンジン10の運転期間中に、車両Vの運転状態等に基づいて、エンジン10における各種制御(燃料噴射制御、点火制御、等。)を行う。ハイブリッドECU52は、高圧バッテリ35の充電残量(SOC)を、電流センサ41xにより検出される充放電電流に基づいて算出する。また、ハイブリッドECU52は、車両Vの運転状態や高圧バッテリ35の充電残量等に基づいて、モータ28やインバータ34等の駆動を制御する。
以下、回生発電制御について、より詳細に説明する。まず、要求噴射量算出手段101は、車両Vの運転状態等に基づいて、要求噴射量Qrを算出する。燃料カット要求手段104は、車両Vの運転状態に基づいて、燃料カット要求を発生させる。
要求噴射パルス算出手段102は、要求噴射量算出手段101によって算出された要求噴射量Qrに基づいて、要求噴射パルス幅Wrを算出する。インジェクタ駆動手段103は、要求噴射パルス算出手段102によって算出された要求噴射パルス幅Wrに基づいて、インジェクタ13に向けてパルス状の駆動信号Wdを出力する。
ここで、要求噴射パルス算出手段102は、燃料カット要求手段104にて燃料カット要求が発生している場合に、要求噴射パルス幅Wrを0とする。この場合、通常は、インジェクタ駆動手段103から出力される駆動信号WdにおけるONパルス幅もまたとなる。これにより、燃料カットが実施される。
一方、回生発電要求手段105は、車両Vの運転状態と、燃料カット要求手段104における燃料カット要求の発生状態に基づいて、回生要求を発生させる。すなわち、回生発電要求手段105は、燃料カット要求手段104が燃料カット要求を発生し、且つ上述の(A)〜(C)の条件が満たされた場合に、回生要求を発生する。回生要求が発生させられると、エンジンECU51は、オルタネータ36における回生発電状態を制御する。これにより、オルタネータ36は、回生発電電力を出力する。
ところで、何らかの異常(故障)により、環境負荷すなわち温室効果ガス(二酸化炭素等)排出量を低減するという回生発電機能の本来の効果が減殺される(良好には奏されなくなる)状態で、回生発電が実施されることがあり得る。この状態で車両の運転が長期間継続されることは、環境負荷の観点から問題となる。
具体的には、例えば、本来は燃料カットの実施下で回生発電が行われるべきであるところ、回生発電中に誤って燃料噴射が行われてしまう場合があり得る。この場合、誤噴射された燃料による発生トルクの一部が、発電を伴わない制動制御(ブレーキ制御)によって消費されると、燃費が大きく悪化する。よって、このような異常が発生した場合には、可及的速やかに運転者等に修理を促す必要がある。
そこで、本実施形態においては、インジェクタ駆動モニタ手段106は、インジェクタ13に向けて出力された駆動信号Wdをモニタする。そして、温室効果ガス増加判定手段109は、インジェクタ駆動モニタ手段106による駆動信号Wdのモニタ結果に基づいて、温室効果ガス増加判定を実行する。
具体的には、温室効果ガス増加判定手段109は、「回生要求の発生中に燃料カットが実施されていないこと」を検知した場合に、「温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたこと」を検知する。この検知結果が運転者等に通知されることで、車両Vにおける異常が可及的速やかに復元され得る。したがって、かかる構成によれば、車両Vによる環境負荷を、可及的に抑制することが可能となる。
以下、上述の動作の一具体例について、図3に示されているフローチャートを用いて説明する。図3に示されている手順は、始動スイッチ42によるハイブリッドシステム起動後に、所定時間毎に実行される。この手順が開始されると、まず、ステップ301にて、燃料カット要求が発生中であるか否かが判定される。
燃料カット要求が発生中である場合(ステップ301=YES)、処理がステップ302に進行し、要求噴射パルス幅Wrの値が「0」に設定された後、処理がステップ303に進行する。一方、燃料カット要求が発生中ではない場合(ステップ301=NO)、ステップ302の処理がスキップされ、処理がステップ303に進行する。
ステップ303においては、回生要求が発生中であるか否かが判定される。回生要求が発生中ではない場合(ステップ303=NO)、ステップ304以降の処理がスキップされ、本手順が一旦終了する。よって、以下、回生要求が発生中である場合(ステップ303=YES)を前提として、説明を続行する。この場合、処理が、まず、ステップ304に進行する。
ステップ304においては、インジェクタ駆動モニタ手段106による駆動信号Wdの検出値が所定の閾値Wthよりも小さいか否かが判定される。すなわち、ステップ304においては、駆動信号Wdにおけるパルス幅が実質的に「0」であるか否かが判定される。Wd<Wthである場合(ステップ304=YES)、回生発電中に燃料カットが行われていることとなる(正常)。よって、この場合、ステップ305以降の処理がスキップされ、本手順が一旦終了する。
一方、Wd≧Wthである場合(ステップ304=NO)、回生発電中に燃料噴射が行われたこととなる。そこで、この場合、処理がステップ305以降に進行する。まず、ステップ305においては、回生発電中に燃料噴射が行われている状態が所定時間継続しているか否かが判定される。
回生発電中に燃料噴射が行われている状態が所定時間継続している場合(ステップ305=YES)、処理がステップ306に進行し、温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様での異常(温室ガス増加故障)の発生が判定される。その後、本手順が一旦終了する。一方、ステップ305の判定が「NO」である場合、ステップ306の処理がスキップされ、本手順が一旦終了する。
<第2実施形態>
次に、本発明の別例(他の実施形態)に係る構成について説明する。以下の別例の説明において、上述の実施形態(第1実施形態)にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における図面や説明が適宜援用され得るものとする。
図4に示されているように、本発明の第2実施形態である車両診断システム200は、要求噴射量算出手段201と、要求噴射パルス算出手段202と、インジェクタ駆動手段203と、燃料カット要求手段204と、回生発電要求手段205と、温室効果ガス増加判定手段209と、を備えている。要求噴射量算出手段201、要求噴射パルス算出手段202、インジェクタ駆動手段203、燃料カット要求手段204、及び回生発電要求手段205は、上述の第1実施形態における要求噴射量算出手段101、要求噴射パルス算出手段102、インジェクタ駆動手段103、燃料カット要求手段104、及び回生発電要求手段105と同様に構成されている。
本実施形態においては、温室効果ガス増加判定手段209は、要求噴射パルス算出手段202によって算出された要求噴射パルス幅Wrに基づいて、温室効果ガス増加判定を実行するように設けられている。すなわち、温室効果ガス増加判定手段209は、回生要求が発生中であるにもかかわらず要求噴射パルス幅Wrが実質的に「0」ではない場合(Wr≧Wrth(所定値)である場合)に、温室ガス増加故障の発生を判定するようになっている。かかる構成によっても、上述の第1実施形態と同様の作用・効果が奏される。
<第3実施形態>
図5に示されているように、本発明の第3実施形態である車両診断システム300は、要求噴射量算出手段301と、要求噴射パルス算出手段302と、インジェクタ駆動手段303と、燃料カット要求手段304と、回生発電要求手段305と、温室効果ガス増加判定手段309と、を備えている。要求噴射量算出手段301、要求噴射パルス算出手段302、インジェクタ駆動手段303、燃料カット要求手段304、及び回生発電要求手段305は、上述の第1実施形態における要求噴射量算出手段101、要求噴射パルス算出手段102、インジェクタ駆動手段103、燃料カット要求手段104、及び回生発電要求手段105と同様に構成されている。
本実施形態においては、温室効果ガス増加判定手段309は、要求噴射量算出手段101によって算出された要求噴射量Qrに基づいて、温室効果ガス増加判定を実行するように設けられている。すなわち、温室効果ガス増加判定手段309は、回生要求が発生中であるにもかかわらず要求噴射量Qrが実質的に「0」ではない場合(Qr≧Qrth(所定値)である場合)に、温室ガス増加故障の発生を判定するようになっている。かかる構成によっても、上述の第1及び第2実施形態と同様の作用・効果が奏される。
<第4実施形態>
図6に示されているように、本発明の第4実施形態である車両診断システム400は、要求噴射量算出手段401と、要求噴射パルス算出手段402と、インジェクタ駆動手段403と、燃料カット要求手段404と、回生発電要求手段405と、インジェクタリフト検出手段407と、温室効果ガス増加判定手段409と、を備えている。要求噴射量算出手段401、要求噴射パルス算出手段402、インジェクタ駆動手段403、燃料カット要求手段404、及び回生発電要求手段405は、上述の第1実施形態における要求噴射量算出手段101、要求噴射パルス算出手段102、インジェクタ駆動手段103、燃料カット要求手段104、及び回生発電要求手段105と同様に構成されている。
本実施形態においては、インジェクタリフト検出手段407は、インジェクタ13における実際のリフト量を検出するように設けられている。そして、温室効果ガス増加判定手段409は、インジェクタリフト検出手段407によって検出されたリフト量に基づいて、温室効果ガス増加判定を実行するように設けられている。すなわち、温室効果ガス増加判定手段409は、回生要求が発生中であるにもかかわらずインジェクタ13における実際のリフト量が所定値以上である場合に、温室ガス増加故障の発生を判定するようになっている。かかる構成によっても、上述の第1及び第2実施形態と同様の作用・効果が奏される。
<第5実施形態>
図7に示されているように、本発明の第5実施形態である車両診断システム500は、発電量設定手段501と、発電制御信号出力手段502と、回生発電要求手段505と、発電状態検出手段508と、温室効果ガス増加判定手段509と、を備えている。回生発電要求手段505は、上述の各実施形態における回生発電要求手段105等と同様に構成されている。
本発明の「発電量設定部」に相当する発電量設定手段501は、車両Vの運転状態に基づいて、オルタネータ36の調整電圧の設定値Vsを算出するように設けられている。この「調整電圧」は、オルタネータ36での発電量を調整するための電圧である。本実施形態において、設定値Vsは、オルタネータ36における発電量の目標値に対応するパラメータである。発電制御信号出力手段502は、発電量設定手段501によって算出された調整電圧の設定値Vsに基づいて、オルタネータ36での発電状態を制御するように(具体的にはオルタネータ36へ設定値Vs通りの電圧を出力するように)設けられている。
本発明の「発電量取得部」に相当する発電状態検出手段508は、オルタネータ36の動作状態に対応する出力を生じるように設けられている。具体的には、本実施形態においては、発電状態検出手段508は、オルタネータ36の調整電圧を検出するようになっている。本実施形態において、発電状態検出手段508による調整電圧の検出値Vdは、オルタネータ36における発電量の実際値に対応するパラメータである。
温室効果ガス増加判定手段509は、発電量設定手段501による調整電圧の設定値Vsと、発電状態検出手段508による調整電圧の検出値Vdと、に基づいて、温室効果ガス増加判定を実行するように設けられている。すなわち、温室効果ガス増加判定手段509は、オルタネータ36における発電の抑制が要求されているにもかかわらず要求どおりに発電の抑制が行われていない場合に、温室ガス増加故障の発生を判定するようになっている。
本実施形態における作用・効果について以下説明する。回生発電機能を備えた車両Vにおいては、以下のようにオルタネータ36の動作が制御されることがある。すなわち、発電動作は、減速に伴う回生発電の場面で、集中的に行われる。一方、それ以外の場面では、オルタネータ36における発電を抑制することで、オルタネータ36のトルクが低減される。これにより、良好な温室効果ガス排出量低減効果(燃費向上効果)が奏される。
しかしながら、何らかの異常により、減速・回生場面以外での発電抑制が機能しなくなった場合、発電のための燃料消費量が増加し、温室効果ガス排出量低減効果が減殺される。そこで、このような異常を温室効果ガス増加判定手段509によって検知することで、異常が可及的速やかに復元され得る。
以下、本実施形態の構成による動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8に示されている手順は、始動スイッチ42によるハイブリッドシステム起動後に、所定時間毎に実行される。この手順が開始されると、まず、ステップ801にて、調整電圧の設定値Vsが所定値Vth1よりも低いか否かが判定される。この所定値Vth1は、オルタネータ36における発電が抑制されるべき条件に対応する値である。
Vs≧Vth1である場合(ステップ801=NO)、ステップ802以降の処理がスキップされ、本手順が一旦終了する。一方、Vs<Vth1である場合(ステップ801=YES)、処理がステップ802に進行する。
ステップ802においては、調整電圧の検出値Vdが所定値Vth2よりも低いか否かが判定される。Vd<Vth2である場合(ステップ802=YES)、ステップ803以降の処理がスキップされ、本手順が一旦終了する。一方、Vd≧Vth2である場合(ステップ802=NO)、処理がステップ803に進行する。
ステップ803においては、Vs<Vth1(ステップ801=YES)且つVd≧Vth2(ステップ802=NO)である状態が所定時間継続しているか否かが判定される。この状態が所定時間継続している場合(ステップ803=YES)、処理がステップ804に進行し、温室ガス増加故障の発生が判定される。その後、本手順が一旦終了する。一方、ステップ803の判定が「NO」である場合、ステップ804の処理がスキップされ、本手順が一旦終了する。
<第6実施形態>
図9に示されているように、本発明の第6実施形態である車両診断システム600は、発電量設定手段601と、発電制御信号出力手段602と、回生発電要求手段605と、発電状態検出手段608と、温室効果ガス増加判定手段609と、を備えている。発電量設定手段601、発電制御信号出力手段602、及び回生発電要求手段605は、上述の第5実施形態における発電量設定手段501、発電制御信号出力手段502、及び回生発電要求手段505と同様に構成されている。
本実施形態においては、発電状態検出手段608は、オルタネータ36における実際の発電量を、オルタネータ36における出力電流に基づいて検出するように設けられている。そして、温室効果ガス増加判定手段609は、回生発電要求手段605における回生要求の発生状態と、発電状態検出手段608により検出されたオルタネータ36における実際の発電量と、に基づいて、温室効果ガス増加判定を実行するように設けられている。
本実施形態の構成によれば、温室効果ガス増加判定手段609は、回生要求が発生していないためにオルタネータ36における発電の抑制が要求されているにもかかわらず、要求どおりに発電の抑制が行われていない場合に、温室ガス増加故障の発生を判定する。これにより、温室効果ガス排出量低減効果が減殺されるような異常が、可及的速やかに復元され得る。
<第7実施形態>
本発明の第7実施形態の説明において、上述の実施形態(第1実施形態)にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における図面や説明が適宜援用され得るものとする。
第1実施形態において、図2に示すように、回生発電要求手段105は、燃料カット要求手段104が燃料カット要求を発生し、且つ所定の条件が満たされた場合に、回生要求を発生させていた。しかし、回生要求の発生は上記に限らず、回生発電要求手段105は、燃料カット要求手段104による燃料カット要求の発生の有無に関係なく、回生要求を発生させてもよい。
本発明の第7実施形態である車両診断システム700は、図10に示されているように車両マネージャ710と、要求噴射量算出手段701と、要求噴射パルス算出手段702と、インジェクタ駆動手段703と、燃料カット要求手段704と、発電制御手段(回生要求発生部に該当)705と、トルク制御手段706と、ブレーキ制御手段707と、スロットル制御手段708Aと、点火制御手段708Bと、温室効果ガス増加判定手段709と、を備えている。本実施形態においては、これらの手段は、エンジンECU51に備えられた上述のCPUにて実現された機能ブロックとして設けられている。このうち、要求噴射量算出手段701、要求噴射パルス算出手段702、及びインジェクタ駆動手段703は、上述の第1実施形態における要求噴射量算出手段101、要求噴射パルス算出手段102、及びインジェクタ駆動手段103と同様に構成されている。
車両マネージャ710は、現在の運転状態に基づいて、エンジン制御、ブレーキ制御、発電制御に対して、それぞれの制御に対する要求値(ブレーキ分要求制動トルク、要求発電量、要求エンジントルク)を出力する。
特に所定の回生条件が成立した時は、回生発電要求状態となり、要求発電量を増加させる。この回生条件には、第一実施形態にて記載の回生条件のうち(D)燃料カット中という条件は含まれない。つまり、第一実施形態にて記載の所定の回生条件の内(A)ブレーキON(ブレーキペダル操作量が所定量以上)、(B)トランスミッション26が締結状態(すなわちモータ28と出力軸29との間での駆動力伝達が可能な状態)であること、(C)モータ28からの走行用駆動力の出力がないこと、以上三つの条件が満たされた場合に、回生発電要求状態となる。
発電制御手段705は、要求発電量が実現されるように発電制御を行う。
ブレーキ制御手段707は、ブレーキ分要求制動トルクが実現されるようにブレーキ39を制御する。
トルク制御手段706は、車両マネージャ710より入力された要求トルクに応じて、スロットル制御手段708Aと点火制御手段708Bをそれぞれ制御することで、エンジン10の出力を制御する。具体的には、要求トルクに応じて、スロットル制御手段708Aではスロットル開度TAを制御し、また点火制御手段708Bでは点火プラグ15による点火タイミングを制御することで、エンジン10の出力を制御する。
本発明の第7実施形態の構成における動作及び作用・効果について説明する。
上記回生条件(A)から(C)の条件が成立し、回生発電要求状態になると、ブレーキペダル操作量をもとに、目標減速度を算出し、それを実現するのに必要な制動トルク(以下、「要求制動トルク」と称する)を算出する。この要求制動トルクは、ブレーキ39によって実現すべき分(上記「ブレーキ分要求制動トルク」に相当)と、発電することによって発生させるべき分(以下、「発電分要求制動トルク」と称する)に分配される。この発電分要求制動トルクは、それを実現するのに必要な発電量(以下、「回生時要求発電量」と称する)に変換される。回生時要求発電量が算出されると、上記要求発電量は、この値に切り変わり、通常よりも大きな値となる。発電制御手段705は、この要求発電量の増加に従い発電量を増加させる。ブレーキ制御手段707は、ブレーキ分要求制動トルクが実現されるように、ブレーキ39を制御する。
このように回生条件が成立し、回生発電がなされている間、通常、アクセルオフ状態となっているため、車両マネージャ710は、トルク制御手段706に対し、アクセルオフ相当の要求トルクを要求した状態となる。要求トルクがアクセルオフ相当の状態で、Ne>Ne0(所定値)が成立すると、燃料カット要求手段704は、燃料カット要求を出力する。
本実施形態においては、温室効果ガス増加判定手段709は、Ne>Ne0の時に、要求噴射パルス算出手段702によって算出された要求噴射パルス幅Wrと車両マネージャ710により発生する回生要求の有無に基づいて、温室効果ガス増加判定を実行するように設けられている。すなわち、温室効果ガス増加判定手段709は、回生要求が発生中、かつ、Ne>Ne0であるにもかかわらず要求噴射パルス幅Wrが実質的に「0」ではない場合(Wr≧Wrth(所定値)である場合)に、温室ガス増加故障の発生を判定するようになっている。かかる構成によっても、上述の第2実施形態と同様の作用・効果が奏される。
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、上述の各実施形態の全部又は一部、及び、後述の各変形例の全部又は一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明は、上述した各実施形態の構成に限定されない。例えば、本発明は、上述したようなハイブリッド自動車に限定されない。すなわち、本発明は、回生発電が可能な車両に対して、広く適用可能である。かかる車両には、電気自動車の他、推進用の動力源として内燃機関のみを備える車両も含まれる。また、オルタネータ36に代えて、あるいはこれとともに、モータ28を用いた回生発電が可能な車両に対しても、本発明は良好に適用され得る。
上記各車両診断システムは、エンジンECU51に備えられたCPUにて実現されるとしていたが、エンジンECU51に限らない。例えば、ハイブリッドECU52に備えられたCPUにて実現されてもよい。
エンジンECU51とハイブリッドECU52とは、一体的に構成されていてもよい。また、上述した各実施形態の構成において、或るセンサを用いて取得されたパラメータは、他のセンサの出力を用いて取得された他のパラメータや、他のセンサの出力を用いたオンボード推定値に置き換えられ得る。
本発明は、上述した各実施形態の具体的な動作例に限定されない。例えば、回生発電要求手段105は、以下の条件が全て満たされた場合に回生要求を発生させるようになっていてもよい。(i)Ne>Ne0(所定値)、(ii)アクセルOFF(Acc<Acc0(所定値))、(iii)ve≧ve0(所定値)、(iv)ブレーキON(ブレーキペダル操作量が所定量以上)、(v)トランスミッション26が締結状態(すなわちモータ28と出力軸29との間での駆動力伝達が可能な状態)であること、(vi)モータ28からの走行用駆動力の出力がないこと。すなわち、回生発電要求手段105は、燃料カット条件と共通あるいは類似の(i)〜(iii)の条件を、燃料カット要求手段104とは個別に判定するようになっていてもよい。
燃料カット要求や回生要求の発生判定に用いられるパラメータは、上記のものに対して適宜変更・追加され得る。
発電状態検出手段508,608は、オルタネータ36等の発電機の励磁電流を検出(取得)するように設けられていてもよい。あるいは、発電状態検出手段508,608は、低圧バッテリ37への充電電力又はこれに関するパラメータを検出(取得)するように設けられていてもよい。
その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構成及びその均等物の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構成をも含む。
10…エンジン、28…モータ、35…高圧バッテリ、51…エンジンECU、52…ハイブリッドECU、100…車両診断システム、101…要求噴射量算出手段、102…要求噴射パルス算出手段、103…インジェクタ駆動手段、104…燃料カット要求手段、105…回生発電要求手段、106…インジェクタ駆動モニタ手段、109…温室効果ガス増加判定手段、C…外部機器、V…車両。

Claims (6)

  1. 発電機(36)を搭載しており当該発電機により回生発電する機能を備えた車両(V)の、診断を行なうように構成された、車両診断システム(100〜500)であって、
    温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたことを検知するように設けられた、検知部(109〜509)を備えたことを特徴とする、車両診断システム。
  2. 請求項1に記載の、車両診断システムにおいて、
    前記車両の運転状態に基づいて、前記車両に搭載された内燃機関(10)における燃料カットの実施要求である燃料カット要求を発生する、燃料カット要求部(704)と、
    回生発電の実施要求である回生要求を、前記車両の運転状態に基づいて発生する、回生要求発生部(705)と、
    をさらに備え、
    前記検知部は、前記回生要求発生部による回生要求の発生中に、少なくとも燃料カットが実施されるべき前記車両の運転状態下にて、燃料カットが実施されていないことを検知するように設けられたことを特徴とする、車両診断システム。
  3. 請求項1に記載の、車両診断システムにおいて、
    前記車両の運転状態に基づいて、前記車両に搭載された内燃機関(10)における燃料カットの実施要求である燃料カット要求を発生する、燃料カット要求部(104)と、
    少なくとも燃料カットが実施されるべき前記車両の運転状態下にて、回生発電の実施要求である回生要求を、前記車両の運転状態に基づいて発生する、回生要求発生部(105)と、
    をさらに備え、
    前記検知部は、前記回生要求発生部による回生要求の発生中に、燃料カットが実施されていないことを検知するように設けられたことを特徴とする、車両診断システム。
  4. 請求項2又は3に記載の、車両診断システムであって、
    前記検知部は、前記内燃機関に設けられた燃料噴射器(13)の駆動を制御するための信号(Qr;Wr;Wd)に基づいて、回生要求の発生中に燃料カットが実施されていないことを検知するように設けられたことを特徴とする、車両診断システム。
  5. 請求項2又は3に記載の、車両診断システムであって、
    前記検知部は、前記内燃機関に設けられた燃料噴射器(13)の動作状態に基づいて、回生要求の発生中に燃料カットが実施されていないことを検知するように設けられたことを特徴とする、車両診断システム。
  6. 請求項1に記載の、車両診断システムにおいて、
    前記車両の運転状態に基づいて、回生発電の実施要求である回生要求を発生する、回生要求発生部(505)と、
    前記回生要求発生部による回生要求の発生状態に基づいて、前記発電機による発電量の目標値に対応するパラメータを設定する、発電量設定部(501)と、
    前記発電機による発電量の実際値に対応するパラメータを取得するように設けられた、発電量取得部(508)と、
    をさらに備え、
    前記検知部(509)は、前記目標値に対応する前記パラメータと前記実際値に対応する前記パラメータとに基づいて、温室効果ガス排出量低減効果が減殺される態様で回生発電が実施されたことを検知するように設けられたことを特徴とする、車両診断システム。
JP2014216572A 2013-12-25 2014-10-23 車両診断システム Active JP6488636B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014216572A JP6488636B2 (ja) 2013-12-26 2014-10-23 車両診断システム
US14/581,648 US9677529B2 (en) 2013-12-25 2014-12-23 Vehicle diagnosis system and method
US15/369,927 US10351127B2 (en) 2013-12-25 2016-12-06 Vehicle diagnosis system and method
US15/369,920 US11279357B2 (en) 2013-12-25 2016-12-06 Vehicle diagnosis system and method
US15/587,888 US10371074B2 (en) 2013-12-25 2017-05-05 Vehicle diagnosis system and method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013269257 2013-12-26
JP2013269257 2013-12-26
JP2014216572A JP6488636B2 (ja) 2013-12-26 2014-10-23 車両診断システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015143089A true JP2015143089A (ja) 2015-08-06
JP6488636B2 JP6488636B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=53888456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014216572A Active JP6488636B2 (ja) 2013-12-25 2014-10-23 車両診断システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6488636B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108496069A (zh) * 2015-12-18 2018-09-04 株式会社电装 怠速停止控制装置及故障诊断系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5713425A (en) * 1996-01-16 1998-02-03 Ford Global Technologies, Inc. Parallel hybrid powertrain for an automotive vehicle
JP2001169402A (ja) * 1999-12-07 2001-06-22 Toyota Motor Corp 車両の回生制御装置
JP2004248408A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Fuji Heavy Ind Ltd 車両のバッテリ管理装置
JP2010179712A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Toyota Motor Corp ハイブリッド車およびその制御方法
JP2012154252A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Mazda Motor Corp エンジンの制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5713425A (en) * 1996-01-16 1998-02-03 Ford Global Technologies, Inc. Parallel hybrid powertrain for an automotive vehicle
JP2001169402A (ja) * 1999-12-07 2001-06-22 Toyota Motor Corp 車両の回生制御装置
JP2004248408A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Fuji Heavy Ind Ltd 車両のバッテリ管理装置
JP2010179712A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Toyota Motor Corp ハイブリッド車およびその制御方法
JP2012154252A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Mazda Motor Corp エンジンの制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108496069A (zh) * 2015-12-18 2018-09-04 株式会社电装 怠速停止控制装置及故障诊断系统
CN108496069B (zh) * 2015-12-18 2020-09-04 株式会社电装 怠速停止控制装置及故障诊断系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6488636B2 (ja) 2019-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9821795B2 (en) Hybrid vehicle and control method for hybrid vehicle
JP5093319B2 (ja) ハイブリッド自動車
US9145135B2 (en) Hybrid vehicle
JP5862311B2 (ja) ハイブリッド車両
US20100063662A1 (en) Control device and control method of hybrid vehicle
US9008878B2 (en) Control device for hybrid vehicle including exhaust-gas driven generator and method of controlling hybrid vehicle including exhaust-gas driven generator
US20100058737A1 (en) Control device and control method of hybrid vehicle
JP2007120334A (ja) 車両駆動システムの異常診断装置
JP2015128935A (ja) ハイブリッド車両
WO2014083796A1 (ja) ハイブリッド車の制御装置
US8904761B2 (en) Control apparatus for power unit
US9815457B2 (en) Hybrid vehicle
JP5299580B1 (ja) 車両の制御装置
JP6488636B2 (ja) 車両診断システム
JP6447000B2 (ja) 車両診断システム及び車両診断方法
JP2015034468A (ja) ハイブリッド車両
US10710573B2 (en) Vehicle and control method of vehicle
KR20130034457A (ko) 하이브리드 차량의 산소 센서 진단 장치 및 방법
JP6459386B2 (ja) 車両診断システム及び車両診断方法
JP6459387B2 (ja) 車両診断システム及び車両診断方法
JP5677505B2 (ja) 発電制御装置および発電制御方法
JP6015533B2 (ja) 車両の制御装置
JP6020276B2 (ja) ハイブリッド車
JP2010221963A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2008213725A (ja) ハイブリッド車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190211

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6488636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250